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特許7360160遮蔽部が形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び光伝達ユニットの製造方法
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  • 特許-遮蔽部が形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び光伝達ユニットの製造方法 図1
  • 特許-遮蔽部が形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び光伝達ユニットの製造方法 図2
  • 特許-遮蔽部が形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び光伝達ユニットの製造方法 図3
  • 特許-遮蔽部が形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び光伝達ユニットの製造方法 図4
  • 特許-遮蔽部が形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び光伝達ユニットの製造方法 図5
  • 特許-遮蔽部が形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び光伝達ユニットの製造方法 図6
  • 特許-遮蔽部が形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び光伝達ユニットの製造方法 図7
  • 特許-遮蔽部が形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び光伝達ユニットの製造方法 図8
  • 特許-遮蔽部が形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び光伝達ユニットの製造方法 図9
  • 特許-遮蔽部が形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び光伝達ユニットの製造方法 図10
  • 特許-遮蔽部が形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び光伝達ユニットの製造方法 図11
  • 特許-遮蔽部が形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び光伝達ユニットの製造方法 図12
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-03
(45)【発行日】2023-10-12
(54)【発明の名称】遮蔽部が形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び光伝達ユニットの製造方法
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20231004BHJP
   F21V 3/00 20150101ALI20231004BHJP
   F21V 5/00 20180101ALI20231004BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20231004BHJP
   G02F 1/1335 20060101ALI20231004BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20231004BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20231004BHJP
   F21Y 103/00 20160101ALN20231004BHJP
【FI】
F21S2/00 431
F21V3/00 530
F21V5/00 530
F21S2/00 443
G02F1/13357
G02F1/1335
G02F1/1333
F21Y115:10
F21Y103:00
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2019565864
(86)(22)【出願日】2018-05-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-07-27
(86)【国際出願番号】 KR2018005656
(87)【国際公開番号】W WO2018221878
(87)【国際公開日】2018-12-06
【審査請求日】2021-03-08
(31)【優先権主張番号】10-2017-0065912
(32)【優先日】2017-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】509179087
【氏名又は名称】エルエムエス・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】LMS Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】イム, ジュ ヒョク
(72)【発明者】
【氏名】オウ, セ ジン
(72)【発明者】
【氏名】キム, ヨン イル
(72)【発明者】
【氏名】ミン, ジ ホン
(72)【発明者】
【氏名】キム, ビョン チョル
(72)【発明者】
【氏名】ホン, ジ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ハ ヨン
【審査官】河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-058873(JP,A)
【文献】特開2015-028537(JP,A)
【文献】特開2011-013298(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0053087(KR,A)
【文献】中国実用新案第204213723(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0124570(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0123145(US,A1)
【文献】特開2012-215621(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21V 3/00
F21V 5/00
G02F 1/13357
G02F 1/1335
G02F 1/1333
F21Y 115/10
F21Y 103/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源及び前記光源から出射された光を上部に伝達する導光部を含む発光ユニットと、
前記発光ユニットの上部に積層配置され、ベースフィルムの一面に構造化パターンが形成された複数のシートが接合された形態で構成され、下部から伝達される光を上部に伝達する光伝達ユニットと、
前記発光ユニット及び前記光伝達ユニットを収納し、前記光伝達ユニットの側面から離隔されたモールドフレームと、
前記光伝達ユニットの側面に形成され、前記構造化パターンの側面に対応する領域が前記ベースフィルムの側面に対応する領域よりも薄く、前記光伝達ユニットの側面から外部に漏れる光を遮蔽する遮蔽部と、
を含むバックライトモジュール。
【請求項2】
前記光伝達ユニットは、
下部から伝達される光を集光して、上部に伝達する集光シートと、
下部から伝達される光を拡散させて、上部に伝達する拡散シートと、のうち少なくともいずれか一つを含む、請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項3】
前記遮蔽部は、一部が前記接合されたシートの前記構造化パターンの間に浸透して硬化される、請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項4】
前記遮蔽部と前記光伝達ユニットの側面との間に備えられ、下部から伝達される光を内部に反射する反射部をさらに含む、請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項5】
前記遮蔽部は、有色インクを内部に含み、前記光伝達ユニットの側面から外部に漏れる光を遮蔽する、請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項6】
前記遮蔽部は、前記光伝達ユニットの側面に沿った一部のみに形成される、請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項7】
前記遮蔽部は、前記シートの側面に沿って互いに離隔して複数配置され、前記光源から遠ざかる方向に行くほど前記遮蔽部の幅が小さくなる、請求項6に記載のバックライトモジュール。
【請求項8】
前記遮蔽部は、光硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂で構成される、請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項9】
光源及び前記光源から出射された光を上部に伝達する導光部を含む発光ユニットの上部に配置され、光を伝達する光伝達ユニットにおいて、
既定の厚さを有し、平板状に形成されたベースフィルムと、
前記ベースフィルムの上面又は下面に形成され、下部から伝達される光を集光又は拡散させる構造化パターンと、
前記光伝達ユニットの側面に形成され、前記構造化パターンの側面に対応する領域が前記ベースフィルムの側面に対応する領域よりも薄く、前記光伝達ユニットの側面から外部に漏れる光を遮蔽する遮蔽部と、
を含む光伝達ユニット。
【請求項10】
前記遮蔽部と前記ベースフィルムの側面との間に備えられ、下部から伝達される光を内部に反射する反射部をさらに含む、請求項9に記載の光伝達ユニット。
【請求項11】
前記遮蔽部は、有色インクを内部に含み、前記ベースフィルムの側面から外部に漏れる光を遮蔽する、請求項9に記載の光伝達ユニット。
【請求項12】
前記遮蔽部は、前記ベースフィルムの側面に沿った一部のみに形成される、請求項9に記載の光伝達ユニット。
【請求項13】
前記遮蔽部は、前記ベースフィルムの側面に沿って互いに離隔して複数配置され、前記光源から遠ざかる方向に行くほど前記遮蔽部の幅が小さくなる、請求項12に記載の光伝達ユニット。
【請求項14】
前記遮蔽部は、光硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂で構成される、請求項9に記載の光伝達ユニット。
【請求項15】
ベースフィルムの一面に構造化パターンが形成された複数のシートが接合された形態で構成される光伝達ユニットを、連続して積層配置する準備段階と、
遮蔽部を塗布手段の一面に形成し、前記遮蔽部を複数の前記光伝達ユニットの側面に接触することで、前記構造化パターンの側面に対応する領域が前記ベースフィルムの側面に対応する領域よりも薄い前記遮蔽部を連続して塗布する塗布段階と、
前記遮蔽部を硬化する硬化段階と、
前記遮蔽部が硬化された状態で、複数の前記光伝達ユニットをそれぞれ分離する分離段階と、
を含む、遮蔽部が形成された光伝達ユニットの製造方法。
【請求項16】
前記準備段階で積層配置された前記光伝達ユニットの側面に反射部を塗布する反射部の形成段階をさらに含む、請求項15に記載の遮蔽部が形成された光伝達ユニットの製造方法。
【請求項17】
前記塗布段階は、前記塗布手段によって前記遮蔽部が既定のサイズの状態で配置され、前記遮蔽部が転置塗布される、請求項15に記載の遮蔽部が形成された光伝達ユニットの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遮蔽部が形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び光伝達ユニットの製造方法に関する。より詳しくは、本発明は、バックライトモジュールで光伝達ユニットの側面を通して漏れる光を遮断する遮蔽部が形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び、光伝達ユニットの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、平板ディスプレイパネルが広く使用されており、その中で液晶表示装置が代表的である。
【0003】
一般に、前記液晶表示装置(LCD)では、従来のブラウン管方式(CRT)とは異なり、画面全体に均一な光を提供するバックライトモジュールが必要である。
【0004】
従来のバックライトモジュールは、線光源であるランプと、該ランプの光を反射するランプ反射板とが、ランプからの光を面光源に変えるための導光ユニットの一側面に配置されており、導光ユニットの下部には、光漏れを防ぐための反射シートが配置されている。そして、その上部には、散乱光を集光するために、三角形状の線形プリズムを多数有するプリズムシートが載置される。
【0005】
このように構成されたバックライトモジュールにおいて、外形を保つモールドフレームが含まれ、その内部に導光ユニットとプリズムシートとが配置される。
【0006】
この際、導光ユニットから伝達される光が、その上部に集光及び拡散される過程において、プリズムシートとモールドフレームとの間の離隔空間を通して、光が漏れる現象が発生する。
【0007】
このように、光が漏れる場合、液晶パネルの側面を通して光が漏れて、ユーザーの視界を妨げるだけではなく、全体的な輝度が低減する問題があった。
【0008】
もちろん、液晶パネルの上部に配置されるベゼルが十分に大きい場合、漏れる光を遮断できるが、最近開発されている液晶表示装置は、ベゼルの大きさがますます減少する傾向にあるので、このような問題を解決することができない。
【0009】
このような問題を解決するために、韓国公開特許第10-2010-0138216号公報では、拡散板が光源の方向に延びて設けられ、延長された上面の空間部に、別の遮光部材が備えられている。ここで、遮光部材は、遮光テープ又は不透明材質からなり、光学シートの側面に入射される光により発生する光漏れを遮断する。
【0010】
また、韓国公開特許第10-2014-0114916号公報では、バックライトユニットの外部を包む光学部材の一面又は他の面のうち、少なくとも一つの面に光漏れ防止部材を結合する構成が記載されている。
【0011】
しかしながら、前記のように別の遮光部材を備えるためには、バックライトモジュールの構造を変更しなければいけないという問題があり、光学部材の一面又は他の面に、光漏れ防止部材を追加する構成は、光が漏れるシートに直接形成されないので、狭ベゼル及びベゼルレスなど、ベゼルを最小化するにつれて、再度光が漏れる問題が生じる。
【0012】
従って、構造の変更なしに、かつプリズムシート及び拡散シートの側面を通して、外部に漏れる光を直接的に遮断できる光伝達ユニットの開発が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【文献】韓国公開特許第10-2010-0138216号公報(エルジーディスプレイ株式会社)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0114916号公報(エルジーディスプレイ株式会社)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、前記のような問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、液晶表示装置において、別の遮蔽部を光伝達ユニットの側面に直接設けることで、光伝達ユニットとモールドフレームとの間を通って漏れる光を遮断することにより、液晶パネルの側面において光漏れ現象が発生することを防ぐ遮蔽部の形成された光伝達ユニット、これを用いたバックライトモジュール、及び、光伝達ユニットの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記のような課題を解決するために、本発明の一態様によるバックライトモジュールは、光源及び前記光源から出射された光を上部に伝達する導光部を含む発光ユニットと、前記発光ユニットの上部に積層配置され、下部から伝達される光を上部に伝達する光伝達ユニットと、前記発光ユニット及び前記光伝達ユニットを収容し、前記光伝達ユニットの側面から離隔されたモールドフレームと、前記光伝達ユニットの側面に形成され、前記光伝達ユニットの側面から外部に漏れる光を遮蔽する遮蔽部とを含む。
【0016】
また、前記光伝達ユニットは、上下方向の既定の高さを有する、積層された複数のシートを含み、各々の前記シートのうち、少なくとも一つの側面には、前記遮蔽部が形成されてもよい。
【0017】
なお、前記光伝達ユニットは、下部から伝達される光を集光して、上部に伝達する集光シートと、下部から伝達される光を拡散させて、上部に伝達する拡散シートと、のうち少なくともいずれか一つを含んでもよい。
【0018】
また、前記光伝達ユニットは、一面に構造化パターンが形成された複数のシートが接合された形態で構成されてもよい。
【0019】
また、前記遮蔽部は、一部が前記接合されたシートの前記構造化パターンの間に浸透して硬化されてもよい。
【0020】
また、前記遮蔽部と前記光伝達ユニットの側面との間に備えられ、下部から伝達される光を内部に反射する反射部をさらに含んでもよい。
【0021】
また、前記遮蔽部は、有色インクを内部に含み、前記光伝達ユニットの側面から外部に漏れる光を遮蔽することができる。
【0022】
また、前記遮蔽部は、前記光伝達ユニットの側面に沿った一部のみに形成されてもよい。
【0023】
また、前記遮蔽部は、光硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂で構成されてもよい。
【0024】
一方で、前記のような課題を解決するために、本発明の他の態様により、光源及び前記光源から出射された光を、上部に伝達する導光部を含む発光ユニットの上部に配置され、光を伝達する光伝達ユニットにおいて、既定の厚さを有し、平板状に形成されたベースフィルムと、前記ベースフィルムの上面又は下面に形成され、下部から伝達される光を集光又は拡散させる構造化パターンと、前記ベースフィルムの側面に形成され、前記ベースフィルムの側面から外部に漏れる光を遮蔽する遮蔽部を含む。
【0025】
また、前記遮蔽部と前記ベースフィルムの側面との間に備えられ、下部から伝達される光を内部に反射する反射部をさらに含んでもよい。
【0026】
また、前記遮蔽部は、有色インクを内部に含み、前記ベースフィルムの側面から外部に漏れる光を遮蔽してもよい。
【0027】
また、前記遮蔽部は、前記ベースフィルムの側面に沿った一部のみに設けられてもよい。
【0028】
また、前記遮蔽部は、光硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂で構成されてもよい。
【0029】
一方、前記のような課題を解決するために、本発明のまた他の態様による光伝達ユニットの製造方法において、構造化パターンが形成された複数の光伝達ユニットを、連続して積層配置する準備段階と、複数の前記光伝達ユニットの側面に、遮蔽部を連続して塗布する塗布段階と、前記遮蔽部を硬化する硬化段階と、前記遮蔽部が硬化された状態で、複数の前記光伝達ユニットをそれぞれ分離する分離段階とを含んでいる。
【0030】
また、前記準備段階において、積層配置された前記光伝達ユニットの側面に反射部を塗布する反射部の形成段階をさらに含んでもよい。
【0031】
また、前記塗布段階は、別の塗布手段によって前記遮蔽部が既定のサイズの状態で配置され、前記塗布手段と前記光伝達ユニットの側面とが接触し、前記遮蔽部が転置塗布されてもよい。
【発明の効果】
【0032】
前記問題を解決するために、本発明によれば、次のような効果がある。
【0033】
第1に、発光ユニットから伝達された光を、上部に拡散及び集光する光伝達ユニットの側面に、光漏れを遮断する別途の遮蔽部を備えることにより、モールドフレームと、光伝達ユニットとの間の空間を通して漏れる光を遮断できるといる利点がある。
【0034】
第2に、遮蔽部は、光伝達ユニットの側面にインクの状態で塗布されることによって、光伝達ユニットにおける形状の変化なしに、既存の構造から変更することなく、適用可能な利点がある。
【0035】
本発明の効果は、前記の効果に限定されず、言及されていない他の効果は、請求の範囲の記載から当業者に明確に理解できるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明の一実施例による光伝達ユニットが備えられたバックライトモジュールの構成を示した概略図である。
図2図1のバックライトモジュールにおける光伝達ユニットの構成を示した図である。
図3図2の光伝達ユニットにおいて遮蔽部が塗布された形態を示した図である。
図4図1の光伝達ユニットが備えられたバックライトモジュールにおいて、遮蔽部により光漏れ現象が防止される状態を示した図である。
図5図4から遮蔽部のない状態で光漏れ現象が発生する状態を示した図である。
図6】従来のバックライトモジュールにおいて、長く形成されたベゼルによって光漏れ現象が防止される状態を示した図である。
図7図1の光伝達ユニットにおいて、遮蔽部と共に別の反射部が追加された状態を示した図である。
図8図1の光伝達ユニットにおいて、遮蔽部が側面の一部のみに形成された状態を示した図である。
図9】本発明の一実施例による光伝達ユニットの製造方法を示したフローチャートである。
図10図9の製造方法において、複数の光伝達ユニットの側面に遮蔽部が形成された状態を示した図である。
図11図10の光伝達ユニットに、遮蔽部が塗布される工程を示した図である。
図12図10において複数個の光伝達ユニットが分離された状態の電子顕微鏡写真を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の目的が、具体的に実現できる本発明の好適な実施例を、添付した図面を参照して説明する。本実施例を説明するに至って、同一の構成には、同一の名称及び同一の符号を付し、これによる付加的な説明は省略する。
【0038】
本発明の一実施例による光伝達ユニットは、LCDやLEDパネルなどの平板液晶表示装置のバックライトモジュールに適用されるものを、例として説明する。しかし、本発明は、必ずこれに限定されることはなく、光伝達ユニット単独で用いられてもよく、又は液晶表示装置に適用されるものではなく、他の器具に適用されるバックライトモジュールであってもよく、又は照明器具などの光の特性及び経路を変える装置であれば、いずれにも適用され得る。
【0039】
まず、図1図3を参照して、本発明によるバックライトモジュールの構成について概略的に説明すると、以下の通りである。
【0040】
図1は、本発明の一実施例による光伝達ユニットが備えているバックライトモジュールの構成を示した概略図である。図2は、図1のバックライトモジュールにおける光伝達ユニットの構成を示した図である。図3は、図2の光伝達ユニットにおいて、遮蔽部が塗布された形態を示した図である。
【0041】
一般に、液晶表示装置を構成するに至って、液晶パネル400には、光を提供するバックライトモジュール(BLU:Back Light Module)が必須的に具備されなければならない。このようなバックライトモジュールは、大別すると、発光ユニット100と、光伝達ユニット200と、モールドフレーム300とを含んでいる。
【0042】
前記発光ユニット100は、発せられる光を面光源の形態に変えて、上部に伝達する構成で、光源110と導光部120とを含む。
【0043】
前記光源110は、一般に、前記導光部120の側部から光を発生し、光を前記導光部120に伝達する。このような光源110としては、LED(Light Emitting Diode)及び冷陰極蛍光ランプ(Cold Cathode Fluorescent Lamp:CCFL)などが選択的に用いられてもよい。
【0044】
具体的に、前記光源110は、少なくとも一つ以上から構成され、複数個で構成することができ、前記導光部120の側部に向かって光を放出する。
【0045】
前記導光部120に入射された光は、導光部120の内部で全反射され、臨界角よりも小さい入射角で導光部120の表面に入射される光は、全反射されずに透過するので、上側に放出される。
【0046】
そして、前記導光部120は、下部に別途の反射板が備えられてもよい。前記反射板は、前記導光部120の内部から外部に放出された光を反射して前記導光部120に再入射することにより、光効率を増加するように構成される。
【0047】
このように前記発光ユニット100が構成され、前記光源110から出射された光は、前記導光部120により面光源の形態で、上部の光伝達ユニット200に伝達される。
【0048】
一方、前記光伝達ユニット200は、前記発光ユニット100の上部に配置され、光を拡散及び集光するように構成される。
【0049】
一般に、前記光伝達ユニット200は、前記発光ユニット100から出射された光を、上部に伝達しながら拡散及び集光する構成である。
【0050】
このとき、前記光伝達ユニット200は、複数のシート、即ち、集光シートと拡散シートとが、積層又は接合された形態で設けられてもよく、2枚以上が接合された集光シートと拡散シートとが、積層された構造として形成されてもよい。ここで、各々のシートは、光の透過が可能な素材で構成され、集光又は拡散する。
【0051】
本発明において、前記光伝達ユニット200は、ベースフィルム210、構造化パターン220及び遮蔽部230を含む。
【0052】
前記ベースフィルム210は、既定の厚さを有し、平板状に形成されて下部から伝達される光を透過できるように構成され、上面又は下面に前記構造化パターン220が形成される。
【0053】
前記構造化パターン220は、前記ベースフィルム210の上面又は下面に形成され、下部から伝達される光を集光又は拡散させるように構成される。
【0054】
そして、前記遮蔽部230は、前記光伝達ユニット200の側面に形成され、内部の光が側面を通して外部に漏れるのを防止する。
【0055】
ここで、図2を参照すると、前記光源110を基準として、前記光伝達ユニット200の左側面が第1側面と定義され、右側面が第2側面と定義され、前記光源110から遠いところの側面が第3側面と定義され、前記光源110と隣接するように対向している側面が第4側面と定義される。前記遮蔽部230は、前記第1側面から第4側面のいずれにも形成されてもよく、或いは前記第1側面と、前記第2側面とに形成されてもよい。
【0056】
また、前記遮蔽部230は、前記光伝達ユニット200に形成されるとき、前述の二つの形態に限定することなく、使用用途及び設計に応じて、前記第1側面から第4側面のうち少なくともいずれかに選択的に形成されてもよい。
【0057】
このような遮蔽部230は、前記ベースフィルム210の側面のうち少なくとも一部に形成され、前記光伝達ユニット200の側面から外部に漏れる光を防止するように構成される。
【0058】
ここで、前記遮蔽部230は、内部に白色又は黒色などの有色インクを含み、熱硬化性樹脂又は光硬化性樹脂で構成される。
【0059】
このように構成された光伝達ユニット200は、上下方向の既定の高さを有する複数のシートが積層された形態で設けられ、各々のシートの中から少なくとも一つの側面に、遮蔽部230が形成されてもよい。
【0060】
前記光伝達ユニット200は、複数のシートが積層又は接合された形態で形成され、本実施例では、拡散シートと集光シートとを含んでなる。
【0061】
前記拡散シートは、導光部120の上部に配置され、光を拡散する構成であって、上面又は下面のうち少なくともいずれかに不均一な形態の構造化パターン220が形成されて、光を拡散するように構成される。
【0062】
このとき、前記拡散シートに形成された構造化パターンは、不均一な大きさの球形の突起形態で形成され、光を拡散させる。
【0063】
一方、前記集光シートは、前記拡散シートの上部に積層されるか接合される形態で配置され、伝達される光を集光して上部へ移動させる。ここで、前記集光シートは、単一の形態の逆プリズムシート状に形成されてもよく、複数個が積層又は接合された正プリズムのシート状に形成されてもよい。
【0064】
そして、このように構成された前記集光シートは、前記拡散シートを透過して伝達される光を上部に屈折させて集光する。
【0065】
本実施例において、前記集光シートは、複数個の正プリズム状の構造化パターン220を含む形態で構成される。
【0066】
このように、本発明による光伝達ユニット200は、既定の厚さを有するベースフィルム210、前記ベースフィルム210に形成され、光を集光又は拡散する構造化パターン220、及び前記ベースフィルム210の側面に形成され、内部の光が側面を通して漏れないように遮断する遮蔽部230を含んでいる。
【0067】
一方、前記モールドフレーム300は、前記発光ユニット100の下面及び前記光伝達ユニット200の側面を囲み、全体的な外形を保持する構成であって、前記発光ユニット100及び前記光伝達ユニット200を内部に収納し、前記光伝達ユニット200の側面から離隔された状態で、側面を囲むように形成されている。
【0068】
具体的に、前記モールドフレーム300は、前述のバックライトモジュールの外形を保持するとともに、内部に収容された前記発光ユニット100及び前記光伝達ユニット200を保護し、さらに別途の液晶パネル400などを収容することができる。
【0069】
このように、前記モールドフレーム300が構成され、前記モールドフレーム300の上部に、ベゼル310が形成されている。
【0070】
図面に示されているように、前記ベゼル310は、前記モールドフレーム300と、前記光伝達ユニット200の側面の一部を上部でカバーして遮蔽するように形成されている。
【0071】
ここで、前記ベゼル310は、液晶表示装置において前記光伝達ユニット200の側面に沿って形成され、上部に漏れる光を遮蔽する。
【0072】
このように、本発明によるバックライトモジュールは、前記発光ユニット100、前記光伝達ユニット200及び前記モールドフレーム300を含み、前記光伝達ユニット200に別の遮蔽部230が備えられることにより、前記光伝達ユニット200と前記モールドフレーム300との間で漏れる光を遮断することができる。
【0073】
具体的に、図4から図6を参照して、前記遮蔽部230の有無に応じて、光漏れの状態について説明する。
【0074】
図4は、図1の光伝達ユニット200が備えられているバックライトモジュールにおいて、遮蔽部230により光漏れ現象が防止される状態を示した図である。図5は、図4から遮蔽部230が省略された状態で、光漏れ現象が発生する状態を示した図である。図6は、従来のバックライトモジュールにおいて、長く形成されたベゼルによって光漏れ現象が防止される状態を示した図である。
【0075】
まず、図5及び図6を参照すると、基本的な構成は、本発明の実施例と同様であるが、前記光伝達ユニット200から、遮蔽部230が備えられていない状態である。
【0076】
ここで、前記発光ユニット100から上部に伝達される光は、前記拡散シート及び前記集光シートを経て上部に伝達されるものの、一部の光は、側面を通して前記モールドフレーム300と前記光伝達ユニット200との間の空間に漏れる。
【0077】
このように漏れた光は、上部へ移動し、前記ユーザーの視界を妨害することになる。
【0078】
一般に、液晶表示装置に含まれるバックライトモジュールは、前記光源110から出射された光の一部が、前記光伝達ユニット200の側面から漏れ、漏れた光が前記モールドフレーム300と、前記光伝達ユニット200との間を通って外部に移動することになる。
【0079】
このような光漏れの問題を解決するために、従来は、図6に示されたように、前記ベゼル310を前記液晶パネル400に向かって突出された形態で形成し、前記光伝達ユニット200と前記モールドフレーム300との間の空間に漏れる光を遮断する。
【0080】
図6を見ると、従来に使用されていたバックライトモジュールの一例として、図5と比較して、ベゼル310が相対的に長く形成されている。
【0081】
具体的には、前記光伝達ユニット200の側面を通して、下部から伝達される光の一部が集光されずに漏れることで、前記モールドフレーム300との間を通って上部に伝達されても、前記ベゼル310がこれを上部で遮断して、ユーザーの視界に伝達されることを防止する。
【0082】
このように、従来のバックライトモジュールは、前記ベゼル310が長く突出形成されることによって、前記光伝達ユニット200と前記モールドフレーム300との間の空間を通った光漏れを遮断していた。
【0083】
しかし、最近開発されているディスプレイを見ると、液晶パネル400の大きさを増加するだけではなく、可能な限り広く活用できるように前記ベゼル310が徐々に縮小されている。
【0084】
したがって、前記光伝達ユニット200の側面を包み込む形の前記ベゼル310が小さくなり、これにより前記ベゼル310が小さくなるほど、液晶パネル400と前記モールドフレーム300との間の空間に漏れる光を遮断できないという問題が生じる。
【0085】
特に、最近、狭ベゼル、ゼロベゼルなどと呼ばれ、最小限の領域のみを残した形でディスプレイが発売されており、これにより光が漏れる現象が増加することになる。
【0086】
具体的に、図5に示したように、別途の前記遮蔽部230を持たず、前記ベゼル310のみを縮小する場合、前記光伝達ユニット200から光が漏れ、前記モールドフレーム300との間に漏れる光を遮断できない。
【0087】
このような問題を解決するために、先行文献に記載されている既存の方式では、バックライトモジュールの構造的変更、又は生産の際にシートの形態を変更するか、追加の工程を行わなければならない面倒がある。
【0088】
しかし、図4を参照すると、本発明のように、前記光伝達ユニット200において前記ベースフィルム210の側面に遮蔽部230が形成されるため、漏洩される光が遮断される。
【0089】
具体的には、本発明において、前記遮蔽部230は前記ベースフィルム210の側面に形成され、下部から伝達される光が前記ベースフィルム210の内部を通過して外部に漏れることを遮断する。
【0090】
ここで、前記ベースフィルム210は、既定の厚さを有するシート状に形成されて、側面を有し、下部から入射した光の一部が上部に伝達されず、側面の方向に移動することになる。
【0091】
このとき、前記ベースフィルム210の側面に遮蔽部230が形成されることによって、前記ベースフィルム210の内部から側面の方向に移動していた光が、外部に漏れることなく遮断される。
【0092】
これは、既存の方式と異なり、前記ベゼル310を用いるか、モールドフレーム300と光伝達ユニット200との間に別途の遮蔽部材を備えて、漏れる光を遮断するのではなく、前記ベースフィルム210に前記遮蔽部230を備えることにより、前記ベースフィルム210を通して側面の方向に光が漏れることを遮断する。
【0093】
即ち、本願発明は、従来とは違って、光伝達ユニット200の集光シートや拡散シート自体の側面に遮蔽部230を形成することにより、シートの内部に入射した光が側面を通して外部に漏れること自体を防止する。
【0094】
これにより、前記光伝達ユニット200は、下部から伝達された光の光漏れ自体の発生することを最小化するように構成されることにより、前記モールドフレーム300と前記光伝達ユニット200との間の空間に、別途の追加の部材を備えたり、モールドフレーム300の構造を変更したりするなどを考慮する必要がない。その上に、既存の生産物にす
ぐに適用が可能である。
【0095】
このように、本願発明において、前記光伝達ユニット200の側面に前記遮蔽部230を形成して、前記光伝達ユニット200の側面から光が漏れること自体を防止できる。
【0096】
さらに、本願発明において、前記光伝達ユニット200が複数のシートで積層又は接合されて形成された場合、前記ベースフィルム210と前記構造化パターン220とによって発生する空間を通って、前記構造化パターン220を通して光が外部に漏れることも低減することができる。
【0097】
即ち、本願発明は、前記光伝達ユニット200に前記遮蔽部230が備えられることにより側部を通って光が漏れること自体を低減し、これにより、前記光伝達ユニット200と前記モールドフレーム300との間の空間を通って、光が移動することを最小限に抑えることができる。
【0098】
このように、本願発明は、従来のような前記ベゼル310によって光漏れを遮断する方式とは別に、前記光伝達ユニット200に前記遮蔽部230を備えることで、前記ベゼル310の大きさに関わらず漏れる光を遮断する。
【0099】
これにより、最近の傾向のように前記ベゼル310を最小化しても、前記モールドフレーム300と前記光伝達ユニット200との間の空間に漏れる光自体を遮断することにより、液晶表示装置の側面に沿って光漏れ現象が発生することを最小限に抑えることができる。
【0100】
それだけではなく、本発明による前記光伝達ユニット200において、前記遮蔽部230は、別途の部材ではなくインクの形で塗布されるので、光伝達ユニット200の形状の変化を必要とせず、既存のモールドフレーム300の構造から変更せずに適用可能であるという利点がある。
【0101】
続いて、図7及び図8を参照して、本発明において、前記遮蔽部230の変形例について説明する。
【0102】
図7は、図1の光伝達ユニット200において、遮蔽部230と共に別の反射部240が追加された状態を示した図である。図8は、図1の光伝達ユニット200において、遮蔽部230が側面の一部のみに形成された状態を示した図である。
【0103】
まず、図7を参照すると、前記ベースフィルム210の側面に形成され、前記ベースフィルム210と前記遮蔽部230との間に別途の反射部240がさらに備えられている。
【0104】
具体的には、前記反射部240は、反射面が前記ベースフィルム210の側面に形成され、伝達される光が前記ベースフィルム210の方向に反射されるように構成される。
【0105】
即ち、前記反射部240は、前記遮蔽部230と共に、2次的に前記ベースフィルム210の側面を通って漏れる光を防止できるだけではなく、漏れる光を再活用することにより光効率を向上することができる。
【0106】
従って、前記ベースフィルム210の側面に、前記遮蔽部230が形成される前に前記反射部240を形成した後、前記遮蔽部230を塗布して硬化させることによって、前記反射部240と前記遮蔽部230とが安定的に形成される。
【0107】
本実施例では、前記反射部240は銀(Ag)で構成されてもよく、反射率の高い材料が適用されてもよい。
【0108】
ここで、前記遮蔽部230は、前述のように、内部に有色インクを含むように構成されている。
【0109】
一方、図8を参照すると、前述の実施例とは異なり、前記遮蔽部230が前記ベースフィルム210の側面に沿った全領域には形成されず、複数個の前記遮蔽部230が一定のパターンを有し、離隔して配置される。
【0110】
具体的に、複数の前記遮蔽部230が、前記ベースフィルム210の側面に沿って離隔して配置されてもよく、特性に応じて、前記遮蔽部230の大きさ及び離隔間隔を異なるようにして形成してもよい。
【0111】
特に、図面に示されてはいないが、前記遮蔽部230は、前記光源110から遠ざかる方向に行くほど、接着の幅が小さくなるように形成されてもよい。
【0112】
このように、本発明による前記光伝達ユニット200は、前記反射部240を追加で含んでもよく、又は前記遮蔽部230が特定のパターンを有するように形成されてもよい。
【0113】
次に、図9から図12を参照して、本発明の実施例による遮蔽部230が形成された光伝達ユニット200の製造方法について説明する。
【0114】
図9は、本発明の一実施例による光伝達ユニット200の製造方法を示したフローチャートである。図10は、図9の製造方法において遮蔽部230が複数の光伝達ユニット200の側面に形成された状態を示した図である。
【0115】
そして、図11は、図10の光伝達ユニット200に、遮蔽部230が塗布される工程を示した図である。図12は、図10で複数の光伝達ユニット200が分離された状態の電子顕微鏡写真を示した図である。
【0116】
本発明による、遮蔽部230が形成された光伝達ユニット200の製造方法は、大別すると、準備段階(S100)、反射部の形成段階(S200)、塗布段階(S300)、硬化段階(S400)及び分離段階(S500)を含んでいる。
【0117】
前記準備段階(S100)は、前記構造化パターン220が形成された状態の光伝達ユニット200を複数連続して積層配置する。
【0118】
具体的に、前記光伝達ユニット200は、前述のように前記ベースフィルム210の上面又は下面に前記構造化パターン220が形成された状態であり、複数積層することにより、前記ベースフィルム210が離隔して配置される。
【0119】
前記光伝達ユニット200は、前記拡散シート又は集光シートで構成することができる。本実施例では、上面に正プリズム状の前記構造化パターン220が形成された前記集光シートに基づいて説明する。
【0120】
このように、前記準備段階(S100)は、複数の前記光伝達ユニット200を積層して、全体的に側面が一定のレベル以上の厚さを有するように配置する。
【0121】
前記反射部の形成段階(S200)は、前記準備段階(S100)において積層配置された前記光伝達ユニット200の側面に、別途の反射部240を塗布する。
【0122】
ここで、前記反射部240は、前述のように銀などが含まれ、複数の前記ベースフィルム210の側面に連続して塗布されて形成され、続いて、前記塗布段階(S300)が行われる。
【0123】
前記塗布段階(S300)は、前記光伝達ユニット200の側面に、連続して複数の前記遮蔽部230を塗布する。
【0124】
具体的に、前記反射部の形成段階(S200)を行った後に前記塗布段階(S300)が行われてもよく、前記ベースフィルム210の側面に前記反射部240が形成された状態で、重ね塗りする形で塗布されてもよい。
【0125】
このとき、前記遮蔽部230は、液体又は半硬化の状態で前記ベースフィルム210の側面に塗布することができる。
【0126】
より詳しくは、前記遮蔽部230が前記ベースフィルム210の側面に塗布される工程を見てみると、図11に示しているように別途の塗布手段10を用いて塗布される。
【0127】
ここで、前記塗布手段10は、既定のサイズの前記遮蔽部230が前記塗布手段10の一面に付いた状態で、前記ベースフィルム210の側面に接触する。
【0128】
この際、前記光伝達ユニット200は複数のシートが積層された形態で配置され、これにより複数個の前記ベースフィルム210が、それぞれに形成された前記構造化パターン220によって離隔されて積層した状態である。
【0129】
そして、このように配置された前記塗布手段10が前記光伝達ユニット200の側面に接触した後、再び分離しながら、前記遮蔽部230が、前記塗布手段10から分離して、複数個の前記光伝達ユニット200の側面に連続して塗布される。
【0130】
ここで、前記光伝達ユニット200は、複数積層配置されるので、前述したように前記ベースフィルム210が離隔された状態で配置され、前記遮蔽部230は前記ベースフィルム210の側面に塗布される。
【0131】
したがって、前記遮蔽部230は、塗布時には硬化された状態ではないので、前記光伝達ユニット200が積層された間の空間に一部が浸透して、厚さが周辺より相対的に薄くなる。
【0132】
一方、本発明では、前記光伝達ユニット200は、前記構造化パターン220を有する複数のシートが接合された状態で構成されてもよく、このような光伝達ユニット200の側面に前記遮蔽部230が塗布されている場合、前記遮蔽部230が構造化パターン220との間に浸透して硬化されることで、複数のシート間の接着力を増加し、剥離などの問題を抑制する効果も期待できる。
【0133】
前記光伝達ユニット200は、前記塗布段階(S300)を経た後、前記硬化段階(S400)が行われる。
【0134】
前記硬化段階(S400)は、前記遮蔽部230を完全に硬化するための工程で、光硬化性樹脂で構成された前記遮蔽部230にUV照射して前記遮蔽部230を硬化するか、熱硬化性樹脂で構成された前記遮蔽部230に熱処理をして硬化させる。
【0135】
この際、前記ベースフィルム210との間の空間に前記遮蔽部230が一部浸透して、当該領域での厚さが相対的に小さくなった状態で硬化される。
【0136】
その後、前記分離段階(S500)では、複数の光伝達ユニット200を個別に分離する。
【0137】
ここで、前述のように、前記遮蔽部230は、複数個の光伝達ユニット200連続して塗布され、硬化された状態であるが、前記ベースフィルム210間の離隔された間に前記遮蔽部230の一部が浸透し、これにより、当該領域の遮蔽部230が相対的に薄くなった部分が存在することになる。
【0138】
従って、前記光伝達ユニット200の分離時、前記ベースフィルム210を基準として分離すると、前記遮蔽部230が相対的に薄くなった前記構造化パターン220が形成された側面の領域から自然に分離が起こる。
【0139】
そして、このように前記光伝達ユニット200の分離時、前記遮蔽部230が前記ベースフィルム210の側面ではなく、前記構造化パターンの位置から分離されることにより、前記ベースフィルム210に形成された前記遮蔽部230は損失せず、塗布状態の保持が可能である。
【0140】
一方、前記光伝達ユニット200は、前記構造化パターン220を有する複数のシートが接合された形態で形成されている場合、前記構造化パターン220を有するシートが接合されたものを一つのセットにして、前記遮蔽部230が硬化された後、セット単位に分割して使用可能である。
【0141】
このような工程を経て製造された光伝達ユニット200は、図12に示すように、実際のバックライトモジュールを製造する際、前記遮蔽部230の一部が、前記ベースフィルム210の側面だけではなく、前記構造化パターン220の側部にも存在することになる。
【0142】
具体的に、図12は、走査電子顕微鏡を用いて、実際の光伝達ユニット200が積層された状態を撮影したイメージであり、前記ベースフィルム210の側面に前記遮蔽部230が形成されていることが分かる。
【0143】
このように、前記光伝達ユニット200の側面に、前記遮蔽部230が形成されることにより、前記発光ユニット100から伝達される光が、前記ベースフィルム210の側面を通して漏れることを防止して、モールドフレーム300との離隔空間を通して光が外部に漏れることを防止できる。
【0144】
以上から、本発明による好ましい実施例を説明したが、先に説明した実施例以外にも、本発明は、その趣旨又はカテゴリから逸脱することなく、他の特定の形態で具体化できるという事実は、当該技術における通常の知識を有する者には自明である。したがって、前述の実施例は、限定的なものではなく、例示的なものと考慮されるべきであり、これにより、本発明は、前述の説明に限定されず、添付の請求項のカテゴリ及びその均等の範囲内で変更することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12