(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-26
(45)【発行日】2023-10-04
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
H04N 5/66 20060101AFI20230927BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20230927BHJP
G09G 5/10 20060101ALI20230927BHJP
G09G 5/36 20060101ALI20230927BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20230927BHJP
【FI】
H04N5/66 B
G09F9/00 362
G09F9/00 351
G09G5/10 B
G09G5/36 300
G09G5/00 510Q
(21)【出願番号】P 2022116082
(22)【出願日】2022-07-21
【審査請求日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】PCT/KR2021/012203
(32)【優先日】2021-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】WO
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】ハンジン チョ
(72)【発明者】
【氏名】グンヒ カク
【審査官】長谷川 素直
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-135366(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0239068(US,A1)
【文献】特開2002-091635(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0289251(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0103735(US,A1)
【文献】特開平11-086104(JP,A)
【文献】特開2013-130698(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/66
G09F 9/00
G09G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像ソースを出力するディスプレイ部と、
前記ディスプレイ部の動きのための動力源を提供するモータと、
外部電源から供給された電力を前記ディスプレイ部または前記モータに出力するパネル電力供給部と、
前記ディスプレイ部に対する動き命令を受信し、前記動き命令に対応して前記モータに必要なモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別し、前記モータ駆動電力が確保されると判別した場合、前記パネル電力供給部から電力が供給される前記モータを制御して前記ディスプレイ部に対する動き動作を行うプロセッサと、を含む、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記モータ駆動電力が確保されないと判別した場合、前記映像ソースの映像出力設定情報を変更して前記モータに必要なモータ駆動電力を確保する、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記映像ソースの映像明るさ設定を既存の映像明るさ設定より暗く設定して映像出力設定情報を変更し、前記モータに必要なモータ駆動電力を確保する、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記映像ソースの映像サイズ設定を既存の映像サイズ設定より小さく設定して映像出力設定情報を変更し、前記モータに必要なモータ駆動電力を確保する、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記ディスプレイ部に対する動き動作を行い、前記映像ソースの映像出力設定情報を既存の映像出力設定情報に変更する、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記映像ソースのオーディオを出力するオーディオ出力部と、
前記外部電源から供給された電力を前記オーディオ出力部または前記モータに出力するサウンド電力供給部とをさらに含み、
前記プロセッサは、
前記モータ駆動電力が確保されると判別した場合、前記サウンド電力供給部から電力が供給される前記モータを制御して前記ディスプレイ部に対する動き動作を行う、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記モータ駆動電力が確保されないと判別した場合、前記映像ソースのサウンド出力設定情報を変更して前記モータに必要なモータ駆動電力を確保する、請求項6に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記ディスプレイ部に対する動き動作を行い、前記映像ソースのサウンド出力設定情報を既存のサウンド出力設定情報に変更する、請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記モータに必要なモータ駆動電力を確保できるモータ予想駆動時間を取得し、前記取得したモータ予想駆動時間の間、前記パネル電力供給部から電力が供給される前記モータを制御して前記ディスプレイ部に対する動き動作を行う、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記映像ソースに基づいて第1映像再生区間において前記ディスプレイ部で消費される映像表示消費電力を取得し、
前記取得した映像表示消費電力および限界消費電力に基づいて、前記モータ駆動電力が確保されるか否かを判別し、
前記第1映像再生区間において前記モータ駆動電力を確保できる場合、前記第1映像再生区間の再生開始時間から再生終了時間までをモータ予想駆動時間として取得する、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記第1映像再生区間において前記モータ駆動電力を確保できない場合、前記第1映像再生区間を所定時間だけシフトして第2映像再生区間において前記モータ駆動電力を確保できるか否かを判別する、請求項10に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記動き命令は、
前記ディスプレイ部の回転、折りたたみ、ローリングおよび移動に関する命令のうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記動き命令に対応する前記ディスプレイ部の動き動作が開始して完了する時まで前記モータに必要なモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別する、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、
前記ディスプレイ装置で消費されている総消費電力および限界消費電力に基づいて、前記モータに必要なモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別する、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示のディスプレイ装置に関するものであり、より詳しくは、モータを備えるディスプレイ装置においてモータのためのパワー設計容量を低減させることができるディスプレイ装置およびモータ制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置とは、外部から受信した映像情報または内部に貯蔵された映像情報を表示する装置である。代表的なディスプレイ装置としては、TV、モニター、ラップトップ、スマートフォン等を挙げることができる。
【0003】
ただし、スマートフォン等のような従来のモバイルディスプレイ装置は、携帯性のためにその大きさに制限がある。逆に、TV等のように相対的に大きいディスプレイ装置は、広い設置空間を必要とし、移動が不便な問題点がある。
【0004】
これを解決するために、最近のディスプレイ装置は、折りたたみ可能なフォルダブルディスプレイを利用したり、巻き取り可能なローラブルディスプレイを利用する。
【0005】
また、最近横モード映像だけではなく縦モード映像が人気である。一般的に、TV等のように相対的に大きいディスプレイ装置は、横モード映像に最適化されたディスプレイ画面の大きさを有する。
【0006】
これを解決するために、最近のディスプレイ装置は、横モードから縦モードにディスプレイを回転できる機能を支援する。
【0007】
ただし、ディスプレイ装置がディスプレイを折りたたみ(folding)、ローリング(rolling)操作するためにはモータが必要となり、このモータに電力を供給できる電力供給モジュールを別途設計しなければならない。従って、モータ供給用電源回路を追加で設計しなければならない等のコスト上昇問題が発生し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示が解決しようとする課題は、別途のモータ専用電力供給モジュールを設計することなく、他の電力供給モジュールからモータに電力が供給されるようにして、コストを節減できるディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【0009】
本開示が解決しようとする課題は、モータの駆動に必要な電力だけ他の電力消費モジュールに使用される電力を減少させ、他の電力供給モジュールからモータに電力を供給できるようにするディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の実施例に係るディスプレイ装置は、映像ソースを出力するディスプレイ部と、ディスプレイ部の動きのための動力源を提供するモータと、外部電源から供給された電力をディスプレイ部またはモータに出力するパネル電力供給部と、ディスプレイ部に対する動き命令を受信し、動き命令に対応してモータに必要なモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別し、モータ駆動電力が確保されたと判別した場合、パネル電力供給部から電力が供給されるモータを制御してディスプレイ部に対する動き動作を行うプロセッサと、を含む。
【0011】
本開示の実施例に係るディスプレイ装置は、モータ駆動電力が確保されていないと判別した場合、映像ソースの映像出力設定情報を変更してモータに必要なモータ駆動電力を確保するプロセッサを含む。
【0012】
本開示の実施例に係るディスプレイ装置は、映像ソースの映像明るさ設定を既存の映像明るさ設定より暗く設定して映像出力設定情報を変更して、モータに必要なモータ駆動電力を確保するプロセッサを含む。
【0013】
本開示の実施例に係るディスプレイ装置は、映像ソースの映像サイズ設定を既存の映像サイズ設定より小さく設定して映像出力設定情報を変更して、モータに必要なモータ駆動電力を確保するプロセッサを含む。
【0014】
本開示の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイ部に対する動き動作を行い、映像ソースの映像出力設定情報を既存の映像出力設定情報に変更するプロセッサを含む。
【0015】
本開示の実施例に係るディスプレイ装置は、外部電源から供給された電力をオーディオ出力部またはモータに出力するサウンド電力供給部を含み、モータ駆動電力が確保されたと判別した場合、サウンド電力供給部から電力が供給されるモータを制御してディスプレイ部に対する動き動作を行うプロセッサを含む。
【0016】
本開示の実施例に係るディスプレイ装置は、モータ駆動電力が確保されていないと判別した場合、映像ソースのサウンド出力設定情報を変更してモータに必要なモータ駆動電力を確保するプロセッサを含む。
【0017】
本開示の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイ部に対する動き動作を行い、映像ソースのサウンド出力設定情報を既存のサウンド出力設定情報に変更するプロセッサを含む。
【0018】
本開示の実施例に係るディスプレイ装置は、モータに必要なモータ駆動電力を確保できるモータ予想駆動時間を獲得し、獲得したモータ予想駆動時間の間パネル電力供給部から電力が供給されるモータを制御してディスプレイ部に対する動き動作を行うプロセッサを含む。
【0019】
本開示の実施例に係るディスプレイ装置は、映像ソースに基づいて第1映像再生区間においてディスプレイ部で消費される映像表示消費電力を獲得し、獲得した映像表示消費電力および限界消費電力に基づいてモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別し、第1映像再生区間においてモータ駆動電力を確保できる場合、第1映像再生区間の再生開始時間から再生終了時間までをモータ予想駆動時間として獲得するプロセッサを含む。
【0020】
本開示の実施例に係るディスプレイ装置は、第1映像再生区間においてモータ駆動電力を確保できない場合、第1映像再生区間を所定時間だけシフトして第2映像再生区間においてモータ駆動電力を確保できるのか否かを判別するプロセッサを含む。
【0021】
本開示の実施例に係る動き命令は、ディスプレイ部の回転、折りたたみ、ローリングおよび移動に関する命令のうち少なくとも一つを含む。
【0022】
本開示の実施例に係るディスプレイ装置は、動き命令に対応するディスプレイ部の動き動作が開始して完了する時までモータに必要なモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別するプロセッサを含む。
【0023】
本開示の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイ装置で消費されている総消費電力および限界消費電力に基づいてモータに必要なモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別するプロセッサを含む。
【発明の効果】
【0024】
本開示の実施例によれば、別途のモータ専用電力供給モジュールを設計することなく、他の電力供給モジュールからモータに電力が供給されるようにして、電力供給モジュールに関するコストを節減できるディスプレイ装置を提供することができる。
【0025】
本開示の実施例によれば、モータの駆動に必要な電力だけ他の電力消費モジュールに使用される電力を減少させ、他の電力供給モジュールからモータに電力を供給できるようにするディスプレイ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】
図1は、本開示の一実施例に係るディスプレイ装置の構成をブロック図で図示したものである。
【
図2】
図2は、本開示の一実施例に係る遠隔制御装置のブロック図である。
【
図3】
図3は、本開示の一実施例に係る遠隔制御装置の構成の例示図である。
【
図4】
図4は、本開示の一実施例により遠隔制御装置を活用する例示図である。
【
図5】
図5は、従来の一実施例に係る電源供給部を図示したブロック図である。
【
図6】
図6は、本開示の一実施例に係る電源供給部を図示したブロック図である。
【
図7】
図7は、本開示の一実施例に係るモータ制御方法を説明するためのフローチャートである。
【
図8】
図8は、本開示の一実施例に係る映像ソースの映像出力設定情報を変更してモータ駆動電力を確保するモータ制御方法を説明するための図面である。
【
図9】
図9は、本開示の一実施例に係る映像ソースの映像出力設定情報を変更してモータ駆動電力を確保するモータ制御方法を説明するための図面である。
【
図10】
図10は、本開示の一実施例に係る映像ソースの映像出力設定情報を変更してモータ駆動電力を確保するモータ制御方法を説明するための図面である。
【
図11】
図11は、本開示の一実施例に係る駆動電力確保が可能な映像区間まで待ち受けてモータ駆動電力を確保するモータ制御方法を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施例を図面を参照してより詳しく説明する。以下の説明で用いられる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は、明細書の作成を容易にするために付与また混用されるものとして、それ自体で相互区別される意味または役割を有するものではない。
【0028】
図1は、本発明の一実施例に係るディスプレイ装置の構成をブロック図で図示したものである。
【0029】
図1を参照すると、ディスプレイ装置100は、放送受信部130、外部装置インタフェース部135、貯蔵部140、ユーザ入力インタフェース部150、制御部170、無線通信部173、音声獲得部175、ディスプレイ部180、オーディオ出力部185、電源供給部190を含むことができる。
【0030】
放送受信部130は、チューナー131、復調部132及びネットワークインタフェース部133を含むことができる。
【0031】
チューナー131は、チャンネル選局命令に応じて特定放送チャンネルを選局することができる。チューナー131は、選局された特定放送チャンネルに対する放送信号を受信することができる。
【0032】
復調部132は、受信した放送信号をビデオ信号、オーディオ信号、放送プログラムに関連したデータ信号に分離することができ、分離したビデオ信号、オーディオ信号及びデータ信号を出力が可能な形態に復元することができる。
【0033】
ネットワークインタフェース部133は、ディスプレイ装置100をインターネット網を含む有/無線ネットワークと連結するためのインタフェースを提供することができる。ネットワークインタフェース部133は、接続されたネットワークまたは接続されたネットワークにリンクされた他のネットワークを通じて、他のユーザまたは他の電子機器とデータを送信または受信することができる。
【0034】
ネットワークインタフェース部133は、接続されたネットワークまたは接続されたネットワークにリンクされた他のネットワークを通じて、所定のウェブページに接続することができる。即ち、ネットワークを通じて所定のウェブページに接続して、当該サーバーとデータを送信または受信することができる。
【0035】
そして、ネットワークインタフェース部133は、コンテンツ提供者またはネットワーク運営者が提供するコンテンツまたはデータを受信することができる。即ち、ネットワークインタフェース部133は、ネットワークを通じてコンテンツ提供者またはネットワーク提供者から提供される映画、広告、ゲーム、VOD、放送信号等のコンテンツ及びそれに関連した情報を受信することができる。
【0036】
また、ネットワークインタフェース部133は、ネットワーク運営者が提供するファームウェアのアップデート情報及びアップデートファイルを受信することができ、インターネットまたはコンテンツ提供者またはネットワーク運営者にデータを送信することができる。
【0037】
ネットワークインタフェース部133は、ネットワークを通じて、公衆に公開(open)されたアプリケーションから所望のアプリケーションを選択して受信することができる。
【0038】
外部装置インタフェース部135は、隣接する外部装置内のアプリケーションまたはアプリケーションリストを受信して、制御部170または貯蔵部140に伝達することができる。
【0039】
外部装置インタフェース部135は、ディスプレイ装置100と外部装置の間の連結経路を提供することができる。外部装置インタフェース部135は、ディスプレイ装置100に無線または有線で連結された外部装置から出力された映像、オーディオのうちの1つ以上を受信して、制御部170に伝達することができる。外部装置インタフェース部135は、複数の外部入力端子を含むことができる。複数の外部入力端子はRGB端子、1つ以上のHDMI(High Definition Multimedia Interface)端子、コンポーネント(Component)端子を含むことができる。
【0040】
外部装置インタフェース部135を通じて入力された外部装置の映像信号は、ディスプレイ部180を通じて出力される。外部装置インタフェース部135を通じて入力された外部装置の音声信号は、オーディオ出力部185を通じて出力される。
【0041】
外部装置インタフェース部135に連結可能な外部装置は、セットトップボックス、ブルーレイプレーヤー、DVDプレーヤー、ゲーム機、サウンドバー、スマートフォン、PC、USBメモリー、ホームシアターのうちいずれか1つであってもよいが、これは例示に過ぎない。
【0042】
また、ディスプレイ装置100に、予め登録された他のユーザまたは他の電子機器のうち選択されたユーザまたは選択された電子機器に、ディスプレイ装置100に貯蔵された一部のコンテンツデータを送信することができる。
【0043】
貯蔵部140は、制御部170内の各信号処理及び制御のためのプログラムを貯蔵し、信号処理された映像、音声またはデータ信号を貯蔵することができる。
【0044】
また、貯蔵部140は、外部装置インタフェース部135またはネットワークインタフェース部133から入力される映像、音声またはデータ信号の臨時貯蔵のための機能をすることもでき、チャンネル記憶機能を通じて所定イメージに関する情報を貯蔵することもできる。
【0045】
貯蔵部140は、外部装置インタフェース部135またはネットワークインタフェース部133から入力されるアプリケーションまたはアプリケーションリストを貯蔵することができる。
【0046】
ディスプレイ装置100は、貯蔵部140内に貯蔵されているコンテンツファイル(動画ファイル、静止映像ファイル、音楽ファイル、文書ファイル、アプリケーションファイル等)を再生してユーザに提供することができる。
【0047】
ユーザ入力インタフェース部150は、ユーザが入力した信号を制御部170に伝達したり、制御部170からの信号をユーザに伝達することができる。例えば、ユーザ入力インタフェース部150は、Bluetooth、WB(Ultra Wideband)、ZigBee方式、RF(Radio Frequency)通信方式または赤外線(IR)通信方式等多様な通信方式に応じて、遠隔制御装置200から電源のオン/オフ、チャンネル選択、画面設定等の制御信号を受信して処理したり、制御部170からの制御信号を遠隔制御装置200に送信するように処理することができる。
【0048】
また、ユーザ入力インタフェース部150は、電源キー、チャンネルキー、ボリュームキー、設定値等のローカルキー(図示されない)から入力される制御信号を制御部170に伝達することができる。
【0049】
制御部170で映像処理された映像信号は、ディスプレイ部180に入力され、当該映像信号に対応する映像として表示される。また、制御部170で映像処理された映像信号は、外部装置インタフェース部135を通じて外部出力装置に入力される。
【0050】
制御部170で処理された音声信号は、オーディオ出力部185にオーディオ出力される。また、制御部170で処理された音声信号は、外部装置インタフェース部135を通じて外部出力装置に入力される。
【0051】
また、制御部170は、ディスプレイ装置100内の全般的な動作を制御することができる。
【0052】
また、制御部170は、ユーザ入力インタフェース部150を通じて入力されたユーザ命令または内部プログラムによってディスプレイ装置100を制御することができ、ネットワークに接続してユーザが所望するアプリケーションまたはアプリケーションリストをディスプレイ装置100内にダウンロードできるようにすることができる。
【0053】
制御部170は、ユーザが選択したチャンネル情報等が処理した映像または音声信号と一緒にディスプレイ部180またはオーディオ出力部185を通じて出力されるようにする。
【0054】
また、制御部170は、ユーザ入力インタフェース部150を通じて受信した外部装置映像再生命令に応じて、外部装置インタフェース部135を通じて入力される外部装置、例えばカメラまたはビデオカメラからの映像信号または音声信号がディスプレイ部180またはオーディオ出力部185を通じて出力されるようにする。
【0055】
一方、制御部170は、映像を表示するようにディスプレイ部180を制御することができ、例えばチューナー131を通じて入力される放送映像または外部装置インタフェース部135を通じて入力される外部入力映像またはネットワークインタフェース部を通じて入力される映像または貯蔵部140に貯蔵された映像がディスプレイ部180で表示されるように制御することができる。この場合、ディスプレイ部180に表示される映像は、停止映像または動画であってもよく、2D映像または3D映像であってもよい。
【0056】
また、制御部170は、ディスプレイ装置100内に貯蔵されたコンテンツまたは受信された放送コンテンツ、外部から入力される外部入力コンテンツが再生するように制御することができ、コンテンツは、放送映像、外部入力映像、オーディオファイル、停止映像、接続されたウェブ画面、及び文書ファイル等多様な形態を有することができる。
【0057】
無線通信部173は、有線または無線通信を通じて外部機器と通信を行うことができる。無線通信部173は、外部機器と近距離通信(Short range communication)を行うことができる。このために、無線通信部173は、BluetoothTM、BLE(Bluetooth Low Energy)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee、NFC(Near Field Communication)、Wi‐Fi(Wireless‐Fidelity)、Wi‐Fi Direct、Wireless USB(Wireless Universal Serial Bus)技術のうち少なくとも1つを利用して、近距離通信を支援することができる。このような、無線通信部173は、近距離無線通信網(Wireless Area Networks)を通じてディスプレイ装置100と無線通信システムの間、ディスプレイ装置100と他のディスプレイ装置100の間またはディスプレイ装置100とディスプレイ装置100(または外部サーバー)が位置したネットワークの間の無線通信を支援することができる。近距離無線通信網は、WPAN(Wireless Personal Area Networks)であってもよい。
【0058】
ここで、他のディスプレイ装置100は、本発明によるディスプレイ装置100とデータを交換できる(または連動可能な)ウェアラブルデバイス(wearable device)(例えば、スマートウォッチ(smartwatch)、スマートグラス(smart glass)、HMD(head mounted display))、スマートフォンのような移動端末であってもよい。無線通信部173は、ディスプレイ装置100周辺に、通信可能なウェアラブルデバイスを感知(または認識)することができる。さらに、制御部170は、感知されたウェアラブルデバイスが本発明によるディスプレイ装置100と通信するように認証された(authenticatED)デバイスである場合、ディスプレイ装置100で処理されるデータの少なくとも一部を、無線通信部173を通じてウェアラブルデバイスに送信することができる。従って、ウェアラブルデバイスのユーザは、ディスプレイ装置100で処理されるデータを、ウェアラブルデバイスを通じて利用することができる。
【0059】
音声獲得部175は、オーディオを獲得することができる。音声獲得部175は、少なくとも1つのマイク(図示されない)を含むことができ、マイク(図示されない)を通じてディスプレイ装置100周辺のオーディオを獲得することができる。
【0060】
ディスプレイ部180は、制御部170で処理された映像信号、データ信号、OSD信号または外部装置インタフェース部135で受信される映像信号、データ信号等をそれぞれR、G、B信号に変換して駆動信号を生成することができる。
【0061】
一方、
図1に図示されたディスプレイ装置100は、本発明の一実施例に過ぎず、図示された構成要素のうちの一部は、実際具現されるディスプレイ装置100の仕様に応じて統合、追加または省略することができる。
【0062】
即ち、必要に応じて2以上の構成要素が1つの構成要素として統合されたり、或いは1つの構成要素が2以上の構成要素に細分されて構成されてもよい。また、各ブロックでなされる機能は、本発明の実施例を説明するためのものであり、その具体的な動作や装置は、本発明の権利範囲を制限するものではない。
【0063】
本発明のさらに別の実施例によれば、ディスプレイ装置100は、
図1に図示されたものとは違って、チューナー131と復調部132を備えず、ネットワークインタフェース部133または外部装置インタフェース部135を通じて映像を受信して再生することもできる。
【0064】
例えば、ディスプレイ装置100は、放送信号または多様なネットワークサービスによるコンテンツを受信するため等のようなセットトップボックス等のような映像処理装置と映像処理装置から入力されるコンテンツを再生するコンテンツ再生装置に分離されて具現されてもよい。
【0065】
この場合、以下で説明する本発明の実施例に係るディスプレイ装置の動作方法は、
図1を参照して説明したようなディスプレイ装置100のみならず、分離されたセットトップボックス等のような映像処理装置またはディスプレイ部180及びオーディオ出力部185を備えるコンテンツ再生装置のうちいずれか1つによって実行されてもよい。
【0066】
オーディオ出力部185は、制御部170で音声処理された信号を受信して音声で出力する。
【0067】
電源供給部190は、ディスプレイ装置100全般にわたって電源を供給する。特に、SOC(System On Chip)の形態に具現できる制御部170と、映像表示のためのディスプレイ部180、及びオーディオ出力のためのオーディオ出力部185等に電源を供給することができる。
【0068】
具体的に、電源供給部190は、交流電源を直流電源に変換するコンバータと、直流電源のレベルを変換するdc/dcコンバータを備えることができる。
【0069】
次に、
図2~
図3を参照して、本発明の一実施例に係る遠隔制御装置に対して説明する。
【0070】
図2は、本発明の一実施例に係る遠隔制御装置のブロック図であり、
図3は、本発明の一実施例に係る遠隔制御装置の実際の構成例を示す。
【0071】
まず、
図2を参照すると、遠隔制御装置200は、指紋認識部210、無線通信部220、ユーザ入力部230、センサ部240、出力部250、電源供給部260、貯蔵部270、制御部280、音声獲得部290を含むことができる。
【0072】
図2を参照すると、無線通信部220は、前述した本発明の実施例に係るディスプレイ装置のうち任意のいずれか1つと信号を送受信する。
【0073】
遠隔制御装置200は、RF通信規格に応じてディスプレイ装置100と信号を送受信できるRFモジュール221を備え、IR通信規格に応じてディスプレイ装置100と信号を送受信できるIRモジュール223を備えることができる。また、遠隔制御装置200はBluetooth通信規格に応じてディスプレイ装置100と信号を送受信できるBluetoothモジュール225を備えることができる。また、遠隔制御装置200は、NFC(Near Field Communication)通信規格に応じてディスプレイ装置100と信号を送受信できるNFCモジュール227を備え、WLAN(Wireless LAN)通信規格に応じてディスプレイ装置100と信号を送受信できるWLANモジュール229を備えることができる。
【0074】
また、遠隔制御装置200は、ディスプレイ装置100に遠隔制御装置200の動き等に関する情報が入った信号を無線通信部220を通じて伝送する。
【0075】
一方、遠隔制御装置200は、ディスプレイ装置100が伝送した信号をRFモジュール221を通じて受信することができ、必要に応じてIRモジュール223を通じてディスプレイ装置100に電源のオン/オフ、チャンネル変更、ボリューム変更等に関する命令を伝送することができる。
【0076】
ユーザ入力部230は、キーパッド、ボタン、タッチパッドまたはタッチスクリーン等から構成されてもよい。ユーザは、ユーザ入力部230を操作して遠隔制御装置200でディスプレイ装置100に関連した命令を入力することができる。ユーザ入力部230がハードキーボタンを備える場合、ユーザは、ハードキーボタンのプッシュ動作を通じて遠隔制御装置200でディスプレイ装置100に関連した命令を入力することができる。これついては、
図3を参照して説明する。
【0077】
図3を参照すると、遠隔制御装置200は、複数のボタンを含むことができる。複数のボタンは、指紋認識ボタン212、電源ボタン231、ホームボタン232、ライブボタン233、外部入力ボタン234、音量調節ボタン235、音声認識ボタン236、チャンネル変更ボタン237、確認ボタン238及び戻るボタン239を含むことができる。
【0078】
指紋認識ボタン212は、ユーザの指紋を認識するためのボタンであってもよい。一実施例として、指紋認識ボタン212は、プッシュ動作が可能であり、プッシュ動作及び指紋認識動作を受信することもできる。電源ボタン231は、ディスプレイ装置100の電源をオン/オフするためのボタンであってもよい。ホームボタン232は、ディスプレイ装置100のホーム画面に移動するためのボタンであってもよい。ライブボタン233は、ライブ放送プログラムをディスプレイするためのボタンであってもよい。外部入力ボタン234は、ディスプレイ装置100に連結された外部入力を受信するためのボタンであってもよい。音量調節ボタン235は、ディスプレイ装置100が出力する音量の大きさを調節するためのボタンであってもよい。音声認識ボタン236は、ユーザの音声を受信し、受信された音声を認識するためのボタンであってもよい。チャンネル変更ボタン237は、特定放送チャンネルの放送信号を受信するためのボタンであってもよい。確認ボタン238は、特定機能を選択するためのボタンであってもよく、戻るボタン239は、前の画面に戻るためのボタンであってもよい。
【0079】
【0080】
ユーザ入力部230がタッチスクリーンを備える場合、ユーザは、タッチスクリーンのソフトキーをタッチして遠隔制御装置200でディスプレイ装置100に関連した命令を入力することができる。また、ユーザ入力部230は、スクロールキーや、ジョグキー等ユーザが操作できる多様な種類の入力手段を備えることができ、本実施例は、本発明の権利範囲を制限するものではない。
【0081】
センサ部240は、ジャイロセンサ241または加速度センサ243を備えることができ、ジャイロセンサ241は、遠隔制御装置200の動きに関する情報をセンシングすることができる。
【0082】
例えば、ジャイロセンサ241は、遠隔制御装置200の動作に関する情報をx、y、z軸を基準としてセンシングすることができ、加速度センサ243は、遠隔制御装置200の移動速度等に関する情報をセンシングすることができる。一方、遠隔制御装置200は、距離測定センサをさらに備えることができ、ディスプレイ装置100のディスプレイ部180との距離をセンシングすることができる。
【0083】
出力部250は、ユーザ入力部230の操作に対応またはディスプレイ装置100から伝送した信号に対応する映像または音声信号を出力することができる。出力部250を通じてユーザは、ユーザ入力部230の操作の有無またはディスプレイ装置100の制御の有無を認知することができる。
【0084】
例えば、出力部250は、ユーザ入力部230が操作されるか無線通信部220を通じてディスプレイ装置100と信号が送受信されると、点灯するLEDモジュール251、振動を発生する振動モジュール253、音響を出力する音響出力モジュール255または映像を出力するディスプレイモジュール257を備えることができる。
【0085】
また、電源供給部260は、遠隔制御装置200に電源を供給し、遠隔制御装置200が所定時間の間動いていない場合、電源供給を中断することで電源の浪費を減らすことができる。電源供給部260は、遠隔制御装置200に備えられた所定のキーが操作された場合に、電源供給を再開することができる。
【0086】
貯蔵部270は、遠隔制御装置200の制御または動作に必要な色様な種類のプログラム、アプリケーションデータ等を貯蔵することができる。もし、遠隔制御装置200がディスプレイ装置100とRFモジュール221を通じて無線で信号を送受信する場合、遠隔制御装置200とディスプレイ装置100は、所定の周波数帯域を通じて信号を送受信する。
【0087】
遠隔制御装置200の制御部280は、遠隔制御装置200とペアリングされたディスプレイ装置100と信号を無線で送受信できる周波数帯域等に関する情報を貯蔵部270に貯蔵して参照することができる。
【0088】
制御部280は、遠隔制御装置200の制御に関連した諸般事項を制御する。制御部280は、ユーザ入力部230の所定のキー操作に対応する信号またはセンサ部240でセンシングした遠隔制御装置200の動きに対応する信号を無線通信部220を通じてディスプレイ装置100に伝送することができる。
【0089】
また、遠隔制御装置200の音声獲得部290は、音声を獲得することができる。
【0090】
音声獲得部290は、少なくとも1つ以上のマイク291を含むことができ、マイク291を通じて音声を獲得することができる。
【0091】
【0092】
図4は、本発明の実施例に応じて遠隔制御装置を活用する例を示す。
【0093】
図4の(a)は、遠隔制御装置200に対応するポインタ205がディスプレイ部180に表示されることを例示する。
【0094】
ユーザは、遠隔制御装置200を上下、左右に動いたり回転することができる。ディスプレイ装置100のディスプレイ部180に表示されたポインタ205は、遠隔制御装置200の動きに対応する。このような遠隔制御装置200は、図面のように、3D空間上の動きに応じて当該ポインタ205が移動して表示されるので、空間リモコンと命名することができる。
【0095】
図4の(b)は、ユーザが遠隔制御装置200を左に移動すると、ディスプレイ装置100のディスプレイ部180に表示されたポインタ205もこれに対し対応して左に移動することを例示する。
【0096】
遠隔制御装置200のセンサを通じて感知された遠隔制御装置200の動きに関する情報は、ディスプレイ装置100に伝送される。ディスプレイ装置100は、遠隔制御装置200の動きに関する情報からポインタ205の座標を算出することができる。ディスプレイ装置100は、算出した座標に対応するようにポインタ205を表示することができる。
【0097】
図4の(c)は、遠隔制御装置200内の特定ボタンを押した状態で、ユーザが遠隔制御装置200をディスプレイ部180から離れるように移動する場合を例示する。これにより、ポインタ205に対応するディスプレイ部180内の選択領域がズームインされて拡大表示される。
【0098】
逆に、ユーザが遠隔制御装置200をディスプレイ部180に近づくように移動する場合、ポインタ205に対応するディスプレイ部180内の選択領域がズームアウトされて縮小表示される。
【0099】
一方、遠隔制御装置200がディスプレイ部180から離れる場合、選択領域がズームアウトされ、遠隔制御装置200がディスプレイ部180に近づく場合、選択領域がズームインされる。
【0100】
また、遠隔制御装置200内の特定ボタンを押した状態では、上下左右の移動の認識が排除される。即ち、遠隔制御装置200がディスプレイ部180から離れるか接近するように移動する場合、上下左右の移動は認識されず、前後の移動のみが認識されるようにすることができる。遠隔制御装置200内の特定ボタンを押していない状態では、遠隔制御装置200の上下左右の移動に応じてポインタ205のみが移動することになる。
【0101】
一方、ポインタ205の移動速度や移動方向は、遠隔制御装置200の移動速度や移動方向に対応することができる。
【0102】
一方、本明細書におけるポインタは、遠隔制御装置200の動作に対応して、ディスプレイ部180に表示されるオブジェクトを意味する。従って、ポインタ205で図面に図示された矢印形状以外に多様な形状のオブジェクトが可能である。例えば、点、カーソル、プロンプト、厚い枠線等を含む概念ある。そして、ポインタ205がディスプレイ部180上の横軸と縦軸のうちいずれか1つの地点(point)に対応して表示されるものは勿論、ライン(line)、面(surface)等複数地点に対応して表示されることも可能である。
【0103】
一方、制御部170は、プロセッサ170とも命名することができる。また、貯蔵部140をメモリー140と命名することができる。また、無線通信部173は、通信インタフェース173と命名することができる。
【0104】
一方、ディスプレイ部180は、通常のディスプレイ技術に使用されるタイミングコントローラー181(T-CON:Timing Controller)を含むことができ、ディスプレイパネル182を含むことができる。ディスプレイパネル182が有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode:OLED)である場合、高電位電源(EVDD)が供給され、ディスプレイパネル182がLCDである場合、バックライトユニット(BLU:Back Light Unit)に光源電源電圧(VLED)が供給される。
【0105】
一方、ディスプレイ装置100は、ディスプレイ部180の動きのための動力源を提供するモータ400をさらに含むことができる。ディスプレイ部180の動きには、回転(rotating)、折りたたみ(folding)、ローリング(rolling)または移動(moving)の動きを含むことができる。即ち、ディスプレイ180は、横モードと縦モードで左右回転または前後にチルト(tilting)できるように回転(rotating)可能である。また、ディスプレイ180は、折りたたまれたり展開できるように折りたたみ(folding)可能である。また、ディスプレイ180は、巻き取ったり展開できるようにローリング(rolling)可能である。また、ディスプレイ180は、垂直または水平に移動(moving)可能である。
【0106】
ディスプレイ部180の回転、折りたたみ、ローリングまたは移動の動きは、モータ400の動力源を利用した通常のディスプレイ技術を利用して具現することができる。
【0107】
一方、ディスプレイ部180の動きのためにモータ400から動力源を供給する場合、電源供給部190は、モータ400に電力を供給できなければならない。
【0108】
図5は、従来の一実施例に係る電源供給部を図示したブロック図である。
【0109】
電源供給部190は、外部電源300から電源が供給される。外部電源300は、交流(AC)電力を供給することができ、100~240Vの電圧帯域を有することができる。
【0110】
一方、電源供給部190はパワーボード1次側191を含むことができる。パワーボード1次側191は、外部電源300から電力を供給される。パワーボード1次側191は、パワーボード2次側193における必要電力容量だけの電力容量が入力される。例えば、パワーボード2次側193の必要電力容量が282Wである場合、パワーボード1次側191の電力容量も282Wに設計される。
【0111】
一方、電源供給部190は、トランス(Trans)192を含むことができる。トランス192は、パワーボード1次側191の電力をパワーボード2次側193に分配して出力することができる。
【0112】
一方、電源供給部190は、制御部170に必要な電力を供給するメイン電力供給部194を含むことができる。例えば、メイン電力供給部194は、制御部170のメインボードに電力を供給することができる。メイン電力供給部194は、36W(12V、3A)の電力容量を有することができる。
【0113】
また、電源供給部190は、オーディオ出力部185に必要な電力を供給するサウンド電力供給部195を含むことができる。例えば、サウンド電力供給部195は、オーディオ出力部185のスピーカーに電力を供給することができる。サウンド電力供給部195は、40W(20V、2A)の電力容量を有することができる。
【0114】
また、電源供給部190は、タイミングコントローラー(T-CON)181に必要な電力を供給するタイミングコントローラー電力供給部196を含むことができる。例えば、タイミングコントローラー電力供給部196は、ディスプレイ部180のタイミングコントローラー182に電力を供給することができる。タイミングコントローラー電力供給部197は、24W(12V、2A)の電力容量を有することができる。
【0115】
また、電源供給部190は、ディスプレイパネル182に必要な電力を供給するパネル電力供給部197を含むことができる。例えば、パネル電力供給部195は、ディスプレイパネル182に電力を供給することができる。パネル電力供給部195は、110W(22V、2A)の電力容量を有することができる。
【0116】
一方、電源供給部190は、モータ400に必要な電力を供給するモータ電力供給部198を含むことができる。例えば、モータ電力供給部198は、モータ400に電力を供給することができる。モータ電力供給部198は、72W(24V、3A)の電力容量を有することができる。
【0117】
この場合、パワーボード2次側193の必要電力容量は合計282Wとなり、パワーボード1次側191の電力容量も282Wに設計される。
【0118】
ただし、モータ400に電力を供給するために別途のモータ電力供給部198を設計する場合、パワーボードの設計容量を増加させなければならず、部品も追加しなければならない問題がある。また、モータ専用ウェハー(wafer)とケーブルを追加構成しなければならない。これにより、コストが上昇する問題がある。従って、別途のモータ電力供給部198を追加することなく、モータ400に電力を供給する方案が必要である。
【0119】
図6は、本開示の一実施例に係る電源供給部を図示したブロック図である。
【0120】
図5の電源供給部とは違って、
図6を参照すると、電源供給部190は、モータ電力供給部198を含まなくてもよい。代わりにモータ400に供給される電力は、サウンド電力供給部195またはパネル電力供給部197から供給される。
【0121】
この場合、パワーボード2次側193の必要電力容量は合計210Wとなり、パワーボード1次側191の電力容量も210Wに設計される。
【0122】
従って、モータ400の駆動に必要な電力容量だけパワーボード設計容量が減少し、パワーボードのPCBサイズを減らすことができ、モータ専用ウェハー(wafer)およびケーブル等のような部品の投入も削減することができる。従って、コストを節減できる。
【0123】
ただし、モータ400がオーディオ出力部185またはディスプレイパネル182に供給される電力を使用するので、モータ400の駆動が必要な時、オーディオ出力部185またはディスプレイパネル182に供給される電力を調節する動作が必要である。
【0124】
図7は、本開示の一実施例に係るモータ制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0125】
プロセッサ170は、ディスプレイ部180に対する動き命令を受信することができる(S701)。例えば、プロセッサ170は、ユーザ入力インタフェース部150を介してディスプレイ部180に対する動き命令を受信することができる。
【0126】
一方、ディスプレイ部180に対する動き命令は、ディスプレイ部180の回転、折りたたみ、ローリングおよび移動に関する命令のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0127】
一方、プロセッサ170は、ディスプレイ部180の動きのための動力源を提供するモータ400に必要なモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別することができる(S702)。
【0128】
プロセッサ170は、受信された動き命令に対応してモータ400に必要なモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別することができる。
【0129】
また、プロセッサ170は、動き命令に対応するディスプレイ部180の動き動作が始まって動き動作が完了する時まで必要なモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別することができる。
【0130】
例えば、ディスプレイ部180に対する動き命令が回転命令である場合、プロセッサ170は、ディスプレイ部180の回転が始まって回転が完了する時までのモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別することができる。
【0131】
また、プロセッサ170は、制御部170、オーディオ出力部185、タイミングコントローラー181、ディスプレイパネル182およびモータ400の電力使用率に基づいて現在のディスプレイ装置100で消費されている総消費電力を獲得することができる。
【0132】
また、プロセッサ170は、現在の総消費電力と必要なモータ駆動電力の合計が限界消費電力を超過するのか否かに基づいてモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別することができる。限界消費電力は、パワーボードの電力設計容量に基づいて安定性が保障される総消費電力を意味することができる。
【0133】
一方、プロセッサ170は、ディスプレイ部180の動きを完了することに必要なモータ駆動電力が確保されると判別した場合、モータ400を制御してディスプレイ部180に対する動き動作を行い、完了することができる(S703、S707)。
【0134】
プロセッサ170は、サウンド電力供給部195またはパネル電力供給部197から電力が供給されるモータ400を制御してディスプレイ部180に対する動き動作を完了することができる。
【0135】
一方、プロセッサ170は、ディスプレイ部180の動きを完了することに必要なモータ駆動電力が確保されない場合、映像ソースの映像出力設定情報を変更してモータ駆動電力を確保できる(S704)。
【0136】
プロセッサ170は、映像出力設定情報を変更してディスプレイ部180のディスプレイパネル182の電力使用率を減少させてモータ駆動電力を確保できる。
【0137】
例えば、プロセッサ170は、映像ソースの映像明るさ設定を既存の映像明るさ設定より暗く設定して映像出力設定情報を変更してモータ400に必要なモータ駆動電力を確保できる。
【0138】
プロセッサ170は、映像明るさ設定を既存の映像明るさ設定より暗く設定してパネルの電力使用率を減少させてパネルで消費される電力を減少させることができる。この場合、プロセッサ170は、モータ400に必要な駆動電力を確保できる。
【0139】
また、例えば、プロセッサ170は、映像ソースの映像サイズ設定を既存の映像サイズ設定より小さく設定して映像出力設定情報を変更してモータ400に必要なモータ駆動電力を確保できる。
【0140】
プロセッサ170は、映像サイズ設定を既存の映像サイズより小さく設定してパネルの電力使用率を減少させてパネルで消費される電力を減少させることができる。この場合、プロセッサ170は、モータ400に必要な駆動電力を確保できる。
【0141】
プロセッサ170は、映像ソースの映像出力設定情報を変更してモータ駆動電力を確保し、モータ400を制御してディスプレイ部180に対する動き動作を完了することができる(S707)。
【0142】
プロセッサ170は、パネル電力供給部197から電力が供給されるモータ400を制御してディスプレイ部180に対する動き動作を行い、完了することができる。
【0143】
プロセッサ170は、パネル電力供給部197がモータ400に電力を供給するように制御することもできる。
【0144】
また、プロセッサ170は、映像ソースの映像出力設定情報を既存の映像出力設定情報に変更することができる(S708)。
【0145】
例えば、プロセッサ170は、映像明るさ設定を変更する前に既存の映像明るさ設定に変更して映像出力設定情報を既存の映像出力設定情報に変更することができる。従って、プロセッサ170は、ディスプレイの回転時に映像を暗く出力してモータ駆動電力を確保し、回転が完了する場合、再び映像を明るく出力することができる。
【0146】
例えば、プロセッサ170は、映像サイズ設定を変更する前に既存の映像サイズ設定に変更して映像出力設定情報を既存の映像出力設定情報に変更することができる。従って、プロセッサ170は、ディスプレイの回転時に映像を小さく出力してモータ駆動電力を確保し、回転が完了する場合、再び映像を大きく出力することができる。
【0147】
一方、プロセッサ170は、ディスプレイ部180の動きを完了することに必要なモータ駆動電力が確保されない場合、映像ソースのサウンド出力設定情報を変更してモータ駆動電力を確保できる(S705)。
【0148】
プロセッサ170は、サウンド出力設定情報を変更してオーディオ出力部185の電力使用率を減少させてモータ駆動電力を確保できる。
【0149】
例えば、プロセッサ170は、映像ソースのサウンド設定を既存のサウンド設定より低く設定してオーディオ出力部185の電力使用率を減少させてスピーカーで消費される電力を減少させることができる。この場合、プロセッサ170は、モータ400に必要な駆動電力を確保することができる。
【0150】
また、例えば、プロセッサ170は、映像ソースのサウンド設定をミュートに設定してオーディオ出力部185の電力使用率を最小化することができる。この場合、プロセッサ170は、モータ400に必要な駆動電力を最大に確保できる。
【0151】
一方、プロセッサ170は、ディスプレイ部180の動きを完了することに必要なモータ駆動電力が確保されない場合、メイン電力供給部193の電力使用率低くするように変更してモータ駆動電力を確保できる。例えば、プロセッサ170は、制御部170のメインボードが消費する電力を減少させるようにメインボードのCPU等の速度を低くして電力負荷を低くし、モータ駆動電力を確保できる。
【0152】
一方、プロセッサ170は、ディスプレイ部180の動きを完了することに必要なモータ駆動電力が確保されない場合、タイミングコントローラー電力供給部196の電力使用率低くするように変更してモータ駆動電力を確保できる。例えば、プロセッサ170は、タイミングコントローラーのデータ伝送速度を低くして電力負荷を低くすることにより、モータ駆動電力を確保できる。
【0153】
プロセッサ170は、映像ソースのサウンド出力設定情報を変更してモータ駆動電力を確保し、モータ400を制御してディスプレイ部180に対する動き動作を完了することができる(S707)。
【0154】
プロセッサ170は、サウンド電力供給部195から電力が供給されるモータ400を制御してディスプレイ部180に対する動き動作を完了することができる。
【0155】
プロセッサ170は、サウンド電力供給部195がモータ400に電力を供給するように制御することもできる。
【0156】
また、プロセッサ170は、映像ソースのサウンド出力設定情報を既存のサウンド出力設定情報に変更することができる(S709)。
【0157】
例えば、プロセッサ170は、映像サウンド設定を既存の映像サウンド設定に変更してサウンド出力設定情報を既存のサウンド出力設定情報に変更することができる。従って、プロセッサ170は、ディスプレイの回転時にサウンドを小さく出力してモータ駆動電力を確保し、回転が完了する場合、再びサウンドを大きく出力することができる。
【0158】
一方、一般的にモータ駆動電力は、モータ400が駆動が開始する時最大に必要として、モータ400の駆動中にはモータ駆動電力が少なく必要とするので、プロセッサ170は、ディスプレイ180の動き動作開始時にサウンドをミュートにしたり小さく出力してモータ400の駆動開始時の電力を最大に確保し、ディスプレイ部180の動き動作中にはサウンド設定を少しずつ大きく設定することもできる。従って、ディスプレイ部180の動き動作が完了する場合、サウンド出力設定情報が既存のサウンド出力設定情報に自然に変更されるように映像サウンド設定を制御することができる。
【0159】
一方、プロセッサ170は、ディスプレイ部180の動きを完了することに必要なモータ駆動電力が確保されない場合、モータ駆動電力を確保できるモータ予想駆動時間を獲得することができる(S706)。
【0160】
プロセッサ170は、ディスプレイ部180で表示される映像ソースに基づいて所定の映像再生区間においてディスプレイ部180のディスプレイパネル182で消費される映像表示消費電力を獲得することができる。プロセッサ170は、獲得した映像表示消費電力および限界消費電力に基づいてモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別することができる。また、プロセッサ170は、所定の映像再生区間において映像表示消費電力が減少してモータ駆動電力を確保できる場合、当該映像再生区間が再生が開始する時間から再生が終了する時間までをモータ予想駆動時間として獲得することができる。
【0161】
また、プロセッサ170は、所定の第1映像再生区間においてモータ駆動電力が確保されない場合、所定時間だけシフトされた第2映像再生区間においてモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別することができる。
【0162】
プロセッサ170は、ディスプレイ部180で表示される映像ソースに基づいてディスプレイパネル182で消費される映像表示消費電力を獲得することができる。また、プロセッサ170は、映像表示消費電力に基づいてモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別することもできる。
【0163】
また、プロセッサ170は、ディスプレイ部180で表示される映像ソースの明るさ情報に基づいてディスプレイパネル182で消費される映像表示消費電力を獲得することができる。例えば、ディスプレイパネル182が有機発光ダイオードパネルである場合、映像ソースに黒色で表示される画面の比率が高くなるほど映像表示消費電力が低くなる。
【0164】
また、プロセッサ170は、モータ400の駆動開始が予想される予想駆動開始時間からモータ400の駆動が終了する予想駆動終了時間までの映像ソースに基づいてディスプレイパネル182で予想される映像表示消費電力を獲得することができる。
【0165】
例えば、ディスプレイ部180に対する動き命令が15時32分01秒に入力され、モータ400の駆動開始が予想される予想駆動開始時間が15時32分02秒であり、モータ400の駆動が終了する予想駆動終了時間が15時32分12秒である場合、予想駆動開始時間である15時32分02秒から予想駆動終了時間が15時32分12秒までの映像再生区間に該当する映像ソースに基づいてディスプレイパネル182で消費される映像表示消費電力を獲得することができる。この場合、プロセッサ170は、モータの予想駆動時間の間映像表示消費電力を獲得することができる。プロセッサ170は、モータの予想駆動時間の間映像表示消費電力に基づいてモータの駆動電力が確保されるのか否かを判別することができる。
【0166】
プロセッサ170は、モータ駆動電力を確保できるモータ予想駆動時間を獲得し、モータ予想駆動時間の間モータ400を制御してディスプレイ部180に対する動き動作を完了することができる(S707)。
【0167】
プロセッサ170は、モータ予想駆動時間の間パネル電力供給部197から電力が供給されるモータ400を制御してディスプレイ部180に対する動き動作を完了することができる。
【0168】
プロセッサ170は、モータ予想駆動時間の間パネル電力供給部197がモータ400に電力を供給するように制御することもできる。
【0169】
例えば、モータ予想駆動開始時間である15時32分02秒からモータ予想駆動終了時間である15時32分12秒までモータ400を制御してディスプレイ部180に対する動き動作を完了することができる。
【0170】
図8は、本開示の一実施例に係る映像ソースの映像出力設定情報を変更してモータ駆動電力を確保するモータ制御方法を説明するための図面である。
【0171】
図8を参照すると、メインボード、スピーカー、タイミングコントローラー(T-CON)、パネルおよびモータのそれぞれの電力使用率は70%、30%、60%、80%、0%であり、総消費電力は180Wである。この場合、メインボードはメイン電力供給部194を通じて電力が供給され、スピーカーはサウンド電力供給部195を通じて電力が供給され、タイミングコントローラー(T-CON)はタイミングコントローラー電力供給部196を通じて電力が供給され、パネルはパネル電力供給部197を通じて電力が供給され、モータはパネル電力供給部197またはサウンド電力供給部195を通じて電力が供給される。
【0172】
一方、プロセッサ170は、ユーザ入力インタフェース部150を通じてディスプレイ部180に対する動き命令を受信することができる。
【0173】
また、プロセッサ170は、ディスプレイ部180の動きのための動力源を提供するモータ400に必要なモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別することができる。
【0174】
プロセッサ170は、電力が最大に使用される限界消費電力と現在の総消費電力を比較して、モータ400に必要なモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別することができる。例えば、必要なモータ駆動電力が40Wであり、限界消費電力が180Wである場合、プロセッサ170は、モータ400に必要な駆動電力が確保されていないことを判別することができる。
【0175】
プロセッサ170は、映像出力設定情報を変更してパネルの電力使用率を減少させてモータ駆動電力を確保できる。
【0176】
例えば、プロセッサ170は、映像明るさ設定を暗く設定してパネルの電力使用率を80%から40%にパネルで消費される電力を減少させることができる。この場合、プロセッサ170は、モータ400に必要な駆動電力40Wを確保できる。
【0177】
また、プロセッサ170は、モータ駆動電力が確保される場合、モータ400を制御してディスプレイ部180に対する動き動作を完了することができる。
【0178】
例えば、プロセッサ170は、パネル電力供給部197を通じてモータ400に40Wの電力を供給し、モータの電力使用率を100%で稼動することにより、ディスプレイ部180に対する動き動作を完了することができる。
【0179】
また、プロセッサ170は、ディスプレイ部180に対する動き動作を完了した後、映像出力設定情報を既存の映像出力設定情報に変更することができる。
【0180】
例えば、プロセッサ170は、映像明るさ設定を既存の明るさ設定に明るく設定してパネルの電力使用率を40%から80%にパネルで消費される電力を増加させることができる。
【0181】
図9は、本開示の一実施例に係る映像ソースの映像出力設定情報を変更してモータ駆動電力を確保するモータ制御方法を説明するための図面である。
【0182】
図9を参照すると、メインボード、スピーカー、タイミングコントローラー(T-CON)、パネルおよびモータのそれぞれの電力使用率は70%、30%、60%、80%、0%であり、総消費電力は180Wである。この場合、メインボードはメイン電力供給部194を通じて電力が供給され、スピーカーはサウンド電力供給部195を通じて電力が供給され、タイミングコントローラー(T-CON)はタイミングコントローラー電力供給部196を通じて電力が供給され、パネルはパネル電力供給部197を通じて電力が供給され、モータはパネル電力供給部197またはサウンド電力供給部195を通じて電力が供給される。
【0183】
一方、プロセッサ170は、ユーザ入力インタフェース部150を通じてディスプレイ部180に対する動き命令を受信することができる。
【0184】
また、プロセッサ170は、ディスプレイ部180の動きのための動力源を提供するモータ400に必要なモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別することができる。
【0185】
プロセッサ170は、電力が最大に使用される限界消費電力と現在の総消費電力を比較して、モータ400に必要なモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別することができる。例えば、必要なモータ駆動電力が40Wであり、限界消費電力が180Wである場合、プロセッサ170は、モータ400に必要な駆動電力が確保されていないことを判別することができる。
【0186】
プロセッサ170は、映像出力設定情報を変更してパネルの電力使用率を減少させてモータ駆動電力を確保できる。
【0187】
例えば、プロセッサ170は、映像サイズ設定を小さく設定してパネルの電力使用率を80%から50%にパネルで消費される電力を減少させることができる。この場合、プロセッサ170は、モータ400に必要な駆動電力40Wを確保できる。
【0188】
また、プロセッサ170は、モータ駆動電力が確保される場合、モータ400を制御してディスプレイ部180に対する動き動作を完了することができる。
【0189】
例えば、プロセッサ170は、パネル電力供給部197を通じてモータ400に40Wの電力を供給し、モータの電力使用率を100%で稼動することにより、ディスプレイ部180に対する動き動作を完了することができる。
【0190】
また、プロセッサ170は、ディスプレイ部180に対する動き動作を完了した後、映像出力設定情報を既存の映像出力設定情報に変更することができる。
【0191】
例えば、プロセッサ170は、映像サイズ設定を既存の映像サイズ設定に大きく設定してパネルの電力使用率を40%から80%にパネルで消費される電力を増加させることができる。
【0192】
図10は、本開示の一実施例に係る映像ソースの映像出力設定情報を変更してモータ駆動電力を確保するモータ制御方法を説明するための図面である。
【0193】
図10を参照すると、メインボード、スピーカー、タイミングコントローラー(T-CON)、パネルおよびモータのそれぞれの電力使用率は70%、30%、60%、80%、0%であり、総消費電力は180Wである。この場合、メインボードはメイン電力供給部194を通じて電力が供給され、スピーカーはサウンド電力供給部195を通じて電力が供給され、タイミングコントローラー(T-CON)はタイミングコントローラー電力供給部196を通じて電力が供給され、パネルはパネル電力供給部197を通じて電力が供給され、モータはパネル電力供給部197またはサウンド電力供給部195を通じて電力が供給される。
【0194】
一方、プロセッサ170は、ユーザ入力インタフェース部150を通じてディスプレイ部180に対する動き命令を受信することができる。
【0195】
一方、プロセッサ170は、モータ駆動電力が確保されるのか否かを判別することなく、映像出力設定情報を変更してパネルの電力使用率を低くすることができる。
【0196】
例えば、プロセッサ170は、動き命令を受信する場合、映像サイズ設定を予め設定された大きさに減らすように変更し、映像明るさ設定を予め設定された明るさに減らすように変更することができる。この場合、必要なモータ駆動電力40Wより多い65Wの電力を確保できる。
【0197】
また、プロセッサ170は、モータ400を制御してディスプレイ部180に対する動き動作を完了することができる。
【0198】
例えば、プロセッサ170は、パネル電力供給部197を通じてモータ400に40Wの電力を供給し、モータの電力使用率を100%で稼動することにより、ディスプレイ部180に対する動き動作を完了することができる。この場合、限界消費電力である180Wに至らない165Wの電力が消費される。
【0199】
また、プロセッサ170は、ディスプレイ部180に対する動き動作を完了した後、映像出力設定情報を既存の映像出力設定情報に変更することができる。
【0200】
例えば、プロセッサ170は、映像サイズ設定を既存の映像サイズ設定に大きく設定し、映像明るさ設定を既存の映像明るさ設定に明るく設定して、パネルの電力使用率を30%から80%にパネルで消費される電力を増加させることができる。
【0201】
図11は、本開示の一実施例に係る駆動電力確保が可能な映像区間まで待ち受けてモータ駆動電力を確保するモータ制御方法を説明するための図面である。
【0202】
図11を参照すると、メインボード、スピーカー、タイミングコントローラー(T-CON)、パネルおよびモータのそれぞれの電力使用率は70%、30%、60%、70%、0%であり、総消費電力は165Wである。この場合、メインボードはメイン電力供給部194を通じて電力が供給され、スピーカーはサウンド電力供給部195を通じて電力が供給され、タイミングコントローラー(T-CON)はタイミングコントローラー電力供給部196を通じて電力が供給され、パネルはパネル電力供給部197を通じて電力が供給され、モータはパネル電力供給部197またはサウンド電力供給部195を通じて電力が供給される。
【0203】
一方、プロセッサ170は、ユーザ入力インタフェース部150を通じてディスプレイ部180に対する動き命令を受信することができる。
【0204】
一方、プロセッサ170は、モータ駆動電力が確保されるのか否かを判別することができる。
【0205】
例えば、プロセッサ170は、モータ400の駆動開始が予想される予想駆動開始時間からモータ400の駆動が終了する予想駆動終了時間までの映像ソースに基づいてディスプレイパネル182で予想される映像表示消費電力を獲得することができる。この場合、プロセッサ170は、モータ400の予想駆動時間の間映像表示消費電力を獲得することができる。また、プロセッサ170は、モータの予想駆動時間の間映像表示消費電力、総消費電力および必要なモータ駆動電力に基づいてモータの駆動電力が確保されるのか否かを判別することができる。
【0206】
例えば、ディスプレイ部180に対する動き命令が15時32分01秒に入力され、モータ400の駆動開始が予想される予想駆動開始時間が15時32分02秒であり、モータ400の駆動が終了する予想駆動終了時間が15時32分12秒である場合、予想駆動開始時間である15時32分02秒から予想駆動終了時間が15時32分12秒までの映像ソースに基づいてディスプレイパネル182で消費されると予想される予想映像表示消費電力を獲得することができる。この場合、プロセッサ170は、モータの予想駆動時間の間映像表示消費電力を獲得することができる。
【0207】
図11を参照すると、予想駆動開始時間から予想駆動終了時間まで映像ソースにおいて暗い領域が多くなることで、パネルの電力使用率が70%から30%に低減される。プロセッサ170は、予想駆動時間の間モータを動作させる場合にも、予想総消費電力が165Wとして限界消費電力以下であると判別することができる。プロセッサ170は、モータ駆動電力が確保されると判別し、予想駆動開始時間にパネル電力供給部197を通じてモータ400に電力を供給してディスプレイ部180に対する動き動作を完了することができる。
【0208】
一方、プロセッサ170は、モータの予想駆動時間の間モータ駆動電力を確保できないと判断される場合、予想駆動時間を所定時間だけシフトすることができる。プロセッサ170は、シフトされた予想駆動時間の間映像表示消費電力を獲得することができる。
【0209】
例えば、シフトされた予想駆動開始時間が15時33分02秒であり、シフトされた予想駆動終了時間が15時33分12秒である場合、予想駆動開始時間である15時33分02秒から予想駆動終了時間が15時33分12秒までの映像ソースに基づいてディスプレイパネル182で消費されると予想される予想映像表示消費電力を獲得することができる。
【0210】
プロセッサ170は、予想映像表示消費電力に基づいてモータ駆動電力が確保されるのか否かを判別し、モータ駆動電力が確保される場合、シフトされた予想駆動開始時間にモータに電力を供給してディスプレイ部180に対する動き動作を完了することができる。
【0211】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したことに過ぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者であれば、本発明の本質的な特性を逸脱しない範囲内で多様な修正及び変形が可能であろう。
【0212】
従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明をするためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。
【0213】
本発明の保護範囲は、添付された請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれると解釈されるべきである。