2026年 特許公開件数ランキング 1608位 14件(※)
2026年 特許取得件数ランキング 1076位 14件(※)
2026年 特許公開件数ランキング 9395位 1件(※)
2026年 特許取得件数ランキング 7427位 1件(※)
公報発行日 2023年10月11
公報URL https://ipforce.jp/patent-jp-P_B1-7359366 ログイン済みの方はこのURLへ
[この特許公報を共有したい場合]あなたがログインしてこの特許公報を表示すれば、他の人はログインしなくてもこのURLで見ることができるようになります。
※ 共同出願を含む
知財ポータルサイト IP Force にログインすれば、この公報の全文を閲覧できます。 ログインはこちら ログイン・ユーザー登録
S-IIは、真核生物において、高度に保存された転写忠実度の維持に関わるタンパク質であり、酵母においては酸化ストレス耐性に寄与する。病原性真菌である、例えばC. neoformansは、宿主内での環境ストレスに適応して感染を成立させる。
本発明において、真菌のストレス耐性や真菌の感染能に関して、S-IIが重要な役割を演じていることが見出された。
実施例に示したように、C. neoformansのS-II遺伝子欠損株は、6-アザウラシル感受性、及び、酸化ストレス感受性を示した。また、C. neoformansのS-II遺伝子欠損株は、カイコ及びマウス殺傷能が低下していた。
以上の結果は、転写伸長因子S-IIが、真菌の宿主への感染に必要な因子であることを示唆しており、S-IIは抗真菌剤の標的となり得ることを示唆している。
これまで、S-IIが、例えばC. neoformansなる真菌の病原性に関わるかは不明であったが、本発明によって、初めて、真菌のS-IIが、抗真菌剤の新たな標的となることが見出された。
動物体内において、真菌は宿主の免疫系からの酸化ストレスによる攻撃を受けるが、その際、S-IIは、該真菌の正常な生存に必要であると考えられる。真菌のS-II阻害株は、宿主に対する該真菌の病原性を低下させているはずである。
従って、本発明によって見出された「標的としては新規なS-II」は、抗真菌剤の標的として優れている。
本発明によって、C. neoformansのS-II遺伝子欠損株は、カイコ及びマウスに対する感染能が実際に低下していることが明らかになり、従って、S-IIが病原体の感染機構に関わる転写因子であることが明らかとなった。
S-IIは、真菌において、例えば、酸化ストレス、高温等と言った様々な宿主環境に適応するために必要な転写伸長因子として働くと考えられることから、S-IIを標的とした抗真菌剤の開発は、抗真菌剤のカテゴリーの中でも、殺菌及び静菌作用のない抗感染症剤(anti-infectious drug)として有用である。
本発明によれば、のような性質を有するS-IIを標的としているので、新たなカテゴリーの抗真菌剤をスクリーニングすることができる。
すなわち、真菌の増殖を実質的に阻害しない若しくは真菌を殺菌しないが、該真菌による病原性の発現を抑制する病原性発現抑制剤、又は、真菌の増殖を実質的に阻害しない若しくは真菌を殺菌しないが、該真菌に感染することを阻害する抗真菌感染剤と言う、新たな抗真菌剤をスクリーニングすることができる。
そのため、本発明の抗真菌剤のスクリーニング方法によって得られた抗真菌剤は、標的が新規であるため、薬剤耐性菌に対して有効であると共に、病原性発現抑制剤としても、日和見感染症予防治療剤としても有用である。
本発明によれば、S-IIを標的として、標的が従来のものとは異なる新たな抗真菌剤をスクリーニングすることができる。本発明を使用して得られた抗真菌剤は、新規な抗真菌剤のはずである。
知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)
全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録
[広告欄]
ログインすれば広告は減ります
ログインすれば広告は減ります