(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-02
(45)【発行日】2023-10-11
(54)【発明の名称】信号測定方法および通信装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20231003BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20231003BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20231003BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20231003BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/20
H04W52/02 110
H04W72/0453
(21)【出願番号】P 2022520111
(86)(22)【出願日】2019-09-30
(86)【国際出願番号】 CN2019109718
(87)【国際公開番号】W WO2021062794
(87)【国際公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-05-11
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲戰▼▲戰▼
(72)【発明者】
【氏名】▲鉄▼ ▲暁▼磊
(72)【発明者】
【氏名】花 梦
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲ウェン▼▲ウェン▼
(72)【発明者】
【氏名】周 涵
【審査官】田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/070184(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/072495(WO,A1)
【文献】特表2020-536404(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0254110(US,A1)
【文献】国際公開第2018/174586(WO,A1)
【文献】特表2020-511875(JP,A)
【文献】CMCC,Discussion on power saving signal triggering UE adaptation [online],3GPP TSG RAN WG1 #96bis R1-1904738, [検索日: 2023年3月24日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_96b/Docs/R1-1904738.zip>,2019年04月02日
【文献】vivo,PDCCH-based power saving signal/channel design [online],3GPP TSG RAN WG1 #98 R1-1908170, [検索日: 2023年3月24日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_98/Docs/R1-1908170.zip>,2019年08月17日
【文献】CATT,PDCCH-Based Power Saving Signal/Channel Design [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #97 R1-1906350, [検索日: 2023年3月24日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1906350.zip>,2019年05月04日
【文献】Huawei, HiSilicon,Power saving schemes [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #96 R1-1901572, [検索日: 2023年3月24日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_96/Docs/R1-1901572.zip>,2019年02月16日
【文献】Qualcomm Incorporated,Potential Techniques for UE Power Saving [online],3GPP TSG-RAN WG1 #96 R1-1903016, [検索日: 2023年3月24日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_96/Docs/R1-1903016.zip>,2019年02月16日
【文献】Qualcomm Incorporated,Views on UE power saving [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #94 R1-1809462, [検索日: 2023年3月24日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1809462.zip>,2018年08月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器UEに適用される信号測定方法であって、前記方法は、
前記UEに含まれる受信ユニットにより第1のオン持続時間内に周期的な基準信号を受信するステップであって、前記第1のオン持続時間が不連続受信DRX状態において非アクティブ時間内にあ
り、
前記第1のオン持続時間は、前記不連続受信DRX状態において前記基準信号が受信される時間であり、前記非アクティブ時間は、物理ダウンリンク制御チャネルを監視しない時間である、ステップと、
前記周期的な基準信号を測定するステップと、
を含
み、
前記第1のオン持続時間以外の任意のオン持続時間では、前記基準信号は受信せず、前記第1のオン持続時間は周期的または非周期的に発生する、信号測定方法。
【請求項2】
前記第1のオン持続時間内に測定結果を
基地局に報告するステップであって、前記測定結果は、前記基準信号を測定することによって取得される、ステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ネットワークの構成に基づいて、測定結果を報告することを決定するステップであって、前記構成は、前記UEがDRX状態の非アクティブ時間におけるオン持続時間内に前記測定結果を報告することを示す、ステップ、
をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記測定結果を報告するためのリソースが、周期的な物理アップリンク制御チャネルリソースである、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記測定結果が、周期的チャネル状態情報CSIまたは周期的L1-RSRPのうちの少なくとも1つを含む、請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
基地局に適用される信号測定方法であって、前記方法は、
基準信号リソースを決定するステップと、
前記基地局に含まれる送信ユニットにより第1のオン持続時間内にユーザ機器UEに対し前記基準信号リソースに基づく周期的な基準信号を送信するステップであって、前記第1のオン持続時間は不連続受信DRX状態における非アクティブ時間内にあ
り、
前記第1のオン持続時間は、前記不連続受信DRX状態において前記基準信号が送信される時間であり、前記非アクティブ時間は、前記UEが物理ダウンリンク制御チャネルを監視しない時間である、ステップと、
を含
み、
前記第1のオン持続時間以外の任意のオン持続時間では、前記基準信号は送信せず、前記第1のオン持続時間は周期的または非周期的に発生する、信号測定方法。
【請求項7】
前記UEから前記第1のオン持続時間における前記周期的な基準信号を測定するための測定結果を受信するステップをさらに含む、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
前記UEに対し構成を送信するステップであって、前記構成は、前記UEが、DRX状態の非アクティブ時間におけるオン持続時間内
に測定結果を報告することを示す、ステップ
をさらに含む、請求項
6または
7に記載の方法。
【請求項9】
前記測定結果を報告するためのリソースが、周期的な物理アップリンク制御チャネルリソースである、請求項
7または
8に記載の方法。
【請求項10】
測定結果が、周期的チャネル状態情報CSIまたは周期的L1-RSRPのうちの少なくとも1つを含む、請求項
6から
9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
ユーザ機器UEであって、前記
UEは、
第1のオン持続時間内に周期的な基準信号を受信し、前記第1のオン持続時間が不連続受信DRX状態の非アクティブ時間内にあ
り、
前記第1のオン持続時間は、前記不連続受信DRX状態において前記基準信号が受信される時間であり、前記非アクティブ時間は、物理ダウンリンク制御チャネルを監視しない時間である、ように構成される受信ユニットと、
前記周期的な基準信号を測定するように構成される処理ユニットと、
を備
え、
前記第1のオン持続時間以外の任意のオン持続時間では、前記基準信号は受信せず、前記第1のオン持続時間は周期的または非周期的に発生する、UE。
【請求項12】
前記
UEは、
前記第1のオン持続時間において測定結果を
基地局に報告し、前記測定結果は前記基準信号を測定することによって取得される、
ように構成される、送信ユニットをさらに備える、請求項1
1に記載の
UE。
【請求項13】
処理ユニットが
、ネットワークの構成に基づいて、測定結果を報告することを決定し、前記構成は、前記UEがDRX状態の非アクティブ時間におけるオン持続時間内に前記測定結果を報告することを示す、ようにさらに構成される、請求項1
1または
12に記載の
UE。
【請求項14】
前記測定結果を報告するためのリソースが、周期的な物理アップリンク制御チャネルリソースである、請求項
12または
13に記載の
UE。
【請求項15】
測定結果が、周期的チャネル状態情報CSIまたは周期的L1-RSRPのうちの少なくとも1つを含む、請求項1
1から
14のいずれか一項に記載の
UE。
【請求項16】
基地局であって、前記
基地局は、
基準信号リソースを決定するように構成される、処理ユニットと、
第1のオン持続時間内に
ユーザ機器UEに対し前記基準信号リソースに基づく周期的な基準信号を送信し、前記第1のオン持続時間は、不連続受信DRX状態における非アクティブ時間内にあ
り、
前記第1のオン持続時間は、前記不連続受信DRX状態において前記基準信号が送信される時間であり、前記非アクティブ時間は、前記UEが物理ダウンリンク制御チャネルを監視しない時間である、ように構成される、送信ユニットと、
を備
え、
前記第1のオン持続時間以外の任意のオン持続時間では、前記基準信号は送信せず、前記第1のオン持続時間は周期的または非周期的に発生する、基地局。
【請求項17】
前記
基地局は、
前記第1のオン持続時間内に前記周期的な基準信号を測定するための測定結果を受信する
ように構成される受信ユニット、
をさらに備える、請求項
16に記載の
基地局。
【請求項18】
前記送信ユニットは、前記UEに構成を送信し、前記構成は、前記UEが、DRX状態の非アクティブ時間におけるオン持続時間内に測定結果を報告することを示す、ようにさらに構成される、請求項
17に記載の
基地局。
【請求項19】
前記測定結果を報告するためのリソースが、周期的な物理アップリンク制御チャネルリソースである、請求項
17または
18に記載の
基地局。
【請求項20】
測定結果が、周期的チャネル状態情報CSIまたは周期的L1-RSRPのうちの少なくとも1つを含む、請求項
16から
19のいずれか一項に記載の
基地局。
【請求項21】
ユーザ機器UEであって、
コンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、
前記
UEが請求項1から
5のいずれか一項に記載の方法を実行するように、前記メモリに格納された前記コンピュータプログラムを実行するように構成されるプロセッサと、
を備える、
UE。
【請求項22】
基地局であって、
コンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、
前記基地局が請求項6から10のいずれか一項に記載の方法を実行するように、前記メモリに格納された前記コンピュータプログラムを実行するように構成されるプロセッサと、
を備える、基地局。
【請求項23】
プログラムまたは命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラムまたは前記命令がコンピュータ上で実行されると、請求項1から
5のいずれか一項に記載の方法が実行される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
プログラムまたは命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラムまたは前記命令がコンピュータ上で実行されると、請求項6から10のいずれか一項に記載の方法が実行される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項25】
チップであって、前記チップがメモリに結合され、請求項1から
5のいずれか一項に記載の方法を実施するために、前記メモリに格納されたプログラム命令を読み出して実行するように構成される、チップ。
【請求項26】
チップであって、前記チップがメモリに結合され、請求項6から10のいずれか一項に記載の方法を実施するために、前記メモリに格納されたプログラム命令を読み出して実行するように構成される、チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、移動通信技術の分野に関し、特に、信号測定方法および通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代移動通信技術(the 5th generation、5G)の新無線(new radio、NR)システムでは、ネットワーク・デバイスはダウンリンク基準信号を構成し、ユーザ機器(user equipment、UE)は基準信号に対して測定を行うことができ、いくつかの測定目的のために、例えばチャネル状態情報(channel state information、CSI)を報告するために、基地局に測定結果をさらにフィードバックすることができる。
【0003】
NR技術仕様(technical specification、TS)38.214は、「If the UE is configured with DRX,the most recent CSI measurement occasion occurs in DRX active time for CSI to be reported」ことを規定している。具体的には、UEが不連続受信(Discontinuous Reception、DRX)で構成されている場合、CSI測定機会(すなわち、チャネル状態情報基準信号(channel state information reference signal、CSI-RS)を測定する機会である。)は、UEがチャネル状態情報(channel state information、CSI)を報告するためのDRXアクティブ時間(active time)内にある必要がある。言い換えれば、UEは、active time内の基準信号に対してのみ信号測定を実行する必要がある。active time外の基準信号の場合、UEは基準信号測定結果を報告する必要がないので、UEは基準信号を測定する必要がない。
【0004】
複数の連続するDRXサイクルにおける各ウェイクアップ信号(wake-up signal、WUS)がUEの非ウェイクアップ、すなわち、WUSに対応するDRXオン持続時間(DRX on duration)においてPDCCHを監視していないことを示す場合、UEは複数の連続するDRXサイクルにおいてDRXオン持続時間タイマ(DRX on duration timer)を開始せず、すなわち、UEはactive time外であり、これに対応して、UEはCSI測定も報告も行わない。
【0005】
UEは長時間にわたってCSI測定および報告を行わないので、基地局は長時間にわたってUEからCSIを受信することができず、WUS信頼性は深刻な影響を受ける。加えて、UEが長いスリープからウェイクアップした後、UEによって第1に報告されるCSIは、前のactive timeにおけるCSIの測定結果であるが、前のactive timeと現在の報告機会との間の時間間隔は比較的長く、チャネル状態は変化している可能性がある。その結果、CSIは不正確であり、UEがウェイクアップした後の時間期間においてUEの性能は比較的低い。さらに、不正確なCSIの報告は不要であり、UEの電力消費を無駄にする。加えて、ビーム管理(beam management)のために、UEが長時間CSIを報告しない場合、基地局は送信ビーム(beam)を更新することができない。その結果、ビーム障害(beam failure)が引き起こされ、UEはビーム障害回復(beam failure recovery、BFR)を行うようにさらにトリガされ、UEの電力消費が増加する。
【0006】
このため、従来技術では、信号計測の信頼性が低い、消費電力が大きい等の技術的課題があることが分かる。
【発明の概要】
【0007】
本発明の実施形態は、信号測定の信頼性を向上させるための信号測定方法および通信装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様によれば、本発明の一実施形態は、ユーザ機器UEに適用される信号測定方法を提供し、本方法は、不連続受信DRX状態において非アクティブ時間non-active timeに基準信号を受信するステップと、基準信号を測定するステップとを含む。言い換えると、UEは、不連続受信DRX状態における非アクティブ時間non-active timeに基準信号を受信し、基準信号を測定することができる。したがって、UEは、長いスリープ中であっても、長いスリープからウェイクアップした後であっても、正確な基準信号測定結果を時間的に得ることができる。さらに、長いスリープからウェイクアップしたUEのPDCCH-WUS信頼性および性能が保証される。加えて、UEが長時間にわたってCSIを報告しないことによって引き起こされるCSI障害も回避することができ、UEの電力消費が低減される。
【0009】
可能な設計では、DRX状態におけるnon-active timeに基準信号を受信するステップは、DRX状態におけるオン持続時間on durationの前の第1の時間期間に基準信号を受信するステップを含み得る。言い換えれば、UEは、on durationの前の第1の時間期間に基準信号を受信および測定することができる。したがって、UEまたはネットワーク・デバイスは、UEが長いスリープ中であっても、またはUEが長いスリープからウェイクアップした後であっても、正確な基準信号測定結果を時間内に取得することができる。さらに、長いスリープからウェイクアップしたUEのPDCCH-WUS信頼性および性能が保証される。加えて、UEは、non-active time内の基準信号に基づいてビーム管理をさらに実行することができる。したがって、beam failureが回避され、UEの電力消費が低減される。
【0010】
可能な設計では、第1の時間期間は周期的であってもよい。例えば、第1の時間期間は、指定された時間間隔で周期的に発生してもよく、第1の時間期間が発生するサイクルは、DRXサイクルまたはWUSサイクルのN倍であり、Nは正の整数である。第1の時間期間の周期性が設計されているため、UEが長いスリープ状態にある場合でも、UEが基準信号を定期的に測定し、正確な信号測定結果を取得できることを保証することができる。
【0011】
可能な設計では、第1の時間期間は非周期的であってもよい。例えば、基準信号は、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のDRXサイクルのon durationの前の第1の時間期間に受信され、Mは0以上の整数である。したがって、UEがある時間期間にわたって連続的にスリープした後、UEが基準信号を時間内に測定し、正確な信号測定結果を取得できることを保証することができる。
【0012】
可能な設計では、第1の時間期間は、on durationの前およびon durationに対応するウェイクアップ信号WUS検出時間の後であってもよい。したがって、長いスリープ後のon durationにウェイクアップしたUEの性能をより良好に保証することができる。
【0013】
可能な設計では、第1の時間期間はon durationに対応するWUS検出時間の前である。したがって、PDCCH-WUSの信頼性をより良好に確保することができる。
【0014】
可能な設計では、本方法は、基準信号リソースを決定し、基準信号リソース上で基準信号を受信するステップであって、基準信号リソースの時間領域位置がDRX状態におけるnon-active timeにある、ステップをさらに含む。
【0015】
可能な設計では、基準信号リソースは、on durationに対応するWUS検出機会の前または後のX個の基準信号リソースであって、Xは正の整数である、基準信号リソースを含むことができる。このようにして、基準信号リソースはWUS検出機会に関連付けられる。したがって、長いスリープ後にon durationでウェイクアップされるUEのPDCCH-WUS信頼性または性能をより良好に保証することができる。
【0016】
可能な設計では、X個の基準信号リソースはon durationに対応するWUS検出機会の前にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの終了時間とWUS検出機会の開始時間との間の時間間隔は第1の閾値以上である。したがって、PDCCH-WUSの信頼性をより良好に確保することができる。
【0017】
可能な設計では、X個の基準信号リソースはon durationに対応するWUS検出機会の後にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの開始時間とWUS検出機会の終了時間との間の時間間隔は第2の閾値以上である。これは、長いスリープ後にon durationにおいてウェイクアップしたUEの性能をより確実にし、UEの電力消費を低減するのに役立つことができる。
【0018】
可能な設計では、X個の基準信号リソースはon durationの前にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの終了時間とon durationの開始時間との間の時間間隔は第3の閾値以上である。したがって、長いスリープ後のon durationにウェイクアップしたUEの性能をより良好に保証することができる。
【0019】
可能な設計では、本方法は、on durationの前またはon durationにおいて測定結果をネットワーク側に報告するステップであって、測定結果は基準信号を測定することによって取得される、ステップと、WUS信号がWUS信号に対応するon duration内にUEのウェイクアップを指示すると判定した後で、WUS信号に対応するon durationの前に、またはWUS信号に対応するon duration内に測定結果をネットワーク側に報告するステップであって、測定結果は、基準信号を測定することによって取得される、ステップと、第1のDRXサイクルのon durationの前に、またはUEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のDRXサイクルのon durationに、測定結果をネットワーク側に報告するステップであって、測定結果は基準信号を測定することによって取得される、ステップと、をさらに含む。言い換えると、UEはまた、non-active timeにおいて基準信号測定および報告を行うこともでき、またはUEは、active timeにおいて測定結果を依然として報告するが、non-active timeにおいて基準信号を測定する。したがって、ネットワーク側は、UEが長いスリープ中であっても、またはUEが長いスリープからウェイクアップした後であっても、正確な基準信号測定結果を時間内に取得することができる。さらに、長いスリープからウェイクアップしたUEのPDCCH-WUS信頼性および性能が保証される。加えて、UEが長時間にわたってCSIを報告しないことによって引き起こされるCSI障害も回避することができ、UEの電力消費が低減される。
【0020】
別の可能な設計では、DRX状態のnon-active timeに基準信号を受信するステップは、特定のon durationに基準信号を受信するステップであって、少なくとも1つの特定のon durationがDRX状態のnon-active timeにある、ステップをさらに含み得る。言い換えると、少なくとも1つの特定のon durationがnon-active timeにあるとき、UEは、non-active timeに基準信号測定および報告を行うことができる。したがって、ネットワーク・デバイスまたはUEは、UEが長いスリープ中であっても、またはUEが長いスリープからウェイクアップした後であっても、正確な基準信号測定結果を時間内に取得することができる。さらに、長いスリープからウェイクアップしたUEのPDCCH-WUS信頼性および性能が保証される。加えて、UEは、non-active time内の基準信号に基づいてビーム管理をさらに実行することができる。したがって、beam failureが回避され、UEの電力消費が低減される。
【0021】
可能な設計では、特定のon durationは周期的であってもよい。例えば、特定のon durationは、指定された時間間隔で周期的に発生し、特定のon durationが発生するサイクルは、DRXサイクルのP倍であってもよく、Pは正の整数である。特定のon durationの周期性が設計されているので、UEが長いスリープ状態にある場合でも、UEが依然として基準信号を周期的に測定し、正確な信号測定結果を取得できることを保証することができる。
【0022】
可能な設計では、特定のon durationは非周期的であってもよい。例えば、特定のon durationは、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のDRXサイクルのon durationである。したがって、UEがある時間期間にわたって連続的にスリープした後でも、UEが時間内に基準信号を測定し(すなわち、特定のon durationにおいて、)、正確な信号測定結果を取得できることを保証することができる。加えて、UEの測定頻度を低減することができ、UEの電力消費が低減される。
【0023】
可能な設計では、本方法は、特定のon durationに測定結果をネットワーク側に報告するステップをさらに含む。具体的には、UEは、いくつかの測定目的、例えばCSIを報告するために、測定結果を基地局にフィードバックすることができる。したがって、ネットワーク側は時間内に正確な信号測定結果を得ることができ、通信品質がさらに向上する。
【0024】
可能な設計では、解決策の柔軟性を改善するために、本発明のこの実施形態におけるDRXサイクルは、長いDRXサイクルであってもよく、短いDRXサイクルであってもよい。これは本明細書では限定されない。
【0025】
可能な設計では、本方法は、報告リソースを決定し、報告リソース上の測定結果をネットワーク側に報告するステップであって、測定結果は基準信号を測定することによって取得され、報告リソースは、以下のいくつかのリソース、すなわち、ネットワーク側によって構成または指示された周期的物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソース、アクティブ化され、非アクティブ化されていない半永続的PUCCHリソース、アクティブ化され、非アクティブ化されていない半永続的物理アップリンク共有チャネルPUSCHリソース、および無線リソース制御RRCシグナリングによって構成され、解放されていないPUCCHまたはPUSCHリソースのうちの少なくとも1つを含む、ステップをさらに含み得る。言い換えると、基準信号リソースは、本来構成されていてもよいし、不連続受信DRX状態における非アクティブ時間non-active timeの信号を測定するために追加構成されていてもよい。したがって、解決策の柔軟性が改善される。
【0026】
これに対応して、第2の態様によれば、本発明の一実施形態は、ネットワーク側に適用される信号測定方法を提供し、本方法は、基準信号リソースを決定するステップであって、不連続受信DRX状態における非アクティブ時間non-active timeにおける基準信号リソースに基づいて基準信号を送信するステップ、を含む。
【0027】
可能な設計では、DRX状態のnon-active timeに基準信号を送信するステップは、DRX状態のオン持続時間on durationの前の第1の時間期間に基準信号を送信するステップを含み得る。
【0028】
可能な設計では、第1の時間期間は指定された時間間隔で周期的に発生し、第1の時間期間が発生するサイクルはDRXサイクルまたはWUSサイクルのN倍であり、Nは正の整数である。
【0029】
可能な設計では、DRX状態におけるオン持続時間on durationの前の第1の時間期間に基準信号を送信するステップは、UEがM個の連続するDRXサイクルにわたってスリープした後の第1のDRXサイクルのon durationの前の第1の時間期間に基準信号を送信するステップであって、Mが0以上の整数である、ステップを含み得る。
【0030】
可能な設計では、第1の時間期間は、on durationの前であり、on durationに対応するウェイクアップ信号WUS検出時間の後である。または、第1の時間期間はon durationに対応するWUS検出時間の前である。
【0031】
可能な設計では、基準信号リソースは、on durationに対応するWUS検出機会の前または後のX個の基準信号リソースであって、Xは正の整数である、基準信号リソースを含むことができる。
【0032】
可能な設計では、X個の基準信号リソースがon durationに対応するWUS検出機会の前にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの終了時間とWUS検出機会の開始時間との間の時間間隔が第1の閾値以上である、または、X個の基準信号リソースがon durationに対応するWUS検出機会の後であり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの開始時間とWUS検出機会の終了時間との間の時間間隔が第2の閾値以上である、または、X個の基準信号リソースがon durationの前にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの終了時間とon durationの開始時間との間の時間間隔が第3の閾値以上である。
【0033】
可能な設計では、DRX状態のnon-active timeに基準信号を送信するステップの後に、方法が、on durationの前またはon durationにおいて測定結果を受信するステップであって、測定結果は、基準信号を測定することによってUEによって取得される、ステップ、または、WUS信号がWUS信号に対応するon duration内にUEのウェイクアップを指示すると判断した後で、WUS信号に対応するon durationの前またはWUS信号に対応するon duration内に測定結果を受信するステップであって、測定結果は、基準信号を測定することによってUEによって取得される、ステップ、または、第1のDRXサイクルのon durationの前に、またはUEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のDRXサイクルのon durationに測定結果を受信するステップであって、測定結果は、基準信号を測定することによってUEによって取得される、ステップ、をさらに含み得る。
【0034】
別の可能な設計では、DRX状態のnon-active timeに基準信号を送信するステップは、特定のon durationに基準信号を送信するステップであって、少なくとも1つの特定のon durationがDRX状態のnon-active timeにある、ステップをさらに含み得る。
【0035】
可能な設計では、特定のon durationは、指定された時間間隔で定期的に発生し得る。例えば、特定のon durationが発生するサイクルは、DRXサイクルのP倍であってもよく、Pは正の整数である。
【0036】
可能な設計では、特定のon durationは、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のDRXサイクルのon durationであり得る。
【0037】
可能な設計では、本方法は、特定のon durationにおいて、UEによって報告された測定結果を受信するステップをさらに含み得る。
【0038】
可能な設計では、DRXサイクルは長いDRXサイクルまたは短いDRXサイクルである。
【0039】
可能な設計では、本方法は、報告リソースを決定し、報告リソース上で測定結果を受信するステップであって、測定結果は基準信号を測定することによって取得され、報告リソースは、以下のいくつかのリソース、すなわち、ネットワーク側によって構成または指示される周期的物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソース、アクティブ化され非アクティブ化されていない半永続的PUCCHリソース、アクティブ化され非アクティブ化されていない半永続的物理アップリンク共有チャネルPUSCHリソース、および無線リソース制御RRCシグナリングによって構成され解放されていないPUCCHまたはPUSCHリソースのうちの少なくとも1つを含む、ステップをさらに含み得る。
【0040】
第2の態様における各設計の有益な効果については、第1の態様における対応する設計の有益な効果を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0041】
第3の態様によれば、本発明の一実施形態は通信装置を提供し、通信装置は、例えばUEである。通信装置は、前述の方法設計におけるUEの機能を実施することができる。この機能は、ハードウェアを用いて実装されてもよいし、ハードウェアによって実行される対応するソフトウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
【0042】
可能な設計では、装置は、不連続受信DRX状態において非アクティブ時間non-active timeに基準信号を受信するように構成され得る受信ユニットと、基準信号を測定するように構成され得る処理ユニットとを含む。
【0043】
可能な設計では、受信ユニットは、DRX状態におけるオン持続時間on durationの前の第1の時間期間に基準信号を受信するように特に構成される。
【0044】
可能な設計では、第1の時間期間は指定された時間間隔で周期的に発生し、第1の時間期間が発生するサイクルはDRXサイクルまたはWUSサイクルのN倍であり、Nは正の整数である。
【0045】
可能な設計では、受信ユニットは、通信装置がM個の連続するDRXサイクルにわたってスリープした後、第1のDRXサイクルのon durationの前の第1の時間期間に基準信号を受信するように特に構成され、Mは0以上の整数である。
【0046】
可能な設計では、第1の時間期間は、on durationの前であり、on durationに対応するウェイクアップ信号WUS検出時間の後である。または、第1の時間期間はon durationに対応するWUS検出時間の前である。
【0047】
可能な設計では、処理ユニットは、基準信号リソースを決定するようにさらに構成されてもよく、受信ユニットは、基準信号リソース上で基準信号を受信するようにさらに構成することができ、基準信号リソースの時間領域位置はDRX状態においてnon-active timeにある。
【0048】
可能な設計では、基準信号リソースは、on durationに対応するWUS検出機会の前または後のX個の基準信号リソースであって、Xは正の整数である、基準信号リソースを含む。
【0049】
可能な設計では、X個の基準信号リソースはon durationに対応するWUS検出機会の前にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの終了時間とWUS検出機会の開始時間との間の時間間隔は第1の閾値以上である、または、X個の基準信号リソースはon durationに対応するWUS検出機会の後であり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの開始時間とWUS検出機会の終了時間との間の時間間隔は第2の閾値以上である、または、X個の基準信号リソースがon durationの前にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの終了時間とon durationの開始時間との間の時間間隔が第3の閾値以上である。
【0050】
可能な設計では、装置は、送信ユニットをさらに含み、送信ユニットは、on durationの前またはon duration中に測定結果をネットワーク側に報告するように構成されてもよく、測定結果は、基準信号を測定することによって取得される、または、WUS信号がWUS信号に対応するon duration内に通信装置のウェイクアップを示すと判定された後、WUS信号に対応するon durationの前またはWUS信号に対応するon duration内に測定結果をネットワーク側に報告し、測定結果は基準信号を測定することによって取得される、または、通信装置がM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のDRXサイクルのon durationの前または第1のDRXサイクルのon durationに測定結果をネットワーク側に報告し、測定結果は基準信号を測定することによって取得される。
【0051】
別の可能な設計では、受信ユニットは、少なくとも1つの特定のon durationがDRX状態におけるnon-active timeにある特定のon durationにおいて基準信号を受信するようにさらに構成され得る。
【0052】
可能な設計では、特定のon durationは、指定された時間間隔で周期的に発生する。
【0053】
可能な設計では、特定のon durationが発生するサイクルは、DRXサイクルのP倍であり、Pは正の整数である。
【0054】
可能な設計では、特定のon durationは、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のDRXサイクルのon durationである。
【0055】
可能な設計では、送信ユニットは、特定のon durationに測定結果をネットワーク側に報告するようにさらに構成されてもよい。
【0056】
可能な設計では、DRXサイクルは長いDRXサイクルまたは短いDRXサイクルである。
【0057】
可能な設計では、処理ユニットは、報告リソースを決定するようにさらに構成されてもよく、送信ユニットは、報告リソース上での測定結果をネットワーク側に報告するようにさらに構成することができ、測定結果は基準信号を測定することによって取得される。報告リソースは、以下のいくつかのリソース、すなわち、ネットワーク側によって構成または指示された周期的物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソース、アクティブ化され、非アクティブ化されていない半永続的PUCCHリソース、アクティブ化され、非アクティブ化されていない半永続的物理アップリンク共有チャネルPUSCHリソース、および無線リソース制御RRCシグナリングによって構成され、解放されていないPUCCHまたはPUSCHリソースのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0058】
第4の態様によれば、本発明の一実施形態は通信装置を提供し、通信装置は、例えば、ネットワーク・デバイスである。通信装置は、前述の方法設計におけるネットワーク側の機能を実施することができる。この機能は、ハードウェアを用いて実装されてもよいし、ハードウェアによって実行される対応するソフトウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
【0059】
可能な設計では、装置は、基準信号リソースを決定するように構成され得る処理ユニットと、不連続受信DRX状態における非アクティブ時間non-active timeにおける基準信号リソースに基づいて基準信号を送信するように構成され得る送信ユニットとを含む。
【0060】
可能な設計では、送信ユニットは、DRX状態におけるオン持続時間on durationの前の第1の時間期間に基準信号を送信するように特に構成される。
【0061】
可能な設計では、第1の時間期間は指定された時間間隔で周期的に発生し、第1の時間期間が発生するサイクルはDRXサイクルまたはWUSサイクルのN倍であり、Nは正の整数である。
【0062】
可能な設計では、送信ユニットは、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後、第1のDRXサイクルのon durationの前の第1の時間期間に基準信号を送信し、Mは0以上の整数である、ように特に構成される。
【0063】
可能な設計では、第1の時間期間は、on durationの前であり、on durationに対応するウェイクアップ信号WUS検出時間の後である。または、第1の時間期間はon durationに対応するWUS検出時間の前である。
【0064】
可能な設計では、基準信号リソースは、on durationに対応するWUS検出機会の前または後のX個の基準信号リソースであって、Xは正の整数である、基準信号リソースを含む。
【0065】
可能な設計では、X個の基準信号リソースはon durationに対応するWUS検出機会の前にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの終了時間とWUS検出機会の開始時間との間の時間間隔は第1の閾値以上である、または、X個の基準信号リソースはon durationに対応するWUS検出機会の後であり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの開始時間とWUS検出機会の終了時間との間の時間間隔は第2の閾値以上である、または、X個の基準信号リソースがon durationの前にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの終了時間とon durationの開始時間との間の時間間隔が第3の閾値以上である。
【0066】
可能な設計では、装置は、on durationの前またはon durationにおいて測定結果を受信し、測定結果は、基準信号を測定することによってUEによって取得される、または、WUS信号がWUS信号に対応するon duration内にUEのウェイクアップを指示すると判定された後で、WUS信号に対応するon durationの前またはWUS信号に対応するon duration内に測定結果を受信し、測定結果は、基準信号を測定することによってUEによって取得される、または、第1のDRXサイクルのon durationの前、またはUEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のDRXサイクルのon duration内に測定結果を受信し、測定結果は、基準信号を測定することによってUEによって取得される、ように構成される受信ユニット、をさらに備え得る。
【0067】
可能な設計では、送信ユニットは、特定のon durationで基準信号を送信するようにさらに構成されてもよく、少なくとも1つの特定のon durationは、DRX状態のnon-active timeにある。
【0068】
可能な設計では、特定のon durationは、指定された時間間隔で周期的に発生する。
【0069】
可能な設計では、特定のon durationが発生するサイクルは、DRXサイクルのP倍であり、Pは正の整数である。
【0070】
可能な設計では、特定のon durationは、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のDRXサイクルのon durationである。
【0071】
可能な設計では、受信ユニットは、特定のon durationにおいて、UEによって報告された測定結果を受信するようにさらに構成される。
【0072】
可能な設計では、DRXサイクルは長いDRXサイクルまたは短いDRXサイクルである。
【0073】
可能な設計では、処理ユニットは、報告リソースを決定するようにさらに構成され、受信ユニットは、報告リソースに関する測定結果を受信し、測定結果は基準信号を測定することによって取得される、ように構成される。報告リソースは、以下のいくつかのリソース、すなわち、ネットワーク側によって構成または指示された周期的物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソース、アクティブ化され、非アクティブ化されていない半永続的PUCCHリソース、アクティブ化され、非アクティブ化されていない半永続的物理アップリンク共有チャネルPUSCHリソース、および無線リソース制御RRCシグナリングによって構成され、解放されていないPUCCHまたはPUSCHリソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0074】
第5の態様によれば、通信装置が提供され、通信装置は、例えば、ユーザ機器UEである。通信装置は、前述の方法設計におけるUEの機能を実施することができる。この機能は、ハードウェアを用いて実装されてもよいし、ハードウェアによって実行される対応するソフトウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
【0075】
可能な設計では、通信装置の特定の構造は、プロセッサを含むことができ、任意選択で、トランシーバをさらに含み得る。プロセッサおよびトランシーバは、第1の態様または第1の態様の任意の可能な設計によって提供される方法における対応する機能を実行することができる。
【0076】
第6の態様によれば、通信装置が提供され、通信装置は、例えば、ネットワーク・デバイスである。通信装置は、前述の方法設計におけるネットワーク側の機能を実施することができる。この機能は、ハードウェアを用いて実装されてもよいし、ハードウェアによって実行される対応するソフトウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
【0077】
可能な設計では、通信装置の特定の構造は、プロセッサを含むことができ、任意選択で、トランシーバをさらに含み得る。受信機、プロセッサ、および送信機は、第2の態様または第2の態様の任意の可能な設計に従って、方法における対応する機能を実行し得る。
【0078】
第7の態様によれば、通信装置が提供され、通信装置は、例えば、ユーザ機器UEである。通信装置は、前述の方法設計におけるUEの機能を実施することができる。この機能は、ハードウェアを用いて実装されてもよいし、ハードウェアによって実行される対応するソフトウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
【0079】
可能な設計では、通信装置の特定の構造は、コンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、装置が第1の態様または第1の態様の任意の可能な設計によって提供される方法における対応する機能を実行するように、メモリに格納されたコンピュータプログラムを実行するように構成されるプロセッサと、を含む。
【0080】
第8の態様によれば、通信装置が提供され、通信装置は、例えば、ネットワーク・デバイスである。通信装置は、前述の方法設計におけるネットワーク側の機能を実施することができる。この機能は、ハードウェアを用いて実装されてもよいし、ハードウェアによって実行される対応するソフトウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
【0081】
可能な設計では、通信装置の特定の構造は、コンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、装置が第2の態様または第2の態様の任意の可能な設計によって提供される方法の対応する機能を実行するように、メモリに格納されたコンピュータプログラムを実行するように構成されるプロセッサと、を含む。
【0082】
第9の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供され、プログラムまたは命令を含み、プログラムまたは命令がコンピュータ上で実行されると、第1の態様または第1の態様の任意の可能な設計によって提供される方法が実行される。
【0083】
第10の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供され、プログラムまたは命令を含み、プログラムまたは命令がコンピュータ上で実行されると、第2の態様の任意の可能な設計によって提供される方法が実行される。
【0084】
第11の態様によれば、メモリに結合され、第1の態様または第1の態様の任意の可能な設計によって提供される方法を実施するためにメモリに格納されたプログラム命令を読み出して実行するように構成されるチップが提供される。
【0085】
第12の態様によれば、メモリに結合され、第2の態様または第2の態様の任意の可能な設計によって提供される方法を実装するためにメモリに格納されたプログラム命令を読み出して実行するように構成されるチップが提供される。
【0086】
第13の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供され、命令はコンピュータプログラム製品に格納され、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第1の態様または第1の態様の任意の可能な設計によって提供される方法を実行することが可能になる。
【0087】
第14の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供され、命令はコンピュータプログラム製品に格納され、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第2の態様または第2の態様の任意の可能な設計によって提供される方法を実行することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【
図1】DRXが構成された後のUEステータスの概略図である。
【
図2】DRX非アクティブタイマを開始または再開するための位置の概略図である。
【
図3】WUSがDRXサイクルのon durationにおけるUEのウェイクアップを示す概略図である。
【
図4A】本発明の一実施形態による信号測定方法のフローチャートである。
【
図4B】本発明の一実施形態による別の信号測定方法のフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態による第1の時間期間の可能な実施態様の概略図である。
【
図6A】本発明の一実施形態による、第1の時間期間とWUS検出機会との間の可能な位置関係の概略図である。
【
図6B】本発明の一実施形態による、第1の時間期間とWUS検出機会との間の可能な位置関係の概略図である。
【
図6C】本発明の一実施形態による、第1の時間期間とWUS検出機会との間の可能な位置関係の概略図である。
【
図6D】本発明の一実施形態による、第1の時間期間とWUS検出機会との間の可能な位置関係の概略図である。
【
図7】本発明の一実施形態による第1の時間期間の別の可能な実施態様の概略図である。
【
図8】本発明の一実施形態による第1の時間期間の別の可能な実施態様の概略図である。
【
図9】本発明の一実施形態による、基準信号が非周期的基準信号である概略図である。
【
図10】本発明の一実施形態による可能な基準信号リソースの概略図である。
【
図11】本発明の一実施形態に従って構成された窓の概略図である。
【
図12】本発明の一実施形態による別の可能な基準信号リソースの概略図である。
【
図13A】本発明の一実施形態による別の信号測定方法のフローチャートである。
【
図13B】本発明の一実施形態による別の信号測定方法のフローチャートである。
【
図14】本発明の一実施形態による可能なon durationの概略図である。
【
図15】本発明の一実施形態による別の可能なon durationの概略図である。
【
図16】本発明の一実施形態による通信装置の概略構造図である。
【
図17】本発明の一実施形態による別の通信装置の概略構造図である。
【
図18】本発明の一実施形態による別の通信装置の概略構造図である。
【
図19】本発明の一実施形態による別の通信装置の概略構造図である。
【
図20】本発明の一実施形態による別の通信装置の概略構造図である。
【
図21】本発明の一実施形態による別の通信装置の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0089】
本発明の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下では、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細にさらに説明する。
【0090】
本発明の実施形態を理解しやすくするために、以下で、本出願の適用シナリオについて説明する。
【0091】
現在、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP(登録商標))標準化団体は、第5世代セルラー移動通信システム(5th generation、5G)プロトコル規格を開発している。5Gは、新無線(New Radio、NR)とも呼ばれる。ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムと比較して、NRは、より大きな送信帯域幅、より多くの送受信アンテナアレイ、より高い送信速度、およびより小さい粒度のより柔軟なスケジューリング機構をサポートする。NRは、上記の特徴に基づいてより広い適用範囲を提供するが、端末デバイスの電力消費の負荷は大幅に増加する。端末デバイスの消費電力を低減するために、3GPP(登録商標)は、新無線(new radio、NR)リリース16(Release-16)に省電力(Power Saving)研究主題を導入する。本研究の目的は、様々な状態(接続(connection)状態、アイドル状態、および非アクティブ状態を含む)の端末デバイスの電力消費を低減する解決策を考案することである。接続状態の端末デバイスの消費電力をどのように低減するかが研究の焦点である。
【0092】
現在、接続状態にある端末デバイスの電力消費量を削減するための可能な解決策は、無線リソース制御(radio Resource control、RRC)接続状態にあるユーザ機器(user equipment、UE)に対して、接続不連続受信(connected-discontinuous reception、C-DRX)、すなわち、本明細書では略して不連続受信とも呼ばれるC-DRX(Connected-Discontinuous Reception)を構成することである。目的は、UEが物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)を監視するために一定の間隔でDRXオン持続時間(on duration)に入ることを可能にするが、PDCCHを監視せずに他の時間にスリープ状態に入り、その結果、UEの電力消費が低減されることである。
【0093】
UEがDRXで構成される場合、UEのステータスは、不連続受信アクティブ状態またはアクティブ状態(DRX active)と、不連続受信非アクティブまたは非アクティブ(DRX non-active)状態とに分類され得る。UEがDRX Active状態にある時間は、DRXアクティブ時間またはアクティブ時間(DRX active time)と呼ばれる。UEがDRX non-active状態にある時間は、DRX非アクティブ時間または非アクティブ時間(DRX non-active time)と呼ばれる。UEがDRX active timeにある場合、UEはPDCCHを継続的に監視する。UEがDRX Active状態を離れる、すなわち、UEがスリープ状態に入る(DRX non-active)場合、UEはPDCCHを監視しない。DRXオン持続時間タイマ(DRX-on durationTimer)、DRX非アクティブタイマ(DRX-inactivity timer)、DRXダウンリンク再送信タイマ(DRX-retransmission timer DL)、DRXアップリンク再送信タイマ(DRX-retransmission timerUL)、およびランダムアクセス競合解決タイマ(RA-contention resolution timer)のタイマのいずれか1つが実行されると、UEはDRX active timeになる。加えて、DRX active timeは、他のケース、例えば、UEがPUCCHでスケジューリング要求(scheduling request、SR)を送信した後の待機時間期間、およびUEが非競合ベース(non-contention based)ランダムアクセスでランダムアクセス応答(random access response、RAR)を正常に受信した後に新しい送信インジケータが受信されないPDCCH時間期間をさらに含んでもよい。
【0094】
UEがDRX active timeにあるとき、UEはPDCCHを継続的に監視することを理解されたい。UEがDRX active time外にある場合、UEはPDCCHを監視しない、すなわち、UEはnon-active timeにPDCCHを監視しない。
【0095】
具体的には、PDCCHの巡回冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)は、以下の無線ネットワーク一時識別子(radio network temporary identifier、RNTI)、すなわち、セル無線ネットワーク一時識別子(cell RNTI、C-RNTI)、構成されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子(Configured Scheduling RNTI、CS-RNTI)、割込み無線ネットワーク一時識別子(Interruption RNTI、INT-RNTI)、スロットフォーマット指示無線ネットワーク一時識別子(Slot Format Indication RNTI、SFI-RNTI)、セミパーシステントチャネル状態情報無線ネットワーク一時識別子(Semi-Persistent CSI RNTI、SP-CSI-RNTI)、送信電力制御PUCCH無線ネットワーク一時識別子(transmit power control-PUCCH-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI)、送信電力制御PUSCH無線ネットワーク一時識別子(transmit power control-PUSCH-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI)、および送信電力制御SRS無線ネットワーク一時識別子(transmit power control-SRS-RNTI、TPC-SRS-RNTI)のうちの1つによってスクランブルされ得る。
【0096】
UEは、non-active timeにおいてPDCCHを監視しない。しかしながら、UEは、別のPDCCHを依然として監視する。別のPDCCHは、省電力RNTI(power saving RNTI、PS-RNTI)、システム情報RNTI(system information RNTI、SI-RNTI)、ページングRNTI(Paging RNTI、P-RNTI)、ランダムアクセスRNTI(random access RNTI、RA-RNTI)、一時C-RNTI(Temporary C-RNTI、TC-RNTI)などの無線ネットワーク一時識別子(radio network temporary identifier、RNTI)のうちの1つによってスクランブルされ得る。
【0097】
図1は、DRXが設定された後のUEステータスの一例を提示する。DRXサイクルの開始時間に、UEは第1にon durationに入り、DRX-on duration timerを開始し、DRXアクティブ状態に入る。UEが、on duration中に、新しいダウンリンクまたはアップリンクデータ送信を示すPDCCHを受信した場合、UEはDRX非アクティブタイマを開始(または再開)する。UEは、DRX非アクティブタイマが満了するまで常にDRXアクティブ状態にあるか、またはUEが関連する媒体アクセス制御(medium access control、MAC)制御要素(control element、CE)シグナリングを受信するので、DRX非アクティブタイマは事前に停止される。従来技術では、DRX非アクティブタイマは、新しいデータ送信を示すPDCCHの後の第1のシンボル内で開始または再開される。例えば、
図2に示すように、図中のPDCCHは、新たなPDSCH送信をスケジュールする。
【0098】
UE power saving研究対象では、新たな省電力信号(power saving signal)も導入されている。現在、power saving signalはon durationの前に送信され、PDCCHを監視するためにUEが1つまたは複数の後続のDRXサイクルでウェイクアップされる必要があるかどうかを示すと一般的に考えられている。power saving signalは、PDCCHに基づく。
【0099】
異なる機能に基づいて、power saving signalは、ウェイクアップ(wake-up、WUS)信号およびゴー・トゥ・スリープ(go-to-sleep、GTS)信号に分類される。(1)power saving signalがウェイクアップ(wake-up)機能を示す場合、それはPDCCHベースのウェイクアップ信号(PDCCH-based wake-up signal、PDCCH-WUS)とも呼ばれるウェイクアップ信号(wake-up signal、WUS)を表し、UEは、WUSが検出されたかどうかに基づいて、UEがactive状態に入るために対応するon durationにウェイクアップされるべきかどうかを判定することができる。
図3に示すように、WUSが検出された場合、UEは、DRX-on duration timerを開始し、DRXサイクルのon durationでウェイクアップされ、アクティブ状態に入り、PDCCHを監視する。WUSが検出されない場合、UEはDRXオン・デュレーション・タイマを開始せず、すなわち、UEはDRXサイクルでウェイクアップされる必要はないが、電力消費を低減するためにスリープ状態に入る。(2)power saving signalがゴー・トゥ・スリープ(go-to-sleep)機能を示す場合、それはPDCCHベースのgo-to-sleep信号(PDCCH-based go-to-sleep signal、PDCCH-GTS signal)とも呼ばれるgo-to-sleep信号(go-to-sleep signal、GTS signal)を表す。この場合、UEがGTS signalを検出すると、UEはDRXオン・デュレーション・タイマを開始せず、したがってスリープ状態に入るか、またはスリープ状態のままである。GTS signalが検出されない場合、UEはデフォルトでDRXオン・デュレーション・タイマを開始してactive状態に入り、PDCCHを監視する。(3)加えて、power saving signalは、wake-up機能とgo-to-sleep機能の両方を示すことができる。例えば、DCI内の1ビット(bit)インジケータフィールドは、on durationに入り、PDCCHを監視するためのUEのウェイクアップを示すか、またはUEの非ウェイクアップを示す。例えば、インジケータフィールドの値「0」はUEの非ウェイクアップを示し、インジケータフィールドの値「1」はUEのウェイクアップを示す。
【0100】
現在、規格会議での議論中に、on durationの前のPDCCHベースの省電力信号がウェイクアップ機能を有すること、すなわち、信号がPDCCH-WUSであることが合意されている。PDCCH-WUSがUEのウェイクアップを示す場合、UEは、PDCCH-WUSに対応するon durationが到来したときにDRX-on duration timerを開始し、active状態に入り、PDCCHを監視する。そうでない場合、UEはDRXオン・デュレーション・タイマを開始しない、すなわち、UEはactive状態に入らず、PDCCHを監視しない(本明細書では、UEがactive状態にある他の理由はないと仮定する。)。
【0101】
PDCCH-WUSがUEのウェイクアップをどのように示すかは、本発明の実施形態では限定されないことに留意されたい。例えば、信号が検出されたかどうかに基づいて、PDCCHを監視するためにUEをウェイクアップさせるかどうかを決定することができる。またはPDCCHを監視するためにUEをウェイクアップさせるかどうかは、PDCCH-WUS DCI内の対応する情報フィールドの指示に基づいて決定することができる。
【0102】
NRでは、ネットワーク・デバイスはダウンリンク基準信号を構成し、UEは基準信号に基づいて信号測定を実行することができる。基準信号は、複数の目的のために、例えば、チャネル品質(channel quality)測定のために、またはビーム管理(beam management)のために、または時間周波数トラッキング(time-frequency tracking)のために、またはモビリティ管理(例えば、無線リソース管理(radio resource management、RRM))のために測定され得る。UEは、いくつかの測定目的、例えば、チャネル状態情報(channel state information、CSI)を報告するために、測定結果をネットワーク・デバイスにフィードバックすることができる。
【0103】
NRプロトコルTS38.214は、「UEがDRXで構成されている場合、CSIが報告されるためのDRX active timeにおいて最新のCSI測定機会が発生する。」ことを規定している。具体的には、UEがDRXで構成されている場合、CSI報告のための測定機会(すなわち、基準信号を測定する機会)は、DRX active timeにある必要がある。言い換えると、基準信号がDRX active time内にない場合、UEは基準信号測定結果を報告する必要がないので、UEは基準信号を測定する必要がない。加えて、NRプロトコルTS38.321は、定期的なCSI報告および半永続的なCSI報告について、UEが報告シンボルの4ms前にDRX active time外である場合、UEはCSIを報告しないことを指定する。CSIマスク(CSI-Mask)が設定され、drx-onDurationTimerが報告シンボルの4ms前に実行されない場合、UEはPUCCHでCSIを報告しない(PUCCHでの定期的な報告およびPUCCHでの半永続的な報告を含む)。
【0104】
WUSに関する前述の説明によれば、複数の連続するDRXサイクルにおける各ウェイクアップ信号WUSがUEの非ウェイクアップを示す場合、UEは複数の連続するDRXサイクルにおいてDRX-on duration timerを開始せず、UEは長時間active time外にある。この場合、UEは長時間にわたってCSI測定および報告を行わない。UEは長時間にわたってCSI測定および報告を行わないので、基地局は長時間にわたってUEからCSIを受信することができず、以下の問題がある。
【0105】
(1)基地局は長時間にわたってUEからCSIを受信することができないので、基地局は正確なCSIを取得することができず、PDCCH-WUSの信頼性は深刻な影響を受ける。
【0106】
(2)UEが長いスリープからウェイクアップした後、UEによって第1に報告されるCSIは、前のactive timeにおけるCSIの測定結果であるが、前のactive timeと現在の報告機会との間の時間間隔は比較的長い。したがって、CSIは不正確である可能性があり、UEがウェイクアップした後の時間期間においてUEの性能は比較的低い。
【0107】
(3)ビーム管理(beam management)シナリオでは、UEが長時間CSIを報告しない場合、基地局は送信ビーム(beam)を更新することができない。その結果、ビーム障害(beam failure)が引き起こされ、UEはビーム障害回復(beam failure recovery、BFR)を行うようにさらにトリガされ、UEの電力消費が増加する。これは、power saving目的に反する。
【0108】
したがって、従来技術では、DRX active timeでのみ基準信号の測定および報告を行うことができ、信号測定の信頼性が低く、消費電力が高いなどの技術的問題があることが分かる。これを考慮して、本発明の実施形態は信号測定方法を提供する。本方法は、UEがnon-active timeにあるときにUEが基準信号測定および報告を行うことを可能にするのに使用される。または、UEは依然としてactive timeにCSIを報告するが、CSI報告のための基準信号測定はnon-active timeに実行されてもよい。したがって、UEが長いスリープ中であっても、またはUEが長いスリープからウェイクアップした後であっても、正確な基準信号測定結果を適時に取得することができる。さらに、長いスリープからウェイクアップしたUEのPDCCH-WUS信頼性および性能が保証される。加えて、UEが長時間にわたってCSIを報告しないことによって引き起こされるCSI障害も回避することができ、UEの電力消費が低減される。具体的な実装解決策については後で詳細に説明する。
【0109】
本発明の実施形態をより明確にするために、以下では、本発明の実施形態に関連するいくつかの内容および概念を中心に説明する。
【0110】
(1)端末装置は、ユーザに音声および/またはデータを接続可能に提供する装置であってもよく、例えば、ワイヤレス接続機能を備えたハンドヘルド装置、またはワイヤレスモデムに接続された処理装置などであってもよい。端末機器は、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)を使用してコアネットワークと通信し、RANと音声および/またはデータを交換し得る。端末装置は、ユーザ機器(user equipment、UE)、無線端末デバイス、携帯端末デバイス、デバイス・ツー・デバイス通信(device-to-device、D2D)端末デバイス、V2X端末デバイス、マシンツーマシン(machine-to-machine、M2M)端末デバイス、マシンタイプ通信(machine-type communications、MTC)端末デバイス、モノのインターネット(internet of things、IoT)端末デバイス、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、移動局(mobile station)、リモート局(remote station)、アクセスポイント(access point、AP)、リモート端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザデバイス(user device)などを含み得る。例えば、端末デバイスには、携帯電話(「セルラー」電話とも呼ばれる)、モバイル端末デバイスを備えたコンピュータ、またはポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、もしくはコンピュータ内蔵モバイル装置が含まれ得る。例えば、端末デバイスは、パーソナル通信サービス(personal communication service、PCS)電話、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)局、または携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)などの装置であってよい。端末デバイスは、限定されたデバイス、例えば、低消費電力のデバイス、限定された記憶能力を有するデバイス、または限定されたコンピューティング能力を有するデバイスをさらに含む。例えば、端末デバイスは、バーコード、無線周波数識別(radio frequency identification、RFID)、センサ、全地球測位システム(global positioning system、GPS)、またはレーザースキャナなどの情報感知デバイスを含む。
【0111】
限定ではなく一例として、本発明の実施形態では、端末デバイスはウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブル・インテリジェント・デバイス、インテリジェント・ウェアラブル・デバイスなどとも呼ばれることがあり、メガネ、手袋、時計、衣服、靴などの日常の装着物のインテリジェントな設計にウェアラブル技術を適用することによって開発されたウェアラブルデバイスの総称である。ウェアラブルデバイスは、身体に直接装着されるか、またはユーザの衣服やアクセサリに一体化されたポータブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、単なるハードウェアデバイスではない。それは、ソフトウェアサポート、データ対話、およびクラウド対話を介して強力な機能を実装する。広義には、ウェアラブルデバイスは、完全な機能および大きなサイズを有し、スマートフォンとは独立して完全または部分的な機能を実装することができるもの、例えばスマートウォッチまたはスマートグラス、および特定の種類のアプリケーション機能専用であり、スマートフォン、例えば物理的標識検出のための様々なスマートバンド、スマートヘルメット、およびスマートヘッドウェアなどの他のデバイスと共に使用する必要があるものを含む。
【0112】
上述した様々な端末装置は、それらが車両(例えば、車両内に配置されるか、または車両内に取り付けられる)内に位置する場合、すべて車両用端末装置とみなすことができる。例えば、車載端末デバイスは車載ユニット(on-board unit、OBU)とも呼ばれる。
【0113】
(2)ネットワーク・デバイスは、例えば、アクセスネットワーク(access network、AN)デバイスまたは無線アクセスネットワーク・デバイス(radio access network、RAN)デバイスを含む。アクセスネットワーク・デバイス、例えば、基地局(例えば、アクセスポイント)は、アクセスネットワーク内の1つまたは複数のセルを使用することにより、エアインタフェースを介して無線端末デバイスと通信するデバイスであってもよい。基地局は、受信した無線フレームとインターネットプロトコル(IP)パケットとを相互に変換し、端末機器とアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして機能するように構成されてもよく、アクセスネットワークの残りの部分はIPネットワークを含んでいてよい。ネットワーク・デバイスは、エアインタフェースの属性管理を調整することができる。例えば、ネットワーク・デバイスは、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution、LTE)システムまたはロング・ターム・エボリューション・アドバンスト(long term evolution-advanced、LTE-A)システムの発展型基地局(NodeBまたはeNBまたはe-NodeB、evolved NodeB)を含んでもよく、または第5世代移動通信技術(the 5th generation、5G)新無線機(new radio、NR)システムの次世代NodeB(next generation nodeB、gNB)、次世代発展型基地局(next generation evolved nodeB、ng-eNB)、または拡張次世代基地局en-gNB(enhanced next generation nodeB、gNB)を含み得る。あるいは、ネットワーク・デバイスは、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network,Cloud RAN)システム内の集中ユニット(centralized unit、CU)および分散ユニット(distributed unit、DU)を含んでもよく、または中継デバイスをさらに含んでもよい。これについては本発明の実施形態では限定されない。
【0114】
加えて、本発明の実施形態では、ネットワーク・デバイスはコア・ネットワーク・デバイスをさらに含んでもよい。コア・ネットワーク・デバイスは、例えば、ユーザシグナリングおよびデータを処理および転送するためのネットワーク・デバイスを含む。例えば、4Gシステムでは、コア・ネットワーク・デバイスはモビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)である。MMEは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP(登録商標))プロトコルで定義されているLTEシステムのアクセスネットワークにおける鍵制御ノードである。MMEは、中継を含むアイドルモードまたはページングプロセスなどにおける端末デバイスの位置決めを担当する。簡単に言えば、MMEは、シグナリング処理を担当するコア・ネットワーク・デバイスである。あるいは、例えば、5Gシステムでは、コア・ネットワーク・デバイスは、アクセス管理ネットワーク要素、セッション管理ネットワーク要素、またはユーザ・プレーン・ゲートウェイなどのコア・ネットワーク・デバイスを含む。ユーザ・プレーン・ゲートウェイは、ユーザ・プレーン・データに対するモビリティ管理、ルーティング、転送などの機能を有するサーバであってもよい。ユーザ・プレーン・ゲートウェイは、一般に、ネットワーク・デバイス、例えば、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)、またはパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(packet data network gateway、PGW)、またはユーザプレーン機能(user plane function、UPF)エンティティに配置される。
【0115】
(3)時間窓は連続した時間期間であり、時間期間は開始時間および終了時間を有し、時間窓の長さは開始時間から終了時間までの長さである。例えば、本出願におけるWUS時間ウィンドウは、on durationの前のいくつかのスロットであり得る。
【0116】
(4)「システム」および「ネットワーク」という用語は、本出願の実施形態では互換的に使用され得る。「少なくとも1つ」は1または複数を示し、「複数の」は2以上を示す。「および/または」という用語は、関連付けられた対象間の、関連付けの関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合を、すなわち、Aのみが存在する場合、AおよびBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表してもよく、その場合、AおよびBは、単数または複数であり得る。文字「/」は、一般に、関連付けられた対象間の「または」関係を示す。「以下の項目(個)のうちの少なくとも1つ」という用語またはその用語に類似の表現は、項目の任意の組み合わせを示し、単一の項目(個)または複数の項目(個)の任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つの項目(個)は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、またはa-b-cを示してもよく、その場合、a、b、およびcは、単数形または複数形であり得る。
【0117】
加えて、別段の指定がない限り、本出願の実施形態で言及される「第1」および「第2」などの序数は、複数の対象の順序、時系列、優先順位、または重要性を限定する代わりに、複数の対象を区別するために使用される。例えば、第1の優先順位規則および第2の優先順位規則は、異なる規則を区別するためにのみ使用され、2つの規則の内容、優先順位、重要度などが異なることを表すものではない。
【0118】
さらに、本出願、特許請求の範囲、および添付の図面の実施形態における「含む」および「有する」という用語は排他的ではない。例えば、一連のステップまたはモジュールを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、列挙されたステップまたはモジュールに限定されず、列挙されていないステップまたはモジュールをさらに含んでもよい。
【0119】
本発明の実施形態における技術的解決策は、5Gシステムに適用可能である。確かに、本発明の実施形態における技術的解決策は、通信システム内の通信エンティティがC-DRXおよびウェイクアップ信号で構成されるという条件で、別の通信システム、例えば、狭帯域モノのインターネット(narrow band-internet of things、NB-IoT)、マシンタイプ通信(machine type communications、MTC)システム、または将来の次世代通信システムにも適用可能である。
【0120】
実施形態1
図4Aは、本発明のこの実施形態による信号測定方法のフローチャートである。本方法は、以下のステップを含む。
【0121】
S401.ネットワーク・デバイスは、DRX状態におけるon durationの前の第1の時間期間にUEに基準信号を送信する。
【0122】
本発明のこの実施形態では、第1の時間期間がon durationの前にあることは、第1の時間期間がon durationとon durationに隣接する前のon durationとの間にあることを意味する。可能な実装形態では、第1の時間期間の長さは、予め設定された長さを超えない。加えて、第1の時間期間とon durationとの間の時間間隔は、予め設定された閾値を超えない。これは、第1の時間期間がon durationとon durationに隣接する前のon durationとの間にあること、例えば、前のon durationと重複しないことを保証することができる。
【0123】
本発明の本実施形態では、on durationにおいて、UEはアクティブ状態にあってもよいし、非アクティブ状態にあってもよい。本明細書中において、これは、本発明のこの実施形態で限定されない。on durationに隣接する以前のon durationでは、UEはアクティブ状態にあってもよいし、非アクティブ状態にあってもよい。本明細書中において、これは、本発明のこの実施形態で限定されない。例えば、
図5を参照すると、3つのDRXサイクルが
図5に示されている。3つのDRXサイクルの各々のon durationの前に第1の時間期間が存在する。ネットワーク・デバイスは、各第1の時間期間に基準信号をUEに送信し、これに対応して、UEは、各第1の時間期間に、ネットワーク・デバイスによって送信された基準信号を受信する。
図5では、第1のon durationが破線で示されており、これは、UEが第1のon durationの前にWUSを受信していないこと、または、受信したWUSが、on durationが到来したときにUEがウェイクアップしておらず、DRX-on duration timerが第1のon duration内に開始されず、UEは第1のon durationに非アクティブ状態にあり、PDCCHを監視しない、ことを示す。第2のon durationおよび第3のon durationは実線で示され、これは、UEが第2のon durationおよび第3のon durationでアクティブ状態にあり、PDCCHを監視することを表す。
【0124】
いくつかの可能な設計では、第1の時間期間は、指定された時間間隔で周期的に発生し得る。具体的には、ネットワーク・デバイスは、特定の時間間隔で定期的に基準信号をUEに送信し、その結果、UEは、各サイクルに対応する第1の時間期間に、ネットワーク・デバイスによって送信された基準信号を受信し、基準信号を測定する。特定の実施態様では、第1の時間期間が発生するサイクルは、DRXサイクルまたはWUSサイクルのN倍であり、Nは正の整数である。もちろん、他の設計も存在し得る。本明細書中において、これは、本発明のこの実施形態で限定されない。第1の時間期間の周期性が設計されているため、UEが長いスリープ状態にある場合でも、UEが基準信号を定期的に測定し、正確な信号測定結果を取得できることを保証することができる。
【0125】
他の可能な設計では、第1の時間期間は非周期的であってもよい。例えば、第1の時間期間は、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のDRXサイクルのon durationの前の時間期間であってもよく、Mは0以上の整数である。これに対応して、ネットワーク・デバイスは、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後、第1のDRXサイクルのon durationの前の第1の時間期間に基準信号を送信し、その結果、UEは、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後、第1のDRXサイクルのon durationの前の第1の時間期間に基準信号を測定する。この設計では、UEがある時間期間にわたって連続的にスリープした後、UEが基準信号を時間内に測定し、正確な信号測定結果を取得できることも保証することができる。
【0126】
実際の状況ではon durationの前にWUS検出機会(またはWUS監視機会、WUS受信機会、WUS時間窓などと呼ばれる。)も存在することを考慮すると、on durationの前の第1の時間期間とWUS検出機会との間の位置関係は、限定はしないが、以下を含む。1.
図6Aに示すように、第1の時間期間はon durationの前であり、WUS検出時間の後である。これにより、第1の時間期間をon durationにより近づけることができ、on durationにおいてUEがウェイクアップした後のUEの通信性能をさらに保証することができる。2.
図6Bに示すように、第1の時間期間はon durationの前であり、WUS検出時間の前である。これにより、UEは、WUSの前の非アクティブ時間期間であっても信号測定、時間周波数同期、または信号測定および報告を実行することができ、さらにWUS信号信頼性をより良好に保証することができる。3.第1の時間期間は、WUS検出時間と少なくとも部分的に重複する。例えば、
図6Cに示すように、第1の時間期間の開始時間はWUS検出時間の前であり、第1の時間期間の終了時間はWUS検出時間の後である。確かに、特定の実施態様では、実際の要件に基づいて他の設計が実行されてもよい。本明細書中において、これは、本発明のこの実施形態で限定されない。
【0127】
本発明のこの実施形態では、第1の時間期間は、連続した時間期間、例えば、
図6A、
図6B、または
図6Cに示す時間期間であってもよい。第1の時間期間は、
図6Dに示すように、複数のサブ時間期間を含んで設定された時間期間であってもよい。
【0128】
本発明の本実施形態では、ネットワーク・デバイスは、基準信号を送信する前に、まず基準信号リソースを決定し、次いで、決定された基準信号リソース上で基準信号を送信する必要がある。それに対応して、UEは、第1に基準信号リソースを決定し、次いで基準信号リソース上で基準信号を受信する必要がある。UEは、ネットワーク・デバイスによって配信されたシグナリングに基づいて基準信号リソースを決定するか、または事前構成されたプロトコルに基づいて基準信号リソースを決定することができる。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0129】
UEは、ネットワーク・デバイスによって配信されたシグナリングに基づいて基準信号リソースを決定する。
【0130】
具体的には、ネットワーク・デバイスは、第1に構成された基準信号リソース上で基準信号を送信することができ、ネットワーク・デバイスは、シグナリングを配信することによって第1の時間期間をUEに示す。これに対応して、UEがネットワーク・デバイスの構成または指示に基づいて第1の時間期間を決定した後、UEは、第1の時間期間に構成された基準信号リソース上で基準信号を受信する、すなわち、決定された基準信号リソースは、第1の時間期間に構成された基準信号リソースである。
【0131】
可能な設計では、基準信号リソースは、WUS検出機会(またはWUSリソースと呼ばれる)に関連付けられ得る。
【0132】
可能な関連付け方式では、ネットワーク・デバイスによって基準信号を送信するためのリソースは、on durationに対応するWUS検出機会の前または後のX個の基準信号リソースであり、Xは正の整数である。
【0133】
例えば、X個の基準信号リソースはon durationに対応するWUS検出機会の前にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの終了時間とWUS検出機会の開始時間との間の時間間隔は第1の閾値以上である。
【0134】
例えば、X個の基準信号リソースはon durationに対応するWUS検出機会の後であり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの開始時間とWUS検出機会の終了時間との間の時間間隔は第2の閾値以上である。
【0135】
例えば、X個の基準信号リソースはon durationの前にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの終了時間とon durationの開始時間との間の時間間隔は第3の閾値以上である。
【0136】
第1の閾値、第2の閾値、および第3の閾値は、事前に構成または指定されてもよく、第1の閾値、第2の閾値、および第3の閾値のうちの任意の2つは、等しいかまたは等しくなくてもよい。これは本明細書では限定されない。第1の閾値は、以下の要因、すなわち、基準信号処理および計算時間、時間周波数トラッキング処理時間、受信端ビーム選択時間、またはCSI報告時間のうちの少なくとも1つに関連し得る。第2の閾値は、PDCCH-WUS復調、復号、および構文解析時間、またはWUS DCI構文解析時間のうちの少なくとも1つに関連する。第3の閾値は、以下の要因、すなわち、基準信号処理および計算時間、またはCSI処理時間(CSI calculation time)のうちの少なくとも1つに関連する。
【0137】
Xが1より大きい場合、X個の基準信号リソースは不連続であり得ることを理解されたい。この場合、X個の基準信号リソースの開始時間は、X個の基準信号リソースのうちの1番目の基準信号リソースの開始時間であり、X個の基準信号リソースの終了時間は、X個の基準信号リソースのうちのX番目の基準信号リソースの終了時間である。
【0138】
別の可能な設計では、ネットワーク・デバイスは、UEのために直接構成するか、またはUEに、基準信号を送信するための基準信号リソースを示し、基準信号リソースの時間領域位置は、第1の時間期間の位置である。したがって、ネットワーク・デバイスは、第1の時間期間をUEに通知する必要がない場合があり、UEが基準信号リソースを決定した後、UEは、基準信号リソース上で基準信号を直接受信する。
【0139】
UEは、事前構成されたプロトコルに基づいて基準信号リソースを決定する。
【0140】
具体的には、ネットワーク・デバイスは、第1に構成された基準信号リソース上で基準信号を送信し、事前構成されたプロトコルに基づいて第1の時間期間を決定することができる。それに対応して、UEが事前構成されたプロトコルに基づいて第1の時間期間を決定した後、UEは、第1の時間期間に構成された基準信号リソース上で基準信号を受信する。例えば、事前構成されたプロトコルに基づいて決定された第1の時間期間は、WUS検出機会とon durationとの間の時間期間である。
【0141】
基準信号がCSI-RSであると仮定して、以下で、基準信号および基準信号リソースについて詳細に説明する(以下の説明では、特に明記しない限り、基準信号はCSI-RSを指す。)。
【0142】
1.基準信号の目的には、それだけに限らないが、以下が含まれる:基準信号は、チャネル品質(channel quality)測定、ビーム管理(beam management)測定、時間周波数トラッキング(time-frequency tracking)測定、モビリティ管理測定などに使用される。
【0143】
基準信号はチャネル品質測定に使用され、チャネル品質には、チャネル品質インジケータ(channel quality indicator、CQI)、プリコーディング行列インジケータ(Precoding matrix indicator、PMI)、ランクインジケータ(rank indicator、RI)、CSI-RSリソースインジケータ(CSI-RS Resource indicator、CRI)、レイヤインジケータ(layer indicator、LI)が含まれるが、これらに限定されない。
【0144】
基準信号がビーム管理に使用されることは、UEが基準信号に基づいてL1-RSRPを計算することであり得る。
【0145】
基準信号が時間周波数トラッキングに用いられることは、基準信号がトラッキング基準信号(tracking reference signal、TRS)として機能的に設定されることであってもよい。時間周波数追跡は、時間周波数同期とも呼ばれ得る。UEは、システムとネットワーク・デバイスのクロックと動作周波数との間のオフセットがUEの長い休止によって引き起こされることを回避するために、時間周波数同期を実行するためのダウンリンク基準信号を受信する。
【0146】
基準信号がモビリティ管理に使用されることは、基準信号が無線リソース管理(radio resource management、RRM)に使用されることであり得る。
【0147】
一般に、ネットワーク・デバイスは、CSI報告構成(CSI-ReportConfig)で報告数(report quantity)を構成することによって、関連付けられた基準信号リソースの目的を示す。例えば、報告数がCQI/PMI/RI/CRI/LIのうちの少なくとも1つに設定されている場合、それは関連する基準信号リソースがチャネル品質測定に使用されることを示す。報告数がL1-RSRPに設定されている場合(例えば、cri-RSRPまたはssb-Index-RSRPに設定される)、それは関連する基準信号リソースがビーム管理に使用されることを示す。
【0148】
加えて、時間周波数追跡および受信端ビーム選択の場合、UEは測定結果を報告する必要がないので、ネットワーク・デバイスは報告数を非報告に設定する(報告数はNULLに設定される)。加えて、ネットワーク・デバイスが基準信号リソースを構成するとき、ネットワーク・デバイスは、構成された基準信号リソースが時間周波数追跡またはビーム管理に使用されることを示すために、基準信号リソース構成IEにいくつかのパラメータを追加する。例えば、trs-Infoパラメータおよびrepetitionパラメータは、NZP-CSI-RS-ResourceSet IEの構成に含まれる。trs-Infoが真(true)に設定された場合、それは基準信号リソースが時間周波数トラッキングに使用されることを示す。繰り返しパラメータは、オン(on)またはオフ(off)に設定されてもよい。繰り返しパラメータがオン(on)に設定されている場合、これは、NZP-CSI-RS-ResourceSet IEによって構成されたリソースセット内のすべての基準信号リソース上で送信された基準信号が同じダウンリンク空間領域送信フィルタおよび同じポート番号を使用することを示す。基準信号リソースに対応する繰り返しパラメータがオンに設定され、対応する報告数がNULLに設定される場合、基準信号リソースの実際の目的は受信端ビーム選択である。
【0149】
加えて、基準信号リソースに対して繰り返しがオンに設定されると、対応する報告構成内の報告数はL1-RSRPに設定され、すなわち、UEは受信端ビーム測定および選択を行い、測定結果も報告する必要がある。
【0150】
加えて、モビリティ管理のために、ネットワーク・デバイスは、CQI測定、ビーム管理、または時間周波数追跡に使用されるものとは独立したシグナリングを使用することによって、モビリティ管理に使用される基準信号リソースを構成する。例えば、ネットワーク・デバイスは、CSI-ResourceConfigシグナリングを使用して、CQI測定、ビーム管理、または時間周波数トラッキングに使用される基準信号リソースを構成し、CSI-RS-ResourceConfigMobilityシグナリングを使用して、モビリティ管理に使用される基準信号リソースを構成する。
【0151】
以下、「CQI測定」または「CQIの測定」はチャネル品質測定を示し、チャネル品質測定の目的は、以下の測定パラメータ:CQI/PMI/RI/CRI/LIのうちの少なくとも1つを取得することであることに留意されたい。なお、以下、「CSI測定」または「CSIの測定」は、CQI測定またはビーム測定を示す。
【0152】
2.基準信号の時間領域特徴には、それだけに限らないが、以下の2つの実施態様が含まれる。
【0153】
方式1:固定サイクルを有する
第1に、基準信号のサイクルが定義され、ネットワーク・デバイスは基準信号リソース上で基準信号を送信する。1つまたは複数の基準信号リソースが1つのon durationの前に存在する場合、時間期間が定義され、時間期間はon durationの前(および前のon durationの後)であり、時間期間はon durationの前(および前のon durationの後)の1つまたは複数の基準信号リソースを含む。この場合、基準信号のサイクルは、時間期間の開始時間(または終了時間)と隣接する時間期間の開始時間との間の時間間隔に等しい。以下の説明では、この時間期間を第1時間期間と称する。
【0154】
可能な設計では、第1の時間期間のサイクルは、C-DRXサイクルまたはWUSサイクルのN倍(N≧1)であり得る。
【0155】
同様に、WUSサイクルが第1に定義される。on durationの前に1つまたは複数のWUS監視機会が存在するので、時間期間が定義され、時間期間はon durationの前(および前のon durationの後)の1つまたは複数のWUS監視機会を含む。この場合、WUSサイクルは、その時間期間の開始時間(または終了時間)と隣接する時間期間の開始時間(または終了時間)との間の時間間隔に等しい。注:短いDRXサイクルはここでは考慮されないと仮定する。
【0156】
特定の実施態様では、WUSサイクルはC-DRXサイクルに等しくてもよく、すなわち、WUS監視機会はon durationごとに存在する。あるいは、WUSサイクルは、C-DRXサイクルよりも長くてもよく、例えば、C-DRXサイクルの整数倍であってもよい。例えば、WUS監視機会は、1つのon durationのみの間隔でon durationの前に存在し、WUSは、2つの後続のDRXサイクルの両方でウェイクアップまたは非ウェイクアップを示す。C-DRXサイクルは、長いDRXサイクルである。
【0157】
N=1の場合、それは、CSI-RSがすべてのon durationの前に存在することを示す。WUSがPDCCHを監視するためにUEのウェイクアップを示すかどうかにかかわらず、すなわち、UEがDRXオン・デュレーション・タイマを開始するかどうかにかかわらず、UEはCSI-RSを測定することができる。
【0158】
N>1の場合、それは、ネットワーク・デバイスがすべてのon durationの前にCSI-RSを送信しないことを示す。代わりに、ネットワーク・デバイスは、N-1 on durationのみの間隔でon durationの前にCSI-RSを送信する。したがって、ネットワーク・デバイスのリソースを節約することができ、ネットワーク・デバイスの電力消費を低減することができる。WUSがUEの非覚醒を指示したとしても、UEはon durationごとに測定を行う必要はない。代わりに、UEは、N-1 on durationのみの間隔でon durationの前に基準信号を測定する。この方式は、チャネル状態がゆっくりと変化するシナリオ、例えば、UEが静止しているか、または低いモビリティを有するシナリオにより適している。WUSがUEの非ウェイクアップを指示し、1つのon durationの前に基準信号が存在しない場合、UEは測定を行わず、スリープ状態に戻ることができるので、UEの電力消費が低減される。したがって、N>1の場合、UEの電力消費とUEの性能との間で良好な妥協が達成され得る。
図7は、N=2、すなわちCSI-RSのサイクルがC-DRXサイクルの2倍である例を示す。
【0159】
方式2:固定サイクルを有さない
可能な設計では、UEがM個の連続するDRX cycleの間スリープした後、WUSがPDCCHを監視するために第(M+1)番目のDRXサイクル(すなわち、UEがM個の連続するDRX cycleのためにスリープした後の第1のDRX cycleは、)でUEのウェイクアップを示すかどうかにかかわらず、UEは、第(M+1)番目のDRXサイクルのon durationの前の時間期間に基準信号リソースが確実に存在し、基準信号が確実に送信されると仮定する。
【0160】
可能な実装形態では、UEは、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後にのみon durationの前に基準信号が存在すると仮定する。UEがM個のDRXサイクルでスリープするとき、UEは、基準信号が存在すると仮定または予想しない。したがって、ネットワーク・デバイス、例えば基地局は、基地局のリソースオーバーヘッドおよび電力消費を低減するために、基準信号を一時的に送信しない場合がある。
【0161】
ここでのDRXサイクルは長いDRXサイクルであってもよく、すなわち、UEはM個の連続する長いDRXサイクルのためにスリープする。または、DRXサイクルは短いDRXサイクルであってもよく、すなわち、UEはM個の連続する短いDRXサイクルの間スリープし、Mは0以上の整数である。
【0162】
Mの値はネットワークによって構成されてもよく、構成シグナリングは、RRCシグナリング、MAC CEシグナリング、または物理層シグナリングであってもよい。これは本明細書では限定されない。加えて、Mの値は、代替的にプロトコルによって指定されてもよい。
【0163】
WUSがUEの覚醒を指示すると、UEはDRXオン・デュレーション・タイマを開始してactive timeに入り、UEはactive timeにCSI測定およびCSI報告を遂行できる。したがって、複数のWUSがUEの覚醒を連続的に指示する場合、ネットワークはCSI-RSを構成する必要がなく、UEもon durationの前に測定およびCSI報告を行う必要がない。UEがある時間期間にわたってスリープした後、チャネル状態が変化した可能性がある。この場合、UEは、データを送信または受信するためにウェイクアップされる必要がない場合でも、ネットワーク・デバイスが時間的により正確なCSIを取得するように、時間周波数追跡およびCSI測定を実行し、次いでCSIを報告する必要がある。これは、ネットワーク・デバイスがより適切な送信ビームを選択するように、PDCCH-WUSの信頼性を向上させるのに役立つ。したがって、このようにして、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後、次のWUSが依然としてUEのスリープを示す場合でも、UEはon durationの前にCSIを測定する必要がある。さらに、UEは、ネットワークの構成に基づいて、測定結果を報告するかどうか、すなわち、CSIを報告するかどうかを決定する。加えて、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後、次のWUSがUEのウェイクアップを示す場合、UEはon durationの前に測定を実行し、例えば、時間周波数トラッキング、またはビーム測定、またはCQI測定を実行し、または測定とCSI報告の両方を実行し、またはon durationの前に測定を実行してon duration内に測定結果を報告するので、UEがウェイクアップした後、ネットワーク・デバイスはUEの正確なCSIをよりタイムリーに取得することができる。これは、UEの性能を向上させるのに役立つ。
【0164】
「固定サイクルを有さない」はまた、基準信号リソースが非周期的であり、特定の事象によってトリガされることを意味し得ることを理解されたい。具体的なイベントは、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープすることである。UEがM個の連続するDRXサイクルの間ウェイクアップされていないと判断(検出)すると、UEは、基準信号リソースが送信されると仮定する。
【0165】
例えば、
図8を参照すると、UEがM=2個の連続した長いDRXサイクルにわたってスリープした後、UEは、後続のDRXサイクルのon durationの前の時間期間に基準信号が確実に送信されると仮定する。これに対応して、CSI-RSリソースは、UEがM=2個の連続する長いDRXサイクルにわたってスリープした後の第1のDRXサイクルのon durationの前の時間期間に存在する。
【0166】
UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第(M+1)番目のDRXサイクルにおいて、WUSが依然としてUEの非ウェイクアップを示す場合、UEはDRX-on duration timerを開始しないが、UEはDRXサイクルのon durationの前に基準信号リソースの測定を実行することができる。したがって、UEおよびネットワーク・デバイスが「M個の連続するDRXサイクルの間スリープするステップ」のイベントに関してカウントを実行するとき、第(M+1)番目のDRXサイクルは含まれない。代わりに、次のDRXサイクルからカウントが再開される、すなわち、第(M+1)番目のDRXサイクルからカウントが0から開始される。
図9では、M=1の例を示している。
【0167】
3.基準信号リソース構成およびトリガモードは、2つのカテゴリ、すなわち明示的モードおよび暗黙的モードを含む。
【0168】
まず、明示モードについて説明する。
【0169】
明示モード1:ネットワーク・デバイスは、(前述の第1の時間期間として理解され得る)ウィンドウを構成し、UEは、DRX active timeのものに加えて、ウィンドウ内の基準信号のみが存在すると仮定する。
【0170】
具体的には、ネットワーク・デバイスは、1つまたは複数の基準信号リソースセット(例えば、CSI-RS resource set(s))を構成し、各基準信号リソースセットは、1つまたは複数の基準信号リソース(CSI-RS resource)を含む。
【0171】
UEがactive timeにあるとき、ネットワーク・デバイスによって構成された基準信号リソースは正常に送信される。加えて、ネットワーク・デバイスによって構成された基準信号リソースがウィンドウ内に正確に位置する場合、UEはまた、基準信号リソースが送信されると仮定する。
【0172】
ネットワーク・デバイスによって構成された基準信号リソースがウィンドウの外側に位置し、UEがactive timeの外側にある場合、UEは、基準信号リソースが確実に存在すると仮定することができない。可能な実装形態では、ネットワーク・デバイスは、リソースオーバーヘッドを低減するために、基準信号リソースを送信しなくてもよい。
【0173】
具体的には、ウィンドウ内の基準信号リソースは基準信号リソースである。基準信号リソースは構成された基準信号リソースの一部であることも理解されよう。ネットワーク・デバイスは、ウィンドウを構成することによって基準信号リソースの時間領域位置を構成する。
【0174】
構成された基準信号リソースは、
(1)周期CSI-RS、
(2)半永続的CSI-RSであって、UEは、半永続的CSI-RSリソースセットがMAC CEシグナリングによってアクティブ化された後にのみウィンドウに基準信号リソースが存在し、半永続的CSI-RSリソースが非アクティブ化(deactivated)される場合、基準信号リソースはウィンドウに存在しないと仮定することができる半永続的CSI-RS、または
(3)周期的CSI-RSと半永続的CSI-RSの両方、
を含む。
【0175】
UEは、ウィンドウ内の周期的なCSI-RSリソースが確実に送信されると仮定する。
【0176】
半永続的CSI-RSリソースがMAC CEシグナリングによってアクティブ化された後、UEは、ウィンドウ内の半永続的CSI-RSリソースが確実に送信されると仮定する。半永続的CSI-RSリソースが非アクティブ化される(deactivated)場合、周期的CSI-RSリソースのみがウィンドウ内に存在する。
【0177】
上述したように、基準信号リソースのサイクルは、C-DRXサイクルのN倍であってもよい。この場合、ウィンドウのサイクルはC-DRXサイクルのN倍であることが理解されよう。
【0178】
例えば、
図10を参照すると、ネットワーク・デバイスは周期的CSI-RSリソースを構成しており、UEは、active timeのものに加えて、構成されたウィンドウ内の周期的CSI-RSリソースも送信されると仮定する。
【0179】
本発明のこの実施形態では、窓構成モードは、以下のモードを含むが、これらに限定されない。
【0180】
ウィンドウ構成モード1:ウィンドウの長さ、サイクル、および時間オフセットなどのパラメータを構成する。
【0181】
例えば、ウィンドウの長さは、スロット、ミニスロット、シンボル、サブフレーム、ミリ秒(ms)などの単位であってもよい。ウィンドウのサイクルは、スロット、ミニスロット、シンボル、サブフレーム、ミリ秒(ms)、秒(s)などの単位であってもよい。時間オフセットは、スロット、ミニスロット、シンボル、サブフレーム、ミリ秒(ms)などの単位であってもよい。
【0182】
時間オフセットおよびサイクルの単位は同じであってもよい。
【0183】
構成されたパラメータは、1つのサイクルパラメータおよび1つの時間オフセットパラメータを含み得る。あるいは、構成されたパラメータは、1つのサイクルパラメータおよび複数の時間オフセットパラメータを含み得る。これは本明細書では限定されない。
【0184】
複数の時間オフセットパラメータが存在する場合、異なる時間オフセットパラメータの単位は異なっていてもよい。例えば、1つの時間オフセットはサブフレーム単位であり、サブフレームオフセットを示し、1つの時間オフセットはスロット単位であり、スロットオフセットを示し、1つの時間オフセットはシンボル単位であり、シンボルオフセットを示す。
【0185】
上述したように、ウィンドウのサイクルは、C-DRXサイクルまたはWUSサイクルのN倍(N≧1)であってもよい。ここでのDRXサイクルは、長いDRXサイクル(長いDRXサイクル長)を表すことができ、または短いDRXサイクル(短いDRXサイクル長)を表すことができる。
【0186】
各ウィンドウの開始時間の時間領域位置、例えば、ウィンドウの開始時間のシステムフレーム番号(SFN、システムフレーム番号)、およびフレーム内のウィンドウの開始時間の特定のサブフレームまたはスロットまたはシンボルは、サイクルおよび時間オフセットパラメータを使用して、事前定義された規則または計算式に基づいて計算され得る。以下に2つの具体例を示す。
【0187】
例1
ネットワーク・デバイスは、ウィンドウのサイクルおよび2つの時間オフセットを構成する。一方の時間オフセットはサイクルオフセットであり、他方の時間オフセットはスロットオフセットである。サイクルオフセットおよびサイクルの単位は同じである。この例では、サイクルおよびサイクルオフセットは両方ともミリ秒(ms)単位である。
【0188】
サイクルはTで表され、サイクルオフセットはT_offsetで表され、スロットオフセットはT_slotOffsetで表される。
【0189】
この場合、ウィンドウの開始時間のシステムフレーム番号(System frame number、SFN)およびサブフレーム(subframe)は、以下の式に基づいて決定され得る。
[(SFN×10)+サブフレーム番号]modulo T=T_offsetである。
【0190】
次いで、決定されたサブフレーム内のウィンドウの開始時間の特定のスロットが、ウィンドウのスロットオフセットに基づいて決定され得る。
【0191】
例えば、ネットワーク・デバイスは、シンボル単位の第3の時間オフセットを構成することができる。時間オフセットはシンボルオフセットであり、T_symbolOffsetと記されている。シンボルオフセットに基づいて、決定されたスロットにおけるウィンドウの開始時間の特定のシンボルがさらに決定され得る。
【0192】
例2
ネットワーク・デバイスは、ウィンドウのサイクルおよび1つの時間オフセットを構成する。サイクルおよび時間オフセットは、いずれもスロット(slot)単位である。
【0193】
サイクルはT1としてマークされ、時間オフセットはT1_slotOffsetとしてマークされる。
【0194】
この場合、決定されたフレーム内のウィンドウの開始時間のSFNおよびウィンドウの開始時間のスロット番号
【数1】
は、以下の式に基づいて決定される。
【数2】
ここで、
【数3】
は、サブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)がμであるフレーム内のスロットの数を示し、
【数4】
は、SCSがμであるフレーム内のスロット番号を示す。
【0195】
例えば、ネットワーク・デバイスは、シンボルの単位で第2の時間オフセットを構成することができる。時間オフセットはシンボルオフセットであり、T1_symbolOffsetと記されている。シンボルオフセットに基づいて、決定されたスロットにおけるウィンドウの開始時間の特定のシンボルがさらに決定され得る。
【0196】
この実施態様では、窓の任意の位置を構成する効果が達成され、解決策の柔軟性を改善することができる。
【0197】
ウィンドウ構成モード2:ウィンドウの長さおよび相対時間オフセットなどのパラメータを構成する。
【0198】
相対時間オフセットは、ウィンドウの開始時間と第1の時間領域位置との間の時間オフセット、またはウィンドウの終了時間と第1の時間領域位置との間の時間オフセットであってもよい。
【0199】
可能な実装形態では、第1の時間領域位置はon durationの開始時間である。別の可能な実装形態では、第1の時間領域位置は、on durationの前のWUS監視機会である。さらに別の可能な実装形態では、第1の時間領域位置は、on durationの前の、WUS監視機会を含む時間時間期間の開始時間または終了時間である。
【0200】
WUS監視機会が1つの直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)シンボルのみを占有する場合、第1の時間領域位置は、WUSが位置するシンボル、またはWUSが位置するシンボルの開始時間もしくは終了時間であり得る。これは本明細書では限定されない。
【0201】
WUS監視機会が複数のOFDMシンボルを占有し、または複数のスロットを占有する場合、第1の時間領域位置は、WUS監視機会の開始シンボル、またはWUS監視機会の開始シンボルが位置するスロットの開始シンボル、またはWUS監視機会の終了シンボル、またはWUS監視機会の終了シンボルが位置するスロットの終了シンボルであってもよい。これは本明細書では限定されない。
【0202】
例えば、
図11は、ネットワーク・デバイスによって構成された、ウィンドウの長さおよびウィンドウとon durationとの間の時間オフセットの一例を示す。この例では、窓はWUS監視機会の後に配置される。
【0203】
ウィンドウ構成モード3:1つまたは2つの時間オフセットパラメータを構成する。
【0204】
(1)1つの時間オフセットパラメータが構成され、時間オフセットパラメータおよび事前設定された時間領域位置に基づいてウィンドウが決定される。
【0205】
ウィンドウの開始時間(または終了時間)は、時間オフセットパラメータに基づいて決定される。この場合、ウィンドウの終了時間(または開始時間)は事前設定された時間領域位置である。
【0206】
プリセット時間領域位置の実装は、第1の時間領域位置の前述の実装と同じである。ここでは詳細を繰り返さない。
【0207】
任意選択で、時間オフセットは、事前設定された時間領域位置に対するオフセットである。
【0208】
任意選択で、事前設定された時間領域位置はon durationの開始時間であり、すなわち、ウィンドウの終了時間はon durationの開始時間である。時間オフセットは、WUS監視機会に対するオフセットであり、ウィンドウの開始時間は、オフセットに基づいて決定され得る。
【0209】
任意選択で、事前設定された時間領域位置は、WUS監視機会の終了時間である。時間オフセットは、on durationの開始時間に対するオフセットである。
【0210】
任意選択で、事前設定された時間領域位置は、WUS監視機会の開始時間である。時間オフセットは、on durationの開始時間に対するオフセットである。
【0211】
(2)2つの時間オフセットパラメータが構成され、ウィンドウは2つの時間オフセットパラメータに基づいて決定される。
【0212】
任意選択で、2つの時間オフセットパラメータは、同じ事前設定された時間領域位置に対するオフセットである。
【0213】
任意選択で、2つの時間オフセットパラメータは、異なるプリセット時間領域位置に対するオフセットである。
【0214】
本発明のこの実施形態では、長いDRXサイクルと短いDRXサイクルとの間の関係には、それだけに限らないが、以下が含まれる。
【0215】
(1)ウィンドウは、長いDRXサイクルのon durationの前と短いDRXサイクルのon durationの前の両方に存在する。したがって、UEが短いDRXサイクルに入ると、ウィンドウのサイクルは短くなる。窓は固定サイクルを有さないことも理解され得る。
【0216】
可能な実装形態では、長いDRXサイクルのon durationの前にのみウィンドウが存在し、短いDRXサイクルのon durationの前にはウィンドウが存在しない。
【0217】
任意選択で、短いDRXサイクルのon durationが長いDRXサイクルのon durationと重複し、この場合DRX短いサイクルタイマ(drx-shortCycleTimer)が実行されている場合、それはUEが現在短いDRXサイクルにあることを示す。この場合、on durationの前にもウィンドウが存在することが指定されてもよい。したがって、ウィンドウは固定サイクルを有し、すなわち、その持続時間は1つの長いDRXサイクルの持続時間の整数倍である。
【0218】
任意選択で、短いDRXサイクルのon durationが長いDRXサイクルのon durationと重複し、この場合DRX短いサイクルタイマ(drx-shortCycleTimer)が動作している場合、それはUEが現在短いDRXサイクルにあることを示す。この場合、on durationの前にウィンドウが存在しないことが指定されてもよい。したがって、窓は固定サイクルを有さなくてもよい。2つの隣接するウィンドウ間の持続時間が1つの長いDRXサイクルの持続時間よりも長いいくつかのシナリオがある。
【0219】
以下では、特別な明示的な指示解決策について説明する。UEは、WUSの後または前のX個のCSI-RSリソースが確実に送信されると仮定する。Xの値は、例えば、RRCシグナリング、MAC CEシグナリング、または物理層シグナリングを使用して、ネットワークによって構成または指示され得る。Xの値はまた、プロトコルによって事前定義されてもよい。Xは、1以上である。
【0220】
可能な実装形態では、X個の基準信号リソースはon durationに対応するWUS検出機会の前にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの終了時間とWUS検出機会の開始時間との間の時間間隔は第1の閾値以上である。
【0221】
可能な実装形態では、X個の基準信号リソースは、on durationに対応するWUS検出機会の後にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの開始時間とWUS検出機会の終了時間との間の時間間隔は、第2の閾値以上である。例えば、X個のCSI-RSリソースの開始時間(開始シンボル)とWUS監視機会の終了時間(終了シンボル)との間の時間間隔は、指定された閾値以上である。任意選択で、指定された閾値は0である。任意選択で、指定された閾値は、PDCCH-WUS復調、復号、および解析時間、またはWUS DCI解析時間以上である。具体的には、UEは、WUS監視機会の終了時間から数えて指定された閾値後のX個のCSI-RSリソースが確実に送信されると仮定する。したがって、以下を実施することができる。UEは、基準信号を受信し、解析されたWUSがPDCCHを監視するためにUEのウェイクアップを示した後にのみ、基準信号の測定および計算を実行し、測定結果を報告する。解析されたWUSがUEの非ウェイクアップを示す場合、UEは基準信号を受信しない可能性があり、その結果、UEの電力消費を低減することができる。この機能は、ネットワークによって構成されてもよいし、プロトコルによって事前定義されてもよい。任意選択で、UEは、WUS監視機会の後の第1のCSI-RSリソースからカウントする合計X個のCSI-RSリソースが確実に送信されると仮定する。
【0222】
可能な実装形態では、X個の基準信号リソースはon durationの前にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの終了時間とon durationの開始時間との間の時間間隔は第3の閾値以上である。例えば、X個のCSI-RSリソースのうちの少なくとも1つの終了時間(終了シンボル)とon durationの開始時間との間の時間間隔は、指定された閾値以上である。任意選択で、指定された閾値は0である。任意選択で、指定された閾値は、CSI処理および計算時間以上である。したがって、以下を実施することができる:UEがウェイクアップした後にon duration内の第1のCSI報告リソースが到着したとき、UEは、基準信号リソースに基づく計算によって得られた測定結果を準備している。これは、UEが最新のCSIを迅速に報告するのに役立ち、UEの性能を向上させるのに役立つ。任意選択で、UEは、on durationの開始時間の前の第1のCSI-RSリソースからカウントする合計X個のCSI-RSリソースが確実に送信されると仮定する。
【0223】
本明細書では、基準信号リソースが構成されていると仮定されていることが理解されよう。
【0224】
可能な実装形態では、構成された基準信号リソースは周期的基準信号リソースである。例えば、ネットワーク機器は、その時間領域特徴が周期的リソースである1つまたは複数のCSI-RSリソースセットを構成している。
【0225】
可能な実装形態では、構成された基準信号リソースは、アクティブ化され、非アクティブ化(deactivated)されていない半永続的(semi-Persistent)基準信号リソースである。
【0226】
可能な実装形態では、構成された基準信号リソースは、周期的基準信号リソースと、アクティブ化され非アクティブ化(deactivated)されていない半永続的(semi-Persistent)基準信号リソースとを含む。
【0227】
可能な実装形態では、基準信号リソースは、それぞれ異なるリソース番号、例えば非ゼロCSI-RSリソース番号(Non-zero power CSI-RS ResourceID、NZP-CSI-RS-ResourceID)を有するY個のCSI-RSリソースを含む。同じ番号を有する各CSI-RSリソースは、X回、すなわちXサイクル送信される。任意選択で、Y=1、またはY>1である。可能な実施態様では、Y=Xである。
【0228】
可能な実装形態では、ネットワーク・デバイスは、Y個のCSI-RSリソースに対応するリソース番号を構成または示すことができる。例えば、UEのために構成されたCSI-RSリソースの数がYより大きい場合、すなわち、UEがYより多いCSI-RSリソース番号を有する場合、ネットワーク・デバイスは、Y個のCSI-RSリソースに対応するリソース番号を構成または示す必要がある。
【0229】
可能な実装形態では、X個のCSI-RSリソースはX個の異なるリソース番号に対応し、異なるリソース番号を有するCSI-RSリソースは1回だけ、すなわち1サイクルだけ送信される。
【0230】
可能な実装形態では、ネットワーク・デバイスは、X個のCSI-RSリソースに対応するリソース番号を構成または示す。
【0231】
可能な実装形態では、ネットワーク・デバイスは、Z個の構成されたCSI-RSリソースセットに対応するZ個のCSI-RSリソースセットの数を構成または示す。Z個のCSI-RSリソースセット内の各CSI-RSリソースは、X回、すなわちXサイクル送信される。
【0232】
可能な実装形態では、ネットワーク・デバイスは、Z個のCSI-RSリソースセットの数を構成または指示し、Z個のCSI-RSリソースセットから合計W個のCSI-RSリソースを構成または指示し、Z個のCSI-RSリソースセット内のW個のCSI-RSリソースの各々は、X回、すなわちXサイクルにわたって送信される。例えば、Z個のCSI-RSリソースセットにおいて、Y1、Y2、...、YZのCSI-RSリソースがそれぞれ示され、Y1+Y2+...+YZ=Wである。ネットワーク・デバイスは、W個のCSI-RSリソースのリソース番号をそれぞれ構成または示す。任意選択で、Zは1に等しくてもよいし、1より大きくてもよい。
【0233】
可能な実装形態では、ネットワーク・デバイスは、X個の構成されたCSI-RSリソースセットに対応するX個のCSI-RSリソースセットの数を構成または指示する。X個のCSI-RSリソースセット内の各CSI-RSリソースは、1回、すなわち1サイクル送信される。
【0234】
明示モード2:基準信号リソースは、構成された基準信号リソースではないが、WUSが構成された後に追加的に構成された基準信号リソースである。
【0235】
WUSがUEの非ウェイクアップを示す場合、UEは、追加で構成された基準信号リソースのみに基づいて測定を実行するか、または測定とCSI報告の両方を実行する。WUSがUEのウェイクアップを示す場合、UEはactive timeに入り、active timeの測定のためにUEによって使用される基準信号リソースは、以前に構成された基準信号リソースである。
【0236】
可能な実装形態では、ネットワーク・デバイスが基準信号リソースを構成した後、基準信号リソースは直ちに送信される、すなわち、基準信号リソースは周期的であり、追加の起動シグナリングを必要としない。
【0237】
別の可能な実装形態では、ネットワーク・デバイスが基準信号リソースを構成した後、基準信号リソースは直ちに送信されず、基準信号リソースは、アクティブ化シグナリング(例えば、MAC CEシグナリング)が受信された後にのみ送信される、すなわち、基準信号リソースは半永続的である。ネットワーク機器は、非活性化シグナリング(例えば、MAC CEシグナリング)を用いて基準信号リソースを非活性化(deactivate)することができる。非アクティブ化の後、基地局は基準信号リソースの送信を停止する。
【0238】
任意選択で、基準信号リソースは固定サイクルを有さず、基準信号リソースの送信は特定のイベントによってトリガされる。具体的なイベントは、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープすることである。UEがM個の連続するDRXサイクルの間ウェイクアップされていないと判断(検出)すると、UEは、基準信号リソースが送信されると仮定する。具体的には、RRCシグナリングによって構成される基準信号リソースは送信されず、特定のイベントが発生した後にのみ送信される。
【0239】
基準信号リソースを構成する可能な実装形態では、ネットワーク・デバイスは、基準信号リソースの時間領域パラメータおよび周波数領域パラメータ、ならびに他の必要なパラメータを構成する。時間領域パラメータは、サイクルおよび時間オフセットを含む。例えば、サイクルはスロット単位であってもよく、時間オフセットはスロットオフセットであってもよい。周波数領域パラメータは、基準信号の周波数領域位置を決定するために使用されるリソースマッピングパラメータを含む。さらに、他の必要なパラメータには、ポート番号、CDMタイプ、密度パラメータ、スロット内で占有されるシンボル位置のパラメータ、繰り返しパラメータ(ビーム管理におけるUE側ビーム選択のために、すべてのOFDMシンボル上の基準信号が同じ空間領域送信フィルタおよび同じポート番号を使用するかどうかを判定するために使用される)、TRSパラメータ(基準信号が時間周波数トラッキングに使用されるかどうかを判定するために使用される)などが含まれる。
【0240】
以下は、WUSに関連して基準信号リソースを構成するための2つの可能な解決策を示す。
【0241】
解決策1
WUSを構成するとき、ネットワーク・デバイスは、WUSに関連付けられた基準信号リソースを構成する。WUSに関連付けることは、時間領域でWUS監視機会に関連付けると理解され得る。
【0242】
追加の基準信号リソースの前述の別個の構成との違いは、WUSはサイクルを有するので、WUSに関連付けられた基準信号リソースが構成されるとき、基準信号のサイクルは追加的に構成される必要がないことである。基準信号はWUSに関連付けられているので、基準信号のサイクルは自動的に関連付けられたWUSのサイクルと同じである。
【0243】
したがって、WUSに関連付けられた基準信号リソースに対して構成されたパラメータは、前述の周波数領域パラメータおよび他の必要なパラメータを含むが、時間領域パラメータを含まず、すなわち、サイクルを含まない。
【0244】
具体的には、基準信号リソースは、基準信号リソースとWUS監視機会との間の時間オフセット(offset)を構成することによってWUSに関連付けられる。
【0245】
WUSに関連付けられた基準信号リソースは、1つまたは複数のCSI-RSリソースを含むリソースセットであり得る。ネットワークは、各CSI-RSリソースとWUS監視機会との間の時間オフセットを構成する。例えば、時間オフセットの開始点はWUS監視機会であり、時間オフセットの終了点はCSI-RSリソースである。
【0246】
WUS監視機会が1つのOFDMシンボルのみを占有する場合、時間オフセットの開始点は、WUSが位置するシンボルである。WUS監視機会が複数のOFDMシンボルを占有する場合、時間オフセットの開始点は、WUS監視機会の開始OFDMシンボルまたは終了OFDMシンボルである。1つのOFDMシンボルの持続時間が無視できない場合、時間オフセットの開始点は、WUS監視機会の開始OFDMシンボル(または終了OFDMシンボル)の開始時間または終了時間である。時間オフセットの終点の決定方法はこれと同様であり、説明されない。
【0247】
任意選択で、時間オフセットは、WUSが位置するスロットとCSI-RSリソースが位置するスロットとの間のスロット間隔である。具体的には、時間オフセットは、WUSが位置するスロットの開始時間(または終了時間)とCSI-RSリソースが位置するスロットの開始時間(または終了時間)との間のスロット間隔である。
【0248】
解決策2
WUSを構成するとき、ネットワーク・デバイスはインデックスおよび時間オフセットを構成し、インデックスは構成されたCSI-RSリソース番号に関連付けられる。しかしながら、この場合、インデックスに関連付けられた構成されたCSI-RSリソース番号に対応するパラメータでは、サイクルパラメータおよびスロットオフセットパラメータは無効であり、他のパラメータはすべて有効である。WUSに関連付けられたCSI-RSリソースのパラメータは、サイクルパラメータおよびスロットオフセットパラメータ以外のパラメータに基づいて構成される。WUSに関連付けられたCSI-RSリソースの時間領域位置は、構成された時間オフセットに基づいて決定される。時間オフセットは、WUSとWUSに関連付けられたCSI-RSリソースとの間の時間間隔を示す。その具体的な実施態様は、前述の解決策1の実施態様と同様であり、ここでは繰り返し説明しない。
【0249】
可能な実装形態では、WUSが送信されるかどうかにかかわらず、またWUSが送信される場合、WUSがUEのウェイクアップまたは非ウェイクアップを示すかどうかにかかわらず、WUS監視機会に関連する基準信号リソースが送信される。
【0250】
別の可能な実装形態では、WUS監視機会に関連する基準信号リソースは、WUSがUEのウェイクアップを示すときにのみ送信される。WUS監視機会に関連付けられた基準信号リソースは、WUSがUEの非ウェイクアップを示すときには送信されない。
【0251】
別の可能な実装形態では、関連する基準信号リソースは、長いDRXサイクルのon durationの前のWUS監視機会に対してのみ構成されるが、関連する基準信号リソースは、短いDRXサイクルのon durationの前のWUS監視機会に対しては構成されない。
【0252】
(上記は、WUSに関連する構成の一態様である)
【0253】
以下、暗黙のモードについて説明する。
【0254】
暗黙モード1:WUSがウェイクアップを示すかスリープを示すかにかかわらず、WUSとon durationとの間のCSI-RSは確実に送信され、UEはまた、例えば
図12に示すように、CSI-RSを使用して測定およびCSI報告を実行することができる。
【0255】
本明細書では、基準信号リソースが(周期的CSI-RSリソース、またはアクティブ化された半永続的CSI-RSリソース、または周期的CSI-RSリソースおよびアクティブ化された半永続的CSI-RSリソースに関する詳細は上述されており、ここでは繰り返し説明しない。)構成されていると仮定されていることが理解されよう。
【0256】
WUSがウェイクアップを示す場合、UEは、WUSとon durationとの間のCSI-RSを測定するか、またはon durationの前またはon duration中に測定を実行してCSIを報告することができる。これは、データレートを改善するのに役立つ。
【0257】
WUSがスリープを示す場合、UEは、WUSとon durationとの間のCSI-RSを測定することができ、例えば、時間周波数トラッキング、ビーム管理測定、CQI測定、またはRRM測定を実行することができる。ネットワーク・デバイスがCSIを報告するようにUEを構成する場合、UEはCSIを報告する。これは、UEが時間周波数トラッキングおよび適切な受信ビームを維持するのに役立つ。ネットワーク・デバイスがCSI報告を構成する場合、この構成は、基地局が時間内にCSIを取得するのを助け、PDCCH-WUSの信頼性を向上させる、例えば、PDCCH-WUSの送信ビームを更新する、またはPDCCH-WUSの変調および符号化方式およびアグリゲーションレベル(aggregation level、AL)などの適切なパラメータを選択するのを助ける。
【0258】
暗黙モード2:上記の各解決策における基準信号の場合、WUSがウェイクアップを示すときにのみ基準信号が確実に送信される。WUSがスリープを示す場合、UEは、基準信号が確実に送信されると仮定することができない。
【0259】
前述の明示的モードおよび暗黙的モードの特定の実施態様に基づいて、基準信号リソース(すなわち、前述の第1の時間期間(またはウィンドウ)に含まれる基準信号リソース、またはX個の基準信号リソース、またはネットワーク・デバイスによって追加的に構成された基準信号リソース、またはWUSとon durationとの間の基準信号リソース)の時間領域位置の特定の実施態様は、以下の通りであり得る。
【0260】
任意選択で、基準信号リソースは、WUS監視機会の終了時間の後である。具体的には、基準信号リソースは、WUS監視機会の終了シンボルの後、またはWUS監視機会の終了シンボルが位置するスロットの後である。
【0261】
任意選択で、基準信号リソースは、WUS監視機会の終了シンボルの後にあり、基準信号リソースとWUS監視機会の終了シンボルとの間の時間間隔は、指定された閾値1以上である。
【0262】
任意選択で、指定された閾値1は、PDCCH-WUS復調、復号、および解析時間、またはWUS DCI解析時間以上であり、その結果、UEがPDCCH-WUSを正常に解析した後に基準信号リソースが配置される。したがって、UEは、PDCCH-WUSが正常に解析される前に信号を事前にキャッシュすることなく、WUSがUEのウェイクアップを示す場合にのみ基準信号リソースを測定する。WUSがUEの非ウェイクアップを示す場合、UEは測定を行わず、スリープ状態に直接入ることができる。これにより、基準信号の不要なキャッシュが回避される。
【0263】
任意選択で、基準信号リソースは、WUSに関連付けられたon durationの前にあり、基準信号リソースとon durationの開始時間との間の時間間隔は、指定された閾値2以上である。具体的には、基準信号リソースの終了時間(終了シンボル)とon durationの開始時間との間の時間間隔が指定された閾値2以上であるか、または基準信号リソースの開始時間(開始シンボル)とon durationの開始時間との間の時間間隔が指定された閾値2以上である。
【0264】
任意選択で、指定された閾値2は、CSI処理および計算時間以上である。したがって、WUSがUEのウェイクアップを示す場合、UEがdrx-onDurationTimerを開始すると、UEは報告されるCSIを準備しており、on durationにおいて可能な限り早くCSIを報告することができる。これは、基地局がUEの正確なCSIを可能な限り早く取得するのに役立ち、UEの性能を改善する。
【0265】
任意選択で、基準信号リソースは、WUS監視機会の開始時間(開始記号)後である。
【0266】
任意選択的に、基準信号リソースは、WUS監視機会とon durationとの間にある。具体的には、基準信号リソースは、WUS監視機会の開始時間(開始記号)または終了時間(終了記号)とon durationの開始時間との間にある。
【0267】
任意選択で、基準信号リソースはWUS監視機会の前にある。例えば、基準信号リソースは、WUS監視機会の開始時間(開始記号)の前、またはWUS監視機会の開始スロットの開始記号の前である。したがって、WUSを受信する前に、UEは、基準信号リソースに基づいて時間周波数トラッキングまたはビーム管理(例えば、受信端ビーム選択)を実行することができる。これは、PDCCH-WUSの信頼性を改善し、PDCCH-WUSの性能を改善するのに役立つ。
【0268】
基準信号リソースが構成された基準信号リソースである場合、基準信号リソースとWUS監視機会とon durationとの間の前述の相対時間領域位置は、ネットワーク・デバイスによって構成されたウィンドウとWUS監視機会とon durationとの間の相対時間領域位置としても理解され得ることが理解され得る。UEは、active time内の基準信号に加えて、ウィンドウ内の基準信号のみが存在すると仮定する。
【0269】
基準信号リソースとWUS監視機会とon durationとの間の前述の相対時間領域位置に加えて、基準信号リソースが追加的に構成されるか、またはWUSに関連して構成されるとき、可能な実装形態では、基準信号リソースはまた、on durationの開始時間の後に部分的にまたは完全にあってもよいことが理解されよう。
【0270】
S402.UEは受信した基準信号を測定する。
【0271】
本発明のこの実施形態では、UEは、例えば、チャネル品質測定、ビーム管理測定、時間周波数追跡測定、またはモビリティ管理測定などの複数の目的で基準信号を測定することができる。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0272】
任意選択の実施態様では、本発明の本実施形態では、いくつかの測定目的のために、UEはネットワーク・デバイスに測定結果を報告しなくてもよい。例えば、基準信号が時間周波数追跡測定に使用される場合、UEは測定結果を報告する必要がない。加えて、ビーム管理における受信端ビーム選択のために、ネットワーク・デバイスは、報告を行わないようにUEを構成することができ、UEは、基準信号測定に基づいて適切な受信ビームを選択するだけでよい。
【0273】
しかしながら、他の測定目的のために、UEは測定結果をネットワーク・デバイスに報告することができる。
【0274】
図4Bを参照すると、ステップS402の後に、信号測定方法は、
【0275】
S403.UEは、測定結果をネットワーク・デバイスに報告し、測定結果は、基準信号を測定することによって取得される。
【0276】
例えば、チャネル品質測定のために、UEは、CQI/PMI/RI/CRI/LIを報告し得る。ネットワーク・デバイスは、UEによって報告されたCSIに基づいて正確なチャネル状態情報を取得し、CSIが現在のチャネル(PDCCH/PDSCH)によりよく一致するように、適切なプリコーディングおよび適切な変調および符号化方式を選択することができる。別の例では、ビーム管理における送信終了ビーム選択のために、UEは、測定されたビーム品質(例えば、L1-RSRP)およびビームインデックス(resource indicator)を報告することができる。基地局は、UEによって報告されたビーム品質およびビームインデックスに基づいて適切な送信ビームを選択することができる。別の例では、モビリティ管理のために、UEは、セルハンドオーバ(handover)プロセスを実行するかどうかを決定するために基地局によって使用される、基準信号に関する測定結果、例えば、基準信号受信電力(reference signal receiving power、RSRP)、基準信号受信品質(reference signal receiving quality、RSRQ)、および信号対雑音比(signal to interference plus noise ratio、SINR)を報告する。測定結果を報告する時間は、non-active timeであってもよいし、active timeであってもよい。本明細書中において、これは、本発明のこの実施形態で限定されない。例えば、測定結果は、on durationの前またはon duration内にネットワーク側に報告される。または、WUS信号がWUS信号に対応するon durationにおいてUEのウェイクアップを指示すると判定された後、測定結果は、WUS信号に対応するon durationの前またはWUS信号に対応するon durationにおいてネットワーク側に報告される。または、測定結果は、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のDRXサイクルのon durationの前または第1のDRXサイクルのon durationにネットワーク側に報告される。
【0277】
CSI報告のための測定は、UEによって測定結果(すなわち、CSIを報告する。)を報告するためのいくつかの可能な解決策を詳細に説明するための例として以下で使用される。
【0278】
方式1:WUSの指示にかかわらず、ネットワーク・デバイスは、on durationの前にCSI報告リソースに関する報告を実行するようにUEを構成する。
【0279】
A.CSI報告リソース構成モードは、以下の5つのモード(a.1、a.2、a.3、a.4およびa.5)を含むが、これらに限定されない。
【0280】
a.1.報告リソースは、構成された周期的PUCCHリソースである。
可能な設計では、ネットワーク・デバイスは、定期的なPUCCHリソース番号を設定または示し得る。これに対応して、ネットワーク・デバイスの構成または指示に基づいて、UEは、周期的PUCCHリソース番号に対応するPUCCHリソース上でCSIを送信する。
【0281】
可能な設計では、ネットワーク・デバイスは、P個のPUCCHリソースでCSI報告を実行するようにUEを設定し得る。ここで、Pは1以上である。Pが1より大きい場合、すなわち、P個のPUCCHリソースが複数のPUCCHリソースである場合、複数のPUCCHリソースは同じ周期的PUCCHリソース番号を有するか、または異なる周期的PUCCHリソース番号を有する。本明細書中において、これは、本発明のこの実施形態で限定されない。
【0282】
さらに、P個のPUCCHリソースは、WUS監視時間の後であってもよいし、WUS監視時間の前であってもよい。これは本明細書では限定されない。
【0283】
P個のPUCCHリソースがWUS監視時間の後でon durationの前である場合、任意選択で、P個のPUCCHリソースとWUS監視機会との間の時間間隔は指定された閾値よりも大きい。任意選択で、P個のPUCCHリソースは、on durationの前にあり、on durationの開始時間に最も近いP個のPUCCHリソースであってもよい。例えば、P=1は、on durationの前であり、on durationの開始時間に最も近いPUCCHリソースを表す。任意選択で、P個のPUCCHリソースは、WUS監視機会の後であり、WUS監視機会に最も近いPUCCHリソースである。例えば、P=1は、WUS監視機会の後であり、WUS監視機会に最も近い第1のPUCCHリソースを表す。
【0284】
P個のPUCCHリソースがWUS監視時間の前にある場合、任意選択で、P個のPUCCHは、WUS監視機会の前にあり、WUS監視機会に最も近いPUCCHである。例えば、P=1は、WUS監視機会の前にあり、WUS監視機会に最も近い第1のPUCCHリソースを表す。任意選択で、ネットワーク・デバイスはon durationの前に報告ウィンドウを構成し、UEは報告ウィンドウでPUCCHに対してCSI報告を行う。報告ウィンドウの実施態様については、基準信号リソースを決定するためのウィンドウを構成するための前述の方法を参照されたい。
【0285】
a.2.報告リソースは、構成された半永続的PUCCHリソースである。
具体的には、半永続的PUCCHリソースは、アクティブ化され、非アクティブ化されていないPUCCHリソースである。半永続的PUCCHのアクティブ化と非アクティブ化はどちらも、ネットワーク・デバイスによって配信されるMAC CEシグナリングによって指示される。PUCCHリソースを決定するための他の方法は、a.1.と同様である。ここでは詳細を繰り返さない。
【0286】
a.3.報告リソースは、RRCによって構成されるか、またはDCIによってアクティブ化される半永続的PUSCHリソースである。
DCIによってアクティブ化された半永続的PUSCHリソースの場合、半永続的PUSCHリソースは非アクティブ化されていない、すなわち、UEは非アクティブ化DCIを受信していない、または半永続的PUSCHリソースを非アクティブ化させる他の理由はない。PUSCHリソースを決定するための他の方法は、a.1.と同様である。ここでは詳細を繰り返さない。
【0287】
任意選択で、半永続的PUSCHリソースをアクティブ化するためのDCI内の巡回冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)は、SP-CSI-RNTIまたはCS-RNTIによってスクランブルされる。本明細書中において、これは、本発明のこの実施形態で限定されない。
【0288】
RRCによって構成される半永続的PUSCHリソースは、タイプ1(type1)PUSCHリソースであり、RRC構成アップリンク・スケジューリング・グラント(IE rrc-ConfiguredUplinkGrant)によって構成される。
【0289】
a.4.報告リソースは、ネットワーク・デバイスによって新たに構成された(または追加的に構成された)PUCCHまたはPUSCHリソースである。
任意選択で、ネットワーク・デバイスは、時間領域および周波数領域のPUCCH/PUSCHリソースなどを含む、PUCCHまたはPUSCHリソースを構成するためにRRCシグナリングを使用してもよい。
【0290】
任意選択で、WUSを構成するための構成シグナリングとシグナリングは同じシグナリングである。例えば、シグナリングは、PDCCH-WUS-Config IEである。
【0291】
任意選択で、C-DRXを構成するための構成シグナリングおよびシグナリングは同じシグナリングである。例えば、シグナリングはDRX-Config IEに配置される。
【0292】
ネットワーク・デバイスは、on durationの前に、1または複数のPUCCHリソースまたは1または複数のPUSCHリソースを設定し得る。
【0293】
任意選択で、ネットワーク機器は、PUCCH/PUSCHリソースとon durationの開始時間との間の時間オフセットを構成する。
【0294】
任意選択で、ネットワーク・デバイスは、PUCCH/PUSCHリソースとWUS監視機会の開始時間または終了時間との間の時間オフセットを構成する。
【0295】
時間オフセットは、スロットオフセット、シンボルオフセット、またはサブフレームオフセットであってもよい。新たに設定されたPUCCH/PUSCHリソースの時間領域位置は、時間オフセットに基づいて決定され得る。
【0296】
a.5.WUSの指示に関係なく、すなわち、WUSがUEのウェイクアップまたは非ウェイクアップを示すかどうかに関係なく、すなわち、UEがdrx-onDurationTimerを開始するかどうかに関係なく、UEは、on durationの前に新たに構成されたPUCCH/PUSCHリソース上でCSIを報告する。
任意選択で、構成されたPUCCHまたはPUSCHリソースは、WUS監視時間の後でon durationの前である。
【0297】
任意選択で、構成されたPUCCHまたはPUSCHリソースはWUS監視時間の後であり、構成されたPUCCHまたはPUSCHリソースとWUS監視機会との間の時間間隔は指定された閾値×1より大きい。
【0298】
任意選択で、構成されたPUCCHまたはPUSCHリソースはWUS監視時間の後であり、構成されたPUCCHまたはPUSCHリソースとWUS監視機会との間の時間間隔は指定された閾値×2未満である。
【0299】
任意選択で、構成されたPUCCHまたはPUSCHリソースはon durationの前にあり、構成されたPUCCHまたはPUSCHリソースとon durationの開始時間との間の時間間隔は指定された閾値×3未満である。
【0300】
任意選択で、構成されたPUCCHまたはPUSCHリソースは、WUS監視時間の前にある。
【0301】
任意選択で、構成されたPUCCHまたはPUSCHリソースはWUS監視時間の前にあり、構成されたPUCCHまたはPUSCHリソースとWUS監視機会との間の時間間隔は指定された閾値×4未満である。
【0302】
B.CSI報告サイクル。
本発明の本実施形態では、CSI報告サイクルの意味は、1つのon durationの前に1つまたは複数の報告リソース(PUCCH/PUSCH)が存在する場合、時間期間が定義され、時間期間はon durationの前の1つまたは複数のPUCCH/PUSCHリソースを含む。この場合、CSI報告サイクルは、その時間期間の開始時間(または終了時間)と隣接する時間期間の開始時間(または終了時間)との間の時間間隔に等しい。
【0303】
本発明の本実施形態では、CSI報告サイクルの具体的な実施態様は、以下のいくつかの実施態様のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0304】
b.1.CSI報告リソースは、長いDRXサイクルのon durationの前と短いDRXサイクルのon durationの前の両方に存在する。したがって、UEが短いDRXサイクルに入ると、CSI報告サイクルは短くなる。CSI報告は固定サイクルを持たないことも理解され得る。
可能な設計では、CSI報告リソースは長いDRXサイクルのon durationの前にのみ存在し、CSI報告リソースは短いDRXサイクルのon durationの前には存在しない。
【0305】
任意選択で、短いDRXサイクルのon durationが長いDRXサイクルのon durationと重複し、この場合DRX短いサイクルタイマ(drx-shortCycleTimer)が動作している場合、それはUEが現在短いDRXサイクルにあることを示す。この場合、CSI報告リソースもon durationの前に存在することが指定され得る。したがって、CSI報告リソースは固定サイクルを有し、すなわち、その持続時間は1つの長いDRXサイクルの持続時間に等しい。
【0306】
任意選択で、短いDRXサイクルのon durationが長いDRXサイクルのon durationと重複し、この場合DRX短いサイクルタイマ(drx-shortCycleTimer)が動作している場合、それはUEが現在短いDRXサイクルにあることを示す。この場合、on durationの前にCSI報告リソースが存在しないことが指定され得る。したがって、CSI報告リソースは固定サイクルを有さなくてもよい。2つの隣接するCSI報告リソース間の持続時間が1つの長いDRXサイクルの持続時間よりも長いいくつかのシナリオがある。
【0307】
可能な設計では、CSI報告リソースは、WUS監視機会が存在するDRX on durationの前にのみ構成される。
【0308】
任意選択で、WUS監視機会がすべての長いDRXサイクルのon durationの前に存在しない場合、可能な実装形態では、CSI報告リソースは、WUS監視機会が存在する長いDRXサイクルのon durationの前にのみ構成される。
【0309】
可能な設計では、ネットワーク・デバイスによって構成されたCSI報告サイクルは、1つの長いDRXサイクルのN倍、または1つのWUS監視サイクルのN倍であり、Nは正の整数である。
【0310】
C.CSI報告とCSI報告リソースとの間の関係。
UEがon durationの前にCSI報告リソース上でネットワーク・デバイスにCSIを報告するとき、報告されたCSIは、基準信号リソース上で基準信号を測定することによって取得された測定結果であることが理解されよう。前述の基準信号リソースはCSI報告リソースの前にあることを理解されたい。
【0311】
可能な設計では、基準信号リソースとCSI報告リソースとの間の時間間隔は、指定された閾値よりも大きい。
【0312】
可能な設計では、CSI報告リソースと基準信号リソース内の少なくともR個のCSI-RSリソース(または略してCSIリソース)との間の時間間隔は、指定された閾値よりも大きい。Rは1以上である。例えば、指定された閾値は、CSI処理および計算時間以上である。
【0313】
可能な設計では、1つのon durationの前に、基準信号リソースが存在し、CSI報告リソースも存在する。別の可能な設計では、1つのon durationの前に、基準信号リソースのみが存在し、CSI報告リソースは存在しない。
【0314】
方式2:WUSがon duration中にUEの覚醒を指示すると、UEはon durationの前にCSI報告リソースでCSIを報告する。
【0315】
確かに、UEは、active timeに通常の報告を実行することができ、例えば、WUSがUEの覚醒を示すon durationに通常の報告を実行することができるが、WUSがUEの睡眠を示すon durationには報告を実行しないことができる(すなわち、on durationの前に報告を実行せず、on duration内に報告も実行しない。)。
【0316】
方式2のCSI報告リソース構成モードについては、前述の方式1の構成モードを参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0317】
方式3:UEは、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後にのみ、第(M+1)番目のDRXサイクルのon durationの前にCSI報告リソース上でCSIを報告し、Mは0以上の整数である。
【0318】
具体的には、UEは、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のDRXサイクルのon durationの前にCSI報告リソース上でCSIを報告するが、UEは、UEがスリープするM個のDRXサイクルでCSIを報告しなくてもよい。
【0319】
第(M+1)番目のDRXサイクルでは、WUSがUEの覚醒または非覚醒を指示するかどうかにかかわらず、UEは第(M+1)番目のDRXサイクルのon durationの前にCSIを報告できることを理解されたい。
【0320】
DRXサイクルは、長いDRXサイクルまたは短いDRXサイクルである。これは本明細書では限定されない。
【0321】
可能な設計では、M個の連続するWUS監視機会セットがすべて、UEがウェイクアップされる必要がないことを示す場合、UEは、M個の連続するWUS監視機会セットがUEがウェイクアップされる必要がないことを示すDRXサイクルの後の第1のDRXサイクルのon durationの前に、CSI報告リソース上でCSIを報告する。1つのon durationの前の1つまたは複数のWUS監視機会は、WUS監視機会セットと呼ばれる。
【0322】
方式3のCSI報告リソース構成モードについては、前述の方式1の構成モードを参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0323】
方式4:WUSがPDCCHを監視するためにon durationにUEのウェイクアップを示す場合、UEはon durationにCSI報告リソースでCSI報告を実行する。ネットワークは、on durationにUEによって報告されたCSIが、on durationの前の基準信号リソースに基づいて測定が実行された後に取得された測定結果であり得ることを構成またはプロトコルは指定する。
【0324】
WUSがUEの非覚醒を指示する場合、UEはon duration中にCSIを報告しない。
【0325】
任意選択で、ネットワークは、on duration内の第1のEのCSI報告リソース上でUEによって報告されたCSIが、on durationの前に基準信号リソースに基づいて測定が実行された後に取得された測定結果であることを構成する。Eは1以上である。
【0326】
任意選択で、ネットワークは、on duration内の第1のCSI報告リソース上でUEによって報告されたCSIが、on durationの前に基準信号リソースに基づいて測定が実行された後に取得された測定結果であることを構成またはプロトコルは指定する。
【0327】
任意選択で、ネットワークは、on durationの特定の時間期間にCSI報告リソース上でUEによって報告されたCSIが、on durationの前の基準信号リソースに基づいて測定が実行された後に取得された測定結果であることを構成またはプロトコルは指定する。任意選択で、特定の時間期間はon durationの開始時間期間である。例えば、特定の時間期間はon durationの第1のX個のスロットであり、Xは1以上である。
【0328】
可能な実施態様では、CSI報告リソースは、構成された周期的PUCCHリソースである。
【0329】
可能な実装形態では、CSI報告リソースは、アクティブ化され、非アクティブ化されていない半永続的PUCCHリソースである。
【0330】
可能な実装形態では、CSI報告リソースは、アクティブ化され、非アクティブ化されていない半永続的PUSCHリソースである。
【0331】
任意選択で、半永続的PUSCHリソースは、DCIによってアクティブ化され、非アクティブ化されていないPUSCHリソースである。任意選択で、DCIのCRCは、CS-RNTIまたはSP-CSI-RNTIによってスクランブルされる。
【0332】
任意選択で、半永続的PUSCHリソースは、RRCシグナリングによって構成されており、解放されていないPUSCHリソースである。
【0333】
WUSがPDCCHを監視するためにon duration内にUEのウェイクアップを示し、上記の基準信号リソースがon durationの前(および前のon durationの後)に存在する場合、on duration内にUEによって報告されたCSIは、on durationの前の基準信号リソースに基づいて測定が実行された後に取得された測定結果であり得ることが理解され得る。
【0334】
加えて、上述したように、UEが基準信号リソース上で送信された基準信号を受信する頻度を低減し、消費電力を低減するために、基準信号リソースがすべてのon duration(例えば、基準信号リソースを含む第1の時間期間のサイクルがDRXサイクルの2倍である場合、)の前に存在しないことが可能である。前述の基準信号リソースがon durationの前(および前のon durationの後)に存在せず、WUSがPDCCHを監視するためにon durationにおいてUEのウェイクアップを示す場合、on durationの前であり、on durationに最も近い第1の時間期間がon durationの前の前の前のactive timeよりもon durationに近いとき、on durationにおいてUEによって報告されるCSIは、on durationの前であり、on durationに最も近い第1の時間期間において基準信号リソースに基づいて測定が実行された後に取得された測定結果であり得る。そうでない場合、on durationの前であり、on durationに最も近い第1の時間期間がon durationの前の以前のactive timeよりもon durationから遠いとき、on durationにおいてUEによって報告されたCSIは、on durationの前の以前のactive timeにおいて基準信号リソースに基づいて測定が実行された後に取得された測定結果であり得る。
【0335】
方式5:UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後、WUSが第(M+1)番目のDRXサイクルでUEのウェイクアップまたは非ウェイクアップを示すかどうかにかかわらず、UEは、第(M+1)番目のDRXサイクルのon durationにCSI報告リソース上でCSI報告を実行する。ネットワークは、第(M+1)番目のDRXサイクルのon durationにUEによって報告されたCSIが、on durationの前の基準信号リソースに基づいて測定が実行された後に取得された測定結果であり得ることを構成またはプロトコルは指定する。
【0336】
UEは、UEがスリープするM個のDRXサイクルでCSIを報告しない場合がある。
【0337】
第(M+1)番目のDRXサイクルは、UEがスリープするM個の連続するDRXサイクルの後の第1のDRXサイクルであり、Mは0以上の整数である。
【0338】
方式5のCSI報告リソース構成モードについては、前述の方式4のCSI報告リソース構成モードを参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0339】
方式4のUEのウェイクアップのためのDRXサイクル、および方式5の第(M+1)番目のDRXサイクルでは、WUSがUEのウェイクアップを示す場合、構成またはアクティブ化された基準信号リソースは通常、on durationにUEに送信されることに留意されたい。したがって、on durationに特定のCSI報告リソース上でUEによって報告されたCSIが、on durationの前に基準信号リソースに基づく測定によって取得されることを除いて、後続のCSI報告リソース上でUEによって報告されたCSIは、on duration(またはactive time)に基準信号リソースに基づく測定によって取得される。方式5の第(M+1)番目のDRXサイクルでは、WUSがUEの非ウェイクアップを依然として示す場合、基準信号リソースはon durationの前にのみ存在する。したがって、on durationにUEによって報告されるCSIは、on durationの前の基準信号リソースに基づいて測定が実行された後に取得された測定結果のみとすることができる。
【0340】
特定のCSI報告リソースは、on durationの前に基準信号リソースに基づいて測定結果を報告するように構成される報告リソースである。
【0341】
可能な設計では、ネットワーク・デバイスは、M個の連続するWUS監視機会セットがすべて、UEがウェイクアップされる必要がないことを示す場合、UEが、M個の連続するWUS監視機会セットがUEがウェイクアップされる必要がないことを示すDRXサイクルの後の第1のDRXサイクルのon durationにCSI報告リソース上でCSIを報告するように構成することができる。
【0342】
上述した基準信号リソースおよびCSI報告リソースが新たに構成され、すでに構成されているリソースではない場合、基準信号リソースまたはCSI報告リソースがactive time内にある場合、例えば、DRX非アクティビティタイマが動作している場合、基準信号リソースは送信されず、UEはCSI報告リソース上でCSIを報告しないことが理解されよう。UEはactive timeにあるので、UEは、構成された基準信号リソースまたはアクティブ化された基準信号リソースに対して測定を実行することができる。UEは、構成された周期CSI報告リソースまたはアクティブ化されたCSI報告リソースでCSIを報告する。
【0343】
前述の解決策では、UEは、on durationの前に(non-active timeに)基準信号を測定することができ、non-active timeまたはactive timeに、on durationの前に取得された測定結果を報告することができる。したがって、UEが長いスリープ中であっても、またはUEが長いスリープからウェイクアップした後であっても、UEまたはネットワーク・デバイスは、正確な基準信号測定結果を時間内に取得することができる。さらに、長いスリープからウェイクアップしたUEのPDCCH-WUS信頼性および性能が保証される。加えて、UEは、non-active time内の基準信号に基づいてビーム管理をさらに実行することができる。したがって、beam failureが回避され、UEの電力消費が低減される。
【0344】
実施形態2
図13Aは、本発明のこの実施形態による別の信号測定方法のフローチャートである。本方法は、以下のステップを含む。
【0345】
S1301.少なくとも1つの特定のon durationがDRX状態におけるnon-active timeにある特定のon durationにおいてUEに基準信号を送信する。
【0346】
S1302.UEは受信した基準信号を測定する。
【0347】
具体的には、ネットワークによって構成された特定のon durationでは、WUS(例えば、WUSがUEの非ウェイクアップを指示したとしても、UEはDRX-on duration timerを開始しない。)の指示にかかわらず、UEは、基準信号が確実に送信されると仮定し、UEは、基準信号を受信し、基準信号測定および報告を実行することができる。言い換えると、1つの特定のon durationが到来した場合、UEはDRX-on duration timerを開始しない。この場合、特定のon durationはDRX状態のnon-active timeにあり、UEは基準信号を受信し、DRX状態のnon-active timeに基準信号を測定する。
【0348】
さらに、UEは、特定のon durationに測定結果をネットワーク側にさらに報告することができる。
図13Bを参照すると、前述のステップS1302の後に、本方法は、S1303をさらに含む。UEは、特定のon durationに測定結果をネットワーク・デバイスに報告し、測定結果は、基準信号を測定することによって得られる。
【0349】
したがって、特定のon durationがDRX状態のnon-active timeにあるとき、UEはDRX状態のnon-active timeに測定結果を報告することができる。
【0350】
特定のon duration以外の任意の他のon durationでは、WUSがUEの非ウェイクアップを示す場合、UEはDRX-on duration timerを開始しない。このon durationでは、UEは基準信号が確実に送信されると仮定せず、UEも基準信号測定および報告を実行しない。任意選択で、ネットワーク機器はこのon durationに基準信号を送信しない。
【0351】
本発明のこの実施形態では、特定のon durationは、周期的であってもよく、非周期的であってもよい。本明細書中において、これは、本発明のこの実施形態で限定されない。例えば、特定のon durationは指定された時間間隔で周期的に発生し、特定のon durationが発生するサイクルはDRXサイクルのP倍であり、Pは正の整数である。例えば、特定のon durationは、UEがM個の連続するDRXサイクルのためにスリープした後の第1のDRXサイクルのon durationである。
【0352】
本実施形態では、基準信号のタイプ、基準信号の目的、UEによる信号測定を実行する目的などについて、前述の実施形態1の関連部分の説明を参照することができることに留意されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0353】
以下では、特定のon durationを構成するいくつかの特定のモードについて説明する。
【0354】
1.ネットワーク・デバイスは、特定のon durationのサイクルを構成する。
【0355】
具体的には、特定のon durationの時間領域位置は、特定のon durationのサイクルと、DRXサイクルオフセット(drx-StartOffset)およびスロットオフセット(drx-Slotoffset)などの構成されたパラメータとに基づいて決定され得る。
【0356】
DRXサイクルオフセット(drx-StartOffset)およびスロットオフセット(drx-Slotoffset)のようなパラメータは、DRX-Config IEに位置する。DRXサイクルオフセット(drx-StartOffset)は、DRX-Config IE内のパラメータdrx-LongCycleStartOffsetによって決定される。
【0357】
任意選択の実施態様では、ネットワーク・デバイスは、特定のon durationのサイクルを長いDRXサイクルのN倍に設定し、Nは1以上である。例えば、
図14に示すように、N=3である。N=1の場合、これは、ネットワーク・デバイスのこの構成では、WUSの指示に関係なく、各長いDRXサイクルのon durationにおいて、UEが、基準信号が確実に送信されると仮定し、UEがCSIを報告し得ることを意味する。
【0358】
現在のDRX短サイクルタイマ(drx-ShortCycleTimer)が動作している場合、それはUEが短いDRXサイクルにあることを示す。任意選択の実施態様では、WUSが、UEが短いDRXサイクルでウェイクアップされる必要がないことを示す場合、UEがウェイクアップされる必要がない短いDRXサイクルのon durationにおいて、UEはまた、基準信号が確実に送信されると仮定し、UEは測定結果を報告することができる。
【0359】
2.ネットワーク・デバイスは、特定のon durationが、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のon duration(すなわち、第(M+1)番目のDRXサイクル)であることを構成する。
【0360】
DRXサイクルは、長いDRXサイクルであり得る。具体的には、UEは、基準信号を受信し、UEがM個の連続する長いDRXサイクルの間スリープした後、第1のon durationに基準信号測定および報告を実行する。当然ながら、DRXサイクルは短いDRXサイクルであってもよい。具体的には、
図15に示すように、UEは、基準信号を受信し、UEがM個の連続する短いDRXサイクルの間スリープした後の第1のon durationに基準信号測定および報告を実行する。
【0361】
3.ネットワーク・デバイスは、M個の連続するWUS監視機会セットがすべてUEの非ウェイクアップを示す場合、M個の連続するWUS監視機会セットがUEをウェイクアップさせる必要がないことを示すDRXサイクル後の第1のDRXサイクルのon durationが特定のon durationであることを構成する。
【0362】
1つのon durationの前の1つまたは複数のWUS監視機会は、WUS監視機会セットと呼ばれる。
【0363】
任意選択で、UEが短いDRXサイクルで構成され、短いDRXサイクルのon durationの前にWUS監視機会も構成される場合、M個の連続するWUS監視機会セットは、短いDRXサイクルのon durationの前に設定されたWUS監視機会を含まない。
【0364】
以下では、特定のon durationにおけるCSI-RSリソースについて説明する。
【0365】
WUSが特定のon durationにUEがウェイクアップしていないことを示す場合、UEは、確実に送信される基準信号リソースが構成された周期的基準信号リソースであると仮定する。
【0366】
可能な実装形態では、基準信号リソースは、アクティブ化され非アクティブ化されていない半永続的CSI-RSリソースであってもよい。
【0367】
可能な実装形態では、基準信号リソースはまた、追加的に構成されたCSI-RSリソースであってもよい。
【0368】
以下では、特定のon durationにおけるCSI報告リソースについて説明する。
【0369】
WUSが特定のon durationにUEがウェイクアップしていないことを示す場合、CSIを報告するためにUEによって使用されるCSI報告リソースは、構成された周期的PUCCHリソースである。
【0370】
可能な実装形態では、CSI報告リソースはまた、アクティブ化され、非アクティブ化されていない半永続的PUCCHリソースであってもよい。
【0371】
可能な実装形態では、CSI報告リソースは、アクティブ化され、非アクティブ化されていない半永続的PUSCHリソースである。
【0372】
任意選択で、半永続的PUSCHリソースは、DCIによってアクティブ化され、非アクティブ化されていないPUSCHリソースである。任意選択で、DCIのCRCは、CS-RNTIまたはSP-CSI-RNTIによってスクランブルされる。これは本明細書では限定されない。
【0373】
任意選択で、半永続的PUSCHリソースは、RRCシグナリングによって構成されており、解放されていないPUSCHリソースである。
【0374】
任意選択で、UEはまた、半永続的PUSCHリソース上でアップリンクデータを送信してもよい。
【0375】
前述の解決策では、UEは、特定のon durationにおいて基準信号測定および報告を実行することができる。少なくとも1つのon durationがnon-active timeにあるとき、UEは、non-active timeにおいて基準信号測定および報告を実行することができる。したがって、ネットワーク・デバイスまたはUEは、UEが長いスリープ中であっても、またはUEが長いスリープからウェイクアップした後であっても、正確な基準信号測定結果を時間内に取得することができる。さらに、長いスリープからウェイクアップしたUEのPDCCH-WUS信頼性および性能が保証される。加えて、UEは、non-active time内の基準信号に基づいてビーム管理をさらに実行することができる。したがって、beam failureが回避され、UEの電力消費が低減される。
【0376】
前述の実施形態1および実施形態2の様々な実施態様は、異なる技術的効果を達成するためにさらに相互に組み合わせることができることを理解されたい。
【0377】
前述の実施形態は、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation、CA)またはデュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)にさらに適用することができることを理解されたい。
【0378】
具体的な背景は以下の通りである:CA/DCシナリオでは、ネットワーク・デバイスは、物理層シグナリングを使用することにより、UEによって異なるキャリア上のPDCCHを監視する挙動を動的に示すことができ、UEがPDCCHを監視するキャリアの数を柔軟に制御することができる。したがって、データ量が比較的小さい場合、PDCCHを監視するために比較的少量のキャリアを使用することができる。または、データ量が比較的大きい場合、PDCCHを監視するために比較的大量のキャリアを使用することができる。これにより、UEがPDCCHを監視するために常に一定量のキャリアを使用することを防ぐことができ、その結果、UEの電力消費が低減される。UEがキャリア上のPDCCHを監視する必要がない場合、キャリアは依然としてアクティブ状態にあり、UEは依然として何らかの測定および報告を行う必要があり、例えば、時間周波数同期、CSI測定およびCSI報告、および/またはRRM測定などの挙動を行う必要がある。UEがアクティブ状態のキャリア上のPDCCHを監視しないとき、キャリア上のUEの挙動は、休眠挙動(dormancy behavior)と呼ばれ得る。例えば、CAシナリオでは、UEは、1つのプライマリセル(PCell)と1つのセカンダリセル(SCell)の2つのセルで構成される。RRC接続状態のUEはDRXメカニズムで構成される。UEは、PDCCH-WUSの指示に基づいて、プライマリセルにおいてDRX on durationにPDCCHを監視するためにウェイクアップされるべきかどうかを判定し、ネットワーク・デバイスは、UEがセカンダリセルにおいて休眠状態に入るべきか、それとも休眠挙動からPDCCHを正常に監視する状態に戻るべきかを動的に指示することができる。
【0379】
UEがキャリア上で休眠挙動に入った後、UEは、セルをアクティブ状態に維持し、データが到着したときにPDCCHを正常に監視する状態に迅速に戻る目的で、何らかのチャネル測定および報告挙動を依然として実行する。しかしながら、UEは、測定および報告を頻繁に行う必要がない場合がある。例えば、UEの電力消費を低減するために、またはUEによって送信された要求情報に基づいて、またはネットワーク・デバイスがUEの移動速度が比較的低い(チャネル状態がゆっくりと変化する)ことを認識したときに、ネットワーク・デバイスは、UEの電力消費をさらに低減するために、1つのキャリア上の休眠挙動においてUEによって測定および測定報告を実行する頻度を構成することができる。
【0380】
したがって、実施形態で説明した実施形態1および実施形態2の各実施態様は、CA/DCシナリオに適用可能であり、基準信号リソースの時間領域位置を構成し、またはUEが基準信号を受信する時間時間期間を構成し、UEがCSI報告またはRRM測定報告を行うための時間周波数リソースを構成し、またはUEがCSI報告またはRRM測定報告を行う時間時間期間を構成するなどのために使用される。
【0381】
特定の例1では、UEは第1のSCellで休眠挙動にあり、ネットワーク・デバイスは、限定はしないが、時間周波数追跡、CSI測定およびCSI報告、ビーム管理、ならびにRRM測定および報告のうちの少なくとも1つを含む、第1のSCellの特定の時間期間内にのみ測定および報告を実行するようにUEを構成する。
【0382】
可能な実装形態では、特定の時間期間はon durationの一部または全部と重複し、特定の時間期間のサイクルはDRXサイクルの整数倍である。
【0383】
任意選択で、特定の時間期間はon durationであり、特定の時間期間のサイクルはDRXサイクルの整数倍である(この例の特定の時間期間は前述の特定のon durationと同様である)。
【0384】
任意選択で、特定の時間期間は、開始時間期間、例えばon durationの第1のXスロットである。
【0385】
他の情報は、前述の実施形態1および実施形態2の各実施態様を指す。詳細については再度説明されない。
【0386】
同じ技術概念に基づいて、本発明の一実施形態は通信装置をさらに提供し、通信装置は、例えばUEである。通信装置は、前述の方法設計におけるUEの機能を実施することができる。この機能は、ハードウェアを用いて実装されてもよいし、ハードウェアによって実行される対応するソフトウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
【0387】
例えば、
図16を参照すると、通信装置1600は、不連続受信DRX状態において非アクティブ時間non-active timeに基準信号を受信するように構成され得る受信ユニット1601を含む。基準信号を測定するように構成され得る処理ユニット1602とを含む。
【0388】
可能な設計では、受信ユニット1601は、DRX状態におけるオン持続時間on durationの前の第1の時間期間に基準信号を受信するように特に構成される。
【0389】
可能な設計では、第1の時間期間は指定された時間間隔で周期的に発生し、第1の時間期間が発生するサイクルはDRXサイクルまたはWUSサイクルのN倍であり、Nは正の整数である。
【0390】
可能な設計では、受信ユニット1601は、通信装置がM個の連続するDRXサイクルにわたってスリープした後、第1のDRXサイクルのon durationの前の第1の時間期間に基準信号を受信するように特に構成され、Mは0以上の整数である。
【0391】
可能な設計では、第1の時間期間は、on durationの前であり、on durationに対応するウェイクアップ信号WUS検出時間の後である。または、第1の時間期間はon durationに対応するWUS検出時間の前である。
【0392】
可能な設計では、処理ユニット1602は、基準信号リソースを決定するようにさらに構成されてもよい。受信ユニット1601は、基準信号リソース上で基準信号を受信するようにさらに構成することができ、基準信号リソースの時間領域位置はDRX状態においてnon-active timeにある。
【0393】
可能な設計では、基準信号リソースは、on durationに対応するWUS検出機会の前または後のX個の基準信号リソースであって、Xは正の整数である、基準信号リソースを含む。
【0394】
可能な設計では、X個の基準信号リソースはon durationに対応するWUS検出機会の前にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの終了時間とWUS検出機会の開始時間との間の時間間隔は第1の閾値以上である、または、X個の基準信号リソースはon durationに対応するWUS検出機会の後であり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの開始時間とWUS検出機会の終了時間との間の時間間隔は第2の閾値以上である、または、X個の基準信号リソースがon durationの前にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの終了時間とon durationの開始時間との間の時間間隔が第3の閾値以上である。
【0395】
可能な設計では、装置は、送信ユニット1603をさらに含み、送信ユニット1603は、on durationの前またはon durationに測定結果をネットワーク側に報告するように構成されてもよく、測定結果は、基準信号を測定することによって取得される。または、WUS信号がWUS信号に対応するon duration内に通信装置のウェイクアップを示すと判定された後、WUS信号に対応するon durationの前またはWUS信号に対応するon duration内に測定結果をネットワーク側に報告し、測定結果は基準信号を測定することによって取得される。または、通信装置がM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のDRXサイクルのon durationの前または第1のDRXサイクルのon durationに測定結果をネットワーク側に報告し、測定結果は基準信号を測定することによって取得される。
【0396】
別の可能な設計では、受信ユニット1601は、少なくとも1つの特定のon durationがDRX状態におけるnon-active timeにある特定のon durationにおいて基準信号を受信するようにさらに構成され得る。
【0397】
可能な設計では、特定のon durationは、指定された時間間隔で周期的に発生する。
【0398】
可能な設計では、特定のon durationが発生するサイクルは、DRXサイクルのP倍であり、Pは正の整数である。
【0399】
可能な設計では、特定のon durationは、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のDRXサイクルのon durationである。
【0400】
可能な設計では、送信ユニット1603は、特定のon durationに測定結果をネットワーク側に報告するようにさらに構成されてもよい。
【0401】
可能な設計では、DRXサイクルは長いDRXサイクルまたは短いDRXサイクルである。
【0402】
可能な設計では、処理ユニット1602は、報告リソースを決定するようにさらに構成されてもよい。送信ユニット1603は、報告リソースに関する測定結果をネットワーク側に報告するようにさらに構成することができ、測定結果は基準信号を測定することによって取得される。報告リソースは、以下のいくつかのリソース、すなわち、ネットワーク側によって構成または指示された周期的物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソース、アクティブ化され、非アクティブ化されていない半永続的PUCCHリソース、アクティブ化され、非アクティブ化されていない半永続的物理アップリンク共有チャネルPUSCHリソース、および無線リソース制御RRCシグナリングによって構成され、解放されていないPUCCHまたはPUSCHリソースのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0403】
前述の方法実施形態におけるステップのすべての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてよい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0404】
同じ技術概念に基づいて、本発明の一実施形態は通信装置をさらに提供し、通信装置は、例えば、ネットワーク・デバイスである。通信装置は、前述の方法設計におけるネットワーク側の機能を実施することができる。この機能は、ハードウェアを用いて実装されてもよいし、ハードウェアによって実行される対応するソフトウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
【0405】
例えば、
図17を参照すると、通信装置1700は、基準信号リソースを決定するように構成され得る処理ユニット1701と、不連続受信DRX状態における非アクティブ時間non-active timeにおける基準信号リソースに基づいて基準信号を送信するように構成され得る送信ユニット1702とを含む。
【0406】
可能な設計では、送信ユニット1702は、DRX状態におけるオン持続時間on durationの前の第1の時間期間に基準信号を送信するように特に構成される。
【0407】
可能な設計では、第1の時間期間は指定された時間間隔で周期的に発生し、第1の時間期間が発生するサイクルはDRXサイクルまたはWUSサイクルのN倍であり、Nは正の整数である。
【0408】
可能な設計では、送信ユニット1702は、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後、第1のDRXサイクルのon durationの前の第1の時間期間に基準信号を送信するように特に構成され、Mは0以上の整数である。
【0409】
可能な設計では、第1の時間期間は、on durationの前であり、on durationに対応するウェイクアップ信号WUS検出時間の後である。または、第1の時間期間はon durationに対応するWUS検出時間の前である。
【0410】
可能な設計では、基準信号リソースは、on durationに対応するWUS検出機会の前または後のX個の基準信号リソースであって、Xは正の整数である、基準信号リソースを含む。
【0411】
可能な設計では、X個の基準信号リソースはon durationに対応するWUS検出機会の前にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの終了時間とWUS検出機会の開始時間との間の時間間隔は第1の閾値以上である、または、X個の基準信号リソースはon durationに対応するWUS検出機会の後であり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの開始時間とWUS検出機会の終了時間との間の時間間隔は第2の閾値以上である、または、X個の基準信号リソースがon durationの前にあり、X個の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの終了時間とon durationの開始時間との間の時間間隔が第3の閾値以上である。
【0412】
可能な設計では、装置は、on durationの前またはon durationに測定結果を受信するように構成される受信ユニット1703をさらに含むことができ、測定結果は、基準信号を測定することによってUEによって取得される。または、WUS信号がWUS信号に対応するon durationにおいてUEのウェイクアップを指示すると判定された後に、WUS信号に対応するon durationの前またはWUS信号に対応するon durationにおいて測定結果を受信し、測定結果は、基準信号を測定することによってUEによって取得される。または、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のDRXサイクルのon durationの前または第1のDRXサイクルのon durationに測定結果を受信し、測定結果は、基準信号を測定することによってUEによって取得される。
【0413】
可能な設計では、送信ユニット1702は、少なくとも1つの特定のon durationがDRX状態におけるnon-active timeにある特定のon durationにおいて基準信号を送信するようにさらに構成され得る。
【0414】
可能な設計では、特定のon durationは、指定された時間間隔で周期的に発生する。
【0415】
可能な設計では、特定のon durationが発生するサイクルは、DRXサイクルのP倍であり、Pは正の整数である。
【0416】
可能な設計では、特定のon durationは、UEがM個の連続するDRXサイクルの間スリープした後の第1のDRXサイクルのon durationである。
【0417】
可能な設計では、受信ユニット1703は、特定のon durationにおいて、UEによって報告された測定結果を受信するようにさらに構成される。
【0418】
可能な設計では、DRXサイクルは長いDRXサイクルまたは短いDRXサイクルである。
【0419】
可能な設計では、処理ユニット1701は、報告リソースを決定するようにさらに構成され、受信ユニット1703は、報告リソースに関する測定結果を受信し、測定結果は基準信号を測定することによって取得される、ように構成される。報告リソースは、以下のいくつかのリソース、すなわち、ネットワーク側によって構成または指示された周期的物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソース、アクティブ化され、非アクティブ化されていない半永続的PUCCHリソース、アクティブ化され、非アクティブ化されていない半永続的物理アップリンク共有チャネルPUSCHリソース、および無線リソース制御RRCシグナリングによって構成され、解放されていないPUCCHまたはPUSCHリソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0420】
前述の方法実施形態におけるステップのすべての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてよい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0421】
同じ技術概念に基づいて、本発明の一実施形態は通信装置をさらに提供し、通信装置は、例えば、ユーザ機器UEである。通信装置は、前述の方法設計におけるUEの機能を実施することができる。この機能は、ハードウェアを用いて実装されてもよいし、ハードウェアによって実行される対応するソフトウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
【0422】
例えば、
図18を参照すると、通信装置1800の特定の構造は、プロセッサ1801を含むことができ、任意選択で、トランシーバ1802をさらに含み得る。プロセッサ1801およびトランシーバ1802は、前述の方法実施形態におけるUEの対応する機能を実行することができる。
【0423】
同じ技術概念に基づいて、本発明の一実施形態は通信装置をさらに提供し、通信装置は、例えば、ネットワーク・デバイスである。通信装置は、前述の方法設計におけるネットワーク側の機能を実施することができる。この機能は、ハードウェアを用いて実装されてもよいし、ハードウェアによって実行される対応するソフトウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
【0424】
例えば、
図19を参照すると、通信装置1900の特定の構造は、プロセッサ1901を含むことができ、任意選択で、トランシーバ1902をさらに含み得る。プロセッサ1901およびトランシーバ1902は、前述の方法の実施形態におけるネットワーク・デバイスの対応する機能を実行することができる。
【0425】
同じ技術概念に基づいて、本発明の一実施形態は通信装置をさらに提供し、通信装置は、例えば、ユーザ機器UEである。通信装置は、前述の方法設計におけるUEの機能を実施することができる。この機能は、ハードウェアを用いて実装されてもよいし、ハードウェアによって実行される対応するソフトウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
【0426】
例えば、
図20を参照すると、通信装置2000の特定の構造は、コンピュータプログラムを格納するように構成されるメモリ2001と、装置が前述の方法の実施形態におけるUEの対応する機能を実行するように、メモリ2001に記憶されたコンピュータプログラムを実行するように構成されるプロセッサ2002と、を含む。
【0427】
同じ技術概念に基づいて、本発明の一実施形態は通信装置をさらに提供し、通信装置は、例えば、ネットワーク・デバイスである。通信装置は、前述の方法設計におけるネットワーク側の機能を実施することができる。この機能は、ハードウェアを用いて実装されてもよいし、ハードウェアによって実行される対応するソフトウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
【0428】
例えば、
図21を参照すると、通信装置2100の特定の構造は、コンピュータプログラムを格納するように構成されるメモリ2101と、装置が前述の方法の実施形態におけるネットワーク・デバイスの対応する機能を実行するように、メモリ2101に記憶されたコンピュータプログラムを実行するように構成されるプロセッサ2102と、を含む。
【0429】
本発明の実施形態におけるプロセッサは、集積回路チップであってもよく、信号処理能力を有することに留意されたい。実装プロセスでは、前述の方法実施形態におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用して、またはソフトウェアの形態の命令を使用して実施され得る。プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、または別のプログラマブル・ロジック・デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ・ロジック・デバイス、またはディスクリート・ハードウェア・コンポーネントであり得る。プロセッサは、本発明の実施形態で開示されている方法、ステップ、および論理ブロック図を実施または遂行する。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、プロセッサは任意の通常のプロセッサであってもよい。本発明の各実施形態に関連して開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサを使用して直接実行され、達成されるのであってもよいし、復号プロセッサのハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを使用して実行され、達成されるのであってもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、又はレジスタなどの、当技術分野の成熟した記憶媒体に配置されてもよい。記憶媒体はメモリ内に配置され、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わせて前述の方法のステップを完了する。
【0430】
本発明の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであり得るか、または揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含み得ることが理解され得る。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよい。限定ではなく例として挙げると、多くの形態のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、ダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)が使用され得る。本明細書に記載のシステムおよび方法のメモリは、これらおよび別の適切なタイプの任意のメモリを含むことを目的としているが、これに限定されないことに留意されたい。
【0431】
同じ技術概念に基づいて、本発明の一実施形態は、プログラムまたは命令を含むコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、プログラムまたは命令がコンピュータ上で実行されると、前述の方法実施形態におけるUEの対応する機能が実行される。
【0432】
同じ技術概念に基づいて、本発明の一実施形態は、プログラムまたは命令を含むコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、プログラムまたは命令がコンピュータ上で実行されると、前述の方法実施形態におけるネットワーク・デバイスの対応する機能が実行される。
【0433】
同じ技術的概念に基づいて、本発明の一実施形態はチップをさらに提供し、チップはメモリに結合され、メモリに格納されたプログラム命令を読み出して実行し、前述の方法の実施形態におけるUEの対応する機能を実施するように構成される。
【0434】
同じ技術的概念に基づいて、本発明の一実施形態はチップをさらに提供し、チップはメモリに結合され、メモリに格納されたプログラム命令を読み出して実行し、前述の方法の実施形態におけるネットワーク・デバイスの対応する機能を実施するように構成される。
【0435】
同じ技術概念に基づいて、本発明の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供し、命令はコンピュータプログラム製品に格納され、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、前述の方法の実施形態におけるUEの対応する機能を実行することが可能になる。
【0436】
同じ技術概念に基づいて、本発明の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供し、命令はコンピュータプログラム製品に格納され、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、前述の方法の実施形態におけるネットワーク・デバイスの対応する機能を実行することが可能になる。
【0437】
当業者であれば分かるように、この出願の実施形態は、方法、システム、又は、コンピュータプログラム製品として提供されてよい。したがって、この出願は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、又は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ伴う実施形態の形態を使用してもよい。さらに、この出願は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ以上のコンピュータ使用可能記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、および、光メモリなどを含むがこれらに限定されない)に実装されるコンピュータプログラム製品の形態を使用してもよい。
【0438】
本出願は、本出願による方法、デバイス(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明されている。コンピュータプログラム命令は、フローチャートおよび/またはブロック図における各プロセスおよび/または各ブロック並びにフローチャートおよび/またはブロック図におけるプロセスおよび/またはブロックの組み合わせを実施するために使用されてもよいことが理解されるべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、マシンを生成するために汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供され得、これにより、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令は、フローチャートの1つ以上のプロセスおよび/またはブロック図の1つ以上のブロックの指定された機能を実施するための装置を生成する。
【0439】
これらのコンピュータプログラム命令は、特定のやり方で働くことをコンピュータや他のプログラム可能データ処理デバイスに命令できるコンピュータ可読メモリに保管されてよく、コンピュータ可読メモリに保管された命令は命令装置を含むアーチファクトを形成する。命令装置は、流れ図にある1つ以上のプロセスで、および/またはブロック図にある1つ以上のブロックで、指定された機能を実行する
【0440】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされてもよく、それにより、一連の動作及びステップがコンピュータ又は他のプログラマブルデバイスで実行され、その結果、コンピュータ実施処理が生成される。したがって、コンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で実行される命令は、フローチャートの1つ以上のプロセスおよび/またはブロック図の1つ以上のブロックの指定された機能を実施するためのステップを提供する。
【0441】
当業者が本出願の保護範囲を逸脱することなく本出願に様々な修正および変形を加えることができることは自明である。本出願は、以下の特許請求の範囲およびそれらの等価な技術によって規定される保護範囲内に入るという条件で、本出願のこれらの修正および変形を包含することが意図されている。
【符号の説明】
【0442】
16 リリース
1600 通信装置
1601 受信ユニット
1602 処理ユニット
1603 送信ユニット
1700 通信装置
1701 処理ユニット
1702 送信ユニット
1703 受信ユニット
1800 通信装置
1801 プロセッサ
1802 トランシーバ
1900 通信装置
1901 プロセッサ
1902 トランシーバ
2000 通信装置
2001 メモリ
2002 プロセッサ
2100 通信装置
2101 メモリ
2102 プロセッサ