(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-28
(45)【発行日】2023-10-06
(54)【発明の名称】情報板の異常検出システム
(51)【国際特許分類】
G01M 99/00 20110101AFI20230929BHJP
G01P 15/18 20130101ALI20230929BHJP
【FI】
G01M99/00 Z
G01P15/18
(21)【出願番号】P 2019138749
(22)【出願日】2019-07-29
【審査請求日】2022-06-13
(73)【特許権者】
【識別番号】504145364
【氏名又は名称】国立大学法人群馬大学
(73)【特許権者】
【識別番号】505398952
【氏名又は名称】中日本高速道路株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000233826
【氏名又は名称】能美防災株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 篤
(72)【発明者】
【氏名】山本 浩司
(72)【発明者】
【氏名】山岸 貴俊
(72)【発明者】
【氏名】中村 洋幸
【審査官】岡村 典子
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-173262(JP,A)
【文献】特開2017-194331(JP,A)
【文献】特開2015-064346(JP,A)
【文献】特開2017-190983(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0227274(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 99/00
G01P 15/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱に取り付けられた情報板に設置され、重力加速度を含む加速度情報を測定可能な加速度センサと、
前記加速度センサにより測定された前記加速度情報から、前記情報板の前記支柱に対する取り付け状態の異常診断を行う診断部と、
を備え、
前記診断部は、
情報板の表示面に関する面内方向および面外方向の2方向において、前記重力加速度の方向に対する傾き角を、前記加速度情報から算出し、前記2方向の傾き角から前記重力加速度の方向に対する前記情報板の最大傾き量を算出する傾き算出部と、
前記傾き算出部により算出される前記最大傾き量を時間経過とともに順次取得し、最大傾き量の初期値に対する現在の最大傾き量の変化量を第1変化量として算出し、あらかじめ決められた設定時間前に算出された
複数の最大傾き量
の中から前記現在の最大傾き量
と最も隔たった値を採用し、前記最も隔たった値と前記現在の最大傾き量との変化量を第2変化量として算出し、前記第1変化量があらかじめ設定された第1許容変化量を超えるか、あるいは前記第2変化量があらかじめ設定された第2許容変化量を超えることで、前記情報板の前記支柱に対する取り付け状態の異常を検出する異常検出処理部と、
を有
し、
前記第1許容変化量および前記第2許容変化量のそれぞれは、前記最大傾き量となる傾き方向に応じて、前記面内方向および前記面外方向の前記2方向において個別に設定される
情報板の異常検出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支柱に設置された情報板の取付状態の異常診断を行う情報板の異常検出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
支柱に設置された情報板の取付状態を検出する方法としては、検査員による定期検査により、目視あるいは何らかの計器を用いて行われることが主流であった。また、取付状態の異常診断対象である情報板に経年的に発生する亀裂に関して、定量的な検査を、簡単かつ迅速に行う従来技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1では、紫外線または青色系可視光などの励起光によって発光する蛍光色素を、異常診断対象である情報板にあらかじめ混入させている。そして、この情報板に紫外線または青色系可視光などを発光する光源を照射し、目視あるいはCCDカメラ等による撮像画像の解析処理により、亀裂の発生を定量的に判断している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1では、取付状態の定量的な異常診断を可能にしてはいるものの、あくまでも、検査員による定期検査を基本としている。さらに、特許文献1は、異常診断対象の情報板に対して、蛍光色素をあらかじめ混入させておく必要があった。
【0006】
一方、近年では、情報板の取付状態の異常診断を定期検査よりも短い周期で、検査員を介さずに無人で行うことのできる異常診断システムが望まれている。また、支柱に設置された情報板の取付状態の劣化を、定量的に長期間にわたって診断する必要性も高まっている。さらに、新規の情報板だけでなく、既存の情報板に対しても、容易に対応できることが望まれる。
【0007】
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、情報板の取付状態の劣化を、長期間にわたり、検査員よる定期検査を必要とせずに、定量的に診断することのできる情報板の異常診断システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る情報板の異常診断システムは、支柱に取り付けられた情報板に設置され、重力加速度を含む加速度情報を測定可能な加速度センサと、加速度センサにより測定された加速度情報から、情報板の支柱に対する取り付け状態の異常診断を行う診断部と、を備え、診断部は、情報板の表示面に関する面内方向および面外方向の2方向において、重力加速度の方向に対する傾き角を、加速度情報から算出し、2方向の傾き角から重力加速度の方向に対する情報板の最大傾き量を算出する傾き算出部と、傾き算出部により算出される最大傾き量を時間経過とともに順次取得し、最大傾き量の初期値に対する現在の最大傾き量の変化量を第1変化量として算出し、あらかじめ決められた設定時間前に算出された複数の最大傾き量の中から現在の最大傾き量と最も隔たった値を採用し、最も隔たった値と現在の最大傾き量との変化量を第2変化量として算出し、第1変化量があらかじめ設定された第1許容変化量を超えるか、あるいは第2変化量があらかじめ設定された第2許容変化量を超えることで、情報板の支柱に対する取り付け状態の異常を検出する異常検出処理部と、を有し、第1許容変化量および第2許容変化量のそれぞれは、最大傾き量となる傾き方向に応じて、面内方向および面外方向の2方向において個別に設定されるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、加速度センサによる測定結果に基づいて、情報板の傾き角度を逐次算出し、算出結果に基づいて取付状態に異常が発生していないかを診断できる構成を備えている。この結果、情報板の取付状態の劣化を、長期間にわたり、検査員よる定期検査を必要とせずに、定量的に診断することのできる情報板の異常診断システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施の形態1において、異常診断対象である構造物を示した説明図であり、(A)が正面図、(B)が上面図である。
【
図2】本発明の実施の形態1に係る情報板の異常検出システムの構成図である。
【
図3】本発明の実施の形態1に係る情報板の異常検出システムにおいて実行される一連の異常検出処理を示したフローチャートである。
【
図4】本発明の実施の形態1におけるデータ処理装置10によってモニタされる傾き監視画面の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の情報板の異常検出システムの好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
本発明は、情報板の取付状態の異常診断を行うに当たって、時間経過とともに加速度センサによって取得される物理量から、情報板の取付状態の診断指標となる特徴量として情報板の傾き量を抽出し、異常診断精度の向上を実現することを技術的特徴としている。
【0012】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1において、異常診断対象である構造物を示した説明図であり、(A)が正面図、(B)が上面図である。この
図1において、取付状態の診断対象である構造物は、支柱2の上方部分に情報板1が取り付けられることで構成されている。情報板1としては、例えば、道路に設置された道路情報板が挙げられ、歩行者あるいはドライバは、道路情報板を視認することで、必要な情報を取得することができる。
【0013】
支柱2の上部に設置された情報板1は、上部荷重を持つこととなる。従って、
図1(A)における左右方向の両矢印、
図1(B)における上下方向の両矢印として例示したように、外力による繰り返し応力の加振が情報板に加わる。そして、継続的にこのような加振が情報板1に加わるにより、情報板の疲労が進行し、損傷に至る場合がある。また、継続的にこのような加振が情報板1に加わるにより、支柱2の固定用ボルトの緩みなどによる支持力の低下が発生する。
【0014】
そこで、本実施の形態1に係る情報板の異常検出システムは、このような情報板1の損傷、劣化を、情報板1の姿勢を観測することで、長期間に渡って高精度に診断する。
【0015】
具体的には、本実施の形態1に係る情報板の異常検出システムは、支柱2の頭頂部に設置された加速度センサ20を用いて、情報板1の面内方向および面外方向の傾きを観測することで、情報板の損傷、劣化を長期間に渡って高精度に検出する。ここで、面内方向とは、情報板1の表示面に沿ってお辞儀する方向のことであり、
図1(A)に示した両矢印の方向に相当する。また、面外方向とは、情報板1が表示面に垂直な向きに旗振りをする方向のことであり、
図1(B)に示した両矢印の方向に相当する。
【0016】
傾きを観測するために、支柱2の頭頂部には、直流加速度を測定可能な加速度センサ20が設置されている。加速度センサ20は、直流加速度として重力加速度を観測することができる。また、中継装置30は、加速度センサ20から得られる加速度情報に基づいて、情報板1の面外方向、および面内方向の2方向の傾き角を算出することができる。
図1においては、中継装置30が支柱2に設置されている状態を例示している。
【0017】
次に、本実施の形態1に係る情報板の異常検出システムの構成について、
図2を用いて説明する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る情報板の異常検出システムの構成図である。本実施の形態1における情報板の異常検出システムは、データ処理装置10、N個(Nは、2以上の整数)の加速度センサ20(1)~20(N)、および中継装置30を備えて構成されている。
【0018】
なお、本実施の形態1における情報板の異常検出システムでは、最低限、1個の加速度センサ20を設けておけば、取付状態の異常判定を実施することが可能である。また、複数用いる場合のN個のセンサのそれぞれの機能は、全て共通である。そこで、以下の説明では、それぞれのセンサを区別する必要がない場合には、(1)~(N)の添字を用いずに、単に加速度センサ20と記載する。
【0019】
N個の加速度センサ20のそれぞれは、センサ部21と、加速度情報出力部22を有しており、診断対象物の異なる位置に設置されている。本発明の異常検出システムによって、長期にわたって診断対象物の取付状態の異常判定が行われることとなる。
【0020】
センサ部21は、例えば、薄膜の水晶振動子を用いる3軸加速度センサであり、かつ直流加速度を測定可能な加速度センサである。また、加速度情報出力部22は、センサの設置箇所における情報板の3軸の加速度に関するアナログ信号を、所定のサンプリングレート(例えば、50Hzのサンプリングレート)でデジタル信号に変換し、加速度情報として中継装置30へ送信する。
【0021】
中継装置30は、
図1に示したように、支柱2に取り付けられている。そして、中継装置30は、それぞれのセンサ20内の加速度情報出力部22から受信した加速度情報に基づいて、支柱2の傾きを測定することができる。
【0022】
さらに、中継装置30は、この支柱2の傾き角から、情報板1の面外方向、および面内方向の2方向の傾き角を算出し、その2方向の傾き角から最大傾き角を求めることができる。そして、中継装置30は、最大傾き角を時系列で順次算出し、算出した最大傾き角を傾き情報として、測定した時間情報とともに記憶部に順次記憶させる。また、中継装置30は、傾き情報を生成するごとに、傾き情報および測時間情報をデータ処理装置10に送信する。
【0023】
データ処理装置10内の診断部11は、中継装置30から受信した傾き情報および時間情報に基づいて、情報板1の傾きが正常であるか異常であるかを判断する。また、データ処理装置10は、傾き情報および測定時間情報を長期にわたって保存する必要がある場合には、大容量の記憶部に保存させておくことも可能である。
【0024】
このような一連の異常診断手法を、
図3、
図4に基づいて、以下に説明する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る情報板の異常検出システムにおいて実行される一連の異常検出処理を示したフローチャートである。また、
図4は、本発明の実施の形態1におけるデータ処理装置10によってモニタされる傾き監視画面の一例を示した図である。
【0025】
ステップS301において、中継装置30は、サンプリング周期ごとに、加速度センサ20から加速度情報を取得する。次に、ステップS302において、中継装置30は、加速度センサを設置した際にあらかじめ記憶されている姿勢情報、姿勢の誤差情報から、それぞれ正確な鉛直方向、面内方向、面外方向に対応する加速度ベクトルを補正する。
【0026】
次に、ステップS303において、中継装置30は、加速度情報に対してローパスフィルタ処理を施すことで、直流加速度(重力加速度)を算出する。さらに、ステッS304において、中継装置30は、ステップS303で生成した重力加速度から、面内方向で観測される重力加速度を、ベクトル分解により算出する。同様に、ステッS305において、中継装置30は、ステップS303で生成した重力加速度から、面外方向で観測される重力加速度を、ベクトル分解により算出する。
【0027】
次に、ステップS306において、中継装置30は、ベクトル分解により算出された面内方向および面外方向の重力加速度から、面内軸および面外軸における情報板1の傾き角を算出する。さらに、ステップS307において、中継装置30は、面内軸および面外軸のそれぞれの傾き角から、最大傾き角を算出する。
【0028】
次に、ステップS308において、中継装置30は、最大傾き角を算出するごとに、加速度情報が測定された時刻と最大傾き角とを関連付けて、傾き情報として記憶部に記憶させる。この結果、記憶部には、最大傾き角が時系列データとして保存される。
【0029】
次に、ステップS309において、中継装置30は、最大傾き角を算出するごとに、算出した最大傾き角と、加速度情報が測定された時刻とが関連付けられた傾き情報を、データ処理装置10に転送する。以上のステップS301~ステップS309による一連の算出処理を、中継装置30側で実施し、ステップS310以降の診断処理は、データ処理装置10内の診断部11で実行する。
【0030】
ステップS310において、診断部11は、中継装置30から受信した傾き情報が、あらかじめ設定した許容傾き量を示す閾値を超えているか否かを判定する。そして、診断部11は、受信した傾き情報が閾値を超えている場合には、情報板1の取付状態に異常が発生したと判断し、警報を出力する。なお、閾値としては、例えば、1°を設定しておくことができる。
【0031】
また、ステップS311において、診断部11は、あらかじめ記憶しておいた最大傾き量の初期値から現在の最大傾き量となる変化量を第1変化量として算出し、算出した第1変化量があらかじめ設定した許容変化量を示す第1許容変化量を超えているか否かを判定する。そして、診断部11は、算出した第1変化量が第1許容変化量を超えている場合には、情報板1の取付状態に異常が発生したと判断し、警報を出力する。なお、第1許容変化量としては、例えば、0.9°を設定しておくことができる。
【0032】
さらに、ステップS312において、診断部11は、あらかじめ決められた設定時間前に算出された最大傾き角から現在の最大傾き量となる変化量を第2変化量として算出し、算出した第2変化量があらかじめ設定した許容変化量を示す第2許容変化量を超えているか否かを判定する。そして、診断部11は、算出した第2変化量が第2許容変化量を超えている場合には、情報板1の取付状態に異常が発生したと判断し、警報を出力する。なお、第2許容変化量としては、例えば、0.2°を設定しておくことができる。
【0033】
なお、第2変化量を算出する際の基準となる、あらかじめ決められた設定時間前に算出された最大傾き角としては、例えば、1日前あるいは1週間前に算出された最大傾き量のうち、現在の最大傾き角と最も隔たった値を採用することができる。これにより、診断部11は、第2変化量が第2許容変化量を超えたか否かを判断することで、比較的短い期間で急激に傾き角が変化した状況が発生した際に、異常判定を行うことができる。
【0034】
また、第1許容変化量および第2許容変化量のそれぞれは、最大傾き量となる傾き方向に応じて、可変設定することができる。この結果、一律の許容変化量による判断ではなく、設置環境、設置状体に応じて異なる、情報板1が傾きやすい方向、傾きにくい方向を考慮した上で、許容変化量を適切に設定でき、診断精度の向上を図ることができる。
【0035】
以上のステップS310~ステップS312による一連の診断処理を、データ処理装置10側で実施することで、
図3に示した一連処理は終了する。
【0036】
なお、
図3を用いた以上の説明では、ステップS301~ステップS309による傾き算出処理を中継装置30で実行し、ステップS310~ステップS312による診断処理をデータ処理装置10で実行する場合について説明した。しかしながら、傾き算出処理を実行する傾き算出部と、診断処理を実行する異常検出処理部とを、1つの装置内に集約することも可能である。
【0037】
1つの装置に集約した場合には、傾き算出部は、情報板の表示面に関する面内方向および面外方向の2方向において、重力加速度の方向に対する傾き角を、加速度情報から算出し、2方向の傾き角から重力加速度の方向に対する情報板の最大傾き量を算出する。
【0038】
一方、異常検出処理部は、傾き算出部により算出される最大傾き量を時間経過とともに順次取得し、最大傾き量の初期値に対する現在の最大傾き量の変化量を第1変化量として算出する。さらに、異常検出処理部は、あらかじめ決められた設定時間前に算出された最大傾き量に対する現在の最大傾き量の変化量を第2変化量として算出し、第1変化量があらかじめ設定された第1許容変化量を超えるか、あるいは第2変化量があらかじめ設定された第2許容変化量を超えることで、情報板の支柱に対する取り付け状態の異常を検出することができる。
【0039】
図4は、本発明の実施の形態1において、データ処理装置10によって監視される情報板の傾き角情報を例示した説明図である。データ処理装置10は、中継装置から順次送られてくる傾き各情報を、記憶部に順次記憶させることで、長時間にわたる最大傾き角の遷移を時系列データとして保存できる。
【0040】
そこで、オペレータは、傾き角を監視したいセンサと、監視したい時間幅を設定することで、所望の情報板の最大傾き角の遷移状態を、容易にモニタを介して確認することができる。
【0041】
以上のように、実施の形態1によれば、加速度センサによる測定結果に基づいて、情報板の傾き角度を逐次算出し、算出結果に基づいて取付状態に異常が発生していないかを診断できる構成を備えている。この結果、情報板の取付状態の劣化を、長期間にわたり、検査員よる定期検査を必要とせずに、定量的に診断することのできる情報板の異常検出システムを実現できる。
【符号の説明】
【0042】
1 情報板、2 支柱、10 データ処理装置、11 診断部、20 加速度センサ、21 センサ部、22 加速度情報出力部、30 中継装置(傾き算出部)。