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特許7356784集約情報生成装置及び集約情報生成プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-27
(45)【発行日】2023-10-05
(54)【発明の名称】集約情報生成装置及び集約情報生成プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20230928BHJP
   G06Q 50/08 20120101ALI20230928BHJP
【FI】
G06Q30/0601 302
G06Q50/08
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2017023775
(22)【出願日】2017-02-13
(65)【公開番号】P2018132790
(43)【公開日】2018-08-23
【審査請求日】2019-09-04
【審判番号】
【審判請求日】2022-02-25
(73)【特許権者】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】小宮 晃
【合議体】
【審判長】渡邊 聡
【審判官】緑川 隆
【審判官】古川 哲也
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-301974(JP,A)
【文献】特開2003-308461(JP,A)
【文献】特開2011-236597(JP,A)
【文献】特開2004-263434(JP,A)
【文献】特開2016-103250(JP,A)
【文献】特開2014-164533(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建具に関する情報である建具情報が複数格納された建具情報記憶手段と、
前記建具情報記憶手段に記憶された建具情報を第1ユーザに提示し、該提示を参照した前記第1ユーザから建具情報の選択を受け付ける受付手段と、
前記第1ユーザが選択した建具情報を予め定めた画像表示用レイアウトに基づいて配置して建具集約情報を生成する集約情報生成手段と、を備え、
前記受付手段は、
前記建具の標準プランの選択肢を前記第1ユーザに提示し、該提示を参照した前記第1ユーザから前記標準プランの選択を受け付け、
前記建具の第1の仕様として、断熱性又は防火区分の選択肢を前記第1ユーザに提示し、該提示を参照した前記第1ユーザから前記第1の仕様の選択を受け付け、
絞り込み条件の選択肢を前記第1ユーザに提示し、該提示を参照した前記第1ユーザから絞り込み条件の選択を受け付ける
集約情報生成装置。
【請求項2】
前記建具情報を前記第1ユーザに提示する場合に、前記選択された第1の仕様に対応する建具情報についての外観を表示する請求項1に記載の集約情報生成装置。
【請求項3】
前記受付手段は、
前記建具の価格に影響を及ぼす第2の仕様についての選択肢を前記第1ユーザに提示し、該提示を参照した前記第1ユーザから前記第2の仕様の選択を受け付け、前記選択された第2の仕様に基づいて前記建具の価格を算出し、
前記建具情報を前記第1ユーザに提示する場合に、前記算出した建具の価格の提示及び前記算出した前記建具の価格に基づいた建具情報の絞り込みの何れか又は双方を行う請求項1又は2に記載の集約情報生成装置。
【請求項4】
前記受付手段は、前記建具の鍵の種類に関する第3の仕様についての選択肢を前記第1ユーザに提示し、該提示を参照した前記第1ユーザから前記第3の仕様の選択を受け付け、
前記集約情報生成手段は、前記第1ユーザが選択した第3の仕様を標準仕様として前記建具集約情報に含ませる請求項1から3の何れか1項に記載の集約情報生成装置。
【請求項5】
前記受付手段は、前記第1ユーザから建築物の画像の選択又は前記第1ユーザからの建築物の画像の提供を受け付け、
前記集約情報生成手段は、前記第1ユーザが選択した建具情報に対応する建具の画像を、前記第1ユーザが選択した前記建築物の画像又は前記第1ユーザが提供した前記建築物の画像の何れかに重ね合わせた画像を前記建具集約情報に含ませる請求項1から4の何れか1項に記載の集約情報生成装置。
【請求項6】
前記受付手段は、前記第1ユーザからの追加情報の入力を受け付け、
前記集約情報生成手段は、前記第1ユーザが入力した追加情報を前記生成する建具集約情報に含ませる請求項1から5の何れか1項に記載の集約情報生成装置。
【請求項7】
前記集約情報生成手段は、前記第1ユーザが選択した建具情報に対応する建具の機能説明情報を前記建具集約情報に含ませる請求項1から6の何れか1項に記載の集約情報生成装置。
【請求項8】
前記集約情報生成手段が生成した前記建具集約情報を、ネットワークを介して前記第1ユーザ、及びまたは第2ユーザが参照可能とする請求項1から7の何れか1項に記載の集約情報生成装置。
【請求項9】
前記受付手段は、前記第1ユーザから前記第1ユーザを特定する情報を受け付けると共に、前記第1ユーザが選択した建具情報を前記第1ユーザの識別情報とを紐付けて記憶する請求項1から8の何れか1項に記載の集約情報生成装置。
【請求項10】
コンピュータを集約情報生成装置として機能させるための集約情報生成プログラムであって、
前記コンピュータを、請求項1から9の何れか1項に記載の集約情報生成装置として機能させる集約情報生成プログラム。
【請求項11】
コンピュータが行う集約情報生成方法であって、
建具情報記憶手段に、建具に関する情報である建具情報を複数格納する建具情報記憶ステップと、
前記建具情報記憶手段に記憶された建具情報を第1ユーザに提示し、該提示を参照した前記第1ユーザから建具情報の選択を受け付ける受付ステップと、
前記第1ユーザが選択した建具情報を予め定めた画像表示用レイアウトに基づいて配置して建具集約情報を生成する集約情報生成ステップと、を含み、
前記受付ステップにおいて、
前記建具の標準プランの選択肢を前記第1ユーザに提示し、該提示を参照した前記第1ユーザから前記標準プランの選択を受け付け、
前記建具の第1の仕様として、断熱性又は防火区分の選択肢を前記第1ユーザに提示し、該提示を参照した前記第1ユーザから前記第1の仕様の選択を受け付け、
絞り込み条件の選択肢を前記第1ユーザに提示し、該提示を参照した前記第1ユーザから絞り込み条件の選択を受け付ける
集約情報生成方法。
【請求項12】
前記建具情報を前記第1ユーザに提示する場合に、前記選択された第1の仕様に対応する建具情報についての外観を表示する請求項11に記載の集約情報生成方法。
【請求項13】
前記受付ステップにおいて、
前記建具の価格に影響を及ぼす第2の仕様についての選択肢を前記第1ユーザに提示し、該提示を参照した前記第1ユーザから前記第2の仕様の選択を受け付け、前記選択された第2の仕様に基づいて前記建具の価格を算出し、
前記建具情報を前記第1ユーザに提示する場合に、前記算出した建具の価格の提示及び前記算出した前記建具の価格に基づいた建具情報の絞り込みの何れか又は双方を行う請求項11又は12に記載の集約情報生成方法。
【請求項14】
前記受付ステップにおいて、前記建具の鍵の種類に関する第3の仕様についての選択肢を前記第1ユーザに提示し、該提示を参照した前記第1ユーザから前記第3の仕様の選択を受け付け、
前記集約情報生成ステップにおいて、前記第1ユーザが選択した第3の仕様を標準仕様として前記建具集約情報に含ませる請求項11から13の何れか1項に記載の集約情報生成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建具情報等を集約して集約情報を生成する、集約情報生成装置及び集約情報プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建具を製造・販売する企業(以下、「建具メーカ」と呼ぶ。)は、建具のデザイン、機能及び仕様等をまとめたカタログを作成し、このカタログをユーザに対して提示することにより、建具の販売促進を行っている。
【0003】
この点、建具メーカの製造する建具のデザインは多岐にわたる。また、同じデザインの建具であっても仕様や色やオプションを選択することができる。従って、カタログに掲載される建具の情報は膨大なものとなる。そのため、単にカタログを最初から参照していったのでは、所望の建具を選択するまでに時間を要してしまう。
【0004】
このような状況に鑑みて、建具のカタログに対して所定の絞り込み条件で絞り込みを行い、絞り込み条件に合致する建具の情報を抽出するような技術が存在する。例えば、特許文献1には、ユーザからサッシ枠の種類、法規制の種類、及びサッシ性能等の絞り込み条件を受け付け、受け付けた絞り込み条件に合致するサッシのみを抽出して表示するという技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2014-164533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、建具を選択するユーザは、建具メーカから建具を直接購入して住宅等に取り付けを行うハウスメーカやビルダーや工務店(以下、「第1ユーザ」と呼ぶ。)と、この第1ユーザが建具を取り付けた住宅等を購入するエンドユーザ(以下、「第2ユーザ」と呼ぶ。)の2つに大別できる。
【0007】
この点、第1ユーザは、建具に関しての知識を十分に有している。そのため、膨大な建具情報が掲載されたカタログであっても、例えば特許文献1に開示の技術等による絞り込みを行って、建具を選択することは比較的容易である。
これに対して、第2ユーザは、往々にして建築に関しての知識を十分に有してはいない。そのため、膨大な建具情報が掲載されたカタログを参照したとしても、所望の建具を選択することは容易ではない。また、仮に特許文献1に開示の技術を利用しようとしても「サッシ枠の種類、法規制の種類、及びサッシ性能」といった絞り込み条件自体の理解に専門的な知識が要求されるので、適切な絞り込み条件を入力することが容易ではない。
そのため通常は、建具メーカや第1ユーザが、第2ユーザの嗜好等を考慮して、カタログの中から幾つかの建具を選択し、この選択した建具の情報を集約した提案ツールを作成し、この提案ツールを第2ユーザに提示していた。そして、第2ユーザは、この提示ツールを参照して所望の建具を選択していた。
【0008】
しかしながら、第2ユーザそれぞれの嗜好等に合わせて、このような提案ツールを作成することは容易ではなく、更に時間を要するため、提案ツールの作成は建具メーカや第1ユーザの負担となっていた。また、提案ツールは、カタログに掲載されている建具の画像や説明文等を切り貼りして作成されることが多く、作成者によって体裁や出来栄えにバラつきが生じていた。
【0009】
そこで本発明は、所定の体裁に沿った集約情報を簡便に生成するための、集約情報生成装置及び集約情報生成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため本発明は、建具に関する情報である建具情報が複数格納された建具情報記憶手段(例えば、後述する建具情報記憶部330)と、前記建具情報記憶手段に記憶された建具情報をユーザに提示し、該提示を参照したユーザから建具情報の選択を受け付ける受付手段(例えば、後述する受付部310)と、前記ユーザが選択した建具情報を所定の体裁に基づいて配置した情報である建具集約情報(例えば後述の集約情報10)を生成する集約情報生成手段と、を備える集約情報生成装置(例えば、後述する集約情報生成装置300)を提供する。
【0011】
また、前記受付手段は、前記建具の外観に影響を及ぼさない第1の仕様についての選択肢をユーザに提示し、該提示を参照したユーザから前記第1の仕様の選択を受け付け、前記建具情報をユーザに提示する場合に、前記選択された第1の仕様に対応する建具情報についての外観を表示することが好ましい。
【0012】
また、前記受付手段は、前記建具の価格に影響を及ぼす第2の仕様についての選択肢をユーザに提示し、該提示を参照したユーザから前記第2の仕様の選択を受け付け、前記選択された第2の仕様に基づいて前記建具の価格を算出し、前記建具情報をユーザに提示する場合に、前記算出した建具の価格の提示及び前記算出した前記建具の価格に基づいた建具情報の絞り込みの何れか又は双方を行うことが好ましい。
【0013】
また、前記受付手段は、前記建具の機能に関する第3の仕様についての選択肢を前記ユーザに提示し、該提示を参照したユーザから前記第3の仕様の選択を受け付け、前記集約情報生成手段は、前記ユーザが選択した第3の仕様を標準仕様として前記建具の集約情報に含ませることが好ましい。
【0014】
また、前記受付手段は、前記ユーザから建築物の画像の選択又は前記ユーザからの建築物の画像の提供を受け付け、前記集約情報生成手段は、前記ユーザが選択した建具情報に対応する建具の画像を、前記ユーザが選択した前記建築物の画像又は前記ユーザが提供した前記建築物の画像の何れかに重ね合わせた画像を前記建具の集約情報に含ませることが好ましい。
【0015】
また、前記受付手段は、前記ユーザからの追加情報の入力を受け付け、前記集約情報生成手段は、前記ユーザが入力した追加情報を前記生成する建具の集約情報に含ませることが好ましい。
【0016】
また、前記集約情報生成手段は、前記ユーザが選択した建具情報に対応する建具の機能説明情報を前記建具の集約情報に含ませることが好ましい。
【0017】
また、前記集約情報生成手段が生成した前記建具の集約情報を、ネットワークを介して参照するための参照用情報を生成し、該生成した参照用情報を前記ユーザに提示することが好ましい。
【0018】
また、前記受付手段は、前記ユーザから該ユーザを特定する情報を受け付けると共に、該ユーザが選択した建具情報を該ユーザの識別情報とを紐付けて記憶することが好ましい。
【0019】
上記目的を達成するため本発明は、コンピュータを集約情報生成装置(例えば、後述する集約情報生成装置300)として機能させるための集約情報生成プログラムであって、前記コンピュータを、上記本発明により提供される集約情報生成装置として機能させる集約情報生成プログラムを提供する。
【0020】
上記目的を達成するため本発明は、コンピュータ(例えば、後述する集約情報生成装置300)が行う集約情報生成方法であって、建具情報記憶手段(例えば、後述する建具情報記憶部330)に、建具に関する情報である建具情報を複数格納する建具情報記憶ステップと、前記建具情報記憶手段に記憶された建具情報をユーザに提示し、該提示を参照したユーザから建具情報の選択を受け付ける受付ステップと、前記ユーザが選択した建具情報を所定の体裁に基づいて配置した情報である建具集約情報を生成する集約情報生成ステップと、を含む集約情報生成方法を提供する。
【0021】
また、前記受付ステップにおいて、前記建具の性能に影響を及ぼす第1の仕様についての選択肢をユーザに提示し、該提示を参照したユーザから前記第1の仕様の選択を受け付け、前記建具情報をユーザに提示する場合に、前記選択された第1の仕様に対応する建具情報についての外観を表示することが好ましい。
【0022】
また、前記受付ステップにおいて、前記建具の価格に影響を及ぼす第2の仕様についての選択肢をユーザに提示し、該提示を参照したユーザから前記第2の仕様の選択を受け付け、前記選択された第2の仕様に基づいて前記建具の価格を算出し、前記建具情報をユーザに提示する場合に、前記算出した建具の価格の提示及び前記算出した前記建具の価格に基づいた建具情報の絞り込みの何れか又は双方を行うことが好ましい。
【0023】
また、前記受付ステップにおいて、前記建具の鍵の種類に関する第3の仕様についての選択肢を前記ユーザに提示し、該提示を参照したユーザから前記第3の仕様の選択を受け付け、前記集約情報生成ステップにおいて、前記ユーザが選択した第3の仕様を標準仕様として前記建具の集約情報に含ませることが好ましい。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、所定の体裁に沿った集約情報を簡便に生成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の実施形態全体の基本的構成を示す図である。
図2A】本発明の実施形態における集約情報生成時の基本的動作を示すフローチャート(1/2)である。
図2B】本発明の実施形態における集約情報生成時の基本的動作を示すフローチャート(2/2)である。
図3】本発明の実施形態における標準プラン選択時のユーザインタフェースの一例を示す図である。
図4】本発明の実施形態における基本仕様選択時のユーザインタフェースの一例を示す図である。
図5】本発明の実施形態における玄関ドア選択時時のユーザインタフェースの一例を示す図である。
図6】本発明の実施形態における玄関ドア確認時のユーザインタフェースの一例を示す図である。
図7】本発明の実施形態における表紙編集時のユーザインタフェースの一例を示す図である。
図8】本発明の実施形態における玄関ドア及びカラー選択時のユーザインタフェースの一例を示す図である。
図9】本発明の実施形態における集約情報の一例を示す図(1/4)である。
図10】本発明の実施形態における集約情報の一例を示す図(2/4)である。
図11】本発明の実施形態における集約情報の一例を示す図(3/4)である。
図12】本発明の実施形態における集約情報の一例を示す図(4/4)である。
図13】本発明の実施形態における集約情報参照時の基本的動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1を参照して本実施形態である集約情報活用システム1全体の構成について説明をする。図1に示すように、集約情報活用システム1は、第1ユーザ端末100、第2ユーザ端末200及び集約情報生成装置300を備える。
【0027】
第1ユーザ端末100は、上述した第1ユーザが利用する端末である。また、第2ユーザ端末200は、上述した第2ユーザが利用する端末である。そして、集約情報生成装置300は、上述した建具メーカが利用する端末である。
第1ユーザ端末100及び第2ユーザ端末200は、ネットワーク(図示省略)を介して通信可能に接続されている。ここで、ネットワークの種類に特に限定はないが、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)によりネットワークを実現することができる。
【0028】
第1ユーザ端末100及び第2ユーザ端末200は、ネットワークを介して集約情報生成装置300と通信を行う機能を有している。例えば、第1ユーザ端末100及び第2ユーザ端末200には、集約情報生成装置300と通信を行うためのウェブブラウザ(インターネットブラウザ)が組み込まれている。そして、第1ユーザ端末100や第2ユーザ端末200は、このウェブブラウザを介して集約情報生成装置300が生成するウェブサイトにアクセスすることにより、後述するユーザインタフェース画面を第1ユーザ端末100や第2ユーザ端末200が備えるディスプレイ(図示省略)に表示する。
【0029】
また、第1ユーザ端末100や第2ユーザ端末200は、このユーザインタフェース画面を参照してユーザが行った操作を受け付けて、ユーザから受け付けた操作を集約情報生成装置300に対して送信したりする。第1ユーザ端末100及び第2ユーザ端末200は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータやタブレット型の端末やスマートフォンにより実現することができる。
【0030】
集約情報生成装置300は、所定の体裁に沿った集約情報を簡便に生成する装置である。ここで、本実施形態における「集約情報」とは、[発明が解決しようとする課題]の欄で上述した、「ユーザが選択した建具の情報を集約した提案ツール」に相当するものである。集約情報は、例えば、ユーザ用カタログ、プランボード、見積書、施工シミュレーション等の名称で呼ばれることがある。
【0031】
そして、所定の体裁に沿った集約情報を簡便に生成する機能を実現するために、集約情報生成装置300は、受付部310、集約情報生成部320、建具情報記憶部330、集約情報記憶部340及び集約情報参照部350を備える。
【0032】
受付部310は、集約情報生成用のウェブサイトを作成する部分である。受付部310は、建具情報記憶部330に格納されている建具情報を読み取り、この建具情報等を利用して集約情報生成用のウェブサイトを生成する。
そして、受付部310は、この集約情報生成用のウェブサイトにアクセスした第1ユーザ端末100と通信を行うことにより、第1ユーザ端末100に対してユーザインタフェース画面を表示させ、このユーザインタフェース画面を参照して第1ユーザが行った操作を受け付ける。操作とは、例えば、第1ユーザによる選択操作である。受付部310は第1ユーザから受け付けた操作内容(例えば選択操作の内容)を集約情報生成部320に対して送信する。
【0033】
なお、第2ユーザ端末200と受付部310を通信可能として、第2ユーザ端末200も集約情報生成用のウェブサイトにアクセスできるようにしてもよい。ただし、本実施形態では、建具に関しての知識を十分に有している第1ユーザが、建具に関しての知識を十分に有していない第2ユーザ向けに集約情報を生成することを想定する。そのため、以下の説明では、第1ユーザ端末100が、受付部310の作成したウェブサイトにアクセスする場合を想定して説明をする。
【0034】
集約情報生成部320は、受付部310から受信した第1ユーザから受け付けた操作内容(例えば選択操作の内容)と、建具情報記憶部330に格納されている建具情報と、集約情報を生成するための体裁を規定した体裁情報(レイアウト情報)に基づいて、集約情報を生成する部分である。なお、体裁情報(レイアウト情報)は、集約情報生成部320が記憶していてもよいし、建具情報記憶部330が記憶していてもよい。
集約情報生成部320は生成した集約情報を受付部310に対して送信する。この集約情報は、受付部310を介して第1ユーザ端末100に対して送信される。また、集約情報生成部320は生成した集約情報を集約情報記憶部340に格納する。
【0035】
建具情報記憶部330は、建具情報が格納される記憶装置である。建具情報の内容には特に限定はないが、建具情報には例えば、建具のデザイン情報及び各デザインに対応する建具の画像情報、建具の仕様やオプションに関する情報、及び建具の価格情報等が含まれる。
【0036】
本実施形態では、具体例として、建具が建物の玄関ドアであることを想定して説明を行う。玄関ドアは、デザイン、カラーバリエーション、ハンドルの種別、耐火性能、及び鍵の種類等の組合せが数多く存在するため、これらを全て網羅するカタログを参照しても、特に第2ユーザにとっては、その内容を把握するのは困難である。そのため、玄関ドアについての集約情報を作成することは有意義であることから、玄関ドアを具体例として説明をする。ただし、これは、本実施形態の適用できる建具を玄関ドアに限定するものではなく、本実施形態は玄関ドア以外の建具に対しても適用することができる。
【0037】
集約情報記憶部340は、建具情報記憶部330が生成した集約情報が格納される記憶装置である。集約情報は、第1ユーザ端末100や第2ユーザ端末200がネットワークを介してこの集約情報を参照するための情報である「参照用情報」と紐付けて格納される。参照用情報は、集約情報生成部320が集約情報を生成する際に、併せて生成される。参照用情報は、例えばIDとパスワードの組である。ただし、集約情報それぞれのパスワードが重複しないようにして、パスワードをユニークなものとするのであれば、パスワードがIDを兼ねるようにしてもよい。
【0038】
集約情報参照部350は、集約情報の参照用のウェブサイトを作成する部分である。集約情報参照部350は、第1ユーザ端末100や第2ユーザ端末200から、この集約情報の参照用のウェブサイトにアクセスがあった場合に、まず第1ユーザ端末100や第2ユーザ端末200に対して参照用情報を要求する。そして、この参照用情報による認証を行う。
【0039】
また、集約情報参照部350は、この認証が成功した場合に、この参照用情報に対応する集約情報を集約情報記憶部340から読み取り、読み取った集約情報を第1ユーザ端末100や第2ユーザ端末200に送信する。これにより、第1ユーザ端末100のユーザである第1ユーザや、第2ユーザ端末200のユーザである第2ユーザは、集約情報を第1ユーザ端末100や第2ユーザ端末200のディスプレイ上で参照することが可能となる。
【0040】
以上、集約情報生成装置300の機能ブロックについて説明した。次に、これらの機能ブロックを実現するためのハードウェア構成について説明をする。
これらの機能ブロックを実現するために、集約情報生成装置300は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置を備える。また、集約情報生成装置300は、各種の制御用プログラムや建具情報や集約情報を格納するためのHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置や、演算処理装置がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納するためのRAM(Random Access Memory)といった主記憶装置を備える。
【0041】
そして各装置において、演算処理装置が補助記憶装置からアプリケーションやOSを読み込み、読み込んだアプリケーションやOSを主記憶装置に展開させながら、これらのアプリケーションやOSに基づいた演算処理を行なう。また、この演算結果に基づいて、各装置が備える各種のハードウェアを制御する。これにより、本実施形態の機能ブロックは実現される。つまり、本実施形態は、ハードウェアとソフトウェアが協働することにより実現することができる。
具体例として、集約情報生成装置300は、汎用のサーバ装置に本実施形態を実現するためのソフトウェアを組み込むことにより実現できる。
【0042】
次に、図2A及び図2Bのフローチャートを参照して、本実施形態における集約情報生成時の動作について説明をする。
【0043】
まず、第1ユーザが、第1ユーザ端末100を操作して、受付部310と通信を行うことにより、集約情報生成用のウェブサイトにアクセスする。すると、受付部310は、まず第1ユーザの認証を行う(ステップS11)。
認証は例えばIDとパスワードの組により行う。なお、生成した集約情報についての参照用情報をEメールで通知するような場合には、IDを第1ユーザのEメールアドレスとするとよい。そして、後述の処理により生成した集約情報についての参照用アドレスを、第1ユーザのEメールアドレスに対して送信するようにしてもよい。
【0044】
このように、まず第1ユーザを特定することにより、後述の各処理で、第1ユーザが、どの仕様やデザインの玄関ドアを多くの回数選択したのか、といった情報についてのデータベースを構築できる。これにより、建具メーカは、どの第1ユーザに、どの仕様やデザインが人気であるのか等の分析をすることができる。
【0045】
認証が行われると、次に、受付部310は標準プランの選択を受け付ける(ステップS12)。標準プランの選択を受け付けるためのユーザインタフェース10の一例を図3に示す。ユーザインタフェース10は集約情報生成用のウェブサイトにアクセスした第1ユーザ端末100のディスプレイに表示される。なお、他の図を参照して後述するユーザインタフェース20~ユーザインタフェース60も同様にして集約情報生成用のウェブサイトにアクセスした第1ユーザ端末100のディスプレイに表示される。
【0046】
図3に示すように、ユーザインタフェース10の上部の領域AR11には「標準プランをお選びください」等の文言を表示することにより、第1ユーザに標準プランの選択を促す。ここで、本実施形態では、鍵の種類について標準プランを選択させる。ここで、選択した標準プランが、集約情報内でも標準プランとして記載される。つまり、何れのプランを標準プランとするかを、建具メーカではなく第1ユーザが選択することができる。
【0047】
具体的には、ユーザインタフェース10の中段に領域AR12~領域AR15を設け各領域ARに、鍵の種類についての選択肢として、鍵の種類に対応する画像と説明文を表示する。
【0048】
本例では、領域AR12に[手動キー]についての表示をする。これは、物理的な鍵を鍵穴に挿入して施錠及び解錠するという一般的な鍵の種類である。
また、領域AR13に[カードキー]についての表示をする。これは、専用のICカードを玄関ドアにかざすことにより解錠するという鍵の種類である。
また、領域AR14に[タッチキー]についての表示をする。これは、専用のリモコンキーを携帯した状態で玄関ドアのボタンを押下することにより解錠するという鍵の種類である。
また、領域AR15に[システムキー]についての表示をする。これは、専用のリモコンキーを携帯した状態で玄関ドアに近づくことにより解錠するという鍵の種類である。
なお、[カードキー]、[タッチキー]及び[システムキー]については、いわゆるオートロックで施錠されるようにするとよい。
【0049】
第1ユーザは、第1ユーザ端末100を操作して、何れかの領域ARを選択することにより、鍵の種類を選択する。そして、第1ユーザが選択後ユーザインタフェース10の下部の領域AR16の「次へ」を選択することにより、次のステップに進む。
【0050】
次に、受付部310は、図4に示すユーザインタフェース20を表示して、基本仕様の選択を受け付ける(ステップS12)。
ユーザインタフェース20の上部の領域AR11には「基本仕様をお選びください」等の文言を表示することにより、第1ユーザに基本仕様の選択を促す。ここで、本実施形態では、ユーザインタフェース20の中段に領域AR22~領域AR24を設け、防火区分、断熱性、及び枠タイプの3つの仕様について選択肢を表示し、この3つの仕様それぞれについて選択をさせる。
【0051】
まず、領域AR22では、防火区分の選択肢として、「防火」又は「非防火」を表示して、選択をさせる。防火を選択すると、防火性能が高いが、その分玄関ドアの価格も高価となる。
次に、領域AR22では、断熱性の選択肢として、断熱性を熱貫流率(K値)でしました「K2仕様」又は「K4仕様」を表示して、選択をさせる。K2仕様を選択すると、断熱性が高いが、その分玄関ドアの価格も高価となる。
更に、領域AR24では、玄関ドアの枠タイプについての選択肢として、「片開き
」「親子(採光あり)」、・・・、「両開き」を表示して、選択をさせる。ここで、玄関ドアの枠タイプを選択させることにより、次の処理で第1ユーザが選択した枠タイプの玄関ドアの画像のみを表示することとなり、第1ユーザが選択していない枠タイプの玄関ドアについての画像表示を省略することができる。なお、玄関ドアの枠タイプに応じて玄関ドアの価格も異なる。
【0052】
第1ユーザは、第1ユーザ端末100を操作して、それぞれの選択肢についてチェックボックスをチェックすることにより選択を行う。そして、第1ユーザが選択後ユーザインタフェース20の下部の領域AR25の「次へ」を選択することにより、次のステップに進む。
【0053】
次に、第1ユーザが選択した鍵の種類や基本仕様に基づいて、これから第1ユーザに選択させる玄関ドアのそれぞれについて価格を算出する(ステップS14)。本実施形態では、このようにして最初に鍵の種類や基本仕様を選択させることにより、先に価格を算出し、以後のステップS15で、玄関ドアの画像と共に価格を表示したり、玄関ドアの価格帯に基づいて玄関ドアの絞り込みを行ったりすることを可能としている。
【0054】
次に、受付部310は、玄関ドアを絞り込むための絞り込み条件の選択や、玄関ドアの選択を受け付けるためのユーザインタフェース30を表示する。そして、このユーザインタフェース30にて、第1ユーザから絞り込み条件の選択や、玄関ドアの選択を受け付ける。
図5に示すように、ユーザインタフェース30の上部の領域AR31には「掲載するドアをお選びください」等の文言を表示することにより、第1ユーザに集約情報に掲載する玄関ドアの選択を促す。
【0055】
領域AR31の右端には、領域AR32を設ける。領域AR32には、第1ユーザが既に選択した玄関ドアの数を表示する。図5には、第1ユーザがすでに2つの玄関ドアを選択している状態を例示する。
【0056】
ユーザインタフェース30の左側の領域AR33には、絞り込み条件の選択肢を表示する。ユーザインタフェース30を表示する当初には、第1ユーザが選択した鍵の種類や基本仕様に対応する全ての玄関ドアについての、型番及び画像が選択肢として、ユーザインタフェース30の右側の領域AR35に表示される。また、表示されている玄関ドアの総数が領域AR34に表示される。
【0057】
本実施形態では、膨大な玄関ドアの全てについての外観をいきなり表示するのではなく、外観を表示しなくても選択が可能な、建具の性能に影響を及ぼすが建具の外観に影響を及ぼさない仕様(例えば断熱性や防火区分)についてまず選択をさせて絞り込みを行ってから、はじめて外観を表示する。これにより、多くの外観をいきなり表示する場合に比べて、第1ユーザの選択を容易とすることができる。
【0058】
その後、絞り込む条件の選択を受け付けることにより、絞り込みが行われ、領域AR35に表示される玄関ドアの数が減少する。また領域AR34に表示される玄関ドアの総数も同様に減少する。これにより、第1ユーザは、所望の玄関ドアをより容易に選択することが可能となる。
玄関ドアの選択は、第1ユーザが第1ユーザ端末100を操作することによって、領域AR35にて所望の玄関ドアに対応するチェックボックスにチェックを入れることにより実現される。
【0059】
次に、本実施形態における絞り込み条件について説明をする。領域AR33において「おすすめデザイン」を選択すると、他のユーザインタフェースに遷移する。そして、遷移先のユーザインタフェースにて、建具メーカが勧める玄関ドアの一覧を表示し、この玄関ドアの一覧から玄関ドアの選択することを可能とする。これにより、建具メーカが販売を希望する玄関ドアが選択される可能性を高めることができる。遷移先からユーザインタフェース30へは第1ユーザの操作に応じ任意に戻ることができるものとする。
【0060】
領域AR33において、「型番で探す」が選択されると、型番を入力するための入力部を領域AR33に表示する。そして、入力された型番に応じた絞り込みを行う。
領域AR33において、「価格帯で絞る」が選択されると、価格帯(価格の上限と、価格の下限)を入力するための入力部を領域AR33に表示する。そして、入力された価格帯に応じた絞り込みを行う。上述したようにステップS14にて玄関ドアの価格を算出しているので、この算出した価格に基づいて絞り込みを行うことができる。
【0061】
領域AR33において、「住宅スタイルで絞る」が選択されると、住宅スタイルを選択するための画面を領域AR33に表示する。そして、選択された住宅スタイルに応じた絞り込みを行う。住宅スタイルは、例えば、「GRACE」、「MINIMAL」、「PLAIN」といったように区分できる。
【0062】
領域AR33において、「カラーで絞る」が選択されると、玄関ドアの色を選択するための画面を領域AR33に表示する。そして、選択された色に応じた絞り込みを行う。各玄関ドアは、色についても選択肢を有しており、同じデザインであっても複数の色のなかから所望の色を選択することができる。ただし、全ての玄関ドアにおいて全ての色を選択できる訳ではなく、玄関ドアによって選択できる色が異なる。従って、入力された色に応じて、選択できる玄関ドアの絞り込みを行うことができる。
【0063】
領域AR33において、「こだわりのデザインで絞る」が選択されると、こだわりデザインを選択するための画面を領域AR33に表示する。そして、選択されたこだわりデザインに応じた絞り込みを行う。こだわりデザインは、例えば、玄関ドアを介して風を取り入れることができる「採風デザイン」や、玄関ドアを介して光を取り入れることができる「採光デザイン」や、鋳物による装飾された「鋳物装飾」や、玄関ドアの室外側及び室内側の双方で同じデザインとなっている「内外同テイスト」といったように区分できる。
【0064】
以上の処理を、図2Aのフローチャートに沿って説明する。受付部310は、まず絞り込み条件を受け付けたか否かを判定する(ステップS15)。絞り込み条件を受け付けたならば(ステップS15にてYes)、受け付けた絞り込み条件に基づいて絞り込みを行う(ステップS16)。そして、ステップ17に進む。一方で、絞り込み条件を受け付けていないならば(ステップS15にてNo)、ステップS16を行うことなくステップS17に進む。
【0065】
次に、受付部310は、玄関ドアの選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS17)。玄関ドアの選択を受け付けたならば(ステップS17にてYes)、受け付けた玄関ドアを選択済みとする。また、これに伴い、領域AR32に表示している、第1ユーザが既に選択した玄関ドアの数を1つ増加させる(ステップS18)。そして、ステップ19に進む。一方で、玄関ドアの選択を受け付けていないならば(ステップS17にてNo)、ステップS18を行うことなくステップS19に進む。
【0066】
ステップS19では、第1ユーザによる玄関ドアの選択が終了したか否かを判定する。具体的には、第1ユーザがユーザインタフェース30の下部の領域AR36の「次へ」を選択すると(ステップS19にてYes)玄関ドアの選択が終了したとして、ステップS20に進む。一方で、領域AR36の「次へ」が選択されていないのであれば(ステップS19にてNo)ステップS15に戻る。そして、上述の処理を繰り返すことにより、玄関ドアの絞り込みと玄関ドアの選択を繰り返す。
【0067】
次に、ステップS20以後の処理について図2Bのフローチャートを参照して説明をする。第1ユーザによる玄関ドアの選択が終了すると、受付部310はユーザインタフェース40を表示する。そして、このユーザインタフェース40にて、第1ユーザから選択した玄関ドアの確認を受け付ける。
【0068】
図6に示すように、ユーザインタフェース40の上部の領域AR41には「掲載する商品情報を確認ください」等の文言を表示することにより、第1ユーザに集約情報に掲載する玄関ドアに間違いがないかについて確認をする。
ここで、第1ユーザが確認をするために、ユーザインタフェース40の中段の領域AR42には、ステップS17にて第1が選択した玄関ドアの型番と画像を表示する。
【0069】
また、ユーザインタフェース40の下段の領域AR43には、集約情報の生成に関する他の条件について第1ユーザの選択を受け付ける。
例えば、集約情報内に玄関ドアの価格を掲載するか否かについて選択を受け付ける。これにより、例えば、第2ユーザに対して、価格を知らせたくない場合等には、価格が表示されていない集約情報を生成することができる。
【0070】
また、ハンドルの仕様について選択を受け付ける。例えば、ハンドルの仕様として、室内ハンドルをアルミ仕様にすることや、更に特別コート仕様にすることや、アルミよりも安価な樹脂仕様とすることを受け付ける。
【0071】
更に、掲載するカラーについての選択を受け付ける。上述したように、各玄関ドアは、カラーについても選択肢を有しており、同じデザインであっても複数の色のなかから所望の色を選択することができる。かといって選択することが可能な全てのカラーを集約情報に掲載してしまうと、掲載量が増加してしまう。そこで、集約情報に掲載するカラーを絞り込むことを可能としている。
【0072】
カラーの選択の際は、他のユーザインタフェースに遷移する。そして、遷移先のユーザインタフェースにて、カラーを選択することを可能とする。なお、この場合に、単に掲載するカラーを選択するのみではなく、選択したカラーから、更にメインカラーとなるカラーを選択させるようにしてもよい。そして、集約情報において玄関ドアの画像をメインカラーにて表示し、他のカラーについては、カラーバリエーションとして表示するようにしてもよい。遷移先からユーザインタフェース40へは第1ユーザの操作に応じ任意に戻ることができるものとする。
【0073】
第1ユーザは、領域AR43における、それぞれの選択肢についてチェックボックスをチェックすることにより選択を行うことができる。第1ユーザが選択後ユーザインタフェース40の中央の領域AR44の「次へ」を選択することにより、掲載する玄関ドアの確認を受け付けて次のステップに進む(ステップS20)。
【0074】
次に、受付部310は集約情報の表紙についての編集を受け付けるためにユーザインタフェース50を表示する。そして、このユーザインタフェース50にて、第1ユーザから集約情報の表紙についての編集を受け付ける。
図7に示すように、ユーザインタフェース50の上部の領域AR51には「表紙を編集する」等の文言を表示することにより、第1ユーザに表紙の編集を促す。
そして、ユーザインタフェース50の中央の領域AR52に、集約情報の表紙をイメージした画像と、表紙に表示する文字列を入力する入力部を表示する。第1ユーザは、例えば第2ユーザの名前が「〇〇」様である場合に「〇〇様邸 標準プラン ご提案資料」等の文言を入力する。また、第1ユーザの名前が「××工務店」である場合に「××工務店」という名称と、第1ユーザの連絡先を表す、電話番号等を入力する、
その後、第1ユーザが編集後ユーザインタフェース50の下部の領域AR53の「次へ」を選択することにより、表紙の編集を受け付けて次のステップに進む(ステップS21)。
【0075】
次に、受付部310は集約情報に玄関ドアの画像と建築物の外観の画像とを重ね合わせた画像を掲載するか否かについて、第1ユーザの選択を受け付ける(ステップS22)。例えば「お持ちの画像に合成する」、「外観サンプルに合成する」、「合成を行わない」等の選択肢をユーザに提示して選択を受け付ける。
【0076】
ここで、「合成を行わない」が選択された場合は(ステップS22にて「不要」)特に処理を行うことなく、ステップS25に進む。
【0077】
一方で、「お持ちの画像に合成する」が選択された場合は(ステップS22にて「ユーザが提供」)第1ユーザから、建築物の外観の画像データの提供を受け付ける(ステップS23)。そして、図8に示すユーザインタフェース60を表示する。また、「外観サンプルに合成する」が選択された場合は(ステップS22にて「ユーザが選択」)建築物の外観の画像を画像サンプルとして表示する。そして、第1ユーザから、建築物の外観の選択を受け付ける(ステップS24)。そして、図8に示すユーザインタフェース60を表示する。
ユーザインタフェース60の上部の領域AR61には「ドア・カラーをお選びください」等の文言を表示することにより、第1ユーザに重ね合わせて表示する玄関ドアの選択と、この玄関ドアのカラーの選択を促す。
【0078】
第1ユーザは、ユーザインタフェース60の右側の領域AR63にて玄関ドアを選択し、領域AR64にてカラーを選択する。ユーザインタフェース60の左側の領域AR62には、第1ユーザが提供又は選択した建築物の外観の画像と、第1ユーザが選択したカラーのユーザが選択した玄関ドアの画像とが重ね合わせて表示される。第1ユーザは、この領域AR62を参照しながら、玄関ドアの選択と、この玄関ドアのカラーの選択を行うことができる。
【0079】
第1ユーザが選択後ユーザインタフェース60の下部中央の領域AR65の「プランボードを作成する」を選択することにより、掲載する玄関ドアの画像の選択を受け付けて次のステップに進む。このようにして玄関ドアを実際に建築物に取り付けた場合の施工イメージを画像として集約情報に含ませることにより、集約情報を参照した場合に、どのように仕上がるのかを確認することができる。
【0080】
次に、受付部310は今までの各ステップにおける第1ユーザの選択内容を全て集約情報生成部320に対して出力する。集約情報生成部320は、受付部310が出力した第1ユーザの選択内容全てと、建具情報記憶部330に格納されている建具情報と、集約情報を生成するための体裁情報(レイアウト情報)に基づいて、ユーザが選択した玄関ドアが所定の体裁で掲載されるように集約情報を生成する(ステップS25)。生成される集約情報の例については、図9図12を参照して後述する。また、集約情報の生成時には、この集約情報を後日参照するための参照用情報もあわせて生成する。
【0081】
そして、集約情報生成部320は、生成した集約情報を受付部310に対して出力する。この集約情報は、受付部310を介して第1ユーザ端末100に対して送信される(ステップS26)。これにより、第1ユーザは生成された集約情報を参照することができる。また、この集約情報には、参照用情報も含ませることとする。これにより、第1ユーザは後日参照用情報を用いて、集約情報を参照することが可能となる。
【0082】
また、第1ユーザが、第1ユーザ端末100により集約情報をダウンロードできるようにしてもよい。この場合、集約情報のデータ形式は、任意の形式であってよいが、例えばPDF(Portable Document Format)形式等の一般的な形式とするとよい。また、集約情報生成部320は生成した集約情報を集約情報記憶部340に格納する(ステップS27)。この場合に、集約情報と、この集約情報を参照するための参照用情報とを紐付けて格納する。
【0083】
以上説明した動作により、第1ユーザの選択に応じた集約情報を生成することができる。この集約情報は、玄関ドアに関する情報が所定の体裁に沿って配置されたものである。また、第1ユーザは種々の選択を行うのみで、集約情報を生成することができる。すなわち、本実施形態は、所定の体裁に沿った集約情報を簡便に生成することが可能となる、という効果を奏する。
また、この集約情報を参照すれば、第2ユーザが玄関ドア等の建具を容易に選択することができる、という効果も奏する。また、集約情報の作成者である第1ユーザの意図に沿った建具の中から選択させることができる、という効果も奏する。
【0084】
次に、図9図12を参照して上述した処理により生成された集約情報の例について説明を行う。
まず、図9に集約情報70の表紙の例について示す。図9に示すように、集約情報70の右側には領域AR71と領域AR72を設ける。そして、各領域ARにはステップS21にて第1ユーザが入力した情報を配置する。
例えば、領域AR71には、「〇〇様邸 標準プラン ご提案資料」等の文言を配置する。また、領域AR72には「××工務店」という名称と、第1ユーザの連絡先を表す、電話番号等を入力する。このように、第1ユーザが入力した情報を、所定の体裁情報(レイアウト情報)に沿って配置する。この体裁情報(レイアウト情報)には、例えば領域AR71の文字のフォントを、領域AR72の文字のフォントよりも大きなサイズとする、等の規則を含めておくことができる。
【0085】
次に、図10に集約情報70における玄関ドアの掲載例について示す。これは、集約情報70の2ページ目以降に相当する例である。図10に示すように上段の領域AR73には、「〇〇様邸 標準プラン」等の文言を配置する。また、下段の領域AR75には、「××工務店」等の文言を配置する。これは、図9を参照して説明した領域AR71及び領域AR72と同様に、ステップS21におけるユーザの入力に対応するものである。
【0086】
また、中央の領域AR74には、ステップS17にて第1ユーザが選択した玄関ドアに対応する画像と型番とを配置する。このように本実施形態によれば、所定の領域に、所定の配置方法で玄関ドアを配置することができる。
第1ユーザが選択した玄関ドアの数が多いのであれば、集約情報には、図10に示すようなページが複数ページ含まれることとなる。
【0087】
次に、図11に集約情報70に含まれる特徴紹介の掲載例について示す。集約情報には、この特徴紹介のページが含まれるものとする。図11に示すように、下段の領域AR78には、「××工務店」等の文言を配置する。これは、図9図10を参照して説明した領域AR72や領域AR75と同様に、ステップS21におけるユーザの入力に対応するものである。また、左側の領域AR76には、建築物の外観の画像に、玄関ドアの画像を重ね合わせた画像を配置する。これは、図8を参照して上述したユーザインタフェース60にて生成した画像に対応する画像である。なお、仮にユーザインタフェース60にて画像を生成していない場合には(ステップS22にて「不要」)、領域AR76には、他の任意の画像又は説明文を配置するようにする。
【0088】
また、領域AR77には、断熱性についての機能紹介文を配置する。この説明文は、ステップS13にて選択した断熱性の仕様に対応するものとする。例えば、ステップS13にて「K2仕様」が選択されているのであれば、K2仕様に対応する説明文を配置する。一方で、ステップS13にて「K4仕様」が選択されているのであれば、K4仕様に対応する説明文を配置する。つまり、第1ユーザが選択した玄関ドアに対応する説明文のみを集約情報内に掲載することができ、選択していない玄関ドアに対応する説明文については集約情報内への掲載を省略することができる。すなわち、本実施形態によれば、必要な情報のみを集約情報に含ませることができる。なお、断熱性以外についても、第1ユーザの選択に応じて掲載する説明文を異ならせるようにしてもよい。
【0089】
次に、図12に集約情報70に含まれるエントリーシステム(鍵の種類)についての掲載例について示す。集約情報には、このエントリーシステムについてのページが含まれるものとする。図12に示すように、中央の領域AR79には、[手動キー]、[カードキー]、[タッチキー]及び[システムキー]の4つの鍵の種類についての画像及び説明文が配置される。これは、図3を参照して説明した鍵の種類に対応するものである。
【0090】
そして、ステップS12にて第1ユーザに選択されたものについては、領域AR80に示すように、「標準プラン」の文言が配置される。つまり、ステップS12の説明においても上述したように、何れのプランを標準プランとするかを、建具メーカではなく第1ユーザが選択することができる。例えば、第1ユーザが、手動キーではなく、カードキーを第2ユーザにお薦めしたい場合等に、このカードキーが標準プランである前提でお薦めをすることが可能となる。
【0091】
また、上述したように、集約情報には、参照用情報も含ませることとする。例えば、集約情報の最後のページに参照用情報を記載するようにする。この場合、参照用情報はアルファベット等の文字列で記載されてもよいし、例えばQRコード(登録商標)等の二次元コード等で記載されてもよい。
【0092】
以上、本実施形態において生成される集約情報について説明した。次に、集約情報生成後に、第1ユーザ端末100や第2ユーザ端末200を利用して、集約情報記憶部340に格納されている集約情報を参照する場合の処理について図13を参照して説明をする。
【0093】
まず、第1ユーザが第1ユーザ端末100を用いて集約情報参照部350と通信することにより、集約情報の参照用のウェブサイトにアクセスする。あるいは、第2ユーザが第2ユーザ端末200を用いて集約情報参照部350と通信することにより、集約情報の参照用のウェブサイトにアクセスする。
そして、参照用情報に基づいた認証を行う(ステップS31)、ここで、第1ユーザは集約情報生成時に参照用情報を把握しているので、第1ユーザ端末100を用いてこの参照用情報を入力する。
【0094】
また、第2ユーザも、第1ユーザから集約情報を用いた説明等を受ける際に参照用情報を把握しているので、第2ユーザ端末200を用いてこの参照用情報を入力する。例えば、第1ユーザは、図2A及び図2Bを参照して説明した処理を行うことにより集約情報を生成すると、生成した集約情報を印刷することにより、玄関ドアの説明資料を作成し、この説明資料に基づいた説明を第2ユーザに対して行う。あるいは、例えば生成した集約情報をタブレット型の端末等で表示することにより、第2ユーザに対して説明を行う。
【0095】
次に、集約情報参照部350は、認証した参照用情報に対応する(すなわち、認証した参照用情報に紐付けて格納されている)集約情報を、集約情報記憶部340から取得する(ステップS32)。
【0096】
そして、集約情報参照部350は、取得した集約情報を、集約情報の参照用のウェブサイトにアクセスしている第1ユーザ端末100又は第2ユーザ端末200に対して送信する(ステップS33)。
【0097】
これにより、第1ユーザや第2ユーザは集約情報を自身の端末にて参照することができる。この場合に、集約情報を例えばPDF形式でダウンロード可能としても良い点は、ステップS27と同じである。
【0098】
以上図13を参照して説明した処理により、参照用情報を生成した第1ユーザのみならず、この第1ユーザによる説明を受けた第2ユーザも、自身の端末にてネットワーク経由で集約情報を参照することが可能となる。
【0099】
なお、上記の集約情報活用システムに含まれる各装置のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記の集約情報活用システムに含まれる各装置のそれぞれが協働することにより行なわれる集約情報活用方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0100】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0101】
また、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【0102】
例えば、第1ユーザ端末100や第2ユーザ端末200は複数台存在していてもよい。また、集約情報生成装置300は、1つの装置で実現するのではなく、複数の装置で実現するようにしてもよい。また他にも、集約情報生成装置300が複数台存在するが、集約情報記憶部340については共通とすることにより、集約情報のデータベースを構築するようにしてもよい。
【0103】
また、上述の説明では、第1ユーザの選択により集約情報を生成していたが、建具メーカの選択により集約情報を生成し、この集約情報を第1ユーザや第2ユーザに対して提示するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0104】
100 第1ユーザ端末
200 第2ユーザ端末
300 集約情報生成装置
310 受付部
320 集約情報生成部
330 建具情報記憶部
340 集約情報記憶部
350 集約情報参照部
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13