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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-02
(45)【発行日】2023-10-11
(54)【発明の名称】車両構造
(51)【国際特許分類】
   B60K 37/00 20060101AFI20231003BHJP
   B60K 35/00 20060101ALI20231003BHJP
【FI】
B60K37/00 G
B60K35/00 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020141725
(22)【出願日】2020-08-25
(65)【公開番号】P2022037536
(43)【公開日】2022-03-09
【審査請求日】2022-06-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000005348
【氏名又は名称】株式会社SUBARU
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】酒田 まりえ
(72)【発明者】
【氏名】田門 昌之
(72)【発明者】
【氏名】城所 直哉
【審査官】糟谷 瑛
(56)【参考文献】
【文献】実開昭56-075030(JP,U)
【文献】特開2017-093959(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 35/00-37/06
B60R 7/00-7/14
B60R 13/02
B60R 13/08
B62D 1/04
B62D 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インストルメントパネルと、
前記インストルメントパネルの開口を通って車両後方に向けて伸びているとともに、ステアリングホイールが取り付けられているステアリングコラムと、
メータを取り囲むように設けられているメータクラスタと、を備えており、
前記メータクラスタは、前記ステアリングホイールの前方であって前記インストルメントパネルの上面に取り付けられており、
前記メータクラスタは、
前記メータの上部の少なくとも一部に対向するように設けられている上部カバー部分と、
前記メータの側部の少なくとも一部に対向するように設けられている側部カバー部分と、
前記メータの背部に対向する背部カバー部分と、を有しており、
前記側部カバー部分は、前記メータの側部に対向する位置から車両後方に向けて延びており、前記上部カバー部分よりも車両後方に位置する部分を有しており、
前記背部カバー部分の第1縁部と前記側部カバー部分の第2縁部が接触しており、
前記背部カバー部分は、車両前後方向に沿って前記第1縁部から前記側部カバー部分の前記第2縁部に向けて突出する第1突出部を有しており、
前記側部カバー部分は、車両前後方向に沿って前記第2縁部から前記背部カバー部分の前記第1縁部に向けて突出する第2突出部を有しており、
前記背部カバー部分の前記第1突出部は、前記側部カバー部分の前記第2縁部の内側の面に対向しており、
前記側部カバー部分の前記第2突出部は、前記背部カバー部分の前記第1縁部の内側の面に対向している、車両構造。
【請求項2】
前記側部カバー部分は、前記インストルメントパネルの前記開口に対して車幅方向で隣合う位置まで少なくとも延びている、請求項1に記載の車両構造。
【請求項3】
前記側部カバー部分は、前記メータの下半分に対応する前記メータの側部に少なくとも対向している、請求項1又は2に記載の車両構造。
【請求項4】
前記背部カバー部分は、複数の前記第1突出部を有しており、それら第1突出部は車両上下方向に沿って間隔を置いて並んでおり、
前記側部カバー部分は、複数の前記第2突出部を有しており、それら第2突出部は車両上下方向に沿って間隔を置いて並んでおり、
前記第1突出部と前記第2突出部は、車両上下方向に交互に並んでいる、請求項1~3のいずれか一項に記載の車両構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、車両構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両構造は、インストルメントパネルと、インストルメントパネルの開口を通って車両後方に向けて伸びているとともにステアリングホイールが取り付けられているステアリングコラムと、メータを取り囲むように設けられているメータクラスタと、を備えている。メータクラスタは、ステアリングホイールの前方であってインストルメントパネルの上面に取り付けられている。このような車両構造の一例が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-262637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インストルメントパネルの上面にメータクラスタが取り付けられていると、メータが車室内に向けて大きく露出することとなる。このため、メータの表面に埃等の異物がかかりやすいという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する車両構造は、インストルメントパネルと、前記インストルメントパネルの開口を通って車両後方に向けて伸びているとともにステアリングホイールが取り付けられているステアリングコラムと、メータを取り囲むように設けられているメータクラスタと、を備えることができる。前記メータクラスタは、前記ステアリングホイールの前方であって前記インストルメントパネルの上面に取り付けられている。前記メータクラスタは、前記メータの上部の少なくとも一部に対向するように設けられている上部カバー部分と、前記メータの側部の少なくとも一部に対向するように設けられている側部カバー部分と、を有することができる。前記側部カバー部分は、前記メータの側部に対向する位置から車両後方に向けて延びており、前記上部カバー部分よりも車両後方に位置する部分を有している。
【0006】
上記した車両構造では、前記メータクラスタの側方から見たときに前記メータの表面が前記側部カバー部分で遮蔽される。これにより、前記メータの表面に埃等の異物がかかることが抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】車両構造の斜視図を模式的に示す図。
図2図1に対応する車両構造の斜視図を模式的に示す図であり、ステアリングコラム、ステアリングホイール、コラムカバー及びメータクラスタの側部カバー部分を取り除いた図。
図3】メータクラスタの一部を切り欠いた斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書が開示する車両構造の一実施形態は、インストルメントパネルと、前記インストルメントパネルの開口を通って車両後方に向けて伸びているとともにステアリングホイールが取り付けられているステアリングコラムと、メータを取り囲むように設けられているメータクラスタと、を備えることができる。前記メータクラスタは、前記ステアリングホイールの前方であって前記インストルメントパネルの上面に取り付けられている。前記メータクラスタは、前記メータの上部の少なくとも一部に対向するように設けられている上部カバー部分と、前記メータの側部の少なくとも一部に対向するように設けられている側部カバー部分と、を有することができる。前記側部カバー部分は、前記メータの側部に対向する位置から車両後方に向けて延びており、前記上部カバー部分よりも車両後方に位置する部分を有している。ここで、前記側部カバー部分は、前記メータの側部に対向する部分と前記メータの側部から車両後方に向けて延びている部分が一体化して構成されいてもよく、別体で構成されていてもよい。また、前記上部カバー部分と前記側部カバー部分が一体化して構成されていてもよく、別体で構成されていてもよい。
【0009】
上記実施形態では、前記側部カバー部分は、前記インストルメントパネルの前記開口に対して車幅方向で隣合う位置まで少なくとも延びていてもよい。このような構成によると、前記側部カバー部分が前記メータの側部に対向する位置から車両後方に向けて大きく張り出すように延びることとなるので、前記メータクラスタの側方から見たときに前記メータの表面が前記側部カバー部分で良好に遮蔽され、前記メータの表面に異物がかかることが良好に抑えられる。
【0010】
上記実施形態では、前記側部カバー部分は、前記メータの下半分に対応する前記メータの側部に少なくとも対向していてもよい。このような構成によると、前記メータの側部に対向する位置から車両後方に向けて延びる部分の高さも高くなるので、前記メータクラスタの側方から見たときに前記メータの表面が前記側部カバー部分で良好に遮蔽され、前記メータの表面に異物がかかることが良好に抑えられる。
【0011】
上記実施形態では、前記メータクラスタは、前記メータの背部に対向する背部カバー部分、をさらに有していてもよい。前記背部カバー部分の第1縁部と前記側部カバー部分の第2縁部が接触していてもよい。前記背部カバー部分は、車両前後方向に沿って前記第1縁部から前記側部カバー部分の前記第2縁部に向けて突出する第1突出部を有していてもよい。前記側部カバー部分は、車両前後方向に沿って前記第2縁部から前記背部カバー部分の前記第1縁部に向けて突出する第2突出部を有していてもよい。前記背部カバー部分の前記第1突出部は、前記側部カバー部分の前記第2縁部の内側の面に対向していてもよい。前記側部カバー部分の前記第2突出部は、前記背部カバー部分の前記第1縁部の内側の面に対向していてもよい。このような構成によると、車幅方向における前記背部カバー部分と前記側部カバー部分の相対移動が抑えられる。この結果、例えば大きな振動が加わっても前記メータクラスタの外観が維持される。
【0012】
上記実施形態では、前記背部カバー部分は、複数の前記第1突出部を有しており、それら第1突出部は車両上下方向に沿って間隔を置いて並んでいてもよい。また、前記側部カバー部分は、複数の前記第2突出部を有しており、それら第2突出部は車両上下方向に沿って間隔を置いて並んでいてもよい。前記第1突出部と前記第2突出部は、車両上下方向に交互に並んでいてもよい。このような構成によると、車幅方向における前記背部カバー部分と前記側部カバー部分の相対移動が良好に抑えられる。
【実施例
【0013】
図1及び図2を参照し、車室内の車両前方に設けられている車両構造10について説明する。車両構造10は、インストルメントパネル20と、ステアリングコラム30と、メータクラスタ40と、を備えている。なお、図1及び図2では、図示明瞭化を目的としてインストルメントパネル20及びステアリングコラム30が簡略化して図示されており、例えばインストルメントパネル20に形成されている空調用空気の吹出口やセンターコンソール用の開口等、及び、ステアリングコラム30の各種機構等は省略して図示されている。
【0014】
インストルメントパネル20は、車室内の車両前方に設けられており、車幅方向に沿って延びている。インストルメントパネル20は、特に限定されないが、車室内に露出する面が2段で構成されており、インストルメントパネル20の上段部分を構成するインストルメントアッパーパネル部22と、インストルメントパネル20の下段部分を構成するインストルメントロアーパネル部24と、を有している。インストルメントアッパーパネル部22は、車両前方から車両後方に向けて下向きに傾斜する略平面で構成されている。インストルメントロアーパネル部24は、車両前方から車両後方に向けて湾曲する曲面で構成されており、車両後方に向けて凸状である。
【0015】
ステアリングコラム30は、インストルメントロアーパネル部24に形成されている開口26を通って車両前後方向に沿って伸びている。ステアリングコラム30の軸線方向の先端部は、インストルメントパネル20内に挿入されている。ステアリングコラム30の軸線方向の後端部は、車室内に伸びており、その端部にステアリングホイール32が取り付けられている。インストルメントパネル20とステアリングホイール32の間のステアリングコラム30の一部は、コラムカバー34によって取り囲まれるように被覆されている。
【0016】
メータクラスタ40は、メータ41を取り囲むように設けられたカバー部材である。メータ41は、各種の計測値(例えば、スピード、エンジン又はモータの回転数)をデジタル表示するディスプレイである。メータクラスタ40は、ステアリングホイール32の前方であってインストルメントパネル20の上面に取り付けられており、ベースパネル部42と、上部カバー部分43と、下部カバー部分44と、背部カバー部分45と、一対の側部カバー部分46と、を有している。
【0017】
ベースパネル部42は、インストルメントロアーパネル部24に締結具を介して固定されており、インストルメントロアーパネル部24に形成されている開口26の一部を覆うように設けられている。ベースパネル部42は、インストルメントロアーパネル部24の形状に沿って湾曲しており、車両後方に向けて凸状である。なお、ベースパネル部42は、インストルメントロアーパネル部24の一部を構成しているということができる。このため、インストルメントロアーパネル部24の開口26は、ベースパネル部42によって画定される開口ということができる。
【0018】
上部カバー部分43は、メータ41の上部に車両上方から対向するように設けられており、メータ41の上部を被覆している。上部カバー部分43は、特に限定されないが、メータ41の上部形状に対応して車幅方向に沿って延びるとともにその両端が下向きに傾斜している。上部カバー部分43は、背部カバー部分45と一対の側部カバー部分46に接続している。
【0019】
下部カバー部分44は、メータ41の下部に車両下方から対向するように設けられており、メータ41の下部を被覆している。下部カバー部分44は、特に限定されないが、メータ41の下部形状に対応して車幅方向に沿って延びている。下部カバー部分44は、メータ41と一対の側部カバー部分46に接続している。
【0020】
背部カバー部分45は、メータ41の背部に車両前方から対向するように設けられており、メータ41の背部を被覆している。背部カバー部分45は、特に限定されないが、車両前方に向けて凸状である。背部カバー部分45は、インストルメントアッパーパネル部22と上部カバー部分43と一対の側部カバー部分46に接続している。
【0021】
一対の側部カバー部分46の各々は、メータ41の対応する側部に車両側方から対向するように設けられており、メータ41の対応する側部を被覆している。一対の側部カバー部分46の各々はさらに、メータ41の側部に対向する位置から車両後方に向けて延びており、上部カバー部分43よりも車両後方に位置する部分を有している。具体的には、一対の側部カバー部分46の各々は、インストルメントロアーパネル部24に形成されている開口26に対して車幅方向で隣合う位置まで少なくとも延びており、さらには、コラムカバー34に対して車幅方向で隣合う位置まで少なくとも延びている。このように、一対の側部カバー部分46の各々は、メータ41の側部に対向する位置から車両後方に向けて大きく張り出すように延びている。一対の側部カバー部分46の各々は、特に限定されないが、インストルメントロアーパネル部24の形状に対応して湾曲しており、車両後方に向けて凸状である。この例では、一対の側部カバー部分46の各々は、メータ41の側部に対向する対向部分とメータ41の側部から車両後方に向けて延びる張出部分が一体化して構成されているが、この例に代えて、これらの部分が別体で構成されていてもよい。
【0022】
一対の側部カバー部分46の各々の高さは、メータ41の側部に対向する対向部分において、メータ41の高さの半分以上である。換言すると、一対の側部カバー部分46の各々において、メータ41の側部に対向する対向部分は、メータ41の下半分に対応するメータ41の側部に少なくとも対向している。一対の側部カバー部分46の各々は、メータ41の側部に対向する位置から車両後方に向けて延びる張出部分において、その高さが車両後方に向けて連続的に徐々に減少するように構成されている。このように、一対の側部カバー部分46の各々において、張出部分のうちのメータ41の側部に対向する対向部分に近接する部分の高さは、メータ41の高さの半分程度が維持されながら車両後方に向けて延びている。
【0023】
上記したように、本実施形態の車両構造10では、インストルメントパネル20の上面にメータクラスタ40が取り付けられている。さらに、メータクラスタ40の一対の側部カバー部分46の各々が、上部カバー部分43よりも車両後方に位置するように延びている。このように、メータクラスタ40がインストルメントパネル20の上面から車両上方に突出しているので、メータ41の視認性が向上している。また、一対の側部カバー部分46の各々が車両後方に向けて大きく張り出すように延びているので、メータクラスタ40の側方から見たときにメータ41の表面が側部カバー部分46で遮蔽される。これにより、メータ41の表面に埃等の異物がかかることが抑えられる。このように、本実施形態のメータクラスタ40によると、メータ41の視認性の向上とメータ41の表面への埃等の異物の付着の抑制を両立することができる。
【0024】
また、本実施形態の車両構造10のように、メータクラスタ40がインストルメントパネル20の上面から車両上方に突出しているタイプでは、メータクラスタ40とフロントガラスの距離が短く、太陽光によってメータ41の温度が上昇し易いという問題がある。しかしながら、本実施形態の車両構造10では、一対の側部カバー部分46の各々が車両後方に向けて大きく張り出すように延びているので、一対の側部カバー部分46の各々を介した放熱により、メータ41の温度上昇が抑えられる。
【0025】
図3に、メータクラスタ40の一部を切り欠いた斜視図を示す。図3は、背部カバー部分45と側部カバー部分46が接合する部分を示している。図3に示されるように、背部カバー部分45の車幅方向の端部側に位置する第1縁部145と側部カバー部分46の車両前後方向の前方側に位置する第2縁部146が接合している。なお、図3の符号46Aがメータ41の側部に対向する対向部分であり、図3の符号46Bがメータ41の側部から車両後方に向けて延びる張出部分である。
【0026】
背部カバー部分45は、車両前後方向に沿って第1縁部145から側部カバー部分46の第2縁部146に向けて突出する複数の第1突出部145aを有している。複数の第1突出部145aの各々は、側部カバー部分46の第2縁部146の内側の面に対向しており、より具体的には、側部カバー部分46の第2縁部146の内側の面に接触している。ここで、「側部カバー部分46の第2縁部146の内側の面」とは、車両右側に配置される側部カバー部分46においては車両左側に向けて露出する面であり、車両左側に配置される側部カバー部分46においては車両右側に向けて露出する面である。
【0027】
側部カバー部分46は、車両前後方向に沿って第2縁部146から背部カバー部分45の第1縁部145に向けて突出する複数の第2突出部146aを有している。複数の第2突出部146aの各々は、背部カバー部分45の第1縁部145の内側の面に対向しており、より具体的には、背部カバー部分45の第1縁部145の内側の面に接触している。ここで、「背部カバー部分45の第1縁部145の内側の面」とは、メータ41の背部に向けて露出する面であり、車室内に向けて露出しない面である。
【0028】
複数の第1突出部145aは、車両上下方向に沿って間隔を置いて並んで配置されている。複数の第2突出部146aも、車両上下方向に沿って間隔を置いて並んで配置されている。第1突出部145aと第2突出部146aは、車両上下方向に交互に並んでおり、噛み合うように配置されている。このように、複数の第1突出部145aと複数の第2突出部146aはいずれも、メータクラスタ40の外側に露出しておらず、メータクラスタ40の外観を損なうことがない。
【0029】
背部カバー部分45の車両右側への移動は、第1突出部145aが側部カバー部分46に接触することにより規制される。背部カバー部分45の車両左側への移動は、第2突出部146aが背部カバー部分45に接触することにより規制される。同様に、側部カバー部分46の車両右側への移動は、第2突出部146aが背部カバー部分45に接触することにより規制される。側部カバー部分46の車両左側への移動は、第1突出部145aが側部カバー部分46に接触することにより規制される。このように、複数の第1突出部145aと複数の第2突出部146aは、メータクラスタ40の外観を損ねることなく、車幅方向における背部カバー部分45と側部カバー部分46の相対移動を良好に抑えることができる。この結果、例えば大きな振動が加わってもメータクラスタ40の外観が維持される。
【0030】
以上、本明細書が開示する技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書、又は、図面に説明した技術要素は、単独で、あるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。本明細書又は図面に例示した技術は、複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0031】
10 :車両構造
20 :インストルメントパネル
22 :インストルメントアッパーパネル部
24 :インストルメントロアーパネル部
26 :開口
30 :ステアリングコラム
32 :ステアリングホイール
34 :コラムカバー
40 :メータクラスタ
41 :メータ
42 :ベースパネル部
43 :上部カバー部分
44 :下部カバー部分
45 :背部カバー部分
46 :側部カバー部分
図1
図2
図3