(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-28
(45)【発行日】2023-10-06
(54)【発明の名称】封止部材
(51)【国際特許分類】
F16L 5/02 20060101AFI20230929BHJP
E04B 5/48 20060101ALI20230929BHJP
E04G 21/02 20060101ALI20230929BHJP
【FI】
F16L5/02 J
E04B5/48 Z
E04G21/02 103Z
F16L5/02 L
(21)【出願番号】P 2019233376
(22)【出願日】2019-12-24
【審査請求日】2022-09-05
(73)【特許権者】
【識別番号】302060926
【氏名又は名称】株式会社フジタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】塚本 康誉
【審査官】岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】特開昭60-196488(JP,A)
【文献】特開2011-027416(JP,A)
【文献】特開平09-273667(JP,A)
【文献】実開平05-062131(JP,U)
【文献】特開2015-078741(JP,A)
【文献】特開2017-172748(JP,A)
【文献】実開昭63-067151(JP,U)
【文献】実開昭50-15127(JP,U)
【文献】実開昭61-49849(JP,U)
【文献】実公昭49-45380(JP,Y1)
【文献】特開昭55-155876(JP,A)
【文献】実公昭50-15719(JP,Y1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0016140(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 5/02
E04B 5/48
E04G 21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面及び前記第1面と反対側の第2面を有し、略中央に配管材を挿通可能な貫通孔が設けられた板状部材と、
前記貫通孔の周縁部に沿って設けられた第1弾性部材と、
前記板状部材の前記第2面に設けられた第2弾性部材と、
前記第2面に前記貫通孔の部位から前記板状部材の周縁部に向かって設けられる複数のリブと、
を有し、
前記板状部材は、前記貫通孔の上端部が前記板状部材の周縁部よりも高く配置され、前記第1面が傾斜面を有
し、
前記板状部材の周縁部は、複数のボルトを用いて、前記板状部材及び前記第2弾性部材をスラブに固定可能な複数のボルト孔を含む、
封止部材。
【請求項2】
前記複数のリブは、前記第2面に前記貫通孔の部位から前記板状部材の周縁部に向かって放射状に設けられ
る、
請求項1に記載の封止部材。
【請求項3】
前記第1弾性部材は円環状であり、前記第1弾性部材の一端と他端とが接するように前記配管材の周りを囲う、
請求項1に記載の封止部材。
【請求項4】
前記傾斜面と接続される筒状部材を有し、
前記筒状部材は、前記貫通孔の外側に設けられる、
請求項1に記載の封止部材。
【請求項5】
前記複数のリブは、前記第2面に前記貫通孔の部位から前記板状部材の周縁部に向かって格子状に設けられ
る、
請求項1に記載の封止部材。
【請求項6】
前記筒状部材の内側に、前記第1弾性部材の脱落を防止するストッパが設けられる、
請求項4に記載の封止部材。
【請求項7】
前記板状部材は、周縁部を含むフランジ部を有し、
前記第2弾性部材は前記フランジ部に設けられる、
請求項1に記載の封止部材。
【請求項8】
前記板状部材は、前記貫通孔が平面視において2つに分割されるように、第1板状部材と第2板状部材から構成される、
請求項1に記載の封止部材。
【請求項9】
前記第1板状部材の一端と前記第2板状部材の一端が回動可能に連結されている、
請求項8に記載の封止部材。
【請求項10】
前記第1板状部材の他端と前記第2板状部材の他端とを隣接させた状態で固定する取付部材を有する、
請求項9に記載の封止部材。
【請求項11】
前記配管材は、コンクリートを圧送する圧送管である、
請求項1に記載の封止部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態の1つは、封止部材に関する。例えば本発明の実施形態の1つは、鉄筋コンクリートを含む構造体の開口部からの液体(水分)の侵入を抑制する止水冶具に関する。
【背景技術】
【0002】
マンションやオフィスビルなどに代表される、鉄筋コンクリートを使用して建設される建築物においては、地中に固定される杭、杭に連結される柱や基礎梁を基本的な構造体として用い、この構造体に壁、床又は天井を設けることで施工されることが多い。
【0003】
このような施工方法では、例えば、コンクリート圧送管(以下において、単に圧送管を記す)を介してコンクリートを構造体に流し込み、床又は天井が設けられる。床又は天井などはスラブと呼ばれる。高層階の建築物においては、圧送管を挿通するために下層階のスラブを開口し、スラブを開口された開口部(スラブ開口部)に圧送管を通し、圧送管を継いでいくことで、コンクリートを高層階まで圧送することを可能にしている。また、圧送管を壁やスラブに固定することで、例えば、互いに継がれた圧送管が外れることを抑制する、又は、圧送管内をコンクリートを安定して圧送することができる。特許文献1及び特許文献2では、圧送管を壁やスラブに固定する方法が開示されている。一方、天候や施工状態に伴い、水分や液体が圧送管及びスラブ開口部を介して、上層階から下層階に流れるため、スラブが濡れて作業場が滑りやすくなる、内装が濡れることに伴う内装作業のやり直しなど、作業者の作業に支障をきたす可能性がある。水分や液体が圧送管及びスラブ開口部に侵入することを抑制するため、例えば、圧送管を木板、ビニール、ゴムなどの蓋状部材で蓋をすること、又は、スラブ開口部の周辺にモルタル、バックアップ材、バッカ―材などを用いて土手を設け、水分や液体の侵入を抑制する(止水)方法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平9-126358号公報
【文献】特開2002-349764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コンクリートが圧送管を介して、下層階から上層階に圧送されると、圧送されるコンクリートによって、圧送管が継手方向に引っ張られる。圧送管が継手方向に引っ張られることで、止水のための木板、ビニール、ゴムなどの蓋状部材、又は、モルタル、バックアップ材、バッカ―材などの土手も引っ張られるため、止水のための木板、ビニール、ゴムなどの蓋状部材、又は、モルタル、バックアップ材、バッカ―材などの土手が破損し、水分や液体が圧送管又はスラブ開口部に侵入する可能性がある。
【0006】
本発明の目的の1つは、このような課題を解決するための、圧送管又はスラブ開口部からの液体(水分)の侵入を抑制する封止部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態の1つは封止部材であって、第1面及び前記第1面と反対側の第2面を有し、中央に配管材を挿通可能な貫通孔が設けられた板状部材と、貫通孔の周縁部に沿って設けられた第1弾性部材と、板状部材の第2面に設けられた第2弾性部材と、を有し、板状部材は、貫通孔の上端部が板状部材の周縁部よりも高く配置され、第1面が傾斜面を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態により、圧送管又はスラブ開口部からの液体(水分)の侵入を抑制する封止部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態の1つである封止部材の構成を示す上面図である。
【
図2】本発明の実施形態の1つである封止部材の構成を示す断面図である。
【
図3】本発明の実施形態の1つである封止部材の構成を示す上面図及び断面図である。
【
図4】本発明の実施形態の1つである封止部材の構成を示す上面図及び断面図である。
【
図5】本発明の実施形態の1つである封止部材の構成を示す上面図及び断面図である。
【
図6】本発明の実施形態の1つである封止部材の構成を示す上面図及び断面図である。
【
図7】本発明の実施形態の1つである封止部材の構成を示す上面図及び断面図である。
【
図8】本発明の実施形態の1つである封止部材を開いた状態の構成を示す上面図である。
【
図9】本発明の実施形態の1つである封止部材の構成を示す上面図及び断面図である。
【
図10】本発明の実施形態の1つである封止部材を開いた状態の構成を示す上面図である。
【
図11】本発明の実施形態の1つである封止部材の構成を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の各実施形態について、図面等を参照しつつ説明する。ただし、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0011】
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状などについて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の記号を付し、重複する説明を省略することがある。
【0012】
本願の明細書及び特許請求の範囲(以下「本明細書等」という。)において、実施形態の1つである封止部材は、水分や液体の侵入を抑制する止水冶具である。
【0013】
<1.第1実施形態>
<1-1.封止部材100の構成>
図1及び
図2を用いて、本実施形態の1つである封止部材100の構成について説明する。
図1は、本実施形態の1つである封止部材100を含む建造物10の一部の構成を示す上面図である。
図2(A)は、本実施形態の1つである封止部材100を含む建造物10の一部の構成を一点鎖線A1とA2に沿った断面を示す断面図であり、
図2(B)は、本実施形態の1つである封止部材100を含む建造物10の一部の構成を一点鎖線B1とB2に沿った断面を示す断面図である。ただし、
図1及び
図2に示す構成は一例に過ぎず、本実施形態の1つである封止部材100の構成は、
図1及び
図2に示す構成に限定されるものではない。以下、便宜上、地表面に水平な面(
図2(A)などにおいて点線SLで表記される面)をxy平面とし、当該地表面に対して鉛直方向がz軸であるとして説明を行う。ここで、地表面に水平な面は、例えば、スラブの表面に対して水平な面である。
【0014】
図1及び
図2に示されるように、建造物10の一部は、封止部材100、圧送管140、スラブ160、及びスラブ開口部162を含む。本明細書等において示される例では、圧送管140は、スラブ開口部162、第3孔部111、及び貫通孔(第1孔部)108を通って、z方向に継がれている。封止部材100は、板状部材102、第1弾性部材104、第2弾性部材106、及びアンカーボルト150を有する。本明細書等において、圧送管140は配管材と呼ばれることがある。また、本明細書等において、アンカーボルト、ボルト、ナットなど、各部材に取り付ける部材、各部材を接続する部材、各部材に接続する部材、または、各部材を連結する部材は、取付部材と呼ばれることがある。
【0015】
板状部材102は、第1面20、及び第2面30を有する。第1面20は、スラブ160が配置された側と反対側の面であり、第2面30はスラブ160が配置された側の面である。また、板状部材102は、貫通孔108、複数のボルト孔(第2孔部)110を含む平坦部112、周縁部122、及び、貫通孔108と平坦部112との間に平坦部112に連続して設けられる斜面部114を有する。言い換えると、第1面20は傾斜面を有する。また、板状部材102は、複数のリブ116を有する。板状部材102を形成する材料は、例えば、鉄を主成分とする合金、鋼、樹脂などである。板状部材102を形成する材料は、例えば、人間が乗っても破損しない強度を有する材料であればよい。本明細書等において、板状部材102の形状は、四角形である例が示されるが、板状部材102の形状は四角形に限定されない。板状部材102の形状は、円形状、楕円形状、または四角形以外の多角形状であってもよい。板状部材102の形状は、封止部材100がスラブ開口部162を覆い、スラブ160及びスラブ開口部162からの水分又は液体の侵入を抑制するような形状であればよい。本明細書等において、斜面部114は傾斜面又は傾斜面部と呼ばれることがあり、平坦部112はフランジ部と呼ばれることがある。また、平坦部112は周縁部122を含んでもよい。
【0016】
詳細は後述されるが、本実施形態の1つである封止部材100は、第1面20及び第1面20と反対側の第2面30を有し、封止部材100の略中央に圧送管(配管材)140を挿通可能な貫通孔108が設けられ、周辺部にアンカーボルト150を挿通可能なボルト孔110が設けられた板状部材102と、貫通孔108の周縁部109に沿って設けられた第1弾性部材104と、第2面30に設けられた第2弾性部材106と、を有し、板状部材102は、貫通孔108の上端部120が板状部材102の周縁部122よりも高く配置され、第1面20が傾斜面を有する。本実施形態の1つである封止部材100は、スラブ開口部162を覆うように、アンカーボルト150を用いて、スラブ160に固定(取り付け)される。また、本明細書等において、アンカーボルト、ボルト、ナットなどを用いて固定されることを取り付けする、取り付けると換言してもよい。
【0017】
リブ116は、例えば、溶接、接着等の技術により、板状部材102に接続される。複数のリブ116は、例えば
図1に示されるように、貫通孔108から平坦部112(または板状部材102の周縁部122)に向かって放射状に設けられ、
図2(A)に示されるように、第2面30に設けられる。リブ116を形成する材料は、板状部材102を形成する材料と同様の材料を用いることができる。リブ116の形状は、例えば
図2(A)に示される封止部材100の断面視において、三角形状である。また、本明細書等において、リブ116の個数は8個である例が示されるが、リブ116の個数は8個に限定されない。リブ116の個数は、封止部材100の形状、スラブ開口部162の形状などに合わせて、適宜決定すればよい。また、封止部材100において、複数のリブ116が放射状に設けられることで、リブがない場合と比較して、封止部材100の強度が向上する。また、封止部材100において、隣接するリブ116の間は中空であることで、封止部材100を軽くすることができる。
【0018】
貫通孔108は、板状部材102の中央又は略中央に設けられ、圧送管140を挿通可能である。貫通孔108は、周縁部109、及び上端部120を有する。貫通孔108の上端部120は、板状部材102の周縁部122よりも、z方向においてプラスの方向に設けられる。言い換えると、貫通孔108の上端部120は、板状部材102の周縁部122よりも、高い位置に配置される。貫通孔108の形状は、例えば、円形状、楕円形状、多角形状である。本明細書等において、貫通孔108の形状は、円形状、又は略円形状である。なお、圧送管140の断面形状は円形状でもよく、多角形状でもよい。
【0019】
ボルト孔110は、封止部材100をスラブ160に固定するためのアンカーボルト150を挿通可能な貫通孔である。本明細書等において、ボルト孔110の形状は、貫通孔108と同様の形状とすることができる。また、本明細書等において、ボルト孔110は、板状部材102の四隅(4箇所)に4つ設けられる例を示すが、ここで示される例に限定されない。例えば、ボルト孔110は、封止部材100がスラブ開口部162を覆い、スラブ160及びスラブ開口部162からの水分又は液体の侵入を抑制するように、板状部材102の2箇所以上をスラブ160に固定するように設けられるとよい。
【0020】
なお、本明細書等において、アンカーボルト150をボルト孔110に挿通し、封止部材100をスラブ160に固定する例が示されるが、ここで示された例に限定されない。例えば、封止部材100がボルト孔110を有していない場合、板状部材102の上からモルタル又はコンクリートで固めることで、封止部材100をスラブ160に固定してもよく、平坦部112のスラブ160に対する面を第2弾性部材106に接着剤で固定し、第2弾性部材106のスラブ160に対する面をスラブ160に接着剤で固定してもよい。
【0021】
第1弾性部材104は、圧送管140の周りを囲い、圧送管140と貫通孔108との間に、貫通孔108の周縁部109に沿って設けられる。第1弾性部材104は、例えば、1枚の板状の部材で形成され、第1弾性部材104の一端と他端とが接するように圧送管140の周りを囲うことで、上面視において円環状となる(
図1)。第1弾性部材104を形成する材料は、板状部材102及び圧送管140と接触することで変形する材料であること、板状部材102及び圧送管140と擦れても破損し難い材料であること、また、圧送管140の継手方向への引っ張りによって破損し難い材料であることが好ましい。第1弾性部材104を形成する材料は、例えば、天然ゴム、合成ゴム、再生ゴム、樹脂などである。
【0022】
なお、本実施形態において、第1弾性部材104は、圧送管140と貫通孔108と接するように設けられるが、ここで示される例に限定されない。例えば、
図2(A)において、第1弾性部材104の形状は、Z軸方向に平行又は略平行な方向に延伸された形状であってもよく、リブ116a及びリブ116b、開口部107に接するように設けられてもよい。
【0023】
第2弾性部材106は、第3孔部111、複数の第4孔部113を有する。第3孔部111は、圧送管140を挿通可能な貫通孔である。第4孔部113は、封止部材100をスラブ160に固定するためにアンカーボルト150を挿通可能な貫通孔である。第2弾性部材106は斜面部114と重畳せず、平坦部112とスラブ160の間に設けられる。また、第2弾性部材106は、少なくとも平坦部112の一部及びスラブの一部に設けられ、かつ、接する。なお、第2弾性部材106は、x方向に延在し、リブ116とスラブ160の間に設けられてもよく、複数のリブ116に接するように設けられてもよい。このとき、複数のリブ116は、斜面部114が設けられる側と反対側が、第2弾性部材106に接するように設けられる構成であってもよい。第2弾性部材106を形成する材料は、リブ116、平坦部112、及びスラブ160と接触することで変形する材料であること、リブ116、平坦部112、及びスラブ160と擦れても破損し難い材料であることが好ましい。第2弾性部材106を形成する材料は、第1弾性部材104を形成する材料と同様の材料を用いることができる。
【0024】
アンカーボルト150は、ボルト孔110及び第4孔部113を貫通し、封止部材100及をスラブ160に固定する部材である。
【0025】
図1及び
図2を用いて説明したような封止部材100である止水冶具が、圧送管140を通して、スラブ開口部162を覆うように固定される。本実施形態の1つである封止部材100である止水冶具は、
図1及び
図2を用いて説明したような構成によって、破損又は変形を抑制され、圧送管又はスラブ開口部162からの液体(水分)の侵入を抑制することができる。また、本実施形態の1つである封止部材100である止水冶具は、リブ116を有することで耐荷重が向上し、負荷がかかっても変形を抑制することができる。例えば、作業者などがスラブ160上を移動する際に封止部材100に乗っても、リブ116によって、封止部材100の変形を抑制できる。また、本実施形態の1つである封止部材100である止水冶具は、コンクリートが圧送管140内を圧送し、圧送管140が継手方向に引っ張られても、圧送管140が継手方向に引っ張られた際に受ける力を、例えば、リブ116、第1弾性部材104及び第2弾性部材106で緩和することができる。よって、本実施形態の1つである封止部材100である止水冶具の構造は、液体(水分)の侵入を抑制する構造であると共に、破損又は変形し難い構造である。したがって、高層階の建築物を施工するにあたり、本実施形態の1つである封止部材100である止水冶具を用いることで、スラブが濡れて作業場が滑ることがなく、また、内装が濡れることに伴う内装作業のやり直しをなくすことが可能となる。
【0026】
<1-2.封止部材100の第1の変形例>
図3を用いて、本実施形態の1つである封止部材100の第1の変形例(変形例1)について説明する。
図3(A)は、本実施形態の1つである封止部材100の変形例1の構成を含む建造物10の一部の構成を示す上面図であり、
図3(B)は、本実施形態の1つである封止部材100の変形例1の構成を含む建造物10の一部の構成を一点鎖線B1とB2に沿った断面を示す断面図である。
図1及び
図2と同一、又は類似する構成の説明は、省略されることがある。
【0027】
図3に示されるように、封止部材100の変形例1に係る構成は、
図1及び2に示された封止部材100に係る構成に加えて、筒状部材210、及び、ストッパ212を有する構成である。
【0028】
筒状部材210は、斜面部114に対して平坦部112が設けられる方向とは反対側に、斜面部114に連続し接続される。筒状部材210は、例えば、溶接等の技術により、斜面部114に接続される。筒状部材210を形成する材料は、板状部材102を形成する材料と同様の材料を用いることができる。筒状部材210の内径は、貫通孔108と同一または略同一である。
【0029】
ストッパ212は、筒状部材210に対して圧送管140が配置される側に、筒状部材210の内壁に突出するように設けられる。筒状部材210は、例えば、溶接等の技術により、筒状部材210に接続される。また、ストッパ212を形成する材料は、板状部材102を形成する材料と同様の材料を用いることができる。
図3に示される例では、ストッパ212は圧送管140に接するように設けられるが、ストッパ212と圧送管140の間に隙間があってもよい。また、
図3に示される例では、ストッパ212は貫通孔108に接続されているが、ストッパ212は貫通孔108よりもz軸の正の方向に設けられてもよい。
【0030】
封止部材100が、筒状部材210とストッパ212を有することで、筒状部材210と圧送管140の間に設けられる第1弾性部材104の脱落を、抑制、又は、防止することができる。また、封止部材100は、筒状部材210を有することで、筒状部材210と圧送管140の間に設けられる第1弾性部材104の圧送管140に接触する面積を大きくすることができる。その結果、液体(水分)を、より、侵入し難くすることができる。
【0031】
<1-3.封止部材100の第2の変形例>
図4を用いて、本実施形態の1つである封止部材100の第2の変形例(変形例2)について説明する。
図4(A)は、本実施形態の1つである封止部材100の変形例2の構成を含む建造物10の一部の構成を示す上面図であり、
図4(B)は、本実施形態の1つである封止部材100の変形例2の構成を含む建造物10の一部の構成を一点鎖線C1とC2に沿った断面を示す断面図である。
図1乃至
図3と同一、又は類似する構成の説明は、省略されることがある。
【0032】
図4に示されるように、封止部材100の変形例2に係る構成は、
図1乃至3に示された封止部材100に係る構成に加えて、支持部材220を有する構成である。
【0033】
支持部材220は、例えば、固定部材220a及び220b、ボルト222a及び222b、並びにナット226a及び226bから構成される。固定部材220a及び220bは、一端に孔部224aを有し、他端に孔部224bを有する。固定部材220a及び220bのそれぞれの孔部224a又は224bを向かい合わせになるようにし、圧送管140の周囲に設けられた第1弾性部材104を挟みこみ、ボルト222aを固定部材220a及び220bの一端に設けられた孔部に挿通しナット226aで固定する。同様にして、ボルト222bを固定部材220a及び220bの他端に設けられた孔部に挿通しナット226bで固定する。
【0034】
封止部材100が、支持部材220を有することで、筒状部材210と圧送管140の間に設けられる第1弾性部材104を、圧送管140により密着させ、固定することができる。その結果、封止部材100は、圧送管140の上下動を抑制することができると共に、圧送管又はスラブ開口部162からの液体(水分)の侵入を抑制することができる。
【0035】
なお、支持部材220の構造は変形例2の構造に限定されない。支持部材220の構造は、
図4に示されたような所謂両ボルトで固定される構造以外に、一端をヒンジ状に構成し、他端をボルトとナットで固定する構造であってもよい。
【0036】
<1-4.封止部材100の第3の変形例>
図5を用いて、本実施形態の1つである封止部材100の第3の変形例(変形例3)について説明する。
図5(A)は、本実施形態の1つである封止部材100の変形例3の構成を含む建造物10の一部の構成を示す上面図であり、
図5(B)は、本実施形態の1つである封止部材100の変形例3の構成を含む建造物10の一部の構成を一点鎖線D1とD2に沿った断面を示す断面図である。
図1乃至
図4と同一、又は類似する構成の説明は、省略されることがある。
【0037】
図5に示されるように、封止部材100の変形例3に係る構成は、
図1及び
図2に示された封止部材100に係る構成に対して、貫通孔108の位置が異なる構成である。例えば、スラブ開口部162が、建造物10の内壁近傍に設けられた場合、圧送管140は内壁近傍に配置される。よって、変形例3に係る構成を有する止水冶具を圧送管140に通し、スラブ開口部162を覆うことで、圧送管140又はスラブ開口部162からの液体(水分)の侵入を効率的に抑制することができる。
【0038】
封止部材100の変形例3において、複数のリブ116は、例えば、x軸に対して非対称であり、y軸に対して対称になるように設けられる。なお、封止部材100の変形例3において、スラブ開口部162、リブ116を設ける位置は、
図5に示された例に限定されない。封止部材100の変形例3に係る構成は、スラブ開口部162が設けられる位置に対して、適宜変更することができる。
【0039】
なお、
図5に示されるように、封止部材100係る構成は、第2弾性部材106が平坦部112に重畳し、斜面部114と重ならないように設けられる構成であってもよく、複数のリブ116は、斜面部114が設けられる側と反対側が、スラブ160に接するように設けられる構成であってもよい。
【0040】
<1-5.封止部材100の第4の変形例>
図6を用いて、本実施形態の1つである封止部材100の第4の変形例(変形例4)について説明する。
図6(A)は、本実施形態の1つである封止部材100の変形例4の構成を含む建造物10の一部の構成を示す上面図であり、
図6(B)は、本実施形態の1つである封止部材100の変形例4の構成を含む建造物10の一部の構成を一点鎖線D1とD2に沿った断面を示す断面図である。
図1乃至
図5と同一、又は類似する構成の説明は、省略されることがある。
【0041】
図6に示されるように、封止部材100の変形例4に係る構成は、
図1及び
図2に示された封止部材100に係る構成に対して、複数のリブ116が格子状に設けられる構成である。例えば、封止部材100の変形例4に係る構成において、リブ116e、116f、116g及び116hがy軸に平行又は略平行に設けられ、リブ116a、116b、116c及び116dがx軸に平行又は略平行に設けられる。
【0042】
封止部材100の変形例4において、複数のリブ116が格子状に設けられることで、斜面部114の単位面積当たりに設けられるリブ116が増加するため、斜面部114の単位面積当たりの荷重が低減する(耐荷重が向上する)。したがって、変形例4に係る構成を有する止水冶具は、止水冶具にかかる負荷を軽減することができる。その結果、変形例4に係る構成を有する止水冶具は、さらに破損又は変形を抑制され、圧送管又はスラブ開口部162からの液体(水分)の侵入をさらに、抑制することができる。
【0043】
<2.第2実施形態>
図7及び
図8を用いて、第2実施形態の1つである封止部材300の構成について説明する。
図7(A)は、第2実施形態の1つである封止部材300の構成を含む建造物10の一部の構成を示す上面図であり、
図7(B)は、第2実施形態の1つである封止部材300の構成を含む建造物10の一部の構成を一点鎖線G1とG2に沿った断面を示す断面図である。
図8は、本発明の実施形態の1つである封止部材300を開いた状態の構成を示す上面図である。
図1乃至
図6と同一、又は類似する構成の説明は、省略されることがある。
【0044】
第2実施形態の1つである封止部材300の構成は、第1実施形態の1つである封止部材100の構成と比較して、少なくとも2つの部材を接続し、連結される部分を1箇所有し、ピン止め可能な構造を有し、圧送管140及びスラブ160に固定される構成である。第2実施形態の1つである封止部材300の構成は、セパレート型と呼ばれることもある。第2実施形態においては、主に、第1実施形態と異なる構造を説明する。
【0045】
図7及び
図8に示されるように、封止部材300は、第1板状部材102a、第2板状部材102b、及び蝶番302を有する。蝶番302は、第1板状部材102aと第2板状部材102bの両方に接続される。また、封止部材300は、x方向に対して、蝶番302と反対側にピン止め可能な構造を有する。
【0046】
板状部材102は、第1板状部材102aと第2板状部材102bに分割されている。平坦部112は、第1平坦部112a、及び第2平坦部112bを有する。斜面部114は、第1斜面部114a、及び第2斜面部114bを有する。第1湾曲部108aと第2湾曲部108bが連結されることで、貫通孔108が形成される。
図8に示される例では、貫通孔108は、封止部材300の平面視において、半円状の第1湾曲部108aと半円状の第2湾曲部108bに分割されている。
【0047】
第1板状部材102aは、第1湾曲部108a、複数のボルト孔110aを含む第1平坦部112a、第1湾曲部108aと第1平坦部112aとの間に第1平坦部112aに連続して設けられる第1斜面部114a、及びボルト孔306aを有する第2連結部材304aを有する。第2板状部材102bは、第2湾曲部108b、複数のボルト孔110bを含む第2平坦部112b、第2湾曲部108bと第2平坦部112bとの間に第2平坦部112bに連続して設けられる第2斜面部114b、及びボルト孔306bを有する第2連結部材304bを有する。ここで、第2連結部材304aは第1板状部材102aの他端であり、第2連結部材304bは第2板状部材102bの他端である。
【0048】
第1板状部材102aの一端と第2板状部材102bの一端は、蝶番302を用いて回動可能に連結され、封止部材300は、蝶番302を支点として、開閉可能である。また、第1板状部材102aの他端(第2連結部材304a)と第2板状部材102bの他端(第2連結部材304b)は、ピン止め可能な構造である。ピン止め可能な構造とは、具体的には、第1板状部材102aの他端(第2連結部材304a)はボルト孔306aを有し、第2板状部材102bの他端(第2連結部材304b)はボルト孔306bを有し、ボルト孔306aとボルト孔306bを重ね、ピン状部材をボルト孔306に貫通させることが可能な構造である。封止部材300において、ピン状部材は、例えば、アンカーボルト308である。封止部材300は、アンカーボルト308を用いて、スラブ160に固定される。すなわち、ピン止め可能な構造は、取付部材を用いて、封止部材300をスラブ160に固定することが可能な構造である。封止部材300は、第1板状部材102aの一端と、第2板状部材102bの一端とは、蝶番302を用いて連結され、第1板状部材102aの他端と、第2板状部材102bの他端とは、隣接させた状態で、第2連結部材304a及び304bを用いて連結(固定、取付)される。
【0049】
すなわち、封止部材300は、貫通孔108を中心または略中心として、第1板状部材102a、第1斜面部114a及び第1湾曲部108aを有する第1板状部材102aと、第2板状部材102b、第2平坦部112b及び第2湾曲部108bを有する第2板状部材102bの、2つに分割され、第1板状部材102aと第2板状部材102bのそれぞれの一端が蝶番で連結され、第1板状部材102aと第2板状部材102bのそれぞれの他端がピン止め可能な構造を有する。
【0050】
第2実施形態における封止部材300の構成及び機能は、第1湾曲部108aと第2湾曲部108bが連結された構成において、第1実施形態における封止部材100と同様の構成及び機能を有する。
【0051】
第2実施形態における封止部材300は、開閉可能に構成されることで、圧送管140がスラブ開口部162を通され、かつ、圧送管140が継がれた状態においても、圧送管140に簡単に装着可能である。
【0052】
<3.第3実施形態>
図9乃至
図11を用いて、第3実施形態の1つである封止部材400の構成について説明する。
図9(A)は、第3実施形態の1つである封止部材400の構成を含む建造物10の一部の構成を示す上面図であり、
図9(B)は、第3実施形態の1つである封止部材300の構成を含む建造物10の一部の構成を一点鎖線H1とH2に沿った断面を示す断面図である。
図10は本発明の実施形態の1つである封止部材400を開いた状態の構成を示す上面図である。
図11は本発明の実施形態の1つである封止部材400の変形例を示す上面図である。
図1乃至
図8と同一、又は類似する構成の説明は、省略されることがある。
【0053】
第3実施形態の1つである封止部材400の構成は、第2実施形態の1つである封止部材300の構成と比較して、第2連結部材304a及び第2連結部材304bがなく、連結される部分を2箇所有し、圧送管140及びスラブ160に固定される構成である。また、第3実施形態の1つである封止部材400の構成は、変形例として、蝶番302を有していない構成でもよい。第3実施形態の1つである封止部材400の構成は、第2実施形態の構成と同様にセパレート型と呼ばれることもある。第3実施形態においては、主に、第1実施形態及び第2実施形態と異なる構造を説明する。
【0054】
図9及び
図10に示されるように、封止部材400は、第2実施形態の1つである封止部材300の構成と比較して、第2連結部材304a及び第2連結部材304bがなく、連結部402及び連結部404を有する。
【0055】
図10に示されるように、連結部402は、第1連結部402a及び第3連結部402bを有し、連結部404は、第2連結部404a及び第4連結部404bを有する。第1連結部402aは、開口部406aを有し、第1板状部材102aに接続され、第3連結部402bは、開口部406bを有し、第2板状部材102bに接続される。同様に、第2連結部404aは、開口部408aを有し、第1板状部材102aに接続され、第4連結部404bは、開口部408bを有し、第2板状部材102bに接続される。
【0056】
第2実施形態封止部材の1つである300と同様に、第1板状部材102aの一端と第2板状部材102bの一端は、蝶番302を用いて連結され、第3実施形態封止部材の1つである封止部材400は、蝶番302を支点として、開閉可能である。
【0057】
封止部材400において、第1板状部材102aと第2板状部材102bを連結した状態を説明する。はじめに、封止部材400において、蝶番302を支点として、開いていた第1板状部材102aと第2板状部材102bを、圧送管140を間に挟み込み、蝶番302を支点として、開口部406aと開口部406bが重なるように第1連結部402aと第3連結部402bを接続し、開口部408aと開口部408bが重なるように第2連結部404aと第4連結部404bを接続する。本明細書において、この状態を、第1板状部材102aと第2板状部材102bを閉じた状態と呼んでもよい。次に、固定部材であるボルト410aを、開口部406aと開口部406bを貫通させ、ナット412aで固定する。同様に、固定部材であるボルト410bを、開口部408aと開口部408bを貫通させ、ナット412bで固定する(
図9(A))。以上説明したように、封止部材400は、固定部材を用いて連結される。本明細書において、連結された状態を閉じた状態と呼んでもよい。
【0058】
図11に示されるように、第3実施形態の1つである封止部材400の構成は、変形例として、蝶番302を有していない構成であり、第1板状部材102aと第2板状部材102bを、それぞれ独立に設ける構成であってもよい。第1板状部材102aと第2板状部材102bは、圧送管140を間に挟み込み、
図9及び
図10で説明された接続方法と同様に互いに接続され、閉じた状態となる。また、第1板状部材102aと第2板状部材102bは、接続された後に、
図9及び
図10で説明された固定方法(取付方法)と同様に固定(取り付け)され、閉じた状態となる。第1板状部材102aと第2板状部材102bが、それぞれ独立に設けられることで、封止部材400を圧送管140に取り付ける際の自由度が増すため、取り付け易い封止部材400を提供することができる。
【0059】
なお、第3実施形態における封止部材400は、第1実施形態及び第2実施形態における封止部材と同様に、アンカーボルトをボルト孔110に貫通させ、スラブ160に固定する。また、連結部402と連結部404を形成する材料は、板状部材102を形成する材料と同様の材料を用いることができる。さらに、連結部402と連結部404は、例えば、溶接等の技術により、板状部材102に接続されてもよく、板状部材と一体形成されてもよい。
【0060】
第3実施形態における封止部材400の構成及び機能は、第1実施形態における封止部材100及び第2実施形態における封止部材300と同様の構成及び機能を有する。
【0061】
第3実施形態における封止部材400は、連結される部分を2箇所有することで、より強く締めることができる。その結果、圧送管140と第1弾性部材104、第1弾性部材104と封止部材400を、より強く密着させることができる。したがって、第3実施形態における封止部材400を用いた止水冶具は、圧送管又はスラブ開口部162からの液体(水分)の侵入をさらに、抑制することができる。
【0062】
本発明の実施形態として上述した各実施形態又は各変形例は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。各実施形態又は各変形例を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【0063】
上述した各実施形態又は各変形例によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、または、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと理解される。
【符号の説明】
【0064】
10:建造物、100:封止部材、102:板状部材、102a:第1板状部材、102b:第2板状部材、104:第1弾性部材、106:第2弾性部材、107:開口部、108:貫通孔(第1孔部)、108a:第1湾曲部、108b:第2湾曲部、109:周縁部、110:ボルト孔(第2孔部)、110a:ボルト孔(第2孔部)、110b:ボルト孔(第2孔部)、111:第3孔部、112:平坦部、112a:第1平坦部、112b:第2平坦部、113:第4孔部、114:斜面部、114a:第1斜面部、114b:第2斜面部、116:リブ、116a:リブ、116b:リブ、116c:リブ、116d:リブ、116e:リブ、116f:リブ、116g:リブ、116h:リブ、120:上端部、122:周縁部、140:圧送管、150:アンカーボルト、160:スラブ、162:スラブ開口部、210:筒状部材、212:ストッパ、220:支持部材、220a:固定部材、220b:固定部材、222a:ボルト、222b:ボルト、224a:孔部、224b:孔部、226a:ナット、226b:ナット、300:封止部材、302:蝶番、304a:第2連結部材、304b:第2連結部材、306:ボルト孔、306a:ボルト孔、306b:ボルト孔、308:アンカーボルト、400:封止部材、402:連結部、402a:第1連結部、402b:第3連結部、404:連結部、404a:第2連結部、404b:第4連結部、406a:開口部、406b:開口部、408a:開口部、408b:開口部、410a:ボルト、410b:ボルト、412a:ナット、412b:ナット