(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-27
(45)【発行日】2023-10-05
(54)【発明の名称】クランプ碍子装着型金車装置及びこれを用いた電線の張り替え方法
(51)【国際特許分類】
H02G 1/02 20060101AFI20230928BHJP
H02G 7/00 20060101ALI20230928BHJP
B65H 51/04 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
H02G1/02
H02G7/00
B65H51/04 Z
(21)【出願番号】P 2020057797
(22)【出願日】2020-03-27
【審査請求日】2023-02-15
(73)【特許権者】
【識別番号】591048830
【氏名又は名称】日本電設工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000001890
【氏名又は名称】三和テッキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078950
【氏名又は名称】大塚 忠
(72)【発明者】
【氏名】山崎 勝成
(72)【発明者】
【氏名】熊澤 宗一郎
(72)【発明者】
【氏名】竹田 良太
【審査官】神田 太郎
(56)【参考文献】
【文献】実開昭58-174918(JP,U)
【文献】実開昭57-118617(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 1/02
H02G 7/00
B65H 51/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下端側が電柱アーム上に固着された碍子本体の頭部に環状溝を介して円柱状のキャップ部が設けられ、当該キャップ部の上部に電線を把持するクランプ金具を備えたクランプ碍子の前記キャップ部に固定して、隣接する他の電柱上の同型クランプ碍子間に新設又は張り替え用の電線を張り渡す工事に用いられるクランプ碍子装着型金車装置であって、
前記電線の延線方向に相対向して前記キャップ部を締め付ける第1及び第2の一対の把持部材により当該キャップ部に着脱自在に固定されるクランプ体と、
前記クランプ体上に起立倒伏自在に設けられ、起立状態において垂直に軸支される対向一対の縦ローラと、当該縦ローラの下方に水平に軸支される固定横ローラと、前記縦ローラの上方に水平に軸支され前記縦ローラ、固定横ローラとの間に延線空間を形成しかつこれを開閉自在に設けられる可動横ローラとを有する金車本体とを具備し、
前記金車本体は、前記クランプ体の両端部において基端側がそれぞれ前記電線の延線直交方向水平の枢ピンにより枢支され延線方向の一方向へ起立倒伏自在の第1及び第2の平行一対の側枠部材と、当該第1及び第2の側枠部材の起立状態における上部内側に当該側枠部材と平行に前記一対の縦ローラが軸支され、当該縦ローラの上方及び下方においてそれぞれ前記側枠部材間に前記可動横ローラ及び固定横ローラが軸支され、
前記第1の把持部材は、前記キャップ部の外周面のほぼ半面に沿う円弧状の把持凹部と、当該把持凹部の上縁部から前記キャップ部の上面周縁部に沿うように内方へ突出する上部鍔片と、前記把持凹部の下縁部から前記環状溝に嵌合するように内方へ突出する下部鍔片とを具備すると共に、両端部に前記枢ピンを受ける軸受け部を具備し、
前記第2の把持部材は、一端側において前記第1の把持部材の一端側に垂直のヒンジピンで水平回動自在に枢支され、他端側において前記第1の把持部材の他端側にクランプボルトで開閉自在に結合されると共に、前記キャップ部の反対側外周ほぼ半面に沿う円弧状の把持凹部を具備し、
前記第1の把持部材の軸受け部には、それぞれ前記第1及び第2の側枠部材を起立位置に保持する係脱自在のインデックスプランジャが設けられ、
前記可動横ローラの軸は、一端側において前記第1の側枠部材に枢支され、他端側において前記第2の側枠部材に係合離脱自在で、それにより前記第1、第2の側枠部材の上端部間を開閉自在に構成されることを特徴とするクランプ碍子装着型金車装置。
【請求項2】
前記側枠部材が水平に倒伏した状態において、前記可動横ローラより前記固定横ローラが下位に配置されることを特徴とする請求項1に記載のクランプ碍子装着型金車装置。
【請求項3】
前記固定横ローラは、電線を中央に誘導するように中央に向かって深くなる概略V字状の環状溝を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のクランプ碍子装着型金車装置。
【請求項4】
請求項1に記載のクランプ碍子装着型金車装置を用いて隣接電柱アーム上に固着されたクランプ碍子間に張り渡された既設電線を当該クランプ碍子から外し、当該既設電線の末端に連結された新設電線を前記既設電線と共に牽引して前記隣接電柱アーム上のクランプ碍子間に張り渡す方法であって、
前記可動横ローラを開いて前記延線空間に前記既設電線を受け入れた後、当該延線空間を閉じる第1の工程と、
前記第1の工程の後、前記クランプ体に対して前記金車本体を倒伏させる第2の工程と、
前記第2の工程の後、前記一対の把持部材間で前記クランプ碍子のキャップ部を締め付けて前記クランプ体を前記クランプ碍子上に固定する第3の工程と、
前記第3の工程の後、前記クランプ碍子上で前記既設電線を保持しているクランプ金具を開いて当該既設電線を解放する第4の工程と、
前記第4の工程の後、前記金車本体を起立させつつ、前記4つのローラ間の前記既設電線を押し上げることにより、前記クランプ碍子の上方に当該既設電線を配置する第5の工程と、
前記第5の工程の後、前記金車本体を前記クランプ体に対して起立状態に固定する第6の工程と、
前記第6の工程の後、前記既設電線を前記新設電線と共に牽引し、前記4つのローラにガイドさせて前記既設電線をケーブル巻取機に巻き取りつつ、前記新設電線を前記隣接電柱アーム上のクランプ碍子間に張り渡す第7の工程と、
前記第7の工程の後、前記クランプ体に対して前記金車本体を倒伏させつつ、前記新設電線を前記クランプ碍子上に乗せ置く第8の工程と、
前記第8の工程の後、前記クランプ金具を閉じて前記クランプ碍子上で前記新設電線を当該クランプ碍子上に固定する第9の工程とを含むことを特徴とする電線の張り替え方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電柱アーム上に取り付けられているクランプ碍子上に電線の延線工事を行うに際して、当該クランプ上に装着して用いられる金車装置と、これを用いた電線の張り替え方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、高圧配電線等の電線を電柱等の支持物に電気的に絶縁して支持する碍子として、高圧クランプ碍子が知られている。その一例として、碍子本体の頭部にクランプ金具を備えるとともに、碍子本体の脚部に取付金具を備えた高圧クランプ碍子が特許文献1に記載されている。
また、高圧架空配電線を所定間隔毎に立設された電柱で支持する場合に、電柱の腕金に電線を把持する高圧クランプ碍子を固定することにより、電線を支承する構造が特許文献2に記載されている。
一方、電柱の腕木に取り付けられた碍子の上端部に電線を支持固定する際に、碍子に直接取り付けて使用する延線用保線ローラが特許文献3に記載されている。この保線ローラは、上部に電線をガイドするローラ部を有し、下部に碍子取り付け部を有する。ローラ部は、上部に開口部を有する近似U字形ローラ枠と、それの両側板の内側に沿う一対の垂直ローラと、底板に沿う下部水平ローラと、両側板の上部の開口部を開閉するための開閉ローラとを具備する。ローラ枠の片方の側板には、把手が取り付けられ、ローラ枠の下部はローラ取付板に支持される。碍子取り付け部は、碍子に巻かれるチェーンを締め付けて碍子に固定される。碍子取り付け部とローラ取付板は回動自由に結合される。
延線工事に当たっては、碍子の頂部に取り付けた保線ローラの開閉ローラを開いて電線を下部水平ローラに乗せた後、開閉ローラを閉じローラにガイドさせて延線作業を行う。延線が完了したら開閉ローラを開いて下部水平ローラ上の電線を持ち上げつつ、ローラ部を碍子の側方に転倒させて、碍子の頂部に電線を乗せ移す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-84855号公報
【文献】特開2003-230219号公報
【文献】実開昭58-174918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来の延線用保線ローラと異なる構成で、装着容易で、確実堅固にクランプ碍子上に固定でき、それにより電線の張り替え工事等を迅速、確実に進めることができるクランプ碍子装着型の金車装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、添付図面の符号を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記課題を解決するための、本発明の金車装置1は、クランプ体2と、クランプ体2に起立倒伏自在に枢支される第1及び第2の一対の側枠部材11,12と、側枠部材11,12の内側にこれと平行に軸支される対向一対の縦ローラ4,5と、縦ローラ4,5より上位及び下位においてそれぞれ側枠部材11,12間に軸支される可動横ローラ6と固定横ローラ7とを具備する。クランプ体2の第1及び第2の把持部材8,9は、電線Wの延線方向に相対向してクランプ碍子51のキャップ部54を締め付け、これにより金車装置1をキャップ部54に着脱自在に固定する。側枠部材11,12は、クランプ体2の両端部において基端側がそれぞれ電線Wの延線直交方向水平の枢ピン10により枢支され延線方向の一方向へ起立倒伏自在である。第1の把持部材8は、キャップ部54の外周ほぼ半面に沿う円弧状の把持凹部8aと、当該把持凹部8aの上縁部からキャップ部54の上面周縁部に沿うように内方へ突出する上部鍔片8bと、把持凹部8aの下縁部から環状溝53に嵌合するように内方へ突出する下部鍔片8cとを具備すると共に、両端部に枢ピン10を受ける軸受け部8dを具備する。第2の把持部材9は、一端側において第1の把持部材8の一端側に垂直のヒンジピン13で水平回動自在に枢支され、他端側において第1の把持部材8の他端側にクランプボルト14で開閉自在に結合されると共に、キャップ部54の反対側外周のほぼ半面に沿う円弧状の把持凹部9aを具備する。第1の把持部材8の軸受け部8dには、それぞれ第1及び第2の側枠部材11,12を起立位置に保持する係脱自在のインデックスプランジャ8eが設けられる。可動横ローラ6の軸6aは、一端側において第1の側枠部材11に枢支され、他端側において第2の側枠部材12に係合離脱自在で、それにより第1、第2の側枠部材11,12の上端部間を開閉自在に構成される。
【発明の効果】
【0006】
本発明のクランプ碍子装着型の金車装置1は、枢着された2つの把持部材8,9をクランプボルト14で開閉自在に結合する構成により、碍子のキャップ部54への装着が容易である。2つの把持部材8,9の円弧状の把持凹部8a,9aによるキャップ部54の外周の締め付けと、鍔片8b,8cによるキャップ部54の上面の押さえ、環状溝53への嵌合により、碍子のキャップ部54への固定が堅固である。これにより電線の張り替え工事等を迅速、安全に進めることができる
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明に係るクランプ碍子装着型金車装置の正面図である。
【
図2】本発明に係るクランプ碍子装着型金車装置の背面図である。
【
図5】
図1の金車装置における側枠部材を90°倒伏させた状態の平面図である。
【
図7A】
図1の金車装置を用いた電線張り替え工事の説明図である。
【
図7B】
図1の金車装置を用いた電線張り替え工事の説明図である。
【
図7C】
図1の金車装置を用いた電線張り替え工事の説明図である。
【
図7D】
図1の金車装置を用いた電線張り替え工事の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
本発明のクランプ碍子装着型金車装置が適用されるクランプ碍子51は、碍子本体52の下端側が図示しない電柱アーム上に固着され、頭部には、環状溝53を介して円柱状のキャップ部54を具備する。キャップ部54の上部に電線Wを把持するクランプ金具55を具備する。
【0009】
本発明のクランプ碍子装着型の金車装置1は、上記のようなクランプ碍子51のキャップ部54に固定して、隣接する他の電柱上の同型クランプ碍子間に新設又は張り替え用の電線Wを張り渡す工事に用いられる。
【0010】
図示の実施形態のクランプ碍子装着型の金装置車1は、クランプ碍子51のキャップ部54に着脱自在に固定されるクランプ体2と、このクランプ体2上に起立倒伏自在に設けられる金車本体3とを具備する。金車本体3は、縦ローラ4,5、可動横ローラ6、固定横ローラ7の4つのローラに囲まれた延線空間Sを通る電線Wの延線を案内する
【0011】
クランプ体2は、電線Wの延線方向に相対向してキャップ部54を締め付ける第1及び第2の一対の把持部材8,9により、キャップ部54に着脱自在に固定される。
【0012】
第1及び第2の把持部材8,9は、垂直のヒンジピン10で互いに開閉自在に枢着され、電線Wの延線方向に相対向してクランプ碍子51のキャップ部54を締め付ける。
【0013】
第1の把持部材8は、キャップ部54の外周側面のほぼ半面に沿う円弧状の把持凹部8aと、当該把持凹部8aの上縁部からキャップ部54の上面周縁部に沿うように内方へ突出する上部鍔片8bと、把持凹部8aの下縁部から環状溝53に嵌合するように内方へ突出する下部鍔片8cとを具備する。第1の把持部材8の両端部には、側枠部材11,12の水平の枢ピン10を受ける軸受け部8dが設けられる。軸受け部8dには、これを貫通して側枠部材12の係合孔に係脱自在のインデックスプランジャ8eが設けられる。インデックスプランジャ8eは、インデックスピンを内方に突出させて、起立状態の側枠部材12の係合孔に係合させることで、これを起立状態に保持し、係合を外すことにより起立保持を解除することができる。
【0014】
第2の把持部材9は、一端側において第1の把持部材8の一端側に垂直のヒンジピン13で水平回動自在に枢支され、他端側において第1の把持部材8の他端側にクランプボルト14で開閉自在に結合される。第2の把持部材9は、キャップ部54の反対側外周面のほぼ半面に沿う円弧状の把持凹部9aを具備する。
【0015】
金車本体3は、クランプ体2に水平の枢ピン10で起立倒伏自在に枢支される第1及び第2の一対の側枠部材11,12を具備する。これら側枠部材11,12の内側に、これと平行に対向一対の縦ローラ4,5が軸支される。
【0016】
金車本体3の起立状態における縦ローラ4,5の上下両端側において可動横ローラ6と固定横ローラ7がそれぞれ側枠部材11,12間に軸支される。4つのローラ4,5,6,7は、井桁状に配置され、それらに囲まれた延線空間Sが形成される。
【0017】
側枠部材11,12は、起立状態においてクランプ体2の上方に間隔を置いて固着される平行一対のフレーム板15,16により相互に結合される。フレーム板15は、側枠部材11,12の延線方向の一側面に固着され、フレーム板16は、側枠部材11,12の延線方向の他側面に固着される。
【0018】
縦ローラ4,5は、側枠部材11,12の内側において、側枠部材11,12の起立状態における垂直方向に軸支される。
【0019】
可動横ローラ6は、起立状態における側枠部材11,12の上端部において、固定横ローラ7の上方に離れて支架される。可動横ローラ6の軸6aは、一端側において延線方向水平の枢軸17で第1の側枠部材11に枢支され、他端側においてノブ6bにより、第2の側枠部材12の軸受部12aに係合離脱自在に保持される。可動横ローラ6により、側枠部材11,12の上端部間が開閉自在に構成される。可動横ローラ6は、延線空間Sに延線される電線Wを中央に誘導するように中央に向かって深くなる概略V字状の環状溝6cを備える。
【0020】
固定横ローラ7は、起立状態の側枠部材11,12における縦ローラ4,5の下端側において、可動横ローラ6と平行に対向して側枠部材11,12間に支架される。固定横ローラ7は、延線空間Sに延線される電線Wを中央に誘導するように中央に向かって深くなる概略V字状の環状溝7aを備える。
【0021】
可動横ローラ6と固定横ローラ7とは、側枠部材11,12の倒伏状態において、可動横ローラ6が相対的に上位、固定横ローラ7が相対的に下位に配置されるように軸支されまたる。これにより、新設の電線Wをクランプ碍子51上に降ろすときに安定する。また、V字状の環状溝6c,7aにより電線Wがクランプ碍子51上に位置決めされる。
【0022】
図示の実施形態の金車装置1は、クランプ碍子51上の既設電線Wを取り外し、新設電線Wを延線する工事に使用することができる。
次に、この工事の施工手順を説明する。
図6Aに示すように、可動横ローラ6を開いて延線空間Sに既設電線Wを受け入れた後、可動横ローラ6を戻して延線空間Sを閉じる。
【0023】
次いで、
図7Bに示すように、クランプボルト14を緩めて把持部材8,9を開くと共に、インデックスプランジャ8eを引いて側枠部材11,12の拘束を解き、クランプ体2に対して金車本体3を倒伏させた状態で、把持部材8,9間にクランプ碍子51のキャップ部54を受け入れる。このとき、把持部材8の上部鍔片8bをキャップ部54の上面に乗せ、下部鍔片8cを環状溝53に嵌合させる。これにより、電線Wの延線工事中に金車装置1が,クランプ碍子51の軸心に対して上下、左右方向の荷重を受けてもずれ動くことがない。
【0024】
次いで、
図7Cに示すように、把持部材8,9間でクランプ碍子51のキャップ部54を締め付け、クランプ体2をクランプ碍子51上に固定してから、既設電線Wを保持しているクランプ金具55を開いて当該既設電線Wを解放する。金車本体3が倒伏していて、クランプ金具55の上方空間が開放しているので、この作業は容易である。
【0025】
次いで、
図7Dに示すように、金車本体3を起立させつつ、4つのローラ4,5,6,7間の既設電線Wを押し上げることにより、クランプ碍子51の上方へ既設電線Wを配置し、インデックスプランジャ8eを側枠部材11,12に係合させ、金車本体3をクランプ体2に対して起立状態に固定する。
【0026】
次いで、既設電線Wを、その末端に連結された新設電線と共に牽引し、4つのローラ4,5,6,7にガイドさせて既設電線Wを地上のケーブル巻取機に巻き取りつつ、新設電線を隣接電柱アーム上のクランプ碍子51との間に張り渡す。
【0027】
次いで、インデックスプランジャ8eを引いて、金車本体3を再び倒伏させつつ、新設電線Wを下降させて(
図7Cの状態)キャップ54上の所定位置に乗せる。次いで、ランプ金具55を閉じてクランプ碍子51上に新設電線Wを固定する。最後に金車装置1をクランプ碍子51上から取り外して延線作業が完了する。
【符号の説明】
【0028】
1 金車装置
2 クランプ体
3 金車本体
4 縦ローラ
5 縦ローラ
6 可動横ローラ
6a 軸
6b ノブ
6c 環状溝
7 固定横ローラ
7a 環状溝
8 第1の把持部材
8a 把持凹部
8b 上部鍔片
8c 下部鍔片
8d 軸受部
8e インデックスプランジャ
9 第2の把持部材
9a 把持凹部
10 枢ピン
11 第1の側枠部材
12 第2の側枠部材
12a 軸受部
13 ヒンジピン
14 クランプボルト
15 フレーム板
16 フレーム板
17 枢軸
51 クランプ碍子
52 碍子本体
53 環状溝
54 キャップ部
55 クランプ金具