(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-29
(45)【発行日】2023-10-10
(54)【発明の名称】検測装置
(51)【国際特許分類】
E02F 9/26 20060101AFI20231002BHJP
E02F 9/20 20060101ALI20231002BHJP
【FI】
E02F9/26 B
E02F9/20 N
(21)【出願番号】P 2022535160
(86)(22)【出願日】2020-12-16
(86)【国際出願番号】 KR2020018404
(87)【国際公開番号】W WO2021145575
(87)【国際公開日】2021-07-22
【審査請求日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】10-2020-0004272
(32)【優先日】2020-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522228986
【氏名又は名称】ググシステム カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【氏名又は名称】芦北 智晴
(74)【代理人】
【識別番号】100207022
【氏名又は名称】小島 弘之
(72)【発明者】
【氏名】リ サンリョン
【審査官】湯本 照基
(56)【参考文献】
【文献】特許第3869792(JP,B2)
【文献】国際公開第02/040783(WO,A1)
【文献】特開2017-072425(JP,A)
【文献】特開2008-274585(JP,A)
【文献】特開2015-045145(JP,A)
【文献】特開2017-068454(JP,A)
【文献】国際公開第2013/077309(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0259373(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/26
E02F 9/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設機械におけるバケット(bucket)、アーム(arm)及びブーム(boom)のうち少なくとも一つが含まれた作業部の姿勢情報を獲得する獲得部と;
前記作業部のレベル情報が表示されるインタフェース部をターゲットに前記姿勢情報を送信する第1の通信部と;
ゼロ信号を生成する調節部と;
他の建設機械と通信する第2の通信部と;を含み、
前記調節部は、前記第2の通信部を通じて前記他の建設機械から特定の姿勢情報が受信されると、前記ゼロ信号を生成し、
前記第1の通信部は、前記特定の姿勢情報と前記ゼロ信号とを前記インタフェース部に伝送し、
前記ゼロ信号は、前記特定の姿勢情報が反映された特定のレベル情報を基準値に設定するように前記インタフェース部を制御することを特徴とする検測装置。
【請求項2】
前記獲得部は、前記建設機械のボディまたは操縦室に設置された位置把握手段から前記建設機械の位置情報を獲得し、
前記第1の通信部は、前記位置情報を前記インタフェース部に伝送し、
前記レベル情報には、前記姿勢情報、前記姿勢情報の第1の加工情報、前記位置情報、前記位置情報の第2の加工情報、及び、前記姿勢情報と前記位置情報との両方に基づく第3の加工情報のうち少なくとも一つが含まれることを特徴とする請求項1に記載の検測装置。
【請求項3】
前記第1の通信部は、開始お知らせ、前記ブームの角度、前記アームの角度、前記バケットの角度、前記建設機械におけるボディのx軸角度、前記ボディのy軸角度、前記ボディのz軸角度、緯度、経度、高度、方位角、その他の情報、終了のお知らせの順に配列されるパケットを生成し、前記インタフェース部に前記パケットを無線伝送することを特徴とする請求項1に記載の検測装置。
【請求項4】
前記第1の通信部は、前記姿勢情報を構成する複数の詳細情報のそれぞれに対して固有の区分子を付与し、
前記第1の通信部は、固有の前記区分子と一部の詳細情報とを1セットにするパケットを前記インタフェース部へ無線伝送し、
前記インタフェース部において、前記区分子は複数の詳細情報を組み合わせて前記姿勢情報の復元時に使用されることを特徴とする請求項1に記載の検測装置。
【請求項5】
前記アームの端部または前記バケットに設置された末端センサに連結された有線のラインに前記獲得部が連結され、または前記アームの真ん中または前記ブームに設置される中間センサに連結される有線のラインに前記獲得部が連結され、
前記第1の通信部は、前記獲得部から前記姿勢情報を伝達され、前記建設機械の操縦室に設置された前記インタフェース部をターゲットに前記姿勢情報を無線で送信することを特徴とする請求項1に記載の検測装置。
【請求項6】
前記獲得部及び前記第1の通信部は、前記建設機械の操縦室に設置されるケースに共に実装され、
前記獲得部は、前記姿勢情報を感知するセンサに有線連結され、
前記第1の通信部は、前記操縦室に設置された前記インタフェース部をターゲットに前記姿勢情報を無線送信することを特徴とする請求項1に記載の検測装置。
【請求項7】
前記インタフェース部は、ディスプレイと;前記ディスプレイに表示可能に前記姿勢情報を処理する処理手段と;前記第1の通信部と無線通信する通信モジュールと;が設けられたスマート機器を備え、
前記処理手段は、既に配布されたソフトウェアに該当するレベルアプリケーションを用いて前記姿勢情報を前記ディスプレイに表示可能な前記レベル情報に変換し、
前記第1の通信部は、ブルートゥース(登録商標)またはWi-Fi(登録商標)を用いて前記通信モジュールに前記姿勢情報を伝送し、
前記第1の通信部は、前記レベルアプリケーションに定義されたプロトコルに合わせて前記姿勢情報を発信することを特徴とする請求項1に記載の検測装置。
【請求項8】
前記第1の通信部は、固有情報を前記インタフェース部に提供し、
前記第1の通信部は、前記固有情報に対する完全性が認証された特定のインタフェース部に対してのみ前記姿勢情報を提供することを特徴とする請求項1に記載の検測装置。
【請求項9】
前記第1の通信部の通信閾値の範囲は、前記建設機械の幅及び長さの範囲内で決定され、
前記第1の通信部は、前記建設機械に位置する特定のインタフェース部のみを対象に無線通信することを特徴とする請求項1に記載の検測装置。
【請求項10】
前記調節部は、ユーザの操作によりゼロ信号を生成し、
前記第1の通信部は、前記ゼロ信号を前記インタフェース部に提供し、
前記ゼロ信号は、現在表示中の特定のレベル情報を基準値に設定するように前記インタフェース部を制御することを特徴とする請求項1に記載の検測装置。
【請求項11】
現在表示中の特定のレベル情報を基準値に設定するように、前記インタフェース部を制御するゼロ信号を生成する前記調節部が設けられ、
前記建設機械の操縦室には、手で操作可能なゼロ調節ボタンまたは足で操作可能なゼロ調節ペダルが設けられ、
前記調節部は、ユーザによって前記ゼロ調節ボタンまたは前記ゼロ調節ペダルが操作されると、前記ゼロ信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の検測装置。
【請求項12】
前記第1の通信部は、前記ゼロ信号が生成された時点で前記インタフェース部に提供され、または前記獲得部を通じて獲得された特定の姿勢情報を、前記第2の通信部に伝達し、
前記第2の通信部は、前記特定の姿勢情報を前記他の建設機械に伝送することを特徴とする請求項1に記載の検測装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械の姿勢、作業位置などのレベル情報を検測、または把握できる検測装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
建設機械が当初設計された動作数値に合わせて作業を進めることができるように、レベル装置を使用することができる。
【0003】
一例として、建設機械に該当する掘削機は土を掘る作業を行うための重装備であって、複数の建設機械(掘削機、ローダー、ドーザーなど)の中で最も広く使われる土工装備である。道路、空港、団地造成などのように大部分の土木工事及び建築工事に先行される最も基本的な工事である土工事に掘削機が使われる。
【0004】
掘削機から土工事作業のトンネル掘り作業(以下、「掘削作業」という)を進めるには、工事現場のうち掘削しようとする作業位置や領域及び掘削深さを測量する作業が求められる。すなわち、掘削作業には掘削機の運転のために運転者と一緒に、掘削機の作業を誘導するための作業誘導者が投入され、さらに工事現場の設計図面を確認しながら掘削深さを運転者に伝達するための測量技師が投入され、掘削作業後に掘削レベル測量機及び測量棒を用いて手動的な測量作業を遂行しながら掘削作業を進めることになる。
【0005】
ところが、従来のように測量技師が直接現場に投入されて測量作業を手動測定方式によって進行した後に伝達することになれば、掘削機の運転者が経験的な判断によって掘削作業が行われ、正確な掘削作業が難しく、掘削機により掘削する度に毎回測量作業が行われるため、全般的な作業時間が遅れて工期が長くなってしまうという問題がある。
【0006】
最近には、掘削機にセンサなどを設置した後、掘削作業による変位を自動的に測定できる装備を掘削機に装着して掘削機の運転者が直接モニターできる方式である自動測定方式が海外から開発されて使われている。
【0007】
韓国特許登録第10-1629716号には、衛星航法装置(GPS)なしに座標を測量して作業に必要な測量情報を取得する技術が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、建設機械の各種姿勢情報を収集してインタフェース部に送る検測装置の提供にその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による検測装置は、建設機械におけるバケット(bucket)、アーム(arm)及びブーム(boom)のうち少なくとも一つが含まれた作業部の姿勢情報を獲得する獲得部と;前記作業部のレベル情報が表示されるインタフェース部をターゲットに前記姿勢情報を無線で送信する第1の通信部と;を含むことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の検測装置によれば、建設機械に設置された各種センサから獲得された情報を収集すると共に、収集した情報を無線でインタフェース部に提供することができる。
【0012】
検測装置の無線通信規格に符合する多様な種類のインタフェース部を用いて建設機械に対するレベル情報の表示が可能である。一例として、ブルートゥース(登録商標)通信またはWi-Fi(登録商標)通信するスマートフォン、タブレットなどの各種スマート機器が検測装置のインタフェース部として使われることができる。
【0013】
既存の有線のモニタとは違って、有線のラインによる干渉が排除されるので、インタフェース部は操縦室内の多様な位置に設置できる。
【0014】
また、本発明の検測装置は、建設機械に設置された各種センサから獲得されたセンシング値に該当するローデータ(Raw data)をそのままインタフェース部に提供することができる。
【0015】
インタフェース部は、様々な製作業者が参加するプール(pool)、例えばグーグル(登録商標)の「Play STore」(商標)に登録されたアプリケーションを用いて該当ローデータを処理して表示する各種スマート機器を含むことができる。関連アプリケーションが設置されたインタフェース部は、ローデータを用いて多様な種類のレベル情報を生成し、様々なデザインのメニューを通じて表示することができる。
【0016】
本発明によれば、複数の建設機械が一緒に作業する状況を考慮して、特定の検測装置から無線送信された姿勢情報が他の建設機械において誤って用いられる問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明に係る検測装置を示すブロック図である。
【
図3】姿勢情報及び加工情報を説明するための概略図である。
【
図4】姿勢情報及び加工情報を説明するための概略図である。
【
図5】第1の通信部からインタフェース部へ無線送信される第1のパケット形式を示す概略図である。
【
図6】第1の通信部からインタフェース部へ無線送信される第2のパケット形式を示す概略図である。
【
図8】インタフェース部に表示されるメイン画面を示す概略図である。
【
図9】インタフェース部に表示されるバケット設定画面を示す概略図である。
【
図10】インタフェース部に表示されるボディ設定画面を示す概略図である。
【
図11】本発明の実施形態に係るコンピューティング装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
〔発明を実施するための最善の形態〕
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は多様な相異した形態で具現することができ、ここで説明する実施形態に限定するものではない。
【0019】
図1は、本発明に係る検測装置100を示すブロック図である。
【0020】
図2は、本発明に係る検測装置100を示す概略図である。
【0021】
図面に示す検測装置100は、獲得部190、第1の通信部110、第2の通信部120、位置把握手段130及び調節部150を含むことができる。
【0022】
獲得部190は、建設機械1におけるバケット(bucket)9、アーム(arm)7及びブーム(boom)5のうち少なくとも1つが含まれた作業部の姿勢情報を獲得できる。
【0023】
建設機械1は、建設、土木現場で使用される各種機械として、掘削機、ローダー、クレーン、ドーザーなどを含むことができる。作業部は、建設機械1において、地面に支持される車輪とボディ3とを除いて、実際の建設作業で動作する各種ブーム(boom)、アーム(arm)、バケット(bucket)などを含むことができる。車輪が付いたボディ3または地面に固定されたボディ3に回転可能に連結され、または直線移動可能に連結された柱状または棒状の部材を含むことができる。アーム(arm)は、ブームを介してボディ3に対面する各種部材であって、ブームの端部に回転または移動可能に連結される。バケット(bucket)は、アームの端部に設置され、地面を掘り、または土を汲み出す作業を行う。本明細書においてバケットは、当該バケットだけでなく、アームの端部に設置される各種作業具を示す。
【0024】
獲得部190は、バケット9、アーム7またはブーム5のいずれかに直接設置されるセンサ20を含むことができる。この場合、獲得部190は、姿勢情報を直接獲得することができる。または、獲得部190は、当該センサ20から測定値を受け取る方式で姿勢情報を獲得することができる。
【0025】
姿勢情報は、ブームの長さ、及び、ボディ3に対するブームの角度が有り得る。
【0026】
姿勢情報は、アームの長さ、及び、ボディ3またはブームに対するアームの角度が有り得る。
【0027】
姿勢情報は、バケットの長さ、及び、ボディ3、ブームまたはアームのいずれかに対するバケットの角度が有り得る。
【0028】
ブームの長さ、アームの長さ、バケットの長さは事前に獲得できる。
【0029】
ブームの角度と、アームの角度と、バケットの角度とは、エンコーダ、傾斜センシング手段21などを用いて測定できる。傾斜センシング手段21は、ブーム、アーム及びバケットの各節点ごとに設置され、傾斜角を測定することができる。傾斜センシング手段21は、建設機械1から作業部に対する駆動状態を運転者に提供するとともに、座標を測量するインタフェース部200のための獲得部190に提供するように形成できる。
【0030】
獲得部190は、さらに、建設機械1のボディ3または操縦室2に設置されたGPS等の位置把握手段130から建設機械1の位置情報を獲得できる。位置把握手段130は、獲得部190に設置され、あるいはジャイロセンシング手段23または傾斜センシング手段21に設置できる。
【0031】
位置情報は、互いに直交するx軸、y軸、z軸が形成する3次元空間上において、建設機械1のボディ3のx軸座標と、y軸座標と、z軸座標と、x軸を中心に回転したボディ3の角度と、y軸を中心に回転したボディ3の角度と、z軸を中心に回転したボディ3の角度とを含むことができる。x軸、y軸、z軸に対するボディ3の回転角度は、ジャイロセンシング手段23などを通じて獲得できる。ジャイロセンシング手段23は、ボディ3上に設置され、姿勢に応じた回転角度を測定できる。
【0032】
以上の姿勢情報及び位置情報を使用して、三角関数を用いた演算により、実際の建設作業を遂行するバケットまたはアームの高さや距離などの現在位置が算出できる。
【0033】
第1の通信部110は、作業部のレベル情報が表示されるインタフェース部200をターゲットに姿勢情報を無線で送信できる。第1の通信部110は、姿勢情報とは別に位置情報をインタフェース部200へ無線送信できる。または、第1の通信部110は、位置情報を姿勢情報に含めて、位置情報が追加された姿勢情報をインタフェース部200に送信できる。
【0034】
一例として、獲得部190は、ブーム、アーム、バケットに設置されたセンサ20から作業部の姿勢情報を獲得することができる。獲得部190は、建設機械1のボディ3または操縦室2に設置された位置把握手段130から建設機械1の位置情報を獲得できる。
【0035】
第1の通信部110は、位置情報をインタフェース部200に伝送できる。インタフェース部200に表示されるレベル情報には、姿勢情報、姿勢情報の第1の加工情報、位置情報、位置情報の第2の加工情報、及び、姿勢情報と位置情報の両方に基づく第3の加工情報のうち少なくとも一つが含まれる。
【0036】
一例として、姿勢情報のうちバケットの角度情報は、アームを基準とするバケットの角度を示すことができる。当該姿勢情報がそのままレベル情報としてインタフェース部200に表示され得る。一方、姿勢情報のうちアームの角度情報は、ブームを基準とするアームの角度を示すことができる。この際、バケットの角度情報とアームの角度情報とを適切に演算すると、ブームを基準とするバケットの角度が算出できる。このように姿勢情報を入力して演算が行われた結果値が加工情報に該当され得る。
【0037】
第1の加工情報には、姿勢情報に基づいて演算された結果値を含むことができる。
【0038】
第2の加工情報には、位置情報に基づいて演算された結果値を含むことができる。
【0039】
第3の加工情報には、姿勢情報及び位置情報を併せて適用して演算された結果値を含むことができる。
【0040】
図3及び
図4は、姿勢情報及び加工情報を説明するための概略図である。
【0041】
傾斜センシング手段21は、複数設けることができる。各傾斜センシング手段21は、ボディ3を基準とするブームの角度(θ1)と、ブームとアームとの間の角度(θ2)と、アーム7とバケットとの間の角度(θ3)とをそれぞれ測定するように設置する。具体的に、一部の傾斜センシング手段21は、ボディ3とブームとが互いに連結される節点に設置され、ボディ3とブームとの角度(θ1)を測定することができる。一部の傾斜センシング手段21は、ブームとアームとが互いに連結される節点に設置され、ブームとアームとの角度(θ2)を測定することができる。一部の傾斜センシング手段21は、アームとバケットとが互いに連結される節点に設置され、アームとバケットとの角度(θ3)を測定することができる。
【0042】
ジャイロセンシング手段23は、建設機械1のボディ3の回転運動による回転有無を感知できる。ジャイロセンシング手段23は、ボディ3の回転運動による回転角度(θ4)を測定することができる。ジャイロセンシング手段23は、建設機械1の回転駆動可能に設計されたボディ3において、真北方向、すなわち上下軸を基準として回転するボディ3の姿勢を感知して回転角度(θ4)を測定することができる。本実施形態において、ジャイロセンシング手段23は、重力方向に平行なz軸を回転中心とする回転角度(θ4)を測定している。これ以外にもジャイロセンシング手段23は、x軸を回転中心とする回転角度と、y軸を回転中心とする回転角度とを測定することができる。
【0043】
姿勢情報及び位置情報のうち少なくとも1つを入手したインタフェース部200は、傾斜センシング手段21、ジャイロセンシング手段23などのセンサ20から入手された測定値を基にボディ3の位置に対する装備基準点(作業部基準点、P2)座標を測量することができる。
【0044】
インタフェース部200は、第1の通信部110から姿勢情報または位置情報を無線で受信し、当該情報を処理してレベル情報を生成することができる。レベル情報には、ユーザが掘削などの建設作業時に直接参照する数値情報が含まれる。一例として、レベル情報は、現在バケットの空間座標などを含むことができる。
【0045】
インタフェース部200は、掘削作業のために位置したボディ3の基準となる座標を測量するものの、バケットが位置した地点を初期基準点(P1)に設定し、初期基準点(P1)を基準に傾斜センシング手段21を通じて獲得された角度(θ1)(θ2)(θ3)と共に既に把握された装備の長さ(a)(b)(c)を用いてボディ3の固定位置である装備基準点(P2)座標を測量するように構成される。
【0046】
初期基準点(P1)は、作業者により座標値を測量した後、インタフェース部200を通じて設定入力することができる。
【0047】
インタフェース部200は、ボディ3の回転運動に伴って変更されたバケットの新たな位置座標を測量可能に形成することができる。すなわち、建設機械1においてボディ3に対する装備基準点(P2)を基準としてボディ3が回転駆動した後のバケットに対する位置座標を測量できるようにインタフェース部200が形成される。
【0048】
インタフェース部200は、バケットの位置からボディ3の間に存在する各作業部の長さと傾斜センシング手段21から入手された角度(θ1)(θ2)(θ3)を通じて装備基準点(P2)に対する座標が計算できる。すなわち、インタフェース部200は、既に格納された建設機械1のブームとアームとバケットとのそれぞれの長さ固定値によって取得される長さ(a)(b)(c)と傾斜センシング手段21から入手されるブームとアームとバケットとに対するすべての角度(θ1)(θ2)(θ3)測定値によりバケットが位置する初期基準点(P1)からボディ3の位置を測量して装備基準点(P2)に対する座標を計算することができる。装備基準点(P2)は、x軸位置と、y軸位置と、z軸位置とを含むことができる。装備基準点(P2)には、各軸を基準とする回転角度をさらに含むことができる。
【0049】
インタフェース部200は、ボディ3が位置した装備基準点(P2)を基準にバケットの位置に対する座標値が連続的に測量されるように演算作業を継続して行うことができる。これに合わせて、センサ20、獲得部190、第1の通信部110もリアルタイムで姿勢情報をインタフェース部200に提供できる。
【0050】
インタフェース部200は、ジャイロセンシング手段23からボディ3の回転が感知されると、ボディ3の回転駆動により変更されたバケットの座標値を再測量して算出することができる。
【0051】
本発明に係る第1の通信部110は、設定プロトコルを満たす通信モジュールが装着された多様な種類のインタフェース部200と通信することができる。
【0052】
【0053】
図5は、第1の通信部110からインタフェース部200へ無線送信される第1のパケット形式を示す概略図である。第1のパケット形式は、直列併合データフォーマット方式であり得る。
【0054】
第1の通信部110は、姿勢情報を構成する複数の詳細情報に対して区分子を付与することができる。第1の通信部110は、区分子と詳細情報が含まれたパケットをインタフェース部200へ無線伝送できる。区分子は、インタフェース部200で複数の詳細情報を組み合わせて姿勢情報を復元するために使用できる。
【0055】
一例として、第1の通信部110は、開始お知らせ「ST」、ブームの角度「98.1」、アームの角度「47」、バケットの角度「-70」、建設機械1におけるボディ3のx軸角度「30」、ボディ3のy軸角度「40」、ボディ3のz軸角度「50」、ボディ3の緯度「4124.3963、N」、経度「08151.6838、W」、高度「280.2M」、方位角「170」、その他の情報「1」、「0」、「1」、終了のお知らせ「END」の順に配列されるパケットpを生成することができる。複数の詳細項目は「:」などの区分子によって互いに区分できる。
【0056】
第1の通信部110は、複数のセンサ20から入手された各種姿勢情報、位置情報を設定プロトコル形式に合わせて配列してパケット化できる。第1の通信部110は、インタフェース部200に該当パケットを無線伝送することができる。
【0057】
設定プロトコルに従って動作するインタフェース部200は、
図5のパケットが受信されれば、「ST」を開始お知らせと把握できる。インタフェース部200は、STを基準にすぐ次の数値「98.1」をブームの角度と把握できる。インタフェース部200は、「98.1」の次の「47」をアームの角度と把握できる。インタフェース部200は、「47」の次の「-70」をバケットの角度と把握できる。インタフェース部200は、「-70」の次の「30」をボディ3のx軸角度と把握できる。インタフェース部200は、「30」の次の「40」をボディ3のy軸角度と把握できる。インタフェース部200は、「40」の次の「50」をボディ3のz軸角度と把握できる。インタフェース部200は、「50」の次の「4124.3963、N」をボディ3の緯度と把握できる。インタフェース部200は、「4124.3963、N」の次の「08151.6838、W」をボディ3の経度と把握できる。インタフェース部200は、「08151.6838、W」の次の「280.2M」をボディ3の高度と把握できる。インタフェース部200は、「280.2M」の次の「170」を方位角と把握できる。インタフェース部200は、「170」の次の「1」、「0」、「1」をゼロ信号などのその他の情報として把握できる。インタフェース部200は、「END」が感知されれば、該当パケットが終了したと把握できる。
【0058】
図6は、第1の通信部110からインタフェース部200へ無線送信される第2のパケット形式を示す概略図である。
【0059】
第1の通信部110は、レベル情報を構成する複数の詳細情報のそれぞれに固有の区分子を付与することができる。
【0060】
第1の通信部110は、固有の区分子と一部の詳細情報を1セットとするパケットpをインタフェース部200へ無線伝送できる。
【0061】
一例として、第1の通信部110は、ブーム角度に固有の第1の区分子Aを付与することができる。第1の区分子Aには、ブーム角度のセンシング値である98.1がマッチングされ、第1の区分子Aと「98.1」とを1セットとするパケットpが生成される。第1の通信部110は、パケットpをインタフェース部200へ無線送信できる。
【0062】
第1の通信部110は、アーム角度に固有の第2の区分子Bを付与することができる。第2の区分子Bには、アーム角度のセンシング値である47がマッチングされ、第2の区分子Bと「47」とを1セットとするパケットpが生成される。第1の通信部110は、パケットpをインタフェース部200へ無線送信できる。
【0063】
第1の通信部110は、バケット角度に固有の第3の区分子Cを付与することができる。第3の区分子Cには、バケット角度のセンシング値である-70がマッチングされ、第3の区分子Cと「-70」とを1セットとするパケットpが生成される。第1の通信部110は、パケットpをインタフェース部200へ無線送信できる。
【0064】
第1の通信部110は、ボディ3のx軸角度に固有の第4の区分子Dを付与することができる。第4の区分子Dには、x軸角度のセンシング値である30がマッチングされ、第1の通信部110により第4の区分子Dと「30」とを1セットとするパケットpが生成される。第1の通信部110は、パケットpをインタフェース部200へ無線送信できる。
【0065】
このような順次並列データフォーマット方式によれば、複数のデータが高速でインタフェース部200に伝送できる。
【0066】
固有の区分子は、インタフェース部200において複数の詳細情報を組み合わせて姿勢情報を復元するために使用される。姿勢情報の復元過程において第1時点のパケットと第2時点のパケットとが混ざらないように、各区分子には時間情報が含まれる。
【0067】
一例として、第1時点で生成されたバケット角度パケットには、区分子C、時間情報t1、センシング値-70が含まれる。第2時点で生成されたバケット角度パケットには、区分子C、時間情報t2、センシング値-72が含まれる。
【0068】
固有の区分子は、複数種類の詳細情報を区分して復元するためのものであって、同じ種類の詳細情報については同一の区分子が付与されることがある。同じ種類の詳細情報は、同一のセンサ20において時間差をもって出力されたセンシング値に基づいているので、各センシング値が生成された時間が追加されれば、同じ種類の詳細情報が時間別に区分される。インタフェース部200は、同一の時間情報を有する代わりに、互いに異なる区分子を有するパケットを収集して、当該時間情報が示す時点の姿勢情報を復元することができる。
【0069】
センサ20の動作に必要な電力の供給のため、各センサ20は、獲得部190に有線連結できる。獲得部190は、センサ20の制御信号及び駆動電力を有線のラインを通じてセンサ20に提供することができる。一例として、アームの端部またはバケットに設置された末端センサ20に連結された有線のラインに獲得部190が電気的に連結できる。または、アームの真ん中またはブームに設置される中間センサ20に連結される有線のラインに獲得部190が連結できる。
【0070】
第1の通信部110は、獲得部190から姿勢情報が伝達され、建設機械1の操縦室2に設置されたインタフェース部200をターゲットに姿勢情報を無線で送信することができる。
【0071】
インタフェース部200は、ユーザが建設機械1を利用した作業時に参照できるレベル情報を提供することができる。ユーザにレベル情報を提供するためにインタフェース部200は、ユーザが位置した操縦室2に設置できる。獲得部190と第1の通信部110とが一つのケースに実装される場合、外部に露出した有線のラインはセンサ20と獲得部190との間にのみ存在できる。本実施形態によれば、操縦室2に配置されるインタフェース部200は、有線のラインによる干渉が原則的に排除されるので、多様な位置に設置可能である。また、インタフェース部200に連結される有線のラインによってユーザの視野が妨害されたりする現象がない。また、ユーザは、自分が所望するインタフェース部200を自由に選択して使用することができる。
【0072】
獲得部190及び第1の通信部110は、建設機械1の操縦室2に設置されるケースに一緒に実装できる。この時、獲得部190は、姿勢情報を感知するセンサ20、例えば傾斜センシング手段21または位置把握手段130に有線連結できる。第1の通信部110は、当該操縦室2に設置されたインタフェース部200をターゲットに、姿勢情報を無線送信することができる。本実施形態によれば、獲得部190及び第1の通信部110は、インタフェース部200のような操縦室2の空間に配置することができる。その結果、無線電波の伝達を妨害する各種設備が配置された工事現場にもかかわらず、第1の通信部110とインタフェース部200との間の通信が正確かつ迅速に行われることができる。
【0073】
図7は、インタフェース部200を示す概略図である。
【0074】
インタフェース部200は、ディスプレイ210と、ディスプレイ210に表示可能に姿勢情報を処理する処理手段230と、第1の通信部110と無線通信する端末通信モジュール250とが設けられたスマート機器を含むことができる。
【0075】
処理手段230は、既に配布されたソフトウェアに該当するレベルアプリケーションを用いて姿勢情報をディスプレイ210に表示可能なレベル情報に変換できる。
【0076】
第1の通信部110は、ブルートゥースまたはWi-Fiを用いて端末通信モジュール250に姿勢情報を伝送することができる。第1の通信部110は、レベルアプリケーションに定義されたプロトコルに合わせて姿勢情報を発信できる。本実施形態によれば、当該レベルアプリケーションが設置されていなければ、インタフェース部200は、第1の通信部110と通信できない。
【0077】
ディスプレイ210と、処理手段230と、端末通信モジュール250とを有するスマート機器は、スマートフォンと、7インチ以上のディスプレイ210を有するタブレットとが含まれる。ユーザは、自分が所望するスマート機器を自由に選択し、選択された機器にレベルアプリケーションをダウンロードして設置する簡単な手続きを通じて、第1の通信部110と通信してレベル情報を表示できるインタフェース部200を設けることができる。
【0078】
一方、複数の建設機械1が一緒に作業する作業現場を考慮して、特定の建設機械1の姿勢情報が他の建設機械または他のスマート機器に影響を与えないようにする必要がある。
【0079】
一例として、第1の通信部110は、固有情報をインタフェース部200に提供することができる。
【0080】
第1の通信部110は、固有情報に対する完全性が認証された特定のインタフェース部200に対してのみ姿勢情報を提供することができる。
【0081】
一例として、第1の通信部110がブルートゥースを利用する環境を想定する。
【0082】
ユーザがインタフェース部200のブルートゥース通信を活性化すると、インタフェース部200の端末通信モジュール250は、ブルートゥース通信可能な機器をディスプレイ210に表示する。この時、ディスプレイ210に表示される機器中に第1の通信部110が含まれる。第1の通信部110は、他の機器と区分される固有情報をインタフェース部200に提供し、インタフェース部200には当該固有情報が表示される。ユーザは、ディスプレイ210に表示された固有情報を用いて第1の通信部110または検測装置100を他の機器と区分することができる。
【0083】
該当固有情報は、ブルートゥースを用いる周辺の他のスマート機器にも表示することができる。この場合、周辺の他のスマート機器にレベル情報が表示されないように、第1の通信部110は、自分の固有情報を選択したスマート機器に対して特定認証キーを入力するように要求することができる。
【0084】
第1の通信部110は、特定認証キーが正常に入力されたスマート機器に対して姿勢情報を送信できる。特定認証キーが正常に入力されたスマート機器が本発明に係るインタフェース部200に該当され得る。
【0085】
一方、固有情報の提供有無または認証キーを通じた完全性の認証有無に関係なく、操縦室2に配置されたインタフェース部200と第1の通信部110とを一対一でマッチングさせる方案が有り得る。
【0086】
一例として、第1の通信部110における通信可能な通信閾値の範囲は、建設機械1の幅及び長さの範囲内で決定できる。一例として、第1の通信部110の通信半径は2~3メートルの範囲以内に制限される。これと同時に第1の通信部110が操縦室2内に配置されると、操縦室2に配置されたインタフェース部200のみが正常に第1の通信部110と通信できる。
【0087】
本実施形態によれば、別の固有情報または認証キーを用いなくても、第1の通信部110とインタフェース部200とが正常に一対一でマッチングできる。
【0088】
再び
図1に戻ると、調節部150は、ユーザの操作によりゼロ信号を生成することができる。
【0089】
ユーザが作業部のゼロ点をキャリブレーションする場合、インタフェース部200に表示されたゼロ点調節メニューを操作するのが面倒な場合がある。よって、ユーザが建設機械1を動かすために操作するレバーの近くまたはペダルの付近にゼロ点調節に関連する入力手段を設ける方がよい。
【0090】
このように、インタフェース部200とは別にゼロ信号を生成するために調節部150が利用できる。
【0091】
調節部150で生成されたゼロ信号は、第1の通信部110を通じてインタフェース部200に提供できる。当該ゼロ信号は、現在のインタフェース部200に表示中の特定のレベル情報を基準値、例えば「0」に設定するようにインタフェース部200を制御することができる。その結果、調節部150は現在表示中の特定のレベルを基準値に設定するようにインタフェース部200を制御するゼロ信号を生成することができる。
【0092】
一例として、第1の通信部110は、ゼロ信号が生成されると、姿勢情報とともにゼロ信号をインタフェース部200に提供することができる。
【0093】
第1の通信部110は、姿勢情報がインタフェース部200にリアルタイムで提供される状態でゼロ信号を追加でインタフェース部200に提供できる。または、第1の通信部110は、ゼロ信号が生成された時点に獲得部190を通じて獲得された特定の姿勢情報をマッチングさせ、マッチングされた特定の姿勢情報とゼロ信号とをインタフェース部200に提供することができる。
【0094】
インタフェース部200は、ゼロ信号とともに第1の通信部110から提供された姿勢情報に基づいたレベル情報を初期値に設定できる。または、インタフェース部200は、第1の通信部110からゼロ信号が入手された時点でディスプレイ210を通じて表示中のレベル情報を初期値に設定することができる。
【0095】
図2に示すように、建設機械1の操縦室2には、手で操作可能なゼロ調節ボタン151または足で操作可能なゼロ調節ペダル153を設けることができる。
【0096】
調節部150は、ユーザによってゼロ調節ボタン151、またはゼロ調節ペダル153が操作されると、ゼロ信号を生成することができる。調節部で生成されたゼロ信号は、第1の通信部110を通じてインタフェース部200に伝達できる。
【0097】
例えば、ユーザが作業部の調節レバーを操作してバケットの端部を地面に密着させた状態でゼロ調節ボタン151またはゼロ調節ペダルを操作すると、現在のバケットの座標値が「0」に設定される。以降のレベル情報は、「0」に設定されたバケットの座標値を基準とする相対座標で表示されることができる。本実施形態によれば、地面の平坦化作業などが容易に行われる。
【0098】
一方、複数の建設機械1が一緒に作業する場合、複数の建設機械1のゼロ点は同一に設定する方が好ましい。複数の建設機械1のゼロ点を同一に設定するために、検測装置100には第2の通信部120を設けることができる。
【0099】
第2の通信部120は、他の建設機械と通信することができる。第2の通信部120は、獲得部190、第1の通信部110とともに同一ケース内に実装できる。第2の通信部120は、数十メートルまたは数キロメートルまでの無線通信が可能な通信網を用いることができる。一例として、第2の通信部120は、低電力広域通信網(Low-Power Wide-Area Network)などの中長距離通信網を用いて他の建設機械と通信できる。
【0100】
第1の通信部110は、ゼロ信号が生成された時点でインタフェース部200に提供され、または獲得部190を通じて獲得された特定の姿勢情報を第2の通信部120に伝達することができる。この時、第1の通信部110は、特定の姿勢情報を近距離範囲内に位置したインタフェース部200にも提供できる。
【0101】
第2の通信部120は、第1の通信部110から受信された特定の姿勢情報を他の建設機械に伝送することができる。
【0102】
前記実施形態において、第2の通信部120は、第1の通信部110から受信された特定の姿勢情報を他の建設機械に送信することができる。
【0103】
これと反対に、他の建設機械から特定の姿勢情報が送信される際、第2の通信部120は、当該特定の姿勢情報を受信することもできる。この場合、調節部150は、第2の通信部120を通じて他の建設機械から特定の姿勢情報が受信されると、ゼロ信号を生成することができる。すなわち、先の実施形態において、調節部150はユーザの操作によりゼロ信号を生成したことと違って、本実施形態においては、他の建設機械から受信された特定の姿勢情報をトリガーとしてゼロ信号を生成することができる。
【0104】
第1の通信部110は、調節部150で生成されたゼロ信号と第2の通信部120を通じて受信された他の建設機械の特定の姿勢情報とをインタフェース部200に共に伝送することができる。
【0105】
ゼロ信号は、特定の姿勢情報が反映された特定のレベル情報を基準値に設定するようにインタフェース部200を制御することができる。本実施形態によれば、複数の建設機械1のいずれかの建設機械1において、ユーザの操作によってゼロ点が設定されれば、残りの建設機械1には該当ゼロ点が自動的に設定できる。
【0106】
本発明によれば、第1の通信部110は、原データに該当する姿勢情報のみをインタフェース部200に提供することができる。インタフェース部200は、姿勢情報を入力とする各種演算を行い、その結果値に該当するレベル情報をディスプレイ210に表示することができる。インタフェース部200で行われる演算、ディスプレイ210に表示されるメニューなどは、アプリケーションによって定義されまたは生成することができる。該当アプリケーションは様々なユーザにより多様なデザインまたは多様な形式で製造することができる。
【0107】
図8は、インタフェース部200に表示されるメイン画面を示す概略図である。
【0108】
メイン画面には、建設機械1の仕様を設定する第1のメインメニュー1、建設機械1の第1の状態を表示する第2のメインメニュー2、インタフェース部200の機能を設定する第3のメインメニュー3、命令ウィンドウを示す第4のメインメニュー4、建設機械1の第2の状態を表示する第5のメインメニュー5が含まれる。
【0109】
図9は、インタフェース部200に表示されるバケット設定画面を示す概略図である。
【0110】
バケット設定画面には選択されたバケットが表示される第1のバケットメニュー1と、各種設定が決定される第2のバケットメニュー2と、バケットの仕様が入力される第3のバケットメニュー3と、バケットの選択ボタンが設けられた第4のバケットメニュー4と、選択されたバケットをインタフェース部200の自体に保存するボタンが設けられた第5のバケットメニュー5と、選択されたバケットをウェブサーバーに保存するボタンが設けられた第6のバケットメニュー6と、バケット設定画面を閉じてメイン画面に戻るボタンが設けられた第7のバケットメニュー7とが含まれる。
【0111】
図10は、インタフェース部200に表示されるボディ設定画面を示す概略図である。
【0112】
ボディ設定画面には、第1の作業部の仕様が入力される第1のボディメニュー1と、第1の作業部の長さの誤差の補正値が入力される第2のボディメニュー2と、ボディ3の仕様が入力される第3のボディメニュー3と、第2の作業部の仕様が入力される第4のボディメニュー4と、アラームの範囲値が入力される第5のボディメニュー5と、第1のボディメニューないし第5のボディメニューから入力された各種情報を保存するボタンが設けられた第6のボディメニュー6と、ユーザの情報が入力される第7のボディメニュー7とが含まれる。
【0113】
以上の
図8、
図9、
図10より調べてみた、インタフェース部200の画面メニューは種々に変更可能であり、各メニューに含まれる値も多様な目的に合った種類に変更することができる。
【0114】
図11は、本発明の実施形態に係るコンピューティング装置を示す図面である。
【0115】
図11のコンピューティング装置TN100は、本明細書で記述された装置(例、検測装置、インタフェース部など)であってもよい。
【0116】
図11の実施形態において、コンピューティング装置TN100は少なくとも一つのプロセッサTN110、送受信装置TN120、及びメモリTN130を含むことができる。また、コンピューティング装置TN100は、保存装置TN140、入力インターフェース装置TN150、出力インターフェース装置TN160などをさらに含むことができる。コンピューティング装置TN100に含まれた構成要素は、バス(bus)TN170により連結されて互いに通信を行うことができる。
【0117】
プロセッサTN110は、メモリTN130及び保存装置TN140のうち少なくとも一つに保存されたプログラム命令(program command)を実行することができる。プロセッサTN110は、中央処理装置(CPU:central processing unit)、グラフィック処理装置(GPU:graphics processing unit)、または本発明の実施形態に係る方法が遂行される専用のプロセッサを意味する。プロセッサTN110は、本発明の実施形態と関連して記述された手続き、機能、及び方法などを具現するように構成される。プロセッサTN110は、コンピューティング装置TN100の各構成要素を制御できる。
【0118】
メモリTN130及び保存装置TN140のそれぞれは、プロセッサTN110の動作と関連した様々な情報を保存することができる。メモリTN130及び保存装置TN140のそれぞれは、揮発性格納媒体及び不揮発性格納媒体のうち少なくとも一つで構成することができる。例えば、メモリTN130は、読み出し専用メモリ(ROM:read only memory)及びランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)のうち少なくとも一つで構成することができる。
【0119】
送受信装置TN120は、有線信号または無線信号を送信または受信することができる。送受信装置TN120は、ネットワークに連結されて通信を行うことができる。
【0120】
一方、本発明の実施形態は、これまでに説明した装置及び/または方法によってのみ具現されるものではなく、本発明に係る実施形態の構成に対応する機能を実現するプログラムまたはそのプログラムが記録された記録媒体を通じて具現することもでき、このような実施は、上述した実施形態の記載から本発明の属する技術分野における通常の技術者であれば簡単に具現できるものである。
【0121】
以上、本発明に係る実施形態について詳しく説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、次の請求範囲で定義している本発明の基本概念を利用した通常の技術者の様々な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0122】
1:建設機械
2:操縦室
3:ボディ
5:ブーム
7:アーム
9:バケット
20:センサ
21:傾斜センシング手段
23:ジャイロセンシング手段
100:検測装置
110:第1の通信部
120:第2の通信部
130:位置把握手段
150:調節部
151:ゼロ調節ボタン
153:ゼロ調節ペダル
190:獲得部
200:インタフェース部
210:ディスプレイ
230:処理手段
250:端末通信モジュール