特許7357330IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

AIS(船舶自動識別装置、Automatic Identification System)を搭載していないAIS非搭載障害物の存在を推定する避航対象判別方法、避航対象判別情報共有方法、避航対象判別プログラム、及び避航対象判別利用方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

特許文献1は、AIS非搭載船の存在場所を推定しようとするものではない。 また、特許文献2は、AIS非搭載船についても監視対象としているが、そのためにはAIS非搭載船にインターネットに接続された船舶情報通信手段を搭載する必要があり、当該船舶情報通信手段を搭載していないAIS非搭載船については監視できない。 AIS非搭載船の早期発見を行う手法としては、新たに塗料を開発してレーダー反射率を向上させる、レーダーの画像処理によりAIS非搭載船を検出する、船舶に搭載したカメラの画像処理によりAIS非搭載船を検出する、等が考えられるが、それらいずれの方法も機器の精度や、気象海象・地形に依存するため、十分とはいえない。 そこで本発明は、AIS非搭載障害物が、レーダーで感知し難く見落としやすい小型船又は海氷等である場合や、地形的な制約等によりレーダーに映らない場所に存在する場合であっても、その存在や場所を精度よく推定するAIS非搭載障害物の存在を推定する避航対象判別方法、避航対象判別情報共有方法、避航対象判別プログラム、及び避航対象判別利用方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

請求項1記載に対応したAIS非搭載障害物の存在を推定する避航対象判別方法においては、自船の周辺に存在する他船のAIS情報を受信するAIS情報受信過程と、AIS情報を蓄積したAIS情報の時系列データに基づいた航跡情報から他船の変針を判断し、変針が他船の走行の障害となる障害物を避けるための避航動作であるか否かを判断する避航動作判別過程と、避航動作判別過程の判断結果とAIS情報から、障害物がAIS・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明のAIS非搭載障害物の存在を推定する避航対象判別方法によれば、AIS非搭載障害物が、レーダーで感知し難く見落としやすい小型船又は海氷等である場合や、地形的な制約等によりレーダーに映らない場所に存在する場合であっても、その存在を精度よく推定してAIS非搭載障害物との衝突を回避することができる。また、他船が避航動作を行わなかった場合の他船とAIS非搭載障害物との衝突位置を推定することができる。また、AIS非搭載障害物が移動体か否かを判断することができる。

また、移動体判断過程において、AIS非搭載障害物が移動体と判断された場合、AIS非搭載障害物が存在する海域の移動体としての小型船の航跡データベースから、AIS非搭載障害物の速力および進行方向を推定し、移動体判断過程において、AIS非搭載障害物が移動体と判断されなかった場合、AIS非搭載障害物の速力をゼロとする航跡情報推定過程を備えた場合には、AIS非搭載障害物の速力および進行方向を推定することができる。

また、AIS非搭載障害物の位置、速力および進行方向から得られる速度ベクトルを用い、最小安全航過距離rに基づきOZT(Obstacle Zone by Target:航行妨害ゾーン)計算の逆計算を行うことでAIS非搭載障害物が存在する領域を推定する障害物存在領域推定過程を備えた場合には、AIS非搭載障害物が存在する範囲を推定することができる。

また、AIS非搭載障害物が存在する領域の時間変化を推定する存在領域時間変化推定過程を備えた場合には、AIS非搭載障害物が存在する範囲を時間的な経過を含めてより正確に推定することができる。

また、衝突位置推定過程の推定結果と、移動体判断過程の判断結果と、障害物存在領域推定過程の推定結果と、存在領域時間変化推定過程の推定結果のいずれかを推定結果表示装置に表示する場合には、AIS非搭載障害物に関する情報を視認情報化して把握しやすくできる。

また、本発明のAIS非搭載障害物の存在を推定する避航対象判別情報共有方法によれば、他の船舶もAIS非搭載障害物を回避しやすくなり、陸上施設でも状況を把握し対応を取ることができる。

また、本発明のAIS非搭載障害物の存在を推定する避航対象判別プログラムによれば、AIS非搭載障害物が、レーダーで感知し難く見落としやすい小型船又は海氷等である場合や、地形的な制約等によりレーダーに映らない場所に存在する場合であっても、コンピューターを用いて高速かつ自動的に推定することができる。

また、本発明のAIS非搭載障害物の存在を推定する避航対象判別利用方法によれば、船舶毎に避航対象判別プログラムやコンピューターを設置せずに済み、遠隔地での一括処理や一括管理が可能となる。

この特許の権利範囲[特許請求の範囲]

知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)

この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本発明の実施形態による避航対象判別方法を用いたAIS非搭載障害物の存在推定の概念図
【図2】 同避航対象判別方法を用いたAIS非搭載障害物の存在推定のフロー図
【図3】 同避航対象判別方法を用いたAIS非搭載障害物の存在推定手段の構成図
【図4】 同OZTの幾何学的算出方法を示す図

代表図 図1本件の代表的な図

10 自船 20 他船 30 障害物 40 コンピューター S1 AIS情報受信過程 S2 避航動作判別過程 S3 避航対象判別過程 S4-1 障害物存在領域推定過程

全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録

[広告欄]

ログインすれば広告は減ります

ログインすれば広告は減ります