(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-02
(45)【発行日】2023-10-11
(54)【発明の名称】時間同期方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 56/00 20090101AFI20231003BHJP
H04W 92/12 20090101ALI20231003BHJP
H04W 92/10 20090101ALI20231003BHJP
【FI】
H04W56/00 130
H04W92/12
H04W92/10
(21)【出願番号】P 2021536267
(86)(22)【出願日】2019-12-19
(86)【国際出願番号】 CN2019126790
(87)【国際公開番号】W WO2020143426
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2021-07-27
(31)【優先権主張番号】201910013535.5
(32)【優先日】2019-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュ、シャオイン
(72)【発明者】
【氏名】フアン、クファン
(72)【発明者】
【氏名】ハン、フェン
【審査官】田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/170516(WO,A2)
【文献】国際公開第2018/170481(WO,A1)
【文献】特表2020-515157(JP,A)
【文献】特表2020-511805(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0083688(US,A1)
【文献】ZTE Corporation,Consideration on accurate reference timing delivery in TSN for NR-IIoT [online],3GPP TSG-RAN2 meeting#104 R2-1817812, [検索日: 2022年8月12日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_104/Docs/R2-1817812.zip>,2018年11月02日
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Time Synchronisation for IIOT [online],3GPP TSG-RAN WG2 #104 R2-1818254, [検索日: 2022年8月12日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_104/Docs/R2-1818254.zip>,2018年11月02日
【文献】ZTE,Discussion on CU-DU Node Synchronization [online],3GPP TSG RAN WG3 Meeting #97bis R3-173676, [検索日: 2022年8月12日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG3_Iu/TSGR3_97bis/Docs/R3-173676.zip>,2017年09月29日
【文献】Technical Specification, 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NG-RAN; Architecture description (Release 15) [online],3GPP TS 38.401 V15.3.0 (2018-09), [検索日: 2022年8月12日],2018年09月24日,第1頁-第39頁,インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/38_series/38.401/38401-f30.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
時間同期方法であって、
集中型ユニット(CU)により、要求メッセージを分散型ユニット(DU)に送信する段階であって、前記要求メッセージは、時間情報及び前記時間情報が示す時刻を有する基準システムフレーム番号(SFN)を要求するために用いられ、前記時間情報は、前記基準SFNの境界における時刻を示す、段階と、
前記CUにより、前記DUから前記時間情報及び前記基準SFNを受信する段階と、
前記CUにより、専用シグナリングを用いることにより、前記時間情報及び前記基準SFNを端末に送信する段階と
を備える方法。
【請求項2】
前記CUにより、前記DUから前記時間情報及び前記基準SFNを受信する前記段階は、
前記CUにより、前記DUから前記時間情報及び前記基準SFNを周期的に受信する段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記CUが前記DUから前記時間情報及び前記基準SFNを受信する周期は、前記CUにより示される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
時間同期方法であって、
分散型ユニット(DU)により、集中型ユニット(CU)から要求メッセージを受信する段階であって、前記要求メッセージは、時間情報及び前記時間情報が示す時刻を有する基準システムフレーム番号(SFN)を要求するために用いられ、前記時間情報は、前記基準SFNの境界における時刻を示す、段階と、
前記DUにより、前記時間情報及び前記基準SFNを前記CUに送信する段階と
を備える方法。
【請求項5】
前記DUにより、前記時間情報及び前記基準SFNを前記CUに送信する前記段階は、
前記DUにより、前記時間情報及び前記基準SFNを前記CUに周期的に送信する段階を有する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記DUが前記時間情報及び前記基準SFNを前記CUに送信する周期は、前記CUにより示される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
時間同期方法であって、
集中型ユニット(CU)により、要求メッセージを分散型ユニット(DU)に送信する段階であって、前記要求メッセージは、時間情報及び前記時間情報が示す時刻を有する基準システムフレーム番号(SFN)を要求するために用いられ、前記時間情報は、前記基準SFNの境界における時刻を示す、段階と、
前記DUにより、前記時間情報及び前記基準SFNを前記CUに送信する段階と、
前記CUにより、専用シグナリングを用いることにより、前記時間情報及び前記基準SFNを端末に送信する段階と
を備える方法。
【請求項8】
前記CUは、無線リソース制御(RRC)プロトコルスタック、サービスデータ適用プロトコル(SDAP)プロトコルスタック及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層の機能を実行するように構成され、前記DUは、無線リンク制御(RLC)プロトコルスタック、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルスタック及び物理層(PHY)プロトコルスタックの機能を実行するように構成される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
時間同期装置であって、
要求メッセージを分散型ユニット(DU)に送信するように構成される送信ユニットであって、前記要求メッセージは、時間情報及び前記時間情報が示す時刻を有する基準システムフレーム番号(SFN)を要求するために用いられ、前記時間情報は、前記基準SFNの境界における時刻を示す、送信ユニットと、
前記DUから前記時間情報及び前記基準SFNを受信するように構成される受信ユニットと
を備え、
前記送信ユニットは、さらに、専用シグナリングを用いることにより、前記時間情報及び前記基準SFNを端末に送信するように構成される、装置。
【請求項10】
前記受信ユニットは、具体的には、
前記DUから前記時間情報及び前記基準SFNを周期的に受信するように構成される、請求
項9に記載の装置。
【請求項11】
前記受信ユニットが前記DUから前記時間情報及び前記基準SFNを受信する周期は、前記装置により示される、請求
項10に記載の装置。
【請求項12】
前記装置は、無線リソース制御(RRC)プロトコルスタック、サービスデータ適用プロトコル(SDAP)プロトコルスタック及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層の機能を実行するように構成され、前記DUは、無線リンク制御(RLC)プロトコルスタック、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルスタック及び物理層(PHY)プロトコルスタックの機能を実行するように構成される、請求
項9から11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
時間同期装置であって、
集中型ユニット(CU)から要求メッセージを受信するように構成される受信ユニットであって、前記要求メッセージは、時間情報及び前記時間情報が示す時刻を有する基準システムフレーム番号(SFN)を要求するために用いられ、前記時間情報は、前記基準SFNの境界における時刻を示す、受信ユニットと、
前記時間情報及び前記基準SFNを前記CUに送信するように構成される送信ユニットと
を備える装置。
【請求項14】
前記送信ユニットは、具体的には、
前記時間情報及び前記基準SFNを前記CUに周期的に送信するように構成される、請求
項13に記載の装置。
【請求項15】
前記送信ユニットが前記時間情報及び前記基準SFNを前記CUに送信する周期は、前記CUにより示される、請求
項14に記載の装置。
【請求項16】
前記CUは、無線リソース制御(RRC)プロトコルスタック、サービスデータ適用プロトコル(SDAP)プロトコルスタック及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層の機能を実行するように構成され、前記装置は、無線リンク制御(RLC)プロトコルスタック、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルスタック及び物理層(PHY)プロトコルスタックの機能を実行するように構成される、請求
項13から15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
集中型ユニット(CU)と、分散型ユニット(DU)と、端末とを備える時間同期システムであって、
前記CUは、要求メッセージを前記DUに送信するように構成され、前記要求メッセージは、時間情報及び前記時間情報が示す時刻を有する基準システムフレーム番号(SFN)を要求するために用いられ、前記時間情報は、前記基準SFNの境界における時刻を示し、
前記DUは、前記CUから前記要求メッセージを受信し、前記時間情報及び前記基準SFNを前記CUに送信するように構成され、
前記CUは、さらに、前記DUから前記時間情報及び前記基準SFNを受信し、専用シグナリングを用いることにより、前記時間情報及び前記基準SFNを前記端末に送信するように構成される、システム。
【請求項18】
プロセッサに、請求項1か
ら8のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年1月7日に中国国家知識産権局に出願され、「時間同期方法及び装置」と題する中国特許出願第201910013535.5号に対する優先権を主張し、その全体における参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願の実施形態は、通信技術の分野、特に、時間同期方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
将来の通信の開発に関する主な原動力として、モバイルインターネット及びモノのインターネットが、人々の住居、仕事、レジャー及び交通などの分野に大きな影響を与える。現在のところ、産業統制、スマートグリッド及び自動運転などの分野では、非常に高い時間同期(例えば、マイクロ秒レベルの同期)が端末間で求められている。
【0004】
既存のロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムでは、高精度の時間情報(例えば、当該精度は0.25マイクロ秒又は0.25マイクロ秒よりもわずかに小さい)が、ブロードキャスト又はユニキャスト方式で端末に送信して、端末間で時間同期を実施し得る。しかしながら、集中型ユニット(Central Unit、CU)及び分散型ユニット(Distributed Unit、DU)が互いに離れている場合、CUとDUとの間の伝送遅延が比較的大きいので、現在の技術では、CU及びDUは互いに離れている場合に端末間での時間同期をどのように実施するかを解決することができない。したがって、CU及びDUが互いに離れている場合、ネットワーク側が端末に対して正確なタイミングを提供することをどのように保証するかが、緊急に解決されるべき課題となっている。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施形態は、時間同期方法及び装置を提供しており、CU-DU分離アーキテクチャにおいて、DU又はCUは、高精度の時間情報を判定することが期待され、これにより、端末間で比較的正確な時間同期を実施する。
【0006】
上述の目的を達成するために、本願の実施形態では、以下の技術的解決手段が用いられる。
【0007】
本願の実施形態の第1態様によれば、時間同期方法が提供される。方法は、端末UEが、分散型ユニットDUにより送信されたシステム情報ブロックSIBを受信する段階を含み、SIBはDUにより生成され、SIBは時間情報を含み、時間情報は、SIBを送信するためのシステム情報SIウィンドウの終了境界が位置するシステムフレーム番号SFNの境界に対応する時刻を示す、又は、SIBを送信するためのSIウィンドウの終了境界の直後にあるSFNの境界に対応する時刻を示す。UEは、時間情報を処理して、時間基準を取得する。この解決手段に基づいて、時間情報を含み、かつ、DUにより送信されたSIBを受信し、UEは、時間情報により示され、かつ、SFNの境界に対応する時刻を知り、時間情報に基づいて時間基準を取得し、時間基準を上位層に通知することで、時間基準に基づいて、時間同期を実行できる。したがって、DU-CU分離アーキテクチャにおいて、端末間の時間同期を実装できる。
【0008】
第1態様に関連して、考えられる実装では、SIBが時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをさらに含む場合、時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示す。この解決手段に基づいて、UEにより受信したSIBは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをさらに含んでよく、その結果、UEは、基準SFNの境界に対応し、かつ、時間情報により示される時刻をSIBに基づいて知ることができる。
【0009】
第1態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、方法は、UEが時間基準を上位層に通知する段階をさらに含む。この解決手段に基づいて、UEは、RRC層により受信される時間基準を、RRC層上の層(例えば、NAS層又はアプリケーション層)に送信して、時間同期を実施してよい。
【0010】
本願の実施形態の第2態様によれば、時間同期方法が提供される。方法は、分散型ユニットDUがシステム情報ブロックSIBを生成する段階を含み、SIBは時間情報を含み、時間情報は、SIBを送信するためのシステム情報SIウィンドウの終了境界が位置するシステムフレーム番号SFNの境界に対応する時刻を示す、又は、SIBを送信するためのSIウィンドウの終了境界の直後にあるSFNの境界に対応する時刻を示す。DUは、SIBを端末UEに送信する。この解決手段に基づいて、DUは、時間情報を含むSIBを生成し、ブロードキャスト方式でSIBをUEに送信することで、UEは、SIBに基づいて、時間とSFNとの間の対応関係を知る。したがって、DU-CU分離アーキテクチャにおいて、セル内の端末間の時間同期を実装できる。
【0011】
第2態様に関連して、考えられる実装では、SIBが時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをさらに含む場合、時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示す。この解決手段に基づいて、DUは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNを含むSIBを生成してよく、時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示す。
【0012】
第2態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、DUがSIBをUEに送信することは、DUがSIウィンドウにおいてSIBを送信することを含む。この解決手段に基づいて、DUは、SIウィンドウにおいてSIBを送信して、ブロードキャスト方式で、基準SFNの境界に対応する時刻をUEに通知する。SIBが時間情報を含むが、基準SFNを含まない場合、基準SFNは、SIBを送信するためのシステム情報SIウィンドウの終了境界が位置するSFN、又は、SIBを送信するためのSIウィンドウの終了境界の直後のSFNであり、SIBにおける時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示すことが理解され得る。SIBが時間情報及び基準SFNを含む場合、時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示す。
【0013】
第2態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、方法は、さらに、DUが時間情報を判定する段階を含み、時間情報の時間単位は、マイクロ秒、ナノ秒、フェムト秒又はミリ秒である。この解決手段に基づいて、DUは、端末間の比較的正確な時間同期を保証すべく、高精度の時間情報を取得及び判定する。
【0014】
本願の実施形態の第3態様によれば、時間同期方法が提供される。方法は、分散型ユニットDUが時間情報及び時間情報に対応する基準システムフレーム番号SFNを判定する段階を含み、時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示す。DUは、時間情報及び基準SFNを集中型ユニットCUに送信する。この解決手段に基づいて、DUは、時間情報及び基準SFNを判定し、時間情報及び基準SFNをCUに送信することで、CUは、DUにより送信された情報に基づいて、時間と基準SFNとの間の対応関係を判定することができ、DUのように、SFN番号を維持する必要はない。
【0015】
第3態様に関連して、考えられる実装では、方法は、さらに、DUがシステム情報ブロックSIBを生成する段階を含み、SIBは、時間情報及び基準SFNを含む。これに対応して、DUが時間情報及び基準SFNをCUに送信することは、DUがSIBをCUに送信することを含む。この解決手段に基づいて、DUは、SIBを生成し、当該SIBをCUに送信して、時間情報と基準SFNとの間の対応関係を取得する際にCUを補助する。
【0016】
第3態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、時間情報及び基準SFNは、1つの情報要素で送信される、又は、2つの情報要素で送信される。この解決手段に基づいて、DUは、時間情報及び基準SFNを同時に送信してよい、又は、時間情報及び基準SFNを別個に送信してよい。
【0017】
第3態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、方法は、さらに、DUが時間情報を判定する段階を含み、時間情報の時間単位は、マイクロ秒、ナノ秒、フェムト秒又はミリ秒である。この解決手段に基づいて、DUは、端末間の比較的正確な時間同期を保証すべく、高精度の時間情報を判定する。
【0018】
第3態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、DUは、CUにより送信された要求メッセージを受信し、要求メッセージは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNを要求するために用いられる。この解決手段に基づいて、CUにより送信された要求を受信した後に、DUは、時間情報と基準SFNとの間の対応関係をCUに送信する。
【0019】
本願の実施形態の第4態様によれば、時間同期方法が提供される。方法は、集中型ユニットCUが、分散型ユニットDUにより送信された時間情報及び時間情報に対応する基準システムフレーム番号SFNを受信する段階を含み、時間情報は、基準SFNの終了境界に対応する時刻を示す。CUは、時間情報及び基準SFNを端末に送信する。この解決手段に基づいて、CUは、時間情報と基準SFNとの間の、DUにより送信された対応関係を受信し、次に、時間情報及び基準SFNをUEに送信してよく、その結果、DU-CU分離アーキテクチャにおいて、端末間の時間同期が実施される。
【0020】
第4態様に関連して、考えられる実装では、CUが時間情報及び基準SFNを端末に送信することは、CUが、専用シグナリングを用いることにより、時間情報及び基準SFNを端末に送信することを含む。この解決手段に基づいて、CUは、専用シグナリングを用いることにより、時間情報と基準SFNとの間の対応関係をUEに送信してよい。
【0021】
第4態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、方法は、さらに、CUが要求メッセージをDUに送信する段階を含み、要求メッセージは、時間情報及び基準SFNを要求するために用いられる。この解決手段に基づいて、CUは、要求メッセージをDUに送信して、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNを取得する。
【0022】
第4態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、方法は、CUが時間情報を判定する段階をさらに含む。CUは、時間情報に基づいてDUとの時間同期を実行する。この解決手段に基づいて、CUにより判定された時間情報を用いることにより、DUとの時間同期を実行することができ、その結果、DUにより送信された時間情報及び基準SFNを受信した後に、CU及びDUは、SFN同期を維持できる。
【0023】
本願の実施形態の第5態様によれば、時間同期方法が提供される。方法は、集中型ユニットCUが、時間情報及び時間情報に対応する基準システムフレーム番号SFNを判定する段階を含み、時間情報は、基準SFNの終了境界に対応する時刻を示す。CUは、時間情報及び基準SFNを分散型ユニットDUに送信する。この解決手段に基づいて、CUは、時間情報及び基準SFNを判定し、時間情報及び基準SFNをDUに送信することで、時間情報と基準SFNとの間の対応関係を取得する際にDUを補助する。
【0024】
第5態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、方法は、さらに、CUがシステム情報ブロックSIBを生成する段階を含み、SIBは、時間情報及び基準SFNを含む。これに対応して、CUが時間情報及び基準SFNをDUに送信することは、CUがSIBをDUに送信することを含む。この解決手段に基づいて、CUは、SIBをDUに送信して、時間情報と基準SFNとの間の対応関係を取得する際にDUを補助する。
【0025】
本願の実施形態の第6態様によれば、時間同期方法が提供される。方法は、集中型ユニットCUが、時間情報及び時間情報に対応するシステムフレーム番号SFNを判定する段階を含み、時間情報は、基準SFNの終了境界に対応する時刻を示す。CUは、時間情報及び基準SFNを端末に送信する。この解決手段に基づいて、CUは、SFNを自律的に維持し、時間と基準SFNとの間の対応関係を端末に送信してよく、その結果、CU-DU分離アーキテクチャにおいて、セル内の端末間の時間同期を実施できる。
【0026】
第6態様に関連して、考えられる実装では、CUが時間情報及び基準SFNを端末に送信することは、CUが、専用シグナリングを用いることにより、時間情報及び基準SFNを端末に送信することを含む。この解決手段に基づいて、CUは、専用シグナリングを用いることにより、時間情報と基準SFNとの間の対応関係をUEに送信してよい。
【0027】
本願の実施形態の第7態様によれば、時間同期方法が提供される。方法は、分散型ユニットDUが、集中型ユニットCUにより送信されたシステム情報ブロックSIBを受信する段階を含み、SIBは、時間情報及び時間情報に対応する基準システムフレーム番号SFNを含み、時間情報は、基準SFNの終了境界に対応する時刻を示す。DUは、SIBを端末UEに送信する。この解決手段に基づいて、DUは、CUの補助を通じて時間情報と基準SFNとの間の対応関係を取得し、次に、対応関係を端末にブロードキャストして、端末間の時間同期を実施する。
【0028】
本願の実施形態の第8態様によれば、時間同期方法が提供される。方法は、分散型ユニットDUが、集中型ユニットCUにより送信された時間情報及び時間情報に対応する基準システムフレーム番号SFNを受信する段階を含み、時間情報は、基準SFNの終了境界に対応する時刻を示す。DUは、システム情報ブロックSIBを生成し、SIBは、時間情報及び基準SFNを含む。DUは、SIBを端末UEに送信する。この解決手段に基づいて、DUは、CUの補助を通じて時間情報と基準SFNとの間の対応関係を取得し、次に、対応関係を端末にブロードキャストして、端末間の時間同期を実施する。
【0029】
第5態様又は第6態様に関連して、考えられる実装では、方法は、さらに、CUが時間情報を判定する段階を含み、時間情報の時間単位は、マイクロ秒、ナノ秒、フェムト秒又はミリ秒である。この解決手段に基づいて、CUは、端末間の比較的正確な時間同期を保証すべく、高精度の時間情報を判定する。
【0030】
第5態様、第6態様、第7態様又は第8態様に関連して、考えられる実装では、CUの時間は、DUの時間と同期され、CUのシステムフレーム番号SFNは、DUのシステムフレーム番号SFNと同期される。この解決手段に基づいて、CU及びDUは、SFNの同期を維持できる。
【0031】
第1態様、第2態様、第3態様、第5態様、第7態様又は第8態様に関連して、考えられる実装では、SIBは、SIB16、SIB9又は新たに追加されたSIBである。この解決手段に基づいて、現在の技術では、DUは、MIB及びSIB1のみを生成することができ、CUは、SIB16及びSIB9を生成することができる。しかしながら、この解決手段において、DU又はCUは、SIB16、SIB9又は新たに追加されたSIBを生成することができ、その結果、DU-CU分離アーキテクチャにおいて、端末間の時間同期を実施できる。新たに追加されたSIBは、既存のプロトコルにおいて規定されるSIB以外のSIBであることが理解され得る。例えば、NRシステムにおいて、新たに追加されたSIBは、TS38.331プロトコルにおいて規定されているSIB1からSIB9以外のSIBであってよい。LTEシステムにおいて、新たに追加されたSIBは、TS36.331プロトコルにおいて規定されているSIB1からSIB26以外のSIBであってよい。
【0032】
第1態様、第7態様又は第8態様に関連して、考えられる実装では、時間情報の時間単位は、マイクロ秒、ナノ秒、フェムト秒又はミリ秒である。この解決手段に基づいて、高精度の時間情報は、端末間の比較的正確な時間同期を保証するために用いられることができる。
【0033】
本願の実施形態の第9態様によれば、時間同期方法が提供される。方法は、第1基地局が第1セルの第1の時間情報を判定する段階を含み、第1の時間情報の単位が予め設定された精度を満たしており、第1セルは、第1基地局によりサービスを提供されるセルである。第1基地局は、第1の時間情報及び第1の時間情報に対応する第1の基準SFNを第2基地局に送信し、第1の時間情報は、第1の基準SFNの境界に対応する時刻を示す。第2基地局は、第1の時間情報及び第1の基準SFNを受信する。第2基地局は、第1の時間情報及び第1の基準SFNに基づいて、第2セルの第2の時間情報及び第2の基準SFNを判定し、第2の時間情報は、第2の基準SFNの境界に対応する時刻を示す。第2基地局は、第2の時間情報及び第2の基準SFNを端末UEに送信する。この解決手段に基づいて、基地局のセルの時間情報と基準SFNとの間の対応関係は、基地局のセル内の端末間で時間同期を実施すべく、クロックソースから別の基地局により取得される基準SFNと時間情報との間の対応関係を用いることにより判定されることができる。これは、基地局によりクロックソースから時間情報を取得するコストを減らす。
【0034】
第9態様に関連して、考えられる実装では、第2基地局が、第1の時間情報及び第1の基準SFNに基づいて、第2セルの第2の時間情報及び第2の基準SFNを判定することは、第2基地局が、第1セルと第2セルとの間のSFN偏差及びフレーム内偏差を判定することを含む。第2基地局は、SFN偏差、フレーム内偏差、第1の時間情報及び第1の基準SFNに基づいて、第2の時間情報及び第2SFNを判定する。この解決手段に基づいて、第2基地局は、第1の時間情報及び第1の基準SFNに基づいて、及び、2つのセル間のSFN偏差及びフレーム内偏差に関連して、第2の時間情報と第2の基準SFNとの間の対応関係を判定してよい。
【0035】
本願の実施形態の第10態様によれば、端末UEが提供される。UEは、分散型ユニットDUにより送信されるシステム情報ブロックSIBを受信するように構成される受信ユニットであって、SIBはDUにより生成され、SIBは時間情報を含み、時間情報は、SIBを送信するためのシステム情報SIウィンドウの終了境界が位置するシステムフレーム番号SFNの境界に対応する時刻を示す、又は、SIBを送信するためのSIウィンドウの終了境界の直後にあるSFNの境界に対応する時刻を示す、受信ユニットと、時間情報を処理して、時間基準を取得するように構成される処理ユニットとを含む。
【0036】
第10態様に関連して、考えられる実装では、SIBが時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをさらに含む場合、時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示す。
【0037】
第10態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、UEは、送信ユニットをさらに含む。送信ユニットは、時間基準を上位層に通知するように構成される。
【0038】
本願の実施形態の第11態様によれば、時間同期装置が提供される。装置は、システム情報ブロックSIBを生成するように構成される処理ユニットであって、SIBは時間情報を含み、時間情報は、SIBを送信するためのシステム情報SIウィンドウの終了境界が位置するシステムフレーム番号SFNの境界に対応する時刻を示す、又は、SIBを送信するためのSIウィンドウの終了境界の直後にあるSFNの境界に対応する時刻を示す、処理ユニットと、SIBを端末UEに送信するように構成される送信ユニットとを含む。
【0039】
第11態様に関連して、考えられる実装では、SIBが時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをさらに含む場合、時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示す。
【0040】
第11態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、送信ユニットは、具体的には、SIウィンドウにおいてSIBを送信するように構成される。
【0041】
第11態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、処理ユニットは、さらに、時間情報を判定するように構成され、時間情報の時間単位は、マイクロ秒、ナノ秒、フェムト秒又はミリ秒である。
【0042】
本願の実施形態の第12態様によれば、時間同期装置が提供される。装置は、時間情報及び時間情報に対応する基準システムフレーム番号SFNを判定するように構成される処理ユニットであって、時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示す、処理ユニットと、時間情報及び基準SFNを集中型ユニットCUに送信するように構成される送信ユニットとを含む。
【0043】
第12態様に関連して、考えられる実装では、処理ユニットは、さらに、システム情報ブロックSIBを生成するように構成され、SIBは、時間情報及び基準SFNを含む。送信ユニットは、具体的には、SIBをCUに送信するように構成される。
【0044】
第12態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、時間情報及び基準SFNは、1つの情報要素で送信される、又は、2つの情報要素で送信される。
【0045】
第12態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、処理ユニットは、さらに、時間情報を判定するように構成され、時間情報の時間単位は、マイクロ秒、ナノ秒、フェムト秒又はミリ秒である。
【0046】
第12態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、装置は、さらに、受信ユニットを含む。受信ユニットは、CUにより送信された要求メッセージを受信するように構成され、要求メッセージは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNを要求するために用いられる。
【0047】
本願の実施形態の第13態様によれば、時間同期装置が提供される。装置は、分散型ユニットDUにより送信された時間情報及び時間情報に対応する基準システムフレーム番号SFNを受信するように構成される受信ユニットであって、時間情報は、基準SFNの終了境界に対応する時刻を示す、受信ユニットと、時間情報及び基準SFNを端末に送信するように構成される送信ユニットとを含む。
【0048】
第13態様に関連して、考えられる実装では、送信ユニットは、具体的には、専用シグナリングを用いることにより、時間情報及び基準SFNを端末に送信するように構成される。
【0049】
第13態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、送信ユニットは、さらに、要求メッセージをDUに送信するように構成され、要求メッセージは,時間情報及び基準SFNを要求するために用いられる。
【0050】
第13態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、装置は、さらに、処理ユニットを含む。処理ユニットは、時間情報を判定し、時間情報に基づいて、DUとの時間同期を実行するように構成される。
【0051】
本願の実施形態の第14態様によれば、時間同期装置が提供される。装置は、時間情報及び時間情報に対応する基準システムフレーム番号SFNを判定するように構成される処理ユニットであって、時間情報は、基準SFNの終了境界に対応する時刻を示す、処理ユニットと、時間情報及び基準SFNを分散型ユニットDUに送信するように構成される送信ユニットとを含む。
【0052】
第14態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、処理ユニットは、さらに、システム情報ブロックSIBを生成するように構成され、SIBは、時間情報及び基準SFNを含む。これに対応して、送信ユニットは、さらに、SIBをDUに送信するように構成される。
【0053】
本願の実施形態の第15態様によれば、時間同期装置が提供される。装置は、時間情報及び時間情報に対応するシステムフレーム番号SFNを判定するように構成される処理ユニットであって、時間情報は、基準SFNの終了境界に対応する時刻を示す、処理ユニットと、時間情報及び基準SFNを端末に送信するように構成される送信ユニットとを含む。
【0054】
第15態様に関連して、考えられる実装では、送信ユニットは、具体的には、専用シグナリングを用いることにより、時間情報及び基準SFNを端末に送信するように構成される。
【0055】
本願の実施形態の第16態様によれば、時間同期装置が提供される。装置は、集中型ユニットCUにより送信されたシステム情報ブロックSIBを受信するように構成される受信ユニットであって、SIBは、時間情報及び時間情報に対応する基準システムフレーム番号SFNを含み、時間情報は、基準SFNの終了境界に対応する時刻を示す、受信ユニットと、SIBを端末UEに送信するように構成される送信ユニットとを含む。
【0056】
本願の実施形態の第17態様によれば、時間同期装置が提供される。装置は、集中型ユニットCUにより送信された時間情報及び時間情報に対応する基準システムフレーム番号SFNを受信するように構成される受信ユニットであって、時間情報は、基準SFNの終了境界に対応する時刻を示す、受信ユニットと、システム情報ブロックSIBを生成するように構成される処理ユニットであって、SIBは、時間情報及び基準SFNを含む、処理ユニットと、SIBを端末UEに送信するように構成される送信ユニットとを含む。
【0057】
第16態様又は第17態様に関連して、考えられる実装では、送信ユニットは、具体的には、システム情報SIウィンドウにおいてSIBを送信するように構成される。
【0058】
第13態様又は第14態様に関連して、考えられる実装では、処理ユニットは、さらに、時間情報を判定するように構成され、時間情報の時間単位は、マイクロ秒、ナノ秒、フェムト秒又はミリ秒である。
【0059】
第14態様、第15態様、第16態様又は第17態様に関連して、考えられる実装では、CUの時間は、DUの時間と同期され、CUのシステムフレーム番号SFNは、DUのシステムフレーム番号SFNと同期される。
【0060】
第10態様、第11態様、第12態様、第14態様、第16態様又は第17態様に関連して、考えられる実装では、SIBは、SIB16、SIB9又は新たに追加されたSIBである。
【0061】
第10態様、第16態様又は第17態様に関連して、考えられる実装では、時間情報の時間単位は、マイクロ秒、ナノ秒、フェムト秒又はミリ秒である。
【0062】
本願の実施形態の第18態様によれば、端末UEが提供される。UEは、分散型ユニットDUにより送信されるシステム情報ブロックSIBを受信するように構成される受信器であって、SIBはDUにより生成され、SIBは時間情報を含み、時間情報は、SIBを送信するためのシステム情報SIウィンドウの終了境界が位置するシステムフレーム番号SFNの境界に対応する時刻を示す、又は、SIBを送信するためのSIウィンドウの終了境界の直後にあるSFNの境界に対応する時刻を示す、受信器と、時間情報を処理して、時間基準を取得するように構成されるプロセッサとを含む。
【0063】
第18態様に関連して、考えられる実装では、SIBが時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをさらに含む場合、時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示す。
【0064】
第18態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、UEは、さらに、送信器を含む。送信器は、時間基準を上位層に通知するように構成される。
【0065】
本願の実施形態の第19態様によれば、時間同期装置が提供される。装置は、システム情報ブロックSIBを生成するように構成されるプロセッサであって、SIBは時間情報を含み、時間情報は、SIBを送信するためのシステム情報SIウィンドウの終了境界が位置するシステムフレーム番号SFNの境界に対応する時刻を示す、又は、SIBを送信するためのSIウィンドウの終了境界の直後にあるSFNの境界に対応する時刻を示す、プロセッサと、SIBを端末UEに送信するように構成される送信器とを含む。
【0066】
第19態様に関連して、考えられる実装では、SIBが時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをさらに含む場合、時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示す。
【0067】
第19態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、送信器は、具体的には、SIウィンドウにおいてSIBを送信するように構成される。
【0068】
第19態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、プロセッサは、さらに、時間情報を判定するように構成され、時間情報の時間単位は、マイクロ秒、ナノ秒、フェムト秒又はミリ秒である。
【0069】
本願の実施形態の第20態様によれば、時間同期装置が提供される。装置は、時間情報及び時間情報に対応する基準システムフレーム番号SFNを判定するように構成されるプロセッサであって、時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示す、プロセッサと、時間情報及び基準SFNを集中型ユニットCUに送信するように構成される送信器とを含む。
【0070】
第20態様に関連して、考えられる実装では、プロセッサは、さらに、システム情報ブロックSIBを生成するように構成され、SIBは、時間情報及び基準SFNを含む。送信器は、具体的には、SIBをCUに送信するように構成される。
【0071】
第20態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、時間情報及び基準SFNは、1つの情報要素で送信される、又は、2つの情報要素で送信される。
【0072】
第20態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、プロセッサは、さらに、時間情報を判定するように構成され、時間情報の時間単位は、マイクロ秒、ナノ秒、フェムト秒又はミリ秒である。
【0073】
第20態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、装置は、さらに、受信器を含む。受信器は、CUにより送信された要求メッセージを受信するように構成され、要求メッセージは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNを要求するために用いられる。
【0074】
本願の実施形態の第21態様によれば、時間同期装置が提供される。装置は、分散型ユニットDUにより送信された時間情報及び時間情報に対応する基準システムフレーム番号SFNを受信するように構成される受信器であって、時間情報は、基準SFNの終了境界に対応する時刻を示す、受信器と、時間情報及び基準SFNを端末に送信するように構成される送信器とを含む。
【0075】
第21態様に関連して、考えられる実装では、送信器は、具体的には、専用シグナリングを用いることにより、時間情報及び基準SFNを端末に送信するように構成される。
【0076】
第21態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、送信器は、さらに、要求メッセージをDUに送信するように構成され、要求メッセージは、時間情報及び基準SFNを要求するために用いられる。
【0077】
第21態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、装置は、さらに、プロセッサを含む。プロセッサは、時間情報を判定し、時間情報に基づいて、DUとの時間同期を実行するように構成される。
【0078】
本願の実施形態の第22態様によれば、時間同期装置が提供される。装置は、時間情報及び時間情報に対応する基準システムフレーム番号SFNを判定するように構成されるプロセッサであって、時間情報は、基準SFNの終了境界に対応する時刻を示す、プロセッサと、時間情報及び基準SFNを分散型ユニットDUに送信するように構成される送信器とを含む。
【0079】
第22態様及び上記の可能な実装に関連して、別の考えられる実装では、プロセッサは、さらに、システム情報ブロックSIBを生成するように構成され、SIBは、時間情報及び基準SFNを含む。これに対応して、送信器は、さらに、SIBをDUに送信するように構成される。
【0080】
本願の実施形態の第23態様によれば、時間同期装置が提供される。装置は、時間情報及び時間情報に対応するシステムフレーム番号SFNを判定するように構成されるプロセッサであって、時間情報は、基準SFNの終了境界に対応する時刻を示す、プロセッサと、時間情報及び基準SFNを端末に送信するように構成される送信器とを含む。
【0081】
第23態様に関連して、考えられる実装では、送信器は、具体的には、専用シグナリングを用いることにより、時間情報及び基準SFNを端末に送信するように構成される。
【0082】
本願の実施形態の第24態様によれば、時間同期装置が提供される。装置は、集中型ユニットCUにより送信されたシステム情報ブロックSIBを受信するように構成される受信器であって、SIBは、時間情報及び時間情報に対応する基準システムフレーム番号SFNを含み、時間情報は、基準SFNお終了境界に対応する時刻を示す、受信器と、SIBを端末UEに送信するように構成される送信器とを含む。
【0083】
本願の実施形態の第25態様によれば、時間同期装置が提供される。装置は、集中型ユニットCUにより送信される時間情報及び時間情報に対応する基準システムフレーム番号SFNを受信するように構成される受信器であって、時間情報は、基準SFNの終了境界に対応する時刻を示す、受信器と、システム情報ブロックSIBを生成するように構成されるプロセッサであって、SIBは、時間情報及び基準SFNを含む、プロセッサと、SIBを端末UEに送信するように構成される送信器とを含む。
【0084】
第24態様又は第25態様に関連して、考えられる実装では、送信器は、具体的には、システム情報SIウィンドウにおいてSIBを送信するように構成される。
【0085】
第24態様又は第25態様に関連して、考えられる実装では、送信器は、具体的には、システム情報SIウィンドウにおいてSIBを送信するように構成される。
【0086】
第21態様又は第22態様に関連して、考えられる実装では、処理ユニットは、さらに、時間情報を判定するように構成され、時間情報の時間単位は、マイクロ秒、ナノ秒、フェムト秒又はミリ秒である。
【0087】
第22態様、第23態様、第24態様又は第25態様に関連して、考えられる実装では、CUの時間は、DUの時間と同期され、CUのシステムフレーム番号SFNは、DUのシステムフレーム番号SFNと同期される。
【0088】
第18態様、第19態様、第20態様、第22態様、第24態様又は第25態様に関連して、考えられる実装では、SIBは、SIB16、SIB9又は新たに追加されたSIBである。
【0089】
第18態様、第24態様又は第25態様に関連して、考えられる実装では、時間情報の時間単位は、マイクロ秒、ナノ秒、フェムト秒又はミリ秒である。
【0090】
第10態様から第25態様の様々な実装例の効果の説明については、第1態様から第8態様の様々な実装例の対応する効果の説明を参照されたい。ここでは、改めて詳細を説明することはしない。
【0091】
本願の実施形態の第26態様によれば、コンピュータ記憶媒体が提供される。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータプログラムコードを格納する。プロセッサ上で、コンピュータプログラムコードが実行される場合、プロセッサは、上述の態様のいずれか1つに係る時間同期方法を実行することが可能である。
【0092】
本願の実施形態の第27態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。プログラム製品は、上述のプロセッサにより実行されるコンピュータソフトウェア命令を格納する。コンピュータソフトウェア命令は、上述の態様における解決手段を実行するために用いられるプログラムを含む。
【0093】
本願の実施形態の第28態様によれば、時間同期装置が提供される。装置は、チップの製品形態で存在する。装置の構造は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサに連結され、装置に必要とされるプログラム命令及びデータを格納するように構成される。プロセッサがメモリに格納されているプログラム命令を実行するように構成されることで、装置は、上述の方法における装置の機能を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【
図1】本願の実施形態に係るCU-DU分離アーキテクチャの模式図である。
【0095】
【
図2】本願の実施形態に係る別のCU-DU分離アーキテクチャの模式図である。
【0096】
【
図3】本願の実施形態に係る別のCU-DU分離アーキテクチャの模式図である。
【0097】
【
図4】本願の実施形態に係る時間同期方法のフローチャートである。
【0098】
【
図5】本願の実施形態に係る時間同期方法の適用シナリオの模式図である。
【0099】
【
図6】本願の実施形態に係る別の時間同期方法のフローチャートである。
【0100】
【
図7】本願の実施形態に係る別の時間同期方法のフローチャートである。
【0101】
【
図8】本願の実施形態に係る別の時間同期方法のフローチャートである。
【0102】
【
図9】本願の実施形態に係る別の時間同期方法のフローチャートである。
【0103】
【
図10】本願の実施形態に係る別の時間同期方法のフローチャートである。
【0104】
【
図11】本願の実施形態に係る別の時間同期方法のフローチャートである。
【0105】
【
図12】本願の実施形態に係る別の時間同期方法のフローチャートである。
【0106】
【
図13】本願の実施形態に係る別の時間同期方法の適用シナリオの模式図である。
【0107】
【
図14】本願の実施形態に係る時間同期装置の概略構成図である。
【0108】
【
図15】本願の実施形態に係る別の時間同期装置の概略構成図である。
【0109】
【
図16】本願の実施形態に係る端末の概略構成図である。
【0110】
【
図17】本願の実施形態に係る別の時間同期装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0111】
本願の実施形態は、時間同期方法を提供する。方法は、集中型ユニットCU及び分散型ユニットDUが互いに離れているアーキテクチャに適用可能である。CU-DU分離アーキテクチャは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムにおけるアーキテクチャであってよい、又は、5G新無線(New Radio、NR)システムにおけるアーキテクチャであってよい。これは、本願の実施形態において限定されるものではない。
【0112】
CU-DU分離アーキテクチャでは、CUは、端末により報告されたデータ及び要求メッセージなどを受信し、システム情報ブロック(System information block、SIB)、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)専用シグナリング、及び、システムブロードキャストシグナリングを生成し、SIB、RRC専用シグナリング及びシステムブロードキャストシグナリングをDUを介してUEに送信するように構成されてよい。DUは、MIB及びSIBを生成し、MIB及びSIBを端末に送信し、CUからサービスデータ、システムブロードキャスト又は専用シグナリングなどを受信し、サービスデータ、システムブロードキャスト又は専用シグナリングなどを端末に送信するように構成されてよい。
【0113】
例えば、CU-DU分離アーキテクチャでは、CU及びDUは、無線ネットワークのプロトコル層に基づいて分割されてよい。例えば、
図1に示されるように、考えられる分割方式は以下のとおりであり、CUは、無線リソース制御RRCプロトコルスタック、サービスデータ適用プロトコル(Service Data Adaptation Protocol、SDAP)プロトコルスタック及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層の機能を実行するように構成され、DUは、無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)層、媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)層、及び、物理(Physical)層などの機能を実行するように構成される。
図2に示されるように、別の考えられる分割方式は以下のとおりであり、CUは、RRCプロトコルスタック及びSDAPプロトコルスタックの機能を実行するように構成され、DUは、PDCP層、RLC層、MAC層及び物理層などの機能を実行するように構成される。
図1及び
図2に示されるCU-DU分離アーキテクチャの模式図は、単に、プロトコル層に基づいた分割の例の説明に過ぎないことが理解され得る。CU-DU分離アーキテクチャの具体的な分割方式は、本願の実施形態において限定されるものではない。
【0114】
プロトコル層に基づいたCU及びDUの処理機能の分割は、単なる例に過ぎず、CU及びDUの処理機能は、代替的に、別の方式で分割されてよいことが理解され得る。例えば、CU又はDUは、より多くのプロトコル層の機能を有するように分割されてよい。例えば、CU又はDUは、代替的に、プロトコル層のいくつかの処理機能を有するように分割されてよい。設計において、RLC層のいくつかの機能及びRLC層上のプロトコル層の機能は、CUに分散され、RLC層の残りの機能及びRLC層より下のプロトコル層の機能は、DUに分散される。別の設計では、CU又はDUの機能は、代替的に、サービスタイプ又は別のシステム要件に基づいて分割されてよい。例えば、遅延に基づいて、分割が実行される。処理時間が遅延要件を満たすのに必要とする機能は、DUに分散され、遅延要件を満たす必要はない機能は、CUに分散される。別の設計では、CUは、代替的に、コアネットワークの1つ又は複数の機能を有してよい。1つ又は複数のCUは、集中方式又は分離方式で配置されてよい。例えば、CUは、集中管理のために、ネットワーク側に配置されてよい。DUは、複数の無線周波数機能を有してよく、無線周波数機能は、リモートで設定されてよい。これは、本願の実施形態において限定されるものではない。
【0115】
例えば、CUの機能は、1つのエンティティにより実装されてよい、又は、異なるエンティティにより実装されてよい。例えば、
図3に示されるように、CUの機能は、さらに分割されてよい。制御プレーン(control plane、CP)及びユーザプレーン(user plane、UP)、すなわち、CUの制御プレーン(CU-CP)及びCUのユーザプレーン(CU-UP)は、互いに離れている。CU-CP及びCU-UPは、異なる機能エンティティにより実装されてよい。CU-CP及びCU-UPは、基地局の機能と共同で実施すべく、DUに連結されてよい。
【0116】
例えば、CU及びDUは、インタフェース、例えば、F1インタフェースを通じて接続されてよい。
【0117】
図1及び
図3に示されるCU-DU分離アーキテクチャは、単なる説明のための例に過ぎないことが理解され得る。CU-DU分離アーキテクチャの具体的な構成は、本願の実施形態において限定されるものではない。ここでは、
図1から
図3のみが説明のための例として用いられている。
【0118】
CU及びDUが互いに離れている場合に、現在の技術を用いることにより、端末間の時間同期を実施することができないという課題を解決すべく、本願の実施形態は、時間同期方法を提供する。
【0119】
本願の以下の実施形態におけるシステムフレーム番号(System Frame Number、SFN)の境界は、SFNのフレームヘッダ境界であってよい、又は、SFNのフレームトレイラ境界であってよいことに留意されたい。これは、本願の実施形態において限定されるものではない。
【0120】
図1から
図3に関連して、
図4に示されるように、本願の実施形態は、時間同期方法を提供する。方法は、段階S401からS406を含む。
【0121】
S401:DUは、時間情報を判定する。
【0122】
例えば、時間情報の時間単位は、予め設定された精度を満たす。例えば、時間情報の時間単位は、ミリ秒、マイクロ秒、フェムト秒、ナノ秒、又は、大きさのより小さいオーダの別の時間単位であってよい。例えば、時間の時間単位は、nマイクロ秒、nナノ秒、nフェムト秒、又は、nマイクロ秒であってよく、nは0より大きい。時間単位がnマイクロ秒である場合、nの値は10より小さい。時間情報の時間単位の具体的な精度レベルは、本願の本実施形態において限定されるものではなく、ここでの説明は、単なる例に過ぎない。例えば、時間情報は、11日の11時10分5秒10ミリ秒20マイクロ秒15ナノ秒であってよい。オプションで、時間情報は、基準時間に関連する第1の値であってよく、第1の値は、複数のパラメータの値を含んでよく、複数のパラメータは、異なる時間単位に対応してよい。
【0123】
例えば、時間情報は、予め設定された時間又は基準時間に関連する時間であってよい。
【0124】
例えば、時間情報は、クロックソースからDUにより取得される全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)時間であってよく、GPS時間は、GPS開始時間に関連する時間(予め設定された時間)である。例えば、GPS開始時点は、グレゴリオ暦1980年1月6日の00:00:00であってよい。時間情報は、代替的に、クロックソースからDUにより取得されるローカル時間であってよく、ローカル時間は、ローカル開始時間に関連する時間(予め設定された時間)であってよい。ローカル開始時点の値は、上位層の実装に依存する。例えば、値は、同期クロックソースのローカルクロックに基づいて判定されることができる。
【0125】
例えば、DUが時間情報を判定することは、DUが、クロックソースからGPS時間を取得し、GPS時間からうるう秒(leap Seconds)を差し引いて、協定世界時(Coordinated Universal Time、UTC)を取得することを含んでよい。この場合、予め設定された時間は、UTC時間の開始時点、例えば、グレゴリオ暦1900年1月1日の00:00:00(1899年12月31日日曜日及び1900年1月1日月曜日の真夜中)であってよい。DUにより時間情報を判定する具体的な方式は、本願の本実施形態において限定されるものではなく、ここでの説明は、単なる例に過ぎないことに留意されたい。例えば、DUは、1588又は802.1asの高精度時間プロトコル(Precision Time Protocol、PTP)を通じてクロックソースからGPS時間を取得し、次に、GPS時間に基づいてUTC時間を判定してよい。例えば、DU内のクロック同期機能エンティティは、PTPメッセージをクロックソースのサーバと交換して、時間情報を取得してよい。
【0126】
例えば、UTC時間、GPS時間又はローカル時間(local time)に関する情報に加えて、時間情報は、時間タイプ情報、補償情報、UTC時間とローカル時間との間のオフセット、GPS時間とUTC時間との間のうるう秒オフセット、他の不確かな時間情報、又は、日中の節約時間(daylight-saving time、日中の節約時間)を適用するかどうか、又は、どのように適用するか、のうちの1つ又は複数をさらに含んでよい。時間情報に含まれる具体的な内容は、本願の実施形態において限定されるものではない。例えば、時間情報は、GPS時間及びうるう秒時間を含んでよく、その結果、端末は、GPS時間及びうるう秒時間に基づいて、UTC時間を算出する。あるいは、時間情報は、UTC時間及びうるう秒時間を含んでよく、その結果、端末は、UTC時間及びうるう秒時間に基づいて、GPS時間を算出する。
【0127】
オプションで、段階S401における時間情報は、複数の時間を含んでよく、複数の時間のそれぞれは、1つのクロックドメインの識別子情報を含んでよい。
【0128】
オプションで、複数の時間のそれぞれは、基準時間に対するオフセットであってよい。例えば、時間は、GPS時間、UTC時間又はローカル時間に対するオフセットであってよい。DUは、GPS時間、UTC時間又はローカル時間を端末に送信してよく、別のローカル時間の時間情報は、GPS時間、UTC時間又はローカル時間に対する差であることが理解され得る。例えば、時間情報は、GPS時間(11日の11時10分5秒10ミリ秒20マイクロ秒15ナノ秒)を含んでよく、50マイクロ秒及び100マイクロ秒をさらに含んでよい。50マイクロ秒は、GPS時間(11日の11時10分5秒10ミリ秒20マイクロ秒15ナノ秒)に対するオフセットである。11日の11時10分5秒10ミリ秒20マイクロ秒15ナノ秒は、ローカル時間(11日の11時10分5秒10ミリ秒70マイクロ秒15ナノ秒)を取得すべく、50マイクロ秒と組み合わせられてよい。
【0129】
S402:DUは、システム情報ブロックSIBを生成する。
【0130】
例えば、実装では、SIBは、時間情報を含むが、基準システムフレーム番号(System Frame Number、SFN)を含んでおらず、基準SFNは、時間情報に対応するSFNである。この実装の第1の例において、SIウィンドウの終了境界は、SFNのフレームトレイラと揃えられており、SIB内の時間情報は、SIBを送信するためのシステム情報SIウィンドウの終了境界が位置するSFNの境界に対応する時刻を示す。SIウィンドウの終了境界がSFNのフレームトレイラと揃っていない場合、SIB内の時間情報は、SIBを送信するためのSIウィンドウの終了境界の直後にあるSFNの境界に対応する時刻を示す。この実装の第2の例において、SIウィンドウの開始境界がSFNのフレームヘッダと揃っている場合、SIB内の時間情報は、SIBを送信するためのシステム情報SIウィンドウの開始境界が位置するSFNの境界に対応する時刻を示す。SIウィンドウの開始境界がSFNのフレームヘッダと揃っていない場合、SIB内の時間情報は、SIBを送信するためのSIウィンドウの開始境界の直後にあるSFNの境界に対応する時刻を示す。本願の本実施形態では、SFNの境界に対応し、かつ、時間情報により示される具体的な時刻は、限定されるものではなく、時間情報は、SFNの境界に対応する時刻に対応させる必要があるだけである。以下の実施形態では、上述の第1の例のみが説明のための例として用いられる。SIBを送信するためのSIウィンドウの終了境界の直後(immediately after)にあるSFNは、SIBを送信するためのSIウィンドウの終了境界の次のSFNであってよい、又は、SIBを送信するためのSIウィンドウの終了境界の後にあるN番目のSFNであってよく、Nは自然数であることに留意されたい。これは、本願の本実施形態において限定されるものではない。SIBを送信するためのSIウィンドウの終了境界直後のSFNは、SIBを送信するためのSIウィンドウの終了境界の次のSFNであるということが、以下の説明のための例として用いられる。例えば、
図5の(a)に示されるように、SIBを送信するためのSIウィンドウがSIウィンドウ1である場合、SIウィンドウ1の終了境界の直後のSFNはSFN100であってよい。
【0131】
別の実装では、SIBは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNを含んでよく、時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示す。
【0132】
SIBにおける時間情報は、クロックソースから直接取得されてよい、又は、クロックソースからDUにより取得された時間に基づいて計算されてよいことに留意されたい。例えば、クロックソースからDUにより取得される時間が第1の時間である。第1の時間がSFN100の境界に対応する時刻である場合、DUは、第1の時間及びSFN100に基づいてSIBを生成してよい。第1の時間がSFN100の中間時刻の時間である場合、DUは、第1の時間に基づいて第2の時間を判定してよい。第2の時間は、5ミリ秒を第1の時間に加算することにより得られる。第2の時間は、基準SFN(SFN100)の境界に対応する時刻である。次に、DUは、第2の時刻及びSFN100に基づいて、SIBを生成する。第2の時間は、代替的に、第1の時間に基づいて取得される別の時間であってよいが、第2の時間は、基準SFNの境界に対応する時刻を示す必要があることが理解され得る。
【0133】
例えば、SIBのタイプは、SIB16、SIB9又は別の新たに追加されたSIBであってよく、新たに追加されたSIBは既存のプロトコルにおいて規定されているSIB以外のSIBである。例えば、NRシステムにおいて、新たに追加されたSIBは、TS38.331プロトコルにおいて規定されているSIB1からSIB9以外のSIBであってよい。LTEシステムにおいて、新たに追加されたSIBは、TS36.331プロトコルにおいて規定されているSIB1からSIB26以外のSIBであってよい。本願の本実施形態において、DUにより生成される具体的なSIBは、限定されるものではなく、ここでの説明は、単なる例に過ぎない。
【0134】
例えば、LTEシステムにおいて、DUは、SIB16を生成してよい。NRアーキテクチャにおいて、DUは、SIB9を生成してよい。SIB9において、時間情報が既存のSIB9に追加される、又は、時間情報及び基準SFNが既存のSIB9に追加される。LTEシステム又はNRアーキテクチャにおいて、DUは、代替的に、SIBXとして示され得る新たに追加されたSIBを生成してよい。SIBXは、時間情報を含むが、基準SFNを含まなくてよい、又は、時間情報及び基準SFNを含んでよい。これは、本願の本実施形態において限定されるものではない。
【0135】
S403:DUは、SIBを端末UEに送信する。
【0136】
例えば、DUは、ブロードキャストメッセージを用いることにより、時間情報を含むSIBをUEに送信してよい。UEは、セル内の全てのUEであってよい。つまり、DUは、ブロードキャスト方式で、SIBをセル内の全てのUEに送信してよい。オプションで、DUは、UEの要求メッセージを受信した後に、SIBに関する情報を送信してよい。
【0137】
例えば、DUがSIBをUEに送信することは、DUが、システム情報SIウィンドウにおいてSIBを送信することを含んでよい。具体的には、DUは、基準SFNのSIウィンドウにおいてSIBを送信してよい。SIBが時間情報を含むが、基準SFNを含まない場合、基準SFNは、SIBを送信するためのシステム情報SIウィンドウの終了境界が位置するSFN、又は、SIBを送信するためのSIウィンドウの終了境界の直後のSFNであり、SIBにおける時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示すことが理解され得る。SIBが時間情報及び基準SFNを含む場合、時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示す。
【0138】
時間情報に含まれるUTCが11日の11時10分5秒10ミリ秒20マイクロ秒15ナノ秒であり、時間が、SFN100の境界に対応する時刻を示す場合、DUは、時間情報に基づいて、基準SFNの境界に対応する時刻を判定してよいことが理解され得る。例えば、基準SFNがSFN100である場合、SFN100の境界に対応する時刻はUTC時間である。基準SFNがSFN101である場合、SFN101の境界に対応する時刻は、UTC時間とSFNのフレーム長(10ms)との合計である。
【0139】
実装では、
図5の(a)に示されるように、例えば、SFNのフレーム長は10msである。SIBが時間情報のみを含み、かつ、SIウィンドウの終了境界がSFNのフレームトレイラと揃っていない場合、DUは、SFN100のSIウィンドウ1内にSIBを送信してよい。SIBにおける時間は、SIウィンドウ1の終了境界の直後のSFN(SFN100)の境界における時間を示す。つまり、11日の11時10分5秒10ミリ秒20マイクロ秒15ナノ秒は、SFN100の境界に対応する時刻を示す。この実装では、基準SFNはSFN100であり、SIB内の時間情報は、SFN100の境界に対応する時刻を示すことが理解され得る。
【0140】
別の実装では、
図5の(b)に示されるように、SIBが時間情報のみを含み、SIウィンドウの終了境界がSFNのフレームトレイラと揃えられており、DUは、SFN101のSIウィンドウ1においてSIBを送信してよく、SIBにおける時間(11日の11時10分5秒20ミリ秒20マイクロ秒15ナノ秒)は、SIウィンドウ1の終了境界が位置するSFN101の境界における時間を示す。この実装において、基準SFNはSFN101であり、SIBにおける時間情報は、SFN101の境界に対応する時刻を示すことが理解され得る。
【0141】
さらに別の実装では、SIBが時間情報及び基準SFNを含む場合、DUは、SFN100のSIウィンドウにおいてSIBを送信してよい。SIBにおける時間(11日の11時10分5秒10ミリ秒20マイクロ秒15ナノ秒)は、SFN100の境界に対応する時刻を示す。
【0142】
SIBは、時間情報及び基準SFN(例えば、SFN100)を含み、DUはまた、基準SFNの後の任意のSFNにおけるSIBを送信してよいことに留意されたい。例えば、DUは、SFN101のSIウィンドウにおいてSIBを送信してよい。DUがSIBを送信するSFNは、本願の本実施形態において限定されるものではなく、ここでの説明は、単なる例に過ぎない。
【0143】
時間情報に対応するSFNは、SFN0からSFN1023における任意のSFNであってよいことに留意されたい。実際の適用中、特定の時間情報に対応する基準SFNのフレーム番号は、時間情報に基づいて判定されてよい。
【0144】
S404:UEは、DUにより送信されたSIBを受信する。
【0145】
例えば、DUにより送信されたSIBをUEのRRC層が受信する。
【0146】
UEにより受信されるSIBに含まれる時間情報は基準SFNの境界に対応する時刻を示すので、SIBを受信した後に、UEは、SIBに含まれる時間情報に基づいて、基準SFNの境界に対応する時刻を判定してよいことに留意されたい。
【0147】
実装において、SIBが時間情報を含むが、基準SFNを含んでおらず、SIウィンドウの終了境界がSFNのフレームトレイラと揃っていない場合、基準SFNは、SIBを送信するためのSIウィンドウの終了境界の直後にあるSFNである。例えば、
図5の(a)に示されるように、UEがSFN100のSIウィンドウ1においてSIBを受信した場合、基準SFNは、SIBが送信されたSIウィンドウ1の終了境界の直後にあるSFNである。つまり、基準SFNはSFN100である。したがって、SIBにおける時間情報は、SFN100の境界に対応する時刻を示す。
【0148】
別の実装において、SIBが時間情報を含むが、基準SFNを含んでおらず、SIウィンドウの終了境界がSFNのフレームトレイラと揃っている場合、基準SFNは、SIBを送信するためのSIウィンドウの終了境界が位置するSFNである。例えば、
図5の(b)に示されるように、UEがSIウィンドウ1においてSIBを受信した場合、基準SFNは、SIBを送信するためのSIウィンドウ1の終了境界が位置するSFNである。つまり、基準SFNはSFN101である。したがって、SIBにおける時間情報は、SFN101の境界に対応する時刻を示す。
【0149】
さらに別の実装では、SIBが時間情報及び基準SFNを含む場合、SIBにおける時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示す。例えば、SFN100においてSIBを受信した場合、UEは、SIBにある時間情報及びSFN100に基づいて、時間情報がSFN100の境界における時間を示すことを判定してよい。
【0150】
さらに別の実装では、UEがSFN101内のSIBを受信した場合、SIBは、時間情報及び基準SFNを含み、基準SFNは、SFN100であり、UEは、SIBにある時間情報及びSFN100に基づいて、SIB内のSFN100が、UEが受信を実行するSFN101の直後にあり、そのフレーム番号が基準SFN(SFN100)のフレーム番号に等しいシステムフレームであると判定してよい。つまり、SIBにおける時間情報は、UEが受信を実行したSFN101の直後にあるSFN100の境界における時間に対応している。
【0151】
段階S404は、同じセル内の複数のUEがDUによりブロードキャストされたSIBを受信するということであってよいことが理解され得る。
【0152】
S405:UEは、時間情報を処理して、時間基準を取得する。
【0153】
例えば、UEが時間情報を処理して時間基準を取得することは、時間情報内のUTC時間、GPS時間又はローカル時間(local time)情報、及び、時間タイプ情報(timeInfoType)に基づいて、時間基準を判定することを含んでよい。時間情報内の時間は相対時間であり、時間基準は絶対時間である。段階S405は、絶対時間を取得するために、相対時間が開始時点の時間に加算されることとして理解され得る。第1のケースでは、端末は、GPS時間情報を受信し、受信した時間情報及び開始時点(グレゴリオ暦1980年1月6日、00:00:00)に基づいて時間基準を判定することが理解され得る。第2のケースでは、端末は、ローカル時間を受信し、受信した時間情報と、上位層により規定された開始時間とに基づいて、時間基準を判定する。第3のケースでは、端末は、UTC時間情報を受信し、受信した時間、開始時点(グレゴリオ暦1900年1月1日、00:00:00)及びうるう秒情報に基づいてGPS時間情報を算出する。例えば、UEは、RRC層にて時間情報を処理して、時間基準を取得してよい。
【0154】
例えば、時間情報が時間タイプ情報を含まない場合、時間情報における開始時点は、(GPS時間から始まる)グレゴリオ暦1980年1月6日の00:00:00であり、時間は、時間基準が判定される場合の時間情報における時間に追加されるべきである。時間情報における時間タイプ情報は、ローカルクロックに設定され、開始時点の解釈は、規定されておらず、上位層により行われる。つまり、上位層(例えば、アプリケーション層)は、開始時点を規定してよい。
【0155】
時間情報は、不確実性を含んでいる場合、段階S405は、さらに、実装に関連する不確実及び他の不確実性に基づいて、時間基準の不確実性を算出する段階を含むことに留意されたい。
【0156】
オプションで、UEにより受信されるSIBは、複数の時間を含んでよく、各時間は、1つのクロックドメインの識別子情報を含んでよい。
【0157】
オプションで、UEにより受信されるSIBは、複数の時間を含んでよく、各時間は、基準時間に対するオフセットであってよい。例えば、時間は、GPS時間、UTC時間又はローカル時間に対するオフセットであってよい。DUは、GPS時間、UTC時間又はローカル時間に関する情報を端末に送信し、別のローカル時間の時間情報は、GPS時間、UTC時間又はローカル時間に対する差であることが理解され得る。端末は、差及び基準時間に基づいて、クロックドメインの時間基準を算出してよい。
【0158】
どのクロックドメインに基づいて、UEが時間基準を判定するかは、プロトコルにおいて規定されてよい、又は、ネットワークにより構成されてよいことに留意されたい。しかしながら、セル内にあり、かつ、高精度の時間同期を達成する必要がある複数の端末は、同じクロックドメインの時間を用いるべきである。
【0159】
S406:UEは、時間基準を上位層に通知する。
【0160】
例えば、UEが時間基準を上位層に通知することは、UEが、基準SFNの境界における時刻に時間基準を上位層に通知することを含んでよい。時間基準は、基準SFNの境界における時間は、時刻に対応するはずであることが理解され得る。
【0161】
例えば、UEが時間基準を上位層に通知することは、UEが、時間基準をRRCの上の層に通知することであってよく、RRCの上の層は、非アクセス層(Non-access stratum、NAS)層又はアプリケーション層などを含んでよい。
【0162】
例えば、
図5の(a)に示されるように、UEがSFN100のSIウィンドウ1においてSIBを受信した場合、基準SFNは、SIBが送信されたSIウィンドウ1の終了境界の直後にあるSFNである。つまり、基準SFNはSFN100である。この場合、UEは、SFN100の境界における時刻において、時間基準を上位層に通知してよいことが理解され得る。
【0163】
例えば、
図5の(b)に示されるように、UEがSIウィンドウ1においてSIBを受信した場合、基準SFNは、SIBを送信するためのSIウィンドウ1の終了境界が位置するSFNである。つまり、基準SFNはSFN101である。この場合、UEは、SFN101の境界における時刻において、時間基準を上位層に通知してよいことが理解され得る。
【0164】
UEは、代替的に、第1のSFN(基準SFN以外のSFN)の第1の時刻において、第1の時間基準を上位層に通知してよいことに留意されたい。しかしながら、第1の時間基準における時間は、第1のSFNの第1の時刻を示す。例えば、時間基準は、1980年1月6日の11時10分5秒10ミリ秒20マイクロ秒15ナノ秒であり、基準SFNはSFN100であり、時間基準は、SFN100の境界に対応する時刻を示す。UEは、SFN100の境界において、1980年1月6日の11時10分5秒10ミリ秒20マイクロ秒15ナノ秒を上位層に通知し、SFN101の境界において、1980年1月6日の11時10分5秒20ミリ秒20マイクロ秒15ナノ秒を上位層に通知し、又は、SFN101の中間時刻において、1980年1月6日の11時、10分、5秒、15ミリ秒、20マイクロ秒及び15ナノ秒を上位層に通知してよい。UEが時間基準を上位層に通知する具体的な時刻は、本願の本実施形態において限定されるものではない。しかしながら、UEが時間基準を上位層に通知する時刻は、時間基準における時間に対応しているはずである。
【0165】
さらに、時間基準を受信した後に、UEのアプリケーション層は、時間基準に基づいて、UEとネットワーク側との間の時間同期を実施してよく、これにより、UE間の時間同期を間接的に実現する。UEは、時間同期シグナリングを用いることにより、判定された時間基準を別のデバイスに送信してよいことが理解され得る。
【0166】
本願の本実施形態は、時間同期方法を提供する。DUは、時間情報を取得する。DUは、システム情報ブロックSIBを生成する。DUは、SIBを端末UEに送信する。UEは、DUにより送信されたSIBを受信する。UEは、時間情報を処理して、時間基準を取得する。UEは、時間基準を上位層に通知する。本実施形態において、DUは、時間情報を含むSIBを生成し、SIBをセル内の全てのUEに送信することで、UEは、SIB内の時間情報に基づいて、時間情報に対応する基準SFNの境界における時刻を判定できる。したがって、CU-DU分離アーキテクチャにおいて、セル内の端末間の時間同期が実施される。
【0167】
本願の実施形態は、さらに、時間同期方法を提供する。
図6に示されるように、方法は、段階S601からS605を含む。
【0168】
S601:DUは、時間情報を判定する。
【0169】
段階S601におけるDUにより時間情報を取得する実装は、段階S401における実装と同じであることに留意されたい。詳細については、段階S401における説明を参照されたい。ここでは、改めて詳細を説明することはしない。
【0170】
S602:DUは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをCUに送信する。
【0171】
例えば、時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻を示す。
【0172】
実装では、DUが時間情報及び基準SFNをCUに送信することは、DUがシステム情報ブロックSIBを生成することを含んでよく、SIBは、時間情報及び基準SFNを含んでよい。DUは、SIBをCUに送信する。例えば、DUは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをSIBに追加し、次に、SIBをCUに送信してよい。
【0173】
別の実装では、DUが時間情報及び基準SFNをCUに送信することは、DUが、時間情報のみをSIBに追加し、SIB内の時間情報及び基準SFNをCUに送信することを含んでよい。この実装の例では、時間情報及び基準SFNは、1つの情報要素(information element)に配置され、文字列としてCUに送信されてよい、又は、時間情報及び基準SFNは、2つの情報要素に別個に配置され、CUに送信されてよい。別の例では、時間情報及び基準SFNは、代替的に、1つのメッセージにおいて送信されてよい、又は、2つのメッセージにおいて別個に送信されてよい。時間情報及び基準SFNを送信する具体的な方式は、本願の本実施形態に限定されるものではなく、ここでの説明は単なる例に過ぎないことに留意されたい。
【0174】
例えば、SIBはSIB9、SIB16又は別の新たに追加されたSIBであってよい。新たに追加されたSIBは、上述の実施形態において説明されており、ここでは、改めて詳細を説明することはしない。
【0175】
段階S602の前に、方法は、さらに、CUが要求メッセージをDUに送信する段階を含んでよく、要求メッセージは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNを要求するために用いられることが理解され得る。CUから要求メッセージを受信した後に、DUは、時間情報及び基準SFNをCUに送信する。
【0176】
オプションで、CUは、SFNのフレームヘッダ境界又はフレームトレイラ境界に対応する時間情報を報告するよう、DUを構成してよい。例えば、CUは、要求メッセージ内にSFN番号を含める。要求メッセージを受信した後に、DUは、SFN番号の境界に対応する時間情報をCUに送信する。
【0177】
オプションで、CUは、クロックドメインを構成してよく、クロックドメインの時間情報は、DUにより報告される。例えば、CUは、要求メッセージ内にクロックドメインの識別子情報を含める。要求メッセージを受信した後に、DUは、クロックドメインの識別子に対応する時間情報をCUに送信する。
【0178】
DUが複数のクロックドメインの時間情報を有し、かつ、端末により要求されたクロックドメインの数がDUに対して維持されるクロックドメインの数より少ない又はこれに等しい場合、DUは、端末により要求されるクロックドメインの時間情報をCUに通知してよい。
【0179】
オプションで、CUは、代替的に、端末により要求された時間情報を報告するようにDUを構成又は要求してよい。
【0180】
勿論、CUは、端末により要求されるクロックドメインの時間情報を報告するように、DUを構成してよい。つまり、上述の方法が組み合わせて用いられてよい。
【0181】
例えば、段階S602では、DUは、さらに、時間情報及び時間情報に対応するSFNをCUに周期的に報告してよい。報告の周期性は、CUにより示されてよい、又は、ローカルに構成されてよい。これは、本願の本実施形態において限定されるものではない。
【0182】
例えば、DUは、DUとCUとの間のF1インタフェースを通じて、時間情報及び時間情報に対応するSFNをCUに送信してよい。
【0183】
S603:CUは、時間情報及び基準SFNを受信する。
【0184】
CUは、DUにより送信された時間情報及び基準SFNを受信することにより、基準SFNの境界に対応する時刻を判定してよいことが理解され得る。したがって、本実施形態において、CUは、DUのように、SFN番号を維持する必要はない。
【0185】
S604:CUは、時間情報及び基準SFNをUEに送信する。
【0186】
例えば、CUが時間情報及び時間情報に対応するSFNをUEに送信することは、CUが、専用シグナリングを用いることにより、時間情報及び時間情報に対応するSFNをUEに送信することを含む。例えば、CUは、DUにより送信された時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをカプセル化し、RRCシグナリングを用いることにより、時間情報及び基準SFNをUEに送信してよい。
【0187】
オプションで、専用シグナリングは、時間情報に対応するクロックドメインの識別子情報を示してよい。
【0188】
時間情報及び基準SFNをUEに送信する場合、CUは、時間情報及び基準SFNを含む専用シグナリングをDUに送信してよく、次に、DUは、専用シグナリングをUEに転送することが理解され得る。
【0189】
段階S604において、CUが、ユニキャスト方式でRRCシグナリングをUEに送信する場合、UEはセル内のUEであることに留意されたい。
【0190】
S605:UEは、時間情報及び基準SFNを受信する。
【0191】
例えば、UEは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNを受信し、時間情報に基づいて、SFNの境界に対応する時刻を判定してよい。例えば、UEにより受信された時間情報は、11時10分5秒10ミリ秒20マイクロ秒15ナノ秒であり、基準SFNはSFN100であり、時間情報は、SFN100の境界に対応する時刻を示す。
【0192】
UEは、基準SFN以外のフレーム(例えば、SFN101)において、CUにより送信された時間情報及び基準SFN(SFN100)を受信し、UEは、時間情報及びSFN100に基づいて、SFN100が、UEが受信を実行し、かつ、そのフレーム番号が基準SFNのフレーム番号(SFN100)に等しいSFN101の直後にあるシステムフレームであると判定してよいことに留意されたい。つまり、時間情報は、UEが受信を実行したSFN101の直後にあるSFN100の境界における時間に対応する。
【0193】
S606:UEは、時間情報を処理して、時間基準を取得する。
【0194】
S607:UEは、時間基準を上位層に通知する。
【0195】
段階S606及びS607の具体的な実装は、段階S405及びS406の実装と同じであることに留意されたい。詳細については、段階S405及びS406の説明を参照されたい。ここでは、改めて詳細を説明することはしない。
【0196】
UEのSFNフレームは、ネットワーク側のSFNフレームと揃っているのでUEは、時間情報に基づいて、基準SFNの境界に対応する時刻を判定し、時間情報を絶対時間に変換し、時間基準を上位層に通知して、端末とネットワークデバイスとの間で時間同期を実施してよいことが理解され得る。このように、UE間の時間同期が間接的に実現される。
【0197】
本願の本実施形態は、時間同期方法を提供する。DUは時間情報を取得する。DUは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをCUに送信する。CUは、時間情報及び基準SFNを受信する。CUは、時間情報及び基準SFNをUEに送信する。UEは、時間情報及び基準SFNを受信する。UEは、時間情報を処理して、時間基準を取得する。UEは、時間基準を上位層に通知する。本実施形態において、DUは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをCUに送信する。対応関係を受信した後に、CUは、専用シグナリングを用いることにより、時間情報とSFNとの間の対応関係をUEに送信してよく、その結果、CU-DU分離アーキテクチャにおいて、セル内の端末間の時間同期が実施される。
【0198】
本願の実施形態は、さらに別の時間同期方法を提供する。
図7に示されるように、方法は、段階S701からS707を含む。
【0199】
S701:CUは、時間情報を判定する。
【0200】
段階S701においてCUにより時間情報を取得する実装は、段階S401においてDUにより時間情報を取得する実装と同じであることに留意されたい。詳細については、段階S401における説明を参照されたい。ここでは、改めて詳細を説明することはしない。
【0201】
この段階はオプションである。
【0202】
S702:CUは、時間情報に基づいてDUとの時間同期を実行する。
【0203】
例えば、CUは、クロックソースから取得した時間情報に基づいてDUとの時間同期を実行して、CUとDUとの間の時間同期を実施してよい。CUとDUとの間で時間同期を実行するための具体的な方法は、本願の本実施形態に限定されるものではなく、CUとDUとの間の時間同期は、TS38.331における2つノードを同期させるための方法に従って実装されてよい。
【0204】
S703:DUは、システム情報ブロックSIBを生成する。
【0205】
S704:DUは、SIBを端末UEに送信する。
【0206】
S705:UEは、DUにより送信されたSIBを受信する。
【0207】
S706:UEは、時間情報を処理して、時間基準を取得する。
【0208】
S707:UEは、時間基準を上位層に通知する。
【0209】
段階S703からS707の具体的な実装は、段階S402からS406のものと同じである。詳細については、段階S402からS406の説明を参照されたい。ここでは、改めて詳細を説明することはしない。上述の実施形態とは異なり、本願の本実施形態では、CUは、時間情報を取得し、DUとの時間同期を実行することで、DUにより維持されるSFNは、時間情報に対応し得ることに留意されたい。次に、DUは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをUEに送信することで、UEは、時間情報に基づいて、時間情報に対応する基準SFNの境界に対応する時刻を判定し、これにより、時間同期を実施する。
【0210】
本願の本実施形態は、時間同期方法を提供する。CUは、時間情報を取得する。CUは、時間情報に基づいてDUとの時間同期を実行する。DUは、システム情報ブロックSIBを生成する。DUは、SIBを端末UEに送信する。UEは、DUにより送信されたSIBを受信する。UEは、時間情報を処理して、時間基準を取得する。UEは、時間基準を上位層に通知する。本実施形態では、DUは、時間情報を取得し、DUとの時間同期を実行しており、その結果、DUにより維持されるSFNは、時間情報を用いて同期される。次に、DUは、時間情報を含むSIBを生成し、当該SIBをセル内の全てのUEに送信しており、その結果、UEは、SIB内の時間情報に基づいて、時間情報に対応する基準SFNの境界における時刻を判定できる。したがって、CU-DU分離アーキテクチャにおいて、セル内の端末間の時間同期が実装される。
【0211】
本願の実施形態は、さらに別の時間同期方法を提供する。
図8に示されるように、方法は、段階S801からS808を含む。
【0212】
S801:CUは、時間情報を判定する。
【0213】
段階S801においてCUにより時間情報を取得する実装は、段階S401においてDUにより時間情報を取得する実装と同じであることに留意されたい。詳細については、段階S401における説明を参照されたい。ここでは、改めて詳細を説明することはしない。
【0214】
S802:CUは、時間情報に基づいてDUとの時間同期を実行する。
【0215】
段階S802において、時間情報に基づいたCUによるDUとの時間同期の実施又は実行は、段階S702の実施と同じであることに留意されたい。詳細については、段階S702における説明を参照されたい。ここでは、改めて詳細を説明することはしない。
【0216】
S803:DUは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをCUに送信する。
【0217】
オプションで、CUから要求を受信した、又は、構成を報告した後に、DUは、段階S803を実行してよい。
【0218】
S804:CUは、時間情報及び基準SFNを受信する。
【0219】
時間情報と基準SFNとの間の関連性は上述の実施形態におけるものと同じであり、ここでは、改めて詳細を説明することはしない。
【0220】
S805:CUは、時間情報及び基準SFNをUEに送信する。
【0221】
段階S801からS804において、CUは、DUとの時間同期を実行し、DUにより送信された時間情報及び基準SFNを受信することで、CU及びDUは、SFN同期を維持できることが理解され得る。したがって、段階S805において、CUによりUEに送信される時間情報及び基準SFNは、段階S801からS804における時間情報及び基準SFNとは異なっていてよい。つまり、段階S805において、UEに送信される時間情報及び基準SFNは、クロックソースから新たな時間情報を取得した後に、CUが、CUにより自律的に維持されるSFN番号に基づいて、新たな時間情報に対応する新たな基準SFNをUEに送信してよい。
【0222】
S806:UEは、時間情報及び時間情報に対応するSFNを受信する。
【0223】
S807:UEは、時間情報を処理して、時間基準を取得する。
【0224】
S808:UEは、時間基準を上位層に通知する。
【0225】
段階S803からS808の具体的な実装は、段階S602からS607の実装と同じである。詳細については、段階S602からS607の説明を参照されたい。ここでは、改めて詳細を説明することはしない。第2の実施形態とは異なり、本願の本実施形態では、CUが時間情報を取得することに留意されたい。CUはSFNを維持していないので、DUにより送信された時間情報及び基準SFNに基づいて、CUがDUとのSFN番号の同期を維持してよく、専用シグナリングをUEに自律的に送信して、基準SFNの境界に対応する時刻をUEに通知する。つまり、本実施形態では、DUとCUとの間で、時間同期が実行された後に、DUは、時間情報及び基準SFNをCUに送信することで、CU及びDUは、SFN同期を維持する。
【0226】
本願の本実施形態は、時間同期方法を提供する。CUは時間情報を取得する。CUは、時間情報に基づいてDUとの時間同期を実行する。DUは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをCUに送信する。CUは、時間情報及び基準SFNを受信する。CUは、時間情報及び基準SFNをUEに送信する。UEは、時間情報及び基準SFNを受信する。UEは、時間情報を処理して、時間基準を取得する。UEは、時間基準を上位層に通知する。本実施形態において、CUとDUとの間で、時間同期が実行され、CUがDUにより送信された時間情報及び基準SFNを受信することで、CU及びDUは、SFN同期を維持し、自律的に維持されるSFNに基づいて専用シグナリングを用いることにより、時間情報及び基準SFNをUEに送信できる。このように、CU-DU分離アーキテクチャにおいて、CU及びDUは、SFN同期を維持して、セル内の端末間の時間同期を実施できる。
【0227】
本願の実施形態は、さらに別の時間同期方法を提供する。
図9に示されるように、方法は、CUの時間がDUの時間と同期され、かつ、CUにより維持されるSFNがDUにより維持されるSFNと同期される場合に実行される。方法は、段階S901からS908を含む。
【0228】
S901:CUは、時間情報を判定する。
【0229】
段階S901においてCUにより時間情報を取得する実装は、段階S401においてDUにより時間情報を取得する実装と同じであることに留意されたい。詳細については、段階S401における説明を参照されたい。ここでは、改めて詳細を説明することはしない。
【0230】
S902:CUはSIBを生成する。
【0231】
SIBは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNを含み、時間情報は、基準SFNの境界に対応する時刻である。
【0232】
例えば、SIBのタイプは、SIB16、SIB9又はSIBXであってよい。SIBXは、新たに追加されたSIBである。新たに追加されたSIBは、上述の実施形態において説明されており、ここでは、改めて詳細を説明することはしない。本願の本実施形態において、CUにより生成される具体的なSIBは限定されるものではなく、ここでの説明は、単なる例に過ぎない。既存のSIBと比較して、SIBでは、時間情報と基準SFNとが既存のSIBに追加されることが理解され得る。
【0233】
S903:CUは、SIBをDUに送信する。
【0234】
例えば、CUは、生成したSIBを、CUとDUとの間のF1インタフェースを通じてDUに送信してよい。
【0235】
本実施形態において、CUは、時間情報と基準SFNとの間の対応関係を取得する際にDUを補助すべく、SFNを自律的に維持し、時間情報及び基準SFNをDUに送信することに留意されたい。
【0236】
オプションで、DUからの要求を受信する、又は、構成を報告した後に、CUは、段階S903を実行してよい。
【0237】
S904:DUはSIBを受信する。
【0238】
S905:DUはSIBをUEに送信する。
【0239】
S906:UEは、DUにより送信されるSIBを受信する。
【0240】
S907:UEは、時間情報を処理して、時間基準を取得する。
【0241】
S908:UEは、時間基準を上位層に通知する。
【0242】
段階S905からS907の具体的な実装は、段階S403からS406の実装と同じである。詳細については、段階S403からS406の説明を参照されたい。ここでは、改めて詳細を説明することはしない。
【0243】
本実施形態では、CUの時間がDUの時間と同期され、かつ、CUのSFNがDUのSFNと同期される場合、CUは、SFNを自律的に維持し、時間情報及び基準SFNを取得する際にDUを補助することが理解され得る。CUとDUとの間の時間及びSFN同期は、段階S801からS804を実行することにより実施されてよいことが理解され得る。
【0244】
本願の本実施形態は、時間同期方法を提供する。CUは時間情報を取得する。CUはSIBを生成する。CUはSIBをDUに送信する。DUはSIBを受信する。DUはSIBをUEに送信する。UEは、DUにより送信されたSIBを受信する。UEは、時間情報を処理して、時間基準を取得する。UEは、時間基準を上位層に通知する。本実施形態において、CUは、SFNを自律的に維持し、時間情報と基準SFNとの間の対応関係を取得する際にDUを補助する。次に、DUは、ブロードキャストメッセージを用いることにより、対応関係をUEに送信することで、CU-DU分離アーキテクチャにおいて、セル内の端末間の時間同期を実施できる。
【0245】
本願の実施形態は、さらに別の時間同期方法を提供する。
図10に示されるように、方法は、CUの時間がDUの時間と同期され、かつ、CUにより維持されるSFNが、DUにより維持されるSFNと同期される場合に実行される。方法は、段階S1001からS1008を含む。
【0246】
S1001:CUは、時間情報を判定する。
【0247】
段階S1001においてCUにより時間情報を取得する実装は、段階S401においてDUにより時間情報を取得する実装と同じであることに留意されたい。詳細については、段階S401における説明を参照されたい。ここでは、改めて詳細を説明することはしない。
【0248】
S1002:CUは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをDUに送信する。
【0249】
本実施形態において、CUの時間がDUの時間と同期され、CUのSFNがDUのSFNと同期される場合、CUは、SFN番号を自律的に維持することが理解され得る。したがって、CUは、時間基準を取得する際にDUを補助すべく、時間情報及び基準SFNをDUに送信する。
【0250】
オプションで、CUは、DUから要求を受信した、又は、構成を報告した後に、段階S1002を実行してよい。
【0251】
段階S1001が実行される前に、本実施形態では、CUとDUとの間の時間及びSFN同期は、段階S801からS804を実行することにより実施されてよいことに留意されたい。
【0252】
例えば、CUは、1つの情報要素(information element)に時間情報及び基準SFNを配置して、文字列として、情報要素をCUに送信してよい。あるいは、CUは、時間情報及び基準SFNを2つの情報要素に別個に配置し、情報要素をDUに送信してよい。時間情報及び基準SFNを送信する具体的な方式は、本願の本実施形態に限定されるものではなく、ここでの説明は、単なる例に過ぎない。
【0253】
S1003:DUは、時間情報及び基準SFNを受信する。
【0254】
S1004:DUはSIBを生成する。
【0255】
S1005:DUは、SIBを端末UEに送信する。
【0256】
S1006:UEは、DUにより送信されたSIBを受信する。
【0257】
S1007:UEは、時間情報を処理して、時間基準を取得する。
【0258】
S1008:UEは、時間基準を上位層に通知する。
【0259】
段階S1004からS1008の具体的な実装は、段階S402からS406の実装と同じである。詳細については、段階S402からS406の説明を参照されたい。ここでは、改めて詳細を説明することはしない。
【0260】
本願の本実施形態は、時間同期方法を提供する。CUは時間情報を取得する。CUは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをDUに送信する。DUは、時間情報及び基準SFNを受信する。DUは、SIBを用いることにより、時間情報及び基準SFNをUEに送信する。UEは、時間情報を処理して、時間基準を取得する。UEは、時間基準を上位層に通知する。本実施形態では、CUの時間及びSFNが、DUの時間及びSFNと同期される場合、CUは、時間情報及び基準SFNを取得する際にDUを補助すべく、時間情報及び時間情報に対応するSFNをDUに送信し、これにより、端末間の時間同期を実施する。
【0261】
本願の実施形態は、さらに別の時間同期方法を提供する。
図11に示されるように、方法は、CUの時間がDUの時間と同期され、かつ、CUにより維持されるSFNがDUにより維持されるSFNと同期される場合に実行される。方法は、段階S1101からS1105を含む。
【0262】
S1101:CUは、時間情報を判定する。
【0263】
S1102:CUは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをUEに送信する。
【0264】
実施形態2とは異なり、本実施形態では、CUは、SFNを自律的に維持し、クロックソースから時間情報を取得した後に、CUは、自律的に維持されるSFN番号に基づいて、時間情報に対応する基準SFNをUEに送信することに留意されたい。
【0265】
S1103:UEは、時間情報及び基準SFNを受信する。
【0266】
S1104:UEは、時間情報を処理して、時間基準を取得する。
【0267】
S1105:UEは、時間基準を上位層に通知する。
【0268】
段階S1103からS1105の具体的な実装は、段階S605からS607の実装と同じであることに留意されたい。詳細については、段階S605からS607の説明を参照されたい。ここでは、改めて詳細を説明することはしない。
【0269】
本願の本実施形態は、時間同期方法を提供する。CUは時間情報を取得する。CUは、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをUEに送信する。UEは、時間情報及び基準SFNを受信する。UEは、時間情報を処理して、時間基準を取得する。UEは、時間基準を上位層に通知する。本実施形態において、CUの時間及びSFNがDUの時間及びSFNと同期される場合、時間情報を取得した後に、CUは、CUにより自律的に維持されるSFNを用いることにより、時間情報及び時間情報に対応する基準SFNをUEに送信することで、CU-DU分離アーキテクチャにおいて、セル内の端末間の時間同期を実施する。
【0270】
本願の実施形態は、さらに別の時間同期方法をさらに提供する。
図12に示されるように、方法は、段階S1201からS1206を含む。
【0271】
S1201:第1基地局は、第1セルの第1の時間情報を判定する。
【0272】
第1セルは、第1基地局によりサービスを提供する任意のセルである。第1の時間情報の時間単位は、ミリ秒、マイクロ秒、フェムト秒、ナノ秒、又は、大きさのより小さいオーダの別の時間単位であってよい。時間情報の時間単位の具体的な精度レベルは、本願の本実施形態に限定されるものではなく、ここでの説明は、単なる例に過ぎない。時間単位については、上述の実施形態における説明を参照されたい。ここでは、改めて詳細を説明することはしない。
【0273】
第1基地局が第1セルの第1の時間情報を判定することは、第1基地局のDU又はCUが第1の時間情報を判定することであってよいことが理解され得る。
【0274】
S1202:第1基地局は、第1の時間情報及び第1の時間情報に対応する第1の基準SFNを第2基地局に送信する。
【0275】
例えば、第1の時間情報は、第1の基準SFNの境界に対応する時刻であり、第1基地局は、第1セルの第1の時間情報及び第1の基準SFNを第2基地局に送信する。
【0276】
S1203:第2基地局は、第1の時間情報及び第1の基準SFNを受信する。
【0277】
S1204:第2基地局は、第1の時間情報及び第1の基準SFNに基づいて、第2セルの第2の時間情報及び第2の基準SFNを判定する。
【0278】
第2の時間情報は、第2の基準SFNの境界に対応する時刻である。第2セルは、第2基地局によりサービスを提供される任意のセルである。
【0279】
例えば、段階S1204は、第2基地局が第1セルと第2セルとの間のSFN偏差及びフレーム内偏差を判定する段階を含んでよい。第2基地局は、SFN偏差、フレーム内偏差、第1の時間情報及び第1の基準SFNに基づいて、第2の時間情報及び第2SFNを判定する。SFN偏差及びフレーム内偏差は、端末を介して第2基地局に報告されてよい。あるいは、SFN偏差及びフレーム内偏差は、端末を介して第1基地局に報告され、次に、第1基地局により第2基地局に送信されてよい。あるいは、第2基地局は、第1基地局のダウンリンク情報を自動的に検出して、SFN偏差及びフレーム内偏差を判定する。第2基地局によりSFN偏差及びフレーム内偏差を判定する具体的な方式は、本願の本実施形態において限定されるものではない。
【0280】
例えば、
図13に示されるように、第1セルの時間情報は10時であり、10時は、SFN100のフレームトレイラ境界に対応する時刻であり、第1セルのSFNはSFN100であり、第2セルのSFNはSFN103であり、2つのセルのフレーム内偏差は5ミリ秒である。この場合、第2セルの時間情報(10時5ミリ秒)は、SFN103のフレームトレイラ境界に対応する時刻であると判定されてよい。したがって、第2の時間情報は、10時5ミリ秒であってよく、第2の基準SFNはSFN103であってよい。第2の時間情報は、代替的に、10時15ミリ秒であってよいことに留意されたい。この場合、第2の基準SFNはSFN104であり、10時15ミリ秒は、SFN104のフレームトレイラ境界に対応する時刻である。あるいは、第1の時間情報は、9時59秒55ミリ秒であってよい。この場合、第2の基準SFNはSFN102であり、9時59秒55ミリ秒は、SFN102のフレームトレイラ境界に対応する時刻である。これは、本願の本実施形態において限定されるものではない。第2の時間情報は、第2の基準SFNの境界に対応する時刻とすべきであることに留意されたい。ここでは、SFNの境界がSFNのフレームトレイラ境界である例のみが説明のために用いられている。
【0281】
S1205:第2基地局は、第2の時間情報及び第2の基準SFNを端末UEに送信する。
【0282】
例えば、第2の時間情報及び第2の基準SFNをUEに送信する場合、第2基地局は、ブロードキャスト又はユニキャスト方式で、第2の時間情報及び第2の基準SFNをUEに送信してよい。詳細については、上述の実施形態を参照されたい。ここでは、改めて詳細を説明することはしない。
【0283】
S1206:UEは、第2の時間情報及び第2の基準SFNを受信する。
【0284】
さらに、第2の時間情報及び第2の基準SFNを受信した後に、UEは、第2の時間と第2の基準SFNとの間の対応関係に基づいて、UEとネットワーク側との間の時間同期を実施してよく、これにより、第2セル内の端末間の時間同期を実施する。
【0285】
各基地局によりクロックソースから時間情報を取得するコストが比較的高いので、本実施形態では、クロックソースから別の基地局により取得された基準SFNと時間情報との間の対応関係を用いることにより、基地局のセルの時間情報と基準SFNとの間の対応関係を判定することで、基地局のセル内の端末間の時間同期を実施できることが理解され得る。
【0286】
本願の本実施形態は、時間同期方法を提供する。第1基地局は、第1セルの第1の時間情報を取得する。第2基地局は、第1の時間情報及び第1の基準SFNを受信する。第2基地局は、第1の時間情報及び第1の基準SFNに基づいて、第2セルの第2の時間情報及び第2の基準SFNを判定する。第2基地局は、第2の時間情報及び第2の基準SFNを端末UEに送信する。UEは、第2の時間情報及び第2の基準SFNを受信し、これにより、UE間の時間同期を実施する。本実施形態において、別の基地局は、時間情報と基準SFNとの間の対応関係を判定する際に基地局を補助し、その結果、時間同期がされている間に、基地局によりクロックソースから時間情報を取得するコストを減らすことができる。
【0287】
上記では、主に、方法の段階の観点から、本願の実施形態において提供される解決手段を説明している。上述の機能を実装するために、コンピュータは、当該機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者であれば、本明細書で開示される実施形態で説明される例のモジュール及びアルゴリズムステップを組み合わせて、本願が、ハードウェア及びコンピュータソフトウェアの組み合わせにより実装され得ることが容易に認識されるはずである。当業者であれば、異なる方法を用いて、特定のアプリケーションごとの説明される機能を実装してよいが、当該実装が本願の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
【0288】
本願の実施形態において、CU及びDUは、上述の方法の例に基づいて、複数の機能モジュールに分割されてよい。例えば、対応する機能に基づいた分割を通じて、各機能モジュールが取得されてよい、又は、2つ又はそれより多くの機能が1つの処理モジュールに統合されてよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形式で実装されてよい、又は、ソフトウェア機能モジュールの形式で実装されてよい。本願の実施形態におけるモジュール分割は、例であり、単なる論理的な機能分割に過ぎないことに留意されたい。実際の実装の間、別の分割方式が用いられてよい。
【0289】
各対応する機能に基づいた分割を通じて、各機能モジュールが取得される場合、
図14は、上述の実施形態における時間同期装置の可能な概略構造図である。時間同期装置1400は、プロセッサ1401、送信器1402及び受信器1403を含む。プロセッサ1401は、
図4におけるS401及びS402、
図6におけるS601、
図7におけるS703又は
図10におけるS1004を実行する際に、時間同期装置1400をサポートするように構成されてよい。送信器1402は、
図4におけるS403、
図6におけるS602、
図7におけるS704、
図8におけるS803、
図9におけるS905又は
図10におけるS1005を実行する際に、時間同期装置1400をサポートするように構成されてよい。受信器1403は、
図9におけるS904又は
図10におけるS1003を実行する際に、時間同期装置1400をサポートするように構成される。上述した方法の実施形態における段階についての全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてよく、ここでは、改めて詳細を説明することはしない。時間同期装置1400は、上述の実施形態におけるDUデバイスであってよいことが理解され得る。
【0290】
各対応する機能に基づいた分割を通じて、各機能モジュールが取得される場合、
図15は、上述の実施形態における時間同期装置の可能な概略構造図である。時間同期装置1500は、受信器1501、送信器1502及びプロセッサ1503を含む。受信器1501は、
図6におけるS603又は
図8におけるS804を実行する際に、時間同期装置1500をサポートするように構成されてよい。送信器1502は、
図6におけるS604、
図8におけるS805、
図9におけるS903、
図10におけるS1102又は
図11におけるS1102を実行する際に、時間同期装置1500をサポートするように構成されてよい。プロセッサ1503は、
図7におけるS701及びS702、
図8におけるS801及びS802、
図9におけるS901及びS902、
図10におけるS1001又は
図11におけるS1101を実行する際に、時間同期装置1500をサポートするように構成されてよい。上述した方法の実施形態における段階についての全て関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてよく、ここでは、改めて詳細を説明することはしない。時間同期装置1500は、上述の実施形態におけるCUデバイスであってよいことが理解され得る。
【0291】
各対応する機能に基づいた分割を通じて、各機能モジュールが取得される場合、
図16は、上述の実施形態における端末UEの可能な概略構造図である。UE1600は、受信器1601、プロセッサ1602及び送信器1603を含む。受信器1601は、
図4におけるS404、
図6におけるS605、
図7におけるS705、
図8におけるS806、
図9におけるS906、
図10におけるS1006、又は、
図11におけるS1103を実行する際に、UE1600をサポートするように構成されてよい。プロセッサ1602は、
図4におけるS405、
図6におけるS606、
図7におけるS706、
図8におけるS807、
図9におけるS907、
図10におけるS1007、又は、
図11におけるS1104を実行する際に、UE1600をサポートするように構成されてよい。送信器1603は、
図4におけるS406、
図6におけるS607、
図7におけるS707、
図8におけるS808、
図9におけるS908、
図10におけるS1008又は
図11におけるS1105を実行する際に、UE1600をサポートするように構成されてよい。上述した方法の実施形態における段階についての全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてよく、ここでは、改めて詳細を説明することはしない。
【0292】
統合されたユニットが用いられる場合、
図17は、上述の実施形態における時間同期装置1700の可能な概略構造図の模式図である。時間同期装置1700は、プロセッサ1701及びトランシーバ1702を含む。プロセッサ1701は、時間同期装置1700の動作を制御及び管理するように構成される。例えば、プロセッサ1701は、
図4におけるS401及びS402、
図6におけるS601、
図7におけるS701からS703、
図8におけるS801及びS802、
図9におけるS901及びS902、
図10におけるS1001及びS1004、
図11におけるS1101、
図12におけるS1201及びS1204、及び/又は、本明細書で説明される技術の別の処理を実行する際に、時間同期装置1700をサポートするように構成される。トランシーバ1702は、
図4におけるS403、
図6におけるS602からS604、
図7におけるS704、
図8におけるS803からS805、
図9におけるS903からS905、
図10におけるS1002、S1003及びS1005、
図11におけるS1102又は
図12におけるS1202及びS1203を実行するように構成される。オプションで、時間同期装置1700は、さらに、メモリ1703を含んでよい。メモリ1703は、時間同期装置1700により実行される任意の蒸気の時間同期方法に対応しているプログラムコード及びデータを格納するように構成される。メモリ1703は、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、スタティック情報及び命令を格納することができる別のタイプのスタティックストレージデバイス、又は、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)などであってよい。
【0293】
本願で開示された内容に関連して説明された方法又はアルゴリズムステップは、ハードウェアにより実施されてよい、又は、ソフトウェア命令を実行するプロセッサにより実施されてよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールを含んでよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(Erasable Programmable ROM、EPROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、又は、当該技術分野において周知の任意の他の形式の記憶媒体に格納されてよい。例えば、記憶媒体は、プロセッサに連結されることで、プロセッサは、記憶媒体から情報を読み出し、情報を記憶媒体に書き込むことができる。勿論、記憶媒体は、代替的に、プロセッサのコンポーネントであってよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに位置してよい。さらに、ASICは、コアネットワークインタフェースデバイス内に位置してよい。勿論、プロセッサ及び記憶媒体は、代替的に、コアネットワークインタフェースデバイス内の別個のコンポーネントとして存在してよい。
【0294】
当業者であれば、上記の1つ又は複数の例において、本願において説明される機能が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの任意の組み合わせにより実装されてよいことが認識されるはずである。機能がソフトウェアにより実装される場合、上述の機能は、コンピュータ可読媒体に格納され、又は、コンピュータ可読媒体内の1つ又は複数の命令又はコードとして伝送されてよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み、通信媒体は、ある場所から別の場所へコンピュータプログラムの伝送を促進する任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータ又は専用コンピュータにアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。
【0295】
本願の目的、技術的解決手段及び有利な効果については、上述の具体的な実装においてさらに詳細に説明されている。上述の説明は、本願の具体的な実装に過ぎず、本願の保護範囲を限定する意図ではないことを理解されたい。本願の技術的解決手段に基づいて行われる任意の修正、同等の置換又は改良が本願の保護範囲に含まれるものとする。