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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-03
(45)【発行日】2023-10-12
(54)【発明の名称】2軸光学レンズ角度調整装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 7/00 20210101AFI20231004BHJP
   G02B 7/02 20210101ALI20231004BHJP
   G02B 7/198 20210101ALI20231004BHJP
【FI】
G02B7/00 B
G02B7/02 C
G02B7/198
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023031532
(22)【出願日】2023-03-02
【審査請求日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】202210934942.1
(32)【優先日】2022-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521185734
【氏名又は名称】山西▲漢▼威激光科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】JINMEI LASERTEC CORP., LTD
【住所又は居所原語表記】No. 3 Workshop, No. 51 Zhengyang Street, Demonstration Zone, Taiyuan, Shanxi 030006, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002273
【氏名又は名称】弁理士法人インターブレイン
(72)【発明者】
【氏名】陳 海洋
(72)【発明者】
【氏名】馮 生望
(72)【発明者】
【氏名】蘭 旭陽
(72)【発明者】
【氏名】ウー ヂァンファン
【審査官】殿岡 雅仁
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-194904(JP,A)
【文献】実開平01-152316(JP,U)
【文献】中国実用新案第215867312(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第113238336(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第105988183(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 7/00 - 7/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、調整固定座と、レンズ支持座とを含む2軸光学レンズ角度調整装置であって、
前記レンズ支持座は、円筒体(1)を含み、円筒体(1)の軸方向における中間部分の前後部には凹溝(2)が開いており、円筒体(1)の軸方向における中間部分の前後方向の中部にレンズ(3)を係止するためのレンズ孔が開いており、円筒体(1)の一端面にはレンズ(3)と平行の配置方向である左位置決め板(4)が垂直に固定され、円筒体(1)の他端面の縁部に軸方向ねじ孔(5)が開いており、
前記調整固定座は四角形状の筒体(6)を含み、筒体(6)の左右側板には円筒体(1)の両端と隙間的に嵌合する左円柱孔(7)と右円柱孔(8)がそれぞれ開いており、円筒体(1)の軸方向における中間部分が筒体(6)内に位置し、円筒体(1)の両端がそれぞれ左円柱孔(7)と右円柱孔(8)を通過し、左位置決め板(4)は左側板の左側面に係合し、左側板の左側面の前部には左位置決め板(4)と平行に配置された左調整板(9)が固定接続され、左調整板(9)には左位置決め板(4)の前側面にそれぞれ当接する上下部の第1調整エンドストランド(11)が垂直に2つ設けられ、右側板の右側面の前部には右調整板(10)が垂直に固定接続され、円筒体(1)の右端面は筒体(6)の右側板と揃い、且つ円筒体(1)の右端面は位置決めシム(12)及びねじ孔内にねじ込まれた位置決めねじ(13)によって軸方向における右端の位置決めを実現し、筒体(6)の下側板に下円柱(15)が垂直に固定され、筒体(6)の上側板に上円柱(14)を垂直に固定されており、
前記フレームは上部開口部を有する凹溝型のベース(16)を含み、ベース(16)の上面には斜面(18)が設けられた下位置決めブロック(17)が固定され、筒体(6)の下側板が下位置決めブロック(17)の斜面(18)に当接し、下位置決めブロック(17)の斜面(18)の中部には下位置決めブロック(17)の斜面(18)の傾斜方向に垂直に配置され且つ下円柱(15)に隙間的に嵌合する下円柱孔(19)が設けられ、ベース(16)上の底面にはレンズ(3)に合う通光孔(20)が設けられ、ベース(16)の左右両側面の間には下位置決めブロック(17)の斜面(18)と平行に配置された上位置決めブロック(21)が2つ固定され、そのうちの1つの上位置決めブロック(21)の中部には上円柱(14)と隙間的に嵌合する上円柱孔(22)が設けられ、他方の上位置決めブロック(21)の両端部には、それぞれ左調整板(9)と右調整板(10)に垂直的に当接する第2調整エンドストランド(23)がそれぞれ設けられていることを特徴とする2軸光学レンズ角度調整装置。
【請求項2】
筒体(6)の左側板又は右側板には、円筒体(1)の左端端部又は右端端部の円周面に当接する締付エンドストランド(26)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の2軸光学レンズ角度調整装置。
【請求項3】
ベース(16)の左右両側面の上端にはいずれも上位置決めブロック(21)を載置するための斜め載置溝(24)が設けられ、上位置決めブロック(21)の両端と斜め載置溝(24)とはボルト(25)により固定接続されていることを特徴とする請求項2に記載の2軸光学レンズ角度調整装置。
【請求項4】
ベース(16)の左右両側面にレンズ交換用の円孔(27)が開いていることを特徴とする請求項3に記載の2軸光学レンズ角度調整装置。
【請求項5】
フレーム、2つの調整固定座と、2つのレンズ支持座とを含む2軸光学レンズ角度調整装置であって、
各レンズ支持座は円筒体(1)を含み、円筒体(1)の軸方向における中間部分の前後部には凹溝(2)が開いており、円筒体(1)の軸方向における中間部分の前後方向の中部にレンズ(3)を係止するためのレンズ孔が開いており、円筒体(1)の一端面にはレンズ(3)と平行の配置方向である左位置決め板(4)が垂直に固定され、円筒体(1)の他端面の縁部に軸方向ねじ孔(5)が開いており、各調整固定座はいずれも四角形状の筒体(6)を含み、筒体(6)の左右側板にはそれぞれ円筒体(1)の両端と隙間的に嵌合する左円柱孔(7)と右円柱孔(8)が開いており、円筒体(1)の中間部分は筒体(6)内に位置し、円筒体(1)の両端はそれぞれ左円柱孔(7)と右円柱孔(8)を通過し、左位置決め板(4)は筒体(6)の左側板に係合し、筒体(6)の左側板の左側面の前部には左位置決め板(4)と平行に配置された左調整板(9)が固定接続され、左調整板(9)には左位置決め板(4)の前側面の上下部にそれぞれ当接する2つ第1調整エンドストランド(11)が垂直に設けられ、右側板の右側面の前部には右調整板(10)が垂直に固定接続され、円筒体(1)の右端面は筒体(6)の右側板と揃い、且つ円筒体(1)の右端面は位置決めシム(12)とねじ孔内にねじ込まれたねじによって軸方向における右端の位置決めを実現し、筒体(6)の下側板に下円柱(15)が垂直に固定され、筒体(6)の上側板に上円柱(14)が垂直に固定されており、
前記フレームは調整固定座を配置するための上部開口部を有する凹溝型のベース(16)を含み、斜面(18)が設けられた下位置決めブロック(17)がベース(16)の上面に2つ固定され、2つの調整固定座の筒体(6)の下側板はいずれも対応する下位置決めブロック(17)の斜面(18)に当接し、各下位置決めブロック(17)の斜面(18)の中部には下位置決めブロック(17)の斜面(18)の傾斜方向に垂直的に配置され且つ対応の下円柱(15)に隙間的に嵌合する下円柱孔(19)が設けられ、ベース(16)上の底面にはレンズ(3)に合う通光孔(20)が2つ設けられ、ベース(16)の左右両側面の間には、3つの前後分布で下位置決めブロック(17)の斜面(18)と平行に配置された上位置決めブロック(21)が固定され、前部と中部に位置する上位置決めブロック(21)の両端部には、それぞれ対応する2つの調整固定座に垂直的に当接する左調整板(9)と右調整板(10)の第2調整エンドストランド(23)が設けられ、中部及び後部に位置する上位置決めブロック(21)の中部には、対応する調整固定座の上円柱(14)と隙間的に嵌合する上円柱孔(22)がそれぞれ設けられることを特徴とする2軸光学レンズ角度調整装置。
【請求項6】
筒体(6)の左側板又は右側板には、円筒体(1)の左端端部又は右端端部の円周面に当接する締付エンドストランド(26)が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の2軸光学レンズ角度調整装置。
【請求項7】
ベース(16)の左右両側面の上端にはいずれも上位置決めブロック(21)を載置するための斜め載置溝(24)が設けられ、上位置決めブロック(21)の両端と斜め載置溝(24)とはボルト(25)により固定接続されていることを特徴とする請求項6に記載の2軸光学レンズ角度調整装置。
【請求項8】
ベース(16)の左右両側面にレンズ交換用の円孔(27)が開いていることを特徴とする請求項7に記載の2軸光学レンズ角度調整装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光学レンズ技術に関し、特に光学レンズの付属装置に関し、具体的には2軸光学レンズ角度調整装置に関する。
【背景技術】
【0002】
レンズのような光学的に使用される構造物は、公差の問題でレンズが理想的な位置に配置できず、レンズに角度偏差が生じる。一方、光源の光線の射出には一定の角度があるため、最終的な光線を理想的な光線位置に射出させることが解決すべき新たな問題となる。コンプトン光源精密調整システムの重要技術の研究論文では、2つのライトスポットを厳密に重ね合わせるためにはレンズの回転角度精度が6×10-4mmに達する必要があると述べ、回転角の存在の必然性とレンズ調整の高精密性を明確に指摘している。
【0003】
レンズ角度偏差の影響を解決するために、伝統的な解決方法は材料の変形によって取り付け角度の偏差を解決することであるが、複数回反射したり累積角度誤差が材料の変形度を超えたりすると、この方法は失効しやすい。角度調整の需要が大きい従来技術には角度調整装置もあるが、微細調整の構造が不足しているため、レンズを理想的な位置に配置することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来技術において理想的な位置にレンズを載置できない問題を解決するために、新しいレンズ角度調整装置である2軸光学レンズ角度調整装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のある態様は、フレームと、調整固定座と、レンズ支持座とを含む2軸光学レンズ角度調整装置である。レンズ支持座は、円筒体を含み、円筒体の軸方向における中間部分の前後部には凹溝が開いており、円筒体の軸方向における中間部分の前後方向の中部にレンズを係止するためのレンズ孔が開いており、円筒体の一端面にはレンズと平行の配置方向である左位置決め板が垂直に固定され、円筒体の他端面の縁部に軸方向ねじ孔が開いており、調整固定座は四角形状の筒体を含み、筒体の左右側板には円筒体の両端と隙間的に嵌合する左円柱孔と右円柱孔がそれぞれ開いており、円筒体の軸方向における中間部分が筒体内に位置し、円筒体の両端がそれぞれ左円柱孔と右円柱孔を通過し、左位置決め板は左側板の左側面に係合し、左側板の左側面の前部には左位置決め板と平行に配置された左調整板が固定接続され、左調整板には左位置決め板の前側面にそれぞれ当接する上下部の第1調整エンドストランドが垂直に2つ設けられ、右側板の右側面の前部には右調整板が垂直に固定接続され、円筒体の右端面は筒体の右側板と揃い、且つ円筒体の右端面は位置決めシム及びねじ孔内にねじ込まれた位置決めねじによって軸方向における右端の位置決めを実現し、筒体の下側板に下円柱が垂直に固定され、筒体の上側板に上円柱を垂直に固定されており、フレームは上部開口部を有する凹溝型のベースを含み、ベースの上面には斜面が設けられた下位置決めブロックが固定され、筒体の下側板が下位置決めブロックの斜面に当接し、下位置決めブロックの斜面の中部には下位置決めブロックの斜面の傾斜方向に垂直に配置され且つ下円柱に隙間的に嵌合する下円柱孔が設けられ、ベース上の底面にはレンズに合う通光孔が設けられ、ベースの左右両側面の間には下位置決めブロックの斜面と平行に配置された上位置決めブロックが2つ固定され、そのうちの1つの上位置決めブロックの中部には上円柱と隙間的に嵌合する上円柱孔が設けられ、他方の上位置決めブロックの両端部には、それぞれ左調整板と右調整板に垂直的に当接する第2調整エンドストランドがそれぞれ設けられている。
【0006】
光源は使用時、ベース上の通光孔を通過してレンズから光を透過又は反射し、出射光線と理論位置の対比に基づいて、まずレンズを略の所定の位置に調整し、それから位置決めねじをねじって、レンズ支持座を調整する時、レンズ角度を調整する時の光線の大幅な偏向を防止するように、レンズ支持座は一定の抗力を持つことができ、次に、ライトスポットの位置に基づいて2つの第1調整エンドストランドをねじることで、左位置決め板により、レンズ支持座を駆動してレンズ支持座の円筒体の軸線を回って所定の位置に回転させ、その後、ネジを少しねじり、レンズ支持座と調整固定座を固定し、又は/及び、2つの第2の調整エンドストランドをねじることで、左調整板と右調整板により調整固定座を駆動し上円柱の軸線を回って回転させ、2軸光学レンズの角度調整を実現することもできる。
【0007】
本発明の別の態様は、フレーム、2つの調整固定座と、2つのレンズ支持座とを含む2軸光学レンズ角度調整装置である。各レンズ支持座は円筒体を含み、円筒体の軸方向における中間部分の前後部には凹溝が開いており、円筒体の軸方向における中間部分の前後方向の中部にレンズを係止するためのレンズ孔が開いており、円筒体の一端面にはレンズと平行の配置方向である左位置決め板が垂直に固定され、円筒体の他端面の縁部に軸方向ねじ孔が開いており、各調整固定座はいずれも四角形状の筒体を含み、筒体の左右側板にはそれぞれ円筒体の両端と隙間的に嵌合する左円柱孔と右円柱孔が開いており、円筒体の中間部分は筒体内に位置し、円筒体の両端はそれぞれ左円柱孔と右円柱孔を通過し、左位置決め板は筒体の左側板に係合し、筒体の左側板の左側面の前部には左位置決め板と平行に配置された左調整板が固定接続され、左調整板には左位置決め板の前側面の上下部にそれぞれ当接する2つ第1調整エンドストランドが垂直に設けられ、右側板の右側面の前部には右調整板が垂直に固定接続され、円筒体の右端面は筒体の右側板と揃い、且つ円筒体の右端面は位置決めシムとねじ孔内にねじ込まれたねじによって軸方向における右端の位置決めを実現し、筒体の下側板に下円柱が垂直に固定され、筒体の上側板に上円柱が垂直に固定されており、フレームは調整固定座を配置するための上部開口部を有する凹溝型のベースを含み、斜面が設けられた下位置決めブロックがベースの上面に2つ固定され、2つの調整固定座の筒体の下側板はいずれも対応する下位置決めブロックの斜面に当接し、各下位置決めブロックの斜面の中部には下位置決めブロックの斜面の傾斜方向に垂直的に配置され且つ対応の下円柱に隙間的に嵌合する下円柱孔が設けられ、ベース上の底面にはレンズに合う通光孔が2つ設けられ、ベースの左右両側面の間には、3つの前後分布で下位置決めブロックの斜面と平行に配置された上位置決めブロックが固定され、前部と中部に位置する上位置決めブロックの両端部には、それぞれ対応する2つの調整固定座に垂直的に当接する左調整板と右調整板の第2調整エンドストランドが設けられ、中部及び後部に位置する上位置決めブロックの中部には、対応する調整固定座の上円柱と隙間的に嵌合する上円柱孔がそれぞれ設けられる。
【0008】
光源は、使用時、ベース上の通光孔を通過してレンズから光を透過及び反射し、出射光線と理論位置の対比に基づいて、まずレンズを略の所定の位置に調整し、それから位置決めねじをねじって、レンズ支持座を調整する時、レンズ角度を調整する時の光線の大幅な偏向を防止するように、レンズ支持座は一定の抗力を持つことができ、次に、ライトスポットの位置に基づいて2つの第1調整エンドストランドをねじることで、左位置決め板により、レンズ支持座を駆動してレンズ支持座の円筒体の軸線を回って所定の位置に回転させ、その後、ネジを少しねじり、レンズ支持座と調整固定座を固定し、又は/及び、2つの第2の調整エンドストランドをねじることで、左調整板と右調整板により調整固定座を駆動し上円柱の軸線を回って回転させ、2軸光学レンズの角度調整を実現することもできる。
【発明の効果】
【0009】
本発明による有益な効果は以下の通りである。本発明はエンドストランドの回転送り量が小さいことを利用して、小送り量を用いてレンズを回転させ、マクロ調整を実現し、同時に本発明における構造設定が巧妙で、2軸光学レンズの角度調整を実現して、レンズの取り付け位置をより正確にする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】レンズ支持座の構造概略図である。
図2】調整固定座の構成図である。
図3】レンズ支持座と調整固定座の組み立て後の構造概略図である。
図4】レンズ支持座と調整固定座の組み立て後の構造概略図である。
図5】レンズ支持座と調整固定座の組み立て後の構造概略図である。
図6】フレーム内の上位位置決めブロック抜きの構造図である。
図7】フレーム全体の構造の概略図である。
図8】本発明における具体的な実施例の全体構成図である。
図9図8の左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施例1(光学レンズを1つ使用する場合):
本実施例の2軸光学レンズ角度調整装置は、フレームと、調整固定座と、レンズ支持座とを含む。レンズ支持座は、円筒体1を含み、円筒体1の軸方向における中間部分の前後部には凹溝2が開いており、円筒体1の軸方向における中間部分の前後方向の中部にレンズ3を係止するためのレンズ孔が開いている。円筒体1の一端面にはレンズ3と平行の配置方向である左位置決め板4が垂直に固定され、円筒体1の他端面の縁部に軸方向ねじ孔5が開いている。調整固定座は四角形状の筒体6を含み、筒体6の左右側板には円筒体1の両端と隙間的に嵌合する左円柱孔7と右円柱孔8がそれぞれ開いている。円筒体1の軸方向における中間部分が筒体6内に位置し、円筒体1の両端がそれぞれ左円柱孔7と右円柱孔8を通過する。左位置決め板4は左側板の左側面に係合し、左側板の左側面の前部には左位置決め板4と平行に配置された左調整板9が固定接続される。左調整板9には左位置決め板4の前側面にそれぞれ当接する上下部の第1調整エンドストランド11が垂直に2つ設けられる。右側板の右側面の前部には右調整板10が垂直に固定接続され、円筒体1の右端面は筒体6の右側板と揃い、且つ円筒体1の右端面は位置決めシム12及びねじ孔内にねじ込まれた位置決めねじ13によって軸方向における右端の位置決めを実現する。筒体6の下側板に下円柱15が垂直に固定され、筒体6の上側板に上円柱14を垂直に固定されている。フレームは上部開口部を有する凹溝型のベース16を含み、ベース16の上面には斜面18が設けられた下位置決めブロック17が固定される。筒体6の下側板が下位置決めブロック17の斜面18に当接し、下位置決めブロック17の斜面18の中部には下位置決めブロック17の斜面18の傾斜方向に垂直に配置され且つ下円柱15に隙間的に嵌合する下円柱孔19が設けられる。ベース16上の底面にはレンズ3に合う通光孔20が設けられる。ベース16の左右両側面の間には下位置決めブロック17の斜面18と平行に配置された上位置決めブロック21が2つ固定され、そのうちの1つの上位置決めブロック21の中部には上円柱14と隙間的に嵌合する上円柱孔22が設けられる。他方の上位置決めブロック21の両端部には、それぞれ左調整板9と右調整板10に垂直的に当接する第2調整エンドストランド23がそれぞれ設けられている。
【0012】
光源は、使用時、ベース16上の通光孔20を通じてレンズ3から光を透過または反射する。出射光線と理論位置の対比に基づいて、まずレンズ3を略の所定の位置に調整し、それから位置決めねじ13をねじって、レンズ支持座を調整する時、レンズ角度を調整する時の光線の大幅な偏向を防止するように、レンズ支持座は一定の抗力を持つことができる。次に、ライトスポットの位置に基づいて2つの第1調整エンドストランド11をねじることで、左位置決め板4により、レンズ支持座を駆動してレンズ支持座の円筒体1の軸線を回って所定の位置に回転させる。その後、ネジを少しねじり、レンズ支持座と調整固定座を固定し、又は/及び、2つの第2の調整エンドストランド23をねじることで、左調整板9と右調整板10により調整固定座を駆動し上円柱14の軸線を回って回転させ、2軸光学レンズの角度調整3を実現することもできる。
【0013】
具体的に実施する場合、ベース16の左右両側面の上端には上位置決めブロック21を載置するための斜置溝24が設けられ、上位置決めブロック21の両端と斜置溝24とはボルト25により固定接続されている。筒体6の左側板又は右側板には、円筒体1の左端端部又は右端部の円周面に当接する締付エンドストランド26が設けられており、構造をより安定させる一方、締付エンドストランド26がレンズ支持座を押圧して回転させる際にレンズ3の角度調整精度をより高めることができる。ベース16の左右両側面にはレンズ交換用の円孔27が開いており、レンズ交換が必要な場合は位置決めネジ13を外し、左端の円孔からレンズ支持座を取り出してレンズ3を交換する。
【0014】
実施例2(1つの反射レンズ及び1つの透過レンズを使用する場合):
本実施例の2軸光学レンズ角度調整装置は、フレーム、2つの調整固定座と、2つのレンズ支持座とを含む。各レンズ支持座は円筒体1を含み、円筒体1の軸方向における中間部分の前後部には凹溝2が開いており、円筒体1の軸方向における中間部分の前後方向の中部にレンズ3を係止するためのレンズ孔が開いている。円筒体1の一端面にはレンズ3と平行の配置方向である左位置決め板4が垂直に固定され、円筒体1の他端面の縁部に軸方向ねじ孔5が開いている。各調整固定座はいずれも四角形状の筒体6を含み、筒体6の左右側板にはそれぞれ円筒体1の両端と隙間的に嵌合する左円柱孔7と右円柱孔8が開いている。円筒体1の中間部分は筒体6内に位置し、円筒体1の両端はそれぞれ左円柱孔7と右円柱孔8を通過する。左位置決め板4は筒体6の左側板に係合し、筒体6の左側板の左側面の前部には左位置決め板4と平行に配置された左調整板9が固定接続され、左調整板9には左位置決め板4の前側面の上下部にそれぞれ当接する2つ第1調整エンドストランド11が垂直に設けられる。右側板の右側面の前部には右調整板10が垂直に固定接続され、円筒体1の右端面は筒体6の右側板と揃い、且つ円筒体1の右端面は位置決めシム12とねじ孔内にねじ込まれたねじによって軸方向における右端の位置決めを実現する。筒体6の下側板に下円柱15が垂直に固定され、筒体6の上側板に上円柱14が垂直に固定されている。フレームは調整固定座を配置するための上部開口部を有する凹溝型のベース16を含み、斜面18が設けられた下位置決めブロック17がベース16の上面に2つ固定される。2つの調整固定座の筒体6の下側板はいずれも対応する下位置決めブロック17の斜面18に当接し、各下位置決めブロック17の斜面18の中部には下位置決めブロック17の斜面18の傾斜方向に垂直的に配置され且つ対応の下円柱15に隙間的に嵌合する下円柱孔19が設けられる。ベース16上の底面にはレンズ3に合う通光孔20が2つ設けられる。ベース16の左右両側面の間には、3つの前後分布で下位置決めブロック17の斜面18と平行に配置された上位置決めブロック21が固定され、前部と中部に位置する上位置決めブロック21の両端部には、それぞれ対応する2つの調整固定座に垂直的に当接する左調整板9と右調整板10の第2調整エンドストランド23が設けられる。中部及び後部に位置する上位置決めブロック21の中部には、対応する調整固定座の上円柱14と隙間的に嵌合する上円柱孔22がそれぞれ設けられる。
【0015】
光源は、使用時、ベース16上の通光孔20を通過してレンズ3から光を透過及び反射し、出射光線と理論位置の対比に基づいて、まずレンズ3を略の所定位置に調整し、それから位置決めねじ13をねじって、レンズ角度3を調整する時の光線の大幅な偏向を防止するように、レンズ支持座は一定の抗力を持つことができる。次に、ライトスポットの位置に基づいて2つの第1調整エンドストランド11をねじることで、左位置決め板4により、レンズ支持座を駆動してレンズ支持座の円筒体1の軸線を回って所定の位置に回転させ、その後、ネジ13を少しねじり、レンズ支持座と調整固定座を固定し、又は/及び、2つの第2の調整エンドストランド23をねじることで、左調整板9と右調整板10により調整固定座を駆動し上円柱14の軸線を回って回転させ、2軸光学レンズ3の角度調整を実現することもできる。
【0016】
具体的に実施する場合、ベース16の左右両側面の上端には上位置決めブロック21を載置するための斜置溝24が設けられており、上位置決めブロック21の両端と斜置溝24とはボルト25により固定接続されている。筒体6の左側板又は右側板には、円筒体1の左端端部又は右端部の円周面に当接する締付エンドストランド26が設けられており、構造をより安定させる一方、締付エンドストランド26がレンズ支持座を押圧して回転する際にレンズ3の角度調整精度をより高めることができる。ベース16の左右両側面にはレンズ交換用の円孔27が開いており、レンズ交換が必要な場合は位置決めネジ13を外し、左端の円孔からレンズ支持座を取り出してレンズ3を交換する。
【符号の説明】
【0017】
1-円筒体、2-凹溝、3-レンズ、4-左位置決め板、5-軸方向ねじ孔、6-筒体、7-左円柱孔、8-右円柱孔、9-左調整板、10-右調整板、11-第1調整エンドストランド、12-位置決めシム、13-位置決めねじ、14-上円柱、15-下円柱、16-ベース、17-下位置決めブロック、18-斜面、19-下円柱孔、20-通光孔、21-上位置決めブロック、22-上円柱孔、23-第2調整エンドストランド、24-斜め載置溝、25-ボルト、26-締付エンドストランド、27-円孔。
【要約】
【課題】光学レンズ技術、具体的には2軸光学レンズ角度調整装置を提供する。
【解決手段】ある態様の2軸光学レンズ角度調整装置は、フレームと、調整固定座と、レンズ支持座とを含む。レンズ支持座は円筒体を含み、円筒体の一端面には左位置決め板が垂直に固定される。調節固定座は筒体、左調節板、右調節板を含み、左調節板には左位置決め板に当接する上下部の第1調整エンドストランドを垂直に設ける。フレームはベースを含み、ベースの両側面間の上部には上位置決めブロックが固定され、上位置決めブロックの両端部には左調節板と右調節板に垂直的に当接する第2調整エンドストランドがそれぞれ設けられている。
【選択図】図8
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9