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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-29
(45)【発行日】2023-10-10
(54)【発明の名称】毛髪化粧料
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/898 20060101AFI20231002BHJP
   A61Q 5/00 20060101ALI20231002BHJP
   A61K 8/41 20060101ALI20231002BHJP
   A61K 8/37 20060101ALI20231002BHJP
   A61K 8/31 20060101ALI20231002BHJP
【FI】
A61K8/898
A61Q5/00
A61K8/41
A61K8/37
A61K8/31
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019150093
(22)【出願日】2019-08-20
(65)【公開番号】P2021031410
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2022-06-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000135324
【氏名又は名称】株式会社ノエビア
(72)【発明者】
【氏名】尾嶋 満里子
【審査官】佐々木 典子
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-138107(JP,A)
【文献】特開2006-327954(JP,A)
【文献】特開2013-023478(JP,A)
【文献】特開2012-171890(JP,A)
【文献】特開2013-209323(JP,A)
【文献】特開2009-078992(JP,A)
【文献】特開2007-297351(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/00
CAplus/REGISTRY(STN)
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(A)~()を含有する毛髪化粧料。
(A)アミノ変性シリコーン
(B)ベヘントリモニウムクロリド
(C)イソステアリン酸ヘキシルデシル
(D)水添ポリイソブテン
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
毛髪は、紫外線、ドライヤーの熱、ブラッシング、洗髪などの影響によって損傷し、指通りが悪化しやすい。さらに近年、パーマやヘアカラー、ブリーチなどの利用が一般化する反面、これらの化学処理に伴うパサつきやハリの低下などの毛髪のダメージも問題となっている。従来から、毛髪のダメージを抑制し、毛髪の感触を向上させるために、様々な毛髪化粧料が開示されている(特許文献1、特許文献2)。
毛髪にハリ・コシやまとまり感を与える技術は年々進歩しているものの、より良好な効果を有する毛髪化粧料及びより使用感の良い毛髪化粧料が求められており、更なる進歩が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6539071号公報
【文献】特許第6433372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、毛髪の指通り、ハリ・コシ及びまとまり感が良好な毛髪化粧料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、下記(A)~(C)を含有する毛髪化粧料を提供する。
(A)アミノ変性シリコーン
(B)モノ又はジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩
(C)分岐構造を有するエステル油
【発明の効果】
【0006】
本発明によると、毛髪のすすぎ時やウェット時、乾燥後の指通りが良好で、ハリ・コシ及びまとまり感が良好である毛髪化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明で用いられる成分(A)アミノ変性シリコーンは、アミノ基又はアンモニウム基を有しているシリコーンであればよく、末端水酸基のすべて又は一部がメチル基等で封鎖されたアミノ変性シリコーンオイル、末端が封鎖されていないアモジメチコンのどちらでもよい。例えば、好ましいアミノ変性シリコーンとしては、以下の一般式(1)で表されるものが挙げられる。
【0008】
【化1】
【0009】
[式中Rは水酸基、水素原子又はRを示し、Rは置換又は非置換の炭素数1~20の一価炭化水素基を示し、XはR、-Q-NH(CHNH、-OR又は水酸基を示し、Qは炭素数1~8の二価炭化水素基を示し、nは1~5の数を示し、p及びqはその和が数平均で2以上2000未満、好ましくは20以上2000未満、さらに好ましくは30以上1000未満となる数を示す。]
【0010】
本発明の毛髪化粧料において上記アミノ変性シリコーンをそのまま又はエマルションの形で使用してもよい。このアミノ変性シリコーンのエマルションは、例えば、アミノ変性シリコーンと溶媒を高剪断で機械混合したものや、アミノ変性シリコーンを水及び乳化剤で乳化したもの、若しくはこれらの組み合わせによって、又は乳化重合によっても調製することができる。
【0011】
上記アミノ変性シリコーンとして、2-8566 Amino Fluid、969 Emulsion、BY22-079、SF 8451C、SF 8452C、SF 8457C、SS-3551、CB-1002 Conditioning Agent、SM8702C、SM8904、SM8704C(すべてダウ・ケミカル日本株式会社/東レ・ダウコーニング株式会社)、KF-8003、KF-8004、KF-8005、KF-867S、X-52-2265(すべて信越化学工業株式会社)、BELSIL(登録商標) ADM 1650、BELSIL(登録商標) ADM 6057 E、BELSIL(登録商標) ADM 8103 E、BELSIL(登録商標) ADM 8104 E(すべて旭化成ワッカーシリコーン株式会社)、NIKKOL(登録商標) NET-ASA(日光ケミカルズ株式会社)、XF-42-B8922、XS65-B6413(いずれもモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社)などが市販されている。
【0012】
成分(A)は、まとまり感を持続的に付与するという観点から、本発明の毛髪化粧料全量に対し、アミノ変性シリコーン純分として、0.05質量%以上であることが好ましく、0.07質量%以上であることがより好ましい。また、5質量%以下であることが好ましい。具体的な範囲としては、0.05~5質量%の配合量が好ましく、さらに好ましくは0.07~5質量%である。配合量が0.05質量%未満であると、まとまり感の持続性が低下する場合がある。5質量%を超えると、べたつき感が強くなる場合がある。
【0013】
本発明で用いられる成分(B)モノ又はジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩は、例えばセトリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ステアラルコニウムクロリド、ベンザルコニウムクロリド、ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド、ジアルキル(C12-18)ジモニウムクロリドなどが挙げられる。ステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド、ジアルキル(C12-18)ジモニウムクロリドを用いることが好ましく、ステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリドを用いることがさらに好ましい。これらは1種を単独で、あるいは2種以上を併用しても良い。
【0014】
成分(B)は、本発明の毛髪化粧料全量に対し、モノ又はジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩純分として、0.5質量%以上であることが好ましく、0.9質量%以上であることがより好ましい。また、7質量%以下であることが好ましく、6質量%以下であることがさらに好ましい。具体的な範囲としては、0.5~7質量%の配合量が好ましく、0.9~6質量%が特に好ましい。配合量が0.5質量%未満であると、十分なハリ・コシを得られない場合がある。7質量%を超えると、べたつき感が強くなる場合がある。
【0015】
本発明で用いられる成分(C)分岐構造を有するエステル油はエステルを形成するカルボン酸とアルコールのどちらか一方又は両方が分岐構造を有していればよく、モノエステルのほか原料アルコールの価数により、あるいはカルボン酸の有するカルボキシル基の数によりジエステル、トリエステルなどとしたものを用いてもよい。例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルへキシル、リノール酸イソプロピル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸2-エチルへキシル、ステアリン酸2-ヘキシルデシル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸2-オクチルドデシル、リシノール酸2-オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、2-エチルヘキサン酸セチル、2-エチルヘキサン酸セトステアリル、2-エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸へキシル、イソステアリン酸イソプロピル、ネオペンタン酸2-オクチルドデシル、2-エチルヘキサン酸2-ヘキシルデシル、2-エチルヘキサン酸イソステアリル、イソノナン酸2-エチルへキシル、イソノナン酸イソノニル、ジメチルオクタン酸2-ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸2-オクチルドデシル、イソパルミチン酸2-エチルへキシル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸2-オクチルドデシル、コハク酸ジオクチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルなどが挙げられる。通常毛髪化粧料に用いられるものであれば、特に限定されないが、パルミチン酸エチルへキシル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、コハク酸ジオクチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルを用いることが特に好ましい。これら1種を単独で、あるいは2種以上を併用しても良い。
【0016】
成分(C)は、本発明の毛髪化粧料全量に対し、0.5質量%以上であることが好ましく、0.6質量%以上であることがより好ましい。また、10質量%以下であることが好ましく、8質量%以下であることがより好ましい。具体的な範囲としては、0.5~10質量%の配合量が好ましく、0.6~8質量%の配合量がより好ましい。0.5質量%未満であると、十分なハリ・コシを得られない場合がある。10質量%を超えると、べたつき感が強くなる場合がある。
【0017】
[その他の任意成分]
本発明の毛髪化粧料は、通常毛髪化粧料に使用できる、成分(A)~(C)以外の種々の成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。例えば、成分(A)以外のシリコーン化合物(成分(D)とする)、ノニオン界面活性剤(成分(E)とする)、カチオン性高分子(成分(F)とする)、中和剤(成分(G)とする)、成分(C)以外の油脂(成分(H)とする)、ロウ(成分(I)とする)、溶媒となる水(成分(J)とする)等を適宜組み合わせて用いることもできる。
【0018】
<成分(D)>
成分(D)は、シリコーン化合物である。具体的には、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、ポリエーテルシリコーン、脂肪酸変性ポリシロキサン、脂肪族アルコール変性ポリシロキサン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、などを含み、例えば以下の(a)~(g)等が挙げられる。
【0019】
(a)ジメチルポリシロキサン:メチルシロキサン構造を持ち、25℃における粘度が1~50,000mPa・sである重合度のものが挙げられる。
(b)環状シリコーン:環状のメチルポリシロキサン構造を持つシリコーン油であり、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、環状シリコーン樹脂等が挙げられる。
(c)高重合ジメチルポリシロキサン:メチルシロキサン構造を持ち、25℃における粘度が50,000~20,000,000mPa・sであるものが挙げられ、高重合ジメチルポリシロキサンを本発明のヘアトリートメント剤に配合する場合、液状油に溶解して配合するか、更にカチオン性界面活性剤やポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの非イオン性界面活性剤水溶液中で調製した水性乳濁液を配合することが好ましい。液状油としてはジメチルポリシロキサンや、環状シリコーン又はイソパラフィン系炭化水素等を挙げることができる。
(d)ポリエーテル変性シリコーン:ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体等が挙げられる。
(e)アルコール変性シリコーン:ジメチルポリシロキサンのメチル基の一部をアルコキシ基に置き換えた構造を有し、ステアロキシメチルポリシロキサン、セトキシメチルポリシロキサン等が挙げられる。
(f)アルキル変性シリコーン:ジメチルポリシロキサンのメチル基の一部を長鎖アルキル基に置き換えた構造を有し、アルキル基の置換率及び大きさにより、液体からワックス状の性状を有するものが挙げられる。
(g)アミノフェニル変性シリコーン:N-(2-アミノエチル)アミノプロピル基又はN-(2-アミノエチル)アミノイソブチル基とフェニル基を持つシリコーン油であり、アミノフェニル変性シリコーンを本発明の毛髪化粧料中に配合する場合、液状油に溶解して配合するか、更にカチオン性界面活性剤やポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの非イオン性界面活性剤水溶液中で調製した水性乳濁液を配合することが好ましい。また液状油としてはジメチルポリシロキサンや、環状シリコーン又はイソパラフィン系炭化水素等を挙げることができる。これらのシリコーン誘導体は1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0020】
シリコーン化合物を毛髪化粧料に配合する場合、その配合量は、シリコーン化合物総量として0.01~25質量%が好ましく、0.05~10質量%がさらに好ましい。
【0021】
<成分(E)>
成分(E)は、ノニオン界面活性剤である。ノニオン界面活性剤としては、毛髪化粧料に配合し得るものであれば特に限定されないが、使用感の観点からHLB値が8以上の親水性ノニオン界面活性剤を用いることが好ましい。かかる親水性ノニオン界面活性剤として具体的には、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン等が挙げられる。
【0022】
<成分(F)>
成分(F)は、カチオン性高分子である。カチオン性高分子としては、ヘアトリートメント剤に配合し得るものであれば特に限定されず、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化グアーガム、カチオン化ローカストビーンガム、塩化ジメチルジアリル・アクリルアミド共重合体、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体を例として挙げることができる。
【0023】
<成分(G)>
成分(G)は、中和剤である。中和剤としては、ヘアトリートメント剤に配合し得るものであれば特に限定されず、有機酸及び/又はその塩、無機酸及び/又はその塩を例として挙げることができる。
【0024】
<成分(H)>
成分(H)は、油脂である。油脂としては、毛髪化粧料に配合し得るものであれば特に限定されず、例えば、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油等を挙げることができる。
【0025】
<成分(I)>
成分(I)は、ロウである。ロウとしては、毛髪化粧料に配合し得るものであれば特に限定されず、例えば、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が挙げられる。特にホホバ油を用いることが好ましい。
【0026】
<成分(J)>
成分(J)は溶媒となる水であり、成分(J)としては、イオン交換水、蒸留水、脱イオン水、精製水、温泉水、海洋深層水等を使用することができる。成分(J)の配合量は、本発明の毛髪化粧料全量に対して、例えば5~90質量%であり、使用時に所望の感触が得られるのに適した配合量となるように調整することが好ましい。
【0027】
本発明の毛髪化粧料は、上述の成分の他に、通常の毛髪化粧料に用いられる任意成分を、本発明の効果を阻害しない程度に配合することができる。具体的には、増粘剤、防腐剤、香料、保湿剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤等を挙げることができる。
【0028】
本発明の毛髪化粧料は、常法により製造することができる。剤型としては、液状、クリーム状等の剤型とすることができ、ポリ容器、アルミチューブ容器、パウチ容器などの各種容器に充填される。
【0029】
本発明の毛髪化粧料は、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアクリーム、ヘアカラー、リーブオントリートメントなどの製品にすることができる。
【0030】
本発明の毛髪化粧料はシャンプー等で毛髪を洗浄した後に用いることが好ましい。また、塗布した後、毛髪に残存する余分な毛髪化粧料をすすいで用いることが好ましい。
【実施例
【0031】
以下、実施例により、本発明を具体的に説明するが、これにより、本発明の範囲が限定されるものではない。なお、配合量は、特に断りのない限り質量%である。
【0032】
表1及び表2の実施例及び比較例の毛髪化粧料を、定法により調製した。
【0033】
そして、各実施例及び比較例の毛髪化粧料について、下記の方法で、使用感の評価を行った。その結果を表1及び表2に示す。
【0034】
使用感(指通り、ハリ・コシ、まとまり感)
専門パネラー3名による使用テストを行った。まず、各パネラーが日常使用しているシャンプーで十分洗髪を行ってから、表1及び表2に示す毛髪化粧料を適量塗布し、髪全体に馴染ませた後洗い流した。下記の判定基準に従って、すすぎ時~乾燥後の指通り、乾燥後の髪のハリ・コシ及びまとまり感について、絶対評価を行い、合議により判定を行った。判定基準は、指通り、ハリ・コシ及びまとまり感で共通のものとした。
<判定基準>
◎:とても良い
○:良い
△:どちらともいえない
×:悪い
【0035】
【表1】
注1:カチナールDC-80(C) 東邦化学工業株式会社
注2:コータミン 86W 花王株式会社
注3:KF-8005 信越化学工業株式会社
注4:DOWSIL BY25-320 ダウ・東レ株式会社
注5:DOWSIL SH 200 Fluid 100,000cSt ダウ・東レ株式会社
【0036】
表1に示すように、アミノ変性シリコーン、モノ又はジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩及び分岐構造を持つエステル油を含有する実施例1は、分岐構造を有するエステル油を含有しない比較例1と比較して、指通り、ハリ・コシ及びまとまり感が向上した。
【0037】
【表2】