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特許7358874記録材搬送システム、記録材搬送装置、および、画像形成装置
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  • 特許-記録材搬送システム、記録材搬送装置、および、画像形成装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-02
(45)【発行日】2023-10-11
(54)【発明の名称】記録材搬送システム、記録材搬送装置、および、画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/00 20060101AFI20231003BHJP
   B41J 3/42 20060101ALI20231003BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20231003BHJP
【FI】
G03G15/00 480
B41J3/42
G03G21/00 500
G03G21/00 386
G03G15/00 413
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2019171913
(22)【出願日】2019-09-20
(65)【公開番号】P2021051099
(43)【公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-08-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100113310
【弁理士】
【氏名又は名称】水戸 洋介
(72)【発明者】
【氏名】馬場 敦也
【審査官】山田 康孝
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-240697(JP,A)
【文献】特開2016-044022(JP,A)
【文献】特開2014-117883(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/00
B41J 3/42
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録材を搬送する搬送手段と、当該搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備える第1搬送装置と、
前記第1搬送装置から搬送されてきた記録材を搬送する搬送手段と、当該搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備える第2搬送装置と、
を備え、
前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の両者に記録材が跨った状態で当該記録材が停止した場合、当該第1搬送装置の前記通知部は、当該記録材についての処置方法であって当該第1搬送装置における処置方法を通知し、当該第2搬送装置の前記通知部は、当該記録材の処置方法であって当該第2搬送装置における処置方法を通知する記録材搬送システムであり、
前記跨った状態で記録材が停止した場合、前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の一方又は両方にて、跨っている記録材の切断方法の通知が行われ、
前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の各々の前記通知部は、記録材の切断方法の前記通知が行われた後に、前記処置方法の前記通知を行う記録材搬送システム。
【請求項2】
前記第1搬送装置の前記通知部は、前記第2搬送装置における記録材の処置方法は通知せず、当該第2搬送装置の前記通知部は、当該第1搬送装置における記録材の処置方法は通知しない請求項1に記載の記録材搬送システム。
【請求項3】
前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の各々の前記通知部は、記録材の切断方法の前記通知が行われ且つ跨っている前記記録材の切断が実際に行われた場合に、前記処置方法の前記通知を行う請求項に記載の記録材搬送システム。
【請求項4】
前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の両方にて、記録材の切断方法を示す画面が表示されて、記録材の切断方法の前記通知が行われる請求項に記載の記録材搬送システム。
【請求項5】
前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の一方の装置にて記録材の処置が終了した場合、当該一方の装置の前記通知部は、当該一方の装置における、前記処置方法の前記通知を終了する請求項1に記載の記録材搬送システム。
【請求項6】
前記一方の装置にて記録材の処置が終了し他方の装置では記録材の処置が終了していない場合、当該他方の装置の前記通知部は、当該他方の装置における、前記処置方法の前記通知を継続する請求項に記載の記録材搬送システム。
【請求項7】
記録材を搬送する搬送手段と、当該搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備える第1搬送装置と、
前記第1搬送装置から搬送されてきた記録材を搬送する搬送手段と、当該搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備える第2搬送装置と、
を備え、
前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の両者に記録材が跨った状態で当該記録材が停止した場合、当該第1搬送装置の前記通知部は、当該記録材についての処置方法であって当該第1搬送装置における処置方法を通知し、当該第2搬送装置の前記通知部は、当該記録材の処置方法であって当該第2搬送装置における処置方法を通知する記録材搬送システムであり、
前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の一方の装置にて記録材の処置が終了した場合、当該一方の装置の前記通知部は、他方の装置が有する前記通知部による通知を参照することをユーザに促す通知を行う記録材搬送システム。
【請求項8】
記録材を搬送する搬送手段と、当該搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備える第1搬送装置と、
前記第1搬送装置から搬送されてきた記録材を搬送する搬送手段と、当該搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備える第2搬送装置と、
を備え、
前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の両者に記録材が跨った状態で当該記録材が停止した場合、当該第1搬送装置の前記通知部は、当該記録材についての処置方法であって当該第1搬送装置における処置方法を通知し、当該第2搬送装置の前記通知部は、当該記録材の処置方法であって当該第2搬送装置における処置方法を通知する記録材搬送システムであり、
前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の一方の装置にて記録材の処置が終了した場合、当該一方の装置の前記通知部は、他方の装置にて記録材の処置を行うことをユーザに促す通知を行う記録材搬送システム。
【請求項9】
記録材を搬送する搬送手段と、当該搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備える第1搬送装置と、
前記第1搬送装置から搬送されてきた記録材を搬送する搬送手段と、当該搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備える第2搬送装置と、
を備え、
前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の両者に記録材が跨った状態で当該記録材が停止した場合、当該第1搬送装置の前記通知部は、当該記録材についての処置方法であって当該第1搬送装置における処置方法を通知し、当該第2搬送装置の前記通知部は、当該記録材の処置方法であって当該第2搬送装置における処置方法を通知する記録材搬送システムであり、
前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の各々の前記通知部は、自装置における記録材の処置が終了した場合、記録材の処置に関する画面から他の画面への切り替えを行い、
前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の一方の装置にて記録材の処置が終了しても他方の装置にて記録材の処置が終了していない場合、当該一方の装置では、前記他の画面への切り替えが行われない記録材搬送システム。
【請求項10】
他の装置に連結可能に構成され、当該他の装置に連結された場合には1つのジョブを当該他の装置とともに実行する記録材搬送装置であり、
前記他の装置から搬送されてきた記録材又は当該他の装置へ供給される記録材を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、
を備え、
前記通知部は、前記他の装置および前記記録材搬送装置の両者に記録材が跨った状態で当該記録材が停止した場合、当該記録材についての処置方法であって自装置である当該記録材搬送装置における処置方法を通知し当該他の装置における処置方法の通知を行わず、
前記通知部は、前記他の装置および前記記録材搬送装置の一方又は両方にて、跨っている前記記録材の切断方法の通知が行われた後に、自装置である当該記録材搬送装置における処置方法の通知を行う記録材搬送装置。
【請求項11】
他の装置に連結可能に構成され、当該他の装置に連結された場合には1つのジョブを当該他の装置とともに実行する記録材搬送装置であり、
前記他の装置から搬送されてきた記録材又は当該他の装置へ供給される記録材を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、
を備え、
前記通知部は、前記他の装置および前記記録材搬送装置の両者に記録材が跨った状態で当該記録材が停止した場合、当該記録材についての処置方法であって自装置である当該記録材搬送装置における処置方法を通知し当該他の装置における処置方法の通知を行わず、
前記通知部は、自装置である前記記録材搬送装置にて記録材の処置が終了した場合、前記他の装置が有する通知部による通知を参照することをユーザに促す通知を行う記録材搬送装置
【請求項12】
他の装置に連結可能に構成され、当該他の装置に連結された場合には1つのジョブを当該他の装置とともに実行する記録材搬送装置であり、
前記他の装置から搬送されてきた記録材又は当該他の装置へ供給される記録材を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、
を備え、
前記通知部は、前記他の装置および前記記録材搬送装置の両者に記録材が跨った状態で当該記録材が停止した場合、当該記録材についての処置方法であって自装置である当該記録材搬送装置における処置方法を通知し当該他の装置における処置方法の通知を行わず、
前記通知部は、自装置である前記記録材搬送装置にて記録材の処置が終了した場合、前記他の装置にて記録材の処置を行うことをユーザに促す通知を行う記録材搬送装置。
【請求項13】
前記通知部は、自装置である前記記録材搬送装置にて記録材の処置が終了した場合、前記他の装置に関する通知を行う請求項10に記載の記録材搬送装置。
【請求項14】
前記通知部は、前記他の装置が有する通知部による通知を参照することをユーザに促す通知を行い、及び/又は、当該他の装置にて記録材の処置を行うことをユーザに促す通知を行う請求項13に記載の記録材搬送装置。
【請求項15】
他の装置に連結可能に構成され、当該他の装置に連結された場合には1つのジョブを当該他の装置とともに実行する記録材搬送装置であり、
前記他の装置から搬送されてきた記録材又は当該他の装置へ供給される記録材を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、
を備え、
前記通知部は、前記他の装置および前記記録材搬送装置の両者に記録材が跨った状態で当該記録材が停止した場合、当該記録材についての処置方法であって自装置である当該記録材搬送装置における処置方法を通知し当該他の装置における処置方法の通知を行わない記録材搬送装置であり、
前記通知部は、自装置である前記記録材搬送装置における記録材の処置が終了した場合、記録材の処置に関する画面から他の画面への切り替えを行い、
自装置である前記記録材搬送装置にて記録材の処理が終了しても前記他の装置にて記録材の処置が終了していない場合、当該記録材搬送装置では、前記他の画面への切り替えが行われない記録材搬送装置。
【請求項16】
記録材へ画像を形成する画像形成手段と、記録材を搬送する記録材搬送装置と、を備え、当該記録材搬送装置が請求項10乃至15の何れかに記載の記録材搬送装置を含んで構成された画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録材搬送システム、記録材搬送装置、および、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、印刷システムに入力され関連付けられたジョブが終了しないと判断されると、エラーの解除方法に関する情報をI/Fに表示し、エラーの発生情報を印刷装置に通知する処理が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-178109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の搬送装置を設け、この複数の搬送装置の各々を経由させて記録材を搬送する構成では、この複数の搬送装置を記録材が跨った状態でこの記録材の搬送が停止されることがある。
この場合、この記録材についての処置の方法を、例えば、1つの画面に表示することで、この処置の方法を作業者に知らせることができる。ところで、この場合、この1つの画面には、多くの情報が盛り込まれる形となり、作業者は、作業内容を把握しにくい。
本発明の目的は、複数の搬送装置を跨った状態で停止された記録材の処置についての情報を1つの画面に表示してこの処置の方法を通知する場合に比べ、複数の搬送装置を跨った状態で停止された記録材の処置を作業者が行う際の作業性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、記録材を搬送する搬送手段と、当該搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備える第1搬送装置と、前記第1搬送装置から搬送されてきた記録材を搬送する搬送手段と、当該搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備える第2搬送装置と、を備え、前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の両者に記録材が跨った状態で当該記録材が停止した場合、当該第1搬送装置の前記通知部は、当該記録材についての処置方法であって当該第1搬送装置における処置方法を通知し、当該第2搬送装置の前記通知部は、当該記録材の処置方法であって当該第2搬送装置における処置方法を通知する記録材搬送システムであり、前記跨った状態で記録材が停止した場合、前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の一方又は両方にて、跨っている記録材の切断方法の通知が行われ、前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の各々の前記通知部は、記録材の切断方法の前記通知が行われた後に、前記処置方法の前記通知を行う記録材搬送システムである。
請求項2に記載の発明は、前記第1搬送装置の前記通知部は、前記第2搬送装置における記録材の処置方法は通知せず、当該第2搬送装置の前記通知部は、当該第1搬送装置における記録材の処置方法は通知しない請求項1に記載の記録材搬送システムである。
請求項に記載の発明は、前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の各々の前記通知部は、記録材の切断方法の前記通知が行われ且つ跨っている前記記録材の切断が実際に行われた場合に、前記処置方法の前記通知を行う請求項に記載の記録材搬送システムである。
請求項に記載の発明は、前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の両方にて、記録材の切断方法を示す画面が表示されて、記録材の切断方法の前記通知が行われる請求項に記載の記録材搬送システムである。
請求項に記載の発明は、前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の一方の装置にて記録材の処置が終了した場合、当該一方の装置の前記通知部は、当該一方の装置における、前記処置方法の前記通知を終了する請求項1に記載の記録材搬送システムである。
請求項に記載の発明は、前記一方の装置にて記録材の処置が終了し他方の装置では記録材の処置が終了していない場合、当該他方の装置の前記通知部は、当該他方の装置における、前記処置方法の前記通知を継続する請求項に記載の記録材搬送システムである。
請求項に記載の発明は、記録材を搬送する搬送手段と、当該搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備える第1搬送装置と、前記第1搬送装置から搬送されてきた記録材を搬送する搬送手段と、当該搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備える第2搬送装置と、を備え、前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の両者に記録材が跨った状態で当該記録材が停止した場合、当該第1搬送装置の前記通知部は、当該記録材についての処置方法であって当該第1搬送装置における処置方法を通知し、当該第2搬送装置の前記通知部は、当該記録材の処置方法であって当該第2搬送装置における処置方法を通知する記録材搬送システムであり、前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の一方の装置にて記録材の処置が終了した場合、当該一方の装置の前記通知部は、他方の装置が有する前記通知部による通知を参照することをユーザに促す通知を行う記録材搬送システムである。
請求項に記載の発明は、記録材を搬送する搬送手段と、当該搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備える第1搬送装置と、前記第1搬送装置から搬送されてきた記録材を搬送する搬送手段と、当該搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備える第2搬送装置と、を備え、前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の両者に記録材が跨った状態で当該記録材が停止した場合、当該第1搬送装置の前記通知部は、当該記録材についての処置方法であって当該第1搬送装置における処置方法を通知し、当該第2搬送装置の前記通知部は、当該記録材の処置方法であって当該第2搬送装置における処置方法を通知する記録材搬送システムであり、前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の一方の装置にて記録材の処置が終了した場合、当該一方の装置の前記通知部は、他方の装置にて記録材の処置を行うことをユーザに促す通知を行う記録材搬送システムである。
請求項に記載の発明は、記録材を搬送する搬送手段と、当該搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備える第1搬送装置と、前記第1搬送装置から搬送されてきた記録材を搬送する搬送手段と、当該搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備える第2搬送装置と、を備え、前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の両者に記録材が跨った状態で当該記録材が停止した場合、当該第1搬送装置の前記通知部は、当該記録材についての処置方法であって当該第1搬送装置における処置方法を通知し、当該第2搬送装置の前記通知部は、当該記録材の処置方法であって当該第2搬送装置における処置方法を通知する記録材搬送システムであり、前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の各々の前記通知部は、自装置における記録材の処置が終了した場合、記録材の処置に関する画面から他の画面への切り替えを行い、前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の一方の装置にて記録材の処置が終了しても他方の装置にて記録材の処置が終了していない場合、当該一方の装置では、前記他の画面への切り替えが行われない記録材搬送システムである。
請求項10に記載の発明は、他の装置に連結可能に構成され、当該他の装置に連結された場合には1つのジョブを当該他の装置とともに実行する記録材搬送装置であり、前記他の装置から搬送されてきた記録材又は当該他の装置へ供給される記録材を搬送する搬送手段と、前記搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備え、前記通知部は、前記他の装置および前記記録材搬送装置の両者に記録材が跨った状態で当該記録材が停止した場合、当該記録材についての処置方法であって自装置である当該記録材搬送装置における処置方法を通知し当該他の装置における処置方法の通知を行わず、前記通知部は、前記他の装置および前記記録材搬送装置の一方又は両方にて、跨っている前記記録材の切断方法の通知が行われた後に、自装置である当該記録材搬送装置における処置方法の通知を行う記録材搬送装置である。
請求項11に記載の発明は、他の装置に連結可能に構成され、当該他の装置に連結された場合には1つのジョブを当該他の装置とともに実行する記録材搬送装置であり、前記他の装置から搬送されてきた記録材又は当該他の装置へ供給される記録材を搬送する搬送手段と、前記搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備え、前記通知部は、前記他の装置および前記記録材搬送装置の両者に記録材が跨った状態で当該記録材が停止した場合、当該記録材についての処置方法であって自装置である当該記録材搬送装置における処置方法を通知し当該他の装置における処置方法の通知を行わず、前記通知部は、自装置である前記記録材搬送装置にて記録材の処置が終了した場合、前記他の装置が有する通知部による通知を参照することをユーザに促す通知を行う記録材搬送装置である。
請求項12に記載の発明は、他の装置に連結可能に構成され、当該他の装置に連結された場合には1つのジョブを当該他の装置とともに実行する記録材搬送装置であり、前記他の装置から搬送されてきた記録材又は当該他の装置へ供給される記録材を搬送する搬送手段と、前記搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備え、前記通知部は、前記他の装置および前記記録材搬送装置の両者に記録材が跨った状態で当該記録材が停止した場合、当該記録材についての処置方法であって自装置である当該記録材搬送装置における処置方法を通知し当該他の装置における処置方法の通知を行わず、前記通知部は、自装置である前記記録材搬送装置にて記録材の処置が終了した場合、前記他の装置にて記録材の処置を行うことをユーザに促す通知を行う記録材搬送装置である。
請求項13に記載の発明は、前記通知部は、自装置である前記記録材搬送装置にて記録材の処置が終了した場合、前記他の装置に関する通知を行う請求項10に記載の記録材搬送装置である。
請求項14に記載の発明は、前記通知部は、前記他の装置が有する通知部による通知を参照することをユーザに促す通知を行い、及び/又は、当該他の装置にて記録材の処置を行うことをユーザに促す通知を行う請求項13に記載の記録材搬送装置である。
請求項15に記載の発明は、他の装置に連結可能に構成され、当該他の装置に連結された場合には1つのジョブを当該他の装置とともに実行する記録材搬送装置であり、前記他の装置から搬送されてきた記録材又は当該他の装置へ供給される記録材を搬送する搬送手段と、前記搬送手段による搬送が停止された記録材の処置方法を通知する通知部と、を備え、前記通知部は、前記他の装置および前記記録材搬送装置の両者に記録材が跨った状態で当該記録材が停止した場合、当該記録材についての処置方法であって自装置である当該記録材搬送装置における処置方法を通知し当該他の装置における処置方法の通知を行わない記録材搬送装置であり、前記通知部は、自装置である前記記録材搬送装置における記録材の処置が終了した場合、記録材の処置に関する画面から他の画面への切り替えを行い、自装置である前記記録材搬送装置にて記録材の処理が終了しても前記他の装置にて記録材の処置が終了していない場合、当該記録材搬送装置では、前記他の画面への切り替えが行われない記録材搬送装置である。
請求項16に記載の発明は、記録材へ画像を形成する画像形成手段と、記録材を搬送する記録材搬送装置と、を備え、当該記録材搬送装置が請求項10乃至15の何れかに記載の記録材搬送装置を含んで構成された画像形成装置である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、複数の搬送装置を跨った状態で停止された記録材の処置についての情報を1つの画面に表示してこの処置の方法を通知する場合に比べ、複数の搬送装置を跨った状態で停止された記録材の処置を作業者が行う際の作業性を向上させることができ、また、記録材の切断方法の通知が行われる前に、処置方法の通知を行う場合に比べ、跨った状態の記録材が切断されていない状態にて記録材の処置が行われることを抑制できる。
請求項2の発明によれば、第1搬送装置の通知部が、第2搬送装置における記録材の処置方法を通知し、第2搬送装置の通知部が、第1搬送装置における記録材の処置方法を通知する場合に比べ、複数の搬送装置を跨った状態で停止された記録材の処置を作業者が行う際の作業性を向上させることができる。
請求項の発明によれば、記録材の切断が実際に行われた否かに関わらず処置方法の通知を行う場合に比べ、跨った状態の記録材が切断されていない状態にて記録材の処置が行われることを抑制できる。
請求項の発明によれば、第1搬送装置および第2搬送装置の何れか一方のみにおいて、記録材の切断方法を示す画面が表示される場合に比べ、記録材の切断を行う作業者の作業性を向上させることができる。
請求項の発明によれば、一方の装置にて記録材の処置が終了した場合でも、この一方の装置にて、この一方の装置における処置方法の通知が継続される場合に比べ、一方の装置における記録材の処置が終了したことを、作業者に対してより明確に知らせることができる。
請求項の発明によれば、一方の装置にて記録材の処置が終了した場合に、他方の装置における、記録材の処置方法の通知を終了する場合に比べ、他方の装置における記録材の処置が未だ必要であることを、作業者に対してより明確に知らせることができる。
請求項の発明によれば、複数の搬送装置を跨った状態で停止された記録材の処置についての情報を1つの画面に表示してこの処置の方法を通知する場合に比べ、複数の搬送装置を跨った状態で停止された記録材の処置を作業者が行う際の作業性を向上させることができ、また、他方の装置が有する通知部による通知を参照することをユーザに促せる。
請求項の発明によれば、複数の搬送装置を跨った状態で停止された記録材の処置についての情報を1つの画面に表示してこの処置の方法を通知する場合に比べ、複数の搬送装置を跨った状態で停止された記録材の処置を作業者が行う際の作業性を向上させることができ、また、他方の装置にて記録材の処置を行うことをユーザに促せる。
請求項の発明によれば、複数の搬送装置を跨った状態で停止された記録材の処置についての情報を1つの画面に表示してこの処置の方法を通知する場合に比べ、複数の搬送装置を跨った状態で停止された記録材の処置を作業者が行う際の作業性を向上させることができ、また、他方の装置にて記録材の処置が終了していない場合でも、他の画面への切り替えが行われる場合に比べ、記録材の処置が未だ終了していないことを、作業者に対してより明確に知らせることができる。
請求項10の発明によれば、複数の装置を跨った状態で停止された記録材の処置についての情報を1つの画面に表示してこの処置の方法を通知する場合に比べ、複数の装置を跨った状態で停止された記録材の処置を作業者が行う際の作業性を向上させることができ、また、記録材の切断方法の通知が行われる前に、処置方法の通知を行う場合に比べ、跨った状態の記録材が切断されていない状態にて記録材の処置が行われることを抑制できる。
請求項11の発明によれば、複数の装置を跨った状態で停止された記録材の処置についての情報を1つの画面に表示してこの処置の方法を通知する場合に比べ、複数の装置を跨った状態で停止された記録材の処置を作業者が行う際の作業性を向上させることができ、また、他方の装置が有する通知部による通知を参照することをユーザに促せる。
請求項12の発明によれば、複数の装置を跨った状態で停止された記録材の処置についての情報を1つの画面に表示してこの処置の方法を通知する場合に比べ、複数の装置を跨った状態で停止された記録材の処置を作業者が行う際の作業性を向上させることができ、また、他方の装置にて記録材の処置を行うことをユーザに促せる。
請求項13の発明によれば、記録材搬送装置にて記録材の処置が終了した場合に、他の装置に関する通知を行えるようになる。
請求項14の発明によれば、他方の装置が有する通知部による通知を参照することをユーザに促したり、他方の装置にて記録材の処置を行うことをユーザに促したりすることができる。
請求項15の発明によれば、複数の装置を跨った状態で停止された記録材の処置についての情報を1つの画面に表示してこの処置の方法を通知する場合に比べ、複数の装置を跨った状態で停止された記録材の処置を作業者が行う際の作業性を向上させることができ、また、他の装置にて記録材の処置が終了していない場合でも、他の画面への切り替えが行われる場合に比べ、記録材の処置が未だ終了していないことを、作業者に対してより明確に知らせることができる。
請求項16の発明によれば、複数の装置を跨った状態で停止された記録材の処置についての情報を1つの画面に表示してこの処置の方法を通知する場合に比べ、複数の装置を跨った状態で停止された記録材の処置を作業者が行う際の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】用紙処理システムのフロント側からこの用紙処理システムを見た場合の構成例を示した図である。
図2】画像形成装置に設けられた制御装置、用紙処理装置に設けられた制御装置の構成例を示した図である。
図3】画像形成装置に設けられた表示装置における表示内容を説明する図である。
図4】用紙処理装置に設けられた表示装置における表示内容を説明する図である。
図5】画像形成装置の制御装置が実行する処理の流れを示したフローチャートである。
図6】用紙処理装置の制御装置が実行する処理の流れを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、用紙処理システム1のフロント側からこの用紙処理システム1を見た場合の構成例を示した図である。
図1に示す用紙処理システム1には、画像形成装置100と、この画像形成装置100に後続する形で設置された用紙処理装置200とが設けられている。
【0009】
この用紙処理システム1では、画像形成装置100と用紙処理装置200とが連結されており、1つのジョブを、画像形成装置100と用紙処理装置200とを用いて実行する。
言い換えると、用紙処理システム1では、複数のジョブを1つのジョブ毎に順次実行していくが、用紙処理システム1では、画像形成装置100と用紙処理装置200とを用いて各ジョブを実行する。
【0010】
ここで、本実施形態の用紙処理システム1では、記録材の一例である用紙Pが、画像形成装置100および用紙処理装置200を経由して搬送されるようになっており、本実施形態の用紙処理システム1は、記録材搬送システムとして捉えることもできる。
また、本実施形態では、用紙Pの搬送方向において上流側に位置する画像形成装置100を、第1搬送装置として捉えることでき、また、下流側に位置する用紙処理装置200を、第2搬送装置として捉えることができる。
さらに、本実施形態では、画像形成装置100および用紙処理装置200の各々を、記録材搬送装置として捉えることもできる。
【0011】
画像形成装置100は、記録材の一例である用紙Pへの画像の形成を行う。
後続装置の一例である用紙処理装置200は、画像形成装置100から搬送されてきた用紙Pに対する処理を行う。
具体的には、用紙処理装置200は、画像形成装置100から送られてきた用紙Pに対して折り処理を行い、折りが施された用紙Pを生成する。
【0012】
なお、折り処理は一例であり、用紙処理装置200では、綴じ処理、冊子の作製処理、穴あけ処理などの他の処理を行ってもよい。
また、用紙処理装置200では、単に用紙Pを搬送し、後続する他の装置への用紙Pの搬送のみを行ってもよい。付言すると、用紙処理装置200にて行われる処理には、用紙Pの搬送処理のみも含まれる。
【0013】
画像形成装置100には、用紙Pを搬送する搬送部110が設けられている。また、画像形成装置100には、搬送部110により搬送される用紙Pを検知する複数の用紙検知センサSが設けられている。
搬送手段の一例としての搬送部110は、用紙Pを搬送し、後続する装置である用紙処理装置200へこの用紙Pを送り出す。付言すると、搬送部110は、用紙Pを搬送し、後続する装置である用紙処理装置200へこの用紙Pを供給する。
【0014】
搬送部110には、複数の搬送ロール対Rが設けられており、この搬送ロール対Rを構成する一方のロールである駆動ロールRKを駆動して、用紙Pを下流側へ搬送し、さらに、用紙処理装置200へこの用紙Pを送り出す。
ここで、本実施形態では、搬送ロール対Rとして、最も上流側に配置された最上流搬送ロール対R1と、最も下流側に配置された最下流搬送ロール対R3と、最上流搬送ロール対R1と最下流搬送ロール対R3との間に配置された2つの中間搬送ロール対R2とが設けられている。
【0015】
本実施形態の画像形成装置100では、符号1Aで示すように、ロール状の用紙Pが設けられており、このロール状の用紙Pが、用紙カッターK1により順次カットされ、矩形状となった用紙Pが、搬送部110に対して順次供給される。
搬送部110は、供給されたこの矩形状の用紙Pを下流側へ搬送し、さらに、用紙処理装置200へこの用紙Pを送り出す。
【0016】
なお、本実施形態では、ロール状の用紙Pが画像形成装置100にセットされた場合を例示したが、これに限らず、予めカットされたいわゆるカット紙を、搬送部110に対して順次供給するようにしてもよい。
【0017】
用紙検知センサSは、複数設けられ、また、用紙搬送方向における位置が互いにずらされた状態で配置されている。
より具体的には、本実施形態では、用紙検知センサSとして、最も上流側に配置された最上流用紙検知センサS1と、最も下流側に配置された最下流用紙検知センサS3とが設けられる。さらに、最上流用紙検知センサS1と最下流用紙検知センサS3との間に、3つの中間用紙検知センサS2が設けられている。
【0018】
さらに、本実施形態の画像形成装置100では、搬送部110により搬送される用紙Pに画像を形成する画像形成部120が設けられている。
また、画像形成装置100には、画像形成部120により用紙P上に形成された画像を、この用紙Pに定着させる定着部130が設けられている。
【0019】
画像形成手段の一例としての画像形成部120は、いわゆる電子写真方式によって、用紙Pに画像を形成する。
画像形成部120には、像保持体の一例としての感光体ドラム121が設けられている。画像形成部120では、この感光体ドラム121に対する露光、トナーを用いた現像を行って、感光体ドラム121上に、トナーにより形成された画像を形成する。
【0020】
そして、感光体ドラム121上に形成されたこの画像は、搬送部110により搬送されてきた用紙Pに転写される。これにより、用紙P上に画像が形成される。
なお、用紙Pへの画像の形成の方式はこれに限らず、インクジェット方式など、他の方式を用いて用紙Pへの画像の形成を行ってもよい。
【0021】
定着部130では、画像形成部120を経由して搬送されてきた用紙Pに対する加圧および加熱を行い、用紙P上の載っている画像をこの用紙Pに定着する。
より具体的には、定着部130には、加熱源(不図示)が設けられた第1ロール131と、この第1ロール131に押し当てられた第2ロール132とが設けられており、この第1ロール131と第2ロール132とで用紙Pを挟むことで、用紙P上に載っている画像をこの用紙Pに定着する。
【0022】
さらに、画像形成装置100には、用紙Pの切断に用いられる切断刃K2、切断刃K2を検知する切断刃検知センサSKが設けられている。
切断刃K2は、用紙Pの搬送方向において、定着部130よりも下流側に配置されている。また、切断刃K2は、画像形成装置100と用紙処理装置200との接続部Cに設けられている。
【0023】
ここで、本実施形態において、「接続部C」とは、画像形成装置100と用紙処理装置200とが互いに直接接触する接触箇所に限らず、この接触箇所の周囲に位置する部分も含む。付言すると、「接続部C」には、画像形成装置100のうちの、この接触箇所よりも上流側に位置する部分、および、用紙処理装置200のうちの、この接触箇所よりも下流側に位置する部分を含む。
【0024】
切断刃K2は、図1の紙面に対して直交する方向へ移動可能に設けられている。言い換えると、切断刃K2は、図1の紙面に対して交差する方向へ移動可能に設けられている。
付言すると、切断刃K2は、用紙Pの搬送方向に対して直交する方向へ移動可能に設けられている。言い換えると、切断刃K2は、用紙Pの搬送方向に対して交差する方向へ移動可能に設けられている。
【0025】
さらに説明すると、切断刃K2は、画像形成装置100のリア側からフロント側への移動、および、画像形成装置100のフロント側からリア側への移動が可能に設けられている。
本実施形態では、画像形成装置100のリア側からフロント側へ切断刃K2を移動させることで、用紙Pが切断され、また、画像形成装置100のフロント側からリア側へ切断刃K2を移動させることで、用紙Pが切断される。
【0026】
切断刃検知センサSKは、2つ設けられ、一方の切断刃検知センサSK1は、画像形成装置100のリア側に設けられ、他方の切断刃検知センサSK2は、画像形成装置100のフロント側に設けられている。
本実施形態では、切断刃K2による用紙Pの切断が行われる際、切断刃K2が移動し、一方の切断刃検知センサSK1により切断刃K2が検知されている状態から、他方の切断刃検知センサSK2により切断刃K2が検知される状態となる。又は、他方の切断刃検知センサSK2により切断刃K2が検知されている状態から、一方の切断刃検知センサSK1により切断刃K2が検知される状態となる。
【0027】
本実施形態では、2つの切断刃検知センサSKからの出力を把握することで、切断刃K2により用紙Pが切断されたか否かの判断を行う。
付言すると、本実施形態では、一方の切断刃検知センサSK1により切断刃K2が検知されている状態から、他方の切断刃検知センサSK2により切断刃K2が検知される状態となった場合、又は、他方の切断刃検知センサSK2により切断刃K2が検知されている状態から、一方の切断刃検知センサSK1により切断刃K2が検知される状態となった場合、切断刃K2により用紙Pが切断されたと判断する。
【0028】
さらに、本実施形態の画像形成装置100では、ユーザへの情報の通知を行う通知部の一例としての表示装置150が設けられている。
さらに、本実施形態では、画像形成装置100の各部の制御を行う制御装置170が設けられている。
【0029】
次に、用紙処理装置200について説明する。
用紙処理装置200には、画像形成装置100から搬送されてきた用紙Pを搬送する搬送部210が設けられている。
搬送手段の一例としてのこの搬送部210には、複数の搬送ロール対Wが設けられており、この搬送ロール対Wを構成する一方のロールである駆動ロールWKが駆動されて、用紙Pが下流側へ搬送される。
【0030】
本実施形態では、搬送ロール対Wとして、最も上流側に配置された最上流搬送ロール対W1と、最も下流側に配置された最下流搬送ロール対W3とが設けられている。
さらに、最上流搬送ロール対W1と最下流搬送ロール対W3との間に配置された1つの中間搬送ロール対W2が設けられている。
【0031】
また、用紙処理装置200には、用紙Pの折り処理を行う折り処理機構230が設けられている。
折り処理機構230には、用紙Pに対して押し当てられる押し当て部材(不図示)などが設けられ、この押し当て部材が用紙Pに押し当てられることで、用紙Pの折りが行われる。
【0032】
さらに、用紙処理装置200には、ユーザへの情報の通知を行う通知部の一例としての表示装置250が設けられている。
また、用紙処理装置200には、用紙処理装置200の各部の制御を行う制御装置270が設けられている。
本実施形態では、画像形成装置100に設けられた制御装置170と、用紙処理装置200に設けられた制御装置270とが互いに通信を行って、用紙処理システム1の全体が制御される。
【0033】
また、用紙処理装置200には、折り処理が行われた用紙Pが排出される排出部260が設けられている。
さらに、用紙処理装置200には、搬送部210により搬送される用紙Pを検知する用紙検知センサXが設けられている。この用紙検知センサXは、複数設けられ、また、用紙搬送方向における位置が互いにずらされた状態で配置されている。
【0034】
より具体的には、本実施形態では、用紙検知センサXとして、最も上流側に配置された最上流用紙検知センサX1と、最も下流側に配置された最下流用紙検知センサX3とが設けられる。さらに、最上流用紙検知センサX1と最下流用紙検知センサX3との間に、1つの中間用紙検知センサX2が設けられている。
【0035】
さらに、本実施形態では、画像形成装置100および用紙処理装置200の各々に、開閉可能な開閉部材(不図示)が設けられている。
この開閉部材は、画像形成装置100および用紙処理装置200の各々の外表面に位置し、外装部材としての役割も有している。
【0036】
本実施形態では、画像形成装置100に設けられた開閉部材を開くと、ユーザは、画像形成装置100に設けられた搬送部110や、切断刃K2、用紙Pの搬送経路R100などの確認を行える。
また、用紙処理装置200に設けられた開閉部材を開放すると、ユーザは、用紙処理装置200に設けられた搬送部210や、用紙Pの搬送経路R200の確認を行える。
【0037】
さらに、画像形成装置100および用紙処理装置200の各々には、画像形成装置100および用紙処理装置200の各々に設けられた開閉部材の開閉を検知する開閉検知センサ(不図示)が設けられている。
なお、以下、本明細書では、画像形成装置100に設けられた搬送部110を、上流側搬送部110と称し、用紙処理装置200に設けられた搬送部210を、下流側搬送部210と称する。
【0038】
図2は、画像形成装置100に設けられた制御装置170、用紙処理装置200に設けられた制御装置270の構成例を示した図である。
制御装置170、制御装置270の各々には、プロセッサの一例であるCPU(=Central Processing Unit)171と、制御プログラム等が記憶されたROM(=Read Only Memory)172と、ワークエリアとして用いられるRAM(=Random Access Memory)173とが設けられている。この制御装置170、制御装置270は、いわゆるコンピュータである。
【0039】
図3は、画像形成装置100に設けられた表示装置150における表示内容を説明する図である。
ここで、この図3では、画像形成装置100にて停止している用紙Pについての処置(詳細は後述)が、用紙処理装置200にて停止している用紙Pの処置よりも先に行われる場合における、表示内容を説明する。
【0040】
また、図3では、符号3Aで示す部分に、用紙処理装置200に設けられた表示装置250における表示内容も併せて表示している。
付言すると、図3では、図3の左側にて、画像形成装置100に設けられた表示装置150における表示内容を説明する。また、図3では、右側に、用紙処理装置200に設けられた表示装置250における表示内容を表示している。
【0041】
本実施形態では、上流側搬送部110および下流側搬送部210による用紙Pの搬送が停止され、さらに、画像形成装置100および用紙処理装置200の両者に用紙Pが跨った状態で用紙Pが停止する場合がある。
この場合、本実施形態では、まず、符号3Bで示す画面が表示され、画像形成装置100の表示装置150に、跨っているこの用紙Pの切断方法の通知が行われる。
なお、本実施形態では、ユーザへの各種の通知を、表示装置150、表示装置250を介して行う場合を一例に説明するが、ユーザへの情報の通知の態様はこれに限らず、例えば、スピーカ(不図示)から音声を出力して、ユーザへの各種の通知を行ってもよい。
【0042】
ここで、図3では図示を省略しているが、画像形成装置100および用紙処理装置200の両者に用紙Pが跨った状態で用紙Pが停止すると、用紙処理装置200の表示装置250にも、符号3Bで示す画面と同じ画面が表示され、用紙処理装置200でも、跨っている用紙Pの切断方法の通知が行われる。
【0043】
付言すると、本実施形態では、画像形成装置100および用紙処理装置200に用紙Pが跨った状態で用紙Pが停止すると、画像形成装置100および用紙処理装置200の両方にて、跨っているこの用紙Pの切断方法の通知が行われる。
なお、本実施形態では、このように、画像形成装置100および用紙処理装置200の両方にて、用紙Pの切断方法の通知が行われるが、用紙Pの切断方法のこの通知は、画像形成装置100および用紙処理装置200の一方のみにて行ってもよい。
【0044】
切断方法の通知では、図3の符号3Bに示すように、予め定められた画像が表示されて、跨っている用紙Pの切断方法の通知が行われる。
より具体的には、切断方法の通知では、画像形成装置100および用紙処理装置200が表示されるとともに、何れの外装部材を開放するかを示す画像、および、切断方法の具体的な手順等が表示されて、跨っている用紙Pの切断方法の通知が行われる。
【0045】
ここで、本実施形態では、画像形成装置100や用紙処理装置200にて用紙Pの詰まりが生じることがあり、この用紙Pの詰まりが検知されると、上流側搬送部110および下流側搬送部210による用紙Pの搬送が停止される。
付言すると、本実施形態では、画像形成装置100に設けられた用紙検知センサSや、用紙処理装置200に設けられた用紙検知センサXにより、搬送される用紙Pの検知を行っている。
【0046】
そして、例えば、画像形成装置100や用紙処理装置200にて、用紙Pの検知が予定されているタイミングに、用紙Pが検知されない場合、画像形成装置100に設けられた制御装置170や、用紙処理装置200に設けられた制御装置270が、用紙Pの詰まりが発生したと判断する。
さらに、この場合、用紙Pの詰まりが発生したと判断した一方の制御装置から、他方の制御装置へ、用紙Pの詰まりが発生したことを示す情報が送信される。
【0047】
そして、この場合、制御装置170は、上流側搬送部110に制御信号を出力し、上流側搬送部110による用紙Pの搬送を停止する。
また、制御装置270は、下流側搬送部210に制御信号を出力し、下流側搬送部210による用紙Pの搬送を停止する。
【0048】
そして、本実施形態では、上流側搬送部110および下流側搬送部210による用紙Pの搬送がこのように停止され、さらに、画像形成装置100および用紙処理装置200の両者の間に用紙Pが跨っている場合、図3の符号3Bで示した画面が、画像形成装置100の表示装置150に表示されて、用紙Pの切断方法の通知が行われる。
また、このとき、用紙処理装置200の表示装置250でも、図3の符号3Bで示した画面と同じ画面が表示され、用紙Pの切断方法の通知が行われる。
【0049】
なお、画像形成装置100および用紙処理装置200の両者の間に用紙Pが跨っているか否かは、例えば、上流側搬送部110により用紙処理装置200に向けて送り出された用紙Pの送り量に基づき判断する。
具体的には、用紙Pのこの送り量が予め定められた量を超えている場合に、画像形成装置100の制御装置170が、画像形成装置100と用紙処理装置200との間を用紙Pが跨っていると判断する。
そして、この場合、跨っていることを示す情報が、用紙処理装置200の制御装置270にも送信され、画像形成装置100および用紙処理装置200の各々にて、用紙Pの切断方法の通知が行われる。
【0050】
ここで、本実施形態では、上流側搬送部110により用紙処理装置200に向けて送り出された用紙Pの送り量は、最下流用紙検知センサS3(図1参照)により用紙Pの先端が検知されてから、この用紙Pの搬送が停止されるまでの経過時間を把握するようにし、この経過時間に基づき、この送り量を把握する。
把握したこの経過時間が大きいほど、送り量が多いことになり、本実施形態では、この経過時間が予め定められた時間を超えている場合、画像形成装置100と用紙処理装置200との間に用紙Pが跨っていると判断し、用紙Pの切断方法を通知する。
【0051】
なお、画像形成装置100と用紙処理装置200との間に用紙Pが跨っているか否は、最下流用紙検知センサS3からの出力、および、最上流用紙検知センサX1からの出力に基づき判断してもよい。
より具体的には、用紙Pの搬送が停止された場合に、最下流用紙検知センサS3および最上流用紙検知センサX1の両者により、用紙Pが検知されている場合、画像形成装置100と用紙処理装置200との間に用紙Pが跨っていると判断してもよい。
【0052】
その後(用紙Pの切断方法の通知が行われた後)、本実施形態では、ユーザにより切断刃K2(図1参照)が操作され、用紙Pの切断が実際に行われる。
そして、本実施形態では、この切断刃K2による用紙Pの切断が行われると、通知部の一例としての表示装置150が、図3の符号3Cに示すように、用紙Pについての処置方法であって、自装置である画像形成装置100における処置方法を通知する。
なお、本実施形態では、切断刃K2による用紙Pの切断が行われると、符号3Dで示すように、用紙処理装置200に設けられた表示装置250でも、用紙Pについての処置方法であって、用紙処理装置200における処置方法が通知される。
【0053】
ここで、本実施形態では、ユーザは、画像形成装置100および用紙処理装置200の各々にて用紙Pの処置を行う場合は、まず、外装部材の開放操作を行って、用紙Pの搬送経路を開放する。そして、ユーザは、この搬送経路上に位置する用紙Pを手動で除去する。
用紙Pについての処置方法の通知では、用紙Pをこのように手動で除去する際の作業手順が通知される。言い換えると、符号3C、符号3Dで示す表示では、用紙Pを手動で除去する際の作業手順を示す表示が行われる。
【0054】
なお、本実施形態では、切断刃K2による用紙Pの切断が行われた否かは、2つの切断刃検知センサSK(図1参照)からの出力に基づき判断する。
より具体的には、本実施形態では、一方の切断刃検知センサSK1により切断刃K2が検知されている状態から、他方の切断刃検知センサSK2により切断刃K2が検知される状態となった場合、又は、他方の切断刃検知センサSK2により切断刃K2が検知されている状態から、一方の切断刃検知センサSK1により切断刃K2が検知される状態となった場合、切断刃K2により用紙Pが切断されたと判断する。
【0055】
ここで、本実施形態では、用紙Pの切断が行われると、用紙Pが分断され、2つの用紙片が生成される。
画像形成装置100の表示装置150は、画像形成装置100における用紙Pの処置方法の通知にあたり、この2つの切断片のうちの、画像形成装置100側に位置する用紙片の処置方法の通知を行う。
また、用紙処理装置200の表示装置250は、用紙処理装置200における用紙Pの処置方法の通知にあたり、この2つの切断片のうちの、用紙処理装置200側に位置する用紙片の処置方法の通知を行う。
【0056】
なお、本実施形態では、画像形成装置100の表示装置150が、用紙Pの処置方法を通知するにあたり、この表示装置150は、用紙処理装置200における用紙Pの処置方法は通知しない。
用紙処理装置200における用紙Pの処置方法は、符号3Dで示すように、用紙処理装置200に設けられた表示装置250により通知される。
【0057】
同様に、用紙処理装置200の表示装置250が、用紙Pの処置方法を通知するにあたり、この表示装置250は、画像形成装置100における用紙Pの処置方法は通知しない。
画像形成装置100における用紙Pの処置方法は、符号3Cで示すように、画像形成装置100に設けられた表示装置150により通知される。
ここで、画像形成装置100の表示装置150が、用紙処理装置200における用紙Pの処置方法を通知したり、用紙処理装置200の表示装置250が、画像形成装置100における用紙Pの処置方法を通知したりすると、表示装置150、表示装置250における表示画面の各々には、多くの情報が盛り込まれる形となり、作業者は、作業内容を把握しにくくなる。
本実施形態のように、表示装置150は、用紙処理装置200における用紙Pの処置方法を通知せず、表示装置250は、画像形成装置100における用紙Pの処置方法を通知しない場合、表示装置150、表示装置250における表示画面が見やすくなり、作業者の作業性が向上する。
また、その他に、1つの共通の画面に、画像形成装置100における用紙Pの処置方法、用紙処理装置200における用紙Pの処置方法を表示する態様も考えられるが、この場合も、同様に、多くの情報が盛り込まれる形となり、作業者は、作業内容を把握しにくくなる。
また、この1つの共通の画面に、画像形成装置100における用紙Pの処置方法、用紙処理装置200における用紙Pの処置方法を表示すると、例えば、処理方法の確認時には、作業者は、この1つの共通の画面まで移動する必要が生じ、作業性が悪くなりやすい。
本実施形態のように、2つの表示装置のそれぞれにて、処置方法の通知を行うと、このように、1つの共通の画面にて通知を行う場合に比べ、作業者の作業性が向上する。
【0058】
ここで、本実施形態では、用紙Pの切断方法の通知が行われ且つこの用紙Pの切断が実際に行われたことを条件として、用紙Pの処置方法の通知が行われる。
なお、これに限らず、用紙Pの切断が実際にあったことのみを条件として、用紙Pの処置方法の通知を行ってもよい。付言すると、用紙Pの切断方法の通知を行わない場合でも、用紙Pの切断があった場合には、用紙Pの処置方法の通知を行うようにしてもよい。
【0059】
図3の符号3Eでは、画像形成装置100における用紙Pの処置が終了した場合における、表示装置150における表示画面を示している。
表示装置150は、画像形成装置100にて用紙Pの処置が終了すると、この画像形成装置100における用紙Pの処置方法についての通知を終了する。
言い換えると、表示装置150は、画像形成装置100にて用紙Pの処置が終了すると、画像形成装置100における用紙Pの処置方法の通知を終了し、用紙Pの処置方法を示した画面から、符号3Eで示すように、他の画面に切り替える。
【0060】
なお、本実施形態では、画像形成装置100にて用紙Pの処置が終了したか否かは、例えば、用紙検知センサS(図1参照)からの出力に基づき判断する。
例えば、用紙検知センサSからの出力が、何れも、用紙Pが存在していないことを示している場合、画像形成装置100の制御装置170が、画像形成装置100における用紙Pの処置が終了したと判断する。
【0061】
ここで、図3では、画像形成装置100における用紙Pの処置が終了した際、他方の装置である用紙処理装置200では、用紙Pの処置が未だ終了していない場合における表示例を示している。
この場合、用紙処理装置200の表示装置250は、符号3Fで示すように、用紙処理装置200における処置方法の通知を継続する。
【0062】
付言すると、図3にて示す例では、画像形成装置100における用紙Pの処置が先に行われるため、画像形成装置100における用紙Pの処置が先に終了し、その一方で、用紙処理装置200における用紙Pの処置が未だ終了していない状況が生じる。
このように、用紙処理装置200における用紙Pの処置が未だ終了していない状況にある場合、用紙処理装置200の表示装置250は、符号3Fで示すように、用紙処理装置200における用紙Pの処置方法の通知を継続する。
【0063】
画像形成装置100における表示装置150は、画像形成装置100における用紙Pの処置が終了した場合、画像形成装置100における用紙Pの処置方法の通知を終了し、符号3Eで示すように、他の画面への切り替えを行う。
この例では、画像形成装置100の表示装置150は、この他の画面にて、他方の装置である用紙処理装置200に関する通知を行っている。
【0064】
より具体的には、画像形成装置100の表示装置150は、この他の画面にて、用紙処理装置200に設けられた表示装置250による通知を参照することをユーザに促す通知を行っている。
また、画像形成装置100の表示装置150は、この他の画面にて、用紙処理装置200にて用紙Pの処置を行うことをユーザに促す通知を行っている。
【0065】
より具体的には、画像形成装置100の表示装置150は、「用紙処理装置のUIを確認して、用紙処理装置の用紙を取り除いてください。」という文言を表示し、用紙処理装置200の表示装置250を参照することを促す通知、用紙処理装置200にて用紙Pの処置を行うことをユーザに促す通知を行っている。ここで、「UI」は、表示装置250のことを意味する。
なお、本実施形態では、用紙処理装置200に設けられた表示装置250による通知を参照することをユーザに促す通知、用紙処理装置200にて用紙Pの処置を行うことをユーザに促す通知の2つの通知を行う場合を説明したが、一方の通知のみを行うようにしてもよい。
【0066】
その後、画像形成装置100の表示装置150は、図3の符号3Gに示すように、用紙処理装置200に関する通知を行う画面から、他の画面への切り替えを行う。
より具体的には、画像形成装置100の表示装置150は、用紙処理装置200に関する通知を行う画面から、初期画面への切り替えを行う。
付言すると、本実施形態では、初期画面はメニュー画面となっており、画像形成装置100の表示装置150は、用紙処理装置200に関する通知を行う画面から、メニュー画面への切り替えを行う。
【0067】
言い換えると、画像形成装置100の表示装置150は、用紙処理装置200に関する通知を行う画面から、用紙処理装置200に関する通知を行う画面以外の画面への切り替えを行う。
ここで、「メニュー画面」とは、用紙処理システム1にて実行可能な複数種類の処理の中から、ユーザが処理を選択する際に、ユーザが参照する画面をいう。
【0068】
なお、本実施形態では、予め定められた特定の条件が満たされた場合に、上記の初期画面への切り替えが行われ、この特定の条件が満たされない場合には、初期画面への切り替えが行われない。
より具体的には、本実施形態では、画像形成装置100および用紙処理装置200の両方にて用紙Pの処置が終了した場合に、上記の初期画面への切り替えが行われ、画像形成装置100にて用紙Pの処置が終了しても、用紙処理装置200にて用紙Pの処置が未だ終了していない場合、初期画面への切り替えが行われない。
【0069】
図4は、用紙処理装置200に設けられた表示装置250における表示内容を説明する図である。
この図4では、用紙処理装置200にて停止している用紙Pについての処置が、画像形成装置100にて停止している用紙Pの処置よりも先に行われる場合における、表示内容を説明する。
また、図4では、符号4Aで示す部分に、画像形成装置100に設けられた表示装置150における表示内容も併せて表示している。
【0070】
本実施形態では、上記のとおり、上流側搬送部110および下流側搬送部210による用紙Pの搬送が停止され、且つ、画像形成装置100および用紙処理装置200の両者に用紙Pが跨った状態でこの用紙Pが停止する場合がある。
この場合、用紙処理装置200の表示装置250では、画像形成装置100の表示装置150にて行われる通知と同様、まず、符号4Bで示すように、画像形成装置100および用紙処理装置200の両者に跨っている用紙Pの切断方法の通知が行われる。
【0071】
なお、本実施形態では、この際、画像形成装置100の表示装置150でも、上記の通り、用紙Pの切断方法の通知が行われ、本実施形態では、画像形成装置100および用紙処理装置200の両方にて、跨っている用紙Pの切断方法の通知が行われる。
ここで、本実施形態では、用紙Pの切断方法の通知にあたり、図3の符号3B、図4の符号4Bで示すように、画像形成装置100および用紙処理装置200の両方に、共通の画面が表示されて、用紙Pの切断方法の通知が行われる。
なお、本実施形態では、このように、画像形成装置100および用紙処理装置200の両方にて、用紙Pの切断方法の通知が行われる場合を説明したが、画像形成装置100および用紙処理装置200の一方のみにて、用紙Pの切断方法の通知を行ってもよい。
【0072】
その後、本実施形態では、上記の通り、ユーザにより切断刃K2が操作されて、用紙Pの切断が行われる。
そして、本実施形態では、用紙Pが切断されると、用紙処理装置200の表示装置250における表示画面が切り替わり、表示装置250では、符号4Cで示すように、用紙Pについての処置方法であって、自装置である用紙処理装置200における処置方法が通知される。
【0073】
ここで、用紙処理装置200の表示装置250は、用紙Pの切断により生じる2つの用紙片のうちの、用紙処理装置200側に位置する用紙片の処置方法を通知する。
付言すると、本実施形態では、跨っている用紙Pの切断方法の通知が行われ且つ跨っている用紙Pの切断が実際に行われると、用紙処理装置200の表示装置250が、切断後の用紙Pについての処置方法であって、自装置である用紙処理装置200における用紙Pの処置方法を通知する。
【0074】
より具体的には、用紙処理装置200の表示装置250は、図4の符号4Cで示すように、用紙処理装置200の画像を表示するとともに、用紙Pの処置の手順を表示して、用紙処理装置200における用紙Pの処置方法を通知する。
より具体的には、本実施形態では、ユーザは、上記の通り、用紙Pについての処置として、外装部材の開放操作を行って、用紙Pの搬送経路を開放する。そして、ユーザは、この搬送経路上に位置する用紙Pを手動で除去する。
用紙処理装置200の表示装置250では、このようにユーザが手動で用紙Pを除去する際の手順が表示される。
【0075】
ここで、用紙処理装置200の表示装置250は、用紙処理装置200における用紙Pの処置方法を通知するにあたり、他の装置の一例である画像形成装置100における用紙Pの処置方法は通知しない。
画像形成装置100における用紙Pの処置方法については、符号4Dで示すように、画像形成装置100に設けられた表示装置150により通知される。
【0076】
なお、上記と同様、この表示例では、用紙Pの切断方法の通知が行われ且つこの用紙Pの切断が実際に行われたことを条件として、用紙Pの処置方法の通知が行われる。
ところで、これに限らず、上記と同様、用紙Pの切断方法の通知を行わない場合でも、用紙Pの切断があった場合には、用紙Pの処置方法の通知を行うようにしてもよい。
【0077】
図4の符号4Eは、用紙処理装置200にて用紙Pの処置が終了した場合における、表示装置250における表示画面を示した図である。
用紙処理装置200の表示装置250は、用紙処理装置200における用紙Pの処置が終了した場合、この用紙処理装置200における用紙Pの処置方法の通知を終了する。
言い換えると、表示装置250は、用紙処理装置200における用紙Pの処置方法を示す画面から、符号4Eで示すように、他の画面に切り替えて、処置方法の通知を終了する。
【0078】
ここで、用紙処理装置200の表示装置250は、この他の画面にて、他方の装置である画像形成装置100に関する通知を行う。
より具体的には、用紙処理装置200の表示装置250は、他の画面にて、画像形成装置100に関する通知として、画像形成装置100に設けられた表示装置150による通知を参照することをユーザに促す通知を行う。また、用紙処理装置200の表示装置250は、他の画面にて、画像形成装置100にて用紙Pの処置を行うことをユーザに促す通知を行う。
【0079】
より具体的には、用紙処理装置200の表示装置250は、「画像形成装置のUIを確認して、画像形成装置の用紙を取り除いてください。」という文言を表示して、画像形成装置100の表示装置150を参照することを促す通知、画像形成装置100にて用紙Pの処置を行うことをユーザに促す通知を行う。
なお、本実施形態では、画像形成装置100に設けられた表示装置150による通知を参照することをユーザに促す通知、画像形成装置100にて用紙Pの処置を行うことをユーザに促す通知の2つの通知を行う場合を説明したが、一方の通知のみを行うようにしてもよい。
【0080】
ここで、図4では、用紙処理装置200における用紙Pの処置が終了した際、画像形成装置100では、用紙Pの処置が未だ終了していない場合における表示例を示している。
この場合、用紙処理装置200の表示装置250では、符号4Eで示すように、画像形成装置100に関する通知を行う。
より具体的には、画像形成装置100に設けられた表示装置150による通知を参照することをユーザに促す通知、画像形成装置100にて用紙Pの処置を行うことをユーザに促す通知の2つの通知を行う。
【0081】
ここで、この2つの通知が行われた際、本実施形態では、符号4Fで示すように、画像形成装置100の表示装置150では、用紙Pの処置方法についての通知が継続して行われた状態となっている。
このため、この2つの通知が行われた後、ユーザは、画像形成装置100の表示装置150を参照することで、画像形成装置100における用紙Pの処置方法の把握を行える。
【0082】
その後、用紙処理装置200の表示装置250には、符号4Gで示すように、初期画面(スタート画面)が表示される。
付言すると、本実施形態では、用紙処理装置200における用紙Pの処置が終了し、さらに、画像形成装置100における用紙Pの処置が終了すると、符号4Eで示す画面から、符号4Gで示す初期画面へ、画面の切り替えが行われる。
【0083】
付言すると、本実施形態では、用紙処理装置200にて用紙Pの処置が終了しても画像形成装置100にて用紙Pの処置が終了していない場合は、用紙処理装置200では、上記の初期画面への切り替えが行われない。
本実施形態では、用紙処理装置200にて用紙Pの処置が終了することに加え、画像形成装置100にて用紙Pの処置が終了すると、上記の初期画面への切り替えが行われる。
【0084】
ここで、本実施形態では、符号4Gにて示す初期画面では、用紙処理装置200にて行われる処理の内容を示す画面が表示される。付言すると、この初期画面では、用紙処理装置200にて用紙Pに対して施される処理の内容を示す画面が表示される。
より具体的には、本実施形態では、用紙処理装置200にて折り処理が行われるが、初期画面では、この折り処理が行われた後の用紙Pを示す画像が表示される。
【0085】
図5は、画像形成装置100の制御装置170が実行する処理の流れを示したフローチャートである。
より具体的には、図5は、画像形成装置100と用紙処理装置200との両者を跨って用紙Pが停止した場合に、画像形成装置100の制御装置170が実行する処理の流れを示したフローチャートである。
付言すると、図5は、図3にて示した表示処理が制御装置170により行われる際の処理の流れを示したフローチャートである。
【0086】
用紙Pが画像形成装置100および用紙処理装置200の両者を跨って停止した場合、画像形成装置100の制御装置170は、まず、画像形成装置100に設けられた表示装置150の表示制御を行い、跨っている用紙Pの切断方法の通知を行う(ステップS101)。
より具体的には、制御装置170は、図3の符号3Bにて示したように、画像形成装置100および用紙処理装置200が表示された画像を表示するとともに、跨っている用紙Pの切断する際の手順を具体的に表示して、跨っている用紙Pの切断方法の通知を行う。
【0087】
その後、画像形成装置100の制御装置170は、切断刃K2による用紙Pの切断が終了した否かを判断する(ステップS102)。
そして、制御装置170は、切断刃K2による用紙Pの切断が終了したと判断した場合、用紙Pについての処置方法であって、画像形成装置100における用紙Pの処置方法を通知する(ステップS103)。
なお、本実施形態では、このとき、用紙処理装置200の制御装置270も、用紙Pについての処置方法であって、用紙処理装置200における用紙Pの処置方法を通知する。
【0088】
次いで、画像形成装置100の制御装置170は、画像形成装置100における用紙Pの処置が終了したか否かを判断する(ステップS104)。より具体的には、制御装置170は、画像形成装置100内にて停止している用紙Pの除去が終了したか否かを判断する。
そして、用紙Pの処置が終了したと判断した場合、画像形成装置100の制御装置170は、用紙処理装置200から、用紙処理装置200における用紙Pの処置についての進捗状況についての情報を取得する(ステップS105)。
より具体的には、画像形成装置100の制御装置170は、用紙処理装置200への問い合わせを行って、進捗状況についての情報を取得する。
【0089】
そして、制御装置170は、用紙処理装置200における用紙Pの処置が終了しているか否かを判断し(ステップS106)、終了していないと判断した場合は、上記にて説明した通り、用紙処理装置200に関する通知を行う(ステップS107)。
具体的には、制御装置170は、用紙処理装置200に設けられた表示装置250による通知を参照することをユーザに促す通知、用紙処理装置200にて用紙Pの処置を行うことをユーザに促す通知を行う。
【0090】
その後、制御装置170は、用紙処理装置200から、用紙Pの処置が終了したことを示す情報を取得する(ステップS108)。
付言すると、本実施形態では、用紙処理装置200における用紙Pの処置が終了すると、用紙処理装置200の制御装置270から画像形成装置100の制御装置170へ、用紙Pの処置が終了したことを示す情報が送信される。ステップS108では、制御装置170は、用紙Pの処置が終了したことを示すこの情報を取得する。
【0091】
そして、制御装置170は、用紙Pの処置が終了したことを示す情報を取得すると、画像形成装置100の表示装置150における表示画面を、上記の初期画面に変更し、初期画面を表示する(ステップS109)。
言い換えると、ステップS108の処理が終了すると、制御装置170は、表示装置150に表示される画面を、用紙処理装置200に関する表示画面から、初期画面に切り替える。
【0092】
なお、本実施形態では、ステップS106にて、用紙処理装置200における処置が終了したと判断した場合も、ステップS109の処理が実行され、制御装置170は、初期画面を表示する。
なお、ステップS106にて、用紙処理装置200における処置が終了したと判断した場合は、ステップS107、ステップS108の処理が省略されて、ステップS109の処理が実行される。
この場合、用紙処理装置200に関する画面の表示は省略されて、初期画面が表示されるようになる。
【0093】
図6は、用紙処理装置200の制御装置270が実行する処理の流れを示したフローチャートである。
より具体的には、図6は、用紙Pが画像形成装置100および用紙処理装置200の両者を跨った状態で停止した場合に、用紙処理装置200の制御装置270が実行する処理の流れを示したフローチャートである。
付言すると、図6は、図4にて示した表示処理が制御装置270により実行される際の処理の流れを示したフローチャートである。
【0094】
用紙Pが画像形成装置100および用紙処理装置200の両者を跨って停止した場合、用紙処理装置200の制御装置270は、まず、表示装置250の表示制御を行い、跨っている用紙Pの切断方法の通知を行う(ステップS201)。
より具体的には、制御装置270は、図4の符号4Bにて示したように、画像形成装置100および用紙処理装置200が表示された画像を表示するとともに、跨っている用紙Pの切断する際の手順を具体的に表示して、跨っている用紙Pの切断方法の通知を行う。
【0095】
なお、本実施形態では、このステップS201にて制御装置270が表示する画面と、上記のステップS101にて、画像形成装置100の制御装置170が表示する画面とが同じとなっており、本実施形態では、画像形成装置100および用紙処理装置200の各々に、共通の画面が表示される。
付言すると、本実施形態では、画像形成装置100および用紙処理装置200の両方にて、用紙Pの切断方法を示す画面が表示されて、用紙Pの切断方法の通知が行われるが、この際、共通の画面が表示されて、この切断方法の通知が行われる。
【0096】
その後、用紙処理装置200の制御装置270は、切断刃K2による用紙Pの切断が終了した否かを判断する(ステップS202)。制御装置270は、切断刃K2による用紙Pの切断が終了したと判断した場合、用紙Pについての処置方法であって用紙処理装置200における用紙Pの処置方法を通知する(ステップS203)。
なお、本実施形態では、このとき、図5のステップS103の処理も実行され、画像形成装置100の制御装置170も、用紙Pについての処置方法であって画像形成装置100における用紙Pの処置方法を通知する。
【0097】
次いで、用紙処理装置200の制御装置270は、用紙処理装置200における用紙Pの処置が終了したか否かを判断する(ステップS204)。より具体的には、制御装置270は、用紙処理装置200内にて停止している用紙Pの除去が終了したか否かを判断する。
そして、制御装置270は、用紙Pの処置が終了したと判断した場合、画像形成装置100から、画像形成装置100における用紙Pの処置についての進捗状況についての情報を取得する(ステップS205)。
【0098】
そして、制御装置270は、画像形成装置100における用紙Pの処置が終了しているか否かを判断し(ステップS206)、終了していないと判断した場合、制御装置270は、画像形成装置100に関する通知を行う(ステップS207)。
具体的には、制御装置270は、画像形成装置100に関する通知として、上記のとおり、画像形成装置100が有する表示装置150による通知を参照することをユーザに促す通知を行う。また、制御装置270は、画像形成装置100にて用紙Pの処置を行うことをユーザに促す通知を行う。
【0099】
その後、用紙処理装置200の制御装置270は、画像形成装置100から、画像形成装置100における用紙Pの処置が終了したことを示す情報を取得する(ステップS208)。
付言すると、本実施形態では、画像形成装置100における用紙Pの処置が終了すると、画像形成装置100の制御装置170から用紙処理装置200の制御装置270へ、用紙Pの処置が終了したことを示す情報が送信される。制御装置270は、用紙Pの処置が終了したことを示すこの情報を取得する。
【0100】
制御装置270は、用紙Pの処置が終了したことを示す情報を取得すると、用紙処理装置200の表示装置250における表示を、初期画面に変更して、この初期画面を表示する(ステップS209)。言い換えると、ステップS208の処理が終了すると、制御装置270は、表示装置250に表示される画面を、画像形成装置100に関する表示画面から、初期画面に切り替える。より具体的には、制御装置270は、画像形成装置100に関する表示画面から、図4の符号4Gにて示した初期画面に切り替える。
【0101】
なお、本実施形態では、ステップS206にて、画像形成装置100における処置が終了したと判断した場合も、制御装置270は、初期画面に切り替える。
なお、ステップS206にて、画像形成装置100における処置が終了したと判断した場合は、ステップS207、ステップS208の処理が省略されて、ステップS209の処理が実行される。
この場合、画像形成装置100に関する画面の表示は省略されて、初期画面が表示されるようになる。
【符号の説明】
【0102】
1…用紙処理システム、100…画像形成装置、110…搬送部、120…画像形成部、150…表示装置、200…用紙処理装置、210…搬送部、250…表示装置、P…用紙
図1
図2
図3
図4
図5
図6