(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-26
(45)【発行日】2023-10-04
(54)【発明の名称】小型反射部を用いたカメラモジュール及びこれを用いた拡張現実用光学装置
(51)【国際特許分類】
G03B 17/17 20210101AFI20230927BHJP
G02B 27/02 20060101ALI20230927BHJP
G03B 13/02 20210101ALI20230927BHJP
G03B 19/07 20210101ALI20230927BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20230927BHJP
H04N 23/55 20230101ALI20230927BHJP
H04N 23/57 20230101ALI20230927BHJP
G02B 17/06 20060101ALN20230927BHJP
【FI】
G03B17/17
G02B27/02 Z
G03B13/02
G03B19/07
G03B30/00
H04N23/55
H04N23/57
G02B17/06
(21)【出願番号】P 2021577954
(86)(22)【出願日】2020-07-03
(86)【国際出願番号】 KR2020008744
(87)【国際公開番号】W WO2021002728
(87)【国際公開日】2021-01-07
【審査請求日】2022-01-18
(31)【優先権主張番号】10-2019-0080347
(32)【優先日】2019-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518374631
【氏名又は名称】レティノル カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】ハ、ジョンフン
【審査官】藏田 敦之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/102313(WO,A1)
【文献】特表2016-500962(JP,A)
【文献】特表2017-524976(JP,A)
【文献】特開2013-242413(JP,A)
【文献】特開2017-187771(JP,A)
【文献】特開2003-043354(JP,A)
【文献】特開2007-212962(JP,A)
【文献】特表2019-515358(JP,A)
【文献】特表2019-512194(JP,A)
【文献】特開2002-258208(JP,A)
【文献】特表2020-510868(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/17
G02B 17/06
G02B 27/02
G03B 13/02
G03B 17/02
G03B 19/07
G03B 30/00
H04N 23/55
H04N 23/57
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つ以上のレンズが配置される第1レンズ部及び第2レンズ部と、前記
第1レンズ部及び前記第2レンズ部
のそれぞれを通して入射する画像光を電気的信号に変換して出力する第1イメージセンサー及び第2イメージセンサーとを含むカメラモジュールであって、
中央部にホールが形成され、入射する画像光を反射させて前記第1レンズ部に伝達する第1反射部と、
前記ホールの内部に配置され、入射する画像光を反射させて前記第2レンズ部に伝達する第2反射部と、
を含み、
前記第1反射部及び第2反射部は、入射する画像光を第1レンズ部及び第2レンズ部にそれぞれ反射させるために、第1反射部及び第2反射部の反射面が入射光の光軸に対してそれぞれ傾くように配置され、
前記第2反射部の傾斜角は前記第1反射部の傾斜角に平行でないことを特徴とする、小型反射部を用いたカメラモジュール。
【請求項2】
前記第2反射部は前記第1反射部よりサイズが小さいことを特徴とする、請求項1に記載の小型反射部を用いたカメラモジュール。
【請求項3】
前記第1レンズ部と第2レンズ部に出射する出射光の光軸は互いに平行であることを特徴とする、請求項1に記載の小型反射部を用いたカメラモジュール。
【請求項4】
請求項1に記載のカメラモジュールが複数配置され、
前記それぞれのカメラモジュールは入射する画像光の光軸に垂直な平面に配置されることを特徴とする、複合カメラモジュール。
【請求項5】
前記それぞれのカメラモジュールは前記垂直な平面に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の複合カメラモジュール。
【請求項6】
請求項1に記載のカメラモジュールと、
拡張現実用画像に相応する画像光を出射する画像出射部と、
を含み、
前記第1反射部及び前記第2反射部は、実際世界から入射する画像光をそれぞれ前記第1レンズ部及び前記第2レンズ部に反射させるために、前記第1反射部及び前記第2反射部の反射面が入射光の光軸に対して傾くように配置され、
前記第1反射部及び前記第2反射部のそれぞれの反射面の反対面は前記画像出射部から出射する拡張現実用画像に相応する画像光を使用者の目の瞳孔に向けて反射させて伝達することにより使用者に拡張現実用画像を提供することを特徴とする、拡張現実用光学装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカメラモジュール及びこれを用いた拡張現実用光学装置に関し、より詳しくは小型反射部を用いて装置を小型化し、カメラモジュールの光最適化設計を容易に遂行することができる小型反射部を用いたカメラモジュール及びこれを用いた拡張現実用光学装置に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、スマートフォン、タブレット型PC、ノートブック型PCなどの携帯用機器にカメラモジュールが含まれている。
【0003】
このような携帯用機器に使われるカメラモジュールは、一般的に少なくとも一つ以上のレンズが配置されるレンズ部と、レンズ部を通して入射する画像光を電気的信号に変換して出力するイメージセンサーとを含む。
【0004】
図1は従来のカメラモジュール100の一般的な構造を概略的に示す図である。
【0005】
図1に示すように、カメラモジュール100は、レンズ部101と、イメージセンサー102とを含む。一般的に、レンズ部101には少なくとも一つ以上のレンズが順次配置され、イメージセンサー102はレンズ部101に入射する画像光を電気的信号に変換して出力する。
【0006】
このような従来のカメラモジュール100は、スマートフォンのような携帯用機器が小型化するのに伴い、全体的なサイズ及び体積も小型化している。しかし、これと共にカメラモジュール100の性能も急速に発展するのに伴い、高い光学性能を提供するために多数のレンズを使っている。したがって、焦点距離を増やすのに限界があり、
図1に示すように、レンズ部101が外部に突出するなどの問題があるから、全体的な幅(w)を減らすのに限界があり、これはカメラモジュールの光最適化設計を難しくする要因となり、携帯用機器のフォームファクターを小型化するのに障害として作用している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前述したような問題点を解決するためのものであり、小型反射部を用いて装置を小型化させ、カメラモジュールの光最適化設計を容易に遂行することができる小型反射部を用いたカメラモジュールを提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、小型反射部を用いたカメラモジュールを使うことにより、拡張現実用画像を提供するとともに撮影装置としても使うことができる拡張現実用光学装置を提供することをさらに他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述したような課題を解決するために、本発明は、少なくとも一つ以上のレンズが配置されるレンズ部と、前記レンズ部を通して入射する画像光を電気的信号に変換して出力するイメージセンサーとを含むカメラモジュールであって、入射する画像光を反射させて前記レンズ部に伝達する反射部を含み、前記反射部の反射面は、入射する画像光をレンズ部に反射させるために、入射光の光軸に対して傾くように配置され、入射光に対する絞りとして作用することを特徴とする小型反射部を用いたカメラモジュールを提供する。
【0010】
本発明の他の側面によれば、入射する画像光を電気的信号に変換して出力するイメージセンサーを含むカメラモジュールであって、入射する画像光を反射させて前記イメージセンサーに伝達する反射部を含み、前記反射部の反射面は、入射する画像光をイメージセンサーに反射させるために、入射光の光軸に対して傾くように配置され、入射光に対する絞りとして作用し、前記反射部の反射面は反射部に入射する画像光の入射方向に対して凹面に形成されることを特徴とする小型反射部を用いたカメラモジュールを提供する。
【0011】
本発明のさらに他の側面によれば、少なくとも一つ以上のレンズが配置されるレンズ部と、前記レンズ部を通して入射する画像光を電気的信号に変換して出力するイメージセンサーとを含むカメラモジュールであって、入射する画像光を反射させて前記レンズ部に伝達する反射部を含み、前記反射部の反射面は、入射する画像光をレンズ部に反射させるために、入射光の光軸に対して傾くように配置され、入射光に対する絞りとして作用し、前記反射部の反射面は反射部に入射する画像光の入射方向に対して凸面に形成されることを特徴とする小型反射部を用いたカメラモジュールを提供する。
【0012】
ここで、前記レンズ部は凹レンズから形成されることができる。
【0013】
本発明のさらに他の側面によれば、少なくとも一つ以上のレンズが配置されるレンズ部と、前記レンズ部を通して入射する画像光を電気的信号に変換して出力するイメージセンサーとを含むカメラモジュールであって、入射する画像光を反射させて前記レンズ部に伝達する反射部を含み、前記反射部の反射面は、入射する画像光をレンズ部に反射させるために、入射光の光軸に対して傾くように配置され、入射光に対する絞りとして作用し、前記反射部の反射面は反射部に入射する画像光の入射方向に対して曲率を有する曲面によって形成され、前記レンズ部はレンズ部に入射する画像光の入射方向に対して曲率を有する曲面によって形成され、前記反射部は屈折率を有する光学手段に埋め込まれることを特徴とする小型反射部を用いたカメラモジュールを提供する。
【0014】
本発明のさらに他の側面によれば、少なくとも一つ以上のレンズが配置される第1レンズ部及び第2レンズ部と、前記レンズ部を通して入射する画像光を電気的信号に変換して出力する第1イメージセンサー及び第2イメージセンサーとを含むカメラモジュールであって、中央部にホールが形成され、入射する画像光を反射させて前記第1レンズ部に伝達する第1反射部と、前記ホールの内部に配置され、入射する画像光を反射させて前記第2レンズ部に伝達する第2反射部と、を含み、前記第1反射部及び第2反射部は、入射する画像光を第1レンズ部及び第2レンズ部にそれぞれ反射させるために、第1反射部及び第2反射部の反射面が入射光の光軸に対してそれぞれ傾くように配置され、前記第2反射部の傾斜角は前記第1反射部の傾斜角に平行でないことを特徴とする小型反射部を用いたカメラモジュールを提供する。
【0015】
ここで、前記第2反射部は前記第1反射部よりサイズが小さいことが好ましい。
【0016】
また、前記第1レンズ部と第2レンズ部に出射する出射光の光軸は互いに平行であることが好ましい。
【0017】
本発明のさらに他の側面によれば、少なくとも一つ以上のレンズが配置される第1レンズ部及び第2レンズ部と、前記レンズ部を通して入射する画像光を電気的信号に変換して出力する第1イメージセンサー及び第2イメージセンサーとを含むカメラモジュールであって、半透明素材から形成され、入射する画像光を反射させて前記第1レンズ部に伝達する第1反射部と、入射する画像光を基準に第1反射部の後側に配置され、入射する画像光を反射させて前記第2レンズ部に伝達する第2反射部と、を含み、前記第1反射部及び第2反射部は、入射する画像光を第1レンズ部及び第2レンズ部にそれぞれ反射させるために、第1反射部及び第2反射部の反射面が入射光の光軸に対してそれぞれ傾くように配置され、前記第2反射部の傾斜角は前記第1反射部の傾斜角に平行でないことを特徴とする小型反射部を用いたカメラモジュールを提供する。
【0018】
ここで、前記第2反射部は前記第1反射部よりサイズが小さいことが好ましい。
【0019】
また、前記第1レンズ部と第2レンズ部に出射する出射光の光軸は互いに平行であることが好ましい。
【0020】
本発明のさらに他の側面によれば、前記カメラモジュールが複数配置され、前記それぞれのカメラモジュールは入射する画像光の光軸に垂直な平面に配置されることを特徴とする、複合カメラモジュールを提供する。
【0021】
ここで、前記それぞれのカメラモジュールは前記垂直な平面に配置されることが好ましい。
【0022】
前記それぞれのカメラモジュールは、前記垂直な平面に配置される前記各単位カメラモジュールの反射部を連結する連結線の交差点である中心点を基準に互いに同じ角度の間隔を置いて配置されることができる。
【0023】
本発明のさらに他の側面によれば、前記カメラモジュールと、拡張現実用画像に相応する画像光を出射する画像出射部と、を含み、前記反射部は、実際世界から入射する画像光をレンズ部に反射させるために、反射部の反射面が入射光の光軸に対して傾くように配置され、前記反射部の反射面の反対面は前記画像出射部から出射する拡張現実用画像に相応する画像光を使用者の目の瞳孔に向けて反射させて伝達することにより使用者に拡張現実用画像を提供することを特徴とする拡張現実用光学装置を提供する。
【0024】
ここで、前記画像出射部は反射部を中心にレンズ部と反対の方向に配置されることが好ましい。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、小型反射部を用いて装置を小型化させ、カメラモジュールの光最適化設計を容易に遂行することができる小型反射部を用いたカメラモジュールを提供することができる。
【0026】
また、本発明は、小型反射部を用いたカメラモジュールを使うことにより、拡張現実用画像を提供するとともに撮影装置としても使うことができる拡張現実用光学装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】従来のカメラモジュール(100)の一般的な構造を概略的に示す図である。
【
図2a】本発明の一実施例による小型反射部を用いたカメラモジュール(200)を示す側面図である。
【
図2b】本発明の一実施例による小型反射部を用いたカメラモジュール(200)を示す正面図である。
【
図3a】本発明の他の実施例によるカメラモジュール(200A)を示す側面図である。
【
図3b】本発明のさらに他の実施例によるカメラモジュール(200B)を示す側面図である。
【
図3c】本発明のさらに他の実施例によるカメラモジュール(200C)を示す側面図である。
【
図4】本発明の他の実施例によるカメラモジュール(300)を説明するための側面図である。
【
図5】第1反射部(30A)及び第2反射部(30B)を示す正面図である。
【
図6】本発明のさらに他の実施例によるカメラモジュール(400)を説明するための側面図である。
【
図7】本発明の実施例によるカメラモジュール(200、300、400)を複数形成して複合カメラモジュール(500)を具現した場合を説明するための図である。
【
図8】本発明によるカメラモジュール(200)を含む拡張現実用光学装置(600)を説明するための側面図である。
【
図9】本発明によるカメラモジュール(200)を含む拡張現実用光学装置(600)を説明するための正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。
【0029】
図2a及び
図2bは本発明の一実施例による小型反射部を用いたカメラモジュール200を示す図で、
図2aは側面図、
図2bは正面図をそれぞれ示す。
【0030】
図2a及び
図2bを参照すると、本実施例による小型反射部を用いたカメラモジュール200(以下、簡単に“カメラモジュール200”という)は、レンズ部10、イメージセンサー20、及び反射部30を含む。
【0031】
ここで、レンズ部10は少なくとも一つ以上のレンズ(図示せず)が配置され、実際世界の事物から反射され、反射部30を通して入射する画像光をイメージセンサー20に伝達する機能を果たす。
【0032】
イメージセンサー20は前記レンズ部10を通して入射する画像光を電気的信号に変換して出力する機能を果たす。
【0033】
このようなレンズ部10及びイメージセンサー20自体は本発明の直接的な目的ではなく、従来技術によく知られているものであるので、ここではその詳細な説明は省略する。
【0034】
反射部30は開口部(図示せず)を通して入射する外部(実際世界)からの画像光を反射させてレンズ部10に伝達する機能を果たす手段である。反射部30の反射面31は、入射する画像光をレンズ部10に反射させるために、入射光の光軸に対して傾くように配置され、このような配置によって反射部30は入射光に対する絞りとして作用する。
【0035】
すなわち、反射部30は、入射する画像光(入射光)の光軸とレンズ部10に出射する画像光(出射光)の光軸とが平行でないように、反射部30の反射面31が入射光の光軸に平行でないように配置される。
【0036】
カメラモジュール200が搭載されるスマートフォンのような携帯用機器の幅(w)をできるだけ最小に減らすためには、反射部30の反射面31は入射光の光軸に対して45°の角度をなすように配置されることが好ましい。このような場合、入射光軸とレンズ部10に出射する出射光の光軸とは互いに垂直をなす。よって、反射部30に入射する画像光と反射部30から出射する画像光も互いに垂直をなす。
【0037】
一方、本発明における反射部30は、ヒトの瞳孔のサイズより小さいサイズに形成されることが好ましい。ヒトの瞳孔のサイズはおよそ8mm以下であると知られている。反射部30を瞳孔のサイズより小さく形成すれば、反射部30を通して瞳孔に入射する光に対する深度(Field of Depth)をほとんど無限大に近く、すなわち深度を非常に深くすることができる。ここで、深度とは、焦点が合うと認識される範囲を言う。深度が深くなれば焦点距離も深くなるということを意味する。これは一種のピンホール効果(pin hole effect)と見なすことができる。
【0038】
このような原理に基づき、本発明における反射部30は、深度を深くしてピンホール効果を得ることができるように、ヒトの瞳孔のサイズより小さいサイズ、すなわち8mm以下に、より好ましくは4mm以下に形成されることが好ましい。
【0039】
すなわち、反射部30をヒトの一般的な瞳孔のサイズより小さいサイズに形成することにより、反射部30を通して入射する画像光に対する深度(Field of Depth)をほとんど無限大に近く、すなわち深度を非常に深くすることができ、よってレンズ部10及びイメージセンサー20を通して深度の深い映像を得ることができる。
【0040】
このような構成により、反射部30は入射光に対する絞りとして作用し、よって別途の絞りのような構成が不要になり、結果的にカメラモジュール200を小型化し、構造を簡素化することができる。
【0041】
また、反射部30は角(edge)がない形状であることが好ましく、円形に形成されることがより好ましい。
【0042】
図3aは本発明の他の実施例によるカメラモジュール200Aを示す側面図である。
【0043】
図3aの実施例のカメラモジュール200Aは、
図2a及び
図2bの実施例と基本的に同一であるが、カメラモジュール200からレンズ部10が省略されているという点で違いがある。よって、カメラモジュール200Aはイメージセンサー20及び反射部30aから構成され、反射部30aは外部(実際世界)から入射する画像光を反射させてイメージセンサー20に伝達する。
【0044】
また、反射部30aの反射面31aは、入射する画像光をイメージセンサー20に反射させるために、入射光の光軸に対して傾くように配置され、入射光に対する絞りとして作用するとともに、反射部30aの反射面31aを反射部30aに入射する画像光の入射方向に対して凹面に形成することにより、省略されたレンズ部10の機能の代わりをすることができる。
図3aの実施例では、反射部30aの反射面31aを反射部30aに入射する画像光の入射方向に対して凹面に形成した。よって、
図3aの反射面31aは凹面鏡として作用し、反射部30aは絞りとしての機能と凹面鏡及び省略されたレンズ部10としての機能とを一緒に果たす。
【0045】
図3bは本発明のさらに他の実施例によるカメラモジュール200Bを示す側面図である。
【0046】
図3bの実施例は
図2a及び
図2bの実施例のカメラモジュール200と同様であるが、反射部30bの反射面31bが反射部30bに入射する画像光の入射方向に対して凸面として形成されるという点で違いがある。よって、反射部30bは、前述したように絞りとしての機能を果たすとともに凸面鏡として作用する。
【0047】
この場合には、反射面31bで反射された画像光は凸面鏡として作用する反射面31bによって拡散する性質を有するので、レンズ部10は凹レンズから形成されることが好ましい。
【0048】
図3cは本発明のさらに他の実施例によるカメラモジュール200Cを示す側面図である。
【0049】
図3cの実施例は
図2a及び
図2bの実施例のカメラモジュール200と同様であるが、反射部30c及びレンズ部10が曲率を有し、反射部30cが屈折率を有する光学手段60に埋め込まれるように形成することにより光学性能を最適化するという点で違いがある。
【0050】
すなわち、反射部30cの反射面31cは、前述したように、反射部30cに入射する画像光の入射方向に対して凹面鏡または凸面鏡のような曲率を有する曲面によって形成され、レンズ部10もレンズ部10に入射する画像光の入射方向に対して曲率を有する曲面によって形成される。例えば、反射部30cが凹面鏡であるかまたは凸面鏡であるかによってレンズ部10が凸レンズまたは凹レンズを含むように形成されることができる。また、これとともに所望の光学性能を最適化するための屈折率を有する光学手段60を配置し、光学手段60に反射部30cを埋め込んだことを特徴とする。
【0051】
このような構成によれば、光学手段60の屈折率、反射部30cの曲率及びレンズ部10の曲率の組合せによって光学性能を最適化することができる利点を有する。
【0052】
図4は本発明の他の実施例によるカメラモジュール300を示す側面図である。
【0053】
図4の実施例のカメラモジュール300は、
図2a及び
図2bで説明した実施例と基本的に同様であるが、反射部30が第1反射部30A及び第2反射部30Bから構成され、それぞれの反射部30A、30Bにはレンズ部10A、10B及びイメージセンサー20A、20Bが独立的に結合されるという点で違いがある。
【0054】
図4を参照すると、第1反射部30Aは
図2a及び
図2bの実施例で説明した反射部30と同様であるが、中央部にホール32が形成されているという点で違いがある。
【0055】
また、第2反射部30Bは
図2A及び
図2Bの実施例で説明した反射部30と基本的に同様であるが、第1反射部30Aよりサイズが小さく、前記第1反射部30Aのホール32の内部で第2反射部30Bの傾斜角が第1反射部30Aの傾斜角に平行でないように配置されるという点で違いがある。
【0056】
第1反射部30A及び第2反射部30Bは、
図2a及び
図2bで説明したものと同様に、入射する画像光を第1レンズ部10A及び第2レンズ部10Bにそれぞれ反射させるために、第1反射部30A及び第2反射部30Bの反射面は入射光の光軸に対してそれぞれ傾くように配置される。
【0057】
第1反射部30Aで反射されて出射する画像光は、
図2A及び
図2Bで説明したように、第1レンズ部10Aに伝達され、第1レンズ部10Aを通して第1イメージセンサー20Aに伝達される。
【0058】
また、第2反射部30Bで反射されて出射する画像光は、第2レンズ部10Bに伝達され、第2レンズ部10Bを通して第2イメージセンサー20Bに伝達される。
【0059】
第1イメージセンサー20A及び第2イメージセンサー20Bから出力されたそれぞれの電気的信号は映像合成部(図示せず)で合成されて最終映像を生成する。
【0060】
図5は第1反射部30A及び第2反射部30Bを示す正面図である。
【0061】
図5に示すように、第1反射部30Aの中央部に形成されたホール32の内部に第1反射部30Aより小さいサイズの第2反射部30Bが配置される。
図5は正面図であるので、ホール32は第2反射部30bによって遮られて見えない。
【0062】
例えば、第1反射部30Aのサイズを、前述したように、4mm以下にした場合、第2反射部30Bのサイズは2mm以下にすることができる。
【0063】
図4及び
図5の実施例の反射部30も、
図2A及び
図2Bの実施例で説明したように、第1反射部30A及び第2反射部30Bの反射面はそれぞれ入射光の光軸に対して45°の角度をなすように配置され、第1反射部30Aの反射面と第2反射部30Bの反射面とは互いに垂直に配置されることが好ましい。
【0064】
このような場合、第1レンズ部10Aと第2レンズ部10Bに出射する出射光の光軸は互いに平行になる。
【0065】
このような実施例によれば、第2反射部30Bは第1反射部30Aよりサイズが小さいので、第1反射部30Aによって生成される映像より深い深度の映像を生成することができる。
【0066】
また、同じ開口部(図示せず)を通して入射する画像光を用いて映像を生成するので、イメージセンサー20A、20Bによって生成される映像を合成しやすいという利点がある。
【0067】
図6は本発明のさらに他の実施例によるカメラモジュール400を説明するための側面図である。
【0068】
図6の実施例のカメラモジュール400は
図4の実施例と同様であるが、第1反射部30Aが半透明素材から形成され、ホール32が形成されていないという点で違いがある。
【0069】
ここで、半透明素材とは、入射する画像光を部分的に透過させることを意味する。光を部分的に透過させる構成自体は本発明の直接的な目的ではなく、従来技術によく知られているものであるので、ここではその詳細な説明は省略する。
【0070】
また、第2反射部30Bは
図4の実施例と同様であるが、ホール32の内部に形成されるものではなく、入射する画像光を基準に第1反射部30Aの後側に配置されるという点で違いがある。第1反射部30Aが半透明素材から形成されているので、第2反射部30Bは第1反射部30Aを透過する画像光を第2レンズ部10Bに伝達する。
【0071】
図6の実施例も第2反射部30Bのサイズを第1反射部30Aより小さく形成するので、第1反射部30Aによって生成される映像より深い深度の映像を生成することができる。
【0072】
また、
図6の実施例も、
図4及び
図5の実施例と同様に、同じ開口部(図示せず)を通して入射する画像光を用いて映像を生成するので、イメージセンサー20A、20Bによって生成される映像を合成しやすいという利点がある。
【0073】
図7は本発明の実施例によるカメラモジュール200、200A、200B、200C、300、400を複数形成して複合カメラモジュール500を具現した場合を説明するための図である。
【0074】
図7の複合カメラモジュール500は、前述した実施例によるカメラモジュール200、200A、200B、200C、300、400を複数配置したという点を特徴とする。
【0075】
すなわち、
図7の実施例では、レンズ部10、イメージセンサー20及び反射部30が互いに結合して一つの単位カメラモジュール200、200A、200B、200C、300、400を形成し、それぞれの単位カメラモジュール200、200A、200B、200C、300、400の反射部30は結合するレンズ部10に画像光をそれぞれ反射させて伝達することを特徴とする。
【0076】
図7では、単位カメラモジュール200、200A、200B、200C、300、400が4個配置され、それぞれの単位カメラモジュール200、200A、200B、200C、300、400は中心点を基準に互いに90°の角度をなすように配置されている。
【0077】
ここで、それぞれの単位カメラモジュール200、200A、200B、200C、300、400は入射する画像光の光軸に垂直な平面に配置されることが好ましい。
【0078】
また、それぞれの単位カメラモジュール200、200A、200B、200C、300、400は前記垂直な平面に配置される前記それぞれの単位カメラモジュール200、200A、200B、200C、300、400の反射部30を連結する連結線の交差点である中心点を基準に互いに同じ角度の間隔を置いて配置されることが好ましい。
【0079】
それぞれの単位カメラモジュール200、200A、200B、200C、300、400の反射部30は、入射する画像光を、前述したように、レンズ部10及びイメージセンサー20に反射させて伝達し、イメージセンサー20は入射した画像光を電気的信号に変換してそれぞれ出力し、イメージセンサー20から出力されたそれぞれの電気的信号は映像合成部(図示せず)で合成されて最終映像を生成するようになる。
【0080】
図7では4個のカメラモジュール200が配置されたものとして示すが、これは例示的なものであり、必要によって、2個、3個、5個などを配置することもできるというのは言うまでもない。
【0081】
図8及び
図9は本発明によるカメラモジュール200を含む拡張現実用光学装置600を説明するための図で、
図8は側面図、
図9は正面図である。
【0082】
図8及び
図9を参照すると、拡張現実用光学装置600は、前述した実施例で説明したようなカメラモジュール200を含み、拡張現実用画像に相応する画像光を出射する画像出射部40をさらに含み、反射部30が前記画像出射部40から出射する拡張現実用画像に相応する画像光を使用者の目の瞳孔50に向けて反射させて伝達することにより、使用者に拡張現実用画像を提供することを特徴とする。
【0083】
画像出射部40は拡張現実用画像に相応する画像光を出射する手段であり、例えば小型LCDのようなディスプレイ装置であるか、またはディスプレイ装置から出射する画像光を反射または屈折させて出射する反射手段または屈折手段であることができる。
【0084】
すなわち、画像出射部40は拡張現実用画像を表示するディスプレイ装置自体であるか、またはディスプレイ装置から出射した画像光を出射する反射または屈折手段などのようなその他の多様な手段を意味する。
【0085】
このような画像出射部40自体は本発明の直接的な目的ではなく、従来技術に知られているものであるので、ここではその詳細な説明は省略する。
【0086】
一方、拡張現実用画像とは、ディスプレイ装置が画像出射部40の場合、ディスプレイ装置に表示されて反射部30を通して使用者の瞳孔50に伝達される仮想画像であるか、またはディスプレイ装置が画像出射部40ではない場合、ディスプレイ装置に表示されて画像出射部40及び反射部30を通して使用者の瞳孔50に伝達される仮想画像を意味する。
【0087】
このような拡張現実用画像はイメージ形態の静止映像または動画のようなものであることができる。
【0088】
拡張現実用画像は画像出射部40から出射して反射部30を通して使用者の瞳孔50に伝達されることによって使用者に仮想画像を提供し、これと同時に前述したようなカメラモジュール200によって実際世界に存在する実際事物から出射する画像光は反射部30及びレンズ部10を経てイメージセンサー20に伝達されるので、使用者は拡張現実用画像を受けるとともに実際世界からの画像光に対する映像を得ることができる。
【0089】
一方、画像出射部40は、反射部30を中心に、レンズ部10と反対の方向に配置されることが好ましい。
【0090】
反射部30は、前述したように、カメラモジュール200に含まれ、4mm以下のサイズに形成され、入射する画像光を反射させてレンズ部に伝達する。このために、反射部30は、反射面31が入射光の光軸に対して傾くように配置される。よって、実際世界から入射する画像光は反射部30の反射面31によってレンズ部10を通してイメージセンサー20に伝達され、これと同時に瞳孔50よりサイズが小さい反射部30の周囲を通して瞳孔50にも伝達される。
【0091】
前述したように、反射部30の反射面31は入射光の光軸に対して45°の角度をなすように配置されることが好ましい。よって、前記画像出射部40は反射部30を中心にレンズ部10と反対の方向に配置されるので、反射部30の反射面31の反対面32も画像出射部40から入射する拡張現実用画像に相応する画像光の光軸に対して45°の角度をなすように配置されることが好ましい。
【0092】
一方、反射部30の前記反射面31の反対面32は反射部30を中心にレンズ部10と反対の方向に配置された画像出射部40から出射する拡張現実用画像に相応する画像光を反射させて使用者の目の瞳孔50に伝達することにより、使用者に拡張現実用画像を提供する。
【0093】
一方、画像出射部40から出射する拡張現実用画像はイメージセンサー20に入る実際世界の画像と電気的に合成することもできる。
【0094】
一方、反射部30は、前述したように、深度を深くしてピンホール効果を得ることができるように、ヒトの瞳孔のサイズより小さいサイズ、すなわち8mm以下、より好ましくは4mm以下に形成されるので、反射部30を通して瞳孔50に入射する光に対する深度(Field of Depth)をほとんど無限大に近く、すなわち深度を非常に深くすることができきる。したがって、使用者が実際世界を見つめながら実際世界に対する焦点距離を変更しても、これに関係なく拡張現実用画像の焦点はいつも合っていると認識するようにするピンホール効果(pin hole effect)を発生させることができる。
【0095】
一方、画像出射部40から出射する拡張現実用画像に相応する画像光は直接反射部30に伝達されることができるが、画像出射部40と反射部30との間で少なくとも1回反射されてから伝達されるようにすることもできる。
【0096】
以上で、本発明の好適な実施例に基づいて本発明を説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではないというのは言うまでもなく、本発明の範囲内で多様な修正及び変形実施が可能であるという点に気をつけなければならない。
【0097】
(付記)
(付記1)
少なくとも一つ以上のレンズが配置されるレンズ部と、前記レンズ部を通して入射する画像光を電気的信号に変換して出力するイメージセンサーとを含むカメラモジュールであって、
入射する画像光を反射させて前記レンズ部に伝達する反射部を含み、
前記反射部の反射面は、入射する画像光をレンズ部に反射させるために、入射光の光軸に対して傾くように配置され、入射光に対する絞りとして作用することを特徴とする、小型反射部を用いたカメラモジュール。
【0098】
(付記2)
入射する画像光を電気的信号に変換して出力するイメージセンサーを含むカメラモジュールであって、
入射する画像光を反射させて前記イメージセンサーに伝達する反射部を含み、
前記反射部の反射面は、入射する画像光をイメージセンサーに反射させるために、入射光の光軸に対して傾くように配置され、入射光に対する絞りとして作用し、
前記反射部の反射面は反射部に入射する画像光の入射方向に対して凹面に形成されることを特徴とする、小型反射部を用いたカメラモジュール。
【0099】
(付記3)
少なくとも一つ以上のレンズが配置されるレンズ部と、前記レンズ部を通して入射する画像光を電気的信号に変換して出力するイメージセンサーとを含むカメラモジュールであって、
入射する画像光を反射させて前記レンズ部に伝達する反射部を含み、
前記反射部の反射面は、入射する画像光をレンズ部に反射させるために、入射光の光軸に対して傾くように配置され、入射光に対する絞りとして作用し、
前記反射部の反射面は反射部に入射する画像光の入射方向に対して凸面に形成されることを特徴とする、小型反射部を用いたカメラモジュール。
【0100】
(付記4)
前記レンズ部は凹レンズから形成されることを特徴とする、付記3に記載の小型反射部を用いたカメラモジュール。
【0101】
(付記5)
少なくとも一つ以上のレンズが配置されるレンズ部と、前記レンズ部を通して入射する画像光を電気的信号に変換して出力するイメージセンサーとを含むカメラモジュールであって、
入射する画像光を反射させて前記レンズ部に伝達する反射部を含み、
前記反射部の反射面は、入射する画像光をレンズ部に反射させるために、入射光の光軸に対して傾くように配置され、入射光に対する絞りとして作用し、
前記反射部の反射面は反射部に入射する画像光の入射方向に対して曲率を有する曲面によって形成され、前記レンズ部はレンズ部に入射する画像光の入射方向に対して曲率を有する曲面によって形成され、
前記反射部は屈折率を有する光学手段に埋め込まれることを特徴とする、小型反射部を用いたカメラモジュール。
【0102】
(付記6)
少なくとも一つ以上のレンズが配置される第1レンズ部及び第2レンズ部と、前記レンズ部を通して入射する画像光を電気的信号に変換して出力する第1イメージセンサー及び第2イメージセンサーとを含むカメラモジュールであって、
中央部にホールが形成され、入射する画像光を反射させて前記第1レンズ部に伝達する第1反射部と、
前記ホールの内部に配置され、入射する画像光を反射させて前記第2レンズ部に伝達する第2反射部と、
を含み、
前記第1反射部及び第2反射部は、入射する画像光を第1レンズ部及び第2レンズ部にそれぞれ反射させるために、第1反射部及び第2反射部の反射面が入射光の光軸に対してそれぞれ傾くように配置され、
前記第2反射部の傾斜角は前記第1反射部の傾斜角に平行でないことを特徴とする、小型反射部を用いたカメラモジュール。
【0103】
(付記7)
前記第2反射部は前記第1反射部よりサイズが小さいことを特徴とする、付記6に記載の小型反射部を用いたカメラモジュール。
【0104】
(付記8)
前記第1レンズ部と第2レンズ部に出射する出射光の光軸は互いに平行であることを特徴とする、付記6に記載の小型反射部を用いたカメラモジュール。
【0105】
(付記9)
少なくとも一つ以上のレンズが配置される第1レンズ部及び第2レンズ部と、前記レンズ部を通して入射する画像光を電気的信号に変換して出力する第1イメージセンサー及び第2イメージセンサーとを含むカメラモジュールであって、
半透明素材から形成され、入射する画像光を反射させて前記第1レンズ部に伝達する第1反射部と、
入射する画像光を基準に第1反射部の後側に配置され、入射する画像光を反射させて前記第2レンズ部に伝達する第2反射部と、
を含み、
前記第1反射部及び第2反射部は、入射する画像光を第1レンズ部及び第2レンズ部にそれぞれ反射させるために、第1反射部及び第2反射部の反射面が入射光の光軸に対してそれぞれ傾くように配置され、
前記第2反射部の傾斜角は前記第1反射部の傾斜角に平行でないことを特徴とする、小型反射部を用いたカメラモジュール。
【0106】
(付記10)
前記第2反射部は前記第1反射部よりサイズが小さいことを特徴とする、付記9に記載の小型反射部を用いたカメラモジュール。
【0107】
(付記11)
前記第1レンズ部と第2レンズ部に出射する出射光の光軸は互いに平行であることを特徴とする、付記10に記載の小型反射部を用いたカメラモジュール。
【0108】
(付記12)
付記1~11のいずれか一つに記載のカメラモジュールが複数配置され、
前記それぞれのカメラモジュールは入射する画像光の光軸に垂直な平面に配置されることを特徴とする、複合カメラモジュール。
【0109】
(付記13)
前記それぞれのカメラモジュールは前記垂直な平面に配置されることを特徴とする、付記12に記載の複合カメラモジュール。
【0110】
(付記14)
前記それぞれのカメラモジュールは、前記垂直な平面に配置される前記各単位カメラモジュールの反射部を連結する連結線の交差点である中心点を基準に互いに同じ角度の間隔を置いて配置されることを特徴とする、付記13に記載の複合カメラモジュール。
【0111】
(付記15)
付記1~6のいずれか一つに記載のカメラモジュールと、
拡張現実用画像に相応する画像光を出射する画像出射部と、
を含み、
前記反射部は、実際世界から入射する画像光をレンズ部に反射させるために、反射部の反射面が入射光の光軸に対して傾くように配置され、
前記反射部の反射面の反対面は前記画像出射部から出射する拡張現実用画像に相応する画像光を使用者の目の瞳孔に向けて反射させて伝達することにより使用者に拡張現実用画像を提供することを特徴とする、拡張現実用光学装置。
【0112】
(付記16)
前記画像出射部は反射部を中心にレンズ部と反対の方向に配置されることを特徴とする、付記15に記載の拡張現実用光学装置。