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特許7356737移動レンズアセンブリを有するスキャニングライダ(LiDAR)システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-27
(45)【発行日】2023-10-05
(54)【発明の名称】移動レンズアセンブリを有するスキャニングライダ(LiDAR)システム
(51)【国際特許分類】
   G01S 7/481 20060101AFI20230928BHJP
   G02B 26/10 20060101ALI20230928BHJP
   G03B 5/06 20210101ALI20230928BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20230928BHJP
【FI】
G01S7/481 A
G02B26/10 105Z
G03B5/06
G03B15/00 T
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021500376
(86)(22)【出願日】2019-07-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-11
(86)【国際出願番号】 US2019040963
(87)【国際公開番号】W WO2020101760
(87)【国際公開日】2020-05-22
【審査請求日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】16/504,989
(32)【優先日】2019-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/696,247
(32)【優先日】2018-07-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518379544
【氏名又は名称】セプトン テクノロジーズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100137969
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 憲昭
(74)【代理人】
【識別番号】100104824
【弁理士】
【氏名又は名称】穐場 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100121463
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 哲也
(72)【発明者】
【氏名】ペイ,ジュン
(72)【発明者】
【氏名】マッコード,マーク エー.
(72)【発明者】
【氏名】シュイ,イン
【審査官】梶田 真也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0180720(US,A1)
【文献】特開2010-203907(JP,A)
【文献】特開2003-177348(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0307758(US,A1)
【文献】特開2002-181533(JP,A)
【文献】特開2004-085225(JP,A)
【文献】特開2009-288099(JP,A)
【文献】特開2003-042723(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0285148(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 7/48 - 7/51
G01S 17/00 - 17/95
G01B 11/00 - 11/30
G01C 3/00 - 3/32
G02B 26/10
G03B 5/06
G03B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スキャニングライダシステムであって、
基部フレームと、
前記基部フレームに固定的に取り付けられたレンズフレームと、
前記レンズフレームに固定的に取り付けられたレンズアセンブリであって、前記レンズアセンブリは1つ以上のレンズを含み、前記1つ以上のレンズは焦平面を有する、レンズアセンブリと、
前記基部フレームに固定的に取り付けられたオプトエレクトロニクスアセンブリであって、前記オプトエレクトロニクスアセンブリは、1つ以上のレーザ源および1つ以上の光検出器を含む、オプトエレクトロニクスアセンブリと、
プラットフォームと、
1つ以上の放射用光ファイバおよび1つ以上の受信用光ファイバであって、
それぞれの各放射用光ファイバは、前記1つ以上のレーザ源のそれぞれのレーザ源に結合された第1の端部、および前記プラットフォームに取り付けられた第2の端部を有し、
それぞれの各受信用光ファイバは、前記1つ以上の光検出器のそれぞれの光検出器に結合された第1の端部、および前記プラットフォームに取り付けられた第2の端部を有し、
前記プラットフォームは、それぞれの各放射用光ファイバの前記第2の端部およびそれぞれの各受信用光ファイバの前記第2の端部が実質的に前記1つ以上のレンズの前記焦平面に位置付けられるように、前記レンズアセンブリに対して位置付けられている、1つ以上の放射用光ファイバおよび1つ以上の受信用光ファイバと、
前記プラットフォームを前記レンズフレームまたは前記基部フレームにフレキシブルに結合しているフレクシャアセンブリと、
前記フレクシャアセンブリに結合されており、かつ、前記スキャニングライダシステムの光軸に実質的に垂直な平面内で前記プラットフォームを横方向にスキャンし、それによって各放射用光ファイバの前記第2の端部および各受信用光ファイバの前記第2の端部を前記平面内で前記レンズアセンブリに対して相対的にスキャンするように、前記フレクシャアセンブリが曲がることを引き起こすように構成されている、駆動機構と、
を備える、スキャニングライダシステム。
【請求項2】
前記1つ以上のレンズは、放射レンズおよび受信レンズを含む、請求項に記載のスキャニングライダシステム。
【請求項3】
前記フレクシャアセンブリは、二次元でフレキシブルであるように構成されており、前記スキャニングライダシステムは、
前記駆動機構に結合されたコントローラであって、前記コントローラは、第1の次元において第1の周波数で、かつ前記第1の次元に直交する第2の次元において第2の周波数で、前記プラットフォームが前記フレクシャアセンブリを介してスキャンされることを引き起こすように、前記駆動機構を駆動するように構成されており、前記第2の周波数は前記第1の周波数とは異なる、コントローラをさらに備える、請求項に記載のスキャニングライダシステム。
【請求項4】
前記第2の周波数は、前記レンズアセンブリの軌道がリサージュパターンに従うように前記第1の周波数と相違する、請求項3に記載のスキャニングライダシステム。
【請求項5】
前記フレクシャアセンブリは、前記レンズアセンブリを一次元または二次元でスキャンするように、一次元または二次元でフレキシブルであるように、構成されている、請求項1に記載のスキャニングライダシステム。
【請求項6】
前記フレクシャアセンブリは、二次元でフレキシブルであるように構成されており、前記スキャニングライダシステムは、
コントローラであって、前記コントローラは、第1の次元において第1の周波数で、かつ前記第1の次元に直交する第2の次元において第2の周波数で、前記レンズアセンブリが前記フレクシャアセンブリを介してスキャンされることを引き起こすように構成されており、前記第2の周波数は、前記第1の周波数とは異なる、コントローラをさらに備え、
前記第1の周波数と前記第2の周波数との比は、0.52.0の範囲である、請求項1に記載のスキャニングライダシステム。
【請求項7】
前記フレクシャアセンブリは、二次元でフレキシブルであるように構成されており、前記スキャニングライダシステムは、
コントローラであって、前記コントローラは、第1の次元において第1の周波数で、かつ前記第1の次元に直交する第2の次元において第2の周波数で、前記レンズアセンブリが前記フレクシャアセンブリを介してスキャンされることを引き起こすように構成されており、前記第2の周波数は、前記第1の周波数とは異なる、コントローラをさらに備え、
前記フレクシャアセンブリは、一組のスプリングを含み、前記一組のスプリングのそれぞれの各スプリングは、前記第1の次元において第1の共鳴周波数を、かつ前記第2の次元において第2の共鳴周波数を有するように構成されており、前記第2の共鳴周波数は、前記第1の共鳴周波数とは異なる、請求項1に記載のスキャニングライダシステム。
【請求項8】
前記第1の周波数は、前記第1の共鳴周波数に実質的に等しく、前記第2の周波数は、前記第2の共鳴周波数に実質的に等しい、請求項に記載のスキャニングライダシステム。
【請求項9】
カウンタバランス構造と、
前記カウンタバランス構造を前記基部フレームにフレキシブルに結合している第2のフレクシャアセンブリと、
前記レンズアセンブリの動きが前記カウンタバランス構造の動きと反対であるように、前記レンズアセンブリおよび前記カウンタバランス構造が、それぞれ前記フレクシャアセンブリおよび前記第2のフレクシャアセンブリを介してスキャンされることを引き起こすように、構成されたコントローラと、
をさらに備える、請求項1に記載のスキャニングライダシステム。
【請求項10】
スキャニングライダシステムを使用する三次元イメージングの方法であって、前記ライダシステムは、オプトエレクトロニクスアセンブリと、レンズアセンブリと、プラットフォームと、1つ以上の放射用光ファイバおよび1つ以上の受信用光ファイバとを備え、前記方法は、
前記ライダシステムの光軸に実質的に垂直な平面内で前記レンズアセンブリをスキャンすることであって、前記スキャンすることの一方で、
前記ライダシステムの前記オプトエレクトロニクスアセンブリは固定されており、
前記レンズアセンブリは1つ以上のレンズを含み、前記1つ以上のレンズは焦平面を有し、
前記オプトエレクトロニクスアセンブリは、1つ以上のレーザ源および1つ以上の光検出器を含み、
それぞれの各放射用光ファイバは、前記1つ以上のレーザ源のそれぞれのレーザ源に結合された第1の端部、および前記プラットフォームに取り付けられた第2の端部を有し、
それぞれの各受信用光ファイバは、前記1つ以上の光検出器のそれぞれの光検出器に結合された第1の端部、および前記プラットフォームに取り付けられた第2の端部を有し、
前記プラットフォームは、それぞれの各放射用光ファイバの前記第2の端部およびそれぞれの各受信用光ファイバの前記第2の端部が実質的に前記1つ以上のレンズの前記焦平面に位置付けられるように、前記レンズアセンブリに対して位置付けられており、
前記レンズアセンブリは、前記1つ以上のレーザ源および前記1つ以上の光検出器が実質的に前記1つ以上のレンズの前記焦平面に位置付けられるように、前記光軸に沿った方向において前記オプトエレクトロニクスアセンブリに対して相対的に、位置付けられている、スキャンすることと、
前記レンズアセンブリが複数の位置へとそれぞれスキャンされているときに、複数のレーザパルスを、前記複数のレーザパルスが前記ライダシステムの前方の視野(FOV)内の複数の角度に投射されるように、前記1つ以上のレーザ源を使用して放射することであって、前記複数のレーザパルスは、前記FOV内の1つ以上の物体から反射される、放射することと、
前記1つ以上の物体から反射された前記複数のレーザパルスを、前記1つ以上の光検出器を使用して検出することと、
前記複数のレーザパルスの各レーザパルスについての飛行時間を、プロセッサを使用して決定することと、
前記複数のレーザパルスの前記飛行時間に基づいて、前記1つ以上の物体の三次元イメージを構築することと、
を含む、三次元イメージングの方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2018年7月10日に出願された米国特許仮出願第62/696,247号明細書、及び2019年7月8日に出願された仮出願ではない米国特許出願第16/504,989号明細書の利益を主張し、その全内容は、参照によりここに組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
[0002]三次元センサは、自律型の乗り物、ドローン、ロボット工学、及びセキュリティ用途などに応用できる。LiDARセンサは、このような応用のために適切な高い角度分解能を達成し得る。視野(field of view:FOV)全体にわたってLiDARセンサのレーザビームをスキャンするための既存の技術には、LiDARセンサアセンブリ全体を回転させること、又はスキャンミラーを使用してレーザビームを様々な方向に偏向させることが含まれる。改良されたスキャニングLiDARシステムが、必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
[0003]いくつかの実施形態によれば、スキャニングライダ(LiDAR)システムは、基部フレーム、オプトエレクトロニクスアセンブリ、及びレンズアセンブリを含む。オプトエレクトロニクスアセンブリは、1つ以上のレーザ源及び1つ以上の光検出器を含み、かつ基部フレームに固定的に取り付けられている。レンズアセンブリは、1つ以上のレンズを含む。当該1つ以上のレンズは、焦平面を有する。スキャニングLiDARシステムは、レンズアセンブリを基部フレームにフレキシブルに結合する第1のフレクシャアセンブリをさらに含む。第1のフレクシャアセンブリは、当該1つ以上のレーザ源及び当該1つ以上の光検出器が、実質的に当該1つ以上のレンズの焦平面に位置付けられるように構成されている。第1のフレクシャアセンブリは、放射レンズの光軸に実質的に垂直な平面内でレンズアセンブリを横方向にスキャンするように、曲げられるようにさらに構成されている。
【0004】
[0004]いくつかの実施形態によれば、スキャニングLiDARシステムを使用する三次元イメージングの方法が提供される。LiDARシステムには、オプトエレクトロニクスアセンブリ及びレンズアセンブリが含まれる。本方法は、LiDARシステムのオプトエレクトロニクスアセンブリが固定されている間に、LiDARシステムの光軸に実質的に垂直な平面内で、レンズアセンブリをスキャンすることを含む。レンズアセンブリは、1つ以上のレンズを含んでいてもよい。当該1つ以上のレンズは、焦平面を有する。オプトエレクトロニクスアセンブリは、少なくとも第1のレーザ源及び少なくとも第1の光検出器を含んでいてもよい。レンズアセンブリは、第1のレーザ源及び第1の光検出器が実質的に受信レンズの焦平面に位置付けられるように、光軸に沿った方向においてオプトエレクトロニクスアセンブリに対して相対的に、位置付けられている。本方法は、レンズアセンブリが複数の位置へとそれぞれスキャンされているときに、複数のレーザパルスを、当該複数のレーザパルスがLiDARシステムの前方の視野(FOV)内の複数の角度に投射されるように、第1のレーザ源を使用して放射することをさらに含む。複数のレーザパルスは、FOV内の1つ以上の物体から反射され得る。本方法は、1つ以上の物体から反射された複数のレーザパルスを、第1の光検出器を使用して検出することと、複数のレーザパルスの各レーザパルスについての飛行時間を、プロセッサを使用して求めることと、複数のレーザパルスの飛行時間に基づいて、1つ以上の物体の三次元イメージを構築することと、をさらに含む。
【0005】
[0005]いくつかの実施形態によれば、スキャニングLiDARシステムは、基部フレーム、基部フレームに固定的に取り付けられたレンズフレーム、及びレンズフレームに固定的に取り付けられたレンズアセンブリを含む。レンズアセンブリは、1つ以上のレンズを含んでいてもよい。当該1つ以上のレンズは、焦平面を有する。スキャニングLiDARシステムは、基部フレームに固定的に取り付けられたオプトエレクトロニクスアセンブリをさらに含む。オプトエレクトロニクスアセンブリは、1つ以上のレーザ源及び1つ以上の光検出器を含む。スキャニングLiDARシステムは、プラットフォーム、1つ以上の放射用光ファイバ、及び1つ以上の受信用光ファイバをさらに含む。それぞれの各放射用光ファイバは、1つ以上のレーザ源のそれぞれのレーザ源に結合された第1の端部、及びプラットフォームに取り付けられた第2の端部を有する。それぞれの各受信用光ファイバは、1つ以上の光検出器のそれぞれの光検出器に結合された第1の端部、及びプラットフォームに取り付けられた第2の端部を有する。プラットフォームは、それぞれの各放射用光ファイバの第2の端部、及びそれぞれの各受信用光ファイバの第2の端部が、実質的に1つ以上のレンズの焦平面に位置付けられるように、レンズアセンブリに対して位置付けられている。スキャニングLiDARシステムは、プラットフォームをレンズフレーム又は基部フレームにフレキシブルに結合しているフレクシャアセンブリ、及びフレクシャアセンブリに結合された駆動機構をさらに含む。駆動機構は、スキャニングLiDARシステムの光軸に実質的に垂直な平面内でプラットフォームを横方向にスキャンし、それによって各放射用光ファイバの第2の端部及び各受信用光ファイバの第2の端部を平面内でレンズアセンブリに対して相対的にスキャンするように、フレクシャアセンブリが曲がることを引き起こすように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】いくつかの実施形態による、三次元イメージングのためのLiDARセンサを概略的に示す図である。
図2】いくつかの実施形態による、レンズアセンブリがスキャンされるスキャニングLiDARシステムを概略的に示す図である。
図3】いくつかの実施形態による、レンズアセンブリが二次元でスキャンされ得るスキャニングLiDARシステムを概略的に示す図である。
図4A】いくつかの他の実施形態による、LiDARシステムをスキャンするための共鳴体構造を概略的に示す図である。
図4B】いくつかの他の実施形態による、LiDARシステムをスキャンするための共鳴体構造を概略的に示す図である。
図5】いくつかの実施形態による、カウンタバランス構造を含むスキャニングLiDARシステムを概略的に示す図である。
図6】いくつかの実施形態による、二次元でスキャンされることができる、カウンタバランス構造を含むスキャニングLiDARシステムを概略的に示す図である。
図7】本発明のいくつかの実施形態による、スキャニングLiDARシステムを使用する三次元イメージングの方法を示す、簡略化されたフローチャートである。
図8】いくつかの実施形態による、光ファイバのアレイを含むスキャニングLiDARシステムを概略的に示す図である。
図9】いくつかの実施形態による、二次元でスキャンされ得る、光ファイバのアレイを含むスキャニングLiDARシステムを概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0015]本発明は、概して、三次元イメージングのためのスキャニングLiDARシステムに関する。単に例として、本発明の実施形態は、オプトエレクトロニクスアセンブリが固定されている一方でレンズアセンブリが移動される、スキャニングLiDARシステムのための装置及び方法を提供する。いくつかの他の実施形態では、レンズアセンブリとオプトエレクトロニクスアセンブリの両方が、固定されており、オプトエレクトロニクスアセンブリに結合された光ファイバのアレイの端部が、レンズアセンブリに対して相対的にスキャンされる。
【0008】
[0016]図1は、いくつかの実施形態による、三次元イメージングのためのLiDARセンサ100を概略的に示す。LiDARセンサ100は、放射レンズ130及び受信レンズ140を含む。LiDARセンサ100は、実質的に放射レンズ130の後焦平面に配置された、レーザ源110aを含む。レーザ源110aは、放射レンズ130の後焦平面のそれぞれの放射位置から、レーザパルス120を放射するように動作する。放射レンズ130は、LiDARセンサ100の前方に配置された物体150に向けて、レーザパルス120をコリメートして導くように構成されている。レーザ源110aの所与の放射位置について、コリメートされたレーザパルス120’は、対応する角度で物体150に向けて導かれる。
【0009】
[0017]コリメートされたレーザパルス120’の一部122は、物体150から受信レンズ140に向かって反射される。受信レンズ140は、物体150で反射されたレーザパルスの一部122’を、受信レンズ140の焦平面の対応する検出位置に集束させるように構成されている。LiDARセンサ100は、実質的に受信レンズ140の焦平面に配置された、光検出器160aをさらに含む。光検出器160aは、物体から反射されたレーザパルス120の一部122’を、対応する検出位置で受信及び検出するように構成されている。光検出器160aの対応する検出位置は、レーザ源110aのそれぞれの放射位置と光学的に共役である。
【0010】
[0018]レーザパルス120は、短い持続時間、例えば100nsパルス幅であってもよい。LiDARセンサ100は、レーザ源110a及び光検出器160aに結合された、プロセッサ190をさらに含む。プロセッサ190は、放射から検出までのレーザパルス120の飛行時間(time of flight:TOF)を求めるように構成されている。レーザパルス120は光速で伝わるため、LiDARセンサ100と物体150との間の距離が、求められた飛行時間に基づいて求められてもよい。
【0011】
[0019]FOV全体にわたってレーザビーム120’をスキャンする1つの方法は、レーザ源110aを、放射レンズ130の後焦平面内で放射レンズ130に対して相対的に横方向に移動させることである。例えば、レーザ源110aは、図1に示されるように、放射レンズ130の後焦平面内の複数の放射位置へとラスタスキャンされてもよい。レーザ源110aは、複数の放射位置で複数のレーザパルスを放射してもよい。それぞれの放射位置で放射された各レーザパルスは、放射レンズ130によってコリメートされ、それぞれの角度で物体150に向けて導かれて、物体150の表面上の対応する点に当たる。したがって、レーザ源110aが、放射レンズ130の後焦平面のある一定の領域内でラスタスキャンされるにつれて、物体150上の対応する物体領域が、スキャンされる。光検出器160aは、図1に示されるように、受信レンズ140の焦平面内の、複数の対応する検出位置に位置付けられるように、ラスタスキャンされてもよい。光検出器160aをスキャンすることは、典型的にはレーザ源110aをスキャンすることと同期して実行され、そのため、光検出器160aとレーザ源110aは、任意の所与の時間において、常に互いと光学的に共役である。
【0012】
[0020]それぞれの放射位置で放射される各レーザパルスについて飛行時間を求めることによって、LiDARセンサ100から物体150の表面上の対応する各点までの距離が求められてもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ190は、各放射位置におけるレーザ源110aの位置を検出する、位置エンコーダと結合されている。放射位置に基づいて、コリメートされたレーザパルス120’の角度が、求められてもよい。物体150の表面上の対応する点のX-Y座標は、LiDARセンサ100に対する角度、及びLiDARセンサ100までの距離に基づいて求められてもよい。したがって、物体150の三次元イメージは、LiDARセンサ100から物体150の表面上の様々な点までの測定された距離に基づいて構築されてもよい。いくつかの実施形態では、三次元イメージは、点群、すなわち物体150の表面上の点のX、Y及びZ座標の集合として、表現されてもよい。
【0013】
[0021]いくつかの実施形態では、戻りレーザパルス122’の強度が、測定されて、同じ放射点からの後続のレーザパルスの出力を調整するために使用される。検出器の飽和を防止し、眼の安全を改善し、又は総消費電力を低減するためである。レーザパルスの出力は、レーザパルスの持続時間、レーザに印加される電圧若しくは電流、又はレーザに電力供給するために使用されるコンデンサに蓄積される電荷を多様にすることによって、多様にされてもよい。後者の場合では、コンデンサに蓄積される電荷は、コンデンサへの充電時間、充電電圧、又は充電電流を多様にすることによって、多様にされてもよい。いくつかの実施形態では、イメージにもう1つの次元を加えるために、強度も使用されてもよい。例えば、イメージには、X、Y及びZ座標、さらには反射率(又は明るさ)が含まれていてもよい。
【0014】
[0022]LiDARセンサ100の画角(angular field of view:AFOV)は、レーザ源110aのスキャン範囲、及び放射レンズ130の焦点距離に基づいて、次のように推定されてもよい。
【数1】

式中、hは、レーザ源110aのある一定の方向に沿ったスキャン範囲であり、fは、放射レンズ130の焦点距離である。所与のスキャン範囲hに対して、より短い焦点距離は、より広いAFOVをもたらすであろう。所与の焦点距離fに対して、より大きいスキャン範囲は、より広いAFOVをもたらすであろう。いくつかの実施形態では、LiDARセンサ100は、放射レンズ130の後焦平面にアレイとして配置された複数のレーザ源を含んでいてもよく、そのため、それぞれの個々のレーザ源のスキャン範囲を比較的小さく保ちながら、全部合わせたより大きなAFOVが実現され得る。したがって、LiDARセンサ100は、受信レンズ140の焦平面にアレイとして配置された複数の光検出器を含んでいてもよく、各光検出器は、それぞれのレーザ源と共役であり得る。例えば、LiDARセンサ100は、図1に示されるように、第2のレーザ源110b及び第2の光検出器160bを含んでいてもよい。他の実施形態では、LiDARセンサ100は、4つのレーザ源及び4つの光検出器、又は8つのレーザ源及び8つの光検出器を含んでいてもよい。一実施形態では、LiDARセンサ100は、4×2アレイとして配置された8つのレーザ源、及び4×2アレイとして配置された8つの光検出器を含んでいてもよく、そのため、LiDARセンサ100は、垂直方向におけるそのAFOVよりも、水平方向においてより広いAFOVを有し得る。様々な実施形態によれば、LiDARセンサ100の全部合わせたAFOVは、放射レンズの焦点距離、各レーザ源のスキャン範囲、及びレーザ源の数に応じて、約5度~約15度、又は約15度~約45度、又は約45度~約90度の範囲であってもよい。
【0015】
[0023]レーザ源110aは、紫外、可視、又は近赤外の波長範囲のレーザパルスを放射するように構成されていてもよい。各レーザパルスのエネルギーは、マイクロジュール程度であってもよく、これは、通常、KHz範囲の繰返し率において眼に安全であると考えられる。約1500nmを超える波長で動作するレーザ源については、眼は、それらの波長では焦点が合わないため、エネルギーレベルは、より高いものであることができる。光検出器160aは、シリコン・アバランシェ・フォトダイオード、光電子増倍管、PINダイオード、又は他の半導体センサを含んでいてもよい。
【0016】
[0024]LiDARセンサ100の角度分解能は、実質的に回折限界であることができ、これは、次のように推定されてもよい。
θ=1.22λ/D、
式中、λは、レーザパルスの波長、Dは、レンズ開口の直径である。角度分解能はまた、レーザ源110aの放射領域のサイズ、並びにレンズ130及び140の収差に依存してもよい。様々な実施形態によれば、LiDARセンサ100の角度分解能は、レンズのタイプに応じて、約1mrad~約20mrad(約0.05~1.0度)の範囲であってもよい。
【0017】
I.移動レンズアセンブリを有するLIDARシステム
[0025]上記で論じたように、図1に示されるLiDARシステムについては、コリメートされたレーザビーム120’をシーン内のFOV全体にわたってスキャンする1つの方法は、放射レンズ130及び受信レンズ140が固定されるように保ち、放射レンズ130の焦平面内でレーザ源110aを一次元又は二次元のいずれかで横方向に移動させることである。二次元スキャンの場合において、スキャンパターンは、(図1に示されるような)ラスタ・スキャン・パターン、又はリサージュパターンのいずれであることもできる。対応する光検出器160aは、上記で論じたように、光学的共役関係を維持するように、レーザ源110aの動きと同期して移動されてもよい。
【0018】
[0026]レーザ源110a及び光検出器160aは、普通、電源及び制御エレクトロニクスに電気ケーブルを介して接続されている。電源及び制御エレクトロニクスは、通常、静止しているため、レーザ源110a及び光検出器160aを移動させることは、電気ケーブルのひずみを引き起こし得、LiDARシステムの動作の堅牢性に潜在的に影響を及ぼす可能性がある。いくつかの実施形態によれば、レーザ源110a及び光検出器160aは、固定されたままであり、FOV全体にわたってレーザビーム120’をスキャンすることは、放射レンズ130を、その光軸に実質的に垂直な平面内(例えば、ページに垂直な平面内)で、一次元又は二次元のいずれかで横方向に移動させることによって達成される。したがって、受信レンズ140は、放射レンズ130の動きと同期して移動され、そのため、戻りレーザビーム122’が、光検出器160a上に集束される。このスキャン方法には、移動部品と静止部品との間に電気的接続が不要であるという利点がある。そのスキャン方法はまた、動作中にレーザ源110a及び光検出器160aの位置合わせを調整することを、より容易にし得る。それらが移動していないからである。
【0019】
[0027]図2は、いくつかの実施形態による、スキャニングLiDARシステム200を概略的に示す。LiDARシステム200は、1つ以上のレーザ源210及び1つ以上の光検出器260(例えば、図2に示されるような4つのレーザ源210及び4つの光検出器260)を含んでいてもよい。レーザ源210及び光検出器260は、オプトエレクトロニクスボード250にマウントされていてもよい。オプトエレクトロニクスボード250は、基部フレーム202に固定的に取り付けられていてもよい。オプトエレクトロニクスボード250であって、その上にマウントされたレーザ源210及び光検出器260を有するものは、本明細書ではオプトエレクトロニクスアセンブリと呼ばれる場合がある。オプトエレクトロニクスボード250は、レーザ源210及び光検出器260の動作を制御するための、電子回路を含んでいてもよい。電気ケーブルは、電子回路を電源とコンピュータプロセッサとに接続していてもよく、これらは、基部フレーム202に取り付けられているか他の場所に配置されていてもよい。レーザ源210及び光検出器260は、一次元又は二次元アレイのいずれかとして配置されていてもよいことに留意されたい(例えば、二次元アレイの場合において、紙面に垂直な方向に互いからオフセットされた、1つ以上の列があってもよい)。
【0020】
[0028]LiDARシステム200は、放射レンズ230及び受信レンズ240をさらに含んでいてもよい。放射レンズ230及び受信レンズ240のそれぞれは、複数のレンズ素子を含む、複合レンズであってもよい。放射レンズ230及び受信レンズ240は、レンズマウント220にマウントされていてもよい。レンズマウント220であって、それに取り付けられた放射レンズ230及び受信レンズ240を有するものは、本明細書ではレンズアセンブリと呼ばれる場合がある。
【0021】
[0029]レンズアセンブリは、図2に示されるように、一対のフレクシャ270a及び270bを介して基部フレーム202にフレキシブルに取り付けられていてもよい。レンズアセンブリ220は、レーザ源210が実質的に放射レンズ230の焦平面に位置付けられ、かつ光検出器260が実質的に受信レンズ240の焦平面に位置付けられるように、オプトエレクトロニクスボード250の上方に位置付けられている。加えて、レーザ源210及び光検出器260は、それぞれの各レーザ源210の位置、及び対応する光検出器260の位置が、図1を参照して上記で説明したように互いに対して光学的に共役であるように、オプトエレクトロニクスボード250上に位置付けられている。
【0022】
[0030]図2に示されるように、一対のフレクシャ270a及び270bのそれぞれについての、1つの端部は、基部フレーム202に取り付けられており、一方、他の端部は、レンズアセンブリ220に取り付けられている。一対のフレクシャ270a及び270bは、ボイス・コイル・モータなどの、アクチュエータ204(本明細書では駆動機構とも呼ばれる)に結合されていてもよい。アクチュエータ204は、コントローラ206によって制御されて一対のフレクシャ270a及び270bが平行四辺形のように左又は右にそらされることを引き起こしてもよく、そのようにして、図2における両側矢印によって示されるように、レンズアセンブリ220を左又は右に移動させてもよい。放射レンズ230の横方向の移動は、レーザ源210によって放射されたレーザビームが、LiDARシステム200の前方のFOV全体にわたってスキャンされることを引き起こしてもよい。放射レンズ230及び受信レンズ240を含むレンズアセンブリ220全体が、単一のユニットとして移動されるため、レンズアセンブリ220が、スキャンされるとき、レーザ源210と光検出器260との間の光学的共役関係が、維持される。
【0023】
[0031]レンズアセンブリ220は、電力のための如何なる電気的接続も必要としない場合があるから、レンズアセンブリ220を移動させることは、オプトエレクトロニクスボード250が移動されている場合と比べて、電気的接続に関する潜在的な問題を引き起こさない場合がある。したがって、LiDARシステム200は、より堅牢な動作をもたらし得る。動作中にレーザ源210及び光検出器260の位置合わせを調整することもまた、より容易であり得る。それらが移動していないからである。
【0024】
[0032]図2は、レンズアセンブリ220を移動させるための2つのロッド形状のフレクシャ270a及び270bを示しているが、他のフレクシャ機構又はステージが、使用されてもよい。例えば、スプリング及び空気軸受などが、使用されてもよい。いくつかの実施形態では、駆動機構204は、ボイス・コイル・モータ(voice coil motor:VCM)及び圧電アクチュエータなどを含んでいてもよい。高いスキャン周波数では、一対のフレクシャ270a及び270b、並びに駆動機構204は、電力要件を最小化するために、その共鳴周波数で、又はその共鳴周波数の近くで動作させられてもよい。
【0025】
[0033]図3は、いくつかの実施形態による、レンズアセンブリ320が二次元でスキャンされ得るスキャニングLiDARシステム300を概略的に示す。図2に示されるLiDARシステム200と同様に、LiDARシステム300は、1つ以上のレーザ源310及び1つ以上の光検出器360(例えば、図3に示されるような、2×5アレイとして配置された10のレーザ源210、及び2×5アレイとして配置された10の光検出器260)を含んでいてもよく、それらは、オプトエレクトロニクスボード350にマウントされていてもよい。図3では、レーザ源310及び光検出器360は、二次元アレイに配置されたものとして示されている。いくつかの実施形態では、レーザ源310及び光検出器360は、一次元アレイに配置されていてもよい。オプトエレクトロニクスボード350は、基部フレーム302に固定的に取り付けられていてもよい。オプトエレクトロニクスボード350は、レーザ源310及び光検出器360の動作を制御するための、電子回路(図示せず)を含んでいてもよい。
【0026】
[0034]LiDARシステム300は、放射レンズ330及び受信レンズ340をさらに含んでいてもよい。(放射レンズ330及び受信レンズ340のそれぞれは、複数のレンズ素子を含む複合レンズであってもよいことに留意されたい。)放射レンズ330及び受信レンズ340は、レンズフレーム320にマウントされていてもよい。レンズフレーム320であって、それに取り付けられた放射レンズ330及び受信レンズ340を有するものは、本明細書ではレンズアセンブリと呼ばれる場合がある。
【0027】
[0035]レンズアセンブリ320は、4つのフレクシャ370a~370dを介して基部フレーム302にフレキシブルに取り付けられていてもよい。各フレクシャ370a、370b、370c、又は370dの第1の端部は、レンズフレーム320のそれぞれの角に取り付けられている。図3に示すように、第1の端部とは反対の、各フレクシャ370a、370b、370c、又は370dの第2の端部は、基部フレーム302に取り付けられている。レンズアセンブリ320は、レーザ源310が実質的に放射レンズ330の焦平面に位置付けられ、かつ光検出器360が実質的に受信レンズ340の焦平面に位置付けられるように、オプトエレクトロニクスボード350の上方に位置付けられている。
【0028】
[0036]いくつかの実施形態では、フレクシャ370a~370dは、ピアノ線などのばね鋼で作られていてもよく、そのため、フレクシャ370a~370dは、二次元でそらされることができる。1つ以上のアクチュエータ304a~304d(例えば、ボイス・コイル・モータ又は他のタイプのアクチュエータ)は、フレクシャ370a~370dに結合されていてもよく、かつ各フレクシャの第1の端部がそらされることを引き起こすことができ、そのようにしてレンズアセンブリ320を、図3の2つの直交する両側矢印によって示されるように、放射レンズ330又は受信レンズ340の(例えばZ方向に沿った)光軸に実質的に垂直な平面内で、二次元で移動させることができる。説明の便宜のために、2つの直交する方向のスキャンは、本明細書では、それぞれ水平スキャン及び垂直スキャンと呼ばれる場合がある。図2に示されるLiDARシステム200と同様に、放射レンズ330の横方向の移動は、レーザ源310によって放射されたレーザビームが、LiDARシステム300の前方のFOV全体にわたってスキャンされることを引き起こしてもよい。
【0029】
[0037]いくつかの実施形態では、レンズアセンブリを二次元でスキャンすることは、ラスタ・スキャン・パターンで実行されてもよい。例えば、レンズアセンブリは、水平方向(例えば、X方向)において、(例えば、百から数百Hz程度の)より高い周波数で、かつ、垂直方向(例えば、Y方向)において、(例えば、数Hzから数十Hz程度の)より低い周波数でスキャンされてもよい。水平方向の高い周波数のスキャンは、ラインスキャンに対応していてもよく、垂直方向の低い周波数のスキャンは、フレームレートに対応していてもよい。高い周波数は、フレクシャアセンブリ304の共鳴周波数であってもよい。低い周波数のスキャンは、共鳴周波数でなくてもよい。
【0030】
[0038]いくつかの他の実施形態では、レンズアセンブリ320を二次元でスキャンすることは、リサージュパターンで実行されてもよい。リサージュ・スキャン・パターンは、類似しているがしかし同一ではない周波数で、水平方向及び垂直方向にレンズアセンブリをスキャンすることによって実現されてもよい。数学的には、リサージュ曲線は、次のパラメータ方程式のグラフである。
x=A sin(at+δ)、y=B sin(bt)、
式中、a及びbは、それぞれx方向(例えば、水平方向)及びy方向(例えば、垂直方向)の周波数であり、tは、時間であり、δは、位相差である。
【0031】
[0039]フレームレートは、2つの周波数aとbの差に関連していてもよい。いくつかの実施形態では、スキャン周波数a及びbは、所望のフレームレートに基づいて選択され得る。例えば、毎秒10フレームのフレームレートが、所望である場合、水平方向で200Hz、及び垂直方向で210Hzの周波数が、選択され得る。この例では、リサージュパターンは、フレームごとに正確に繰り返し得る。フレームレートよりも大幅に大きくなるように2つの周波数a及びbを選択し、かつ位相差δを適切にセレクトすることにより、視野の比較的均一で密なカバレッジが、実現され得る。
【0032】
[0040]いくつかの他の実施形態では、リサージュパターンが繰り返さないことが、所望である場合、異なる周波数比又は無理数の周波数比が、選択され得る。例えば、2つの方向でのスキャン周波数a及びbは、それぞれ200Hz及び210.1Hzであるように選択され得る。この例では、フレームレートが、毎秒10フレームである場合、リサージュパターンは、フレームごとに繰り返さない場合がある。別の例として、スキャン周波数a及びbは、それぞれ201Hz及び211Hzであるように選択され得、そのため、比a/bは、無理数であり得る。この例ではまた、リサージュパターンは、フレームごとに変化するであろう。いくつかの場合において、リサージュパターンがフレームごとに繰り返さないようにすることが、望ましいのであり得る。レーザ源又は光検出器の、後続のフレームによる軌道が、以前のフレームによる軌道のすき間を埋め得、それによって視野のより密なカバレッジを効果的に有し得るからである。
【0033】
[0041]いくつかの実施形態では、所望のフレームレートの倍数である周波数分離も、使用され得る。例えば、2つの方向でのスキャン周波数a及びbは、それぞれ200Hz及び220Hzであるように選択され得る。この場合、例えば、10Hz又は20Hzのいずれかのフレームが、使用され得る。様々な実施形態によれば、スキャン周波数aとbとの間の比は、約0.5~約2.0の範囲であり得る。
【0034】
[0042]図3を参照すると、いくつかの実施形態では、ロッドスプリング370a~370dは、水平方向及び垂直方向でわずかにそれぞれ異なる共鳴周波数を有するように作られていてもよい。いくつかの実施形態では、これは、ロッドスプリング370a~370dを、垂直方向(例えば、Y方向)よりも水平方向(例えば、X方向)で、又はその逆に、より堅くすることによって実現されてもよい。いくつかの他の実施形態では、これは、ロッドスプリング370a~370dを、その一部又は全長にわたって長方形又は楕円形の断面を有するようにすることによって実現されてもよい。楕円形の断面を有するスプリングを使用すると、長方形の断面を有するスプリングと比較して、角における応力が低減され得る。代替的に、各ロッドスプリング370a~370dは、応力を低減するために、丸い角を有する長方形の断面を有してもよい。いくつかの実施形態では、スキャン周波数a及びbは、それぞれ水平方向及び垂直方向におけるロッドスプリング370a~370dの共鳴周波数に対応するように、有利に選択されてもよい。
【0035】
[0043]ロッドスプリングとは異なる、他のタイプの二次元フレクシャもまた使用されてもよい。図4A及び図4Bは、いくつかの他の実施形態による、LiDARシステムをスキャンするための共鳴体構造を概略的に示す。フレーム410は、一対のフレクシャ420a及び420bに対して、そのいずれかの側に取り付けられていてもよい。フレーム410は、図3に示されるLiDARシステム300のレンズアセンブリ320などの、レンズアセンブリを支えてもよい。
【0036】
[0044]一対のフレクシャ420a及び420bのそれぞれは、ばね材のプレートを切断することによって製造されてもよい。図4A及び図4Bに示されるような巻込み構成が、スプリング部材の有効長を増加させるために使用されてもよい。一対のフレクシャ420a及び420bのそれぞれについての、1つの端部は、固定されたマウント点430a~430dに取り付けられていてもよい。一対のフレクシャ420a及び420bは、それぞれ図4A及び4Bの両側矢印によって示されるように、フレーム410を水平及び垂直に移動させるように、水平方向と垂直方向の両方で曲げられてもよい。LiDARシステムのレンズアセンブリを水平及び垂直にスキャンするために、フレーム410は、水平方向と垂直方向の両方で、その共鳴周波数で、又はその共鳴周波数の近くで振動させられてもよい。
【0037】
[0045]レンズアセンブリをスキャンすることによって引き起こされ得るあらゆる振動を軽減するために、カウンタバランスが、LiDARシステムにおいて使用されてもよい。図5は、いくつかの実施形態による、カウンタバランス構造580を含むスキャニングLiDARシステム500を概略的に示す。LiDARシステム500は、図2に示されるLiDARシステム200に類似するが、しかし一対のフレクシャ590a及び590bを介して基部フレーム202にフレキシブルに取り付けられたカウンタバランス物体580も含む。一対のフレクシャ590a及び590bは、アクチュエータ(図示せず)に結合されていてもよく、当該アクチュエータは、図5の相対する矢印によって示されるように、コントローラ(図示せず)によって制御されてカウンタバランス物体580をレンズアセンブリ220とは反対の方向に移動させてもよい。
【0038】
[0046]いくつかの実施形態では、カウンタバランス構造580は、音叉の一方のアームが、他方のアームのみが打たれた場合でも他方のアームとは逆に振動するのと同様に、能動駆動なしでレンズアセンブリ220に共鳴してスキャンするように配置されていてもよい。別の実施形態では、カウンタバランス構造580は、駆動されてもよく、レンズアセンブリ220が、共鳴してスキャンしてもよい。さらに別の実施形態では、駆動機構は、基部フレーム202への直接の関連なしに、レンズアセンブリ220とカウンタバランス構造580との間で作用するように配置されていてもよい。
【0039】
[0047]いくつかの実施形態では、カウンタバランス物体580は、有利には、レンズアセンブリ220の重心に近い重心を有するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、カウンタバランス物体580は、レンズアセンブリ220の質量と実質的に同じ質量を有してもよい。したがって、カウンタバランス物体580が、レンズアセンブリ220におけるのと等しい大きさで、しかし反対の方向にスキャンされるとき、カウンタバランス物体580の運動量は、レンズアセンブリ220の運動量を実質的に相殺し得、それによりLiDARシステム500の振動を最小化し得る。いくつかの他の実施形態では、カウンタバランス物体580は、レンズアセンブリ220の質量より小さい(又はより大きい)質量を有してもよく、かつレンズアセンブリ220のものより大きい(又はより小さい)振幅でスキャンされてもよく、そのため、カウンタバランス物体580の運動量が、レンズアセンブリ220の運動量を実質的に相殺してもよい。
【0040】
[0048]図6は、いくつかの実施形態による、二次元でスキャンされることができる、カウンタバランス構造を含むスキャニングLiDARシステム600を概略的に示す。LiDARシステム600は、図3に示されるLiDARシステム300に類似するが、しかし4つのフレクシャ690a~690dを介して基部フレーム302にフレキシブルに取り付けられたカウンタバランス物体680も含む。4つのフレクシャ690a~690dのそれぞれは、カウンタバランス物体680の、それぞれの角に取り付けられている。4つのフレクシャ690a~690dは、コントローラであるアクチュエータ(図示せず)に結合されていてもよく、当該アクチュエータは、コントローラによって制御されてカウンタバランス物体680を水平(例えば、X方向)と垂直(例えば、Y方向)の両方で反対の方向に移動させてもよい。カウンタバランス物体680の質量及びその動きの振幅は、カウンタバランス物体680の運動量がレンズアセンブリの運動量を実質的に相殺し、それによりLiDARシステム600の振動を最小化するように、構成されていてもよい。
【0041】
[0049]図7は、本発明のいくつかの実施形態による、スキャニングLiDARシステムを使用する三次元イメージングの方法700を示す、簡略化されたフローチャートである。スキャニングLiDARシステムには、レンズアセンブリ及びオプトエレクトロニクスアセンブリが含まれる。
【0042】
[0050]方法700は、702において、LiDARシステムのオプトエレクトロニクスアセンブリが固定されている間に、LiDARシステムの光軸に実質的に垂直な平面内で、レンズアセンブリをスキャンすることを含む。レンズアセンブリは、放射レンズ及び受信レンズを含んでいてもよい。オプトエレクトロニクスアセンブリは、少なくとも第1のレーザ源、及び少なくとも第1の光検出器を含んでいてもよい。レンズアセンブリは、第1のレーザ源が実質的に放射レンズの焦平面に位置付けられ、かつ第1の光検出器が実質的に受信レンズの焦平面に位置付けられるように、光軸に沿った方向においてオプトエレクトロニクスアセンブリに対して相対的に、位置付けられている。
【0043】
[0051]方法700は、704において、レンズアセンブリが複数の位置へとそれぞれスキャンされているときに、複数のレーザパルスを、当該複数のレーザパルスがLiDARシステムの前方の視野(FOV)内の複数の角度に投射されるように、第1のレーザ源を使用して放射することをさらに含む。複数のレーザパルスは、FOV内の1つ以上の物体から反射されてもよい。
【0044】
[0052]方法700は、706において、1つ以上の物体から反射された複数のレーザパルスを、第1の光検出器を使用して検出することをさらに含む。
【0045】
[0053]
方法700は、708において、複数のレーザパルスの各レーザパルスについての飛行時間を、プロセッサを使用して求めることをさらに含む。
【0046】
[0054]方法700は、710において、複数のレーザパルスの飛行時間に基づいて、1つ以上の物体の三次元イメージを構築することをさらに含む。
【0047】
[0055]図7に示される具体的なステップは、本発明のいくつかの実施形態による、スキャニングLiDARシステムを使用する三次元イメージングの具体的な方法を提供することが理解されるべきである。代替実施形態によれば、ステップの他のシーケンスも、実行されてもよい。例えば、本発明の代替実施形態は、上記で概説したステップを異なる順序で実行してもよい。さらにその上、図7に示される個々のステップは、個々のステップに対して適切に様々なシーケンスで実行され得る、複数のサブステップを含んでいてもよい。さらにまた、さらなるステップが、具体的な適用に応じて追加され又は削除されてもよい。当業者は、多くの変形、修正、及び代替を認識するであろう。
【0048】
II.光ファイバアレイを有するLIDARシステム
[0056]いくつかの実施形態によれば、スキャニングLiDARシステムは、レーザ源によって放射された光ビームを放射レンズの焦平面に結合するために、及び受信レンズの焦平面に集束された戻りレーザビームを光検出器に結合するために、光ファイバを使用してもよい。レンズアセンブリ又はレーザ源を移動させる代わりに、光ファイバの端部が、FOV全体にわたってレーザビームをスキャンするように、レンズアセンブリに対して相対的に移動されるのである。
【0049】
[0057]図8は、いくつかの実施形態による、光ファイバのアレイを使用するスキャニングLiDARシステム800を概略的に示す。図2に示されるLiDARシステム200と同様に、LiDARシステム800は、1つ以上のレーザ源210及び1つ以上の光検出器260を含み、それらは、オプトエレクトロニクスボード250にマウントされている。オプトエレクトロニクスボード250は、基部フレーム202に固定的に取り付けられている。LiDARシステム800は、レンズマウント220にマウントされた、放射レンズ230及び受信レンズ240も含む。レンズマウント220は、レンズフレーム880に固定的に取り付けられており、レンズフレーム880は、今度は支持ビーム870a及び870bによって基部フレームに固定的に取り付けられている。
【0050】
[0058]LiDARシステム800は、1つ以上の放射用光ファイバ810も含む。各放射用光ファイバ810の第1の端部は、1つ以上のレーザ源210の、それぞれのレーザ源210に結合されている。各放射用光ファイバ810の第2の端部812は、実質的に放射レンズ230の焦平面に位置付けられている。したがって、それぞれのレーザ源210によって放射された光ビームは、それぞれの放射用光ファイバ810に結合されて、放射用光ファイバ810の第2の端部812から放射されて、放射レンズ230によってコリメートされる。
【0051】
[0059]LiDARシステム800は、1つ以上の受信用光ファイバ860も含む。各受信用光ファイバ860の第1の端部は、1つ以上の光検出器260の、それぞれの光検出器260に結合されている。各受信用光ファイバ860の第2の端部862は、実質的に受信レンズ240の焦平面に位置付けられている。受信用光ファイバ860の第2の端部862の位置は、放射用光ファイバ810の第2の端部812の位置と光学的に共役であり、そのため、受信レンズ240によって集束された戻り光ビームは、受信用光ファイバ860に結合されてそれぞれの光検出器260に伝播され得る。
【0052】
[0060]各放射用光ファイバ810の第2の端部812、及び各受信用光ファイバ860の第2の端部862は、プラットフォーム820に取り付けられている。プラットフォーム820は、一対のフレクシャ890a及び890bを介してレンズフレーム880にフレキシブルに取り付けられている。プラットフォーム820は、図8の両側矢印によって示されるように、アクチュエータ(図示せず)を使用して一対のフレクシャ890a及び890bをそらすことによって、レンズフレーム880に対して相対的に、横方向に左又は右に移動されてもよい。したがって、各放射用光ファイバ810の第2の端部812は、放射レンズ230の焦平面内で横方向にスキャンされ得、1つ以上のレーザ源810によって放射されたレーザビームが、放射レンズ230によってコリメートされた後でFOV全体にわたってスキャンされることを引き起こし得る。プラットフォーム820は、フレクシャ890a~890dを介してレンズフレーム880に取り付けられているように示されているが、代替実施形態では、プラットフォーム820はまた、一組のフレクシャを介して基部フレーム202に取り付けられていてもよい。
【0053】
[0061]LiDARシステム800では、レンズアセンブリ880とオプトエレクトロニクスアセンブリ250の両方が、固定されており、スキャンは、プラットフォーム820を移動させ、それによって放射用光ファイバ810の第2の端部812及び受信用光ファイバ860の第2の端部862を、レンズアセンブリ880に対して相対的に移動させることによって、成し遂げられる。比較的小さな直径を有する光ファイバは、非常にフレキシブルであることができるため、プラットフォーム820を移動させることが、放射用光ファイバ810及び受信用光ファイバ860に著しいひずみを引き起こさない場合がある。したがって、LiDARシステム800は、動作上、堅牢であり得る。
【0054】
[0062]LiDARシステム800が複数のレーザ源210及び複数の光検出器260(例えば、図8に示されるような4つのレーザ源210及び4つの光検出器260)を含む、いくつかの実施形態では、放射用光ファイバ810の第2の端部812及び受信用光ファイバ860の第2の端部862は、放射レンズ230及び受信レンズ240の像面湾曲及び歪みを考慮に入れるように、位置付けられかつ向き付けられていてもよい。例えば、放射レンズ230のベストフォーカスの面が像面湾曲に起因して曲面であると想定して、放射用光ファイバ810の第2の端部812が、放射レンズ230のベストフォーカスの曲面上に位置付けられていてもよい。同様に、受信レンズ240のベストフォーカスの面が曲面であると想定して、受信用光ファイバ860の第2の端部862は、受信レンズ240のベストフォーカスの曲面上に位置付けられていてもよい。追加的又は代替的に、レンズ歪みを軽減するために、放射用光ファイバ810の第2の端部812は、そこから放射される光ビームが放射レンズ230の中心に向けて導かれるように、向き付けられていてもよい。受信用光ファイバ860の第2の端部862は、レンズ歪みを軽減するように、同様に向き付けられていてもよい。
【0055】
[0063]図9は、いくつかの実施形態による、二次元でスキャンされ得る、光ファイバのアレイを使用するスキャニングLiDARシステム900を概略的に示す。図3に示されるLiDARシステム300と同様に、LiDARシステム900は、オプトエレクトロニクスボード350にマウントされた、1つ以上のレーザ源310及び1つ以上の光検出器360を含む。オプトエレクトロニクスボード350は、基部フレーム302に固定的に取り付けられている。LiDARシステム900は、レンズフレーム980に取り付けられた、放射レンズ330及び受信レンズ340も含む。レンズフレーム980は、2つの支持ビーム970a及び970bを介して基部フレーム302に固定的に取り付けられている。
【0056】
[0064]LiDARシステム900は、1つ以上の放射用光ファイバ910、及び1つ以上の受信用光ファイバ960をさらに含む。各放射用光ファイバ910の第1の端部は、1つ以上のレーザ源310の、それぞれのレーザ源310に結合されている。各放射用光ファイバ910の第2の端部912は、プラットフォーム920に取り付けられている。各受信用光ファイバ960の第1の端部は、1つ以上の光検出器360の、それぞれの光検出器360に結合されている。各受信用光ファイバ960の第2の端部962は、プラットフォーム920に取り付けられている。
【0057】
[0065]プラットフォーム920は、放射用光ファイバの第2の端部912が、実質的に放射レンズ330の焦平面に位置付けられ、かつ受信用光ファイバの第2の端部962が、実質的に受信レンズ340の焦平面に位置付けられるように、放射レンズ330及び受信レンズ340から離間されている。したがって、それぞれのレーザ源310によって放射された光ビームは、それぞれの放射用光ファイバ310に結合され得、当該光ビームは、その後、放射用光ファイバ910の第2の端部912から放射されて放射レンズ330によってコリメートされ得る。受信レンズ340によって集束された戻り光ビームは、それぞれの受信用光ファイバ960に、その第2の端部962を通して結合され得、それぞれの受信用光ファイバ960によって、それぞれの光検出器360上に伝播され得る。
【0058】
[0066]プラットフォーム920は、4つのフレクシャ990a~990dを介してレンズフレーム980にフレキシブルに取り付けられており、4つのフレクシャ990a~990dは、1つ以上のアクチュエータ(図示せず)に結合されていてもよい。プラットフォーム920は、図9の2つの両側矢印によって示されるように、アクチュエータを介してフレクシャ990a~990dをそらすことによって、放射レンズ330の光軸(例えば、Z方向)及び受信レンズ340の光軸に実質的に垂直な平面内で、二次元で(例えば、X方向及びY方向で)横方向に移動されてもよい。放射用光ファイバ910の第2の端部912が、放射レンズ330の焦平面内でスキャンされるとき、放射用光ファイバ910の第2の端部912から放射されたレーザビームは、放射レンズ330によってコリメートされた後、FOV全体にわたってスキャンされる。代替実施形態では、プラットフォーム920は、一組のフレクシャを介して基部フレーム302にフレキシブルに取り付けられていてもよい。
【0059】
[0067]図7に示されるLiDARシステム700と同様に、複数のレーザ源310及び複数の光検出器360(例えば、図9に示されるような、二次元アレイとして配置された10のレーザ源310、及び二次元アレイとして配置された10の光検出器360)の場合において、放射用光ファイバ910の第2の端部912及び受信用光ファイバ960の第2の端部962は、放射レンズ330及び受信レンズ340の像面湾曲及び歪みを考慮に入れるように、位置付けられかつ向き付けられていてもよい。
【0060】
[0068]いくつかの実施形態では、プラットフォーム920を二次元でスキャンすることは、ラスタ・スキャン・パターンで実行されてもよい。例えば、プラットフォーム920は、水平方向(例えば、X方向)において、(例えば、百から数百Hz程度の)より高い周波数で、かつ、垂直方向(例えば、Y方向)において、(例えば、数Hzから数十Hz程度の)より低い周波数でスキャンされてもよい。水平方向の高い周波数のスキャンは、ラインスキャンに対応していてもよく、垂直方向の低い周波数のスキャンは、フレームレートに対応していてもよい。高い周波数は、フレクシャアセンブリの共鳴周波数であってもよい。低い周波数のスキャンは、共鳴周波数でなくてもよい。いくつかの他の実施形態では、プラットフォーム920を二次元でスキャンすることは、図3を参照して上記で論じたように、近いがしかし同一ではない比較的高い周波数で、両方の方向でスキャンすることによって、リサージュパターンで実行されてもよい。
【0061】
[0069]本明細書に記載されている例及び実施形態は、例示の目的だけのためであることと、そのことに照らした様々な修正又は変更が、当業者に示唆されるであろうし、本出願の趣旨及び範囲並びに添付の特許請求の範囲に含まれることとなることも、理解される。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9