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特許7357512プログラム、情報処理方法及び情報処理装置
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  • 特許-プログラム、情報処理方法及び情報処理装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-28
(45)【発行日】2023-10-06
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20230929BHJP
   A63F 13/46 20140101ALI20230929BHJP
【FI】
G06Q30/0207
A63F13/46
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019200853
(22)【出願日】2019-11-05
(65)【公開番号】P2021076922
(43)【公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-09-12
(73)【特許権者】
【識別番号】595000427
【氏名又は名称】株式会社コーエーテクモゲームス
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】土屋 暁
【審査官】橋沼 和樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-179466(JP,A)
【文献】特開2016-214316(JP,A)
【文献】特開2019-166263(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
A63F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
複数人のユーザが貯めたポイントを前記ユーザごとに管理するポイント管理部、
前記ポイントに基づいて前記ユーザに先着順で与える特典の数を管理する特典管理部、
前記ポイントごとに、そのポイントを貯めている前記ユーザの人数を表示部に表示させる表示制御部、
として機能させるためのプログラム。
【請求項2】
前記表示制御部は、更に、前記ユーザに先着順で与えた前記特典の数、及び前記ユーザに先着順で与える前記特典の残数の少なくとも一つを前記表示部に表示させること
を特徴とする請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記ポイント管理部は、前記ユーザによる商品の購入、及びサービスの利用の少なくとも一つにより前記ユーザに付与される前記ポイントを管理すること
を特徴とする請求項1又は2記載のプログラム。
【請求項4】
前記ポイント管理部は、前記ユーザによるゲーム内アイテムの購入、及びゲーム内行動の少なくとも一つにより前記ユーザに付与される前記ポイントを管理すること
を特徴とする請求項1又は2記載のプログラム。
【請求項5】
前記特典管理部は、前記ポイントに基づいて前記ユーザに先着順で与えるゲーム内アイテムの数を管理すること
を特徴とする請求項4記載のプログラム。
【請求項6】
コンピュータが、
複数人のユーザが貯めたポイントを前記ユーザごとに管理するステップと、
前記ポイントに基づいて前記ユーザに先着順で与える特典の数を管理するステップと、
前記ポイントごとに、そのポイントを貯めている前記ユーザの人数を表示部に表示させるステップと、
を実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
複数人のユーザが貯めたポイントを前記ユーザごとに管理するポイント管理部と、
前記ポイントに基づいて前記ユーザに先着順で与える特典の数を管理する特典管理部と、
前記ポイントごとに、そのポイントを貯めている前記ユーザの人数を表示部に表示させる表示制御部と、
を有する情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザが現実店舗や仮想店舗で商品を購入したり、サービスを利用したりすることで、商品の購入金額やサービスの利用金額などに応じたポイントが貯まり、ポイントに応じた商品などの特典に交換できるポイントサービスが知られている(例えば非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】"ポイントサービス"、[online]、[令和1年10月24日検索]、インターネット<URL:http://www.lawsonbank.jp/point.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のポイントサービスでは、ポイントに応じて交換できる商品などの特典に上限数が設けられる場合があった。このような上限数が設けられた特典への交換は先着順となることが多い。先着順の場合、所望する特典への交換に必要なポイントが貯まっても、所望する特典の交換が他のユーザによる特典の交換により上限数に達してしまえば、ユーザは貯まったポイントを所望する特典に交換できない。
【0005】
所望する特典に交換できることを期待してポイントを貯めていたユーザは、特典の交換が上限数に達したことにより、所望の特典に交換できなければ、失望感が大きく、ポイントサービスの利用を止めてしまう可能性もあった。
【0006】
本開示は、貯めたポイントに基づいて先着順で与えられる特典の入手の可能性をユーザが判断しやすい新たな仕組みを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一の態様によれば、コンピュータを、複数人のユーザが貯めたポイントを前記ユーザごとに管理するポイント管理部、前記ポイントに基づいて前記ユーザに先着順で与える特典の数を管理する特典管理部、前記ポイントごとに、そのポイントを貯めている前記ユーザの人数を表示部に表示させる表示制御部、として機能させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0008】
一の側面によれば、貯めたポイントに基づいて先着順で与えられる特典の入手の可能性をユーザが判断しやすい新たな仕組みを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態に係る情報処理システムの一例を示す図である。
図2】クライアントのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】一実施形態に係る情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。
図5】ポイントテーブルについて説明する一例の図である。
図6】特典テーブルについて説明する一例の図である。
図7】サーバがクライアントにポイントランキング画面を表示させる処理の一例を示すフローチャートである。
図8】ポイントランキングテーブルについて説明する一例の図である。
図9】特典テーブルの具体例を表した一例の図である。
図10】ポイントランキング画面の一例のイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示を実施するための形態について図面を参照して説明する。
【0011】
[システム構成]
図1は、一実施形態に係る情報処理システムの一例を示す図である。一実施形態に係る情報処理システム10は、クライアント20とサーバ30とがネットワーク40を介して通信可能に接続された構成である。
【0012】
クライアント20は、ポイントを貯め、ポイントに応じた特典に交換するユーザが操作する情報処理端末の一例である。情報処理端末は、例えばスマートフォンなどの携帯電話機、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、携帯ゲーム機、家庭用ゲーム装置、業務用ゲーム装置等である。クライアント20は、ユーザからの操作をタッチパネル、コントローラ、マウス、キーボード等で受け付け、ユーザが所持するポイントや後述するポイントランキングなどを表示する。なお、クライアント20の個数は3つに限定されるものではなく、3つ以外であってもよい。
【0013】
サーバ30はクライアント20との間でデータを送受信することで、ユーザが所持するポイントや後述するポイントランキングなどを表示するために必要な機能をクライアント20に提供する情報処理装置の一例である。サーバ30は、商品の購入、及びサービスの利用などによるユーザへのポイントの付与や、ポイントに応じて先着順でユーザに与える特典の数の管理を、情報処理により実現する機能を有していてもよいし、このような機能を実現する他のサーバを利用してもよい。なお、特典は、所定のポイントに到達することでユーザに与えられるものであってもよいし、所定のポイントを消費することでユーザに与えられるものであってもよい。
【0014】
例えばサーバ30はクライアント20へのクライアントプログラムなどのダウンロード処理やユーザのログイン処理、ユーザの所持ポイントの管理、ポイントに応じて先着順でユーザに与える特典の数の管理などに利用される。
【0015】
ポイントの付与は、現実店舗における商品の購入やサービスの利用に対して行ってもよいし、ECサイトなどの仮想店舗における商品の購入やサービスの利用に対して行ってもよい。さらに、ポイントの付与は、ゲーム内におけるアイテムの購入やサービスの利用、又はゲーム内における行動などに対して行ってもよい。
【0016】
ポイントに応じて先着順でユーザに与える特典は、現実店舗で店員などが手渡しできる物品であってもよいし、現実店舗や仮想店舗から送れる物品であってもよいし、通信により送れるコンテンツのデジタルデータであってもよい。また、ポイントに応じて先着順でユーザに与える特典は、ゲームに適用した場合、ゲーム内アイテム、ゲーム内キャラクタなどのデジタルデータであってもよい。
【0017】
なお、サーバ30はクラウドコンピュータにより実現してもよい。サーバ30の個数は1つに限定されるものではなく、2つ以上で分散処理してもよい。
【0018】
[ハードウェア構成]
図2は、クライアント20のハードウェア構成の一例を示す図である。クライアント20は、CPU(Central Processing Unit)121、記憶装置122、通信装置123、入力装置124及び表示装置125を有する。CPU121は、クライアント20を制御する。記憶装置122は、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などのメモリ、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などのストレージである。
【0019】
通信装置123は、通信を制御するネットワーク回路などの通信デバイスである。入力装置124は、タッチパッド、コントローラ、マウス、キーボード、カメラ、マイクなどの入力デバイスである。また、表示装置125はディスプレイ、スピーカなどの出力デバイスである。タッチパネルはタッチパッドとディスプレイとを組み合わせることで実現される。
【0020】
図3は、サーバ30のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ30は、CPU131、記憶装置132及び通信装置133を有する。CPU131は、サーバ30を制御する。記憶装置132は、例えばROMやRAMなどのメモリ、HDDやSSDなどのストレージである。通信装置133は、通信を制御するネットワークカードなどの通信デバイスである。
【0021】
[機能構成]
図4は、一実施形態に係る情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。クライアント20は、クライアント側記憶部21、クライアント側制御部22、操作部23、表示部24、及びクライアント側通信部25を有する。
【0022】
クライアント側記憶部21は、クライアントプログラム41などのプログラム、そのプログラムが利用するデータなどを記憶している。なお、クライアント側記憶部21は記憶装置122により実現されてもよいし、ネットワーク40を介して接続された記憶装置により実現されてもよい。
【0023】
クライアント側制御部22はクライアント20の全体の制御を行う。クライアント側制御部22は、CPU121がクライアントプログラム41に記載された処理を実行することにより実現される。クライアント側制御部22は、ポイントランキング表示部42、ポイント表示部43、及びポイント利用受付部44を有する。
【0024】
ポイントランキング表示部42は、後述のポイントランキング画面の表示に関する制御を行う。ポイント表示部43は、クライアント20を操作するユーザが所持ポイントを確認する画面の表示に関する制御を行う。ポイント利用受付部44は、クライアント20を操作するユーザから、所持ポイントに応じた特典を得るための操作の一例であるポイント利用操作を受け付け、そのポイント利用操作をサーバ30に通知する。
【0025】
操作部23は入力装置124に対するユーザの各種操作を受け付ける。表示部24は表示装置125に後述のポイントランキング画面などの各種画像を表示する。なお、操作部23はCPU121が入力装置124を制御することで実現される。また、表示部24はCPU121が表示装置125を制御することで実現される。
【0026】
ここで入力装置124に対するユーザの各種操作とは、CPU121に処理を実行させるため、ユーザが操作部23を操る操作をいう。操作部23はユーザから各種操作を受け付ける。クライアント側制御部22は、操作部23がユーザから受け付けた各種操作に基づき、後述するようなユーザの所持ポイントを利用する各種処理を実行する。クライアント側通信部25は、サーバ30と通信する。クライアント側通信部25は、CPU121がクライアントプログラム41を実行し、クライアントプログラム41に従って通信装置123を制御することで実現される。
【0027】
図4のサーバ30は、サーバ側記憶部31、サーバ側制御部32、及びサーバ側通信部33を有する。サーバ側記憶部31は、サーバプログラム51、クライアントプログラム52などのプログラム、そのプログラムが利用するデータ、後述するポイントテーブル53及び特典テーブル54などを記憶している。サーバ側記憶部31は記憶装置132により実現されてもよいし、ネットワーク40を介して接続された記憶装置により実現されてもよい。
【0028】
サーバ側制御部32はサーバ30の全体の制御を行う。サーバ側制御部32はCPU131がサーバプログラム51に記載された処理を実行することにより実現される。サーバ側制御部32は、ポイント管理部55、特典管理部56、ポイント利用制御部57、及び表示制御部58を有する。
【0029】
ポイント管理部55は後述するポイントテーブルを管理する。特典管理部56は後述する特典テーブル54を管理する。ポイント利用制御部57はクライアント20から通知されたポイント利用操作に基づき、所持ポイントに応じた特典をユーザに与えるためのポイント利用制御を行う。表示制御部58は後述のポイントランキング画面などの各種画面をクライアント20に表示させる表示制御を行う。
【0030】
例えばサーバ側制御部32は、サーバ側記憶部31に記憶されているクライアントプログラム52、そのクライアントプログラム52が利用するデータをクライアント20へダウンロードさせるダウンロード処理を行う。サーバ側通信部33は、クライアント20と通信する。サーバ側通信部33はCPU131がサーバプログラム51を実行し、サーバプログラム51に従って通信装置133を制御することで実現される。
【0031】
なお、図4に示した情報処理システム10の機能構成は一例であって、例えば図4に示したサーバ30の機能構成の少なくとも一つがネットワーク40を介して接続された他のサーバやクライアント20の機能構成に含まれていてもよい。また、例えば図4に示したクライアント20の機能構成の少なくとも一つがネットワーク40を介して接続された他のクライアントやサーバ30の機能構成に含まれていてもよい。
【0032】
次に、サーバ30のサーバ側記憶部31に記憶されたポイントテーブル53の構成例について説明する。ポイントテーブル53は、ユーザが所持するポイントに関する情報が設定されている。
【0033】
図5はポイントテーブルについて説明する一例の図である。図5のポイントテーブルは項目として、ユーザID及び所持ポイントを有する。ユーザIDはユーザを識別する識別情報の一例である。所持ポイントは、ユーザが商品の購入やサービスの利用などにより付与されて所持しているポイントを表している。なお、一実施形態におけるポイントという表現は一例であり、特典と交換するために必要な数や量と比較できる表現であれば、他の表現であってもよい。
【0034】
このように、図5のポイントテーブルには、ユーザごとに、そのユーザが貯めたポイントが記録されている。
【0035】
次に、サーバ30のサーバ側記憶部31に記憶された特典テーブル54の構成例について説明する。特典テーブル54は、ユーザが所持ポイントに応じて交換できる特典に関する情報が設定されている。
【0036】
図6は特典テーブルについて説明する一例の図である。図6の特典テーブルは項目として、特定ID、特典名、交換必要ポイント、交換上限数、及び交換済特典数を有する。特典IDは特典を識別する識別情報の一例である。特典名は特典の名称である。交換必要ポイントは、その特典をユーザが得るために必要な所持ポイントを表している。交換上限数は先着順の特典とするために設定される交換の上限数を表している。交換済得点数は、所持ポイントに応じてユーザが交換済みの特典の数を表している。
【0037】
このように、図6の特典テーブルには、特典ごとに、その特典をユーザが得るために必要な所持ポイント、その特典への交換を先着順にするための交換の上限数、及びユーザにより交換済みの特典の数が記録されている。
【0038】
[処理]
次に、クライアント20にポイントランキング画面を表示する処理について図7を参照しつつ説明する。図7はサーバがクライアントにポイントランキング画面を表示させる処理の一例を示すフローチャートである。図7のフローチャートの処理は、ユーザによるポイントランキング画面を表示させるための表示操作を受け付けたクライアント20からの通知に基づき、実行される。
【0039】
ステップS10において、サーバ30のサーバ側制御部32に含まれる表示制御部58は所持ポイントを表す「I」に「0」を設定する。ステップS12において、表示制御部58はポイントテーブル53を参照し、所持ポイントが「0」のユーザ人数をカウントして図8に示すような構成のポイントランキングテーブルに記録する。
【0040】
図8はポイントランキングテーブルについて説明する一例の図である。図8のポイントランキングテーブルは項目として所持ポイント及びユーザ人数を有する。このように、図8のポイントランキングテーブルには、所持ポイントごとに、その所持ポイントを貯めているユーザ人数が記録される。
【0041】
図7のフローチャートのステップS14に戻り、表示制御部58はポイントテーブル53の全ユーザをカウント済みでなければ、ステップS16に進む。ステップS16において表示制御部58は、所持ポイントを表す「I」に「1」を加算したあと、ステップS12に戻り、処理を続ける。
【0042】
つまり、表示制御部58はポイントテーブル53の全ユーザのカウントが終了するまでステップS12~S16の処理を繰り返し行うことで、所持ポイント「I」ごとに、その所持ポイント「I」を貯めているユーザ人数を図8のポイントランキングテーブルに記録できる。図8のポイントランキングテーブルによれば、例えば所持ポイントが「9」に到達しているユーザ人数が「60」であることが分かる。
【0043】
表示制御部58はポイントテーブル53の全ユーザをカウント済みであればステップS14からステップS18に進む。ステップS18において、表示制御部58は例えば図8のポイントランキングテーブルと例えば図9の特典テーブルとを用いて、図10のようなポイントランキング画面1000がクライアント20に表示されるように制御する。
【0044】
図9は特典テーブルの具体例を表した一例の図である。図9の特典テーブルは図6に示した特典テーブルに記録されるデータ例を示している。図9の特典テーブルによれば、例えば特典名「A賞」の交換必要ポイントが「10」であり、交換上限数が「100」であり、交換済特典数が「28」であることが分かる。
【0045】
図10のポイントランキング画面1000は、図9の特典テーブル54に記録されている情報を表示する特典情報表示欄1002と、図8のポイントランキングテーブルに記録されている情報を表示するポイントランキング表示欄1004と、を含む。
【0046】
ユーザは図10の特典情報表示欄1002を閲覧することで、交換上限数が設定されている先着順の特典ごとに、交換済特典数を確認できる。なお、特典情報表示欄1002の交換済特典数に替えて、又は特典情報表示欄1002の交換済特典数と共に、交換上限数から交換済特典数を減算して得られる「特典の残数」が表示されていてもよい。
【0047】
図10のポイントランキング画面1000の特典情報表示欄1002によれば、例えば先着順で「100個」与えられる特典名「A賞」の特典を得たいユーザは、所望の特典の残数「72個」を容易に確認できる。
【0048】
また、ユーザは図10のポイントランキング表示欄1004を閲覧することで、所持ポイントごとに、その所持ポイントを貯めているユーザ人数を確認できる。なお、図10のポイントランキング表示欄1004は、ヒストグラムなどのグラフで表示してもよい。
【0049】
図10のポイントランキング画面1000のポイントランキング表示欄1004によれば、例えば先着順で「100個」与えられる特典名「A賞」の特典を得たいユーザは、交換必要ポイント「10」に到達間近の所持ポイント「9」のユーザ人数が「60」であることや、所持ポイント「8」のユーザ人数が「17」であることを容易に確認できる。
【0050】
これにより、図10のポイントランキング画面1000を閲覧したユーザは、所望の特典の残数を容易に確認できると共に、その特典の交換必要ポイントに到達しそうなユーザ人数など、所持ポイントごとのユーザ人数の散らばり具合を確認できるので、所望の特典を得られる可能性(確率)を判断できる。
【0051】
本実施形態では「1」ポイントごとにユーザ人数を表示したポイントランキング表示欄1004の例を示したが、複数ポイントをまとめてユーザ人数を表示したポイントランキング表示欄1004であってもよい。
【0052】
以上、本実施形態によれば、貯めたポイントに基づいて先着順で与えられる特典の入手の可能性をユーザが判断しやすい新たな仕組みを提供できる。
【0053】
開示した一実施形態の情報処理システム10は例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で変形及び改良が可能である。また、上記した複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で他の構成も取り得ることができ、また、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0054】
10 情報処理システム
20 クライアント
21 クライアント側記憶部
22 クライアント側制御部
23 操作部
24 表示部
25 クライアント側通信部
30 サーバ
31 サーバ側記憶部
32 サーバ側制御部
33 サーバ側通信部
41 クライアントプログラム
42 ポイントランキング表示部
43 ポイント表示部
44 ポイント利用受付部
40 ネットワーク
51 サーバプログラム
52 クライアントプログラム
53 ポイントテーブル
54 特典テーブル
55 ポイント管理部
56 特典管理部
57 ポイント利用制御部
58 表示制御部
1000 ポイントランキング画面
1002 特典情報表示欄
1004 ポイントランキング表示欄
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10