(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-02
(45)【発行日】2023-10-11
(54)【発明の名称】吸引装置、情報処理装置、及び制御方法
(51)【国際特許分類】
A24F 40/51 20200101AFI20231003BHJP
A24F 40/65 20200101ALI20231003BHJP
A24F 40/10 20200101ALI20231003BHJP
【FI】
A24F40/51
A24F40/65
A24F40/10
(21)【出願番号】P 2022523780
(86)(22)【出願日】2020-05-19
(86)【国際出願番号】 JP2020019703
(87)【国際公開番号】W WO2021234801
(87)【国際公開日】2021-11-25
【審査請求日】2022-07-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000004569
【氏名又は名称】日本たばこ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100198845
【氏名又は名称】井上 善喬
(72)【発明者】
【氏名】芹田 和俊
(72)【発明者】
【氏名】菅野 有香
(72)【発明者】
【氏名】千住 雅俊
【審査官】河内 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-68739(JP,A)
【文献】国際公開第2019/175810(WO,A1)
【文献】特表2018-524971(JP,A)
【文献】特表2018-536388(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00~47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの生体情報を検出する第1の検出部と、
第1のタイミングにおいて第1の生体情報を検出し、前記第1のタイミングよりも後の第2のタイミングにおいて第2の生体情報を検出するよう前記第1の検出部を制御する制御部と、
を備え
、
前記制御部は、前記第1の生体情報及び前記第2の生体情報に基づいて、前記ユーザにより吸引される物質を生成する機能を実行可能な状態にするか否かを制御する、
吸引装置。
【請求項2】
前記第1の検出部は、前記ユーザの体から反射された反射波を受信し、受信した反射波に基づいて前記生体情報を検出する、請求項1に記載の吸引装置。
【請求項3】
前記第1の検出部は、送信波を送信し、
前記反射波は、前記送信波が前記ユーザの体により反射されたものである、請求項2に記載の吸引装置。
【請求項4】
前記送信波は、電波、赤外線、及び光の少なくともいずれかを含む、請求項3に記載の吸引装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1の生体情報及び前記第2の生体情報に関する情報である第1の通知情報を出力する処理を制御する、請求項1~4のいずれか一項に記載の吸引装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1の生体情報及び前記第2の生体情報に基づいて、前記第1の通知情報を出力するか否かを判定する、請求項5に記載の吸引装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報とを比較することで、前記第1の通知情報を出力するか否かを判定する、請求項6に記載の吸引装置。
【請求項8】
前記吸引装置は、他の装置との間で無線通信を行う無線通信部をさらに備え、
前記制御部は、前記第1の通知情報を出力する処理を制御することとして、前記第1の通知情報を送信するよう前記無線通信部を制御する、請求項5~7のいずれか一項に記載の吸引装置。
【請求項9】
前記第1の通知情報は、前記ユーザにより吸引される物質を生成するために使用された基材の識別情報をさらに含む、請求項5~8のいずれか一項に記載の吸引装置。
【請求項10】
前記吸引装置は、前記吸引装置に関する情報を検出する第2の検出部をさらに備え、
前記制御部は、前記吸引装置に対して所定のユーザ操作が入力されたこと、前記吸引装置により生成された物質を前記ユーザが吸引しようとする動作、前記物質を生成するための基材が前記吸引装置に設定されたこと、又は前記吸引装置に設定された前記基材の識別情報が、前記第2の検出部により検出されたタイミングを前記第1のタイミングとして、前記第1の生体情報を検出するよう前記第1の検出部を制御する、請求項1~9のいずれか一項に記載の吸引装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記物質を前記ユーザが吸引しようとする動作が検出されない期間が所定期間を超えた後に、前記物質を前記ユーザが吸引しようとする動作が最初に前記第2の検出部により検出されたタイミングを前記第1のタイミングとして、前記第1の生体情報を検出するよう前記第1の検出部を制御する、請求項10に記載の吸引装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記吸引装置に設定された前記基材への加熱を開始した後のタイミングを前記第2のタイミングとして、前記第2の生体情報を検出するよう前記第1の検出部を制御する、請求項10又は11に記載の吸引装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記吸引装置における前記基材の設定が解除されたことが前記第2の検出部により検出されたタイミング、又は前記物質を前記ユーザが吸引しようとする動作が検出されない期間が所定期間を超えた場合に前記物質を前記ユーザが吸引しようとする動作が最後に前記第2の検出部により検出されたタイミングを前記第2のタイミングとして、前記第2の生体情報を検出するよう前記第1の検出部を制御する、請求項10又は11に記載の吸引装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記吸引装置に設定された前記基材への加熱を開始してから、所定時間が経過したこと、又は前記物質が前記ユーザにより吸引された回数が所定回数に達したことが前記第2の検出部により検出されたタイミングを前記第2のタイミングとして、前記第2の生体情報を検出するよう前記第1の検出部を制御する、請求項10又は11に記載の吸引装置。
【請求項15】
前記生体情報は、血圧、心拍数、血中酸素濃度、及び酸素飽和度の少なくもいずれかを含む、請求項1~
14のいずれか一項に記載の吸引装置。
【請求項16】
他の装置と通信する通信部と、
ユーザの生体情報を検出する第1の検出部を有する吸引装置により第1のタイミングにおいて検出された第1の生体情報、及び前記吸引装置により前記第1のタイミングよりも後の第2のタイミングにおいて検出された第2の生体情報に関する情報であって、前記通信部により受信された第1の通知情報に基づいて、第2の通知情報を出力する処理を制御する制御部と、
を備え
、
前記制御部は、前記第2の通知情報を出力する処理を制御することとして、前記第2の通知情報を送信するよう前記通信部を制御し、
前記制御部は、前記吸引装置における前記ユーザにより吸引される物質を生成する機能を実行不可能な状態にすることを指示する情報を、前記第2の通知情報として送信するよう前記通信部を制御する、
情報処理装置。
【請求項17】
前記第1の通知情報は、前記ユーザにより吸引される物質を生成するために使用された基材の識別情報をさらに含み、
前記情報処理装置は、前記第1の通知情報を記憶する記憶部をさらに備える、請求項
16に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記第1の通知情報
のうち、同一の前記基材の前記識別情報を含む複数の前記第1の通知情報を統計処理することで当該基材が前記ユーザの体に与える影響を判定し、前記ユーザの体に適合すると判定した前記基材を前記ユーザに勧める前記基材
として示す情報を前記第2の通知情報として出力する処理を制御する、請求項
17に記載の情報処理装置。
【請求項19】
ユーザの生体情報を検出する第1の検出部を備える吸引装置を制御するための制御方法であって、
第1のタイミングにおいて第1の生体情報を検出し、前記第1のタイミングよりも後の第2のタイミングにおいて第2の生体情報を検出するよう前記第1の検出部を制御すること
と、
前記第1の生体情報及び前記第2の生体情報に基づいて、前記ユーザにより吸引される物質を生成する機能を実行可能な状態にするか否かを制御することと、
を含む制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸引装置、情報処理装置、及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子タバコ及びネブライザ等の、ユーザに吸引される物質を生成する吸引装置が広く普及している。例えば、吸引装置は、エアロゾルを生成するためのエアロゾル源、及び生成されたエアロゾルに香味成分を付与するための香味源等を含む基材を用いて、香味成分が付与されたエアロゾルを生成する。ユーザは、吸引装置により生成された、香味成分が付与されたエアロゾルを吸引する(以下、パフとも称する)ことで、香味を味わうことができる。
【0003】
近年では、吸引装置を使用するユーザの生体情報を検出して、各種のサービスに利用することが検討されている。例えば、下記特許文献1には、吸引装置にユーザの指が接触した場合に接触部分からユーザの生体情報を検出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、吸引装置を使用するユーザの生体情報を検出する技術は、開発されてから未だ日が浅く、さらなる向上が求められている。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、吸引装置を使用するユーザの生体情報を適切に検出することが可能な仕組みを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ユーザの生体情報を検出する第1の検出部と、第1のタイミングにおいて第1の生体情報を検出し、前記第1のタイミングよりも後の第2のタイミングにおいて第2の生体情報を検出するよう前記第1の検出部を制御する制御部と、を備える吸引装置が提供される。
【0008】
前記第1の検出部は、前記ユーザの体から反射された反射波を受信し、受信した反射波に基づいて前記生体情報を検出してもよい。
【0009】
前記第1の検出部は、送信波を送信し、前記反射波は、前記送信波が前記ユーザの体により反射されたものであってもよい。
【0010】
前記送信波は、電波、赤外線、及び光の少なくともいずれかを含んでもよい。
【0011】
前記制御部は、前記第1の生体情報及び前記第2の生体情報に関する情報である第1の通知情報を出力する処理を制御してもよい。
【0012】
前記制御部は、前記第1の生体情報及び前記第2の生体情報に基づいて、前記第1の通知情報を出力するか否かを判定してもよい。
【0013】
前記制御部は、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報とを比較することで、前記第1の通知情報を出力するか否かを判定してもよい。
【0014】
前記吸引装置は、他の装置との間で無線通信を行う無線通信部をさらに備え、前記制御部は、前記第1の通知情報を出力する処理を制御することとして、前記第1の通知情報を送信するよう前記無線通信部を制御してもよい。
【0015】
前記第1の通知情報は、前記ユーザにより吸引される物質を生成するために使用された基材の識別情報をさらに含んでもよい。
【0016】
前記吸引装置は、前記吸引装置に関する情報を検出する第2の検出部をさらに備え、前記制御部は、前記吸引装置に対して所定のユーザ操作が入力されたこと、前記吸引装置により生成された物質を前記ユーザが吸引しようとする動作、前記物質を生成するための基材が前記吸引装置に設定されたこと、又は前記吸引装置に設定された前記基材の識別情報が、前記第2の検出部により検出されたタイミングを前記第1のタイミングとして、前記第1の生体情報を検出するよう前記第1の検出部を制御してもよい。
【0017】
前記制御部は、前記物質を前記ユーザが吸引しようとする動作が検出されない期間が所定期間を超えた後に、前記物質を前記ユーザが吸引しようとする動作が最初に前記第2の検出部により検出されたタイミングを前記第1のタイミングとして、前記第1の生体情報を検出するよう前記第1の検出部を制御してもよい。
【0018】
前記制御部は、前記吸引装置に設定された前記基材への加熱を開始した後のタイミングを前記第2のタイミングとして、前記第2の生体情報を検出するよう前記第1の検出部を制御してもよい。
【0019】
前記制御部は、前記吸引装置における前記基材の設定が解除されたことが前記第2の検出部により検出されたタイミング、又は前記物質を前記ユーザが吸引しようとする動作が検出されない期間が所定期間を超えた場合に前記物質を前記ユーザが吸引しようとする動作が最後に前記第2の検出部により検出されたタイミングを前記第2のタイミングとして、前記第2の生体情報を検出するよう前記第1の検出部を制御してもよい。
【0020】
前記制御部は、前記吸引装置に設定された前記基材への加熱を開始してから、所定時間が経過したこと、又は前記物質が前記ユーザにより吸引された回数が所定回数に達したことが前記第2の検出部により検出されたタイミングを前記第2のタイミングとして、前記第2の生体情報を検出するよう前記第1の検出部を制御してもよい。
【0021】
前記制御部は、前記第1の生体情報及び前記第2の生体情報に基づいて、前記ユーザにより吸引される物質を生成する機能に制限を課してもよい。
【0022】
前記生体情報は、血圧、心拍数、血中酸素濃度、及び酸素飽和度の少なくもいずれかを含んでもよい。
【0023】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、他の装置と通信する通信部と、ユーザの生体情報を検出する第1の検出部を有する吸引装置により第1のタイミングにおいて検出された第1の生体情報、及び前記吸引装置により前記第1のタイミングよりも後の第2のタイミングにおいて検出された第2の生体情報に関する情報であって、前記通信部により受信された第1の通知情報に基づいて、第2の通知情報を出力する処理を制御する制御部と、を備える情報処理装置が提供される。
【0024】
前記制御部は、前記第2の通知情報を出力する処理を制御することとして、前記第2の通知情報を送信するよう前記通信部を制御してもよい。
【0025】
前記制御部は、前記吸引装置における前記ユーザにより吸引される物質を生成する機能に制限を課すことを指示する情報を、前記第2の通知情報として送信するよう前記通信部を制御してもよい。
【0026】
前記第1の通知情報は、前記ユーザにより吸引される物質を生成するために使用された基材の識別情報をさらに含み、前記情報処理装置は、前記第1の通知情報を記憶する記憶部をさらに備えてもよい。
【0027】
前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記第1の通知情報に基づいて、前記ユーザに勧める前記基材を示す情報を前記第2の通知情報として出力する処理を制御してもよい。
【0028】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、ユーザの生体情報を検出する第1の検出部を備える吸引装置を制御するための制御方法であって、第1のタイミングにおいて第1の生体情報を検出し、前記第1のタイミングよりも後の第2のタイミングにおいて第2の生体情報を検出するよう前記第1の検出部を制御すること、を含む制御方法が提供される。
【発明の効果】
【0029】
以上説明したように本発明によれば、吸引装置を使用するユーザの生体情報を適切に検出することが可能な仕組みが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】吸引装置の第1の構成例を模式的に示す模式図である。
【
図2】吸引装置の第2の構成例を模式的に示す模式図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】本実施形態に係るシステムにおいて実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0032】
<<1.吸引装置の構成例>>
吸引装置は、ユーザにより吸引される物質を生成する装置である。以下では、吸引装置により生成される物質が、エアロゾルであるものとして説明する。他に、吸引装置により生成される物質は、気体であってもよい。
【0033】
(1)第1の構成例
図1は、吸引装置の第1の構成例を模式的に示す模式図である。
図1に示すように、本構成例に係る吸引装置100Aは、電源ユニット110、カートリッジ120、及び香味付与カートリッジ130を含む。電源ユニット110は、電源部111A、センサ部112A、通知部113A、記憶部114A、通信部115A、及び制御部116Aを含む。カートリッジ120は、加熱部121A、液誘導部122、及び液貯蔵部123を含む。香味付与カートリッジ130は、香味源131、及びマウスピース124を含む。カートリッジ120及び香味付与カートリッジ130には、空気流路180が形成される。
【0034】
電源部111Aは、電力を蓄積する。そして、電源部111Aは、制御部116Aによる制御に基づいて、吸引装置100Aの各構成要素に電力を供給する。電源部111Aは、例えば、リチウムイオン二次電池等の充電式バッテリにより構成され得る。
【0035】
センサ部112Aは、吸引装置100Aに関する各種情報を取得する。一例として、センサ部112Aは、マイクロホンコンデンサ等の圧力センサ、流量センサ又は温度センサ等により構成され、ユーザによる吸引に伴う値を取得する。他の一例として、センサ部112Aは、ボタン又はスイッチ等の、ユーザからの情報の入力を受け付ける入力装置により構成される。
【0036】
通知部113Aは、情報をユーザに通知する。通知部113Aは、例えば、発光する発光装置、画像を表示する表示装置、音を出力する音出力装置、又は振動する振動装置等により構成される。
【0037】
記憶部114Aは、吸引装置100Aの動作のための各種情報を記憶する。記憶部114Aは、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体により構成される。
【0038】
通信部115Aは、有線又は無線の任意の通信規格に準拠した通信を行うことが可能な通信インタフェースである。かかる通信規格としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等が採用され得る。
【0039】
制御部116Aは、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従って吸引装置100A内の動作全般を制御する。制御部116Aは、例えばCPU(Central Processing Unit)、及びマイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。
【0040】
液貯蔵部123は、エアロゾル源を貯蔵する。エアロゾル源が霧化されることで、エアロゾルが生成される。エアロゾル源は、例えば、グリセリン及びプロピレングリコール等の多価アルコール、並びに水等の液体である。エアロゾル源は、たばこ由来又は非たばこ由来の香味成分を含んでいてもよい。吸引装置100Aがネブライザ等の医療用吸入器である場合、エアロゾル源は、薬剤を含んでもよい。
【0041】
液誘導部122は、液貯蔵部123に貯蔵された液体であるエアロゾル源を、液貯蔵部123から誘導し、保持する。液誘導部122は、例えば、ガラス繊維等の繊維素材又は多孔質状のセラミック等の多孔質状素材を撚って形成されるウィックである。その場合、液貯蔵部123に貯蔵されたエアロゾル源は、ウィックの毛細管効果により誘導される。
【0042】
加熱部121Aは、エアロゾル源を加熱することで、エアロゾル源を霧化してエアロゾルを生成する。
図1に示した例では、加熱部121Aは、コイルとして構成され、液誘導部122に巻き付けられる。加熱部121Aが発熱すると、液誘導部122に保持されたエアロゾル源が加熱されて霧化され、エアロゾルが生成される。加熱部121Aは、電源部111Aから給電されると発熱する。一例として、ユーザが吸引を開始したこと、及び/又は所定の情報が入力されたことが、センサ部112Aにより検出された場合に、給電されてもよい。そして、ユーザが吸引を終了したこと、及び/又は所定の情報が入力されたことが、センサ部112Aにより検出された場合に、給電が停止されてもよい。
【0043】
香味源131は、エアロゾルに香味成分を付与するための構成要素である。香味源131は、たばこ由来又は非たばこ由来の香味成分を含んでいてもよい。
【0044】
空気流路180は、ユーザに吸引される空気の流路である。空気流路180は、空気流路180内への空気の入り口である空気流入孔181と、空気流路180からの空気の出口である空気流出孔182と、を両端とする管状構造を有する。空気流路180の途中には、上流側(空気流入孔181に近い側)に液誘導部122が配置され、下流側(空気流出孔182に近い側)に香味源131が配置される。ユーザによる吸引に伴い空気流入孔181から流入した空気は、加熱部121Aにより生成されたエアロゾルと混合され、矢印190に示すように、香味源131を通過して空気流出孔182へ輸送される。エアロゾルと空気との混合流体が香味源131を通過する際には、香味源131に含まれる香味成分がエアロゾルに付与される。
【0045】
マウスピース124は、吸引の際にユーザに咥えられる部材である。マウスピース124には、空気流出孔182が配置される。ユーザは、マウスピース124を咥えて吸引することで、エアロゾルと空気との混合流体を口腔内へ取り込むことができる。
【0046】
以上、吸引装置100Aの構成例を説明した。もちろん吸引装置100Aの構成は上記に限定されず、以下に例示する多様な構成をとり得る。
【0047】
一例として、吸引装置100Aは、香味付与カートリッジ130を含んでいなくてもよい。その場合、カートリッジ120にマウスピース124が設けられる。
【0048】
他の一例として、吸引装置100Aは、複数種類のエアロゾル源を含んでいてもよい。複数種類のエアロゾル源から生成された複数種類のエアロゾルが空気流路180内で混合され化学反応を起こすことで、さらに他の種類のエアロゾルが生成されてもよい。
【0049】
また、エアロゾル源を霧化する手段は、加熱部121Aによる加熱に限定されない。例えば、エアロゾル源を霧化する手段は、振動霧化、又は誘導加熱であってもよい。
【0050】
(2)第2の構成例
図2は、吸引装置の第2の構成例を模式的に示す模式図である。
図2に示すように、本構成例に係る吸引装置100Bは、電源部111B、センサ部112B、通知部113B、記憶部114B、通信部115B、制御部116B、加熱部121B、保持部140、及び断熱部144を含む。
【0051】
電源部111B、センサ部112B、通知部113B、記憶部114B、通信部115B、及び制御部116Bの各々は、第1の構成例に係る吸引装置100Aに含まれる対応する構成要素と実質的に同一である。
【0052】
保持部140は、内部空間141を有し、内部空間141にスティック型基材150の一部を収容しながらスティック型基材150を保持する。保持部140は、内部空間141を外部に連通する開口142を有し、開口142から内部空間141に挿入されたスティック型基材150を保持する。例えば、保持部140は、開口142及び底部143を底面とする筒状体であり、柱状の内部空間141を画定する。保持部140は、スティック型基材150へ供給される空気の流路を画定する機能も有する。かかる流路への空気の入り口である空気流入孔は、例えば底部143に配置される。他方、かかる流路からの空気の出口である空気流出孔は、開口142である。
【0053】
スティック型基材150は、基材部151、及び吸口部152を含む。基材部151は、エアロゾル源を含む。なお、本構成例において、エアロゾル源は液体に限られるものではなく、固体であってもよい。スティック型基材150が保持部140に保持された状態において、基材部151の少なくとも一部は内部空間141に収容され、吸口部152の少なくとも一部は開口142から突出する。そして、開口142から突出した吸口部152をユーザが咥えて吸引すると、図示しない空気流入孔から内部空間141に空気が流入し、基材部151から発生するエアロゾルと共にユーザの口内に到達する。
【0054】
加熱部121Bは、第1の構成例に係る加熱部121Aと同様の構成を有する。ただし、
図2に示した例では、加熱部121Bは、フィルム状に構成され、保持部140の外周を覆うように配置される。そして、加熱部121Bが発熱すると、スティック型基材150の基材部151が外周から加熱され、エアロゾルが生成される。
【0055】
断熱部144は、加熱部121Bから他の構成要素への伝熱を防止する。例えば、断熱部144は、真空断熱材、又はエアロゲル断熱材等により構成される。
【0056】
以上、吸引装置100Bの構成例を説明した。もちろん吸引装置100Bの構成は上記に限定されず、以下に例示する多様な構成をとり得る。
【0057】
一例として、加熱部121Bは、ブレード状に構成され、保持部140の底部143から内部空間141に突出するように配置されてもよい。その場合、ブレード状の加熱部121Bは、スティック型基材150の基材部151に挿入され、スティック型基材150の基材部151を内部から加熱する。他の一例として、加熱部121Bは、保持部140の底部143を覆うように配置されてもよい。また、加熱部121Bは、保持部140の外周を覆う第1の加熱部、ブレード状の第2の加熱部、及び保持部140の底部143を覆う第3の加熱部のうち、2以上の組み合わせとして構成されてもよい。
【0058】
他の一例として、保持部140は、内部空間141を形成する外殻の一部を開閉する、ヒンジ等の開閉機構を含んでいてもよい。そして、保持部140は、外殻を開閉することで、内部空間141に挿入されたスティック型基材150を挟持してもよい。その場合、加熱部121Bは、保持部140における当該挟持箇所に設けられ、スティック型基材150を押圧しながら加熱してもよい。
【0059】
また、エアロゾル源を霧化する手段は、加熱部121Bによる加熱に限定されない。例えば、エアロゾル源を霧化する手段は、誘導加熱であってもよい。
【0060】
また、吸引装置100Bは、第1の構成例に係る加熱部121A、液誘導部122、液貯蔵部123、及び空気流路180をさらに含んでいてもよく、空気流路180の空気流出孔182が内部空間141への空気流入孔を兼ねていてもよい。この場合、加熱部121Aにより生成されたエアロゾルと空気との混合流体は、内部空間141に流入して加熱部121Bにより生成されたエアロゾルとさらに混合され、ユーザの口腔内に到達する。
【0061】
<<2.技術的課題>>
上記特許文献1には、吸引装置にユーザの指が接触した場合に接触部分からユーザの生体情報を検出する技術が開示されている。
【0062】
しかし、生体情報を検出するタイミングについては、所定の条件下で検出すると言及するに留まっていた。生体情報は、検出タイミングによって多様な意味を持ち得ることを考慮すれば、検出タイミングに関する技術に向上の余地があると言える。
【0063】
また、接触部分から生体情報を検出するという特性上、ユーザがセンサに指を接触させなければ生体情報を検出することができなかった。生体情報を検出するための方策として、指をセンサに接触させるようユーザに促すことも考えられるが、パフに不要な動作をユーザに要求することとなり、ユーザビリティの観点から適切であるとは言い難い。
【0064】
上記課題を解決するために、本実施形態に係る仕組みが提供される。
【0065】
<<3.技術的特徴>>
<3.1.システム構成>
図3は、本発明の一実施形態に係るシステム1の構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、システム1は、吸引装置100、端末装置200、及びサーバ300を含む。吸引装置100と端末装置200とは、通信可能である。端末装置200とサーバ300とは、通信可能である。
【0066】
吸引装置100及び端末装置200は、互いに関連する装置である。例えば、吸引装置100及び端末装置200は、同一のユーザにより使用される点で、関連する。また、例えば、吸引装置100及び端末装置200は、無線通信のための認証接続を行うこと等により予め対応付けられる点で、関連する。認証接続とは、吸引装置100と端末装置200との接続を確立するための手段である。認証接続は、例えば、吸引装置100と端末装置200とが、互いの識別情報(例えば、SSID(Service Set Identifier))を交換する処理、及び送受信する情報を暗号化/復号するための鍵情報を共有する処理等を含む。また、吸引装置100と端末装置200とは、通信可能である点で、関連する。
【0067】
(1)吸引装置100
吸引装置100は、ユーザにより吸引される物質を生成する装置である。ユーザが吸引装置100を用いて、吸引装置100により生成された物質を吸引しようとする動作を、以下では単に吸引(パフ)又は吸引動作とも称する。パフの一例は、第1の構成例に係る吸引装置100Aのマウスピース124を咥えて吸引することである。パフの他の一例は、第2の構成例に係る吸引装置100Bに挿入されたスティック型基材150の吸口部152を咥えて吸引することである。ユーザは、パフを行うことで、吸引装置100により生成された物質を吸引することができる。
【0068】
吸引装置100は、基材に含まれる内容物を消費することで、ユーザに吸引される物質を生成する。上述した、カートリッジ120、香味付与カートリッジ130、及びスティック型基材150は、基材の一例である。液貯蔵部123に貯蔵されたエアロゾル源、香味付与カートリッジ130に含まれる香味源131、及びスティック型基材150に含まれるエアロゾル源は、基材に含まれる内容物の一例である。エアロゾルは、ユーザに吸引される物質の一例である。
【0069】
本実施形態では、吸引装置100は、上記説明した第1の構成例、又は第2の構成例のうち任意の構成例を取り得る。即ち、本実施形態に係る吸引装置100は、吸引装置100A又は吸引装置100Bのいずれか、又はこれらの構成例の変形例と同様の構成を有する。
【0070】
以下では、本実施形態に係る吸引装置100の構成のうち、上記各構成例において説明した吸引装置100A及び吸引装置100Bの構成に対し、補足又は強調すべき点について主に説明する。
【0071】
第1の構成例において、電源ユニット110とカートリッジ120とは、互いに電気的及び/又は機械的(物理的を含む)に接続可能である。電源ユニット110とカートリッジ120とは、着脱可能に構成されている。同様に、カートリッジ120と香味付与カートリッジ130とは、互いに電気的及び/又は機械的(物理的を含む)に接続可能である。カートリッジ120と香味付与カートリッジ130とは、着脱可能に構成されている。
【0072】
典型的には、電源ユニット110とカートリッジ120とが接続され、且つカートリッジ120と香味付与カートリッジ130とが接続された状態で、ユーザによる吸引が行われる。そして、カートリッジ120に含まれるエアロゾル源が枯渇した場合には、古いカートリッジ120は取り外され、新たなカートリッジ120に交換される。また、香味付与カートリッジ130に含まれる香味成分が枯渇した場合には、古い香味付与カートリッジ130は取り外され、新たな香味付与カートリッジ130に交換される。
【0073】
(2)端末装置200
端末装置200は、ユーザにより操作される装置である。端末装置200は、ユーザとのインタフェースとなる装置として機能する。例えば、端末装置200は、スマートフォン、タブレット端末又はウェアラブルデバイス等により構成される。
【0074】
図3に示すように、端末装置200は、通知部210、通信部220、記憶部230、及び制御部240を含む。
【0075】
通知部210は、情報をユーザに通知する。通知部210は、情報を表示する表示装置、発光する発光装置、振動する振動装置、又は音を出力する音出力装置の少なくともいずれかを含む。表示装置の一例は、ディスプレイである。発光装置の一例は、LED(light emitting diode)である。振動装置の一例は、偏心モータである。音出力装置の一例は、スピーカである。通知部210は、制御部240から入力された情報を出力することで、情報をユーザに通知する。例えば、通知部210は、ユーザに通知する情報を表示したり、ユーザに通知する情報に応じた発光パターンで発光したり、ユーザに通知する情報に応じた振動パターンで振動したり、ユーザに通知する情報を音声出力したりする。
【0076】
通信部220は、端末装置200と他の装置との間で情報の送受信を行うための、通信インタフェースである。通信部220は、有線又は無線の任意の通信規格に準拠した通信を行う。かかる通信規格としては、例えば、無線LAN(Local Area Network)、有線LAN、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等が採用され得る。典型的には、通信部220は、吸引装置100との間で、無線で情報を送受信する。また、通信部220は、サーバ300との間でインターネットを介して情報を送受信する。
【0077】
記憶部230は、端末装置200の動作のための各種情報を記憶する。記憶部230は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体により構成される。
【0078】
制御部240は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従って端末装置200内の動作全般を制御する。制御部240は、例えばCPU(Central Processing Unit)、及びマイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。他に、制御部240は、使用するプログラム及び演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、並びに適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。端末装置200は、制御部240による制御に基づいて、各種処理を実行する。通知部210による情報の通知、通信部220による情報の送受信、記憶部230による情報の記憶及び読み出しは、制御部240により制御される処理の一例である。各構成要素への情報の入力、及び各構成要素から出力された情報に基づく処理等、端末装置200により実行されるその他の処理も、制御部240により制御される。なお、制御部240の機能は、アプリケーションを用いて実現されてもよい。当該アプリケーションは、プリインストールされていてもよいし、ダウンロードされてもよい。また、制御部240の機能は、PWA(Progressive Web Apps)により実現されてもよい。
【0079】
(3)サーバ300
サーバ300は、吸引装置100を使用するユーザに対して提供されるサービス全般を制御する装置である。サーバ300は、本発明における情報処理装置の一例である。
【0080】
通信部310は、サーバ300と他の装置との間で情報の送受信を行うための、通信インタフェースである。通信部310は、有線又は無線の任意の通信規格に準拠した通信を行う。例えば、通信部310は、インターネットを介して端末装置200と通信する。
【0081】
記憶部320は、サーバ300の動作のための各種情報を記憶する。記憶部320は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)及びSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶媒体により構成される。
【0082】
制御部330は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従ってサーバ300内の動作全般を制御する。制御部330は、例えばCPU(Central Processing Unit)、及びマイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。他に、制御部330は、使用するプログラム及び演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、並びに適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。サーバ300は、制御部330による制御に基づいて、各種処理を実行する。通信部310による情報の送受信、記憶部320による情報の記憶及び読み出しは、制御部330により制御される処理の一例である。各構成要素への情報の入力、及び各構成要素から出力された情報に基づく処理等、サーバ300により実行されるその他の処理も、制御部330により制御される。
【0083】
<3.2.吸引装置の技術的特徴>
(1)生体情報の検出機構
吸引装置100は、ユーザの生体情報を検出する第1の検出部を備える。第1の検出部は、例えばセンサ部112に含まれる。生体情報とは、体に関する情報全般を指す。例えば、生体情報は、血圧、心拍数(若しくは脈拍)、血中酸素濃度、及び酸素飽和度の少なくもいずれかを含む。他にも、生体情報は、体温、及び呼吸数等の他の任意の情報を含んでいてもよい。また、生体情報は、血圧等の1次的に取得される情報を加工することで得られる、眠気等の2次的に取得される情報を含んでいてもよい。なお、2次的に取得される情報は、血圧等の物理的な情報から推定される、ユーザの感情等の精神的な情報を含んでいてもよい。
【0084】
第1の検出部は、ユーザの体から反射された反射波を受信し、受信した反射波に基づいて生体情報を検出する。一例として、反射波は、自然光であってもよい。その場合、第1の検出部は、カメラを含んでいてもよく、カメラにより撮像された画像を解析することで、生体情報を検出してもよい。他の一例として、第1の検出部は、送信波を送信してもよく、反射波は送信波がユーザの体により反射されたものであってもよい。その場合、第1の検出部は、反射波に基づいて、もしくは反射波と送信波との関係性に基づいて、生体情報を検出する。送信波の送信有無によらず、第1の検出部は、ユーザに非接触の状態で、ユーザの生体情報を検出することが可能である。例えば、第1の検出部は、反射波の時系列推移により示される血管の直径の時系列推移に基づいて、血圧等の血管に関する情報を検出する。他にも、第1の検出部は、赤外線カメラを含んでいてもよく、皮膚表面の温度としての体温を検出してもよい。
【0085】
第1の検出部が送信波を送信する場合、送信波は、電波、赤外線、及び光の少なくともいずれかを含む。もちろん、送信波は、ユーザの体により反射された反射波に基づいて生体情報を検出可能な他の任意の波であってもよい。なお、送信波が電波である場合、送信波は、例えば、3.0GHzから10.7GHzまでの周波数帯において、少なくとも3GHzの帯域幅を有する信号であってもよい。かかる周波数帯の信号を送信波として使用することで、皮膚表面からの反射波と動脈からの反射波とを分離することが可能である。
【0086】
第1の検出部が設けられる位置は任意である。例えば、送信波を送信し反射波を受信するためのアンテナが、第1の検出部として吸引装置100の筐体内部に設けられる。
【0087】
(2)吸引装置100に関する情報の検出機構
吸引装置100は、吸引装置100に関する情報を検出する第2の検出部を備える。第2の検出部は、例えばセンサ部112に含まれる。以下、第2の検出部により検出される情報の一例を説明する。
【0088】
第2の検出部は、吸引装置100に関する情報として、吸引装置100に対してユーザ操作が入力されたことを検出してもよい。例えば、第2の検出部は、ボタン及びスイッチ等の入力装置を含んでいてもよく、入力装置に対するユーザ操作が行われたことを検出する。一例として、第2の検出部は、吸引装置100に対しエアロゾルの生成開始を指示する操作を検出する。
【0089】
第2の検出部は、吸引装置100に関する情報として、吸引装置100により生成されたエアロゾルをユーザが吸引しようとしたこと、即ちパフが行われたことを検出してもよい。例えば、第2の検出部は、マイクロホンコンデンサ等の圧力センサ、流量センサ又は温度センサ等により取得された、ユーザによる吸引に伴う値に基づいて、パフが行われたことを検出する。
【0090】
第2の検出部は、吸引装置100に関する情報として、吸引装置100がエアロゾルを生成するために使用する基材に関する情報を検出してもよい。一例として、第2の検出部は、吸引装置100に基材が設定されたことを検出する。吸引装置100に基材を設定するとは、第1の構成例において電源ユニット110、カートリッジ120及び香味付与カートリッジ130を接続すること、及び第2の構成例において吸引装置100Bにスティック型基材150を挿入することを指す。他の一例として、第2の検出部は、吸引装置100における基材の設定が解除されたことを検出する。基材の設定を解除するとは、第1の構成例において電源ユニット110、カートリッジ120及び香味付与カートリッジ130の接続を解除すること、及び第2の構成例において吸引装置100Bからスティック型基材150を抜去することを指す。他の一例として、第2の検出部は、吸引装置100に設定された基材の識別情報を検出する。基材の識別情報の一例は、基材の種別を示す情報である。第2の検出部は、カメラを含んでいてもよく、撮像した画像に基材が含まれるか否かにより基材の設定/解除を検出し、基材を含む画像を解析することで基材の識別情報を検出してもよい。
【0091】
(3)生体情報の検出タイミング
制御部116は、第1のタイミングにおいて第1の生体情報を検出し、第1のタイミングよりも後の第2のタイミングにおいて第2の生体情報を検出するよう第1の検出部を制御する。かかる構成によれば、吸引装置100は、複数の異なるタイミングにおいて生体情報を検出することができる。そのため、第1の生体情報から第2の生体情報への変化に基づいて、第1のタイミングから第2のタイミングまでの間に起きた事象がユーザの体にどのような影響を与えたかを判定することが可能となる。かかる事象の一例は、ユーザによるパフである。
【0092】
第1のタイミング及び第2のタイミングは、第1のタイミングと第2のタイミングとの間に、パフが行われるタイミングが含まれるよう設定されることが望ましい。ここで、典型的には、ユーザは、吸引装置100に新たに基材を設定して加熱を開始しエアロゾル源を消費し切るまでパフを行う場合等、まとめて複数回のパフを行うことが多い。このような、まとめて複数回行われるパフを、以下では連続パフとも称する。第1のタイミング及び第2のタイミングは、第1のタイミングと第2のタイミングとの間に連続パフが行われる期間の多くが含まれるよう設定されることが望ましい。さらに言えば、第1のタイミング及び第2のタイミングは、第1のタイミングと第2のタイミングとの間に、ユーザが吸引したエアロゾルがユーザの体に吸収されるタイミングが含まれるよう設定されることが望ましい。このように第1のタイミング及び第2のタイミングを設定することで、パフがユーザの体にどのような影響を与えたかを判定することが可能となる。
【0093】
一例として、第1のタイミングは、吸引装置100に対して所定のユーザ操作が入力されたこと、吸引装置100により生成されたエアロゾルをユーザが吸引しようとする動作(即ち、パフ)、基材が吸引装置100に設定されたこと、又は吸引装置100に設定された基材の識別情報が、第2の検出部により検出されたタイミングであってもよい。所定のユーザ操作の一例は、吸引装置100に対しエアロゾルの生成開始を指示する操作である。所定のユーザ操作の他の一例は、吸引装置100に基材を設定するために、ユーザが吸引装置100の所定部分を操作することである。吸引装置100には、例えば、開口部142を覆う開閉可能なカバー(図示しない)が設けられてもよく、ユーザは当該カバーを開いて保持部141に基材を設定してもよい。この場合、所定のユーザ操作は、ユーザがカバーを開く操作であってもよい。吸引装置100に設定された基材の識別情報が検出されるタイミングとは、典型的には、吸引装置100に基材が設定されたと同時又はその直後であって、加熱が開始されるよりも前のタイミングである。従って、これらのタイミングはいずれも、パフが行われる前のタイミング、又はパフが行われたタイミングである。従って、第1のタイミングを、少なくともユーザにより吸引されたエアロゾルがユーザの体に吸収されるよりも前のタイミングにすることが可能となる。
【0094】
他の一例として、第1のタイミングは、パフが検出されない期間が所定期間を超えた後に、パフが最初に第2の検出部により検出されたタイミングであってもよい。所定期間としては、連続パフにおけるパフ間の間隔よりも長い期間が設定される。連続パフにおけるパフ間の間隔の最大値として例えば30秒が想定される場合、所定期間として例えば1分が設定される。その場合、パフが検出されない期間が所定期間を超えた後に行われる最初のパフは、次回の連続パフにおいて最初に行われるパフである。よって、かかる構成によれば、連続パフにおける最初のパフが行われるタイミングを第1のタイミングとして設定することが可能となる。
【0095】
第2のタイミングは、少なくとも、吸引装置100に設定された基材への加熱を開始した後のタイミングである。基材への加熱が開始された後にパフが行われるためである。かかる構成により、パフが行われた後のタイミングを第2のタイミングとして設定することが可能となる。
【0096】
一例として、第2のタイミングは、吸引装置100における基材の設定が解除されたことが第2の検出部により検出されたタイミングであってもよい。通常、ユーザは、香味を味わい終わった後に吸引装置100における基材の設定を解除して、吸引装置100を片付ける。このようなユーザの動作を考慮すれば、かかる構成により、第2のタイミングを、パフが行われた後にすることが可能である。
【0097】
他の一例として、第2のタイミングは、パフが検出されない期間が所定期間を超えた場合にパフが最後に第2の検出部により検出されたタイミングであってもよい。この場合、パフが検出されたタイミングでは当該タイミングが第2のタイミングであるか否かが未定であるので、第1の検出部は、パフが検出される度に生体情報を検出しておき、本条件が満たされたタイミングで検出した生体情報を第2の生体情報とする。所定期間としては、連続パフにおけるパフ間の間隔よりも長い期間が設定される。連続パフにおけるパフ間の間隔の最大値として例えば30秒が想定される場合、所定期間として例えば1分が設定される。その場合、パフが検出されない期間が所定期間を超えた場合に最後に行われたパフは、連続パフの最後のパフである。よって、かかる構成によれば、連続パフにおける最後のパフが行われるタイミングを第2のタイミングとして設定することが可能となる。
【0098】
他の一例として、第2のタイミングは、吸引装置100に設定された基材への加熱を開始してから、所定の時間が経過した、又はエアロゾルがユーザにより吸引された回数が所定回数に達したことが第2の検出部により検出されたタイミングであってもよい。所定時間としては、連続パフが行われる期間に対応する期間が設定される。連続パフが行われる期間として例えば5分が想定される場合、所定期間として例えば4分が設定される。所定回数としては、連続パフにおいて行われるパフの回数に対応する期間が設定される。連続パフにおいて行われるパフの回数として例えば15回が想定される場合、所定回数として例えば10回が設定される。かかる構成によれば、第1のタイミングと第2のタイミングとの間に連続パフが行われる期間の多くが含まれるよう、第2のタイミングを設定することが可能となる。
【0099】
(4)生体情報に応じた処理
-第1の通知情報の出力
制御部116は、第1の生体情報及び第2の生体情報に関する情報である第1の通知情報を出力する処理を制御する。
【0100】
第1の通知情報は、第1の生体情報と第2の生体情報との差分を示す情報を含んでいてもよい。差分としては、例えば血圧の差及び心拍数の差等であってもよいし、血圧の差及び心拍数の差等の1次的な差分を加工することで得られる、リラックスレベル等の2次的な差分であってもよい。例えば、血圧及び心拍数が低下した度合いが高いほど、リラックスレベルが高いことが推定される。かかる構成によれば、第1の通知情報の出力を受けた側は、パフがユーザの体にどのような影響を与えたかを容易に認識することが可能となる。
【0101】
他に、第1の通知情報は、第1の生体情報及び第2の生体情報そのものを含んでいてもよい。その場合、第1の通知情報の出力を受けた側で、第1の生体情報と第2の生体情報との差分を示す情報を取得するための処理を行うことが可能となる。
【0102】
制御部116は、第1の生体情報及び第2の生体情報に基づいて、第1の通知情報を出力するか否かを判定する。具体的には、制御部116は、第1の生体情報と第2の生体情報とを比較することで、第1の通知情報を出力するか否かを判定する。例えば、制御部116は、第1の生体情報と第2の生体情報との差分が所定条件を満たす場合に第1の通知情報を出力すると判定し、そうでない場合に出力しないと判定する。所定条件の一例は、血圧の差が所定の閾値を超えたことである。かかる構成によれば、パフがユーザに所定の影響を与えた場合に第1の通知情報を出力することが可能となる。
【0103】
制御部116は、第1の通知情報を出力する処理を制御することとして、第1の通知情報を送信するよう通信部115を制御しておよい。例えば、通信部115は、無線通信を行う無線通信部であってもよく、第1の通知情報を無線送信してもよい。かかる構成によれば、パフがユーザの体にどのような影響を与えたかを示す情報を、他の装置に送信することが可能となる。宛先の一例は、端末装置200である。端末装置200は、受信した情報をユーザに通知したり、サーバ300に送信したりする。
【0104】
制御部116は、第1の通知情報を出力する処理を制御することとして、第1の通知情報を通知するよう通知部113を制御してもよい。例えば、通知部113は、第1の通知情報に対応する発光を行う。かかる構成によれば、パフがユーザの体にどのような影響を与えたかを、即時にユーザに通知することが可能となる。
【0105】
なお、第1の通知情報は、吸引装置100においてエアロゾルを生成するために使用された基材の識別情報をさらに含んでいてもよい。かかる構成によれば、第1の通知情報の出力を受けた側は、どの基材がユーザの体にどのような影響を与えたかを容易に認識することが可能となる。
【0106】
-その他の処理
制御部116は、第1の生体情報及び前記第2の生体情報に基づいて、エアロゾルを生成する機能に制限を課してもよい。エアロゾルを生成する機能に制限を課すことの一例は、加熱部121による加熱を所定時間実行しないことである。エアロゾルを生成する機能に制限を課すことの他の一例は、吸引装置100を電源OFF状態にすることである。電源OFF状態とは、吸引装置100が有する機能のうち一部が実行可能な状態である。例えば、電源OFF状態においては、センサ部112の機能のうち、吸引装置100を起動状態にする動作(例えば、エアロゾルの生成開始を指示する操作)を検出する機能のみが、実行可能であってもよい。なお、起動状態とは、吸引装置100が有する全ての機能を実行可能な状態である。例えば、制御部116は、第1の生体情報と第2の生体情報との差分が所定条件を満たす場合に、エアロゾルを生成する機能に制限を課すと判定し、そうでない場合に制限を課さないと判定する。所定条件の一例は、血圧の差が所定の閾値を超えたことである。かかる構成によれば、パフがユーザに所定の影響を与えた場合に、エアロゾルを生成する機能に制限を課すことが可能となる。
【0107】
<3.3.サーバの技術的特徴>
端末装置200は、吸引装置100から第1の通知情報を受信すると、受信した第1の通知情報をサーバ300に送信する。
【0108】
通信部310は、端末装置200から送信された第1の通知情報を受信する。そして、記憶部320は、通信部310により受信された第1の通知情報を記憶する。かかる構成により、パフがユーザの体にどのような影響を与えたかを示す情報を蓄積することが可能となる。さらに、第1の通知情報が、エアロゾルを生成するために使用された基材の識別情報を含む場合には、どの基材がユーザの体にどのような影響を与えたかを示す情報を蓄積することが可能となる。
【0109】
また、制御部330は、通信部310により受信された第1の通知情報に基づいて、第2の通知情報を出力する処理を制御する。例えば、制御部330は、受信した第1の通知情報により示される第1の生体情報と第2の生体情報との差分が所定条件を満たす場合に、第2の通知情報を送信するよう通信部310を制御する。所定条件の一例は、血圧の差が所定の閾値を超えたことである。かかる構成によれば、ユーザの生体情報により示される適切なタイミングで、第2の通知情報を出力することが可能となる。
【0110】
具体的には、制御部330は、第2の通知情報を出力する処理を制御することとして、第2の通知情報を送信するよう通信部310を制御する。かかる構成によれば、第2の通知情報を適切な宛先に送信することが可能となる。
【0111】
第2の通知情報の宛先は、ユーザに関連する他のユーザに関連付けられた装置であってもよい。他のユーザの一例は、ユーザの家族であり、当該装置の一例は、ユーザの家族のスマートフォンである。第2の通知情報の一例は、受信した第1の通知情報により示される、第1の生体情報と第2の生体情報との差分を示す情報である。かかる構成によれば、ユーザの家族に対し、ユーザがパフを行ったこと、及びパフがユーザの体にどのような影響を与えたかを通知することが可能となる。
【0112】
第2の通知情報の宛先は、吸引装置100であってもよい。その場合、通信部310は、端末装置200を介して吸引装置100に第2の通知情報を送信する。第2の通知情報の一例は、吸引装置100におけるエアロゾルを生成する機能に制限を課すことを指示する情報である。エアロゾルを生成する機能に制限を課すことの一例は、加熱部121による加熱を所定時間実行しないことである。吸引装置100は、かかる第2の通知情報を受信すると、エアロゾルを生成する機能に制限を課す。かかる構成によれば、必要に応じて、吸引装置100におけるエアロゾルを生成する機能に制限を課すことが可能となる。
【0113】
第2の通知情報の宛先は、端末装置200であってもよい。第2の通知情報の一例は、複数の第1の通知情報を処理することで得られた情報である。詳しくは、制御部330は、記憶部320に記憶された第1の通知情報に基づいて、ユーザに勧める基材を示す情報を第2の通知情報として出力する処理を制御する。例えば、制御部330は、蓄積された第1の通知情報うち、同一の基材の識別情報を含む複数の第1の通知情報を統計処理することで、当該基材がユーザの体に与える影響を判定する。そして、制御部330は、例えばリラックス効果が高い傾向にある基材をユーザに勧める情報を第2の通知情報として出力する。かかる構成によれば、ユーザの体に適合する基材をユーザに勧めることが可能となる。
【0114】
<3.4.処理の流れ>
図4は、本実施形態に係るシステム1において実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、吸引装置100、端末装置200及びサーバ300が関与する。
【0115】
図4に示すように、まず、制御部116は、第1のタイミングが到来したか否かを判定する(ステップS102)。例えば、制御部116は、第2の検出部により検出された情報に基づいて、第1のタイミングが到来したか否かを判定する。第1のタイミングが到来していないと判定された場合(ステップS102:NO)、制御部116は、第1のタイミングが到来したと判定されるまで待機する。他方、第1のタイミングが到来したと判定された場合(ステップS102:YES)、第1の検出部は、第1の生体情報を検出する(ステップS104)。
【0116】
次いで、制御部116は、第2のタイミングが到来したか否かを判定する(ステップS106)。例えば、制御部116は、第2の検出部により検出された情報に基づいて、第2のタイミングが到来したか否かを判定する。第2のタイミングが到来していないと判定された場合(ステップS106:NO)、制御部116は、第2のタイミングが到来したと判定されるまで待機する。他方、第2のタイミングが到来したと判定された場合(ステップS106:YES)、第1の検出部は、第2の生体情報を検出する(ステップS108)。
【0117】
次いで、制御部116は、第1の通知情報を出力するか否かを判定する(ステップS110)。例えば、制御部116は、第1の生体情報と第2の生体情報との差分が所定条件を満たす場合に第1の通知情報を出力すると判定し、そうでない場合に出力しないと判定する。第1の通知情報を出力しないと判定された場合(ステップS110:NO)、処理は再度ステップS102に戻る。他方、第1の通知情報を出力すると判定された場合(ステップS110:YES)、通信部115は、第1の通知情報を無線送信する(ステップS112)。
【0118】
通信部220は、第1の通知情報を受信すると、受信した第1の通知情報をサーバ300に送信する(ステップS114)。
【0119】
通信部310により第1の通知情報が受信されると、記憶部320は、受信された第1の通知情報を記憶する(ステップS116)。次いで、制御部330は、通信部310により受信された第1の通知情報に基づいて、第2の通知情報を出力するか否かを判定する(ステップS118)。第2の通知情報を出力すると判定された場合(ステップS118:YES)、通信部310は、第2の通知情報を端末装置200に送信する(ステップS120)。他方、第2の通知情報を出力しないと判定された場合(ステップS118:NO)、処理は終了する。
【0120】
通信部220により第2の通知情報が受信されると、通知部210は、第2の通知情報をユーザに通知する(ステップS122)。
【0121】
<<4.補足>>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0122】
例えば、上記実施形態では、吸引装置100とサーバ300とが端末装置200を介して通信するものと説明したが、本発明はかかる例に限定されない。吸引装置100とサーバ300とは端末装置200を介さずに通信してもよい。例えば、吸引装置100は、LPWA(Low Power, Wide Area)を用いて、基地局を介してサーバ300と通信する。吸引装置100は、第1の通知情報を、端末装置200を介さずにサーバ300に送信してもよい。また、サーバ300は、第2の通知情報を、端末装置200を介さずに吸引装置100に送信してもよい。
【0123】
例えば、上記実施形態では、サーバ300が本発明における情報処理装置の一例であると説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、端末装置200が情報処理装置として機能してもよい。その場合、端末装置200は、受信した第1の通知情報を記憶したり、第2の通知情報を出力したりする。
【0124】
なお、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記録媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。上記記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
【0125】
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
【符号の説明】
【0126】
1 システム
100 吸引装置
110 電源ユニット
111 電源部
112 センサ部
113 通知部
114 記憶部
115 通信部
116 制御部
120 カートリッジ
121 加熱部
122 液誘導部
123 液貯蔵部
124 マウスピース
130 香味付与カートリッジ
131 香味源
140 保持部
141 内部空間
142 開口
143 底部
144 断熱部
150 スティック型基材
151 基材部
152 吸口部
180 空気流路
181 空気流入孔
182 空気流出孔
200 端末装置
210 通知部
220 通信部
230 記憶部
240 制御部
300 サーバ
310 通信部
320 記憶部
330 制御部