(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-27
(45)【発行日】2023-10-05
(54)【発明の名称】分子間相互作用を測定するための表面プラズモン共鳴イメージングシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G01N 21/41 20060101AFI20230928BHJP
【FI】
G01N21/41 101
(21)【出願番号】P 2021517552
(86)(22)【出願日】2019-05-27
(86)【国際出願番号】 US2019034087
(87)【国際公開番号】W WO2019231869
(87)【国際公開日】2019-12-05
【審査請求日】2022-05-17
(32)【優先日】2018-05-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520467475
【氏名又は名称】バイオセンシング インストラメント インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】弁理士法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー,グエン
(72)【発明者】
【氏名】ジン,ティエンウェイ
【審査官】伊藤 裕美
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/070942(WO,A1)
【文献】特表2014-517321(JP,A)
【文献】特開平01-138443(JP,A)
【文献】特開2009-264744(JP,A)
【文献】特開2012-037268(JP,A)
【文献】米国特許第04997278(US,A)
【文献】特開2016-118389(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0129030(US,A1)
【文献】特表2012-501432(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0057146(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/00 - G01N 21/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面プラズモン共鳴(SPR)センサを支持するように構成された上面を有する半球状プリズムと、高開口数(NA)レンズと、前記高NAレンズが前記半球状プリズムの前記上面の遠位側に位置するように前記半球状プリズム及び前記高NAレンズを搭載するように構成されたハウジングと、を有す
る光学アセンブリと、
SPRイメージングのために低コヒーレント単色光ビームを前記高NAレンズに向けて出射するように構成されたSPR光源と、
前記低コヒーレント単色光ビームが前記SPRセンサの
表面に入射して反射した後に形成されるSPR画像を撮像するように構成されたSPRカメラと、
を有するシステムであって、
前記前記SPRセンサの表面は金属被覆されかつ試料に接触するように構成され、
前記高NAレンズが
、前記SPR光源から
の前記低コヒーレント単色光ビームを受け、かつ前記低コヒーレント単色光ビームを前記半球状プリズムに向けて屈折させるように構成され、
前記低コヒーレント単色光ビームが前記高NAレンズによって屈折された後、前記半球状プリズムが、前記高NAレンズから前記低コヒーレント単色光ビームを
受け、
前記低コヒーレント単色光ビームを前記SPRセンサに向けてコリメートするように構成され
、
前記低コヒーレント単色光ビームが前記SPRセンサの表面から反射した後、前記高NAレンズが、前記SPRセンサの表面からの前記低コヒーレント単色光ビームを受け、前記低コヒーレント単色光ビームを前記SPRカメラに向けて屈折させるように構成されている、システム。
【請求項2】
前記半球状プリズムが1.5以上の屈折率
を有し、
かつ前記高NAレンズが、前記半球状プリズムの半径の少なくとも1.5倍の半径
を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記光学アセンブリが、3μm以下の高い光学的分解能と、40度~82度の範囲の広いSPR角度と、0.1mm
2以上の広い光学的視野と
を有する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記光学アセンブリが、前記半球状プリズムに結合された前記SPRセンサの温度を制御するように構成された熱電デバイス
を有する、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記SPR光源から前記高NAレンズに向かう前記低コヒーレント単色光ビームの入射角が調整可能である、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
明視野イメージングのための明視野光源及び明視野カメラをさらに有し、
前記明視野光源が、前記SPRセンサの前記
表面を照明するために明視野光ビームを出射するように構成され、
かつ
前記SPRカメラが前記SPR画像を撮像するのと同時に前記明視野カメラが前記SPRセンサの明視野画像を撮像するように構成される、
請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
前記半球状プリズムと前記高NAレンズとの間に位置する位相シフトリングであって、前記明視野光源と前記明視野カメラとによる位相コントラストイメージングのために構成された前記位相シフトリングをさらに有する、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記明視野光源及び前記明視野カメラが
蛍光イメージングのために構成され、
(a)前記明視野光源によって出射され
た前記明視野光ビーム
が着色光を含み、または
(b)前記明視野光源によって出射され
た前記明視野光ビーム
が白色光を含み、
前記システムはさらに、前記明視野光源と前記SPRセンサとの間若しくは前記明視野カメラの前方のうちの
いずれかの位置
にカラーフィルタを備え、前記カラーフィルタは前記明視野光ビームの1つ若しくは複数の色を変化させ
るために構成されている、請求項6又は請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記SPRカメラ及び前記明視野カメラが計算システムに通信可能に結合され、並びに
前記計算システムが、
前記SPRカメラから前記SPR画像を受信して記録し、
前記明視野カメラから前記明視野画像を受信して記録し、
前記SPRカメラからの前記SPR画像を校正し、
前記明視野カメラからの前記明視野画像を校正し、
かつ
結合解析のために前記SPR画像を前記明視野画像にマッピングする
ように構成され
ている、
請求項6~請求項8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
強度正規化及びノイズ低減のために前記低コヒーレント単色光ビームの強度を監視して記録するように構成された光強度検出器をさらに有する、請求項1~請求項9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
表面プラズモン共鳴(SPR)イメージングのための方法であって、
SPRセンサを光学アセンブリに結合する段階であって、前記光学アセンブリが、
前記SPRセンサを支持するように構成された上面を有する半球状プリズムと、
高開口数(NA)レンズと、
前記高NAレンズが前記半球状プリズムの前記上面の遠位側に位置するように前記半球状プリズム及び前記高NAレンズを搭載するように構成されたハウジングと
、
を有する
、結合する段階と、
1つ又は複数のリガンド試料を前記SPRセンサの
表面に配置する段階
であって、
前記表面は金属被覆されている段階と、
低コヒーレント単色光ビームをSPR光源から前記高NAレンズに向けて出射する段階と、
SPRカメラによってSPR画像を撮像する段階と
を含み、
前記高NAレンズが、前記低コヒーレント単色光ビームを前記SPR光源から
受け、その後前記低コヒーレント単色光ビームを前記半球状プリズムに向けて屈折させるように構成され、
前記低コヒーレント単色光ビームが前記高NAレンズによって屈折された後、前記半球状プリズムが、前記低コヒーレント単色光ビームを、前記高NAレンズ
から受け、前記低コヒーレント単色光ビームを前記SPRセンサに向けてコリメートするように構成され
、
前記SPR画像が、前記低コヒーレント単色光ビームが前記SPRセンサの前記
表面に入射して反射した後に形成され
、
前記低コヒーレント単色光ビームが前記SPRセンサの表面から反射した後、前記高NAレンズが前記SPRセンサの表面からの前記低コヒーレント単色光ビームを受け、前記低コヒーレント単色光ビームを前記SPRカメラに向けて屈折させるように構成されている、
方法。
【請求項12】
前記半球状プリズムが1.5以上の屈折率
を有し、
かつ前記高NAレンズが、前記半球状プリズムの半径の少なくとも1.5倍の半径
を有する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記光学アセンブリが、3μm以下の高い光学的分解能と、40度~82度の範囲の広いSPR角度と、0.1mm
2以上の広い光学的視野と
を有する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記光学アセンブリが、前記半球状プリズムに結合された前記SPRセンサの温度を制御するように構成された熱電デバイス
を有する、請求項11~請求項13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
SPR角度プロファイルの走査を可能にして検出感度を最適化するために、前記SPR光源から前記高NAレンズに向かう前記低コヒーレント単色光ビームの入射角を調整する段階をさらに含む、請求項11~請求項14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記SPRセンサの前記
表面を照明するために明視野光源から明視野光ビームを出射する段階と、
前記SPRカメラによって前記SPR画像を撮像するのと同時に明視野カメラによって前記SPRセンサの明視野画像を撮像する段階と
をさらに含む、請求項11~請求項15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
位相シフトリング
を、前記半球状プリズムと前記高NAレンズとの間に配置する段階をさらに含
み、前記位相シフトリングは、前記明視野光源と前記明視野カメラとによる位相コントラストイメージングのために構成されている、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記明視野光源及び前記明視野カメラが
蛍光イメージングのために構成され、
(a)前記明視野光源によって出射される前記明視野光ビームの色を変化させる段階、又は(b)カラーフィルタを前記明視野光源と前記SPRセンサとの間若しくは前記明視野カメラの前方のうちの一方に配置する段階
をさらに含み、
前記カラーフィルタは、前記明視野光ビームの1つ若しくは複数の色を変化させるように構成されている、
請求項16又は請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記SPRカメラからの前記SPR画像と前記明視野カメラからの前記明視野画像とを計算システムに送信する段階をさらに含み、
前記計算システムが、
前記SPRカメラから前記SPR画像を受信して記録し、
前記明視野カメラから前記明視野画像を受信して記録し、
前記SPRカメラからの前記SPR画像を校正し、
前記明視野カメラからの前記明視野画像を校正し、
かつ
結合解析のために前記SPR画像を前記明視野画像にマッピングする
ように構成される、
請求項16~請求項18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
強度正規化及びノイズ低減のための光強度検出器を用意する段階をさらに含み、前記光強度検出器が、前記低コヒーレント単色光ビームの強度を監視して記録するように構成される、請求項11~請求項19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
表面プラズモン共鳴(SPR)イメージングのための光学アセンブリであって、
1.5以上の高屈折率と、SPRセンサを支持するように構成された上面とを有する半球状プリズムと、
前記半球状プリズムの半径の少なくとも1.5倍の半径を有する高開口数(NA)レンズと、
前記高NAレンズが前記半球状プリズムの前記上面から遠位側に位置するように前記半球状プリズム及び前記レンズを搭載するように構成されたハウジングと、
3μm以下の高い光学的分解能と、
40度~82度の範囲の広いSPR角度と、
0.1mm
2以上の広い光学的視野と
を有し、
前記高NAレンズが、光を前記半球状プリズムに向けて屈折させるように構成され、
かつ
前記半球状プリズムが、(a)前記光が
前記高NAレンズによって屈折された後、前記高NAレンズから前記光を受け、前記SPRセンサに向けてコリメートするように構成され
、および(b)前記光が前記SPRセンサから反射した後、前記光を受け、前記高NAレンズに
向けて屈折さ
せ、
前記光が前記半球状プリズムから屈折された後、前記高NAレンズは前記半球状プリズムから光を受け取るように構成されている、光学アセンブリ。
【請求項22】
前記半球状プリズムに結合された前記SPRセンサの温度を制御するように構成された熱電デバイス
を有する、請求項21に記載の光学アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年5月27日に出願された米国仮特許出願第62/676,983号明細書の優先権を主張するものである。米国仮特許出願第62/676,983号明細書は、参照によって全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、分子間相互作用を測定するための表面プラズモン共鳴(SPR)イメージングシステム、及びかかるシステムを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
入射光ビームを使用した表面プラズモン共鳴(SPR)検出は、分子間相互作用をリアルタイムで監視するためのよく知られた技法である。しかしながら、従来のSPR装置又はシステムは、視野が限定されているか、又はランダムなパターン及び構造を有することが多い細胞構造若しくは細胞表現型をイメージングするような設計ではないので、細胞集団に自然に発生した不均質性の影響の調査には適していない。それゆえ、分子間相互作用をリアルタイムで測定するための広い視野及び高分解能を有するように構成されたシステム及び方法が望まれている。
【発明の概要】
【0004】
実施形態のさらなる説明を容易にするために、以下の図面が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】一実施形態による、SPRイメージングシステムの斜視図を図示する。
【
図2】光学アセンブリのハウジングが省略された、
図1の実施形態による、SPRイメージングシステムの斜視図を示す。
【
図3】
図1の実施形態による、光学アセンブリのハウジングが切り開かれたSPRイメージングシステムの側面図を示す。
【
図4】
図3の実施形態による、位相シフトフィルタを備えたSPRイメージングシステムの側面図を示す。
【
図5】
図3の実施形態による、カラーフィルタを備えたSPRイメージングシステムの側面図を示す。
【
図6】別の実施形態による、光学アセンブリの断面図を図示する。
【
図7】別の実施形態による、SPRイメージングシステムの側面図を示す。
【
図8】
図7の実施形態による、SPRイメージングシステムのセンサ並進マウント及びSPRセンサの上面図を示す。
【
図9】
図7の実施形態による、SPRイメージングシステムの部分拡大図を示す。
【
図10】一実施形態による、光学アセンブリのハウジングが切り開かれたSPRイメージングシステムの側面図を示す。
【
図11】
図10の実施形態による、ビームスプリッタと光強度検出器とを備えたSPRイメージングシステムの側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図示を簡略化及び明瞭化するために、図面は、概略的な構造態様を図示しており、周知の特徴及び技術の説明及び詳細は、本開示を不必要に不明瞭にするのを回避するために省略される場合がある。加えて、図面中の要素は、必ずしも原寸に比例したものではない。例えば、図中のいくつかの要素の寸法は、本開示の実施形態の理解を深めるのに役立つように、他の要素に対して誇張されている場合がある。異なる図中の同じ参照符号は、同じ要素を表す。
【0007】
明細書及び特許請求の範囲における「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」などの用語がある場合には、類似の要素を区別するために使用され、必ずしも特定の順序又は時系列を説明するために使用されるわけではない。そのように使用される用語は、本明細書で説明する実施形態が、例えば、本明細書で例示するか又は別様に説明する順序以外の順序で動作できるように、適切な状況下で入れ替え可能であることを理解されたい。さらに、「含む」及び「有する」という用語、並びにそれらの任意の変形形態は、非排他的な包含を網羅するように意図されており、一連の要素を含む工程、方法、システム、物品、デバイス、又は装置は、必ずしもこれらの要素に限定されないが、明示的に列挙されていない他の要素、又はかかる工程、方法、システム、物品、デバイス、若しくは装置に固有の他の要素を含み得る。
【0008】
明細書及び特許請求の範囲における「左側」、「右側」、「前方」、「後方」、「上部」、「底部」、「~上に」、「~下に」などの用語がある場合には、説明の目的で使用され、必ずしも永久的な相対位置を説明するために使用されるわけではない。そのように使用される用語は、例えば、本明細書で説明する装置、方法、及び/又は製品の実施形態が、本明細書で例示するか又は別様に説明する向き以外の向きで動作できるように、適切な状況下で入れ替え可能であることに理解されたい。
【0009】
「結合する」、「結合される」、「結合する」、「結合している」などの用語は、広義に理解されるべきであり、2つ以上の要素を機械的に及び/又は別様に接続することを指す。2つ以上の電気要素は、互いに電気的に結合されるが、機械的に又は別様に結合されなくてもよい。結合は、任意の長さの時間にわたるもの、例えば、永久的若しくは半永久的なもの又は一瞬の間のみのものであってもよい。「電気的結合」などは、広義に理解されるべきであり、全ての種類の電気的結合を含む。「結合された」などの単語の傍に「取り外し可能に」、「取り外し可能な」などの単語がないということは、当該の結合などが取り外し可能であるかないかを意味しない。
【0010】
本明細書で定義される場合、2つ以上の要素は、それらが同じ材料片で構成される場合には「一体的」である。本明細書で定義される場合、2つ以上の要素は、各々が異なる材料片で構成される場合には「非一体的」である。
【0011】
本明細書で定義される場合、「約」とは、いくつかの実施形態では、記載値の±10%以内を意味することができる。他の実施形態では、「約」とは、記載値の±5パーセント以内を意味することができる。さらなる実施形態では、「約」とは、記載値の±3パーセント以内を意味することができる。さらに他の実施形態では、「約」とは、記載値の±1パーセント以内を意味することができる。
【0012】
本明細書で定義される場合、「リアルタイム」とは、いくつかの実施形態では、トリガ事象の発生時に実際に可能な限り速やかに実行される動作に対して定義することができる。トリガ事象は、タスクを実行するのに又は別様に情報を処理するのに必要なデータの受信を含むことができる。送信及び/又は計算速度に固有の遅延のため、「リアルタイム」という用語は、「ほぼ」リアルタイムで発生する動作又はトリガ事象から僅かに遅れて発生する動作を包含する。多数の実施形態では、「リアルタイム」とは、データを処理する(例えば、決定する)及び/又は送信するための時間遅延を減じた実時間を意味することができる。特定の時間遅延は、データの種類及び/又は量、ハードウェアの処理速度、通信ハードウェアの送信能力、送信距離などによって変化する可能性がある。しかしながら、多くの実施形態では、時間遅延は、約1秒、5秒、10秒、30秒、1分、5分、10分、又は15分未満とすることができる。
【0013】
図面に移ると、
図1~
図5は、一実施形態による、SPRイメージングシステム100の種々の図を図示している。この及び他の実施形態では、SPRイメージングシステム100は、(a)光学アセンブリ110、(b)SPR光源120、(c)SPRカメラ130、(d)明視野光源140、及び/又は(e)明視野カメラ150を有することができる。多くの実施形態では、SPRイメージングシステム100は、3マイクロメートル(μm)以下、2μmなどの光学的分解能などの、高い光学的分解能を有することができる。これら及び他の実施形態では、SPRイメージングシステム100はまた、40度~82度の範囲のSPR角度などの、広いSPR角度を有することができる。いくつかの実施形態では、SPRイメージングシステム100は、0.1平方ミリメートル(mm
2)、1mm
2、又は3mm
2程度の光学的視野などの、広い光学的視野をさらに有することができる。多くの実施形態では、SPRイメージングシステム100は、SPR画像及び明視野画像をリアルタイムで同時に撮像又は処理するように構成することができる。
【0014】
多くの実施形態では、SPRイメージングシステム100の光学アセンブリ110は、(a)表面プラズモン共鳴(SPR)センサ170を支持するように構成された平面状上面113を含む半球状プリズム112、(b)高開口数(NA)レンズ114、及び/又は(c)高NAレンズ114が半球状プリズム112の平面状上面113の遠位側に位置するように、半球状プリズム112及び高NAレンズ114を搭載するように構成されたハウジング116を有することができる。いくつかの実施形態では、半球状プリズムの上面は、平面でないか、又は完全に平面であるわけではない。
【0015】
多くの実施形態では、半球状プリズム112はSPRセンサ170を支持するように構成され、センサ支持台を必要とせず、したがって、SPRイメージングシステム100では、熱漏洩面がより少なくなり、且つ機械振動ノイズ源がより少なくなる可能性がある。多くの実施形態では、半球状プリズム112は、1.5以上の屈折率などの高い屈折率を有することができる。これら及び他の実施形態では、高NAレンズ114は、半球状プリズム112の半径の少なくとも1.5倍の半径を有することができる。いくつかの実施形態では、高NAレンズ114は、1.5以上などの高NA値を有することができる。
【0016】
SPRイメージングシステム100の光学アセンブリ110がハウジング116を有する多くの実施形態では、半球状プリズム112及び高NAレンズ114は、機械振動ノイズを生じさせる可能性のある、半球状プリズム112と高NAレンズ114とのいかなる相対移動も排除するために、ハウジング116に強固に結合されるように構成することができる。これら及び他の実施形態では、ハウジング116は、より良好な温度制御のために半球状プリズム112及び高NAレンズ114の各々の少なくとも一部分を包囲することができる。そのような一実施形態では、ハウジング116は、半球状プリズム112と高NAレンズ114との間の領域を包囲することができる。同じ又は異なる実施形態では、ハウジング116は、
図1及び
図3に示す例示的な実施形態に見られるように、半球状プリズム112の平面状上面113と高NAレンズの底面とを露出させたままにすることができる。
【0017】
多くの実施形態では、SPRイメージングシステム100のSPR光源120は、SPRイメージングのために低コヒーレント単色光ビーム121を高NAレンズ114に向けて出射するように構成することができる。多くの実施形態では、SPR光源120から高NAレンズ114に向かう低コヒーレント単色光ビーム121の入射角は、例えば、1つ若しくは複数の追加の光学部品によって又はSPR光源120の位置若しくは角度を調整することによって、調整可能とすることができる。多くの実施形態では、SPRカメラ130は、低コヒーレント単色光ビーム121がSPRセンサ170の金属被覆試料接触面171に入射して反射した後に形成されるSPR画像を撮像するように構成することができる。
【0018】
多くの実施形態では、SPRイメージングシステム100は、明視野イメージングのための明視野光源140及び明視野カメラ150を有することができる。多くの実施形態では、明視野光源140は、SPRセンサ170の金属被覆試料接触面171を照明するために明視野光ビーム141を出射するように構成することができ、且つ明視野カメラ150は、SPRセンサ170の明視野画像を撮像するように構成することができる。いくつか及び他の実施形態では、明視野光源140は、集光レンズを追加的に有することができる。例として、集光レンズは、PRセンサ170を照明するために、明視野光源140から出射される光ビームであって、本来は発散する光ビームを平行な及び/又は集束した明視野光ビームにするように構成することができる。多くの実施形態では、SPRイメージングシステム100は、SPRカメラがSPR画像を撮像するのと同時に明視野カメラ150がSPRセンサ170の明視野画像を撮像できるように構成することができる。
【0019】
多くの実施形態では、高NAレンズ114は、低コヒーレント単色光ビーム121をSPR光源120から半球状プリズム112に向けて屈折させるように構成することができる。同じ又は異なる実施形態では、高NAレンズ114は、低コヒーレント単色光ビーム121を調節することができる。例として、高NAレンズ114によって提供される調節によって、センサに向かうビームとセンサから離れるビームの両方について、入射ビーム経路からの屈折したビームを30~60度曲げることができる。多くの実施形態では、半球状プリズム112は、低コヒーレント単色光ビーム121を、高NAレンズ114によって屈折されるように、半球状プリズム112の平面状上面113に結合されたSPRセンサ170に向けてコリメートするように構成することができる。
【0020】
多くの実施形態では、SPRカメラからSPR画像を受信して記録し、明視野カメラから明視野画像を受信して記録し、SPRカメラからのSPR画像を校正し、明視野カメラからの明視野画像を校正し、且つ結合解析のためにSPR画像を明視野画像にマッピングするように構成される、コンピュータ又はサーバなどの、計算デバイス180(
図1)にSPRカメラ130及び/又は明視野カメラ150を通信可能に結合することができる。いくつかの実施形態では、計算デバイス180(
図1)はさらに、(a)SPRプロファイル走査、既知の指標標準の追加、熱応答、又は局所的なSPRセンサ感度を決定する別の既知の方法などの、1つ又は複数の校正技術によって、1画素当たりのセンサ表面のSPR感度を正規化して、センサの不均一性を除去すること、(b)参照減算、線形減算及び非線形減算を用いてベースラインを平坦にすることによってセンサドリフトを除去すること、(c)人工知能(「AI」)を使用して、結合挙動を分類し、等温線解析と速度論解析の間で一致しないデータを除外することによって、結合挙動の異常データを特定して、データのアーチファクトを除去すること、並びに/或いは(d)モデル挙動を示す1つ又は複数のデータセットをモデルデータとして特定し、モデルデータを解析して、一定の信頼度を有する測定結果を導出することを含む、1つ又は複数のデータ処理手順を自動的に実行するように構成することができる。
【0021】
さらに、多くの実施形態では、SPRイメージングシステム100は、SPRイメージング、明視野イメージング、位相コントラストイメージング、及び/又は蛍光イメージングのために、光ビームの色若しくは方向及び/又は明視野画像又はSPR画像の色若しくはコントラストを調整するための、1つ若しくは複数のレンズ、1つ若しくは複数のミラー、位相シフトリング161(
図4)、及び/又はカラーフィルタ162(
図5)、並びにその他などの、追加の光学部品を有することができる。例えば、いくつかの実施形態では、位相シフトリング161は、明視野光源140と明視野カメラ150とによる位相コントラストイメージングのために明視野画像のコントラストを高めるように構成することができ、且つ位相シフトリング161は、半球状プリズム112と高NAレンズ116との間又は光学アセンブリ110と明視野カメラ150との間などの、任意の好適な場所に位置することができる。多くの実施形態では、明視野光源140及び明視野カメラ150はさらに、(a)明視野光源140によって出射された、着色光を有する明視野光ビーム141、又は(b)明視野光源140によって出射された、白色光を有する明視野光ビーム141、及び明視野光源140とSPRセンサ170との間若しくは明視野カメラ150の前方のうちの一方に位置するカラーフィルタ162であって、明視野光ビーム141の1つ若しくは複数の色を変化させるように構成されたカラーフィルタ162のうちの一方による蛍光イメージングのために構成することができる。
【0022】
図面に移ると、
図6は、一実施形態による、光学アセンブリ200を図示している。多くの実施形態では、光学アセンブリ200は、半球状プリズム212、高NAレンズ214、及び/又はハウジング216を有することができる。多くの実施形態では、半球状プリズム212は、金属被覆試料接触面271を備えたSPRセンサ270を支持するように構成された平面状上面213を有することができる。いくつかの実施形態では、半球状プリズムの上面は、平面でないか、又は完全に平面であるわけではない。多くの実施形態では、ハウジング216は、高NAレンズ214が半球状プリズム212の平面状上面213の遠位側に位置するように、半球状プリズム212及び高NAレンズ214を搭載するように構成することができる。多くの実施形態では、光学アセンブリ200を採用したSPRイメージングシステムは、3μm以下、1μmなどの光学的分解能などの、高い光学分解能、40度~82度の範囲のSPR角度などの、広いSPR角度、及び/又は0.1mm
2、1mm
2、若しくは3mm
2程度の光学的視野などの、広い光学的視野を有することができる。多くの実施形態では、光学アセンブリ200は、同時に行われるSPRイメージング及び明視野イメージングのために使用することができる。
【0023】
多くの実施形態では、半球状プリズム212は、1.5以上の屈折率などの高い屈折率を有することができる。これら及び他の実施形態では、高NAレンズ214は、半球状プリズム212の半径の少なくとも1.5倍の半径を有することができる。いくつかの実施形態では、高NAレンズ214は、1.5以上などの高NA値を有することができる。多くの実施形態では、半球状プリズム212及び高NAレンズ214は、機械振動ノイズを生じさせる可能性のある、半球状プリズム212と高NAレンズ214とのいかなる相対移動も排除するために、ハウジング216に強固に結合されるように構成することができる。これら及び他の実施形態では、ハウジング216は、半球状プリズム212と高NAレンズ214との間の領域を包囲するなど、より良好な温度制御のために半球状プリズム212及び高NAレンズ114の各々の少なくとも一部分を包囲することができる。
【0024】
図面に移ると、
図7~
図9は、別の実施形態による、SPRイメージングシステム300の種々の図を図示している。この及び他の実施形態では、SPRイメージングシステム300は、(a)光学アセンブリ310、(b)SPR光源320、(c)SPRカメラ330、(d)明視野光源340、(e)明視野カメラ350、(f)熱電デバイス318、(g)マイクロ流体デバイス372、及び/又は(h)センサ並進マウント373(
図8~
図9)を有することができる。多くの実施形態では、光学アセンブリ310は、半球状プリズム312、高NAレンズ314、熱電デバイス318、及び/又はハウジング316を有することができる。多くの実施形態では、半球状プリズム312、高NAレンズ314、及びハウジング316はそれぞれ、前述の半球状プリズム(112(
図1~
図5)若しくは212(
図6))、高NAレンズ(114(
図1~
図5)若しくは214(
図6))、及び/又はハウジング(116(
図1~
図5)若しくは216(
図6))と同様とすることができる。
【0025】
多くの実施形態では、熱電デバイス318は、SPR応答信号のベースラインシフト又はSPR角度の変化などのノイズが発生するのを防ぐために、SPRセンサ370の温度変動を摂氏0.016度(℃)以内に維持するなど、SPRセンサ370の温度を制御するように構成することができる。いくつかの実施形態では、熱電デバイス318は、半球状プリズム312の温度を維持し、次にSPRセンサ370の温度を維持するように、半球状プリズム312の上面の近傍などの、光学アセンブリ310内に且つ/又は半球状プリズム312を部分的若しくは全体的に取り囲んで位置することができる。
【0026】
多くの実施形態では、マイクロ流体デバイス372は、SPRセンサ370に取り付け可能とし、且つ1つ又は複数のリガンド試料363を含む緩衝液をSPRセンサ370の金属被覆試料接触面に送達するように構成することができる。いくつかの実施形態では、マイクロ流体デバイス372はまた、緩衝液の流れを制御するように構成された、緩衝液交換及び脱ガス能力を備えたポンプ、及び/又は1つ若しくは複数のリガンド試料をSPRセンサ370の金属被覆試料接触面に配置するように構成されたオートサンプラを有することができる。
【0027】
多くの実施形態では、SPRイメージングシステム300は、単一のSPRセンサ370上のより多くの細胞集団を監視するためにセンサ並進マウント373を有することができる。多くの実施形態では、センサ並進マウント373は、半球状プリズム312の平面状上面313に取り付け可能とし、且つSPRセンサ370の光学的視野の4倍の測定領域など、SPRセンサ370上の測定領域を拡大するために、SPRセンサ370を保持して、SPRセンサ370を、x調整アーム3731(
図8~
図9)及びy調整アーム3732(
図8)によって、半球状プリズム312の平面状上面313上を、例えば、平面状上面313上を数ミリメートルの範囲内で、並進又は移動させるように構成することができる。多くの実施形態では、マッチングオイルの薄層(図示せず)もまた、境界面の影響を排除してセンサ並進のための潤滑剤を提供するために、SPRセンサ370と半球状プリズム312の平面状上面313との間に適用することができる。いくつかの実施形態では、半球状プリズム312の上面は、平面でないか、又は完全に平面であるわけではない。
【0028】
図面に移ると、
図10~
図11は、一実施形態によるSPRイメージングシステム400を示している。多くの実施形態では、SPRイメージングシステム400は、低コヒーレント単色光ビーム421の入射角φを光学アセンブリ410に対して変化させるように構成された電動フレーム423を有することができる。当技術分野で知られているように、典型的な強度-角度プロファイル曲線は、SPR角度における急激な低下を含み、急激な低下箇所付近の2つの急勾配領域間の角度広がりは、小さな角度シフトが、SPR画像に示されるSPR光の強度に著しい変化をもたらし得る箇所であり、したがって、角度広がりにおける測定は、SPR測定のためにより高い感度を提供する。多くの実施形態では、SPRイメージングシステム400は、広範囲の角度調整、例えば40度~82度を提供するように、入射する低コヒーレント単色光ビーム421の角度φを自動的に走査及び/又は調整するように構成することができる。角度調整によって、検出器がSPR測定の感度を最適化することが可能となる。例えば、いくつかの実施形態では、構成された電動フレーム423は、SPR光源420を上下方向に又は一直線方向にのみ移動させて低コヒーレント単色光ビーム421の光路を次いで入射角φを調整するように構成することができる。
【0029】
追加的に、当技術分野で知られているように、SPR光源420などの、SPR光源の安定性は、SPR応答信号の測定に大きな影響を及ぼす可能性があり、測定された反射率強度Imは、入射光強度Ioにセンサ表面特性並びにセンサ表面及び/又はその近傍の屈折率の関数a(n)を乗じたものに比例する。つまり、Im=a(n)×Ioである。このIoの依存性を最小限に抑えるために、正規化SPR信号Isprを使用することができる。
【0030】
Ioにかかわらず、Ispr=Im/Io=a(n)である。
【0031】
それゆえ、多くの実施形態では、SPRイメージングシステム400は、強度正規化及びノイズ低減のために低コヒーレント単色光ビーム421の強度を監視して記録するように構成された光強度検出器425(
図11)をさらに有することができる。これら及び他の実施形態では、SPRイメージングシステム400はまた、入射した低コヒーレント単色光ビーム421を2つの部分に分割するように、入射する低コヒーレント単色光ビーム421の光路に位置する、50%ビームスプリッタなどの、ビームスプリッタ424(
図11)を有することができる。多くの実施形態では、光強度検出器425及び/又はビームスプリッタ424を用いて、SPRイメージングシステム400は、低コヒーレント単色光ビーム421の強度を自動的に検出及び/又は維持するように構成することができる。
【0032】
一実施形態では、システムは、光学アセンブリ、SPR光源、及び/又はSPRカメラを有することができる。この及び他の実施形態における光学アセンブリは、表面プラズモン共鳴(SPR)センサを支持するように構成された上面を有する半球状プリズムと、高開口数(NA)レンズと、高NAレンズが半球状プリズムの上面の遠位側に位置するように半球状プリズム及び高NAレンズを搭載するように構成されたハウジングとを有することができる。この及び他の実施形態におけるSPR光源は、SPRイメージングのために低コヒーレント単色光ビームを高NAレンズに向けて出射するように構成することができる。この及び他の実施形態におけるSPRカメラは、低コヒーレント単色光ビームがSPRセンサの金属被覆試料接触面に入射して反射した後に形成されるSPR画像を撮像するように構成することができる。追加的に、この及び他の実施形態では、高NAレンズは、低コヒーレント単色光ビームをSPR光源から半球状プリズムに向けて屈折させるように構成することができ、且つ半球状プリズムは、低コヒーレント単色光ビームを、高NAレンズによって屈折されるように、SPRセンサに向けてコリメートするように構成することができる。
【0033】
別の実施形態では、表面プラズモン共鳴(SPR)イメージングのための方法は、(a)SPRセンサを光学アセンブリに結合すること、(b)1つ又は複数のリガンド試料をSPRセンサの金属被覆試料接触面に配置すること、(c)低コヒーレント単色光ビームをSPR光源から高NAレンズに向けて出射すること、及び/又は(d)SPRカメラによってSPR画像を撮像することを含むことができる。この及び他の実施形態では、光学アセンブリは、SPRセンサを支持するように構成された上面を有する半球状プリズム、高開口数(NA)レンズ、及び/又は高NAレンズが半球状プリズムの上面の遠位側に位置するように半球状プリズム及び高NAレンズを搭載するように構成されたハウジングを有することができる。加えて、多くの実施形態では、高NAレンズは、低コヒーレント単色光ビームをSPR光源から半球状プリズムに向けて屈折させるように構成することができる。さらに、これら及び他の実施形態における半球状プリズムは、低コヒーレント単色光ビームを、高NAレンズによって屈折されるように、SPRセンサに向けてコリメートするように構成することができる。その上、これら及び他の実施形態では、SPR画像は、低コヒーレント単色光ビームがSPRセンサの金属被覆試料接触面に入射して反射した後に形成することができる。
【0034】
さらに別の実施形態では、表面プラズモン共鳴(SPR)イメージングのための光学アセンブリは、(a)1.5以上の高屈折率と、SPRセンサを支持するように構成された平面状上面とを有する半球状プリズムと、(b)半球状プリズムの半径の少なくとも1.5倍の半径を有する高開口数(NA)レンズと、(c)高NAレンズが半球状プリズムの平面状上面の遠位側に位置するように半球状プリズム及びレンズを搭載するように構成されたハウジングと、(d)3μm以下の高い光学的分解能と、(e)40度~82度の範囲の広いSPR角度と、(f)0.1mm2以上の広い光学的視野とを有することができる。この及び他の実施形態では、高NAレンズは、光を半球状プリズムに向けて屈折させるように構成することができ、且つ/又は半球状プリズムは、光を、高NAレンズによって屈折されるように、SPRセンサに向けてコリメートするように構成することができる。
【0035】
具体的な実施形態を参照しながらSPRイメージング及び/又は同時に行われる明光イメージングのためのシステム及び方法が説明されているが、当業者であれば、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、種々の変更が加えられ得ることが理解されるであろう。よって、実施形態の開示は、本開示の範囲を例示することが意図されており、限定することは意図されていない。本開示の範囲は添付の特許請求の範囲によって必要とされる限りにおいて限定されるべきであることが意図されている。例えば、当業者には、SPRイメージングシステム及び/又は光学アセンブリを使用するステップのみならず、SPRイメージングシステム及び/又は光学アセンブリの任意の構成部品も修正され得ることと、これらの実施形態のうちのある特定の実施形態に関する前述の議論が全ての可能な実施形態の完全な説明を必ずしも表しているわけではないことは容易に明らかになるであろう。
【0036】
1つ又は複数の特許請求される要素の置き換えは、訂正ではなく再構成となる。追加的に、利益、他の利点、及び問題に対する解決策が具体的な実施形態に関して説明されている。しかしながら、利益、利点、問題に対する解決策、及び利益、利点、又は解決策を生じさせ得るか又はより明白にし得る1つ又は複数の任意の要素は、そのような利益、利点、解決策、又は要素が請求項に記載されていない限り、請求項のいずれか又は全ての極めて重要な、必要な、又は本質的な特徴又は要素として解釈されるべきではない。
【0037】
その上、本明細書に開示した実施形態及び限定は、実施形態及び/又は限定が、(1)特許請求の範囲において明示的に特許請求されていない場合、並びに(2)均等論の下で特許請求の範囲における明示的な要素及び/又は限定の均等物であるか又は均等物である可能性がある場合には、公有の原則の下で公衆に供されるものではない。