(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-27
(45)【発行日】2023-10-05
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G07B 15/00 20110101AFI20230928BHJP
【FI】
G07B15/00 M
(21)【出願番号】P 2023122413
(22)【出願日】2023-07-27
【審査請求日】2023-08-25
(31)【優先権主張番号】P 2023058568
(32)【優先日】2023-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523121185
【氏名又は名称】株式会社プラグテック
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】大城 祐介
【審査官】平野 貴也
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2021-0092966(KR,A)
【文献】中国特許出願公開第111080815(CN,A)
【文献】特開2010-262564(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 11/00 - 17/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
駐車場の駐車料金の支払いに関する画面を前記駐車場の精算装置に表示するよう制御し、
前記精算装置に表示された車両の駐車料金の支払い方法を選択する選択画面において前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の支払い方法が選択されたことに基づいて今後の駐車料金の自動支払いが可能な駐車料金の支払い方法が選択されたか否かを判定し、前記選択画面において今後の駐車料金の自動支払いが可能な駐車料金の支払い方法が選択されたと判定された場合には、前記駐車場を利用した車両と同じ車両に関して今後、駐車料金の支払いを自動支払いにするか否かを選択可能な選択項目を含む支払い画面を前記精算装置に表示するよう制御する、
情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記選択項目において今後、駐車料金の支払いを自動支払いすることが選択された場合、前記車両を識別する識別情報と、前記駐車料金の支払いに用いられた支払い情報と、を関連付けて支払いデータとして記憶させるよう制御する、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記選択項目において今後、駐車料金の支払いを自動支払いすることが選択されたか否かを判定し、前記選択項目において今後、駐車料金の支払いを自動支払いすることが選択されたと判定した場合、前記車両を識別する識別情報と、前記駐車料金の支払いに用いられた支払い情報と、を関連付けて前記支払いデータとして記憶させるよう制御する、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記車両を識別する識別情報を入力する入力画面を前記精算装置に表示するよう制御し、
前記入力画面を介して入力された前記識別情報と、前記駐車料金の支払いに用いられた支払い情報と、を関連付けて支払いデータとして記憶させるよう制御する、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記識別情報は、前記車両のナンバープレート情報である、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理システムにおいて、
駐車場の車両のナンバープレートの撮像画像より前記車両のナンバープレート情報を抽出し、
前記ナンバープレート情報と、前記支払いデータと、から前記ナンバープレート情報に関連する支払い情報を特定し、
前記支払い情報に基づき前記車両の駐車料金の支払いを自動で実行するよう制御する、
情報処理システム。
【請求項7】
情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
駐車場の駐車料金の支払いに関する画面を前記駐車場の精算装置に表示するよう制御し、
前記精算装置に表示された車両の駐車料金の支払い方法を選択する選択画面において前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の支払い方法が選択されたことに基づいて今後の駐車料金の自動支払いが可能な駐車料金の支払い方法が選択されたか否かを判定し、前記選択画面において今後の駐車料金の自動支払いが可能な駐車料金の支払い方法が選択されたと判定された場合には、前記駐車場を利用した車両と同じ車両に関して今後、駐車料金の支払いを自動支払いにするか否かを選択可能な選択項目を含む支払い画面を前記精算装置に表示するよう制御する、
情報処理方法。
【請求項8】
プログラムであって、
コンピュータを、請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の情報処理システムとして動作させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には駐車場管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
駐車場で駐車料金を支払う方法としては様々な方法がある。例えば、現金、コード決済、クレジットカード決済等である。ある駐車場で例えばクレジットカード決済を選択した場合、複雑な操作をすることなく以後もクレジットカード決済で駐車場を利用したいという要求がある。また、駐車場の利用者が所定の装置を有しているか否かに関わらず、駐車料金の支払い方法を選択したり、選択した支払い方法が今後の駐車料金の自動支払が可能な駐車料金の支払い方法出会った場合には、駐車料金の支払いを自動支払いにすることを選択したりしたいという要求がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、駐車場の駐車料金の支払いに関する画面を表示するよう制御する。画面には駐車場を利用した車両と同じ車両に関して今後、駐車料金の支払いを自動支払いにするか否かを選択可能な選択項目が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、精算装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、情報処理システム1000における情報処理の一例を示すシーケンス図(その1)である。
【
図5】
図5は、情報処理システム1000における情報処理の一例を示すシーケンス図(その2)である。
【
図6】
図6は、駐車場の駐車料金の支払いを開始する画面600の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、車両選択画面700の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、車両の駐車料金の支払い方法を選択する選択画面800の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、支払画面900の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、情報処理システム1000における情報処理の一例を示すシーケンス図(その3)である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0008】
本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、実施形態1においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0009】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0010】
<実施形態1>
1.システム構成図
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。
図1に示されるように、情報処理システム1000は、システム構成として、サーバー装置100と、精算装置110と、カメラ120と、を含む。サーバー装置100と、精算装置110と、カメラ120とは、ネットワーク150を介して通信可能に接続されている。
【0011】
サーバー装置100は、実施形態1に関する処理を実行する。精算装置110は、駐車場の出口付近に設置されている装置であって、駐車場の利用者が駐車料金を支払う際に利用する装置である。例えば、精算装置110は、利用者の駐車時間に応じた料金を計算し、料金の支払いを要求する。要求した料金が支払われた場合、精算装置110は、例えば、ゲートを開く等の処理を実行する。カメラ120は、駐車場に設置される監視カメラ等であって、駐車場を利用する車両及び車両のナンバープレート等を撮像する。
図1では簡略化のため情報処理システム1000に含まれるカメラの例として1台のカメラのみを示しているが、複数のカメラが情報処理システム1000に含まれてもよい。本明細書では情報処理システム1000には複数のカメラが含まれるものとして説明を行う。
【0012】
ここで、特許請求の範囲に記載の情報処理システムは、複数の装置で構成されてもよいし、一つの装置で構成されてもよい。特許請求の範囲に記載の情報処理システムが一つの装置で構成され場合、その装置の一例はサーバー装置100である。なお、以下に示すサーバー装置100が実行する処理を精算装置110が実行してもよい。このような構成の場合、一つの装置の一例は精算装置110となる。特許請求の範囲に記載の情報処理システムが複数の装置で構成される場合、複数の装置の例は、サーバー装置100及び精算装置110、又はサーバー装置100の機能を提供するクラウドシステム等である。
【0013】
2.ハードウェア構成
(1)サーバー装置100のハードウェア構成
図2は、サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示されるように、サーバー装置100は、ハードウェア構成として、制御部210と、記憶部220と、通信部230と、を含む。
【0014】
制御部210は、CPU(Central Processing Unit)等であって、サーバー装置100の全体を制御する。記憶部220は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid Sate Drive)等の何れか、又はこれらの任意の組み合わせであって、プログラム、制御部210がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。記憶部220は、記憶媒体の一例である。なお、本明細書では制御部210がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータは記憶部220に記憶されるものとして説明するが、サーバー装置100と通信可能な他の装置の記憶部等に記憶されていてもよい。すなわち、データは、制御部210が参照可能であればどの装置の記憶部に記憶されていてもよい。制御部210が、記憶部220に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、サーバー装置100の機能及び後述する
図4、
図5及び
図11に示されるシーケンス図におけるサーバー装置100の処理が実現される。通信部230は、サーバー装置100をネットワーク150に接続し、他の装置との通信を司る。
【0015】
(2)精算装置110のハードウェア構成
図3は、精算装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示されるように、精算装置110は、ハードウェア構成として、制御部310と、記憶部320と、読み書き部330と、撮像部340と、入出力部350と、通信部360と、を含む。
【0016】
制御部310は、CPU等であって、精算装置110の全体を制御する。記憶部320は、HDD、ROM、RAM、SSD等の何れか、又はこれらの任意の組み合わせであって、プログラム、制御部310がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。記憶部320は、記憶媒体の一例である。なお、本明細書では制御部310がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータは記憶部320に記憶されるものとして説明するが、精算装置110と通信可能な他の装置の記憶部等に記憶されていてもよい。すなわち、データは、制御部310が参照可能であればどの装置の記憶部に記憶されていてもよい。制御部310が、記憶部320に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、精算装置110の機能及び後述する
図5及び
図11に示されるシーケンス図における精算装置110の処理が実現される。
【0017】
読み書き部330は、ICカード又はスマートフォンに含まれるICチップから情報を読み取ったり、ICチップに情報を書き込んだりする。例えば、ICチップにお金が入金されていた場合、読み書き部330は、制御部310等の制御に基づきICチップに記憶されているお金から駐車料金分のお金を減算する。撮像部340は、カメラ等であって、被写体を撮像する。例えば、撮像部340は、所定の位置に翳された、又は置かれた、駐車場の利用者のスマートフォン等のタッチパネルディスプレイに表示されているコード決済サービスに関するコードを撮像する。
【0018】
入出力部350は、タッチパネルディスプレイ等であって、ユーザーの操作情報を受け付け、制御部310に送信したり、制御部310の制御に基づき情報を表示したりする。通信部360は、精算装置110をネットワーク150に接続し、他の装置との通信を司る。
【0019】
3.情報処理
以下、実施形態1の情報処理を説明する。
【0020】
(1)情報処理(撮像画像記憶)
図4は、情報処理システム1000における情報処理の一例を示すシーケンス図(その1)である。
シーケンスSQ401において、カメラ120は、撮像範囲に含まれる被写体、例えば駐車場の車両を、を撮像し、サーバー装置100に送信する。実施形態1ではカメラ120は常時、撮像を行っているものとして説明を行う。つまり、カメラ120は、常時、撮像範囲を撮像し、撮像画像をサーバー装置100に送信する。
カメラ120から撮像画像を受信すると、シーケンスSQ402において、サーバー装置100の制御部210は、撮像画像を記憶部220等の憶領域に記憶する。
【0021】
シーケンスSQ403において、制御部210は、撮像画像を解析し、撮像画像に含まれる車両のナンバープレートの情報を取得するとともに、車両を含む撮像画像とナンバープレートの情報とを関連付けて記憶部220等の記憶領域に記憶する。ナンバープレートの情報には、少なくとも、運輸支局又は自動車検査登録事務所を表示する地名と、自動車の種別による分類番号と、車の用途を示すひらがなと、一連指定番号と、を含む。車両のナンバープレートの情報は、車両を識別する識別情報の一例である。なお、ナンバープレートの情報を取得する他の例として、制御部210は、車両のナンバープレートを含む撮像画像を入力データ、ナンバープレートの情報を出力データとして学習された学習済みモデルを用いてナンバープレートの情報を取得するようにしてもよい。すなわち、制御部210は、ナンバープレートを含む撮像画像を学習済みモデルに入力し、出力データとして出力されたナンバープレートの情報を取得するようにしてもよい。以下においても同様である。
【0022】
(2)情報処理(精算)
図5は、情報処理システム1000における情報処理の一例を示すシーケンス図(その2)である。
シーケンスSQ503において、サーバー装置100の制御部210は、画面を精算装置110に送信する。画面は予め生成されていてもよいし、所定の条件に基づき制御部210が生成してもよい。予め生成されていた場合、制御部210は、要求に応じて該当する画面を記憶部220等から取得する。以下においても同様である。
サーバー装置100より画面を受信すると、シーケンスSQ504において、精算装置110の制御部310は、受信した駐車場の駐車料金の支払いを開始する画面(開始画面)を入出力部350に表示するよう制御する。
図6は、駐車場の駐車料金の支払いを開始する画面600の一例を示す図である。画面600には、支払いスタートボタン610が含まれる。
【0023】
なお、本明細書では、サーバー装置100が画面を生成し、精算装置110に送信するものとして説明を行う。しかし、サーバー装置100の制御部210が画面の生成に必要なデータを精算装置110に送信する。そして、精算装置110の制御部310が受信したデータに基づき画面を生成し、表示するようにしてもよい。
【0024】
支払いスタートボタン610が選択されたと判定すると、シーケンスSQ505において、制御部310は、後述する
図7に示されるような車両選択画面の表示要求をサーバー装置100に送信する。
画面の表示要求を受信すると、シーケンスSQ506において、制御部210は、要求された車両選択画面を精算装置110に送信する。車両選択画面を送信する処理は、車両を識別する識別情報を入力する入力画面を表示するよう制御する処理の一例である。
サーバー装置100より画面を受信すると、シーケンスSQ507において、制御部310は、受信した画面を入出力部350に表示するよう制御する。
【0025】
精算装置110の画面を介して選択、又は入力された情報は、精算装置110からサーバー装置100に送信される。そして、サーバー装置100の制御部210が選択、又は入力された情報に基づき画面を生成し、精算装置110に送信する。そして、精算装置110は、受信した画面を表示する。ただし、以下では、簡略化のため、画面を介した選択、又は入力された情報等に基づき、制御部210が画面の表示、又は遷移等を制御するものとして説明を行う場合もある。
【0026】
図7は、車両選択画面700の一例を示す図である。車両選択画面700は、駐車情報を利用したユーザーの車両を選択する画面である。車両選択画面700には、プルダウンメニュー710と、テンキー720と、該当車両オブジェクト領域730と、支払いボタン740と、が含まれる。
プルダウンメニュー710は、ナンバープレートに含まれる地名を選択させるユーザーインターフェースコントロール要素の一例である。テンキー720は、ナンバープレートの一連指定番号を入力させるユーザーインターフェースコントロール要素の一例である。該当車両オブジェクト領域730には、プルダウンメニュー710で選択された地名がナンバープレートに含まれ、かつ、テンキー720で入力された一連指定番号がナンバープレートに含まれる車両の画像が表示される。支払いボタン740は、後述する支払い方法の選択画面800に画面を遷移させるユーザーインターフェースコントロール要素の一例である。
【0027】
駐車料金を支払おうとしているユーザーは、プルダウンメニュー710から自身の車両のナンバープレートに含まれる地名を選択する、及び/又は、テンキー720を用いてナンバープレートの一連指定番号を入力する。プルダウンメニュー710から地名が選択された場合、制御部210は、駐車場の車両から、選択された地名をナンバープレートに含む車両の撮像画像が該当車両オブジェクト領域730に表示されるよう制御する。例えば、プルダウンメニュー710から「世田谷」が選択された場合、制御部210は、駐車場の車両から、「世田谷」をナンバープレートに含む車両の撮像画像が該当車両オブジェクト領域730に表示されるよう制御する。また、テンキー720を介して一連指定番号に係る番号が入力された場合、制御部210は、駐車場の車両から、入力された番号をナンバープレートに含む車両の撮像画像が該当車両オブジェクト領域730に表示されるよう制御する。例えば、テンキー720を介して「03」が入力された場合、制御部210は、駐車場の車両から、入力された「03」をナンバープレートに含む車両の撮像画像が該当車両オブジェクト領域730に表示されるよう制御する。
【0028】
例えば、一連指定番号として00-01、00-11、01-11、11-11の車両が駐車されている場合、テンキー720において1が入力されると、該当車両オブジェクト領域730には00-01、00-11、01-11、11-11の車両の画像が表示される。テンキー720において11が入力されると、該当車両オブジェクト領域730には00-11、01-11、11-11の車両の画像が表示される。テンキー720において111が入力されると、該当車両オブジェクト領域730には01-11、11-11の車両の画像が表示される。テンキー720において1111が入力されると、該当車両オブジェクト領域730には11-11の車両の画像が表示される。テンキー720において1112が入力されると、該当車両オブジェクト領域730には「合致する車両がありません」と表示される。地名及び一連指定番号は車両を識別する識別情報の一例である。
【0029】
該当車両オブジェクト領域730に表示されている車両の画像が選択され、支払いボタン740が選択されると、シーケンスSQ508において、制御部310は、選択された車両の駐車料金の支払い方法を選択する選択画面の表示要求をサーバー装置100に送信する。
画面の表示要求を受信すると、シーケンスSQ509において、制御部210は、選択された車両の駐車時間等に応じた駐車料金を算出し、算出した駐車時間等を含む選択画面を精算装置110に送信する。
サーバー装置100より画面を受信すると、シーケンスSQ510において、制御部310は、受信した選択画面を入出力部350に表示するよう制御する。
【0030】
図8は、車両の駐車料金の支払い方法を選択する選択画面800の一例を示す図である。選択画面800には、車両の駐車料金の情報810が含まれる。また、選択画面800では、駐車料金の支払い方法として複数の支払い方法が選択可能となっている。選択画面800の例では、クレジットカードボタン820、コードボタン830、電子マネーボタン840が含まれている。クレジットカードボタン820は利用者がクレジットカード決済を利用する際に選択されるボタンである。コードボタン830は利用者がコード決済を利用する際に選択されるボタンである。電子マネーボタン840は利用者が電子マネー決済を利用する際に選択されるボタンである。
【0031】
選択画面800に含まれる複数の支払い方法のうちの1つが選択されると、シーケンスSQ511において、選択された支払い方法の情報を含む、後述する
図9、又は
図10に示されるような支払画面の表示要求をサーバー装置100に送信する。
【0032】
画面の表示要求を受信すると、シーケンスSQ512において、制御部210は、表示要求に含まれる選択された支払い方法が、記憶部220等に記憶されている、今後の駐車料金の自動支払いが可能な支払い方法に含まれるか否かを判定する。制御部210は、表示要求に含まれる選択された支払い方法が、記憶部220等に記憶されている、今後の駐車料金の自動支払いが可能な支払い方法に含まれると判定すると、後述する
図9に示されるような支払画面を生成する。ここで、
図9に示されるような支払画面とは、駐車料金を今後自動支払いできるようにすることを選択できる選択項目を含む、駐車料金の支払に関する画面のことである。一方、制御部210は、表示要求に含まれる選択された支払い方法が、記憶部220等に記憶されている、今後の駐車料金の自動支払いが可能な支払い方法に含まれないと判定すると、後述する
図10に示されるような支払画面を生成する。ここで、
図10に示されるような支払画面とは、駐車料金を今後自動支払いできるようにすることを選択できる選択項目を含まない、駐車料金の支払に関する画面のことである。
【0033】
シーケンスSQ513において、制御部210は、生成した支払画面を精算装置110に送信する。制御部210が支払画面を生成し、精算装置110に送信する処理は、駐車場の駐車料金の支払いに関する画面を表示するよう制御する処理の一例である。
サーバー装置100より画面を受信すると、シーケンスSQ514において、制御部310は、受信した支払画面を入出力部350に表示するよう制御する。
【0034】
図9は、支払画面900の一例を示す図である。
図9の支払画面900には、駐車料金を今後自動支払いできるようにすることを選択できる選択項目の一例としてチェックボックス910が含まれている。すなわち、支払画面には、駐車場を利用した車両と同じ車両に関して今後、駐車料金の支払いを自動支払いにするか否かを選択可能な選択項目が含まれる。
図9に示されるチェックボックス910にチェックが入れられ、駐車料金の支払等が行われると、制御部310は、チェックボックス910にチェックが入れられたことを示す情報をサーバー装置100に送信する。なお、チェックボックスは選択項目の一例であり、駐車料金を今後自動支払いできるようにすることを選択できればどのようなものであってもよい。
【0035】
制御部210は、選択項目において今後、駐車料金の支払いを自動支払いすることが選択されたか否かを判定する。例えば、制御部210は、チェックボックス910にチェックが入れられたことを示す情報を精算装置110より受け取ったか否か等に基づき選択項目において今後、駐車料金の支払いを自動支払いすることが選択されたか否かを判定する。選択項目において今後、駐車料金の支払いを自動支払いすることが選択されたと判定した場合、制御部210は、車両を識別する識別情報と、駐車料金の支払いに用いられた支払い情報と、を関連付けて支払いデータとして記憶部220等に記憶させるよう制御する。支払い情報とは、支払い方法に関する情報、支払い額、請求先情報等が含まれる。また、支払い方法に関する情報の中には、支払い方法がクレジットカードの場合は、クレジットカードの識別番号、カード所有者の名前、有効期限、セキュリティーコード等が含まれる。識別情報は、例えば、ナンバープレートの情報である。
【0036】
サーバー装置100が複数の駐車場の精算装置110と通信を行う、又はサーバー装置100が複数の情報処理システム1000からアクセス可能な記録サーバー等に支払データを記録させることによって、サーバー装置100、又は他のシステムが支払データを参照することができるにすることができる。このようにすることによって、ユーザーがどの駐車場を使用したとしても情報処理システム1000等が支払データを利用し、自動で駐車料金の支払をすることができるにすることができる。
【0037】
図10は、支払画面1010の一例を示す図である。
図10の支払画面1010には、駐車料金を今後自動支払いできるようにすることを選択できる選択項目は含まれていない。
【0038】
(3)情報処理(自動精算)
図11は、情報処理システム1000における情報処理の一例を示すシーケンス図(その3)である。
情報処理システム1000に含まれるカメラは、シーケンスSQ1101において、精算装置110を操作しようとしている利用者の車両のナンバープレートの撮像画像をサーバー装置100に送信する。
【0039】
シーケンスSQ1102において、カメラより撮像画像を受信した変形例1のサーバー装置100の制御部210は、撮像画像を解析し、撮像画像に含まれる車両のナンバープレートの情報を取得する。シーケンスSQ1102の処理は、駐車場の車両のナンバープレートの撮像画像より車両のナンバープレート情報を抽出する処理の一例である。
シーケンスSQ1103において、制御部210は、取得したナンバープレートの情報に基づき、例えばブロックチェーンシステム上に、取得したナンバープレートの情報を、車両を識別する識別情報として含む支払いデータが存在するか否かを判定する。
取得したナンバープレートの情報を、車両を識別する識別情報として含む支払いデータが存在すると判定すると、シーケンスSQ1104において、制御部210は、取得したナンバープレートの情報を、車両を識別する識別情報として含む支払いデータから車両のユーザーの支払い情報を特定する。シーケンスSQ1104の処理は、ナンバープレート情報と、支払いデータと、からナンバープレート情報に関連する支払い情報を特定する処理の一例である。なお、取得したナンバープレートの情報を、車両を識別する識別情報として含む支払いデータが存在しないと判定した場合は、制御部210は、
図5のシーケンスSQ503の処理を実行するようにしてもよい。
【0040】
シーケンスSQ1105において、制御部210は、例えば、撮像画像に含まれる車両の駐車時間に応じた料金を計算し、特定した支払い情報を利用して自動支払いを行う。例えば、支払い情報に含まれる情報がクレジットカードの情報であった場合、制御部210は、計算した駐車料金をクレジットカード決済で自動支払いする。シーケンスSQ1105の処理は、支払い情報に基づき車両の駐車料金の支払いを自動で実行するよう制御する処理の一例である。
自動支払いが完了すると、制御部210は、精算装置110に支払いが完了したことを示す支払い情報を送信する。
【0041】
実施形態1によれば、例えば、お年寄り等、機器の操作に不慣れな人であっても、以後も同じ決済で駐車料金を払いたい場合は、同じ決済で駐車料金を払うようにすることができる。しかも、次回からは自動決済で支払を済ませることができる。
より具体的に説明すると、スマートフォン等の所定の装置を持っていない人でも駐車場の精算装置に表示される画面を操作することで駐車料金の支払い方法を選択することができると共に、選択した駐車料金の支払い方法が今後の駐車料金の自動支払いが可能な駐車料金の支払い方法であった場合に表示される、駐車料金の支払いを自動支払いにするか否かを選択可能な選択項目を含む支払い画面において簡単に自動支払いを選択することができる。駐車場を使うすべての利用者がスマートフォン等の所定の装置を有しているとは限られない。実施形態の処理1によれば、スマートフォン等の所定の装置を持っている人も、持っていない人も以後も同じ決済で駐車料金を払いたい場合は、同じ決済で駐車料金を払うようにすることができる。また一般的に精算装置の画面の方がスマートフォン等の画面より大きく、見易さや操作性に優れている。
【0042】
(変形例1)
実施形態1の変形例を説明する。
変形例1の制御部310は、車両の特徴を入力する入力領域を含む車両選択画面が精算装置110に表示されるよう制御する。ユーザーは、精算装置110の画面を介して入力領域に例えば車の色や車の種類等の車の属性情報を入力したり、車を駐車場に止めた時間を入力したりする。制御部310は、入力領域に入力された情報に基づき該当する車両を検索し、該当する車両を選択可能な画面が精算装置110に表示されるよう制御する。他の例として変形例1の精算装置110を、音声入力を受け付け可能に構成してもよい。精算装置110がマイク等のハードウェア構成を有することによって、ユーザーの音声を入力することができる。精算装置110は、車の属性情報や車を駐車場に止めた時間の音声入力を受け付ける。精算装置110は、受け付けた音声をテキスト情報等に変換し、サーバー装置100に送信する。サーバー装置100の制御部310は、精算装置110より受け付けた情報に基づき該当する車両を検索し、該当する車両を選択可能な画面が精算装置110に表示されるよう制御する。
【0043】
変形例1によってもユーザーは、自身のナンバープレートの番号等を覚えていなくても自身の車を精算装置110において選択することができる。
なお、上述した例では、車を検索する検索条件の例として、車の属性情報や駐車した時間を例に説明した。しかし、これらは検索条件の例示であってこれに限られない。例えば、サーバー装置100は、カメラからの撮像画像等に基づき車が駐車された位置、又は場所等の情報を管理するようにしてもよい。ユーザーは、精算装置110を介して車の駐車した位置、又は場所(例えば、駐車場の2階の出口付近に止めた車等)の情報を入力する。そして、制御部310は、入力された情報に基づき該当する車両を検索し、該当する車両を選択可能な画面が精算装置110に表示されるよう制御する。このようにしても自身のナンバープレートの番号等を覚えていないユーザーに対してもユーザーの車を選択可能な画面を提供することができる。
【0044】
(変形例2)
実施形態1の変形例を説明する。
変形例2の制御部310は、精算装置110が操作される所定時間前までに駐車場に止められていた車両の画像をすべて車両選択領域に表示するような画面が精算装置110に表示されるよう制御する。車両選択領域にすべての車両の画像が表示されない場合は、ページを捲るような操作に応じて車両の画像を精算装置110の画面に表示するよう制御部310が制御する。
【0045】
変形例2によってもユーザーは、自身のナンバープレートの番号等を覚えていなくても自身の車を精算装置110において選択することができる。
【0046】
<付記>
発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0047】
(1)情報処理システムであって、駐車場の駐車料金の支払いに関する画面を表示するよう制御し、前記画面には前記駐車場を利用した車両と同じ車両に関して今後、駐車料金の支払いを自動支払いにするか否かを選択可能な選択項目が含まれる、情報処理システム。
【0048】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、今後の駐車料金の自動支払いが可能な支払い方法が選択された場合に、前記選択項目を含む前記画面を表示するよう制御する、情報処理システム。
【0049】
(3)上記(1)又は(2)に記載の情報処理システムにおいて、今後の駐車料金の自動支払いが可能な支払い方法が選択されたか否かを判定し、今後の駐車料金の自動支払いが可能な支払い方法が選択されたと判定した場合に、前記選択項目を含む前記画面を表示するよう制御する、情報処理システム。
【0050】
(4)上記(1)から(3)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記選択項目において今後、駐車料金の支払いを自動支払いすることが選択された場合、前記車両を識別する識別情報と、前記駐車料金の支払いに用いられた支払い情報と、を関連付けて支払いデータとして記憶させるよう制御する、情報処理システム。
【0051】
(5)上記(1)から(4)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記選択項目において今後、駐車料金の支払いを自動支払いすることが選択されたか否かを判定し、前記選択項目において今後、駐車料金の支払いを自動支払いすることが選択されたと判定した場合、前記車両を識別する識別情報と、前記駐車料金の支払いに用いられた支払い情報と、を関連付けて前記支払いデータとして記憶させるよう制御する、情報処理システム。
【0052】
(6)上記(1)から(5)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記車両を識別する識別情報を入力する入力画面を表示するよう制御し、前記入力画面を介して入力された前記識別情報と、前記駐車料金の支払いに用いられた支払い情報と、を関連付けて支払いデータとして記憶させるよう制御する、情報処理システム。
【0053】
(7)上記(4)から(6)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記識別情報は、前記車両のナンバープレート情報である、情報処理システム。
【0054】
(8)上記(7)に記載の情報処理システムにおいて、駐車場の車両のナンバープレートの撮像画像より前記車両のナンバープレート情報を抽出し、前記ナンバープレート情報と、前記支払いデータと、から前記ナンバープレート情報に関連する支払い情報を特定し、前記支払い情報に基づき前記車両の駐車料金の支払いを自動で実行するよう制御する、情報処理システム。
【0055】
(9)情報処理システムが実行する情報処理方法であって、駐車場の駐車料金の支払いに関する画面を表示するよう制御し、前記画面には前記駐車場を利用した車両と同じ車両に関して今後、駐車料金の支払いを自動支払いにするか否かを選択可能な選択項目が含まれる、情報処理方法。
【0056】
(10)プログラムであって、コンピュータを、上記(1)から(8)までの何れか1つに記載の情報処理システムとして動作させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0057】
例えば、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施してもよい。例えば、制御部310は、車両を選択する際に、実施形態1のような方法で車両を選択するか、変形例1の方法で車両を選択するか、変形例2の方法で車両を選択するか、選択可能な画面を表示するように制御してもよい。制御部310は、画面において選択された方法に応じた選択画面を精算装置110に表示するよう制御する。すなわち、制御部310は、ユーザーの選択操作等に応じて、車両の選択方法を切り替えて実行するようにしてもよい。
【0058】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0059】
100 :サーバー装置
110 :精算装置
120 :カメラ
150 :ネットワーク
210 :制御部
220 :記憶部
230 :通信部
310 :制御部
320 :記憶部
330 :読み書き部
340 :撮像部
350 :入出力部
360 :通信部
600 :画面
610 :支払いスタートボタン
700 :車両選択画面
710 :プルダウンメニュー
720 :テンキー
730 :該当車両オブジェクト領域
740 :支払いボタン
800 :選択画面
810 :情報
820 :クレジットカードボタン
830 :コードボタン
840 :電子マネーボタン
900 :支払画面
910 :チェックボックス
1000 :情報処理システム
1010 :支払画面
【要約】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、駐車場の駐車料金の支払いに関する画面を表示するよう制御する。画面には駐車場を利用した車両と同じ車両に関して今後、駐車料金の支払いを自動支払いにするか否かを選択可能な選択項目が含まれる。
【選択図】
図1