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特許7357413リアルタイム映像分析を通じたカメラ位置制御及び映像編集を通じた無人スポーツ中継サービス方法及びこのための装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-28
(45)【発行日】2023-10-06
(54)【発明の名称】リアルタイム映像分析を通じたカメラ位置制御及び映像編集を通じた無人スポーツ中継サービス方法及びこのための装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/2187 20110101AFI20230929BHJP
   H04N 21/2665 20110101ALI20230929BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20230929BHJP
   H04N 23/60 20230101ALI20230929BHJP
   H04N 23/695 20230101ALI20230929BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20230929BHJP
   G06T 7/90 20170101ALI20230929BHJP
【FI】
H04N21/2187
H04N21/2665
H04N21/24
H04N23/60 300
H04N23/695
H04N7/18 U
G06T7/90 D
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022578939
(86)(22)【出願日】2020-10-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-20
(86)【国際出願番号】 KR2020013989
(87)【国際公開番号】W WO2021177535
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2022-09-06
(31)【優先権主張番号】10-2020-0028216
(32)【優先日】2020-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522354001
【氏名又は名称】モバイルセン
【氏名又は名称原語表記】MOBILECEN
【住所又は居所原語表記】502-ho,79-17,Mullae-ro Yeongdeungpo-gu,Seoul 07294 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100101340
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 英一
(74)【代理人】
【識別番号】100205730
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 重輝
(74)【代理人】
【識別番号】100213551
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 智貴
(72)【発明者】
【氏名】ファン,イン ス
【審査官】富樫 明
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-531979(JP,A)
【文献】特表2017-513385(JP,A)
【文献】特表2013-503504(JP,A)
【文献】国際公開第2019/025833(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
H04N 23/60
H04N 23/695
H04N 7/18
G06T 7/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の探知カメラ及び少なくとも一つのメインカメラと連動された中継サーバがスポーツ中継放送を送出する方法において、
前記複数の探知カメラのそれぞれに対応する探知領域のうち、第1探知領域で前記第1探知領域に対応する第1探知カメラを通じて被写体を感知し、
前記少なくとも一つのメインカメラの撮影位置を前記第1探知カメラに向けるように制御し、
前記被写体が前記第1探知領域で所定時間以上感知される場合、前記第1探知カメラを通じて撮影された映像を端末に送出し、
前記被写体が前記第1探知領域で所定時間未満感知されたり、前記第1探知領域を逸脱したと判断される場合、前記少なくとも一つのメインカメラを通じて撮影された映像を端末に送出することを含み、
前記第1探知カメラを通じて被写体を感知することは、
前記被写体の形態、大きさ及び色を受け、
前記第1探知領域で感知される物体が、前記被写体の形態と同一であり、前記被写体の大きさと所定倍率関係を有し、前記被写体の色のRGB値と前記物体の色のRGB値の誤差が所定の誤差範囲内である場合、前記物体を前記被写体と認識し、
前記被写体の移動方向及び移動速度を推定することを含み、
前記少なくとも一つのメインカメラの撮影位置を前記第1探知カメラに向けるように制御することは、
前記第1探知領域が以前に前記被写体が感知された第2探知領域での前記被写体の移動方向と反対される方向に位置するか、前記第1探知領域が前記第2探知領域と隣接しない場合、前記少なくとも一つのメインカメラの撮影位置を前記第1探知カメラ方向に回転しないように制御し、
前記第2探知領域で前記被写体が外郭ラインの外に逸脱したと判断された後、前記第1探知領域で前記被写体が感知された時、前記被写体が外郭ラインを逸脱する前に最後に前記被写体を所有した選手のユニフォーム色と前記第1探知領域で前記被写体を所有した選手のユニフォーム色が同一であれば、前記少なくとも一つのメインカメラの撮影位置を前記第1探知カメラの方向に回転しないように制御し、
前記被写体が外郭ラインを逸脱する前に最後に前記被写体を所有した選手のユニフォーム色と前記第1探知領域で前記被写体を所有した選手のユニフォーム色が異なる場合、前記少なくとも一つのメインカメラの撮影位置を前記第1探知カメラの方向に回転するように制御することを含み、
前記被写体を感知した後、前記被写体が消えたと感知される場合、前記被写体の移動方向及び移動速度に基づいて、前記被写体が存在すると予想される第3探知領域を推定し、
前記第3探知領域で手または足の先部分が第1選手に遮られて認識できない第2選手が前記被写体を所有していると認知することをさらに含み、
前記少なくとも一つのメインカメラが2つであり、2つのメインカメラの焦点距離が異なる場合、前記少なくとも一つのメインカメラを通じて撮影された映像を端末に送出することは、
前記被写体の移動速度が所定値以上である場合、前記焦点距離が相対的に遠いメインカメラの撮影映像を前記端末に送出し、前記被写体の移動速度が所定値未満の場合、前記焦点距離が相対的に近いメインカメラの撮影映像を前記端末に送出することをさらに含む、スポーツ中継放送送出方法。
【請求項2】
前記被写体は、前記スポーツ中継放送で送出されるスポーツ競技に用いられるボールである、請求項1に記載のスポーツ中継放送送出方法。
【請求項3】
前記第1探知領域は、前記第1探知カメラの撮影可能範囲を基準として設定される、請求項1に記載のスポーツ中継放送送出方法。
【請求項4】
スポーツ競技場に含まれた互いに異なる探知領域のそれぞれを撮影する複数の探知カメラと、
前記互いに異なる探知領域のうち、被写体が感知された探知領域に対応する探知カメラの方向に回転可能に設置された少なくとも一つのメインカメラと、
前記互いに異なる探知領域のうち、第1探知領域で前記第1探知領域に対応する第1探知カメラを通じて前記被写体を感知し、
前記少なくとも一つのメインカメラの撮影位置を前記第1探知カメラに向けるように制御し、
前記被写体が前記第1探知領域で所定時間以上感知される場合、前記第1探知カメラを通じて撮影された映像を端末に送出し、前記被写体が前記第1探知領域で所定時間未満感知されるか、前記第1探知領域を逸脱したと判断される場合、前記少なくとも一つのメインカメラを通じて撮影された映像を端末に送出する中継サーバと、を含み、
前記中継サーバが前記第1探知カメラを通じて被写体を感知することは、
前記被写体の形態、大きさ及び色を受け、
前記第1探知領域で感知される物体が、前記被写体の形態と同一であり、前記被写体の大きさと所定倍率関係を有し、前記被写体の色のRGB値と前記物体の色のRGB値の誤差が所定誤差範囲内である場合、前記物体を前記被写体と認識し、
前記被写体の移動方向及び移動速度を推定することを含み、
前記中継サーバが前記少なくとも一つのメインカメラの撮影位置を前記第1探知カメラに向けるように制御することは、
前記第1探知領域が以前に前記被写体が感知された第2探知領域での前記被写体の移動方向と反対される方向に位置するか、前記第1探知領域が前記第2探知領域と隣接しない場合、前記少なくとも一つのメインカメラの撮影位置を前記第1探知カメラの方向に回転しないように制御し、
前記第2探知領域で前記被写体が外郭ラインを逸脱したと判断された後、前記第1探知領域で前記被写体が感知された時、前記被写体が外郭ラインを逸脱する前に最後に前記被写体を所有した選手のユニフォーム色と前記第1探知領域で前記被写体を所有した選手のユニフォーム色が同一である場合、前記少なくとも一つのメインカメラの撮影位置を前記第1探知カメラの方向に回転しないように制御し、
前記被写体が外郭ラインを逸脱する前に最後に前記被写体を所有した選手のユニフォーム色と前記第1探知領域で前記被写体を所有した選手のユニフォーム色が異なる場合、前記少なくとも一つのメインカメラの撮影位置を前記第1探知カメラの方向に回転するように制御することを含み、
前記被写体を感知した後、前記被写体が消えたと感知される場合、前記中継サーバは、前記被写体の移動方向及び移動速度に基づいて、前記被写体が存在すると予想される第3探知領域を推定し、
前記第3探知領域で手または足の先部分が第1選手に遮られて認識できない第2選手が前記被写体を所有していると認知することをさらに含み、
前記少なくとも一つのメインカメラが2つであり、2つのメインカメラの焦点距離が異なる場合、前記中継サーバが前記少なくとも一つのメインカメラを通じて撮影された映像を端末に送出することは、
前記被写体の移動速度が所定値以上である場合、前記焦点距離が相対的に遠いメインカメラの撮影映像を前記端末に送出し、前記被写体の移動速度が所定値未満の場合、前記焦点距離が相対的に近いメインカメラの撮影映像を前記端末に送出することをさらに含む、スポーツ中継放送システム。
【請求項5】
前記複数の探知カメラは、前記スポーツ競技場を構成する4つの角の周りに設置される、請求項4に記載のスポーツ中継放送システム。
【請求項6】
前記少なくとも一つのメインカメラは、前記スポーツ競技場の中央線と一直線になるように設置される、請求項4に記載のスポーツ中継放送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リアルタイム映像分析を通じたカメラ位置制御及び映像編集を通じた無人スポーツ中継サービス方法及びこのための装置に関し、リアルタイム映像分析及びカメラ位置を制御して、サッカー、バスケット、バレーボールなどのような各種スポーツを中継する際に自動に画面を編集構成して動画を送出及び製作する方法に関し、従来の放送局で放送を送出する際に、送出者が複数台のカメラ画面をモニタリングしながらビデオミキサーを利用して手作業で画面転換をする部分をS/Wを通じて自動化して、多様な画面構成の中継動画を製作するサービス方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、スポーツ放送を送出する時、複数台のカメラを必要な位置に配置して、それぞれのカメラ画面を中央調整室に送出し、中央調整室はチャンネル別に入って来るカメラ画面をカメラと一対一にマッチングされるモニター画面を通じてモニタリングし、プロデューサ(PD)のサインにしたがってエンジニアがビデオミキサーを利用してチャンネル別に画面をミキシングして、ミキシングした画面を放送で送出したり、動画で記憶している。
【0003】
このような方式の送出は、カメラ台数別に、カメラ別カメラマンと中央調整室のPD及びビデオミキサーエンジニアのような多くの人力を必要とし、人件費の比重が非常に高い構造の高費用が必要となり、少費用で送出及び動画を製作することは難しい。
【0004】
また、少費用で、小規模の放送を通じて動画を送出及び製作することは、1、2台の固定カメラを利用して撮影が可能であるが、このような方式は、カメラ別に画面を転換することが難しく、固定された画面のみ送出及び録画される。また、このような方式は、カメラ別に送出される画面のミキシング作業なしに送出されるため、非常に単調な画面のみ供給されるという問題がある。また、このように録画された映像は、多様な画面構成の動画を製作するために、別途の動画編集作業をしなければならないという煩雑な問題が発生する。
【0005】
本発明は、上記のような問題点を解決するために、AIマシンラーニング(機械学習)を応用したリアルタイム映像分析技術を利用して、各カメラの位置を自動に制御し、カメラから送出される画面を自動にミキシングして映像を製作することにより、別途の送出人力が必要のないサービス方法を提示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、リアルタイム映像分析を通じたカメラ位置制御及び映像編集を通じた無人スポーツ中継サービス方法及びこのための装置を提供することを目的とする。
【0007】
本発明で達成しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及しなかったまた他の技術的課題は、以下の記載から本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解され得るはずである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施例に係る複数の探知カメラ及び少なくとも一つのメインカメラと連結された中継サーバがスポーツ中継放送を送出する方法において、前記複数の探知カメラのそれぞれに対応する探知領域のうち、第1探知領域で前記第1探知領域に対応する第1探知カメラを通じて被写体を感知し、前記少なくとも一つのメインカメラの撮影位置を前記第1探知カメラに向けるように制御し、前記少なくとも一つのメインカメラを通じて撮影された映像を端末に送出することができる。
【0009】
この時、前記被写体は、前記スポーツ中継放送で送出されるスポーツ競技に用いられるボールであり得る。
【0010】
また、前記被写体が前記第1探知領域で所定時間以上感知される場合、前記第1探知カメラを通じて撮影された映像を端末に送出することができる。
【0011】
また、前記被写体が前記第1探知領域を逸脱したと判断される場合、前記少なくとも一つのメインカメラを通じて撮影された映像を端末に送出することができる。
【0012】
また、前記被写体が前記第1探知領域を逸脱した後、第2探知領域で前記所定時間以上感知される場合、前記第2探知領域に対応する第2探知カメラを通じて撮影された映像を端末に送出することができる。
【0013】
また、前記少なくとも一つのメインカメラの撮影位置を前記第2探知カメラに向けるように制御することができる。
【0014】
また、前記第1探知領域は、前記第1探知カメラの撮影可能範囲を基準として設定されることができる。
【0015】
本発明の実施例に係るスポーツ中継放送システムにおいて、スポーツ競技場に含まれた互いに異なる探知領域のそれぞれを撮影する複数の探知カメラと、前記互いに異なる探知領域のうち、被写体が感知された探知領域に対応する探知カメラ方向に回転可能に設置された少なくとも一つのメインカメラと、前記互いに異なる探知領域のうち、第1探知領域で前記第1探知領域に対応する第1探知カメラを通じて前記被写体を感知し、前記少なくとも一つのメインカメラの撮影位置を前記第1探知カメラに向けるように制御し、前記少なくとも一つのメインカメラを通じて撮影された映像を端末に送出する中継サーバと、を含むことができる。
【0016】
この時、前記複数の探知カメラは、前記スポーツ競技場を構成する4つの角の周りに設置されることができる。
【0017】
また、前記少なくとも一つのメインカメラは、前記スポーツ競技場の中央線と一直線になるように設置されることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係ると、過度な人件費を用いなくても、効率的に、カメラ別に画面をミキシングして、放送を送出することができる。
【0019】
本発明で得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及しなかったまた他の効果は、以下の記載から本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解され得るはずである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施例に係るスポーツを中継するためのシステムを説明するための図面である。
図2】本発明の実施例に係るスポーツ中継方法を説明するための図面である。
図3】本発明の実施例に係るスポーツ中継方法を説明するための図面である。
図4】本発明の実施例に係るスポーツ中継方法を説明するための図面である。
図5】本発明の実施例に係るスポーツ中継方法を説明するための図面である。
図6】本発明の実施例を具現するための装置の構成を説明するための図面である。
図7】本発明の実施例を具現するための装置の構成を説明するための図面である。
図8】本発明の実施例を具現するための装置の構成を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の課題解決手段の特徴及び利点をより明確にするために、添付図面に示された本発明の特定実施例を参照して、本発明についてより詳細に説明する。
【0022】
ただ、以下の説明及び添付図面で本発明の要旨を曖昧にする虞のある公知機能または構成に対する詳細な説明は省略する。また、図面全体にかけて同じ構成要素はできるだけ同じ図面符号で示していることに留意すべきである。
【0023】
以下の説明及び図面で用いられる用語や単語は、通常的または辞典的意味に限定して解釈されてはならなく、発明者はその自分の発明を最も最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に即して、本発明の技術的思想に符合する意味と概念に解釈されるべきである。したがって、本明細書に記載した実施例と図面に示された構成は、本発明の最も好ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的思想を全部代弁するのではないので、本出願時点においてこれらを代替することができる多様な均等物と変形例があり得ることを理解すべきである。
【0024】
また、第1、第2などのように、序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するために用いるもので、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で用いられるだけで、前記構成要素を限定するために用いられない。例えば、本発明の権利範囲を逸脱しない範囲内で、第2構成要素は第1構成要素に命名され得、同様に、第1構成要素も第2構成要素に命名され得る。
【0025】
また、本明細書で用いる用語は、ただ特定の実施例を説明するために用いられたもので、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。また、本明細書に記述された「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部分品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、1つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部分品、またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性を予め排除しないことに理解されるべきである。
【0026】
また、明細書に記載された「部」、「器」、「モジュール」などの用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアやソフトウェアまたはハードウェア及びソフトウェアの組み合わせで具現されることができる。また、「一(aまたはan)」、「一つ(one)」、「その(the)」及び類似する関連語は、本発明を記述する文脈において(特に、以下の請求項の文脈で)、本明細書に異なりに指示されたり、文脈によって明らかに反駁されない限り、単数及び複数を全部含む意味で用いられることができる。
【0027】
上述した用語以外に、以下の説明で用いられる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されたものであり、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で他の形態に変更され得る。
【0028】
また、本発明の範囲内の実施例は、コンピュータ実行可能な命令語またはコンピュータ判読可能な媒体に記憶されたデータ構造を有したり伝達するコンピュータ判読可能な媒体を含む。このようなコンピュータ判読可能な媒体は、汎用または特殊目的のコンピュータシステムによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であり得る。例として、このようなコンピュータ判読可能な媒体は、RAM、ROM、EPROM、CD-ROMまたはその他光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他磁気記憶装置、またはコンピュータ実行可能な命令語、コンピュータ判読可能な命令語またはデータ構造の形態からなる所定のプログラムコード手段を記憶したり伝達するのに利用されることができ、汎用または特殊目的コンピュータシステムによってアクセスされ得る任意のその他の媒体のような物理的記憶媒体を含むことができるが、これに限定されない。
【0029】
また、本発明は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルド装置、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサ-基盤またはプログラム可能な家電製品(programmable consumer electronics)、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、モバイル電話、PDA、ポケットベル(pager)などを含む多様なタイプのコンピュータシステム構成を有するネットワークコンピュータ環境で実施され得る。本発明は、またネットワークを介して有線データリンク、無線データリンク、または有線及び無線データリンクの組合でリンクされたローカル及びリモートコンピュータシステムがタスクを実行する分散型システム環境で実行され得る。分散型システム環境で、プログラムモジュールは、ローカル及びリモートメモリー記憶装置に位置され得る。
【0030】
また、処理フローチャートの各ブロックとフローチャートの組合は、コンピュータプログラムインストラクションによって実行され得ることを理解することができる。これらコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサに搭載されることができるので、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサを通じて実行されるそのインストラクションがフローチャートブロックで説明された機能を実行する手段を生成するようになる。これらコンピュータプログラムインストラクションは、特定方式で機能を具現するために、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を志向することができるコンピュータ利用可能またはコンピュータ判読可能なメモリーに記憶されることも可能であるので、そのコンピュータ利用可能またはコンピュータ判読可能なメモリーに記憶されたインストラクションは、フローチャートブロックで説明された機能を実行するインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。コンピュータプログラムインストラクションは、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されることも可能であるので、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上で一連の動作段階が実行されて、コンピュータで実行されるプロセスを生成してコンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を実行するインストラクションはフローチャートブロックで説明された機能を実行するための段階を提供することも可能である。
【0031】
また、各ブロックは、特定された論理的機能を実行するための一つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメントまたはコードの一部を示すことができる。また、いくつかの代替実行例では、ブロックで言及された機能が手順を逸脱して発生することも可能であることに注目すべきである。例えば、次いで図示される二つのブロックは、実は実質的に同時に実行されることも可能で、またはそのブロックが時々対応する機能によって逆順で実行されることも可能である。
【0032】
本開示の実施例を具体的に説明する際において、特定システムの例を主な対象とするが、本明細書で請求しようとする主な要旨は、類似する技術的背景を有するその他通信システム及びサービスにも本明細書に開示された範囲を大きく逸脱しない範囲で適用可能であり、これは、当該技術分野において熟練された技術的知識を有する者の判断で可能であるはずである。
【0033】
以下、本格的に本発明の実施例に係るスポーツ中継方法について説明する。
【0034】
図1を参照すると、本発明の実施例に係るスポーツ中継システムは、通信網100、端末200、中継サーバ300、探知カメラ400及びメインカメラ500を含むことができる。
【0035】
ここで、端末200は、中継サーバ300と通信網100を介して連動されることができる。この時、通信網100は無線通信網であり得る。例えば、当該無線通信網は、LTE(Long Term Evolution)、5G(5Generation)及びWiFiなどを利用する無線通信網であり得る。
【0036】
本発明の端末200は、使用者の操作によって通信網100を経由して各種データを送受信することができる使用者の装置を意味する。このような端末200は、通信網100を介して音声またはデータ通信を実行することができ、中継サーバ300と通信網100を介して情報を送受信することができる。このために、本発明の端末200は、中継サーバ300とデータを送受信するためのプログラム及びプロトコルを記憶するメモリー、各種プログラムを実行して、演算及び制御するためのマイクロプロセッサーなどを備えることができる。
【0037】
このような端末200は、優先的に通信網100に接続されたアプリケーション(以下、「アプリ」)提供装置(図示しない)、例えば、アプリストアなどに接続して、当該アプリストアからスポーツ中継サービスのためのアプリを受信して設置することができる。
【0038】
また、このような端末200は、多様な形態で具現されることができる。例えば、本明細書で記述される端末200は、スマートフォン(smart phone)、タブレットPC(Tablet PC)、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、MP3 Playerなどの移動端末機は勿論、スマートTV(Smart TV)、デスクトップコンピュータなどのような固定端末機が用いられることもできる。
【0039】
また、本発明の端末200は、デジタル機器のコンバージェンス(convergence)趨勢によって携帯機器の変形が非常に多様で、すべて列挙することはできないが、前記言及されたユニットと同等な水準のユニットが本発明に係る端末200として用いられることができ、本発明に係るスポーツ中継サービスに係わるアプリをダウンロード及び設置することができる装置であれば、何れの装置も本発明の実施例に係る端末200として利用されることができる。
【0040】
中継サーバ300は、本発明の実施例に係るスポーツ中継サービスを提供するための各種データ及び情報を端末200、探知カメラ400及びメインカメラ500と送受信し、前記各種データ及び情報に基づいて、探知カメラ400及びメインカメラ500によって撮影された映像をミキシングして記憶したり、端末200に送出するためのサーバ装置である。
【0041】
探知カメラ400は、本発明の実施例に係るスポーツ中継サービスを提供するために、中継サーバ300と各種データ及び情報を送受信するための装置である。特に、スポーツ競技場を構成する4つの角の周りに複数の探知カメラ400が設置され、複数の探知カメラ400は、それぞれに割り当てられた探知領域を撮影し、撮影された探知領域の映像を中継サーバ300に送ることができる。
【0042】
メインカメラ500は、本発明の実施例に係るスポーツ中継サービスを提供するために、中継サーバ300と各種データ及び情報を送受信するための装置である。特に、メインカメラ500は、スポーツ競技場の中央線と一直線を成す位置に設置されることができ、180度以上回転することができる回転型であり得る。メインカメラ500は、回転しながらスポーツ競技場を全般的に撮影することができ、メインカメラ500が設置された中心を0度とする基準点を基準として、メインカメラ500と複数の探知カメラ400それぞれの間の角度情報を記憶することができる。この時、メインカメラ500の基準点は中央線と一直線を成す位置であり得る。
【0043】
また、メインカメラ500は、記憶された角度情報に基づいて、中継サーバ300から特定探知カメラ400方向へ撮影位置を向けるようにする制御信号を受信すると、当該特定探知カメラ400に対応する角度に回転して、メインカメラ500の撮影位置が前記特定探知カメラ400方向に向けるように回転することができる。
【0044】
図2図5は、本発明の実施例に係る、無人スポーツ中継方法を説明するための図面である。
【0045】
本格的な説明に先立って、本発明で言及する被写体は、当該スポーツ中継放送で送出されるスポーツ競技に用いられるボールを意味することができる。例えば、当該スポーツ中継がサッカー中継である場合、被写体は、サッカーボールになり得、当該スポーツ中継がバスケット中継である場合、被写体はバスケットボールになり得る。また、当該被写体は、ボールに限定されず、スポーツ競技のために用いられる物体であれば、何でも被写体になり得る。例えば、当該スポーツ中継がホッケーである場合、被写体はパック(puck)になり得、当該スポーツ中継がバドミントンである場合、被写体はシャトルコックになり得、当該スポーツ中継がカーリングである場合、被写体は、ストーンであり得る。
【0046】
これから、本格的に図2図5を参照して本発明の実施例に係る無人スポーツ中継方法について説明する。
【0047】
図2を参照すると、中央線を中心にスポーツ競技場の両側に複数の探知カメラ400が設置されることができる。また、複数の探知カメラ400は、それぞれの探知領域が割り当てられる。例えば、図2を参照すると、1番探知領域は探知カメラ400aによって撮影され、2番探知領域は探知カメラ400bによって撮影される。図2では、6台の探知カメラにそれぞれの探知領域が割り当てられたことを示しているが、これは一つの例示に過ぎず、競技場の大きさ及び当該スポーツの動的程度によって競技場に設置される探知カメラの数は変わり得る。
【0048】
また、それぞれの探知カメラ400は、一つの方向に固定されて、各探知カメラ400に割り当てられた探知領域のみ撮影するように設置されることができる。
【0049】
また、各探知カメラ400に割り当てられる探知領域は、各探知カメラ400が設置された位置で各探知カメラ400が撮影可能な撮影可視範囲を基準として設定されることができる。言い換えれば、各探知カメラ400に割り当てられる探知領域の角度は、各探知カメラ400が撮影可能な撮影可視範囲よりも小さいか同一であり得る。また、各探知カメラ400に割り当てられる探知領域の長さは、各探知カメラ400が被写体を識別することができる長さが基準となり得る。例えば、探知カメラ400の性能に基づいて、被写体の一方の直径が0.5cmの場合まで探知カメラ400が当該被写体を認識することができれば、探知領域の長さは、探知カメラ400のズーム(Zoom)情報及び解像度情報に基づいて被写体の一方の直径が0.5cmに見える長さまでに設定されることができる。ここで、ズーム(Zoom)情報は、探知カメラ400の撮影倍率及び撮影可視長さに対する情報であり得る。言い換えれば、ズーム(Zoom)情報は、探知カメラ400の焦点距離に対する情報であり得る。
【0050】
また、中央線近くには回転型のメインカメラ500が設置されることができる。メインカメラ500は回転型に設置されて、探知カメラ400の何れか一つに向かって撮影位置を調整することができる。また、メインカメラ500は、競技場当たり一台以上設置されることができる。
【0051】
例えば、図2で示すように、中央線と一直線になる地点の両端にメインカメラ2台500a、500bが設置されることができる。この時、メインカメラ500のそれぞれは同じ解像度と同じズーム(Zoom)程度を有してもよいが、相異する解像度と相異するズーム(Zoom)程度を有してもよい。
【0052】
例えば、メインカメラ500aは、メインカメラ500bに比べて、1.5~2.5倍のズームイン(Zoom-In)された撮影をするように設定されることができる。
【0053】
前述した内容に基づいて、図3を通じて本発明の実施例に係るスポーツ中継方法について具体的に説明する。
【0054】
図3を参照すると、探知カメラ400のうち、第1探知カメラ400が被写体を感知することができる(S305)。この時、探知カメラ400は、カメラ映像プロセスを利用して被写体の色、形態及び大きさが予め入力され、当該被写体の色、形態及び大きさに基づいて当該被写体を感知することができる。
【0055】
例えば、バスケットボールが被写体である場合、色が茶色で、円形であり、公認球のサイズに入力された場合、当該探知カメラ400の探知領域で円形で、茶色であり、公認球のサイズと所定倍率関係を有する物体が感知されると、これを被写体として認識することができる。ただ、色の場合には、生産過程、競技場の照明及び探知カメラの撮影性能などによって若干変わって認識される場合がある。よって、色を探知する際にも所定の誤差範囲を以て、当該誤差範囲内の色が認識された場合、当該探知領域内に被写体があると認識することができる。
【0056】
例えば、探知カメラ400に共有された被写体の色がRGB 184、134、11である時、それぞれの要素の誤差範囲が所定以下であると、探知カメラ400は当該被写体であると認知することができる。
【0057】
第1探知カメラ400が被写体を認知したという信号を中継サーバ300に送信すると、中継サーバ300は、メインカメラ500を第1探知カメラ400方向に回転させ、メインカメラ500が第1探知カメラ400方向の競技場の姿を撮影することができる(S310)。
【0058】
この時、第1探知カメラ400は、被写体の動きを観察して、これを中継サーバ300に報告することができる。また、中継サーバ300は、被写体が第1探知領域内に第1時間(例えば、1~2秒)以上存在するのか判断することができ(S315)、存在すると判断される場合、第1探知カメラ400によって撮影される映像を端末200に送出することができる(S320)。また、中継サーバ300は、被写体が第1探知領域内に第1時間未満存在すると判断される場合、メインカメラ400によって撮影される映像を端末200に送出することができる(S325)。
【0059】
一方、中継サーバ300は、被写体が第1探知領域内に所定時間存在するか否か予測して、端末200に送出する映像を判断することもできる。例えば、第1探知カメラ400が被写体の動きを観察して中継サーバ300に報告すると、中継サーバ300は、被写体の動きに基づいて、被写体の移動速度及び移動方向を推定して、第1探知領域に第2時間(例えば、3~5秒)以上存在するか否かを判断することができる。もし、第2時間以上に被写体が第1探知領域に存在すると判断されると、第1探知カメラ400によって撮影される映像を端末200に送出することができる。また、第2時間未満に被写体が第1探知領域内に存在し、他の探知領域に移動すると判断されると、メインカメラ500によって撮影される映像を端末200に送出することができる。
【0060】
例えば、中継サーバ300が第1探知カメラ400から報告を受信すると、第1探知領域を撮影した撮影画面内で被写体が単位時間(例えば、0.1秒)に移動した距離を測定し、これを実際第1探知領域の幅或は長さと、撮影画面内の幅或は長さの間の倍率を移動した距離にかけると、単位時間当たり被写体が移動した速力及び方向を算出することができ、これを通じて、中継サーバ300が被写体が第2時間未満の時間内に他の探知領域に移動するか、それとも、第2時間以上に第1探知領域内に存在するか否かを判断することができる。
【0061】
これに基づいて、第2時間以上に第1探知領域内に被写体が存在すると判断されると、中継サーバ300は、第1探知カメラ400の撮影映像を端末200に送出し、第2時間未満に第1探知領域内に被写体が存在し、他の探知領域に被写体が移動すると考えられると、メインカメラ500の撮影映像を端末200に送出することができる。
【0062】
第1探知カメラ400は、被写体を持続的に観察し、被写体が第1探知領域から逸脱したか否かを観察することができる(S330)。もし被写体が第1探知領域から逸脱しなかった場合、持続的に第1探知カメラ400によって撮影された映像を中継サーバ300に送り、中継サーバ300は、これを端末200に送出することができる。
【0063】
もし、被写体が第1探知領域を逸脱したと判断される場合、第1探知領域のすぐ左側またはすぐ右側にある第2探知カメラ400を通じて第2探知領域内に、前述した方法のように、被写体が第1時間以上存在するか否か、または第2時間以上存在するか否かを判断することができる(S335)。例えば、第1探知カメラ400が図2での探知カメラ400bである場合、探知カメラ400aまたは探知カメラ400cに対応する探知領域に被写体が第1時間以上存在するか否か、または第2時間以上存在するか否かを判断することができる。
【0064】
もし、被写体が第2探知領域に第1時間以上存在するか、または第2時間以上存在すると予想される場合、中継サーバ300は第2探知カメラ400の映像を受信して端末200に送出することができる(S340)。もし、被写体が第2探知領域に第1時間以上存在しないか、第2時間以上存在しないと予想される場合、中継サーバ300は、メインカメラ500によって撮影された映像を端末200に送出することができる(S320)。この時、メインカメラ500は、第2探知カメラ400の方向を撮影位置が変更されるように回転することができる。例えば、メインカメラ500は、被写体が第1探知領域を逸脱した後、第2探知カメラ400で被写体が認識されると、メインカメラ500は第2探知カメラ400の方向に撮影位置が変更されるように回転することができる。
【0065】
また、中継サーバ300が分析した被写体の移動速度及び移動方向に基づいて、被写体が第1探知領域で左に移動するか、右側に移動するかを判断し、第1探知領域で被写体が逸脱したと判断されると、移動方向に位置する探知カメラ400の方向にメインカメラ500の撮影位置が変更されるように回転することができる。
【0066】
例えば、図4のように、被写体が第1探知カメラ400aの第1探知領域で右側に方向が移動すると中継サーバ300が判断され、被写体が第1探知領域から逸脱したと判断されると、中継サーバ300は、メインカメラ500が第2探知カメラ400bの方向に撮影位置が変更されるように回転を制御することができる。また、被写体が第2探知カメラ400bの第2探知領域で右側に持続的に移動すると判断され、被写体が第2探知領域から逸脱したと判断されると、中継サーバ300は、メインカメラ500が第3探知カメラ400cの方向に撮影位置が変更されるように回転を制御することができる。また、被写体が第2探知領域で右側に移動しながら第1時間以上存在するか、第2時間以上存在すると予想されると、第2探知カメラ400bの撮影映像を端末200に送出することができる。
【0067】
一方、図5を参照すると、第2探知カメラ400bで被写体が認知された後、中継サーバ300が推定した被写体の移動方向及び移動速度に基づいて、右側に被写体が移動することを判断し、被写体がこれと同じく第3探知カメラ400cの第3探知領域で認知されることができる。
【0068】
ところが、第3探知カメラ400cの第3探知領域で被写体が認知されると同時に、または第3探知領域で被写体が認知された後、第1探知カメラ400aの第1探知領域で被写体が認知されることがあり得る。例えば、外部で現在競技進行中のボールの外に他のボールがミスまたは競技を邪魔する目的で飛んで来る場合、被写体の移動に基づいては予測できない方向で被写体が発見される可能性がある。
【0069】
したがって、中継サーバ300は、中継サーバ300が推定した被写体の移動速度及び移動方向と符合しない、すなわち、第3探知領域で被写体が認知され、当該被写体が右側へ移動し続けると推定されるが、第3探知領域の左側に位置する第1探知領域または第2探知領域で被写体が認知されると、当該被写体は、競技の進行とは関係のない被写体と認知し、当該被写体を無視してもよい。
【0070】
言い換えれば、図5の場合、第3探知領域で被写体が認知された後、第1探知領域で認知された被写体は、競技進行と関係のない被写体であると認知し、第1探知カメラ400aの映像を端末200に送出せず、メインカメラ500の撮影位置も第1探知カメラ400aの方向に回転しないで、第3探知カメラ400c方向にそのまま保持することができる。
【0071】
また、現在被写体が認知される探知領域と連続されない(すなわち、隣接しない)探知領域で被写体が認知される場合にも、競技進行と関係のない被写体であると判断し、中継サーバ300は、当該探知領域の探知カメラ400の映像を端末200に送出せず、メインカメラ500を回転させないこともある。
【0072】
例えば、図5で、第3探知領域で被写体が認知された後、隣接した第2探知領域で被写体が発見されると、被写体の移動方向が急激に変化して、第2探知領域に移動したと判断することができる。ただ、第3探知領域で被写体が認知された後、隣接しない第1探知領域で被写体が認知されると、第1探知領域で認知された被写体は競技進行と関係のない被写体と判断し、中継サーバは、第1探知カメラ400aの映像を端末200に送出せず、メインカメラ500も第1探知カメラ400a方向に回転させなくてもよい。
【0073】
また、第3探知領域で被写体が認知された後、当該競技場の外郭ラインの外に被写体が移動したと判断されると、当該第3探知領域の外郭ラインで競技が再開される可能性が高いので、第3探知カメラ400cの撮影画面を中継サーバ300は端末200に送出するか、またはメインカメラ500の撮影位置を第3探知カメラ400cの方向に回転させた後、端末200にメインカメラ500の映像を端末200に送出することができる。
【0074】
また、第3探知領域で被写体が認知された後、当該競技場の外郭ラインの外に被写体が移動したと判断され、探知領域のうち、いずれか一つの探知領域で被写体が認知されると、当該被写体が競技進行と関連のある被写体であるか否かを中継サーバ300は競技の状況を分析することにより判断することもできる。
【0075】
例えば、第3探知領域で被写体が認知された後、競技場の外郭ラインの外に被写体が逸脱したと判断された場合、最後に被写体を所有していた選手のユニフォームを分析することができる。言い換えれば、中継サーバ300は、当該競技のホームチームのユニフォーム色(例えば、「赤」)とアウェーチームのユニフォーム色(例えば、「青」)を記憶することができ、被写体が競技場の外郭ラインを逸脱する前に最後に所有した選手のユニフォーム色を「青」に分析することができる。また、競技場の外郭ラインを被写体が逸脱した後、また特定探知領域で被写体が認知された時、当該被写体を所有した選手のユニフォーム色が「赤」である場合、当該被写体は、競技進行と関連のある被写体と見なし、当該被写体が発見された探知領域の探知カメラ400の方向にメインカメラ500の撮影位置が変更されるように回転させ、当該探知領域の探知カメラ400の映像またはメインカメラ500の映像を端末200に送出するように制御することができる。もし、被写体が競技場の外郭ラインを逸脱する前に最後に所有した選手のユニフォーム色を「青」に分析されたが、競技場の外郭ラインを被写体が逸脱した後、再び特定探知領域で被写体が認知された時、当該被写体を所有した選手のユニフォーム色が同じ「青」であれば、当該被写体は競技進行と関係のない被写体と見なし、当該被写体を撮影する探知カメラ400の映像は送出せず、メインカメラ500も当該探知カメラ400の方向を回転しないようにすることができる。
【0076】
一方、複数の探知カメラ400が被写体を認知した後、急に被写体が消えて認知できない場合が発生し得る。例えば、被写体でドリブルしていた選手を相手選手たちが取り囲んで防御する過程で被写体が選手に遮られて、複数の探知カメラ400のうち、どんな探知カメラ400によっても被写体が認知できない場合が発生し得る。
【0077】
この場合、中継サーバ300は、最後に被写体が認知された探知領域及び隣接した探知領域の中で、前述のように推定した被写体の移動方向及び移動速度に基づいて、現在被写体が存在すると予想される探知領域及び/または当該探知領域の内部の詳細領域を推定する。ここで、詳細領域とは、探知領域を所定単位で区分した領域を意味することができる。
【0078】
また、当該探知領域及び/または詳細領域で選手のユニフォーム色を追跡する。ユニフォーム色に基づいて選手の位置を把握した中継サーバ300は、選手の手または足の位置を追跡することができる。被写体は、選手の手または足に密着しているはずであり、したがって、被写体は手先または足先部分が遮られている選手に所有されていると推定できる。
【0079】
したがって、当該探知領域を担当する探知カメラ400が選手の手または足の位置を追跡し、多数の選手の中で、手または足の先部分が他の選手に遮られて認識できない場合、当該選手が被写体を所有していると判断して、当該選手が位置する探知領域の探知カメラ400が撮影する映像を端末200に送出するか、メインカメラ500の撮影位置を当該探知カメラ400の方向に回転してメインカメラ500の撮影映像を端末200に送出するように制御することができる。
【0080】
一方、図2を参照すると、メインカメラ500は複数個であり得る。例えば、メインカメラ500は、2つであり得るが、このような場合、2つのメインカメラ500は互いに異なるズーム(すなわち、互いに異なる焦点距離)で撮影することができる。ただ、2つのメインカメラ500は、同じズーム(すなわち、同じ焦点距離)で撮影することができる。
【0081】
2つのメインカメラ500は、中継サーバ300の制御によって被写体が認知された探知領域の探知カメラ400の方向に撮影位置が変更されるように回転することができる。また、2つのメインカメラ500は、撮影する映像を中継サーバ300に送ることができる。
【0082】
もし、中継サーバ300がメインカメラ500の映像を端末200に送る時、2つのメインカメラ500のうち一つのメインカメラ500によって撮影される映像を端末200に送ることができる。例えば、2つのメインカメラ500が互いに異なるズーム(すなわち、互いに異なる焦点距離)で撮影していれば、中継サーバ300は、被写体の速度を推定して、速度が所定値以上の場合、相対的にズームアウトされた(すなわち、焦点距離が相対的に遠い)メインカメラ500の撮影映像を端末200に送出することができる。逆に、被写体の速度が所定値未満の場合、相対的にズームインされた(すなわち、焦点距離が相対的に近い)メインカメラ500の撮影映像を端末200に送出することができる。
【0083】
一方、相対的にズームインされたメインカメラ500の撮影映像を端末200に送出することに決める場合、被写体が探知領域に存在する時間が第1時間以上または第2時間以上であると予想されて、当該探知領域に対応する探知カメラ400の映像を端末200に送出するか、ズームインされたメインカメラ500の撮影映像を端末200に送出するか否かを決めなければならない場合もある。
【0084】
この時には、被写体がよりよく認知されるカメラの撮影映像を端末200に送出することができる。例えば、図2で、メインカメラ500aがズームインされたメインカメラで、第1探知カメラ400aの第1探知領域で被写体が第1時間以上または第2時間以上であると予想されるが、被写体を所有する特定選手が相手先選手たちに取り囲まれて防御されていて、第1探知カメラ400aでは被写体が認知されず、前述のように、特定選手の手先または足先が遮られて、特定選手が被写体を所有していると推定される一方、メインカメラ500aでは特定選手の後姿をパスして特定選手が所有している被写体を認知することができれば、中継サーバ300は、メインカメラ500aが撮影する映像を端末200に送出することができる。
【0085】
一方、中継サーバ300が端末200に映像を送出する時、競技場の音声も一緒に送出することができる。この時、音声データは競技場に設置された複数のマイクによって録音されることができる。また、この時、中継サーバ300は、音声データと映像データが合わせられた形態ではない個別のパッケージ形態で送信するため、端末200で音声データと映像データのシンク(Sync)が合わず、端末200で再生される映像を消費者が視聴するのに不便が伴う場合がある。
【0086】
したがって、中継サーバ300は、端末200に映像データと音声データを一緒に送りながら、映像データでの被写体の位置及び映像データに対応する探知カメラ400及び/または探知領域と音声データの再生時間、音波形などをマッチングさせたマッチング情報を一緒に送信することができる。
【0087】
映像データ、音声データ及びマッチング情報を受信した端末200は、マッチング情報に基づいて映像データ及び音声データのシンクが合うように受信されているかどうかを判断し、もし、シンクが合うように受信されていなくて、端末200が再生するのが不自然であると判断される場合、マッチング情報に基づいて映像データの再生速度を遅くまたは速く調節することができる。
【0088】
例えば、現在端末200が出力する音声が現在再生している映像以後の映像に対応するものとして出力される音声が速いと判断されると、映像データの再生速度を1.1倍~1.2倍などに上げることができる。一方、現在端末200が出力する音声が現在再生している映像以前の映像に対応するものとして出力される音声が遅いと判断されると、映像データの再生速度を0.8倍~0.9倍などに延ばすことができる。
【0089】
図6図8は、前述の本発明の実施例を具現するための装置の構成を示すためのブロック図である。
【0090】
図6は、前述の本発明の実施例を具現するための端末200の構成を説明するためのブロック図である。
【0091】
図6を参照すると、端末200は、制御モジュール210、通信モジュール220、記憶モジュール230、出力モジュール240、入力モジュール250などを含むことができる。
【0092】
入力モジュール250は、数字及び文字情報などの多様な情報が入力され、各種機能を設定及び端末200の機能制御と関連して入力される信号を制御モジュール250に伝達する。また、入力モジュール250は、使用者のタッチまたは操作による入力信号を発生するキーパッドとタッチパッドの少なくとも一つを含んで構成されることができる。この時、入力モジュール250は、出力モジュール240とともに一つのタッチパネル(またはタッチスクリーン(touch screen))の形態で構成されて、入力と表示機能を同時に実行することができる。また、入力モジュール250は、キーボード、キーパッド、マウス、ジョイスティックなどのような入力装置以外にも今後開発され得るすべての形態の入力手段が用いられることができる。特に、本発明に係る入力モジュール250は、使用者から入力される入力情報を感知して制御モジュール210に伝達する。
【0093】
出力モジュール240は、端末200の機能を実行する過程で発生する一連の動作状態及び動作結果などに対する情報を表示する。また、出力モジュール240は、端末200のメニュー及び使用者が入力した使用者データなどを表示することができる。ここで、出力モジュール240は、液晶表示装置(LCD、Liquid Crystal Display)、超薄膜液晶表示装置(TFT-LCD,Thin Film Transistor LCD)、発光ダイオード(LED、Light Emitting Diode)、有機発光ダイオード(OLED、Organic LED)、能動型有機発光ダイオード(AMOLED、Active Matrix OLED)、レティナディスプレイ(Retina Display)、フレキシブルディスプレイ(Flexible display)及び3次元(3 Dimension)ディスプレイなどで構成されることができる。この時、出力モジュール330がタッチスクリーン(Touch screen)形態で構成された場合、出力モジュール240は、入力モジュール250の機能の一部または全部を実行することができる。
【0094】
記憶モジュール230は、データを記憶するための装置で、主記憶装置及び補助記憶装置を含み、端末200の機能動作に必要な応用プログラムを記憶する。このような記憶モジュール230は、大きくプログラム領域とデータ領域を含むことができる。ここで、端末200は、使用者の要請に応じて各機能を活性化する場合、制御モジュール210の制御下で当該応用プログラムを実行して各機能を提供するようになる。
【0095】
通信モジュール220は、通信網100を介して中継サーバ300とデータを送受信することができる。また、通信モジュール220は、送信される信号の周波数を上昇変換及び増幅するRF送信手段と受信される信号を低雑音増幅して周波数を下降変換するRF受信手段、及び特定通信方式による通信プロトコルを処理するためのデータ処理手段などを含む。このような通信モジュール220は、無線通信モジュール(図示しない)及び有線通信モジュール(図示しない)の少なくとも一つを含むことができる。そして、無線通信モジュールは、無線通信方法によってデータを送受信するための構成であり、端末200が無線通信を利用する場合、無線網通信モジュール、無線ラン通信モジュール及び無線PAN通信モジュールの何れか一つを利用して、データを中継サーバ300と送受信することができる。ここで、通信モジュール220は、複数の通信モジュールを含むことができる。複数の通信モジュールが通信モジュール220に含まれている場合、一つの通信モジュールはブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)を含むPAN(Personal Area Network)方式の通信を実行することができる。
【0096】
また、他の一つの通信モジュールは、通信網100を介して中継サーバ300と通信する。ここで、他の一つの通信モジュールは、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi、ワイブロ(Wibro)、ワイマックス(Wimax)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)などの無線通信方式を利用することができる。
【0097】
制御モジュール210は、運営体制(OS、Operation System)及び各構成を駆動させるプロセス装置になり得る。
【0098】
したがって、端末200の制御モジュール210は、入力モジュール250を通じて入力される信号を通信モジュール220を通じて中継サーバ300に送信するように制御し、通信モジュール220を通じて受信したビーコン、Wi-Fi、基地局信号または中継サーバ300で送信した情報を出力モジュール240を通じて露出するように制御することができる。
【0099】
また、端末200の制御モジュール210は、本発明の実施例に係る端末200の動作過程全般を制御することができる。言い換えれば、図1図5に基づいて、前述した本発明の実施例に係る端末200の動作過程全般が制御モジュール210によって制御されることができる。
【0100】
図7は、本発明の実施例を具現するための中継サーバ300の構成を示すブロック図である。
【0101】
図7を参照すると、中継サーバ300は、制御モジュール310、通信モジュール320及び記憶モジュール330を含むことができる。
【0102】
通信モジュール320は、端末200と通信するためのもので、通信モジュール320が機能を実行するための通信網は、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi、ワイブロ(Wibro)、ワイマックス(Wimax)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)などの無線通信方式を利用することが好ましいが、これに限定されず、システムの具現方式に応じて、イーサネット(Ethernet)、xDSL(ADSL、VDSL)、HFC(Hybrid Fiber Coaxial Cable)、FTTC(Fiber to The Curb)、FTTH(Fiber To The Home)などの有線通信方式を利用することもできる。
【0103】
記憶モジュール330は、データを記憶するための装置で、主記憶装置及び補助記憶装置を含み、中継サーバ300の機能動作に必要な応用プログラムを記憶する。このような記憶モジュール330は、大きくプログラム領域とデータ領域を含むことができる。ここで、中継サーバ300は、端末200の要請に応じて各機能を活性化する場合、制御モジュール310の制御下で当該応用プログラムを実行して各機能を提供するようになる。
【0104】
制御モジュール310は、運営体制(OS、Operation System)及び各構成を駆動させるプロセス装置になり得る。
【0105】
したがって、中継サーバ300の制御モジュール310は、本発明の実施例に係る中継サーバ300の動作過程全般を制御することができる。言い換えれば、図1図5に基づいて、前述した本発明の実施例に係る中継サーバ300の動作過程全般が制御モジュール310によって制御されることができる。
【0106】
図8は、中継サーバ300の制御モジュール310の具体的な構成を説明するための図面である。図8を参照すると、中継サーバ300の制御モジュール310は、カメラモニタリング部311、事物探知チャンネル部313及びチャンネルミキシング部315を含むことができる。
【0107】
カメラモニタリング部311は、複数のモニタリングプロセッシングを含み、それぞれの探知カメラ400と1対1に連結されて、それぞれの探知カメラ400が撮影する映像で被写体が認知されるか否かを決めることができる。
【0108】
事物探知チャンネル部313は、カメラモニタリング部311を通じて被写体が認知された探知カメラ400の撮影映像を受信して、当該映像を分析し、当該映像で被写体が第1時間以上存在するか、または第2時間以上存在すると予想されるか否かを決めることができる。また、メインカメラ500が被写体を撮影する探知カメラ400の方向に回転することができるように制御することができる。また、探知カメラ400及び/またはメインカメラ500が撮影する映像をチャンネルミキシング部315に送信することができる。
【0109】
チャンネルミキシング部315は、事物探知チャンネル部313から受信した映像をミキシングして、リアルタイムで通信網100を介して端末200に送出するか、ミキシングされた映像を記憶モジュール330に記憶することができる。一方、チャンネルミキシング部315は、映像データと音声データのマッチング情報を生成することができ、このようなマッチング情報は、通信網100を介して端末200に送信されるか、記憶モジュール330に記憶されることができる。
【0110】
以上で説明したように、本明細書は多くの特定の実装形態の詳細を含むが、これらは、如何なる発明や請求されうるものの範囲に対しても限定的なものに解釈されてはならなく、むしろ、本発明の特定の実施形態に特定の特徴の説明と解釈されるべきである。個別の実施形態の文脈で本明細書において説明されるある種の特徴は、単一の実施形態と組み合わせても具現され得る。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴も、個別的にまたは任意の適切な下位組み合わせでも複数の実施形態で具現可能である。さらに、特徴は、特定の組み合わせで動作し、当初、そのように請求されたように説明されることができるが、特許請求される組合せからの1つまたは複数の特徴は、場合によっては、その組み合わせから排除されることができ、その請求された組合せは、下位組み合わせや下位組み合わせの変形物に変更されることができる。
【0111】
同様に、動作は、図面において特定の順序で説明されているが、これは、好ましい結果を達成するために、かかる動作が示された特定の順序で、もしくは連続的な順序で実行されること、またはすべての例示された動作が実行されることが必要とされるものと理解されるべきではない。ある種の状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利な場合がある。さらに、上で説明された実施形態における様々なシステム構成要素の分離は、すべての実施形態においてかかる分離が必要であると理解されるべきではなく、説明されたプログラム構成要素およびシステムは、概して、単一のソフトウェア製品内に一緒に統合されてよく、または複数のソフトウェア製品内にパッケージ化されてもよい点を理解されたい。
【0112】
これにより、本発明の特定の実施形態が説明されている。その他の実施形態は以下の特許請求の範囲内である。場合によっては、特許請求の範囲に列挙される動作は、異なる順序で実行可能であり、依然として、望まれる結果を達成する。加えて、添付の図面に示されているプロセスは、好ましい結果を達成するために、示された特定の順序、または連続的な順序を必要とするとは限らない。いくつかの実装形態では、マルチタスキングおよび並列処理が有利な場合がある。
【0113】
ここで記述した説明は、本発明の最上のモードを提示しており、本発明を説明するために、そして通常の技術者が本発明を製作及び利用することができるようにするための例を提供している。このように作成された明細書は、その提示された具体的な用語に本発明を制限するのではない。よって、前述した例を参照して本発明を詳細に説明したが、通常の技術者であれば、本発明の範囲を逸脱しない範囲内で本例に対する改造、変更及び変形を加えることができる。
【0114】
したがって、本発明の範囲は、説明された実施例よって定められるのではなく、特許請求範囲によって定められるべきである。
【0115】
産業上利用可能性
本発明は、リアルタイム映像分析を通じたカメラ位置制御及び映像編集を通じた無人スポーツ中継サービス方法及びこのための装置に関し、リアルタイム映像分析及びカメラ位置を制御して、サッカー、バスケット、バレーボールなどのような各種スポーツを中継する際に自動に画面を編集構成して、動画を送出及び製作する方法に関し、既存の放送局で放送を送出する時、送出者が複数台のカメラ画面をモニタリングしながらビデオミキサーを利用して手作業で画面転換をする部分をS/Wを通じて自動化して、多様な画面構成の中継動画を製作するサービス方法に関する。
【0116】
本発明に係ると、過度な人件費を用いなくても、効率的に、カメラ別に画面をミキシングして、放送を送出することができる。
【0117】
したがって、本発明は、リアルタイム映像分析を通じたカメラ位置制御及び映像編集を通じた無人スポーツ中継サービス方法及びこのための装置を通じてスポーツ中継産業全般の発展に貢献することができ、市販または営業可能性が十分であるだけでなく、現実的に明白に実施することができるので、産業上の利用可能性がある。
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