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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-02
(45)【発行日】2023-10-11
(54)【発明の名称】仮想現実世界の身元認証管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20120101AFI20231003BHJP
【FI】
G06Q50/26
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021566235
(86)(22)【出願日】2019-11-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-13
(86)【国際出願番号】 KR2019015288
(87)【国際公開番号】W WO2020226247
(87)【国際公開日】2020-11-12
【審査請求日】2021-11-05
(31)【優先権主張番号】10-2019-0053183
(32)【優先日】2019-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0059675
(32)【優先日】2019-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521486022
【氏名又は名称】オク、ジェ ユン
【氏名又は名称原語表記】OK,Jae Yun
【住所又は居所原語表記】2802ho,1102dong,7,Dongcheon-ro 153beon-gil,Suji-gu Yongin-si Gyeonggi-do 16822,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】オク、ジェ ユン
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-057271(JP,A)
【文献】特開2005-228185(JP,A)
【文献】特開2002-8062(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0150353(US,A1)
【文献】特表2010-510587(JP,A)
【文献】特開2002-259318(JP,A)
【文献】特開2005-277555(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想身元を登録しようとする保護対象である人または事物の情報から成る個人身元情報を含む保護対象情報、および保護対象の写真イメージ情報の提供を受けて仮想現実世界で使われる保護対象の身元情報の登録を申請する仮想身元登録申請部;
前記写真イメージ情報に対する類似度範囲を設定し、設定された類似度範囲によって少なくとも一つの仮想キャラクターを生成する仮想身元キャラクター生成部;および
前記個人身元情報に基づいた本人認証および前記仮想キャラクターと予め登録された仮想身分証明書に含まれた他の仮想キャラクター間の類似度チェックを遂行して、前記本人認証および前記類似度チェックが正常に処理されると、ブロックチェーン暗号化ソリューションを通じて、前記個人身元情報のうち仮想現実世界内で公開される情報を互いに確認するための公開キーと、前記個人身元情報のうち仮想現実世界内で非公開される情報の保護のための個人キーとを付与し、前記仮想キャラクターと前記個人キーと前記公開キーとを少なくとも含む仮想身元情報をデータベースに登録し、前記仮想身元情報を含む仮想身分証明書を発行する仮想身元認証登録部を含む
ことを特徴とする仮想現実世界の身元認証管理システム。
【請求項2】
前記仮想キャラクターなしに前記仮想身元登録申請部を通じての仮想身元情報の登録申請時、該当登録申請日で前記仮想身分証明書の発行日を先占し、今後前記仮想キャラクターを生成して類似度チェックを遂行する時、前記登録申請日前に登録された仮想キャラクターを類似度比較対象として選別して類似度チェックを遂行するように、前記仮想身元認証登録部と連動する仮想身元事前予約登録部をさらに含む
請求項1に記載の仮想現実世界の身元認証管理システム。
【請求項3】
前記仮想身元キャラクター生成部は、
前記写真イメージ情報に対する類似度範囲を設定する類似度範囲設定部;
前記類似度範囲設定部を通じて設定された類似度範囲によって前記写真イメージ情報を3次元モデリングして前記仮想キャラクターの草案データを生成する3次元キャラクターモデリング部;および
前記草案データに対する3次元デザイン編集を遂行して、前記仮想キャラクターを生成する3次元キャラクター編集部を含む
請求項1に記載の仮想現実世界の身元認証管理システム。
【請求項4】
前記仮想身元認証登録部は、
前記個人身元情報に基づいた本人認証を遂行する本人認証遂行部;
前記仮想キャラクターと予め登録された仮想身分証明書に含まれた他の仮想キャラクター間の類似度チェックを遂行する仮想キャラクター類似度チェック遂行部;
前記本人認証と前記類似度チェックが正常に処理されると、前記個人身元情報のうち仮想現実世界内で公開される情報を互いに確認するための公開キーと、前記個人身元情報のうち仮想現実世界内で非公開される情報の保護のための個人キーを含む暗号化コードをそれぞれ付与する暗号化コード生成部;
前記個人身元情報、前記仮想キャラクターおよび前記暗号化コードを含む前記仮想身元情報をデータベースに登録する仮想身元情報登録部;および
前記仮想身元情報が登録された者に前記仮想身分証明書を発行する仮想身分証明書発行部を含む
請求項1に記載の仮想現実世界の身元認証管理システム。
【請求項5】
前記仮想現実世界の身元認証管理システムは、
仮想現実世界内で前記仮想身分証明書を前記仮想キャラクターとともに表示するものの、前記仮想身分証明書に表示される前記公開キーの入力を受けて前記仮想身分証明書に含まれた個人身元情報のうち公開された情報のみを他の仮想キャラクターを通じて確認可能なように表示し、前記個人キーの入力を受けて前記個人身元情報のうち非公開された情報を表示する個人身元情報表示確認部をさらに含む
請求項4に記載の仮想現実世界の身元認証管理システム。
【請求項6】
会員要請により前記仮想身元キャラクター生成部を通じて予め設定された類似度範囲値以下の仮想匿名キャラクターを生成した後、前記個人身元情報に基づいた本人認証が正常に処理されると、前記仮想匿名キャラクターとともに仮想現実世界内で公開される情報のうち一部の情報のみを互いに確認するための公開キーを付与したり該当公開キーを付与していない状態で仮想匿名身元情報をデータベースに登録して仮想匿名身分証明書を発行する仮想匿名身元開設部をさらに含む
請求項1に記載の仮想現実世界の身元認証管理システム。
【請求項7】
仮想現実世界内で前記仮想キャラクターの活動および前記仮想キャラクターが位置した場所に対して、予め設定されたカテゴリーによって予め設定された類似度範囲を有する仮想キャラクターに変更して表示する第1仮想キャラクター変更部をさらに含む
請求項1に記載の仮想現実世界の身元認証管理システム。
【請求項8】
仮想現実世界での時間の流れにしたがって前記仮想キャラクターの老化値を予測し、予測された老化値を仮想キャラクターに適用して変更表示する第2仮想キャラクター変更部をさらに含む
請求項1に記載の仮想現実世界の身元認証管理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は仮想現実世界の身元認証管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近全世界的に仮想現実(VR:Virtual Reality)の世界が4次産業革命として注目されている。
【0003】
しかし、仮想現実世界の実現において、その仮想現実世界で仮想で住むことになる個人の人物に対する肖像権(または著作権)を登録したり管理することは、現実世界とは異なり、個人の肖像権に対する法的地位が曖昧であるという短所がある。
【0004】
つまり、仮想現実世界で住むことになるすべての人々は、各々の個人の好みと性向によりデザインされた3次元形態の新しい仮想キャラクターを製作して自身に代わって住むことになる。
【0005】
このような場合、一般人とは異なって数多くの芸能人、政治家などのような有名人は、自身の顔に似ている形態の3次元の仮想キャラクターを製作してデザイン登録を必須的にしなければならないであろう。
【0006】
もし、他の人が有名人に対するイメージを盗用して仮想キャラクターを製作して仮想現実世界で活動することになると、個人の固有の肖像権を奪われざるを得なくなるであろう。
【0007】
仮想現実世界は仮想キャラクターのデザインの特性上、本人の顔とほぼ同じ形態の実写モデルと、またはカジュアルタイプの単純形態デザインパロディデザインなどの個人の顔が多様に製作されて、誰かによって盗用されて使われ得る。
【0008】
しかし、現行の国際法では多くの曖昧な問題があるため、法律的な問題で解決することが難い。
【0009】
また、数多くの人々が互いに自身の独創的な仮想キャラクターを製作してイメージを事前登録し、仮想キャラクターのモデリング作業をしなければならないが、現実的には3次元キャラクターの製作に関連した職業に従事するデザイナーの数が絶対的に少ないため、実際に3次元キャラクターを製作してデザイン登録をする場合、相当な時間が必要とされ得る。これに伴い、自身のキャラクターを他の人が自身より先に仮想キャラクターを製作してデザイン著作権を登録することになると、いざという時に本人は自身に似ている形態のキャラクターを使用できなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の実施例は、事前予約加入を通じて現在の本人のイメージと類似性に対するオプションを特定の類似性範囲に対して検索エンジンでフィルタリングして追跡することができ、今後登録日基準日の以降に他人が新しいキャラクターを登録する場合、本人が指定した範囲の類似性に該当する場合、仮想キャラクターに対する著作権侵害が誘発され得る第3の加入者に対する2次加入を遮断できる、仮想現実世界の身元認証管理システムを提供する。
【0011】
また、仮想現実世界を利用するすべてのユーザーが匿名でも活動できる仮想現実世界の身元認証管理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の実施例に係る仮想現実世界の身元認証管理システムは、個人身元情報と事物情報のうち少なくとも一つの保護対象情報、および保護対象の写真イメージ情報の提供を受けて仮想現実世界で使われる保護対象の身元情報の登録を申請する仮想身元登録申請部;前記写真イメージ情報に対する類似度範囲を設定し、設定された類似度範囲によって少なくとも一つの仮想キャラクターを生成する仮想身元キャラクター生成部;および前記個人身元情報に基づいた本人認証および前記仮想キャラクターと予め登録された仮想身分証明書に含まれた他の仮想キャラクター間の類似度チェックを遂行して、前記本人認証および前記類似度チェックが正常に処理されると、ブロックチェーンを利用して前記個人身元情報公開および保護のための公開キーと個人キーをそれぞれ付与し、前記仮想キャラクターとともに前記仮想身元情報をデータベースに登録し、仮想身分証明書を発行する仮想身元認証登録部を含む。
【0013】
また、前記仮想キャラクターなしに前記仮想身元登録申請部を通じての仮想身元情報の登録申請時、該当登録申請日で前記仮想身分証明書の発行日を先占し、今後前記仮想キャラクターを生成して類似度チェックを遂行する時、前記登録申請日前に登録された仮想キャラクターを類似度比較対象として選別して類似度チェックを遂行するように、前記仮想身元認証登録部と連動する仮想身元事前予約登録部をさらに含むことができる。
【0014】
また、前記仮想身元キャラクター生成部は、前記写真イメージ情報に対する類似度範囲を設定する類似度範囲設定部;前記類似度範囲設定部を通じて設定された類似度範囲によって前記写真イメージ情報を3次元モデリングして前記仮想キャラクターの草案データを生成する3次元キャラクターモデリング部;および前記草案データに対する3次元デザイン編集を遂行して、前記仮想キャラクターを生成する3次元キャラクター編集部を含むことができる。
【0015】
また、前記仮想身元認証登録部は、前記個人身元情報に基づいた本人認証を遂行する本人認証遂行部;前記仮想キャラクターと予め登録された仮想身分証明書に含まれた他の仮想キャラクター間の類似度チェックを遂行する仮想キャラクター類似度チェック遂行部;前記本人認証と前記類似度チェックが正常に処理されると、前記個人身元情報のうち仮想現実世界内で公開される情報を互いに確認するための公開キーと、前記個人身元情報のうち仮想現実世界内で非公開される情報の保護のための個人キーを含む暗号化コードをそれぞれ付与する暗号化コード生成部;前記個人身元情報、前記仮想キャラクターおよび前記暗号化コードを含む前記仮想身元情報をデータベースに登録する仮想身元情報登録部;および前記仮想身元情報が登録された者に前記仮想身分証明書を発行する仮想身分証明書発行部を含むことができる。
【0016】
また、前記仮想現実世界の身元認証管理システムは、仮想現実世界内で前記仮想身分証明書を前記仮想キャラクターとともに表示するものの、前記仮想身分証明書に表示される前記公開キーの入力を受けて前記仮想身分証明書に含まれた個人身元情報のうち公開された情報のみを他の仮想キャラクターを通じて確認可能なように表示し、前記個人キーの入力を受けて前記個人身元情報のうち非公開された情報を表示する個人身元情報表示確認部をさらに含むことができる。
【0017】
また、会員の要請により前記仮想身元キャラクター生成部を通じて予め設定された類似度範囲値以下の仮想匿名キャラクターを生成した後、前記個人身元情報に基づいた本人認証が正常に処理されると、前記仮想匿名キャラクターとともに仮想現実世界内で公開される情報のうち一部の情報のみを互いに確認するための公開キーを付与したり該当公開キーを付与していない状態で仮想匿名身元情報をデータベースに登録して仮想匿名身分証明書を発行する仮想匿名身元開設部をさらに含むことができる。
【0018】
また、仮想現実世界内で前記仮想キャラクターの活動および前記仮想キャラクターが位置した場所に対して、予め設定されたカテゴリーによって予め設定された類似度範囲を有する仮想キャラクターに変更して表示する第1仮想キャラクター変更部をさらに含むことができる。
【0019】
また、仮想現実世界での時間の流れにしたがって前記仮想キャラクターの老化値を予測し、予測された老化値を仮想キャラクターに適用して変更表示する第2仮想キャラクター変更部をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、事前予約加入を通じて現在の本人のイメージと類似性に対するオプションを特定の類似性範囲に対して検索エンジンでフィルタリングして追跡することができ、今後登録日基準日以降に他人が新しいキャラクターを登録する場合、本人が指定した範囲の類似性に該当する場合、仮想キャラクターに対する著作権侵害が誘発され得る第3の加入者に対する2次加入を遮断できる仮想現実世界の身元認証管理システムを提供することができる。
【0021】
また、仮想現実世界を利用するすべてのユーザーが匿名でも活動できる仮想現実世界の身元認証管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施例に係る仮想現実世界の身元認証管理システムを示した概要図である。
図2】本発明の実施例に係る仮想現実世界の身元認証管理システムの全体構成を示したブロック図である。
図3】本発明の実施例に係る仮想身元キャラクター生成部の具体的な構成を示したブロック図である。
図4】本発明の実施例に係る仮想身元認証登録部の具体的な構成を示したブロック図である。
図5】本発明の実施例に係る仮想キャラクターの一例を示した図面である。
図6】本発明の実施例に係る仮想現実世界を利用するためのVRセンサスーツの一例を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は本発明の実施例に係る仮想現実世界の身元認証管理システムを示した概要図であり、図2は本発明の実施例に係る仮想現実世界の身元認証管理システムの全体構成を示したブロック図であり、図3は本発明の実施例に係る仮想身元キャラクター生成部の具体的な構成を示したブロック図であり、図4は本発明の実施例に係る仮想身元認証登録部の具体的な構成を示したブロック図であり、図5は本発明の実施例に係る仮想キャラクターの一例を示した図面であり、図6は本発明の実施例に係る仮想現実世界を利用するためのVRセンサスーツの一例を示した図面である。
【0024】
図1図4を参照すると、本発明の実施例に係る仮想現実世界の身元認証管理システム1000(以下、仮想身元認証管理システムという)は、仮想身元登録申請部100、仮想身元キャラクター生成部200、仮想身元認証登録部300、仮想身元事前予約登録部400、個人身元情報表示確認部500、仮想匿名身元開設部600、第1仮想キャラクター変更部700および第2仮想キャラクター変更部800のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0025】
前記仮想身元登録申請部100は、仮想現実世界に対する仮想身分証明書を発行されようとする会員または仮想現実世界でデザインの保護を受けようと事物(物、商品、建物等)から個人身元情報、事物情報および申請者の写真イメージ情報の提供を受けて、該当仮想現実世界で使われる仮想身元情報の登録を申請することができる。もちろん、仮想身元登録申請部100を利用する前にユーザーは仮想現実世界身元登録のための会員加入手続きを遂行することが好ましく、この過程で仮想身元登録申請部100に登録される一部の情報が自動入力されてもよい。一方、本実施例では2次元データである写真イメージ情報だけでなく、3次元スキャナを通じて該当対象を3次元スキャンして得た三次元モデルリング情報を登録してもよい。
【0026】
上述した通り、仮想身元を登録しようとする保護対象は、会員すなわち人だけでなく、物、商品、建物などのような事物がその対象となり得る。この時、事物情報は該当事物に対する用途、作動法、ヒストリーなどの詳細情報を含むことができる。以下では、説明の便宜のために人と事物のうち、人を対象とした個人身元を登録するための構成を主として説明することにする。事物情報に対する登録手続きは個人身元情報に対する登録手続きと類似しているか、個人身元情報を利用して登録され得るプロセスを有することが好ましい。
【0027】
前記個人身元情報は会員の名前、生年月日、性別、年齢、国、ニックネーム(または会員ID)、連絡先、メールアドレス、職業(または職種)、職場の住所、居住地の住所などの個人情報を含むことができ、必須項目と選択項目に分かれて提供され得る。
【0028】
前記写真イメージ情報は会員の前面、側面、後面、全身などの実際の写真イメージを含むことができるが、これに限定されるものではなく、3次元スキャンイメージなどのデータも含まれ得る。
【0029】
このような仮想身元登録申請時に該当会員に対する仮想キャラクターが製作されない時、仮想身元登録申請部100を通じて会員から提供される個人身元情報と写真イメージ情報に基づいて仮想身元事前予約登録部300で身元事前登録を予約することができ、これに対するより詳細な説明は後述することにする。
【0030】
前記仮想身元キャラクター生成部200は、写真イメージ情報に対する類似度範囲を設定し、設定された類似度範囲によって少なくとも一つの仮想キャラクターを生成することができる。このために、仮想身元キャラクター生成部200は類似度範囲設定部210、3次元キャラクターモデリング部220および3次元キャラクター編集部230のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0031】
前記類似度範囲設定部210は、仮想身元登録申請部100を通じて登録された写真イメージ情報に対する多様な類似度範囲を設定することができる。例えば、類似度範囲の全体区間は0~99%で設定され得、ここで99%に近いほど該当会員の実際の姿に近く仮想キャラクターが製作されるように設定され得、0%に近いほど該当会員の実際の姿よりは実際の会員に似たカリカチュアまたはパロディ形態のキャラクターで製作され得る。ただし、0%の類似度範囲は会員の実際の姿とは全く異なるキャラクター、例えば該当会員と似ている特定動物、怪獣、物の姿で製作された新しい姿のキャラクターで製作され得る。また、それぞれの類似度範囲によって、どのような特徴で製作されるかに対する詳細情報を追加的に含ませて、より詳細かつ満足度の高いキャラクターを生成できるようにする。このような類似度範囲は仮想キャラクターの保護範囲を選択するのに作用することができる。
【0032】
一方、本実施例の類似度範囲は一定の%単位で選択可能に提供され得、特定の類似度の数値情報を直接入力を受けて設定され得る。
【0033】
前記3次元キャラクターモデリング部220は、類似度範囲設定部210を通じて設定された類似度範囲によって会員が登録した写真イメージ情報を3次元モデリングして仮想キャラクターの草案データを生成することができる。この時、三次元モデルリングは写真イメージ情報に基づいて三次元モデルリングプログラムを通じて一定部分自動完成され得、これに伴い三次元モデルリング作業を実施するデザイナーの作業時間を減らし、作業速度を高めることができるようにする。
【0034】
前記3次元キャラクター編集部230は、3次元キャラクターモデリング部220を通じて生成された草案データに対する3次元デザイン編集を遂行して仮想キャラクターを完成することができる。このような場合、草案データに含まれた3次元の仮想キャラクターの概略的な輪郭やデザインに基づいて会員が要求する特定の形態、例えば、カリカチュアまたは特定動物の特徴と融合した形態などの事項が反映されるように3次元草案データに対する編集ツール(プログラム)を提供することができる。
【0035】
このような過程を経ることになると、図5に図示された通り、実際の人物と所定の類似度を有する一つの仮想キャラクターが生成され得る。
【0036】
前記仮想身元認証登録部300は、個人身元情報に基づいた本人認証および前記仮想キャラクターと予め登録された仮想身分証明書に含まれた他の仮想キャラクター間の類似度チェックを遂行して、前記本人認証および前記類似度チェックが正常に処理されると、ブロックチェーンを利用して該当個人身元情報公開および保護のための公開キーと個人キーをそれぞれ付与し、生成された仮想キャラクターとともに会員の仮想身元情報をデータベースに登録した後、該当会員に仮想身分証明書を発行することができる。このために、仮想身元認証登録部300は本人認証遂行部310、類似度チェック遂行部320、暗号化コード生成部330、仮想身元情報登録部340および仮想身分証明書発行部350のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0037】
前記本人認証遂行部310は仮想身元登録申請部100を通じて登録された個人身元情報(名前、連絡先、メールアドレス、生年月日、居住市住所など)に基づいて本人認証を遂行できる。本人認証方法は携帯電話認証、Eメール認証、アイピン認証、公認証明書認証などの多様な方法で進めることができる。
【0038】
前記類似度チェック遂行部320は、仮想身元キャラクター生成部200を通じて生成された仮想キャラクターと、データベースに予め登録されている仮想身分証明書に含まれた他の仮想キャラクター間の類似度チェックを遂行できる。このような類似度チェックは類似度範囲区間に対して実行することができ、例えば、生成された仮想キャラクターの類似度範囲が80~99%の実際の姿に近い場合、80~99%の類似度範囲区間として登録されている仮想キャラクターを対象に類似度チェックを実施することができ、各キャラクターの特徴点情報を比較して各キャラクター間の類似度が予め設定された数値以上の場合、新しく登録しようとするキャラクターの登録が返還され得る。このような場合、新しく登録しようとするキャラクターの類似度範囲を調整できるように、通知メッセージまたは通知ポップアップウィンドウが出力され得る。
【0039】
一方、仮想キャラクターの類似度の判断は上述した通り、プログラムなどの手段を通じて実施され得るが、これだけでなく、特定の権限を有する者が肉眼で判断して承認または拒否することによってなされ得る。
【0040】
前記暗号化コード生成部330は、本人認証と類似度チェックが正常に処理されると、ブロックチェーン技術を利用して、会員の個人身元情報のうち仮想現実世界内で公開される情報を互いに確認するための公開キーと、該当個人身元情報のうち仮想現実世界内で非公開される情報の保護のための個人キーを含む暗号化コードをそれぞれ付与することができる。
【0041】
前記公開キーは仮想現実世界内で各仮想キャラクターに対して誰でも確認可能な公開された情報であり、公開キーを利用して該当キャラクターの会員に対して公開された個人情報すなわち、ニックネーム、名前、年齢、職業などの基本的な個人情報を確認することができる。確認方法は、VR(Virtual Reality)機器と図6に図示されたようなVRセンサスーツ10を着用した状態で、該当VR機器とVRセンサスーツ10が提供するユーザインターフェースを通じて該当キャラクターとともに表示される公開キーをDBキー検索ウィンドウに入力すると、入力された公開キーに基づいて該当会員に対して公開された個人情報をすぐに確認できるようにするか、該当公開キーを選択すれば公開された個人情報がすぐに表示され得る。また、該当キャラクターのDBイメージ検索を通じて公開された個人情報の確認も可能である。
【0042】
前記個人キーは該当会員のみが知っているセキュリティ情報であり、DBセキュリティブロックチェーン暗号化ソリューションを通じて該当会員が他の会員に公開したくないセキュリティを要する個人情報を他会員から保護する役割をすることができる。また、個人キーは、DBキー検索ウィンドウを通じて入力されると非公開されるセキュリティを要する個人情報を確認できるようにする。
【0043】
前記仮想身元情報登録部340は、本人認証およびキャラクター類似度チェックが正常に完了した会員の個人身元情報、仮想キャラクターおよび暗号化コード(個人キー、公開キーなど)を含む仮想身元情報をデータベースに登録することができ、このようなデータベースはブロックチェーン暗号化ソリューションを通じて保存された情報を安定して保護することができる。
【0044】
前記仮想身分証明書発行部350は仮想身元情報が登録された者すなわち、仮想身元登録者に仮想身分証明書を発行することができる。仮想身分証明書には該当会員の身分や身元を確認できる公開された個人情報、キャラクター情報などを含むことができ、現実の身分証明書としても発行可能である。現実の身分証明書として発行される場合、RFカードの形態で発行されてRFリーダー等を通して該当現実の身分証明書に保存された各種情報を認識することができる。このような仮想身分証明書は仮想現実世界内で該当会員に付与された市民権として役割をすることができる。
【0045】
前記仮想身元事前予約登録部400は、仮想キャラクターなしに仮想身元登録申請部100を通じての仮想身元情報の登録申請時、該当登録申請日で仮想身分証明書の発行日を先占し、今後仮想キャラクターを製作または生成して該当仮想キャラクターの類似度チェックを遂行する時、登録申請日以降に登録された該当仮想キャラクターを類似度比較対象として選別して類似度チェックを遂行するように仮想身元認証登録部300と連動することができる。
【0046】
例えば、「2019.01.01.」に仮想身元情報に対する登録申請を完了した状態で仮想キャラクターを登録できず(登録する仮想キャラクターが準備されていない状態)、その後、「2019.02.01.」に仮想キャラクターを登録する場合、たとえ仮想キャラクターを登録申請日(2019.01.01.)以降に登録(2019.02.01.)したとしても、仮想キャラクターの登録日を仮想身元情報の登録申請日(2019.01.01.)に遡及して、該当登録申請日(2019.01.01.)以前に登録された仮想キャラクターを類似度比較対象として選別して類似度チェックを遂行できる。すなわち、仮想身元情報登録申請日(2019.01.01.)と仮想キャラクター登録日(2019.02.01.)の間に略31日程度の空白があるとしても、その間に登録された仮想身元情報の登録申請時に登録された仮想キャラクターを類似度比較対象から除外するということである。これは、仮想キャラクターを製作するデザイナーの数に対する物理的な限界を勘案したものであり、本実施例のように事前予約を実施して仮想身元情報の登録申請日で優先日を先占できるようにすることが好ましい。
【0047】
前記個人身元情報表示確認部500は、仮想現実世界内で仮想身分証明書を該当仮想キャラクターとともに表示するものの、仮想身分証明書に表示される公開キーの入力を受けて仮想身分証明書に含まれた個人身元情報のうち公開された情報のみを他の仮想キャラクターを通じて確認可能なように表示し、個人キーの入力を受けて個人身元情報のうち非公開された情報を表示することができる。
【0048】
前記公開キーは仮想現実世界内で各仮想キャラクターに対して誰でも確認可能な公開された情報であり、公開キーを利用して該当キャラクターの会員に対して公開された個人情報すなわち、ニックネーム、名前、年齢、職業などの基本的な個人情報を確認することができる。確認方法はVR(Virtual Reality)機器と図6に図示されたようなVRセンサスーツ10を着用した状態で、該当VR機器とVRセンサスーツ10が提供するユーザインターフェースを通じて該当キャラクターとともに表示される公開キーをDBキー検索ウィンドウに入力すると、入力された公開キーに基づいて該当会員に対して公開された個人情報をすぐに確認できるようにするか、該当公開キーを選択すれば公開された個人情報がすぐに表示され得る。また、該当キャラクターのDBイメージ検索を通じて公開された個人情報の確認も可能である。
【0049】
前記個人キーは該当会員のみが知っているセキュリティ情報であり、DBセキュリティブロックチェーン暗号化ソリューションを通じて該当会員が他会員に公開したくないセキュリティを要する個人情報を他会員から保護する役割をすることができる。また、個人キーは、DBキー検索ウィンドウを通じて入力されると非公開されるセキュリティを要する個人情報を確認できるようにする。
【0050】
前記仮想匿名身元開設部600は、会員(申請者または登録者)の要請(あるいは必要)により仮想身元キャラクター生成部200を通じて予め設定された類似度範囲値以下の仮想匿名キャラクターを生成した後、個人身元情報に基づいた本人認証が正常に処理されると、該当仮想匿名キャラクターとともに仮想現実世界内で公開される情報のうち一部の情報のみを互いに確認するための公開キーを付与したり該当公開キーを付与していない状態で仮想匿名身元情報をデータベースに登録して仮想匿名身分証明書を発行することができる。
【0051】
例えば、会員が本人の顔と身体的特徴が異なる仮想キャラクターを適用し、個人情報も公開キーによって一般的に公開される個人情報より制限的に一部の情報のみを公開したり、すべての個人情報を公開しないように設定することができる。このような仮想匿名キャラクターは、他の会員に意図的に自身の情報を隠したり一部の情報のみを公開する時に利用され得、基本的な仮想キャラクターと個人身元情報が登録されて仮想身分証明書が発行された状態で二重的な開設が可能であり、仮想匿名身分証明書に対する暗号化コードが別途に付与されたり変更が可能である。
【0052】
一方、前記のように会員が仮想現実世界で匿名で活動をしたり実名で活動をしたりすることは、会員自身が直接選択することができ、仮想現実世界での活動中にも自身が登録した多様な身分のうち所望するいかなるものであってもいつでも変えることができる。
【0053】
前記第1仮想キャラクター変更部700は、仮想現実世界内で仮想キャラクターの活動および仮想キャラクターが位置した場所に対して、予め設定されたカテゴリーによって予め設定された類似度範囲を有する仮想キャラクターに変更して表示することができる。
【0054】
例えば、特定会員が誕生日のパーティー、還暦/古希/八十歳のお祝い、家族旅行などのような家族の集いというカテゴリーの活動と、結婚式、お葬式、両家の顔合わせなどのような家族行事の時に位置できる特定の場所に対して予め設定すると、該当カテゴリーの活動や場所を認識して会員の実際の姿と最も近いすなわち、類似度が最も高い仮想キャラクターに自動変更(手動変更も可能)されるようにすることができる。ここで、仮想キャラクターの活動はスケジュール情報に基づいて認識することができる。このような理由は、家族が参加する活動や場所では実物に近い仮想キャラクターで表示されないと相互間の直観的な認識が可能でないためである。
【0055】
前記第2仮想キャラクター変更部800は、未来顔予測モデリングアルゴリズムを利用して仮想現実世界での時間の流れによって仮想キャラクターの老化値を予測し、予測された老化値を仮想キャラクターに適用して変更して表示することができる。もちろん、一定の期間が経過するたびに仮想キャラクターを変更することを通知して、仮想キャラクターに対するアップデートを誘導することによって歳月を反映したキャラクターの変更を可能とする。また、会員が直接自身の仮想キャラクターを変更およびアップデートすることができ、特に整形手術などによって顔やそれによる姿が変わった場合、顔の変形による仮想キャラクターのアップデートも可能である。
【0056】
一方、本実施例に係る仮想現実世界ではそれぞれの会員たちが自身の仮想キャラクターを利用して仮想の公演、コンサート、スポーツ、ビジネス、恋愛などの現実世界と同じ人間のすべての活動が仮想に進行され得る。
【0057】
また、本実施例では、仮想キャラクターは必ずしも人間を対象とする必要はなく、人間を除いた他の動物、物(商品)、建物などを対象として仮想キャラクターで生成して、仮想現実世界でデザイン的な権利の保護を受けるようにすることができる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6