(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-04
(45)【発行日】2023-10-13
(54)【発明の名称】ドリップ抽出バッグ
(51)【国際特許分類】
A47J 31/06 20060101AFI20231005BHJP
A47J 31/02 20060101ALI20231005BHJP
B65D 85/804 20060101ALI20231005BHJP
B65D 77/00 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
A47J31/06 160
A47J31/02
B65D85/804 100
B65D77/00 J
(21)【出願番号】P 2023009721
(22)【出願日】2023-01-09
【審査請求日】2023-02-27
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591012381
【氏名又は名称】菊地 桂一
(72)【発明者】
【氏名】菊地 桂一
【審査官】柳本 幸雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-122710(JP,A)
【文献】特開2020-075138(JP,A)
【文献】特開2020-131045(JP,A)
【文献】特開2022-173024(JP,A)
【文献】特開2020-019537(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/06
A47J 31/02
B65D 85/804
B65D 77/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通水性濾過性を有するシート材料1と、支持体2とを備えるドリップ抽出バッグであって、
前記支持体2は、硬性を有し、折り曲げ可能な、薄板状の材料で構成しており、
前記支持体2は、前記シート材料1と前記支持体2とを展開した状態において、前記シート材料1の周囲に端部3が残して設けられるように配置され、前記シート材料1に貼着部22において貼着されて一体とされたものであり、
前記シート材料1には、前記シート材料1全体を二つ折りにする二つ折り部線18が、支持体2の中央部に左右に貫通して設けられており、
貼着されたシート材料1と支持体2は、二つ折り部線18から折り曲げられており、
シート材料1は、前記二つ折り部線18からなる辺の他の3辺における前記端部3どうしが封じられて、袋部25が構成されており、
前記袋部25は、上方側の端部3の下側に左右方向にミシン目4が設けられ、前記ミシン目4を破断することにより上方口24を設けることが可能なように構成されており、
前記支持体2は、箱形形状を構成可能とされており、前記支持体2が箱形形状を構成した際、前記袋部25は底部を有する形状となることができ、
前記支持体2は、
前記二つ折り部18上に配置され、箱形形状を構成した際に底部に配置される支持柱11と、 前記支持柱11と前折り目19により接続され、前記貼着部22を含み、箱形形状を構成した際に前面に配置される支持片6と、
前記支持柱11と後折り目21により接続され、前記貼着部22を含み、箱形形状を構成した際に後面に配置される支持片6と、
を備え、
前記支持片6は、それぞれ、上部の左右側に、折り目20により接続された側片5を有し、
前記側片5は、前記貼着部22を含み、支持体2が箱形形状を構成した際に左右側壁に配置され、
前記支持片6は、それぞれ、下部において、左右両方向に延びて広幅とされた支持アーム10を有し、
前記支持柱11は、左右両側において、折り曲げ線13により接続された折り下げ片12を有し、
左右のそれぞれの前記折り曲げ線13は、一端が前記前折り目19と接続し、他端が前記後折り目21と接続し、
前記左右両側の折り下げ片12
は、それぞれ、前記支持体2の左右端部方向に延び、前記折り下げ片12の先端が前記支持体2の左右端部に達し、
前記折り下げ片12は前記支持体2が箱形形状を構成するときに、折り曲げ線13を折り曲げて折り下げられたものとなり、前記支持柱11と前記左右の折り下げ片12とで、下方向きのコの字型が構成されるものであり、
前記側片5は、前記側片5から下方に延びた細長部30を有し、
前記折り下げ片12には、切断線27を有し、前記切断線27
が、前記二つ折り部線18上に配置
されるとともに前記折り下げ片12の先端から前記折り
曲げ線13方向に延び、
前記折り下げ片12の先端と折り曲げ線13との中間部に切断線27の先端部が達し、
前記支持体2を箱形形状としたとき、前記切断線27によって前記折り下げ片12
は分離可能であり、
前記切断線27の前記先端部は、前記二つ折り部線18から二つに分かれ、前記二つ折り部線18の両側に、それぞれ延びて、前記折り曲げ線13方向に向いたU字部32を形成し、
前記折り下げ片
12には、固定部29と押え片26を備え、
前記固定部29は、前記折り下げ片12のうち、前記折り曲げ線13から、前記切断線27の先端部までの範囲の部位であり、
前記押え片26は、前記折り下げ片12のうち、前記切断線27の先端から折り下げ片12の先端までの範囲の部位であり、
前記袋部25は、その底部側の左右に角部15を有し、前記左右の角部15は、前記支持体2が箱形形状を構成するときにそれぞれ支持柱11より下方に下がり、ポケット部16を構成し、
前記支持アーム10の下端50は、前記支持体2が箱形形
状を構成したとき、前記支持柱11と同じ高さに位置し、
それぞれの前記支持アーム10は、外ガード7と内ガード8を備え、前記外ガード7は、左右方向において前記シート材料1の中央から前記内ガード
8よりも離れた位置において前記下端50から下方に延び出ており、前記内ガード8は、左右方向において前記シート材料1の中央に前記外ガード7よりも近い位置において前記下端50から下方に延び出ており、
前記外ガード7と前記内ガード8の間の位置は受け部9として機能し、前記受け部9はカップの口部をとらえることができる、
ドリップ抽出バッグに於て、
前記細長部30は、前記袋部25の、前記支持体2が箱形形状を構成したときに前記ポケット部16となる領域に貼着されており、
前記細長部30は、その下部から左右方向で中央部方向へ延びて構成した押え部37を有し、
前記押え部37は、前記内ガード8と折り曲げ部38により一体となることを特徴としたドリップ抽出バッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は飲用容器上に置きセットして使用する、レギュラーコーヒー等の使い捨てタイプのドリップ式抽出バッグであり、通水性濾過性を有したシート材料で構成した、上方に開口部を有した濾過袋であり、この濾過袋に防水加工をした厚紙等の部材で構成した支持体を取り付て設けており、カップ等の飲用容器の口部上に、この支持体で濾過袋を支持し定置させており、この袋内のコーヒー粉に、お湯を注ぎ入れ抽出ドリップし使用するドリップ抽出バッグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、濾過袋をカップ口部上に位置させ定置させるために、濾過袋に取り付けた支持体は、柔軟性のある濾過袋を硬性のある支持体でカップ口部上にカップ口部を支持体が、とらえ濾過袋の袋形を形成しながら、カップ口部上に濾過袋を保持するものであるが、この支持体を多く使用できるタイプの抽出バッグは、濾過袋をカップ上に高く位置させカップ内の湯面に接する事なくドリップ性が高いが、他方で製袋方式である抽出バッグは、濾過シートにあらかじめ支持体を取り付けて貼着しており、このシート状の濾過袋を二つ折りにして、折り目以外の三辺の端部を封じ、中にコーヒー粉を充墳しており、この製袋方式は三辺を封じる工程がある為に、この三辺の端部どうしを貼着する為のスペースを確保しなければならず、このスペースの内側の範囲内だけに支持体の大きさに限定されるため、大きな支持体面積を使用できず、カップ口部上に高く濾過袋を浮かせドリップ性を高める事はできずカップの口部を、とらえ濾過袋をカップ内に位置させる、つり下げ方式的になる傾向にあり、袋部が半分お湯に浸す半分ドリップの方式になり完全ドリップには不向きであるなど課題や制約が多かったが、濾過袋形より外側に支持体が大きく伸び出る事のできるタイプに比較し製袋方式タイプは設備費が10分の1程度と商品コストの面では大きな利点があった。
(イ)濾過袋をカップ上に位置させるタイプの(特開2004-130104)や(特開2009-96507)は袋の位置が高く、カップ内のお湯に袋の下部が浸る事がなくドリップ性は良いが、全体に大型のコーヒーバッグになり又、生産設備も大規模となるため高コストとなる。
(ロ)それに比較し(特許第2505959号)や(特開平11-178720)や(特許第3727270号)などの製袋方式の場合では生産設備が10分の1程度であるため低コストな利点があるが、製袋方式の特徴として濾過性を有したシート材料に、あらかじめ支持体を貼り付けてある状態のシート材料を二つ折りにしながら合わせる三辺の端部を封じながら構成する袋内にコーヒー粉を充墳して行く方式であるため、封じる三辺の端部のスペースをシート材料の周囲に残した内側の範囲内の大きさの支持体であるため、この限られた面積とサイズの支持体で立体的に全体形を構成し安定させて袋部をカップ内のお湯に浸らない様に濾過袋をカップ上に高く位置させ保持する構造を構成しドリップ性を高めることは難しかった。
(ハ)又、(特許第3727270号)は支持体の折り目を伸ばしカップ上に台形型を構成し、(特開2004-130104)や(特開2009-96507)は支持体で舟型を形成し、それぞれカップ上に袋部の口を開き保持しているが、(特許第3727270号)は支持体の折り目を伸ばし固定するために折り返し辺で支持体の折り目を伸ばし固定しているが折り返し方式では折り返し辺が元に戻る事があり又、(特開2004-130104)や(特開2009-96507)は三角型で小型の折り込み部で支持体を舟型に開き固定しているが、この折り込み方式の場合折り込んだ状態の固定力は弱く又、折り込んだ反発力で固定した状態を保つためその反発力を超える力が作用すると折り込んだ方向にそのまま折れ曲がり固定できなくなる課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第2505959号
【文献】特開平11-178720
【文献】特許第3727270号
【文献】特開2004-130104
【文献】特開2009-96507
【文献】特願2020-28790
【文献】特願2018-217745
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
支持体2で箱形を形成したとき、支持柱11を底部とする箱形の下部側で、袋部25の角部15が下方に下がりポケット部16が構成し、
ポケット部16内にコーヒー粉や、お湯が入ることで、ポケット部16が丸く膨らみ、
ポケット部16の外側を、とらえている細長部30も外側に開き向くことで、細長部30と連動して、支持柱11の上部側の側片5も外側に向き、箱形や上方口24の形状が、四角形から、ひし形状に変形していた、
これを防ぐ為にポケット部16が外方向に膨らむことを防ぐ必要があった。
【0005】
上方口24は袋部25の上部に設けたミシン目4を切り開く方式の為に、上方口24の上端周囲が、ぼそぼそになっていた、
又、ミシン目方式ではなく、袋部25の上方口24を綺麗に切断して上方口24を平たく閉じ仮貼着して、使用の際に仮貼着した上方口24を剥がし使用する方式では、上方口24が平たくなり袋内にコーヒー粉を充填するとき、袋内の容量が小さくなり上方口24を閉じて仮貼着することが困難になった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
通水性濾過袋を有するシート材料1と、支持体2とを備えるドリップ抽出バッグであって、
前記支持体2は、硬性を有し、折り曲げ可能な、薄板状の材料で構成しており、
前記支持体2は、前記シート材料1と前記支持体2とを展開した状態において、前記シート材料1の周囲に端部3が残して設けられるように配置され、前記シート材料1に貼着部22において貼着されて一体とされたものであり、
前記シート材料1には、前記シート材料1全体を二つ折りにする二つ折り部線18が、支持体2の中央部に左右に貫通して設けられており、
貼着されたシート材料1と支持体2は、二つ折り部線18から折り曲げられており、
シート材料1は、前記二つ折り部線18からなる辺の他の3辺における前記端部3どうしが封じられて、袋部25が構成されており、
前記袋部25は、上方側の端部3の下側に左右方向にミシン目4が設けられ、前記ミシン目4を破断することにより上方口24を設けることが可能なように構成されており、
前記支持体2は、箱形形状を構成可能とされており、前記支持体2が箱形形状を構成した際、前記袋部25は底部を有する形状となることができ、
前記支持体2は、
前記二つ折り部線18上に配置され、箱形形状を構成した際に底部に配置される支持柱11と、
前記支持柱11と前折り目19により接続され、前記貼着部22を含み、箱形形状を構成した際に前面に配置される支持片6と、
前記支持柱11と後折り目21により接続され、前記貼着部22を含み、箱形形状を構成した際に後面に配置される支持片6と、
を設けられており、
前記支持片6は、それぞれ、上部の左右側に、折り目20により接続された側片5を有し、
前記側片5は、前記貼着部22を含み、支持体2が箱形形状を構成した際に左右側壁に配置され、
前記支持片6は、それぞれ、下部において、左右両方向に延びて広幅とされた支持アーム10を有し、
それぞれの前記支持アーム10の下端部には、カップの口部をとらえることができる受け部9が設けられており、
前記支持柱11は、左右両側において、折り曲げ線13により接続された折り下げ片12を有し、
左右のそれぞれの前記折り曲げ線13は、一端が前記前折り目19と接続し、
他端が前記後折り目21と接続し、
前記折り下げ片12は前記支持体2が箱形形状を構成するときに、折り曲げ線13を折り曲げて折り下げられたものとなる、
支持体2で箱形形状としたときに、側片5は側壁の袋部25の上方口24側から下方に延びて側壁を構成し、さらに袋部25の底部より下に位置した左右のポケット部16部の外側に構え角部15まで延びて達した細長部30を有し設けている。
支持柱11の左右に有する折り曲げ線13から、前折り目19と後折り目21の間で、折り下げ片12がそれぞれ支持体2の左右端部方向に延び、折り下げ片12の先端が支持体2の左右端部に達して構成した折り下げ片12であり、
折り下げ片12に設けた切断線27は、左右に貫通する二つ折り部線18上で、折り下げ片12の先端から折り曲げ線13方向に延び、折り下げ片12の先端と折り曲げ線13との中間部に切断線27の先端が達した切断線27であり、
支持体2を箱形形状としたとき、折り下げ片12の中間部に位置する切断線27の先端部から、折り下げ片12の先端側に折り下げ片12は分離可能である、
折り下げ片12が、支持柱11の左右に有する折り曲げ線13から、支持体2の左右端部方向にそれぞれ延び、
折り下げ片12の先端が支持体2の左右端部に達して折り下げ片12が構成するとき、
二つ折り部線18上で、
折り曲げ線13から折り下げ片12の先端までの中間部に位置する、切断線27の先端部まで、折り下げ片12が、折り曲げ線13から延びて構成した折り下げ片12の側を、折り下げ片12の固定部29とし、
切断線27の先端から折り下げ片12の先端まで延びて構成した側を、折り下げ片12の押え片26とした、折り下げ片12である、
支持体2は箱形を形成することが可能であり、箱形を形成した状態において、
底部を構成する支持柱11の左右の折り曲げ線13から下方に、左右それぞれ折り下げ片12が下方に折り下がることで、
支持柱11と左右の折り下げ片12とで、下方向きのコの字型を構成しており、
このとき、左右の折り下げ片12のそれぞれの外側の側方の位置で、
袋部25の底部側の左右の角部15が、それぞれ支持柱11より下方に下がり、位置して
下方に折れ下がった左右の折り下げ片12の、それぞれ外側の側方の位置でポケット部16を構成し位置している、
折り下げ片12に設けた切断線27が折り下げ片12の先端から二つ折り部線18上を延びて構成し、折り下げ片12の中間部に達した先端部が、二つ折り部線18上から先端が二つに分かれ、
二つ折り部線18の両側に、それぞれ延びて位置して、折り曲げ線13方向に向いたU字部32を形成した先端部を有する切断線27としている。
【0007】
支持体2で箱形を形成したとき、
支持片6から左右に延び出た支持アーム10の下端50は、箱形の底部となる支持柱11と同じ高さの位置であり、
この支持アーム10が、支持片6から左右に延びて形成した、それぞれの支持アーム10の先端部に、外ガード7は下端50から下方に支持アーム10が延び出て外ガード7は位置し構成しており、
内ガード8も支持柱11側の支持アーム10の下端50から支持アーム10が下方に延び出て位置して構成した内ガード8を設けており、
この外ガード7と内ガード8の間を下端50の位置で受け部9として構成している受け部である。
【0008】
支持柱2で箱形を形成したとき、支持柱11は、箱形の底部となり、
このとき、支持柱11の前折り目19と後折り目21から、それぞれ上方に延びて設けた支持片6は、左右に上部側から折り目20により接続されて延びて構成した側片5を有し、
この側片5から箱形の底部となる支持柱11の下方に延びた細長部30は、支持柱11の下方に延び出て位置するポケット部16の外側に位置し角部15まで延びてポケット部16に貼着されており、
この細長部30の下部から延びて構成した押え部37は、支持柱11が構成する底部より下方に延び出て構成している内ガード8と折り曲げ部38で一体となる押え部37を有し設けており、この細長部30は、前折り目19と後折り目21から、それぞれ延びた支持片6の左右の側片5から箱形の底部より下側に延びて構成した細長部30は、箱形の底部より下側で構成しているポケット部16の外側に貼着されており、
この細長部30は、それぞれポケット部16の外側で、袋部25の端部3を、はさみ、前折り目19側の細長部30と後折り目21側の細長部30は互いに向き合って配置構成しており
細長部30はそれぞれ、前折り目19側と後折り目21側に、それぞれ位置する内ガード8の折り曲げ部38で押え部37と一体である。
【0009】
支持体2の口上端部40より上方に袋部25を延ばし、延び出部41を構成し設けており、
延び出部41の口部である上端47を平たく閉じ仮貼着し封じており、
支持体2が構成する上方口24内に延び出部41を折り込んでおり、封じた上端47が、前面側と後面側に位置する支持体2の口上端部40より上方口24内の下方に位置している、
【0010】
このとき、延び出部41の左右の上側端部42と袋部25の端部3とを一体に貼着している。
【0011】
上方口24の口上端部40より下方の内壁に、延び出部41の貼着部46で、延び出部41を一体に貼着している。
【発明の効果】
【0012】
支持体2で箱形を形成したとき、
支持柱11は前後の支持片6は上方に折り上げており、左右の折り下げ片12は下方に折り下げて四辺がL字形であり、箱形の底部である支持柱11は高い平面形状での硬性を構成しており、
支持柱11を底部として上部側に箱形を形成する、それぞれの支持片6と側片5は、もとの平たい状態に戻ろうとするため、
支持柱11の下部側に延び出て構成する細長部30は、細長部30の下部側から延びた押え部37を有し、
この押え部37は、支持柱11の下側に延び出て構成している、内ガード8の折り曲げ部38とで一体である、
支持柱11の上部側で箱形を形成する前面側と後面側の、それぞれの支持片6は、左右に有する側片5の細長部30が支持柱11の下部側に延びて位置しており、
この前面側と後面側の支持片6側から伸び出たそれぞれの細長部30は、ポケット部16の外側で袋部25の端部3を、はさみ互いに向き合い位置しており、この細長部30は互いに細長部30から延びる押え部37が、支持柱11の前折り目19側と、後折り目21側の、それぞれの支持アーム10側の下端50から下方に延びて位置した内ガード8で固定されており、
箱形の側壁面側で底部の支持柱11より下方に位置するポケット部16の外面側を、前面側と後面側の、それぞれの支持片6の細長部30が互いに、向い合い平たく張った状態を保つことで、支持柱11を支点として上方側の側壁面を平たくして、上部側の箱形と口部形を形成保持している。
【0013】
支持体2による上方口24口部周囲はシート材料1が、上方口24内に折り込まれた折り曲げ部49であるため、ミシン目の、ぼそぼそが生じなく綺麗であり、
コーヒー粉を充填する容量も上方口24の口上端部40より伸び出た伸び出部41により、袋内容量が大きく確保でき、充填作業や、袋部25の口部を上端47で封じることが容易になり、
口部を開け使用するときも、ミシン目を切り開く手数も必要なく、上方口24を開くだけで良く、折り込み部45のスペースを指で捉えやすく又、上方口24の上端に支持体2の口上端部40が位置し、前面側と後面側に構えており、この上方口24の中央部を捉え前後方向に開くだけで前後の支持体2の硬性で上方口24全体を開けられ又、捉えやすく手軽である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図3】本発明の組み立てた状態を示す斜視図である。
【
図4】本発明の箱型を形成した状態を示す斜視図である。
【
図5】本発明の袋部のポケット部を示す斜視図である。
【
図7】本発明の箱型を形成している状態を示す斜視図である。
【
図8】本発明の他の実施例を示す折り下げ辺12の拡大図で斜視図である。
【
図9】本発明の上方口24の折り込む前の斜視図である。
【
図11】本発明の折り込みした状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について説明する。
(1)通気性濾過性を有するシート材料1に、硬性を有し、折り曲げ可能な、薄板状の防水性を有した材料で構成した支持体2をシート材料1の周囲に端部3をのこし設けて各、貼着部22でシート材料1に支持体2を貼着し一体に取り付けている。
(2)この支持体2を貼り付けたシート材料1を、二つ折りにするための二つ折り部線18を、支持体2の中央に左右方向に貫通して設けている。
(3)この支持体2は箱形を形成するための、底面を構成する支持柱11を設けており、これはシート材料1を二つ折りにして袋部25を形成したとき、支持体2は袋部25の外面側に位置し袋部25の底部を下から支え保持するもので、袋部25の底部の下面に位置し、底部の中央部を前後方向に巾の狭い細長い形状で構え、袋部25を支えている支持柱11である。
(4)この支持柱11は前後方向に細長く巾を狭くして構え、左右に大きなスペースを構成することで、支持柱11の、この両サイドに設けたスペースに支持柱11の左右に設けた折り曲げ線13を介しそれぞれ両サイド方向に各、長く伸び出させた折り下げ片12を設け、これは前折り目19と後折り目21の間を有する広巾で、大型の折り下げ片12を構成させて各、左右に設け有しており、さらに支持柱11の、この前後方向に細長い前部側の端部には前折り目19と後部側の端には後折り目21を有したこの各折り目から、さらに前後側の側壁を構成する支持片6が伸び出て各有している。
(5)この支持片6の上部側の左右には端部折り目20を介し、それぞれ伸び出て側片5を設けており、この側片5は、さらに下方に伸び袋部25の上方口24から底部側まで伸び構成しており袋部25と支持体2が箱型を構成したときの左右側の側壁を形成するものであり、さらに、この側片5は下方の角部15まで伸びた細長部30を設け有しており箱形を形成したとき、袋部25の角部15が構成するポケット部16の外側に構え、シート材料1のポケット部に一体に細長部30は貼着されて設けられた細長部30である。
(6)さらに、この支持片6の下部側の両側部には左右に伸び出た支持アーム10を、それぞれ有し、広巾となりその下端50にはカップの口部を取らえ受けるための外ガード7と内ガード8、その間に設けた受け部9からなるカップ口部の受け部を構成し設けて有している。
(7)さらに支持柱11は、左右に有した折り曲げ線13から左右下方に折り下げた、折り下げ片12により、二つ折り部線18を平たく伸ばし支持柱11を平たく固定し、シート材料1で構成した袋部25を下から支える、下方向きのコの字型の底部を構成し、上方向きの支持片6や、その側片5で箱型の壁面を構成し、これを支え保持してカップ口部をとらえながら箱形でカップ口部上に袋部25を形成保持するものである。
(8)支持柱11は前後方向に、細長い形状で巾を狭く構えることでその両サイドに折り曲げ線13を各設けて、両サイド方向に長く伸びた折り下げ片12が構成できる様にしており、この折り下げ片12を下方に折り下げたとき、袋部25の底部側の中央部だけをとらえる支持柱11であるため袋部25の底部側の左右の角部15は下方に下がり、折り下げ片12の外側の位置で袋部25の底部の左右の角部15が下方に下がりポケット部16を構成できる様にしている。
(9)支持柱11は中央部にある二つ折り部線18を伸ばし平たく形成保持する両サイドの各折り下げ片12が前折り目19と後折り目21の巾を有した両サイドの折り下げ片12であり、折り曲げ線13から下方に折り下がった状態で支持柱11と両サイド側の折り下げ片12との両片で下方向きのコの字型の形状を構成していることで支持柱11が前後の端部でカップ口部をとらえている支持片6側とで、支持柱11は袋部25の底部をカップ17の口部の高さの位置で支えながら、その重量を支える高い支持力を下方向きのコの字形の形状で構成させている。
(10)このときに、この折り下げ片12は折り曲げられたため元に戻ろうとする復元力の働きが作用し垂直、下方より多少ポケット部16側に向いている状態のため支持柱11の上面に大きな下方向の力が加わると基本的に折り下げ片12は垂直下方向のどちらか向いた方向に曲がって行くが折り下げ片12は折り曲げ線13から折り曲げられたポケット部16側に戻ろうとする反発力で常にポケット部16側を向いた状態のため、これを止めるため袋部25の底部側の両端の角部15が各折り下げ片12の外側に下がり位置してポケット部16を構成している、このポケット部16内にコーヒー粉やお湯が入る事で大きな抑止力となり折り下げ片12が元に戻ろうとする作用をポケット部16内の重量で押さえる又、長く伸び出た折り下げ片12であるため、てこ、の原理でポケット部16は容易に折り下げ片12側の押え片26を、とらえ押さえることができ折り下げ片12は下方向に折り下げられた状態で固定され完全に戻らなくなる。
(11)シート材料1には上方口24を構成するためのミシン目4を上部側の端部3の内側の位置で左右巾に貫通したミシン目4を設けている。
(12)このシート材料1と支持体2で構成した包材を二つ折り部線18から全体を折り曲げ各端部3の三辺どうしを合わせ中にコーヒー粉等を充填して三辺の端部3を封じて製袋形を構成している。
(13)支持体2で、この箱形を形成するとき、
図7に示す様に、一時的に支持柱11と両サイドの折り下げ片12が全体に平たい状態になる過程を経て、初めて折り曲げ線13から左右の各、折り下げ片12が下方に折り下がることが出来る為、側片5の下方に伸びて設けた、折り下げ片12を下方に押し下げる為の細長部30がポケット部16の外側に位置してポケット部16と一緒に折り下げ片12を下方に折し下げたとき、支持柱11と同じ水平の平たい状態から一気に左右の折り下げ片12が折り下がる為め一定の振動が支持柱11に生じ中のコーヒー粉が上方口24から多少、飛散することがあり、これを防ぐ為め、折り下げ片12が支持柱11の、折り曲げ線13から伸び出て構成するとき、二つ折り部線18を伸ばし固定するのに必要な最小限の折り下げ片12の作用を固定部29で作用を確保し、先端部側の押え片26が切断線27で左右に分離した構成の折り下げ片12とすることで、側片5の細長部30によりポケット部16と一緒に押し下げられた折り下げ片12の押え片26側に左右に開き折れ曲がり自在にポケット部15を受け止め一気に折り下がらず徐徐に、柔軟に折り下がる様にしており、又押し下げようとする細長部30が折れて機能しなくなることも防ぎ、又折り下げ片12は、固定部29から先端部の押え片26と長く伸び構成した折り下げ片12であり、この長く伸び出た先端側の押え片26をとらえ細長部30は、てこ、の原理でポケット部16と一緒に折り下げ片12を容易に押し下げられる様にしている。
(14)支持柱11の両サイドに設けた折り下げ片12は、折り曲げ線13から、各伸び出て、固定部29を形成し中間部から、折り下げ片12の先端までを押え片26となり構成しており、この固定部29から伸び出た、押え片26の部分は二つ折り部線18上に於いて、切断線27を設けており、これは分離して自在に動く事でポケット部16側をとらえ柔軟に折り曲がれる様にする為であり、この動きの時に固定部29側の二つ折り部線18側に対して上下左右に引っ張られる作用が集中し、この折り目からの亀裂や切断が固定部29側の二つ折り部線18上に生じると支持柱11を折り下げ片12の固定部29で平たく固定する状態が保てなくなるため、これを防ぐため、
図8に示す様に、折り下げ片12の先端側の押え片26から伸びて構成する切断線34の先端部33は固定部29の前で左右に分離して二つ折り部線18の両側に伸びU字部32を構成し固定部29の前に達する様にして固定部29の二つ折り部線18の折り目に集中して力が作用しない様にしており、先端側で左右に分離した左片35と右片36が自在に、それぞれ動く力を固定部29の二つ折り部線18の折り目部に達し集中しない様にしている。
(15)支持体2で箱形を形成したとき、支持柱11は箱形の底部であり、この支持柱11は左右の折り下げ片12と前後の上方に延びる支持片6とで、支持柱11の四辺がL字型にそれぞれの片が構えて強度を構成している支持柱11であり、
支持柱11の前折り目19と後折り目21からは、それぞれ支持片6が延びた、この支持片6の上部側の端部折り目20から左右に延び出た側片5は、箱形の底部となる支持柱11の下方で構成するポケット部16の角部15まで延びた細長部30を有し、この細長部30はポケット部16の外側に位置しポケット部16に貼着されており、
支持柱11の底部より下方の位置で、それぞれの支持片6の下部から左右に延びた支持アーム10の下端50から支持アーム10が下方に延びて構成した内ガード8は、支持柱11の前折り目19と後折り目21の側それぞれの側に位置し設けており、この内ガード8は、支持アーム10の下端50で、支持柱11側に近い位置に設けている、
細長部30の下方部から内ガード8に延びて構成する押え部37は内ガード8の折り曲げ部38とで一体であり、押え部37は細長部30と内ガード8の間隔を固定している、
支持柱11の前折り目19側と後折り目21側の支持片6から、それぞれ延びて構成する側片5の細長部30は、支持柱11が底部となる箱形の下部側にそれぞれ延びてポケット部16の袋部25の端部3をはさみ、向かい合い位置し構えており、
箱形を形成したとしたとき、内ガード8と細長部30は押え部37で間隔が固定されており、箱形を形成したとき箱形の下部側で後面側の支持片6から延びる細長部30と前面側の支持片6から延びる細長部30が、ポケット部16の外面側で互いに引張り合って張った状態にして、箱形の底部下方の側壁面側が張った状態になることで、支持柱11が軸になり上部側の箱形の側壁面を張った状態にして、箱形と上方口24の形状を形成保持している。
このとき、ポケット部16が外側方向に膨らむことも、細長部30と押え部37は内ガード8側に固定され、前側と後側で引っ張られることで防いでいる。
(16)支持体2で構成する口上端部40から、袋部25を上方に延ばし、延び出部41を設けており、
延び出部41の上端47を平たく閉じて仮貼着し封じており、
支持体2が構成する上方口24内に、延び出部41全体を折り込んでおり、封じた上端47が口上端部40より、上方口24内の下方に位置しており、上方口24の口部の前面側と後面側に支持体2の口上端部40が位置している、
延び出部41の左右の上側端部42と袋部25の左右の端部3を、それぞれ互いに合わせ一体に貼着している、
上方口24の口部内壁側に延び出部41の貼着部46を貼着している、
上端47を平たく封じるには、熱圧着方式や、レーザー融着又はミシン目でも良い。
【符号の説明】
【0016】
1 シート材料
2 支持体
3 端部
4 ミシン目
5 側片
6 支持片
7 外ガード
8 内ガード
9 受け部
10 支持アーム
11 支持柱
12 折り下げ片
13 折り曲げ線
15 角部
16 ポケット部
17 カップ
18 二つ折り部線
19 前折り目
20 折り目
21 後折り目
22 貼着部
23 切れ目
24 上方口
25 袋部
26 押え片
27 切断線
29 固定部
30 細長部
32 U字部
33 先端部
34 切断線
35 左片
36 右片
37 押え部
38 折り曲げ部
40 口上端部
41 伸び出部
42 上側端部
43 開口部
44 折り込み部
45 折り込み部
46 貼着部
47 上端
48 角部
49 折り曲げ部
50 下端
【要約】
【課題】本発明は製袋方式による方式で低コスト化を計り、従来、この方式によるドリップ性の低さや手軽な使用性を実現しようとするものである。
【解決手段】支持体の折り曲げ部分など軽く組み立てられる様にして、又カップ上に高く袋部を位置させドリップ性を高めカップ上での安定性を高め、セットしやすくするものである。
【選択図】
図4