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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-04
(45)【発行日】2023-10-13
(54)【発明の名称】故障診断システムおよび故障診断方法
(51)【国際特許分類】
   F15B 20/00 20060101AFI20231005BHJP
   B66F 9/22 20060101ALN20231005BHJP
【FI】
F15B20/00 E
B66F9/22 R
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021508490
(86)(22)【出願日】2019-03-26
(86)【国際出願番号】 JP2019012944
(87)【国際公開番号】W WO2020194528
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-09-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000001993
【氏名又は名称】株式会社島津製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100129702
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 喜永
(74)【代理人】
【識別番号】100094248
【弁理士】
【氏名又は名称】楠本 高義
(72)【発明者】
【氏名】丹羽 宙潤
【審査官】北村 一
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-133817(JP,A)
【文献】特開2000-046015(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F15B 11/00-11/24;21/14
F15B 20/00
F15B 19/00
E02F 3/42- 3/43; 3/84- 3/85; 9/20- 9/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液圧シリンダと、
液体を貯留するタンクと、
前記タンクに貯留されている液体を前記液圧シリンダに向けて送り出すポンプと、
前記ポンプと前記液圧シリンダとを接続する第1ラインと、
前記タンクと前記第1ラインとを接続する第2ラインと、
前記第2ライン上に設けられ、前記液圧シリンダに前記液体が流れ込んでいる状態では前記第2ラインを閉止しているバルブと、を備えた液圧装置における故障を診断する故障診断システムであって、
前記第1ラインの圧力を計測する第1圧力計測部と、
前記バルブよりも下流側の前記第2ラインに設けられた絞り部と、
前記ポンプの駆動状態を検知する駆動検知部と、
前記バルブが閉止側に駆動されている場合に、前記絞り部の上流側の圧力、前記第1圧力計測部で計測された第1圧力および前記駆動検知部で検知された前記ポンプの駆動状態を用いて、前記ポンプまたは前記バルブのどちらの故障かを区別する制御部と、
を備えた故障診断システム。
【請求項2】
液圧シリンダと、
液体を貯留するタンクと、
前記タンクに貯留されている液体を液圧シリンダに向けて送り出すポンプと、
前記ポンプと前記液圧シリンダとを接続する第1ラインと、
前記タンクと前記第1ラインとを接続する第2ラインと、
前記第2ライン上に設けられ、前記液圧シリンダに前記液体が流れ込んでいる状態では前記第2ラインを閉止しているバルブと、を備えた液圧装置における故障を診断する故障診断システムであって、
前記第1ラインの圧力を計測する第1圧力計測部と、
前記バルブよりも下流側の前記第2ラインに設けられた絞り部と、
前記ポンプの駆動状態を検知する駆動検知部と、
前記第1圧力計測部で計測された第1圧力および駆動検知部で検知されたポンプの駆動状態からポンプまたはバルブの故障を判断する制御部と、
前記バルブと前記絞り部との間に設けられ、前記絞り部の上流側の圧力を計測する第2圧力計測部をさらに備え、
前記バルブが閉止側に駆動されている場合に、
前記制御部は、
前記第1圧力と前記絞り部の上流側の圧力である第2圧力とが等しい場合に、前記バルブが故障していると判断し、前記第1圧力が前記第2圧力よりも低圧である場合、又は、前記第1圧力が0である場合に、前記ポンプが故障していると判断する故障診断システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記バルブの閉止不良を前記バルブの故障と判断する、請求項1又は2に記載の故障診断システム。
【請求項4】
前記制御部が、前記第1圧力または前記絞り部の上流側の圧力である第2圧力と前記絞り部の流路断面積とを用いて、前記液圧シリンダから排出される液体の流量を求める請求項1乃至3の何れか一項に記載の故障診断システム。
【請求項5】
前記バルブは、前記液圧シリンダに対して液体を供給または排出する方向に液体の流れを制御する方向制御弁と、前記ポンプの吐出圧を一定以下に保つリリーフ弁とを有し、
前記方向制御弁は、前記液圧シリンダに前記液体が流れ込んでいる状態では前記第2ラインを閉止しているものであり、
前記絞り部が前記方向制御弁と前記タンクの間および前記リリーフ弁と前記タンクの間にそれぞれ設けられ
前記制御部は、前記方向制御弁が閉止側に駆動されている場合に、前記絞り部の上流側の圧力、前記第1圧力計測部で計測された第1圧力及び前記駆動検知部で検知された前記ポンプの駆動状態を用いて、前記ポンプまたは前記バルブのどちらの故障かを区別する、請求項1に記載の故障診断システム。
【請求項6】
前記方向制御弁と前記タンクの間および前記リリーフ弁と前記タンクの間にそれぞれ設けられたそれぞれの前記絞り部を通過する液体の流量が異なる請求項5に記載の故障診断システム。
【請求項7】
液圧シリンダと、
液体を貯留するタンクと、
前記タンクに貯留されている液体を液圧シリンダに向けて送り出すポンプと、
前記ポンプと前記液圧シリンダとを接続する第1ラインと、
前記タンクと前記第1ラインとを接続する第2ラインと、
前記第2ライン上に設けられ、前記液圧シリンダに前記液体が流れ込んでいる状態では前記第2ラインを閉止しているバルブと、を備えた液圧装置における故障を診断する故障診断システムであって、
前記第1ラインの圧力を計測する第1圧力計測部と、
前記バルブよりも下流側の前記第2ラインに設けられた絞り部と、
前記ポンプの駆動状態を検知する駆動検知部と、
前記第1圧力計測部で計測された第1圧力および駆動検知部で検知されたポンプの駆動状態からポンプまたはバルブの故障を判断する制御部と、
前記バルブと前記絞り部の間に設けられ、液体の圧力を計測する第2圧力計測部を備え、
前記制御部は、前記第1圧力計測部で計測された第1圧力、前記第2圧力計測部で計測された第2圧力、または該第1圧力と第2圧力の両方および前記駆動検知部で検知された前記ポンプの駆動状態から前記ポンプまたは前記バルブの故障を判断する、故障診断システム。
【請求項8】
前記バルブは、前記液圧シリンダに対して液体を供給または排出する方向に液体の流れを制御する方向制御弁と、前記ポンプの吐出圧を一定以下に保つリリーフ弁とを有し、
前記方向制御弁は、前記液圧シリンダに前記液体が流れ込んでいる状態では前記第2ラインを閉止しているものであり、
前記絞り部が、前記方向制御弁と前記タンクとの間に設けられた第1の絞り部と、前記リリーフ弁と前記タンクとの間に設けられた第2の絞り部とを含み、
前記第2圧力計測部は、前記第1の絞り部の上流側の圧力を測定する圧力測定部と、前記第2の絞り部の上流側の圧力を測定する圧力測定部とを含み、
前記方向制御弁が前記第2ラインを閉止するように駆動されている場合に、前記制御部は、前記第1圧力と前記第1の絞り部の上流側の圧力とが等しい場合に前記方向制御弁が故障していると判断し、前記第1圧力と前記第2の絞り部の上流側の圧力とが等しい場合に前記リリーフ弁が故障していると判断する、請求項7に記載の故障診断システム。
【請求項9】
前記バルブは、前記液圧シリンダに対して液体を供給または排出する方向に液体の流れを制御する方向制御弁と、前記ポンプの吐出圧を一定以下に保つリリーフ弁とを有し、
前記方向制御弁は、前記液圧シリンダに前記液体が流れ込んでいる状態では前記第2ラインを閉止しているものであり、
前記絞り部が、前記方向制御弁と前記タンクとの間に設けられた第1の絞り部と、前記リリーフ弁と前記タンクとの間に設けられた第2の絞り部とを含み、
前記第2圧力計測部は、前記第1の絞り部の上流側の圧力を測定するものであり、
前記方向制御弁が前記第2ラインを閉止するように駆動されている場合に、前記制御部は、前記第1圧力と前記第1の絞り部の上流側の圧力とが等しい場合に前記方向制御弁が故障していると判断し、前記制御部は、前記第1圧力と前記第1の絞り部の上流側の圧力とが等しくない場合に前記リリーフ弁が故障していると判断する、請求項7に記載の故障診断システム。
【請求項10】
前記絞り部が、絞り弁、流量制御弁または液体の流れる管の断面を狭めた部分である請求項1乃至9の何れか一項に記載の故障診断システム。
【請求項11】
前記バルブは、前記液圧シリンダに対して液体を供給または排出する方向に液体の流れを制御する方向制御弁と、前記ポンプの吐出圧を一定以下に保つリリーフ弁とを有し、
前記方向制御弁は、前記液圧シリンダに前記液体が流れ込んでいる状態では前記第2ラインを閉止しているものであり、
前記絞り部が前記方向制御弁と前記タンクの間および前記リリーフ弁と前記タンクの間にそれぞれ設けられ、
前記方向制御弁が閉止側に駆動されている場合に、
前記制御部は、
前記第1圧力と前記絞り部の上流側の圧力である第2圧力とが等しい場合に、前記バルブが故障していると判断し、前記第1圧力が前記第2圧力よりも低圧である場合、又は、前記第1圧力が0である場合に、前記ポンプが故障していると判断する、請求項2に記載の故障診断システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液圧装置の故障診断システムおよび故障診断方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、荷役装置などに液圧装置が利用されており、その液圧装置の故障を診断する装置が開発および開示されている。たとえば、下記の特許文献1の装置は、モーターでポンプを駆動させ、タンクに溜められた液体をポンプが吐出する。作動制御バルブがシリンダへの液体の供給および排出を制御している。特許文献1の装置は、圧力センサーでポンプの液体の吐出圧力を測定し、コントローラでモーターの回転速度を監視している。特許文献1の装置は、ポンプの吐出圧力とモーターの回転数によって故障を診断している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-91460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポンプが故障し、液体の吐出量が減少すると、圧力センサーの値は低圧になる。作動制御バルブが故障した場合、作動制御バルブからタンクに液体が流れてシリンダに液体を供給できず、圧力センサーの値が低圧になる。圧力センサーの値が低圧の場合、作動制御バルブとポンプのいずれが故障しているかを判断できない。故障箇所を特定する必要があり、修理に時間を要する。
【0005】
本発明の目的は、液圧装置の故障箇所を特定するための故障診断システムおよび故障診断方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決すべく、本発明に係る故障診断システムおよび故障診断方法は、以下に述べるような構成を有する。
【0007】
本発明の故障診断システムは、液圧装置の故障を診断する。液圧装置は、液圧シリンダと、液体を貯留するタンクと、前記タンクに貯留されている液体を液圧シリンダに向けて送り出すポンプと、前記液体を液圧シリンダに供給または排出するためのバルブとを備える。故障診断システムは、前記ポンプとバルブとの間に設けられ、液体の圧力を計測する第1圧力計測部と、前記バルブとタンクの間に設けられ、液体の流量を減流させる絞り部と、前記ポンプの駆動状態を検知する駆動検知部と、前記第1圧力計測部で計測された第1圧力および駆動検知部で検知されたポンプの駆動状態からポンプまたはバルブの故障を判断する制御部とを備える。
【0008】
上記故障診断システムを使用した故障診断方法は、前記バルブとタンクの間において液体の流量を減流させる減流ステップと、前記ポンプとバルブとの間において第1圧力計測部で液体の圧力を計測する第1圧力計測ステップと、前記ポンプの駆動状態を検知する駆動検知ステップと、前記第1圧力計測ステップで計測された第1圧力および駆動検知ステップで検知されたポンプの駆動状態からポンプまたはバルブの故障を判断する故障判断ステップとを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、絞り部を設けたことによって第1圧力計測部で絞り部の圧力を計測することが可能になっている。バルブが故障し液圧シリンダに液体が供給できなくなった時に第1圧力計測部で絞り部の液体の圧力が計測される。制御部は絞り部の圧力が計測されればバルブの故障であることを判断できる。また、ポンプが駆動しているにもかかわらず、第1圧力計測部で0または低圧の圧力が計測されたときに、ポンプの故障を判断できる。従来と異なり、バルブとポンプの故障の判断ができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本願の故障診断システムの構成を示す図である。
図2】トラックの荷役装置を示す図である。
図3】第2ラインの口径を狭めた絞り部の図である。
図4】第2ラインの中に板体を備えた絞り部の図である。
図5】第2ラインを2本有する液圧装置の故障診断システムの構成を示す図である。
図6】第2ラインで圧力を検知する故障診断システムの構成を示す図である。
図7】2本の第2ラインの中の1本で圧力を検知する故障診断システムの構成を示す図である。
図8】通信手段を使用した故障診断システムの構成を示す図である。
図9】複数の液圧シリンダを有する液圧装置の故障診断システムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態に係るその故障診断システムおよび故障診断方法について図面を参照して説明する。複数の実施形態を説明するが、異なる実施形態であっても同じ手段には同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
【0012】
[実施形態1]
図1に示す本願の故障診断システム10は、液圧装置12の故障を診断する。液圧装置12は、トラックまたはフォークリフトなどの荷役装置に使用される。たとえば図2に示すトラック14の荷役装置16は液圧装置12と荷受台18を備え、荷受台18が液圧装置12によって昇降させられる。
【0013】
[液圧装置]
液圧装置12は、液圧シリンダ20、液体を貯留するタンク22、そのタンク22に貯留されている液体を液圧シリンダ20に向けて送り出すポンプ24、液圧シリンダ20に対する液体の供給と排出を制御するバルブ26を備える。
【0014】
液圧シリンダ20は、その中に液体(作動油)を供給または排出されることでシリンダ内のピストンが直線運動するものである。ピストンにピストンロッドが取り付けられており、ピストンが直線運動することで、ピストンロッドの先端に取り付けられた部品が移動する。たとえば、ピストンロッドの先端に荷受台18を取り付けた場合、荷受台18を昇降させることができる。
【0015】
ポンプ24はタンク22に貯留された液体を液圧シリンダ20に向けて吐出する。ポンプ24はモーター28の動力によって駆動する。モーター28は直流ブラシレスモータを使用するが、他のモーターを使用してもよい。
【0016】
第1ライン30がポンプ24と液圧シリンダ20およびバルブ26を接続する。第1ライン30はポンプ24から吐出される液体を流す配管である。第2ライン32がタンク22とバルブ26とを接続する。第2ライン32はタンク22に排出される液体を流す配管である。
【0017】
バルブ26は方向制御弁34とリリーフ弁36を備える。方向制御弁34はソレノイドに電流を流して弁を切り換え、液体の流れを制御する。図1に示す方向制御弁34はソレノイドを励磁しないとチェック弁(逆止弁)が選択された状態になり、ソレノイドを励磁させることで弁が開いた状態になる。チェック弁が選択された状態で液圧シリンダ20に液体を供給できる。リリーフ弁36は、液圧シリンダ20の液体の圧力が一定値以上になると弁が開いた状態になり、液圧シリンダ20に所定量以上の液体を供給できないようにするための弁である。
【0018】
液圧装置12は、必要に応じてチェック弁38およびフィルターなどの部品を備えてもよい。
【0019】
[故障診断システム]
本願の故障診断システム10は、第1圧力計測部40、絞り部42、ポンプ24の駆動検知部44、故障を判断する制御部46を備える。
【0020】
[第1圧力計測部]
第1圧力計測部40は第1ライン30に接続される。すなわち、第1圧力計測部40はポンプ24とバルブ26または液圧シリンダ20との間に接続される。第1圧力計測部40は第1ライン30における液体の圧力を計測する。第1圧力計測部40はブルドン管圧力計またはダイアフラム式圧力計などを使用できるが、液体の圧力が計測できれば第1圧力計測部40は特に限定されない。なお、第1圧力計測部40で計測される液体の圧力を第1圧力とも言う。
【0021】
[絞り部]
絞り部42はタンク22とバルブ26の間に設けられる。第2ライン32は方向制御弁34とリリーフ弁36に分岐しているが、第2ライン32の分岐していない部分に絞り部42を設ける。絞り部42は液体の流量を減流するものである。絞り部42は絞り弁を使用することができる。絞り弁の開閉度を調整することで、液体の流量を減流させる。このように液体を減流させることで、バルブ26を介してタンク22に液体が流れている状態で、第1圧力計測部40で計測される第1圧力は絞り部42の液体の圧力である。
【0022】
ポンプ24が正常に駆動しているのにバルブ26が故障し、バルブ26を介してタンク22に液体が流れる場合、第1圧力計測部40で計測される第1圧力は絞り部42の液体の圧力である。これにより、バルブ26の故障を検出することができる。
【0023】
絞り部42は液体の流量を減流できれば絞り弁に限定されない。たとえば、図3のように第2ライン32の口径を狭めて絞り部42としてもよいし、図4のように第2ライン32の中に設けられた板体48などで口径を狭めて絞り部としてもよい。
【0024】
[駆動検知部]
駆動検知部44は、ポンプ24が駆動していることを検知する。駆動検知部44は、たとえばポンプ24の回転数を計測する回転計が挙げられる。ポンプ24が回転していることを計測することで、ポンプ24の駆動を検知する。または駆動検知部44はポンプ24の回転を撮影するビデオカメラ、ポンプ24の駆動時の音を集音するマイク、ポンプ24の駆動時の振動を検知するセンサーであってもよい。マイクとセンサーはコンデンサマイクを使用し、コンデンサマイクでポンプ24の駆動時の音または振動を検知してもよい。
【0025】
[制御部]
制御部46は第1圧力計測部40で計測された第1圧力と駆動検知部44で検知されたポンプ24の駆動の有無を用いて液圧装置12の故障を判断する。制御部46はICなどで構成することができる。故障を判断される部分はバルブ26またはポンプ24である。さらに、制御部46は方向制御弁34のソレノイドへの電流供給を制御したり、モーター28の駆動を制御したりしてもよい。
【0026】
方向制御弁34のチェック弁が選択されていると、ポンプ24から液圧シリンダ20に液体が供給できる。液圧シリンダ20が液体で満たされ、液圧がリリーフ圧になると、液圧シリンダ20に入らない液体がリリーフ弁36を通してタンク22に流される。この状態で第1圧力計測部40で検出される第1圧力は液圧シリンダ20における液体の圧力(リリーフ圧)である。この場合、液圧シリンダ20に液体が供給されていると判断でき、ポンプ24とバルブ26は正常と判断する。
【0027】
方向制御弁34とリリーフ弁36の少なくとも1つが故障した場合、ポンプ24から吐出された液体が液圧シリンダ20に供給できず、故障した方向制御弁34またはリリーフ弁36を通り、さらに絞り部42を通ってタンク22に流れる。第2ライン32に絞り部42があるため、第1圧力計測部40で検知される第1圧力は絞り部42での液体の圧力になる。この圧力は、リリーフ圧よりは低いが0よりは高い圧力である。絞り部42の液体の圧力が第1圧力計測部40で検知されれば、バルブ26が故障していると判断する。
【0028】
ポンプ24が故障して液体が吐出されなかったり吐出量が少なくなれば、第1圧力計測部40で検知される第1圧力は0または低圧になる。なお、この低圧は絞り部42の液体の圧力よりも低圧である。0または低圧になれば、ポンプ24から所定量の液体が吐出されていないと判断できる。さらに、駆動検知部44はポンプ24の駆動を検知する。第1圧力計測部40で計測される圧力が0または低圧になり、ポンプ24が駆動していれば、ポンプ24から所定量の液体が吐出できていないことがわかり、ポンプ24の故障と判断する。
【0029】
一方、ポンプ24が駆動していなければ、モーター28の駆動と関連付けてポンプ24の故障を判断してもよい。制御部46は、モーター28が駆動していれば、ポンプ24の故障と判断し、モーター28が駆動していなければ、ポンプ24の停止と判断する。制御部46がモーター28の駆動を制御することで、モーター28の駆動の有無を識別でき、さらにポンプ24の故障と停止を判断できる。
【0030】
本願の故障診断システム10はトラック14の荷役装置16をはじめとして、種々の荷役装置に取り付けられる。荷役装置に限らず、液圧装置12を使用する装置であれば、その液圧装置12に本願の故障診断システム10を備えてもよい。
【0031】
[故障診断方法]
次に故障診断システム10を使用した故障診断方法について説明する。(1)モーター28が駆動することで、ポンプ24が駆動する。液圧シリンダ20に液体を供給する場合、方向制御弁34はチェック弁を選択して、液圧シリンダ20に液体を供給する。液圧シリンダ20に液体が満たされたら、リリーフ弁36を介して液体がタンク22に排出される。第2ライン32に絞り部42があるため、液体は絞り部42で減流されながらタンク22に排出される。
【0032】
(2)第1圧力計測部40で液体の圧力を計測し、駆動検知部44でポンプ24の駆動を検知する。
【0033】
(3)制御部46は第1圧力およびポンプ24の駆動の検知の有無によってバルブ26またはポンプ24の故障を判断する。上記したように、方向制御弁34のチェック弁が選択されている状態で、第1圧力が絞り部42の圧力であればバルブ26の故障と判断する。ポンプ24の駆動を検知し、第1圧力が0または低圧であれば、ポンプ24の故障と判断する。ポンプ24の駆動を検知できなければ、モーター28の駆動と関連付けてポンプ24の故障を判断する。
【0034】
従来はバルブ26の故障とポンプ24の故障の区別がつけられなかったが、本願は絞り部42および駆動検知部44を備えるため、バルブ26の故障とポンプ24の故障の区別がつけられる。故障箇所を特定でき、修理するときの準備が予めでき、修理しやすくなっている。
【0035】
[実施形態2]
図1の故障診断システム10において、制御部46は液圧シリンダ20の状態を判断してもよい。絞り部42における液体の流れる断面の面積と第1圧力計測部40で検知される第1圧力から液圧シリンダ20から排出される液体の流量を求める。液圧シリンダ20の流量を求めることで、液圧シリンダ20のピストンの動きを求めることになる。所定のスピードと異なるスピードでピストンが動いている場合、液圧シリンダ20の故障と判断できる。
【0036】
[実施形態3]
図5の液圧装置52のように、方向制御弁34とリリーフ弁36に繋がった第2ライン32がタンク22まで2本に分かれたままであってもよい。図5の故障診断システム50は、方向制御弁34とタンク22の間、リリーフ弁36とタンク22の間にそれぞれ絞り部42を設ける。方向制御弁34とタンク22の間の絞り部42は、実施形態1で説明した絞り弁など以外に流量制御弁を用いることもできる。液圧シリンダ20から液体を排出するときに、荷物および荷受台18の重みで一気に液体が排出されることを防止する。
【0037】
[実施形態4]
図5の故障診断システム50において、2つの絞り部42は液体の流量を異ならせてもよい。各絞り部42の液体の流量が異なることで、方向制御弁34またはリリーフ弁36が故障したときに第1圧力計測部40で検知される第1圧力が異なる。第1圧力計測部40が検知した第1圧力の違いで方向制御弁34とリリーフ弁36のいずれが故障したかを判別することが可能になる。
【0038】
[実施形態5]
図6の故障診断システム54のように、図5の液圧装置52において、それぞれの第2ライン32に第2圧力計測部56a、56bを備えてもよい。各第2圧力計測部56a、56bはそれぞれの第2ライン32にある絞り部42の圧力を測定する。第2圧力計測部56a、56bが計測する液体の圧力を第2圧力とする。方向制御弁34またはリリーフ弁36が故障したとき、第1圧力計測部40で測定された第1圧力といずれかの第2圧力計測部56a、56bで測定された第2圧力が同じになる。制御部46が、第1圧力と一致する第2圧力を示す第2圧力計測部56a、56bがいずれであるかを判断することで、方向制御弁34とリリーフ弁36のいずれが故障したかを判断する。
【0039】
[実施形態6]
第2圧力計測部56a、56bはいずれか1つであってもよい。たとえば図7の故障診断システム58のように、方向制御弁34に繋がる第2ライン32に第2圧力計測部56aが備えられるとする。方向制御弁34のチェック弁が選択された状態で第1圧力計測部40の第1圧力と第2圧力計測部56aの第2圧力が一致すれば方向制御弁34の故障であり、第1圧力計測部40の第1圧力と第2圧力計測部56aの第2圧力が一致しなければリリーフ弁36の故障である。制御部46は第1圧力計測部40の第1圧力と第2圧力計測部56aの第2圧力の一致または不一致から方向制御弁34とリリーフ弁36の故障を判断できる。
【0040】
図7の故障診断システム58は方向制御弁34に繋がる第2圧力計測部56aを用いたが、リリーフ弁36に繋がる第2圧力計測部56bを使用してもよい。方向制御弁34のチェック弁が選択された状態で第1圧力計測部40の第1圧力と第2圧力計測部56bの第2圧力が一致すればリリーフ弁36の故障であり、第1圧力計測部40の第1圧力と第2圧力計測部56bの第2圧力が一致しなければ方向制御弁34の故障である。
【0041】
[実施形態7]
図8の故障診断システム60のように、第1圧力計測部40および駆動検知部44で検知した値を通信するための通信部62を備えてもよい。通信部62はネットワーク64を介して移動体通信をおこなえる装置、WiFiで通信する装置などが挙げられる。各検知した値を通信部62によって送信し、ホストコンピュータ66の記憶手段で記憶する。また、制御部46がおこなう故障の判断をホストコンピュータ66で行ってもよい。ホストコンピュータ66で判断された結果をネットワーク64を介して操作者が使用する装置で表示してもよい。さらに、ホストコンピュータ66からネットワーク64を介して操作者のコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、タブレットに結果を送信してもよい。ホストコンピュータ66に繋がるコンピュータで故障を確認できることで、修理部品の名称を確認できたり、修理部品の手配をすることも可能になる。
【0042】
[実施形態8]
1つのポンプ24から液体を供給される液圧シリンダ20の数は任意である。たとえば、図9の液圧装置68のように、荷受台18を格納および引き出すための液圧シリンダ70、その液圧シリンダ70に液体を供給または排出するためのバルブ72を備えてもよい。図9の液圧装置68は図1の液圧装置12に対して荷受台18を荷台74(図2)の下方に格納および引き出しするための構成が追加されている。
【0043】
図9の液圧装置68において、バルブ72は2つの方向制御弁76、78で構成されている。荷受台18を荷台74の下方から引き出す(液圧シリンダ70のピストンを押し出す)場合は、ポンプ24と液圧シリンダ20の間に設けられた方向制御弁80のソレノイドを励磁させずにチェック弁を選択し、液圧シリンダ20に液体が供給されないようにする。その上で、方向制御弁76のソレノイドが励磁され、方向制御弁78のソレノイドが励磁されないようにする。タンク22から方向制御弁76を介して液圧シリンダ70のピストンの一方側Aまでの液体の経路が形成される。ポンプ24から液圧シリンダ70の途中に流量制御弁を設け、液圧シリンダ70へ供給する液体の流量が調整してもよい。液体が液圧シリンダ70のピストンの一方側Aに流入され、ピストンの他方側Bの液体は排出されて一方側Aに流れる。なお、一方側Aと他方側Bの液体の圧力が同じになる場合、液圧シリンダ70を傾斜させて配置させたり、手動で荷受台18を引き出せるようにして、一方側Aに液体が流れるようにしてもよい。ピストンが移動し、荷台74の下方に収納された荷受台18が引き出される。
【0044】
荷受台18を荷台74の下方に格納する場合、方向制御弁78のソレノイドが励磁され、方向制御弁76のソレノイドが励磁されないようにする。ポンプ24から液圧シリンダ70の他方側Bまでの液体の経路が形成され、さらに液圧シリンダ70の一方側Aから方向制御弁78を介してタンク22までの液体の経路が形成される。タンク22の液体が液圧シリンダ70のピストンの他方側Bに入ると同時に、液圧シリンダ70のピストンの一方側Aの液体が方向制御弁78を通してタンク22に流れる。
【0045】
バルブ84は荷受台18の格納または引き出しが終了した後に液圧シリンダ70に入らない液体をタンク22に流すためのバルブである。バルブ84は方向制御弁86とリリーフ弁88とから構成されている。液圧シリンダ70を駆動させるときは、方向制御弁86のソレノイドを励磁させて弁を開け、リリーフ弁88が駆動できる状態にしておく。液圧シリンダ70に液体が入りきらなくなってリリーフ圧になると、リリーフ弁88が作動し、タンク22に向けて液体が流れる。
【0046】
バルブ72、84から第3ライン92を通してタンク22に液体が排出される。故障診断システム90は、この第3ライン92に絞り部42を設ける。バルブ72またはバルブ84が故障したときに第3ライン92の絞り部42の圧力が第1圧力計測部40で測定される。実施形態1と同様にバルブ72、84とポンプ24の故障を判断できる。第3ライン92は第2ライン32と繋げられてもよい。
【0047】
図9の液圧装置68は、バルブ78、84ごとに第3ライン92が接続され、それぞれの第3ライン92がタンク22まで繋がっていてもよい。この場合、第3ライン92ごとに絞り部42を設けてもよい。さらに、第3ライン92ごとに第2圧力計測部56を備えるようにしてもよい。いずれの構成であっても、上記した実施形態と同様にバルブ72、84とポンプ24の故障を検知することができる。
【0048】
以上のように、本願は液圧シリンダ20、70の数、バルブ26、72、84の数は任意である。タンク22に液体を排出するラインに絞り部42、42を設け、バルブ26、72、84が故障したときにその絞り部42、42の液体の圧力が検知できれば、本願は種々の液圧装置に適用できるものである。
【0049】
(第1項)本願の故障診断システムは液圧装置の故障を診断する。液圧装置は、液圧シリンダと、液体を貯留するタンクと、前記タンクに貯留されている液体を液圧シリンダに向けて送り出すポンプと、前記液体を液圧シリンダに供給または排出するためのバルブとを備える。本願の一態様に係る故障診断システムは、前記ポンプとバルブとの間に設けられ、液体の圧力を計測する第1圧力計測部と、前記バルブとタンクの間に設けられ、液体の流量を減流させる絞り部と、前記ポンプの駆動状態を検知する駆動検知部と、前記第1圧力計測部で計測された第1圧力および駆動検知部で検知されたポンプの駆動状態からポンプまたはバルブの故障を判断する制御部とを備える。
【0050】
第1項に記載する故障診断システムによると、絞り部を設けたことで第1圧力計測部で絞り部の圧力を計測することが可能になっている。バルブが故障し液圧シリンダに液体が供給できなくなった時に第1圧力計測部で絞り部の液体の圧力が計測される。制御部は絞り部の圧力が計測されればバルブの故障であることを判断できる。また、第1圧力計測部で0または低圧の圧力が計測されたときに、ポンプの駆動状態によってポンプの故障を判断できる。従来と異なり、バルブとポンプの故障の判別ができる。
【0051】
(第2項)前記バルブと絞り部の間に設けられ、液体の圧力を計測する第2圧力計測部を備える。前記制御部は、前記第1圧力計測部で計測された第1圧力、第2圧力計測部で計測された第2圧力、または該第1圧力と第2圧力の両方および駆動検知部で検知されたポンプの駆動状態からポンプまたはバルブの故障を判断する。
【0052】
第2項に記載する故障診断システムによると、第2圧力計測部が第2圧力を計測することで、第1圧力と第2圧力が一致するとバルブの故障と判断できる。
【0053】
(第3項)前記絞り部は、絞り弁、流量制御弁または液体の流れる配管の断面を狭めた部分である。
【0054】
第3項に記載する故障診断システムによると、絞り部による液圧を液圧シリンダによる液圧と異ならせることで、第1圧力計測部で計測される圧力によって故障箇所を見分けることが可能になる。
【0055】
(第4項)前記制御部は、前記第1圧力または第2圧力と前記絞り部における液体の流れる面積から液圧シリンダから排出される液体の流量を求める。
【0056】
第4項に記載する故障診断システムによると、液圧シリンダの液体の流量を求めることで液圧シリンダの動作状態を確認することができ、所定の動作でなければ故障と判断できる。
【0057】
(第5項)前記バルブが方向制御弁とリリーフ弁を備え、前記絞り部が方向制御弁とタンクの間およびリリーフ弁とタンクの間にそれぞれ設けられ、それぞれの絞り部における液体の流量が異なる。
【0058】
第5項に記載する故障診断システムによると、絞り部によって液体の流量が異なるため、絞り部によって第1圧力が異なる。第1圧力によって方向制御弁またはリリーフ弁のいずれが故障したかを判別することができる。
【0059】
(第6項)本願の一態様に係る故障診断方法は、前記バルブとタンクの間において液体の流量を減流させる減流ステップと、前記ポンプとバルブとの間において第1圧力計測部で液体の圧力を計測する第1圧力計測ステップと、前記ポンプの駆動状態を検知する駆動検知ステップと、前記第1圧力計測ステップで計測された第1圧力および駆動検知ステップで検知されたポンプの駆動状態からポンプまたはバルブの故障を判断する故障判断ステップとを備える。
【0060】
第6項に記載する故障診断方法によると、液体をタンクに排出する前に減流させることで、バルブが故障したときに減流させた圧力を測定することになる。また、圧力が0または低圧の場合にポンプの駆動を検知していればポンプの故障と判断できる。バルブとポンプの故障を見分けることができる。
【0061】
(第7項)前記バルブの下流かつ液体の流量を減流されるまでの位置において、液体の圧力を計測する第2圧力計測ステップを備える。前記故障判断ステップは、前記第1圧力計測ステップで計測された第1圧力、第2圧力計測ステップで計測された第2圧力、または該第1圧力と第2圧力の両方および駆動検知ステップで検知されたポンプの駆動状態からポンプまたはバルブの故障を判断する。
【0062】
第7項に記載する故障診断方法によると、第1圧力と第2圧力とが一致することでバルブの故障と判断できる。
【0063】
(第8項)前記故障判断ステップは、前記第1圧力または第2圧力と前記絞り部における流体の流れる面積から液圧シリンダから排出される液体の流量を求め、該流量から液圧シリンダの故障を判断する。
【0064】
第8項に記載する故障診断方法によると、液圧シリンダから排出される液体の流量を求めることができ、適切に液圧シリンダが動作していることを確認できる。
【0065】
(第9項)前記バルブが方向制御弁とリリーフ弁を備え、前記絞り部が方向制御弁とタンクの間およびリリーフ弁とタンクの間にそれぞれ設けられ、それぞれの絞り部における液体の流量が異なり、前記故障判断ステップにおけるバルブの故障を判断した場合に、第1圧力によって方向制御弁またはリリーフ弁のいずれが故障しているかを判別する。
【0066】
第9項に記載する故障診断方法によると、第1圧力によって方向制御弁の故障またはリリーフ弁の故障を判別することができる。故障箇所を詳細に把握することができ、修理準備を的確にできる。
【0067】
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
【符号の説明】
【0068】
10、50、54、58、60、90:故障診断システム
12、52、68:液圧装置
14:トラック
16:荷役装置
18:荷受台
20、70:液圧シリンダ
22:タンク
24:ポンプ
26、72、84:バルブ
28:モーター
30:第1ライン
32:第2ライン
34、76、78、80、86:方向制御弁
36、88:リリーフ弁
38:チェック弁
40:第1圧力計測部
42:絞り部
44:駆動検知部
46:制御部
48:板体
56a、56b:第2圧力計測部
62:通信部
64:ネットワーク
66:ホストコンピュータ
74:荷台
92:第3ライン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9