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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-02
(45)【発行日】2023-10-11
(54)【発明の名称】照明装置および表示装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20231003BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20231003BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20231003BHJP
【FI】
F21S2/00 484
G02F1/13357
F21Y115:10
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2019172264
(22)【出願日】2019-09-20
(65)【公開番号】P2021051835
(43)【公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-06-20
(73)【特許権者】
【識別番号】723005698
【氏名又は名称】船井電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(72)【発明者】
【氏名】小川 晃久
(72)【発明者】
【氏名】伊東 達也
【審査官】下原 浩嗣
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/048835(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0309683(US,A1)
【文献】国際公開第2011/046133(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
G02F 1/13357
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源が実装される基板と、
前記基板の表面を覆うように設けられ、熱によって伸縮する反射シートと、を備え、
前記反射シートは、前記基板の前記表面に対して垂直方向から見て前記光源が配置される領域に形成された反射シート側開口部を含み、
前記基板は、前記光源の近傍に設けられる基板側開口部を含み、
前記基板側開口部は、前記反射シート側開口部の内周縁部が挿入されるか、または、熱によって前記反射シートが伸びた場合に、前記光源と、前記反射シートの前記内周縁部とが干渉することを回避させるように前記基板側開口部内に光源が固定されている、照明装置。
【請求項2】
前記基板側開口部は、前記垂直方向から見て、前記光源とオーバラップするか、または、前記光源と隣り合うように設けられている、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記光源は、前記基板の前記表面に固定されており、
前記反射シート側開口部の前記内周縁部は、前記基板側開口部に挿入されており、
前記基板側開口部は、前記基板を前記垂直方向に沿って貫通する第1貫通孔、および、前記基板の前記表面から窪む凹部のうちの少なくとも一方を含む、請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記反射シートは、前記垂直方向から見て互いに直交する第1方向および第2方向のうちの、前記第1方向における熱による伸縮量の方が、前記第2方向における熱による伸縮量よりも大きくなるように構成されており、
前記光源は、前記垂直方向から見て、矩形形状を有しており、
前記基板側開口部は、前記垂直方向から見て、前記光源の前記第1方向の一対の辺のうちの一方の近傍に設けられる第1開口部と、前記一対の辺のうちの他方の近傍において前記第1開口部とは別個に設けられる第2開口部とを含む、請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記第1開口部および前記第2開口部の各々は、前記光源の前記一対の辺が延びる方向に沿って延びるスリット状に設けられている、請求項4に記載の照明装置。
【請求項6】
前記基板側開口部の前記第1方向における幅は、前記反射シートの厚みの2倍よりも大きい、請求項4または5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記反射シートは、前記反射シート側開口部の前記内周縁部が前記基板側開口部に挿入されていることによって、前記光源の前記垂直方向に沿って延びる側面に沿う方向に伸縮する、請求項3~6のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記基板側開口部としての前記凹部は、前記光源の下方に設けられているとともに、前記垂直方向から見て、一部が前記光源とオーバラップするとともに他の部分が前記光源から露出するように設けられており、
前記反射シート側開口部の前記内周縁部は、前記垂直方向から見て前記光源から露出する前記凹部の露出部分から前記凹部の内部に挿入されているとともに、前記凹部の底面に沿って延びるように設けられている、請求項3に記載の照明装置。
【請求項9】
前記反射シート側開口部の前記内周縁部が挿入されている前記基板側開口部の第1開口端の角部は、面取りされている、請求項3~8のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項10】
前記基板側開口部に挿入されている前記反射シートの長さは、前記反射シートの厚みよりも大きい、請求項3~9のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項11】
前記基板側開口部は、前記基板を前記垂直方向に沿って貫通する第2貫通孔を含み、
前記基板は、前記表面とは反対側に設けられる裏面を含み、
前記光源は、前記裏面側に設けられる前記第2貫通孔の第2開口端に固定されているか、または、前記第2貫通孔から前記基板の前記表面側に突出しない位置において前記第2貫通孔の内周面に固定されており、
前記光源は、前記第2貫通孔を介して光を出射するように設けられている、請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項12】
前記光源は、発光素子と、前記発光素子を収容する発光素子収容部とを含み、
前記反射シート側開口部の前記内周縁部は、前記反射シートが前記基板の前記表面に沿って伸びることによって、前記垂直方向から見て、前記発光素子の発光領域とはオーバラップしないとともに前記発光素子収容部の端部とはオーバラップする、請求項11に記載の照明装置。
【請求項13】
前記光源は、前記第2貫通孔の前記内周面において、前記反射シート側に寄った位置に配置されている、請求項11または12に記載の照明装置。
【請求項14】
前記光源を、前記基板の前記裏面側から前記基板に固定する半田部をさらに備え、
前記半田部は、前記基板の前記裏面、および、前記第2貫通孔の前記内周面のうちの少なくとも一方と、前記光源とを接着するように設けられている、請求項11~13のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項15】
表示部と、
前記表示部に光を出射する光源と、
前記光源が実装される基板と、
前記基板の表面を覆うように設けられ、熱によって伸縮する反射シートと、を備え、
前記反射シートは、前記基板の前記表面に対して垂直方向から見て前記光源が配置される領域に形成された反射シート側開口部を含み、
前記基板は、前記光源の近傍に設けられる基板側開口部を含み、
前記基板側開口部は、前記反射シート側開口部の内周縁部が挿入されるか、または、熱によって前記反射シートが伸びた場合に、前記光源と、前記反射シートの前記内周縁部とが干渉することを回避させるように前記基板側開口部内に光源が固定されている、表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、照明装置および表示装置に関し、特に、熱によって伸縮する反射シートを備える照明装置および表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、熱によって伸縮する反射シートを備える照明装置および表示装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、発光素子と、発光素子が実装された基板と、基板上に設けられた反射シートとを備える照明装置(表示装置)が開示されている。反射シートは、発光素子と重畳するように設けられる開口を含む。基板に対して垂直方向から見て、開口は、開口の縁が発光素子から所定の距離だけ離間するように設けられている。これにより、反射シートが熱によって伸びた場合でも、上記開口の縁(内周縁部)が発光素子に接触するのを抑制することが可能である。その結果、開口の縁(内周縁部)が発光素子に接触した状態でさらに(発光素子側に向かって)伸びることに起因して反射シート(開口の縁)が破損するのを抑制することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-61929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1では、反射シートが熱によって伸びた場合でも、反射シートの開口の縁(内周縁部)と発光素子(光源)との接触を回避するために、上記開口の縁と発光素子とを離間するように配置する必要がある。このため、上記開口の縁と発光素子との間には反射シートが設けられないこととなるため、基板の露出した表面の面積が大きくなる。その結果、反射シートにより反射されずに反射シートよりも反射率の低い基板により反射される光の割合が大きくなるため、基板の表面による光の吸収量(光吸収ロス)が大きくなる。この場合、照明装置(表示装置)内における光の反射効率が低下するという不都合がある。すなわち、上記特許文献1に記載の照明装置および表示装置では、照明装置(表示装置)内における光の反射効率が低下するのを抑制することが困難であるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、反射シート(開口部の内周縁部)が破損するのを抑制しながら、照明装置(表示装置)内における光の反射効率が低下するのを抑制することが可能な照明装置および表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による照明装置は、光源と、光源が実装される基板と、基板の表面を覆うように設けられ、熱によって伸縮する反射シートと、を備え、反射シートは、基板の表面に対して垂直方向から見て光源が配置される領域に形成された反射シート側開口部を含み、基板は、光源の近傍に設けられる基板側開口部を含み、基板側開口部は、反射シート側開口部の内周縁部が挿入されるか、または、熱によって反射シートが伸びた場合に、光源と、反射シートの内周縁部とが干渉することを回避させるように基板側開口部内に光源が固定されている。なお、光源の近傍とは、光源の位置そのものと光源の付近との両方を含む意味である。
【0008】
この発明の第1の局面による照明装置では、上記のように、反射シート側開口部の内周縁部が挿入されるか、または、光源が固定されることによって、熱によって伸びた状態の反射シートの内周縁部と光源との接触を回避させる基板側開口部が、光源の近傍に設けられている。これにより、基板側開口部が設けられることにより、熱によって反射シートが伸びた場合に反射シート側開口部の内周縁部と光源との接触を回避させることができる。その結果、反射シート側開口部の内周縁部と光源とが接触した状態で反射シートが熱によって(光源に向かって)さらに伸びることに起因して、反射シート側開口部の内周縁部が破損すること(および皺になること)を抑制することができる。さらに、基板側開口部が光源の近傍に設けられることにより、垂直方向から見て反射シート側開口部の内周縁部が光源の近傍まで延びるように配置されている場合でも、光源の近傍に設けられる基板側開口部により反射シート側開口部の内周縁部と光源との接触を回避させることができる。その結果、光源の近傍の基板の表面が露出するのを極力抑制することができるので、反射シート(反射シート側開口部の内周縁部)が破損するのを抑制しながら、照明装置内における光の反射効率が低下するのを抑制することができる。
【0009】
上記第1の局面による照明装置において、好ましくは、基板側開口部は、垂直方向から見て、光源とオーバラップするか、または、光源と隣り合うように設けられている。このように構成すれば、光源の近傍の基板の表面が露出するのをより確実に抑制することができる。その結果、照明装置内における光の反射効率が低下するのをより効果的に抑制することができる。
【0010】
上記第1の局面による照明装置において、好ましくは、光源は、基板の表面に固定されており、反射シート側開口部の内周縁部は、基板側開口部に挿入されており、基板側開口部は、基板を垂直方向に沿って貫通する第1貫通孔、および、基板の表面から窪む凹部のうちの少なくとも一方を含む。このように構成すれば、第1貫通孔および凹部のうちの少なくとも一方に反射シート側開口部の内周縁部が挿入されることによって、反射シート側開口部の内周縁部と光源との接触を容易に回避させることができる。
【0011】
この場合、好ましくは、反射シートは、垂直方向から見て互いに直交する第1方向および第2方向のうちの、第1方向における熱による伸縮量の方が、第2方向における熱による伸縮量よりも大きくなるように構成されており、光源は、垂直方向から見て、矩形形状を有しており、基板側開口部は、垂直方向から見て、光源の第1方向の一対の辺のうちの一方の近傍に設けられる第1開口部と、一対の辺のうちの他方の近傍において第1開口部とは別個に設けられる第2開口部とを含む。このように構成すれば、熱による反射シートの伸縮量が第1方向の方が比較的大きいので、第1開口部および第2開口部を第1方向の一対の辺の近傍に設けることは、反射シート側開口部の内周縁部と光源との接触を回避させるのに特に有効である。なお、辺の近傍とは、辺の位置そのものと辺の付近との両方を含む意味である。
【0012】
上記基板側開口部が第1開口部と第2開口部とを含む照明装置において、好ましくは、第1開口部および第2開口部の各々は、光源の一対の辺が延びる方向に沿って延びるスリット状に設けられている。このように構成すれば、第1開口部および第2開口部の各々に挿入される反射シート側開口部の内周縁部を、上記一対の辺に沿って延びるように設けることができる。その結果、光源の近傍に設けられる反射シートの面積を容易に大きくすることができるので、光源の近傍において基板の表面が露出する領域が形成されるのを極力抑制することができる。
【0013】
上記基板側開口部が第1開口部と第2開口部とを含む照明装置において、好ましくは、基板側開口部の第1方向における幅は、反射シートの厚みの2倍よりも大きい。このように構成すれば、基板側開口部の第1方向における幅が反射シートの厚みの2倍以下の場合に比べて、製造上のばらつき(たとえば、光源の実装ばらつき、基板の取り付け位置のばらつき、基板側開口部の位置のばらつき等)に起因して基板側開口部の一部が光源により覆われた場合でも、反射シート側開口部の内周縁部を基板側開口部に容易に挿入させることができる。
【0014】
上記光源が基板の表面に固定されている照明装置において、好ましくは、反射シートは、反射シート側開口部の内周縁部が基板側開口部に挿入されていることによって、光源の垂直方向に沿って延びる側面に沿う方向に伸縮する。このように構成すれば、反射シート側開口部の内周縁部が光源の側面側に向かって伸びるのを抑制することができるので、反射シート側開口部の内周縁部と光源との接触を容易に回避させることができる。
【0015】
上記光源が基板の表面に固定されている照明装置において、好ましくは、基板側開口部としての凹部は、光源の下方に設けられているとともに、垂直方向から見て、一部が光源とオーバラップするとともに他の部分が光源から露出するように設けられており、反射シート側開口部の内周縁部は、垂直方向から見て光源から露出する凹部の露出部分から凹部の内部に挿入されているとともに、凹部の底面に沿って延びるように設けられている。このように構成すれば、反射シート側開口部の内周縁部が、凹部の底面に沿って延びるように設けられていることによって、反射シート側開口部の内周縁部が光源に向かって移動する(伸びる)のを抑制することができるので、反射シート側開口部の内周縁部と光源との接触を容易に回避させることができる。また、露出部分が形成されるように基板に凹部を設けることによって、露出部分を介して反射シート側開口部の内周縁部を凹部に容易に挿入することができる。
【0016】
上記光源が基板の表面に固定されている照明装置において、好ましくは、反射シート側開口部の内周縁部が挿入されている基板側開口部の第1開口端の角部は、面取りされている。このように構成すれば、反射シートが、基板側開口部の第1開口端の角部によって破損されるのを抑制することができる。
【0017】
上記光源が基板の表面に固定されている照明装置において、好ましくは、基板側開口部に挿入されている反射シートの長さは、反射シートの厚みよりも大きい。このように構成すれば、基板側開口部に挿入されている反射シートの長さが反射シートの厚み以下の場合に比べて、反射シートが基板側開口部から抜けるのを抑制することができる。
【0018】
上記第1の局面による照明装置において、好ましくは、基板側開口部は、基板を垂直方向に沿って貫通する第2貫通孔を含み、基板は、表面とは反対側に設けられる裏面を含み、光源は、裏面側に設けられる第2貫通孔の第2開口端に固定されているか、または、第2貫通孔から基板の表面側に突出しない位置において第2貫通孔の内周面に固定されており、光源は、第2貫通孔を介して光を出射するように設けられている。このように構成すれば、光源が、第2貫通孔から基板の表面側に突出することがないので、反射シートが基板の表面に沿って伸縮した場合に、光源と反射シート側開口部の内周縁部とが接触するのを容易に回避させることができる。また、光源を基板の表面よりも裏面側に設けても、第2貫通孔を介して光が出射されるので、光源の発光効率が低下するのを抑制することができる。
【0019】
この場合、好ましくは、光源は、発光素子と、発光素子を収容する発光素子収容部とを含み、反射シート側開口部の内周縁部は、反射シートが基板の表面に沿って伸びることによって、垂直方向から見て、発光素子の発光領域とはオーバラップしないとともに発光素子収容部の端部とはオーバラップする。このように構成すれば、反射シートが伸びた場合に、基板の表面が露出される領域が形成されるのを抑制しながら、光源(発光領域)からの発光効率が低下するのを抑制することができる。
【0020】
この場合、好ましくは、光源は、第2貫通孔の内周面において、反射シート側に寄った位置に配置されている。このように構成すれば、光源と反射シート側開口部の内周縁部との間の距離を比較的小さくすることができる。その結果、光源から光が放射状に照射される場合に、反射シート側開口部を通過する際の光の広がり(幅)を比較的小さくすることができる。これにより、垂直方向から見て、発光素子収容部の端部と反射シート側開口部の内周縁部とがオーバラップしている場合に、光源からの光が反射シート側開口部の内周縁部により遮られるのを抑制することができる。
【0021】
上記基板側開口部が第2貫通孔を含む照明装置において、好ましくは、光源を、基板の裏面側から基板に固定する半田部をさらに備え、半田部は、基板の裏面、および、第2貫通孔の内周面のうちの少なくとも一方と、光源とを接着するように設けられている。このように構成すれば、半田部が、基板の表面側から見て露出することがない。その結果、基板の表面側からの反射光が半田部に照射されるのを抑制することができるので、半田部により光が吸収されるのを抑制することができる。これにより、光源の発光効率が低下するのを抑制することができる。
【0022】
この発明の第2の局面による表示装置では、上記のように、表示部と、表示部に光を出射する光源と、光源が実装される基板と、基板の表面を覆うように設けられ、熱によって伸縮する反射シートと、を備え、反射シートは、基板の表面に対して垂直方向から見て光源が配置される領域に形成された反射シート側開口部を含み、基板は、光源の近傍に設けられる基板側開口部を含み、基板側開口部は、反射シート側開口部の内周縁部が挿入されるか、または、熱によって反射シートが伸びた場合に、光源と、反射シートの内周縁部とが干渉することを回避させるように基板側開口部内に光源が固定されている
【0023】
この発明の第2の局面による表示装置では、上記のように、反射シート側開口部の内周縁部が挿入されるか、または、光源が固定されることによって、熱によって伸びた状態の反射シートの内周縁部と光源との接触を回避させる基板側開口部が、光源の近傍に設けられている。これにより、基板側開口部が設けられることにより、熱によって反射シートが伸びた場合に基板側開口部の内周縁部と光源との接触を回避させることができる。その結果、反射シート側開口部の内周縁部と光源とが接触した状態で反射シートが熱によって(光源に向かって)さらに伸びることに起因して、反射シート側開口部の内周縁部が破損すること(および皺になること)を抑制することができる。さらに、基板側開口部が光源の近傍に設けられることにより、垂直方向から見て反射シート側開口部の内周縁部が光源の近傍まで延びるように配置されている場合でも、光源の近傍に設けられる基板側開口部により反射シート側開口部の内周縁部と光源との接触を回避させることができる。その結果、光源の近傍の基板の表面が露出するのを極力抑制することができるので、反射シート(基板側開口部の内周縁部)が破損するのを抑制しながら、表示装置内における光の反射効率が低下するのを抑制することが可能な表示装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、上記のように、反射シート(開口部の内周縁部)が破損するのを抑制しながら、照明装置(表示装置)内における光の反射効率が低下するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】第1実施形態による液晶テレビジョン装置の全体構成を示した斜視図である。
図2図1の1000-1000線に沿った断面図である。
図3】第1実施形態の反射シートおよび複数のLEDの平面図である。
図4図3の1100-1100線に沿った断面図である。
図5図3のLED近傍の拡大平面図である。
図6】第1実施形態によるバックライトユニットの基板の貫通孔近傍の拡大平面図である。
図7図4のY1方向側の貫通孔近傍の拡大断面図である。
図8図4のY2方向側の貫通孔近傍の拡大断面図である。
図9】第2実施形態によるバックライトユニットのLED近傍の拡大断面図である。
図10】第2実施形態によるバックライトユニットのLED近傍の拡大平面図である。
図11】第2実施形態によるバックライトユニットの基板の凹部近傍の拡大平面図である。
図12】第3実施形態によるバックライトユニットのLED近傍の拡大断面図である。
図13】第3実施形態によるバックライトユニットのLED近傍の拡大平面図である。
図14】第3実施形態によるバックライトユニットの反射シートが伸びた状態におけるLED近傍の拡大断面図である。
図15】第3実施形態によるバックライトユニットの反射シートが伸びた状態におけるLED近傍の拡大平面図である。
図16】第1実施形態の第1変形例によるバックライトユニットのLED近傍の拡大断面図である。
図17】第1実施形態の第2変形例によるバックライトユニットのLED近傍の拡大断面図である。
図18】第1実施形態の第3変形例によるバックライトユニットのLED近傍の拡大断面図である。
図19】第1実施形態の第4変形例によるバックライトユニットのLED近傍の拡大断面図である。
図20】第3実施形態の第5変形例によるバックライトユニットのLED近傍の拡大断面図である。
図21】第3実施形態の第6変形例によるバックライトユニットのLED近傍の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
[第1実施形態]
(バックライトユニットおよび液晶テレビジョン装置の構成)
図1図8を参照して、第1実施形態によるバックライトユニット10および液晶テレビジョン装置100の構成について説明する。なお、バックライトユニット10および液晶テレビジョン装置100は、それぞれ、特許請求の範囲の「照明装置」および「表示装置」の一例である。
【0028】
第1実施形態による液晶テレビジョン装置100は、図1に示すように、表示部101と、筐体102とを備える。
【0029】
図2に示すように、液晶テレビジョン装置100は、バックライトユニット10を備える。バックライトユニット10(液晶テレビジョン装置100)は、LED1と、基板2と、反射シート3と、を備える。LED1は、表示部101に光を出射する。図2の破線矢印は、光の光路を示す。なお、LED1は、特許請求の範囲の「光源」の一例である。
【0030】
LED1は、基板2に実装されている。具体的には、LED1は、基板2の表面2aに固定されている。LED1は、蛍光体1a(図5参照)と、蛍光体1aを収容するパッケージ1b(図5参照)とを含む。なお、図示は省略するが、LED1は、基板2の表面2aに対して垂直方向(Z1方向側)から見て、マトリクス状(図3参照)に複数配置されている。なお、蛍光体1aおよびパッケージ1bは、それぞれ、特許請求の範囲の「発光素子」および「発光素子収容部」の一例である。
【0031】
また、反射シート3は、基板2の表面2aを覆うように設けられている。基板2の表面2aと反射シート3との間には、反射シート3を基板2の表面2aに固定するための図示しない接着剤が塗布されている。これにより、反射シート3は、基板2の表面2aに接着されている。なお、後述する反射シート3の開口部3aの内周縁部3bは、上記接着剤により基板2に接着されていない。なお、図2では、反射シート3を分かりやすく図示するために、反射シート3が基板2の表面2aから浮いているように概略的に図示している。
【0032】
また、反射シート3は、熱によって伸縮するように構成されている。反射シート3は、垂直方向から見て互いに直交するY方向およびX方向のうちの、Y方向における熱による伸縮量(伸縮する長さ)の方が、X方向における熱による伸縮量よりも大きくなるように構成されている。なお、Y方向とは、液晶テレビジョン装置100における短辺方向(図1参照)である。また、X方向とは、液晶テレビジョン装置100における長辺方向(図1参照)である。なお、Y方向およびX方向は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1方向」および「第2方向」の一例である。
【0033】
また、バックライトユニット10は、光学シート部4を含む。光学シート部4は、光均一化シート4aと、拡散板4bと、プリズムシート4cと、反射型偏光フィルム4dと、ルーバーシート4eとを含む。LED1から出射され、光学シート部4を通過することにより偏光(所定の方向に直進するように調整)された光が、表示部101に照射される。また、LED1から出射され、光学シート部4に照射された光の一部は、反射シート3側に反射される。そして、光学シート部4により反射シート3側に反射された光は、反射シート3により、光学シート部4側(表示部101側)(Z1方向側)に反射される。なお、反射シート3の反射率は、基板2の表面2aの反射率、および、後述する半田部5の反射率よりも大きい。
【0034】
また、図4に示すように、反射シート3は、基板2の表面2aに対して垂直方向から見て(Z1方向側から見て)、LED1が配置される領域に形成された開口部3aを含む。図5に示すように、開口部3aは、LED1が配置される領域と、後述する半田部5が配置される領域(ランド部5a、図6参照)とを取り囲むように設けられている。すなわち、半田部5の周囲の基板2の表面2aは、反射シート3から露出している。なお、開口部3aは、特許請求の範囲の「反射シート側開口部」の一例である。
【0035】
図4に示すように、基板2は、LED1の近傍に設けられる貫通孔2bおよび貫通孔2cとを含む。貫通孔2bおよび貫通孔2cの各々は、基板2を垂直方向(Z方向)に沿って貫通するように設けられている。具体的には、貫通孔2bおよび貫通孔2cの各々は、垂直方向(Z方向)に延びるように設けられている。また、貫通孔2bと貫通孔2cとは、互いに別個に設けられている。なお、貫通孔2bは、特許請求の範囲の「基板側開口部」、「第1貫通孔」、および、「第1開口部」の一例である。また、貫通孔2cは、特許請求の範囲の「基板側開口部」、「第1貫通孔」、および、「第2開口部」の一例である。
【0036】
ここで、第1実施形態では、貫通孔2b(2c)は、開口部3aの内周縁部3bが挿入されていることによって、熱によって伸びた状態の反射シート3の内周縁部3bとLED1との接触を回避させるように設けられている。具体的には、LED1を取り囲むように設けられる開口部3aの内周縁部3bのうち、Y方向にLED1を挟むように設けられる一対の部分が、貫通孔2b(2c)に挿入されている。なお、以下では、内周縁部3bとは、貫通孔2b(2c)に挿入されている部分を意味することとする。
【0037】
なお、開口部3aの内周縁部3bは、反射シート3が折り曲げられることによって貫通孔2b(2c)に挿入されていてもよいし、反射シート3が撓ませられることによって貫通孔2b(2c)に挿入されていてもよい。
【0038】
また、第1実施形態では、図5に示すように、貫通孔2b(2c)は、垂直方向(Z1方向側)から見て、LED1とオーバラップするように設けられている。具体的には、貫通孔2bおよび2cの各々は、垂直方向から見て、一部分だけがLED1とオーバラップしているように設けられている。詳細には、垂直方向から見て、貫通孔2bのうち、LED1側(Y2方向側)の一部分だけがLED1とオーバラップしている。また、垂直方向から見て、貫通孔2cのうち、LED1側(Y1方向側)の一部分だけがLED1とオーバラップしている。
【0039】
そして、反射シート3(内周縁部3b)は、垂直方向(Z1方向側)から見て、LED1とオーバラップしていない貫通孔2b(2c)の部分を介して、貫通孔2b(2c)に挿入されている。
【0040】
ここで、LED1は、垂直方向(Z1方向側)から見て、矩形形状を有している。第1実施形態では、貫通孔2bは、垂直方向から見て、LED1のY方向の一対の辺1cのうちの一方(Y1方向側)の近傍に設けられている。また、貫通孔2cは、垂直方向から見て、一対の辺1cのうちの他方(Y2方向側)の近傍に設けられている。
【0041】
具体的には、貫通孔2bは、垂直方向(Z1方向側)から見て、一対の辺1cのうちの一方(Y1方向側)とオーバラップするように設けられている。また、貫通孔2cは、垂直方向から見て、一対の辺1cのうちの他方(Y2方向側)とオーバラップするように設けられている。
【0042】
また、第1実施形態では、貫通孔2bおよび貫通孔2cの各々は、LED1の一対の辺1cが延びる方向(X方向)に沿って延びるスリット状に設けられている。すなわち、貫通孔2b(貫通孔2c)は、X方向を長辺とする矩形形状(図6参照)を有している。具体的には、貫通孔2b(貫通孔2c)は、LED1のX方向の一対の辺1dのうちの一方の近傍から他方の近傍まで延びるように設けられている。
【0043】
また、図6に示すように、貫通孔2bの4つの角部2dの各々は、R形状を有している。また、貫通孔2cの4つの角部2eの各々は、R形状を有している。なお、貫通孔2b(2c)は、垂直方向(Z1方向側)から見て、4隅が直角の四角形形状を有していてもよいし、楕円形状、半円形状(蒲鉾形状)、または、ひし形形状を有していてもよい。
【0044】
また、第1実施形態では、図7に示すように、開口部3aの内周縁部3bが挿入されている貫通孔2bの開口端2fの角部2gは、面取りされている。また、図8に示すように、開口部3aの内周縁部3bが挿入されている貫通孔2cの開口端2hの角部2iは、面取りされている。具体的には、角部2g(図7参照)および角部2i(図8参照)の各々は、C面取りされている。なお、開口端2f(図7参照)および開口端2h(図8参照)の各々は、基板2の表面2a側の開口端である。また、開口端2fおよび開口端2hは、特許請求の範囲の「第1開口端」の一例である。
【0045】
また、貫通孔2bのY方向における幅W1(図7参照)は、反射シート3の厚みt(図7参照)の2倍よりも大きい。また貫通孔2cのY方向における幅W2(図8参照)は、反射シート3の厚みtの2倍よりも大きい。具体的には、貫通孔2b(2c)の幅W1(W2)は、たとえば1mm程度である。また、反射シート3の厚みtは、たとえば0.2mm程度である。すなわち、貫通孔2b(2c)の幅W1(W2)は、反射シート3の厚みtの約5倍である。なお、図7および図8は概略図であり、幅W1(W2)と厚みtとの大きさの関係は実際とは異なる。
【0046】
また、反射シート3は、開口部3aの内周縁部3bが貫通孔2b(2c)に挿入されていることによって、LED1の垂直方向(Z方向)に沿って延びる(一対の)側面1eに沿う方向に伸縮する。すなわち、反射シート3は、LED1の側面1eおよび貫通孔2b(2c)にガイドされるように垂直方向に伸縮する。なお、一対の側面1eとは、Y方向に互いに対向するように設けられるLED1の一対の側面である。
【0047】
また、貫通孔2bに挿入されている反射シート3の長さL1(図7参照)、および、貫通孔2cに挿入されている反射シート3の長さL2(図8参照)の各々は、反射シート3の厚みtよりも大きい。具体的には、長さL1および長さL2の各々は、たとえば0.5mm以上である。
【0048】
また、貫通孔2bに挿入されている反射シート3の長さL1(図7参照)は、貫通孔2bの深さd1(図7参照)(たとえば1mm)の1/2よりも大きい。また、貫通孔2cに挿入されている反射シート3の長さL2(図8参照)は、貫通孔2cの深さd2(図8参照)の1/2よりも大きい。具体的には、貫通孔2b(2c)に挿入されている反射シート3の長さL1(L2)は、反射シート3が縮んだ場合でも、開口部3aの内周縁部3bが貫通孔2b(2c)から基板2の表面2a側(Z1方向側)に出ない(内周縁部3bが貫通孔2b(2c)から抜けない)ような長さである。
【0049】
また、貫通孔2b(2c)に挿入されている反射シート3の長さL1(L2)は、反射シート3が伸びた場合でも、開口部3aの内周縁部3bが貫通孔2b(2c)から基板2の裏面2jから出ない(突出しない)ような長さであるのが好ましい。これにより、反射シート3が伸びた場合に、開口部3aの内周縁部3bと、基板2の背面側(Z2方向側)に設けられる図示しないリアフレームとが接触するのを防止することが可能である。なお、基板2の裏面2jは、基板2の表面2aとは反対側の面である。
【0050】
また、貫通孔2bに挿入されている反射シート3の長さL1と、貫通孔2cに挿入されている反射シート3の長さL2とは、互いに略等しい。
【0051】
また、バックライトユニット10(液晶テレビジョン装置100)は、LED1を基板2の表面に接着する半田部5を含む。半田部5は、LED1の一対の辺1d(図5参照)の各々に沿って延びるように設けられている。なお、半田部5は、ランド部5a(図6参照)上に設けられる。
【0052】
(実験結果)
また、貫通孔を基板に設けない従来構成(上記特許文献1参照)と比べて、上記のようにバックライトユニット10を構成した場合、バックライトユニット10(液晶テレビジョン装置100)内における光の反射効率が2~10%向上するという実験結果が得られた。
【0053】
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0054】
第1実施形態では、上記のように、基板2は、LED1の近傍に設けられる貫通孔2b(2c)を含む。貫通孔2b(2c)が、開口部3aの内周縁部3bが挿入されることによって、熱によって伸びた状態の反射シート3の内周縁部3bとLED1との接触を回避させるように設けられるように、バックライトユニット10を構成する。これにより、貫通孔2b(2c)が設けられることにより、熱によって反射シート3が伸びた場合に開口部3aの内周縁部3bとLED1との接触を回避させることができる。その結果、開口部3aの内周縁部3bとLED1とが接触した状態で反射シート3が熱によって(LED1に向かって)さらに伸びることに起因して、開口部3aの内周縁部3bが破損すること(および皺になること)を抑制することができる。さらに、貫通孔2b(2c)がLED1の近傍に設けられることにより、垂直方向から見て開口部3aの内周縁部3bがLED1の近傍まで延びるように配置されている場合でも、LED1の近傍に設けられる貫通孔2b(2c)により開口部3aの内周縁部3bとLED1との接触を回避させることができる。その結果、LED1の近傍の基板2の表面2aが露出するのを極力抑制することができるので、反射シート3(開口部3aの内周縁部3b)が破損するのを抑制しながら、バックライトユニット10内における光の反射効率が低下するのを抑制することができる。
【0055】
また、第1実施形態では、上記のように、貫通孔2b(2c)が、垂直方向から見て、LED1とオーバラップして設けられるように、バックライトユニット10を構成する。これにより、LED1の近傍の基板2の表面2aが露出するのをより確実に抑制することができる。その結果、バックライトユニット10内における光の反射効率が低下するのをより効果的に抑制することができる。
【0056】
また、第1実施形態では、上記のように、開口部3aの内周縁部3bが、貫通孔2b(2c)に挿入されるように、バックライトユニット10を構成する。これにより、貫通孔2b(2c)に開口部3aの内周縁部3bが挿入されることによって、開口部3aの内周縁部3bとLED1との接触を容易に回避させることができる。
【0057】
また、第1実施形態では、上記のように、貫通孔2bが、垂直方向から見て、LED1のY方向の一対の辺1cのうちの一方の近傍に設けられるとともに、貫通孔2cが、一対の辺1cのうちの他方の近傍において貫通孔2bとは別個に設けられるように、バックライトユニット10を構成する。これにより、熱による反射シート3の伸縮量がY方向の方が比較的大きいので、貫通孔2bおよび貫通孔2cをY方向の一対の辺1cの近傍に設けることは、開口部3aの内周縁部3bとLED1との接触を回避させるのに特に有効である。
【0058】
また、第1実施形態では、上記のように、貫通孔2bおよび貫通孔2cの各々が、LED1の一対の辺1cが延びる方向に沿って延びるスリット状に設けられるように、バックライトユニット10を構成する。これにより、貫通孔2bおよび貫通孔2cの各々に挿入される開口部3aの内周縁部3bを、上記一対の辺1cに沿って延びるように設けることができる。その結果、LED1の近傍に設けられる反射シート3の面積を容易に大きくすることができるので、LED1の近傍において基板2の表面2aが露出する領域が形成されるのを極力抑制することができる。
【0059】
また、第1実施形態では、上記のように、貫通孔2b(2c)のY方向における幅W1(W2)が、反射シート3の厚みtの2倍よりも大きくなるように、バックライトユニット10を構成する。これにより、貫通孔2b(2c)のY方向における幅W1(W2)が反射シート3の厚みtの2倍以下の場合に比べて、製造上のばらつき(たとえば、LED1の実装ばらつき、基板2の取り付け位置のばらつき、貫通孔2b(2c)の位置のばらつき等)に起因して貫通孔2b(2c)の一部がLED1により覆われた場合でも、開口部3aの内周縁部3bを貫通孔2b(2c)に容易に挿入させることができる。
【0060】
また、第1実施形態では、上記のように、反射シート3が、開口部3aの内周縁部3bが貫通孔2b(2c)に挿入されていることによって、LED1の垂直方向に沿って延びる側面1eに沿う方向に伸縮するように、バックライトユニット10を構成する。これにより、開口部3aの内周縁部3bがLED1の側面1e側に向かって伸びるのを抑制することができるので、開口部3aの内周縁部3bとLED1との接触を容易に回避させることができる。
【0061】
また、第1実施形態では、上記のように、開口部3aの内周縁部3bが挿入されている貫通孔2b(2c)の開口端2f(2h)の角部2g(2i)が、面取りされているように、バックライトユニット10を構成する。これにより、反射シート3が、貫通孔2b(2c)の開口端2f(2h)の角部2g(2i)によって破損されるのを抑制することができる。
【0062】
また、第1実施形態では、上記のように、貫通孔2b(2c)に挿入されている反射シート3の長さL1(L2)が、反射シート3の厚みtよりも大きくなるように、バックライトユニット10を構成する。これにより、貫通孔2b(2c)に挿入されている反射シート3の長さL1(L2)が反射シート3の厚みt以下の場合に比べて、反射シート3が貫通孔2b(2c)から抜けるのを抑制することができる。
【0063】
また、第1実施形態では、上記のように、貫通孔2b(2c)が、開口部3aの内周縁部3bが挿入されることによって、熱によって伸びた状態の反射シート3の内周縁部3bとLED1との接触を回避させるように設けられるように、液晶テレビジョン装置100を構成する。これにより、貫通孔2b(2c)が設けられることにより、熱によって反射シート3が伸びた場合に開口部3aの内周縁部3bとLED1との接触を回避させることができる。その結果、開口部3aの内周縁部3bとLED1とが接触した状態で反射シート3が熱によって(LED1に向かって)さらに伸びることに起因して、開口部3aの内周縁部3bが破損すること(および皺になること)を抑制することができる。さらに、貫通孔2b(2c)がLED1の近傍に設けられることにより、垂直方向から見て開口部3aの内周縁部3bがLED1の近傍まで延びるように配置されている場合でも、LED1の近傍に設けられる貫通孔2b(2c)により開口部3aの内周縁部3bとLED1との接触を回避させることができる。その結果、LED1の近傍の基板2の表面2aが露出するのを極力抑制することができるので、反射シート3(開口部3aの内周縁部3b)が破損するのを抑制しながら、液晶テレビジョン装置100内における光の反射効率が低下するのを抑制することが可能な液晶テレビジョン装置100を提供することができる。
【0064】
[第2実施形態]
次に、図7、および、図9図11を参照して、第2実施形態による液晶テレビジョン装置200のバックライトユニット20の構成について説明する。第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、基板12に凹部12bが設けられている構成の例について説明する。なお、バックライトユニット20および液晶テレビジョン装置200は、それぞれ、特許請求の範囲の「照明装置」および「表示装置」の一例である。また、凹部12bは、特許請求の範囲の「基板側開口部」の一例である。
【0065】
図9に示すように、液晶テレビジョン装置200(バックライトユニット20)は、基板12と、反射シート13とを備える。反射シート13は、基板12の表面12aを覆うように設けられている。
【0066】
基板12は、LED1の近傍に設けられる凹部12bを含む。具体的には、凹部12bは、LED1の下方(Z2方向側)に設けられている。凹部12bは、基板12の表面12aから窪むように設けられている。なお、凹部12bは、基板12そのものに形成されていてもよいし、基板12の表面12aを構成する図示しないレジスト層のみによって形成されていてもよい。また、凹部12bの開口端にも、上記第1実施形態と同様に面取りされた角部が設けられていてもよい。
【0067】
また、LED1のX方向における長さL3(図10参照)は、凹部12bのX方向の長さL4(図11参照)よりも長い。これにより、LED1が、凹部12bに嵌らずに基板12の表面12aに固定されている。また、LED1のY方向における長さL5(図10参照)は、凹部12bのX方向の長さL6(図11参照)よりも短い。これにより、垂直方向(Z1方向側)から見て、凹部12bに、後述する露出部分12c(12d)が形成される。
【0068】
また、図10に示すように、凹部12bは、垂直方向(Z1方向側)から見て、一部がLED1とオーバラップするとともに他の部分がLED1から露出するように設けられている。
【0069】
具体的には、凹部12bには、垂直方向(Z1方向側)から見て、LED1から露出する露出部分12cおよび12dが形成されている。露出部分12cは、垂直方向から見て、LED1のY方向の一対の辺1cのうちの一方(Y1方向側)の近傍に設けられている。また、露出部分12dは、垂直方向から見て、一対の辺1cのうちの他方(Y2方向側)の近傍に設けられている。詳細には、露出部分12cおよび露出部分12dの各々は、一対の辺1cに沿って延びるスリット状に設けられている。なお、露出部分12c(12d)は、LED1のX方向の一対の辺1dのうちの一方の近傍から他方の近傍まで延びるように設けられている。
【0070】
ここで、第2実施形態では、図9に示すように、凹部12bは、反射シート13に設けられる開口部13aの内周縁部13bが挿入されることによって、熱によって伸びた状態の反射シート13の内周縁部13bとLED1との接触を回避させるように設けられている。なお、開口部13aは、特許請求の範囲の「反射シート側開口部」の一例である。
【0071】
具体的には、開口部13aの内周縁部13bは、垂直方向(Z1方向側)から見てLED1から露出する凹部12bの露出部分12c(12d)から凹部12bの内部に挿入されているとともに、凹部12bの底面12eに沿って延びるように設けられている。詳細には、露出部分12c(12d)から凹部12bの内部に挿入されている反射シート13の長さ(符号付さず)は、凹部12bの深さd3よりも大きい。これにより、凹部12bの内部に挿入されている反射シート13は、凹部12bの底面12eに接触してLED1側に曲げられている。すなわち、開口部13aの内周縁部13bは、凹部12bの底面12eと接触しながら、凹部12bの底面12eに沿って延びるように設けられている。なお、開口部13aの内周縁部13bと、凹部12bの底面12eとは、互いに接触していなくてもよい。また、凹部12bの深さd3は、反射シート13の厚みt(図7参照)よりも大きい。
【0072】
また、図11に示すように、凹部12bの4つの角部12fの各々は、R形状を有している。凹部12bは、垂直方向(Z1方向側)から見て、4隅が直角の四角形形状を有していてもよいし、楕円形状、または、ひし形形状を有していてもよい。
【0073】
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0074】
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、凹部12bが設けられることにより、熱によって反射シート13が伸びた場合に開口部13aの内周縁部13bとLED1との接触を回避させることができる。その結果、開口部13aの内周縁部13bとLED1とが接触した状態で反射シート13が熱によって(LED1に向かって)さらに伸びることに起因して、開口部13aの内周縁部13bが破損すること(および皺になること)を抑制することができる。さらに、凹部12bがLED1の近傍に設けられることにより、垂直方向から見て開口部13aの内周縁部13bがLED1の近傍まで延びるように配置されている場合でも、LED1の近傍に設けられる凹部12bにより開口部13aの内周縁部13bとLED1との接触を回避させることができる。その結果、LED1の近傍の基板12の表面12aが露出するのを極力抑制することができるので、反射シート13(開口部13aの内周縁部13b)が破損するのを抑制しながら、バックライトユニット20(液晶テレビジョン装置200)内における光の反射効率が低下するのを抑制することができる。
【0075】
また、第2実施形態では、上記のように、開口部13aの内周縁部13bが、凹部12bに挿入されるように、バックライトユニット20を構成する。これにより、凹部12bに開口部13aの内周縁部13bが挿入されることによって、開口部13aの内周縁部13bとLED1との接触を容易に回避させることができる。
【0076】
また、第2実施形態では、上記のように、開口部13aの内周縁部13bが、垂直方向から見てLED1から露出する凹部12bの露出部分12c(12d)から凹部12bの内部に挿入されているとともに、凹部12bの底面12eに沿って延びるように、バックライトユニット20を構成する。これにより、開口部13aの内周縁部13bが、凹部12bの底面12eに沿って延びるように設けられていることによって、開口部13aの内周縁部13bがLED1に向かって移動する(伸びる)のを抑制することができるので、開口部13aの内周縁部13bとLED1との接触を容易に回避させることができる。また、露出部分12c(12d)が形成されるように基板12に凹部12bを設けることによって、露出部分12c(12d)を介して開口部13aの内周縁部13bを凹部12bに容易に挿入することができる。
【0077】
また、第2実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0078】
[第3実施形態]
次に、図12図14を参照して、第3実施形態による液晶テレビジョン装置300のバックライトユニット30の構成について説明する。第3実施形態では、第1および第2実施形態とは異なり、基板22に貫通孔22cが設けられている。なお、バックライトユニット30および液晶テレビジョン装置300は、それぞれ、特許請求の範囲の「照明装置」および「表示装置」の一例である。また、貫通孔22cは、特許請求の範囲の「基板側開口部」および「第2貫通孔」の一例である。
【0079】
図12に示すように、液晶テレビジョン装置300(バックライトユニット30)は、基板22と、反射シート23とを備える。反射シート23は、基板22の表面22aを覆うように設けられている。また、基板22は、表面22aとは反対側に設けられる裏面22bを含む。
【0080】
また、基板22には、基板22を垂直方向(Z方向)に沿って貫通する貫通孔22cが設けられている。具体的には、貫通孔22cは、垂直方向(Z方向)に延びるように設けられている。
【0081】
ここで、第3実施形態では、LED1は、貫通孔22cに固定されている。具体的には、LED1は、貫通孔22cから基板22の表面22a側に突出しない位置において貫通孔22cの内周面22dに固定されている。そして、LED1は、貫通孔22cを介して光を出射するように設けられている。詳細には、LED1は、垂直方向(Z1方向側)から見て、貫通孔22cと略同じ形状(矩形形状、図13参照)を有している。これにより、LED1は、貫通孔22cに篏合するように設けられている。
【0082】
また、LED1は、貫通孔22cの内周面22dにおいて、反射シート23側(Z1方向側)に寄った位置に配置されている。具体的には、LED1は、LED1の反射シート23側(Z1方向側)の上面1fが、基板22の表面22aと略面一になるように設けられている。
【0083】
また、図13に示すように、反射シート23は、開口部23aを含む。開口部23aは、垂直方向から見て、矩形形状を有している。なお、開口部23aは、特許請求の範囲の「反射シート側開口部」の一例である。
【0084】
また、基板22の貫通孔22cは、反射シート23が熱によって伸縮していない状態において、開口部23aと略同じ形状および大きさを有している。具体的には、開口部23aの内周縁部23bは、反射シート23が熱によって伸縮していない状態において、基板22の貫通孔22cの縁部22eと略重なるように設けられている。
【0085】
また、上記第1および第2実施形態と異なり、開口部23aの内周縁部23bと、基板22の表面22aとは、図示しない接着剤により接着されているので、反射シート23(内周縁部23b)の伸縮量自体を比較的抑制することが可能である。
【0086】
ここで、第3実施形態では、図14および図15に示すように、開口部23aの内周縁部23bは、反射シート23が基板22の表面22aに沿って伸びることによって、垂直方向(Z1方向側)から見て、蛍光体1aの発光領域とはオーバラップしないとともにパッケージ1bの端部(後述する端部1gおよび端部1h)とはオーバラップする。具体的には、反射シート23が基板22の表面22aに沿って伸びることによって、垂直方向から見て、開口部23aの内周縁部23bと、パッケージ1bのY方向の両側の端部1g(図15参照)、および、パッケージ1bのX方向の両側の端部1h(図15参照)の各々とがオーバラップする。その一方、反射シート23が伸びた場合でも、開口部23aの内周縁部23bは、垂直方向(Z1方向側)から見て、少なくとも蛍光体1aとはオーバラップしない。
【0087】
また、開口部23aの内周縁部23bは、上記のようにパッケージ1bの端部1g(1h)と垂直方向(Z1方向側)から見てオーバラップするが、内周縁部23bがLED1に乗り上げる場合と異なり、内周縁部23bが基板22の表面22aに対して斜め方向に延びる(表面22aと交差するように延びる)ことはない。その結果、基板22の裏面22b側(Z2方向側)から内周縁部23bに当たった光のより多くを裏面22b側(Z2方向側)側に反射させることが可能である。これにより、LED1からの光が内周縁部23bにより(表面22aに対して斜め方向に)反射されて表示部101における所望の照射領域以外の領域に照射されるのを抑制することが可能である。その結果、表示部101にコントラストが低下するのを抑制することが可能である。
【0088】
また、図14に示すように、液晶テレビジョン装置300(バックライトユニット30)は、LED1を、基板22の裏面22b側から基板22に固定する半田部25を備える。
【0089】
ここで、第3実施形態では、半田部25は、貫通孔22cの内周面22dと、LED1とを接着するように設けられている。具体的には、半田部25は、貫通孔22cの内周面22dと、LED1の底面1iとを接着するように設けられている。これにより、半田部25は、LED1により覆われていることによって、垂直方向(Z1方向側)から見て視認(露出)されないように設けられている。なお、LED1の底面1iとは、LED1の上面1fとは反対側の面である。
【0090】
第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0091】
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、上記第1実施形態と同様に、貫通孔22cが設けられることにより、熱によって反射シート23が伸びた場合に開口部23aの内周縁部23bとLED1との接触を回避させることができる。その結果、開口部23aの内周縁部23bとLED1とが接触した状態で反射シート23が熱によって(LED1に向かって)さらに伸びることに起因して、開口部23aの内周縁部23bが破損すること(および皺になること)を抑制することができる。さらに、貫通孔22cが光源の近傍に設けられることにより、垂直方向から見て開口部23aの内周縁部23bがLED1の近傍まで延びるように配置されている場合でも、LED1の近傍に設けられる貫通孔22cにより開口部23aの内周縁部23bとLED1との接触を回避させることができる。その結果、LED1の近傍の基板22の表面22aが露出するのを極力抑制することができるので、反射シート23(開口部23aの内周縁部23b)が破損するのを抑制しながら、バックライトユニット30(液晶テレビジョン装置300)内における光の反射効率が低下するのを抑制することができる。
【0092】
また、第3実施形態では、上記のように、LED1は、貫通孔22cから基板22の表面22a側に突出しない位置において貫通孔22cの内周面22dに固定されている。そして、LED1が、貫通孔22cを介して光を出射するように、バックライトユニット30を構成する。これにより、LED1が、貫通孔22cから基板22の表面22a側に突出することがないので、反射シート23が基板22の表面22aに沿って伸縮した場合に、LED1と開口部23aの内周縁部23bとが接触するのを容易に回避させることができる。また、LED1を基板22の表面22aよりも裏面22b側に設けても、貫通孔22cを介して光が出射されるので、LED1の発光効率が低下するのを抑制することができる。
【0093】
また、第3実施形態では、上記のように、開口部23aの内周縁部23bが、反射シート23が基板22の表面22aに沿って伸びることによって、垂直方向から見て、蛍光体1aの発光領域とはオーバラップしないとともにパッケージ1bの端部1g(1h)とはオーバラップするように、バックライトユニット30を構成する。これにより、反射シート23が伸びた場合に、基板22の表面22aが露出される領域が形成されるのを抑制しながら、LED1(発光領域)からの発光効率が低下するのを抑制することができる。
【0094】
また、第3実施形態では、上記のように、LED1が、貫通孔22cの内周面22dにおいて、反射シート23側に寄った位置に配置されるように、バックライトユニット30を構成する。これにより、LED1と開口部23aの内周縁部23bとの間の距離を比較的小さくすることができる。その結果、LED1から光が放射状に照射される場合に、開口部23aを通過する際の光の広がり(幅)を比較的小さくすることができる。これにより、垂直方向から見て、パッケージ1bの端部1g(1h)と開口部23aの内周縁部23bとがオーバラップしている場合に、LED1からの光が開口部23aの内周縁部23bに遮られるのを抑制することができる。
【0095】
また、第3実施形態では、上記のように、バックライトユニット30は、LED1を、基板22の裏面22b側から基板22に固定する半田部25を備える。そして、半田部25が、貫通孔22cの内周面22dとLED1とを接着するように、バックライトユニット30を構成する。これにより、半田部25が、基板22の表面22a側から見て露出するのを抑制することができる。その結果、基板22の表面22a側からの反射光が半田部25に照射されるのを抑制することができるので、半田部25により光が吸収されるのを抑制することができる。これにより、LED1の発光効率が低下するのを抑制することができる。
【0096】
また、第3実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0097】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0098】
たとえば、上記第1実施形態では、貫通孔2b(2c)(基板側開口部)は、垂直方向から見て、LED1(光源)とオーバラップする例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、貫通孔2b(2c)(基板側開口部)は、垂直方向から見て、LED1(光源)とオーバラップせずに隣り合う(隣接する)ように設けられていてもよい。
【0099】
また、上記第1実施形態では、貫通孔2b(2c)(基板側開口部)の開口端2f(2h)(第1開口端)の角部2g(2i)が、C面取りされている例を示したが、本発明はこれに限らない。角部2g(2i)は、C面取り以外の表面処理が行われていてもよい。具体的には、図16に示すように、基板32には、開口端32fがR面取りされた角部32gを有する貫通孔32bと、開口端32hがR面取りされた角部32iを有する貫通孔32cとが設けられている。また、2つの角部のうちの一方がC面取りされているとともに他方がR面取りされていてもよい。なお、貫通孔32bは、特許請求の範囲の「基板側開口部」、「第1貫通孔」、および、「第1開口部」の一例である。また、貫通孔32cは、特許請求の範囲の「基板側開口部」、「第1貫通孔」、および、「第2開口部」の一例である。
【0100】
また、上記第1実施形態では、貫通孔2b(2c)(基板側開口部)は、垂直方向(Z方向)に延びるように設けられている例を示したが、本発明はこれに限らない。その他の形状の貫通孔が基板に設けられていてもよい。
【0101】
具体的には、図17に示すように、基板42は、基板42の表面42aに対して、傾斜するように設けられている貫通孔42bおよび貫通孔42cを含む。なお、貫通孔42bは、特許請求の範囲の「基板側開口部」、「第1貫通孔」、および、「第1開口部」の一例である。また、貫通孔42cは、特許請求の範囲の「基板側開口部」、「第1貫通孔」、および、「第2開口部」の一例である。
【0102】
また、図18に示すように、基板52は、L字状の断面形状を有する貫通孔52bおよび貫通孔52cを含む。なお、貫通孔52bは、特許請求の範囲の「基板側開口部」、「第1貫通孔」、および、「第1開口部」の一例である。また、貫通孔52cは、特許請求の範囲の「基板側開口部」、「第1貫通孔」、および、「第2開口部」の一例である。
【0103】
また、上記第1実施形態では、貫通孔2b(2c)(基板側開口部)が基板2に設けられている例を示したが、本発明はこれに限らない。貫通孔以外の開口部が基板に設けられていてもよい。
【0104】
具体的には、図19に示すように、基板62は、基板62の表面62aから窪む凹部62bおよび凹部62cを含む。なお、凹部62bおよび凹部62cは、特許請求の範囲の「基板側開口部」の一例である。
【0105】
なお、基板に設けられる2つの開口部の形状が互いに異なっていてもよい。たとえば、開口部の一方が図15の貫通孔32b(32c)であり、開口部の他方が図16の貫通孔42b(42c)であってもよい。
【0106】
また、上記第3実施形態では、LED1(光源)は、貫通孔22cの内周面22dにおいて、反射シート23側に寄った位置に配置されている例を示したが、本発明はこれに限らない。LED1(光源)は、貫通孔22cの内周面22dにおいて、反射シート23側に寄った位置とは異なる位置に配置されていてもよい。
【0107】
具体的には、図20に示すように、LED1は、貫通孔22cの内周面22dにおいて、裏面22b側に寄った位置に配置されている。詳細には、基板22の裏面22bと、LED1の底面1iとは、略面一である。この場合、半田部35により、基板22の裏面22bと、LED1の底面1iとが接着されている。
【0108】
また、上記第3実施形態では、LED1(光源)は、貫通孔22cの内周面22dに固定されている例を示したが、本発明はこれに限らない。LED1(光源)は、貫通孔22cの内周面22dとは異なる位置に固定されていてもよい。
【0109】
具体的には、図21に示すように、LED1は、基板22の裏面22b側に設けられる貫通孔22cの開口端22fに固定されている。この場合、半田部45により、基板22の裏面22bと、LED1の一対の側面1eの各々とが接着されている。なお、開口端22fは、特許請求の範囲の「第2開口端」の一例である。
【0110】
また、上記第2実施形態では、基板12に凹部12bが設けられている例を示したが、本発明はこれに限らない。基板12は、LED1(光源)の下方に設けられる貫通孔を含んでいてもよい。
【0111】
また、上記第3実施形態では、半田部25は、基板22の内周面22dと、LED1とを接着する例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、半田部25は、基板22の内周面22dおよび裏面22bと、LED1とを接着してもよい。
【0112】
また、上記第1実施形態では、貫通孔2b(2c)(基板側開口部)に挿入されている反射シート3の長さL1(L2)は、貫通孔2b(2c)(基板側開口部)の深さd1(d2)の1/2よりも大きい例を示したが、本発明はこれに限らない。貫通孔2b(2c)(基板側開口部)に挿入されている反射シート3の長さL1(L2)が、貫通孔2b(2c)(基板側開口部)の深さd1(d2)の1/2以下でもよい。
【0113】
また、上記第2実施形態では、反射シート13と凹部12bの底面12eとが接触している例を示したが、本発明はこれに限らない。反射シート13と凹部12bの底面12eとが接触していなくてもよい。
【0114】
また、上記第1実施形態では、貫通孔2b(2c)(基板側開口部)のY方向(第1方向)における幅W1(W2)は、反射シート3の厚みtの2倍よりも大きい例を示したが、本発明はこれに限らない。貫通孔2b(2c)(基板側開口部)のY方向(第1方向)における幅W1(W2)は、反射シート3の厚みtよりも大きければ厚みtの2倍以下であってもよい。
【0115】
また、上記第1実施形態では、貫通孔2b(2c)が、LED1(光源)の一対の辺1cが延びる方向(X方向)に沿って延びるように設けられている例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、貫通孔2b(2c)が、LED1(光源)の一対の辺1dが延びる方向(Y方向)に沿って延びるように設けられていてもよい。また、上記第2実施形態でも、露出部分12c(12d)が、LED1の一対の辺1dに沿って延びるように設けられていてもよい。
【0116】
また、上記第3実施形態では、反射シート23が熱によって伸びることによって、開口部23a(反射シート側開口部)の内周縁部23bが、垂直方向から見てパッケージ(発光素子収容部)の端部1g(1h)とオーバラップする例を示したが、本発明はこれに限らない。反射シート23が熱によって伸びた場合に、開口部23a(反射シート側開口部)の内周縁部23bが、垂直方向から見てパッケージ(発光素子収容部)の端部1g(1h)とオーバラップしなくてもよい。
【0117】
また、上記第1~第3実施形態では、本発明の照明装置として、表示装置のバックライトユニットの例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、本発明を、表示装置のバックライトユニット以外の照明装置に適用してもよい。たとえば、面発光する表示装置(エッジライト型の表示装置)に本発明を適用してもよい。
【0118】
また、上記第1~第3実施形態では、本発明の表示装置として、液晶テレビジョン装置の例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、本発明を、液晶テレビジョン装置以外の表示装置に適用してもよい。たとえば、PC(Personal Computer)用の表示装置などの一般的な表示装置に本発明を適用してもよい。
【0119】
また、上記第1~第3実施形態では、複数のLED1(光源)がXY方向においてマトリクス状に配置されている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、複数のLED1(光源)が一列に配置されていてもよいし、千鳥状に配置されていてもよい。また、複数のLED1(光源)が所定の規則に沿って配置されていてもよい。
【0120】
また、上記第1~第3実施形態では、光源がLEDである例を示したが、本発明はこれに限られない。光源がLED以外の発光体(たとえば電球および蛍光灯など)であってもよい。
【符号の説明】
【0121】
1 LED(光源)
1a 蛍光体(発光素子)
1b パッケージ(発光素子収容部)
1c 辺
1e 側面
1g、1h 端部(発光素子収容部の端部)
2、12、22、32、42、52、62 基板
2a、12a、22a、42a、62a 表面
2b、32b、42b、52b 貫通孔(基板側貫通孔)(第1貫通孔)(第1開口部)
2c、32c、42c、52c 貫通孔(基板側貫通孔)(第1貫通孔)(第2開口部)
2f、2h 開口端(第1開口端)
2g、2i 角部
3、13、23 反射シート
3a、13a、23a 開口部(反射シート側開口部)
10、20、30 バックライトユニット(照明装置)
12b 凹部(基板側開口部)
12c、12d 露出部分
12e 底面
22b 裏面
22c 貫通孔(基板側貫通孔)(第2貫通孔)
22d 内周面
22f 開口端(第2開口端)
25、35、45 半田部
62b、62c 凹部(基板側貫通孔)
100、200、300 液晶テレビジョン装置(表示装置)
101 表示部
d1、d2 深さ(基板側開口部の深さ)
L1、L2 長さ(反射シートの長さ)
t 厚み(反射シートの厚み)
W1、W2 幅(基板側開口部の幅)
X 方向(第2方向)
Y 方向(第1方向)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
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図21