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  • 特許-麺線整形二つ折り装置及び二つ折り方法 図1
  • 特許-麺線整形二つ折り装置及び二つ折り方法 図2
  • 特許-麺線整形二つ折り装置及び二つ折り方法 図3
  • 特許-麺線整形二つ折り装置及び二つ折り方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-03
(45)【発行日】2023-10-12
(54)【発明の名称】麺線整形二つ折り装置及び二つ折り方法
(51)【国際特許分類】
   A21C 9/08 20060101AFI20231004BHJP
   A21C 11/00 20060101ALI20231004BHJP
   A23L 7/109 20160101ALI20231004BHJP
【FI】
A21C9/08 F
A21C11/00 C
A23L7/109 J
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2023024129
(22)【出願日】2023-02-20
【審査請求日】2023-02-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511042739
【氏名又は名称】株式会社ミヤビック
(74)【代理人】
【識別番号】100134050
【弁理士】
【氏名又は名称】岩崎 博孝
(72)【発明者】
【氏名】鷹野 雅敏
【審査官】川口 聖司
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-238439(JP,A)
【文献】米国特許第04299550(US,A)
【文献】特開2008-187957(JP,A)
【文献】特開平07-313042(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A21C 1/00-15/04
A23L 7/109
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上流側に配置される第1コンベア及び下流側に配置される第2コンベアを備え、
当該第1コンベアの搬送面と第2コンベアの搬送面とが略面一となるように可能な限り接近させて配置し、
前記第1コンベア若しくは前記第2コンベアの一方または両方を、前記面一の状態を維持したままスライドさせるスライド機構と、
前記第2コンベアの回転方向を所望のタイミングで逆転させる逆転機構と、
前記スライド機構の動作によって生じる前記第1コンベアと第2コンベアとの隙間上部に配置され、所望のタイミングで当該隙間に向かって進退動する押し板を備え
前記スライド機構は、1つの麺線を二つ折にする度に前記第1コンベアと前記第2コンベアの離間・接近を繰り返すものであり且つ前記押し板が前記隙間に向かって進動すると略同時に前記隙間を形成する方向にスライドする
ことを特徴とする麺線整形二つ折り装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記第1コンベアの下流側ローラは前記第1コンベアの上流側ローラより小径とされ、且つ、前記第2コンベアの上流側ローラは前記第2コンベアの下流側ローラより小径とされている
ことを特徴とする麺線整形二つ折り装置。
【請求項3】
上流側に配置される第1コンベア及び下流側に配置される第2コンベアの搬送面を略面一となるように可能な限り接近させて配置し、
麺線が前記第1コンベアと前記第2コンベアの両方の搬送面上に跨がって載置される所定の位置に達した段階で、
前記第1コンベア若しくは前記第2コンベアの一方または両方を、前記面一の状態を維持したままスライドさせることによって前記第1コンベアと第2コンベアとの間に隙間を生じさせる第1アクション、
前記第2コンベアの回転方向を逆転させる第2アクション、
前記スライドの動作によって生じる前記第1コンベアと第2コンベアとの隙間上部に配置される押し板を当該隙間に向かって突出させて前記麺線の一部を下方に押し込む第3アクション、
これら第1~第3アクションを略同時に行うと共に、
その後、前記スライドによって生じた前記第1コンベアと前記第2コンベアとの隙間を無くす方向のスライドが行われる
ことを特徴とする麺線を二つ折りにする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中華麺、うどん麺、そば麺等の生麺を製造する工程において利用され、製造された細長い生麺(麺線)を整形するための装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
出願人は、既に、段違いに配置された3つのローラで形成される空間を利用して麺を丸める麺線整形丸め装置であって、下段に位置するローラを中心ローラとしたとき、当該中心ローラの半径方向等距離の位置に等間隔で3つ以上の周辺ローラを配置し、当該周辺ローラを自転させながら前記中心ローラの周りを公転させることによって麺を丸めると共に丸めた麺を順次送り出すことを特徴とする麺線整形丸め装置について特許出願を行い、特許を取得しているところである(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第4896265号公報
【文献】特開2017-6091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、麺の種類や目的によっては、麺を丸めずに出荷したい場合もある。一方で生麺の長さは種類によって様々なタイプがあり、一般的には17~40センチ前後のものが多い。これをそのまま包装するのは容易ではないし、搬送が困難となるため生麺を2つ折にして包装等したいという要望がある。
【0005】
例えば特許文献2においては、複数並んで配置されているコンベアのうち一部のコンベア全体を回動させるように動かして2つ折りにする技術や(特許文献2の図7)、高さ方向に垂らした麺を水平方向に移動するプレートのようなもので2つ折りにする技術が公開されている(特許文献2の図13)。
【0006】
しかしながら、前者は機構が複雑となり且つ2つ折りにする時間を要するため作業効率が悪くなるし、後者は強度が高く縮れた蒸し麺を前提としているからこそ可能な構成であって強度が低く縮れていない生麺では麺が切れてしまう恐れもありそのまま採用することができない。
【0007】
そこで本発明は、こういった問題点を解決するべくなされたものであって、生麺を傷付ける事なくスムースに二つ折りにする装置を提供する事をその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するべく、本願発明は、上流側に配置される第1コンベア及び下流側に配置される第2コンベアを備え、当該第1コンベアの搬送面と第2コンベアの搬送面とが略面一となるように可能な限り接近させて配置し、前記第1コンベア若しくは前記第2コンベアの一方または両方を、前記面一の状態を維持したままスライドさせるスライド機構と、前記第2コンベアの回転方向を所望のタイミングで逆転させる逆転機構と、前記スライド機構の動作によって生じる前記第1コンベアと第2コンベアとの隙間上部に配置され、所望のタイミングで当該隙間に向かって進退動する押し板を備えることを特徴とする。
【0009】
このような構成を採用した事によって、蒸し麺などに比べて強度の低い生麺であっても、傷付けることなく且つ迅速に二つ折りにすることが可能となっている。即ち、第1コンベアの搬送面と第2コンベアの搬送面とを略平行に面一となるように配置してその搬送面上に載っている(寝ている)状態の生麺を二つ折りにできるため、従来技術のように麺を垂直方向にぶら下げた状態とならず、強度の低い生麺が自重や引っぱり力によって切れてしまうようなことは無い。また、一部のコンベア全体が回動するような動きも伴わないため、複雑な機構は不要であり短時間で折り曲げも完了する。
【0010】
また、前記第1コンベアの下流側ローラは前記第1コンベアの上流側ローラより小径とされ、且つ、前記第2コンベアの上流側ローラは前記第2コンベアの下流側ローラより小径とされていることを特徴とする。
【0011】
このような構成を採用した事によって、第1コンベアと第2コンベアとの間に不可避的に生じる段差(凹み)を小さくし、第1コンベアから第2コンベアへの麺線の乗り移りをスムースにして麺線を綺麗な状態のままで乗り移りを可能とし且つ押し板がより正確に麺線の所望の位置を押し込めるようになるため、精度の高い二つ折りを実現することができる。
【0012】
なお見方を変えると、上流側に配置される第1コンベア及び下流側に配置される第2コンベアの搬送面を略面一となるように可能な限り接近させて配置し、麺線が前記第1コンベアと前記第2コンベアの両方の搬送面上に跨がって載置される所定の位置に達した段階で、前記第1コンベア若しくは前記第2コンベアの一方または両方を、前記面一の状態を維持したままスライドさせることによって前記第1のコンベアと第2コンベアとの間に隙間を生じさせる第1アクション、前記第2コンベアの回転方向を逆転させる第2アクション、前記スライド機構の動作によって生じる前記第1コンベアと第2コンベアとの隙間上部に配置される押し板を当該隙間に向かって突出させて前記麺線の一部を下方に押し込む第3アクション、これら第1~第3アクションを略同時に行うことを特徴とする麺線を二つ折りにする方法の発明として捉える事も可能である。
【0013】
特に、第1アクション(コンベアのスライド)だけを独立して行うと麺線に引っ張り力が生じることになり、場合によっては麺線が切れてしまう。それを解消するべく、第2アクション(第2コンベアの逆回転)を略同時に起こさせることによって麺線に過度な引っ張り力が生じないよう工夫がなされている。更に、第3アクション(押し板による下方への押し込み)がある事によって、隙間部分の麺線に上方に隆起するようが動きが発生することを未然に防止している。
【発明の効果】
【0014】
本発明を適用することで、生麺を傷付ける事なくスムースに二つ折りにする装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態の一例である麺線整形二つ折り装置の概略構成図であり、上流から麺線が流れ込んでくる状態を示した図である。
図2】同、麺線の流れ込みが完了した状態を示した図である。
図3】同、一方のコンベアがスライドして隙間が形成されると共に、当該隙間に向かって押し板が下がっている状態を示した図である。
図4】同、麺線が二つ折りにされた状態で下流側コンベアに流れていく状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態の一例である麺線整形二つ折り装置100について説明を加える。なお、図面理解容易の為、各部の大きさや寸法を誇張して表現している部分があり、実際の製品と必ずしも一致しない部分があることを付記しておく。また各図面は符号の向きに見るものとし、当該向きを基本に上下左右、手前、奥と表現する。
【0017】
〈麺線整形二つ折り装置の構成〉
図1に示しているように、本願発明の実施形態の一例として示す麺線成形二つ折り装置100は、上流側に配置される第1コンベア120と、下流側に配置される第2コンベア130と、第1コンベア120と第2コンベア130との境界部Pの上部に配置される押し板機構150を主たる要素として構成される。
【0018】
第1コンベア120の更に上流側には前工程から繋がる前工程コンベア110が配置されおり、当該前工程コンベア110によって麺線Mが当該麺線成形二つ折り装置100へと搬送されてくる。
【0019】
麺線成形二つ折り装置100の下方、より詳しくは、第1コンベア120と第2コンベア130との境界部Pの下方には、後工程コンベア140が配置されており、麺線成形二つ折り装置100によって二つ折りにされた麺線Mを受け取って次工程へと搬送することが可能とされている。
【0020】
第1コンベア120は所謂ベルトコンベアであり、ベルト122が、上流側に配置される上流側ローラ124と下流側に配置される下流側ローラ126に架設されて構成される。架設されたベルト122の上面側が所謂「搬送面」として機能する。なお、第1コンベア120では、下流側に配置される下流側ローラ126の径が上流側に配置される上流側ローラ124の径よりも小さく構成されている。
【0021】
同様に、第2コンベア130も所謂ベルトコンベアであり、ベルト132が、上流側に配置される上流側ローラ134と下流側に配置される下流側ローラ136に架設されて構成される。架設されたベルト132の上面側が所謂「搬送面」として機能する。なお、第2コンベア130では、上流側に配置される上流側ローラ134の径が下流側に配置される下流側ローラ136の径よりも小さく構成されている。
【0022】
第1コンベア120と第2コンベア130は、それぞれの搬送面(ベルト122、132の上面、上部側に位置するベルト)が略水平で且つ面一となるように配置されている。
【0023】
なお、図示していないが、第2コンベア130はその全体が水平方向(図1においては右方向)にスライドするステージ上に載置されており、シリンダ機構等によって、所望のタイミングで下流側(各図面において右方向)にスライド可能に構成されている。この機構により、第1コンベア120の下流側ローラ126と第2コンベア130の上流側ローラ134との間に隙間Sを生じさせることが可能となっている(図3参照)。
【0024】
また、第1コンベア120は、常に一定方向(図1においては時計回り)にしか回転しないが、第2コンベア130には逆転機構(図示していない)が設けられており、正回転(時計回り)のみならず逆回転(反時計回り)にベルト132を回転されることが可能に構成されている。
【0025】
第2コンベア130のスライドによって生じる、第1コンベア120の下流側ローラ126と第2コンベア130の上流側ローラ134との間の隙間Sの上部には、当該隙間Sに向かって進退動できる押し板152を備えた押下機構150が配置されている。
【0026】
〈麺線整形二つ折り装置の作用・機能〉
続いて、麺線整形二つ折り装置100の動きについて説明する。
【0027】
最初に、図1に示しているように、前工程コンベア110から麺線Mが搬送されてくる。この時、前工程コンベア110、第1コンベア120、第2コンベア130及び後工程コンベア140の全てのコンベアは同じ方向(正回転、時計回り)に回転している。また、第2コンベア130をスライドさせるスライド機構は動作しておらず、第1コンベア120の下流側ローラ126と第2コンベア130の上流側ローラ134とは接触せずスムースに回転できるギリギリまで接近しており隙間Sは生じていない。また、押し板152は下がっておらず上方で待機している。
【0028】
続いて図2に示すように、麺線Mは、第1コンベア120と第2コンベア130の搬送面を跨いた(境界部Pを跨いた)所定の位置にまで引き続き搬送される。なお、麺線Mがこの所定の位置に至ったか否かについては、各コンベアの搬送面を監視する複数のセンサによって検知されている。
【0029】
続いて麺線Mが所定の位置に至ったと判断されると、図3に示すように、第2コンベア130全体がスライド機構によって右方向にスライドし、第1コンベア120の下流側ローラ126と第2コンベア130の上流側ローラ134との間に隙間Sが生じる(第1アクション)。
【0030】
この第1アクションと略同時のタイミングで、第2コンベア130のみが逆回転(反時計回り)をはじめる(第2アクション)。
【0031】
更に、これら第1アクション及び第2アクションと略同時のタイミングで、押下機構150が押し板152を下方に(隙間S方向に)動かして境界部Pにある麺線Mを押し下げる。
【0032】
この3つのアクションが略同時に起こることによって、図4に示すように、麺線Mは2つ折りにされながら、順次、下方に配置される後工程コンベア140によって、次の行程へと順次搬送されていく。麺線Mの全体が二つ折りにされて後行程コンベア140に載置されるまでの間は第2コンベア130の逆回転は持続される。
【0033】
その後、第2コンベア130のスライドが元に戻って第1コンベア120の下流側ローラ126と第2コンベア130の上流側ローラ134との間の隙間Sが消失すると同時に、第2コンベア130の逆回転も終了して正回転(時計回り)へとなる。以降同じ動作が繰り返されることによって、順次麺線Mが二つ折りにされてゆく。
【0034】
上記構成で説明した通り、本願発明は、上流側に配置される第1コンベア120及び下流側に配置される第2コンベア130を備え、第1コンベア120の搬送面(ベルト122の上面)と第2コンベア130の搬送面(ベルト132の上面)とが略面一となるように可能な限り接近させて配置し、第2コンベア120を、搬送面の面一の状態を維持したままスライドさせるスライド機構と、第2コンベア130の回転方向を所望のタイミングで逆転させる逆転機構と、スライド機構の動作によって生じる第1コンベアと第2コンベアとの隙間Sの上部に配置され、所望のタイミングで当該隙間Sに向かって進退動する押し板152を備えることを特徴としていた。
【0035】
このような構成を採用した事によって、蒸し麺などに比べて強度の低い生麺であっても、傷付けることなく且つ迅速に二つ折りにすることが可能となっている。即ち、第1コンベア120の搬送面(ベルト122の上面)と第2コンベア130の搬送面(ベルト132の上面)とを略平行に面一となるように配置してその搬送面上に載っている(寝ている)状態の生麺(麺線M)を二つ折りにできるため、従来技術のように麺を垂直方向にぶら下げた状態とならず、強度の低い生麺が自重や引っぱり力によって切れてしまうようなことは無い。また、一部のコンベア全体を回動させるような動きも伴わないため、複雑な機構は不要であり短時間で折り曲げも完了する。
【0036】
また、第1コンベア120の下流側ローラ126は上流側ローラ124より小径とされ、且つ、第2コンベア130の上流側ローラ134は下流側ローラ136より小径とされていた。
【0037】
このような構成を採用した事によって、第1コンベア120と第2コンベア130との間に不可避的に生じる段差(境界部Pに生じる窪み、凹み)を小さくし、第1コンベア120から第2コンベア130への麺線Mの乗り移りをスムースにして麺線Mを綺麗な状態のままで乗り移りを可能とし且つ押し板152がより正確に麺線Mの所望の位置を押し込めるようになるため、精度の高い二つ折りを実現することができる。
【0038】
換言すると、上流側に配置される第1コンベア120及び下流側に配置される第2コンベア130の搬送面(それぞれのベルトの上面)を略面一となるように可能な限り接近させて配置し、麺線Mが第1コンベア120と第2コンベア130の両方の搬送面上に跨がって載置される所定の位置に達した段階で、第2コンベア130を、搬送面の面一の状態を維持したままスライドさせることによって第1コンベア120と第2コンベア130との間に隙間Sを生じさせる第1アクション、第2コンベア130の回転方向を逆転させる第2アクション、スライド機構の動作によって生じる第1コンベア120と第2コンベア130との隙間Sの上部に配置される押し板152を当該隙間Sに向かって突出させて麺線Mの一部を下方に押し込む第3アクション、これら第1~第3アクションを略同時に行う点が本願発明の最も重要なポイントとなる。
【0039】
特に、第1アクション(第2コンベア130のスライド)だけを独立して行うと麺線Mに大きな引っ張り力が生じることになり、場合によっては麺線Mが切れてしまう。それを解消するべく、第2アクション(第2コンベア130の逆回転)を略同時に起こさせることによって麺線Mに過度な引っ張り力が生じないよう工夫がなされている。更に、第3アクション(押し板152による下方への押し込み)がある事によって、隙間S部分の麺線Mに上方に隆起するような動き(要するに盛り上がるような動き)が発生することを未然に防止している。
【0040】
〈その他の構成例〉
上記では、第2コンベア130のみがスライドして隙間Sを形成する構成であったがこれに限られない。第1コンベア120側がスライドしてもよいし、両方のコンベア120、130がスライドして隙間Sを形成する構成であってもよい。
【符号の説明】
【0041】
100・・・麺線整形二つ折り装置
110・・・前工程コンベア
120・・・第1コンベア
122・・・ベルト
124・・・上流側ローラ
126・・・下流側ローラ
130・・・第2コンベア
132・・・ベルト
132・・・上流側ローラ
136・・・下流側ローラ
140・・・後工程コンベア
150・・・押下機構
152・・・押し板
P・・・境界部
S・・・隙間
【要約】
【課題】
生麺を傷付ける事なくスムースに二つ折りにする。
【解決手段】
上流側に配置される第1コンベア120及び下流側に配置される第2コンベア130の搬送面を略面一となるように可能な限り接近させて配置し、麺線Mが第1コンベア120と第2コンベア130の両方の搬送面上に跨がって載置される所定の位置に達した段階で、第2コンベア130を、搬送面の面一の状態を維持したままスライドさせることによって第1コンベア120と第2コンベア130との間に隙間Sを生じさせる第1アクション、第2コンベア130の回転方向を逆転させる第2アクション、スライド機構の動作によって生じる第1コンベア120と第2コンベア130との隙間Sの上部に配置される押し板152を当該隙間Sに向かって突出させて麺線Mの一部を下方に押し込む第3アクション、これら第1~第3アクションを略同時に行う。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4