(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-26
(45)【発行日】2023-10-04
(54)【発明の名称】モバイル資格情報管理システム及び管理方法
(51)【国際特許分類】
E05B 19/00 20060101AFI20230927BHJP
E05B 49/00 20060101ALI20230927BHJP
E05B 41/00 20060101ALI20230927BHJP
B60R 25/24 20130101ALI20230927BHJP
【FI】
E05B19/00 E
E05B49/00 J
E05B41/00 F
B60R25/24
(21)【出願番号】P 2018209341
(22)【出願日】2018-11-07
【審査請求日】2021-10-27
(32)【優先日】2017-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】591003493
【氏名又は名称】キャリア コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】CARRIER CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100086232
【氏名又は名称】小林 博通
(74)【代理人】
【識別番号】100092613
【氏名又は名称】富岡 潔
(72)【発明者】
【氏名】テリ リン ブリスキー
【審査官】秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-524749(JP,A)
【文献】特開2014-142943(JP,A)
【文献】特開2016-191278(JP,A)
【文献】特開2017-106296(JP,A)
【文献】特開2014-1567(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 19/00
E05B 49/00
E05B 41/00
B60R 25/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理システムと、
前記処理システムによって実行されるとき、前記処理システムに複数のオペレーションを実行させるコンピュータ実行可能命令を含むメモリシステムと、
を備えるモバイル資格情報管理システムであって、前記オペレーションが、
スケジューリング要求の作成中にモバイル機器のユーザに関する情報を収集することと、
前記ユーザの識別子を資格情報にリンクすることと、
割り当てられた時間枠内で前記資格情報を受信することに応答して車両用キーボックスの解除可能ラッチの開放をトリガするよう動作可能な前記モバイル機器に前記資格情報を発行することと、
前記車両用キーボックスが前記モバイル機器からの前記資格情報を確認し、前記車両用キーボックスに割り当てられた車両に対応する車両用キーへのアクセスを提供することを示す前記車両用キーボックスからの解除可能ラッチの開放インジケータを監視することと、
前記解除可能ラッチの開放インジケータの受信に応答してユーザシステムに前記車両及び前記モバイル機器の前記ユーザに関する情報を識別する通知を送信することと、
を含
み、
前記車両用キーボックスは、オフラインロックアセンブリであり、前記モバイル資格情報管理システムと前記車両用キーボックスとの間のすべての通信は、前記モバイル機器を介して行われる、前記モバイル資格情報管理システム。
【請求項2】
前記資格情報が、前記車両及び前記割り当てられた時間枠を識別するスケジューリング要求に応答して発行される、請求項1に記載のモバイル資格情報管理システム。
【請求項3】
前記オペレーションが、
前記スケジューリング要求に応答する前記資格情報へのアクセスへのリンクを有する確認メッセージを送信することをさらに含む、請求項2に記載のモバイル資格情報管理システム。
【請求項4】
前記オペレーションが、
前記リンクのアクティブ化に応答して前記資格情報を前記モバイル機器に転送することをさらに含む、請求項3に記載のモバイル資格情報管理システム。
【請求項5】
前記オペレーションが、
前記割り当てられた時間枠の後に前記資格情報を使用して前記車両用キーボックスの前記解除可能ラッチを開放するためのアクセスを無効にすることをさらに含む、請求項1に記載のモバイル資格情報管理システム。
【請求項6】
前記オペレーションが、
前記資格情報を使用して前記解除可能ラッチを開放する前に、管理要求に応答して前記資格情報を取り消すことをさらに含む、請求項1に記載のモバイル資格情報管理システム。
【請求項7】
車両用キーボックスであって、
前記車両用キーボックスに割り当てられた車両に対応する車両用キーを保持するように構成されたロック可能なキー保管庫と、
解除可能ラッチを備えたアクセスパネルと、
割り当てられた時間枠内にモバイル機器から資格情報を受信することに応答して前記解除可能ラッチのロック解除を行い、前記モバイル機器からの前記資格情報を確認して解除可能ラッチの開放インジケータを出力するように動作可能なコントローラと、を備えた車両用キーボックスと、
モバイル資格情報管理システムであって、
スケジューリング要求の生成中に前記モバイル機器のユーザに関する情報を収集すること、
前記ユーザの識別子を前記資格情報にリンクさせること、
前記資格情報を前記モバイル機器に発行すること、
前記解除可能ラッチの開放インジケータを監視すること、並びに
前記解除可能ラッチの開放インジケータの受信に応答してユーザシステムに前記車両及び前記モバイル機器の前記ユーザに関する情報を識別する通知を送信すること、を行うように動作可能な処理システムを備えたモバイル資格情報管理システムと、
を備え
、
前記車両用キーボックスは、オフラインロックアセンブリであり、前記モバイル資格情報管理システムと前記車両用キーボックスとの間のすべての通信は、前記モバイル機器を介して行われる、車両用キーアクセス制御システム。
【請求項8】
前記ロック可能なキー保管庫が、前記車両用キーの返却を検出するように適合されたキープレゼンス検出器を含み、且つ、前記コントローラが、前記キープレゼンス検出器に応答してキー返却イベントを前記ユーザシステムに通知するように動作可能である、請求項7に記載の車両用キーアクセス制御システム。
【請求項9】
前記ロック可能なキー保管庫が無線周波遮断材料で裏打ちされている、請求項7に記載の車両用キーアクセス制御システム。
【請求項10】
前記車両、及び前記割り当てられた時間枠を識別するスケジューリング要求に応答して前記資格情報が発行され、且つ、前記処理システムが、前記スケジューリング要求に応答して前記資格情報にアクセスするためのリンクを有する確認メッセージを送信し、前記リンクのアクティブ化に応答して前記資格情報を前記モバイル機器に転送するように動作可能である、請求項7に記載の車両用キーアクセス制御システム。
【請求項11】
前記割り当てられた時間枠の後に前記資格情報の使用が無効化される、請求項7に記載の車両用キーアクセス制御システム。
【請求項12】
前記資格情報を使用して前記解除可能ラッチを開放する前に、管理要求に応答して前記資格情報が取り消される、請求項7に記載の車両用キーアクセス制御システム。
【請求項13】
モバイル資格情報管理システムにより、スケジューリング要求の作成中にモバイル機器のユーザに関する情報を収集することと、
前記モバイル資格情報管理システムにより、前記ユーザの識別子を資格情報にリンクすることと、
割り当てられた時間枠内での前記資格情報の受信に応答して、車両用キーボックスの解除可能ラッチの開放をトリガするように動作可能な前記モバイル機器に対して、前記モバイル資格情報管理システムによって前記資格情報を発行することと、
前記車両用キーボックスが前記モバイル機器からの前記資格情報を確認し、前記車両用キーボックスに割り当てられた車両に対応する車両用キーへのアクセスを提供することを示す前記車両用キーボックスからの解除可能ラッチの開放インジケータを前記モバイル資格情報管理システムによって監視することと、
前記解除可能ラッチの開放インジケータ、前記車両を識別する通知、及び前記モバイル機器の前記ユーザに関する情報の受信に応答して、ユーザシステムへ通知を前記モバイル資格情報管理システムによって送信することと、
を含
み、
前記車両用キーボックスは、オフラインロックアセンブリであり、前記モバイル資格情報管理システムと前記車両用キーボックスとの間のすべての通信は、前記モバイル機器を介して行われる、方法。
【請求項14】
前記資格情報が、前記車両及び前記割り当てられた時間枠を識別するスケジューリング要求に応答して発行され、
前記スケジューリング要求に応答する前記資格情報へのアクセスへのリンクを有する確認メッセージを送信すること
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記リンクのアクティブ化に応答して前記資格情報を前記モバイル機器に転送すること
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記割り当てられた時間枠の後に前記資格情報を使用して前記車両用キーボックスの前記解除可能ラッチを開放するためのアクセスを無効にすること
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記資格情報を使用して前記解除可能ラッチを開放する前に、管理要求に応答して前記資格情報を取り消すこと
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、モバイル機器のアクセスを伴うロックシステムに関し、より詳細には、車両用キーボックスへのアクセス制御のためのモバイル資格情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
伝統的にロックボックス及び類似のデバイスは、ユーザが手動で操作して、独立したロックを解除するキーにアクセスする。このようなロックボックスは、ユーザがキーへのアクセスを得るためにコンビネーションを知ることを要する。残念ながら、このようなロックボックスを使用すると、煩雑なプロセスが発生し、セキュリティが問題になる場面が頻繁に発生する。
【0003】
自動車販売などの特定の状況において、潜在的な顧客は、営業担当者が物理的に実在しないときに、より接近して点検するため、ロックされた車両の内部へのアクセスを望むことがある。車両はロックボックス内に格納されたキーを有し得るが、ユーザがロックボックスを開く能力を有さないと、車内に入るためにユーザは営業担当者が到着するのを待たなければならない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態によれば、モバイル資格情報管理システムは、処理システム、及びメモリシステムを含み、メモリシステムは、処理システムによって実行されると処理システムに複数のオペレーションを実行させるコンピュータ実行可能命令を有する。当該オペレーションは、割り当てられた時間枠内で資格情報を受信することに応答して、車両用キーボックスの解除可能ラッチの開放をトリガするように動作可能な資格情報をモバイル機器に発行すること、車両用キーボックスが資格情報を確認し、車両用キーボックスに割り当てられた車両に対応する車両用キーへのアクセスを提供することを示す、車両用キーボックスからの解除可能ラッチの開放インジケータを監視すること、及び解除可能ラッチの開放インジケータの受信に応答してユーザシステムに通知を送信することを含む。当該通知は、車両、及びモバイル機器のユーザに関する情報を識別する。
【0005】
上記または下記の1つ以上の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態は、車両及び割り当てられた時間枠を識別するスケジューリング要求に応答して資格情報が発行される場所を含むことができる。
【0006】
上記または下記の1つ以上の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態は、スケジューリング要求に応答して資格情報にアクセスするためのリンクを有する確認メッセージを送信することを含むことができる。
【0007】
上記または下記の1つ以上の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態は、リンクのアクティブ化に応答して、資格情報をモバイル機器に転送することを含むことができる。
【0008】
上記または下記の1つ以上の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態は、割り当てられた時間枠の後に資格情報を使用して車両用キーボックスの解除可能ラッチを開放するためのアクセスを無効にすることを含むことができる。
【0009】
上記または下記の1つ以上の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態は、スケジューリング要求の作成中にモバイル機器のユーザに関する情報を収集すること、及びユーザの識別子を資格情報にリンクすることを含むことができる。
【0010】
上記または下記の1つ以上の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態は、資格情報を使用して解除可能ラッチを開放する前に、管理要求に応答して資格情報を取り消すことを含むことができる。
【0011】
別の実施形態によれば、車両用キーアクセス制御システムは、車両用キーボックス及びモバイル資格情報管理システムを含む。車両用キーボックスは、車両用キーボックスに割り当てられた車両に対応する車両用キーを保持するように構成されたロック可能なキー保管庫、解除可能ラッチを備えたアクセスパネル、及び割り当てられた時間枠内にモバイル機器からの資格情報の受信に応答して、解除可能ラッチのロック解除を行い、また資格情報を確認して解除可能ラッチの開放インジケータを出力するように動作可能なコントローラを含む。モバイル資格情報管理システムは、モバイル機器へ資格情報を発行し、解除可能ラッチの開放インジケータを監視し、解除可能ラッチの開放インジケータ、車両を識別する通知、及びモバイル機器のユーザに関する情報の受信に応答して通知をユーザシステムに送信するように動作可能な処理システムを含む。
【0012】
上記または下記の1つ以上の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態は、ロック可能なキー保管庫が車両用キーの返却を検出するように適合されたキープレゼンス検出器を含み、コントローラが、キープレゼンス検出器に応答してキー返却イベントのユーザシステムに通知するように動作可能となっていることを含むことができる。
【0013】
上記または下記の1つ以上の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態は、ロック可能なキー保管庫が無線周波遮蔽材料で裏打ちされていることを含むことができる。
【0014】
上記または下記の1つ以上の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態は、車両及び割り当てられた時間枠を識別するスケジューリング要求に応答して資格情報が発行され、処理システムが、スケジューリング要求に応答して資格情報にアクセスするためのリンクを有する確認メッセージを送信して、リンクのアクティブ化に応答して資格情報をモバイル機器へ転送するように動作可能であることを含むことができる。
【0015】
上記または下記の1つ以上の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態は、割り当てられた時間枠の後に資格情報の使用が無効化されることを含むことができる。
【0016】
上記または下記の1つ以上の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態は、処理システムが、スケジューリング要求の作成中にモバイル機器のユーザに関する情報を収集し、ユーザの識別子を資格情報にリンクするよう動作可能であることを含むことができる。
【0017】
上記または下記の1つ以上の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態は、資格情報を使用して解除可能ラッチを開放する前に、管理要求に応答して資格情報が取り消されることを含むことができる。
【0018】
別の実施形態によれば、モバイル資格情報管理の方法は、割り当てられた時間枠内での資格情報の受信に応答して、車両用キーボックスの解除可能ラッチの開放をトリガするように動作可能なモバイル機器に対して、モバイル資格情報管理システムにより資格情報を発行することを含む。モバイル資格情報管理システムは、車両用キーボックスが資格情報を確認し、車両用キーボックスに割り当てられた車両に対応する車両用キーへのアクセスを提供することを示す、車両用キーボックスからの解除可能ラッチの開放インジケータを監視する。モバイル資格情報管理システムは、解除可能ラッチの開放インジケータ、車両識別の通知、及びモバイル機器のユーザに関する情報の受信に応答してユーザシステムへ通知を送信する。
【0019】
本開示の実施形態の技術的効果は、モバイル機器の資格情報を介してロックボックスへのアクセスを制御することを含む。
【0020】
前述の機能及び要素は、他に明示的に示されない限り、排他的であることなく様々な組み合わせで組み合わせることができる。これらの機能及び要素、並びにオペレーションは、以下の説明及び添付図面に照らしてより明らかになるであろう。しかし、以下の説明及び図面は本質的に例示的であり、非限定的なものであることを意図していることを理解されたい。
【0021】
以下の説明は、あらゆる場合においても限定するものと考えられるべきではない。添付の図面を参照すると、同様の要素には同じ番号が付けられている。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本開示の1つの非限定的な例示的実施形態としてのシステムの図である。
【
図2】一実施形態による車両用キーボックスの概略図である。
【
図3】別の実施形態による車両用キーボックスの概略図である。
【
図4】一実施形態によるモバイル機器のユーザインターフェースの図である。
【
図5】一実施形態による方法のプロセスフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
開示された装置及び方法の1つ以上の実施形態の詳細な説明は、図面を参照して例示することを目的として本明細書に示され、限定されるものではない。
【0024】
図1~
図3を参照すると、車両用キーアクセス制御システム20は、ユーザによって携帯され得るモバイル機器24からの資格情報の認証時に車両用キー22の制御された解除を容易にする。一旦解除されると、車両用キー22は、車両用キーアクセス制御システム20から一般に独立することができる車両25の車両用ロック26をロック解除するために使用され得る。車両25は、自動車、トラック、ボート、航空機等のロック可能な室内を有する任意タイプの輸送機関であり得る。一例では、車両用キー22は、車両用ロック26の鍵穴形状に適合するように切込みを有する形状化された金属の小片であってもよい。他の例では、車両用キー22は、車両25のロック解除及び/または起動/イグニションを可能にするために、車両25と無線通信するように動作可能な無線周波対応フォブ22Aであってもよい。モバイル機器24の例には、スマートフォン、タブレットコンピュータ、または通常ユーザによって携帯される無線通信機能を有する他のコンピューティングデバイスが含まれ得る。
【0025】
車両用キーアクセス制御システム20は、少なくとも1つの車両用キーボックス28、リモート及び/またはクラウドベースの少なくとも1つのサーバ30を含むモバイル資格情報管理システム29、並びにソフトウェアベースで、またモバイル機器24上にロード可能なアプリケーション32を含むことができる。車両用キーボックス28は、ケーシング36、ロック可能なキー保管庫38、受信機40、送信機42、キープレゼンス検出器44、及びコントローラ46を含むことができる。コントローラ46は、プロセッサ48(例えば、マイクロプロセッサ)、及びコンピュータ書き込み可能、且つ読み取り可能な電子記憶媒体50を含むことができる。記憶媒体50は、アクセスデータまたはログを含む様々な電子データ、及びソフトウェアベースでありプロセッサ48によって実行可能な資格情報認証アプリケーションまたはモジュール52を格納することができる。少なくとも1つのサーバ30は、例えば車両用キーボックス28に近接した建物または構造物内であるオンサイトに配置され得ると考えられ、理解される。車両用キーボックス28は、自己完結型であってもよく、車両用キーボックス28自体の中で必要とされる処理能力を有し、必要とされる資格情報を有し得るモバイル機器24とだけ通信することができるとさらに考えられる。単一のサーバ30を有するように描かれているが、モバイル資格情報管理システム29は、本明細書でさらに説明するように集合的に動作を実行する1つ以上の処理システム60を含むことができる。
【0026】
ユーザシステム10は、モバイル資格情報管理システム29とインターフェースするよう動作可能であり、ユーザインターフェース12、プロセッサ14(例えば、マイクロプロセッサ)、及びコンピュータ書き込み可能、且つ読み取り可能な電子記憶媒体16を含むことができる。記憶媒体16は、アプリケーション18を格納することができ、プロセッサ14は、アプリケーション18を実行することができる。アプリケーション18は、営業担当者または車両25へのアクセスを制御することに関連する他の人といったユーザが、1つ以上の通信インターフェース110を介してモバイル資格情報管理システム29とインターフェースすることを可能にすることができ、これにはモバイル資格情報管理システム29へのリクエスト送信112、及びモバイル資格情報管理システム29からのデータ/通知メッセージ114を受信することが含まれる。例えば、モバイル資格情報管理システム29を介して車両用キーボックス28の態様を構成するセキュリティ権限を有する複数の営業担当者及び/または管理者をサポートするために、ユーザシステム10の複数のインスタンスが存在することができる。例えば、ユーザシステム10は、車両用キーボックス28と車両25との間の関連付け、またはリンクの確立を制御し、スケジュールされたアクセス予約要求を確認し、車両用キーボックス28が開かれていることを示すアクセス通知を受信し、資格情報の作成、及び/または資格情報の使用に続いてモバイル機器24のユーザに関連するユーザ識別情報にアクセスすることができる。
【0027】
車両用キーボックス28に関して、ロック可能なキー保管庫38は、キーコンパートメント53、アクセスパネル55、ロック可能または解除可能ラッチ57、及びハンガーまたは取り付け手段59を一般に含むことができる。キーコンパートメント53は、ケーシング36及びアクセスパネル55によって画定される境界を含むことができる。車両用キー22が無線周波対応フォブ22Aとして具体化される実施形態では、ロック可能なキー保管庫38は、アクセスパネル(
図3の車両用キーボックス28Aに示すように)が閉じられている一方で無線周波対応フォブ22Aと車両25との間の通信を遮断する無線周波遮断材料39で裏打ちされることができる。無線周波遮断材料39は、無線周波対応フォブ22Aの周りにファラデーケージ/エンクロージャを効果的に確立する無線周波吸収材料または無線周波遮断材料とすることができる。アクセスパネル55は、解除可能ラッチ57を介してケーシング36に解除可能に係合することができる。解除可能ラッチ57の例は、ラッチの当業者に一般に知られている任意の様々な機械式及び/または磁気デバイスを含むことができる。解除可能ラッチ57の係合及び係合解除は、一般に、コントローラ46によって制御されることができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、コントローラ46は、無線通信インターフェース98を介してモバイル機器24から提供された資格情報96が、割り当てられた時間枠に基づいて現在有効であることを検証するために使用できるクロック49を含むことができる。例えば、資格情報96は、資格情報96が解除可能ラッチ57を開くために有効なものと考えられる車両用キーボックス28に特有の識別子、及び有効な時間範囲を含む符号化された値とすることができる。別の方法として、車両用キーボックス28は、クロック34を使用して、資格情報96が割り当てられた時間枠内で使用されていることを認証することができるモバイル資格情報管理システム29の処理システム60と通信することができる。
【0029】
一旦車両用キー22が取り外されると、車両用キーボックス28のプロセッサ48は、閉じられたアクセスパネル55を再度ラッチするコマンドを出力してもよく、または出力しなくてもよい。車両用キー22の返却時に、キープレゼンス検出器44は、車両用キー22の返却をキー返却イベントとして感知することができ、アクセスパネル55の閉鎖/再ラッチをもたらし、車両用キー22を固定する。キープレゼンス検出器44の例としては、車両用キー22の重量を感知することが可能な装置、車両用キー22から発せられる近距離信号を感知することが可能な装置、例えばキーボックス28内のセンサ、または他のそのような検出装置によって確認され得る磁石などの車両用キー22に取り付けられた装置を含むことができる。資格情報認証及び資格情報承認のようなイベントは、モバイル機器24及び/またはモバイル資格情報管理システム29への1つ以上のメッセージ100をトリガすることができ、メッセージ100はさらにユーザシステム10に流されることができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、車両用キーボックス28は、オフラインロックアセンブリであることができ、サーバ30と車両用キーボックス28との間のすべての通信は、モバイル機器24を介して行われることができる。車両用キーボックス28は、近距離無線通信(NFC)または双方向Bluetooth通信によってモバイル機器24とさらに通信することができ、モバイル機器24によって実行されるより長い距離範囲の無線通信と通信することができる。代替的に、モバイル資格情報管理システム29の1つ以上のサーバ30と車両用キーボックス28との間で直接的に通信を行うことができると考えられ、理解される。
【0031】
一例では、車両用キーボックス28は、アプリケーション52を介してモバイル機器24と、及び/またはモバイル機器24を介してモバイル資格情報管理システム29と通信可能な複数のロックボックスのうち1つであることができる。各車両用キーボックス28は、車両用キーボックス28および/または車両25に関連するキーボックス識別子54を含むことができる。キーボックス識別子54は、車両用キーボックス28に視覚的に表示されてもよく、またはモバイル機器24によって受信されるために車両用キーボックス28の送信器42(例えばビーコン)によって送信されてもよい。
【0032】
一例では、キーボックス識別子54は、モバイル機器24によってスキャンされ、または読み取られ得るバーコード、QRコード、または車両用キーボックス28に固定される他のコードとしてフォーマットされることができる。別の例では、キーボックス識別子54は、モバイル機器24、及び/またはモバイル資格情報管理システム29に無線で通信することができる。さらに第3の例では、モバイル機器24は、モバイル機器24によって適用された地理測位アプリケーション86の使用を通じて、地理的位置に基づいて車両用キーボックス28を識別することができる。
【0033】
一実施形態では、車両用ロック26、車両用キー22、及び車両用キーボックス28は、同一のキーボックス識別子54に関連付けられ得る。別の実施形態では、車両用キーボックス28のキーボックス識別子54は、車両25及び車両25と連携する車両用キー22に一時的に関連付けられることができる。この例では、モバイル資格情報管理システム29、または車両用キーボックス28のコントローラ46は、例えば、車両25の販売によって在庫から取り除かれるまで、キーボックス識別子54を車両25及び車両用キー22に少なくとも一時的に関連付けるようにプログラムされ得る。
【0034】
サーバ30は、無線通信用のトランシーバ58、処理システム60(例えば、1つ以上のマイクロプロセッサ)、及びコンピュータ書き込み可能、且つ読み取り可能な電子記憶媒体62を含むメモリシステムを含むことができる。一実施形態では、サーバ30は、車両用キーボックス28のキーボックス識別子54を、車両用キーボックス28を利用する車両用ロック26の特定の場所と相関するように構成され得る。より具体的には、一例では、車両用キーボックス28は、車両ディーラーの在庫内にある間に一時的に車両25の窓に固定されてもよい。車両用キー22は、通常、車両25のロック、ロック解除、及び始動を行うために使用するキーである。
【0035】
電子記憶媒体62は、ソフトウェアベースであってもよく、処理システム60によって実行可能な任意の様々なモジュールを格納することができる。例えば、当該モジュールは、資格認定モジュール64、スケジューリングモジュール66、検証モジュール68、相関モジュール70、第三者警告、または管理モジュール72、アクセス監視モジュール74、及び他のモジュールを含むことができる。資格認定モジュール64は、モバイル機器24に1つ以上の資格情報96を発行するように構成されてもよい。スケジューリングモジュール66は、競合する時間枠が異なるユーザが同じ時間に車両25にアクセスするようにスケジュールされていないことを確認することができる。妥当性検査モジュール68は、資格情報96の妥当性を確認することができ、管理モジュール72による管理要求に応答して資格情報の取消しをサポートすることができる。相関モジュール70は車両用キーボックス28のキーボックス識別子54を車両用キーボックス28に一時的に割り当てられ得る車両25に相関するために使用され得る。すなわち、相関モジュール70は、プログラム可能な相互参照データテーブルを適用することができる。管理モジュール72は、機能の構成、基礎となるデータへのアクセス、及びユーザシステム10を介した管理者アクセスのための他のそのような能力を可能にすることができる。アクセス監視モジュール74は、車両用キー22が利用されているときのリアルタイム更新を適用することができる。例えば、車両用キーボックス28を開くために資格情報96が使用される場合、アクセス監視モジュール68は、モバイル資格情報管理システム29に通知することができ、モバイル資格情報管理システム29は、ユーザシステム10にモバイル機器24のユーザに関連した情報と共にアクセスイベントについて通知することができる。アクセス監視モジュール74はまた、車両用キーボックス28に対する試みられた無効なアクセスを追跡することができる。任意の数のモジュール64、66、68、70、72、74が、車両用キーボックス28のコントローラ46によって、またはモバイル機器24のアプリケーション32の一部として記憶され実行され得ることが考えられ、理解される。任意の数のモジュール64、66、68、70、72、74が、共に実行可能アプリケーション(すなわち、コンピュータソフトウェア製品)を構成してもよいことがさらに企図される。
【0036】
モバイル機器24は、ユーザインターフェース76、プロセッサ78(例えば、マイクロプロセッサ)、コンピュータ書き込み可能、且つ読み取り可能な電子記憶媒体80、スキャニングデバイスまたはカメラ82、及びトランシーバ84を含むことができる。記憶媒体80は、アプリケーション32を格納することができ、プロセッサ78は、アプリケーションを実行することができる。アプリケーション32は、複数のキーボックスの中から特定の車両用キーボックス28を識別するように構成することができる。一例では、モバイル機器24は、モバイル機器24のカメラ82を使用してバーコードとしてキーボックス識別子54を視覚的に読み取るように構成され得る。別の実施形態では、モバイル機器24はトランシーバ84を介してワイヤレス信号または狭域通信としてキーボックス識別子54を受信するように構成され得る。さらに第3の例では、アプリケーション32は、記憶媒体80に少なくとも部分的に記憶され、プロセッサ78によって実行されるモバイル機器24の地理的位置特定モジュール86を適用して車両25の位置を概ね判定することができる。
【0037】
車両用キーボックス28のキーボックス識別子54が狭域通信(例えばBluetooth信号)を介してアクセス可能である実施形態では、モバイル機器24は互換性のあるソフトウェア(すなわちアプリケーション32)でプログラムされてもよい。一例では、車両用キーボックス28またはコントローラ46は、車両用キーボックス識別子54を送信することができるBluetooth機器を含むことができる。トランシーバ(すなわち、受信機40及び送信機42)は、Bluetooth(登録商標)通信をサポートするタイプのものであってもよい。さらに、キーボックス識別子54は、車両用キーボックス28から継続的にブロードキャストされることができ、モバイル機器24が近くにあることを車両用キーボックス28が知るか認識することなく、モバイル機器24によって受信されることができる。
【0038】
モバイル機器24の地理的位置モジュール86を適用する一実施形態では、地理的位置モジュール86は、当該技術分野で周知の1つ以上の測位システムまたはプロトコルを使用して地理的位置を示す位置情報を判定するように構成されることができ、いくつかの非限定的な例として、全地球測位システム(GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)、全球測位衛星システム(GNSS)、ガリレオ、ロングレンジナビゲーション(LORAN)、National Marine Electronics Association (NMEA)、Trimble Standard Interface Protocol (TSIP)、DELORME(登録商標)EARTHMATE(登録商標)、Rockwell PLGR Protocol、iBeacon(登録商標)、及びSIRF(登録商標)が挙げられる。地理的位置モジュール86はまた、当該技術分野で周知のタイプの局所的、地域的、または敷地内システムを含むことができると理解され、いくつかの非限定的な例として、無線IDタグ(RFID)、赤外線(IR)、センサネットワーク、Wi-Fiベースの測位、ウルトラワイドバンド(UWB)測位システムが挙げられる。地理的位置モジュール86は、車両用キーボックス28のアプリケーション52と連携して動作することができる。地理的位置モジュール86は、全地球測位システム(GPS)受信機回路、または他の衛星ナビゲーションシステムに関連する回路であってもよい。いずれの場合も、モジュール86及びアプリケーション52は、車両用キーボックス28の既知の配置に対するモバイル機器24の位置を判定するように機能する。測位情報はまた、当該技術分野で周知のタイプを含むことができることも理解され、いくつかの非限定的な例として、地理的緯度及び経度、ユニバーサル横メルカトル(UTM)図法及びユニバーサル極心平射(UPS)図法の座標、立体画法座標、測地高、デカルト座標系、並びに敷地アドレスなどが挙げられる。
【0039】
車両用キーアクセス制御システム20のオペレーションを、販売可能な各車両25がそれぞれの車両用キーボックス28を有し得る車両ディーラーでの適用例を用いて説明する。各車両用キーボックス28を、例えば販売店の敷地アドレスなどの既知の場所における車両25の特定の事例に予めプログラムするために相関モジュール70が使用され得る。各車両25はまた、駐車スペース識別子などの特定位置へと割り当てられ得る。モバイル機器24のユーザは、アプリケーション32を介して車両25を見てアクセスするよう要求することができる。或いは、資格認定モジュール64またはスケジューリングモジュール66を介して初期スケジューリングを実行することができ、スケジューリング要求に応答してアプリケーション32をモバイル機器24に提供することができる。次いで、モバイル機器24が、通信インターフェース92を介してサーバ30に要求信号(矢印90を参照)を送信することができる。次いで、サーバ30は、ユーザの適切な問い合わせを行い、ユーザの要求及び/または車両25の利用可能性を確認するために、スケジューリングモジュール66を適用することができる。一旦確認されると、サーバ30は、資格認定モジュール64を適用して、割り当てられた時間枠で解除可能ラッチ57を開放するように動作可能な資格情報96を判定し、割り当てることができる。一旦割り当てられると、サーバ30は、検証モジュール68を適用することができ、車両25に関する情報、並びにモバイル機器24に車両用キーボックス28との通信、及び操作に必要なコードまたは許可を提供する検証情報を含む信号を出力することができる。一例として、車両25に関連する追加の詳細情報は、ディーラー店舗の区画上での車両25の正確な駐車位置などの資格認定の検証が完了するまで、モバイル機器24によって直接アクセスできないことがある。
【0040】
モバイル機器24が車両用キーボックス28に近接しているとき、モバイル機器24は、通信インターフェース98を介して検索キー信号を車両用キーボックス28に出力することができる。検索キー信号は、サーバ30によって最初に提供された割り当てられた認証情報を有する資格情報96を含むことができる。車両用キーボックス28の認証アプリケーション52は、ユーザを認証して、次にキー保管庫38のラッチを解除することができる。
【0041】
次いで、モバイル機器24のユーザは、車両用キーボックス28から車両用キー22を取り外すことができる。取り外すと、またはキー保管庫38のラッチを外すと、車両用キーボックス28が資格情報96を確認し、車両用キー22へのアクセスを提供することを示す解除可能ラッチの開放インジケータが車両用キーボックス28から送信されることができる。サーバ30は、メッセージ100の1つとして解除可能ラッチの開放インジケータを受信することができ、それに応答して、車両25を識別するユーザシステム10への通知、及びモバイル機器24のユーザに関する情報を送信することができる。例えば、営業担当者は、ユーザシステム10を監視することができ、通知に応答した車両の場所にいるモバイル機器24のユーザの所へ行き、会うことができる。モバイル機器24のユーザに関する情報は、ユーザの名前、他の閲覧された車両の履歴、閲覧するために将来的にスケジュールされた車両のリスト、及び任意でユーザの写真を含むことができる。モバイル機器24のユーザに関するさらなる情報は、フォームを事前記入して提供されることができ、クレジットチェック、ドライバ履歴チェック、及びユーザによって合意された他のそのような行動を開始する。
【0042】
モバイル機器24のユーザは、営業部員/営業担当者が到着する前に車両用キー22を車両用ロック26に適用して車両25のロックを解除することができる。モバイル機器24のユーザが車両用キー22をキー保管庫38に返却すると、キープレゼンス検出器44は車両用キー22の返却を検出することができる。車両用キー22が返却されると、車両用キーボックス28のプロセッサ48は、モバイル機器24を介してサーバ30に送信される通知をメッセージ100に生成することができる。次いで、サーバ30は、イベントをユーザシステム10に中継することができる。キー返却の確認は、サーバ30からメッセージ104としてモバイル機器24に送信されてもよく、その確認はユーザインターフェース76上に表示することができる。さらに、管理モジュール72は、車両25の点検を手配するか、またはモバイル機器24のユーザとのフォローアップコンタクトをスケジュールするために、ユーザの出発時にサーバ30によって適用されてもよい。
【0043】
図4は、モバイル機器24のユーザインターフェース76の一例を示し、
図1をさらに参照して説明される。モバイル機器24のユーザが、資格情報96が割り当てられた時間枠中に車両25にアクセスすることを要求すると、直接見た所望の車両(車両25)が特定されるまで複数の車両をスクロールし、複数の車両から検索するためにユーザ入力202が使用されることができる。ユーザインターフェース76は、車両25の特有な場所などの情報206と共に、車両25に関連付けられた1つ以上の画像204を表示することができる。ユーザインターフェース76はまた、車両25に関するユーザシステム10のユーザと話をするための、またはメッセージを送るための連絡先情報208を表示することができる。資格情報210は、資格情報96を受信すると表示することができ、資格情報210は、割り当てられた時間枠、及び車両用キーボックス28の発見/アクセスを支援する任意のコードを含むことができる。
【0044】
図5は、本開示の一実施形態によるモバイル資格情報管理の方法500のプロセスフローを示す。方法500は、
図1~5を参照して説明され、
図5に示したものの先にある追加のステップを含むことができる。
【0045】
ブロック502では、モバイル資格情報管理システム29は、割り当てられた時間枠内での資格情報96の受信に応答して、車両用キーボックス28の解除可能ラッチ57の開放をトリガするように動作可能なモバイル機器24に資格情報96を発行する。資格情報96は、車両25及び割り当てられた時間枠を識別するスケジューリング要求に応答して発行されることができる。確認メッセージは、スケジューリング要求に応答して、資格情報96にアクセスするためのリンクと共にモバイル機器24に送信されることができる。リンクは、(例えば、資格情報210の一部として)ユーザインターフェース76上にハイパーリンクとして表示され得る。資格情報96は、リンクのアクティブ化に応答してモバイル機器24に転送されることができる。
【0046】
ブロック504では、モバイル資格情報管理システム29が、車両用キーボックス28が資格情報96を確認し、車両用キーボックス28に割り当てられた車両25に対応する車両用キー22へのアクセスを提供することを示す、車両用キーボックス28からの解除可能ラッチの開放インジケータを監視する。割り当てられた時間枠の間に資格情報96が使用されない場合、割り当てられた時間枠の後に、資格情報96を使用した車両用キーボックス28の解除可能ラッチ57を開放するアクセスは無効化されることができる。
【0047】
ブロック506では、モバイル資格情報管理システム29は、解除可能ラッチの開放インジケータの受信に応答して、ユーザシステム10へ通知を送信し、当該通知は、車両25及びモバイル機器24のユーザに関する情報を識別する。モバイル機器24のユーザに関する情報は、スケジューリング要求、及び資格情報96にリンクされたユーザの識別子の作成中に、例えば、資格認定モジュール64によって収集されることができる。必要であれば、資格情報96を使用して解除可能ラッチ57を開放する前に(例えば、疑わしい活動の場合には管理モジュール72によって)管理要求に応答して、資格情報96を取り消すことができる。
【0048】
上述したように、実施形態は、プロセッサによって実現されるプロセス形態であってもよく、プロセッサなどのこれらプロセスを実行するデバイスであってもよい。実施形態はまた、ネットワーククラウドストレージ、SDカード、フラッシュドライブ、フロッピーディスク、CD-ROM、ハードドライブ、または任意の他のコンピュータ可読記憶媒体などの有形媒体に組み込まれた命令を含むコンピュータプログラムコードの形態であってもよく、コンピュータプログラムコードがコンピュータにロードされ、コンピュータによって実行されると、コンピュータは、本実施形態を実施するための装置となる。実施形態はまた、コンピュータプログラムコードの形態であることができ、例えば、記憶媒体に格納され、コンピュータにロードされ、及び/またはコンピュータによって実行され、もしくは伝送媒体を介して伝送されコンピュータにロードされ、及び/またはコンピュータによって実行され、もしくは電気配線または電気ケーブル、光ファイバー、もしくは電磁放射などの伝送媒体を介して伝送され、コンピュータプログラムコードがコンピュータにロードされ実行されると、当該コンピュータは、実施形態を実施するための装置となる。汎用マイクロプロセッサに実装される場合、コンピュータプログラムコードセグメントは、特定の論理回路を生成するようにマイクロプロセッサを構成する。
【0049】
用語「約」は、出願時に利用可能な装置に基づく特定の量の測定に関連する誤差の程度を含むことが意図される。例えば、「約」は、所与の値の±8%または5%または2%の範囲を含むことができる。
【0050】
本明細書で使用する用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、本開示を限定する意図はない。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用される場合、用語「含む(comprises)」及び/または「含む(comprising)」は、記載された機能、整数、ステップ、オペレーション、要素、及び/または構成要素の存在を特定するが、1つ以上の他の機能、整数、ステップ、オペレーション、要素、構成要素、及び/またはそれらの群の存在を除外するものでないとさらに理解される。
【0051】
本開示は、例示的な実施形態を参照して説明されているが、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能であり、それらの要素を等価物と置き換えることができることは当業者に理解されるであろう。さらに、本開示の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本開示の教示に適合させるために、多くの改変を行うことができる。従って、本開示は、本開示を実施するために企図される最良の形態として開示される特定の実施形態に限定されず、本開示は、特許請求の範囲内に包含されるすべての実施形態を含むことが意図される。