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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-03
(45)【発行日】2023-10-12
(54)【発明の名称】滑走路埋込型閃光装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20231004BHJP
   F21V 29/503 20150101ALI20231004BHJP
   F21V 29/74 20150101ALI20231004BHJP
   F21V 8/00 20060101ALI20231004BHJP
   F21V 5/04 20060101ALI20231004BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20231004BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20231004BHJP
   F21W 111/06 20060101ALN20231004BHJP
【FI】
F21S2/00 664
F21V29/503
F21V29/74
F21V8/00 310
F21V5/04 200
F21V23/00 160
F21Y115:10
F21W111:06
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020516781
(86)(22)【出願日】2019-08-21
(86)【国際出願番号】 JP2019032558
(87)【国際公開番号】W WO2020084884
(87)【国際公開日】2020-04-30
【審査請求日】2022-03-04
(31)【優先権主張番号】P 2018201404
(32)【優先日】2018-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】519147348
【氏名又は名称】株式会社ホタルクス
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(72)【発明者】
【氏名】溝邊 憲政
【審査官】田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-0952375(KR,B1)
【文献】特開2017-054675(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21V 29/00
F21V 23/00
F21V 8/00
F21V 5/00
F21Y 115/10
F21W 111/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状本体、天井部材、導光部材、固定部材、底蓋部材、及び、LED閃光光源を含み、
前記筒状本体は、滑走路に埋込可能であり、
前記天井部材は、前記筒状本体が滑走路に埋め込まれた場合に、滑走路面に露出可能な状態で、前記筒状本体の上部開口部に、配置され、
前記天井部材には、閃光照射用窓が設けられ、
前記導光部材は、前記閃光照射用窓に配置され、
前記固定部材は、前記天井部材の外周部に配置され、
前記固定部材には、前記滑走路に固定するためのネジを通すネジ穴が設けられているとともに、外周側に向かって厚みが薄くなるように外面が傾斜したテーパー状とされ、
前記底蓋部材は、ケーブルグランド及び外部アース端子を含み、前記筒状本体の下部開口部を閉塞した状態で配置され、
前記LED閃光光源は、前記閃光照射用窓に配置された前記導光部材に向けて閃光照射可能な状態で、前記筒状本体内に配置され、
前記導光部材により、前記LED閃光光源から照射された閃光が、前記閃光照射用窓から外部に向けて照射可能である
滑走路埋込型閃光装置。
【請求項2】
前記筒状本体及び前記天井部材は、一体成型品である
請求項1記載の滑走路埋込型閃光装置。
【請求項3】
前記LED閃光光源は、基板、LED、及び、レンズ部材を含み、
前記基板上に前記LEDが配置され、
前記LEDの上部に前記レンズ部材が配置され、
前記レンズ部材は、前記LEDから照射される閃光の照射面を均一な照度分布にするレンズ部材である
請求項1記載の滑走路埋込型閃光装置。
【請求項4】
さらに、放熱部材を含み、
前記放熱部材は、前記LED閃光光源の前記基板において、前記LEDの搭載面と反対側の面に配置されている
請求項3記載の滑走路埋込型閃光装置。
【請求項5】
前記天井部材は、上段天井部及び下段天井部を含み、
前記上段天井部は、前記閃光照射用窓の照射方向より後方側に配置され、
前記下段天井部は、前記閃光照射用窓の照射方向側に配置されている
請求項1記載の滑走路埋込型閃光装置。
【請求項6】
さらに、補強板部材を含み、
前記補強板部材は、前記下段天井部外面において、前記下段天井部外面の垂直方向に起立した状態で配置されている
請求項5記載の滑走路埋込型閃光装置。
【請求項7】
前記閃光照射用窓は、2個以上であり、それぞれの前記閃光照射用窓に前記導光部材が配置されている
請求項1記載の滑走路埋込型閃光装置。
【請求項8】
前記天井部材及び前記固定部材は、一体成型品である
請求項1記載の滑走路埋込型閃光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、滑走路埋込型閃光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、航空用の滑走路の案内標識として、標識光を照射する標識灯が路面下に埋設されている(例えば、特許文献1参照)。この路面下に埋設される埋込型標識灯には、閃光光源として、キセノンを封入した放電ランプが用いられることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2000-228103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、キセノン閃光光源を用いた閃光装置は、重たく、短寿命で、実効光度が低く、高光度・中光度・低光度等の光度の切替ができず、消費電力が大きいという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、軽く、長寿命で、実効光度が高く、光度の切替が可能で、消費電力の小さい、新たな滑走路埋込型閃光装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の滑走路埋込型閃光装置は、
筒状本体、天井部材、導光部材、及び、LED閃光光源を含み、
前記筒状本体は、滑走路に埋込可能であり、
前記天井部材は、前記筒状本体が滑走路に埋め込まれた場合に、滑走路面に露出可能な状態で前記筒状本体の上部開口部に、配置され、
前記天井部材には、閃光照射用窓が設けられ、
前記導光部材は、前記閃光照射用窓に配置され、
前記LED閃光光源は、前記閃光照射用窓に配置された前記導光部材に向けて閃光照射可能な状態で、前記筒状本体内に配置され、
前記導光部材により、前記LED閃光光源から照射された閃光が、前記閃光照射用窓から外部に向けて照射可能である
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の滑走路埋込型閃光装置は、軽く、長寿命で、実効光度が高く、光度の切替が可能で、消費電力が小さい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態1の滑走路埋込型閃光装置の一例の構成を示す分解斜視図である。
図2図2は、実施形態1の滑走路埋込型閃光装置における筒状本体及び天井部材の一例を示す上方向からの斜視図である。
図3図3は、実施形態1の滑走路埋込型閃光装置における筒状本体及び天井部材の一例を示す下方向からの斜視図である。
図4図4は、実施形態1の滑走路埋込型閃光装置におけるLED閃光光源の一例を示す部分拡大斜視図である。
図5図5は、実施形態1の滑走路埋込型閃光装置におけるLED閃光光源の一例を示す断面図である。
図6図6は、実施形態2の滑走路埋込型閃光装置の一例の構成を示す分解斜視図である。
図7図7は、図6に示す滑走路埋込型閃光装置の下方向からの斜視図である。
図8図8は、実施形態2の滑走路埋込型閃光装置における底蓋部材の一例を示す側面図である。
図9図9は、実施形態3の滑走路の一例の構成を示す模式斜視図である。
図10図10は、実施形態1の滑走路埋込型閃光装置における閃光照射について説明する模式側面図である。
図11図11は、図10に示す滑走路埋込型閃光装置の内部における導光部材及びLED閃光光源の一例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
つぎに、本発明の実施形態について、図1から図11を用いて説明する。本発明は、下記の実施形態によって何ら限定及び制限されない。なお、図1から図11において、同一部分には、同一符号を付している。各実施形態の説明は、それぞれ、互いを援用できる。また、図面においては、説明の便宜上、各部の構造は適宜簡略化して示す部分があり、各部の寸法比等は、実際とは異なり、模式的に示す場合がある。
【0010】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の滑走路埋込型閃光装置の一例の構成を示す分解斜視図である。図1に示すように、滑走路埋込型閃光装置1は、筒状本体10、天井部材11、導光部材12、及び、LED閃光光源13を含む。
【0011】
筒状本体10は、実施形態3において図9を用いて後述するように、滑走路2に埋込可能である。筒状本体10は、例えば、図1に示すように、円筒であってもよいし、楕円筒、角筒等の円筒以外の筒状であってもよい。
【0012】
天井部材11は、筒状本体10が滑走路2に埋め込まれた場合に、滑走路面に露出可能な状態で筒状本体10の上部開口部に、配置される。
【0013】
筒状本体10及び天井部材11は、図1に示すように、別個独立の部材であってもよいし、図2に示すように、一体成型品であってもよい。前記一体成型品は、例えば、アルミニウムの鋳物、チタンの鋳物、アルミニウム合金の鋳物、チタン合金の鋳物等があげられ、軽量であることから、アルミニウムの鋳物、チタンの鋳物が好ましく、安価であることから、アルミニウムの鋳物が特に好ましい。筒状本体10及び天井部材11が別部材である場合も、筒状本体10及び天井部材11としては、前記一体成型品である場合と同様に、例えば、アルミニウムの鋳物、チタンの鋳物、アルミニウム合金の鋳物、チタン合金の鋳物等があげられる。
【0014】
天井部材11には、閃光照射用窓が設けられ、導光部材12は、前記閃光照射用窓に配置されている。本実施形態の滑走路埋込型閃光装置1において、例えば、前記閃光照射用窓は、2個以上であり、それぞれの前記閃光照射用窓に導光部材12が配置されていてもよい。導光部材12を2個以上とすれば、導光部材12への負荷をより軽減し、破損を防止し得る。前記閃光照射用窓及び導光部材12は、例えば、図1に示すように、後述の補強板部材14によって、2個以上に分割されていてもよい。導光部材12としては、例えば、プリズムレンズ等があげられる。前記プリズムレンズの材質は、特に制限されないが、例えば、ガラス等である。
【0015】
天井部材11は、例えば、上段天井部11a及び下段天井部11bを含み、上段天井部11aが、前記閃光照射用窓の照射方向より後方側に配置され、下段天井部11bが、前記閃光照射用窓の照射方向側に配置された段差構造となっていてもよい。
【0016】
本実施形態の滑走路埋込型閃光装置1は、例えば、さらに、補強板部材14を含み、補強板部材14は、下段天井部11b外面において、下段天井部11b外面の垂直方向に起立した状態で配置されていてもよい。天井部材11及び補強板部材14は、例えば、別個独立の部材であってもよいし、一体成型品であってもよい。天井部材11及び補強板部材14が別部材である場合、補強板部材14としては、前記一体成型品である場合と同様に、例えば、アルミニウムの鋳物、チタンの鋳物、アルミニウム合金の鋳物、チタン合金の鋳物等があげられる。
【0017】
本実施形態の滑走路埋込型閃光装置1は、例えば、さらに、固定部材15を含み、固定部材15は、天井部材11の外周側に配置され、固定部材15には、滑走路2に固定するためのネジを通すネジ穴が設けられていてもよい。固定部材15は、例えば、外周側に向かって厚みが薄くなるように外面が傾斜したテーパ―状であってもよい。天井部材11及び固定部材15は、例えば、別個独立の部材であってもよいし、一体成型品であってもよい。天井部材11及び固定部材15が別部材である場合、固定部材15としては、前記一体成型品である場合と同様に、例えば、アルミニウムの鋳物、チタンの鋳物、アルミニウム合金の鋳物、チタン合金の鋳物等があげられる。天井部材11及び固定部材15の少なくとも一方は、例えば、工具により滑走路埋込型閃光装置1を引き上げるための穴を有してもよい。
【0018】
LED閃光光源13は、前記閃光照射用窓に配置された導光部材12に向けて閃光照射可能な状態で、筒状本体10内に配置される。図3に、筒状本体10及び天井部材11の一例の下方向からの斜視図を示す。例えば、図3に示すように、天井部材11の内面(筒状本体10側の面)には、前記閃光照射用窓の下部部分に、LED閃光光源13の配置部分が設けられていてもよい。導光部材12により、LED閃光光源13から照射された閃光が、前記閃光照射用窓から外部に向けて照射可能である。
【0019】
LED閃光光源13としては、例えば、LEDモジュール等があげられる。LED閃光光源13は、例えば、図1に示すように、基板13a及びLED13bを含み、基板13a上にLED13bが配置されている。図1に示す例では、LED閃光光源13の数を2個としているが、LED閃光光源13は、1個であってもよいし、3個以上であってもよい。
【0020】
基板13aにおけるLED13bの搭載条件は、特に制限されず、目的の光学的特性に応じて適宜設定できる。図1には、4×9=36個の行列が2つで72個のLED13bが基板13aに搭載された例を示している。
【0021】
LED13bの形状は、特に制限されず、一般的に、正方形又は長方形である。LED13bの大きさは、特に制限されず、正方形の場合、一辺の長さは、例えば、1.8~2.2mm、3~3.5mm、4~5.3mmであり、長方形の場合、短辺の長さは、例えば、前記正方形の長さと同様であり、短辺と長辺との比は、例えば、1:1~3である。基板13aのLED13bの搭載面において、隣り合うLEDとLEDとの間の幅は、例えば、0.2~0.5mmである。
【0022】
LED閃光光源13は、例えば、図4の部分拡大斜視図及び図5の断面図に示すように、レンズ部材13cを含み、LED13bの上部にレンズ部材13cが配置され、レンズ部材13cは、LED13bから照射される閃光の照射面を均一な照度分布とするレンズ部材であってもよい。レンズ部材13cとしては、例えば、フライアイレンズ、インテグレータレンズ等があげられる。例えば、図5に示すように、レンズ部材13cが大きくなりすぎないように2個又はそれ以上に分けることで、レンズ部材13cへの負荷をより軽減し、破損を防止し得る。レンズ部材13cは、照射された閃光の取り出しにロスが生じないよう、小さくしすぎないことが好ましい。
【0023】
本実施形態の滑走路埋込型閃光装置1は、例えば、さらに、図5に示すように、放熱部材13dを含み、放熱部材13dは、LED閃光光源13の基板13aにおいて、LED13bの搭載面と反対側の面に配置されていてもよい。図5では、放熱部材13dが、放熱フィンである例を示しているが、基板13aに向けて風を送るファン等を用いて放熱することも可能である。
【0024】
本実施形態の滑走路埋込型閃光装置1からは、例えば、図10に示すように、滑走路面と平行方向に対する角度αが3°程度の上向きの閃光が照射されることが好ましい。なお、図10に示す滑走路埋込型閃光装置1内部における導光部材12及びLED閃光光源13を例示すると、図11のようになる。
【0025】
キセノン閃光光源を用いた閃光装置の重量が、65kg以下、具体的には40kg程度であるのに対し、本実施形態の滑走路埋込型閃光装置1の重量は、例えば、18kg以下、具体的には11kg程度である。このように、本実施形態によれば、軽い滑走路埋込型閃光装置を提供可能である。
【0026】
キセノン閃光光源を用いた閃光装置の寿命が、500時間程度であるのに対し、本実施形態の滑走路埋込型閃光装置1は、例えば、無期限に利用可能である。このように、本実施形態によれば、長寿命な滑走路埋込型閃光装置を提供可能である。
【0027】
キセノン閃光光源を用いた閃光装置の実効光度が、1000cd以上、具体的には1200cd程度であるのに対し、本実施形態の滑走路埋込型閃光装置1の実効光度は、例えば、6000cd以上、具体的には7000cd程度である。このように、本実施形態によれば、実効光度の高い滑走路埋込型閃光装置を提供可能である。
【0028】
キセノン閃光光源を用いた閃光装置では、高光度・中光度・低光度等の光度の切替ができないのに対し、本実施形態の滑走路埋込型閃光装置1は、前述のように実効光度が高いため、例えば、高光度(例えば、6000cd以上)、中光度(例えば、1000cd以上)、低光度(例えば、250cd以上)等の光度の切替が可能である。このように、本実施形態によれば、光度の切替が可能な滑走路埋込型閃光装置を提供可能である。前記高光度は、例えば、霧、雨等で視界不良の昼間に、前記低光度は、例えば、夜間に、前記中光度は、例えば、夕方等に用いられる。
【0029】
キセノン閃光光源を用いた閃光装置の消費電力が、500W程度であるのに対し、本実施形態の滑走路埋込型閃光装置1の消費電力は、例えば、80W(高光度時で最大114W、中光度時で31W、低光度時で24W)程度である。このように、本実施形態によれば、消費電力の小さい滑走路埋込型閃光装置を提供可能である。
【0030】
[実施形態2]
図6は、本実施形態の滑走路埋込型閃光装置の一例の構成を示す分解斜視図であり、図7は、図6に示す滑走路埋込型閃光装置の下方向からの斜視図である。図6及び図7に示すように、本実施形態の滑走路埋込型閃光装置1は、さらに、底蓋部材16を含むこと以外、実施形態1の滑走路埋込型閃光装置と同様である。
【0031】
底蓋部材16は、筒状本体10の下部開口部を閉塞した状態で配置される。底蓋部材16の材質としては、例えば、アルミニウム、チタン、アルミニウム合金、チタン合金又はそれらの鋳物等があげられる。
【0032】
図8に、底蓋部材16の一例の側面図を示す。例えば、図8に示すように、底蓋部材16は、ケーブルグランド16a及び外部アース端子16bを含んでもよい。また、底蓋部材16を、例えば、ネジ16c及びOリング(図示省略)で筒状本体10及びLED閃光光源13の少なくとも一方に取り付ければ、滑走路埋込型閃光装置1を防水構造にできる。
【0033】
[実施形態3]
図9は、本実施形態の滑走路の一例の構成を示す模式斜視図である。図9では、模式的に簡略化して示しているが、滑走路2は、実施形態1又は2の滑走路埋込型閃光装置1が、天井部材11を露出した状態で埋め込まれたものである。
【0034】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0035】
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
筒状本体、天井部材、導光部材、及び、LED閃光光源を含み、
前記筒状本体は、滑走路に埋込可能であり、
前記天井部材は、前記筒状本体が滑走路に埋め込まれた場合に、滑走路面に露出可能な状態で前記筒状本体の上部開口部に、配置され、
前記天井部材には、閃光照射用窓が設けられ、
前記導光部材は、前記閃光照射用窓に配置され、
前記LED閃光光源は、前記閃光照射用窓に配置された前記導光部材に向けて閃光照射可能な状態で、前記筒状本体内に配置され、
前記導光部材により、前記LED閃光光源から照射された閃光が、前記閃光照射用窓から外部に向けて照射可能である
滑走路埋込型閃光装置。
(付記2)
前記筒状本体及び前記天井部材は、一体成型品である
付記1記載の滑走路埋込型閃光装置。
(付記3)
前記LED閃光光源は、基板、LED、及び、レンズ部材を含み、
前記基板上に前記LEDが配置され、
前記LEDの上部に前記レンズ部材が配置され、
前記レンズ部材は、前記LEDから照射される閃光の照射面を均一な照度分布にするレンズ部材である
付記1又は2記載の滑走路埋込型閃光装置。
(付記4)
さらに、放熱部材を含み、
前記放熱部材は、前記LED閃光光源の基板において、前記LEDの搭載面と反対側の面に配置されている
付記3記載の滑走路埋込型閃光装置。
(付記5)
前記天井部材は、上段天井部及び下段天井部を含み、
前記上段天井部は、前記閃光照射用窓の照射方向より後方側に配置され、
前記下段天井部は、前記閃光照射用窓の照射方向側に配置されている
付記1から4のいずれかに記載の滑走路埋込型閃光装置。
(付記6)
さらに、補強板部材を含み、
前記補強板部材は、前記下段天井部外面において、前記下段天井部外面の垂直方向に起立した状態で配置されている
付記5記載の滑走路埋込型閃光装置。
(付記7)
前記閃光照射用窓は、2個以上であり、それぞれの前記閃光照射用窓に前記導光部材が配置されている
付記1から6のいずれかに記載の滑走路埋込型閃光装置。
(付記8)
さらに、固定部材を含み、
前記固定部材は、前記天井部材の外周部に配置され、
前記固定部材には、前記滑走路に固定するためのネジを通すネジ穴が設けられている
付記1から7のいずれかに記載の滑走路埋込型閃光装置。
(付記9)
前記天井部材及び前記固定部材は、一体成型品である
付記8記載の滑走路埋込型閃光装置。
(付記10)
さらに、底蓋部材を含み、
前記底蓋部材は、前記筒状本体の下部開口部を閉塞した状態で配置される
付記1から9のいずれかに記載の滑走路埋込型閃光装置。
(付記11)
前記底蓋部材は、ケーブルグランド及び外部アース端子を含む
付記10記載の滑走路埋込型閃光装置。
(付記12)
付記1から11のいずれかに記載の滑走路埋込型閃光装置が埋め込まれた滑走路。
【0036】
この出願は、2018年10月26日に出願された日本出願特願2018-201404を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明によれば、軽く、長寿命で、実効光度が高く、光度の切替が可能で、消費電力の小さい、新たな滑走路埋込型閃光装置を提供可能である。
【符号の説明】
【0038】
1 滑走路埋込型閃光装置
2 滑走路
10 筒状本体
11 天井部材
11a 上段天井部
11b 下段天井部
12 導光部材
13 LED閃光光源
13a 基板
13b LED
13c レンズ部材
13d 放熱部材
14 補強板部材
15 固定部材
16 底蓋部材
16a ケーブルグランド
16b 外部アース端子
16c ネジ

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11