(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-25
(45)【発行日】2023-10-03
(54)【発明の名称】注文受付制御サーバ、情報処理システム、プログラム及び注文受付制御方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0203 20230101AFI20230926BHJP
【FI】
G06Q30/0203
(21)【出願番号】P 2022089563
(22)【出願日】2022-06-01
【審査請求日】2022-06-01
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】仲村 友香
(72)【発明者】
【氏名】太田 諭
【審査官】福田 正悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-078875(JP,A)
【文献】特開2018-147291(JP,A)
【文献】特開2004-118790(JP,A)
【文献】国際公開第2003/036536(WO,A1)
【文献】特開2001-344500(JP,A)
【文献】特開2006-195822(JP,A)
【文献】特開2010-134853(JP,A)
【文献】特開2019-175281(JP,A)
【文献】特開2015-114891(JP,A)
【文献】特開2018-022338(JP,A)
【文献】特開2021-082358(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの認証を行う認証部と、
ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付ける注文受付部と、
前記注文受付部が前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、ユーザの旅程情報を取得する旅程情報取得部と、
前記旅程情報取得部が取得したユーザの旅程情報に基づいて、商品の推奨配送日を決定する推奨配送日決定部と、
前記推奨配送日決定部が決定した商品の推奨配送日を通知する推奨配送日通知部と、を備え
、
前記推奨配送日決定部は、前記旅程情報取得部が取得したユーザの旅程情報に基づいて、ユーザの旅程における最終位置情報と、ユーザの旅程における最終日情報とを取得し、前記認証部が認証したユーザの住所情報を取得し、前記最終位置情報と、前記最終日情報と、前記ユーザの住所情報とに基づいて、ユーザの旅程が終了する旅行終了日を予測し、前記旅行終了日に基づいて商品の推奨配送日を決定する注文受付制御サーバ。
【請求項2】
前記旅程情報取得部は、ユーザの旅程情報として、ユーザが宿泊する宿泊施設情報と、ユーザが利用する交通情報とのうち少なくとも何れかを取得する請求項1に記載の注文受付制御サーバ。
【請求項3】
前記注文受付部が前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、商品に関する商品情報と、前記情報媒体が提供される地域に関する関連情報とをユーザに提供する情報提供部を備える請求項1
又は請求項
2に記載の注文受付制御サーバ。
【請求項4】
前記旅程情報取得部は、前記注文受付部が前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、前記情報媒体から商品に関する商品情報が要求された後であって、かつ、商品の注文が確定する前において、ユーザの旅程情報を取得する請求項1
又は請求項
2に記載の注文受付制御サーバ。
【請求項5】
前記旅程情報取得部は、前記注文受付部が前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、前記情報媒体から商品に関する商品情報が要求されたときに、ユーザの旅程情報を取得する請求項
4に記載の注文受付制御サーバ。
【請求項6】
前記旅程情報取得部は、前記注文受付部が前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、前記情報媒体から商品に関する商品情報が要求された後、商品の注文が確定する前において、ユーザにより商品の指定があったときに、ユーザの旅程情報を取得する請求項
4に記載の注文受付制御サーバ。
【請求項7】
前記推奨配送日通知部が商品の推奨配送日をユーザに通知した場合に、ユーザにより指定された商品の配送日を受け付ける配送日受付部と、
前記配送日受付部が受け付けた商品の配送日を店舗に通知する配送日通知部と、を備える請求項1
又は請求項
2に記載の注文受付制御サーバ。
【請求項8】
ユーザの注文履歴を取得する注文履歴取得部と、
前記注文履歴取得部が取得したユーザの注文履歴に基づいて前記情報媒体を決定する情報媒体決定部と、を備える請求項1
又は請求項
2に記載の注文受付制御サーバ。
【請求項9】
ユーザの認証を行う認証部と、
ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付ける注文受付部と、
前記注文受付部が前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、ユーザの旅程情報を取得する旅程情報取得部と、
前記旅程情報取得部が取得したユーザの旅程情報に基づいて、商品の推奨配送日を決定する推奨配送日決定部と、
前記推奨配送日決定部が決定した商品の推奨配送日を通知する推奨配送日通知部と、を備え
、
前記推奨配送日決定部は、前記旅程情報取得部が取得したユーザの旅程情報に基づいて、ユーザの旅程における最終位置情報と、ユーザの旅程における最終日情報とを取得し、前記認証部が認証したユーザの住所情報を取得し、前記最終位置情報と、前記最終日情報と、前記ユーザの住所情報とに基づいて、ユーザの旅程が終了する旅行終了日を予測し、前記旅行終了日に基づいて商品の推奨配送日を決定する情報処理システム。
【請求項10】
1又は複数のコンピュータに、
ユーザの認証を行うことと、
ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付けることと、
前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、ユーザの旅程情報を取得することと、
取得したユーザの旅程情報に基づいて、
ユーザの旅程における最終位置情報と、ユーザの旅程における最終日情報とを取得することと、
認証したユーザの住所情報を取得することと、
前記最終位置情報と、前記最終日情報と、前記ユーザの住所情報とに基づいて、ユーザの旅程が終了する旅行終了日を予測することと、
前記旅行終了日に基づいて商品の推奨配送日を決定することと、
決定した商品の推奨配送日を通知することと、を実行させるプログラム。
【請求項11】
1又は複数のコンピュータが、
ユーザの認証を行うことと、
ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付けることと、
前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、ユーザの旅程情報を取得することと、
取得したユーザの旅程情報に基づいて、
ユーザの旅程における最終位置情報と、ユーザの旅程における最終日情報とを取得することと、
認証したユーザの住所情報を取得することと、
前記最終位置情報と、前記最終日情報と、前記ユーザの住所情報とに基づいて、ユーザの旅程が終了する旅行終了日を予測することと、
前記旅行終了日に基づいて商品の推奨配送日を決定することと、
決定した商品の推奨配送日を通知することと、を
実行する注文受付制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文受付制御サーバ、情報処理システム、プログラム及び注文受付制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザにより指定された商品の注文を受け付ける注文受付制御サーバが利用されている。このような注文受付制御サーバにおいて、例えば、特許文献1に示すように、ユーザ端末装置及び宿泊施設端末装置と通信可能としてなる構成が開示されている。このような注文受付制御サーバは、宿泊施設に宿泊しているユーザに関する情報を参照した結果、配布条件が成立したときに、ユーザ端末装置に商品情報を通知するように構成される。そして、注文受付制御サーバは、ユーザ端末装置から商品の提供が指定されたときに、ユーザに商品を試供品して提供することを宿泊施設端末装置に指示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような注文受付制御サーバでは、ユーザの状況に応じたて適切なタイミングで商品が提供されるものではなかった。このため、商品の注文に伴って利便性を向上させることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する注文受付制御サーバは、ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付ける注文受付部と、前記注文受付部が前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、ユーザの旅程情報を取得する旅程情報取得部と、前記旅程情報取得部が取得したユーザの旅程情報に基づいて、商品の推奨配送日を決定する推奨配送日決定部と、前記推奨配送日決定部が決定した商品の推奨配送日を通知する推奨配送日通知部と、を備える。
【0006】
上記課題を解決する情報処理システムは、ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付ける注文受付部と、前記注文受付部が前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、ユーザの旅程情報を取得する旅程情報取得部と、前記旅程情報取得部が取得したユーザの旅程情報に基づいて、商品の推奨配送日を決定する推奨配送日決定部と、前記推奨配送日決定部が決定した商品の推奨配送日を通知する推奨配送日通知部と、を備える。
【0007】
上記課題を解決するプログラムは、1又は複数のコンピュータに、ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付けることと、前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、ユーザの旅程情報を取得することと、取得したユーザの旅程情報に基づいて、商品の推奨配送日を決定することと、決定した商品の推奨配送日を通知することと、を実行させる。
【0008】
上記課題を解決する注文受付制御方法は、ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付けることと、前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、ユーザの旅程情報を取得することと、取得したユーザの旅程情報に基づいて、商品の推奨配送日を決定することと、決定した商品の推奨配送日を通知することと、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、商品の注文に伴って利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態の情報処理システムの全体構成を示す図である。
【
図2】第1実施形態の端末装置の電気的構成を示す図である。
【
図3】第1実施形態の電子商取引サーバの電気的構成を示す図である。
【
図4】第1実施形態の店舗管理情報を示す図である。
【
図5】第1実施形態の提供内容管理情報を示す図である。
【
図6】第1実施形態の旅行管理サーバの電気的構成を示す図である。
【
図7】第1実施形態の施設管理情報を示す図である。
【
図8】第1実施形態の旅程管理情報を示す図である。
【
図9】第1実施形態の情報処理システムが実行する認証制御処理を示すフローチャートである。
【
図10】第1実施形態の情報処理システムが実行する旅程設定処理を示すフローチャートである。
【
図12】第1実施形態の情報処理システムが実行する一般注文制御処理を示すフローチャートである。
【
図14】第1実施形態の情報処理システムが実行する特別注文制御処理を示すフローチャートである。
【
図15】第1実施形態の商品情報及び関連情報を示す図である。
【
図16】第1実施形態の注文日及び推奨配送日を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1実施形態]
注文受付制御サーバ、情報処理システム、プログラム及び注文受付制御方法の一実施形態を説明する。
【0012】
<情報処理システム10の構成>
図1に示すように、情報処理システム10は、商品の注文及び商品の提供に関する制御を行う。情報処理システム10は、旅行に関する制御を行ってもよい。情報処理システム10は、注文受付制御サーバの一例としての電子商取引(electronic commerce)サーバ11を備える。以降、電子商取引サーバ11をECサーバ11と示す。情報処理システム10は、旅行管理サーバ12と、複数の端末装置13とを備えてもよい。
【0013】
ECサーバ11は、ネットワークNWを介して、旅行管理サーバ12及び複数の端末装置13と通信可能に接続されている。ECサーバ11は、商品の注文及び商品の提供に関する制御を行う。
【0014】
旅行管理サーバ12は、ネットワークNWを介して、ECサーバ11及び複数の端末装置13と通信可能に接続されている。旅行管理サーバ12は、旅行に関する制御を行う。本実施形態において、ECサーバ11及び旅行管理サーバ12は、ネットワークNWを介して通信可能に構成したが、ネットワークNWを介さずに通信可能に構成してもよい。
【0015】
複数の端末装置13のそれぞれは、ネットワークNWを介してECサーバ11及び旅行管理サーバ12と通信可能に接続されている。以降、各装置間の通信について、ネットワークNWを介することの説明を省略する。
【0016】
複数の端末装置13は、ユーザ端末装置14と、店舗端末装置15と、施設端末装置16とを含んでもよい。ユーザ端末装置14は、情報処理システム10を利用するユーザにより使用される装置である。店舗端末装置15は、情報処理システム10において商品を提供する店舗運営者により使用される装置である。施設端末装置16は、ユーザの旅程において利用される施設の施設運営者により使用される装置である。
【0017】
<端末装置13の構成>
図2に示すように、ユーザ端末装置14、店舗端末装置15及び施設端末装置16は、同じような構成であり、1台の端末装置13について代表して説明する。以降、ユーザ端末装置14、店舗端末装置15及び施設端末装置16の構成については、同じ符号を用いて説明する。
【0018】
端末装置13は、端末制御部20と、端末記憶部21と、端末通信部22と、端末入力部23と、端末表示部24とを備える。端末制御部20は、端末装置13を統括的に制御する。端末制御部20は、端末記憶部21から各種のデータを読み取る。端末制御部20は、端末記憶部21に各種のデータを記憶する。
【0019】
端末制御部20は、演算装置と主記憶媒体とを含んでもよい。演算装置は、1つまたは複数の回路であり、例えばCPUである。演算装置は、各種のプログラムを主記憶媒体にロードする。演算装置は、主記憶媒体から取り出した各種のプログラムに従って各種の命令を実行する。各種のプログラムは、1又は複数のコンピュータに各種の処理を実行させるものであるといえる。
【0020】
端末記憶部21は、端末装置13において制御される情報を記憶する。端末記憶部21は、副記憶媒体であってもよい。端末記憶部21は、端末制御部20による処理の実行に必要な各種のプログラムやデータを記憶している。
【0021】
端末通信部22は、端末装置13と外部装置との通信に関する制御を行う。端末通信部22は、接続先の装置とデータを送受信する。端末制御部20と端末通信部22とは、各種のデータを互いに伝送する。
【0022】
端末入力部23は、ユーザにより入力可能である。端末入力部23は、例えばキーボード及びマウスなどであってもよいが、ユーザにより入力可能であればこれに限らない。端末入力部23は、入力情報を端末制御部20に出力するように構成される。
【0023】
端末表示部24は、画像を表示するように構成される。端末表示部24は、端末制御部20から入力される画像情報に基づいて画像を表示する。
ユーザ端末装置14は、不図示の撮像部を備えてもよい。撮像部は、画像を撮像する。特に、撮像部は、例えば二次元コードなどを撮像可能であってもよい。
【0024】
<ECサーバ11の構成>
図3に示すように、ECサーバ11は、第1制御部30と、第1記憶部31と、第1通信部32とを備える。第1制御部30は、ECサーバ11を統括的に制御する。第1制御部30は、第1記憶部31から各種のデータを読み取る。第1制御部30は、第1記憶部31に各種のデータを記憶する。第1制御部30は、演算装置と主記憶媒体とを含んでもよい。
【0025】
第1記憶部31は、ECサーバ11において制御される情報を記憶する。第1記憶部31は、副記憶媒体であってもよい。第1記憶部31は、第1制御部30による処理の実行に必要な各種のプログラムやデータを記憶している。
【0026】
第1通信部32は、ECサーバ11と外部装置との通信に関する制御を行う。第1通信部32は、接続先の装置とデータを送受信する。第1制御部30と第1通信部32とは、各種のデータを互いに伝送する。
【0027】
<ECサーバ11の機能>
特に、第1制御部30は、第1認証部30Aを備えてもよい。第1認証部30Aは、ユーザの認証を行う。本実施形態における第1認証部30Aが認証部の一例に相当する。
【0028】
第1制御部30は、情報提供部30Bを備えてもよい。情報提供部30Bは、ユーザ端末装置14との通信に応じて商品情報をユーザに提供する。商品情報は、ユーザに提供される商品に関する情報であり、商品の注文に関する情報でもある。商品情報は、例えば、商品の内容、商品の価格及び商品の送料を含んでもよい。
【0029】
第1制御部30は、旅程情報取得部30Cを備える。旅程情報取得部30Cは、ユーザの旅程情報を旅行管理サーバ12から取得する。ユーザの旅程情報は、ユーザの旅程においてユーザが利用する施設情報及び日時情報を含んでもよい。施設情報は、ユーザが宿泊する宿泊施設に関する宿泊施設情報と、ユーザが利用する交通に関する交通情報とを含んでもよい。
【0030】
第1制御部30は、推奨配送日決定部30Dと、推奨配送日通知部30Eとを備える。推奨配送日決定部30Dは、商品の注文を受け付ける際に、商品の推奨配送日を決定する。推奨配送日通知部30Eは、推奨配送日決定部30Dが決定した推奨配送日をユーザに通知する。
【0031】
第1制御部30は、配送日受付部30Fと、配送日通知部30Gとを備えてもよい。配送日受付部30Fは、推奨配送日通知部30Eが推奨配送日をユーザに通知した場合に、ユーザにより指定された商品の配送日を受け付ける。配送日通知部30Gは、配送日受付部30Fが受け付けた商品の配送日を店舗に通知する。
【0032】
第1制御部30は、注文受付部30Hを備える。第1制御部30は、注文履歴管理部30Iと、注文履歴取得部30Jとを備えてもよい。注文受付部30Hは、商品の注文を受け付ける。注文履歴管理部30Iは、商品の注文を受け付けた場合に、ユーザの注文履歴を記憶する。注文履歴取得部30Jは、ユーザの注文履歴を取得する。
【0033】
第1制御部30は、提供内容決定部30Kを備えてもよい。提供内容決定部30Kは、ユーザの旅程にてユーザに提供する提供内容を決定する。提供内容としては、ユーザに提供する商品と、ユーザに提供する情報媒体とを含む。情報媒体は、商品に関する広告媒体である。詳しくは、情報媒体は、例えば、商品情報を要求し、商品を注文するための媒体であってもよく、サイトにアクセスするための二次元コードが印刷された媒体でもあってもよい。本実施形態における提供内容決定部30Kが情報媒体決定部の一例に相当する。
【0034】
第1記憶部31は、ユーザ管理情報31Aを記憶する。ユーザ管理情報31Aは、情報処理システム10を利用するユーザを管理するための情報である。ユーザ管理情報31Aは、ユーザ識別情報と、パスワードと、ユーザ個人情報とが対応する情報であってもよい。ユーザ識別情報は、ユーザを識別可能な情報である。ユーザ個人情報は、ユーザの性別情報と、ユーザの年齢情報と、ユーザの住所情報と、ユーザの支払情報とを含んでもよい。ユーザの住所情報は、商品を配送する位置情報となる。
【0035】
第1記憶部31は、店舗管理情報31Bを記憶する。詳しく後述するが、店舗管理情報31Bは、ECサーバ11を介して、ユーザから商品の注文を受け付け、注文を受け付けた商品をユーザに提供する店舗に関する情報である。
【0036】
第1記憶部31は、注文履歴情報31Cを記憶する。注文履歴情報31Cは、ECサーバ11を介して商品を注文した履歴に関する情報である。注文履歴情報31Cは、ユーザ識別情報と、1又は複数の商品識別情報が対応する情報であってもよい。注文履歴情報31Cは、商品識別情報に、商品分類情報と、注文日情報とが対応する情報であってもよい。商品分類情報は、商品の分類を示す情報である。
【0037】
第1記憶部31は、提供内容管理情報31Dを記憶する。詳しく後述するが、提供内容管理情報31Dは、ユーザの旅程にてユーザに提供される提供内容に関する情報である。
<店舗管理情報31Bのデータ構成>
図4に示すように、店舗管理情報31Bは、店舗識別情報と、店舗宛先と、店舗位置情報と、店舗の地域情報とが対応する情報であってもよい。店舗識別情報は、店舗を識別可能な情報である。店舗管理情報31Bは、店舗識別情報に1種類又は複数種類の商品識別情報が対応する情報であってもよい。商品識別情報は、商品を識別可能な情報である。店舗管理情報31Bは、商品識別情報に、商品分類情報と、価格情報と、商品情報と、関連情報とが対応する情報であってもよい。関連情報は、商品情報とともにユーザに提供される情報である。関連情報は、例えば、ユーザに提供される特典に関する情報であってもよく、例えば、ユーザに提供される商品と同じ地域に分類される情報であってもよい。
【0038】
<提供内容管理情報31Dのデータ構成>
図5に示すように、提供内容管理情報31Dは、提供内容が提供される施設識別情報と、施設宛先とが対応する情報であってもよい。提供内容管理情報31Dは、提供内容として提供される1種類又は複数種類の商品識別情報が施設識別情報に対応する情報であってもよい。提供内容管理情報31Dは、商品識別情報に商品分類と店舗識別情報とが対応する情報であってもよい。
【0039】
<旅行管理サーバ12の構成>
図6に示すように、旅行管理サーバ12は、第2制御部40と、第2記憶部41と、第2通信部42とを備える。第2制御部40は、旅行管理サーバ12を統括的に制御する。第2制御部40は、第2記憶部41から各種のデータを読み取る。第2制御部40は、第2記憶部41に各種のデータを記憶する。第2制御部40は、演算装置と主記憶媒体とを含んでもよい。
【0040】
第2記憶部41は、旅行管理サーバ12において制御される情報を記憶する。第2記憶部41は、副記憶媒体であってもよい。第2記憶部41は、第2制御部40による処理の実行に必要な各種のプログラムやデータを記憶している。
【0041】
第2通信部42は、旅行管理サーバ12と外部装置との通信に関する制御を行う。第2通信部42は、接続先の装置とデータを送受信する。第2制御部40と第2通信部42とは、各種のデータを互いに伝送する。
【0042】
<旅行管理サーバ12の機能>
特に、第2制御部40は、第2認証部40Aと、旅程管理部40Bとを備る。第2認証部40Aは、第1認証部30Aと同じように、ユーザの認証を行う。旅程管理部40Bは、ユーザの旅程を管理する。
【0043】
第2記憶部41は、ユーザ管理情報41Aを記憶する。ユーザ管理情報41Aは、ユーザ管理情報31Aと同じような情報である。第2記憶部41は、施設管理情報41Bを記憶する。詳しく後述するが、施設管理情報41Bは、ユーザの旅程においてユーザが利用する施設に関する情報であってもよい。第2記憶部41は、旅程管理情報41Cを記憶する。詳しく後述するが、旅程管理情報41Cは、ユーザの旅程に関する情報であってもよい。
【0044】
<施設管理情報41Bのデータ構成>
図7に示すように、施設管理情報41Bは、施設識別情報と、施設宛先と、施設位置情報と、施設の地域情報と、提供フラグとが対応する情報であってもよい。施設識別情報は、施設を識別可能な情報である。提供フラグは、提供内容を提供する施設であるか否かを示す情報である。施設管理情報41Bは、1又は複数の施設詳細情報が施設識別情報に対応する情報であってもよい。施設詳細情報は、施設の詳細に関する情報である。施設詳細情報は、例えば、宿泊施設の部屋情報を含む。
【0045】
<旅程管理情報41Cのデータ構成>
図8に示すように、旅程管理情報41Cは、ユーザ識別情報に、1又は複数の旅程識別情報が対応する情報であってもよい。旅程識別情報は、旅程を識別可能な情報である。旅程管理情報41Cは、旅程分類と、施設識別情報と、施設詳細情報と、日時情報と、施設位置情報とが旅程識別情報に対応する情報であってもよい。旅程分類は、施設の分類を示す。日時情報は、ユーザの旅程において施設の利用を開始する開始日時情報と、施設の利用を終了する終了日時情報とを含む。施設位置情報は、ユーザの旅程において利用する施設の位置を示す情報である。施設位置情報は、宿泊施設の位置を示す情報を含む。施設位置情報は、交通機関の開始位置を示す情報と、交通機関の終了位置を示す情報とを含む。
【0046】
<認証処理>
ここで、
図9を参照して、情報処理システム10において実行される各種処理として認証制御処理について説明する。認証制御処理は、ユーザ端末装置14からECサーバ11及び旅行管理サーバ12にユーザ認証を行うときの処理である。以下、ユーザ端末装置14からECサーバ11にユーザ認証を行うときの認証制御処理について代表して説明し、ユーザ端末装置14から旅行管理サーバ12にユーザ認証を行うときの認証制御処理についての説明を省略する。
【0047】
図9に示すように、ユーザ端末装置14では、ステップS11において、端末制御部20は、認証情報入力処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、端末入力部23からユーザの認証情報を入力する。ユーザの認証情報は、ユーザ識別情報と、パスワードとを含む。そして、ステップS12において、端末制御部20は、認証情報送信処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、ECサーバ11にユーザの認証情報を送信する認証情報送信処理を実行する。
【0048】
ECサーバ11では、ステップS101において、第1制御部30は、認証情報受信処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、ユーザ端末装置14から送信されたユーザの認証情報を受信する。
【0049】
そして、ステップS102において、第1制御部30は、認証処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、ユーザ管理情報31Aを参照する。第1制御部30は、ユーザの認証情報に基づいて、ユーザ識別情報とパスワードとの組み合わせがユーザ管理情報31Aに登録された組み合わせと一致するか否かを判定する。第1制御部30は、ユーザ識別情報とパスワードとの組み合わせがユーザ管理情報31Aに登録された組み合わせと一致する場合に、ユーザ認証が正常に行われたと判定する。第1制御部30は、ユーザ識別情報とパスワードとの組み合わせがユーザ管理情報31Aに登録された組み合わせと一致しない場合に、ユーザ認証が正常に行われなかったと判定する。このように、第1制御部30は、ユーザの認証を行う。このような処理を実行する第1制御部30が第1認証部30Aとして機能する。また、同じように、このような処理を実行する第2制御部40が第2認証部40Aとして機能する。
【0050】
次に、ステップS103において、第1制御部30は、認証結果送信処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、ユーザ端末装置14に認証結果を送信する。
ユーザ端末装置14では、ステップS13において、端末制御部20は、認証結果受信処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、ECサーバ11から送信された認証結果を受信する。そして、端末制御部20は、受信した認証結果を端末表示部24に表示させる。
【0051】
<旅程設定処理>
次に、
図10を参照して、旅程設定処理について説明する。旅程設定処理は、ユーザの旅程の予約時に実行される処理である。旅程設定処理は、旅行管理サーバ12においてユーザ認証が正常に行われた後に実行される処理とする。
【0052】
図10に示すように、ユーザ端末装置14では、ステップS21において、端末制御部20は、旅程情報入力処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、端末入力部23からユーザの旅程情報を入力する。そして、ステップS22において、端末制御部20は、旅程情報送信処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、旅行管理サーバ12にユーザの旅程情報を送信する。
【0053】
旅行管理サーバ12では、ステップS211において、第2制御部40は、旅程情報受信処理を実行する。この処理において、第2制御部40は、ユーザ端末装置14から送信されたユーザの旅程情報を受信する。そして、ステップS212において、第2制御部40は、旅程情報登録処理を実行する。この処理において、第2制御部40は、受信したユーザの旅程情報を旅程管理情報41Cとして登録する。このような処理を実行する第2制御部40が旅程管理部40Bとして機能する。
【0054】
ステップS213において、第2制御部40は、第1旅程情報送信処理を実行する。この処理において、第2制御部40は、施設管理情報41Bを参照し、ユーザの旅程情報として登録した旅程識別情報毎に、旅程識別情報に対応する施設識別情報の施設宛先を読み出す。そして、第2制御部40は、ユーザの旅程情報として登録した旅程識別情報毎に、施設宛先に対応する施設端末装置16に旅程情報を送信する。
【0055】
ステップS214において、第2制御部40は、第2旅程情報送信処理を実行する。この処理において、第2制御部40は、施設管理情報41Bを参照し、ユーザの旅程情報として登録した施設識別情報に提供フラグが有効として設定されているか否かを判定する。第2制御部40は、施設識別情報に提供フラグが有効として設定されていると判定した場合、提供フラグが有効として設定されている施設識別情報と、認証したユーザ識別情報とを、ECサーバ11に送信する。
【0056】
ECサーバ11では、ステップS111において、第1制御部30は、第2旅程情報受信処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、旅行管理サーバ12から送信されたユーザの旅程情報とユーザ識別情報とを受信する。
【0057】
ステップS112において、第1制御部30は、注文履歴取得処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、注文履歴情報31Cを参照し、受信したユーザ識別情報に対応する注文履歴を参照する。これにより、第1制御部30は、ユーザの注文履歴を取得する。このような処理を実行する第1制御部30が注文履歴取得部30Jとして機能する。
【0058】
ステップS113において、第1制御部30は、提供内容決定処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、提供内容管理情報31Dを参照し、ユーザの旅程情報に含まれる施設識別情報に対応する提供内容を、ユーザに提供する提供内容として決定する。
【0059】
特に、第1制御部30は、施設識別情報に対応する提供内容が複数種類ある場合に、複数種類の提供内容から少なくとも何れか一つの提供内容を決定する。この場合、第1制御部30は、ステップS112において取得した注文履歴を参照する。第1制御部30は、注文履歴を参照した結果に基づいて、ユーザに提供する提供内容を決定する。詳しくは、第1制御部30は、ユーザ識別情報に対応する注文履歴に含まれる商品の分類に対応する提供内容を決定する。
【0060】
具体的な一例をあげると、第1制御部30は、ユーザ識別情報に対応する注文履歴に、餡子菓子に分類される注文履歴が含まれる場合に、餡子菓子に分類される提供内容を決定する。第1制御部30は、ユーザ識別情報に対応する注文履歴に、チョコレート菓子に分類される注文履歴が含まれる場合に、チョコレート菓子に分類される提供内容を決定する。第1制御部30は、ユーザ識別情報に対応する注文履歴に、米菓に分類される注文履歴が含まれる場合に、米菓に分類される提供内容を決定する。
【0061】
このように、第1制御部30は、ユーザの注文履歴に基づいて、ユーザの旅程にて提供される商品及び情報媒体を決定する。このような処理を実行する第1制御部30が提供内容決定部30Kとして機能する。
【0062】
ステップS114において、第1制御部30は、提供内容送信処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、施設識別情報に対応する施設宛先の施設端末装置16に提供内容を送信する。また、第1制御部30は、提供内容を提供する店舗識別情報に対応する店舗宛先の店舗端末装置15に提供内容を送信する。また、第1制御部30は、提供内容を提供するユーザ識別情報及び施設識別情報を店舗端末装置15に送信する。
【0063】
施設端末装置16では、ステップS51において、端末制御部20は、第1旅程情報受信処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、旅行管理サーバ12から送信されたユーザの旅程情報を受信する。そして、端末制御部20は、ユーザの旅程情報を端末記憶部21に登録する。これにより、施設端末装置16では、旅行管理サーバ12において登録されたユーザの旅程情報が確認可能となる。
【0064】
ステップS52において、端末制御部20は、提供内容受信処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、ECサーバ11から送信された提供内容を受信する。そして、端末制御部20は、提供内容を端末記憶部21に登録する。これにより、施設端末装置16では、ユーザに提供する提供内容が確認可能となる。
【0065】
店舗端末装置15では、ステップS61において、端末制御部20は、提供内容受信処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、ECサーバ11から送信された提供内容を受信する。また、端末制御部20は、ECサーバ11から送信されたユーザ識別情報及び施設識別情報を受信する。そして、端末制御部20は、提供内容、ユーザ識別情報及び施設識別情報を端末記憶部21に登録する。これにより、店舗端末装置15では、ユーザに提供する提供内容、提供内容をユーザに提供する施設、及び、提供内容が提供されるユーザが確認可能となる。
【0066】
ステップS62において、端末制御部20は、提供内容に対応する情報媒体付き商品を製造し、施設識別情報に対応する施設に配送する。これにより、情報媒体付き商品が店舗から施設に配送される。そして、施設において、配送された情報媒体付き商品がユーザに提供される。
【0067】
<情報媒体>
図11に示すように、具体的な一例をあげると、情報媒体50は、ユーザの旅程において、商品とともに提供内容としてユーザに提供される。情報媒体50は、提供される商品に関する広告媒体である。情報媒体50は、二次元コード51が印刷された媒体である。二次元コードは、ECサーバ11にアクセスするための情報である。二次元コードは、情報媒体50からのアクセスであることを識別可能な情報を含んでいる。二次元コードからECサーバ11にアクセスすると、商品情報が提供される。また、二次元コードからECサーバ11にアクセスすると、一般サイトからのアクセスとは異なり、商品情報以外に、関連情報が提供される。
【0068】
<一般注文制御処理>
次に、
図12を参照して、一般注文制御処理について説明する。一般注文制御処理は、情報媒体からのアクセスではなく、一般サイトからのアクセスであるときに実行される処理である。つまり、一般注文制御処理は、ユーザの旅程情報とは関係なく、商品の注文を受け付ける際に実行される処理である。一般注文制御処理は、ECサーバ11においてユーザ認証が正常に行われた後に実行される処理とする。
【0069】
図12に示すように、ユーザ端末装置14では、ステップS31において、端末制御部20は、一般情報要求処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、一般情報の要求をECサーバ11に送信する。一般情報は、一般サイトからのアクセスにより取得される情報であり、商品情報を含む。
【0070】
ECサーバ11では、ステップS131において、第1制御部30は、一般情報要求受信処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、ユーザ端末装置14から一般情報要求を受信する。
【0071】
ステップS132において、第1制御部30は、一般情報送信処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、一般情報要求を送信したユーザ端末装置14に、商品に対応する商品情報を含む一般情報を送信する。これにより、第1制御部30は、一般サイトから商品の注文を受け付ける際に、商品情報をユーザに提供する。このような処理を実行する第1制御部30が情報提供部30Bとして機能する。
【0072】
ステップS135において、第1制御部30は、第1推奨配送日決定処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、現在の日時と、ユーザの住所情報とに基づいて、最速の配送日を推奨配送日として決定する。第1制御部30は、商品に対応する配送期間を参照して最速の配送日を推奨配送日として決定してもよい。このように、第1制御部30は、一般サイトからのアクセスに応じて、商品の推奨配送日を決定する。このような処理を実行する第1制御部30が推奨配送日決定部30Dとして機能する。
【0073】
ステップS136において、第1制御部30は、推奨配送日通知処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、一般情報要求を送信したユーザ端末装置14に推奨配送日を送信する。これにより、第1制御部30は、商品の推奨配送日をユーザに通知する。このような処理を実行する第1制御部30が推奨配送日通知部30Eとして機能する。
【0074】
ユーザ端末装置14では、ステップS32において、端末制御部20は、一般情報受信処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、ECサーバ11から、商品情報を含む一般情報を受信する。ステップS33において、端末制御部20は、推奨配送日受信処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、ECサーバ11から推奨配送日を受信する。そして、ステップS34において、端末制御部20は、情報表示処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、受信した商品情報と推奨配送日とを含む情報を端末表示部24に表示させる。
【0075】
図13に示すように、具体的な一例をあげると、端末表示部24に表示される情報は、商品情報を含む。商品情報としては、商品の内容、商品の価格及び商品の送料を含む。端末表示部24に表示される情報は、商品の個数、及び、推奨配送日を含む。この場合、一般サイトからのアクセスであり、ユーザの旅程を考慮しない最速の配送日が推奨配送日として表示される。
【0076】
図12のステップS35において、端末制御部20は、配送日指定処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、端末入力部23からの入力に基づいて、実際の指定配送日を指定する。この場合、端末制御部20は、推奨配送日からの変更がなく、端末入力部23からの入力に基づいて、注文を指示した場合に、推奨配送日を実際の指定配送日として指示したこととする。また、端末制御部20は、端末入力部23からの入力に基づいて、推奨配送日から配送日を変更した後に注文を指示した場合に、変更した配送日を実際の指定配送日として指示したこととする。
【0077】
ステップS36において、端末制御部20は、指定配送日送信処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、ECサーバ11に、指定配送日を含む注文内容を送信する。
【0078】
ECサーバ11では、ステップS137において、第1制御部30は、指定配送日受信処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、ユーザ端末装置14から、指定配送日を含む注文内容を受信する。そして、第1制御部30は、注文内容を第1記憶部31に記憶する。これにより、ECサーバ11において、注文内容が特定可能となる。
【0079】
このように、第1制御部30は、商品の注文を受け付ける。特に、第1制御部30は、商品の推奨配送日をユーザに通知した場合に、ユーザにより指定された商品の配送日を受け付ける。このような処理を実行する第1制御部30が配送日受付部30F及び注文受付部30Hとして機能する。
【0080】
また、第1制御部30は、注文内容に対応する注文履歴を注文履歴情報31Cとして記憶する。このような処理を実行する第1制御部30が注文履歴管理部30Iとして機能する。
【0081】
ステップS138において、第1制御部30は、注文内容送信処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、店舗管理情報31Bを参照し、店舗端末装置15に注文内容を送信する。特に、第1制御部30は、ユーザにより指定された指定配送日を店舗に通知することとなる。このような処理を実行する第1制御部30が配送日通知部30Gとして機能する。
【0082】
店舗端末装置15では、ステップS71において、端末制御部20は、注文内容受信処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、ECサーバ11から、注文内容を受信する。そして、端末制御部20は、注文内容を端末記憶部21に登録する。これにより、店舗端末装置15では、ユーザに配送する注文内容が確認可能となる。そして、ステップS72において、端末制御部20は、注文内容に対応する商品を、ユーザの住所情報に基づいてユーザに配送する。これにより、注文内容に含まれる商品が、指定配送日にユーザの住所に配送される。
【0083】
<特別注文制御処理>
次に、
図14を参照して、特別注文制御処理について説明する。特別注文制御処理は、ユーザの旅程にて提供される情報媒体からのアクセスであるときに実行される処理である。つまり、特別注文制御処理は、一般注文制御処理とは異なり、ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付ける際に実行される処理である。特別注文制御処理は、ECサーバ11においてユーザ認証が正常に行われた後に実行される処理とする。また、発明の理解を容易とするために、特別注文制御処理において、一般注文制御処理と同じ事項について説明を省略し、一般注文制御処理と異なる事項について主に説明する。
【0084】
図14に示すように、ユーザ端末装置14では、ステップS31において、端末制御部20は、特別情報要求処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、特別情報の要求をECサーバ11に送信する。特別情報は、情報媒体からのアクセスにより取得される情報であり、商品情報と、商品及び施設と同じ地域に分類される関連情報とを含む。
【0085】
ECサーバ11では、ステップS141において、第1制御部30は、特別情報要求受信処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、ユーザ端末装置14から特別情報要求を受信する。
【0086】
ステップS142において、第1制御部30は、特別情報送信処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、特別情報要求を送信したユーザ端末装置14に、商品に対応する商品情報と、商品に対応する関連情報とを含む特別情報を送信する。
【0087】
これにより、第1制御部30は、情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、商品に関する商品情報と、商品及び情報媒体が提供される地域に関する関連情報とをユーザに提供する。このような処理を実行する第1制御部30が情報提供部30Bとして機能する。
【0088】
ステップS143において、第1制御部30は、旅程情報要求処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、旅行管理サーバ12に旅程情報要求を送信する。旅程情報要求は、ユーザ認証されているユーザ識別情報を含む。
【0089】
旅行管理サーバ12では、ステップS241において、第2制御部40は、旅程情報要求受信処理を実行する。この処理において、第2制御部40は、ECサーバ11から旅程情報要求を受信する。そして、ステップS242において、第2制御部40は、旅程情報送信処理を実行する。この処理において、第2制御部40は、旅程管理情報41Cを参照し、旅程情報要求に含まれるユーザ識別情報に対応するユーザの旅程情報を取得する。そして、第2制御部40は、ECサーバ11にユーザの旅程情報を送信する。
【0090】
ECサーバ11では、ステップS144において、第1制御部30は、旅程情報受信処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、旅行管理サーバ12からユーザの旅程情報を受信する。このように、第1制御部30は、情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、情報媒体から商品に関する商品情報が要求されたときに、旅行管理サーバ12からユーザの旅程情報を取得する。つまり、第1制御部30は、情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、情報媒体から商品に関する商品情報が要求された後であって、かつ、商品の注文が確定する前において、旅行管理サーバ12からユーザの旅程情報を取得する。第1制御部30は、ユーザの旅程情報として、ユーザが宿泊する宿泊施設情報と、ユーザが利用する交通情報とのうち少なくとも何れかを取得する。このような処理を実行する第1制御部30が旅程情報取得部30Cとして機能する。
【0091】
ステップS145において、第1制御部30は、第2推奨配送日決定処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、取得したユーザの旅程情報に基づいて、ユーザの旅程が終了する旅行終了日を予測し、旅行終了日に基づいて商品の推奨配送日を決定する。特に、第1制御部30は、旅行終了日の翌日を商品の推奨配送日として決定してもよい。
【0092】
具体的な一例をあげると、第1制御部30は、ユーザの旅程情報として、ユーザの旅程における最終位置情報と、ユーザの旅程における最終日情報とを取得する。第1制御部30は、ユーザ管理情報31Aを参照し、ユーザ識別情報に対応するユーザの住所情報を取得する。第1制御部30は、最終位置情報と、最終日情報と、ユーザの住所情報とに基づいて、ユーザの旅程が終了する旅行終了日を予測する。
【0093】
このように、第1制御部30は、ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、ユーザの旅程情報に基づいて、商品の推奨配送日を決定する。このような処理を実行する第1制御部30が推奨配送日決定部30Dとして機能する。
【0094】
そして、ステップS136において、第1制御部30は、商品の推奨配送日をユーザに通知する。このような処理を実行する第1制御部30が推奨配送日通知部30Eとして機能する。
【0095】
ユーザ端末装置14では、ステップS42において、端末制御部20は、特別情報受信処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、ECサーバ11から、商品情報及び関連情報を含む特別情報を受信する。ステップS33において、端末制御部20は、推奨配送日受信処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、ECサーバ11から推奨配送日を受信する。そして、ステップS34において、端末制御部20は、情報表示処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、受信した商品情報及び関連情報と、推奨配送日とを含む情報を端末表示部24に表示させる。
【0096】
図15に示すように、具体的な一例をあげると、端末表示部24に表示される情報は、商品情報以外に、関連情報を含む。関連情報は、情報媒体付き商品が提供された地域に関する情報である。関連情報は、例えば、提供された商品の資料館の入場無料クーポンなど、ユーザの旅程にて利用できる特典であってもよい。関連情報は、例えば、提供された商品と同じ地域に対応する商品サイトへのリンクであってもよい。また、この場合、情報媒体からのアクセスであり、ユーザの旅程に基づいて、ユーザの旅程が終了すると予測された旅行終了日の翌日が推奨配送日として表示される。
【0097】
図14のステップS137において、第1制御部30は、ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付ける。特に、第1制御部30は、商品の推奨配送日をユーザに通知した場合に、ユーザにより指定された商品の配送日を受け付ける。このような処理を実行する第1制御部30が配送日受付部30F及び注文受付部30Hとして機能する。
【0098】
また、ステップS149において、第1制御部30は、特典提供処理を実行する。この処理において、第1制御部30は、店舗管理情報31Bを参照し、注文内容に含まれる商品識別情報に対応する関連情報を特定する。第1制御部30は、関連情報に含まれる特典を特定する。そして、第1制御部30は、特典の提供を示す特典提供情報を、ユーザ端末装置14に送信する。
【0099】
ユーザ端末装置14では、ステップS47において、端末制御部20は、特典受付処理を実行する。この処理において、端末制御部20は、ECサーバ11から送信された特典提供情報を受信する。そして、端末制御部20は、特典提供情報を端末記憶部21に記憶する。これにより、ユーザ端末装置14において、ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品を注文した場合に、商品の注文に対する特典が提供される。
【0100】
<第1実施形態の作用>
第1実施形態の作用について説明する。
図16に示すように、一般サイトからの一般注文を受け付ける際には、最速の配送日が商品の推奨配送日として決定される。特に、この場合、商品の注文日の翌日が商品の推奨配送日として決定される。
【0101】
一方、情報媒体からの商品の注文を受け付ける際には、ユーザの旅程に基づいて、商品の推奨配送日が決定される。例えば、第1特別注文のように、ユーザが2泊3日で旅行が行われる場合において、旅行1日目に商品の注文があったときには、最速の配送日が注文翌日であっても、注文翌日が旅行2日目であることから、旅行最終日の翌日が商品の推奨配送日として決定される。また、第2特別注文のように、旅行2日目に商品の注文があったときには、最速の配送日が注文翌日であっても、注文翌日が旅行3日目であることから、旅行最終日の翌日が商品の推奨配送日として決定される。なお、第3特別注文のように、ユーザが2泊3日で旅行が行われる場合において、旅行3日目に商品の注文があったときには、最速の配送日が注文翌日であり、注文翌日が旅行最終日の翌日であることから、旅行最終日の翌日が商品の推奨配送日として決定される。
【0102】
<第1実施形態の効果>
第1実施形態の効果について説明する。
(1)第1制御部30は、ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、ユーザの旅程情報に基づく商品の推奨配送日をユーザに通知することができる。したがって、商品の注文に伴ってユーザの利便性を向上させることができる。
【0103】
(2)また、第1制御部30は、情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、ユーザの旅程情報を取得する。このため、ユーザの旅程にて提供される情報媒体に対する価値を高めることができる。したがって、商品の注文に伴ってユーザの利便性を向上させることができる。
【0104】
(3)第1制御部30は、ユーザの旅程情報に基づいてユーザの旅程が終了する旅行終了日を予測し、旅行終了日に基づいて商品の推奨配送日を決定することができる。したがって、商品の注文に伴ってユーザの利便性を向上させることができる。
【0105】
(4)第1制御部30は、ユーザの旅程情報として、ユーザが宿泊する宿泊施設情報と、ユーザが利用する交通情報とのうち少なくとも何れかを取得する。このため、ユーザが宿泊する宿泊施設情報と、ユーザが利用する交通情報とのうち少なくとも何れかに基づいて、商品の推奨配送日を決定することができる。したがって、商品の注文に伴ってユーザの利便性を向上させることができる。
【0106】
(5)第1制御部30は、ユーザの旅程における最終位置情報と、ユーザの旅程における最終日情報と、ユーザの住所情報とに基づいて、ユーザの旅程が終了する旅行終了日を予測することができる。このため、ユーザの位置情報に基づいて、商品の推奨配送日を決定することができる。したがって、商品の注文に伴ってユーザの利便性を向上させることができる。
【0107】
(6)第1制御部30は、情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、商品情報と、情報媒体が提供される地域に関する関連情報とをユーザに提供することができる。このため、ユーザの旅程において情報媒体が提供される地域に関する多様な情報をユーザに提供することができる。したがって、商品の注文に伴ってユーザの利便性を向上させることができる。
【0108】
(7)第1制御部30は、商品の推奨配送日をユーザに通知した場合に、ユーザにより指定された商品の配送日を受け付ける。このため、商品の推奨配送日とは異なる商品の配送日をユーザにより指定することができる。したがって、商品の注文に伴ってユーザの利便性を向上させることができる。
【0109】
(8)第1制御部30は、ユーザの注文履歴に基づいて、ユーザの旅程にて提供される情報媒体を決定する。このため、ユーザの旅程において、ユーザの趣向に基づいた情報媒体を提供することができる。したがって、商品の注文に伴ってユーザの利便性を向上させることができる。
【0110】
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0111】
・情報媒体は、宿泊施設の宿泊部屋において提供されてもよく、宿泊施設のロビーにおいて提供されてもよい。情報媒体は、ユーザの旅程のうち、宿泊施設において提供されてもよく、交通機関において提供されてもよい。情報媒体は、ユーザの旅程のうち、飲食施設において提供されてもよく、見学施設において提供されてもよい。つまり、情報媒体は、ユーザの旅程において提供されるものであればよい。
【0112】
・情報媒体は、ユーザの旅程において少なくとも提供されればよく、商品とともに提供されなくてもよい。つまり、ユーザの旅程において、少なくとも情報媒体が提供されれば、情報媒体付き商品が提供されなくてもよい。
【0113】
・情報媒体は、ユーザの旅程において提供される情報表示媒体であってもよい。情報表示媒体は、例えばタブレット端末装置などであってもよい。商品情報が提供可能なサイトに情報表示媒体からアクセスできれば、情報媒体には、二次元コードが印刷されていなくてもよい。ユーザ端末装置14は、撮像部を備えなくてもよい。
【0114】
・情報媒体は、ユーザが利用する施設と同じ地域に分類される媒体であってもよく、ユーザが利用する施設と同じ地域に分類されない媒体であってもよい。
・ECサーバ11におけるユーザ管理情報31Aと、旅行管理サーバ12におけるユーザ管理情報41Aとは、異なる情報であってもよい。言い換えると、ECサーバ11を管理するサーバ管理者と、旅行管理サーバ12を管理するサーバ管理者とが異なってもよい。この場合、ECサーバ11及び旅行管理サーバ12は、ECサーバ11におけるユーザ管理情報31Aと、旅行管理サーバ12におけるユーザ管理情報41Aとを対応付ける情報を記憶していてもよい。
【0115】
・第1制御部30は、ユーザの注文履歴に関係なく、提供内容を決定してもよい。この場合、第1制御部30は、現在の日時、情報媒体付き商品の価格、情報媒体付き商品の在庫、情報媒体付き商品の提供履歴のうち少なくとも何れかに基づいて、ユーザに提供する提供内容を決定してもよい。
【0116】
・第1制御部30は、複数種類の提供内容をユーザに通知し、ユーザの指定により提供内容を決定してもよい。
・第1制御部30は、旅行管理サーバ12に提供内容を送信し、第2制御部40は、施設端末装置16に提供内容を送信してもよい。つまり、第1制御部30は、施設端末装置16に直接に提供内容を送信しなくてもよい。
【0117】
・関連情報は、商品識別情報に予め対応付けられていなくてもよい。第1制御部30は、情報媒体からのアクセスに応じて、ユーザ端末装置14に提供する関連情報を決定してもよい。この場合、関連情報には、地域情報が対応付けられており、第1制御部30は、情報媒体からのアクセスがあったときに、商品識別情報に対応する地域情報と一致する関連情報を、ユーザ端末装置14に提供してもよい。関連情報は、情報媒体が提供される地域に関係ない情報であってもよいが、情報媒体が提供される地域に関する情報であることが好ましい。
【0118】
・関連情報は、ユーザへの特典としての情報ではなくてもよく、ユーザの利便性及び店舗の利便性の少なくとも何れかが向上する情報であることが好ましい。
・第1制御部30は、情報媒体からのアクセスに応じて、商品情報をユーザに提供できれば、関連情報をユーザに提供しなくてもよい。
【0119】
・第1制御部30は、商品情報、関連情報、及び、商品の推奨配送日を同じ情報としてまとめてユーザ端末装置14に送信してもよい。
・第1制御部30は、商品情報、関連情報、及び、商品の推奨配送日を段階的に送信してもよい。具体的な一例をあげると、第1制御部30は、情報媒体から商品に関する商品情報が要求された後に、所定条件の成立に応じて、ユーザにより注文候補として指定された商品に関する情報を受信する。所定条件は、例えば注文候補として商品を買い物かごに入れた後に注文の手続を行う場合、注文候補として商品を買い物かごに入れずに直接に注文の手続を行う場合などに成立可能であってもよい。そして、このような場合に、第1制御部30は、
図14のステップS143~S145,S136を実行し、商品の推奨配送日をユーザ端末装置14に送信してもよい。このように、第1制御部30は、情報媒体から商品に関する商品情報が要求された後、商品の注文が確定する前において、ユーザにより商品の指定があったときに、ユーザの旅程情報を取得してもよい。また、言い換えると、第1制御部30は、情報媒体から商品に関する商品情報が要求された後、商品の注文が確定する前において、商品の注文の手続を行うときに、ユーザの旅程情報を取得してもよい。つまり、第1制御部30は、情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、情報媒体から商品に関する商品情報が要求された後であって、かつ、商品の注文が確定する前において、ユーザの旅程情報を取得してもよい。また、情報媒体から商品の注文を受け付ける際とは、情報媒体から商品の注文を受け付けるタイミングの前後を問うものではない。
【0120】
・第1制御部30は、ユーザの旅程情報として、ユーザが宿泊する宿泊施設情報と、ユーザが利用する交通情報とのうち少なくとも何れかを取得してもよい。第1制御部30は、ユーザの旅程情報として、ユーザが飲食する飲食施設情報を取得してもよい。第1制御部30は、ユーザの旅程情報として、ユーザが見学する見学施設情報を取得してもよい。
【0121】
・第1制御部30は、ユーザの旅程情報に基づいて、旅行終了日の翌日を商品の推奨配送日として決定したが、旅行終了日を商品の推奨配送日として決定してもよい。
・第1制御部30は、ユーザの旅程における最終位置情報と、ユーザの住所情報とに関係なく、商品の推奨配送日を決定してもよい。
【0122】
・第1制御部30は、ユーザの旅程における最終日情報に基づいて、ユーザの旅程における最終日を特定し、ユーザの旅程における最終日を基準として商品の推奨配送日を決定してもよい。この場合、第1制御部30は、ユーザの旅程情報に基づいてユーザの旅程が終了する旅行終了日を予測しなくてもよい。
【0123】
・第1制御部30は、商品の配送日と商品の注文とを別々の情報として受信してもよく、商品の配送日と商品の注文とを同じ情報として受信してもよい。
・第1制御部30は、商品の推奨配送日をユーザに通知した場合に、ユーザの指定に関係なく、商品の推奨配送日を商品の指定配送日として決定してもよい。この場合、第1制御部30は、商品の配送日を受信しなくてもよい。また、第1制御部30は、決定した商品の推奨配送日を店舗に通知してもよく、決定した商品の推奨配送日をユーザに通知するか否かを問わない。
【0124】
・第1制御部30は、一般注文制御処理と特別注文制御処理とを同じ注文制御処理として実行してもよい。この場合、第1制御部30は、情報媒体からのアクセスであるか一般サイトからのアクセスであるかを判定した結果に基づいて、一般注文制御処理と特別注文制御処理とにおける異なる処理を実行する。
【0125】
・情報処理システム10は、ECサーバ11及び旅行管理サーバ12以外に、別のサーバを備えてもよい。情報処理システム10は、商品の注文に対応する電子決済を行うサーバを備えてもよい。
【0126】
・情報処理システム10は、ユーザの認証を行う認証サーバを備えてもよい。この場合、ECサーバ11は、ユーザの認証を行わず、認証サーバとの通信に基づいてユーザの認証結果を特定できればよい。旅行管理サーバ12は、ユーザの認証を行わず、認証サーバとの通信に基づいてユーザの認証結果を特定できればよい。
【0127】
・情報処理システム10は、ECサーバ11がユーザの旅程情報を取得可能であれば、旅行管理サーバ12を備えなくてもよい。つまり、情報処理システム10は、ECサーバ11及び旅行管理サーバ12の機能を有していれば、任意のサーバ構成であってもよい。
【0128】
・情報処理システム10の利用については、施設及び店舗のそれぞれからの要請により実現してもよく、施設及び店舗以外に、国、都道府県、市町村、地域、商工会、観光協会及び商店街などからの要請により実現してもよい。
【0129】
・本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、所望の選択肢の1つ以上を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が2つであれば1つの選択肢のみ又は2つの選択肢の双方を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば1つの選択肢のみ又は2つ以上の任意の選択肢の組み合わせを意味する。
【0130】
[付記]
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
【0131】
(A) 注文受付制御サーバは、ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付ける注文受付部と、前記注文受付部が商品の注文を受け付ける際に、ユーザの旅程情報を取得する旅程情報取得部と、前記旅程情報取得部が取得したユーザの旅程情報に基づいて、商品の推奨配送日を決定する推奨配送日決定部と、前記推奨配送日決定部が決定した商品の推奨配送日を通知する推奨配送日通知部と、を備える。
【0132】
(B) (A)に記載の注文受付制御サーバにおいて、前記推奨配送日決定部は、前記旅程情報取得部が取得したユーザの旅程情報に基づいてユーザの旅程が終了する旅行終了日を予測し、前記旅行終了日に基づいて商品の推奨配送日を決定してもよい。
【0133】
(C) (B)に記載の注文受付制御サーバにおいて、前記旅程情報取得部は、ユーザの旅程情報として、ユーザが宿泊する宿泊施設情報と、ユーザが利用する交通情報とのうち少なくとも何れかを取得してもよい。
【0134】
(D) (B)又は(C)に記載の注文受付制御サーバは、ユーザの認証を行う認証部を備え、前記推奨配送日決定部は、前記旅程情報取得部が取得したユーザの旅程情報に基づいて、ユーザの旅程における最終位置情報と、ユーザの旅程における最終日情報とを取得し、前記認証部が認証したユーザの住所情報を取得し、前記最終位置情報と、前記最終日情報と、ユーザの住所情報とに基づいて前記旅行終了日を予測してもよい。
【0135】
(E) (A)~(D)のうち何れか一項に記載の注文受付制御サーバは、前記注文受付部が前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、商品に関する商品情報と、前記情報媒体が提供される地域に関する関連情報とをユーザに提供する情報提供部を備えてもよい。
【0136】
(F) (A)~(E)のうち何れか一項に記載の注文受付制御サーバにおいて、前記旅程情報取得部は、前記注文受付部が前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、前記情報媒体から商品に関する商品情報が要求された後であって、かつ、商品の注文が確定する前において、ユーザの旅程情報を取得してもよい。
【0137】
(G) (F)に記載の注文受付制御サーバにおいて、前記旅程情報取得部は、前記注文受付部が前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、前記情報媒体から商品に関する商品情報が要求されたときに、ユーザの旅程情報を取得してもよい。
【0138】
(H) (F)に記載の注文受付制御サーバにおいて、前記旅程情報取得部は、前記注文受付部が前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、前記情報媒体から商品に関する商品情報が要求された後、商品の注文が確定する前において、ユーザにより商品の指定があったときに、ユーザの旅程情報を取得してもよい。
【0139】
(I) (A)~(H)のうち何れか一項に記載の注文受付制御サーバは、前記推奨配送日通知部が商品の推奨配送日をユーザに通知した場合に、ユーザにより指定された商品の配送日を受け付ける配送日受付部と、前記配送日受付部が受け付けた商品の配送日を店舗に通知する配送日通知部と、を備えてもよい。
【0140】
(J) (A)~(I)のうち何れか一項に記載の注文受付制御サーバにおいて、ユーザの注文履歴を取得する注文履歴取得部と、前記注文履歴取得部が取得したユーザの注文履歴に基づいて前記情報媒体を決定する情報媒体決定部と、を備えてもよい。
【0141】
(K) 情報処理システムは、ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付ける注文受付部と、前記注文受付部が前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、ユーザの旅程情報を取得する旅程情報取得部と、前記旅程情報取得部が取得したユーザの旅程情報に基づいて、商品の推奨配送日を決定する推奨配送日決定部と、前記推奨配送日決定部が決定した商品の推奨配送日を通知する推奨配送日通知部と、を備える。
【0142】
(L) プログラムは、1又は複数のコンピュータに、ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付けることと、前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、ユーザの旅程情報を取得することと、取得したユーザの旅程情報に基づいて、商品の推奨配送日を決定することと、決定した商品の推奨配送日を通知することと、を実行させる。
【0143】
(M) 注文受付制御方法は、ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付けることと、前記情報媒体から商品の注文を受け付ける際に、ユーザの旅程情報を取得することと、取得したユーザの旅程情報に基づいて、商品の推奨配送日を決定することと、決定した商品の推奨配送日を通知することと、を含む。
【符号の説明】
【0144】
10…情報処理システム、11…電子商取引サーバ、12…旅行管理サーバ、13…端末装置、14…ユーザ端末装置、15…店舗端末装置、16…施設端末装置、30…第1制御部、30A…第1認証部、30B…情報提供部、30C…旅程情報取得部、30D…推奨配送日決定部、30E…推奨配送日通知部、30F…配送日受付部、30G…配送日通知部、30H…注文受付部、30J…注文履歴取得部、30K…提供内容決定部、50…情報媒体
【要約】
【課題】商品の注文に伴って利便性を向上させることができる注文受付制御サーバ、情報処理システム、プログラム及び注文受付制御方法を提供する。
【解決手段】注文受付制御サーバは、ユーザの旅程にて提供される情報媒体から商品の注文を受け付ける注文受付部と、商品の注文を受け付ける際にユーザの旅程情報を取得する旅程情報取得部と、ユーザの旅程情報に基づいて、商品の推奨配送日を決定する推奨配送日決定部と、商品の推奨配送日を通知する推奨配送日通知部と、を備える。
【選択図】
図14