(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-29
(45)【発行日】2023-10-10
(54)【発明の名称】第1のパイルポジショニング装置を備えるパイル切断装置
(51)【国際特許分類】
B26D 7/06 20060101AFI20231002BHJP
B26D 7/02 20060101ALI20231002BHJP
B26D 1/08 20060101ALI20231002BHJP
B65H 35/00 20060101ALI20231002BHJP
B26D 7/01 20060101ALI20231002BHJP
B26D 11/00 20060101ALN20231002BHJP
【FI】
B26D7/06 E
B26D7/02 D
B26D1/08
B65H35/00
B26D7/01 A
B26D11/00
(21)【出願番号】P 2022554223
(86)(22)【出願日】2021-10-04
(86)【国際出願番号】 EP2021077254
(87)【国際公開番号】W WO2022100928
(87)【国際公開日】2022-05-19
【審査請求日】2022-09-07
(31)【優先権主張番号】102020129872.2
(32)【優先日】2020-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390014188
【氏名又は名称】ケーニッヒ ウント バウアー アー・ゲー
【氏名又は名称原語表記】Koenig & Bauer AG
【住所又は居所原語表記】Friedrich-Koenig-Str. 4, 97080 Wuerzburg, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ノイマン
(72)【発明者】
【氏名】マーティン パルメ
(72)【発明者】
【氏名】イェンス ザウアー
【審査官】豊島 唯
(56)【参考文献】
【文献】特表2003-519017(JP,A)
【文献】特開平03-270894(JP,A)
【文献】特開2015-217494(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26D 7/01 - 7/06
B26D 1/06 - 1/08
B65H 35/00
B26D 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のパイルポジショニング装置(02)を備えるパイル切断装置(01)であって、
前記パイル切断装置(01)は、少なくとも1つのシートパイル(26)を切断する少なくとも1つの第1の切断機構(13)を備え、前記パイル切断装置(01)は、第1のパイル載置面(04)を有する少なくとも1つの載置装置(11)を有し、前記第1のパイルポジショニング装置(02)は、旋回軸線(07)周りに旋回可能な、鉛直方向(V)に関して可動の上側の回転ラム(08)を有し、前記第1のパイルポジショニング装置(02)は、少なくとも1つのシートパイル(26)を第1の水平方向(F)に、かつ/または第1の水平方向(F)とは反対方向に動かす少なくとも1つの第1の水平駆動部(09)を有し、
前記第1のパイルポジショニング装置(02)は、前記上側の回転ラム(08)とは異なり、前記鉛直方向(V)に関して可動な少なくとも2つの上側の押し付け要素(31;32)を有し、
第1の上側の押し付け要素(31)は、前記第1の水平駆動部(09)により前記第1の水平方向(F)に、かつ/または前記第1の水平方向(F)とは反対方向に可動に配置されており、
第2の上側の押し付け要素(32)は、第2の水平駆動部(41)により前記第1の水平方向(F)に、かつ/または前記第1の水平方向(F)とは反対方向に可動に配置されている、
ことを特徴とするパイル切断装置(01)。
【請求項2】
前記第1のパイルポジショニング装置(02)は、前記旋回軸線(07)周りに旋回可能な下側の回転ラム(29)を有することを特徴とする請求項1に記載のパイル切断装置。
【請求項3】
前記下側の回転ラム(29)の上側の接触面(37)は、最高で前記第1のパイル載置面(04)の高さに配置されていることを特徴とする請求項2に記載のパイル切断装置。
【請求項4】
前記第1のパイルポジショニング装置(02)は、少なくとも2つの下側の押し付け要素(33;34)を有し、前記下側の押し付け要素(33;34)は、少なくとも1つの水平駆動部(09)により前記第1の水平方向(F)に、かつ/または前記第1の水平方向(F)とは反対方向に可動に配置されていることを特徴とする請求項1または2または3に記載のパイル切断装置。
【請求項5】
それぞれ1つの上側の押し付け要素(31;32)と1つの下側の押し付け要素(33;34)とは、互いに割り当てられており、ともに1つのパイルグリッパ(38;39)を形成し、ともに1つのそれぞれのパイルグリッパ(38;39)を形成するそれぞれの前記上側の押し付け要素(31;32)とそれぞれの前記下側の押し付け要素(33;34)とは、ともに前記第1の水平方向(F)に、かつ/または前記第1の水平方向(F)とは反対方向に可動に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のパイル切断装置。
【請求項6】
前記パイル切断装置(01)は、少なくとも1つの第1の上側の押し付けプレート(12)を備え、前記第1の上側の押し付けプレート(12)は、前記鉛直方向(V)に関して可動に配置されていることを特徴とする請求項1または2または3または4または5に記載のパイル切断装置。
【請求項7】
少なくとも1つの前記第1の上側の押し付けプレート(12)の少なくとも一部は、前記第1の水平方向(F)に関して前記上側の回転ラム(08)の手前に配置されており、少なくとも1つの前記第1の上側の押し付けプレート(12)の少なくとも一部は、前記第1の水平方向(F)に関して前記上側の回転ラム(08)の後に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のパイル切断装置。
【請求項8】
前記第1の切断機構(13)は、少なくとも1つの第1のナイフバー(16)を有し、前記第1のナイフバー(16)には、第1のナイフ(18)が配置されており、前記第1の水平方向(F)は、前記上側の回転ラム(08)から前記第1のナイフ(18)に向かうことを特徴とする請求項1または2または3または4または5または6または7に記載のパイル切断装置。
【請求項9】
前記上側の回転ラム(08)と、それぞれの前記上側の押し付け要素(31;32)とは、最高で100m
mまたは最高で50m
mまたは最高で30m
mまたは最高で20m
mまたは最高で10m
mまたは最高で5m
mまたは最高で2mmである最小間隔を互いに有することを特徴とする請求項1または2または3または4または5または6または7または8に記載のパイル切断装置。
【請求項10】
前記下側の回転ラム(29)と、それぞれの少なくとも1つの前記下側の押し付け要素(33;34)とは、最高で100m
mまたは最高で50m
mまたは最高で30m
mまたは最高で20m
mまたは最高で10m
mまたは最高で5m
mまたは最高で2mmである最小間隔を互いに有することを特徴とする請求項1または2または3または4または5または6または7または8または9に記載のパイル切断装置。
【請求項11】
シートパイル(26)をパイル切断装置(01)により切断する方法であって、
前記シートパイル(26)をまず第1の載置装置(11)の第1のパイル載置面(04)上に載置し、第1の送り工程において、前記シートパイル(26)を、鉛直に上から前記シートパイル(26)に作用する少なくとも2つの上側の押し付け要素(31;32)により、前記上側の押し付け要素(31;32)から第1の切断機構(13)に向かう第1の水平方向(F)に、または第1の水平方向(F)とは反対方向に動かし、
その後、第1の下降工程において、上側の回転ラム(08)を、前記上側の回転ラム(08)の下側の接触面(36)が前記シートパイル(26)と接触するに至るように下降させ、
その後、第1の解放工程において、少なくとも2つの前記上側の押し付け要素(31;32)を上方に動かし、前記シートパイル(26)から離脱させ、
その後、第1の旋回工程において、前記上側の回転ラム(08)を鉛直の旋回軸線(07)周りに旋回させ、これにより、前記シートパイル(26)を前記鉛直の旋回軸線(07)周りに旋回させ、
その後、第2の下降工程において、少なくとも2つの前記上側の押し付け要素(31;32)を下方に動かし、前記シートパイル(26)と接触させ、
その後、第2の解放工程において、前記上側の回転ラム(08)を上方に動かし、前記シートパイル(26)から離脱させ、
その後、第2の送り工程において、前記シートパイル(26)を少なくとも2つの前記上側の押し付け要素(31;32)により前記第1の水平方向(F)に、または前記第1の水平方向(F)とは反対方向に動かし、
その後、第1の切断工程において、前記第1の切断機構(13)により部分パイル(42)を前記シートパイル(16)から切り離す方法。
【請求項12】
前記第2の送り工程の後、前記第1の切断工程の前に、押し均し工程において、前記上側の回転ラム(08)および/または第1の上側の押し付けプレート(12)を上から前記シートパイル(26)上に下降させ、前記シートパイル(26)と接触させることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つの方法工程において、前記シートパイル(26)を少なくとも2つの前記上側の押し付け要素(31;32)により前記第1の水平方向(F)に、または前記第1の水平方向(F)とは反対方向に動かし、その際、その方向付けについて、少なくとも2つの前記上側の押し付け要素(31;32)が、前記シートパイル(26)を動かしている間に、それぞれ異なる大きさで前記第1の水平方向(F)に、または前記第1の水平方向(F)とは反対方向に動かされることにより、変更することを特徴とする請求項11または12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念部に記載の第1のパイルポジショニング装置を備えるパイル切断装置およびシートパイルをパイル切断装置により切断する方法に関する。
【0002】
パイル切断装置は、特に、シートパイルを割り付け面パイルに切断するために用いられる。このような割り付け面パイルは、例えば有価証券パイル、特に銀行券パイルである。代替的には、このような割り付け面パイルは、ラベルまたは名刺のパイルであってもよい。それぞれのシートパイルを、まずはその縁部を切り落とした後、特にストリップ形の中間パイルに切断し、中間パイルをその後、割り付け面パイルに再び切断する装置が公知である。
【0003】
独国特許発明第19515705号明細書において、パイル切断装置が公知であり、この公知のパイル切断装置は、シートパイルを旋回させるべく、パイル載置面と、鉛直の旋回軸線周りに旋回可能な回転ラムとを備え、回転ラムは、付加的に、シートパイルを水平に動かすべく、水平駆動部により水平に可動である。
【0004】
可能な限り平らに互いに重なって位置するシートは、褶曲していることがある。シートパイル内では、下側のシートは、それぞれそれよりも上位に位置する層によって押され、平らにされる。これにより、より上位にあるシートが、より下位にあるシートよりも、褶曲が強いことがある。褶曲が強いシートは、水平方向により小さな延びを有している。今、パイル全体の縁部が切り離されると、事情によっては、上側のシートから切り離される材料が、下側のシートから切り離される材料よりも少なくなってしまう。
【0005】
独国特許出願公開第19843011号明細書において、第1のパイルポジショニング装置を備えるパイル切断装置が公知であり、パイル切断装置は、シートパイル用の切断機構を備え、切断機構は、ナイフを有するナイフバーを有し、パイルポジショニング装置は、旋回可能な、鉛直に可動の上側の回転ラムと、シートパイルを、上側の回転ラムからナイフに向かう水平方向に関して動かす水平駆動部とを有する。
【0006】
独国特許出願公開第10124068号明細書において、パイル切断装置が公知であり、この公知のパイル切断装置は、上側のプレスプレートを備え、上側のプレスプレートには、上側の回転ラムが弾性支持されている。回転ラムは、単独でまたはプレスプレートとともにパイル上に下降させられ得る。付加的にピンサ式ローディングステーションが配置されている。
【0007】
欧州特許出願公開第1593467号明細書において、パイル切断装置が公知であり、この公知のパイル切断装置は、上側の回転ラムと下側の回転ラムとを備え、上側の回転ラムおよび下側の回転ラムは、締め付けたシートパイルを水平方向に動かすべく、ともに水平方向に可動である。
【0008】
欧州特許出願公開第1504860号明細書において公知のパイル切断装置では、パイルが、その方向付けについて変更されることなく、円軌道上をそれぞれ異なるナイフに向かって動かされる。付加的に供給装置と排出装置とが開示されている。
【0009】
本発明の根底にある課題は、第1のパイルポジショニング装置を備えるパイル切断装置と、シートパイルをパイル切断装置により切断する方法とを提供することである。
【0010】
上記課題は、本発明において請求項1の特徴および請求項13の特徴により解決される。
【0011】
第1のパイルポジショニング装置を備えるパイル切断装置は、少なくとも1つのシートパイルを切断する少なくとも1つの第1の切断機構を備え、パイル切断装置は、第1のパイル載置面を有する少なくとも1つの載置装置を備え、第1のパイルポジショニング装置は、特に鉛直に配向される旋回軸線周りに旋回可能な、鉛直方向に関して可動の上側の回転ラムを有し、上側の回転ラムの下側の接触面は、好ましくは、第1のパイル載置面より高く配置されており、第1のパイルポジショニング装置は、少なくとも1つのシートパイルを第1の水平方向に、かつ/または第1の水平方向とは反対方向に動かす少なくとも1つの第1の水平駆動部を有している。第1のパイルポジショニング装置は、上側の回転ラムとは異なる少なくとも1つの上側の押し付け要素、特にグリッパ上側部分を有し、上側の押し付け要素は、鉛直方向に関して可動であり、特にシートパイルを第1の水平方向に、かつ/または第1の水平方向とは反対方向に動かすべく、少なくとも1つの第1の水平駆動部により第1の水平方向に、かつ/または第1の水平方向とは反対方向に可動に配置されている。このことは、多数の作業ステップ、例えば切断、回転またはリニア運動を、パイルを完全には解放せず実施することができるので、切断すべきパイルを極めて精緻に取り扱うことができるという利点を提供する。このことは、搬送の精度を高め、加えて、相応の構成部材の運動のみからシートパイルの位置を推定することを可能にする。
【0012】
第1のパイルポジショニング装置は、上側の回転ラムとは異なる少なくとも2つの上側の押し付け要素、特にグリッパ上側部分を有し、上側の押し付け要素は、鉛直方向に関して可動であり、特にシートパイルを第1の水平方向に、かつ/または第1の水平方向とは反対方向に動かすべく、少なくとも1つの第1の水平駆動部により第1の水平方向に、かつ/または第1の水平方向とは反対方向に可動に配置されている。このことは、さらに精緻な並進が可能となるという利点を提供する。加えて、意図した旋回運動が例えば並進中に実施され得る。代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置は、好ましくは、第1の上側の押し付け要素、特に少なくとも2つの上側の押し付け要素の第1の上側の押し付け要素が、第1の水平駆動部により第1の水平方向に、かつ/または第1の水平方向とは反対方向に可動に配置されており、第2の上側の押し付け要素、特に少なくとも2つの上側の押し付け要素の第2の上側の押し付け要素が、第2の水平駆動部により第1の水平方向に、かつ/または第1の水平方向とは反対方向に可動に配置されていることを特徴とする。このことは、旋回角度が小さいときのシートパイルの特に迅速かつ精緻な方向付けを可能にする。
【0013】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置は、好ましくは、第1のパイルポジショニング装置が、旋回軸線周りに旋回可能な、例えば鉛直方向に関して可動の下側の回転ラムを有することを特徴とする。下側の回転ラムの上側の接触面は、さらに好ましくは、最高で第1のパイル載置面の高さに配置されている。代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置は、好ましくは、第1のパイル載置面が、下側の回転ラム空所を有し、下側の回転ラムは、下側の回転ラム空所内に少なくとも部分的に配置されていることを特徴とする。このことは、旋回工程の精度を改善する。それというのも、パイルが、ともに運動する2つの要素間に保持され得るからである。
【0014】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置は、好ましくは、第1のパイルポジショニング装置が、特に下側の回転ラムとは異なる少なくとも1つの下側の押し付け要素、特にグリッパ下側部分を有し、下側の押し付け要素は、特にシートパイルを第1の水平方向に、かつ/または第1の水平方向とは反対方向に動かすべく、少なくとも1つの水平駆動部により第1の水平方向に、かつ/または第1の水平方向とは反対方向に可動に配置されていることを特徴とする。例えば、少なくとも1つの下側の押し付け要素は、鉛直方向に関して可動である。それぞれ2つの押し付け要素は、この場合、例えばそれぞれのグリッパを形成することができ、グリッパは、並進工程の高められた精度を可能にする。代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置は、好ましくは、それぞれ1つの上側の押し付け要素と1つの下側の押し付け要素とが、互いに割り当てられており、ともに1つのパイルグリッパを形成し、ともに1つのそれぞれのパイルグリッパを形成するそれぞれの上側の押し付け要素とそれぞれの下側の押し付け要素とは、ともに第1の水平方向に、かつ/または第1の水平方向とは反対方向に可動に配置されていることを特徴とする。
【0015】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置は、好ましくは、パイル切断装置が、少なくとも1つの第1の上側の押し付けプレートを備え、第1の上側の押し付けプレートは、鉛直方向に関して可動に配置されており、かつさらに好ましくは、少なくとも1つの第1の上側の押し付けプレートの少なくとも一部が、第1の水平方向に関して上側の回転ラムの手前に配置されており、少なくとも1つの第1の上側の押し付けプレートの少なくとも一部が、第1の水平方向に関して上側の回転ラムの後に配置されていることを特徴とする。このことは、シートパイルの元は褶曲していた上側の層を押し均すことを可能にする。これにより、相応のナイフにより、好ましくは、それぞれのシートがシートパイル内でどの高さに位置するかに関わらず、可能な限り同じ大きさの長さのシートが切り離される。
【0016】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置は、好ましくは、上側の回転ラムと、それぞれの少なくとも1つの上側の押し付け要素とが、最高で100mm、さらに好ましくは、最高で50mm、なおもさらに好ましくは、最高で30mm、なおもさらに好ましくは、最高で20mm、なおもさらに好ましくは、最高で10mm、なおもさらに好ましくは、最高で5mm、なおもさらに好ましくは、最高で2mmである最小間隔を互いに有し、かつ/または下側の回転ラムと、それぞれの少なくとも1つの下側の押し付け要素とが、最高で100mm、さらに好ましくは、最高で50mm、なおもさらに好ましくは、最高で30mm、さらに好ましくは、最高で20mm、なおもさらに好ましくは、最高で10mm、なおもさらに好ましくは、最高で5mm、なおもさらに好ましくは、最高で2mmである最小間隔を互いに有することを特徴とする。
【0017】
特にこのパイル切断装置は、シートパイルをパイル切断装置により切断する方法であって、シートパイルをまず第1の載置装置の第1のパイル載置面上に載置し、第1の送り工程において、シートパイルを、鉛直に上からシートパイルに作用する少なくとも2つの上側の押し付け要素により、上側の押し付け要素から第1の切断機構に向かう第1の水平方向に、または第1の水平方向とは反対方向に動かし、その後、第1の下降工程において、上側の回転ラムを、上側の回転ラムの下側の接触面が、シートパイルと接触するに至るように下降させ、その後、第1の解放工程において、少なくとも2つの上側の押し付け要素を上方に動かし、シートパイルから離脱させ、その後、第1の旋回工程において、上側の回転ラムを鉛直の旋回軸線周りに旋回させ、これにより、シートパイルを鉛直の旋回軸線周りに旋回させ、その後、第2の下降工程において、少なくとも2つの上側の押し付け要素を下方に動かし、シートパイルと接触させ、その後、第2の解放工程において、上側の回転ラムを上方に動かし、シートパイルから離脱させ、その後、第2の送り工程において、シートパイルを、特に鉛直に上からシートパイルに作用する少なくとも2つの上側の押し付け要素により、第1の水平方向に、または第1の水平方向とは反対方向に動かし、その後、第1の切断工程において、第1の切断機構により部分パイルをシートパイルから切り離す方法を可能にする。
【0018】
代替的または付加的な一発展形において、本方法は、好ましくは、第2の送り工程の後、第1の切断工程の前に、押し均し工程において、上側の回転ラムおよび/または第1の上側の押し付けプレートを上からシートパイル上に下降させ、シートパイルと接触させることを特徴とする。
【0019】
代替的または付加的な一発展形において、本方法は、好ましくは、少なくとも1つの方法工程において、シートパイルを少なくとも2つの上側の押し付け要素により第1の水平方向に、または第1の水平方向とは反対方向に動かし、その際、その方向付けについて、少なくとも2つの上側の押し付け要素が、シートパイルを動かしている間に、それぞれ異なる大きさで第1の水平方向に、または第1の水平方向とは反対方向に動かされることにより、変更することを特徴とする。
【0020】
本発明の実施例を図面に示し、以下に詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図2】第1のパイルポジショニング装置および第1の切断機構の概略側面図である。
【
図3】
図2に示した第1のパイルポジショニング装置および第1の切断機構の概略平面図である。
【
図4】第1のパイルポジショニング装置および第1の切断機構の概略斜視図である。
【
図5】第2のパイルポジショニング装置および第2の切断機構の概略側面図である。
【
図6】
図5に示した2つのパイルポジショニング装置および1つの第1の切断機構の概略平面図である。
【
図7a】未切断の状態にあるシートパイルの概略図である。
【
図7b】回転され、一辺が切り落とされた状態にある
図7aに示したシートパイルの概略図である。
【
図7c】回転され、二辺が切り落とされた状態にある
図7aに示したシートパイルの概略図である。
【
図7d】回転され、三辺が切り落とされた状態にある
図7aに示したシートパイルの概略図である。
【
図7e】回転され、すべての辺が切り落とされた状態にある
図7aに示したシートパイルの概略図である。
【
図7f】
図7aに示したシートパイルと、シートパイルから既に切り離された1つの中間パイルとの概略図である。
【
図7g】
図7aに示したシートパイルと、シートパイルから既に切り離された2つの中間パイルとの概略図である。
【
図7h】
図7aに示したシートパイルと、シートパイルから既に切り離された3つの中間パイルとの概略図である。
【
図7i】
図7aに示した1つのシートパイルから得られた5つの中間パイルの概略図である。
【
図8a】シートパイルが供給される運転状態における第1のパイルポジショニング装置、第1の切断機構およびシートパイルの概略平面図である。
【
図8b】シートパイルが回転ラムおよび押し付け要素により保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8c】シートパイルが回転されて、回転ラムにより保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8d】シートパイルが回転ラムおよび押し付け要素により保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8e】シートパイルがリニアに動かされて、押し付け要素により保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8f】シートパイルが回転ラム、押し付け要素およびプレスプレートにより保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8g】シートパイルが切断されて、押し付け要素により保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8h】シートパイルがリニアに動かされて、押し付け要素により保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8i】シートパイルが回転ラムおよび押し付け要素により保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8j】シートパイルが回転されて、回転ラムにより保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8k】シートパイルが回転ラムおよび押し付け要素により保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8l】シートパイルがリニアに動かされて、押し付け要素により保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8m】シートパイルが回転ラム、押し付け要素およびプレスプレートにより保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8n】シートパイルが回転されて、回転ラムにより保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8o】シートパイルが回転ラムおよび押し付け要素により保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8p】シートパイルがリニアに動かされて、押し付け要素により保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8q】シートパイルが回転ラム、押し付け要素およびプレスプレートにより保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8r】シートパイルがリニアに動かされて、押し付け要素により保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8s】シートパイルが回転ラムおよび押し付け要素により保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8t】シートパイルが回転されて、回転ラムにより保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8u】シートパイルが回転ラムおよび押し付け要素により保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8v】シートパイルがリニアに動かされて、押し付け要素により保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8w】シートパイルが回転ラム、押し付け要素およびプレスプレートにより保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8x】シートパイルが回転され、かつリニアに動かされて、押し付け要素により保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8y】シートパイルが回転ラム、押し付け要素およびプレスプレートにより保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図8z】中間パイルが切り離されて、シートパイルがリニアに動かされて、押し付け要素により保持される運転状態における
図8aに応じた概略平面図である。
【
図9a】中間パイルが供給される運転状態における第2のパイルポジショニング装置、第2の切断機構および2つの中間パイルの概略平面図である。
【
図9b】中間パイルがリニアに動かされて、押し付け要素により保持される運転状態における
図9aに応じた概略平面図である。
【
図9c】押し付け要素がシートパイルなしにリニアに動かされた運転状態における
図9aに応じた概略平面図である。
【
図9d】中間パイルがリニアに動かされて、押し付け要素により保持される運転状態における
図9aに応じた概略平面図である。
【
図9e】中間パイルが押し付け要素およびプレスプレートにより保持される運転状態における
図9aに応じた概略平面図である。
【
図9f】中間パイルと、分断された割り付け面パイルとがリニアに動かされて、中間パイルが押し付け要素により保持される運転状態における
図9aに応じた概略平面図である。
【
図9g】中間パイルが押し付け要素およびプレスプレートにより保持される運転状態における
図9aに応じた概略平面図である。
【0022】
シートパイル26を割り付け面パイル27、特に有価証券パイル27に切断するパイル切断装置01は、好ましくは、少なくとも1つの特に第1の切断機構13を備え、この切断機構13は、特に第1のパイル切断機構13とも称呼される。好ましくは、パイル切断装置01は、第1の切断機構13に対して付加的に、少なくとも1つの第2の切断機構14を備え、この切断機構14は、特に第2のパイル切断機構14とも称呼される。複数の切断機構13;14を配置したことで、相応のパイルを不必要に何回も旋回させずに済み、スループットを向上させることが可能である。
【0023】
第1の切断機構13は、好ましくは、少なくとも1つの第1のナイフバー16を有し、第1のナイフバー16には、第1のナイフ18が配置されている。第1のナイフ18は、好ましくは、第1の切れ刃21を有し、第1の切れ刃21は、好ましくは、直動型の切れ刃21として形成されている。それぞれの切れ刃21;22は、この場合、好ましくは、相応のナイフの2つの面が互いに交わり、材料を分離または分断すべく形成されている特に真っ直ぐな線である。好ましくは、第1のナイフバー16は、好ましくはリニアな、さらに好ましくは専らリニアな第1の作動行程に沿って、特に第1の作動方向A1に、かつ/または第1の作動方向A1とは反対方向に可動に配置されている。
【0024】
一発展形において、第1の切断機構13は、好ましくは、第1の切断機構13が、少なくとも1つの第1の切断補助手段23、特に、シートパイル26および/または中間パイル28および/または割り付け面パイル27を固定する第1のプレッシャバー23を有し、第1の切断補助手段23は、少なくとも鉛直方向Vに関して可動に配置されており、シートパイル26および/または中間パイル28および/または割り付け面パイル27の搬送のために設けられた搬送路に沿って第1のナイフ18の手前に配置されていることを特徴とする。好ましくは、第1の切断補助手段23によって、0.5N/mm2(二分の一ニュートン毎平方ミリメートル)~2N/mm2(二ニュートン毎平方ミリメートル)の最大押し付け圧が及ぼされる。これにより、切断時に層同士がずれず、すべての層の綺麗な切断が実施されることが保証され得る。例えば、設けられた搬送路に沿って第1のナイフ18の後に、少なくとも1つの第1の押さえ52が配置されており、第1の押さえ52は、特に、切り離した構成部分が管理されず散けてしまわないようにするために用いられる。
【0025】
代替的または付加的な一発展形において、第1の切断機構13は、好ましくは、第1の切断機構13が、第1のナイフバー16を第1の作動方向A1に、かつ/または第1の作動方向A1とは反対方向に動かす少なくとも1つの第1の切断駆動部M1を有し、かつ/または少なくとも1つの第1の切断駆動部M1が、電気モータM1として、かつ/またはリニアモータM1として、かつ/または空気圧式の駆動部M1として、かつ/または液圧式の駆動部M1として形成されていることを特徴とする。
【0026】
好ましくは配置されている第2の切断機構14は、好ましくは、少なくとも1つの第2のナイフバー17を有し、第2のナイフバー17には、第2のナイフ19が配置されている。第2のナイフ19は、特に第2の切れ刃22を有し、第2の切れ刃22は、好ましくは、直動型の切れ刃22として形成されている。好ましくは、第2のナイフバー17は、好ましくはリニアな、さらに好ましくは専らリニアな第2の作動行程に沿って、第2の作動方向A2に、かつ/または第2の作動方向A2とは反対方向に可動に配置されている。
【0027】
代替的または付加的な一発展形において、第2の切断機構14は、好ましくは、第2の切断機構14が、少なくとも1つの第2の切断補助手段24、特に、シートパイル26および/または中間パイル28および/または割り付け面パイル27を固定する第2のプレッシャバー24を有し、第2の切断補助手段24は、少なくとも鉛直方向Vに関して可動に配置されており、シートパイル26および/または中間パイル28および/または割り付け面パイル27の搬送のために設けられた搬送路に沿って第2のナイフ19の手前に配置されていることを特徴とする。好ましくは、第2の切断補助手段24によって、0.5N/mm2(二分の一ニュートン毎平方ミリメートル)~2N/mm2(二ニュートン毎平方ミリメートル)の最大押し付け圧が及ぼされる。これにより、切断時に層同士がずれず、すべての層の綺麗な切断が実施されることが保証され得る。例えば、設けられた搬送路に沿って第2のナイフ19の後に、少なくとも1つの第2の押さえ52が配置されており、第2の押さえ52は、特に、切り離した構成部分が管理されず散けてしまわないようにするために用いられる。
【0028】
代替的または付加的な一発展形において、第2の切断機構14は、好ましくは、第2の切断機構14が、第2のナイフバー17を第2の作動方向A2に、かつ/または第2の作動方向A2とは反対方向に動かす少なくとも1つの第2の切断駆動部M2を有し、かつ少なくとも1つの第2の切断駆動部M2が、電気モータM2として、かつ/またはリニアモータM2として、かつ/または空気圧式の駆動部M2として、かつ/または液圧式の駆動部M2として形成されていることを特徴とする。
【0029】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、パイル切断装置01が、少なくとも1つの第1のパイルポジショニング装置02、特に、少なくとも1つのそれぞれのシートパイル26をポジショニングする第1のパイルポジショニング装置02を備えることを特徴とする。この第1のパイルポジショニング装置02に割り当てられた旋回軸線07は、好ましくは、鉛直方向Vに対して平行に配向されている。代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01および/またはそれぞれの切断機構13;14は、好ましくは、少なくとも1つのシート供給領域43と、少なくとも1つの割り付け面排出領域44または有価証券排出領域44とを有することを特徴とする。パイル切断装置01は、特に、少なくとも1つのそれぞれのシートパイル26から複数の割り付け面パイル27、特に有価証券パイル27を生成するために用いられる。
【0030】
例えばシート供給領域43内に、または設けられた搬送路に沿って好ましくはその直後に、少なくとも1つの第1のパイルポジショニング装置02が配置されている。例えば第1のパイルポジショニング装置02の後に、第1の切断機構13が配置されている。好ましくは、第1の切断機構13に第1のパイルポジショニング装置02が、特にそれぞれのシートパイル26を最適化して方向付けることができるように、割り当てられている。
【0031】
パイル切断装置01は、特に第1のパイルポジショニング装置02を備えている。パイル切断装置01は、少なくとも1つのシートパイル26を切断する少なくとも1つの第1の切断機構13を備えている。この第1の切断機構13は、好ましくは、少なくとも第1のナイフ18を有し、さらに好ましくは、第1の切断補助手段23も有している。パイル切断装置01は、第1のパイル載置面04を有する少なくとも1つの第1の載置装置11を備えている。少なくとも1つの第1の載置装置11は、例えば第1のテーブル11として形成されている。少なくとも1つの第1の載置装置11は、特に、切断および/またはポジショニングすべきシートパイル26および/または中間パイル28および/または割り付け面パイル27を下から支持するために用いられる。第1のパイル載置面04は、例えば空気ノズルを有しているが、好ましくは、可能な限り平滑に形成されている。第1のパイルポジショニング装置02は、特に鉛直に配向される旋回軸線07周りに旋回可能な、かつ鉛直方向Vに関して可動の上側の回転ラム08を有している。好ましくは、上側の回転ラム08の下側の接触面36は、パイル載置面04より高くに、特にシートパイル26が両者間に収まるように、配置されている。上側の回転ラム08は、好ましくは、それぞれのシートパイル26および/または中間パイル28および/または割り付け面パイル27の回転を、特にパイルを第1のナイフ18に対して相対的に方向付けるべく、引き起こすために用いられる。好ましくは、少なくとも1つの第1の旋回駆動部M3が配置されており、第1の旋回駆動部M3により、少なくとも上側の回転ラム08は、旋回可能である。
【0032】
第1のパイルポジショニング装置02は、少なくとも1つのシートパイル26を第1の水平方向Fに、かつ/または第1の水平方向Fとは反対方向に動かす少なくとも1つの第1の水平駆動部09を有している。この第1の水平方向Fは、例えば上側の回転ラム08から第1のナイフ18に向かい、かつ/または好ましくは、第1の切れ刃21に対して直交するように配向されている。少なくとも1つの第1の水平駆動部09は、好ましくは、それぞれのシートパイル26および/または中間パイル28および/または割り付け面パイル27の少なくとも1つの並進を、特にパイルを第1のナイフ18に対して相対的に方向付けるべく、引き起こすために用いられる。
【0033】
第1のパイルポジショニング装置02は、上側の回転ラム08とは異なる、特に第1の切断補助手段23とは異なる少なくとも1つの上側の押し付け要素31;32を有し、上側の押し付け要素31;32は、鉛直方向Vに関して可動であるとともに、特に、シートパイル26を第1の水平方向Fに、かつ/または第1の水平方向Fとは反対方向に動かすべく、少なくとも1つの第1の水平駆動部09により第1の水平方向Fに、かつ/または第1の水平方向Fとは反対方向に可動に配置されている。好ましくは、少なくとも1つの上側の押し付け要素31;32は、上側の鉛直駆動部M6により鉛直方向Vに関して可動である。好ましくは、少なくとも1つの上側の押し付け要素31;32は、グリッパ上側部分31;32として形成されている。代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、第1のパイルポジショニング装置02が、上側の回転ラム08とは異なる、特に第1の切断補助手段23とは異なる少なくとも2つの、さらに好ましくは、正確に2つのこのような上側の押し付け要素31;32を有し、上側の押し付け要素31;32は、鉛直方向Vに関して可動であるとともに、特に、シートパイル26を第1の水平方向Fに、かつ/または第1の水平方向Fとは反対方向に動かすべく、少なくとも1つの第1の水平駆動部09により第1の水平方向Fに、かつ/または第1の水平方向Fとは反対方向に可動に配置されていることを特徴とする。好ましくは、少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32は、グリッパ上側部分31;32として形成されている。
【0034】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、第1のパイルポジショニング装置02が、少なくとも1つの下側の押し付け要素33;34を有し、下側の押し付け要素33;34は、特に、シートパイル26を第1の水平方向Fに、かつ/または第1の水平方向Fとは反対方向に動かすべく、少なくとも1つの水平駆動部により、さらに好ましくは、前記の第1の水平駆動部09により、第1の水平方向Fに、かつ/または第1の水平方向Fとは反対方向に可動に配置されていることを特徴とする。少なくとも1つの下側の押し付け要素33;34は、好ましくは、鉛直方向Vに関して可動に配置されている。代替的には、少なくとも1つの下側の押し付け要素33;34は、鉛直方向Vに関して不動に配置されている。好ましくは、少なくとも1つの下側の押し付け要素33;34は、下側の鉛直駆動部M5により鉛直方向Vに関して可動である。好ましくは、少なくとも1つの下側の押し付け要素33;34は、特に、下側の押し付け要素33;34が鉛直方向Vに関して可動に配置されているか否かによらず、グリッパ下側部分33;34として形成されている。好ましくは、第1のパイルポジショニング装置02は、少なくとも2つの、なおもさらに好ましくは、正確に2つのこの種の下側の押し付け要素33;34を有し、下側の押し付け要素33;34は、さらに好ましくは、グリッパ下側部分33;34として形成されている。第1のパイルポジショニング装置02は、特に1つの第1の下側の押し付け要素33と、1つの第2の下側の押し付け要素34とを有している。
【0035】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、第1のパイルポジショニング装置02が、少なくとも2つの、さらに好ましくは、正確に2つの下側の押し付け要素33;34を有し、下側の押し付け要素33;34は、少なくとも1つの水平駆動部09により第1の水平方向Fに、かつ/または第1の水平方向Fとは反対方向に可動に配置されていることを特徴とする。例えば、少なくとも2つの、さらに好ましくは、正確に2つの下側の押し付け要素33;34は、鉛直方向Vに関して可動である。
【0036】
好ましくは、第1の載置装置11は、少なくとも1つの下側の並進空所46;47を有している。下側の並進空所46;47は、特に、少なくとも1つの下側の押し付け要素33;34を第1の水平方向Fに、かつ/または第1の水平方向Fとは反対方向に可動に配置し、かつそれぞれのシートパイル26および/または中間パイル28および/または割り付け面パイル27と接触可能にするために用いられる。例えば、1つの第1の下側の並進空所46が、第1の下側の押し付け要素33のために配置され、1つの第2の下側の並進空所47が、第2の下側の押し付け要素34のために配置されている。好ましくは、下側の並進空所46;47は、スリット状に形成されている。例えば可動のカバー装置が配置されており、カバー装置により、少なくとも1つの下側の並進空所46;47の、それぞれ今は使用されない部分は、少なくとも部分的にカバー可能である。これにより、旋回運動時にそれぞれのシートパイル26および/または中間パイル28および/または割り付け面パイル27の最下位の層が受傷してしまうことは、回避され得る。このようなカバー装置は、例えばフラップ、ロールシャッタまたはベルトとして形成されている。
【0037】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、それぞれ1つの上側の押し付け要素31;32と1つの下側の押し付け要素33;34とが、互いに対応して割り当てられており、ともに1つのそれぞれのパイルグリッパ38;39を形成することを特徴とし、さらに好ましくは、ともに1つのそれぞれのパイルグリッパ38;39を形成するそれぞれの上側の押し付け要素31;32とそれぞれの下側の押し付け要素33;34とが、ともに第1の水平方向Fに、かつ/または第1の水平方向Fとは反対方向に可動に、特に少なくとも1つの第1の水平駆動部09により可動に、配置されていることを特徴とする。
【0038】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、第1の上側の押し付け要素31が、第1の水平駆動部09により第1の水平方向Fに、かつ/または第1の水平方向Fとは反対方向に可動に配置されており、かつ第1のポジショニング装置02の第2の水平駆動部41が配置されており、第2の上側の押し付け要素32が、第1のポジショニング装置02のこの第2の水平駆動部41により第1の水平方向Fに、かつ/または第1の水平方向Fとは反対方向に可動に、特に第1の上側の押し付け要素31とは独立して可動に、配置されていることを特徴とする。代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、第1のパイルグリッパ38が、第1の水平駆動部09により第1の水平方向Fに、かつ/または第1の水平方向Fとは反対方向に可動に配置されており、かつ第1のポジショニング装置02の第2の水平駆動部41が配置されており、第2のパイルグリッパ39が、第1のポジショニング装置02のこの第2の水平駆動部41により第1の水平方向Fに、かつ/または第1の水平方向Fとは反対方向に可動に、特に第1のパイルグリッパ38とは独立して可動に、配置されていることを特徴とする。こうして、シートパイル26および/または中間パイル28および/または割り付け面パイル27は、少なくとも上側の押し付け要素31;32により、またはパイルグリッパ38;39により、選択的に、第1の水平方向Fに関してのみ動かされ得るか、あるいは同時に少なくとも1つの鉛直の軸線周りの軽微な旋回運動も、特に、上側の押し付け要素31;32および/またはパイルグリッパ38;39をそれぞれ異なる大きさで動かすことによって、なされ得る。これにより、少なくとも狭い範囲内で旋回運動を、上側の回転ラム08を作動させることなく、実施することが可能である。このことは、場合によっては時間的節約をもたらす。
【0039】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、第1のパイルポジショニング装置02が、2つの第1のストッパ53を有し、第1のストッパ53が1つずつ、両方の上側の押し付け要素31;32のそれぞれに配置されていることを特徴とする。これにより、シートパイル26および/または中間パイル28および/または割り付け面パイル27も、パイルをその際に圧することなく、移動させられる。これらのそれぞれのストッパ53は、例えば鉛直方向Vに関して、特にストッパ53を作動させるべく、かつ/または作動を停止させるべく、可動である。
【0040】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、第1のパイルポジショニング装置02が、旋回軸線07周りに旋回可能な下側の回転ラム29を有することを特徴とする。この下側の回転ラム39の上側の接触面37は、好ましくは、最高で第1のパイル載置面04の高さに配置されている。好ましくは、第1のパイル載置面04は、下側の回転ラム空所06を有し、下側の回転ラム29は、下側の回転ラム空所06内に少なくとも部分的に配置されている。好ましくは、下側の回転ラム29は、下側の回転ラム29の上側の接触面37が、第1のパイル載置面04と同じ平面内に位置するように配置されている。好ましくは、下側の回転ラム空所06は、円形の横断面を有している。下側の回転ラム29は、特に、少なくとも1つの下側の押し付け要素33;34とは異なっている。好ましくは、下側の回転ラム29は、上側の回転ラム08とともに旋回可能に、特に第1の旋回駆動部M3により旋回可能に、配置されている。例えば、下側の回転ラム29は、鉛直方向Vに関して可動に配置されている。
【0041】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、パイル切断装置01が、少なくとも1つの第1の上側の押し付けプレート12を備え、第1の上側の押し付けプレート12は、鉛直方向Vに関して可動に、特に第1のプレート駆動部M4により可動に、配置されていることを特徴とする。この第1の上側の押し付けプレート12は、特に、切断すべきシートパイル26および/または中間パイル28および/または割り付け面パイル27を押し合わせ、ひいては、個々のシート71の可能な限り一様な成層が生じるようにするために用いられる。この第1の上側の押し付けプレート12は、特に、上側の回転ラム08とは、かつ第1の切断補助手段23とは、かつ少なくとも1つの上側の押し付け要素31;32とは区別すべきである。好ましくは、少なくとも1つの第1の上側の押し付けプレート12の少なくとも一部は、第1の水平方向Fに関して上側の回転ラム08の手前に配置されており、少なくとも1つの第1の上側の押し付けプレート12の少なくとも一部は、第1の水平方向Fに関して上側の回転ラム08の後に配置されている。好ましくは、上側の回転ラム08の少なくとも1つは、第1の水平方向に関して少なくとも1つの第1の上側の押し付けプレート12の構成部分間に配置されている。少なくとも1つの第1の上側の押し付けプレート12は、好ましくは、一体形成されている。代替的には、複数の個別部分がともに、第1の上側の押し付けプレート12の機能を担っていてもよい。しかし、これらの複数の個別部分は、好ましくは、一緒に可動に配置されることが望ましい。好ましくは、第1の押し付けプレート12によって、0.5mN/mm2(二分の一ミリニュートン毎平方ミリメートル)~20mN/mm2(二十ミリニュートン毎平方ミリメートル)の最大押し付け圧が及ぼされる。これにより、シート71が十分に平滑に維持されることが保証され得る。
【0042】
好ましくは、第1の上側の押し付けプレート12は、上側の回転ラム空所51を有し、上側の回転ラム08は、上側の回転ラム空所51内に少なくとも部分的にかつ/または少なくとも一時的に配置されている。好ましくは、上側の回転ラム08は、上側の回転ラム08の下側の接触面36が、少なくとも一時的に上側の押し付けプレート12の下側の面と同じ平面内に位置するように配置されている。好ましくは、上側の回転ラム空所51は、円形の横断面を有している。好ましくは、第1の上側の押し付けプレート12は、少なくとも1つの上側の並進空所48;49を有している。上側の並進空所48;49は、特に、少なくとも1つの上側の押し付け要素31;32を第1の水平方向Fに、かつ/または第1の水平方向Fとは反対方向に可動に配置し、かつそれぞれのシートパイル26および/または中間パイル28および/または割り付け面パイル27と接触可能にするために用いられる。例えば、1つの第1の上側の並進空所48が、第1の上側の押し付け要素31のために配置され、1つの第2の上側の並進空所49が、第2の上側の押し付け要素32のために配置されている。好ましくは、上側の並進空所48;49は、スリット状に形成されている。
【0043】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、上側の回転ラム08と、それぞれの少なくとも1つの上側の押し付け要素31;32とが、最高で30mm、さらに好ましくは、最高で20mm、なおもさらに好ましくは、最高で10mm、なおもさらに好ましくは、最高で5mm、なおもさらに好ましくは、最高で2mmである最小間隔を互いに有することを特徴とする。少なくとも1つの上側の押し付け要素31;32、特に2つの上側の押し付け要素31;32が、上側の回転ラム08の近くに配置されていればいるほど、保持状況が切り替わった際にエラーが起こる可能性は低くなり、かつ/または最上位のシート71が解離したり、褶曲したりする可能性は低くなる。相応にパイル切断装置01は、好ましくは、下側の回転ラム29と、それぞれの少なくとも1つの下側の押し付け要素33;34とが、最高で30mm、さらに好ましくは、最高で20mm、なおもさらに好ましくは、最高で10mm、なおもさらに好ましくは、最高で5mm、なおもさらに好ましくは、最高で2mmである最小間隔を互いに有することを特徴とする。間隔次第では、下側の回転ラム空所06と、少なくとも1つの下側の並進空所46;47とが、移行し合う、あるいは1つの共通の空所として形成されていることとなり得る。間隔次第では、上側の回転ラム空所51と、少なくとも1つの上側の並進空所48;49とが、移行し合う、あるいは1つの共通の空所として形成されていることとなり得る。好ましくは、第1の上側の並進空所48は、鉛直方向に第1の下側の並進空所46の上に配置されており、かつ/または第2の上側の並進空所49は、鉛直方向に第2の下側の並進空所49の上に配置されている。
【0044】
例えば、設けられた搬送路に沿って、好ましくは、第1の切断機構13の後に少なくとも1つの第2のパイルポジショニング装置03が配置されている。例えば第2のパイルポジショニング装置03の後に、第2の切断機構14が配置されている。好ましくは、第2の切断機構14に第2のパイルポジショニング装置03が、特にそれぞれの中間パイル28を最適化して方向付けることができるように、割り当てられている。代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、パイル切断装置01が、少なくとも1つの第2のパイルポジショニング装置03、特に、少なくとも1つのそれぞれの中間パイル28をポジショニングする第2のパイルポジショニング装置03を有することを特徴とする。第2のパイルポジショニング装置03は、好ましくは、回転ラムを有しない。第2のパイルポジショニング装置03は、好ましくは、専ら中間パイル28を、特に第1の水平方向Fに対して直交する第2の水平方向Gにおける並進によりポジショニングするために用いられる。
【0045】
この第2の切断機構14は、好ましくは、少なくとも第2のナイフ19と第2の切断補助手段24とを有している。第2の切断機構14には、好ましくは、載置装置が割り当てられており、載置装置は、例えば第1の載置装置11に相当し、かつ/または第1の載置装置11に類似して形成されている。第2のパイルポジショニング装置03は、好ましくは、少なくとも1つの中間パイル28および/または割り付け面パイル27を第2の水平方向Gに、かつ/または第2の水平方向Gとは反対方向に動かす少なくとも1つの特に第3の水平駆動部57を有している。この第2の水平方向Gは、好ましくは、第2の切れ刃22に対して直交するように配向されている。第2のパイルポジショニング装置02の少なくとも1つの特に第3の水平駆動部57は、好ましくは、それぞれのシートパイル26および/または中間パイル28および/または割り付け面パイル27の並進を、特にパイルを第2のナイフ19に対して相対的に方向付けるべく、引き起こすために用いられる。
【0046】
第2のパイルポジショニング装置03は、好ましくは、特に第2の切断補助手段24とは異なる少なくとも1つの上側の押し付け要素58を有し、上側の押し付け要素58は、鉛直方向Vに関して可動であり、第2のパイルポジショニング装置03の少なくとも1つの特に第3の水平駆動部57により第2の水平方向Gに、かつ/または第2の水平方向Gとは反対方向に可動に配置されている。好ましくは、少なくとも1つの上側の押し付け要素58は、グリッパ上側部分58として形成されている。
【0047】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、第2のパイルポジショニング装置02が、少なくとも1つの下側の押し付け要素59を有し、下側の押し付け要素59は、特に、中間パイル28を第2の水平方向Gに、かつ/または第2の水平方向Gとは反対方向に動かすべく、好ましくは、第2のパイルポジショニング装置03の少なくとも1つの特に第3の水平駆動部57により第2の水平方向Gに、かつ/または第2の水平方向Gとは反対方向に可動に配置されていることを特徴とする。少なくとも1つの下側の押し付け要素59は、好ましくは、鉛直方向Vに関して可動に配置されている。好ましくは、少なくとも1つの下側の押し付け要素59は、グリッパ下側部分59として形成されている。好ましくは、載置装置は、少なくとも1つの下側の並進空所61を有している。下側の並進空所61は、特に、少なくとも1つの下側の押し付け要素59を第2の水平方向Gに、かつ/または第2の水平方向Gとは反対方向に可動に配置し、かつそれぞれの中間パイル28と接触可能にするために用いられる。
【0048】
代替的または付加的な一発展形において、第2のパイルポジショニング装置03は、好ましくは、上側の押し付け要素58と下側の押し付け要素59とが、互いに割り当てられており、ともに1つのパイルグリッパ62を形成し、さらに好ましくは、ともに第2の水平方向Gに、かつ/または第2の水平方向Gとは反対方向に可動に、特に少なくとも1つの特に第3の水平駆動部57により可動に、配置されていることを特徴とする。
【0049】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、第1のパイルポジショニング装置02が、それぞれのストッパ63を有し、ストッパ63は、上側の押し付け要素58に配置されていることを特徴とする。これにより、中間パイル28および/または割り付け面パイル27も、パイルをその際に圧することなく、移動させられる。このそれぞれのストッパ63は、例えば鉛直方向Vに関して、特にストッパ63を作動させるべく、かつ/または作動を停止させるべく、可動である。
【0050】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、第2の切断機構14が、少なくとも1つの第2の上側の押し付けプレート64を有し、第2の上側の押し付けプレート64は、鉛直方向Vに関して可動に配置されていることを特徴とする。この第2の上側の押し付けプレート64は、特に、切断すべきシートパイル26および/または中間パイル28を押し合わせ、ひいては、個々のシート71の可能な限り一様な成層が生じるようにするために用いられる。この第2の上側の押し付けプレート64は、特に、第2の切断補助手段24とは、かつ少なくとも1つの上側の押し付け要素58とは区別すべきである。少なくとも1つの第2の上側の押し付けプレート64は、好ましくは、一体形成されている。代替的には、複数の個別部分がともに、第2の上側の押し付けプレート64の機能を担っていてもよい。しかし、これらの複数の個別部分は、好ましくは、一緒に可動に配置されることが望ましい。好ましくは、第2の上側の押し付けプレート64によって、0.5mN/mm2(二分の一ミリニュートン毎平方ミリメートル)~20mN/mm2(二十ミリニュートン毎平方ミリメートル)の最大押し付け圧が及ぼされる。これにより、シート71が十分に平滑に維持されることが保証され得る。
【0051】
好ましくは、第2の上側の押し付けプレート64は、少なくとも1つの上側の並進空所66を有している。上側の並進空所66は、特に、少なくとも1つの上側の押し付け要素58を第2の水平方向Gに、かつ/または第2の水平方向Gとは反対方向に可動に配置し、かつそれぞれのシートパイル26および/または中間パイル28および/または割り付け面パイル27と接触可能にするために用いられる。好ましくは、少なくとも1つの上側の並進空所66は、スリット状に形成されている。好ましくは、上側の並進空所61は、鉛直方向に下側の並進空所66の上に配置されている。
【0052】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、第2の切断機構14が、少なくとも2つまたは少なくとも3つの第2のパイルポジショニング装置03を有し、第2のパイルポジショニング装置03は、特に第1の水平方向Fで見て相並んで配置されており、好ましくは、すべて同じ第2のナイフ19に割り当てられていることを特徴とする。こうして、パイル切断機構01のスループットを向上させることができる。
【0053】
代替的または付加的な一発展形において、パイル切断装置01は、好ましくは、第1の切断機構13が、第1の有効作業幅を有し、第1の有効作業幅は、少なくとも800mm、さらに好ましくは、少なくとも850mm、なおもさらに好ましくは、少なくとも900mmであり、かつ/または第2の切断機構14が、第2の有効作業幅を有し、第2の有効作業幅は、最高で500mm、さらに好ましくは、最高で400mm、なおもさらに好ましくは、最高で350mmであり、かつ少なくとも50mm、さらに好ましくは、少なくとも100mm、なおもさらに好ましくは、少なくとも150mmであることを特徴とする。好ましくは、第1の切断機構13の作業幅は、第2の切断機構14の作業幅より大きい。
【0054】
好ましくは、パイル切断装置01は、有価証券パイル27を生成するパイル切断装置01である。このような有価証券パイル27および/またはそのベースとなるシートパイル26が有する高さは、好ましくは、少なくとも10mm、さらに好ましくは、少なくとも20mmであり、かつ/または好ましくは、最高で80mm、さらに好ましくは、最高で60mm、なおもさらに好ましくは、最高で50mmである。適応させた一実施の形態では、ラベルパイルおよび/または名刺のパイルが生成されてもよい。この場合、シートパイル26および/または中間パイル28および/または割り付け面パイル27が有する高さは、好ましくは、少なくとも70mm、さらに好ましくは、少なくとも100mmであり、かつ/または好ましくは、最高で200mm、さらに好ましくは、最高で180mm、なおもさらに好ましくは、最高で160mmである。
【0055】
パイル切断装置01によって、シートパイル26をパイル切断装置01により切断する方法が実施される。本方法において、シートパイル26をまず第1の載置装置11の第1のパイル載置面04上に載置する。シートパイル26を例えばまず、前側のグリッパエッジ72が搬送路の方向に見て前に位置するように置く(このことは、例示的に
図7aにも示してある)。好ましくは、まず4つの縁部を切り落とす。その際、シート71の前側のグリッパエッジ72と、シート71の1つの側方のグリッパエッジ73とを結ぶ角隅74が、基準として用いられ、最後の2カットによって初めて変更されると、有利である。このために、好ましくは、まずシートパイル26を180°回転させ、その後、第1の切断機構13内に搬送する(このことは、例示的に
図7bにも示してある)。第1の切断機構13内で、その後、好ましくは、第1のエッジを切り離す。続いて、好ましくは、90°またはそれを幾分上回るパイルの回転を行う。場合によっては、今、第1のナイフ18に対して相対的なシートパイル26の位置を正確に調整すべく、シートパイル26の並進運動を実施する。その後、第1のサイドエッジを切り離すことができる(このことは、例示的に
図7cにも示してある)。その後、好ましくは、90°またはそれを幾分下回るシートパイル26のさらなる回転を実施する。今や、例えば前側のグリッパエッジ72は、搬送路の方向において見て前に位置し、位置修正のためのシートパイル26の並進運動後、切り離され得る(このことは、例示的に
図7dにも示してある)。その後、好ましくは、90°またはそれを幾分下回るシートパイル26のさらなる回転を実施する。さらなる並進運動後、今や、側方のグリッパエッジ73は、切り離され得る(このことは、例示的に
図7eにも示してある)。例えばシートパイル26は、こうして比較的緩い台形形状に切断される。以上で説明した回転運動は、例えば少なくとも1つの回転ラム08;29により実施される。
【0056】
続いて、例えばシートパイル26の、複数の中間パイル28への切断を実施する。このために、例えばシートパイル26を第1の水平方向Fに搬送する。場合によっては、シートパイル26をその前に、かつ/またはその後に、かつ/またはその間に軽く回転させる。その前またはその後の回転は、例えば少なくとも1つの回転ラム08;29により実施され得る。第1の水平方向Fにおける搬送中の回転運動は、例えば両方の上側の押し付け要素31;32および/または両方のパイルグリッパ38;39による一様でない、特にそれぞれ異なる大きさの送りによって実施され得る。好ましくは、つまり、少なくとも1つの方法工程、特に送り工程において、シートパイル26を少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32により第1の水平方向Fに、または第1の水平方向Fとは反対方向に動かし、その際、その方向付けについて、少なくとも2つの上側の押し付け要素31;33が、シートパイル26を動かしている間に、それぞれ異なる大きさで第1の水平方向Fに、または第1の水平方向Fとは反対方向に動かされることにより、変更する。続いて中間パイル28の切り離しを実施する。送りと切り離しとからなる、場合によってはその間に実施される回転を伴ったシーケンスは、好ましくは、複数回相前後して実施され、その結果、最後には、シートパイル26全体は、複数の中間パイル28に分割される(このことは、例示的に
図7fないし
図7iにも示してある)。これらの中間パイル28は、例えば軽微な台形に形成されており、かつ/またはその後、少なくとも1つの第2の切断機構14により割り付け面パイル27、特に有価証券パイル27に切断され得る。
【0057】
以下に本方法、例えば好ましいパイル切断装置01の使用下での本方法について詳しく説明する。第1の送り工程において、シートパイル26を、鉛直に上からシートパイル26に作用する少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32により、上側の押し付け要素31;32から第1の切断機構13に向かう第1の水平方向Fに、または第1の水平方向Fとは反対方向に動かす。例示的に、この第1の送り工程の開始は、
図8aにも示してある。
図8aでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、パイルグリッパ38;39によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。
図8aに示したこの状況は、実質的に、
図7aに示した状況に相当する。この第1の送り工程の終わりは、
図8bに類似した図示に相当するであろう。好ましくは、その後、第1の下降工程において、上側の回転ラム08を、上側の回転ラム08の下側の接触面36がシートパイル26と接触するに至るように下降させる。例示的に、第1の下降工程の結果は、
図8bにも示してある。
図8bでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、上側の押し付け要素31;32あるいはパイルグリッパ38;39によっても、少なくとも1つの回転ラム08;29によっても固定され、かつ/または圧せられている。好ましくは、特にその後、第1の解放工程において、少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32を上方に動かし、シートパイル26から離脱させる。今や、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、少なくとも1つの回転ラム08;29によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。
【0058】
好ましくは、特にその後、第1の旋回工程において、上側の回転ラム08を鉛直の旋回軸線07周りに旋回させ、これにより、シートパイル26を鉛直の旋回軸線07周りに旋回させる。例示的に、第1の旋回工程の結果は、
図8cにも示してある。
図8cでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、少なくとも1つの回転ラム08;29によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。
【0059】
好ましくは、特にその後、第2の下降工程において、少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32を下方に動かし、シートパイル26と接触させる。例示的に、第2の下降工程の結果は、
図8dにも示してある。
図8dでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、上側の押し付け要素31;32あるいはパイルグリッパ38;39によっても、少なくとも1つの回転ラム08;29によっても固定され、かつ/または圧せられている。
【0060】
好ましくは、特にその後、第2の解放工程において、上側の回転ラム08を上方に動かし、シートパイル26から離脱させる。好ましくは、特にその後、第2の送り工程において、シートパイル26を、特に鉛直に上からシートパイル26に作用する少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32により、第1の水平方向Fに、または第1の水平方向Fとは反対方向に動かす。例示的に、この第2の送り工程の結果は、
図8eにも示してある。
図8eでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、パイルグリッパ38;39によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。
【0061】
好ましくは、特に第2の送り工程の後、第1の切断工程の前に、第1の押し均し工程において、上側の回転ラム08および/または第1の上側の押し付けプレート12を上からシートパイル26上に下降させ、シートパイル26と接触させる。例示的に、第1の押し均し工程の結果は、
図8fにも示してある。
図8fでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、上側の押し付け要素31;32あるいはパイルグリッパ38;39によっても、少なくとも1つの回転ラム08;29および上側の押し付けプレート12によっても固定され、かつ/または圧せられている。好ましくは、この状況において、特につまり時間的に第2の送り工程の後に、第1の切断工程において、第1の切断機構13により1つの部分パイル42をシートパイル16から切り離す。この部分パイル42は、例えば縁部切り落とし時に除去される縁部領域に相当する。
【0062】
好ましくは、特に第1の切断工程の後、第3の解放工程において、上側の回転ラム08および第1の上側の押し付けプレート12を上方に動かし、シートパイル26から離脱させる。例示的に、第3の解放工程の結果は、
図8gにも示してある。
図8gでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、パイルグリッパ38;39によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。
【0063】
好ましくは、特にその後、第3の送り工程において、シートパイル26を、特に鉛直に上からシートパイル26に作用する少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32により、第1の水平方向Fに、または第1の水平方向Fとは反対方向に動かす。例示的に、この第3の送り工程の結果は、
図8hにも示してある。
図8hでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、パイルグリッパ38;39によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。
【0064】
好ましくは、その後、第3の下降工程において、上側の回転ラム08を、上側の回転ラム08の下側の接触面36がシートパイル26と接触するに至るように下降させる。例示的に、第1の下降工程の結果は、
図8iにも示してある。
図8iでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、上側の押し付け要素31;32あるいはパイルグリッパ38;39によっても、少なくとも1つの回転ラム08;29によっても固定され、かつ/または圧せられている。
【0065】
好ましくは、特にその後、第4の解放工程において、少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32を上方に動かし、シートパイル26から離脱させる。今や、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、少なくとも1つの回転ラム08;29によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。
【0066】
好ましくは、特にその後、第2の旋回工程において、上側の回転ラム08を鉛直の旋回軸線07周りに旋回させ、これにより、シートパイル26を鉛直の旋回軸線07周りに旋回させる。例示的に、第1の旋回工程の結果は、
図8jにも示してある。
図8jでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、少なくとも1つの回転ラム08;29によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。
【0067】
好ましくは、特にその後、第4の下降工程において、少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32を下方に動かし、シートパイル26と接触させる。例示的に、第4の下降工程の結果は、
図8kにも示してある。
図8kでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、上側の押し付け要素31;32あるいはパイルグリッパ38;39によっても、少なくとも1つの回転ラム08;29によっても固定され、かつ/または圧せられている。
【0068】
好ましくは、特にその後、第5の解放工程において、上側の回転ラム08を上方に動かし、シートパイル26から離脱させる。好ましくは、特にその後、第4の送り工程において、シートパイル26を、特に鉛直に上からシートパイル26に作用する少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32により、第1の水平方向Fに、または第1の水平方向Fとは反対方向に動かす。例示的に、この第4の送り工程の結果は、
図8lにも示してある。
図8lでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、パイルグリッパ38;39によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。
【0069】
好ましくは、特にその後、第2の押し均し工程において、上側の回転ラム08および/または第1の上側の押し付けプレート12を上からシートパイル26上に下降させ、シートパイル26と接触させる。例示的に、第2の押し均し工程の結果は、
図8mにも示してある。
図8mでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、上側の押し付け要素31;32あるいはパイルグリッパ38;39によっても、少なくとも1つの回転ラム08;29および上側の押し付けプレート12によっても固定され、かつ/または圧せられている。好ましくは、特にその後、第2の切断工程において、第1の切断機構13により1つの部分パイル42をシートパイル16から切り離す。この部分パイル42は、例えば、縁部切り落とし時に除去される特に第2の縁部領域に相当する。
【0070】
好ましくは、特に第2の切断工程後、第6の解放工程において、少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32および第1の上側の押し付けプレート12を上方に動かし、シートパイル26から離脱させる。
【0071】
好ましくは、特にその後、第5の旋回工程において、上側の回転ラム08を鉛直の旋回軸線07周りに旋回させ、これにより、シートパイル26を鉛直の旋回軸線07周りに旋回させる。例示的に、第5の旋回工程の結果は、
図8nにも示してある。
図8nでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、少なくとも1つの回転ラム08;29によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。
【0072】
好ましくは、特にその後、第5の下降工程において、少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32を下方に動かし、シートパイル26と接触させる。例示的に、第5の下降工程の結果は、
図8oにも示してある。
図8oでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、上側の押し付け要素31;32あるいはパイルグリッパ38;39によっても、少なくとも1つの回転ラム08;29によっても固定され、かつ/または圧せられている。
【0073】
好ましくは、特にその後、第7の解放工程において、上側の回転ラム08を上方に動かし、シートパイル26から離脱させる。好ましくは、特にその後、第5の送り工程において、シートパイル26を、特に鉛直に上からシートパイル26に作用する少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32により、第1の水平方向Fに、または第1の水平方向Fとは反対方向に動かす。例示的に、この第4の送り工程の結果は、
図8pにも示してある。
図8pでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、パイルグリッパ38;39によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。
【0074】
好ましくは、特にその後、第3の押し均し工程において、上側の回転ラム08および/または第1の上側の押し付けプレート12を上からシートパイル26上に下降させ、シートパイル26と接触させる。例示的に、第3の押し均し工程の結果は、
図8qにも示してある。
図8qでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、上側の押し付け要素31;32あるいはパイルグリッパ38;39によっても、少なくとも1つの回転ラム08;29および第1の上側の押し付けプレート12によっても固定され、かつ/または圧せられている。好ましくは、特にその後、第3の切断工程において、第1の切断機構13により1つの部分パイル42をシートパイル16から切り離す。この部分パイル42は、例えば、縁部切り落とし時に除去される特に第3の縁部領域に相当する。
【0075】
好ましくは、特にその後、第8の解放工程において、上側の回転ラム08を上方に動かし、シートパイル26から離脱させる。好ましくは、特にその後、第6の送り工程において、シートパイル26を、特に鉛直に上からシートパイル26に作用する少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32により、第1の水平方向Fに、または第1の水平方向Fとは反対方向に動かす。例示的に、この第6の送り工程の結果は、
図8rにも示してある。
図8rでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、パイルグリッパ38;39によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。
【0076】
好ましくは、その後、第6の下降工程において、上側の回転ラム08を、上側の回転ラム08の下側の接触面36がシートパイル26と接触するに至るように下降させる。例示的に、第6の下降工程の結果は、
図8sにも示してある。
図8sでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、上側の押し付け要素31;32あるいはパイルグリッパ38;39によっても、少なくとも1つの回転ラム08;29によっても固定され、かつ/または圧せられている。
【0077】
好ましくは、特にその後、第9の解放工程において、少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32を上方に動かし、シートパイル26から離脱させる。今や、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、少なくとも1つの回転ラム08;29によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。好ましくは、特にその後、第4の旋回工程において、上側の回転ラム08を鉛直の旋回軸線07周りに旋回させ、これにより、シートパイル26を鉛直の旋回軸線07周りに旋回させる。例示的に、第1の旋回工程の結果は、
図8tにも示してある。
図8tでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、少なくとも1つの回転ラム08;29によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。
【0078】
好ましくは、特にその後、第7の下降工程において、少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32を下方に動かし、シートパイル26と接触させる。例示的に、第7の下降工程の結果は、
図8uにも示してある。
図8uでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、上側の押し付け要素31;32あるいはパイルグリッパ38;39によっても、少なくとも1つの回転ラム08;29によっても固定され、かつ/または圧せられている。
【0079】
好ましくは、特にその後、第10の解放工程において、上側の回転ラム08を上方に動かし、シートパイル26から離脱させる。好ましくは、特にその後、第7の送り工程において、シートパイル26を、特に鉛直に上からシートパイル26に作用する少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32により、第1の水平方向Fに、または第1の水平方向Fとは反対方向に動かす。例示的に、この第7の送り工程の結果は、
図8vにも示してある。
図8vでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、パイルグリッパ38;39によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。
【0080】
好ましくは、特にその後、第4の押し均し工程において、上側の回転ラム08および/または第1の上側の押し付けプレート12を上からシートパイル26上に下降させ、シートパイル26と接触させる。例示的に、第4の押し均し工程の結果は、
図8wにも示してある。
図8wでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、上側の押し付け要素31;32あるいはパイルグリッパ38;39によっても、少なくとも1つの回転ラム08;29および第1の上側の押し付けプレート12によっても固定され、かつ/または圧せられている。好ましくは、特にその後、第4の切断工程において、第1の切断機構13により1つの部分パイル42をシートパイル16から切り離す。この部分パイル42は、例えば、縁部切り落とし時に除去される特に第4の縁部領域に相当する。
【0081】
好ましくは、特にその後、第11の解放工程において、少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32を上方に動かし、シートパイル26から離脱させる。今や、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、少なくとも1つの回転ラム08;29によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。好ましくは、特にその後、第5の旋回工程において、上側の回転ラム08を鉛直の旋回軸線07周りに旋回させ、これにより、シートパイル26を鉛直の旋回軸線07周りに旋回させる。好ましくは、特にその後、第8の下降工程において、少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32を下方に動かし、シートパイル26と接触させる。好ましくは、特にその後、第12の解放工程において、上側の回転ラム08を上方に動かし、シートパイル26から離脱させる。好ましくは、特にその後、第8の送り工程において、シートパイル26を、特に鉛直に上からシートパイル26に作用する少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32により、第1の水平方向Fに、または第1の水平方向Fとは反対方向に動かす。例示的に、この第8の送り工程の結果は、
図8xにも示してある。
図8xでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、パイルグリッパ38;39によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。
【0082】
好ましくは、特にその後、第5の押し均し工程において、上側の回転ラム08および/または第1の上側の押し付けプレート12を上からシートパイル26上に下降させ、シートパイル26と接触させる。例示的に、第5の押し均し工程の結果は、
図8yにも示してある。
図8yでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、上側の押し付け要素31;32あるいはパイルグリッパ38;39によっても、少なくとも1つの回転ラム08;29および上側の押し付けプレート12によっても固定され、かつ/または圧せられている。好ましくは、特にその後、第5の切断工程において、第1の切断機構13により1つの部分パイル42をシートパイル16から切り離す。この部分パイル42は、例えば中間パイル28に相当する。
【0083】
好ましくは、特にその後、第13の解放工程において、上側の回転ラム08および第1の上側の押し付けプレート12を上方に動かし、シートパイル26から離脱させる。好ましくは、特にその後、第9の送り工程において、シートパイル26を、特に鉛直に上からシートパイル26に作用する少なくとも2つの上側の押し付け要素31;32により、第1の水平方向Fに、または第1の水平方向Fとは反対方向に動かす。例えばその際、同時に、以前に切り離した中間パイル28を第1の水平方向Fに関して動かす。例示的に、この第9の送り工程の結果は、
図8zにも示してある。
図8zでは、シートパイル26は、第1のパイル載置面04は別として、好ましくは、パイルグリッパ38;39によってのみ固定され、かつ/または圧せられている。
【0084】
本方法は、好ましくは、シートパイル26が完全に中間パイル28に切断されるまで、相応に継続される。生じた中間パイル28を割り付け面パイル27、特に有価証券パイル27に切断すべく、中間パイル28を好ましくは第2の切断機構14へ、特に中間パイル28を旋回させることなく、搬送する。第2の切断機構14において、方法工程は、好ましくは、第1の切断機構13における方法工程と類似して、しかし、旋回工程または回転ラム08に関する工程なしに実施される。例えば送り工程において、2つの中間パイル28を上側の押し付け要素62によりリニアに動かす。例えばこの場合、少なくとも1つの第2のプレスプレート63による中間パイル28のクランプが実施され、その後、上側の押し付け要素62の係合が実施され、その後、第2の押し付けプレート63の持ち上げが実施され、その後、両中間パイル28の引き続いての摺動が実施される。例えば、その後、第2の押し付けプレート63の引き続いての下降と、それぞれ1つの割り付け面パイル27、特に有価証券パイル27の切り離しとが実施される。例えば、この場合、上側の押し付け要素62による係合と、第2の押し付けプレート63の再度の持ち上げと、引き続いての送り工程とが実施され、その後、第2の押し付けプレート63の再度の下降と、2つの別の割り付け面パイル27、特に有価証券パイル27の切り離しとが実施される。
【0085】
例えば、それぞれの上側の押し付けプレート12;63により及ぼされる圧力は、圧すべきシートパイル26または中間パイル28の残存サイズ、特に面積によらず、可能な限り一様に維持される。このために、好ましくは、それぞれの上側の押し付けプレート12;63により及ぼされる力は、それぞれのシートパイル26または中間パイル28の残っているかつ/またはカバーされている面積に適合させられる。
【符号の説明】
【0086】
01 パイル切断装置
02 パイルポジショニング装置、第1
03 パイルポジショニング装置、第2
04 パイル載置面、第1(11)
05 -
06 空所、回転ラム空所、下側(04)
07 旋回軸線
08 回転ラム、上側
09 水平駆動部、第1
10 -
11 載置装置、テーブル、第1
12 押し付けプレート、上側、第1
13 切断機構、パイル切断機構、第1
14 切断機構、パイル切断機構、第2
15 -
16 ナイフバー、第1
17 ナイフバー、第2
18 ナイフ、第1
19 ナイフ、第2
20 -
21 切れ刃、第1
22 切れ刃、第2
23 切断補助手段、プレッシャバー、第1
24 切断補助手段、プレッシャバー、第2
25 -
26 シートパイル
27 割り付け面パイル、有価証券パイル
28 中間パイル
29 回転ラム、下側
30 -
31 押し付け要素、グリッパ上側部分、上側、第1
32 押し付け要素、グリッパ上側部分、上側、第2
33 押し付け要素、グリッパ下側部分、下側、第1
34 押し付け要素、グリッパ下側部分、下側、第2
35 -
36 接触面、下側(08)
37 接触面、上側(29)
38 パイルグリッパ
39 パイルグリッパ
40 -
41 水平駆動部、第2
42 部分パイル
43 シート供給領域
44 割り付け面排出領域、有価証券排出領域
45 -
46 並進空所、下側、第1(11)
47 並進空所、下側、第2(11)
48 並進空所、上側、第1(12)
49 並進空所、上側、第2(12)
50 -
51 空所、回転ラム空所、上側(12)
52 押さえ、第1
53 ストッパ、第1(02)
54 ストッパ、第2(03)
55 -
56 パイル載置面、第2
57 水平駆動部(03)
58 押し付け要素、グリッパ上側部分、上側
59 押し付け要素、グリッパ下側部分、下側
60 -
61 並進空所、下側
62 パイルグリッパ
63 ストッパ
64 押し付けプレート、上側、第2
65 -
66 並進空所、上側
67 押さえ、第2
71 シート
72 グリッパエッジ、前側
73 グリッパエッジ、側方
74 角隅
A1 作動方向、第1
A2 作動方向、第2
F 方向、水平、第1
G 方向、水平、第2
V 方向、鉛直
M1 駆動部、切断駆動部、電気モータ、リニアモータ、第1
M2 駆動部、切断駆動部、電気モータ、リニアモータ、第2
M3 旋回駆動部、第1
M4 プレート駆動部
M5 鉛直駆動部、下側
M6 鉛直駆動部、上側