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特許7360994台車用バネ式アシスト装置、および手押し台車
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-04
(45)【発行日】2023-10-13
(54)【発明の名称】台車用バネ式アシスト装置、および手押し台車
(51)【国際特許分類】
   B62B 3/02 20060101AFI20231005BHJP
   B62B 5/04 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
B62B3/02 H
B62B5/04 A
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020097545
(22)【出願日】2020-06-04
(65)【公開番号】P2021187409
(43)【公開日】2021-12-13
【審査請求日】2022-12-05
(73)【特許権者】
【識別番号】591215281
【氏名又は名称】トラスコ中山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121496
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 重雄
(72)【発明者】
【氏名】青山 幸史朗
【審査官】林 政道
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-330293(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62B 1/00- 5/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物を載せて運ぶ手押し台車に設ける台車用バネ式アシスト装置であって、
前記手押し台車の裏側に固定されるベース部と、
先端側が前記ベース部に第1連結軸を中心に回動可能に設けられている一方、後端側にユーザが足で踏むアシスト用足踏み部が設けられた足踏み式アシストレバー部と、
前記足踏み式アシストレバー部における前記第1連結軸と前記アシスト用足踏み部との間に第2連結軸を介し連結される一方、路面を蹴って前方向へのアシスト力を得る路面蹴り部およびアシスト動作ガイドピンが設けられたアシスト用車輪支持部とを備え、
前記ベース部には、前記アシスト動作ガイドピンを後方へ案内して前記アシスト用車輪支持部を後方へ押し出すことにより前方へのアシスト力を得るアシスト力発生用後方案内部が設けられており、
前記足踏み式アシストレバー部のアシスト用足踏み部を押下げると、前記足踏み式アシストレバー部が前記第1連結軸を中心に回動して前記アシスト用車輪支持部が下降しながら、前記アシスト用車輪支持部に設けられた前記アシスト動作ガイドピンが前記ベース部に設けられたアシスト力発生用後方案内部によって後方へ案内されることにより前記アシスト用車輪支持部が後方へ押し出され、前記路面蹴り部が路面を蹴って前方へのアシスト力を得るように構成され、
さらに、
前記ベース部に前記第1連結軸および第2連結軸よりも上方であって前記手押し台車に近い位置で第3連結軸を介して回動可能に設けられている一方、後端部には当該手押し台車を停止させる際にユーザが足で踏むブレーキ用足踏み部が設けられた足踏み式ブレーキレバー部を備え、
当該足踏み式ブレーキレバー部における前記第3連結軸と前記ブレーキ用足踏み部との間には、前記ブレーキ用足踏み部が踏まれた際に、前記足踏み式アシストレバー部に上方から当接して前記足踏み式アシストレバー部および前記アシスト用車輪支持部を押下げ、前記アシスト用車輪支持部に設けられた路面蹴り部を前記手押し台車の車輪よりも下方に突出させて当該手押し台車のブレーキとして機能させるアシストレバーブレーキ作動ピンが設けられていることを特徴とする台車用バネ式アシスト装置。
【請求項2】
請求項1記載の台車用バネ式アシスト装置において、
前記路面蹴り部は、前記アシスト用車輪支持部の下部に前進方向にのみ回転するように支持されたアシスト用車輪であることを特徴とする台車用バネ式アシスト装置。
【請求項3】
請求項記載の台車用バネ式アシスト装置において、
前記足踏み式アシストレバー部には、
前記アシストレバーブレーキ作動ピンが上方から当接して前記足踏み式アシストレバー部および前記アシスト用車輪支持部を押下げることにより、前記アシスト用車輪支持部に設けられた路面蹴り部を前記手押し台車の車輪よりも下方に突出させて当該手押し台車のブレーキとして機能させた際に、前記アシストレバーブレーキ作動ピンが嵌ってブレーキ状態を保持するブレーキ状態保持用凹部が設けられていることを特徴とする台車用バネ式アシスト装置。
【請求項4】
請求項または請求項記載の台車用バネ式アシスト装置において、
前記第2連結軸と前記第3連結軸との間には第1引張バネが連結されており、前記足踏み式アシストレバー部のアシスト用足踏み部が踏まれて、前記足踏み式アシストレバー部が前記第1連結軸を中心に回動して前記アシスト用足踏み部側および前記アシスト用車輪支持部が押下げられた際に第1引張バネが伸長し、前記アシスト用足踏み部から足が離れた際には、前記第1引張バネが収縮してその引張力により前記アシスト用足踏み部側および前記アシスト用車輪支持部を昇降させ元の状態に戻すように構成されていることを特徴とする台車用バネ式アシスト装置。
【請求項5】
請求項1~請求項のいずれか一の請求項に記載の台車用バネ式アシスト装置において、
前記ベース部には、さらに、ユーザが本装置を操作していない時は、前記アシスト用車輪支持部の前側が当接してストッパーとして機能する昇降部前側ストッパーピンが設けられており、
前記昇降部前側ストッパーピンと前記アシスト動作ガイドピンとの間には第2引張バネが連結されており、前記足踏み式アシストレバー部のアシスト用足踏み部が踏まれて、前記足踏み式アシストレバー部が前記第1連結軸を中心に回動して前記アシスト用足踏み部側および前記アシスト用車輪支持部が押下げられた際に第2引張バネが伸長し、前記アシスト用足踏み部から足が離れた際には、前記第2引張バネが収縮してその引張力により前記アシスト用足踏み部側および前記アシスト用車輪支持部を昇降させ元の状態に戻すように構成されていることを特徴とする台車用バネ式アシスト装置。
【請求項6】
請求項に記載の台車用バネ式アシスト装置において、
前記足踏み式ブレーキレバー部における前記第3連結軸よりも先端側に復帰用引張バネ引掛けピンが設けられ、当該復帰用引張バネ引掛けピンと前記足踏み式アシストレバー部の前記第1連結軸との間にブレーキレバー復帰用引張バネが連結されており、
前記足踏み式アシストレバー部に設けられた前記アシストレバーブレーキ作動ピンが前記足踏み式アシストレバー部の前記ブレーキ状態保持用凹部に嵌って前記路面蹴り部が前記手押し台車の車輪よりも下方に突出して当該手押し台車のブレーキとして機能している状態で、前記足踏み式アシストレバー部の足踏み部を下方に押下げると、前記アシストレバーブレーキ作動ピンが前記足踏み式アシストレバー部の前記ブレーキ状態保持用凹部から離脱して前記ブレーキレバー復帰用引張バネの引張力によって前記足踏み式ブレーキレバー部の前記ブレーキ用足踏み部が元の位置に復帰するように構成されていることを特徴とする台車用バネ式アシスト装置。
【請求項7】
請求項~請求項のいずれか一の請求項に記載の台車用バネ式アシスト装置において、
前記路面蹴り部は、前記アシスト用車輪支持部の下部に前進方向にのみ回転するように支持されたアシスト用車輪であり、
前記足踏み式ブレーキレバー部における前記第3連結軸と前記ブレーキ用足踏み部との間には、前記ブレーキ用足踏み部側がユーザにより下方に押し下げられ前記路面蹴り部を前記手押し台車の車輪よりも下方に突出した際に、前記アシスト用車輪に当接して当該アシスト用車輪の回転を停止させるブレーキ部が設けられていることを特徴とする台車用バネ式アシスト装置。
【請求項8】
請求項1~請求項のいずれか一の請求項に記載の台車用バネ式アシスト装置が取り付けられていることを特徴とする手押し台車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物を載せて運ぶ手押し台車に設ける台車用バネ式アシスト装置、およびその台車用バネ式アシスト装置が取り付けられた手押し台車に関する。
【背景技術】
【0002】
手押し台車に重い荷物を載せて運ぶ際、停止状態から動かす時の最初に大きな力が必要であるため、ユーザの足でレバー等を踏んで手押し台車に前方への走行をアシストするバネ式アシスト機構付き運搬用手押し台車が提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-105013号公報
【文献】特開2015-101230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前述の特許文献1,2に記載の従来のバネ式アシスト機構付き運搬用手押し台車では、ユーザの足でレバー等を踏んで手押し台車に最初から設けられた車輪に回転力を付与して前方への走行をアシストするため、後付けは困難であるという問題があった。
【0005】
その一方、手押し台車にモータやバッテリ等を後付けて搭載し、モータでアシストする手押し台車もあるが、コストや重量が増大するという新たな問題が発生する。
【0006】
そこで、本発明はこのような問題に着目してなされたもので、手押し台車に最初から設けられている車輪とは関係なく手押し台車に後付けすることができ、かつ、モータやバッテリ等も必要としない足踏み式の台車用バネ式アシスト装置、およびその台車用バネ式アシスト装置を備えた手押し台車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明に係る台車用バネ式アシスト装置は、荷物を載せて運ぶ手押し台車に設ける台車用バネ式アシスト装置であって、前記手押し台車の裏側に固定されるベース部と、先端側が前記ベース部に第1連結軸を中心に回動可能に設けられている一方、後端側にユーザが足で踏むアシスト用足踏み部が設けられた足踏み式アシストレバー部と、前記足踏み式アシストレバー部における前記第1連結軸と前記アシスト用足踏み部との間に第2連結軸を介し連結される一方、路面を蹴って前方向へのアシスト力を得る路面蹴り部およびアシスト動作ガイドピンが設けられたアシスト用車輪支持部とを備え、前記ベース部には、前記アシスト動作ガイドピンを後方へ案内して前記アシスト用車輪支持部を後方へ押し出すことにより前方へのアシスト力を得るアシスト力発生用後方案内部が設けられており、前記足踏み式アシストレバー部のアシスト用足踏み部を押下げると、前記足踏み式アシストレバー部が前記第1連結軸を中心に回動して前記アシスト用車輪支持部が下降しながら、前記アシスト用車輪支持部に設けられた前記アシスト動作ガイドピンが前記ベース部に設けられたアシスト力発生用後方案内部によって後方へ案内されることにより前記アシスト用車輪支持部が後方へ押し出され、前記路面蹴り部が路面を蹴って前方へのアシスト力を得るように構成され、さらに、前記ベース部に前記第1連結軸および第2連結軸よりも上方であって前記手押し台車に近い位置で第3連結軸を介して回動可能に設けられている一方、後端部には当該手押し台車を停止させる際にユーザが足で踏むブレーキ用足踏み部が設けられた足踏み式ブレーキレバー部を備え、当該足踏み式ブレーキレバー部における前記第3連結軸と前記ブレーキ用足踏み部との間には、前記ブレーキ用足踏み部が踏まれた際に、前記足踏み式アシストレバー部に上方から当接して前記足踏み式アシストレバー部および前記アシスト用車輪支持部を押下げ、前記アシスト用車輪支持部に設けられた路面蹴り部を前記手押し台車の車輪よりも下方に突出させて当該手押し台車のブレーキとして機能させるアシストレバーブレーキ作動ピンが設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る台車用バネ式アシスト装置では、前記路面蹴り部は、前記アシスト用車輪支持部の下部に前進方向にのみ回転するように支持されたアシスト用車輪であることも特徴とする。
また、本発明に係る台車用バネ式アシスト装置では、前記足踏み式アシストレバー部には、前記アシストレバーブレーキ作動ピンが上方から当接して前記足踏み式アシストレバー部および前記アシスト用車輪支持部を押下げることにより、前記アシスト用車輪支持部に設けられた路面蹴り部を前記手押し台車の車輪よりも下方に突出させて当該手押し台車のブレーキとして機能させた際に、前記アシストレバーブレーキ作動ピンが嵌ってフレーキ状態を保持するブレーキ状態保持用凹部が設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係る台車用バネ式アシスト装置では、前記第2連結軸と前記第3連結軸との間には第1引張バネが連結されており、前記足踏み式アシストレバー部のアシスト用足踏み部が踏まれて、前記足踏み式アシストレバー部が前記第1連結軸を中心に回動して前記アシスト用足踏み部側および前記アシスト用車輪支持部が押下げられた際に第1引張バネが伸長し、前記アシスト用足踏み部から足が離れた際には、前記第1引張バネが収縮してその引張力により前記アシスト用足踏み部側および前記アシスト用車輪支持部を昇降させ元の状態に戻すように構成されていることも特徴とする。
また、本発明に係る台車用バネ式アシスト装置では、前記ベース部には、さらに、ユーザが本装置を操作していない時は、前記アシスト用車輪支持部の前側が当接してストッパーとして機能する昇降部前側ストッパーピンが設けられており、前記昇降部前側ストッパーピンと前記アシスト動作ガイドピンとの間には第2引張バネが連結されており、前記足踏み式アシストレバー部のアシスト用足踏み部が踏まれて、前記足踏み式アシストレバー部が前記第1連結軸を中心に回動して前記アシスト用足踏み部側および前記アシスト用車輪支持部が押下げられた際に第2引張バネが伸長し、前記アシスト用足踏み部から足が離れた際には、前記第2引張バネが収縮してその引張力により前記アシスト用足踏み部側および前記アシスト用車輪支持部を昇降させ元の状態に戻すように構成されていることも特徴とする。
また、本発明に係る台車用バネ式アシスト装置では、前記足踏み式ブレーキレバー部における前記第3連結軸よりも先端側に復帰用引張バネ引掛けピンが設けられ、当該復帰用引張バネ引掛けピンと前記足踏み式アシストレバー部の前記第1連結軸との間にブレーキレバー復帰用引張バネが連結されており、前記足踏み式アシストレバー部に設けられた前記アシストレバーブレーキ作動ピンが前記足踏み式アシストレバー部の前記ブレーキ状態保持用凹部に嵌って前記路面蹴り部が前記手押し台車の車輪よりも下方に突出して当該手押し台車のブレーキとして機能している状態で、前記足踏み式アシストレバー部の足踏み部を下方に押下げると、前記アシストレバーブレーキ作動ピンが前記足踏み式アシストレバー部の前記ブレーキ状態保持用凹部から離脱して前記ブレーキレバー復帰用引張バネの引張力によって前記足踏み式ブレーキレバー部の前記ブレーキ用足踏み部が元の位置に復帰するように構成されていることも特徴とする。
また、本発明に係る台車用バネ式アシスト装置では、前記路面蹴り部は、前記アシスト用車輪支持部の下部に前進方向にのみ回転するように支持されたアシスト用車輪であり、前記足踏み式ブレーキレバー部における前記第3連結軸と前記ブレーキ用足踏み部との間には、前記ブレーキ用足踏み部側がユーザにより下方に押し下げられ前記路面蹴り部を前記手押し台車の車輪よりも下方に突出した際に、前記アシスト用車輪に当接して当該アシスト用車輪の回転を停止させるブレーキ部が設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係る手押し台車は、上述のいずれかの台車用バネ式アシスト装置が取り付けられていることを特徴とする。

【発明の効果】
【0008】
本発明に係る台車用バネ式アシスト装置、および手押し台車では、足踏み式アシストレバー部のアシスト用足踏み部を押下げると、足踏み式アシストレバー部が第1連結軸を中心に回動し、アシスト用車輪支持部が下降し、その際、アシスト用車輪支持部に設けられたアシスト動作ガイドピンがベース部に設けられたアシスト力発生用後方案内部によって路面蹴り部を後方へ押し出して前方へのアシスト力を得る。
そのため、本発明によれば、手押し台車に最初から設けられた車輪に回転力を付与して前方への走行をアシストするのではなく、手押し台車に最初から設けられた車輪とは別の路面蹴り部を後方へ押し出して前方へのアシスト力を得るので、手押し台車に最初から設けられている車輪とは関係なく手押し台車にアシスト装置を後付けすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係る実施形態の手押し台車の斜視図である。
図2】本発明に係る実施形態の手押し台車の平面図である。
図3】本発明に係る実施形態の手押し台車の底面(裏面)図である。
図4】本発明に係る実施形態の手押し台車の荷台裏に設けた台車用バネ式アシスト装置の拡大底面図である。
図5】本発明に係る実施形態の手押し台車の荷台裏に設けた台車用バネ式アシスト装置の拡大正面図である。
図6】本発明に係る実施形態の手押し台車の荷台後端部の要部拡大側面図である。
図7】ユーザが台車用バネ式アシスト装置のアシスト用足踏み部およびブレーキ用足踏み部の双方を踏んでいない通常状態(台車用バネ式アシスト装置が機能していない)を示す側面図である。
図8】ユーザが台車用バネ式アシスト装置のアシスト用足踏み部を踏んでアシスト用車輪(路面蹴り部)が設けられたアシスト用車輪支持部が鉛直方向に下降した状態を示す側面図である。
図9】ユーザが台車用バネ式アシスト装置のアシスト用足踏み部をさらに踏んでアシスト用車輪(路面蹴り部)が設けられたアシスト用車輪支持部が下降すると共に後方に押し出された状態を示す側面図である。
図10】ユーザが台車用バネ式アシスト装置のブレーキ用足踏み部を踏んでアシストレバーブレーキ作動ピンが足踏み式アシストレバー部のブレーキ状態保持用凹部に嵌ってブレーキ状態が保持されている状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る実施形態の台車用バネ式アシスト装置6、およびこの台車用バネ式アシスト装置6を装着した手押し台車(以下、単に手押し台車と略す場合がある。)1について、図面を参照して説明する。
【0011】
<手押し台車1の概略構成>
図1図3に示すように、手押し台車1は、荷台2の裏面側には左右の後輪3,3および前輪4,4が設けられている一方、荷台2の上面側には手押しハンドル5が設けられている。
【0012】
左右の後輪3,3の向きは、前後方向に固定されている一方、左右の前輪4,4はキャスターで構成されており、回転できるように構成されている。なお、左右の後輪3,3側をキャスターとしても勿論良い。尚、手押し台車1の構成は周知な構成である。
【0013】
そして、本実施形態の手押し台車1は、荷台2の後部中央、すなわち左右の後輪3,3間に本発明に係る実施形態の台車用バネ式アシスト装置6を設けたことを特徴とする。台車用バネ式アシスト装置6は、手押し台車1に最初から装備されていても良いし、後付けで設置可能である。つまり、市販の手押し台車1を購入し、手押し台車1に本発明に係る台車用バネ式アシスト装置6を装着しても良い。
【0014】
(台車用バネ式アシスト装置6の構成)
台車用バネ式アシスト装置6は、図4図6に示すように、ベース部61と、足踏み式アシストレバー部62と、アシスト用車輪支持部63と、足踏み式ブレーキレバー部64と、複数の引張バネ65a~65c(第1引張バネ65a、第2引張バネ65b、第3引張バネ65c、ブレーキレバー復帰用引張バネ65d)等を備えて構成され、この手押し台車1を押しているユーザが足踏み式アシストレバー部62を足で踏むことにより、前方への前進力を得ると共に、足踏み式ブレーキレバー部64を踏むことにより手押し台車1にブレーキをかけることが出来るように構成されている。
【0015】
(ベース部61)
ベース部61は、図4図6等に示すように、荷台2の裏側に基部が固定され、所定間隔を空けて下方に向かって延びた一対のベース板61a,61aから構成されており、一対のベース板61a,61a間に足踏み式アシストレバー部62の回転軸となる第1連結軸62cが通されている。
【0016】
一対のベース板61a,61aの後方側面には、それぞれ、足踏み式アシストレバー部62のアシスト用足踏み部62bが踏まれてアシスト用車輪支持部63が下降した際、アシスト用車輪支持部63に固定された後述するアシスト動作ガイドピン63dを鉛直方向で下方向へ案内してアシスト用車輪63cを左右の後輪3,3および前輪4,4よりも高い待機位置(初期位置)から左右の後輪3,3および前輪4,4よりも下方に突出させる下方突出用鉛直案内部61b,61bが設けられていると共に、下方突出用鉛直案内部61b,61bに連続して下方に向かう程、後方に向かうように傾斜し、アシスト用足踏み部62bが踏まれてアシスト用車輪支持部63が下降した際、アシスト動作ガイドピン63dを後方へ案内してアシスト用車輪63cを後方へ押し出して前方へのアシスト力を得るアシスト力発生用後方案内部61c,61cが設けられている。
【0017】
また、一対のベース板61a,61aの基端部、つまり荷台2に近接した部分には、第3連結軸61dが設けられており、第3連結軸61dの突出部と足踏み式アシストレバー部62とアシスト用車輪支持部63とを連結する第2連結軸62dの突出部とが第1引張バネ65aで連結されており、ユーザがアシスト用足踏み部62bから足を離すと、足踏み式アシストレバー部62およびアシスト用車輪支持部63が上昇して元の位置に戻るように構成されている。尚、第3連結軸61dは、後述するようにベース部61に足踏み式ブレーキレバー部64(図4等参照。)を回動可能に連結するための連結軸である。
【0018】
また、一対のベース板61a,61aの前側であって上下方向の中間部には、そのアシスト用車輪支持部63の後述するアシスト動作ガイドピン63dに対し第2引張バネ65bにより連結される昇降部前側ストッパーピン61eが設けられている。
【0019】
昇降部前側ストッパーピン61eは、一対のベース板61a,61a間に設けられており、ユーザが本実施形態の台車用バネ式アシスト装置6を操作していない時は、アシスト用車輪支持部63の前側を第1引張バネ65aや第2引張バネ65b、第3引張バネ65c等の引張力により上方に引っ張って当該昇降部前側ストッパーピン61eに当接させ、台車用バネ式アシスト装置6の非操作時にアシスト用車輪支持部63を安定した状態で待機させる機能も有している。
【0020】
(足踏み式アシストレバー部62)
足踏み式アシストレバー部62は、図4図6等に示すように、ベース部61の一対のベース板61a,61aそれぞれの外側に設けられ、荷台2の後端部よりも後方に突出する一対のアシストレバー本体62a,62aと、一対のアシストレバー本体62a,62aの後端部に当該手押し台車1に前進する際に前方アシスト力を付与するためユーザが足で踏むアシスト用足踏み部62bが設けられて構成されている。
【0021】
一対のアシストレバー本体62a,62aの先端部は、それぞれ、一対のベース板61a,61a間に通された第1連結軸62cの外側に回動可能に連結され、アシストレバー本体62a,62a後端部のアシスト用足踏み部62bをユーザが足で踏むと第1連結軸62cを中心に足踏み式アシストレバー部62が回動してアシスト用足踏み部62b側が下がるように構成されている。
【0022】
また、足踏み式アシストレバー部62bの第1連結軸62cと、アシスト用足踏み部62bとの間には、アシスト用車輪支持部63と連結される第2連結軸62dが設けられていると共に、第2連結軸62dとアシスト用足踏み部62bとの間のアシストレバー本体62a,62aには、それぞれ、足踏み式ブレーキレバー部64のアシストレバーブレーキ作動ピン64dが嵌るブレーキ状態保持用凹部62eが設けられている。
【0023】
(アシスト用車輪支持部63)
アシスト用車輪支持部63は、図4図6等に示すように、ベース部61の一対のベース板61a,61aそれぞれの内側に設けられる一対のアシスト用車輪支持部本体63a,63aと、その一対のアシスト用車輪支持部本体63a,63aを所定の間隔を空けて連結する連結板63bとで構成されており、一対のアシスト用車輪支持部本体63a,63aには、アシスト用車輪63cがアシスト車輪用車軸63hを介して取り付けられている。尚、アシスト用車輪63cは、アシスト時には後述するようにして前進方向にのみ回転するように取付けられている。
【0024】
アシスト用車輪支持部63の一対のアシスト用車輪支持部本体63a,63aは、後述する図7図10に示すように荷台2に近接する上部が足踏み式アシストレバー部62における先端部とアシスト用足踏み部62bとの間に設けられた第2連結軸62dを介し連結される一方、第2連結軸62dとアシスト用車輪63cのアシスト車輪用車軸63hとの間の高さ位置にアシスト動作ガイドピン63dが設けられている。
【0025】
また、図4に示すようにアシスト用車輪支持部63の一対のアシスト用車輪支持部本体63a,63aを連結する連結板63bの近傍に、アシスト用車輪63cの前進方向にのみの回転に制限するねじりコイルバネ63eを通すと共に、そのねじりコイルバネ63eの弾性力によって常時先端部がアシスト用車輪63cの外周面に斜めに当接し、アシスト用車輪63cの前進方向にのみの回転(図上では、反時計回り)は許容し、その逆回転である後退方向への回転(図上では、時計回り)を禁止するアシスト用車輪回転制御板63fが設けられたバネ通しピン63gが設けられている。
【0026】
そのため、アシスト用車輪63cは、アシスト時には降下して、左右の後輪3,3および前輪4,4よりも下方に突出して路面を蹴り、前進方向にのみ回転するように取付けられている。
【0027】
そして、ベース部61の一対のベース板61a,61a中間の昇降部前側ストッパーピン61eの突出部とアシスト動作ガイドピン63dとの間には、第2引張バネ65bが設けられていると共に、足踏み式アシストレバー部62とアシスト用車輪支持部63とを連結する第2連結軸62dの突出部と、アシスト動作ガイドピン63dの突出部との間には、第3引張バネ65cが設けられている。
【0028】
そのため、足踏み式アシストレバー部62のアシスト用足踏み部62bを押下げると、足踏み式アシストレバー部62が第1連結軸62cを中心に回動して、足踏み式アシストレバー部62の第2連結軸62dを介し連結されたアシスト用車輪支持部63を下降させ、アシスト用車輪支持部63に設けられたアシスト動作ガイドピン63dがベース部61に設けられたアシスト力発生用後方案内部61c,61cによってアシスト用車輪63cを左右の後輪3,3および前輪4,4よりも下方に突出させると共に、後方へ押し出して前方へのアシスト力を得ることができる。
【0029】
(足踏み式ブレーキレバー部64)
足踏み式ブレーキレバー部64は、図4図6等に示すようにアシスト用車輪支持部63の一対のアシスト用車輪支持部本体63a,63aそれぞれの内側に設けられ、第3連結軸61dを介して一対のベース板61a,61aに回動可能に連結された一対の足踏み式ブレーキレバー本体64a,64aと、一対の足踏み式ブレーキレバー本体64a,64aの内、一方側、例えば、右足側に延びてアシスト用車輪支持部63の一対のアシスト用車輪支持部本体63a,63aやベース部61のベース板61a,61a、アシスト用車輪支持部63の一対のアシスト用車輪支持部本体63a,63aよりも外側に突出し、その後、荷台2の後端部よりも後方に突出するように延びる平面視(底面視)L字形状のブレーキレバーL字突出体64bと、ブレーキレバーL字突出体64b後端部にアシスト用足踏み部62bの位置と平面視(底面視)ほぼ横並びになるように設けられたブレーキ用足踏み部64cとを有する。
【0030】
また、足踏み式ブレーキレバー部64には、さらに、一対の足踏み式ブレーキレバー本体64a,64aの後端側であってブレーキレバーL字突出体64b基部との接合部よりも下方に設けられ、一対の足踏み式ブレーキレバー本体64a,64aそれぞれの外側に突出したアシストレバーブレーキ作動ピン64dと、一対の足踏み式ブレーキレバー本体64a,64aの後端間に下端部をアシスト用車輪63cの外周面のゴム製のタイヤ部分に当接してアシスト用車輪63cが回転しないようにブレーキを掛けるブレーキ部64eと、一対の足踏み式ブレーキレバー本体64a,64aの先端部間に設けられた復帰用引張バネ引掛けピン64fと、その復帰用引張バネ引掛けピン64fと足踏み式アシストレバー部62の第1連結軸62cとの間に設けられ、ユーザによって踏み下げられた足踏み式ブレーキレバー部64を元の初期位置に戻すためのブレーキレバー復帰用引張バネ65dと、ブレーキ部64eをアシスト用車輪63cに向かって押付けるよう押圧するブレーキ用押付け用圧縮バネ64g(図10参照。)等が設けられている。
【0031】
そのため、後述する図10に示すようにユーザがブレーキ用足踏み部64cを靴7等で踏むことによりアシストレバーブレーキ作動ピン64dを介して足踏み式アシストレバー部62を回動させると共に足踏み式アシストレバー部62に第2連結軸62dを介し連結されたアシスト用車輪支持部63を下降させ、アシスト用車輪支持部63に支持されたアシスト用車輪63cを下降させて左右の後輪3,3および前輪4,4よりも下方に突出させる共に、ブレーキ部64eをアシスト用車輪63cの外周面のゴム製のタイヤ部分に当接してアシスト用車輪63cが回転しないようにして本実施形態の手押し台車1にブレーキを掛けることができる。
【0032】
また、ユーザがブレーキ用足踏み部64cを踏んでアシスト用車輪63cが左右の後輪3,3および前輪4,4よりも下方に突出し、ブレーキ部64eがアシスト用車輪63cの外周面を押圧して回転しない状態に達し、さらにブレーキ用足踏み部64cを踏み下げると、後述する図10に示すようにアシストレバーブレーキ作動ピン64dが足踏み式アシストレバー部62のブレーキ状態保持用凹部62eに嵌って手押し台車1のブレーキ状態を保持することができる。
【0033】
尚、この手押し台車1のブレーキ状態を解除するためには、ユーザが足踏み式アシストレバー部62のアシスト用足踏み部62bを踏むと、アシストレバーブレーキ作動ピン64dが足踏み式アシストレバー部62のブレーキ状態保持用凹部62eから外れるので、ブレーキレバー復帰用引張バネ65dの引張力によってユーザによって踏み下げられた足踏み式ブレーキレバー部64を元の初期位置に戻すことができる。
【0034】
<実施形態の手押し台車1の動作>
次に、以上のように構成された本発明に係る実施形態の手押し台車1の動作について、主に特徴部分である台車用バネ式アシスト装置6の動作を中心に説明する。
【0035】
(ユーザがアシスト用足踏み部62bおよびブレーキ用足踏み部64cの双方を踏んでいない通常状態)
ユーザが足踏み式アシストレバー部62後端のアシスト用足踏み部62b、および足踏み式ブレーキレバー部64後端のブレーキ用足踏み部64cの双方を踏んでいない場合は、図6に示すようにアシスト用車輪支持部63に設けられたアシスト用車輪63cの下端部は、荷台2裏面に設けられた左右の後輪3,3および前輪4,4の下端部よりも高い位置にあり、アシスト用車輪63cは路面に接触しないため、台車用バネ式アシスト装置6によってアシスト力もブレーキも作動しない。
【0036】
そのため、ユーザは、手押し台車1の荷台2の上に荷物を載せて手押しハンドル5を握って押したり、引いて荷物を運搬することができる。その際、前輪4,4は、回転自在のキャスターによって構成されているので方向転換も自在である。つまり、この通常状態は、本発明に係る実施形態の手押し台車1の台車用バネ式アシスト装置6が機能していない状態である
【0037】
(台車用バネ式アシスト装置6によってアシスト力を得る場合)
手押し台車1の発進時等においてユーザが台車用バネ式アシスト装置6によってアシスト力を得たい場合には、図8に示すように手押し台車1を押しているユーザの靴7で足踏み式アシストレバー部62のアシスト用足踏み部62bを踏み、アシスト用足踏み部62bを押下げる。
【0038】
すると、図8に示すように足踏み式アシストレバー部62が第1連結軸62cを中心に回動して足踏み式アシストレバー部62のアシスト用足踏み部62b側が下降する共に、足踏み式アシストレバー部62の第2連結軸62dも下降して、第2連結軸62dを介し足踏み式アシストレバー部62に連結されたアシスト用車輪支持部63も下降させる。
【0039】
すると、アシスト用車輪支持部63に設けられたアシスト動作ガイドピン63dが、一対のベース板61a,61aの後方側面の下方突出用鉛直案内部61b,61b(図7等参照。)に案内されて、アシスト用車輪63cが設けられたアシスト用車輪支持部63を鉛直に下降させ、アシスト用車輪63cを左右の後輪3,3および前輪4,4よりも高い待機位置(初期位置)から左右の後輪3,3および前輪4,4よりも下方に突出させ、アシスト用車輪63cのゴム製のタイヤ部分を路面に接触させる。
【0040】
尚、図8は、アシスト用車輪支持部63に設けられたアシスト動作ガイドピン63dが、下方突出用鉛直案内部61b,61b(図7等参照。)とアシスト力発生用後方案内部61c,61cとの境界点に位置している状態で、アシスト用車輪63cのゴム製のタイヤ部分は路面に接触している。また、足踏み式アシストレバー部62のアシスト用足踏み部62bを踏み下げると、ブレーキ用押付け用圧縮バネ64g(図10参照。)の弾性力によってアシスト用車輪63cの外周面に弾接してブレーキをかけていたブレーキ部64eが離れるため、ねじりコイルバネ63eの弾性力によって常時先端部が当接しているアシスト用車輪回転制御板63fによってアシスト用車輪63c前進方向(図上では、反時計回り)にのみ回転し、その逆回転である後退方向への回転(図上では、時計回り)へ回転しなくなる。
【0041】
さらにユーザが足踏み式アシストレバー部62のアシスト用足踏み部62bを踏み下げると、アシスト用車輪支持部63に設けられたアシスト動作ガイドピン63dが下方突出用鉛直案内部61b,61bからアシスト力発生用後方案内部61c,61cに移行し、アシスト動作ガイドピン63dはアシスト力発生用後方案内部61c,61cに案内され、図9に示すように下方に向かいつつも後方に向かう。
【0042】
その際、アシスト用車輪63cは、ねじりコイルバネ63eによってアシスト用車輪回転制御板63fの先端部が常時、アシスト用車輪63cの外周面に斜めに押圧されており、かつ、図9からも明らかなようにブレーキ用押付け用圧縮バネ64g(図10参照。)によって押圧してアシスト用車輪63cの外周面に当接してブレーキをかけていたブレーキ部64eが離れるため、アシスト用車輪63c前進方向(図上では、反時計回り)にのみ回転し、その逆回転である後退方向への回転(図上では、時計回り)へ回転しなくなる。
【0043】
そのため、左右の後輪3,3および前輪4,4よりも下方に突出したアシスト用車輪63cは、アシスト力発生用後方案内部61c,61cによって案内されるアシスト力動作ガイドピン63dによって斜め後方に押し出され、路面を後方に蹴ることになる。
【0044】
その結果、ユーザが足踏み式アシストレバー部62のアシスト用足踏み部62bを踏み下げることにより、アシスト用車輪63cも斜め後方に押し出されて路面を蹴ることにより手押し台車1を前方へ押し出し、前方へのアシスト力を得ることができる。
【0045】
そしてアシスト用足踏み部62bがその最下点に到達し、ユーザがアシスト用足踏み部62bから足を離すと、主に第1引張バネ65aや第2引張バネ65bの引張力によって足踏み式アシストレバー部62が第1連結軸62cを中心に図9上、反時計回りに回動してアシスト用足踏み部62bが上昇し、元の位置に戻る。
【0046】
すると、足踏み式アシストレバー部62の第2連結軸62dも上昇するので、第2連結軸62dを介し足踏み式アシストレバー部62に連結されたアシスト用車輪支持部63も上昇する。
【0047】
そのため、ユーザがアシスト用足踏み部62bから足を離すと、アシスト用車輪支持部63に設けられたアシスト動作ガイドピン63dもアシスト力発生用後方案内部61c,61cおよび下方突出用鉛直案内部61b,61bに案内されながら上昇するので、アシスト用車輪63cも上昇して左右の後輪3,3および前輪4,4よりも下方に突出した状態から左右の後輪3,3および前輪4,4よりも高い図6図7に示す待機位置(初期位置)に自動的に戻ることになる。
【0048】
そして、ユーザが足踏み式アシストレバー部62のアシスト用足踏み部62bの踏み下げ、およびアシスト用足踏み部62bから足を離すことを繰り返すことにより、アシスト用車輪63cが路面を斜め後方に向かって蹴ることを繰り返すため、手押し台車1を前方へ押し出すアシスト力を繰り返し継続に得ることができる。
【0049】
(台車用バネ式アシスト装置6によって手押し台車1にブレーキを掛ける場合)
以上のようにして、ユーザが手押し台車1に装着した台車用バネ式アシスト装置6を使用せずに荷台2後方の手押しハンドル5を握って手押し台車1を押して走行していたり、あるいはユーザが手押しハンドル5を握りつつも台車用バネ式アシスト装置1の足踏み式アシストレバー部62後端のアシスト用足踏み部62bを何度も踏んで上述したように前方へのアシスト力を得て走行していた場合に手押し台車1にブレーキを掛けたい場合、ユーザの靴7等により足踏み式ブレーキレバー部64のブレーキ用足踏み部64cを踏み下げる。
【0050】
ここで、足踏み式ブレーキレバー部64のブレーキレバーL字突出体64bに設けられたアシストレバーブレーキ作動ピン64dは、図7等に示すように足踏み式アシストレバー部62のアシストレバー本体62a,62aの上側部に当接しているので、図10に示すように作業員が靴7等によりブレーキ用足踏み部64cを踏み下げると、アシストレバーブレーキ作動ピン64dを介し足踏み式アシストレバー部62のアシスト用足踏み部62b側が第1連結軸62cを介して下降するように回動して、足踏み式アシストレバー部62と第2連結軸62dを介し連結されているアシスト用車輪支持部63を下降させる。
【0051】
そして、図10に示すように足踏み式ブレーキレバー部64のアシストレバーブレーキ作動ピン64dが足踏み式アシストレバー部62のブレーキ状態保持用凹部62eに嵌ると、足踏み式アシストレバー部62後端のアシスト用足踏み部62bを踏んだ場合と同様にアシスト用車輪支持部63のアシスト用車輪63cが左右の後輪3,3および前輪4,4よりも下方に突出する。
【0052】
また、足踏み式ブレーキレバー部64のブレーキ部64eは、ユーザが足踏み式アシストレバー部62のアシスト用足踏み部62bを踏み下げた場合以外は、ブレーキ用押付け用圧縮バネ64g(図10参照。)によってアシスト用車輪63cの外周面のゴム製のタイヤ部分に押圧してアシスト用車輪63cが回転しないようブレーキをかけている。尚、アシスト用車輪63cは、ねじりコイルバネ63eの弾性力によって常時先端部が当接しているアシスト用車輪回転制御板63fによって後退方向(図上では、時計回り)への回転も禁止されているので、左右の後輪3,3よりも下方に突出状態のアシスト用車輪63cはいずれの方向にも回転しないロック状態となる。
【0053】
そのため、ユーザが足踏み式ブレーキレバー部64のブレーキ用足踏み部64cを踏み下げることによってアシスト用車輪63cを左右の後輪3,3よりも下方に突出すると共に、前進方向(図上では、反時計回り)および後退方向(図上では、時計回り)への回転が禁止されるため、アシスト用車輪63cによって本実施形態の手押し台車1にブレーキを掛けることができると共に、アシストレバーブレーキ作動ピン64dが足踏み式アシストレバー部62のブレーキ状態保持用凹部62eに嵌ることにより手押し台車1のブレーキ状態を維持することができる。その結果、ユーザは手押し台車1を止めて荷台2への荷物の積み下ろしを行うことができる。
【0054】
(手押し台車1のブレーキを解除する場合)
足踏み式ブレーキレバー部64のアシストレバーブレーキ作動ピン64dが足踏み式アシストレバー部62のブレーキ状態保持用凹部62eに嵌り手押し台車1のブレーキ状態が維持されると、ユーザは手押しハンドル5で手押し台車1を押しても回転をロックされたアシスト用車輪63cが路面に突出してブレーキを掛けているため、足踏み式ブレーキレバー部64のアシスト用車輪63cによるブレーキを解除する必要がある。
【0055】
台車用バネ式アシスト装置6によるブレーキ状態を解除するためには、図10に示すように足踏み式ブレーキレバー部64のアシストレバーブレーキ作動ピン64dが足踏み式アシストレバー部62のブレーキ状態保持用凹部62eに嵌ったブレーキ状態において、ユーザは靴7等で図10に示す矢印方向に足踏み式アシストレバー部62のアシスト用足踏み部62bを踏む。
【0056】
すると、足踏み式アシストレバー部62が第1連結軸62cを中心に図10上、矢印で示す時計回りに回動してアシスト用足踏み部62b側が下がり、ブレーキ状態保持用凹部62eも下がるため、ブレーキ状態保持用凹部62eに嵌っていたアシストレバーブレーキ作動ピン64dが外れるため、足踏み式ブレーキレバー部64は足踏み式ブレーキレバー本体64a,64aの先端部間に設けられた復帰用引張バネ引掛けピン64fと足踏み式アシストレバー部62の第1連結軸62cとの間に設けられたブレーキレバー復帰用引張バネ65d等の引張力によって第3連結軸61dを介し図上、反時計回りに回動して元の初期位置に戻る。
【0057】
また、足踏み式アシストレバー部62も、第1第1引張バネ65aや第2引張バネ65b等の引張力によって第1連結軸62cを中心に図上、反時計回りに回動してアシスト用足踏み部62bのブレーキ用足踏み部64c側が上昇して、図7等に示す元の待機位置(初期位置)に戻ることになる。
【0058】
すると、足踏み式アシストレバー部62に第2連結軸62dを介し連結されたアシスト用車輪支持部63も上昇し、図10に示すように左右の後輪3,3および前輪4,4よりも下方に突出してブレーキを掛けていた状態から、図6等に示すように左右の後輪3,3および前輪4,4よりも上方の元の待機位置(初期位置)に戻り、アシスト用車輪63cによるブレーキを解除することができる。
【0059】
その結果、足踏み式ブレーキレバー部64および足踏み式アシストレバー部62だけでなく、アシスト用車輪63cが設けられたアシスト用車輪支持部63も元の待機位置(初期位置)に戻るため、ユーザがアシスト用足踏み部62bおよびブレーキ用足踏み部64cの双方を踏んでいない通常状態、すなわち台車用バネ式アシスト装置6によってアシスト力もブレーキも作動しない初期状態に戻ることになり、ユーザは手押し台車1の荷台2の上に荷物を載せて手押しハンドル5を握って押したり、引いて荷物を運搬することができる。
【0060】
また、再度、前方へのアシスト力を得たい場合には、手押し台車1を押しているユーザの靴7で足踏み式アシストレバー部62のアシスト用足踏み部62bを踏み、必要あれば、複数回アシスト用足踏み部62bを踏み下げることを繰り返せば良いし、台車用バネ式アシスト装置6によって手押し台車1にブレーキを掛けたい場合には、ユーザの靴7で足踏み式ブレーキレバー部64のブレーキ用足踏み部64cを踏み下げれば良い。
【0061】
<実施形態の手押し台車1および台車用バネ式アシスト装置6のまとめ>
以上説明したように、本発明に係る実施形態の手押し台車1の台車用バネ式アシスト装置6では、手押し台車1の裏側に固定され、所定間隔を空けて下方に向かって延びた一対のベース板61a,61aが設けられたベース部61と、先端部が一対のベース板61a,61aに第1連結軸62cを中心に回動可能に設けられている一方、後端部に当該手押し台車1に前進する際に前方アシスト力を付与するためユーザが足で踏むアシスト用足踏み部62bが設けられた足踏み式アシストレバー部62と、上部が足踏み式アシストレバー部62における先端部とアシスト用足踏み部62bとの間に第2連結軸62dを介し連結される一方、下部に路面を蹴って前方向へのアシスト力を得る路面蹴り部としてアシスト用車輪63cが設けられ、第2連結軸62dとアシスト用車輪63との間の高さ位置にアシスト動作ガイドピン63dが設けられたアシスト用車輪支持部63とを備え、ベース部61には、アシスト動作ガイドピン63dを後方へ案内してアシスト用車輪支持部63を後方へ押し出すことにより前方へのアシスト力を得るアシスト力発生用後方案内部61c,61cが設けられており、足踏み式アシストレバー部62のアシスト用足踏み部62bを押下げると、足踏み式アシストレバー部62が第1連結軸62cを中心に回動してアシスト用車輪支持部63が下降しながら、アシスト用車輪支持部63に設けられたアシスト動作ガイドピン63dがベース部61に設けられたアシスト力発生用後方案内部61c,61cに案内されることによりアシスト用車輪支持部63が後方へ押し出されて、アシスト用車輪63cが路面を蹴って前方へのアシスト力を得るように構成している。
【0062】
そのため、本発明に係る実施形態の手押し台車1の台車用バネ式アシスト装置6によれば、手押し台車1に最初から設けられた後輪3,3および前輪4,4に回転力を付与して前方への走行をアシストするのではなく、後輪3,3および前輪4,4と独立した台車用バネ式アシスト装置6のアシスト用車輪63を後方へ押し出して前方へのアシスト力を得ることができるので、手押し台車1に台車用バネ式アシスト装置6を簡単に後付けすることができ非常に便利で、台車用バネ式アシスト装置6単独での製造・販売も可能となる。尚、手押し台車1に予め台車用バネ式アシスト装置6を装着して製造・販売することも勿論可能である。
【0063】
特に、本発明に係る実施形態の手押し台車1の台車用バネ式アシスト装置6では、路面蹴り部として、ねじりコイルバネ63eによってアシスト用車輪回転制御板63f先端部が常時、押し付けられて前進方向にのみ回転するように支持されたアシスト用車輪63cを設けている。
【0064】
そのため、アシスト用車輪63cが路面を蹴ってアシスト力を得る際に、前進方向には回転可能であるため、アシスト時の手押し台車1の前進走行を円滑にすることができる。
【0065】
また、本発明に係る実施形態の手押し台車1の台車用バネ式アシスト装置6では、さらに、ベース部61に第1連結軸62cおよび第2連結軸62dよりも上方であって手押し台車1に近い位置で第3連結軸61dを介して回動可能に設けられている一方、後端部には当該手押し台車1を停止させる際にユーザが足で踏むブレーキ用足踏み部64cが設けられた足踏み式ブレーキレバー部64を備え、足踏み式ブレーキレバー部64における第3連結軸61dとブレーキ用足踏み部64cとの間には、ブレーキ用足踏み部64cが踏まれた際に、足踏み式アシストレバー部62に当接して足踏み式アシストレバー部62およびアシスト用車輪支持部63を押下げるアシストレバーブレーキ作動ピン64dを設けている。
【0066】
そのため、本発明に係る実施形態の手押し台車1の台車用バネ式アシスト装置6によれば、ユーザがブレーキ用足踏み部64cを踏むことによりアシスト用車輪支持部63が路面蹴り部としてのアシスト用車輪63cを下降させて左右の後輪3,3および前輪4,4よりも下方に突出させる共に、ブレーキ部64eをアシスト用車輪63cの外周面のゴム製のタイヤ部分に当接してアシスト用車輪63cが前進方向へも回転しないようにして本実施形態の手押し台車1にブレーキを掛けることができる。
【0067】
その結果、手押し台車1にアシスト機構だけでなく、ブレーキ機構も設けられていない場合には、その手押し台車1に本発明に係る実施形態の台車用バネ式アシスト装置6を後付けすることにより、足踏み式でアシスト力を簡単に得ることが出来ると共に、ブレーキ機構も付加することができるので、手押し台車1の荷台2に重量物を載せて走行させる場合でも、台車用バネ式アシスト装置6のアシスト機構によって楽に重量物を搬送することが出来ると共に、台車用バネ式アシスト装置6のブレーキ機構によって手押し台車1にブレーキをかけて安心して重量物を搬送することが出来る。
【0068】
また、本発明に係る実施形態の手押し台車1の台車用バネ式アシスト装置6では、足踏み式アシストレバー部62には、アシストレバーブレーキ作動ピン64dが上方から当接して足踏み式アシストレバー部62およびアシスト用車輪支持部63を押下げることにより、アシスト用車輪支持部63に設けられた路面蹴り部であるアシスト用車輪63cを手押し台車1の左右の後輪3,3および前輪4,4車輪よりも下方に突出させて当該手押し台車1のブレーキとして機能させた際に、アシストレバーブレーキ作動ピンが嵌って当接するフレーキ状態を保持するブレーキ状態保持用凹部62eを設けている。
【0069】
そのため、ユーザがブレーキ用足踏み部64cを踏み下げて、アシストレバーブレーキ作動ピン64dが足踏み式アシストレバー部62のブレーキ状態保持用凹部62eに嵌ると、手押し台車1のブレーキ状態を保持することができるので、ユーザは手押し台車1を止めて荷台2への荷物の積み下ろしを行うことができ、手押し台車1を停止させた荷物の積み下ろし作業も容易かつ安全に行うことが可能となる。
【0070】
また、本発明に係る実施形態の台車用バネ式アシスト装置1では、第2連結軸62dと第3連結軸61dとの間には第1引張バネ65aを連結し、足踏み式アシストレバー部62のアシスト用足踏み部62bが踏まれて、足踏み式アシストレバー部6が第1連結軸62cを中心に回動してアシスト用足踏み部62b側およびアシスト用車輪支持部63が押下げられた際に第1引張バネ65aが伸長し、アシスト用足踏み部62bから足が離れた際には、第1引張バネ65aが収縮しその引張力によりアシスト用足踏み部62b側およびアシスト用車輪支持部63を昇降させ元の状態に戻すように構成している。
【0071】
そのため、本来的には足踏み式アシストレバー部62とアシスト用車輪支持部63とを連結する第2連結軸62dと、ベース部61に足踏み式ブレーキレバー部64を回動可能に連結する第3連結軸61dとを使用してアシスト用足踏み部62b側およびアシスト用車輪支持部63を昇降させ元の状態に戻すための第1引張バネ65aを連結することができるため、台車用バネ式アシスト装置1を効率良く製造することができる。
【0072】
また、本発明に係る実施形態の台車用バネ式アシスト装置1では、ベース部61には、さらに、ユーザが本装置を操作していない時は、アシスト用車輪支持部63の前側が当接してストッパーとして機能する昇降部前側ストッパーピン61eが設けられており、昇降部前側ストッパーピン61eとアシスト動作ガイドピン63dとの間には第2引張バネ65bが連結されており、足踏み式アシストレバー部6が第1連結軸62cを中心に回動してアシスト用足踏み部62b側およびアシスト用車輪支持部63が押下げられた際に第2引張バネ65bが伸長し、アシスト用足踏み部62bから足が離れた際には、第2引張バネ65bが収縮しその引張力によりアシスト用足踏み部62b側およびアシスト用車輪支持部63を昇降させ元の状態に戻すように構成している。
【0073】
そのため、本来的にはアシスト用車輪支持部63のストッパーとして機能する昇降部前側ストッパーピン61eと、アシスト力を得るためベース板61a,61aのアシスト力発生用後方案内部61c,61cで案内される機能を有するアシスト動作ガイドピン63dとを使用してアシスト用足踏み部62b側およびアシスト用車輪支持部63を昇降させ元の状態に戻すための第2引張バネ65bを連結することができるため、この点でも台車用バネ式アシスト装置1を効率良く製造することができる。
【0074】
また、本発明に係る実施形態の手押し台車1の台車用バネ式アシスト装置6では、足踏み式ブレーキレバー部64における第3連結軸61dよりも先端側に復帰用引張バネ引掛けピン64fが設けられ、当該復帰用引張バネ引掛けピン64fと足踏み式アシストレバー部62の第1連結軸62cとの間にブレーキレバー復帰用引張バネ65dが連結されており、足踏み式アシストレバー部62に設けられたアシストレバーブレーキ作動ピン64dが足踏み式アシストレバー部62のブレーキ状態保持用凹部62eに嵌ってアシスト用車輪63cが手押し台車1の車輪よりも下方に突出して当該手押し台車1のブレーキとして機能している状態で、足踏み式アシストレバー部62の足踏み部を下方に押下げると、アシストレバーブレーキ作動ピン64dが足踏み式アシストレバー部62のブレーキ状態保持用凹部62eから離脱してブレーキレバー復帰用引張バネ65dの引張力によって足踏み式ブレーキレバー部64のブレーキ用足踏み部64cが元の位置に復帰するように構成している。
【0075】
そのため、ユーザがブレーキ用足踏み部64cを踏み下げて、アシストレバーブレーキ作動ピン64dが足踏み式アシストレバー部62のブレーキ状態保持用凹部62eに嵌り手押し台車1のブレーキ状態が保持された場合でも、ユーザが足踏み式アシストレバー部62のアシスト用足踏み部62bを踏むことによりアシストレバーブレーキ作動ピン64dが足踏み式アシストレバー部62のブレーキ状態保持用凹部62eから外れ、ブレーキ状態を容易に解除することが可能となり、台車用バネ式アシスト装置6の使い勝手をさらに向上させることができる。
【0076】
また、本発明に係る実施形態の手押し台車1の台車用バネ式アシスト装置6では、路面蹴り部は、アシスト用車輪支持部63の下部に前進方向にのみ回転するように支持されたアシスト用車輪63cであり、足踏み式ブレーキレバー部64における第3連結軸61dとブレーキ用足踏み部との間には、ブレーキ用足踏み部側がユーザにより下方に押し下げられアシストレバーブレーキ作動ピン64dがブレーキ状態保持用凹部62eに嵌った際に、アシスト用車輪63cに当接して当該アシスト用車輪63cの回転を停止させるブレーキ部64eを設けている。
【0077】
そのため、本発明に係る実施形態の手押し台車1の台車用バネ式アシスト装置6によれば、路面蹴り部であるアシスト用車輪63cをブレーキとしても兼用することができるので、部品点数を削減することができる。
【0078】
尚、上記の実施形態では、路面蹴り部としてアシスト用車輪63cを一例に説明したが、本発明では、アシスト用車輪63cを使用せずに、アシスト用車輪支持部63の下端部にゴム体を設けて、路面蹴り部としても勿論良い。
【0079】
また、上記の実施形態では、台車用バネ式アシスト装置6に足踏み式ブレーキレバー部64を設け、路面蹴り部としてアシスト用車輪63cをブレーキとして併用するように構成して説明したが、本発明ではこれに限らず、足踏み式ブレーキレバー部64のブレーキはアシスト用車輪63c以外に別途独立した物を設けても良いし、さらには手押し台車1に最初からブレーキが設けられている場合、例えば、手押し台車1の後輪3,3等に予めブレーキが設けられていて手押しハンドル5に設けられたブレーキレバー等によってブレーキが掛けられる場合には、足踏み式ブレーキレバー部64を省略しても勿論良い。
【符号の説明】
【0080】
1 手押し台車
2 荷台
3,3 後輪
4,4 前輪
5 手押しハンドル
6 台車用バネ式アシスト装置
61 ベース部
61a,61a ベース板
61b,61b 下方突出用鉛直案内部
61c,61c アシスト力発生用後方案内部
61d 第3連結軸
61e 昇降部前側ストッパーピン
62 足踏み式アシストレバー部
62a,62a アシストレバー本体
62b アシスト用足踏み部
62c 第1連結軸
62d 第2連結軸
62e ブレーキ状態保持用凹部
63 アシスト用車輪支持部
63a,63a アシスト用車輪支持部本体
63b 連結板
63c アシスト用車輪(路面蹴り部)
63d アシスト動作ガイドピン
63e ねじりコイルバネ
63f アシスト用車輪回転制御板
63g バネ通しピン
63h アシスト車輪用車軸
64 足踏み式ブレーキレバー部
64a,64a 足踏み式ブレーキレバー本体
64b ブレーキレバーL字突出体
64c ブレーキ用足踏み部
64d アシストレバーブレーキ作動ピン
64e ブレーキ部
64f 復帰用引張バネ引掛けピン
65a 第1引張バネ
65b 第2引張バネ
65c 第3引張バネ
65d ブレーキレバー復帰用引張バネ
図1
図2
図3
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