(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-26
(45)【発行日】2023-10-04
(54)【発明の名称】乗り物用シート
(51)【国際特許分類】
B68G 7/05 20060101AFI20230927BHJP
B60N 2/58 20060101ALI20230927BHJP
A47C 31/02 20060101ALI20230927BHJP
【FI】
B68G7/05 B
B60N2/58
A47C31/02 B
(21)【出願番号】P 2019224806
(22)【出願日】2019-12-12
【審査請求日】2022-07-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000133098
【氏名又は名称】株式会社タチエス
(74)【代理人】
【識別番号】110002505
【氏名又は名称】弁理士法人航栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩田 洋介
【審査官】寺澤 忠司
(56)【参考文献】
【文献】実開昭62-109695(JP,U)
【文献】実開平03-039498(JP,U)
【文献】特開2006-116059(JP,A)
【文献】特開2016-101324(JP,A)
【文献】特開平10-076084(JP,A)
【文献】特開2005-237685(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2001/0019202(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B68G 7/05
B60N 2/58
A47C 31/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のカバー部材が縫合されて形成されたカバーを有する乗り物用シートであって、
前記複数のカバー部材は、前記乗り物用シートの側面に位置する側面カバー部材を含み、
前記側面カバー部材は、第一部材と、前記第一部材の
短手方向の端部に縫合された段差形成用の第二部材と、を備え
、
前記第一部材と前記第二部材は、前記短手方向に並ぶ第1シーム及び第2シームによって縫合されており、
前記第2シームは、前記第一部材の表側と前記第二部材の表側が接触した状態にて前記第一部材と前記第二部材とを縫合しており、
前記第1シームは、前記第一部材の表側と前記第二部材の裏側が接触した状態にて前記第一部材と前記第二部材とを縫合しており、
前記第二部材は、前記第2シームの位置から前記第1シームの位置に向かって折り返された状態にて、前記第一部材と縫合されている乗り物用シート。
【請求項2】
請求項
1記載の乗り物用シートであって、
前記第二部材は、前記乗り物用シートの正面側に配置されている乗り物用シート。
【請求項3】
請求項
1又は2記載の乗り物用シートであって、
前記第2シームは、前記第一部材と前記第二部材の短手方向の一方の端部とを縫合しており、
前記第1シームは、前記第一部材と前記第二部材の短手方向の他方の端部とを縫合している乗り物用シート。
【請求項4】
請求項1から
3のいずれか1項記載の乗り物用シートであって、
前記第一部材の前記端部は、他の前記カバー部材と縫合されている乗り物用シート。
【請求項5】
請求項1から
4のいずれか1項記載の乗り物用シートであって、
前記第二部材の厚みは、前記第一部材の厚みよりも大きい乗り物用シート。
【請求項6】
請求項1から
4のいずれか1項記載の乗り物用シートであって、
前記第二部材の厚みは、前記第一部材の厚みと同じである乗り物用シート。
【請求項7】
請求項1から
6のいずれか1項記載の乗り物用シートであって、
前記側面カバー部材は、シートバックの側面に配置されるものである乗り物用シート。
【請求項8】
請求項1から
7のいずれか1項記載の乗り物用シートであって、
前記側面カバー部材は、ヘッドレストの側面に配置されるものである乗り物用シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗り物用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1から特許文献3には、車両用シートのトリムカバーの縫製方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6511254号公報
【文献】特開2017-79923号公報
【文献】特開平9-30369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動車及び電車等の車両、航空機、並びに船舶等の乗り物に搭載される乗り物用シートは、外観品質を高めることが求められる。例えば、特許文献1には、アクセントラインによってシートの外観品質を高める方法が記載されている。また、特許文献2には、加飾帯によってシートの外観品質を高める方法が記載されている。
【0005】
シートにおける着座した人と接触し得る正面部分にアクセントライン又は加飾帯を形成する場合には、座り心地に影響がないように、特許文献1及び特許文献2に記載されているように、アクセントライン又は加飾帯と、その周囲にあるカバー部材との段差をなくすことが行われる。しかし、このような段差をなくす方法を採用すると縫合作業が複雑化する。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、縫合作業を簡易なものとしながら座り心地と外観品質を両立させることのできる乗り物用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の乗り物用シートは、複数のカバー部材が縫合されて形成されたカバーを有する乗り物用シートであって、前記複数のカバー部材は、前記乗り物用シートの側面に位置する側面カバー部材を含み、前記側面カバー部材は、第一部材と、前記第一部材の端部に縫合された段差形成用の第二部材と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、縫合作業を簡易なものとしながら座り心地と外観品質を両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の乗り物用シートの一実施形態である自動車用シート100の概略構成を示す外観模式図である。
【
図2】
図1に示す側面カバー部材24を表側から斜めに見た状態を模式的に示した図である。
【
図3】
図2に示すA-A線の断面を模式的に示した図である。
【
図4】側面カバー部材24の断面の変形例を示す模式図である。
【
図5】
図1に示す自動車用シート100の変形例である自動車用シート100Aの概略構成を示す外観模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】
(乗り物用シートの構成)
図1は、本発明の乗り物用シートの一実施形態である自動車用シート100の概略構成を示す外観模式図である。
図1に示すように、自動車用シート100は、正規の姿勢で着座した利用者の臀部及び大腿部を支持するシートクッション10と、正規の姿勢で着座した利用者の腰部及び背部を支持するシートバック20と、正規の姿勢で着座した利用者の頭部を支持するヘッドレスト30と、を備える。
【0012】
以下では、自動車用シート100に正規の姿勢にて座る利用者の前方を前方向と記載し、その利用者の後方を後ろ方向と記載し、これらを併せて前後方向と記載する。また、前後方向に直交する方向(その利用者の右方向及び左方向)を左右方向と記載する。また、前後方向及び左右方向に垂直な方向であって、ヘッドレスト30からシートクッション10側に向かう方向を下方向と記載し、下方向の逆方向を上方向と記載する。
【0013】
シートクッション10は、図示省略のシートフレームと、スポンジ又はウレタン樹脂等で構成された図示省略のパッドと、これらシートフレーム及びパッドを覆うトリムカバー10Tと、を備える。
【0014】
シートバック20は、図示省略のシートフレームと、スポンジ又はウレタン樹脂等で構成された図示省略のパッドと、これらシートフレーム及びパッドを覆うトリムカバー20Tと、を備える。
【0015】
トリムカバー20Tは、複数のカバー部材が縫合されて形成された袋状のカバーである。
図1の例では、トリムカバー20Tは、シートバック20の前面の右端部に位置するカバー部材22と、シートバック20の前面の中央部に位置するカバー部材21と、シートバック20の前面の左端部に位置するカバー部材23と、シートバック20の左側面に位置する側面カバー部材24と、シートバック20の右側面に位置する側面カバー部材25と、シートバック20の上面及び背面に位置するカバー部材26と、が縫合されて構成されている。なお、トリムカバー20Tの構成は一例であり、これに限定されるものではない。側面カバー部材24及び側面カバー部材25は、それぞれ、シートクッション10側からヘッドレスト30側に向かって延びる長尺形状となっている。
【0016】
ヘッドレスト30は、シートバック20の上面に固定される図示省略のステーと、このステーを支持するインナーケースと、インナーケースを覆う図示省略のパッドと、このパッドを覆う袋状のトリムカバー30Tと、を備える。
【0017】
(側面カバー部材の構成)
図2は、
図1に示す側面カバー部材24を表側から斜めに見た状態を模式的に示した図である。
図3は、
図2に示すA-A線の断面を模式的に示した図である。A-A線は、側面カバー部材24の短手方向に沿う線である。
【0018】
側面カバー部材24は、第一部材24aと、第一部材24aと縫合された第二部材24bと、によって構成されている。
【0019】
図3に示すように、第一部材24aは、本革又は合成皮革等により構成される表皮Saと、表皮Saに固着されたワディングWaと、を備える。
【0020】
図3に示すように、第二部材24bは、本革又は合成皮革等により構成される表皮Sbと、表皮Sbに固着されたワディングWbと、を備える。第二部材24bは、第一部材24aにおける短手方向の一方の端部(換言すると、自動車用シート100の背面側の端部)に、短手方向に離間して形成されたシームSe1及びシームSe2によって縫合されている。
【0021】
図1及び
図2に示すように、第二部材24bは、側面カバー部材24におけるシートクッション10側の端部からヘッドレスト30側の端部に渡って設けられている。
【0022】
図2及び
図3に示すように、シームSe1とシームSe2は、それぞれ、第一部材24aと第二部材24bの2つの部材だけを縫合している部分である。シームSe2は、表皮Sbと表皮Saが接触した状態にて第一部材24aと第二部材24bを縫合している。シームSe1は、ワディングWbと表皮Saが接触した状態にて第一部材24aと第二部材24bを縫合している。つまり、第二部材24bは、シームSe2の位置からシームSe1の位置に向かって、ワディングWbが内側となるように折り返された状態にて、第一部材24aと縫合されている。
【0023】
第一部材24aと第二部材24bは、それぞれ、シームSe1及びシームSe2の近傍において厚みが薄くなっている。一方、第二部材24bにおけるシームSe1とシームSe2とで挟まれる部分は、第一部材24aと縫合されていないため、折り返しによって厚みが生じている。この結果、側面カバー部材24には、第一部材24aの露出している部分と、第二部材24bの露出している部分とに段差STが形成されている。このように、第二部材24bは、段差形成用の部材となっている。
【0024】
側面カバー部材24における第一部材24aの端部、例えば、シームSe1よりもシートバック20の背面側の部分は、
図1に示したカバー部材26と縫合されている。
【0025】
なお、トリムカバー20Tは、左右方向の中心を境にして線対称の形状となっているため、側面カバー部材25と側面カバー部材24は同様の構成となっている。
【0026】
(実施形態の効果)
以上のように、自動車用シート100によれば、シートバック20の側面カバー部材24が第二部材24bによって形成された厚み(換言すると、膨らみ)を持つ構成となっている。このため、この厚みを持たせた部分によって、シートバック20のデザイン性を向上させることができる。また、シートバック20の前後方向の厚みを薄く見せる効果を得ることができ、スタイリッシュな外観を実現することができる。また、側面カバー部材24と側面カバー部材25は、自動車用シート100に着座した利用者と接触しにくい位置にある。このため、座り心地を低下させることなく、外観品質の向上を図ることができる。
【0027】
また、側面カバー部材24は、シームSe1とシームSe2の各々が第一部材24aと第二部材24bのみを縫合する構成である。この構成によれば、第二部材24bの折り返された部分の厚みを容易に大きくすることができ、段差STを効果的に形成することができる。
【0028】
(実施形態の好ましい例)
第一部材24aの厚みと第二部材24bの厚みは、同じとすることが好ましい。このようにすることで、側面カバー部材24の製造コストを下げることができる。
【0029】
また、第二部材24bの厚みを第一部材24aの厚みより大きくしてもよい。このようにすることで、第二部材24bによって形成される段差STをより大きくすることができ、外観品質をより向上させることができる。
【0030】
シームSe2は、第二部材24bと第一部材24aの表皮Saとを縫合するものとしてもよい。
図4は、側面カバー部材24の断面の変形例を示す模式図である。この変形例では、シームSe2が、第二部材24bの表皮Sb、第二部材24bのワディングWb、及び第一部材24aの表皮Saの3つを縫合する構成となっている。この構成によれば、シームSe2の位置における第一部材24aのワディングWaの厚みを
図3の例よりも大きくすることができる。この結果、第二部材24bによって形成される厚みを更に大きくすることができる。
【0031】
また、
図4において、更に、シームSe1が、第二部材24bの表皮Sb、第二部材24bのワディングWb、及び第一部材24aの表皮Saの3つを縫合する構成としてもよい。この構成によれば、シームSe1の位置における第一部材24aのワディングWaの厚みを
図3の例よりも大きくすることができる。この結果、第二部材24bによって形成される厚みを更に大きくすることができる。
【0032】
なお、シームSe1とシームSe2がそれぞれワディングWaを縫合しない構成とする場合には、例えば、表皮Saに対して第二部材24bを縫合した後、表皮Saの裏側に露出しているシームSe1とシームSe2を覆うようにして、表皮Saの裏面にワディングWaを固着して、側面カバー部材24を完成させればよい。
【0033】
以上の説明では、側面カバー部材24における自動車用シート100の背面側の端部に第二部材24bが縫合されて厚みが形成されるものとした。しかし、側面カバー部材24における自動車用シート100の正面側の端部に第二部材24bが縫合される構成とすることがより好ましい。このようにすることで、自動車用シート100を薄く見せる効果を強く得ることができる。
【0034】
また、側面カバー部材24における段差形成用の第二部材24bは、第一部材24aに対し、素材、色、又は触感を変えてもよい。このようにすることで、自動車用シート100の外観品質を更に向上させることができる。
【0035】
図5は、
図1に示す自動車用シート100の変形例である自動車用シート100Aの概略構成を示す外観模式図である。自動車用シート100Aは、ヘッドレスト30のトリムカバー30Tがトリムカバー30Taに変更された点を除いては、自動車用シート100と同じ構成である。
【0036】
トリムカバー30Taは、ヘッドレスト30の左側面に配置された側面カバー部材33と、ヘッドレスト30の右側面に配置された側面カバー部材34と、ヘッドレスト30の上面、前面、及び背面に配置されたカバー部材32と、が縫合されて構成されている。
【0037】
側面カバー部材33は、第一部材33aと、第一部材33aの自動車用シート100Aの背面側の端部に縫合された段差形成用の第二部材33bと、によって構成されている。
【0038】
側面カバー部材34は、第一部材34aと、第一部材33aの自動車用シート100Aの背面側の端部に縫合された段差形成用の第二部材34bと、によって構成されている。
【0039】
側面カバー部材33と側面カバー部材34の構成は、サイズ等を除いては、側面カバー部材24及び側面カバー部材25と同じ構成である。
【0040】
図5に示すように、側面カバー部材24及び側面カバー部材25と同様のカバー部材を、ヘッドレスト30の両側面に配置することで、ヘッドレスト30のデザイン性を向上させることができる。特に、トリムカバー30Taとトリムカバー20Tとで、段差形成用の第二部材の位置を同じ側(車両用シート100Aの正面側又は背面側)とすることで、外観品質をより向上させることができる。側面カバー部材33と側面カバー部材34は、それぞれ、自動車用シート100の背面側に段差形成用の部材が配置される構成としたが、自動車用シート100の正面側に段差形成用の部材が配置される構成とすることがより好ましい。このようにすることで、ヘッドレスト30を薄く見せる効果を強く得ることができる。
【0041】
なお、自動車用シート100Aにおいて、側面カバー部材24と側面カバー部材25は、それぞれ、段差形成用の部材を含まない従来と同じ構成とすることもできる。
【0042】
以上の説明では、乗り物用シートの一実施形態として、自動車に搭載される自動車用シート100及び自動車用シート100Aを例にした。しかし、本発明は、自動車に搭載されるシートに限らず、自動車、電車、航空機、及び船舶等の乗り物に搭載されるシートであれば適用可能である。
【0043】
以上説明してきたように、本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。
【0044】
(1)
複数のカバー部材が縫合されて形成されたカバーを有する乗り物用シートであって、
前記複数のカバー部材は、前記乗り物用シートの側面に位置する側面カバー部材を含み、
前記側面カバー部材は、第一部材と、前記第一部材の端部に縫合された段差形成用の第二部材と、を備える乗り物用シート。
【0045】
(1)によれば、座り心地に影響しない乗り物用シートの側面において、第二部材による段差が存在するため、乗り物用シートを薄く見せる効果等によって外観品質を高めつつ、座り心地の低下を防ぐことができる。また、段差をなくすための作業は不要となるため、縫合作業を簡略化できる。
【0046】
(2)
(1)記載の乗り物用シートであって、
前記第二部材は、前記第一部材の短手方向の前記端部に縫合されている乗り物用シート。
【0047】
(2)によれば、乗り物用シートを薄く見せる効果を得ることができる。
【0048】
(3)
(2)記載の乗り物用シートであって、
前記第二部材は、前記乗り物用シートの正面側に配置されている乗り物用シート。
【0049】
(3)によれば、乗り物用シートを薄く見せる効果を強く得ることができる。
【0050】
(4)
(2)又は(3)記載の乗り物用シートであって、
前記第一部材と前記第二部材は、2本のシームによって縫合されており、
前記2本のシームは、それぞれ、前記第一部材と前記第二部材のみを縫合している乗り物用シート。
【0051】
(4)によれば、側面カバー部材の作成を容易に行うことができる。また、段差を容易に形成することができる。
【0052】
(5)
(1)から(4)のいずれか1つに記載の乗り物用シートであって、
前記第一部材の前記端部は、他の前記カバー部材と縫合されている乗り物用シート。
【0053】
(5)によれば、他のカバー部材と第一部材との間に第二部材によって段差が形成される状態となる。このように、側面カバー部材と他のカバー部材との境界付近に段差が形成されることで、シートの外観品質を向上させることができる。
【0054】
(6)
(1)から(5)のいずれか1つに記載の乗り物用シートであって、
前記第二部材の厚みは、前記第一部材の厚みよりも大きい乗り物用シート。
【0055】
(6)によれば、第二部材によって形成される段差を大きなものとすることができ、外観品質をより向上させることができる。
【0056】
(7)
(1)から(5)のいずれか1つに記載の乗り物用シートであって、
前記第二部材の厚みは、前記第一部材の厚みと同じである乗り物用シート。
【0057】
(7)によれば、第一部材と第二部材を共通して製造できるため、乗り物用シートの製造コストを下げることができる。
【0058】
(8)
(1)から(7)のいずれか1つに記載の乗り物用シートであって、
前記側面カバー部材は、シートバックの側面に配置されるものである乗り物用シート。
【0059】
(8)によれば、目につきやすい位置に段差を形成可能なため、シートを薄く見せる効果等を高めることができる。
【0060】
(9)
(1)から(8)のいずれか1つに記載の乗り物用シートであって、
前記側面カバー部材は、ヘッドレストの側面に配置されるものである乗り物用シート。
【0061】
(9)によれば、目につきやすい位置に段差を形成可能なため、シートを薄く見せる効果等を高めることができる。
【符号の説明】
【0062】
Se1,Se2 シーム
10T,20T,30T,30Ta トリムカバー
10 シートクッション
20 シートバック
21,22,23,26,32 カバー部材
24a,33a,34a 第一部材
24b,33b,34b 第二部材
24,25,33,34 側面カバー部材
30 ヘッドレスト
100A,100 自動車用シート