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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-27
(45)【発行日】2023-10-05
(54)【発明の名称】冷凍装置
(51)【国際特許分類】
   F25D 21/04 20060101AFI20230928BHJP
   F25D 23/02 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
F25D21/04 F
F25D23/02 303A
F25D23/02 305Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021565440
(86)(22)【出願日】2020-12-02
(86)【国際出願番号】 JP2020044765
(87)【国際公開番号】W WO2021124875
(87)【国際公開日】2021-06-24
【審査請求日】2022-04-11
(31)【優先権主張番号】P 2019228074
(32)【優先日】2019-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314005768
【氏名又は名称】PHCホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡田 正
【審査官】五十嵐 公輔
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第1485589(CN,A)
【文献】国際公開第2018/216463(WO,A1)
【文献】特開2019-158284(JP,A)
【文献】特開2010-038528(JP,A)
【文献】特開平05-060456(JP,A)
【文献】実公昭49-001494(JP,Y1)
【文献】特開2005-147650(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 21/04
F25D 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する箱部と、
内部に断熱材が配置され、前記開口を開閉する内扉と、
閉じている前記内扉を覆うように配置され、前記開口を開閉する外扉と、
前記開口を取り囲むように配置され、閉じている前記内扉の周縁部に対向する部位、および、閉じている前記外扉の周縁部に対向する部位を有する樹脂製の周縁部材と、
閉じている前記内扉の周縁部と前記周縁部材との間をシールするパッキンと、
前記周縁部材における前記内扉に対向する部位に沿うように配置され、冷凍サイクルを構成する圧縮機の作用によって温められた冷媒を循環させる配管と、を備え、
前記配管は、前記周縁部材における前記内扉の周縁部に対向する部位の内面に、前記パッキンの外周縁と正面視で重なるように配置されている、
冷凍装置。
【請求項2】
前記箱部は、内箱部、および、前記内箱部を覆う外箱部を有し、
前記周縁部材における前記外扉の周縁部に対向する部位と前記外箱部とを接続する、金属製の板部材、をさらに備える、
請求項1に記載の冷凍装置。
【請求項3】
前記周縁部材は、前記内扉の周縁部に対向する部位と前記外扉の周縁部に対向する部位とを接続する部位を有し、
前記内扉の周縁部に対向する部位と前記外扉の周縁部に対向する部位とを接続する部位は、前記配管から離れる方向に延在している、
請求項2に記載の冷凍装置。
【請求項4】
前記金属製の板部材は、
前記周縁部材における前記外扉の周縁部に対向する部位に沿う部位、および、前記周縁部材における前記内扉の周縁部に対向する部位と前記外扉の周縁部に対向する部位とを接続する部位に沿う部位、によって構成される断面形状が略L字状となる第1鍔部と、
前記外箱部に接する第2鍔部と、を有する、
請求項に記載の冷凍装置。
【請求項5】
前記内扉は、複数設けられており、
前記開口を仕切るように設けられており、閉じている前記内扉の周縁部に対向する対向部を有する仕切り部材、をさらに有し、
前記パッキンは、閉じている前記内扉の周縁部と前記対向部との間をシールし、
前記配管は、前記対向部に沿って配置されている、
請求項1からの何れか1項に記載の冷凍装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、冷凍装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、冷凍回路によって内部空間が冷却される箱部を有する冷凍装置が用いられている。このような冷凍装置においては、箱部には内部空間に通ずる開口が設けられているとともに、開閉自在な扉が取り付けられている。
【0003】
このような冷凍装置においては、開口周縁部と扉の間の部分は、他の部分に比べて断熱性が劣る傾向がある。そのため、開口周縁部と扉の間の部分は他の部分に比べて、結露や霜付きが発生しやすい。
【0004】
特許文献1には、このような結露や霜付きを防止するための発明が開示されている。すなわち、特許文献1には、扉の下端部周辺に摺りゴムが設けられた貯蔵庫が開示されており、この摺りゴムにより形成された断熱空間はヒータ線によって加熱される。よって、扉の下端部周辺における結露や霜付きの発生が防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2005-147476号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の貯蔵庫によれば、扉の下端部周辺、すなわち、貯蔵庫の開口下端部周辺における結露や霜付きの発生は防止できる可能性がある。しかしながら、貯蔵庫の開口下端部周辺以外の部分における結露や霜付きの発生を防止することは期待できない。
【0007】
また、近年、内扉と外扉の2枚の扉を備えた冷凍装置が普及している。内扉が断熱性能を有する冷凍装置では、開口周縁部と内扉の間の部分に結露や霜付きが発生しやすい。このため、内扉が断熱性能を有する場合でも、開口周縁部の周辺における結露や霜付きの発生を防止する技術が要望されている。
【0008】
本開示の目的は、内扉が断熱性能を有する場合に、開口周縁部の周辺における結露や霜付きの発生を防止することができる冷凍装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る冷凍装置は、開口を有する箱部と、内部に断熱材が配置され、前記開口を開閉する内扉と、閉じている前記内扉を覆うように配置され、前記開口を開閉する外扉と、前記開口を取り囲むように配置され、閉じている前記内扉の周縁部に対向する部位、および、閉じている前記外扉の周縁部に対向する部位を有する樹脂製の周縁部材と、閉じている前記内扉の周縁部と前記周縁部材との間をシールするパッキンと、前記周縁部材における前記内扉に対向する部位に沿うように配置され、冷凍サイクルを構成する圧縮機の作用によって温められた冷媒を循環させる配管と、を備える。
上述のような冷凍装置を実施する場合に、好ましくは、配管は、周縁部材における内扉の周縁部に対向する部位の内面に、パッキンの外周縁と正面視で重なるように配置されてよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、内扉が断熱性能を有する場合に、開口周縁部の周辺における結露や霜付きの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】冷凍装置の正面図
図2】外扉および内扉がともに開かれた状態の冷凍装置の斜視図
図3図1のA-A線における断面矢視図
図4図3の領域R1の拡大断面図
図5図3の領域R2の拡大断面図
図6】冷凍装置の内箱、パッキン、および配管の位置関係を説明するための側面図
図7図6のB-B線における断面矢視図
図8】冷凍装置の後ろ側から配管のみを見た場合の、配管の配置形状を示す概念図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は一例であり、本開示はこの実施形態により限定されるものではない。
【0013】
図1は、本開示の実施形態に係る冷凍装置10の正面図である。また、図2は、外扉31および内扉32がともに開かれた状態の冷凍装置10の斜視図である。冷凍装置10は、機械収納部11と、その上方に設けられた本体12を備える。なお、以下の説明において、冷凍装置10の図1に示される側を前側とする。また、以下の説明における上下方向は、図1における上下方向に対応するものとする。そして、左右方向は冷凍装置10を後側から見たときの左右方向に対応するものとする。
【0014】
機械収納部11の内部には、冷凍回路を構成する各種機器および制御部(不図示)が配置されている。
【0015】
本体12は、箱部20と、箱部20の正面側に開閉自在に取り付けられた扉30を有している。扉30は、冷凍装置10の外側に設けられた外扉31と、外扉31より内側に設けられた内扉32と、を有する。図2に示すように、冷凍装置10は、上下に並ぶ2枚の内扉32を備えている。
【0016】
図1に示すように、外扉31はヒンジ33を介して箱部20に取り付けられている。また、図2に示すように、内扉32はヒンジ34を介して箱部20に取り付けられている。
【0017】
外扉31には、冷凍装置10に対する指示が入力される操作部35と、ノブ36と、が取り付けられている。ノブ36を操作することによって、図2に示されるように、外扉31が開かれる。また、箱部20の開口周縁部にはパッキン40が取り付けられている。
【0018】
図2に示すように、箱部20は内部に冷却室Rを有しているとともに、冷却室Rに通ずる開口Oを正面側に有している。箱部20は、内箱部21、外箱部22、第1周縁部23(本開示の周縁部)、中仕切り24(本開示の仕切り部材)、および仕切り板25を有している。
【0019】
第1周縁部23は、内箱部21と外箱部22とを接続するとともに開口Oを囲繞する部位である。また、中仕切り24は、開口Oを上下2つに分割するように、開口Oの高さ方向のほぼ中央に設けられている部材である。仕切り板25は、冷却室Rを区分けする板状部材である。なお、図2に示す例では仕切り板25は1枚のみ設けられているが、複数枚の仕切り板25が冷却室R内に設けられ、冷却室Rがより多くの区画に区分けされてもよい。
【0020】
図3は、図1のA-A線における断面矢視図である。そして、図4は、図3の領域R1の拡大断面図である。領域R1とは、外扉31および内扉32が閉じられた状態における、箱部20の開口Oの外周のうち、上辺付近の領域である。
【0021】
箱部20は主に、内箱26、外箱27、周縁部材28、および、断熱材50によって構成されている。内箱26および外箱27は、金属板および/または合成樹脂板で形成されている。周縁部材28は、合成樹脂板で形成されている。断熱材50は、合成樹脂で形成されている。
【0022】
内箱26と周縁部材28とは、図示しないブラケットやボルト等によって接合されている。同様に、外箱27と周縁部材28とは、図示しないブラケットやボルト等によって接合されている。
【0023】
周縁部材28と外箱27がなす角部には、箱部20の機械的強度を高める補強部材29(本開示の板部材)が設けられている。補強部材29は断面形状が略L字となる部分を有し、周縁部材28に接触する第1鍔部291と、外箱27の内側に接触する第2鍔部292とを有する。補強部材29は、外箱27の折り曲げ部を補強するとともに、外箱27と周縁部材28とを結合するためのビス(不図示)を固定する部材として機能する。なお、外箱27が所望の強度を有する場合や、外箱27の形状を周縁部材28とビスで固定することが可能な形状とすることができる場合には、補強部材29はなくても良い。
【0024】
冷凍装置10において、内箱部21は、内箱26によって構成されている。また、冷凍装置10において、外箱部22は、外箱27と第2鍔部292とによって構成されている。また、冷凍装置10において、第1周縁部23は、周縁部材28と第1鍔部291とによって構成されている。
【0025】
外扉31は、例えば金属板によって構成されている。一方、内扉32は、例えば断熱部材およびそれを取り囲む金属板によって構成されている。すなわち、本実施形態の冷凍装置10では、内扉32が断熱性能を有している。
【0026】
内扉32は、閉じた時に第1周縁部23に対向する第2周縁部321を外周部分に有している。内扉32を閉じた時に第1周縁部23と第2周縁部321との間のシール性能を高めるため、周縁部材28は第2周縁部321に対して平行な平面を有することが好ましい。さらに、第1周縁部23と第2周縁部321との間のシール性を高めるため、周縁部材28にはパッキン40が配置されている。なお、パッキン40は第2周縁部321に配置されていてもよい。また、外扉31と第1周縁部23との間には、外扉31が閉じられたときに外扉31と第1周縁部23との間に挟まれるパッキン41が設けられている。
【0027】
内箱部21よりも外側であって外箱部22よりも内側、且つ、周縁部材28の後ろ側の面と接するように、配管60(本開示の配管)が配置されている。配管60の詳細については後述する。
【0028】
図5は、図3の領域R2の拡大断面図である。領域R2とは、外扉31および内扉32が閉じられた状態における、中仕切り24付近の領域である。
【0029】
中仕切り24は、開口O側は、鉛直方向にほぼ平行に形成された面を有する。当該面には、対向部材241(本開示の対向部)が固定されている。中仕切り24および対向部材241は、合成樹脂板で形成されている。
【0030】
対向部材241は、鉛直方向に沿った断面がほぼ上下対称の形状をなすように形成されている。対向部材241の上側には、上側の内扉32の第2周縁部321と対向する対向面242が設けられており、対向部材241の下側には、下側の内扉32の第2周縁部321と対向する対向面243が設けられている。対向部材241の対向面242と対向面243との間には、突起部244が設けられている。対向面242,243と第2周縁部321との間のシール性を高めるため、突起部244および対向面242,243にそれぞれ接するように、上下のパッキン40が配置されている。
【0031】
このような構造により、上側の内扉32が閉じられることで、中仕切り24によって上下に分割された開口Oの上半分が閉塞される。同様に、下側の内扉32が閉じられることで、中仕切り24によって上下に分割された開口Oの下半分が閉塞される。
【0032】
中仕切り24と対向部材241の対向面242との間、および、中仕切り24と対向部材241の対向面243との間には、それぞれ配管60が配置されている。言い換えると、対向部材241の後ろ側の面と接するように、配管60が配置されている。
【0033】
以上、外扉31および内扉32が閉じられた状態における、箱部20の開口Oの外周のうちの上辺付近の領域R1、および中仕切り24付近の領域R2における冷凍装置10の構造について説明した。なお、図3に示す、箱部20の開口Oの外周のうちの下辺付近の領域R3における冷凍装置10の構造については、図4を参照して説明した領域R1における構成を上下反転して配置したものに近いため、説明を省略する。
【0034】
次に、配管60について詳細に説明する。配管60は、例えば銅またはアルミニウム等の熱伝導率が比較的大きい金属で形成されている。配管60は、冷凍装置10の冷凍回路に接続されており、冷凍回路に含まれる圧縮機の圧縮作用によって温められた冷媒を循環させる。
【0035】
図6は、冷凍装置10の内箱26、第1周縁部23(周縁部材28)、および配管60の位置関係を説明するための側面図である。図6には、冷凍装置10から外箱27、扉30、および機械収納部11を取り外した状態で、冷凍装置10を左側から見た様子が示されている。また、図7は、図6のB-B線における断面矢視図である。すなわち、図7には第1周縁部23および中仕切り24を冷凍装置10の後ろ側から見た様子が示されている。図8は、図7と同じ視点、すなわち冷凍装置10の後ろ側から配管60のみを見た場合の、配管60の配置形状を示す概念図である。図8では、配管60の太さが強調されて示されている。
【0036】
図7および図8に示すように、配管60は、開口Oの外周および中仕切り24のほぼ全体をカバーするように、周縁部材28の後ろ側(図4参照)および中仕切り24と対向部材241との間(図5参照)に、一筆書きを描くように配置されている。
【0037】
特に、配管60は、中仕切り24の部分において、上下二重に配置されている。開口Oの中仕切り24周辺は、中仕切り24によって区分けされる上下2つの開口から冷気が伝わるため、開口Oの外周付近と比較して、より冷えやすくなっている。本実施形態の冷凍装置10では、このように中仕切り24の部分において配管60を上下二重に配置することで、開口Oの外周付近よりも配管60により供給される熱が多くなる。このため、中仕切り24周辺における結露や氷結をより効果的に防止することができる。
【0038】
以上のように構成された冷凍装置10において、冷凍回路が作動すると、冷却室Rの内部が冷却される。
【0039】
このとき、冷却室R内部は周辺大気に比べて低温となる。そのため、図3図4、および図5等に示される開口Oの周辺、具体的には、第1周縁部23、外箱部22の一部、中仕切り24、パッキン40、および内扉32の第2周縁部321のいずれか1箇所以上が周辺大気よりも低温となる可能性がある。周辺大気よりも低温となった部分では結露や霜付きが発生する恐れがある。
【0040】
しかしながら、本実施形態に係る冷凍装置10は、図7および図8に示すように、第1周縁部23および中仕切り24を取り囲むように配置された配管60を有し、冷凍回路の作動時には、配管60を温められた冷媒が循環する。従って、配管60内を循環する温められた冷媒により、第1周縁部23(周縁部材28)および中仕切り24の対向部材241の周辺が温められる。このため、第1周縁部23と内扉32との間の部分に外気が接触しても、結露や氷結の発生を抑えることができる。また、配管60の配置位置は、外扉31と干渉しない位置であるため、外扉31の開閉状態によらず、第1周縁部23と内扉32との間の部分での結露や氷結の発生を抑えることができる。
【0041】
なお、配管60は、外箱27側に設けられた金属製の補強部材29とは直接接触しておらず、合成樹脂板で形成された周縁部材28を介して接続されている。このため、配管60の熱が直接、熱伝導性の高い補強部材29へ伝わることにより、外箱27の外部へ熱リークが生じることを防止できる。つまり、第1周縁部23と内扉32との間の部分に効果的に熱が伝わり、当該部分での結露や氷結の発生を効果的に抑えることができる。
【0042】
図4等に示されるように、配管60は、上下方向において、パッキン40の上端縁とほぼ同じ位置に配置されている。さらに、開口Oよりも下側の部分においては、配管60は、上下方向において、パッキン40の下端縁とほぼ同じ位置に配置されている。また、開口Oよりも右側の部分においては、配管60は、左右方向において、パッキン40の右端縁とほぼ同じ位置に配置されている。また、開口Oよりも左側の部分においては、配管60は、左右方向において、パッキン40の左端縁とほぼ同じ位置に配置されている。すなわち、第1周縁部23の周辺において、配管60は、冷凍装置10の正面視において、パッキン40の外周縁とほぼ重なる位置に配置されている。
【0043】
同様に、図5等に示すように、中仕切り24の周辺においても、冷凍装置10の正面視において、配管60はパッキン40の外周縁とほぼ重なる位置に配置されている。
【0044】
このような構成により、結露や氷結が生じやすい、第1周縁部23の外周の周辺部位に向けて、配管60が効果的に熱を伝えることができる。
【0045】
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
【0046】
上述した実施形態では、内扉32の数が2枚である場合について説明したが、本開示はこれに限定されない。内扉の数はより多くてもよく、その場合、中仕切りの数を増やすことで対応が可能である。
【0047】
2019年12月18日出願の特願2019-228074の日本出願に含まれる明細書、特許請求の範囲、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本開示によれば、開口を囲繞する開口周縁部、および中仕切りの周辺における、結露と霜付きの発生を防止することが可能な冷凍装置を提供することができる。よって、その産業上の利用可能性は多大である。
【符号の説明】
【0049】
10 冷凍装置
11 機械収納部
12 本体
20 箱部
21 内箱部
22 外箱部
23 第1周縁部
24 中仕切り
241 対向部材
242,243 対向面
244 突起部
25 仕切り板
26 内箱
27 外箱
28 周縁部材
29 補強部材
291 第1鍔部
292 第2鍔部
30 扉
31 外扉
32 内扉
321 第2周縁部
33 ヒンジ
34 ヒンジ
35 操作部
36 ノブ
40 パッキン
41 パッキン
50 断熱材
60 配管
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8