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特許7355721看視システム、被看視者端末、及び看視方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-25
(45)【発行日】2023-10-03
(54)【発明の名称】看視システム、被看視者端末、及び看視方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/04 20060101AFI20230926BHJP
   G08B 21/02 20060101ALI20230926BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20230926BHJP
【FI】
G08B25/04 K
G08B21/02
A61B5/00 102A
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020182176
(22)【出願日】2020-10-30
(65)【公開番号】P2022072625
(43)【公開日】2022-05-17
【審査請求日】2022-06-24
(73)【特許権者】
【識別番号】390005212
【氏名又は名称】株式会社トーカイ
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】青木 宏尚
(72)【発明者】
【氏名】長尾 浩史
【審査官】松原 徳久
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-046345(JP,A)
【文献】特開2016-154578(JP,A)
【文献】特開2009-011850(JP,A)
【文献】特開2014-229199(JP,A)
【文献】特開2016-151806(JP,A)
【文献】特開2007-087148(JP,A)
【文献】特開2015-103116(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0099114(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0229520(US,A1)
【文献】特開2000-022788(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0087685(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B5/00-5/03
G08B19/00-31/00
H04M1/00
1/24-1/82
99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被看視者の身体に装着して、センサにより当該被看視者の生体情報を収集するとともに、この生体情報のデータを無線で発信する被看視者端末と、
当該被看視者端末から送信された生体情報のデータを受信し、当該生体情報のデータに基づいて、前記被看視者の状態を看視する看視者端末と
を備えた看視システムにおいて、
前記被看視者端末は、機能操作部と、設定操作部と、表示部と、制御部とを備え、
前記機能操作部は、操作することで電源の切断を可能な状態とし、
前記設定操作部は、操作することで電源の入力、時刻表示および生体情報表示を含む表示の切り替えを可能とし、
前記表示部は、
電源を投入したときに表示される初期画面と、
被看視者の生体情報に応じた表示をする生体情報画面と、
前記看視者端末に緊急通報をしている状態を示す緊急通報画面と、
を表示可能であり、
前記制御部は、前記被看視者端末の状態にかかわらず、前記機能操作部を特定の操作をすることで、他の処理に割り込んで前記緊急通報画面を表示するとともに、前記看視者端末に対して緊急通報を発信する緊急モードとなる
ことを特徴とする看視システム。
【請求項2】
前記被看視者端末の機能操作部は、設定された時間未満の通常押しと、設定された時間以上の長押しをした場合に、異なる入力が可能な押ボタンを備え、
前記特定の操作は、当該押ボタンを長押しすることで割込み処理が行われ、緊急モードとなることを特徴とする請求項1に記載の看視システム。
【請求項3】
前記押ボタンは、突起部若しくは凹部を有し、前記設定操作部と被看視者の指先で識別可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の看視システム。
【請求項4】
前記看視システムは、前記看視者端末とクライアント-サーバシステムを構築するサーバである看視サーバをネットワーク上に備え、
前記看視サーバは、前記被看視者端末からの生体情報及び前記緊急通報を受信するとともに、これらのデータに基づいて、前記看視者端末の表示部に前記生体情報及び前記緊急通報を表示させることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の看視システム。
【請求項5】
前記看視サーバは、前記被看視者端末により当該被看視者から収集した生体情報を一定の基準値と比較して、異常か否かを判断する異常判断手段を備え、
当該異常判断手段が異常と判断した場合に、
自動的に前記看視者端末の表示部に異常判断がなされた被看視者と関連付けた警告を表示すること
を特徴とする請求項4に記載の看視システム。
【請求項6】
前記看視システムは、
前記被看視者端末から送信された生体情報のデータを受信して、これをネットワークを介して、前記看視者端末に送信する中継器を備え、
前記被看視者端末は、当該中継器を介して前記看視者端末に生体情報を発信することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の看視システム。
【請求項7】
前記被看視者端末が緊急モードとなった場合に、警告音を発する警告音発声手段、当該被看視者に感知できる振動を発する振動発生手段、点灯する画面表示とは異なる警告ランプのいずれかを備えたことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の看視システム。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか一項に記載の看視システムに用いる被看視者端末。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか一項に記載の看視システムを用いた看視方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、看視システム、及び看視システムにおける被看視者端末、これらを用いた看視方法に係り、詳しくは被看視者が異常を自覚した場合に確実に異常を看視者に伝達することができる看視システム及びこれに用いる被看視者端末、これらを用いた看視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、特許文献1や特許文献2に示すような、いわゆるテレメトリー式生体信号測定装置を用いた看視システムが知られている。
特許文献1の脈拍送受信装置では、腕時計様のウエアラブルの携帯端末である送信装置から患者の生体情報を受信装置に送信し、これを介し医療機関や介護者に生体情報を送信する。また、異常を検知した場合は、受信装置に警報信号を自動的に発信する。さらに、患者が自ら異常を感じた場合には、専用に設けられた警報スイッチを操作することで、異常事態を報知することができる。
【0003】
特許文献2の患者モニタ装置では、腕時計様のウエアラブルの携帯端末である患者モニタ装置から患者の生体情報を受信ユニット(親機)に送信し、これらを介し医療機関や介護者に生体情報を送信する。また、異常を検知した場合は、受信ユニット(親機)から医療機関等に自動的に発信する。さらに、患者が自ら異常を感じた場合には、専用に設けられた緊急ボタンスイッチを操作することで、異常事態を報知することができる。
【0004】
このようなテレメトリー式生体信号測定装置であれば、遠隔地から患者を見守ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平5-228118号公報
【文献】特開平9-75310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のようなテレメトリー式生体信号測定装置では、異常があった場合は、ウエアラブルの携帯端末自体が異常を判断し、受信装置から医療機関に直接警報信号を発信するため、ウエアラブルの携帯端末の処理が複雑になり、構造も複雑になり、消費電力も大きくなるという問題があった。
【0007】
また、別の問題として上記のようなテレメトリー式生体信号測定装置では、いずれも専用の警報スイッチ/緊急ボタンスイッチを別途設けるため装置が複雑になる。そればかりか、日常使用しないスイッチを設けるということは、高齢者などは緊急時に操作がわからなくなってしまう可能性がある。
【0008】
一方、専用の警報スイッチ/緊急ボタンスイッチは、誤操作により誤った信号を送出してしまう可能性があり、そのような誤った情報は、非常事態として医療機関や介護者に対して緊急の対応を強いるなど大きな負担となるという問題もあった。
【0009】
本発明は、被看視者が異常を自覚した場合には、誤操作が生じにくく、確実に異常を看視者に伝達することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の看視システムは、被看視者の身体に装着して、センサにより当該被看視者の生体情報を収集するとともに、この生体情報のデータを無線で発信する被看視者端末と、当該被看視者端末から送信された生体情報のデータを受信し、当該生体情報のデータに基づいて、前記被看視者の状態を看視する看視者端末とを備え、前記被看視者端末は、機能操作部と、設定操作部と、表示部と、制御部とを備え、前記機能操作部は、操作することで電源の切断を可能な状態とし、前記設定操作部は、操作することで電源の入力、時刻表示および生体情報表示を含む表示の切り替えを可能とし、前記表示部は、電源を投入したときに表示される初期画面と、被看視者の生体情報に応じた表示をする生体情報画面と、前記看視者端末に緊急通報をしている状態を示す緊急通報画面と、を表示可能であり、前記制御部は、前記被看視者端末の状態にかかわらず、前記機能操作部を特定の操作をすることで、他の処理に割り込んで前記緊急通報画面を表示するとともに、前記看視者端末に対して緊急通報を発信する緊急モードとなることを特徴とする。
【0011】
このように構成することで、被看視者が異常を自覚した場合には、日常使用するボタンなどで確実に異常を看視者に伝達することができるとともに、長押しなどで誤操作を生じにくくすることができる。ここで、押ボタンにはタッチセンサのような態様も含み、長押しは、長時間接触していることを含む。
【0012】
この看視システムは、被看視者端末及び看視者端末とクライアント-サーバシステムを構築するクラウドコンピュータなどの看視サーバをネットワーク上に備える。この看視サーバは、被看視者端末からの生体情報及び前記緊急通報を受信するとともに、これらのデータに基づいて、看視者端末の表示部に生体情報及び緊急通報を表示させることも好ましい。
【0013】
このように構成することで、被看視者端末における処理を軽減し、その構成を簡易にすることができる。それに伴い被看視者端末の消費電流を抑制し、充電間隔も長くすることができる。
【0014】
この場合、看視サーバは、被看視者端末により被看視者から収集した生体情報を一定の基準値と比較して、異常か否かを判断する異常判断手段を備え、異常判断手段が異常と判断した場合に、自動的に看視者端末の表示部に異常判断がなされた被看視者と関連付けた警告を表示することも好ましい。
【0015】
また、看視システムは、被看視者端末から送信された生体情報のデータを受信して、これをネットワークを介して、看視者端末に再送信する中継器を備え、被看視者端末は、中継器を介して看視者端末に生体情報を発信するようにすることも好ましい。
【0016】
このように構成することで、被看視者端末自体は、微弱な電流で中継器にデータを送信すれば、中継器が大電力で看視者端末に対して送信する。このため、被看視者端末の消費電力を抑制し、充電の間隔を長くすることができ、間断の少ないデータの収集が可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、被看視者が異常を自覚した場合には、誤操作を起こしにくく、確実に異常を看視者に伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本実施形態の看視システム全体を示す模式図。
図2】被看視者端末を示す斜視図。
図3】被看視者端末の内部構成を示すブロック図。
図4】(a)は、被看視者端末のクレードルを正面側から見た斜視図。(b)は、被看視者端末のクレードルを背面側から見た斜視図。
図5】(a)は、被看視者端末の本体部をクレードルから分離した状態の斜視図。(b)は、被看視者端末の本体部を充電のためクレードルに収容した状態の斜視図。
図6】(a)は、中継器の本体部の外観を示す正面図、(b)は側面図、(c)は背面図。(d)は、中継器のクレードルの外観を示す正面側斜視図、(e)は、背面側斜視図。
図7】中継器のクレードルの充電の方法を示す模式図。
図8】(a)は、中継器の本体部をクレードルから分離した状態の斜視図。(b)は、中継器の本体部を充電のためクレードルに収容した状態の斜視図。
図9】中継器の内部構成を示すブロック図。
図10】基本的な画面遷移を示す模式図。
図11】基本的な操作のフローチャート。
図12】異常判定時のフローチャート。
図13】緊急通報時のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を具体化した看視システム及び被看視者端末の一実施形態を図1図13にしたがって説明する。
<看視システム1>
図1は、本実施形態の看視システム1全体を示す模式図である。看視システム1は、ネットワークであるインターネット2を介して接続される被看視者S(図示略)の被看視者端末6と、看視者W(図示略)の看視者端末4とを備える。
【0020】
被看視者端末6は、中継器5を介して携帯電話回線21に、さらにインターネット2に接続されている。
看視サーバ3は、中継器5と携帯電話回線21、インターネット2を介して被看視者端末6に接続されている。また、この看視サーバ3と看視者端末4とはインターネット2を介して接続されている。また、被看視者Sを介護する介護者Cの介護者端末45もインターネット2、携帯電話回線21を介して看視サーバ3と接続されている。
【0021】
被看視者端末6は、被看視者Sの身体に装着され、センサ67(図3参照)により当該被看視者Sの生体情報VDを収集するとともに、この生体情報VDのデータを中継器5を介して看視サーバ3に無線で発信する。看視者端末4は、被看視者端末6から送信された生体情報VDのデータを看視サーバ3を介して受信して、被看視者Sの状態を看視者Wが看視する。看視者Wは、看視システム1を介して被看視者Sの生体情報VDをリアルタイムで看視し、異常があった場合には、例えば、医療機関や、家族などの介護者に緊急通報EWを行ったり、救急隊や警備会社への手配を行ったりする。
【0022】
なお、図1では、被看視者端末6や中継器5、看視者端末4、介護者端末45などは、それぞれ一つだけ例示しているが、看視サーバ3はクラウドコンピュータとして、多数の端末を被看視者ID、看視者ID、介護者IDにより識別して同時に多数の情報をリアルタイムに処理することができる。
【0023】
ここで「看視」とは、被看視者Sから継続して送信される生体情報VDにより、看視者Wが被看視者Sの生体の状態を把握することをいう。本発明で「生体情報VD」とは、脈拍数をはじめ、体表温度、歩数などを例示しているが、血圧、経皮的動脈血酸素飽和度(Spo2)、呼吸数や移動距離、位置情報など被看視者Sの状態を把握するデータを広く含む。「被看視者」とは、在宅の患者をはじめ、高齢者や身体障害者など、広く見守りが必要な対象を含む。「看視者」とは、家族・介護職員などの介護者C、掛かり付けの医師などの医療機関MF、警備会社SSなど、ケースにより限定されるものではないが、この実施形態では、医師を中心とした医療機関MFのスタッフが常時看視している。「介護者C」とは、ここでは日常被看視者のケアをする家族や介護士などをいう。
【0024】
<インターネット2>
インターネット2は、周知の広域ネットワークであり、看視サーバ3、看視者端末4、介護者端末45、中継器5を相互に通信可能に接続している。なお中継器5や介護者端末45は3G規格の携帯電話の電話回線21を利用して、インターネット2に接続している。また、本発明においては、実施形態に例示された接続の手段である広域ネットワークは限定されず、4G・5G回線や、有線の電話回線や、衛星回線を介したり、あるいは直接専用回線で通信したりするものを排除するものではない。
【0025】
<被看視者端末6>
被看視者端末6は、被看視者Sの身体に装着して、センサ67により当該被看視者Sの生体情報VDを収集するとともに、この生体情報VDのデータを無線で発信する。
【0026】
図2は、被看視者端末6を示す斜視図である。図3は、被看視者端末6の内部構成を示すブロック図である。図4(a)は、被看視者端末6のクレードル70を正面側から見た斜視図であり、図4(b)は、被看視者端末6のクレードル70を背面側から見た斜視図である。図5(a)は、被看視者端末6の本体部60aをクレードル70から分離した状態の斜視図であり、図5(b)は、被看視者端末6の本体部60aを充電のためクレードル70に収容した状態の斜視図である。
【0027】
図2に示すように、本実施形態の被看視者端末6は、全体が腕時計用の形状で、長方形の板状の本体部60aと、これを腕に固定するベルト部60bを備え、本体部の60aの裏面が被看視者Sの腕の皮膚に接触するように装着される。
【0028】
表面の中央部には、液晶パネルからなる表示部である表示画面65が配置されている。図2において表示画面65の上左側には、マイクロフォン60dが配置され、上右側には状態表示LED60fが配置される。また、表示画面65の下左側には、紫外線センサ67eが配置され、下右側にはスピーカ60eが配置されている。
【0029】
図2において左側の側面には、引き出し図に示すように充電端子60cが設けられている。また、図において右側の側面には、上側に機能操作部であるファンクションボタン61が設けられ、その中央部には突起部61aが形成されている。その下側には、設定操作部であるセットボタン62が設けられている。裏面には、引き出し図に示すように略中央部に、LEDとPD(Photo diode)から構成される脈拍センサ67aが配置され、その下側には、体表温度を測定する温度センサ67bが配置される。
【0030】
<被看視者端末6の内部構造>
次に、図3を参照して、被看視者端末6の本体部60aの内部構造について説明する。
<制御部66>
制御部66は、一つの集積回路にCPU・ROM・RAM・記憶媒体など必要な要素を搭載してコンピュータシステムとしてまとめた組み込み用のマイクロプロセッサMCU(Micro Controller Unit)から構成されている。
【0031】
本体部60aには、各種のセンサ67が接続されている。
<脈拍センサ67a>
脈拍センサ67a(図2参照)は、皮膚を緑色の波長のLEDにより照射し、その反射光をPD(Photo Diode)により検出し、動脈中のヘモグロビンによる光線の吸収の差から、血流量を検出し、脈拍数を測定する脈拍計として機能する。
【0032】
また、このデータを分析することにより、R波とPPG波から筋電波と血流速度の差を測定し血圧を推定する血圧計として機能する。
さらに、異なる波長のLEDを用いて、HbとHbO2の波長ごとの光線の吸収の差から、経皮的動脈血酸素飽和度(Sp02)を推定するパルスオキシメータとして機能させることもできる。
【0033】
なお、脈拍数を測定する場合には、加速度センサ67cを用いて、体動によるノイズをキャンセルするようにしてもよい。
<温度センサ67b>
温度センサ67bは、皮膚に接触させることで、体表温度を計測する。発熱や低体温を検出するほか、急な温度低下から装着を外したことを検出することもできる。
【0034】
<加速度センサ67c>
加速度センサ67cは、体動を検出することで、歩行を検知し、歩数計として機能させるほか、歩幅や体重を入力しておけば、運動量や消費熱量を推定する運動量計として機能させることもできる。また、上述のように脈拍の体動によるノイズ除去をすることができる。さらに、急な加速度から転倒や衝撃を検知して事故の発生を推定する手がかりとなる。また、長時間加速度を検出しない場合には、睡眠や動けない場合が推定でき、さらに長時間まったく加速度を検出しないような場合は、装着を外して放置されたことも推定できる。
【0035】
<接触センサ67d>
接触センサ67dは、例えば一対の電極を肌に触れるようにして微弱電流を流して、電流の大きさや抵抗値から、接触しているか否かを判別する。なお、電流値に限定されず、静電容量、物理的な接触センサなどから接触を検出するような構成でもよい。
【0036】
<紫外線センサ67e>
紫外線センサ67eは、被看視者Sが明るい環境にいるかどうかが検出される。
<GPS受信機67f>
いわゆるセンサではないが、ここでは事実上被看視者Sの位置情報を得るセンサとして機能している。GPS受信機67fは、周知の構成のGPS受信機であり、衛星から受けた電波により位置を特定する。特定された位置情報は、中継器5を介して看視サーバ3に送信される。連続して受信すれば、被看視者Sが移動した場合にその位置を特定することができる。
【0037】
<センサの組み合わせ>
以上例示した各種センサは、単独でセンシングするだけでなく、複数のセンサを組み合わせることで、より正確に被看視者Sの状態を把握することができる。例えば、脈拍センサ67aにより脈拍が検知できない場合、温度センサ67bにより、体表温度に急激な温度低下があれば、被看視者Sが被看視者端末6の装着を外したと推定でき、逆に体表温度が低下しない場合は、脈拍に何らかの問題を生じていることが判断できる。また、加速度センサ67cのデータや、接触センサ67dのデータを組み合わせて参照することで、より正確な情報を収集することが可能になる。また、GPS受信機67fやBluetooth LE(登録商標)によるbeaconの検出による位置判断手段で移動中に加速度センサ67cに大きな加速度が生じ、その後動きが停止し脈拍が上昇したような場合は事故が疑われる。これに限らず種々の組み合わせで、単独のセンサでは知りえない被看視者Sの状態を知ることができる。
【0038】
<ファンクションボタン61>
機能操作部であるファンクションボタン61は、物理的な押ボタンスイッチである。ファンクションボタン61には、指で押す位置に突起部61aが設けられ、指先で判別できる。一方、セットボタン62にはそのような突起部は設けられておらず、そのため、ファンクションボタン61とセットボタン62は、暗闇でも指先で容易に区別することができる。なお、突起部61aは、名称や形状にこだわらず、指先で区別ができれば、複数の突起や、凹部、ざらざらした感触などでもよい。
【0039】
電源が入っている状態から、設定時間未満押下(通常押し)をすると、セットアップ表示画面65i(図示略)が表示される。
電源が入っていない場合には、ファンクションボタン61は押下しても反応しない。
【0040】
電源が入った状態でファンクションボタン61を長押しすると、緊急通報画面であるSOS表示画面を表示するとともに、看視者端末4に対して緊急通報を発信する緊急モードとなる。
【0041】
<セットボタン62>
設定操作部であるセットボタン62は、物理的な押ボタンスイッチである。その機能は、作用の記載で詳述する。
【0042】
<表示画面(表示部)65>
表示画面65は、液晶パネルにより各種の表示を行う。その表示は、作用の記載で詳述する。
【0043】
<状態表示LED60f>
状態表示LED60fは警告ランプとして機能し、その点滅により、緊急モードであることを、被看視者S自身に報知する。このため被看視者Sは、緊急通報が間違いなく発せられたことを容易に確認することができる。また、被看視者Sの異常を、本人が発声できないような場合に、状態表示LED60fを点滅させることで周囲の介護者等に伝達することもできる。
【0044】
また、その点滅回数で充電状態が確認できるようにしてもよい。
<スピーカ60e>
スピーカ60eは、警告音発声手段として緊急モードであることを、被看視者Sに音声で報知する。このため被看視者Sは、緊急通報が間違いなく発せられたことを容易に確認することができる。また、被看視者Sの異常を、本人が発声できないような場合に、スピーカ60eによるアラーム音で周囲の介護者等に伝達することもできる。
【0045】
<マイクロフォン60d>
マイクロフォン60dは、たとえば緊急モードとなった場合には、看視者Wが看視者端末4からインターネット2を介してスピーカ60eから被看視者Sに問いかけができるようにすることもできる。この呼びかけに応じるように被看視者Sが看視者端末4の音声入力装置を介してマイクロフォン60dから音声入力を行い、これに応じるようにすることで、被看視者Sの安否が確認できる。
【0046】
<バイブレータ63>
バイブレータ63は、振動発生手段として振動を発生する周知の装置で、セットボタン62の長押しによる電源投入の確認に用いられる。また、緊急モードであることを、被看視者Sに振動で報知する。このため被看視者Sは、緊急通報が間違いなく発せられたことを容易に確認することができる。
【0047】
<無線発信部68>
無線発信部68は、無線(ここではBluetooth LE(登録商標)規格による近距離通信)により生体情報VD(例えば脈拍数と体表温度)を、被看視者ID、時刻情報とともに、テキストデータとして中継器5に向けて発信する。Bluetooth LE(登録商標)は、微弱電力による低消費電力の通信モードであるので、被看視者端末6の消費電力を抑制し、充電なしで長時間の連続使用を達成する。
【0048】
無線発信部68では、定期的(2分毎)に、直近1分間の脈拍数を計測して、時刻データ及び被看視者IDと共に脈拍数をtextデータで送信する。
実施形態では、データは32日分保存し、時期を経過したデータは新たなデータが上書きされて消去される。通信環境の問題などで送信ができなかったデータは、未送信のマークをし、次回送信できるタイミングで遡って送信する。そのため、2分ごとの送信ができなかった場合でも、看視サーバ3では、32日を経過しなければ、連続したデータが揃うようになっている。
【0049】
<電源部69>
電源部69は、Li-ion2次電池(蓄電池)69aと、電圧を調整して制御部66に供給する電源IC69bと、電源の入り切りを行う電源スイッチ69c、充電時の入力を制御する充電IC69dを備えている。電源部69は、被看視者端末6側の充電端子60cと、クレードル70側の電源電極70cとにより、クレードル70と電気的に接続される。
【0050】
<クレードル70>
図4(a)は、被看視者端末6のクレードル70を正面側から見た斜視図であり、図4(b)は、被看視者端末6のクレードル70を背面側から見た斜視図である。
【0051】
クレードル(充電器)70は、被看視者端末6の本体部60aをベルト部60bに沿った横向きに収容する溝状の凹部70aが形成されている。凹部70aの底部には、電源電極70cが配設されている。この電源電極70cはクレードル70の内部でUSBジャック70bと接続されている。
【0052】
図5(a)は、被看視者端末6の本体部60aをクレードル70から分離した状態の斜視図であり、図5(b)は、被看視者端末6の本体部60aを充電のためクレードル70に収容した状態の斜視図である。
【0053】
図5(a)に示すように被看視者端末6の本体部60aの図5において下側の一端面には、充電端子60cが設けられている。そこで、図5(b)に示すように、この充電端子60cを下側に向ける姿勢で、本体部60aを溝状の凹部70aに収容する。そうすると被看視者端末6の充電端子60cとクレードル70の電源電極70cとが電気的に接続される。
【0054】
クレードル70のUSBジャック70b(図4(b)参照)に、USBケーブル70dを接続し、他端のUSBプラグをACアダプター55eやPCのUSBジャック55fに接続すれば、充電のために給電される(図7参照)。
【0055】
<中継器5>
中継器5は、被看視者端末6からBluetooth Low Energy(登録商標)の規格に沿って発信された生体情報VD、緊急通報EWなどの無線を受信するとともに、受信した生体情報VD、緊急通報EWなどを、無線で3G規格のセルラーフォンの電話回線21によりインターネット2を介して看視サーバ3に送信する。
【0056】
図6(a)は、中継器5の本体部50の外観を示す正面図、図6(b)は、側面図、図6(c)は、背面図を示す。図6(d)は、中継器5のクレードル55の外観を示す正面側斜視図を示し、図6(e)は、中継器5のクレードル55の外観を示す背面側斜視図を示す。図7は、中継器5のクレードル55の充電の方法を示す模式図である。図8(a)は、中継器5の本体部50をクレードル55から分離した状態の斜視図で、図8(b)は、中継器5の本体部50を充電のためクレードル55に収容した状態の斜視図である。図9は、中継器5の内部構成を示すブロック図である。
【0057】
中継器5は、携帯可能な概ね小判型の樹脂製筐体を備えた本体部50と、この本体部50を収容して充電するクレードル55とから構成される。
図6(a)~(c)を参照して、本体部50の外観を説明する。図6(a)の正面図に示すように、本体部50の正面の右側には、電池状態を点滅で表示する電池状態表示LED50aが設けられる。また、その下には、通信状態を色彩で示す一対の通信状態表示LED50bが設けられ、通信状態が良いときには青色のLEDが発光し、通信状態が悪化すると赤色のLEDが発光する。
【0058】
また、図6(b)の右側面図に示すように、中央のやや上方には電源スイッチ50cが配設され、スライドすることで電源の0N/OFFができる。その下にはセレクトボタン50dが設けられ、押下することで、充電状態に応じて電池状態表示LED50aが所定回点滅する。さらにその下には、スピーカ50eが配設され、警報音などを発生させる。なお、底部には、SIMカードを挿入するためのSIMカード挿入口50f(図8参照。)が設けられている。図6(c)の背面図に示すように、本体部50の背面の下部には、アレイ上の充電用の電源電極50gが設けられている。
【0059】
<中継器5のクレードル55>
次に、図6(d)~(e)を参照して、クレードル55の外観を説明する。図6(d)の正面側斜視図に示すように、クレードル55の上方に本体部50が収容可能な凹部55aが形成され、この凹部55aに収容可能に構成されている。この凹部55aの内部には、収納された本体部50の電源電極50gに対応する位置に、電源電極55cが配設され、電源電極50gと電源電極55cは、電気的に接続される。図6(d)、(e)に示すように、クレードル55の正面側は本体部50の上部が高くなるように傾斜している。図6(e)の背面側斜視図に示すように、背面側の下端近傍には、充電用のUSBジャック55bが設けられ、ここに図7に示すようにUSBケーブル55d(図7参照)が接続され、他端のUSBプラグをACアダプター55eやPCのUSBジャック55fから充電のために給電される。
【0060】
図8に示すように、上記のように構成された本体部50は、凹部55aに載置すると、電源電極50gと電源電極55cは電気的に接続され充電が可能となる。
<中継器5の内部構成>
図9は、中継器5の内部構成を示すブロック図である。以下、中継器5の内部構成を図9を参照して説明する。図9に示すように、中継器5の本体部50の内部には、制御部51、被看視者端末6からの無線を受信する受信部52、看視者端末4に無線を送信する送信部53、充電が可能な電源部54を備える。
【0061】
制御部51は、図示しないCPU、RAM、ROMを備えた周知のマイクロコンピュータを備え、中継器5の制御を司る。受信部52は、BLE(登録商標)の規格に沿って近距離からの送受信が可能で、被看視者端末6から送信された電波を受信する。送信部53は、W-CDMAの3G規格の送受信が可能で、被看視者端末6から受信した生体情報VDや緊急通報EWをセルラーフォンの広域ネットワークを介してインターネット2に接続して看視サーバ3に転送する。電源部54は、Li-ion2次電池からなる蓄電池54aと、電圧を調整して制御部51に供給する電源IC54bと、電源の入り切りを行う電源スイッチ50c、充電時の入力を制御する充電IC54dを備えている。
【0062】
また、電池状態表示LED50aと通信状態表示LED50bからなる状態表示LEDが制御部51により制御されて点灯する。セレクトボタン50dは、押下することで、蓄電池54aの電圧に応じて電池状態表示LED50aを所定回点滅させる。
【0063】
また、送信部53の3G回線に接続するためのSIMカード(Subscriber Identity Module Card)50fを挿入するスロットを備えている。
クレードル55の内部は、図示を省略したが、電源電極55cとUSBジャック55bとが内部で電気的に接続されており、USBケーブル55dから給電された電力を本体部50の電源電極50gから充電する。
【0064】
中継器5は、被看視者Sの周囲に複数配置してもよい。例えば、病院に入院中の被看視者Sについては、病室、玄関、浴室、通路に配置して、被看視者端末6が発信する電波をBluetooth LE(登録商標)のビーコンとして受信し、最大入力感度の中継器5について、被看視者Sが、その中継器5の近傍に存在することを検出して、位置情報として利用することができる。この場合、それぞれの中継器5の位置情報は予め看視サーバ3に登録しておく。
【0065】
<看視者端末4>
看視者端末4は、インターネット2に接続可能な周知のコンピュータシステムとして構成される。看視者端末4は、被看視者端末6から送信された生体情報VDを看視サーバ3を介して受信し、生体情報VDに基づいて、被看視者Sの状態を看視者Wが看視するための端末である。看視者端末4は、CPU、ROM、RAM、インターフェイス、HDDなどを備え、OSやインタ-ネット閲覧ソフトウエアがインストールされたインターネットのクライアント端末として機能する周知のコンピュータとして構成される本体41を備える。また、液晶ディスプレーからなる表示部42、キーボード及びマウスを備えた入力部43を備える。
【0066】
本実施形態では、看視サーバ3と看視者端末4が、サーバ-クライアントシステムを構成して、看視者端末4に被看視者端末6から送信された生体情報VDを受信し、生体情報VDに基づいて、被看視者Sの状態を看視者Wが看視する機能を付与している。
【0067】
<看視サーバ3>
看視サーバ3はクラウドコンピュータシステムであり、被看視者端末6及び看視者端末4をそれぞれクライアントとするサーバ-クライアントシステムのサーバコンピュータとして機能する。
【0068】
看視サーバ3は、インターネット2との接続を行うゲートウェイサーバ31と、情報が蓄積されているデータベース32と、リソースが保存されるリソースサーバ33、クライアントサーバ34とを備える。
【0069】
ゲートウェイサーバ31は、インターネット2の入り口に設置するウェブサーバで、ゲートウェイサーバ31で通信をリアルタイムに看視することでセキュリティを確保する。データベース32は、データベース管理システム(DBMS(DataBase Management System))によりSQLにより格納された各種データが管理される。
【0070】
クライアントサーバ34は、クライアントターミナルである看視者端末4とクライアント-サーバシステムを構成する。クライアントサーバ34は、看視者端末4からの要求に基づいて、リソースサーバ33に対して、API(Application Programming Interface)により処理を要求する。リソースサーバ33は、アプリケーションサーバでデータベース32を参照してその要求に応じた出力をクライアントサーバ34に返し、クライアントサーバ34は、インターネット2を介して看視者端末4にデータを送信する。
【0071】
また、看視サーバ3は、クラウドコンピュータサーバとして、多数の被看視者端末6から逐次送信される大量の生体情報VDを被看視者ID、時刻データと関連付けてデータベース32に蓄積して記憶している。また、図示しないメールサーバを備え、メールの送受信を行い、緊急時には医療機関MF、介護者C、警備会社SS、救急隊ESに対して電子メールを送信することもできる。また、音声自動発信装置で、自動的に電話による音声で関係者にメッセージを伝えてもよい。
【0072】
看視サーバ3には、図示を省略した液晶ディスプレーなどから構成されるモニタ画面である表示部、キーボード、マウス、CD,DVDやUSBメモリーからデータを入力する入力部を備えている。
【0073】
<介護者端末45>
介護者端末45は、基本的に看視者端末4と同様に、看視サーバ3のクライアントコンピュータとして機能し、例えばアップル株式会社のiPhone(登録商標)のようなスマートフォンが好適に使用できる。表示などは、画面サイズに合わせて適正化される。介護者端末45は、看視サーバ3のURLにインターネットを介してアクセスすることで、介護者C自身が看視している被看視者Sの生体情報VDや、異常表示や緊急通報EWを受け取ることができる。また、アプリケーションソフトをインストールすることで、介護者C自身が看視している被看視者Sの生体情報VDや、異常表示や緊急通報EWを受け取ることができるようにしてもよい。もちろん、介護者Cのみならず、かかりつけの医師などが携帯して利用してもよい。
【0074】
(実施形態の作用)
本実施形態の看視システム1の作用について説明する。
<中継器5の準備>
予め、中継器5は、携帯電話回線21、インターネット2を介して看視サーバ3にアクセス可能に接続しておく。
【0075】
<看視者端末4>
看視者端末4も、看視サーバ3のURLにインターネットを介してアクセスすることで、介護者C自身が看視している被看視者Sの生体情報VDや、異常表示や緊急通報EWを受け取ることができる。また、所定のソフトウエアをインストールし、インターネット2を介して看視サーバ3にアクセス可能に接続するようにしてもよい。
【0076】
<被看視者端末6>
まず、看視システム1を開始するには、予め被看視者端末6を、クレードル55により、中継器5をクレードル70により充電しておく。
【0077】
被看視者端末6を、クレードル70にセットすると、表示画面65に充電状態が表示されるので、「FULL」と表示されたら充電を終了する。本実施形態の被看視者端末6は、消費電力が小さいため、2時間程度の充電で、8日程度は連続使用できる。そのため、充電なしで長時間被看視者Sに装着したまま使用できる。
【0078】
<中継器5>
一方、中継器5は、基本的にクレードル55にセットしたまま使用する。中継器5は大電力で生体情報VDなどを継続して送信するため、消費電力が大きいので、数時間しか連続使用ができないからである。
【0079】
なお、携帯電話回線21により通信可能であるため、通院など被看視者端末6とともに一日程度の一時的な携帯は可能である。但し、長期間中継器5を携帯すると電池残量が不足することがある。
【0080】
<被看視者端末6の使用開始>
次に、それぞれ充電が完了したら、被看視者端末6と中継器5の電源を入れる。被看視者端末6は、バイブレータ63が振動するまでセットボタン62を3秒以上長押しをすれば、「WakeUp」の文字が表示され、電源が投入される。電源を入れたら、被看視者端末6の本体部60aを手首の甲側にしてベルト部60bを締めて固定する。このまま、被看視者端末6は被看視者Sに装着したままにする。
【0081】
図11に画面の遷移を示す。所定時間経過すると自動的にスリープ画面65bの待ち受け状態になるが、随時セットボタン62を押すと、「時刻65c」、「脈拍数65d」、「体表温度65e」、「歩数65f」、「電池残量65g」の順に表示される。「電池残量65g」の画面では充電状態が確認できるので、電池残量が少ない場合は、充電をする必要がわかる。
【0082】
<電源切断>
ファンクションボタン61を通常押しをすると「セッテイ」が表示される設定画面(不図示)が表示される。さらに10秒以内にセットボタン62を通常押しすれば、「パワーオフ」が表示されるパワーオフ画面65j(不図示)が表示される。さらに10秒以内に再びセットボタン62を通常押しすると「OFF」が表示されるパワーオフ選択画面65k(不図示)が表示され、続いて「Good bye」が表示されて画面が消去され、電源が落ちる。
【0083】
なお、ファンクションボタン61を押し、セットボタン62を押した後、ファンクションボタン61を押せば、再び設定画面(不図示)が表示される。さらに、ファンクションボタン61を押せば、スリープ画面65bに戻る。
【0084】
このように所定時間内に異なるボタンを用いた3ステップの操作を必要とするため、被看視者Sが誤操作により不用意に電源を落としてしまう虞は少ない。
なお、電源が切断された状態では、ファンクションボタン61を通常押し若しくは長押ししても、緊急モードには移行せず、反応はない。したがって、通常の使用では、充電時であっても電源を切断する必要はない。
【0085】
<セットボタン62による被看視者端末6の操作>
図10は、セットボタン62による操作の基本的なフローチャートを示す。図11は、被看視者端末6の表示画面65の基本的な画面遷移を示す模式図である。
【0086】
電源が入っていない状態から長押しする(S1:YES)ことで、電源が投入され、被看視者端末6が起動したことを示す初期画面65a(不図示)が表示される(S2)。但し、充電時や電圧低下時には、その情報を示す画面が初期画面65aとして表示される。初期画面65aは、設定した時間(8秒)を経過すると(S3:NO)、待ち受け画面であるスリープ画面65bとなる(S14)。
【0087】
また、初期画面65aから8秒経過までに通常押しをすると(S3:YES)、時刻表示画面65cに遷移する(S4)。8秒を経過した場合は(S3:NO)、スリープ画面65bに遷移する(S14)。
【0088】
また、時刻表示画面65cから8秒経過までに通常押しをすると(S5:YES)、脈拍数表示画面65dに遷移する(S6)。8秒を経過した場合は(S5:NO)、スリープ画面65bに遷移する(S14)。
【0089】
また、脈拍数表示画面65dから8秒経過までに通常押しをすると(S7:YES)、体表温度表示画面65eに遷移する(S8)。8秒を経過した場合は(S7:NO)、スリープ画面65bに遷移する(S14)。
【0090】
また、体表温度表示画面65eから8秒経過までに通常押しをすると(S9:YES)、歩数表示画面65fに遷移する(S10)。8秒を経過した場合は(S9:NO)、スリープ画面65bに遷移する(S14)。
【0091】
また、歩数表示画面65fから8秒経過までに通常押しをすると(S11:YES)、電池残量表示画面65gに遷移する(S12)。8秒を経過した場合は(S11:NO)、スリープ画面65bに遷移する(S14)。
【0092】
また、電池残量表示画面65gから8秒経過までに通常押しをすると(S13:YES)、スリープ画面65bに遷移する(S12)。8秒を経過した場合も(S13:NO)、スリープ画面65bに遷移する(S14)。
【0093】
スリープ画面65bからセットボタンを長押ししたときには(S15:YES)、再度時刻表示画面65cに戻る(S4)。
このようにして、図11に示すような画面の表示が遷移する。
【0094】
<緊急通報EW>
被看視者Sが異常を自覚した場合には、緊急通報EWを行う。
図13は、電源が入った状態における被看視者端末6の緊急通報EW時のフローチャートを示す。
【0095】
電源が入った状態でファンクションボタン61を3秒以上長押しすると(S30:YES)、制御部66は、割込み処理を行い、被看視者端末6がいかなる状態でも、優先的に緊急モードに移行する(S31)。これは、スリープ画面での待ち受け状態でなく、例えば、脈拍数表示画面65dで脈拍数を表示している最中でも、電源が入ってさえすれば、ファンクションボタン61を長押しすることで、強制的に割込み処理が行われ、緊急モードを示すフラグがオンになり、確実に緊急モードとなる。
【0096】
緊急モードになると、画面に「S」→「SO」→「SOS」の順に文字を表示する「SOS表示画面」(不図示)になる(S32)。この「SOS」の「SOS表示画面」は、3分間表示され続けるため、現在「緊急モード」であることが、間違いなく確認できる。制御部66は、無線発信部68から、中継器5を介して看視サーバ3に緊急通報EWを発信する。緊急通報EWは、被看視者IDと時刻情報を含む。また、緊急通報EWの発信に伴い、直近の生体情報VDを送信し、看視者Wの状況判断に供する。
【0097】
看視サーバ3は、これを受けて看視者端末4と介護者端末45に緊急通報を送信する。看視サーバ3は、看視者端末4の表示部42のリストにおいて、該当する被看視者IDのデータを所定の順で上段に移動して目立つように表示する。介護者端末45においても、被看視者IDのデータを目立つように表示する。表示に伴い、警告音を発生させる。また、被看視者端末6においても、状態表示LED60fを発光させ、スピーカ60eから警告音を発声させ、さらにバイブレータ63を振動させる。このため、介護者Cが被看視者Sの傍にいるにも拘わらず、被看視者Sが発した緊急通報EWに気が付かなったというような事態を回避できる。また、このような光、音、振動により緊急通報EWを発した被看視者Sも、自ら確実に緊急通報EWが完了したということを確認できる安心感がある。
【0098】
なお、S31~S33の処理は並行して処理されるものであり、フローチャートの処理順は説明の便宜上のものであり、この順序に限定されるものではない。
なお、緊急モードの場合も、3分を経過すると電量消費を抑制するため、画面はスリープ画面65bに遷移する。
【0099】
この緊急通報EWを受信した看視サーバ3は、その被看視者IDに係る被看視者Sを、目立つようにリストの最上段に移動し、色彩を変更するなどして、一見して緊急事態であることがわかるように緊急通報の表示をする。この場合、警告音の発生や、ポップアップ表示を行ってもよい。
【0100】
<緊急モードの解除>
被看視者Sの状態が正常に戻るなど、緊急モードを解除したい場合は、「SOS表示画面」でも、「スリープ画面65b」でも、ファンクションボタン61を長押しすれば、「SOS OFF」を表示する「SOS解除表示画面」に遷移し、緊急モードを示すフラグがオフになり緊急モードは解除され、スリープ画面65bに戻る。
【0101】
現在、「緊急モード」かどうか不明な場合は、セットボタン62を通常押しすると、再び「SOS」を表示する「SOS表示画面」が表示される。ここでも、同じようにファンクションボタン61を3秒長押しすれば、「SOS OFF」を表示する「SOS解除表示画面」に遷移し、緊急モードを示すフラグがオフになり緊急モードは解除され、スリープ画面65bに戻る。
【0102】
<異常表示>
看視サーバ3は、被看視者端末6から送信された生体情報VDを受信した場合、異常判定をして、異常と判定した場合には看視者端末4に通報する。
【0103】
図12は、看視サーバ3により看視者端末4の表示部42に表示する異常判定時のフローチャートを示す。被看視者端末6からは、例えば2分ごとに、1分間脈拍数を測定した結果が、被看視者ID、時刻情報と共に、中継器5を介して送信される。看視サーバ3では、このデータを受信して(S20)、被看視者IDごとに時刻順にデータベース32(図1)にデータを蓄積する。看視サーバ3は、被看視者IDごとに被看視者ID、時刻、脈拍数、設定されたしきい値、その他の生体情報やステータス、看視者名、介護者名、病院名などの情報を、看視者端末4に表示部42に一覧表示する。そして、データを受信すると看視者端末4に表示させる表の数値を最新データに更新する。ここで、看視サーバ3には、異常判断手段を構成する制御部により、この被看視者IDの被看視者Sの正常範囲の閾値が設定されており、送信されたデータと比較して、異常値か否かを判断する(S21)。正常範囲であれば(S21:NO)、看視を続行する。異常値であると判断した場合は(S21:YES)、異常と判断し、その被看視者IDに係る被看視者Sを、目立つようにリストの最上段に移動し、色彩を変更するなどして、一見して異常であることがわかるように異常表示をする。この場合、警告音の発生や、ポップアップ表示を行ってもよい。
【0104】
また、同時に介護者端末45にも、警報を報知する。
なお、異常判断はすべて看視サーバ3で行い、被看視者端末6では何ら判断は行わないため、被看視者端末では単純にデータを送信するだけである。よって、被看視者端末6での処理は極めて簡易な処理とすることができ、消費電力も小さなものに抑制することができる。
【0105】
(実施形態の効果)
本実施形態の看視システム1は、上記のような構成を備え、上記のような作用を奏するため、以下のような効果を奏する。
【0106】
(1)被看視者Sは、被看視者端末6を常に身に着けているため、常に生体情報VDを看視システム1を介して看視者Wに自動的に送信し続けることができる。
本実施形態では、被看視者端末6は、機能的には、基本的に生体情報VDと緊急通報EWのみを、そのまま消費電力の小さい微弱な電力で中継器5に送るだけである。そのため、大量のデータを保管したり、CPUでの複雑な異常判断の処理をしたり、大電力で携帯電話回線に送信したり、ポーリングを繰り返す必要もない。そのため、被看視者端末6の構造が非常に簡易で消費電力の少ない構成となっている。
【0107】
(2)また、操作するためのボタンはファンクションボタン61とセットボタン62の2つだけで、極めて単純な構造であり、老齢者などであっても、迷いなく操作することができる。また、通常使用しない「緊急ボタン」などを設けると、とっさの場合、迷ってしまう。本実施形態では、緊急通報EWも通常使用するファンクションボタン61のみを長押しすればよいので、通常使用しない特別なボタンなどの操作をする必要がない。
【0108】
(3)通常使用するファンクションボタン61ではあるが、緊急通報EWをするためには「長押し」という意識的にしなければならない操作をする必要があるので、誤って操作してしまう虞が小さい。
【0109】
(4)また、電源が切断されている場合は緊急通報EWができないが、基本的に電願は落とす必要はない。必要により電源を落とす場合は、それぞれ10秒以内に、ファンクションボタン61→セットボタン62→セットボタン62と異なったボタンを3重の連続操作が必要なため、意識的に操作しなければ電源を落とすことができず、誤って不用意に電源を落とす心配が少ない。
【0110】
(5)また、緊急通報EWは、ファンクションボタン61の長押しだけであるが、緊急モードになった場合は、表示画面におけるSOS表示画面だけでなく、バイブレータ63による振動、状態表示LED60fによる発光、スピーカ60eによる発声などにより、操作の完了が確認できることから、被看視者Sは、安心して救援を待つことができる。また、「SOS」を表示する「SOS表示画面」は、3分間にわたって表示されるため、被看視者Sは、「緊急モード」であることを、緊急通報EWの操作後、目で確認できる。
【0111】
一方、正しく緊急通報EWができていなかった場合には、このような報知がなされないため、容易に正しく緊急通報EWができていなかったことが認識できる。
また、被看視者Sの付近にいる介護者Cなども、被看視者Sが大声で発声できない状態になった場合でも、画面表示のほか、バイブレータ63による振動、状態表示LED60fによる発光、スピーカ60eによる発声などにより、被看視者Sが緊急事態であることに気が付くことができる。
【0112】
また、誤操作をした場合は、このような報知があるため、容易に誤操作であることに気が付くことができる。また、誤操作であると気が付いたときには、再度ファンクションボタン61を長押しすることで、ワンタッチで緊急モードを解除することができる。
【0113】
また、誤操作かどうかわからない場合は、セットボタン62を押せば、「SOS表示画面」が表示されるので、現在の状態を知ることができる。
(6)また、ファンクションボタン61には、指先でわかる突起が形成されており、夜間の布団の中の暗闇でも、手の感触のみで操作することができる。なお、セットボタン62にはこのような突起がないため、容易に区別することができる。
【0114】
(7)仮に、電源が入った状態で、セットボタン62を長押ししても、セットボタン62の通常押しと同じ機能で、表示画面におけるSOS表示画面だけでなく、バイブレータ63による振動、状態表示LED60fによる発光、スピーカ60eによる発声などの反応がないため、緊急モードに移行していないことはすぐにわかる。つまり、3秒経てば、押間違いであることが理解できる。そうすれば、2つのボタンのうちの他方を押せばよいことがすぐにわかる。また、ファンクションボタン61を長押しする代わりに誤ってセットボタン62を長押ししても問題は生じないので、誤操作が許容できる。
【0115】
(8)被看視者端末6は、消費電力を極めて小さくすることができたので、充電の間隔を長くすることができる。本実施形態の例では、2時間の充電で8日間は充電が必要がないため、被看視者Sを看視できない、充電のため被看視者端末6の装着を外した時間を短くできる。もちろん、蓄電池に依存しているため、将来的にさらに短い充電で、長く使用できるようになることは容易に予想できる。
【0116】
いずれにしても、本実施形態の被看視者端末6では、その機能をデータの収集のみに最小限に絞り込み、中継器5により広域の送信を行い、異常判定などの処理を看視サーバ3に行わせることで、被看視者端末6の消費電力を極めて小さくすることにより達成できたものである。
【0117】
(9)なお、看視サーバ3では、大量のデータを高速に処理することで、種々のセンサからのデータに基づき複雑な処理を行うこともできる。例えば、脈拍センサ67aは、脈拍数のみならず、データ処理により、血圧を測定したり、パルスオキシメータとして、血中酸素飽和度を測定することもできる。また、温度センサ67bでは、体表温度を測定し、加速度センサ67cでは、歩数や転倒の衝撃を検出できる。接触センサ67dでは被看視者端末6の装着の有無がわかり、紫外線センサ67eでは、明暗を検出できる。
【0118】
(9)さらに、GPS受信機67fからは被看視者Sの位置がわかり、Bluetooth LE(登録商標)のbeaconを利用すれば、医療施設内の詳細な位置も検出できる。このような処理も、被看視者端末6自体で行わず、看視サーバ3において行うため、被看視者端末6は簡易で消費電力が少ない構成とすることができる。
【0119】
(10)さらに、看視サーバ3の処理能力により、これらのデータの組み合わせの分析なども容易にできる。さらにAI(Artificial intelligence)を利用すればより正確に予測的に被看視者Sの状態を把握することができる。これらも、被看視者端末6の機能をデータ収集に特化し、看視サーバ3でビッグデータの処理を可能としたため実現できるものである。
【0120】
(11)なお、被看視者端末6自体は、Bluetooth LE(登録商標)により近距離通信しかしないため、比較的大きなデータの遣り取りも可能となることから、被看視者端末6と看視者端末4との間に音声の送信や音声の受信を相互に行うようにしても、被看視者端末6自体の負担は大きなものとはならない。
【0121】
(変形例)
なお、上記実施形態は、以下のように実施してもよい。
○生体情報VDは、脈拍を例に説明したが、その目的により、血圧や動脈血酸素飽和度を常時測定するようなものでもよい。センサ67の構成も、例示したセンサ以外に、その目的により呼吸数、心電、脳波、血糖値などを検出するものなど、実施形態に限定されるものではない。
【0122】
○本実施形態では、腕時計型の被看視者端末6を例示したが、装着するのは手首に限定されず、指、二の腕、足首、胸、首などその部位は限定されない。また「装着」とは、巻き付けるだけでなく、貼り付けるものなども含まれる。
【0123】
○電源は2次電池を例示したが、乾電池やボタン電池などの1次電池としてもよい。
○充電には、クレードル70を例示したが、直接USB電源ケーブルを差し込むものや、非接触で充電するようなものでも、充電状態が検知できればよい。
【0124】
○近距離通信は、Bluetooth LE(登録商標)を例示したが、無線LANなどを利用してもよい。また、広域通信は、携帯電話回線及びインターネットに限定されず、固定電話網、衛星通信や専用回線等を広く含む。
【0125】
○中継器5は専用の中継器を例示したが、たとえばアップル株式会社のiPhone(登録商標)のようなスマートフォンに専用のアプリケーションをインストールすることで中継器とすることもできる。
【0126】
○さらに、畜電池の性能が向上すれば、中継器5なしで、直接被看視者端末6から看視サーバ3にデータを送信するようにしてもよい。
○ネットワークは、インターネット2を例示したが、や、電話回線、衛星回線、専用回線、その他の広域ネットワークなど通信が可能であれば限定されない。
【0127】
○看視サーバ3は、ゲートウェイサーバ31、データベース32、リソースサーバ33、クライアントサーバ34を備えたクラウドコンピュータとして構成されたものを例示した。しかしながら、被看視者端末6からの信号を受信して、看視者端末4などに生体情報VDやいろいろな警告を送信可能であれば、単体のコンピュータや、複数個所に分散されて配置されたコンピュータ群など、その構成に限定されない。
【0128】
○この実施形態では、電源が入っていない場合には、ファンクションボタン61を押下しても電源が入ることなく、被看視者端末6は反応しない。しかしながら、電源が入っていない状態で、ファンクションボタン61を長押しすることで、電源の投入と緊急通報EWのいずれもできるようにしてもよい。
【0129】
○さらに、電源が入っていない状態で、セットボタン62を3秒を超えて、例えば8秒長押しすることで、電源の投入と緊急通報EWのいずれもできるようにしてもよい。なお、ファンクションボタン61やセットボタン62をタッチセンサとして、長時間接触させるようなものも長押しである。
【0130】
○なお、電源が入っている場合において、ファンクションボタン61の長押しのみならず、セットボタン62の長押しによっても、緊急モードへ移行するような構成としてもよい。この場合も、長押しは3秒以上ではなく、例えば5秒以上、あるいは10秒以上とすることで誤操作は抑制できる。
【0131】
○逆に、長押しを2秒以上とすることにより、筋力の落ちた高齢な看視者でも、容易に緊急通報ができるようにすることもできる。
○さらに、ファンクションボタン61やセットボタン62を同時に押した場合のみに緊急通報が可能とする構成も、誤操作を抑制するためには、効果的である。
【0132】
○図示したフローチャートは、処理の一例であって、処理の順序などは当業者が適宜変更できることは言うまでもない。
○本実施形態は、当業者であれば、特許請求の範囲に記載を逸脱しない範囲で、その構成を付加し、削除し又は変更して本発明が実施できることは言うまでもない。
【0133】
(付記)
また、以下に本実施形態に開示された他の技術的思想を記載する。
・被看視者端末が緊急モードとなった場合に、警告音を発する警告音発声手段、当該被看視者に感知できる振動を発する振動発生手段、点灯する画面表示とは異なる警告ランプのいずれかを備えたことを特徴とする看視システム。
【0134】
・被看視者端末はスピーカを備え、緊急モードによる生体情報のデータを看視者端末が受信した場合に、当該看視者の音声が前記被看視者端末において発声可能に構成されたことを特徴とする看視システム。
【0135】
・中継器を複数備え、被看視者端末はビーコンを発出し、いずれの中継器から受信したかを判別して位置を判断する位置判断手段を備えたことを特徴とする看視システム。
【符号の説明】
【0136】
W…看視者
S…被看視者
C…介護者
VD…生体情報
EW…緊急通報
1…看視システム
2…インターネット
21…電話回線
3…看視サーバ
4…看視者端末
5…中継器
45…介護者端末
6…被看視者端末
60a…本体部
60b…ベルト部
60c…充電端子
60d…マイクロフォン
60e…スピーカ
60f…状態表示LED
61…ファンクションボタン(機能操作部)
62…セットボタン(設定操作部)
63…バイブレータ
65…表示画面(表示部)
65b…スリープ画面(待ち受け画面)
65c…時刻表示画面
65d…脈拍数表示画面
65e…体表温度表示画面
65f…歩数表示画面
65g…電池残量表示画面
65h…緊急通報画面
65i…セットアップ表示画面
65j…パワーオフ表示画面
65k…パワーオフ選択画面
66…制御部
67…センサ
67a…脈拍センサ(パルスオキシメータ・血圧センサ)
67b…温度センサ
67c…加速度センサ
67d…接触センサ
67e…紫外線センサ
67f…GPS受信機
68…無線発信部(Bluetooth LE)
69…電源部
70…クレードル(充電器)
図1
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