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特許7360616画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-04
(45)【発行日】2023-10-13
(54)【発明の名称】画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20231005BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20231005BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
H04N1/00 127A
B41J29/38 401
G06F3/12 336
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019174061
(22)【出願日】2019-09-25
(65)【公開番号】P2021052308
(43)【公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-08-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115831
【弁理士】
【氏名又は名称】藤岡 隆浩
(72)【発明者】
【氏名】岡本 浩典
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-105000(JP,A)
【文献】特開2017-062595(JP,A)
【文献】特開2016-012893(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/38
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
DHCPサーバ機能を有するネットワークを介してサポートサーバとの通信が可能な画像形成装置であって、
原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、
前記ネットワークのDHCPサーバ機能によって前記画像形成装置のIPアドレスを取得し、前記IPアドレスを使用して前記サポートサーバとの通信を確立する通信インターフェース部と、
前記IPアドレスの取得に基づいて第1の作動モードで前記画像形成装置を作動させ、前記IPアドレスの取得までの間には、前記第1の作動モードよりも利用可能な機能が制限された第2の作動モードで前記画像形成装置を作動させる制御部と、
前記画像データに基づいて画像を形成する複写モードと、前記ネットワークを介して取得した画像形成ジョブに基づいて画像を形成するネットワークモードとを含む複数のモードで画像形成媒体上に画像を形成する画像形成部と、
を備え、
前記第2の作動モードは、前記ネットワークモードでの前記画像形成部の作動が制限されている画像形成装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像形成装置であって、
前記通信インターフェース部は、前記画像形成装置の識別情報を含むビーコンを送信し、前記ビーコンを受信し、予め登録されている携帯端末からの要求に応じて前記携帯端末との直接無線通信を確立し、
前記制御部は、携帯端末の識別情報に基づいて前記携帯端末が前記サポートサーバとのアクセスが許可されているか否かを判断し、前記許可されていると判断した場合には、前記携帯端末を介して前記サポートサーバにアクセスし、前記サポートサーバからの許可に応じて前記画像形成装置のサポート用情報を前記サポートサーバに送信させる画像形成装置。
【請求項3】
DHCPサーバ機能を有するネットワークを介してサポートサーバとの通信が可能な画像形成装置を使用する画像形成方法であって、
原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取工程と、
前記ネットワークのDHCPサーバ機能によって前記画像形成装置のIPアドレスを取得し、前記IPアドレスを使用して前記サポートサーバとの通信を確立する通信インターフェース工程と、
前記IPアドレスの取得に基づいて第1の作動モードで前記画像形成装置を作動させ、前記IPアドレスの取得までの間には、前記第1の作動モードよりも利用可能な機能が制限された第2の作動モードで前記画像形成装置を作動させる制御工程と、
前記画像データに基づいて画像を形成する複写モードと、前記ネットワークを介して取得した画像形成ジョブに基づいて画像を形成するネットワークモードとを含む複数のモードで画像形成媒体上に画像を形成する画像形成工程と、
を備え、
前記第2の作動モードは、前記ネットワークモードでの前記画像形成工程の作動が制限されている画像形成方法。
【請求項4】
DHCPサーバ機能を有するネットワークを介してサポートサーバとの通信が可能な画像形成装置を制御するための画像形成プログラムであって、
原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部、
前記ネットワークのDHCPサーバ機能によって前記画像形成装置のIPアドレスを取得し、前記IPアドレスを使用して前記サポートサーバとの通信を確立する通信インターフェース部、
前記IPアドレスの取得に基づいて第1の作動モードで前記画像形成装置を作動させ、前記IPアドレスの取得までの間には、前記第1の作動モードよりも利用可能な機能が制限された第2の作動モードで前記画像形成装置を作動させる制御部、及び
前記画像データに基づいて画像を形成する複写モードと、前記ネットワークを介して取得した画像形成ジョブに基づいて画像を形成するネットワークモードとを含む複数のモードで画像形成媒体上に画像を形成する画像形成部として前記画像形成装置を機能させ、
前記第2の作動モードは、前記ネットワークモードでの前記画像形成部の作動が制限されている画像形成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークに接続可能な画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置(たとえばプリンター、多機能プリンター、又は複合機(Multifunction Printer)は、インターネットを介してサポートサーバに接続され、サポートサーバの管理下で課金や消耗品の供給、故障診断といった保守サービスの提供が行われるような運用形態が増えている。このような保守では、画像形成装置はサーバに自機の診断情報を定期的に送信することが前提となる。このような観点から、たとえば特許文献1は、通信環境の悪い地域での運用や不測の事態による通信障害といった想定外の事由で、印刷されたページのカウンター情報などの使用状況が送信できなくなった場合に、画像形成装置の利用を制限する技術を提案している。具体的には、特許文献1は、使用許可の使用状況応答を管理装置(サポートサーバに相当)から受信できた場合を除き、所定の猶予期間の後に画像形成装置の使用を制限するので、ユーザーは、画像形成装置を使用できなくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2016/158393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、使用許可の使用状況応答をサポートサーバから受信できた場合を除き、一律に画像形成装置の使用が制限される。よって、たとえばユーザーが有するネットワーク外の通信障害やサポートサーバに障害が発生したときには、ユーザー側のシステムに問題が無い場合であっても一律に画像形成装置の使用が制限されてしまうことになる。特に、地震等の大規模災害の発生に伴う通信障害においては、このような柔軟性の欠如は、ユーザーの利便性を著しく損なう可能性もある。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、サポートサーバに接続された状態で使用することが想定されている画像形成装置において、ネットワークからの切断時における画像形成装置の柔軟な運用を可能とするシステムを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、DHCPサーバ機能を有するネットワークを介してサポートサーバとの通信が可能な画像形成装置を提供する。前記画像形成装置は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、前記ネットワークのDHCPサーバ機能によってIPアドレスを取得し、前記IPアドレスを使用して前記サポートサーバとの通信を確立する通信インターフェース部と、前記IPアドレスの取得に基づいて第1の作動モードで前記画像形成装置を作動させ、前記IPアドレスの取得までの間には、前記第1の作動モードよりも利用可能な機能が制限された第2の作動モードで前記画像形成装置を作動させる制御部と、前記画像データに基づいて画像を形成する複写モードと、前記ネットワークを介して取得した取得した画像形成ジョブに基づいて画像を形成するネットワークモードとを含む複数のモードで画像形成媒体上に画像を形成する画像形成部とを備え、前記第2の作動モードは、前記ネットワークモードでの前記画像形成部の作動が制限されている。
【0007】
本発明は、DHCPサーバ機能を有するネットワークを介してサポートサーバとの通信が可能な画像形成装置を使用する画像形成方法を提供する。前記画像形成方法は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取工程と、前記ネットワークのDHCPサーバ機能によってIPアドレスを取得し、前記IPアドレスを使用して前記サポートサーバとの通信を確立する通信インターフェース工程と、前記IPアドレスの取得に基づいて第1の作動モードで前記画像形成装置を作動させ、前記IPアドレスの取得までの間には、前記第1の作動モードよりも利用可能な機能が制限された第2の作動モードで前記画像形成装置を作動させる制御工程と、前記画像データに基づいて画像を形成する複写モードと、前記ネットワークを介して取得した取得した画像形成ジョブに基づいて画像を形成するネットワークモードとを含む複数のモードで画像形成媒体上に画像を形成する画像形成工程とを備え、前記第2の作動モードは、前記ネットワークモードでの前記画像形成工程の作動が制限されている。
【0008】
本発明は、DHCPサーバ機能を有するネットワークを介してサポートサーバとの通信が可能な画像形成装置を制御するための画像形成プログラムを提供する。前記画像形成プログラムは、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部、前記ネットワークのDHCPサーバ機能によってIPアドレスを取得し、前記IPアドレスを使用して前記サポートサーバとの通信を確立する通信インターフェース部、前記IPアドレスの取得に基づいて第1の作動モードで前記画像形成装置を作動させ、前記IPアドレスの取得までの間には、前記第1の作動モードよりも利用可能な機能が制限された第2の作動モードで前記画像形成装置を作動させる制御部、及び前記画像データに基づいて画像を形成する複写モードと、前記ネットワークを介して取得した取得した画像形成ジョブに基づいて画像を形成するネットワークモードとを含む複数のモードで画像形成媒体上に画像を形成する画像形成部として前記画像形成装置を機能させ、前記第2の作動モードは、前記ネットワークモードでの前記画像形成部の作動が制限されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、サポートサーバに接続された状態で使用することが想定されている画像形成装置において、ネットワークからの切断時における画像形成装置の柔軟な運用を可能とするシステムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係る画像形成システム10の機能構成を示すブロックダイアグラムである。
図2】一実施形態に係るウェイクアップ処理の内容を示すフローチャートである。
図3】一実施形態に係るIPアドレス取得処理の内容を示すフローチャートである。
図4】一実施形態に係る第2の作動モードの処理内容を示すフローチャートである。
図5】一実施形態に係る第2の作動モードにおける操作表示部の表示例を示す説明図である。
図6】一実施形態に係る第2の作動モードにおけるFAX受信時の操作表示部の表示例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システム10の機能構成を示すブロックダイアグラムである。画像形成システム10は、複合機(Multifunction Peripheral:MFP)としての画像形成装置100と、スマートフォン200と、複数のパーソナルコンピュータ(単にPCとも呼ばれる。)300とを備えている。画像形成システム10は、ローカルエリアネットワーク(単にネットワークとも呼ばれる。)LANを構成するハブ500及びルーター600と、インターネットとを介してサポートサーバ700に接続されている。この例では、ハブ500は、全てのノードにそのまま信号を中継するリピータハブであるものとする。
【0013】
サポートサーバ700は、管理データベース(管理DBとも呼ばれる。)710を格納し、多数のユーザーが使用する多数の画像形成装置を管理している。管理データベース710は、画像形成装置100を含む複数の画像形成装置のそれぞれの印刷ページ数その他の課金情報、消耗品の供給管理情報及び故障診断といった保守サービスの提供のための診断データ等を格納している。消耗品の供給管理情報は、トナー等の消耗品の供給タイミングの決定に使用され、消耗品の自動発注が可能となっている。
【0014】
スマートフォン200は、制御部210と、操作表示部230と、記憶部240と、通信インターフェース部250とを備えている。スマートフォン200は、アクセスポイント(単にAPとも呼ばれる。)400を介して又はWifi-Directで画像形成装置100に接続可能である。
【0015】
画像形成装置100は、制御部110と、画像形成部120と、操作表示部130と、記憶部140と、通信インターフェース部(通信I/F部とも呼ばれる。)150と、画像読取部160とを備えている。通信インターフェース部150は、有線通信処理部151と、Wifi通信処理部152と、Wifi-Direct通信処理部153と、FAX通信処理部154とを備えている。通信インターフェース部150は、さらに、USBメモリ等の記憶媒体へのデータ出力を行うためのコネクタ(図示略)を有している。
【0016】
画像読取部160は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する。画像形成部120は、複写モードとネットワークモードとを含む複数の作動モードで画像形成媒体上に画像を形成することができる。複写モードは、画像読取部160が生成した画像データに基づいて画像を形成する作動モードである。ネットワークモードは、ネットワークLANを介して取得した印刷ジョブ(画像形成ジョブとも呼ばれる。)に基づいて画像を形成する作動モードである。
【0017】
有線通信処理部151は、有線のネットワークLANを介するイーサーネット(登録商標)での通信を実行する。有線通信処理部151には、有線のネットワークLANを介してアクセスポイント400と複数のパーソナルコンピュータ300とルーター600とが接続されている。Wifi通信処理部152は、アクセスポイント400を経由してスマートフォン200との無線通信を実行する。
【0018】
ルーター600は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能を有し、動的割り当てでネットワークLANに接続されるDHCPクライアントとしての各機器100,200及び300にIPアドレスを割り当てる。IPアドレスの割り当ての際には、そのIPアドレスが有効な期間(リース期間)が指定され、DHCPクライアントはリース期間満了前に更新を行う。ルーター600は、更新されずにリース期間が満了したIPアドレスを他のDHCPクライアントに再割り当てすることができる。
【0019】
Wifi-Direct通信処理部153は、画像形成装置100をアクセスポイントとして機能させ、スマートフォン200との直接的な無線通信を実行する。Wifi-Direct通信処理部153は、画像形成装置100をグループオーナーに設定し、予め設定されている固定IPアドレスでスマートフォン200に接続可能となるように設定されている。無線通信機能には、本実施形態では、無線LAN(IEEE 802.11)が利用される。Wifi-Direct通信処理部153は、直接無線通信部とも呼ばれる。
【0020】
FAX通信処理部154は、電話回線を介してファクシミリの送受信を常時可能としている。画像形成装置100は、たとえばオフィスや飲食店に設置され、ファクシミリの送受信を常時可能とするためにオフィス等が休日等の非稼働日であっても電源ON状態(スリープ状態)となっている。
【0021】
制御部110,210は、RAMやROM等の主記憶手段、及びMPU(Micro Processing Unit)やCPU(Central Processing Unit)等の制御手段を備えている。また、制御部110,210は、各種I/O、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、バス、その他ハードウェア等のインターフェースに関連するコントローラ機能を備えている。制御部110,210は、それぞれ画像形成装置100及びスマートフォン200の全体を制御する。
【0022】
記憶部140,240は、非一時的な記録媒体であるハードディスクドライブやフラッシュメモリー等からなる記憶装置で、それぞれ制御部110,210が実行する処理の制御プログラム(画像形成プログラムを含む。)やデータを記憶する。操作表示部130,230は、タッチパネルとして機能し、様々なメニューを入力画面として表示し、ユーザーの操作入力を受け付ける。
【0023】
記憶部140には、各機器の識別情報として信頼済み機器リストとMACアドレスリストとが含まれている。信頼済み機器リストには、画像形成装置100との無線通信が許可されている各機器のSSID(Service Set Identifier)が含まれている。信頼済み機器リストには、サポートサーバ700へのアクセス用として利用可能な携帯端末(たとえば特定のスマートフォン200)のSSIDが予め登録されている。MACアドレスリストには、画像形成装置100との無線通信が許可されている各機器のMACアドレス(Media Access Control address)が含まれている。MACアドレスリストには、サポートサーバ700へのアクセス用として利用可能な携帯端末(たとえば特定のスマートフォン200)のMACアドレスが予め登録されている。
【0024】
図2は、一実施形態に係るウェイクアップ処理の内容を示すフローチャートである。本ウェイクアップ処理は、典型的には、セキュリティや省電力の観点からハブ500やルーター600の電源をオフとするネットワークLANに接続されている画像形成装置100で実行される。
【0025】
ステップS100では、画像形成装置100は、スリープ状態となっている。スリープ状態では、画像形成装置100は、ファクシミリの受信に応じてウェイクアップし、印刷用紙に受信内容を画像として形成し、印刷物として出力することができる。
【0026】
ステップS200では、画像形成装置100は、ユーザーの操作入力を受け付ける。具体的には、ユーザーは、たとえば画像形成装置100の原稿台(図示略)に原稿を載置するために原稿台カバー(図示略)を開ける。画像形成装置100は、原稿台カバーの操作をユーザーの操作入力として検知してIPアドレス取得処理(ステップS300)を開始する。
【0027】
図3は、一実施形態に係るIPアドレス取得処理(ステップS300)の内容を示すフローチャートである。ステップS310では、通信インターフェース部150の有線通信処理部151は、ハブ500を介してネットワークLANの全体にFLPバーストを送信する。FLPバーストは、10メガビット・イーサネット(登録商標)の規格(10Base-T)で送信される信号である。
【0028】
FLPバーストは、33個のパルスによって構成されている。奇数番目のパルスは、パルスのタイミングをとるためのクロック・パルスである。偶数番目のパルスは、データ・パルスである。データ・パルスは、自分の機器(この例では有線通信処理部151)がサポートしている伝送方式を表している。伝送方式は、伝送速度と伝送モード(全二重又は半二重)の組合せである。全二重は、双方向通信において、同時に双方からデータを送受信可能な通信方式である。半二重は、双方向通信において、同時に一方向のみのデータの送受信が可能であり、時分割で双方向からの送受信を可能とする通信方式である。
【0029】
具体的には、データ・パルスは、たとえば10メガビット・イーサネット(登録商標)の規格と伝送モードの組合せ、100メガビット・イーサネット(登録商標)の規格と伝送モードの組合せ及び1000メガビット・イーサネット(登録商標)の規格と伝送モードの組合せに対応している場合に、その対応する番目(偶数番目)の位置パルスのビットが1(パルスあり)となる。これにより、FLPバーストは、その送信元がサポートしている伝送方式を相手側の機器に伝えることができる。
【0030】
ステップS320では、有線通信処理部151のモジュラー式コネクター(たとえばRJ-45:図示略)が物理的にネットワーク(この例ではルーター600)に接続されていると判断された場合には、処理がステップS330に進められ、物理的にネットワークに接続されていないと判断された場合には、処理がステップS370に進められる。
【0031】
有線通信処理部151は、ハブ500及びルーター600の双方が作動中で、FLPバーストの返信があった場合には、画像形成装置100が物理的にネットワークに接続されていると判断する。一方、有線通信処理部151は、ハブ500及びルーター600の少なくとも一方が非作動中(たとえば電源オフ)で、予め設定された時間内にFLPバーストの返信がなかった場合には、画像形成装置100が物理的にネットワークに接続されていないと判断する。
【0032】
ステップS330では、有線通信処理部151は、オートネゴシエーション処理を開始する。オートネゴシエーション処理では、通信インターフェース部は、FLPバーストの送信元(この例ではルーター600)と有線通信処理部151の双方がサポートしている伝送方式のうちで最も優先度の高い方式を自動的に選択する。この例では、オートネゴシエーション処理の結果として伝送方式に100BASE-T(全二重)が両者で選択されたものとする。
【0033】
ステップS340では、有線通信処理部151は、通信回路設定処理を実行する。通信回路設定処理では、有線通信処理部151は、ルーター600との通信に対して、オートネゴシエーション処理で選択された100BASE-T(全二重)に通信回路を設定する。
【0034】
ステップS350では、有線通信処理部151は、IPアドレス要求処理を実行する。IPアドレス要求処理では、有線通信処理部151は、DHCPDISCOVERメッセージをネットワークLAN内でブロードキャストする。DHCPDISCOVERメッセージは、DHCPサーバを探すためのメッセージである。
【0035】
DHCPサーバ機能を有するルーター600は、DHCPサーバとして機能し、DHCPDISCOVERメッセージに対する応答としてDHCPOFFERメッセージをネットワークLAN内でブロードキャストする。DHCPOFFERメッセージは、IPアドレス及び他の情報(サブネットマスクやDNSなどの設定パラメータ)を含んでいる。この例では、ルーター600は、IPアドレスのリース期間を24時間以内、たとえば20時間に設定するものとする。これにより、有線通信処理部151は、IPアドレスを毎日更新する必要があることになる。
【0036】
ステップS360では、有線通信処理部151は、IPアドレス取得処理を実行する。IPアドレス取得処理では、有線通信処理部151は、DHCPOFFERメッセージを受信して解析し、DHCPOFFERメッセージでリースされたIPアドレスを画像形成装置100の有線通信処理部151のIPアドレスに設定し、DHCPOFFERメッセージから取得した他の情報を使用して通信設定を実行する。これにより、画像形成装置100は、TCP/IPプロトコルに基づき、ルーター600を介するインターネット通信が可能となる。
【0037】
この結果、画像形成装置100は、必要に応じてサポートサーバ700に接続可能な状態であるとIPアドレスの取得に基づいて推定することができる。逆に、画像形成装置100は、IPアドレスを取得するまでは、サポートサーバ700に接続できない状態であると推定することができる。
【0038】
このように、画像形成装置100は、サポートサーバ700との間の通信を行うことなく、サポートサーバ700の障害やインターネットの通信障害が無い限り、サポートサーバ700に接続可能な状態であるか否かを判断することができる。よって、画像形成装置100は、サポートサーバ700の通信負荷を増大させることなく、ユーザー側のシステム(画像形成システム10及びネットワークLAN)がサポートサーバ700に接続可能な状態であるか否かを判断することができることとなる。
【0039】
なお、画像形成装置100は、物理的にネットワークに接続されていないと判断された場合には、一定時間(たとえば数秒)経過毎にFLPバーストを送信する(ステップS370)。これにより、画像形成装置100は、ハブ500及びルーター600の作動開始に応じて過度に遅れること無くサポートサーバ700への通信が可能な状態となる。
【0040】
ステップS400では、画像形成装置100の制御部110は、IPアドレスを取得している場合には、画像形成装置100の作動モードを第1の作動モードに設定し(ステップS500)、IPアドレスを取得していない場合には、処理をステップS600に進める。第1の作動モードは、サポートサーバ700によるサポートを受けられるとともにネットワークLANが利用可能な状態において、特に制限されることなく画像形成装置100の通常の利用が可能な状態、すなわち全ての種類のジョブが受入可能な状態である。
【0041】
ステップS600では、画像形成装置100の制御部110は、画像形成装置100の作動モードを第2の作動モードに設定する。第2の作動モードは、サポートサーバ700によるサポートを受けられず、ネットワークLANが利用できない状態において、画像形成装置100を利用するための作動モードである。第2の作動モードは、第1の作動モードよりも利用可能な機能が制限されている。
【0042】
図4は、一実施形態に係る第2の作動モード(ステップS600)の処理内容を示すフローチャートである。ステップS610では、画像形成装置100の制御部110は、Wifi-Directでの接続を試みる。この例では、信頼済み機器リストにおいて、スマートフォン200の識別情報(たとえばSSID及びMACアドレス)がサポートサーバ700へのアクセス用として予め登録してあるものとする。
【0043】
通信インターフェース部150のWifi-Direct通信処理部153は、ビーコンと呼ばれるパケットをブロードキャスト送信する。ビーコンは、たとえば100msec間隔で一定時間送信される。ビーコンのパケットには、画像形成装置100のSSID、ビーコン送信間隔、チャネル(周波数)情報及びサポートする転送速度の一覧等が含まれている。ビーコンのパケットには、さらに、サポートサーバ700へのアクセス用としての利用を求める内容の情報を表すデータが含まれている。
【0044】
ユーザーが予め登録済みのスマートフォン200を有している場合には、ビーコンの受信に応じて、スマートフォン200の操作表示部230は、プッシュ通知としてポップアップ表示(図示略)を行い、サポートサーバ700へのアクセス用としてWifi-Directでの通信が要請されている旨をポップアップ表示内に表示する。
【0045】
画像形成装置100のWifi-Direct通信処理部153は、スマートフォン200との間のWifi-Direct通信の確立を試みる。Wifi-Direct通信では、予め設定されている固定のIPアドレスが画像形成装置100のIPアドレスとして使用される。Wifi-Directでの通信は、P2Pの直接無線通信の一例である。
【0046】
制御部110は、スマートフォン200がサポートサーバ700とのアクセスが許可されているか否かをスマートフォン200の識別情報に基づいて判断し、許可されていると判断した場合には、サポートサーバ700を介してサポートサーバ700にアクセスする。これにより、画像形成装置100は、スマートフォン200を介してサポートサーバ700へのサポート用情報の送信が可能となる。
【0047】
画像形成装置100の制御部110は、スマートフォン200を介してのサポートサーバ700へのアクセスが可能となった時点において、割り込み処理によってステップS620乃至ステップS650の処理をスキップして、処理をステップS660に進める。一方、制御部110は、スマートフォン200を介してのサポートサーバ700へのアクセスが可能となるまでは、ステップS620乃至S650の処理を実行する。
【0048】
ステップS620では、画像形成装置100の制御部110は、トナー残量検出を実行する。ステップS630では、制御部110は、トナー残量が予め設定されている閾値Thより少ないか否かを判定する。制御部110は、トナー残量が閾値Thよりも少ない場合には、残印刷可能枚数を表示する(ステップS640)。この例では、閾値Thは、A4換算で5000ページに設定されているものとする。
【0049】
閾値Thの設定は、画像形成装置100がカレンダー機能を有している場合には、たとえば休日の連続日数に応じて予め決定することができる。具体的には、システム管理担当者は、たとえば週末の2日間の非稼働日を想定する場合には、たとえば500ページに設定し、週末の3日間の非稼働日を想定する場合には、たとえば700ページに設定し、お盆や年末年始のような9連休を想定する場合には、たとえば2000ページに設定することができる。
【0050】
図5は、一実施形態に係る第2の作動モードにおける操作表示部の表示例を示す説明図である。図5(a)は、第2の作動モードにおけるウェイクアップ画面を示す説明図である。操作表示部130は、ユーザーインターフェース画面131とスタートボタン132とを有している。ユーザーインターフェース画面131には、ネットワークLANに接続されていないことに関する注意喚起のためのテキスト表示T1と、OKアイコン133とが表示されている。
【0051】
テキスト表示T1は、「ネットワークLANに非接続」であることをユーザーに示し、「コンピュータからの印刷」や「スキャンデータの送信処理」といったネットワークを使用する機能が制限される旨を表示する一方、FAXの送受信が可能であることを示している。ユーザーは、OKアイコン133をタッチすることによって操作表示部130の表示画面を次の表示画面(図5(b))に遷移させることができる。スキャンデータの送信処理は、画像読取部160で原稿を読み取って生成した画像データ(たとえばpdfデータ)を特定のパーソナルコンピュータ300に送信する処理である。
【0052】
図5(b)は、第2の作動モードにおける残印刷可能枚数表示を示す説明図である。ユーザーインターフェース画面131には、ユーザーに対してトナー残量に関する注意喚起のためのテキスト表示T2と、OKアイコン133とが表示されている。
【0053】
テキスト表示T2は、「トナー残量がA4換算で460ページ」であることをユーザーに示し、画像形成装置100に複写出力を行わせるか否かの判断をユーザーに委ねることができる。テキスト表示T2は、さらに、トナーを使い切ってしまうと、稼働日(たとえば月曜日)に画像形成装置100がネットワークLANに接続されてもトナーが届くのがその翌日(たとえば火曜日)になってしまい、画像形成装置100にダウンタイムが発生してしまう可能性を示している。
【0054】
これにより、ユーザーは、たとえば他の画像形成装置がある場合には、そちらを優先的に使用することも可能である。さらに、ユーザーは、たとえば200ページ程度の複写処理を実行し、その後に省電力の観点からオフとなっているハブ500やルーター600の電源を一時的にオンとしてサポート用情報を送信させることも可能である。これにより、画像形成装置100は、サポート用情報を送信してトナーの到着を早めることができる。
【0055】
このように、画像形成装置100は、サポート用情報の送信に関する状況を適切にユーザーに提供することができる。よって、ユーザーは、状況に応じて適切な行動を取ることができる。これにより、画像形成装置100は、サポートサーバ700を使用する保守作業に過度の影響を与えることなく、画像形成装置100の適切な運用を可能として画像形成装置の適切な運用とユーザーの利便性の向上を実現することができる。
【0056】
ステップS650では、画像形成装置100は、サポート情報の蓄積を開始する。サポート情報の蓄積は、複写モードでの作動における課金用のページカウントや故障診断情報といったサポート用情報を記憶部140に格納(蓄積)する処理である。蓄積対象となるサポート情報は、サポートサーバ700へのサポート用情報の最後の送信後に新たに生成されたサポート用情報となる。サポート用情報は、画像形成装置100がネットワークLANに接続された後に直ちにサポートサーバ700に送信される(後述のステップS700参照)。
【0057】
ステップS660では、画像形成装置100は、OKアイコン133のユーザーによるタッチに応じて特定ジョブ受入可能状態となる。特定ジョブ受入可能状態は、ネットワークLANを使用することなく実行可能なジョブを受け入れることができる状態である。特定ジョブ受入可能状態は、たとえば画像形成部120に対して複写モードでの作動を許可し、ネットワークモードでの作動を制限する状態である。
【0058】
この例では、画像形成装置100のネットワークLANからの切断は、予め想定又は予定され、ネットワークLANへの再接続も予定されている。よって、一時的にネットワークLANから切断された状態で画像形成装置100を使用しても画像形成装置100の保守に対して過度に悪影響を与えることはない。
【0059】
図6は、一実施形態に係る第2の作動モードにおけるFAX受信時の操作表示部130の表示例を示している。操作表示部130は、ユーザーインターフェース画面131とスタートボタン132とを有している。ユーザーインターフェース画面131には、「A社からFAXを受信したことを知らせるためのテキスト表示T3とOKアイコン133とに加えて、登録端末アイコン134と、USBアイコン135と、印刷アイコン136と、保管アイコン137と、スクロールアイコン138とが表示されている。スクロールアイコン138は、ユーザーインターフェース画面131の表示をスクロールさせてFAXの内容をプレビューするためのアイコンである。
【0060】
テキスト表示T3は、「トナー残量がA4換算で420ページ」であることをユーザーに示し、受信したFAXに対して画像形成装置100に印刷出力を行わせるか否かの判断をユーザーに委ねることができる。テキスト表示T3は、さらに、FAX受信への対応方法として4つの選択肢があることを示している。具体的には、登録端末アイコン134へのタッチに応じての「登録端末へのメール送信」と、USBアイコン135へのタッチに応じての「USBメモリへのデータ出力」と、印刷アイコン136へのタッチに応じての「印刷出力」と、保管アイコン137へのタッチに応じての「記憶部140への格納」とが選択肢として利用可能である。
【0061】
登録端末へのメール送信は、FAXの受信内容をたとえばpdfファイルにし、画像形成装置100がネットワークLANに接続された後に直ちに予め登録された端末へ送信する処理である。USBメモリへのデータ出力は、FAXの受信内容をたとえばpdfファイルにし、通信インターフェース部150が有するコネクタ(図示略)を使用してUSBメモリ等の記憶媒体に書き込む処理である。印刷出力は、画像形成部120によって画像形成媒体上にFAXの受信内容を表す画像を形成して出力する処理である。
【0062】
画像形成装置100は、予め設定されている時間が経過するまでユーザー入力が受け付けられなかった場合には、制御部110は、自動的に「記憶部140への格納」を実行し、図6の表示画面をウェイクアップ画面に設定する。これにより、ユーザーは、画像形成装置100のウェイクアップ時に、FAXの受信があったことと、「登録端末へのメール送信」、「USBメモリへのデータ出力」及び「印刷出力」のいずれか又は組合せが実行可能であることを知ることができる。組合せは、たとえば登録端末アイコン134と印刷アイコン136とをタッチして反転させ、OKアイコン133をタッチすることによって実現可能である。
【0063】
なお、画像形成装置100は、その管理状態を印刷出力するレポート出力もデータ(たとえばテキストデータ)として、自動的に記憶部140へ格納する。これにより、画像形成装置100は、トナーの消費を抑制することができる。このようなトナーの消費を抑制する処理への切替は、たとえばトナー残量が予め設定されている閾値Th(又は他の閾値Tha)未満の場合に実行されるようにしてもよい。レポート出力についても、たとえばFAXの受信と同様の処理も可能である。
【0064】
ステップS700(図2参照)では、画像形成装置100は、たとえば非稼働日明けの翌日(たとえば月曜日)に、ネットワークLANへの接続(IPアドレスの取得)に応じて(すなわちトリガーとして)ネットワーク再接続時処理を実行する。ネットワーク再接続時処理では、画像形成装置100は、ネットワークLANへの接続を必要とする処理、たとえばスキャンデータの送信やFAXの登録端末へのメール送信といった処理を定着部(図示略)のウォームアップ中に実行することもできる。
【0065】
画像形成装置100は、さらに、記憶部140に蓄積されたサポート用情報をサポートサーバ700に送信する。加えて、画像形成装置100は、システム管理者にネットワーク非接続時の画像形成装置100の作動内容を表すデータを送信するようにしてもよい。
【0066】
このように、一実施形態に係る画像形成装置100は、ネットワークからの切断時における画像形成装置の柔軟な運用を可能としてロバスト性の高いシステムを実現し、ユーザーの利便性を確保することができる。画像形成装置100は、特に休日等の非稼働日におけるネットワークからの予め想定された切断時における画像形成装置の円滑な運用を実現することができる。
【0067】
特に、一実施形態に係る画像形成装置100は、IPアドレスを取得してネットワークLANの正常動作を確認した場合、すなわちユーザー側のシステムに問題が無いときには、サポートサーバ700やインターネット側に障害が発生していてもパーソナルコンピュータ300からの印刷も含めて制限なく画像形成装置100の使用を許容している。これにより、画像形成装置100は、サポートサーバ700の管理下で使用が許容されている場合において、大規模災害等があってもロバスト性が高く、ユーザーフレンドリーな運用を実現することができる。
【0068】
本発明は、上記実施形態だけでなく、以下のような変形例でも実施することができる。
【0069】
変形例1:上記実施形態では、IPアドレスが取得できなかった場合に、残印刷可能枚数表示を表示しているが、サポートサーバ700からの応答がなかった場合に表示するようにしてもよい。こうすれば、ユーザーは、サポートサーバ700の障害や通信障害によって消耗品の供給が遅滞する可能性に関する情報を取得しつつネットワークLANを使用する画像形成装置の運用(たとえばパーソナルコンピュータからの印刷)を実現することができる。
【0070】
変形例2:上記実施形態では、保守作業の一例としてユーザーへのトナーの供給が示されているが、たとえば故障探知も含まれる。具体的には、たとえば制御部110の異常検知機能によって、画像形成装置100において異常が検知された場合に、しばらく放置して経過を観察すべきか、あるいは直ちに修理をしなければ深刻な故障となるのかはサポートサーバ700を使用しなければ判断できない場合も想定される。
【0071】
このような場合には、画像形成装置100は、ユーザーに対してサポートサーバ700への接続の確保を要請する表示を操作表示部130に表示するように構成してもよい。このように、本発明は、サポートサーバ700との通信が確立していない場合には、サポートサーバを使用する保守作業(たとえばトナーや印刷用紙の自動発注も含む。)が制限される可能性がある旨と、保守作業の制限が画像形成装置100の運用に与える影響(たとえばトナー切れ等に起因するダウンタイムも含む。)とを操作表示部130に表示するものであればよい。
【0072】
変形例3:上記実施形態では、ルーター600がDHCPサーバ機能を有しているが、ネットワーク内にDHCPサーバ機能を有するサーバを備える構成でもよい。DHCPサーバ機能を有するネットワークは、DHCPサーバ機能を有するノードを有するネットワークであればよい。
【0073】
変形例4:上記実施形態では、携帯端末としてスマートフォン200が使用されているが、たとえばタブレットやノートPCを携帯端末として使用することもできる。
【符号の説明】
【0074】
10 画像形成システム
100 画像形成装置
110,210 制御部
120 画像形成部
130,230 操作表示部
140,240 記憶部
150,250 通信インターフェース部
500 ハブ
600 ルーター
700 サポートサーバ

図1
図2
図3
図4
図5
図6