(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-25
(45)【発行日】2023-10-03
(54)【発明の名称】LED筐体の接続装置及びLED表示装置
(51)【国際特許分類】
H01R 43/26 20060101AFI20230926BHJP
H01R 13/631 20060101ALI20230926BHJP
【FI】
H01R43/26
H01R13/631
(21)【出願番号】P 2022071434
(22)【出願日】2022-04-25
【審査請求日】2022-04-25
(31)【優先権主張番号】202110450551.8
(32)【優先日】2021-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515256350
【氏名又は名称】利▲亜▼▲徳▼光▲電▼股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100142365
【氏名又は名称】白井 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100146064
【氏名又は名称】吉田 玲子
(72)【発明者】
【氏名】賈金匣
(72)【発明者】
【氏名】劉志勇
【審査官】高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】独国特許発明第102018108483(DE,B3)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 43/26
H01R 13/631
F21S 8/04
F21V 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1プラグ部(10)を含む第1接続ユニット(1)と、
固定台(20)と、第2プラグ部(30)と、駆動部(40)と、弾性復帰部材(60)と、を含む第2接続ユニット(2)と、を含み、
前記第2プラグ部(30)は、前記固定台(20)に移動可能に設けられ、且つ前記第1プラグ部(10)と挿入嵌合する突出位置及び前記第1プラグ部(10)と分離する後退位置を有し、
前記駆動部(40)は、前記固定台(20)に移動可能に設けられ、連動装置(50)を介して前記第2プラグ部(30)に接続されることで、前記第2プラグ部(30)を後退位置と突出位置との間で移動するように駆動し、
前記弾性復帰部材(60)は、前記固定台(20)と前記駆動部(40)との間に設けられる
ことで、前記第2プラグ部(30)を前記後退位置に復帰させ、
前記連動装置(50)は、前記固定台(20)に揺動可能に設けられる揺動レバー(51)を含み、前記揺動レバー(51)の第1端は前記第2プラグ部(30)に可動的に接続され、前記揺動レバー(51)の第2端は前記駆動部(40)に可動的に接続されることを特徴とする、LED筐体の接続装置。
【請求項2】
第1スライド溝(71)と、前記第1スライド溝(71)内に設けられる第1ピン軸(72)と、をさらに含み、前記第1ピン軸(72)及び前記第1スライド溝(71)のうちの一方は前記揺動レバー(51)の第1端に設けられ、他方は前記第2プラグ部(30)に設けられ、前記固定台(20)は第1ガイド構造(21)をさらに含み、前記第2プラグ部(30)は前記第1ガイド構造(21)のガイド作用で前記後退位置と前記突出位置との間を移動することを特徴とする、請求項
1に記載の接続装置。
【請求項3】
第2スライド溝(73)と、前記第2スライド溝(73)内に設けられる第2ピン軸(74)と、をさらに含み、前記第2ピン軸(74)及び前記第2スライド溝(73)のうちの一方は前記揺動レバー(51)の第2端に設けられ、他方は前記駆動部(40)に設けられ、前記固定台(20)は第2ガイド構造(22)をさらに含み、前記駆動部(40)は前記第2ガイド構造(21)のガイド作用で移動することを特徴とする、請求項
1に記載の接続装置。
【請求項4】
前記弾性復帰部材(60)はバネであり、前記駆動部(40)は駆動ロッド(41)と、前記駆動ロッド(41)の第1端に位置する当接部(42)と、を含み、前記駆動ロッド(41)は前記第2ガイド構造(22)内に設けられ、前記バネは前記駆動ロッド(41)に嵌設されるとともに、前記固定台(20)と前記当接部(42)との間に位置することを特徴とする、請求項
3に記載の接続装置。
【請求項5】
前記駆動部(40)は駆動ロッド(41)と、前記駆動ロッド(41)の第2端に設けられるストッパ部(43)と、を含み、前記駆動ロッド(41)は前記第2ガイド構造(22)内に設けられ、前記第2ピン軸(74)は前記揺動レバー(51)の第2端に設けられ、前記第2スライド溝(73)は前記ストッパ部(43)に設けられることを特徴とする、請求項
3に記載の接続装置。
【請求項6】
前記第1ガイド構造(21)は収容ケースであり、前記第2プラグ部(30)は前記収容ケース内に設けられ、前記収容ケースに第3スライド溝(75)が設けられ、前記第1ピン軸(72)は前記第3スライド溝(75)を貫通することを特徴とする、請求項
2に記載の接続装置。
【請求項7】
ピン軸孔(76)と、前記ピン軸孔(76)を貫通する第3ピン軸(77)と、をさらに含み、前記ピン軸孔(76)と前記第3ピン軸(77)のうちの一方は前記固定台(20)に設けられ、他方は前記揺動レバー(51)に設けられることを特徴とする、請求項
1に記載の接続装置。
【請求項8】
第1LED筐体(3)と、第2LED筐体(4)と、前記第1LED筐体(3)と前記第2LED筐体(4)との間に設けられる接続装置と、を含むLED表示装置であって、
前記接続装置は、請求項1から請求項
7のいずれか1項に記載の接続装置であることを特徴する、LED表示装置。
【請求項9】
前記接続装置の第1接続ユニット(1)は前記第1LED筐体(3)に設けられ、前記接続装置の第2接続ユニット(2)は前記第2LED筐体(4)に設けられ、前記第2LED筐体(4)の側壁に前記接続装置の第2プラグ部(30)及び駆動部(40)が通る開口が設けられ、前記接続装置の固定台(20)は、別部材、又は、前記第2LED筐体(4)の構造の一部で形成されるものであることを特徴とする、請求項
8に記載のLED表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はLED表示分野に関し、具体的には、LED筐体の接続装置及びLED表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、LED筐体を接合した後に筐体間の線を手作業で互いに挿入してカスケード接続する必要がある。取り付けの際、隣接する筐体間のコネクタオス端子とコネクタメス端子を互いに挿入し、列を成す筐体の電源と信号のカスケード接続を実現する必要がある。外見を考慮しカスケード線を保護するために、多くの筐体はカスケード線を筐体内に隠す。このため、結線時に筐体後部ケース又は後部ケースの一部を開放し、完了後に筐体後部ケースを改めて取り付ける必要がある。このように、ステップは複雑で、煩雑であり、筐体の取り付け効率に劣る。
【0003】
上記課題を解決するために、現在、筐体においてコネクタをそれぞれ筐体の側壁に固定するという解決手段を採用することがあり、これにより、筐体間の線材のカスケード接続を手作業で操作しなければならないという課題が解決されるが、筐体を接合する際、筐体間の衝突によりランプがぶつかる恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来技術におけるLED筐体の線材を接続する時にランプビーズがぶつかりやすいという課題を解決するLED筐体の接続装置及びLED表示装置を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の一側面によれば、第1プラグ部を含む第1接続ユニット、及び、固定台と、第2プラグ部と、駆動部と、弾性復帰部材とを含む第2接続ユニット、を含み、第2プラグ部は、固定台に移動可能に設けられ、且つ第1プラグ部と挿入嵌合する突出位置及び第1プラグ部と分離する後退位置を有し、駆動部は、固定台に移動可能に設けられ、駆動部は連動装置を介して第2プラグ部に接続されることで、第2プラグ部を後退位置と突出位置との間で移動するように駆動し、弾性復帰部材は、固定台と駆動部との間に設けられる、LED筐体の接続装置を提供する。
【0006】
さらに、連動装置は固定台に揺動可能に設けられる揺動レバーを含み、揺動レバーの第1端は第2プラグ部に可動的に接続され、揺動レバーの第2端は駆動部に可動的に接続される。
【0007】
さらに、接続装置は、第1スライド溝と、第1スライド溝内に設けられた第1ピン軸と、をさらに含み、第1ピン軸及び第1スライド溝のうちの一方は揺動レバーの第1端に設けられ、他方は第2プラグ部に設けられ、固定台は第1ガイド構造をさらに含み、第2プラグ部は第1ガイド構造のガイド作用で後退位置と突出位置との間を移動する。
【0008】
さらに、接続装置は、第2スライド溝と、第2スライド溝内に設けられた第2ピン軸と、をさらに含み、第2ピン軸及び第2スライド溝のうちの一方は揺動レバーの第2端に設けられ、他方は駆動部に設けられ、固定台は第2ガイド構造をさらに含み、駆動部は第2ガイド構造のガイド作用で移動する。
【0009】
さらに、弾性復帰部材はバネであり、駆動部は駆動ロッドと、駆動ロッドの第1端に位置する当接部と、を含み、駆動ロッドは第2ガイド構造内に設けられ、バネは駆動ロッドに嵌設され且つ固定台と当接部との間に位置する。
【0010】
さらに、駆動部は駆動ロッドと、駆動ロッドの第2端に設けられるストッパ部と、を含み、駆動ロッドは第2ガイド構造内に設けられ、第2ピン軸は揺動レバーの第2端に設けられ、第2スライド溝はストッパ部に設けられる。
【0011】
さらに、第1ガイド構造は収容ケースであり、第2プラグ部は収容ケース内に設けられ、収容ケースに第3スライド溝が設けられ、第1ピン軸は第3スライド溝を貫通する。
【0012】
さらに、接続装置は、ピン軸孔と、ピン軸孔を貫通する第3ピン軸と、をさらに含み、ピン軸孔と第3ピン軸のうちの一方は固定台に設けられ、他方は揺動レバーに設けられる。
【0013】
本発明の別の側面によれば、第1LED筐体と、第2LED筐体と、第1LED筐体と第2LED筐体との間に設けられる接続装置とを含むLED表示装置であって、接続装置は、上記した接続装置である、LED表示装置を提供する。
【0014】
さらに、接続装置の第1接続ユニットは第1LED筐体に設けられ、接続装置の第2接続ユニットは第2LED筐体に設けられ、第2LED筐体の側壁に接続装置の第2プラグ部及び駆動部が通る開口が設けられ、接続装置の固定台は、別部材、又は、第2LED筐体の構造の一部で形成されるものである。
【0015】
本発明の技術的解決手段を適用する場合、接続装置は第1接続ユニット及び第2接続ユニットを含む。第1接続ユニットは第1プラグ部を含み、第2接続ユニットは第2プラグ部を含み、第1プラグ部及び第2プラグ部はそれぞれ、隣接する2つのLED筐体に設けられ、第1プラグ部と第2プラグ部との挿入嵌合により、LED筐体間の給電接続又は信号接続を実現することができる。第2接続ユニットは固定台及び駆動部をさらに含み、固定台はLED筐体に固定される。駆動部は、連動装置を介して第2プラグ部を後退位置と突出位置との間で移動するように駆動することができる。隣接する2つのLED筐体を接続する場合、駆動部は内向きに移動し、それにより第2プラグ部を突出位置に切り替え、第2プラグ部はLED筐体の外部に突出して第1プラグ部に挿入接続される。隣接する2つのLED筐体同士が接続されていない場合、弾性復帰部材の作用で、駆動部は外向きに突出し、それにより第2プラグ部を後退位置に位置させ、第2プラグ部がLED筐体の内部に後退され、第2プラグ部を保護する役割を果たす。同時に、このように第2プラグ部がLED筐体の側壁から突出しないようにすることで、LED筐体の取り付け過程において、第2プラグ部がLED筐体のランプパネルにぶつかってランプビーズが落下するという問題が生じない。同時に、LED筐体の取り付け過程において、弾性復帰部材が緩衝作用を果たして、LED筐体同士の衝突を効果的に防止することができ、ランプビーズがぶつかることがない。従って、本願の技術的解決手段は、従来技術におけるLED筐体の線材を接続する時にランプビーズがぶつかりやすいという課題を効果的に解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本願の一部である図面は本発明を更に理解されるためのものであり、本発明の例示的な実施例及びその説明は本発明を説明するために用いられ、本発明に対する不当な制限を構成するものではない。
【
図1】
図1は本発明に係るLED筐体の第2プラグ部が後退位置に位置する場合の接続装置の実施例の立体構造概略図を示す。
【
図3】
図3は
図1の第2プラグ部が突出位置に位置する場合の接続装置の立体構造概略図を示す。
【
図5】
図5は
図1の接続装置の第2プラグ部の立体構造概略図を示す。
【
図6】
図6は
図1の接続装置の弾性復帰部材の立体構造概略図を示す。
【
図7】
図7は
図1の接続装置の第2プラグ部及び固定台の立体構造概略図を示す。
【
図8】
図8は本発明に係るLED表示装置の立体構造概略図を示す。
【
図11】
図11は
図8の接続装置における第2プラグ部が突出位置に位置する場合のLED表示装置の部分断面概略図を示す。
【
図12】
図12は
図8の接続装置における第2プラグ部が後退位置に位置する場合のLED表示装置の部分断面概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明確、且つ完全に説明するが、明らかな点として、説明される実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。以下の少なくとも1つの例示的な実施例の説明は実質的に単なる例であり、本発明、その適用又は用途を限定することをまったく意図しない。本発明の実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく取得した全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0018】
なお、ここで使用された用語は、単に具体的な実施形態を説明するためのものであり、本願に係る例示的な実施形態を意図的に限定するものではない。ここで使用されている単数形は、文脈に特記しない限り、複数形をも含むことが意図されており、更に、本明細書において「含有」及び/又は「含む」という用語が使用された場合、特徴、ステップ、操作、デバイス、ユニット及び/又はそれらの組み合わせの存在を示すことを理解されたい。
【0019】
特に指示のない限り、実施形態において説明される構成要素の相対的配置及びステップの相対的配列、数式及び数値は、本発明の範囲を限定しない。同時に、説明の便宜上、図示の各部分の寸法は実際の比例関係に応じて描かれたものではないことは理解されたい。当業者が既知の技術、方法および設備について詳しく述べないことはあるが、適宜な状況において、前記技術、方法および設備は明細書の一部とみなすべきである。ここで、例示して検討するすべての例において、具体的な値はすべて制限するものではなく例示的なものとして解釈すべきである。従って、例示的な実施例の他の例では値が異なることもありうるだろう。同一の符号は、他の図面にも示されても、類似する要素を示すため、図面の符号について説明されるとき、当該符号が他の図面にも示された場合、再度の説明を省略することを留意されたい。
【0020】
図1から
図4、
図8、
図9及び
図11に示すように、本願のLED筐体の接続装置の実施例は、第1プラグ部10を含む第1接続ユニット1、及び、固定台20と、第2プラグ部30と、駆動部40と、連動装置50と、弾性復帰部材60とを含む第2接続ユニット2、を含む。第2プラグ部30は、固定台20に移動可能に設けられ、且つ第1プラグ部10と挿入嵌合する突出位置及び第1プラグ部10と分離する後退位置を有する。駆動部40は、固定台20に移動可能に設けられ、駆動部40は連動装置50を介して第2プラグ部30に接続され、それにより第2プラグ部30を後退位置と突出位置との間で移動するように駆動する。弾性復帰部材60は、固定台20と駆動部40との間に設けられる。
【0021】
本実施例の技術的解決手段を適用する場合、接続装置は第1接続ユニット1と、第2接続ユニット2と、を含む。第1接続ユニット1は第1プラグ部10を含み、第2接続ユニット2は第2プラグ部30を含み、第1プラグ部10及び第2プラグ部30はそれぞれ、隣接する2つのLED筐体に設けられ、第1プラグ部10と第2プラグ部30との挿入嵌合により、LED筐体間の給電接続又は信号接続を実現することができる。第2接続ユニット2は固定台20と、駆動部40と、をさらに含み、固定台20はLED筐体に固定される。駆動部40は、連動装置50を介して、第2プラグ部30を後退位置と突出位置との間で移動するように駆動することができる。隣接する2つのLED筐体を接続する場合、駆動部40は内向きに移動し、それにより第2プラグ部30を突出位置に切り替え、第2プラグ部30はLED筐体の外部に突出して第1プラグ部10に挿入接続される。隣接する2つのLED筐体同士が接続されていない場合、弾性復帰部材60の作用で、駆動部40は外向きに突出し、それにより第2プラグ部30を後退位置に位置させ、第2プラグ部30がLED筐体の内部に後退されることで、第2プラグ部30はLED筐体の側壁から突出することなく、第2プラグ部30を保護する役割を果たす。同時に、LED筐体の取り付け過程において、第2プラグ部30がLED筐体のランプパネルにぶつかってランプビーズが落下するという問題が生じない。同時に、LED筐体の取り付け過程において、弾性復帰部材60が緩衝作用を果たして、LED筐体同士の衝突を効果的に防止することができ、ランプビーズがぶつかることがない。従って、本願の技術的解決手段は、関連技術におけるLED筐体の線材を接続する時にランプビーズがぶつかりやすいという課題を効果的に解決することができる。
【0022】
図1から
図4に示すように、連動装置50は固定台20に揺動可能に設けられる揺動レバー51を含み、揺動レバー51の第1端は第2プラグ部30に可動的に接続され、揺動レバー51の第2端は駆動部40に可動的に接続される。揺動レバー51の両端はそれぞれ第2プラグ部30及び駆動部40に接続され、駆動部40は揺動レバー51を介して第2プラグ部30を後退位置と突出位置との間で移動するように駆動することができる。他の連動装置に比べて、揺動レバー51は構造がシンプルで、伝動が確実であるという利点を有する。同時に、揺動レバー51と第2プラグ部30及び駆動部40との間は可動的に接続されるため、揺動レバー51、第2プラグ部30及び駆動部40は移動中に引っ掛かることがない。
【0023】
図1から
図5に示すように、接続装置はさらに第1スライド溝71と、第1スライド溝71内に設けられた第1ピン軸72と、を含み、固定台20は第1ガイド構造21をさらに含み、第2プラグ部30は第1ガイド構造21のガイド作用で後退位置と突出位置との間を移動する。本実施例において、第1スライド溝71は第2プラグ部30に設けられ、第1ピン軸72は揺動レバー51の第1端に設けられる。揺動レバー51が揺動する過程において、第1ピン軸72は第1スライド溝71内でスライドし、第2プラグ部30を駆動して第1ガイド構造21のガイド作用で移動させ、第2プラグ部30を後退位置と突出位置との間で切り替えることができる。好ましくは、第1スライド溝71は長尺状のスライド溝であり、第1スライド溝71の幅は第1ピン軸72の直径よりわずかに大きく、同時に第1スライド溝71は第2プラグ部30の移動方向に垂直である。これにより、第1スライド溝71及び揺動ロッド51は加工しやすく、同時に第2プラグ部30の動きは確実且つスムーズである。当然のことながら、第1スライド溝は他の形状であってもよく、揺動レバーが第2プラグ部を駆動して所定の軌跡に従って移動させることができればよい。
【0024】
図1から
図6に示すように、接続装置は第2スライド溝73と、第2スライド溝73内に設けられた第2ピン軸74と、をさらに含み、固定台20は第2ガイド構造22をさらに含み、駆動部40は第2ガイド構造22のガイド作用で移動する。本実施例において、第2スライド溝73は駆動部40に設けられ、第2ピン軸74は揺動レバー51の第2端に設けられる。駆動部40は第2ガイド構造22のガイド作用で移動し、それにより第2ピン軸74を第2スライド溝73に沿って移動させ、さらに揺動レバー51の回転を駆動する。好ましくは、第2スライド溝73は長尺状のスライド溝であり、第2スライド溝73の幅は第2ピン軸74の直径よりわずかに大きく、同時に第2スライド溝73は駆動部40の移動方向に垂直である。これにより、揺動レバー51は加工しやすく、同時に揺動レバー51の動きは確実且つスムーズである。当然のことながら、第2スライド溝は他の形状であってもよく、駆動部が揺動レバーを駆動して揺動させることができればよい。
【0025】
図6に示すように、弾性復帰部材60はバネであり、駆動部40は駆動ロッド41と、駆動ロッド41の第1端に位置する当接部42と、を含み、駆動ロッド41は第2ガイド構造22内に設けられ、バネは駆動ロッド41に嵌設され且つ固定台20と当接部42との間に位置する。ここで、固定台20は台本体と、ガイド台と、を含み、ガイド台にガイド孔が設けられ、駆動ロッド41はガイド孔内を貫通し、バネはガイド台と当接部42との間に位置する。当接部及び駆動ロッドは一体成形構造であってもよく、ネジ等の接続部材を介して連結されてもよい。本実施例において、当接部42は平板状構造であり、LED筐体を組み立てる過程において、当接部42は隣接するLED筐体の側壁に当接し、LED筐体の側壁に押されて、駆動ロッド41はガイド台上のガイド孔に沿って圧縮バネを移動させて揺動レバー51の回転を駆動することができ、それにより第2プラグ部30はLED筐体から突出して、隣接するLED筐体上の第1プラグ部10と挿入嵌合することができる。LED筐体同士が組み立てられていない場合、バネの弾力の作用で駆動ロッド41はガイド台のガイド孔に沿って移動し、それにより当接部42をガイド台から遠ざけ且つ揺動レバー51を介して、第2プラグ部30をLED筐体内に後退させるように駆動する。本実施例において、駆動部40の移動の安定性及び確実性を保証するために、駆動ロッド41の数は2つであり、対応するバネの数も2つである。
【0026】
図6に示すように、駆動部40は駆動ロッド41と、駆動ロッド41の第2端に設けられるストッパ部43と、を含み、駆動ロッド41は第2ガイド構造22内に設けられ、第2ピン軸74は揺動レバー51の第2端に設けられ、第2スライド溝73はストッパ部43に設けられる。ストッパ部43は駆動ロッド41が第2ガイド構造22から離脱することを防止することができ、具体的には、ストッパ部43はネジを介して駆動ロッド41に連結される。
【0027】
図1から
図6に示すように、第1ガイド構造21は収容ケースであり、第2プラグ部30は収容ケース内に設けられ、収容ケースに第3スライド溝75が設けられ、第1ピン軸72は第3スライド溝75を貫通する。本実施例において、第3スライド溝75は円弧状スライド溝であり、これにより揺動レバー51の揺動過程における揺動レバー51の第1端の移動軌跡に適応する。当然のことながら、第3スライド溝は他の形状であってもよく、例えば収容ケースに設けられた開口であってもよく、収容ケースが第1ピン軸の動きを阻害しなければよい。
【0028】
図1から
図4及び
図7に示すように、接続装置はピン軸孔76と、ピン軸孔76を貫通する第3ピン軸77と、をさらに含む。本実施例において、第3ピン軸77は固定台20に設けられ、ピン軸孔76は揺動レバー51に設けられ、第3ピン軸77の端部にネジが設けられ、それにより揺動レバー51を駆動部40の駆動で第3ピン軸77の回りに揺動させることができる。
図1から
図7に示す実施形態において、接続装置が外力で駆動されない(2つのLED筐体同士が接続されていない)場合、駆動部40はLED筐体の側壁から突出する(
図4及び
図11に示すとおりである)。このように設ける利点は、LED筐体の側壁を介して駆動部40を直接駆動して内向きに移動させ、第2プラグ部30の後退位置から突出位置への切り替えを実現できることである。好ましくは、上記接続装置は上下方向に隣接する2つのLED筐体の間に設けることができる。
図11及び
図12に示すように、LED筐体を接合する時、上側のLED筐体の弾性リセット部材60が下側のLED筐体と接触し、LED筐体が下に向かうにつれて、バネが圧縮され、駆動ロッド41が上向きに移動し、揺動レバー51を駆動して移動させ、揺動レバー51の右端が上向きに移動し、左端が下向きに移動し、第2プラグ部30を駆動して下向きに移動させる。LED筐体の間の2つの接触面が重なり合う時、第2プラグ部30と第1プラグ部10は対向して挿入される。
【0029】
当然のことながら、当業者であれば分かるように、他の実施形態において、接続装置が外力で駆動されない(2つのLED筐体同士が接続されていない)場合、駆動部は常にLED筐体の内部に位置してもよい(
図10に示すとおりである)。この時、駆動部と係合するLED筐体に1つの弾性トリガ部材を設ける必要があり、該弾性トリガ部材はLED筐体内に突出し駆動部を押して移動させ、第2プラグ部の後退位置から突出位置への切り替えを実現することができる。好ましくは、上記接続装置は左右方向に隣接する2つのLED筐体の間に設けることができる。
【0030】
本願はLED表示装置をさらに提供し、LED表示装置の実施例は
図8から
図12に示すように、第1LED筐体3と、第2LED筐体4と、第1LED筐体3と第2LED筐体4との間に設けられる接続装置と、を含み、接続装置は上記の接続装置である。
【0031】
接続装置の第1接続ユニット1は第1LED筐体3に設けられ、接続装置の第2接続ユニット2は第2LED筐体4に設けられ、第2LED筐体4の側壁に接続装置の第2プラグ部30及び駆動部40が通る開口が設けられる。
図1に示すように、本実施例において、接続装置の固定台20は独立した部材である。本実施例の接続装置における第1接続ユニット1の一方の側は弾性復帰部材60であり、他方は第2プラグ部30であり、両者は揺動レバー51を介して接続される。第1LED筐体3と第2LED筐体4を接合する時、第2プラグ部30を弾き出させて第1LED筐体3の第1プラグ部10に自動的に挿入することができる。同時に接続装置におけるバネは接合の過程で減衰緩衝作用を果たすことができ、LED筐体が接触する時に突然の衝突又は接触によりランプビーズが落ちることがなくなる。第1プラグ部10及び第2プラグ部30のうちの一方はオス端子であり、他方はメス端子である。
【0032】
同時に第1LED筐体3と第2LED筐体4の側壁の対応する位置に磁石片が設けられ、取り付けの際、磁石片同士が互いに吸引することにより、第1LED筐体3と第2LED筐体4の当接がより容易になる。
【0033】
図11に示すように、第1LED筐体3が第2LED筐体4に取り付けられていない場合、第2プラグ部30は第2LED筐体4の内部に位置し、バネは伸長状態にあり、駆動部40は開口を介して第2LED筐体4の外に突出し、第2LED筐体4又は第1LED筐体3を搬送して第2LED筐体4と当接する場合、駆動部40は緩衝作用を果たすことができる。接合の過程で、第1LED筐体3と第2LED筐体4の側壁が互いに徐々に近くなるにつれて、第1LED筐体3の側壁は駆動部40を推進し、バネが圧縮され、駆動部40を第2LED筐体4の内部に移動させ且つ揺動レバー51を駆動して移動させる。揺動レバー51は反時計回りに揺動し、揺動レバー51の第2端は第2LED筐体の内部に向かって移動し、揺動レバー51の第1端は第2LED筐体の外部に向かって移動し、第2プラグ部30を駆動して開口から第2LED筐体4の外に突出し、第1LED筐体3に位置する第1プラグ部10と挿入接触する。
図12に示すように、この時に第1LED筐体3と第2LED筐体4の側壁は互いに突き合わされ、第1プラグ部10と第2プラグ部30は互いに挿入されて第1LED筐体3と第2LED筐体4の間の給電接続又は信号接続を実現し、駆動部40は第2LED筐体4内に位置し、バネは圧縮状態となる。
【0034】
本実施例において、第2プラグ部30は挿入ピンを有し、第1プラグ部10に挿入ピンコネクタが設けられ、第1プラグ部10と第2プラグ部30が互いに挿入されると、挿入ピンは対応する位置に設けられた挿入ピンコネクタに接触し、それにより第1LED筐体3と第2LED筐体4との間の給電接続又は信号接続を実現する。
【0035】
LED表示装置を取り外す過程において、バネの弾性力の作用で、当接部42がそれに当接する第1LED筐体の側壁を押し離すため、取り外しがより容易である。
【0036】
当然のことながら、図に示されない実施形態において、接続装置の固定台は第2LED筐体の構造の一部で構成されてもよい。
【0037】
本発明の説明において、理解すべきこととして、「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」、「横方向」「縦方向」「垂直」、「水平」、「頂」、「底」等の方位語が指示する方位又は位置関係は、一般的に図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を説明しやすくし、説明を簡略化するためのものに過ぎず、特に断りのない限り、これらの方位詞は、対象の装置や素子が特定の方位を有し、または、特定の方位で構成され及び操作されるべきであることを指示又は暗示するものではなく、従って本発明を限定するものと理解すべきではない。方位詞である「内」「外」は、各部材自体の輪郭に対する内と外を示す。
【0038】
説明の便宜上、明細書に、図示するデバイス又は特徴と他のデバイス又は特徴の空間的位置関係を説明するために、例えば、「・・・上にある」、「・・・上方にある」、「・・・上面にある」「上方の」等の、空間的な相対位置関係を示す用語を使用することができる。空間的な相対位置関係を示す用語は、図示する方位以外の使用中又は操作中における異なる方位を含むのを意図することを理解されたい。例えば、図においてデバイスが反転されると、デバイスについては「その他のデバイス又は構造の上方にある」又は「その他のデバイス又は構造の上にある」ように説明されたものは、「その他のデバイス又は構造の下方にある」又は「その他のデバイス又は構造の下にある」位置決めのように説明される。従って、例示的用語である「・・・上方にある」は、「・・・上方にある」と「・・・下方にある」の2種類の方位を含んでもよい。該デバイスは、異なる他の方法で位置決めを行い(90°回転するか、又は他の方位にある)、且つここで使用される空間的相対関係については、該当する説明がなされる。
【0039】
なお、「第1」、「第2」等の用語で部品を限定することは、単に、該当する部品を区別するためのことであり、断わりのない限り、上記用語は特別な意味を持たないため、本発明の保護範囲を限定していると理解してはならない。
【0040】
以上は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、当業者にとって、本発明は様々な修正及び変更が可能である。本発明の主旨及び原則の範囲内でなされる任意の修正、等価置換、改良等は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0041】
1、第1接続ユニット;2、第2接続ユニット;3、第1LED筐体;4、第2LED筐体;10、第1プラグ部;20、固定台;21、第1ガイド構造;22、第2ガイド構造;30、第2プラグ部;40、駆動部;41、駆動ロッド;42、当接部;43、ストッパ部;50、連動装置;51、揺動レバー;60、弾性復帰部材;71、第1スライド溝;72、第1ピン軸;73、第2スライド溝;74、第2ピン軸;75、第3スライド溝;76、ピン軸孔;77、第3ピン軸。