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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-27
(45)【発行日】2023-10-05
(54)【発明の名称】空気調和システム及び異常検出システム
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/38 20180101AFI20230928BHJP
   F04D 27/00 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
F24F11/38
F04D27/00 H
F04D27/00 M
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019132663
(22)【出願日】2019-07-18
(65)【公開番号】P2021018009
(43)【公開日】2021-02-15
【審査請求日】2022-06-17
(73)【特許権者】
【識別番号】316011466
【氏名又は名称】日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000660
【氏名又は名称】Knowledge Partners弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】森 隼人
(72)【発明者】
【氏名】井上 貴至
【審査官】奈須 リサ
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-169287(JP,A)
【文献】特開昭54-057209(JP,A)
【文献】特開2005-098737(JP,A)
【文献】実開昭54-081659(JP,U)
【文献】特開2003-161292(JP,A)
【文献】特開2006-097642(JP,A)
【文献】特開2017-180999(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0097975(US,A1)
【文献】特開2014-211143(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 1/00-13/32
F04D 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送風機の回転体が設置された梁材の応力を検出する応力検出部と、
前記回転体が停止しているときの前記梁材の前記応力に基づいて、前記回転体の異常を検出する制御部と
を有する空気調和システム。
【請求項2】
送風機の回転体が設置された梁材の応力を検出する応力検出部と、
前記回転体が回転しているときの前記梁材の前記応力が、予め定められた基準範囲内の値でない場合に、前記回転体に異常が生じていると判定する制御部と
を有し、
前記基準範囲は、前記回転体の回転速度に応じて定まる範囲である空気調和システム。
【請求項3】
前記応力検出部は、前記応力に応じた前記梁材の変位を検出する請求項1又は2に記載の空気調和システム。
【請求項4】
前記梁材に配置された磁性部材をさらに有し、
前記応力検出部は、前記磁性部材の磁気により、前記梁材の変位を検出する磁場センサである請求項1乃至3の何れか1項に記載の空気調和システム。
【請求項5】
前記磁性部材は、前記梁材の端部に配置される請求項に記載の空気調和システム。
【請求項6】
前記応力検出部は、前記梁材に配置されたひずみゲージである請求項1又は2に記載の空気調和システム。
【請求項7】
前記ひずみゲージは、前記梁材の端部に配置される請求項に記載の空気調和システム。
【請求項8】
前記応力検出部は、前記回転体の軸方向の前記応力を検出する請求項1乃至の何れか1項に記載の空気調和システム。
【請求項9】
前記応力検出部は、前記回転体の軸に垂直な方向の前記応力を検出する請求項1乃至の何れか1項に記載の空気調和システム。
【請求項10】
空気調和装置の送風機の回転体が設置された梁材の応力を検出する応力検出部と、
前記回転体が停止しているときの前記梁材の前記応力に基づいて、前記回転体の異常を検出する制御部と
を有する異常検出システム。
【請求項11】
送風機の回転体が設置された梁材の応力を検出する応力検出部と、
前記回転体が回転しているときの前記梁材の前記応力が、予め定められた基準範囲内の値でない場合に、前記回転体に異常が生じていると判定する制御部と
を有し、
前記基準範囲は、前記回転体の回転速度に応じて定まる範囲である異常検出システム。
【請求項12】
前記制御部が前記異常を検出した場合に、異常が検出された旨の通知情報を出力する出力部をさらに有する請求項10又は11に記載の異常検出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和システム及び異常検出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
空気調和装置の室外機においては、冬季に氷柱が落下したり、夏季に台風などにより異物が吹き飛ばされたりといったことにより、ファンに損傷が発生することがある。ファンの損傷により、回転体の重心位置が崩れた状態となると、室外機に大きな振動が発生し、最悪の場合、熱交換器や配管の破損に至る場合もある。このような状態になると、空気調和装置の継続運転が不可能となり、復旧にも多大な時間と費用を要することになる。特許文献1には、送風機の振動を加速度センサによって検出することで、送風機の異常を診断する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-211143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、加速度センサでは、比較的高周波な信号まで検出されるため、振動を検出しようとした場合には、フィルタ処理が必要になる。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、従来に比べて簡単な処理で送風機の異常を検出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、空気調和システムであって、送風機の回転体が設置された梁材の応力を検出する応力検出部と、前記回転体が停止しているときの前記梁材の前記応力に基づいて、前記回転体の異常を検出する制御部とを有する。
また、本発明の他の形態は、空気調和システムであって、送風機の回転体が設置された梁材の応力を検出する応力検出部と、前記回転体が回転しているときの前記梁材の前記応力が、予め定められた基準範囲内の値でない場合に、前記回転体に異常が生じていると判定する制御部とを有し、前記基準範囲は、前記回転体の回転速度に応じて定まる範囲である。
【0007】
本発明の他の形態は、異常検出システムであって、空気調和装置の送風機の回転体が設置された梁材の応力を検出する応力検出部と、前記回転体が停止しているときの前記梁材の前記応力に基づいて、前記回転体の異常を検出する制御部とを有する。
また、本発明の他の形態は、異常検出システムであって、送風機の回転体が設置された梁材の応力を検出する応力検出部と、前記回転体が回転しているときの前記梁材の前記応力が、予め定められた基準範囲内の値でない場合に、前記回転体に異常が生じていると判定する制御部とを有し、前記基準範囲は、前記回転体の回転速度に応じて定まる範囲である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、従来に比べて簡単な処理で送風機の回転体の異常を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】室外機の概略断面図である。
図2】送風機の概略図である。
図3】制御品箱の主要構成を示す図である。
図4】異常検出処理を示すフローチャートである。
図5】第2基準範囲の説明図である。
図6】第2の実施形態に係る異常検出装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、空気調和システムの室外機の概略断面図である。図2は、送風機130をファン131の軸方向と垂直な方向から見た概略図である。本実施形態の空気調和システム1は、室外機10と、不図示の室内機とが冷媒配管により接続されて冷凍サイクルを構成し、空気調和を行う。図1に示すように、本実施形態の室外機10は、上吹き出しタイプで、屋外の基礎20に設置されている。室外機10の筐体110には、空冷式の熱交換器120と、この熱交換器120に通風するための送風機130が備えられている。送風機130は、ファン(プロペラファン)131、シュラウド132、モータ(ファンモータ)133及び梁材134を主に有している。シュラウド132は、ファン131の外周に設けられ、ベルマウスやダクトとして機能する。モータ133は、ファン131を駆動する。梁材134は、モータ133を支持する。
【0011】
図1及び図2に示すように、梁材134の端部134aには、磁性部材201が設けられている。磁性部材201は、磁性体材料で形成された部材である。また、磁性部材201の垂直方向下側には、磁性部材201の磁場を検出する磁場センサ202が設けられている。磁場センサ202は、磁性部材201と物理的に接触しない位置に配置されている。ファン131に雪や氷が付着した場合や、ファン131が回転した場合には、これらの応力により、梁材134が垂直下方向に撓む。このため、磁性部材201と磁場センサ202の間の距離が変化する。磁場センサ202は、このような磁性部材201の変位を検出する。
【0012】
本実施形態に係る磁場センサ202は、ホール素子で形成されており、梁材134が撓むことに伴い磁性部材201との距離が変化することに応じた電圧を検出する。磁場センサ202は、電圧から梁材134の撓み、すなわち梁材134に加わる応力を求めることができる。すなわち、磁場センサ202は、応力検出部として機能する。
【0013】
また、図1に示すように、筐体110の内部には、圧縮機140、アキュムレータ150、制御品箱160等が設けられている。制御品箱160には、外気温度センサや、空気調和システム1を構成している冷凍サイクルの圧力センサなどの各種センサからの情報が入力され、圧縮機140や膨張弁(図示せず)などの冷凍サイクル部品を制御する制御部、送風機130を制御するためのインバータ装置などが収納されている。
【0014】
図3は、制御品箱160の主要構成を示す図である。制御品箱160には、制御部161と、記憶部162と、通信部163と、が設けられている。制御部161は、各種制御を行う。記憶部162は、各種プログラムや各種情報を記憶している。制御部161は、記憶部162に記憶されているプログラムを実行することにより、各種処理を行う。通信部163は有線又は無線により外部機器と通信を行う。制御部161は、圧縮機140、熱交換器120、膨張弁などを有する冷凍サイクル170の制御等を行う。制御部161はさらに、ファン131の異常を検出する。具体的には、制御部161は、磁場センサ202による磁場の検出結果を取得し、検出結果に基づいて、ファン131の異常を検出する。制御部161は、異常を検出すると、異常が検出された旨の通知情報をリモコン180に設けられた表示部181に表示するよう制御する。
【0015】
図4は、制御部161による、異常検出処理を示すフローチャートである。異常検出処理は、ファン131の異常を検出する処理である。ファン131の異常としては、ファン131の定常運転を妨げる任意の事象が含まれ、例えば、氷柱の落下によるファン131の欠損等が挙げられる。
【0016】
ステップS100において、制御部161は、ファン131が回転しているか否かを判定する。制御部161は、ファン131が回転していない場合には(ステップS100でNO)、処理をステップS102へ進める。制御部161は、ファン131が回転している場合には(ステップS100でYES)、処理をステップS104へ進める。ステップS102において、制御部161は、磁場センサ202により検出された電圧に応じた応力が第1基準範囲内の値であるか否かを判定する。ここで、第1基準範囲は、ファン131が回転しておらず、ファン131に異常が生じていない場合に、梁材134に掛かる応力を基準として定められた値であり、記憶部162等に予め設定されているものとする。制御部161は、応力が第1基準範囲外の値である場合には(ステップS102でYES)、処理をS106へ進める。制御部161は、応力が第1基準範囲内の値である場合には(ステップS102でNO)、処理をステップS100へ進める。なお、制御部161は、応力と閾値の比較に変えて、応力に対応した電圧と対応する閾値の比較を行うこととしてもよい。
【0017】
ステップS106において、制御部161は、異常時処理を行い、その後、異常検出処理を終了する。ここで、異常時処理とは、空調運転を停止し、表示部181に異常が検出された旨の通知情報の表示を行う処理である。なお、異常時処理は、ファン131が回転中である場合に、ファン131の回転を停止する処理を含めばよい。また、制御部161は、通知情報を表示部181に表示するのに変えて、または表示部181に表示するのに加えて、通知情報を他の装置等に送信してもよい。例えば、制御部161は、空気調和システム1を管理する集中管理装置と接続されている場合には、集中管理装置に通知情報を送信してもよい。
【0018】
ファン131が回転していない状態では、ファン131等の重さに応じた一定の応力が梁材134に掛かっている。ただし、ファン131に雪や氷が付着すると、ファン131の重さが大きくなるため応力は通常時よりも重くなる。一方で、台風等でファン131が欠損した場合には、ファン131の重さが軽くなるため応力は通常時よりも軽くなる。そこで、このように、制御部161は、第1基準範囲と応力との比較を行うことで、ファン131の異常を検出する。
【0019】
ステップS104において、制御部161は、磁場センサ202により検出された電圧に応じた応力が第2基準範囲内の値であるか否かを判定する。図5は、第2基準範囲の説明図である。図5に示すグラフの横軸は回転速度、縦軸は、応力を示している。ファン131の回転速度が大きくなるほど、梁材134の応力が大きくなる。これに対応し、図5に示すように、第2基準範囲は、回転速度が大きくなるにつれて、より高い値にシフトする。なお、本実施形態においては、第2基準範囲の幅は、回転速度によらず一定としたが、第2基準範囲の幅についても、回転速度に応じて異ならせてもよい。
【0020】
本実施形態においては、ステップS104において、制御部161は、ファン131の回転速度を特定し、ファン131の回転数に応じて第2基準範囲を特定する。そして、制御部161は、回転速度に応じて定まる第2基準範囲と磁場センサ202により得られた応力とを比較する。制御部161は、応力が第2基準範囲外の値である場合には(ステップS104でYES)、処理をステップS108へ進める。制御部161は、応力が第2基準範囲内の値である場合には(ステップS104でNO)、処理をステップS100へ進める。ファン131の回転中は、ファン131に異常が生じている場合には、重心がずれることにより、大きな応力が掛かるなど、正常な状態とは異なる応力が検出される。そこで、このように、制御部161は、第2基準範囲と応力との比較を行うことで、ファン131の異常を検出する。
【0021】
また、本実施形態の制御部161は、空気調和システム1の室外機10の設置直後に、ファン131が回転していない状態で検出された応力に基づいて第1基準範囲を自動的に設定する。さらに、制御部161は、予め設定された初期運転を行い、この初期運転の際に、回転速度に応じたファン131の応力を検出する。そして、制御部161は、検出された応力に基づいて回転速度に応じた第2基準範囲を定め、これを記憶部162に格納するものとする。このように、制御部161は、初期設置時に、第1基準範囲及び第2基準範囲を自動的に設定することができる。
【0022】
以上のように、本実施形態の空気調和システム1の室外機10は、磁性部材201と、磁場センサ202と、の簡単な構成により、ファン131が設置された梁材134の応力を検出することで、ファン131の異常を検出することができる。
【0023】
加速度センサを用いてファンの振動からファンの異常を検出する従来技術があるが、磁性部材201及び磁場センサ202は、加速度センサに比べて安価なので、本実施形態によれば、加速度センサを用いた構成に比べてコストを低く抑えることができる。さらに、加速度センサを用いた場合には、ファン131が回転していない場合には、ファン131の異常を検出することができない。これに対し、本実施形態の空気調和システム1においては、例えばファン131の停止中に氷が付着した場合には、通常時に比べて大きい応力が梁材134に掛かることになるため、磁場センサ202の検出結果から異常を検出することができる。また、台風等によりファン131の一部が欠損した場合には、ファン停止中に梁材134に掛かる応力が通常時に比べて小さくなる。このため、ファン131の欠損についても、磁場センサ202の検出結果から異常として検出することができる。さらに、回転時には、ファン131の異常に起因した重心のずれ等に応じた、正常時と異なる応力を検出することにより、ファン131の異常を検出することができる。
【0024】
第1の実施形態の第1の変形例について説明する。磁性部材201は、梁材134に設置されればよく、その位置は、端部134aに限定されるものではない。他の例としては、梁材134の中央に配置されてもよい。この場合には、端部134aに設置された場合に比べて、応力の検出レンジが広くなる。
【0025】
第2の変形例としては、磁性部材201は、梁材134に配置されていればよく、このための構成は実施形態に限定されるものではない。他の例としては、梁材134の組み立て工程に用いられるねじやワッシャに磁性体材料を用いることとしてもよい。すなわち、磁性体材料で形成されたねじやワッシャを梁材134に固定することで磁性部材201として用いてもよい。また、他の例としては、梁材134に磁性材料を塗布してもよい。
【0026】
第3の変形例としては、ファン131の軸方向の応力だけでなく、ファン131の軸に垂直な方向の応力を検出するための磁場センサをさらに設けてもよい。制御部161は、軸方向及び軸に垂直な方向の2方向の応力に応じて、ファン131の異常を検知してもよい。また、制御部161は、ファン131の軸に垂直な方向の応力のみに応じて、ファン131の異常を検知してもよい。
【0027】
第4の変形例としては、室外機10は、応力検出部として、磁性部材201と磁場センサ202に替えて、ひずみゲージを備えてもよい。ひずみゲージは、梁材134に設けられる。ひずみゲージは、梁材134の端部134aに配置されるのが好ましい。この場合、制御部161は、ひずみゲージにより検出されたひずみを取得し、ひずみに応じた応力を用いて、異常検出処理を行えばよい。
【0028】
第5の変形例としては、図4を参照しつつ説明した異常検出処理の主体は、室外機10の制御部161に限定されるものではない。他の例としては、不図示の室内機の制御部が異常検出処理を実行してもよい。また、複数の室外機や複数の空気調和装置を管理する集中管理装置により室外機10が管理されている場合には、集中管理装置が異常検出処理を実行する空気調和システムとして構成されてもよい。
【0029】
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係る異常検出システム30を示す図である。ここでは、異常検出システム30について、第1の実施形態に係る空気調和システム1と異なる点を主に説明する。異常検出システム30は、図4を参照しつつ説明した異常検出処理を実行する制御装置300と、磁性部材311と、磁場センサ312とを備えている。異常検出システム30は、既存の、例えばすでに所定の空間に設置された空気調和装置4におけるファンの異常を検出する。図6に示す空気調和装置4は、回転体410としてのファンを備えた室外機と、制御品箱460と、冷凍サイクル470と、リモコン480と、不図示の室内機と、を備えている。
【0030】
管理者等が磁性部材311を既存の空気調和装置4の回転体410(例えば、室外機のファン)を支持する梁材411に設置し、さらに、対応する位置に磁場センサ312を設置する。制御装置300は、図2を参照しつつ説明した制御品箱160と同様に、制御部301と、記憶部302と、通信部303とを備えている。通信部303は、空気調和装置4の制御品箱460と通信可能に接続される。制御部301は、磁場センサ312により検出された電圧に応じた応力に基づいて、回転体410の異常を検出する。通信部303は、異常が検出された場合に、異常が検出された旨の通知情報を空気調和装置4、すなわち制御品箱460に送信する。ここで、通信部303は、通知情報の出力部の一例である。制御品箱460の不図示の制御部は、異常検出システム30から通知情報を受信すると、通知情報をリモコン480の表示部481に表示する。このように、異常検出システム30を、既存の空気調和装置4に設置することにより、既存の空気調和装置4についても、異常検出を行うことができる。
【0031】
なお、通知情報の出力先は、実施形態に限定されるものではない。他の例としては、異常検出システム30は、空気調和装置4の表示部481と別に表示部を備え、制御部301は、表示部に通知情報を表示してもよい。また、異常検出システム30は、スピーカを備え、制御部301は、スピーカに通知情報に対応した警報音を出力させてもよい。また、他の例としては、異常検出システム30は、集中管理装置に通知情報を送信してもよい。
【0032】
なお、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、例えばある実施形態の変形例を他の実施形態に適用するなど、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0033】
1、4 空気調和システム
3 異常検出システム
10 室外機
131 ファン
131a 端部
133 モータ
134 梁材
201 磁性部材
202 磁場センサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6