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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-27
(45)【発行日】2023-10-05
(54)【発明の名称】模様層が選択的に着脱可能な眼鏡
(51)【国際特許分類】
   G02C 9/00 20060101AFI20230928BHJP
   G02C 11/00 20060101ALI20230928BHJP
   G02C 7/08 20060101ALI20230928BHJP
   G02C 7/10 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
G02C9/00
G02C11/00
G02C7/08
G02C7/10
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019568608
(86)(22)【出願日】2018-06-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-10-15
(86)【国際出願番号】 KR2018006804
(87)【国際公開番号】W WO2018231019
(87)【国際公開日】2018-12-20
【審査請求日】2021-05-13
(31)【優先権主張番号】10-2017-0076910
(32)【優先日】2017-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0145529
(32)【優先日】2017-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】507073343
【氏名又は名称】リム,ソン-キュ
(73)【特許権者】
【識別番号】515203859
【氏名又は名称】キム,ミョン-ヒ
(73)【特許権者】
【識別番号】515203192
【氏名又は名称】リム,ジョン-ホ
(73)【特許権者】
【識別番号】515203206
【氏名又は名称】リム,ジョン-ユン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】リム,ソン キュ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ミョン ヒ
(72)【発明者】
【氏名】リム,ジョン ホ
(72)【発明者】
【氏名】リム,ジョン ユン
【審査官】加藤 範久
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-158876(JP,A)
【文献】特開2006-267162(JP,A)
【文献】特開2017-078778(JP,A)
【文献】特開2006-113549(JP,A)
【文献】特開2006-201701(JP,A)
【文献】特開2017-090866(JP,A)
【文献】韓国公開実用新案第20-2014-0000532(KR,U)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0088627(KR,A)
【文献】米国特許第04715702(US,A)
【文献】特表2016-505172(JP,A)
【文献】登録実用新案第3195861(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2008-0002016(KR,A)
【文献】登録実用新案第3150978(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02C 9/00
G02C 11/00
G02C 7/08
G02C 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼鏡フレーム(1)の主レンズ(10)と前記主レンズ(10)に取り付けられる補助レンズ(20)とが設けられるが、前記主レンズ(10)と補助レンズ(20)の対応する表面には磁性透明膜(11、21)が形成されて前記補助レンズ(20)を前記主レンズ(10)に着脱できるように構成される眼鏡において、
前記主レンズ(10)の磁性透明膜(11)は、全体的にまたは部分的に形成され、前記磁性透明膜(11)が部分的に形成されるときに前面の周縁に互いに離れるように二つ以上に形成され、
前記補助レンズ(20)の磁性透明膜(21)は、前記磁性透明膜(11)と対応するように形成され、前記磁性透明膜(21)が塗布された補助レンズ(20)の他方の表面には全体的にまたは部分的に磁性透明膜(23)が形成され、
全体的にカラーを有するイメージの形態で前記補助レンズ(20)よりも小さくまたは大きく形成され、一方の表面に全体的に磁性透明膜(27)が形成されて前記磁性透明膜(11)または磁性透明膜(23)に選択的に着脱される模様層(25)が配備され
記主レンズ(10)と補助レンズ(20)及び模様層(25)の間には磁性透明膜(11、21、23)と対応する部分に磁性を有する別途の受け桟(30)が設けられて、前記主レンズ(10)と補助レンズ(20)及び模様層(25)の対応する面が直接的に当接しないようにし、
前記受け桟(30)は、両側に磁性を有しており、中央部は弾性力を有するように形成されていることを特徴とする模様層が選択的に着脱可能な眼鏡。
【請求項2】
前記模様層(25)は、一つまたは多数形成されるが、前記模様層(25)が多数形成されるとき、同じまたは異なるイメージにより構成され
記磁性透明膜(11、21)は、前記主レンズ(10)と補助レンズ(20)が対応する面が互いに当接しない厚さに形成されることを特徴とする請求項1に記載の模様層が選択的に着脱可能な眼鏡。
【請求項3】
前記補助レンズ(20)と模様層(25)は、前記主レンズ(10)よりも小さくまたは大きく形成され、度数を有するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の模様層が選択的に着脱可能な眼鏡。
【請求項4】
前記主レンズが結合される眼鏡は、円形の眼鏡フレームまたは半縁なしフレームを有するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の模様層が選択的に着脱可能な眼鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、模様層(パターン層)が選択的に着脱可能な眼鏡に係り、主レンズまたは補助レンズの表面に様々なイメージの形態の模様層を一つまたは多数取り付けて構成して、着用者の必要性と利便性を与えることはもとより、自分ならではの個性及び表面などを目立たせることができ、見る者をして好奇心と興味を誘発させることができ、主レンズ及び補助レンズと模様層との摩擦を抑えるように受け桟を備える技術に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、眼鏡は、多くの人々に様々な目的で着用されており、屈折異常、眼位異常、調節機能、老眼の補正などの視力補正用にも眼鏡が着用されており、有害な光線から目を保護する視力保護用にも着用されている。なお、弱視の視機能の訓練のための目的などでも眼鏡を着用することもあり、美容やファッション、射撃、山登り及びスポーツの用途にも眼鏡を頻繁に着用している。
【0003】
このように様々な目的で着用されている眼鏡は、先端素材の材質などが登場することに伴い、次第に軽量化・個性化が進んでおり、装飾美が加味されるのが現状であるが、視力補正用に眼鏡を着用している者に老眼が訪れると、現在直面している状態や見るべき対象に応じて、それに合う補助眼鏡を多数用意して状況に合わせて着用したり付け加えたりすることを余儀なくされる場合がある。なお、視力補正用の眼鏡を着用した者が車両の運転をするなどの状況になると、視力の保護のために視力補正用の眼鏡及び視力保護用の眼鏡を一緒に着用せねばならない場合もあり、軽量化すべき眼鏡が、付け加えた眼鏡に見合う分だけ重くなるという不都合がある。
【0004】
一方、このような従来の不都合が補えるように、最近には、通常の眼鏡フレームに補助眼鏡フレームを選択的に着脱できるようにする技術の開発が盛んに行われており、これらに関する先行文献が多数ある。
【0005】
先ず、以下に従来の技術を挙げる。
【0006】
韓国公開特許第10-2004-0073509号公報は、通常の補助眼鏡と本体眼鏡とから構成される眼鏡において、本体眼鏡と接合される補助眼鏡の背面部位が磁性を有する磁性物質から接合構成され、補助眼鏡の眼球縁に補助載置台を構成した、結合性に優れた補助眼鏡を有する眼鏡に関する技術である。
【0007】
韓国登録特許第10-2344689号公報は、補助レンズ着脱型眼鏡において、本体眼鏡の主レンズの前面部に磁性透明膜が塗布されるように構成し、主レンズに着脱される補助レンズの背面部に磁性透明膜が塗布されるように構成するが、主レンズと補助レンズの磁性透明膜は、コバルト入り二酸化チタン膜であり、各レンズの外郭部を囲むように互いに対応する位置に形成され、補助レンズの取り付けに際して位置合わせが行われやすいように半透明な点状の位置合わせ用の標識が主レンズと補助レンズの磁性透明膜の位置に形成されるように構成する補助レンズ着脱型眼鏡に関する技術である。
【0008】
特開2006-267162号公報は、眼鏡フレームに取り付けられる基本レンズとこの基本レンズと組み合わされる補助レンズとからなり、前記基本レンズの前記補助レンズと組み合わされる屈折面の少なくとも2箇所に第1磁着部が埋設され、前記補助レンズの前記基本レンズと組み合わされる屈折面の前記第1磁着部と対応するそれぞれの位置に第2磁着部が埋設され、前記基本レンズに前記補助レンズを前記第1磁着部と前記第2磁着部との間の磁力を介して着脱自在に装着できる組み合わせ(combination)眼鏡レンズであり、前記第1磁着部に嵌合凹部が設けられ、前記第2磁着部に前記嵌合凹部に嵌る嵌合凸部が設けられて、前記嵌合凹部は前記基本レンズの物体側の屈折面の法線方向に凹んでいる組み合わせ(combination)眼鏡レンズに関する技術である。
【0009】
上述した従来の技術を参照すると、全体的に、レンズを有する眼鏡フレームと補助レンズを有する補助眼鏡フレーム、または眼鏡フレームに構成されたレンズと補助レンズが互いに磁性を有するように構成して互いに着脱できるようにする技術を中心として記載している。
【0010】
しかしながら、前記技術は、単に補助眼鏡フレームまたは補助レンズを着脱することは視力の校正及び紫外線の遮断などの目的で用いられているため、多様性を与え難いという不都合を抱えている。
【0011】
なお、前記技術は、レンズと補助レンズへの取り付けに際して相互間の摩擦によりレンズまたは補助レンズがやむを得ず毀損されざるを得ない構造である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】韓国公開特許第10-2004-0073509号公報
【文献】韓国登録特許第10-2344689号公報
【文献】特開2006-267162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって、本発明の目的は、眼鏡フレームに設けられる主レンズに別途の補助レンズを着脱できるようにするが、前記主レンズまたは補助レンズの外側の表面に全体的にまたは部分的に磁性透明膜及び埋込み磁石を形成し、前記磁性透明膜のいずれか一つの磁性透明膜に着用者の必要性と利便性を向上させ、且つ、個性などを表現できるように模様層を選択的に着脱できるようにしながらも、前記模様層の形状を一つまたは多数のイメージを組み合わせて構成して着用者の個性を目立たせ、且つ、利便性を向上させるとともに、見る者をして好奇心と興味を誘発させ、着用者の状況に合わせて瞬間的に種々に表現できるようにし、補助レンズまたは模様層に選択的に度数(ルーペ)を含めるが、前記主レンズよりも小さくまたは大きく形成して、必要があるときに使用できるようにする、模様層が選択的に着脱可能な眼鏡を提供することに主眼点をおいてその技術的な課題を解消するために完成したものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するための技術的な思想によれば、眼鏡フレーム1の主レンズ10と前記主レンズ10に取り付けられる補助レンズ20とが設けられるが、前記主レンズ10と補助レンズ20の対応する表面には磁性透明膜11、21または埋込み磁石が形成されて前記補助レンズ20を前記主レンズ10に着脱できるように構成される眼鏡において、前記主レンズ10の磁性透明膜11または埋込み磁石は、全体的にまたは部分的に形成され、前記磁性透明膜11が部分的に形成されるときに前面の周縁に互いに離れるように二つ以上に形成され、前記補助レンズ20の磁性透明膜21または埋込み磁石は、前記磁性透明膜11と対応するように形成され、前記磁性透明膜21が塗布された補助レンズ20の他方の表面には全体的にまたは部分的に磁性透明膜23が形成され、全体的にカラーを有するイメージの形態で前記補助レンズ20よりも小さくまたは大きく形成され、一方の表面に全体的に磁性透明膜27が形成されて前記磁性透明膜11または磁性透明膜23に選択的に着脱される模様層25が配備されるようにして、前記技術的な課題を解消しようとしている。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る模様層が選択的に着脱可能な眼鏡によれば、主レンズまたは補助レンズの外側の表面に着用者が様々な形態の模様層を選択的に着脱できるように構成されることにより、現在の状況に見合うそれぞれ異なるイメージの模様層を主レンズまたは補助レンズを選択的に取り替えて用いることができて、自分ならではの表現と個性を目立たせることができ、しかも、自分の状況に速やかに対応することができて、利便性及び使用上の多様性を与える一方、見る者をして好奇心と興味を誘発させ、度数付き模様層または補助レンズを主レンズに取り付けて用いるが、着用者の目の焦点が下を向く状況(階段などを下りる場合)において、前記補助レンズまたは模様層を取り外して視野の揺らぎなどを防止して安全性を確保することはもとより、主レンズと補助レンズ及び模様層への取り付けに際して互いに対応する部分が当接しないようにして前記主レンズまたは補助レンズの毀損が防止される有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】従来の主レンズと補助レンズの着脱を示す斜視図。
図2】本発明の好適な実施形態を示す斜視図。
図3】本発明の好適な実施形態を示す側面図。
図4】本発明の好適な実施形態を示す図。
図5】本発明の好適な実施形態を示す図。
図6】本発明の他の実施形態を示す図。
図7】本発明の他の実施形態を示す図。
図8】本発明の他の実施形態を示す図。
図9】本発明の他の実施形態を示す図。
図10】本発明の他の実施形態を示す図。
図11】本発明の他の実施形態を示す図。
図12】本発明の主レンズと補助レンズ及び受け桟の他の実施形態を示す図。
図13】本発明の主レンズと補助レンズ及び受け桟の他の実施形態を示す図。
図14】本発明の主レンズと補助レンズの他の実施形態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
通常、磁性を用いて主レンズと補助レンズが着脱される技術は、図1に示すように、一般的な眼鏡フレーム1とテンプル(眼鏡のつる)5とからなり、前記眼鏡フレーム1の内部に主レンズ10が嵌め込まれ、前記主レンズ10の前面と選択的に着脱される補助レンズ20を備えるが、前記主レンズ10と補助レンズ20が互いに対応する周縁部に磁性透明膜11、21が塗布される、あるいは、磁石が埋め込まれるなどして互いにくっつくように構成される。しかしながら、このような補助レンズ20の場合、透明な材質から形成されるか、あるいは、サングラスレンズのような概念として形成されて、上記の目的の他には、別の目的を達成し難い。
【0018】
このため、本発明は、主レンズまたは補助レンズの表面に様々なイメージの形態の模様層を一つまたは多数取り付けて構成して、着用者をして自分ならではの個性及び表面などを目立たせることができ、見る者をして好奇心と興味を誘発させることができ、主レンズ及び補助レンズと模様層との摩擦を抑えるようにする技術を提供する。
【0019】
以下、添付の図2から図14に基づいて、前記目的を達成するための本発明の好適な構成及び作用について説明する。
【0020】
先ず、本発明について説明するに先立って、その構成について図2から図4に基づいて説明すれば、眼鏡フレーム1の主レンズ10と前記主レンズ10に取り付けられる補助レンズ20とが設けられるが、前記主レンズ10と補助レンズ20の対応する表面には磁性透明膜11、21が形成されて前記補助レンズ20を前記主レンズ10に着脱できるように構成される眼鏡において、前記主レンズ10の磁性透明膜11は、全体的にまたは部分的に形成され、前記磁性透明膜11が部分的に形成されるときに前面の周縁に互いに離れるように二つ以上に形成され、前記補助レンズ20の磁性透明膜21は、前記磁性透明膜11と対応するように形成され、前記磁性透明膜21が塗布された補助レンズ20の他方の表面には全体的にまたは部分的に磁性透明膜23が形成され、全体的に様々なカラーを有し、イメージの形態で前記主レンズ10や補助レンズ20よりも小さくまたは大きく形成され、一方の表面に全体的に磁性透明膜27が形成されて前記磁性透明膜11または磁性透明膜23に選択的に着脱される模様層25が配備される。
【0021】
先ず、図2に示すように、通常の眼鏡フレーム1と、テンプル5と、前記眼鏡フレーム1の内部に嵌め込まれる主レンズ10、及び前記主レンズ10の前面に選択的に着脱される補助レンズ20が設けられるが、前記主レンズ10と補助レンズ20が互いに対応する部分の周縁には磁性透明膜11、21が全体的にまたは部分的に形成されて前記補助レンズ20が選択的に着脱できるように構成される。
【0022】
ここで、図4に示すように、前記補助レンズ20には前記主レンズ10に取り付けられる他方の側面、すなわち、補助レンズ20の前面には全体的にまたは部分的に残りの一つの磁性透明膜23が全体的にまたは部分的に形成されて、一方の側面に磁性透明膜27が全体的にまたは部分的に形成される模様層25が、前記磁性透明膜23に取り付けられる。
【0023】
前記模様層25の場合、本発明の核心的な構成要素であって、図3から図5に示すように、主レンズ10や補助レンズ20の前面に形成された磁性透明膜11、23に全体的にまたは部分的に様々なカラーと形態のイメージなどを着脱できるように形成される。
【0024】
前記模様層25は、様々な方法により形成することができるが、通常、着用者の視覚では、前面に視認され易くし、前記模様層25を透明にもしくは様々なカラーを有するように形成するとき、着用者の視覚と外部から視認されるカラーが互いに同じまたは異なるようにでき、左右が互いに異なる模様またはカラーを有するように形成する場合、着用者はその違いを感じることができず、外部からは左右の違いを感じることができるという効果がある。
【0025】
また、前記模様層25を主レンズ10または補助レンズ20に取り付けるとき、左右に互いに異なる形態で表現して、着用者の個性及び着用者の現在の状況に合わせて変えて用いることができる。
【0026】
例えば、互いに異なる模様層25をそれぞれ形成して、必要及び状況に応じて選択的に主レンズ10または補助レンズ20に取り付けて用いることができ、文化生活、政治的な表現及び言語的な言及をし難いことがある場合に、図形、イメージなどを用いて、表現しようとする内容の意味を有する模様層25を形成して、表現しようとする自分の意思を表出することができるというメリットを有している。
【0027】
このようなメリットは、着用者にとって非常に重要な場所に参席するが、言及し難いことがある場合、前記模様層25を介して不特定多数に自分の意思を表現することができ、模様層の着脱だけでも状況または自己表現などを非常に手軽に且つ種々に表現することができるというメリットである。
【0028】
また、他の例によれば、コンサート及びサッカー競技などにおいて自分が応援するチームのロゴが入っているプラカードなどを持ち込んで応援しているのが現状であるが、眼鏡を着用して前記主レンズ10または補助レンズ20に自分が応援しようとするチームのロゴの形態で模様層25を取り付けて、別途のプラカードなどの応援グッズなしに前記模様層25を取り替えて応援グッズとして用いることができるという効果もある。
【0029】
本発明においては、前記模様層25が、色々なイメージの形態である丸い形状を帯びている態様と、多数の模様層25が形成される態様及び様々な国の国旗イメージである態様を示している。
【0030】
一方、本発明においては、全般的に模様層25が前記主レンズ10または補助レンズ20の表面のどのような位置にも選択的に着脱可能であるので、自分が当面している状況及び発生する状況に即座で対応することが可能になる。
【0031】
さらに、図5に示すように、前記主レンズ10または補助レンズ20を着用者が表現しようとする模様層25に応じてそのカラーを選択的に構成し、前記模様層25を取り付けて一つのイメージを表現することができる。上述した構成要素を用いて、フランス、トルコ、オランダ、ベトナム、日本国の国旗などとして表わすことができる。
【0032】
先ず、ベトナム及び日本国の国旗を例に取ると、日本国の国旗は背景が白色であり、核心である円形が赤色で形成されており、ベトナムの国旗は、背景が赤色であり、星の形状は黄色で形成されているため、本発明の主レンズ10や補助レンズ20を白色または赤色で形成し、前記模様層25を赤色または黄色で形成して用いることができる。
【0033】
一方、図5図6図11に示すように、フランスの国旗を見ると、青色、白色、赤色の三色旗となっていて、主レンズ10と補助レンズ20及び模様層25のカラーを青色、白色、赤色でそれぞれ形成してフランスの国旗を表現することができ、トルコの国旗は赤地に白の三日月と五芒星を配した旗となっていて、主レンズ10と補助レンズ20及び模様層25をそれぞれ用いて、カラーに合わせて表現するか、あるいは、主レンズ10または補助レンズ20のどちらか一方のみを用いて模様層25として三日月と五芒星をそれぞれ形成してもよく、オランダの国旗は、赤色、白色、青色の水平三色旗となっていて、前記主レンズ10と補助レンズ20及び模様層25をそれぞれのカラーで形成して取り付けて表現することができる。
【0034】
さらに、図10または図11に示すように、上述した実施形態でのように、様々な世界各国の国旗を主レンズ10、補助レンズ20及び模様層25を用いてカラーを自由に変えて表現することができ、キリスト教徒は十字状、仏教徒はハスの花の形状、イスラム教徒は三日月などを表現することができる。
【0035】
さらにまた、図7または図9に示すように、前記補助レンズ20は、主レンズ10よりも小さくまたは大きく形成し、選択的に度数(ルーペ)が付くように構成して、辞書を引くときや小さな文字を見るときなど使用用途に合わせて用いることが可能になる。
【0036】
例えば、主レンズ10には弱い度数を付け、補助レンズ20または模様層30に度数が付いていることを想定したとき、前記補助レンズ20を主レンズ10の前面に取り付けた状態で眼鏡を着用するとき、辞書を引くときや小さな文字を見るときには役に立つが、階段を下りる場合には目の焦点が下を向くことにより、主レンズ10と補助レンズ20の度数が加算されて高い度数となって、視野の揺らぎなどで階段を下りるに際してめまい症、痛症などがしばしば生じて足を踏み外すことが頻繁におきて、ともすれば甚大な安全事故につながる可能性があった。
【0037】
しかしながら、本発明においては、ファッションなどの目的で主レンズ10には度数が付いていない眼鏡を着用したことを想定したとき、補助レンズ20または模様層25には度数をつけながらも、前記主レンズ10よりも小さくまたは大きく形成して、使用目的に応じて選択的に着脱することが可能になる。
【0038】
換言すれば、補助レンズ20または模様層25を主レンズ10の表面に全体的に設けなくなって、着用者の目の焦点(眺める方向)にのみ度数を有する補助レンズ20または模様層25を設けるが、その大きさは、1/5-の大きさまたは1/3の大きさにして小さく形成することができ、度数(ルーペ)付き前記補助レンズ20または模様層25を主レンズ10に取り付ける場合、階段を下りるなどの状況下では取り外して着用者の視野の揺らぎ(動揺)なしに安全性を確保することができる。
【0039】
これらに加えて、図8に示すように、前記主レンズ10の磁性透明膜11は、補助レンズ20と対応する表面に全体的にまたは部分的に形成され、前記模様層25を前記磁性透明膜11に選択的に着脱できるように形成してもよい。
【0040】
すなわち、前記主レンズ10の前面に磁性透明膜11を形成するが、周縁に形成することなく表面に全体的にまたは部分的に形成し、前記補助レンズ20を備えることなく前記模様層25を前記主レンズ10の磁性透明膜11に選択的に取り付けて用いてもよい。
【0041】
また、前記主レンズ10の前面に磁性透明膜11が部分的に形成されるとき、図8に示すように、前記主レンズ10の前面を基準として周縁に形成されるが、上部と下部にそれぞれ形成され、左側と右側にそれぞれ形成されて、4つの磁性透明膜11を形成し、前記補助レンズ20は、前記主レンズ10の磁性透明膜11と対応する位置に磁性透明膜21を形成して、互いにくっつくようにして、図4に示すように、前記主レンズ10と補助レンズ20が相対向する面がぶつかることなく、これらの間に隙間が形成されるようにして、レンズとレンズとの摩擦による毀損を防止することができるという効果を奏する。
【0042】
さらに、図示はしないが、補助レンズ20もまた、前記主レンズ10と同様に、磁性透明膜21を部分的に形成してもよい。
【0043】
一方、図9に示すように、前記主レンズ10と補助レンズ20との間には磁性透明膜11、21と対応する部分に磁性により取り付けられる素材または磁性を有する別途の受け桟30が形成されて、前記レンズ10と補助レンズ20の対応する面が当接しないようにすることができ、前記受け桟30は、両側に磁性を有しており、中央部にはスポンジなど弾性力を有するように形成することができ、本発明の実施形態に限定しない。
【0044】
また、図示はしないが、磁性透明膜11、21を主レンズ10と補助レンズ20の表面に塗布することなく、主レンズ10と補助レンズ20の内部に埋め込まれるように形成してもよい。
【0045】
さらに、図示はしないが、最近には、主レンズ10と補助レンズ20の外側が丸みを帯びるように、すなわち、撓むように形成されているが、この場合には、前記受け桟30もまたそれに対応するように形成されて、受け桟30の両側面が前記主レンズ10及び補助レンズ20と当接する面積を極大化できるように形成することができる。
【0046】
さらにまた、前記受け桟30は、上記の主レンズ10及び補助レンズ20との引っ掻きなど摩擦の防止機能を有するとともに、通常、眼鏡を着用する着用者の場合、左右の視力が同じである場合が非常に稀であるため、左右側のレンズの厚さが異なることにより、ほとんどの場合、眼鏡の重さのバランスが崩れざるを得ないため、眼鏡の重さ(荷重)が異なる結果、重い側が垂れ下がったりねじれたりするなどの現象がしばしば生じる。
【0047】
このとき、前記受け桟30を介して、前記レンズの厚さによる重さ差を克服できるように眼鏡レンズの両側の重さを均一に調整する作業であるバランス取りを行って、着用者に眼鏡の着用時の安定感を与えることができる。
【0048】
換言すれば、眼鏡の両側のレンズのうちのどちらか一方のレンズが厚く形成されるか、または大きく形成されるか、または模様層25が付きで形成されるとき、薄く形成されるか、または模様層25付きではない他方のレンズと前記厚く形成されたレンズとの重さのバランスが取れるように、前記受け桟30を選択的に一つまたは多数形成するか、または重さの異なる受け桟30を形成して、重さのバランス取りを行うことができる。
【0049】
一方、図12または図13に示すように、主レンズ10と補助レンズ20が互いに対応する部分に一定の間隔を隔てて多数の溝16、26をそれぞれ形成し、前記受け桟30の左右の幅が前記それぞれの溝16、26を合わせた幅よりも大きくなるように形成するが、好ましくは、2倍に形成して、図13に示すように、前記受け桟30を前記溝16、26の数と対応するように備えて、前記受け桟30の両側を溝16、26にそれぞれ嵌め込んでもよい。
【0050】
上記の構造の場合、前記受け桟30が固定された形態をとることにより、主レンズ10と補助レンズ20の離脱を防止することが可能になって、強固な固定力により衝撃などから安全性を確保することが可能になる。
【0051】
これらに加えて、図14に示すように、前記溝16、26は、本発明において全体的に溝の形状を呈すると図示及び説明したが、前記主レンズ10及び補助レンズ20と対応する部分に連続してつながる溝状に形成し、前記受け桟30を前記溝状と対応するように形成してもよく、本発明の実施形態に限定されない。
【0052】
本発明に係る模様層が選択的に着脱可能な眼鏡によれば、主レンズまたは補助レンズの外側の表面に着用者が様々な形態の模様層を選択的に着脱できるように構成されることにより、現在の状況に見合うそれぞれ異なるイメージの模様層を主レンズまたは補助レンズを選択的に取り替えて用いることができて、自分ならではの表現と個性を目立たせることができ、しかも、自分の状況に速やかに対応することができて、利便性及び使用上の多様性を与える一方、見る者をして好奇心と興味を誘発させ、度数付き模様層または補助レンズを主レンズに取り付けて用いるが、着用者の目の焦点が下を向く状況(階段などを下りる場合)において、前記補助レンズまたは模様層を取り外して視野の揺らぎ(動揺)などを防止して安全性を確保することはもとより、主レンズと補助レンズ及び模様層への取り付けに際して互いに対応する部分が当接しないようにして前記主レンズまたは補助レンズの毀損が防止される有用な発明である。
【符号の説明】
【0053】
1 眼鏡フレーム
5 テンプル
10 主レンズ
11 磁性透明膜
16 溝
20 補助レンズ
21 磁性透明膜
2 模様層
26 溝
27 磁性透明膜
30 受け桟
図1
図2
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図5
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図14