(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-29
(45)【発行日】2023-10-10
(54)【発明の名称】インターロックモジュールを2つのコンタクター間に取り付ける方法、インターロックモジュール及び制御システム
(51)【国際特許分類】
H01F 7/127 20060101AFI20231002BHJP
H01F 7/06 20060101ALI20231002BHJP
【FI】
H01F7/127
H01F7/06 Q
(21)【出願番号】P 2022088620
(22)【出願日】2022-05-31
【審査請求日】2022-05-31
(31)【優先権主張番号】202110604304.9
(32)【優先日】2021-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】594083128
【氏名又は名称】シュネーデル、エレクトリック、インダストリーズ、エスアーエス
【氏名又は名称原語表記】SCHNEIDER ELECTRIC INDUSTRIES SAS
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】弁理士法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジェフロア ヴァンサン
(72)【発明者】
【氏名】フアン ジーピン
(72)【発明者】
【氏名】リー シャオファン
(72)【発明者】
【氏名】ホァン チェン
【審査官】古河 雅輝
(56)【参考文献】
【文献】実開昭59-057812(JP,U)
【文献】特開2009-064737(JP,A)
【文献】特開平01-246739(JP,A)
【文献】中国実用新案第210956495(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2014/0246295(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01F 7/06- 7/17
H01H 9/00- 9/28
H01H 17/00-17/30
H01H 51/00-59/00
H01H 89/00-89/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り付け状態で2つのコンタクターの一方のコンタクターがオンになるとき、前記2つのコンタクターの他方のコンタクターのオンをロックすることを確保することに用いられるインターロックモジュールを2つのコンタクター間に取り付けるための方法であって、少なくとも
前記2つのコンタクター、即ち、第1取り付け面と第1可動コアユニットとを有する第1コンタクター、及び第2取り付け面と第2可動コアユニットとを有する第2コンタクターを提供し、前記第1取り付け面が前記第2取り付け面に面するように前記第1コンタクターと前記第2コンタクターを隙間をあけて横並びに配置するステップ1と、
第1スライダーと、第2スライダーと、前記第1スライダー及び前記第2スライダーと相互作用してインターロック効果を発生させるためのインターロック部が内部に設けられ、前記第1スライダー及び前記第2スライダーとは別々に形成されるハウジングとを備える前記インターロックモジュールを提供するステップ2と、
前記第1スライダーを前記第1取り付け面によって前記第1コンタクターの第1可動コアユニットに接続するステップ3と、
前記第2スライダーを前記第2取り付け面によって前記第2コンタクターの第2可動コアユニットに接続するステップ4と、
前記ハウジングを前記第1スライダー及び前記第2スライダーに組み立てるステップ5と、
前記ハウジングを取り外し可能に固定するステップ6と、を含み、
前記ステップ3と前記ステップ4の順序は交換可能であ
り、
前記第1スライダー及び前記第2スライダーにそれぞれ第1突出ピン及び第2突出ピンが設けられ、前記第1コンタクターの第1可動コアユニットに第1取付孔が設けられ、前記第2コンタクターの第2可動コアユニットに第2取付孔が設けられ、
前記ステップ1で提供された前記インターロックモジュールにおいて、前記ハウジングには、側面に位置するノッチ、及び前記ノッチに連通する第1受け入れ部と第2受け入れ部が設けられ、
前記ステップ3は、前記第1スライダーの第1突出ピンを前記第1コンタクターの第1
可動コアユニットの第1取付孔に取り付けるステップを含み、
前記ステップ4は、前記第2スライダーの第2突出ピンを前記第2コンタクターの第2可動コアユニットの第2取付孔に取り付けるステップを含み、
前記ステップ5は、
前記ハウジングを取り付け方向に沿って移動させて前記第1スライダー及び前記第2スライダーをそれぞれ前記ノッチを介して前記第1受け入れ部及び前記第2受け入れ部に入らせるサブステップ51と、
前記ハウジングを前記取り付け方向に沿ってさらに移動させ組み立て位置に到達させるサブステップ5.2と、を含む、ことを特徴とするインターロックモジュールを2つのコンタクター間に取り付けるための方法。
【請求項2】
前記ステップ3の前に発生し得る、前記第1コンタクターを固定するステップaと、
前記ステップ4の前に発生し得る、前記第2コンタクターを固定するステップbと、をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ステップ1で提供された前記インターロックモジュールのハウジングには、相互に締結するねじ及びナットを含む少なくとも1つのねじ-ナットユニットが設けられ、前記第1コンタクターの第1取り付け面及び/又は前記第2コンタクターの第2取り付け面にストッパーが設置され、前記ストッパーには、サイドストップ面及びトップストップ面が設けられ、
前記ステップ6は、ロック方向に沿って前記ねじを所定の角度回して前記ナットを前記ストッパーに入らせ、前記ナットを前記サイドストップ面に当接させてストップするサブステップ6.1を含み、この期間に、前記ねじと前記ナットは相対回転しない請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ステップ6は、前記ねじの頭部が前記ハウジングの当接面に当接するまで、前記ロック方向に沿って前記ねじを回し続けて前記ねじを前記ナットに対して回転させるサブステップ6.2をさらに含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ステップ6は、前記ナットが前記トップストップ面に当接してストップされるまで、前記ロック方向に沿って前記ねじを回し続けて前記ナットを前記ねじに対して回転させるサブステップ6.3をさらに含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ステップaは、前記第1コンタクターを底板に固定するステップを含み、前記ステップbは、前記第2コンタクターを前記底板に固定するステップを含む請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記第1コンタクターと前記第2コンタクターとの間の前記底板にねじ穴が設けられ、前記ハウジングにねじが設けられ、前記ステップ6は、前記ねじを回して前記ねじ穴に締め付けるステップを含む請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
2つのコンタクターの一方がオンになるとき、前記2つのコンタクターの他方のコンタクターのオンをロックすることを確保することに用いられる2つのコンタクター間のインターロック用のインターロックモジュールであって、
前記2つのコンタクターにおける第1コンタクターの第1可動コアユニットに接続するための第1スライダーと、
前記2つのコンタクターにおける第2コンタクターの第2可動コアユニットに接続するための第2スライダーと、
前記第1スライダー及び前記第2スライダーと相互作用してインターロック効果を発生させるためのインターロック部が内部に設けられ、前記第1スライダー及び前記第2スライダーとは別々に形成されるハウジングと、を備え
、
前記ハウジングの側面にはノッチが設けられ、前記ハウジングには前記ノッチに連通する第1受け入れ部及び第2受け入れ部が設けられ、前記第1受け入れ部は前記ノッチを介して前記第1スライダーを受け入れ、前記第2受け入れ部は、前記ノッチを介して前記第2スライダーを受け入れ、
前記第1スライダーには前記第1スライダーの第1本体に対して突出している、前記第1コンタクターの第1可動コアユニットの第1取付孔と協働することに用いられる第1突出ピンが設けられ、
前記第2スライダーには前記第2スライダーの第2本体に対して突出している、前記第2コンタクターの第2可動コアユニットの第2取付孔と協働することに用いられる第2突出ピンが設けられることを特徴とする2つのコンタクター間のインターロック用のインターロックモジュール。
【請求項9】
前記第1受け入れ部は少なくとも前記ハウジングの第1外側面によって規定され、前記第1外側面に前記第1突出ピンが通過可能な第1通路が設けられ、
前記第2受け入れ部は少なくとも前記ハウジングの第2外側面によって規定され、前記
第1外側面は前記第2外側面に対向し、前記第2外側面に前記第2突出ピンが通過可能な第2通路が設けられる請求項
8に記載のインターロックモジュール。
【請求項10】
前記ハウジングには、相互に締結するねじ及びナットを含み、前記ハウジングを取り外し可能に固定することに用いられる少なくとも1つのねじ-ナットユニットが設けられ、
前記ねじは頭部を有し、前記ハウジングは、前記頭部と当接するための当接面を有し、
前記ナットは前記第1コンタクター及び/又は前記第2コンタクターに設けられるストッパーと協働することに用いられるように構成され、
初期位置では、前記ナットは前記ハウジングの内部に位置し、取り付け位置では、前記ねじを回すことによってねじの頭部が前記当接面に当接可能で、前記ナットが前記ストッパーに入り且つ前記ストッパーによってストップされることを可能にする請求項
8または請求項9に記載のインターロックモジュール。
【請求項11】
前記第1スライダーと前記第2スライダーは互いの鏡像として構成される請求項
8または請求項9に記載のインターロックモジュール。
【請求項12】
制御システムであって、第1コンタクターと、第2コンタクターと、請求項
8または請求項9のいずれか一項に記載のインターロックモジュールと、を備える制御システム。
【請求項13】
前記第1コンタクターと前記第2コンタクターは横並びに設置され、それぞれ互いに面する第1取り付け面及び第2取り付け面を有し、前記第1スライダーは前記第1取り付け面によって前記第1コンタクターの第1可動コアユニットに接続され、前記第2スライダーは前記第2取り付け面によって前記第2コンタクターの第2可動コアユニットに接続される請求項1
2に記載の制御システム。
【請求項14】
制御システムであって、第1コンタクターと、第2コンタクターと、請求項1
0に記載のインターロックモジュールと、を備える制御システム。
【請求項15】
前記第1コンタクターと前記第2コンタクターは横並びに設置され、それぞれ互いに面する第1取り付け面及び第2取り付け面を有し、前記第1スライダーは前記第1取り付け面によって前記第1コンタクターの第1可動コアユニットに接続され、前記第2スライダーは前記第2取り付け面によって前記第2コンタクターの第2可動コアユニットに接続される請求項1
4に記載の制御システム。
【請求項16】
前記ストッパーは前記第1取り付け面及び/又は前記第2取り付け面に設けられ、前記ナットをストップするためのサイドストップ面及びトップストップ面を有する請求項
15に記載の制御システム。
【請求項17】
前記第1スライダーと前記第2スライダーは互いの鏡像として構成される請求項
15に記載の制御システム。
【請求項18】
制御システムであって、第1コンタクターと、第2コンタクターと、請求項
8または請求項9のいずれか一項に記載のインターロックモジュールと、を備える制御システム。
【請求項19】
前記第1コンタクターと前記第2コンタクターは横並びに設置され、それぞれ互いに面する第1取り付け面及び第2取り付け面を有し、前記第1スライダーは前記第1取り付け面によって前記第1コンタクターの第1可動コアユニットに接続され、前記第2スライダーは前記第2取り付け面によって前記第2コンタクターの第2可動コアユニットに接続される請求項
18に記載の制御システム。
【請求項20】
前記第1コンタクター及び前記第2コンタクターが底板に固定され、前記第1コンタクターと前記第2コンタクターとの間の前記底板内にねじ穴が設けられ、前記ハウジングにねじが設けられ、前記ねじは前記ねじ穴と協働することで前記ハウジングを介して前記底板に取り外し可能に固定される請求項
18に記載の制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターロックモジュールを2つのコンタクター間に取り付ける方法、2つのコンタクター間のインターロックに用いられるインターロックモジュール及び関連する制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、例えば、モーターの正転・逆転及びモーターのスターデルタ始動又は第1電源と第2電源の切り替えを制御するための2つのコンタクター及びこれら2つのコンタクター間のインターロックに用いられるインターロックモジュールを組み立てる際に、まず、2つのコンタクターにおける第1コンタクターを取り付けて底板に対して固定し、次に、インターロックモジュールを該第1コンタクターに取り付けたうえで、2つのコンタクターにおける第2コンタクターをインターロックモジュールに取り付ける必要があり、それにより取り付け過程が完了する。これに対応し、インターロックモジュールを取り外す必要がある際に、まず、一方のコンタクターをインターロックモジュールから取り外し、さらに、インターロックモジュールを他方のコンタクターから取り外す必要がある。一方、より大きくて重いコンタクターをより小さくて軽いインターロックモジュールに取り付けること、又はより大きくて重いコンタクターをより小さくて軽いインターロックモジュールから取り外すことは手間がかかり、一方、従来の取り付け及び取り外し過程は非常に複雑で、工程が煩瑣である。
【0003】
従って、インターロックモジュールを2つのコンタクターに取り外し可能に取り付ける方法が望まれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的を達成するために、本発明の一態様によれば、前記インターロックモジュールは取り付け状態で、前記2つのコンタクターにおける一方のコンタクターがオンになるとき、前記2つのコンタクターにおける他方のコンタクターのオンをロックすることを確保することに用いられるインターロックモジュールを2つのコンタクター間に取り付けるための方法を提案し、前記方法は少なくとも、
第1取り付け面と第1可動コアユニットとを有する第1コンタクター、及び第2取り付け面と第2可動コアユニットとを有する第2コンタクターである前記2つのコンタクターを提供し、前記第1取り付け面が前記第2取り付け面に面するように前記第1コンタクターと前記第2コンタクターを隙間をあけて横並びに配置するステップ1と、
第1スライダーと、第2スライダーと、前記第1スライダー及び前記第2スライダーと相互作用してインターロック効果を発生させるためのインターロック部が内部設けられ、前記第1スライダー及び前記第2スライダーとは別々に形成されたハウジングとを備える前記インターロックモジュールを提供するステップ2と、
前記第1スライダーを前記第1取り付け面によって前記第1コンタクターの第1可動コアユニットに接続するステップ3と、
前記第2スライダーを前記第2取り付け面によって前記第2コンタクターの第2可動コアユニットに接続するステップ4と、
前記ハウジングを前記第1スライダー及び前記第2スライダーに組み立てるステップ5と、
前記ハウジングを取り外し可能に固定するステップ6と、を含み、
前記ステップ3と前記ステップ4の順序は交換可能である。
【0005】
また、本発明の第1態様による方法の各実施例は選択可能に、さらなる発展の一つ又は複数をさらに含む。
【0006】
いくつかの実施例では、前記方法は、
前記ステップ3の前に発生し得る、前記第1コンタクターを固定するステップaと、
前記ステップ4の前に発生し得る、前記第2コンタクターを固定するステップbと、をさらに含む。
【0007】
いくつかの実施例では、前記ステップ1で提供された前記インターロックモジュールのハウジングには、相互に締結するねじ及びナットを含む少なくとも1つのねじ-ナットユニットが設けられ、前記第1コンタクターの第1取り付け面及び/又は前記第2コンタクターの第2取り付け面内にサイドストップ面及びトップストップ面が設けられるストッパーが設置され、前記ステップ6は、ロック方向に沿って前記ねじを所定の角度回して前記ナットを前記ストッパーに入らせ、前記サイドストップ面に当接させることで前記ナットを前記サイドストップ面に当接させてストップするサブステップ6.1を含み、この期間に、前記ねじと前記ナットは相対回転しない。
【0008】
いくつかの実施例では、前記ステップ6は、前記ねじの頭部が前記ハウジングの当接面に当接するまで、前記ナットに対して回転させるように前記ねじを前記ロック方向に沿って回し続けるサブステップ6.2をさらに含む。
【0009】
いくつかの実施例では、前記ステップ6は、前記ナットが前記トップストップ面に当接してストップされるまで、前記ナットを前記ねじに対して回転させるように前記ねじを前記ロック方向に沿って回し続けるサブステップ6.3をさらに含む。
【0010】
いくつかの実施例では、前記第1スライダー及び前記第2スライダーにそれぞれ第1突出ピン及び第2突出ピンが設けられ、前記第1コンタクターの第1可動コアユニットに第1取付孔が設けられ、前記第2コンタクターの第2可動コアユニットに第2取付孔が設けられ、前記ステップ3は、前記第1スライダーの第1突出ピンを前記第1コンタクターの第1可動コアユニットの第1取付孔内に取り付けるステップを含み、前記ステップ4は、前記第2スライダーの第2突出ピンを前記第2コンタクターの第2可動コアユニットの第2取付孔内に取り付けるステップを含む。
【0011】
いくつかの実施例では、前記ステップ1で提供された前記インターロックモジュールにおいて、前記ハウジングには、側面に位置するノッチ、及び前記ノッチに連通する第1受け入れ部と第2受け入れ部が設けられ、
前記ステップ5は、
前記第1スライダー及び前記第2スライダーをそれぞれ前記ノッチによって前記第1受け入れ部及び前記第2受け入れ部に入れさせるように前記ハウジングを取り付け方向に沿って移動させるサブステップ51と、
組み立て位置に到達するように前記ハウジングを前記取り付け方向に沿ってさらに移動させてサブステップ5.2と、を含む。
【0012】
いくつかの実施例では、前記ステップaは、前記第1コンタクターを底板に固定するステップを含み、前記ステップbは、前記第2コンタクターを前記底板に固定するステップを含む。
【0013】
いくつかの実施例では、前記第1コンタクターと前記第2コンタクターとの間の前記底板内にねじ穴が設けられ、前記ハウジングにねじが設けられ、前記ステップ6は、前記ねじを回して前記ねじ穴に締め付けるステップを含む。
【0014】
本発明の第2態様によれば、前記2つのコンタクターの一方がオンになるとき、前記2つのコンタクターの他方のコンタクターのオンをロックすることを確保することに用いられる2つのコンタクター間のインターロック用のインターロックモジュールを提案し、前記インターロックモジュールは、
前記2つのコンタクターにおける第1コンタクターの第1可動コアユニットに接続するための第1スライダーと、
前記2つのコンタクターにおける第2コンタクターの第2可動コアユニットに接続するための第2スライダーと、
前記第1スライダー及び前記第2スライダーと相互作用してインターロック効果を発生させるためのインターロック部が内部に設けられ、前記第1スライダー及び前記第2スライダーとは別々に形成されるハウジングと、を備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の第2態様によるインターロックモジュールの各実施例は選択可能に、さらなる発展の1つ又は複数をさらに含む。
【0016】
いくつかの実施例では、前記ハウジングの側面にノッチが設けられ、また前記ハウジングには前記ノッチと連通し、前記ノッチによって前記第1スライダーを受け入れための第1受け入れ部及び前記ノッチによって前記第2スライダーを受け入れための第2受け入れ部が設けられる。
【0017】
いくつかの実施例では、前記第1スライダーには、前記第1スライダーの第1本体に対して突出し、前記第1コンタクターの第1可動コアユニットの第1取付孔と協働するための第1突出ピンが設けられ、前記第2スライダーには、前記第2スライダーの第2本体に対して突出し、前記第2コンタクターの第2可動コアユニットの第2取付孔と協働するための第2突出ピンが設けられる。
【0018】
いくつかの実施例では、前記第1受け入れ部は少なくとも前記ハウジングの第1外側面によって規定され、前記第1外側面に前記第1突出ピンが通過可能な第1通路が設けられ、
前記第2受け入れ部は少なくとも前記ハウジングの第2外側面によって規定され、前記第1外側面は前記第2外側面と対向し、前記第2外側面に前記第2突出ピンが通過可能な第2通路が設けられる。
【0019】
いくつかの実施例では、前記ハウジングには、相互に締結するねじ及びナットを含み、前記ハウジングを取り外し可能に固定するための少なくとも1つのねじ-ナットユニットが設けられ、
前記ねじは頭部を有し、前記ハウジングは、前記頭部に当接するための当接面を有し、
前記ナットは前記第1コンタクター及び/又は前記第2コンタクターに設けられるストッパーと協働するように構成され、
初期位置では、前記ナットは前記ハウジングの内部に位置し、取り付け位置では、前記ねじを回すことによってねじの頭部が前記当接面に当接でき、前記ナットが前記ストッパーに入り且つ前記ストッパーによって止まられることも可能にする。
【0020】
いくつかの実施例では、前記第1スライダーと前記第2スライダーは互いの鏡像として構成される。
【0021】
本発明の第3態様によれば、例えば、モーターの正転・逆転及びモーターのスターデルタ始動又は第1電源と第2電源との切り替えを制御することに用いられ、第1コンタクターと、第2コンタクターと、前記実施例の1つ又は複数によるインターロックモジュールと、を備える制御システムを提案した。
【0022】
選択可能に、本発明の第3態様による制御システムにおいて、前記第1コンタクターと前記第2コンタクターは横並びに設置され、それぞれ互いに面する第1取り付け面及び第2取り付け面を有し、前記第1スライダーは前記第1取り付け面によって前記第1コンタクターの第1可動コアユニットに接続され、前記第2スライダーは前記第2取り付け面によって前記第2コンタクターの第2可動コアユニットに接続される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本開示の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例に使用される必要がある図面を簡単に説明し、以下の図面は単に本開示のいくつかの実施例を示すため、範囲を限定するものではなく、当業者であれば、創造的な労働をせずに、これらの図面に基づいてほかの関連する図面を想到し得ると理解すべきである。
【0024】
【
図1】
図1は横並びに設置される2つのコンタクターの斜視図である。
【
図2】
図2は本発明の一実施例によるインターロックモジュールの分解斜視図である。
【
図3】
図3は本発明の一実施例によるインターロックモジュールの断面図である。
【
図4】
図4は一実施例よる、インターロックモジュールのハウジングを、それぞれ第1コンタクター及び第2コンタクターに接続された第1スライダー及び第2スライダーに取り付ける方法を示す。
【
図5】
図5はインターロックモジュールのハウジングが所定の位置に取り付けられていることを示す。
【
図6】
図6はインターロックモジュールのハウジングを固定するねじ-ナットユニットである。
【
図7】
図7はねじ-ナットユニットの初期位置を示す部分拡大斜視断面図である。
【
図9】
図9はねじ-ナットユニットの最終位置を示す部分拡大斜視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例による方法及び関連する製品を詳細に説明する。本実用開示の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、本開示の実施例の図面を参照しながら本開示の実施例の技術的解決手段を明確かつ完全に説明し、明らかなように、説明される実施例は本開示の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。
【0026】
従って、以下、図面を参照して提供される本開示の実施例についての詳細な説明は主張する本開示の範囲を制限するためのものではなく、単に本開示の特定の実施例を示す。本開示の実施例に基づき、当業者が創造的な労働をせずに想到し得るほかの実施例はすべて本開示の保護範囲に属する。
【0027】
文脈で別段の定義がない限り、単数形は複数形を含む。明細書全体を通し、「含む」、「有する」などの用語は本明細書において前記特徴、数字、ステップ、操作、素子、部材又はそれらの組み合わせの存在を指定することに用いられるが、1つ又は複数のほかの特徴、数字、ステップ、操作、素子、部材又はそれらの組み合わせが存在する又は追加されることを排除しない。
【0028】
また、例えば、「第1」、「第2」などの序数を含む用語は各種の部材を説明することに使用できるが、これらの部材はこれらの用語に制限されず、これらの用語は単に1つの素子とほかの素子とを区別するためのものである。例えば、本開示の範囲を逸脱せずに、第1部材は第2部材と呼ばれてもよく、同様に、第2部材は第1部材と呼ばれてもよい。
【0029】
本発明の説明では、理解する必要がある点として、「上」、「下」、「左」、「右」、「内」、「外」などの用語で指示される方位又は位置関係は図示に基づく方位又は位置関係、或いは該開示の製品が使用されるときに通常配置される方位又は位置関係、或いは当業者が通常理解する方位又は位置関係であり、単に本開示を説明し且つ説明を簡略化するために用いられ、係る機器又は素子が必ずしも特定の方位を有したり、特定の方位で構成及び操作されたりすることを指示又は暗示せず、従って、本開示を制限するものではないと理解すべきである。
【0030】
本発明の第1態様によれば、
図1~5に示すように、インターロックモジュール300を例えば集電器の2つのコンタクター間に取り付けるための方法を提案する。 該インターロックモジュール300は、取り付け状態ではこれら2つのコンタクターの一方のコンタクターがオンになるとき、これら2つのコンタクターの他方のコンタクターのオンをロックすることを確保することに用いられる。該方法は少なくとも、ステップ1~6を含む。
【0031】
ステップ1では、
図1及び4~5に示すように、2つのコンタクターを提供し、すなわち、第1取り付け面101と第1可動コアユニット(図示せず)とを有する第1コンタクター100及び第2取り付け面201と第2可動コアユニット(図示せず)とを有する第2コンタクター200を提供し、第1取り付け面101が第2取り付け面201に面するように、第1コンタクター100と第2コンタクター200とを隙間をあけて横並びに配置する。
【0032】
ステップ2では、
図2~3に示すように、第1スライダー310と、第2スライダー320と、第1スライダー310及び第2スライダー320とは別々に形成されたハウジング330とを備えるインターロックモジュール300を提供し、ハウジング330には、第1スライダー310及び第2スライダー320と相互作用してインターロック効果を発生させるためのインターロック部331が設けられ、例えば、インターロック部331はハウジング330に回転可能に設けられ、第1スライダー310及び第2スライダー320にそれぞれ第1嵌合インターロック部311及び第2嵌合インターロック部321が設けられ、インターロック部331は第1嵌合インターロック部311及び第2嵌合インターロック部321と相互作用して第1スライダー310及び第2スライダー320をロックすることが可能であり、すなわち、例えば、第1コンタクター100がオンになるとき、第1スライダー310及び第2スライダー320はインターロック部331と協働してインターロックを発生させて第2コンタクター200のオンをロックすることであり、逆も同様である。
【0033】
ステップ3では、
図4に示すように、第1スライダー310を第1取り付け面101によって第1コンタクター100の第1可動コアユニットに接続し、それにより、第1コンタクター100がオンになるとき、第1可動コアユニットの上向き移動は第1スライダー310を連れて上に移動させ、第1コンタクター100がオフになるとき、第1可動コアユニットの下向き移動は第1スライダー310を連れて下に移動させる。
【0034】
ステップ4では、
図4に示すように、第2スライダー320を第2取り付け面201によって第2コンタクター200の第2可動コアユニットに接続し、それにより、第2コンタクター200がオンになるとき、第2可動コアユニットの上向き移動は第2スライダー320を連れて上に移動させ、第2コンタクター200がオフになるとき、第2可動コアユニットの下向き移動は第2スライダー320を連れて下に移動させる。
【0035】
ステップ5では、
図5に示すように、ハウジング330を第1スライダー310及び第2スライダー320に組み立てる。
【0036】
ステップ6では、ハウジング330を取り外し可能に固定し、
図6~
図10は固定過程の一部を示す。
【0037】
ステップ3とステップ4の順序は交換可能である。
【0038】
いくつかの実施例によれば、該方法は、ステップa~bをさらに含む。
【0039】
ステップaでは、第1コンタクター100を固定し、該ステップaはステップ3の前に発生し得、すなわち、第1コンタクター100を例えば底板400(
図1及び4~6に示す)に固定したうえ、第1スライダー310を取り付けるようにしてもよい。
【0040】
ステップbでは、第2コンタクター200を固定し、該ステップbはステップ4の前に発生し得、すなわち、まず、第2コンタクター200を例えば底板400(
図1及び4~6に示す)に固定し、その後、第2スライダー320を取り付けるようにしてもよい。
【0041】
より具体的には、第1コンタクター100及び第2コンタクター200の両方を底板400に固定した後、それぞれ第1スライダー310及び第2スライダー320を取り付けるようにしてもよい。すなわち、第1コンタクター100と第2コンタクター200との隙間は第1コンタクター100と第2コンタクター200を所定の位置に固定した後、第1スライダー310及び第2スライダー320を該隙間に挿入して対応する第1可動コアユニット及び第2可動コアユニットに取り付けることを可能にする。
【0042】
それによって、該方法では、従来技術のように、まず、第1コンタクター及び第2コンタクター200のうちの一方を所定の位置に取り付け、次にインターロックモジュールを該所定の位置に取り付けられるコンタクターに取り付け、最終的に他方のコンタクターをインターロックモジュールに取り付ける必要がなく、インターロックモジュール300の第1スライダー310、第2スライダー320及びハウジング330をすべて第1コンタクター100及び第2コンタクター200の正面250から所定の位置に取り付けることが可能であり、それによって、本発明の方法によれば、組み立て過程にかかる手間を省くことができ、メンテナンスを行う必要があるとき、第1コンタクター及び第2コンタクターを取り外すことなくインターロックモジュールにアクセスして取り外すことができる。
【0043】
1つの具体的な実施形態では、
図2~3に示すように、第1スライダー310及び第2スライダー320には、それぞれ第1スライダー310及び第1本体312から突出して第1突出ピン313、及び第2スライダー320の第2本体322から突出している第2突出ピン323が設けられ、第1コンタクター100の第1可動コアユニットに第1取付孔が設けられ、第2コンタクターの第2可動コアユニットに第2取付孔が設けられ、この場合、上記ステップ3は、第1スライダー310の第1突出ピン313を第1コンタクター100の第1可動コアユニットの第1取付孔内に取り付けるステップを含んでもよく、上記ステップ4は、第2スライダー320の第2突出ピン323を第2コンタクター200の第2可動コアユニットの第2取付孔内に取り付けるステップを含んでもよい。より具体的には、第1コンタクター100の第1取り付け面101及び第2コンタクター200の第2取り付け面201内には、それぞれ第1突出ピン313及び第2突出ピン323が通過できる孔(図示せず)が設けられてもよく、それにより、第1突出ピン313及び第2突出ピン323は対応する孔を貫通してそれぞれ第1可動コアユニットの第1取付孔及び第2可動コアユニットの第2取付孔(図示せず)内に伸び込むことが可能である。
【0044】
1つの具体的な実施形態では、
図2~3に示すように、上記ステップ1で提供されたインターロックモジュール300では、ハウジング330には、側面に位置するノッチ332、及び該ノッチ332に連通する第1受け入れ部334と第2受け入れ部(図示せず)が設けられ、この場合、上記ステップ5は、サブステップ51~5.2を含んでもよい。
【0045】
サブステップ51では、ハウジング330を取り付け方向に沿って(
図4では、下向きの方向に沿って)移動させて第1スライダー310及び第2スライダー320をそれぞれノッチ332によって第1受け入れ部334及び第2受け入れ部(図示せず)に入らせ、
図3は第1スライダー310及び第2スライダー320がハウジング330の第1受け入れ部及び第2受け入れ部に位置することを示す。
【0046】
サブステップ5.2では、ハウジング330を取り付け方向に沿ってさらに移動させて組み立て位置に到達させ、
図5に示すように、ハウジング330は組み立て位置に到達した。
【0047】
図2に示すように、より具体的には、第1受け入れ部334は少なくともハウジング330の第1外側面335によって規定され、該第1外側面335に第1スライダー310の第1突出ピン313が通過可能な第1通路336が設けられてもよい。これに対応し、第2受け入れ部は少なくともハウジングの第2外側面によって規定され、該第2外側面は第1外側面335に対向し、該第2外側面に第2突出ピン323が通過可能な第2通路(図示せず)が設けられてもよい。それにより、第1通路336及び第2通路が設けられることは、第1スライダー310及び第2スライダー320がそれぞれ第1突出ピン313及び第2突出ピン323によって対応する第1コンタクター100及び第2コンタクター200に取り付けられた後、ハウジング330を第1スライダー310及び第2スライダー320に組み立てるとき、第1突出ピン313及び第2突出ピン323をそれぞれ第1通路336及び第2通路に入れさせることができ、それによりハウジング330の組み立てを可能にするとともにハウジング330の移動をガイドする作用を発揮し、インターロックモジュールの動作中に対応する第1スライダー310及び第2スライダー320のハウジング330に対する摺動をガイドすることができる。すなわち、第1スライダー310及び第2スライダー320は、インターロックモジュール300の作動中、例えば第1コンタクター100と第2コンタクター200との切り替え期間に、対応する第1受け入れ部334及び第2受け入れ部上下に摺動可能であるように設けられる。また、ハウジングの第1受け入れ部及び第2受け入れ部にそれぞれ第1スライダー及び第2スライダーの摺動をガイドするためのガイド溝が設けられる。
【0048】
1つの具体的な実施形態では、
図2及び
図6~10に示すように、ステップ1で提供されたインターロックモジュール300のハウジング330には、相互に締結するねじ337及びナット338を含む少なくとも1つのねじ-ナットユニットが設けられ、第1コンタクター100の第1取り付け面101及び/又は第2コンタクター200の第2取り付け面201にストッパー102が設けられ(
図6~10には、第1コンタクター100に設けられるストッパー102のみが示される)、ストッパー102にサイドストップ面103及びトップストップ面104が設けられる(
図6~8参照)。
【0049】
この場合、上記ステップ6はサブステップ6.1を含んでもよい。サブステップ6.1では、ロック方向(図中では、時計回り方向)に沿ってねじ337を、例えば90°などの所定の角度回してナット338をインターロックモジュール300のハウジング330からストッパー102に入らせ、例えば、ナット338はバンプ340を備えてもよく、ナット338のバンプ340はストッパー102に入ることが可能により、ナット338のバンプ340をサイドストップ面103に当接させてストップされることが可能である。この期間に、ねじ337とナット338は相対回転しない。すなわち、ねじ-ナットユニットを回転させないとき、ねじ-ナットユニットは完全にハウジング330の内部に位置し、第1スライダー310及び第2スライダー320へのハウジング330の組み立てを妨げることがない。ただ、ハウジング330が組み立て位置に到達するとき、ねじ337を回転させることでナット338を第1コンタクター100又は第2コンタクター200の対応するストッパー102に回転させることが可能である。
図6~8はねじ-ナットユニットが完全にハウジング330に位置する初期位置を示し、
図9~10はナットが既にハウジング330からストッパー102に入ったことを示す。
【0050】
より具体的には、上記ステップ6はサブステップ6.2をさらに含んでもよい。サブステップ6.2では、
図9~10に示すように、ねじ337の頭部339がハウジング330の当接面349に当接するまで、ロック方向に沿ってねじ337を回し続けてねじ337をナット338に対して回転させる。すなわち、該サブステップ6.2では、ナット338がストッパー102のサイドストップ面103によりストップされているため、ねじ337がロック方向に沿って回転し続けるとき、ナット338はねじ337につれて回転できず、それによりねじ337はハウジング330の当接面349に当接するまでナット338に対してねじ込み、該当接面349は例えば、ノッチ332が位置する側面に対向する側面、又は外部から接近可能なほかの面であってもよく、ツールを使用してねじ337を回すことができればよい。
【0051】
より具体的には、上記ステップ6はサブステップ6.3をさらに含む。サブステップ6.3では、ナット338がトップストップ面104に当接してストップされるまで、ロック方向に沿ってねじ337を回し続けてナット338をねじ337に対して回転させる。すなわち、該サブステップ6.3では、ねじ337の頭部339が既にハウジング330の当接面349に当接しているため、ねじ337を回し続けてもねじ337をよりねじ込むことができないが、ねじ337を回すと、ナット338は力を受けてねじ337に対して回転し、且つトップストップ面104に当接してストップされるまで、ねじ337の頭部339へ移動する。すなわち、このとき、トップストップ面104はねじ337の頭部339へのナット338のさらなる移動を阻止する。このとき、第1スライダー310及び第2スライダー320がハウジング330に対して摺動するか否かにかかわらず、インターロックモジュール300のハウジング330を第1コンタクター100及び第2コンタクター200に固定することができる。
【0052】
ただし、上記サブステップ6.2が終了するとき、ナット338はトップストップ面104に接触していない可能性があり、すなわち、図示される上下方向におけるハウジング330の効果的な固定を実現することができず、従って、ステップ6.3は存在する。
【0053】
ただし、
図2に示すように、ハウジング330には、それぞれ第1コンタクター100のストッパー及び第2コンタクター200のストッパーと協働するための2つのねじ-ナットユニットが設けられることで、ハウジング330をより安定的かつ確実に固定することができる。
【0054】
それにより、
図3で示すように、第1コンタクター100がオンになり、第2コンタクター200がオフになるとき、第1スライダー310は第1可動コアユニットにつれて上部位置にあり、第2スライダー320は第2可動コアユニットにつれて下部位置にあり、インターロックモジュール300のハウジング330におけるインターロック部331は第1スライダー310の第1嵌合インターロック部311と第2スライダー320の第2嵌合インターロック部321との間に係止し、このとき、第2コンタクター200が誤操作によってオンになろうとすると、第2スライダー320の上向き移動がロックされことにより、第2可動コアユニットの上向き移動もロックされるため、第2コンタクター200のオンが阻止される。その後、第1コンタクター100がオフになり、第2コンタクター200がオンになると、第1可動コアユニットは自由に下向きに移動でき、第1スライダー310を下向きに移動させ、この場合、インターロック部331が第1スライダー310の下向き移動を阻止しないため、インターロック部331は解放され、第2スライダー320に対する阻止も解除し、次に、第2可動コアユニットは第2スライダー320を上向きに移動させることができ、この期間に、ハウジング330が固定されているため、可能な摩擦力を受けて何らかの上下移動が発生することはない。
【0055】
また、明らかなように、このようなハウジング固定は必要に応じてねじ337を逆方向に回すことが可能であり、それにより、ハウジング330の取り外しが可能であり、従って、第1コンタクター100及び第2コンタクター200からのインターロックモジュール300の取り外しが可能である。この場合、第1コンタクター100及び第2コンタクター200の両方が底板400に固定される実施例では、底板400にハウジング330を固定するための何らかの構造(例えば、ねじ穴など)を設ける必要がない。
【0056】
図示されていない変形によれば、上記ねじ-ナットユニットの代わりに、第1コンタクター100及び第2コンタクター200が底板400に固定される場合、第1コンタクター100と第2コンタクター200との間の底板400にねじ穴が設けられ、ハウジング330にねじが設けられるようにしてもよく、上記ステップ6は、底板400に対するハウジング330の固定を実現するように該ねじを回して底板400のねじ穴に締め付けるステップを含む。
【0057】
また、本発明はさらに上記方法を実現するためのインターロックモジュール300に関する。
【0058】
例えば、以上のように、第1コンタクター100と第2コンタクター200は隙間をあけて横並びに設置され、第1コンタクター100は第1取り付け面101と第1可動コアユニット(図示せず)とを有し、第2コンタクター200は第1取り付け面101に面する第2取り付け面201と第2可動コアユニット(図示せず)とを有する。
【0059】
本発明によるインターロックモジュール300は、第1スライダー310と、第2スライダー320と、第1スライダー310及び第2スライダー320とは別々に形成されるハウジング330とを備え。より具体的には、第1スライダー310と第2スライダー320は互いの鏡像であってもよい。
【0060】
第1スライダー310は第1コンタクター100の第1可動コアユニットに接続ためのものである。このため、1つの具体的な実施形態では、第1スライダー310にはその第1本体312に対して突出している第1突出ピン313が設けられてもよく、第1可動コアユニット内に第1取付孔(図示せず)が設けられてもよく、第1スライダー310の第1突出ピン313は例えば、第1取り付け面101に設けられる孔(図示せず)によって該第1取付孔に伸び込んで第1可動コアユニットに機械的接続されるようにしてもよく、それによって第1可動コアユニットの上下移動は第1スライダー310を連れて上下に移動させることができる。
【0061】
これに対応し、第2スライダー320は第2コンタクター200の第2可動コアユニットに接続ためのものである。このため、1つの具体的な実施形態では、第2スライダー320にはその第2本体322に対して突出している第2突出ピン323が設けられてもよく、第2可動コアユニットに第2取付孔(図示せず)が設けられてもよく、第2スライダー320の第2突出ピン323は例えば、第2取り付け面201に設けられる孔(図示せず)によって該第2取付孔に伸び込んで第2可動コアユニットに機械的接続されるようにしてもよく、それによって第2可動コアユニットの上下移動は第2スライダー320を連れて上下に移動させることができる。
【0062】
ハウジング330内にインターロック部331が設けられ、以上のように、該インターロック部331は第1スライダー310及び第2スライダー320と相互作用してインターロック効果を発生させるように構成される。すなわち、例えば、第1コンタクター100がオンになるとき、第1スライダー310及び第2スライダー320はインターロック部331と協働してインターロック効果を発生させて第2コンタクター200のオンをロックし、逆も同様である。より具体的には、
図3に示すように、第1コンタクター100がオンになり、第2コンタクター200がオフになるとき、第1スライダー310は第1可動コアユニットに連れて上部位置にあり、第2スライダー320は第2可動コアユニットに連れて下部位置にあり、インターロックモジュール300のハウジング330におけるインターロック部331は第1スライダー310の第1嵌合インターロック部311と第2スライダー320の第2嵌合インターロック部321との間に係止し、このとき、第2コンタクター200が誤操作によってオンになろうとすると、第2スライダー320の上向き移動がロックされることにより、第2可動コアユニットの上向き移動がロックされ、それにより第2コンタクター200のオンが阻止される。その後、第1コンタクター100がオフになり、第2コンタクター200がオンになると、インターロック部331が第1スライダー310の下向き移動を阻止せず、第1可動コアユニットが自由に下向きに移動でき、第1スライダー310を下向きに移動させることにより、インターロック部331は解放され、従って第2スライダー320に対する阻止を解除し、第2可動コアユニットはさらに第2スライダー320を上向きに移動させることができ、それにより第2コンタクター200のオンが実現される。
【0063】
また、以上のように、ハウジング330と第1スライダー310及び第2スライダー320との組み立てを実現するために、ハウジング330の側面にノッチ332が設けられ、ハウジング330には、該ノッチ332に連通する第1受け入れ部334及び第2受け入れ部(図示せず)が設けられ、該第1受け入れ部334はノッチ332によって第1スライダー310を受け入れるためのものであり、第2受け入れ部はノッチ332によって前記第2スライダー320を受け入れるためのものである。
図3は第1スライダー310及び第2スライダー320がハウジング330の第1受け入れ部及び第2受け入れ部に位置することを示す。
【0064】
より具体的には、以上かつ
図2に示すように、第1受け入れ部334は少なくともハウジング330の第1外側面335によって規定され、該第1外側面335に第1スライダー310の第1突出ピン313が通過可能な第1通路336が設けられてもよい。これに対応し、第2受け入れ部は少なくともハウジングの第2外側面によって規定され、該第2外側面は第1外側面335に対向し、該第2外側面内に第2突出ピン323が通過可能な第2通路(図示せず)が設けられてもよい。それにより、第1通路336及び第2通路が設けられることは、第1スライダー310及び第2スライダー320がそれぞれ第1突出ピン313及び第2突出ピン323によって対応する第1コンタクター100及び第2コンタクター200に取り付けられた後、ハウジング330を第1スライダー310及び第2スライダー320に組み立てるとき、第1突出ピン313及び第2突出ピン323をそれぞれ第1通路336及び第2通路に入れさせることができ、それによりハウジング330の組み立てを可能にするとともにハウジング330の移動をガイドする作用を発揮し、またインターロックモジュールの動作中に対応する第1スライダー310及び第2スライダー320のハウジング330に対する摺動をガイドすることができる。すなわち、第1スライダー310及び第2スライダー320は、インターロックモジュール300の操作中、例えば第1コンタクター100と第2コンタクター200との切り替え期間に、対応する第1受け入れ部334及び第2受け入れ部を上下に摺動可能であるように設けられる。
【0065】
1つの具体的な実施形態では、インターロックモジュール300のハウジング330には相互に締結するねじ337及びナット338を含む少なくとも1つのねじ-ナットユニットが設けられ、ハウジング330はねじ337の頭部339と当接するための当接面349をさらに有し、ナット338は第1コンタクター100の第1取り付け面101及び/又は第2コンタクター200の第2取り付け面201に設けられたストッパー102(図中では、第1コンタクター100に位置するストッパー102のみが示される)と協働し、ストッパー102には、例えば、ナット338をストップするためのサイドストップ面103及びトップストップ面104が設けられる。初期位置では、ねじ-ナットユニットは完全にハウジング330の内部に位置し、取り付け位置では、ねじ337を回すことでねじ337の頭部339が当接面349に当接可能であり、且つナット338の少なくとも一部分が前記ストッパー102に入ってストッパー102によりストップされることが可能である。この場合、ねじ-ナットユニットを使用して第1コンタクター100及び第2コンタクター200に対してハウジング330を固定することができ、ねじ-ナットユニットとストッパー102の具体的な形態及びハウジング330の当該固定過程は以上のサブステップ6.1、6.2及び6.3についての記載を参照すればよい(ここでは重複説明を省略する)。
【0066】
なお、
図2に示すように、ハウジング330には、それぞれ第1コンタクター100のストッパー及び第2コンタクター200のストッパーと協働する2つのねじ-ナットユニットが設けられてもよく、より安定的かつ確実な固定を可能にする。特にハウジング330が相互に接続された第1ハーフハウジング350及び第2ハーフハウジング360で形成される場合、第1ハーフハウジング350及び第2ハーフハウジング360のそれぞれに少なくとも1つのねじ-ナットユニットが設けられてもよい。
【0067】
また、明らかなように、このようなハウジング固定は必要に応じてねじ337を逆方向に回すことが可能であり、それにより、ハウジング330の取り外しが可能であり、第1コンタクター100及び第2コンタクター200からのインターロックモジュール300の取り外しも可能である。この場合、第1コンタクター100及び第2コンタクター200の両方が底板400に固定される実施例では、底板400にハウジング330を固定するための何らかの構造(例えば、ねじ穴など)を設ける必要がない。
【0068】
図示されていない変形によれば、上記ねじ-ナットユニットの代わりに、第1コンタクター100及び第2コンタクター200が底板400に固定される場合、第1コンタクター100と第2コンタクター200との間の底板400内にねじ穴が設けられ、ハウジング330内にねじが設けられるようにしてもよく、上記ステップ6は、底板400に対するハウジング330の固定を実現するように該ねじを回して底板400のねじ穴に締め付けるステップを含む。
【0069】
以上、好適な実施例を参照しながら本発明によって提案されている例示的な実施形態を詳細に説明したが、当業者が理解できるように、本発明の趣旨を逸脱せずに、上記具体的な実施例に対して様々な変形や変更を行うことができ、また、本発明の保護範囲を逸脱せずに、本発明によって提案されている種々の技術的特徴、構造に対して様々な組み合わせを行うことができる。
【0070】
本開示の範囲は上記説明された実施形態によってではなく、添付特許請求の範囲及びその同等範囲によって定められる。
【符号の説明】
【0071】
100…第1コンタクター、101…第1取り付け面、102…ストッパー、103…サイドストップ面、104…トップストップ面、200…第2コンタクター、201…第2取り付け面、250…正面、300…インターロックモジュール、310…第1スライダー、311…第1嵌合インターロック部、312…第1本体、313…第1突出ピン、320…第2スライダー、321…第2嵌合インターロック部、322…第2本体、323…第2突出ピン、330…ハウジング、331…インターロック部、332…ノッチ、334…第1受け入れ部、335…第1外側面、336…第1通路、337…ねじ、338…ナット、339…ねじの頭部、340…バンプ、349…当接面、400…底板。