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特許7355941長焦点シナリオにおける撮影方法および端末
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-25
(45)【発行日】2023-10-03
(54)【発明の名称】長焦点シナリオにおける撮影方法および端末
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/63 20230101AFI20230926BHJP
   H04N 23/69 20230101ALI20230926BHJP
   G06F 3/04845 20220101ALI20230926BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20230926BHJP
   G03B 17/18 20210101ALI20230926BHJP
【FI】
H04N23/63 100
H04N23/69
H04N23/63 300
G06F3/04845
G06F3/04842
G03B17/18
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2022539254
(86)(22)【出願日】2020-11-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-03
(86)【国際出願番号】 CN2020127598
(87)【国際公開番号】W WO2021129198
(87)【国際公開日】2021-07-01
【審査請求日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】201911352220.X
(32)【優先日】2019-12-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010176192.7
(32)【優先日】2020-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】卞 超
(72)【発明者】
【氏名】袁 景▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】李 真
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 洋
(72)【発明者】
【氏名】葛 ▲ル▼
(72)【発明者】
【氏名】康 ▲鳳▼霞
【審査官】門田 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-232962(JP,A)
【文献】国際公開第2017/200049(WO,A1)
【文献】特開2017-175589(JP,A)
【文献】特開2011-044863(JP,A)
【文献】特開2014-179940(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/222 - 5/257
H04N 23/00
H04N 23/40 -23/76
H04N 23/90 -23/959
G03B 17/18
G03B 15/00
G06F 3/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長焦点シナリオにおける撮影方法であって、
端末によって、第1のビューファインダフレームを表示するためにカメラを起動するステップであって、前記第1のビューファインダフレームは第1のプレビュー画像を表示するために使用され、前記第1のプレビュー画像は第1のズーム倍率に対応する、ステップと、
ユーザによる前記カメラのズーム倍率を増加させる検出された操作に応答して、前記第1のビューファインダフレーム内に第2のプレビュー画像を表示するステップであって、前記第2のプレビュー画像は第2のズーム倍率に対応し、前記第2のズーム倍率は前記第1のズーム倍率より大きい、ステップと、
前記第2のズーム倍率が予め設定された倍率より大きい場合、前記端末によって、第2のビューファインダフレームおよび第1のマークフレームをさらに表示するステップであって、前記第2のビューファインダフレームは第3のプレビュー画像を表示するために使用され、前記第3のプレビュー画像のフレーミング範囲は前記第2のプレビュー画像のフレーミング範囲より大きく、前記第1のマークフレームは、前記第3のプレビュー画像において、前記第2のプレビュー画像と同じフレーミング範囲を有する画像の位置を識別するために使用され、前記第2のプレビュー画像の前記フレーミング範囲は、少なくとも1つの調整コントロールを使用することによって変更され得る、ステップと
前記ユーザによる第1のモードを有効にする操作を検出すると、前記端末によって、第4のプレビュー画像を表示するステップであって、前記第4のプレビュー画像のフレーミング範囲は前記第3のプレビュー画像の前記フレーミング範囲以上である、ステップと、
前記端末によって、前記ユーザによる前記第4のプレビュー画像内の1つまたは複数の目標撮影オブジェクトを選択する操作を受信するステップと、
1つまたは複数の目標撮影オブジェクトを選択する前記操作に応答して、前記端末によって、1つまたは複数の第2のマークフレームを前記第4のプレビュー画像に表示し、推奨される第3のズーム倍率を表示するステップであって、前記1つまたは複数の第2のマークフレームは、前記ユーザによって選択された前記1つまたは複数の目標撮影オブジェクトをマークするために使用される、ステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの調整コントロールが、第1の方向に対応する第1のコントロールを含み、前記方法は、
前記第1の方向に対応する前記第1のコントロール上の前記ユーザの操作を検出すると、前記端末によって、前記第2のプレビュー画像の前記フレーミング範囲を第1の距離だけ前記第1の方向に向かって移動させるステップであって、前記第1の距離は、予め設定された閾値未満である、ステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法が、
前記第1の方向に対応する前記第1のコントロール上の前記ユーザの操作を検出すると、前記端末によって、前記第3のプレビュー画像の前記フレーミング範囲を第2の距離だけ前記第1の方向に向かってさらに移動させるステップであって、前記第3のプレビュー画像内の前記第1のマークフレームの位置は変化しない、ステップ
をさらに含み、
前記第2の距離は、前記第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、前記第2のズーム倍率、および前記第1の距離に関連する、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法が、
前記第1の方向に対応する前記第1のコントロール上の前記ユーザの操作を検出すると、前記第3のプレビュー画像内の前記第1のマークフレームの位置を第2の距離だけ前記第1の方向に向かって移動させるステップであって、前記第3のプレビュー画像の前記フレーミング範囲は変化しない、ステップ
をさらに含み、
前記第2の距離は、前記第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、前記第2のズーム倍率、および前記第1の距離に関連する、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記方法が、
第1の方向に向かう前記第1のマークフレーム上の前記ユーザのドラッグ操作を検出すると、前記端末によって、前記第2のプレビュー画像の前記フレーミング範囲を第1の距離だけ前記第1の方向に向かって移動させるステップであって、前記第1の距離は、予め設定された閾値未満である、ステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記方法が、
前記第1の方向に向かう前記第1のマークフレーム上の前記ユーザのドラッグ操作を検出すると、前記端末によって、前記第3のプレビュー画像の前記フレーミング範囲を第2の距離だけ前記第1の方向に向かってさらに移動させるステップであって、前記第3のプレビュー画像内の前記第1のマークフレームの位置は変化しない、ステップ
をさらに含み、
前記第2の距離は、前記第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、前記第2のズーム倍率、および前記第1の距離に関連する、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法が、
前記第1の方向に向かう前記第1のマークフレーム上の前記ユーザのドラッグ操作を検出すると、前記第3のプレビュー画像内の前記第1のマークフレームの位置を第2の距離だけ前記第1の方向に向かって移動させるステップであって、前記第3のプレビュー画像の前記フレーミング範囲は変化しない、ステップ
をさらに含み、
前記第2の距離は、前記第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、前記第2のズーム倍率、および前記第1の距離に関連する、
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のプレビュー画像が、前記端末の長焦点カメラによってキャプチャされた画像に基づいて取得され、前記第3のプレビュー画像は、前記端末の中焦点カメラまたは広角カメラによってキャプチャされた画像に基づいて取得される、請求項2から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記予め設定された閾値が、前記長焦点カメラによってキャプチャされた前記画像のサイズおよび前記第2のプレビュー画像に対応する前記第2のズーム倍率に関連する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第3のズーム倍率が、前記第4のプレビュー画像内の前記1つまたは複数の目標撮影オブジェクトの位置および領域、ならびに前記1つまたは複数の目標撮影オブジェクトの優先度に基づく計算により前記端末によって取得される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記方法が、
前記ユーザによる前記第3のズーム倍率を選択する操作を検出するステップであって、前記端末の前記第1のビューファインダフレームが第5のプレビュー画像を表示するために使用され、前記第5のプレビュー画像は前記第3のズーム倍率に対応し、前記端末の前記第2のビューファインダフレームは第6のプレビュー画像を表示するために使用され、前記第6のプレビュー画像は前記第1のマークフレームおよび前記1つまたは複数の第2のマークフレームを含む、ステップ
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
プロセッサと、メモリと、タッチスクリーンとを備える端末であって、前記メモリおよび前記タッチスクリーンは前記プロセッサに結合されており、前記メモリはコンピュータプログラムコードを格納するように構成され、前記コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、前記プロセッサが前記メモリから前記コンピュータ命令を読み取ると、前記端末は以下の動作、すなわち、
第1のビューファインダフレームを表示するためにカメラを起動する動作であって、前記第1のビューファインダフレームは第1のプレビュー画像を表示するために使用され、前記第1のプレビュー画像は第1のズーム倍率に対応する、動作と、
ユーザによる前記カメラのズーム倍率を増加させる検出された操作に応答して、前記第1のビューファインダフレーム内に第2のプレビュー画像を表示する動作であって、前記第2のプレビュー画像は第2のズーム倍率に対応し、前記第2のズーム倍率は前記第1のズーム倍率より大きい、動作と、
前記第2のズーム倍率が予め設定された倍率以上である場合、第2のビューファインダフレームおよび第1のマークフレームをさらに表示する動作であって、前記第2のビューファインダフレームは第3のプレビュー画像を表示するために使用され、前記第3のプレビュー画像のフレーミング範囲は前記第2のプレビュー画像のフレーミング範囲より大きく、前記第1のマークフレームは、前記第3のプレビュー画像において、前記第2のプレビュー画像と同じフレーミング範囲を有する画像の位置を識別するために使用され、前記第2のプレビュー画像の前記フレーミング範囲は、少なくとも1つの調整コントロールを使用することによって変更され得る、動作と、
前記ユーザによる第1のモードを有効にする操作を検出すると、第4のプレビュー画像を表示する動作であって、前記第4のプレビュー画像のフレーミング範囲は前記第3のプレビュー画像の前記フレーミング範囲以上である、動作と、
前記ユーザによる前記第4のプレビュー画像内の1つまたは複数の目標撮影オブジェクトを選択する操作を受信する動作と、
前記1つまたは複数の目標撮影オブジェクトを選択する操作に応答して、1つまたは複数の第2のマークフレームを前記第4のプレビュー画像に表示し、推奨される第3のズーム倍率を表示する動作であって、前記1つまたは複数の第2のマークフレームは、前記ユーザによって選択された前記1つまたは複数の目標撮影オブジェクトをマークするために使用される、動作と
を実行することが可能になる、端末。
【請求項13】
前記少なくとも1つの調整コントロールが、第1の方向に対応する第1のコントロールを含み、前記プロセッサが前記メモリから前記コンピュータ命令を読み取ると、前記端末は、以下の動作、すなわち、
前記第1の方向に対応する前記第1のコントロール上の前記ユーザの操作を検出すると、前記第2のプレビュー画像の前記フレーミング範囲を第1の距離だけ前記第1の方向に向かって移動させる動作であって、前記第1の距離は予め設定された閾値未満である、動作
をさらに実行することが可能になる、請求項12に記載の端末。
【請求項14】
前記プロセッサが前記メモリから前記コンピュータ命令を読み取ると、前記端末は、以下の動作、すなわち、
前記第1の方向に対応する前記第1のコントロール上の前記ユーザの操作を検出すると、前記第3のプレビュー画像の前記フレーミング範囲を第2の距離だけ前記第1の方向に向かって移動させる動作であって、前記第3のプレビュー画像内の前記第1のマークフレームの位置は変化しない、動作
をさらに実行することが可能になり、
前記第2の距離は、前記第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、前記第2のズーム倍率、および前記第1の距離に関連する、
請求項13に記載の端末。
【請求項15】
前記プロセッサが前記メモリから前記コンピュータ命令を読み取ると、前記端末は、以下の動作、すなわち、
前記第1の方向に対応する前記第1のコントロール上の前記ユーザの操作を検出すると、前記第3のプレビュー画像内の前記第1のマークフレームの位置を第2の距離だけ前記第1の方向に向かって移動させる動作であって、前記第3のプレビュー画像の前記フレーミング範囲は変化しない、動作
をさらに実行することが可能になり、
前記第2の距離は、前記第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、前記第2のズーム倍率、および前記第1の距離に関連する、
請求項13に記載の端末。
【請求項16】
前記プロセッサが前記メモリから前記コンピュータ命令を読み取ると、前記端末は、以下の動作、すなわち、
第1の方向に向かう前記第1のマークフレーム上の前記ユーザのドラッグ操作を検出すると、前記第2のプレビュー画像の前記フレーミング範囲を第1の距離だけ前記第1の方向に向かって移動させる動作であって、前記第1の距離は予め設定された閾値未満である、動作
をさらに実行することが可能になる、請求項12に記載の端末。
【請求項17】
前記プロセッサが前記メモリから前記コンピュータ命令を読み取ると、前記端末は、以下の動作、すなわち、
前記第1の方向に向かう前記第1のマークフレーム上の前記ユーザの前記ドラッグ操作を検出すると、前記第3のプレビュー画像の前記フレーミング範囲を第2の距離だけ前記第1の方向に向かって移動させる動作
をさらに実行することが可能になり、
前記第2の距離は、前記第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、前記第2のズーム倍率、および前記第1の距離に関連する、
請求項16に記載の端末。
【請求項18】
前記プロセッサが前記メモリから前記コンピュータ命令を読み取ると、前記端末は、以下の動作、すなわち、
前記第1の方向に向かう前記第1のマークフレーム上の前記ユーザの前記ドラッグ操作を検出すると、前記第3のプレビュー画像内の前記第1のマークフレームの位置を第2の距離だけ前記第1の方向に向かって移動させる動作であって、前記第3のプレビュー画像の前記フレーミング範囲は変化しない、動作
をさらに実行することが可能になり、
前記第2の距離は、前記第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、前記第2のズーム倍率、および前記第1の距離に関連する、
請求項16に記載の端末。
【請求項19】
前記第2のプレビュー画像が、前記端末の長焦点カメラによってキャプチャされた画像に基づいて取得され、前記第3のプレビュー画像は、前記端末の中焦点カメラまたは広角カメラによってキャプチャされた画像に基づいて取得される、請求項13から18のいずれか一項に記載の端末。
【請求項20】
前記第3のズーム倍率が、前記第4のプレビュー画像内の前記1つまたは複数の目標撮影オブジェクトの位置および領域、ならびに前記1つまたは複数の目標撮影オブジェクトの優先度に基づく計算により前記端末によって取得される、請求項12に記載の端末。
【請求項21】
前記プロセッサが前記メモリから前記コンピュータ命令を読み取ると、前記端末は、以下の動作、すなわち、
前記ユーザによる前記第3のズーム倍率を選択する操作を検出する動作であって、前記端末の前記第1のビューファインダフレームが第5のプレビュー画像を表示するために使用され、前記第5のプレビュー画像は前記第3のズーム倍率に対応し、前記端末の前記第2のビューファインダフレームは第6のプレビュー画像を表示するために使用され、前記第6のプレビュー画像は前記第1のマークフレームおよび前記1つまたは複数の第2のマークフレームを含む、動作
をさらに実行することが可能になる、請求項20に記載の端末。
【請求項22】
コンピュータ命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ命令が端末上で実行されると、前記端末は、請求項1から11のいずれか一項に記載の長焦点シナリオにおける撮影方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
1つまたは複数のプロセッサを備えるチップシステムであって、前記1つまたは複数のプロセッサが命令を実行すると、前記1つまたは複数のプロセッサは、請求項1から11のいずれか一項に記載の長焦点シナリオにおける撮影方法を実行する、チップシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年12月25日に中国国家知識産権局に出願された「INTELLIGENT PHOTOGRAPHING SOLUTION IN LONG-FOCUS STATE」という名称の中国特許出願第201911352220.X号、および2020年3月13日に中国国家知識産権局に出願された「PHOTOGRAPHING METHOD IN LONG-FOCUS SCENARIO AND TERMINAL」という名称の中国特許出願第202010176192.7号の優先権を主張する。2つの特許文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、端末技術の分野に関し、特に、長焦点シナリオにおける撮影方法および端末に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、携帯電話は、通常、ユーザの様々な撮影シナリオを満たすために複数のカメラで構成されている。複数のカメラは、短焦点(広角)カメラ、中焦点カメラ、および長焦点カメラを含み得る。ユーザが撮影を行うとき、携帯電話は、撮影のために異なる焦点距離(すなわち、光学ズーム)を有するカメラ間で切り替えることができ、高いズーム倍率を有する様々な撮影シナリオを満たすために、デジタルズームのソフトウェア処理方法と組み合わせて、キャプチャされたピクチャを処理することができる。
【0004】
しかしながら、ズーム倍率が高い撮影シナリオでは、携帯電話のフレーミング範囲は、撮影対象シーンの一部にすぎず、通常は比較的小さい。また、実際の撮影では、ほとんどのユーザが携帯電話を持って撮影を行う。したがって、わずかな揺れによって、目標撮影オブジェクトが携帯電話のフレーミング範囲外に移動する可能性がある。ユーザは、携帯電話のフレーミング範囲に対する現在の目標撮影オブジェクトの方向および距離を知らないので、ユーザは、目標撮影オブジェクトを探すために携帯電話を移動させることしかできない。通常、検索プロセス全体は時間と労力を要し、ユーザ体験は非常に悪い。
【発明の概要】
【0005】
本出願の実施形態で提供される長焦点シナリオにおける撮影方法および端末によれば、端末のフレーミング範囲の移動方向および移動距離が制御され得、その結果、目標撮影オブジェクトがフレーミング範囲内に正確に移動し、ユーザと端末との間の対話の効率を向上させ、撮影体験を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の目的を達成するために、本出願の実施形態は以下の技術的解決策を提供する。
【0007】
第1の態様によれば、長焦点シナリオにおける撮影方法が提供され、本方法は、端末が、第1のビューファインダフレームを表示するためにカメラを起動するステップを含む。第1のビューファインダフレームは、第1のプレビュー画像を表示するために使用され、第1のプレビュー画像は、第1のズーム倍率に対応する。ユーザによるカメラのズーム倍率を増加させる検出された操作に応答して、第1のビューファインダフレームは第2のプレビュー画像を表示するために使用され、第2のプレビュー画像は第2のズーム倍率に対応し、第2のズーム倍率は第1のズーム倍率よりも大きい。第2のズーム倍率が予め設定された倍率以上である場合、端末は、第2のビューファインダフレームおよび第1のマークフレームをさらに表示する。第2のビューファインダフレームは、第3のプレビュー画像を表示するために使用され、第3のプレビュー画像のフレーミング範囲は、第2のプレビュー画像のフレーミング範囲よりも大きく、第1のマークフレームは、第3のプレビュー画像における、第2のプレビュー画像と同じフレーミング範囲を有する画像の位置を識別するために使用され、第2のプレビュー画像のフレーミング範囲は、少なくとも1つの調整コントロールを使用することによって変更され得る。
【0008】
従来技術では、長焦点撮影モードにおいて、すなわち、カメラによって使用されるズーム倍率が予め設定された倍率以上であるとき、ユーザの手ぶれまたは目標撮影オブジェクトの移動により、目標撮影オブジェクトが長焦点フレーミング範囲(すなわち、第2のプレビュー画像のフレーミング範囲)外に移動する可能性がある。ユーザは、端末を移動させて目標撮影オブジェクトを探す必要がある。ユーザは、長焦点フレーミング範囲に対する現在の目標撮影オブジェクトの方向および距離を知らないので、ユーザは通常、端末の移動方向および移動距離を繰り返し変更する必要がある。また、端末の比較的小さな移動距離は、長焦点フレーミング範囲の比較的大きな移動を引き起こす可能性があり、これは、ユーザが目標撮影オブジェクトを見つける困難さおよび持続時間を増加させる。したがって、本出願の実施形態は、フレーミング範囲が長焦点補助フレーミング範囲よりも大きい補助プレビュー画像(すなわち、第3のプレビュー画像)を提供し、その結果、ユーザは、補助プレビュー画像から、端末を移動させるようにユーザに指示するために、端末の長焦点フレーミング範囲に対する目標撮影オブジェクトの方向および距離を観察する。また、ユーザは、目標撮影オブジェクトが長焦点フレーミング範囲に比較的近い場合に、補助フレーミングプレビュー画像における調整コントロールを使用して、長焦点フレーミング範囲の移動方向および移動距離をさらに正確に制御し得、その結果、目標撮影オブジェクトが長焦点フレーミング範囲に正確に移動する。また、目標撮影オブジェクトが長焦点フレーミング範囲にあるとき、ユーザは補助プレビュー画像を使用して正確な撮影合成を実施することも可能である。
【0009】
可能な実装形態では、少なくとも1つの調整コントロールは、第1の方向に対応する第1のコントロールを含み、方法は、第1の方向に対応する第1のコントロール上のユーザの操作を検出すると、端末が、第2のプレビュー画像のフレーミング範囲を第1の距離だけ第1の方向に向かって移動させることをさらに含む。第1の距離は、予め設定された閾値未満である。
【0010】
第1の方向は、端末の画面に平行な任意の方向、例えば、上(端末の両側に平行であり、携帯電話の上縁部を指し、イヤホンは通常、携帯電話の上縁部に配置される)、下(端末の両側に平行であり、携帯電話の上縁部を指し、マイクロフォンは通常、携帯電話の上縁部に配置される)、左(携帯電話の上縁部および下縁部に平行であり、左縁部を指す)、右(携帯電話の上縁部および下縁部に平行であり、右縁部を指す)、左上、左下、右上、および右下であってもよい。
【0011】
ユーザが第1のコントロールを操作するたびに、端末の第2のプレビュー画像が第1の距離だけ特定の方向に向かって移動することが分かる。言い換えれば、ユーザは、長焦点フレーミング範囲の移動方向および移動距離を正確に制御するために、第1のコントロールに対する操作量を制御して、長焦点フレーミング範囲が特定の方向に向かって移動する距離を制御し得る。これは、目標撮影オブジェクトが長焦点のフレーミング範囲に正確に移動するのに役立つ。
【0012】
可能な実装形態では、本方法は、第1の方向に対応する第1のコントロール上のユーザの操作を検出すると、端末が第3のプレビュー画像のフレーミング範囲を第2の距離だけ第1の方向に向かって移動させるステップをさらに含む。第3のプレビュー画像における第1のマークフレームの位置は変化しない。第2の距離は、第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、第2のズーム倍率、および第1の距離に関連する。
【0013】
言い換えれば、長焦点フレーミング範囲が変化すると、それに応じて補助プレビュー画像のフレーミング範囲も変化する。補助プレビュー画像内の第1のマークフレームの位置は、依然として補助プレビュー画像の中心位置にある。一例では、第2のズーム倍率に対する第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率の比は、第2の距離に対する第1の距離の比に等しい。
【0014】
可能な実装形態では、本方法は、第1の方向に対応する第1のコントロール上のユーザの操作を検出すると、端末が、第3のプレビュー画像内の第1のマークフレームの位置を第2の距離だけ第1の方向に向かって移動させるステップをさらに含む。第3のプレビュー画像のフレーミング範囲は変化しない。第2の距離は、第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、第2のズーム倍率、および第1の距離に関連する。
【0015】
言い換えれば、長焦点フレーミング範囲が変化すると、補助プレビュー画像のフレーミング範囲は変化し得ないが、補助プレビュー画像内の第1のマークフレームの位置はそれに応じて変化する。
【0016】
1つの可能な実装形態において、本方法は、第1のマークフレームに対する第1の方向に向かうユーザのドラッグ操作を検出すると、端末が、第2のプレビュー画像のフレーミング範囲を1の距離だけ第1の方向に向かって移動させるステップをさらに含む。第1の距離は、予め設定された閾値未満である。これにより、長焦点フレーミング範囲を調整するための別の操作方法が提供される。
【0017】
可能な実装形態では、本方法は、第1の方向に向かう第1のマークフレーム上のユーザのドラッグ操作を検出すると、端末が、第3のプレビュー画像のフレーミング範囲を第2の距離だけ第1の方向に向かって移動させるステップをさらに含む。第3のプレビュー画像における第1のマークフレームの位置は変化しない。第2のズーム倍率に対する第3のプレビュー画像に対応する第3のズーム倍率の比は、第2の距離に対する第1の距離の比に等しい。
【0018】
可能な実装形態では、本方法は、第1の方向に向かう第1のマークフレーム上のユーザのドラッグ操作を検出すると、端末が、第3のプレビュー画像内の第1のマークフレームの位置を第2の距離だけ第1の方向に向かって移動させるステップをさらに含む。第3のプレビュー画像のフレーミング範囲は変化しない。第2のズーム倍率に対する第3のプレビュー画像に対応する第3のズーム倍率の比は、第2の距離に対する第1の距離の比に等しい。
【0019】
可能な実装形態では、第2のプレビュー画像は、端末の長焦点カメラによってキャプチャされた画像に基づいて取得され、第3のプレビュー画像は、端末の中焦点カメラまたは広角カメラによってキャプチャされた画像に基づいて取得される。
【0020】
可能な実装形態では、予め設定された閾値は、長焦点カメラによってキャプチャされた画像のサイズおよび第2のプレビュー画像に対応する第2のズーム倍率に関連する。
【0021】
これは、端末のカメラによってキャプチャされた生画像がフルサイズ画像であり、次いで端末がカメラの解像度、ズーム倍率などに基づいてフルサイズ画像をトリミングし、デジタルズームを行って端末によって表示されたプレビュー画像を取得するためである。端末によって表示されたプレビュー画像と端末のカメラによってキャプチャされた生画像とが同じズーム倍率に対応する、言い換えれば、生画像に対してズームインが実行されない場合でも、生画像に対応するサイズは、端末によって表示されたプレビュー画像に対応するサイズよりも大きいことに留意されたい。したがって、携帯電話およびカメラが移動されないとき、生画像内の異なる領域の画像が、主プレビュー画像のフレーミング範囲を移動させる効果を達成するためにトリミングされ得る。主プレビュー画像の移動距離も、長焦点カメラによってキャプチャされ得るフルサイズ画像の範囲に限定されることが分かる。長焦点カメラによってキャプチャされ得るフルサイズ画像の範囲が大きいほど、主プレビュー画像の移動距離が長いことを示す。また、主プレビュー画像の移動距離は、主プレビュー画像のズーム倍率にも関連する。長焦点カメラによってキャプチャされ得るフルサイズ画像の範囲が決まっている場合、主プレビュー画像のズーム倍率が大きいほど、主プレビュー画像の移動距離が大きいことを示す。いくつかの他の例では、主プレビュー画像がある方向の限界まで移動すると、携帯電話は、主プレビュー画像がもはやその方向に向かって移動することができないことをユーザに促してもよい。
【0022】
可能な実装形態では、方法は、ユーザによる第1のモードを有効にする操作を検出すると、端末が第4のプレビュー画像を表示するステップをさらに含む。第4のプレビュー画像のフレーミング範囲は、第3のプレビュー画像のフレーミング範囲以上である。端末は、ユーザによる第4のプレビュー画像内の1つまたは複数の目標撮影オブジェクトを選択する操作を受信する。1つまたは複数の目標撮影オブジェクトを選択する操作に応答して、端末は、第4のプレビュー画像に1つまたは複数の第2のマークフレームを表示し、推奨される第3のズーム倍率を表示する。1つまたは複数の第2のマークフレームは、ユーザによって選択された1つまたは複数の目標撮影オブジェクトをマークするために使用される。
【0023】
このようにして、端末は、ユーザによって選択された1つまたは複数の目標撮影オブジェクトに基づいて適切なズーム倍率を迅速に計算し、適切なズーム倍率をユーザに推奨する。これは、ユーザと端末との間の対話の効率を改善し、ユーザの撮影体験を改善するのに役立つ。
【0024】
可能な実装形態では、第3のズーム倍率は、第4のプレビュー画像内の1つまたは複数の目標撮影オブジェクトの位置および領域、ならびに1つまたは複数の目標撮影オブジェクトの優先度に基づく計算により端末によって取得される。
【0025】
可能な実装形態では、本方法は、ユーザによって第3のズーム倍率を選択する操作を検出するステップをさらに含む。端末の第1のビューファインダフレームは、第5のプレビュー画像を表示するために使用され、第5のプレビュー画像は、第3のズーム倍率に対応し、端末の第2のビューファインダフレームは、第6のプレビュー画像を表示するために使用され、第6のプレビュー画像は、第1のマークフレームおよび1つまたは複数の第2のマークフレームを含む。
【0026】
第2の態様によれば、プロセッサと、メモリと、タッチスクリーンとを含む端末が提供される。メモリおよびタッチスクリーンはプロセッサに結合されており、メモリはコンピュータプログラムコードを格納するように構成されており、コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、プロセッサがメモリからコンピュータ命令を読み取ると、端末は以下の動作、すなわち、第1のビューファインダフレームを表示するためにカメラを起動する動作であって、第1のビューファインダフレームは第1のプレビュー画像を表示するために使用され、第1のプレビュー画像は第1のズーム倍率に対応する、動作と;ユーザによるカメラのズーム倍率を増加させる検出された操作に応答して、第1のビューファインダフレーム内に第2のプレビュー画像を表示する動作であって、第2のプレビュー画像は第2のズーム倍率に対応し、第2のズーム倍率は第1のズーム倍率より大きい、動作と;第2のズーム倍率が予め設定された倍率以上である場合、第2のビューファインダフレームおよび第1のマークフレームをさらに表示する動作であって、第2のビューファインダフレームは第3のプレビュー画像を表示するために使用され、第3のプレビュー画像のフレーミング範囲は第2のプレビュー画像のフレーミング範囲より大きく、第1のマークフレームは、第3のプレビュー画像において、第2のプレビュー画像と同じフレーミング範囲を有する画像の位置を識別するために使用され、第2のプレビュー画像のフレーミング範囲は、少なくとも1つの調整コントロールを使用することによって変更され得る、動作と、を実行することが可能になる。
【0027】
可能な実装形態では、少なくとも1つの調整コントロールは、第1の方向に対応する第1のコントロールを含み、プロセッサがメモリからコンピュータ命令を読み取ると、端末は、以下の動作、すなわち、第1の方向に対応する第1のコントロール上のユーザの操作を検出すると、第2のプレビュー画像のフレーミング範囲を第1の距離だけ第1の方向に向かって移動させる動作であって、第1の距離は予め設定された閾値未満である、動作をさらに実行することが可能になる。
【0028】
可能な実装形態では、プロセッサがメモリからコンピュータ命令を読み取ると、端末は、以下の動作、すなわち、第1の方向に対応する第1のコントロール上のユーザの操作を検出すると、第3のプレビュー画像のフレーミング範囲を第2の距離だけ第1の方向に向かって移動させる動作であって、第3のプレビュー画像内の第1のマークフレームの位置は変化しない、動作をさらに実行することが可能になり、第2の距離は、第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、第2のズーム倍率、および第1の距離に関連する。
【0029】
可能な実装形態では、プロセッサがメモリからコンピュータ命令を読み取ると、端末は、以下の動作、すなわち、第1の方向に対応する第1のコントロール上のユーザの操作を検出すると、第3のプレビュー画像内の第1のマークフレームの位置を第2の距離だけ第1の方向に向かって移動させる動作であって、第3のプレビュー画像のフレーミング範囲は変化しない、動作をさらに実行することが可能になり、第2の距離は、第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、第2のズーム倍率、および第1の距離に関連する。
【0030】
可能な実装形態では、プロセッサがメモリからコンピュータ命令を読み取ると、端末は、以下の動作、すなわち、第1の方向に向かう第1のマークフレーム上のユーザのドラッグ操作を検出すると、第2のプレビュー画像のフレーミング範囲を第1の距離だけ第1の方向に向かって移動させる動作であって、第1の距離は予め設定された閾値未満である、動作をさらに実行することが可能になる。
【0031】
可能な実装形態では、プロセッサがメモリからコンピュータ命令を読み取ると、端末は、以下の動作、すなわち、第1の方向に向かう第1のマークフレーム上のユーザのドラッグ操作を検出すると、第3のプレビュー画像のフレーミング範囲を第2の距離だけ第1の方向に向かって移動させる動作であって、第3のプレビュー画像内の第1のマークフレームの位置は変化しない、動作をさらに実行することが可能になり、第2の距離は、第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、第2のズーム倍率、および第1の距離に関連する。
【0032】
可能な実装形態では、プロセッサがメモリからコンピュータ命令を読み取ると、端末は、以下の動作、すなわち、第1の方向に向かう第1のマークフレーム上のユーザのドラッグ操作を検出すると、第3のプレビュー画像内の第1のマークフレームの位置を第2の距離だけ第1の方向に向かって移動させる動作であって、第3のプレビュー画像のフレーミング範囲は変化しない、動作をさらに実行することが可能になり、第2の距離は、第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、第2のズーム倍率、および第1の距離に関連する。
【0033】
可能な実装形態では、第2のプレビュー画像は、端末の長焦点カメラによってキャプチャされた画像に基づいて取得され、第3のプレビュー画像は、端末の中焦点カメラまたは広角カメラによってキャプチャされた画像に基づいて取得される。
【0034】
可能な実装形態では、予め設定された閾値は、長焦点カメラによってキャプチャされた画像のサイズおよび第2のプレビュー画像に対応する第2のズーム倍率に関連する。
【0035】
可能な実装形態では、プロセッサがメモリからコンピュータ命令を読み取ると、端末は、以下の動作、すなわち、ユーザによる第1のモードを有効にする操作を検出すると、第4のプレビュー画像を表示する動作であって、第4のプレビュー画像のフレーミング範囲は第3のプレビュー画像のフレーミング範囲以上である、動作と;ユーザによる第4のプレビュー画像内の1つまたは複数の目標撮影オブジェクトを選択する操作を受信する動作と;1つまたは複数の目標撮影オブジェクトを選択する操作に応答して、1つまたは複数の第2のマークフレームを第4のプレビュー画像に表示し、推奨される第3のズーム倍率を表示する動作であって、1つまたは複数の第2のマークフレームは、ユーザによって選択された1つまたは複数の目標撮影オブジェクトをマークするために使用される、動作と、をさらに実行することが可能になる。
【0036】
可能な実装形態では、第3のズーム倍率は、第4のプレビュー画像内の1つまたは複数の目標撮影オブジェクトの位置および領域、ならびに1つまたは複数の目標撮影オブジェクトの優先度に基づく計算により端末によって取得される。
【0037】
可能な実装形態では、プロセッサがメモリからコンピュータ命令を読み取ると、端末は、以下の動作、すなわち、ユーザによる第3のズーム倍率を選択する操作を検出する動作であって、端末の第1のビューファインダフレームが第5のプレビュー画像を表示するために使用され、第5のプレビュー画像は第3のズーム倍率に対応し、端末の第2のビューファインダフレームは第6のプレビュー画像を表示するために使用され、第6のプレビュー画像は第1のマークフレームおよび1つまたは複数の第2のマークフレームを含む、動作をさらに実行することが可能になる。
【0038】
第3の態様によれば、処理ユニットと、検出ユニットと、表示ユニットとを含む、撮影装置が提供される。表示ユニットは、処理ユニットがカメラを起動した後に第1のビューファインダフレームを表示するように構成される。第1のビューファインダフレームは、第1のプレビュー画像を表示するために使用され、第1のプレビュー画像は、第1のズーム倍率に対応する。表示ユニットは、検出ユニットがユーザによるカメラのズーム倍率を増加させる操作を検出したことに応答して、第1のビューファインダフレーム内に第2のプレビュー画像を表示するようにさらに構成される。第2のプレビュー画像は第2のズーム倍率に対応し、第2のズーム倍率は第1のズーム倍率よりも大きい。表示ユニットは、第2のズーム倍率が予め設定された倍率よりも大きいと処理ユニットが判定した場合に、第2のビューファインダフレームおよび第1のマークフレームを表示するようにさらに構成される。第2のビューファインダフレームは、第3のプレビュー画像を表示するために使用され、第3のプレビュー画像のフレーミング範囲は、第2のプレビュー画像のフレーミング範囲よりも大きく、第1のマークフレームは、第3のプレビュー画像における、第2のプレビュー画像と同じフレーミング範囲を有する画像の位置を識別するために使用され、第2のプレビュー画像のフレーミング範囲は、少なくとも1つの調整コントロールを使用することによって変更され得る。
【0039】
可能な実装形態では、少なくとも1つの調整コントロールは、第1の方向に対応する第1のコントロールを含み、処理ユニットは、検出ユニットが第1の方向に対応する第1のコントロール上のユーザの操作を検出すると、第2のプレビュー画像のフレーミング範囲を第1の距離だけ第1の方向に向かって移動させるようにさらに構成される。第1の距離は、予め設定された閾値未満である。
【0040】
可能な実装形態では、処理ユニットは、検出ユニットが第1の方向に対応する第1のコントロール上のユーザの操作を検出すると、第3のプレビュー画像のフレーミング範囲を第2の距離だけ第1の方向に向かって移動させるようにさらに構成される。第3のプレビュー画像内の第1のマークフレームの位置は変化せず、第2の距離は、第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、第2のズーム倍率、および第1の距離に関連する。
【0041】
可能な実装形態では、処理ユニットは、検出ユニットが第1の方向に対応する第1のコントロール上のユーザの操作を検出すると、第3のプレビュー画像内の第1のマークフレームの位置を第2の距離だけ第1の方向に向かって移動させるようにさらに構成される。第3のプレビュー画像のフレーミング範囲は変化しない。第2の距離は、第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、第2のズーム倍率、および第1の距離に関連する。
【0042】
可能な実装形態では、処理ユニットは、検出ユニットが第1の方向に向かう第1のマークフレーム上のユーザのドラッグ操作を検出すると、第2のプレビュー画像のフレーミング範囲を第1の距離だけ第1の方向に向かって移動させるようにさらに構成される。第1の距離は、予め設定された閾値未満である。
【0043】
可能な実装形態では、処理ユニットは、検出ユニットが第1の方向に向かう第1のマークフレーム上のユーザのドラッグ操作を検出すると、第3のプレビュー画像のフレーミング範囲を第2の距離だけ第1の方向に向かって移動させるようにさらに構成される。第3のプレビュー画像内の第1のマークフレームの位置は変化せず、第2の距離は、第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、第2のズーム倍率、および第1の距離に関連する。
【0044】
可能な実装形態では、処理ユニットは、検出ユニットが第1の方向に向かう第1のマークフレーム上のユーザのドラッグ操作を検出すると、第3のプレビュー画像内の第1のマークフレームの位置を第2の距離だけ第1の方向に向かって移動させるようにさらに構成される。第3のプレビュー画像のフレーミング範囲は変化しない。第2の距離は、第3のプレビュー画像に対応するズーム倍率、第2のズーム倍率、および第1の距離に関連する。
【0045】
可能な実装形態では、第2のプレビュー画像は、端末の長焦点カメラによってキャプチャされた画像に基づいて取得され、第3のプレビュー画像は、端末の中焦点カメラまたは広角カメラによってキャプチャされた画像に基づいて取得される。
【0046】
可能な実装形態では、予め設定された閾値は、長焦点カメラによってキャプチャされた画像のサイズおよび第2のプレビュー画像に対応する第2のズーム倍率に関連する。
【0047】
可能な実装形態では、撮影装置は通信ユニットをさらに含む。表示ユニットは、検出ユニットがユーザによる第1のモードを有効にする操作を検出すると、第4のプレビュー画像を表示するようにさらに構成される。第4のプレビュー画像のフレーミング範囲は、第3のプレビュー画像のフレーミング範囲以上である。通信ユニットは、ユーザによる第4のプレビュー画像内の1つまたは複数の目標撮影オブジェクトを選択する操作を受信するように構成される。表示ユニットは、通信ユニットによって受信された1つまたは複数の目標撮影オブジェクトを選択する操作に応答して、第4のプレビュー画像内に1つまたは複数の第2のマークフレームを表示し、推奨される第3のズーム倍率を表示するように構成される。1つまたは複数の第2のマークフレームは、ユーザによって選択された1つまたは複数の目標撮影オブジェクトをマークするために使用される。
【0048】
可能な実装形態では、第3のズーム倍率は、第4のプレビュー画像内の1つまたは複数の目標撮影オブジェクトの位置および領域、ならびに1つまたは複数の目標撮影オブジェクトの優先度に基づく計算により端末によって取得される。
【0049】
可能な実装形態では、表示ユニットは、検出ユニットがユーザによる第3のズーム倍率を選択する操作を検出すると、第1のビューファインダフレーム内に第5のプレビュー画像を表示するようにさらに構成される。第5のプレビュー画像は、第3のズーム倍率に対応し、端末の第2のビューファインダフレームは、第6のプレビュー画像を表示するために使用され、第6のプレビュー画像は、第1のマークフレームおよび1つまたは複数の第2のマークフレームを含む。
【0050】
第4の態様によれば、プロセッサを含むチップシステムが提供される。プロセッサが命令を実行すると、プロセッサは、前述の態様および前述の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行する。
【0051】
第5の態様によれば、コンピュータ命令を含むコンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ命令が端末上で実行されると、端末は、前述の態様または前述の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。
【0052】
第6の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータ上でコンピュータプログラム製品が実行されると、コンピュータは、前述の態様および前述の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1】本出願の一実施形態による端末の構造の概略図である。
図2A】本出願の一実施形態による別の端末の構造の概略図である。
図2B】本出願の一実施形態によるさらに別の端末の構造の概略図である。
図3A】本出願の一実施形態による端末のユーザインターフェースの概略図である。
図3B】本出願の一実施形態による端末の別のユーザインターフェースの概略図である。
図3C】本出願の一実施形態による端末のさらに別のユーザインターフェースの概略図である。
図3D】本出願の一実施形態による端末のさらに別のユーザインターフェースの概略図である。
図4A】本出願の一実施形態による撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図4B】本出願の一実施形態による撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図4C】本出願の一実施形態による撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図4D】本出願の一実施形態による撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図4E】本出願の一実施形態による撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図4F】本出願の一実施形態による撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図5】本出願の一実施形態による端末のユーザインターフェースの概略図である。
図6A】本出願の一実施形態による別の撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図6B】本出願の一実施形態による別の撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図6C】本出願の一実施形態による別の撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図6D】本出願の一実施形態による別の撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図6E】本出願の一実施形態による別の撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図6F】本出願の一実施形態による別の撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図7A】本出願の一実施形態による端末のユーザインターフェースの概略図である。
図7B】本出願の一実施形態による端末の別のユーザインターフェースの概略図である。
図7C】本出願の一実施形態による端末のさらに別のユーザインターフェースの概略図である。
図7D】本出願の一実施形態による端末のさらに別のユーザインターフェースの概略図である。
図8A】本出願の一実施形態による端末のユーザインターフェースの概略図である。
図8B】本出願の一実施形態による端末の別のユーザインターフェースの概略図である。
図8C】本出願の一実施形態による端末のさらに別のユーザインターフェースの概略図である。
図8D】本出願の一実施形態による端末のさらに別のユーザインターフェースの概略図である。
図8E】本出願の一実施形態による端末のさらに別のユーザインターフェースの概略図である。
図8F】本出願の一実施形態による端末のさらに別のユーザインターフェースの概略図である。
図9A】本出願の一実施形態によるさらに別の撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図9B】本出願の一実施形態によるさらに別の撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図9C】本出願の一実施形態によるさらに別の撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図9D】本出願の一実施形態によるさらに別の撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図10A】本出願の一実施形態によるさらに別の撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図10B】本出願の一実施形態によるさらに別の撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図10C】本出願の一実施形態によるさらに別の撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図10D】本出願の一実施形態によるさらに別の撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図10E】本出願の一実施形態によるさらに別の撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図10F】本出願の一実施形態によるさらに別の撮影方法における画像処理方法の概略図である。
図11】本出願の一実施形態によるチップシステムの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
本出願の実施形態では、「例」、「例えば、」などの単語は、例、図、または説明を与えることを表すために使用される。本出願の実施形態において「例」または「例えば」として記載される任意の実施形態または設計方式は、別の実施形態または設計方式よりも好ましいか、または多くの利点を有するものと説明されるべきではない。正確には、「例」、「例えば」などの単語の使用は、関連する概念を特定の方法で提示することを目的としている。
【0055】
以下の「第1の」および「第2の」という用語は、単に説明を目的とするものであり、相対的な重要性の指示もしくは示唆、または示された技術的特徴の量の暗示的な指示として理解されるべきではない。したがって、「第1の」または「第2の」によって限定される特徴は、1つまたは複数の特徴を明示的または暗示的に含んでもよい。本出願の実施形態の説明において、「複数の」は、特に明記しない限り、2つまたは3つ以上を意味する。
【0056】
本出願の実施形態で提供される方法は、カメラを備えた端末に適用され得る。端末は、例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、スマートウォッチ、ネットブック、ウェアラブル電子デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)デバイス、仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、車載デバイス、スマート自動車、スマートスピーカ、またはロボットであり得る。端末の具体的な形態は、本出願では特に限定されない。
【0057】
図1は、端末100の構造の概略図である。端末100は、プロセッサ110、外部メモリインターフェース120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インターフェース130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、ボタン190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カードインターフェース195などを含み得る。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光学式近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周囲光センサ180L、骨伝導センサ180Mなどを含み得る。
【0058】
本発明の一実施形態における図示された構造は、端末100に対する特定の限定を構成しないことが理解されよう。本出願のいくつかの他の実施形態では、端末100は、図に示されているものより多いまたは少ない構成要素を含んでもよく、またはいくつかの構成要素を組み合わせてもよく、またはいくつかの構成要素を分割してもよく、または異なる構成要素配置を有してもよい。図に示されている構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実施されてもよい。
【0059】
プロセッサ110は、1つまたは複数の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス・プロセッシング・ユニット(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサ、および/またはニューラルネットワークプロセッシングユニット(neural-network processing unit、NPU)を含み得る。異なる処理ユニットは、独立したデバイスであってもよいし、1つまたは複数のプロセッサに統合されてもよい。
【0060】
コントローラは、命令読み取りおよび命令実行を制御するために、命令演算コードおよび時系列信号に基づいて動作制御信号を生成し得る。
【0061】
メモリは、プロセッサ110にさらに配置されてもよく、命令およびデータを格納するように構成される。いくつかの実施形態では、プロセッサ110内のメモリはキャッシュである。メモリは、プロセッサ110によって使用されたばかりの、またはプロセッサ110によって周期的に使用される命令またはデータを格納してもよい。プロセッサ110は、命令またはデータを再び使用する必要がある場合に、メモリから命令またはデータを直接に呼び出してもよい。これにより、繰り返しアクセスすることが避けられ、プロセッサ110の待ち時間が短縮され、システム効率が改善される。
【0062】
いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、1つまたは複数のインターフェースを含み得る。インターフェースは、集積回路間(inter-integrated circuit、I2C)インターフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound、I2S)インターフェース、パルスコード変調(pulse code modulation、PCM)インターフェース、汎用非同期送受信機(universal asynchronous receiver/transmitter、UART)インターフェース、モバイルインダストリプロセッサインターフェース(mobile industry processor interface、MIPI)、汎用入出力(general-purpose input/output、GPIO)インターフェース、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)インターフェース、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インターフェースなどを含んでもよい。
【0063】
I2Cインターフェースは、双方向同期シリアルバスであり、1本のシリアルデータライン(serial data line、SDA)と1本のシリアルクロックライン(serial clock line、SCL)とを含む。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、複数のI2Cバスのグループを含み得る。プロセッサ110は、異なるI2Cバスインターフェースを介してタッチセンサ180K、充電器、フラッシュ、カメラ193などに別個に結合されてもよい。例えば、端末100のタッチ機能を実施するために、プロセッサ110は、I2Cインターフェースを介してタッチセンサ180Kに結合されてもよく、その結果、プロセッサ110はI2Cバスインターフェースを介してタッチセンサ180Kと通信する。
【0064】
I2Sインターフェースは、オーディオ通信に使用され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、I2Sバスの複数のグループを含み得る。プロセッサ110は、プロセッサ110とオーディオモジュール170との間で通信を実施するために、I2Sバスを通じてオーディオモジュール170に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、ブルートゥースヘッドセットを使用することによって通話に応答する機能を実施するために、I2Sインターフェースを介して無線通信モジュール160にオーディオ信号を送信し得る。
【0065】
PCMインターフェースはまた、オーディオ通信を実行し、アナログ信号をサンプリング、量子化、および符号化するために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170はPCMバスインターフェースを介して無線通信モジュール160に結合されてもよい。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、代わりに、ブルートゥースヘッドセットを使用して通話に応答する機能を実施するために、PCMインターフェースを介して無線通信モジュール160にオーディオ信号を送信してもよい。I2SインターフェースおよびPCMインターフェースの両方が、オーディオ通信に使用されてもよい。
【0066】
UARTインターフェースは、ユニバーサルシリアルデータバスであり、非同期通信に使用される。バスは、双方向通信バスであってもよい。バスは、送信対象データをシリアル通信とパラレル通信との間で変換する。いくつかの実施形態では、UARTインターフェースは通常、プロセッサ110を無線通信モジュール160に接続するように構成される。例えば、プロセッサ110は、ブルートゥース機能を実施するために、UARTインターフェースを介して無線通信モジュール160内のブルートゥースモジュールと通信する。いくつかの実施形態では、ブルートゥースヘッドセットを使用することによって音楽を再生する機能を実施するために、オーディオモジュール170は、UARTインターフェースを介して無線通信モジュール160にオーディオ信号を送信してもよい。
【0067】
MIPIインターフェースは、プロセッサ110をディスプレイ194またはカメラ193などの周辺構成要素に接続するように構成されてもよい。MIPIインターフェースは、カメラシリアルインターフェース(camera serial interface、CSI)、ディスプレイシリアルインターフェース(display serial interface、DSI)などを含む。いくつかの実施形態では、端末100の撮影機能を実施するために、プロセッサ110は、CSIインターフェースを介してカメラ193と通信する。端末100の表示機能を実施するために、プロセッサ110は、DSIインターフェースを介してディスプレイ194と通信する。
【0068】
GPIOインターフェースは、ソフトウェアによって構成されてもよい。GPIOインターフェースは、制御信号またはデータ信号として構成されてもよい。いくつかの実施形態では、GPIOインターフェースは、カメラ193、ディスプレイ194、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、センサモジュール180などにプロセッサ110を接続するように構成されてもよい。GPIOインターフェースはまた、I2Cインターフェース、I2Sインターフェース、UARTインターフェース、MIPIインターフェースなどとして構成されてもよい。
【0069】
USBインターフェース130は、USB標準仕様に準拠したインターフェースであり、具体的には、Mini USBインターフェース、Micro USBインターフェース、USB Type Cインターフェースなどであってもよい。USBインターフェース130は、端末100を充電するために充電器に接続するように構成されてもよく、端末100と周辺機器との間でデータを送信するように構成されてもよく、ヘッドセットを使用してオーディオを再生するためにヘッドセットに接続するように構成されてもよい。インターフェースは、ARデバイスなどの別の端末に接続するようにさらに構成されてもよい。
【0070】
本発明のこの実施形態に示されているモジュール間のインターフェース接続関係は、説明のための例にすぎず、端末100の構造に対する限定を構成しないことが理解されよう。本出願のいくつかの他の実施形態では、端末100は、代替として、前述の実施形態とは異なるインターフェース接続方式、または複数のインターフェース接続方式の組み合わせを使用してもよい。
【0071】
充電管理モジュール140は、充電器から充電入力を受け取るように構成される。充電器は、無線充電器であっても有線充電器であってもよい。有線充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、USBインターフェース130を介して有線充電器から充電入力を受信してもよい。無線充電のいくつかの実施形態において、充電管理モジュール140は、端末100の無線充電コイルを使用することによって無線充電入力を受信してもよい。バッテリ142を充電するとき、充電管理モジュール140は、電力管理モジュール141を使用して端末に電力をさらに供給してもよい。
【0072】
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140、および、プロセッサ110に接続するように構成される。電力管理モジュール141は、バッテリ142および/または充電管理モジュール140からの入力を受信して、プロセッサ110、内部メモリ121、ディスプレイ194、カメラ193、無線通信モジュール160などに電力を供給する。電力管理モジュール141は、バッテリ容量、バッテリサイクル数、およびバッテリ健全状態(漏電またはインピーダンス)などのパラメータを監視するようにさらに構成されてもよい。いくつかの他の実施形態において、電力管理モジュール141は、代替として、プロセッサ110に配置されてもよい。いくつかの他の実施形態では、電力管理モジュール141および充電管理モジュール140は、代替として、同じデバイスに配置されてもよい。
【0073】
端末100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサなどを使用して実装され得る。
【0074】
アンテナ1およびアンテナ2は、電磁波信号を送受信するように構成される。端末100の各アンテナは、1つまたは複数の通信周波数帯域をカバーするように構成され得る。アンテナの利用率を改善するために、異なるアンテナが多重化されてもよい。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークにおいてダイバーシティアンテナとして多重化されてもよい。いくつかの他の実施形態では、アンテナがチューニングスイッチと組み合わせて使用されてもよい。
【0075】
移動通信モジュール150は、端末100に適用される解決策を、2G、3G、4G、5Gなどを含む無線通信に提供することができる。移動通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、および低ノイズ増幅器(low noise amplifier、LNA)などを含み得る。移動通信モジュール150は、アンテナ1を介して電磁波を受信し、受信された電磁波に対してフィルタリングおよび増幅などの処理を実行し、復調のために電磁波をモデムプロセッサに送信し得る。移動通信モジュール150は、モデムプロセッサによって変調された信号をさらに増幅し、その信号を、アンテナ1を通して放射するための電磁波に変換し得る。いくつかの実施形態では、移動通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110に配置されてもよい。いくつかの実施形態において、移動通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110の少なくともいくつかのモジュールとして同じデバイス内に配置されてよい。
【0076】
モデムプロセッサは、変調器および復調器を含み得る。変調器は、送信対象の低周波ベースバンド信号を中/高周波信号に変調するように構成される。復調器は、受信した電磁波信号を低周波ベースバンド信号に復調するように構成される。次いで、復調器は、復調によって取得された低周波ベースバンド信号を処理のためにベースバンドプロセッサに送信する。低周波ベースバンド信号は、ベースバンドプロセッサによって処理された後、アプリケーションプロセッサに送信される。アプリケーションプロセッサは、オーディオデバイス(スピーカ170A、受信機170Bなどに限定されない)を使用して音響信号を出力するか、またはディスプレイ194上に画像もしくはビデオを表示する。いくつかの実施形態では、モデムプロセッサは、独立した構成要素であってもよい。いくつかの他の実施形態では、モデムプロセッサはプロセッサ110から独立していてもよく、移動通信モジュール150または別の機能モジュールと同じデバイスに配設される。
【0077】
無線通信モジュール160は、端末100に適用される解決策を、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)(例えば、ワイヤレスフィディリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)ネットワーク)、ブルートゥース(bluetooth、BT)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近距離無線通信(near field communication、NFC)、赤外線(infrared、IR)技術などを含む無線通信に提供し得る。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信プロセッサモジュールを組み込む1つまたは複数の構成要素であってもよい。無線通信モジュール160は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調およびフィルタリング処理を行い、処理された信号をプロセッサ110に送信する。無線通信モジュール160は、送信対象信号をプロセッサ110からさらに受信し、信号に対して周波数変調および増幅を行い、アンテナ2を介して放射するための電磁波に信号を変換し得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、端末100において、アンテナ1は移動通信モジュール150に結合され、アンテナ2は無線通信モジュール160に結合され、これにより端末100は、無線通信技術を使用してネットワークおよび他のデバイスと通信することができる。無線通信技術は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(global system for mobile communications、GSM)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA)、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access、TD-SCDMA)、ロングタームエボルーション(long term evolution、LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術、および/または、同様のものを含み得る。GNSSは、全地球測位システム(global positioning system、GPS)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system、GLONASS)、北斗衛星測位システム(beidou navigation satellite system、BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system、QZSS)、および/または静止衛星型衛星航法補強システム(satellite based augmentation systems、SBAS)を含み得る。
【0079】
端末100は、GPU、ディスプレイ194、およびアプリケーションプロセッサなどによって表示機能を実施する。GPUは、画像処理用のマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194およびアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、数学的および幾何学的計算を行い、画像をレンダリングするように構成される。プロセッサ110は、プログラム命令を実行して表示情報を生成または変更する1つまたは複数のGPUを含み得る。
【0080】
ディスプレイ194は、画像、ビデオなどを表示するように構成される。ディスプレイ194は、表示パネルを含む。表示パネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリックス式有機発光ダイオード(active-matrix organic light-emitting diode、AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flexible light-emitting diode、FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light-emitting diode、QLED)などであり得る。いくつかの実施形態では、端末100は1つまたはN個のディスプレイ194を含んでもよく、Nは1より大きい正の整数である。
【0081】
端末100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサなどを使用して撮影機能を実施することができる。
【0082】
ISPは、カメラ193によってフィードバックされるデータを処理するように構成される。例えば、撮影中、シャッタが押され、レンズを介してカメラの受光素子に光が伝えられる。光信号は電気信号に変換され、カメラの受光素子は、電気信号を処理のためにISPに送信して、電気信号を可視画像に変換する。ISPは、画像のノイズ、輝度、および顔色に対してアルゴリズム最適化をさらに実行し得る。ISPは、撮影シナリオの露出および色温度などのパラメータをさらに最適化し得る。いくつかの実施形態では、ISPはカメラ193に配置されてもよい。
【0083】
カメラ193は、静止画像またはビデオをキャプチャするように構成される。オブジェクトの光学画像がレンズを通して生成され、受光素子上に投影される。受光素子は、電荷結合素子(charge coupled device、CCD)または相補型金属酸化膜半導体(complementary metal-oxide-semiconductor、CMOS)光電トランジスタであってもよい。受光素子は、光信号を電気信号に変換し、その後、電気信号をデジタル画像信号に変換するために電気信号をISPに送信する。ISPは、デジタル画像信号を処理のためのDSPに出力する。DSPはデジタル画像信号をRGBやYUVなどの標準的なフォーマットの画像信号に変換する。いくつかの実施形態では、端末100は1つまたはN個のカメラ193を含んでもよく、Nは1より大きい正の整数である。
【0084】
本出願のいくつかの実施形態では、端末100は、携帯電話の同じ側に配置された少なくとも1つの中焦点カメラまたは広角カメラと、少なくとも1つの長焦点カメラとを含む。端末100は、長焦点カメラによってキャプチャされた画像に基づいて、第1のビューファインダフレームに表示される主プレビュー画像を生成する。端末100は、中焦点カメラまたは広角カメラによってキャプチャされた画像に基づいて、第2のビューファインダフレームに表示される補助プレビュー画像を生成する。補助プレビュー画像のフレーミング範囲は、主プレビュー画像のフレーミング範囲よりも大きい。端末100によって最終的に生成される写真やビデオのフレーミング範囲は、プライマリプレビュー画像と同じである。さらに、端末100のプロセッサ110(具体的には、例えば、アプリケーションプロセッサ、ISP、またはGPUであってもよい)は、ユーザの調整操作に基づいて主プレビュー画像のフレーミング範囲をさらに調整し得る。
【0085】
いくつかの他の実施形態では、端末100は、ユーザが1つまたは複数の目標撮影オブジェクトをロックするように、中焦点カメラまたは広角カメラによってキャプチャされた画像に基づいて、オブジェクトロックインターフェース上の関連するプレビュー画像をさらに取得し得る。さらに、端末100のプロセッサ110(具体的には、例えば、アプリケーションプロセッサ、ISP、またはGPUであってもよい)は、1つまたは複数の選択された目標撮影オブジェクトの位置および領域、目標オブジェクトをロックするシーケンス、ロックされた目標オブジェクトの種類などの要因に基づいて推奨ズーム倍率をさらに計算し、推奨ズーム倍率をユーザに推奨し得る。
【0086】
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成され、デジタル画像信号に加えて他のデジタル信号を処理し得る。例えば、端末100が周波数を選択すると、デジタル信号プロセッサは、周波数エネルギーに対してフーリエ変換などを実行するように構成される。
【0087】
ビデオコーデックは、デジタルビデオを圧縮または解凍するように構成される。端末100は、1つまたは複数のビデオコーデックをサポートし得る。このようにして、端末100は、複数の符号化フォーマット、例えば、ムービングピクチャエキスパートグループ(moving picture experts group、MPEG)1、MPEG2、MPEG3、およびMPEG4でビデオを再生または録画することができる。
【0088】
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network、NN)コンピューティングプロセッサである。NPUは、生物の神経回路網の構造、例えば人間の脳神経細胞間の伝達モードを参照することによって入力情報を迅速に処理し、自己学習をさらに継続的に実行し得る。端末100の知的認知などのアプリケーションは、NPU、例えば、画像認識、顔認識、音声認識、およびテキスト理解を使用して実装され得る。
【0089】
外部メモリインターフェース120は、端末100の記憶容量を拡張するために、Micro SDカードなどの外部メモリカードに接続するように構成され得る。外部ストレージカードは、データ記憶機能を実装するために、外部メモリインターフェース120を介してプロセッサ110と通信する。例えば、外部ストレージカードには、音楽およびビデオなどのファイルが格納される。
【0090】
内部メモリ121はコンピュータ実行可能プログラムコードを格納するように構成されてもよい。実行可能なプログラムコードは、命令を含む。内部メモリ121は、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含み得る。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば音声再生機能、または画像再生機能)に必要なアプリケーションなどを格納し得る。データ記憶領域は、端末100の使用中に作成されたデータ(例えば、オーディオデータやアドレス帳)などを格納し得る。また、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、またはユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage、UFS)をさらに含んでもよい。プロセッサ110は、内部メモリ121に格納された命令および/またはプロセッサに配置されたメモリに格納された命令を実行することによって、端末100の様々な機能アプリケーションおよびデータ処理を実行する。
【0091】
端末100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサなどを介して音楽の再生および録音などのオーディオ機能を実装し得る。
【0092】
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報を出力のためにアナログオーディオ信号に変換するように構成され、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するようにも構成される。オーディオモジュール170は、オーディオ信号を符号化および復号するようにさらに構成され得る。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170がプロセッサ110に配置されてもよく、または、オーディオモジュール170のいつかの機能モジュールがプロセッサ110に配置される。
【0093】
スピーカ170Aは、「ラウドスピーカ」とも呼ばれ、オーディオ電気信号を音響信号に変換するように構成される。端末100は、スピーカ170Aを使用することによって音楽を聴いたり、ハンズフリー通話に応答したりしてもよい。
【0094】
「イヤホン」とも呼ばれる受信機170Bは、電気オーディオ信号を音響信号に変換するように構成される。端末100を使用して通話に応答したり、オーディオ情報を聞いたりする場合、受信機170Bを人の耳に近づけて音声を聞くようにしてもよい。
【0095】
マイクロフォン170Cは、「マイク(mike)」または「マイク(mic)」とも呼ばれ、音響信号を電気信号に変換するように構成される。ユーザは、通話や音声情報を発信する際に、マイクロフォン170Cの近くにユーザの口を置いて音声を発し、マイクロフォン170Cに音響信号を入力してもよい。少なくとも1つのマイクロフォン170Cが、端末100内に配置されてもよい。いくつかの他の実施形態では、音響信号を収集し、雑音低減機能をさらに実施するために、2つのマイクロフォン170Cが端末100内に配置されてもよい。いくつかの他の実施形態では、音響信号を収集し、ノイズを低減し、音源をさらに識別し、指向性録音機能を実装するなどのために、端末100内に3つ、4つ、またはそれ以上のマイクロフォン170Cが代替的に配置されてもよい。
【0096】
ヘッドセットジャック170Dは、有線ヘッドセットに接続するように構成される。ヘッドセットジャック170Dは、USBインターフェース130であってもよく、または3.5mmオープンモバイル端末プラットフォーム(open mobile terminal platform、OMTP)標準インターフェース、または米国セルラー通信工業会(cellular telecommunications industry association of the USA、CTIA)標準インターフェースであってもよい。
【0097】
ボタン190は、電源ボタン、音量ボタンなどを含む。ボタン190は、機械式ボタンであってもよく、またはタッチ式ボタンであってもよい。端末100は、ボタン入力を受け取り、端末100のユーザ設定および機能コントロールに関連したボタン信号入力を生成し得る。
【0098】
モータ191は、振動プロンプトを生成し得る。モータ191は、着信振動プロンプトおよびタッチ振動フィードバックを生成するように構成され得る。例えば、異なるアプリケーション(例えば、撮影アプリケーションおよびオーディオ再生アプリケーション)に対して実行されるタッチ操作は、異なる振動フィードバック効果に対応し得る。モータ191はまた、ディスプレイ194の異なる領域上で行われるタッチ操作に対する異なる振動フィードバック効果に対応し得る。異なるアプリケーションシナリオ(例えば、時間リマインディング、情報受信、目覚まし時計、およびゲーム)はまた、異なる振動フィードバック効果に対応し得る。タッチ振動フィードバック効果は、さらにカスタマイズされてもよい。
【0099】
インジケータ192は、インジケータライトであってもよく、充電状態および電源変化を示すように構成されてもよく、あるいは、メッセージ、不在着信、通知などを示すように構成されてもよい。
【0100】
SIMカードインターフェース195は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、端末100との接触または端末100からの分離を実施するために、SIMカードインターフェース195に挿入されてもよく、またはSIMカードインターフェース195からプラグ接続されてもよい。端末100は1つまたはN個のSIMカードインターフェースをサポートしてもよく、Nは1より大きい正の整数である。SIMカードインターフェース195は、Nano SIMカード、Micro SIMカード、SIMカードなどをサポートしてもよい。複数のカードが同じSIMカードインターフェース195に同時に挿入されてもよい。複数のカードは、同じタイプであっても、異なるタイプであってもよい。SIMカードインターフェース195はまた、様々なタイプのSIMカードとの互換性があってもよい。SIMカードインターフェース195はまた、外部記憶カードと互換性があってもよい。端末100は、SIMカードを介してネットワークと相互作用して、通話やデータ通信などの機能を実施する。いくつかの実施形態では、端末100は、eSIM、すなわち組み込みSIMカードを使用する。eSIMカードは、端末100に組み込まれてもよく、端末100から分離さることができない。
【0101】
端末100のソフトウェアシステムは、階層化アーキテクチャ、イベント駆動型アーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、またはクラウドアーキテクチャを使用してもよい。本発明のこの実施形態では、端末100のソフトウェア構造を説明するための一例として、階層化アーキテクチャを伴うAndroidシステムが使用される。
【0102】
図2Aは、本発明の一実施形態による端末100のソフトウェア構造のブロック図である。
【0103】
階層化アーキテクチャでは、ソフトウェアがいくつかの層に分割され、各層が明確な役割およびタスクを有する。層は、ソフトウェアインターフェースを介して互いに通信する。いくつかの実施形態では、Androidシステムは、上から順に4つの層、すなわち、アプリケーション層、アプリケーションフレームワーク層、アンドロイドランタイム(Android runtime)およびシステムライブラリ、ならびにカーネル層に分割される。
【0104】
図2Aに示すように、アプリケーション層は、端末が工場から出荷される前に予め設定されたアプリケーション、または端末が工場から出荷された後に、例えばアプリケーションマーケットプレイスまたは別の方法でユーザによってインストールされたアプリケーションを含む、一連のアプリケーションパッケージを含み得る。これらのアプリケーションは、カメラ、ギャラリー、カレンダー、電話、地図、ナビゲーション、WLAN、ブルートゥース、音楽、ビデオ、メッセージ、およびブラウザ(図には一部のみが示されている)などのアプリケーションを含むが、これらに限定されない。
【0105】
本出願のいくつかの実施形態では、図2Bに示すように、カメラアプリケーションは、主プレビューシステム、補助プレビューシステム、および調整システムを含み得る。主プレビューシステムは、第1のビューファインダフレームの主プレビュー画像を取得するために、長焦点カメラによってキャプチャされた画像に基づいて対応する処理を実行し得る。補助プレビューシステムは、ユーザが主プレビュー画像のフレーミング範囲を決定するのを支援するために、第2のビューファインダフレームの補助プレビュー画像を取得するために、中焦点カメラまたは広角カメラによってキャプチャされた画像に基づいて対応する処理を実行し得る。例えば、ユーザは、主プレビュー画像のフレーミング範囲を変更するために携帯電話の位置を移動してもよく、またはユーザは携帯電話の位置を移動しなくてもよく、調整システムは、主プレビュー画像のフレーミング範囲を変更するための処理に使用される。調整システムは、主プレビュー画像のフレーミング範囲を変更するために、ユーザによって実行された調整操作(例えば、調整コントロールをタップするか、または第2のビューファインダフレームをドラッグする)に基づいて、主プレビュー画像および補助プレビュー画像に対して関連する処理を実行し得る。
【0106】
本出願のいくつかの他の実施形態では、図2Bに示すように、カメラアプリケーションは、インテリジェント撮影システムをさらに含み得る。インテリジェント撮影システムは、ユーザが目標撮影オブジェクトをロックすることを選択するように、中焦点カメラまたは広角カメラによってキャプチャされた画像に基づいてオブジェクトロックインターフェースを生成し得る。そして、インテリジェント撮影システムは、1つまたは複数のロックされた目標撮影オブジェクトの位置および領域、目標オブジェクトをロックするシーケンス、およびロックされた目標オブジェクトの種類などの要因に基づいて推奨ズーム倍率を計算し、推奨ズーム倍率をユーザに推奨し得る。
【0107】
アプリケーションフレームワーク層は、アプリケーション層のアプリケーションにアプリケーションプログラミングインターフェース(application programming interface、API)およびプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションフレームワーク層は、いくつかの予め定義された機能を含む。
【0108】
アプリケーションフレームワーク層は、ウィンドウマネージャ、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、電話マネージャ、リソースマネージャ、通知マネージャなどをさらに含み得る。ウィンドウマネージャは、ウィンドウプログラムを管理するように構成される。ウィンドウマネージャは、ディスプレイのサイズを取得し、ステータスバーがあるか否かを判定し、画面ロックを実行し、スクリーンショットを取得するなどをしてもよい。コンテンツプロバイダは、データを格納および取得し、データがアプリケーションによってアクセスされることを可能にするように構成される。データは、ビデオ、画像、オーディオ、発信および受信された通話、閲覧履歴、ブックマーク、およびアドレス帳などを含み得る。ビューシステムは、テキストを表示するためのコントロール、またはピクチャを表示するためのコントロールなどの視覚的コントロールを含む。ビューシステムは、アプリケーションを構築するように構成されてもよい。表示インターフェースは、1つまたは複数のビューを含み得る。例えば、SMSメッセージ通知アイコンを含む表示インターフェースは、テキスト表示ビューおよびピクチャ表示ビューを含み得る。電話マネージャは、端末100の通信機能、例えば、通話状態(応答、拒否などを含む)の管理を提供するように構成される。リソースマネージャは、ローカライズされた文字列、アイコン、ピクチャ、レイアウトファイル、およびビデオファイルなどの様々なリソースを提供する。通知マネージャは、アプリケーションがステータスバーに通知情報を表示することを可能にし、通知メッセージを伝達するように構成されてもよい。表示された通知情報は、ユーザ対話なしにしばらく間をおいて自動的に消えてもよい。例えば、通知マネージャは、ダウンロード完了を通知すること、メッセージ通知を提供することなどを行うように構成される。通知マネージャは、代わりに、システムの上部ステータスバーにグラフまたはスクロールバーテキストの形式で表示される通知、例えば、バックグラウンドで動作しているアプリケーションの通知またはダイアログウィンドウの形式で画面に表示される通知であってもよい。例えば、テキスト情報がステータスバーに表示され、警告トーンが発せられ、端末が振動し、インジケータライトが点滅する。
【0109】
Android Runtimeは、コアライブラリおよび仮想マシンを含む。Android runtimeは、アンドロイドシステムのスケジューリングおよび管理を担当する。
【0110】
コアライブラリは、2つの部分、すなわち、java言語で呼び出される必要がある関数と、Androidのコアライブラリとを含む。
【0111】
アプリケーション層およびアプリケーションフレームワーク層は、仮想マシン上で動作する。仮想マシンは、アプリケーション層およびアプリケーションフレームワーク層のjavaファイルをバイナリファイルとして実行する。仮想マシンは、オブジェクトのライフサイクル管理、スタック管理、スレッド管理、セキュリティおよび例外管理、ならびにガベージコレクションなどの機能を実施するように構成される。
【0112】
システムライブラリは、複数の機能モジュール、例えば、サーフェスマネージャ(surface manager)、メディアライブラリ(Media Libraries)、3次元グラフィックス処理ライブラリ(例えば、OpenGL ES)、および、2Dグラフィックスエンジン(例えば、SGL)を含んでもよい。
【0113】
サーフェスマネージャは、表示サブシステムを管理して、複数のアプリケーションのための2D層および3D層の融合をもたらすように構成される。
【0114】
メディアライブラリは、複数の一般的に使用されるオーディオおよびビデオフォーマット、静止画像ファイルなどの再生および記録をサポートする。メディアライブラリは、MPEG4、H.264、MP3、AAC、AMR、JPG、およびPNGなどの複数のオーディオおよびビデオ符号化フォーマットをサポートし得る。
【0115】
3次元グラフィック処理ライブラリは、3次元グラフィック描画、画像レンダリング、合成、および層処理などを実施するように構成される。
【0116】
2Dグラフィックスエンジンは、2D描画用の描画エンジンである。
【0117】
カーネル層は、ハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、少なくともディスプレイドライバ、カメラドライバ、オーディオドライバ、およびセンサドライバを含む。
【0118】
以下、撮影シナリオに関連して電子デバイス100のソフトウェアおよびハードウェアの動作手順の例について説明する。
【0119】
タッチセンサ180Kがタッチ操作を受信すると、対応するハードウェア割り込みがカーネル層に送信される。カーネル層は、タッチ操作を元の入力イベント(タッチ操作のタッチ座標およびタイムスタンプなどの情報を含む)に処理する。元の入力イベントは、カーネル層に格納される。アプリケーションフレームワーク層は、カーネル層から元の入力イベントを取得し、入力イベントに対応するコントロールを識別する。例えば、タッチ操作がシングルタップ操作であり、シングルタップ操作に対応するコントロールがカメラアプリケーションアイコンのコントロールである。カメラアプリケーションは、アプリケーションフレームワーク層のインターフェースを呼び出し、カメラアプリケーションが開かれる。次いで、カーネル層を呼び出すことによってカメラドライバが起動され、静止画像またはビデオが、カメラ193を使用してキャプチャされる。
【0120】
以下の実施形態におけるすべての技術的解決策は、図1に示されるハードウェアアーキテクチャおよび図2Aに示されるソフトウェアアーキテクチャを有する端末100において実施され得る。以下では、端末100が携帯電話である例を使用して、添付の図面を参照して本出願の実施形態で提供される技術的解決策を詳細に説明する。
【0121】
1.カメラを起動し、フォトモードに入る。
【0122】
例えば、ユーザは、携帯電話の画面上の特定のコントロールに触れること、特定の物理的ボタンもしくはボタンの組み合わせを押すこと、音声を入力すること、またはエアジェスチャを行うことによって、カメラアプリケーションを起動するように携帯電話に指示してもよい。カメラを起動するためにユーザの指示を受信することに応答して、携帯電話はカメラを起動し、図3Aに示す撮影インターフェースを表示する。撮影インターフェースは、第1のビューファインダフレーム301、撮影コントール、その他の機能コントロール(「ワイドアパーチャ」、「ポートレート」、「写真」、「ビデオ」など)を含む。第1のビューファインダフレーム301は、現在のカメラによってキャプチャされた画像をプレビューするように構成される。ユーザは、第1のビューファインダフレーム301内のプレビュー画像に基づいて、携帯電話に撮影操作の実行を指示する機会を決定してもよい。携帯電話に撮影操作の実行を指示するユーザは、例えば、ユーザが撮影コントロールをタップする操作、またはユーザが音量ボタンを押す操作であってもよい。いくつかの例では、ユーザは、カメラの解像度を変更して、携帯電話の画面内の第1のビューファインダフレーム301のサイズを変更してもよい。例えば、図3Aに示すように、カメラの解像度が第1の解像度である場合、第1のビューファインダフレーム301は、携帯電話機の画面の一部を占有する。第1のビューファインダフレーム301は、撮影コントロールやその他の機能コントロール等と重複しない。別の例では、図3Bに示すように、カメラの解像度が第2の解像度であり、第2の解像度が第1の解像度よりも大きい場合、第1のビューファインダフレーム301は携帯電話の画面全体を占有する。第1のビューファインダフレーム301は、撮影コントロールやその他の機能コントロールなどと重複している。
【0123】
いくつかの実施形態では、撮影インターフェースは、ズーム指示コントロール302をさらに含む。一般に、携帯電話がカメラアプリケーションを開始したばかりのとき、ズーム倍率はデフォルトで「1×」である。別の例では、携帯電話は、ズーム倍率が「1×」であるときに、ズーム倍率コントロール302を非表示にし得る。携帯電話機のズーム倍率が「1×」でないときには、ズーム倍率コントロール302が表示され、ユーザに現在のズーム倍率を通知する。
【0124】
ズーム倍率は、基準焦点距離に対する現在のカメラの焦点距離のズームアウト/ズームイン比として理解され得る。基準焦点距離は、通常、携帯電話の主カメラの焦点距離である。
【0125】
携帯電話が3つのカメラ、すなわち、短焦点(広角)カメラ、中焦点カメラ、および長焦点カメラを統合する例が説明に使用される。携帯電話と撮影対象オブジェクトとの相対位置が変化しない場合、短焦点(広角)カメラは、最小焦点距離および最大視野を有し、撮影画像内のオブジェクトの最小サイズに対応する。中焦点カメラの焦点距離は、短焦点(広角)カメラの焦点距離よりも大きく、中焦点カメラの視野は、短焦点(広角)カメラの視野よりも小さく、中焦点カメラの撮影画像内のオブジェクトのサイズは、短焦点(広角)カメラの撮影画像内のオブジェクトのサイズよりも大きい。長焦点カメラは、最も大きい焦点距離および最も小さい視野を有し、撮影画像内のオブジェクトの最大サイズに対応する。
【0126】
視野は、携帯電話によって画像を撮影するプロセスにおいてカメラによって撮影され得る最大角度範囲を示すために使用される。すなわち、撮影対象オブジェクトがこの角度範囲内にある場合、撮影対象オブジェクトが携帯電話でキャプチャされ得る。撮影対象オブジェクトが角度範囲外にある場合、撮影対象オブジェクトが携帯電話でキャプチャされ得ない。通常、カメラの視野が大きいほどカメラの撮影範囲が広いことを示し、カメラの視野が小さいほどカメラの撮影範囲が狭いことを示す。「視野(field of view)」はまた、「ビジョン範囲(vision range)」、「ビュー範囲(view)」、「視界(field of vision)」、「撮像範囲(imaging range)」、または「撮像視野(imaging field of view)」などの単語で置き換えられてもよいことが理解されよう。
【0127】
通常、ユーザはほとんどのシナリオで中焦点カメラを使用する。したがって、中焦点カメラは通常、主カメラとして設定される。主カメラの焦点距離は基準焦点距離に設定され、ズーム倍率は「1×」に設定される。いくつかの実施形態では、デジタルズーム(digital zoom)は、主カメラによってキャプチャされた画像に対して実行されてもよく、すなわち、主カメラによってキャプチャされた「1×」画像の各画素領域は、ISPまたは携帯電話内の別のプロセッサを使用して拡大され、画像のフレーミング範囲は対応して縮小され、その結果、処理された画像は、主カメラを使用して別のズーム倍率(例えば、「2×」)で撮影された画像と同等である。すなわち、主カメラを使用して撮影された画像は、ズーム倍率範囲、例えば「0.8×」~「11×」に対応し得る。
【0128】
同様に、長焦点カメラの焦点距離を主カメラの焦点距離で除算したものが、長焦点カメラのズーム倍率として使用されてもよい。例えば、長焦点カメラの焦点距離は、主カメラの焦点距離の5倍であってもよく、すなわち、長焦点カメラのズーム倍率は「5×」である。同様に、デジタルズームは、長焦点カメラによってキャプチャされた画像に対して実行されてもよい。すなわち、長焦点カメラを使用して撮影された画像は、他のズーム倍率範囲、例えば「10×」~「50×」に対応していてもよい。
【0129】
同様に、短焦点(広角)カメラの焦点距離を主カメラの焦点距離で除算したものが、短焦点(広角)カメラのズーム倍率として使用されてもよい。例えば、短焦点カメラの焦点距離は、主カメラの焦点距離の0.5倍であってもよく、すなわち、長焦点カメラのズーム倍率は「0.5×」である。同様に、デジタルズームは、短焦点(広角)カメラによってキャプチャされた画像に対しても実行され得る。すなわち、長焦点カメラを使用して撮影された画像は、他のズーム倍率範囲、例えば「0.5×」~「1×」に対応していてもよい。
【0130】
もちろん、携帯電話は、カメラのいずれか1つを主カメラとして使用し、主カメラの焦点距離を基準焦点距離として使用してもよい。本出願ではこれは特に限定されない。
【0131】
2.長焦点撮影モードに入り、補助プレビュー画像を表示する。
【0132】
実際の撮影シナリオでは、短焦点(広角)カメラおよび中焦点カメラは、主に、携帯電話の位置に比較的近い撮影対象オブジェクトを撮影するために使用される。長焦点カメラは、一般に、携帯電話の位置から比較的遠い撮影対象オブジェクトを撮影するために使用される。もちろん、いくつかのシナリオでは、携帯電話の位置から比較的遠い撮影対象オブジェクトは、代替的に、中焦点カメラの高ズーム倍率を使用して撮影されてもよい。本出願のこの実施形態では、長焦点撮影モード(または長焦点撮影シナリオ)は、携帯電話のズーム倍率が予め設定された倍率(例えば、「10×」、「20×」)以上である撮影シナリオとして理解され得る。長焦点撮影モードでは、携帯電話は、中焦点カメラによって撮影された画像を使用してもよいし、長焦点カメラによって撮影された画像を使用してもよい。これは、本出願のこの実施形態では特に限定されない。
【0133】
ここで、長焦点撮影モードにおける第1のビューファインダフレームのフレーミング範囲は、略して長焦点フレーミング範囲と呼ばれる。ユーザの手ぶれや目標撮影オブジェクトの移動により、目標撮影オブジェクトが長焦点フレーミング範囲外に移動することがある。ユーザは、携帯電話を移動させて目標撮影オブジェクトを探す必要がある。ユーザは、長焦点フレーミング範囲に対する現在の目標撮影オブジェクトの方向および距離を知らないので、ユーザは通常、携帯電話の移動方向および移動距離を繰り返し変更する必要がある。また、携帯電話の比較的小さな移動距離は、長焦点フレーミング範囲の比較的大きな移動を引き起こす可能性があり、これは、ユーザが目標撮影オブジェクトを見つける困難さおよび持続時間を増加させる。したがって、本出願のこの実施形態は、フレーミング範囲が長焦点補助フレーミング範囲よりも大きい補助プレビュー画像を提供し、その結果、ユーザは、補助プレビュー画像から、携帯電話を移動させるようにユーザに指示するために、携帯電話の長焦点フレーミング範囲に対する目標撮影オブジェクトの方向および距離を観察する。また、ユーザは、目標撮影オブジェクトが長焦点フレーミング範囲に比較的近い場合に、補助フレーミングプレビュー画像を使用して、長焦点フレーミング範囲の移動方向および移動距離をさらに正確に制御し得、その結果、目標撮影オブジェクトが長焦点フレーミング範囲に正確に移動する。また、目標撮影オブジェクトが長焦点フレーミング範囲にあるとき、ユーザは補助プレビュー画像を使用して正確な撮影合成を実施することも可能である。
【0134】
いくつかの実施形態では、携帯電話は、デフォルトで補助プレビュー画像の機能を有効にし得る。この場合、携帯電話のズーム倍率が予め設定された倍率以上であるとき、携帯電話は補助プレビュー画像を表示する。もちろん、携帯電話が補助プレビュー画像を表示するとき、ユーザは補助プレビュー画像を手動で無効にすることも可能である。携帯電話のズーム倍率が予め設定された倍率未満である場合、携帯電話は補助プレビュー画像を表示しない。
【0135】
いくつかの他の実施形態では、携帯電話は、代替的にスイッチコントロールを設定して、補助プレビュー画像の機能を有効または無効にすることが可能である。携帯電話は、カメラアプリケーションの設定オプションでスイッチコントロールを設定してもよいし、長焦点撮影モードで撮影インターフェースにスイッチコントロールを設定してもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。もちろん、ユーザは、例えば、音声コマンドを使用すること、エアジェスチャを使用すること、物理ボタンを押すこと、または物理ボタンの組み合わせによって、別の方法で補助プレビュー画像の機能をさらに有効または無効にすることが可能である。
【0136】
例えば、携帯電話は、カメラアプリケーションの設定オプションで補助プレビュー画像の機能を設定する。この場合、ユーザがスイッチコントロールを使用して補助プレビュー画像の機能を有効にすると、携帯電話は、携帯電話のズーム倍率が予め設定された倍率以上である場合に補助プレビュー画像を表示し、携帯電話のズーム倍率が予め設定された倍率未満である場合には補助プレビュー画像を表示しない。ユーザがスイッチコントロールを使用して補助プレビュー画像の機能を無効にした場合、携帯電話のズーム倍率が予め設定された倍率以上であるとき、携帯電話は補助プレビュー画像を表示しない。
【0137】
別の例では、携帯電話は、長焦点撮影モードで撮影インターフェース上の補助プレビュー画像の機能を設定する。この場合、携帯電話のズーム倍率が予め設定された倍率以上であるとき、携帯電話の撮影インターフェースは、スイッチコントロールを表示するか、またはスイッチコントロールが利用可能である。ユーザがスイッチコントロールを使用して補助プレビュー画像の機能を有効にすると、携帯電話は補助プレビュー画像を表示する。一例では、携帯電話が長焦点撮影モードを終了すると、携帯電話は、再び長焦点撮影シナリオに入るときに補助プレビュー画像を表示しない。別の例では、携帯電話が長焦点撮影モードを終了すると、携帯電話は、再び長焦点撮影モードに入るときに補助プレビュー画像を依然として表示する。携帯電話がカメラアプリケーションを終了した後、携帯電話がカメラアプリケーションを再び有効にして長焦点撮影モードに入ると、携帯電話は補助プレビュー画像を表示しない。
【0138】
ここでは、説明のために、携帯電話がデフォルトで補助プレビュー画像の機能を有効にする例が使用される。
【0139】
ユーザは、携帯電話のズーム倍率を増加させるために、図3Aに示す撮影インターフェース上のズーム指示コントロール302を一回または複数回タップしてもよい。もちろん、ユーザは、代替的に、第1のビューファインダフレーム301上で二本の指で外側にスワイプする操作を実行してもよく、またはズームルーラを調整して携帯電話のズーム倍率を増加させてもよい。
【0140】
ユーザが携帯電話のズーム倍率を予め設定された倍率または予め設定された倍率より大きい値に増加させると、携帯電話は図3Cに示す撮影インターフェースを表示する。撮影インターフェースは、第1のビューファインダフレーム301の表示に加えて、第2のビューファインダフレーム303、ズーム指示コントロール302、撮影コントロール、その他の機能コントロール(「ワイドアパーチャ」、「ポートレート」、「写真」、「ビデオ」など)をさらに表示する。第2のビューファインダフレーム303は、ユーザが第1のビューファインダフレーム301のフレーミング範囲を決定するのを補助するために使用される。
【0141】
第2のビューファインダフレーム303のフレーミング範囲は、第1のビューファインダフレーム301のフレーミング範囲よりも大きい。言い換えれば、第2のビューファインダフレーム303に対応するズーム倍率は、第1のビューファインダフレーム301に対応するズーム倍率よりも小さい。例えば、第2のビューファインダフレーム303に対応するズーム倍率は「1×」である。いくつかの例では、第2のビューファインダフレーム303に対応するズーム倍率は固定値である。例えば、ズーム倍率は「1×」である。いくつかの他の例では、第2のビューファインダフレーム303に対応するズーム倍率は、第1のビューファインダフレーム301に対応するズーム倍率で変化してもよい。例えば、第1のビューファインダフレーム301に対応するズーム倍率が第1の区間(例えば、「10×」以上「30×」未満)にあるとき、第2のビューファインダフレーム303に対応するズーム倍率は倍率Aである。第1のビューファインダフレーム301に対応するズーム倍率が第2の区間(例えば、「30×」以上「50×」未満)にあるとき、第2のビューファインダフレーム303に対応するズーム倍率は倍率Bである。倍率Bは倍率Aよりも大きい。例えば、第1のビューファインダフレーム301に対応するズーム倍率が第1の区間(例えば、「10×」以上「30×」未満)にあるとき、第2のビューファインダフレーム303に対応するズーム倍率は倍率Aである。第1のビューファインダフレーム301に対応するズーム倍率が第2の区間(例えば、「30×」以上「50×」未満)にあるとき、第2のビューファインダフレーム303に対応するズーム倍率は、第1のビューファインダフレーム301に対応するズーム倍率に比例して変化する。
【0142】
区別を容易にするために、第1のビューファインダフレーム301内のプレビュー画像は主プレビュー画像と呼ばれる。第2のビューファインダフレーム303内のプレビュー画像が補助プレビュー画像である。補助プレビュー画像の解像度は、主プレビュー画像の解像度と同じであっても異なっていてもよい。
【0143】
いくつかの実施形態では、第1のマークフレーム305が補助プレビュー画像内に表示され、補助プレビュー画像内の第1のビューファインダフレーム301のフレーミング範囲をマークするために使用される。例えば、図3Cに示すように、第1のビューファインダフレーム301内の主プレビュー画像は、「タワー」の一部のみを含む。第2のビューファインダフレーム303内の補助プレビュー画像は、「人物」と「タワー」とを含むが、補助プレビュー画像内の「タワー」のサイズは、主プレビュー画像内の「タワー」のサイズよりも小さい。補助プレビュー画像において第1のマークフレーム305によって選択された領域は、主プレビュー画像に対応するフレーミング範囲と同じであることが分かる。
【0144】
特定の実装方法では、主プレビュー画像および補助プレビュー画像は、携帯電話の同じカメラ(例えば、主カメラ)によってキャプチャされた画像であってもよい。携帯電話は、携帯電話の現在のズーム倍率K1(例えば、「10×」)に基づいて、カメラによってキャプチャされた生画像を対応してトリミングし、デジタルズームを実行して主プレビュー画像を取得し得る。携帯電話は、補助プレビュー画像の設定されたズーム倍率K2(例えば、「1倍」)に基づいて、カメラによってキャプチャされた生画像を対応してトリミングし、デジタルズームを実行して補助プレビュー画像を取得し得る。さらに、補助プレビュー画像における第1のマークフレーム305の位置は、主プレビュー画像に対応するズーム倍率K1と補助プレビュー画像に対応するズーム倍率K2とに基づいて決定される。第1のマークフレーム305は、補助プレビュー画像の中心位置にあり、補助プレビュー画像の全領域の(K2/K1)2を占有する。
【0145】
別の特定の実装方法では、主プレビュー画像および補助プレビュー画像は、携帯電話の同じ側から異なるカメラ(例えば、主カメラおよび長焦点カメラ)によってキャプチャされた画像であってもよい。携帯電話は、携帯電話の現在のズーム倍率K1(例えば、「10×」)に基づいて、長焦点カメラによってキャプチャされた生画像を対応してトリミングし、デジタルズームを実行して主プレビュー画像を取得し得る。携帯電話は、補助プレビュー画像の設定されたズーム倍率K2(例えば、「1×」)に基づいて、主カメラによってキャプチャされた生画像を対応してトリミングし、デジタルズームを実行して補助プレビュー画像を取得し得る。さらに、補助プレビュー画像における第1のマークフレーム305の位置は、主プレビュー画像に対応するズーム倍率K1と補助プレビュー画像に対応するズーム倍率K2とに基づいて決定される。第1のマークフレーム305は、補助プレビュー画像の中心位置にあり、補助プレビュー画像の全領域の(K2/K1)2を占有する。
【0146】
以上より、補助プレビュー画像における第1のマークフレーム305の面積は、補助プレビュー画像のズーム倍率K2に比例し、主プレビュー画像のズーム倍率に反比例することが分かる。一例では、補助プレビュー画像のズーム倍率が固定値である場合、主プレビュー画像のズーム倍率が大きくなるにつれて、第1のマークフレーム305のサイズは小さくなる。別の例では、主プレビュー画像のズーム倍率が閾値よりも大きい場合、補助プレビュー画像のズーム倍率が増加し得る。この場合、第1のマークフレーム305のサイズは変更されないままであってもよく、または適切に拡大されてもよく、その結果、ユーザが第1のマークフレーム305内のオブジェクトを見るのに便利であり、続いて補助プレビュー画像に基づいて主プレビュー画像のフレーミング範囲を調整するのに便利である。
【0147】
この場合、ユーザは、フレーミング範囲がより大きい補助プレビュー画像内のより多くのシーンに基づいて、主プレビュー画像の画像合成設計を行ってもよい。あるいは、目標撮影オブジェクトが主プレビュー画像内にない場合、ユーザは、補助プレビュー画像内の目標撮影オブジェクトの位置に基づいて携帯電話を移動させてもよく、その結果、目標撮影オブジェクトは主プレビュー画像に戻ることができる。
【0148】
3.携帯電話の位置を変更せず、主プレビュー画像に対応するフレーミング範囲を調整する。
【0149】
ユーザが最初に手動で携帯電話を移動させるときに、目標撮影オブジェクトが第1のマークフレーム305の位置に比較的近いこと、または目標撮影オブジェクトが第1のマークフレーム305の位置に比較的近いことが補助プレビュー画像において観察される場合、ユーザは、もはや携帯電話を移動させることができず、目標撮影オブジェクトを第1のビューファインダフレーム301の主プレビュー画像内に移動させるために、第1のビューファインダフレーム301のフレーミング範囲を調整する。あるいは、より良好な画像合成を達成するためにユーザが主プレビュー画像内のシーンに対して微調整を実行する必要があるとき、ユーザは、第1のビューファインダフレーム301のフレーミング範囲を調整してもよい。
【0150】
いくつかの実施形態では、図3Cは、長焦点シナリオにおける撮影インターフェースAを示す。調整コントロール群304がさらに表示されて、第1のビューファインダフレーム301のフレーミング範囲を調整してもよい。調整コントロール群304は、複数の異なる方向(例えば、上、下、左、右、左上、左下、右上、および右下)に対応するコントロールを含む。
【0151】
いくつかの例では、ユーザが撮影インターフェースA上で上方に移動するためのコントロールをタップしたことが検出された場合、携帯電話は、図3Dに示す撮影インターフェースBを表示するために、第1のビューファインダフレーム301および第2のビューファインダフレーム303内のフレーミング範囲を特定の距離だけ上方に移動させる。
【0152】
撮影インターフェースAは、撮影インターフェースBと比較され、撮影インターフェースB上の主プレビュー画像は、撮影インターフェースA上の主プレビュー画像の上の画像である。例えば、撮影インターフェースB上の主プレビュー画像は、タワー頂部の画像であり、撮影インターフェースA上の主プレビュー画像は、中間のタワー本体の画像である。同様に、撮影インターフェースB上の補助プレビュー画像は、撮影インターフェースA上の補助プレビュー画像の上の画像である。例えば、撮影インターフェースB上の補助プレビュー画像は、「人物」、「タワー」、および「月」の一部を含み、撮影インターフェースA上の補助プレビュー画像は、「人物」および「タワー」を含む。ただし、補助プレビュー画像内の第1のマークフレーム305は、依然として補助プレビュー画像の中心位置にある。
【0153】
ここでは、主プレビュー画像が携帯電話の主カメラによってキャプチャされた画像に基づいて取得され、補助プレビュー画像が携帯電話の長焦点カメラによってキャプチャされた画像に基づいて取得される例が使用され、ユーザが調整コントロール304を操作することによって、この例では主プレビュー画像に対応するフレーミング範囲を調整する具体的な実施態様を説明する。
【0154】
図4Aに示すように、主カメラによってキャプチャされた生画像がズーム倍率K0(例えば、「0.8×」)に対応する。生画像の中央領域の画像は、設定された補助プレビュー画像のズーム倍率K2(例えば、「1×」)に基づいてトリミングされ、図4Bに示す補助プレビュー画像を取得するためにデジタルズームが実行される。さらに、補助プレビュー画像内の第1のマークフレームの位置は、補助プレビュー画像の中心位置を第1のマークフレームの中心位置として使用することによって決定される。同様の方法が、携帯電話の現在のズーム倍率K1(例えば、「10×」)に基づいて、長焦点カメラによってキャプチャされた生画像(図示せず、ズーム倍率K3(例えば、「8×」)に対応)をトリミングし、デジタルズームを実行して、図4Cに示す補助プレビュー画像を取得するために使用される。補助プレビュー画像内の第1のマークフレーム内の画像のフレーミング範囲は、主プレビュー画像に対応するフレーミング範囲と一致することが分かる。
【0155】
ユーザが上方に移動するためのコントロールをタップしたことを検出した後、携帯電話は、補助プレビュー画像に対応するフレーミング範囲を特定の距離だけ上方に移動する(例えば、M画素)。例えば、図4Dに示すように、図4Aに示す生画像の中心位置からM画素上方の位置が補助プレビュー画像の中心位置として使用され、補助プレビュー画像のズーム倍率に対応するサイズの範囲の画像がトリミングされる。次に、トリミング画像に対してデジタルズームが実行されて、図4Eに示す変更された補助プレビュー画像を取得する。さらに、補助プレビュー画像内の第1のマークフレームの位置は、補助プレビュー画像の中心位置を第1のマークフレームの中心位置として使用することによって決定される。同様の方法が、長焦点カメラによってキャプチャされた生画像(図示せず)の中心位置の上方の(K3/K0)*M画素の位置を主プレビュー画像の中心位置として使用して、主プレビュー画像のズーム倍率K1に対応するサイズと同じ範囲の画像をトリミングし、デジタルズームを実行して、図4Fに示す変更された主プレビュー画像を取得するために使用される。
【0156】
携帯電話のカメラによってキャプチャされた生画像はフルサイズ画像であり、次いで、携帯電話は、カメラの解像度、ズーム倍率などに基づいてフルサイズ画像をトリミングし、デジタルズームを実行して、携帯電話によって表示されたプレビュー画像(主プレビュー画像および補助プレビュー画像を含む)を取得することに留意されたい。端末によって表示されたプレビュー画像と端末のカメラによってキャプチャされた生画像とが同じズーム倍率に対応する、言い換えれば、生画像に対してズームインが実行されない場合でも、生画像に対応するサイズは、端末によって表示されたプレビュー画像に対応するサイズよりも大きいことに留意されたい。したがって、携帯電話およびカメラが移動されないとき、生画像内の異なる領域の画像が、補助プレビュー画像または主プレビュー画像のフレーミング範囲を移動させる効果を達成するためにトリミングされ得る。
【0157】
補助プレビュー画像の移動距離が、主カメラによってキャプチャされ得るフルサイズ画像の範囲に限定されることが分かる。これに対応して、主プレビュー画像の移動距離も、長焦点カメラによってキャプチャされ得るフルサイズ画像の範囲に限定される。いくつかの他の例では、補助プレビュー画像または主プレビュー画像がある方向の限界まで移動すると、携帯電話は、補助プレビュー画像または主プレビュー画像がもはやその方向に向かって移動できないことをユーザに促してもよい。
【0158】
同様に、ユーザが別の方向に向かって移動するためのコントロールをタップすると、携帯電話は、主プレビュー画像に対応するフレーミング範囲を対応して調整し得る。携帯電話によって使用されるズーム倍率が異なる場合、補助プレビュー画像に対応するフレーミング範囲および主プレビュー画像に対応するフレーミング範囲がある方向に向かって1回移動する距離は異なり得ることに留意されたい。例えば、補助プレビュー画像に対応するフレーミング範囲および主プレビュー画像に対応するフレーミング範囲がある方向に向かって1回移動する距離は、携帯電話によって現在使用されているズーム倍率に反比例する。
【0159】
方法が主プレビュー画像に対応するフレーミング範囲を調整するために使用されるとき、補助プレビュー画像に対応するフレーミング範囲は、撮影されたシナリオが変化しないときに対応して変化することに留意されたい。例えば、調整前は、図4Bに示す補助プレビュー画像は「月」を表示していない。調整後、図4Fに示す補助プレビュー画像は、「月」を表示している。
【0160】
任意選択的に、調整コントロール304は、前方調整コントロールおよび後方調整コントロールをさらに含んでもよい。ユーザが前方調整コントロールをタップすると、携帯電話は補助プレビュー画像および主プレビュー画像をズームインし、ユーザに前方に移動する感覚を与える。ユーザが後方調整コントロールをタップすると、携帯電話は補助プレビュー画像および主プレビュー画像をズームアウトし、ユーザに後方に移動する感覚を与える。前方および後方調整コントロールを使用することによって、携帯電話のズーム比は比較的小さく、携帯電話のズーム倍率を変更することによって達成されるズーム比よりも小さいことに留意されたい。言い換えれば、主プレビュー画像および補助プレビュー画像は、前方または後方調整コントロールを使用して微調整されてもよい。いくつかの例では、前方および後方調整コントロールは1つのコントロールであってもよい。
【0161】
例えば、図3Cに示す撮影インターフェースでは、調整コントロール304は、サークルコントロールを含み、サークルコントロールは、前方および後方調整コントロールであってもよい。ユーザがサークルコントロールに対して第1の操作(例えば、タッチおよび保持)を実行したことが検出された場合、携帯電話は、主プレビュー画像および補助プレビュー画像を特定の比率でズームインする(例えば、0.2倍)。ユーザがサークルコントロールに対して第1の操作(例えば、タップ)を実行したことが検出された場合、携帯電話は、主プレビュー画像および補助プレビュー画像を特定の比率でズームインする(例えば、0.2倍)。同様に、携帯電話によって使用されるズーム倍率が異なる場合、補助プレビュー画像および主プレビュー画像が一度にズームインまたはズームアウトされる比率は異なり得る。例えば、補助プレビュー画像および主プレビュー画像が一度にズームインまたはズームアウトされる比率は、携帯電話で使用されるズーム倍率に反比例する。
【0162】
いくつかの他の例では、ユーザが図3Cに示す撮影インターフェースA上で上方に移動するためのコントロールをタップしたことが検出された場合、携帯電話は、図5に示す撮影インターフェースCを表示するために、第1のビューファインダフレーム301内のフレーミング範囲を特定の距離だけ上方に移動させる。
【0163】
撮影インターフェースAは、撮影インターフェースCと比較され、撮影インターフェースC上の主プレビュー画像は、撮影インターフェースA上の主プレビュー画像の上の画像である。例えば、撮影インターフェースC上の主プレビュー画像は、タワー頂部の画像であり、撮影インターフェースA上の主プレビュー画像は、中間のタワー本体の画像である。撮影インターフェースC上の補助プレビュー画像および撮影インターフェースA上の補助プレビュー画像は同じであり、両方とも「人物」および「タワー」を含む。ただし、補助プレビュー画像内の第1のマークフレーム305は、補助プレビュー画像の中心位置には位置しなくなり、上方に或る距離だけ移動する。
【0164】
ここでは、主プレビュー画像が携帯電話の主カメラによってキャプチャされた画像に基づいて取得され、補助プレビュー画像が携帯電話の長焦点カメラによってキャプチャされた画像に基づいて取得される例が使用され、ユーザが調整コントロール304を操作することによって、この例では主プレビュー画像に対応するフレーミング範囲を調整する具体的な実施態様を説明する。
【0165】
図6Aに示すように、主カメラによってキャプチャされた生画像がズーム倍率K0に対応する。図6Bに示すように、調整前の補助プレビュー画像がズーム倍率K2に対応する。図6Cに示すように、調整前の主プレビュー画像がズーム倍率K1に対応する。調整前の主プレビュー画像は、長焦点カメラによってキャプチャされた生画像(ズーム倍率K3に対応する)を処理することで得られる。関連する処理については、図4A図4Cの前述の説明を参照されたい。
【0166】
ユーザが上方に移動するためのコントロールをタップしたことが検出された後、補助プレビュー画像は変化せず、補助プレビュー画像内の第1のマークフレームが特定の距離だけ上方に移動される(例えば、M画素)。例えば、図6Dに示すように、図6Aに示す生画像の中心位置が補助プレビュー画像の中心位置として使用され、補助プレビュー画像のズーム倍率に対応するサイズの範囲の画像がトリミングされる。次に、トリミング画像に対してデジタルズームが実行されて、図6Eに示す変更された補助プレビュー画像を取得する。次に、補助プレビュー画像の中心位置の上方のM/K0画素の位置を第1のマークフレームの中心位置として使用することによって、補助プレビュー画像における第1マークフレームの位置が決定される。同様の方法が、長焦点カメラによってキャプチャされた生画像(図示せず)の中心位置の上方の(K3/K0)*M画素の位置を主プレビュー画像の中心位置として使用して、主プレビュー画像のズーム倍率K1に対応するサイズと同じ範囲の画像をトリミングし、デジタルズームを実行して、図6Fに示す変更された主プレビュー画像を取得するために使用される。
【0167】
本方法が主プレビュー画像に対応するフレーミング範囲を調整するために使用されるとき、撮影されたシナリオが変化しないとき、補助プレビュー画像に対応するフレーミング範囲は変化しないが、補助プレビュー画像内の第1のマークフレームの位置は変化することに留意されたい。
【0168】
他の内容については、前述の例の関連説明を参照されたい。本明細書では、詳細は重ねて記載されない。
【0169】
上記の実施形態では、ユーザが調整コントロール304を操作することにより、主プレビュー画像に対応するフレーミング範囲を調整する方法について説明した。具体的な調整操作方法は、本出願のこの実施形態では限定されない。例えば、ユーザは、補助プレビューの第1のマークフレームをドラッグすることによって、主プレビュー画像に対応するフレーミング範囲を調整することも可能である。
【0170】
例えば、図7Aおよび図7Bに示すように、ユーザが補助プレビュー画像内の第1のマークフレーム305を押して保持し、上方にスライドすることが検出された場合、携帯電話は、主プレビュー画像および補助プレビュー画像に対応するフレーミング範囲を対応する位置まで上方に移動し得る、すなわち、図7Cに示す撮影インターフェースまたは図7Dに示す撮影インターフェースを表示し得る。図7Bに示す撮影インターフェースと比較して、図7Cに示す撮影インターフェース上の補助プレビュー画像は変化し、第1のマークフレーム305は補助プレビュー画像の中心位置に戻り、図7Dに示す撮影インターフェース上の補助プレビュー画像は変化せず、第1のマークフレーム305は補助プレビュー画像の中心位置の上方に移動する。
【0171】
携帯電話は、ユーザの指のスライド距離に基づいて、補助プレビュー画像のフレーミング範囲が上方に移動する距離(例えば、N画素の距離)を決定し;次いで、距離、主カメラによってキャプチャされた生画像、および補助プレビュー画像のズーム倍率に基づいて補助プレビュー画像を取得し;距離、長焦点カメラによってキャプチャされた生画像、主プレビュー画像のズーム倍率に基づいて主プレビュー画像を取得する。具体的な処理方法については、図4A図4Fおよび図6A図6Fの関連説明を参照されたい。いくつかの例では、指のスライド距離は、補助プレビュー画像のフレーミング範囲の移動距離に比例する。あるいは、補助プレビュー画像のフレーミング範囲が毎回移動する距離は固定値であり、第1のマークフレームに対するユーザの1回のスライド操作は、補助プレビュー画像のフレーミング範囲の1回の移動に対応する。本出願ではこれは特に限定されない。
【0172】
以上から、ユーザは、対応する調整操作を行うことによって、第1のビューファインダフレーム内の主プレビュー画像のフレーミング範囲を正確に移動させ得ることが分かる。これは、目標撮影オブジェクトを主プレビュー画像内に迅速に移動させるのに役立ち、主プレビュー画像上でより詳細な合成を実行するのにも役立ち、それによってユーザの撮影体験を向上させる。
【0173】
4.ユーザは目標撮影オブジェクトをロックし、携帯電話はズーム倍率をインテリジェントに推奨する。
【0174】
本出願のいくつかの実施形態では、ユーザは、代替として、1つまたは複数の目標撮影オブジェクトをロックすることを選択してもよく、携帯電話は、1つまたは複数の目的撮影オブジェクトに基づいてユーザに適切なズーム倍率を自動的に推奨し、その結果、ユーザは適切なズーム倍率に迅速に切り替える。これにより、フレーミング合成効率が向上する。
【0175】
いくつかの例では、図8Aに示すように、長焦点撮影モードでは、撮影インターフェースは、インテリジェント推奨コントロール800をさらに含んでもよい。ユーザがコントロール800をタップしたことの検出に応答して、携帯電話は、図8Cに示されるオブジェクトロックインターフェースに入る。あるいは、図8Bに示すように、ユーザは、第2のビューファインダフレーム303をタッチして保持したり、ダブルタップしたりするなど、第2のビューファインダフレーム303に対して特定の操作を行ってもよい。ユーザによって実行された特定の操作を検出すると、携帯電話は図8Cに示すオブジェクトロックインターフェースに入る。オブジェクトロックインターフェースに入る具体的な方法は、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0176】
図8Cに示すように、オブジェクトロックインターフェースは、第3のビューファインダフレーム801を含み、第3のビューファインダフレーム801のフレーミング範囲は、補助プレビュー画像に対応するフレーミング範囲以上である。このようにして、オブジェクトロックインターフェースは、ユーザが選択するためのより多くのオブジェクトを提供することができる。例えば、第3のビューファインダフレーム801に表示されるプレビュー画像は、主カメラによってキャプチャされた生画像であってもよく、すなわち、ズーム倍率K0(例えば、「0.8×」)に対応していてもよい。もちろん、第3のビューファインダフレーム801に表示されるプレビュー画像に対応するズーム倍率は、より大きくてもよいし、より小さくてもよい。なお、第3のビューファインダフレーム801に表示されるプレビュー画像に対応するズーム倍率がズーム倍率K0未満である場合、第3のビューファインダフレーム801に表示されるプレビュー画像は、代替として、広角カメラによってキャプチャされた生画像を処理することで得られてもよい。いくつかの例では、携帯電話は、第3のビューファインダフレーム801内のプレビュー画像上で画像認識を実行して、各オブジェクトを識別およびマークしてもよく、その結果、ユーザは、1つまたは複数の目標撮影オブジェクトをロックすることを選択する。1つまたは複数の目標撮影オブジェクトをロックするように選択した後、ユーザは、認識されたオブジェクトを区別するために、選択された1つまたは複数の目標撮影オブジェクトを別のマーキング方法でマークする。いくつかの他の例では、携帯電話は、代替として、最初に第3のビューファインダフレーム801内のプレビュー画像に対して画像認識を実行しないが、ユーザの選択操作(例えば、タップ操作)を検出したとき、選択操作が作用した位置に基づいて、領域に対応する目標撮影オブジェクトを識別してもよい。
【0177】
図8Dに示すように、ユーザによるオブジェクトロックインターフェース上の1つまたは複数の目標撮影オブジェクトをロックする選択に応答して、携帯電話は、選択された目標撮影オブジェクトをマークするために、第2のマークフレーム805を表示してもよい。また、携帯電話は、1つまたは複数の選択された目標撮影オブジェクトの位置および領域、目標オブジェクトをロックするシーケンス、およびロックされた目標オブジェクトの種類などの要因に基づいて推奨ズーム倍率を計算し、推奨ズーム倍率をユーザに推奨してもよい。いくつかの例では、携帯電話は、推奨倍率のオプション802を表示してもよい。ユーザが推奨倍率のオプション802を選択したことを検出したことに応答して、携帯電話は、推奨倍率(例えば、「6×」)に対応するプレビュー画像804を最初に表示してもよい。ユーザは、OKコントロール803をタップすることによって、推奨ズーム倍率を使用することを決定してもよく、または携帯電話は、一定期間後に、携帯電話によって使用されるズーム倍率を自動的に変更する。その後、携帯電話は、図8Fに示す撮影インターフェースを表示する。インターフェースは、第1のビューファインダフレーム301、第2のビューファインダフレーム303、調整コントロール304などを含む。第1のビューファインダフレーム301は、推奨ズーム倍率に対応する。言い換えると、ユーザは、撮影操作を直接行ってもよいし、調整コントロール304を使用して推奨ズーム倍率で主プレビュー画像をさらに調整してもよい。いくつかの他の例では、図8Fに示す撮影インターフェース上の補助プレビュー画像は、第2のマークフレーム805をさらに表示し続けてもよく、すなわち、ロックされた目標撮影オブジェクトをマークしてもよい。このようにして、ユーザは、補助プレビュー画像内の第2のマークフレーム805と第1のマークフレーム305との相対位置を使用して、主プレビュー画像のフレーミング範囲をさらに調整してもよい。
【0178】
いくつかの他の例では、携帯電話が図8Eに示す推奨ズーム倍率に対応するプレビュー画像804を表示するとき、ユーザは写真またはビデオを撮影するための撮影操作を直接実行してもよい。
【0179】
添付の図面を参照して、以下では、ロックされた目標撮影オブジェクトに基づいて携帯電話によって推奨ズーム倍率を計算する方法を具体的に説明する。
【0180】
具体的には、オブジェクトロックインターフェースの中心位置が中心として使用され、ロックされた目標撮影オブジェクトを選択するための領域が目標領域として使用され、オブジェクトロックインターフェースの全領域における目標領域の割合を計算し、主プレビュー画像の長さと幅の比を参照して割合に基づいて推奨ズーム倍率を計算する。
【0181】
例えば、図9Aに示すように、目標撮影オブジェクト(例えば、「タワー」)がロックされ、目標撮影オブジェクトがオブジェクトロックインターフェースの中心位置に位置する場合、目標撮影オブジェクトの領域は目標領域である。図9Bは、推奨ズーム倍率で表示された主プレビュー画像である。図9Cに示すように、目標撮影オブジェクト(例えば、「人物」)がロックされており、目標撮影オブジェクトがオブジェクトロックインターフェースの中心位置に位置していない場合、オブジェクトロックインターフェースの中心位置が目標領域の中心位置として使用され、目標撮影オブジェクトの外縁を含む領域が目標領域として使用される。図9Dは、推奨ズーム倍率で表示された主プレビュー画像である。
【0182】
別の例として、図10Aに示すように、複数の目標撮影オブジェクト(例えば、「男性」および「女性」)がロックされている場合、オブジェクトロックインターフェースの中心位置が目標領域の中心位置として使用され、複数の目標撮影オブジェクトの外縁を含む領域が目標領域として使用される。図10Bは、推奨ズーム倍率で表示された主プレビュー画像である。
【0183】
いくつかの例では、目標領域がオブジェクトロックインターフェースの全領域を占める割合が閾値未満であると判定された場合、目標領域は比較的小さい倍率でズームインされると考えられ、これは無意味である。あるいは、携帯電話は、ロックされた複数の目標撮影オブジェクトの優先度に基づいて、優先度の高い目標撮影オブジェクトが主プレビュー画像に表示されたオブジェクトであると判定してもよい。例えば、図10Cに示すように、複数の目標撮影オブジェクト(例えば、「男性」、「女性」、および「月」)がロックされている場合、オブジェクトロックインターフェースの中心位置が目標領域の中心位置として使用され、複数の目標撮影オブジェクトの外縁を含む領域が目標領域として使用される。目標領域がオブジェクトロックインターフェースの全領域を占める割合が閾値未満である場合、高い優先度を有する目標撮影オブジェクト(例えば、「女性」および「男性」)に基づいて新しい目標領域が再決定される。図10Dは、推奨ズーム倍率で表示された主プレビュー画像である。
【0184】
携帯電話は、目標オブジェクトをロックする順序、ロックインターフェース上の目標オブジェクトの位置、目標オブジェクトの領域、目標オブジェクトの種類などに基づいて優先度を決定してもよい。例えば、ユーザによって最初にロックされた目標オブジェクトの優先度は、後でロックされた目標オブジェクトの優先度よりも高いと考えられてもよい。別の例として、オブジェクトロックインターフェースの中央領域内の目標オブジェクトの優先度は、エッジ位置におけるターゲットオブジェクトの優先度よりも高いと考えられてもよい。別の例として、大きい領域を有する目標オブジェクトの優先度は、小さい領域を有する目標オブジェクトの優先度よりも高いと考えられてもよい。別の例として、目標オブジェクトの種類の優先度は、人>動物>建物>植物>…のように配置されてもよい。目標撮影オブジェクトの優先度の設定は、本出願のこの実施形態では特に限定されない。
【0185】
以下では、ユーザが図10Cに示す3つの目標撮影オブジェクトをロックする場合が例として使用され、携帯電話が推奨ズーム倍率に入った後に主プレビュー画像のフレーミング範囲をさらに調整することを詳細に説明する。
【0186】
例えば、図10Cに示すように、ユーザが3つの目標撮影オブジェクト(「男性」、「女性」、「月」)をロックした後、携帯電話は、3つの目標撮影オブジェクトの中で優先度の高い2つのオブジェクト(「男性」および「女性」)を決定し、2つのオブジェクトに基づいて推奨ズーム倍率(例えば、「6×」)を計算する。ユーザが推奨ズーム倍率を使用することを選択した後、携帯電話は図10Eに示すインターフェースを表示する。インターフェースは、第1のビューファインダフレーム301、第2のビューファインダフレーム303、および調整コントロール304を含む。第2のビューファインダフレーム303は、第1のマークフレーム305および複数の第2のマークフレーム(図中に破線で示す)を含む。推奨ズーム倍率では、第1のマークフレーム305は、優先度の高い目標撮影オブジェクト(「男性」および「女性」)を含んでいることが分かる。優先度の低い目標撮影オブジェクト「月」は、第1のマークフレーム305の外側に位置する。さらに、ユーザは、第2のマークフレームと第1のマークフレーム305との相対位置を基準として、第1のビューファインダフレーム301のフレーミング範囲を調整してもよい。
【0187】
例えば、ユーザが「男性」を単独で撮影したい場合、ユーザは携帯電話の現在のズーム倍率を増加させてもよく、例えば、ズーム倍率を「15×」に増加させてもよい。図10Fに示すインターフェースでは、第2のビューファインダフレーム303内の画像は変化せず、第1のマークフレーム305の中心は第2のビューファインダフレーム303の中心に位置したままであるが、ズーム倍率が大きくなるにつれて第1のマークフレーム305の領域が小さくなる。すなわち、第1のマークフレーム305内の選択内容が小さくなる。この場合、ユーザは、調整コントロール304を操作して、第1のマークフレーム305に「男性」をマークする第2のマークフレームを調整することで、第1のビューファインダフレームのフレーミング範囲を調整する効果を達成し、「男性」を撮影する目的を達成し得る。一例では、ユーザが調整コントロール304を操作したとき、第1のマークフレーム305の位置は変化せず、第2のビューファインダフレーム303内の補助プレビュー画像はそれに応じて変化することが、調整実施の前述の説明から分かる。この場合、第2のマークフレームは、ロックされた目標撮影オブジェクトの位置に応じて変化する。別の例では、ユーザが調整コントロール304を操作したとき、第2のビューファインダフレーム303内の補助プレビュー画像が変化しない場合、第2のマークフレームの位置も変化しない。これに対応して、第1のマークフレーム305の位置が変化する。具体的な調整プロセスについては、前述の説明を参照されたい。本明細書では、詳細は重ねて記載されない。
【0188】
別の例として、ユーザが推奨ズーム倍率に入らない主プレビュー画像内の「月」を撮影したい場合、ユーザは、調整コントロール304を操作して、第2のビューファインダフレーム303内のズーム倍率を変更し、「月」をマークする第2のマークフレームを第1のマークフレーム305内に調整して、第1のビューファインダフレームのフレーミング範囲を調整する効果を達成し、「月」を撮影する目的を達成し得る。
【0189】
目標撮影オブジェクトをオブジェクトロックインターフェース上にロックし、目標撮影オブジェクトの位置に基づいて推奨ズーム倍率を計算するための前述の方法は、非長焦点撮影モードでも使用され得ることに留意されたい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0190】
前述の実施形態は、カメラアプリケーションにおける撮影を例にして説明されている。本出願の方法は、カメラアプリケーションにおけるビデオ記録にも使用され得る。方法は同様であり、本明細書で簡単に説明される。
【0191】
携帯電話がビデオ記録機能を有効にし、記録を開始しないとき、本出願で提供される方法は、高いズーム倍率(ズーム倍率が予め設定された倍率以上)の場合に主プレビュー画像および補助プレビュー画像を表示するために使用され得る。これは、ユーザが、より大きなフレーミング範囲を有する補助プレビュー画像に基づいて主プレビュー画像に対して合成設計を実行するのに役立つ。あるいは、携帯電話を動かさずに、主プレビュー画像に対応するフレーミング範囲が調整されてもよい。
【0192】
携帯電話のビデオ記録プロセスにおいて、高ズーム倍率シナリオでは、主プレビュー画像および補助プレビュー画像が表示され、その結果、ユーザは、補助プレビュー画像に基づいてフレーミングを実行し、ビデオ記録プロセスで移動オブジェクトを追跡および撮影することができる。
【0193】
例えば、ビデオ記録プロセスにおいて、ユーザが目標撮影オブジェクトを変更したい場合、ユーザは、第2のビューファインダフレーム内のフレーミング範囲がより大きい補助プレビュー画像を使用して新しい撮影オブジェクトを決定し、記録を継続するように携帯電話を移動させてもよい。あるいは、ユーザは、第2のビューファインダフレーム内で新たな目標撮影オブジェクトを選択する際に、第1のビューファインダフレーム(すなわち、記録範囲)内に新たな目標撮影オブジェクトが現れるように、手動で携帯電話を移動させて主プレビュー画像のフレーミング範囲を変更してもよいし、携帯電話の位置を移動させずにユーザの調整操作に基づいて主プレビュー画像のフレーミング範囲を変更してもよい。
【0194】
他の内容については、前述の関連内容の説明を参照されたい。本明細書では、詳細は重ねて記載されない。
【0195】
本出願の一実施形態は、チップシステムをさらに提供する。図11に示すように、チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサ1101と、少なくとも1つのインターフェース回路1102とを含む。プロセッサ1101およびインターフェース回路1102は、ラインを介して相互接続されてもよい。例えば、インターフェース回路1102は、他の装置(例えば、端末100内のメモリ)から信号を受信するように構成されてもよい。別の例として、インターフェース回路1102は、別の装置(例えば、プロセッサ1101)に信号を送信するように構成されてもよい。例えば、インターフェース回路1102は、メモリに格納された命令を読み出し、その命令をプロセッサ1101に送信してもよい。命令がプロセッサ1101によって実行されると、端末は、前述の実施形態において端末100(例えば、携帯電話)によって実行されるステップを実行することが可能になり得る。もちろん、チップシステムは別の個別の構成要素をさらに含んでもよい。これは、本出願のこの実施形態では特に限定されない。
【0196】
本出願の一実施形態は装置をさらに提供する。本装置は端末に含まれ、本装置は、前述の実施形態における任意の方法で端末の挙動を実施する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、機能に対応する少なくとも1つのモジュールまたはユニット、例えば、検出モジュールまたはユニット、表示モジュールまたはユニット、および決定モジュールまたはユニットを含む。
【0197】
本出願の一実施形態は、コンピュータ命令を含むコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ命令が端末上で実行されると、端末は前述の実施形態における任意の方法を実行することが可能になる。
【0198】
本出願の一実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは前述の実施形態における任意の方法を実行することが可能になる。
【0199】
前述した機能を実装するため、端末が、それらの機能を遂行する対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解されよう。当業者であれば、本明細書で開示された実施形態において説明した例と組み合わせて、ユニット、アルゴリズム、およびステップが、本出願の実施形態におけるハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実施され得ることを容易に承知するはずである。機能がハードウェアによって実行されるか、またはコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約に依存する。当業者は、様々な方法を使用して個々の用途ごとに記述された機能を実現することができるが、そうした実装形態は本発明の実施形態の範囲を超えるものとみなすべきではない。
【0200】
本出願の実施形態では、端末などは、前述の方法の例に基づいて機能モジュールに分割され得る。例えば、各機能モジュールは、対応する各機能に基づく分割によって得られてもよく、または2つ以上の機能が、1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形態で実現されてもよいし、またはソフトウェア機能モジュールの形態で実現されてもよい。本発明の実施形態において、モジュールの分割は、例であり、単なる論理機能の分割であることに留意されたい。実際の実装形態では、別の分割方法が用いられてもよい。
【0201】
実装形態に関する前述の説明は、当業者が、便利で簡潔な説明の目的で、前述の機能モジュールの分割が例示のための例として取り上げられていることを明確に理解することを可能にする。実際の用途では、前述の各機能は異なるモジュールに割り振られ、要件に基づいて実装されることができる。言い換えれば、装置の内部構造は、上述された機能のすべてまたは一部を実装するために、異なる機能モジュールに分割される。前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについて、前述の方法実施形態において対応するプロセスを参照されたい本明細書では、詳細は重ねて記載されない。
【0202】
本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、または各ユニットは物理的に単独で存在してもよいし、または2つ以上のユニットが、1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0203】
統合ユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立した製品として販売または使用される場合、統合ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本質的に本出願の実施形態の技術的解決策、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決策のすべてもしくは一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に格納されており、(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであり得る)コンピュータデバイスに、本出願の実施形態で説明された方法のステップのすべてまたは一部を実行するよう命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、例えば、フラッシュメモリ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを格納することができる任意の媒体を含む。
【0204】
前述の説明は本出願の特定の実装形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本出願で開示されている技術的範囲内のいかなる変更または置換も、本出願の保護範囲内にあるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0205】
100 端末、電子デバイス
110 プロセッサ
120 外部メモリインターフェース
121 内部メモリ
130 USBインターフェース
140 充電管理モジュール
141 電力管理モジュール
142 バッテリ
150 移動通信モジュール
160 無線通信モジュール
170 オーディオモジュール
170A スピーカ
170B 受信機
170C マイクロフォン
170D ヘッドセットジャック
180 センサモジュール
180A 圧力センサ
180B ジャイロスコープセンサ
180C 気圧センサ
180D 磁気センサ
180E 加速度センサ
180F 距離センサ
180G 光学式近接センサ
180H 指紋センサ
180J 温度センサ
180K タッチセンサ
180L 周囲光センサ
180M 骨伝導センサ
190 ボタン
191 モータ
192 インジケータ
193 カメラ
194 ディスプレイ
195 SIMカードインターフェース
301 第1のビューファインダフレーム
302 ズーム倍率コントロール、ズーム指示コントロール
303 第2のビューファインダフレーム
304 調整コントロール
305 第1のマークフレーム
801 第3のビューファインダフレーム
802 推奨倍率のオプション
803 OKコントロール
804 プレビュー画像
805 第2のマークフレーム
1101 プロセッサ
1102 インターフェース回路
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図10F
図11