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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-04
(45)【発行日】2023-10-13
(54)【発明の名称】充放電管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231005BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20231005BHJP
   H02J 7/02 20160101ALI20231005BHJP
【FI】
G06Q50/10
H02J7/00 P
H02J7/02 U
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021118136
(22)【出願日】2021-07-16
(65)【公開番号】P2023013744
(43)【公開日】2023-01-26
【審査請求日】2022-08-08
(73)【特許権者】
【識別番号】520184767
【氏名又は名称】プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117606
【弁理士】
【氏名又は名称】安部 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100136423
【弁理士】
【氏名又は名称】大井 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100121186
【弁理士】
【氏名又は名称】山根 広昭
(74)【代理人】
【識別番号】100130605
【弁理士】
【氏名又は名称】天野 浩治
(72)【発明者】
【氏名】谷口 喜代太
(72)【発明者】
【氏名】最相 美穂
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 礼
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 由紀
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 克史
(72)【発明者】
【氏名】神足 昌人
(72)【発明者】
【氏名】巽 宏之
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-149611(JP,A)
【文献】特開2007-033331(JP,A)
【文献】特開2009-183135(JP,A)
【文献】特開2019-135374(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00 -H02J 7/36
G06Q 10/00 -G06Q 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充放電スポットの駐車スペースに関する駐車情報と、前記駐車スペースに辿り着くまでの経路情報との少なくとも何れかを含む要因情報を取得する第1取得部と、
電動車両の大きさを少なくとも含む車両情報を取得する第2取得部と、
前記電動車両を使用するユーザから送信された充放電信号を受信する通信部と、
前記充放電信号を送信したユーザが使用する前記電動車両の前記車両情報、および、前記要因情報に基づいて、ユーザが使用する前記電動車両が前記充放電スポットの前記駐車スペースまで走行し、前記駐車スペースに駐車可能か否かを判定する判定部と、
前記判定部によって駐車可能と判定された前記駐車スペースの前記充放電スポットを、ユーザに提示する提示部と、
を備え
前記要因情報には、前記駐車情報として、第1駐車スペースと第2駐車スペースが幅方向に連続した前記駐車スペースの大きさに関する情報が含まれ、
前記判定部は、前記電動車両の大きさと、前記駐車スペースの大きさとを比較して、ユーザが使用する前記電動車両の全幅が、前記第1駐車スペースおよび前記第2駐車スペースのそれぞれの幅よりも大きく、前記第1駐車スペースと前記第2駐車スペースを合わせた幅よりも小さく、かつ、前記第1駐車スペースおよび前記第2駐車スペースの両方が駐車されていない場合、前記第1駐車スペースおよび前記第2駐車スペースの両方を使用して駐車可能と判定する、充放電管理システム。
【請求項2】
前記要因情報には、前記駐車情報として、前記駐車スペースの大きさに関する情報が含まれ、
前記判定部は、前記電動車両の大きさと、前記駐車スペースの大きさとを比較して、前記充放電スポットの前記駐車スペースに、ユーザが使用する前記電動車両が駐車可能か否かを判定する、請求項1に記載された充放電管理システム。
【請求項3】
前記要因情報には、前記経路情報として、前記駐車スペースに辿り着くまでに走行する道路の道幅が含まれ、
前記判定部は、前記電動車両の大きさと、前記道幅とを比較して、ユーザが使用する前記電動車両が前記駐車スペースまで走行可能か否かを判定する、請求項1または2に記載された充放電管理システム。
【請求項4】
前記駐車スペースは、
屋根なし駐車スペースと、
屋根付き駐車スペースと、
を有し、
前記屋根なし駐車スペースを使用する場合には、充放電料金の料金体系として第1の料金体系を設定し、前記屋根付き駐車スペースを使用する場合には、前記充放電料金の料金体系として前記第1の料金体系よりも高い第2の料金体系を設定する料金設定部を備えた、請求項1から3までの何れか1つに記載された充放電管理システム。
【請求項5】
前記充放電スポットを撮影する撮影装置によって撮影された静止画または動画を取得する撮影取得部と、
前記撮影取得部によって取得された前記静止画または前記動画を表示する表示部と、
を備えた、請求項1からまでの何れか1つに記載された充放電管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充放電管理システムに関する。詳しくは、電動車両に対する充放電を管理する充放電管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、電気自動車を自宅や外出先で充電することが可能な電気自動車充電システムが開示されている。この電気自動車充電システムは、複数の充電スタンドと、複数の充電スタンドと通信可能に構成され、充電スタンドの状態を管理する管理サーバと、管理サーバと通信可能に構成され、電気自動車と共に移動可能な通信端末とを備えている。
【0003】
充電スタンドは、住宅に設置され、個人使用が可能なものである。充電スタンドは、特定のユーザに使用を制限するパーソナルモードと、一般ユーザの使用を許可する一般開放モードとに切り替え可能に構成されている。管理サーバは、一般開放モードの状態である充電スタンドに関する情報を、通信端末に提供する。一般ユーザは、通信端末から一般開放されている充電スタンドを探して、電気自動車に対して充電を行う。このことで、個人使用の充電スタンドを開放して、一般ユーザが個人使用の充電スタンドを使用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-221014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、電動自動車などの電動車両の大きさは様々である。充電スタンドを使用する際には、電動車両は所定の駐車スペースに停車される。ここで、駐車スペースには、様々な大きさが存在する。特に住宅の駐車スペースでは、大きさの差が大きいと考えられる。そのため、電動車両の大きさによっては、充電スタンドを使用したいにも関わらず、使用したい充電スタンド用の駐車スペースが小さいため、当該駐車スペースに電動車両を駐車することができないおそれがあった。その結果、使用したい充電スタンドであっても、使用できないおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここで提案される充放電管理システムは、第1取得部と、第2取得部と、通信部と、判定部と、提示部とを備えている。第1取得部は、充放電スポットの駐車スペースに関する駐車情報と、駐車スペースに辿り着くまでの経路情報との少なくとも何れかを含む要因情報を取得する。第2取得部は、電動車両の大きさを少なくとも含む車両情報を取得する。通信部は、電動車両を使用するユーザから送信された充放電信号を受信する。判定部は、充放電信号を送信したユーザが使用する電動車両の車両情報、および、要因情報に基づいて、ユーザが使用する電動車両が充放電スポットの駐車スペースまで走行し、駐車スペースに駐車可能か否かを判定する。提示部は、判定部によって駐車可能と判定された駐車スペースの充放電スポットを、ユーザに提示する。
【0007】
ここで提案される充放電管理システムによれば、電動車両を使用するユーザには、駐車スペースまで走行して、駐車スペースに駐車可能な充放電スポットが提示される。よって、ユーザは、提示された充放電スポットの駐車スペースまで、電動車両を実際に運転することができ、駐車スペースに電動車両を実際に駐車することができる。したがって、提示された充放電スポットの駐車スペースに電動車両が駐車できないことを事前に把握することができる。
【0008】
ここで提案される充放電管理システムによれば、要因情報には、駐車情報として、駐車スペースの大きさが含まれていてもよい。判定部は、電動車両の大きさと、駐車スペースの大きさとを比較して、充放電スポットの駐車スペースに、ユーザが使用する電動車両が駐車可能か否かを判定してもよい。
【0009】
ここで提案される充放電管理システムによれば、要因情報には、経路情報として、駐車スペースに辿り着くまでに走行する道路の道幅が含まれてもよい。判定部は、電動車両の大きさと、道幅とを比較して、ユーザが使用する電動車両が駐車スペースまで走行可能か否かを判定してもよい。
【0010】
ここで提案される充放電管理システムによれば、駐車スペースは、屋根なし駐車スペースと、屋根付き駐車スペースとを有してもよい。充放電管理システムは、屋根なし駐車スペースを使用する場合には、充放電料金の料金体系として第1の料金体系を設定し、屋根付き駐車スペースを使用する場合には、充放電料金の料金体系として第1の料金体系よりも高い第2の料金体系を設定する料金設定部を備えていてもよい。
【0011】
ここで提案される充放電管理システムによれば、充放電スポットは、家庭用であってもよい。充放電管理システムは、撮影取得部と、表示部とを備えていてもよい。撮影取得部は、充放電スポットを撮影する撮影装置によって撮影された静止画または動画を取得してもよい。表示部は、撮影取得部によって取得された静止画または動画を表示してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態に係る充放電管理システムを示す概念図である。
図2】実施形態に係る充放電管理システムを示すブロック図である。
図3】電動車両に対して充放電する際の手順を示したフローチャートである。
図4】駐車スペースの一例と、電動車両の一例を模式的に示した平面図である。
図5図4の一例において、駐車スペースの駐車状況に応じた、第1電動車両~第3電動車両に対する駐車スペースの使用可否を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、ここで開示される充放電管理システムの一実施形態について図面を参照しながら説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。本発明は、特に言及されない限りにおいて、ここで説明される実施形態に限定されない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略されるものとする。
【0014】
図1は、本実施形態に係る充放電管理システム100を示す概念図である。本実施形態に係る充放電管理システム100は、電動車両10に対する充電または放電(ここでは、充放電という。)を管理するシステムである。図示は省略するが、この充放電管理システム100は、電力が貯蓄される蓄電装置を備えている。充放電管理システム100は、蓄電装置に貯蓄された電力で電動車両10に充電すること、および、電動車両10から放電された電力を蓄電装置に貯蓄することを管理する。蓄電装置に貯蓄された電力は、電力会社などの特定の業者に売られる。充放電管理システム100は、電力を売買する、すなわち売電および買電する際に使用されるシステムであり得る。
【0015】
ここでは、充放電管理システム100を管理する者を、システム管理者という。システム管理者は、アグリゲーターとも呼ばれる。システム管理者は、電力の需要と供給のバランスを保つように電力の需要量を制御する。例えばシステム管理者は、電力会社などの特定の業者の要求に応じて電力を調達し、特定の業者に電力を供給する。そのため、システム管理者は、必要な電力量を確保するために、充放電管理システム100を用いて、電動車両10のユーザと、充放電装置22を管理する管理者とを、より多く契約することが好ましい。例えば充放電管理システム100には、電動車両10を使用する、または、所有するユーザが1つまたは複数登録され、かつ、電動車両10に充放電を行う充放電装置22を管理する管理者が1つまたは複数登録されている。なお、充放電管理システム100には、電動車両10自体、充放電装置22自体が登録されてもよい。充放電管理システム100は、充放電装置22から電動車両10へ電力を供給(ここでは充電)したり、電動車両10から充放電装置22へ電力を供給(ここでは放電)したりすることで、電力をマネジメントする。
【0016】
本実施形態において、電動車両10には、電気自動車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車などの電力をエネルギー源とした車が含まれる。電動車両10は、四輪車であってもよいし、二輪車であってもよい。ここで、1つまたは複数の充放電装置22は、充放電スポット20に設置されている。1つの充放電スポット20に設置される充放電装置22の数は、特に限定されない。1つの充放電スポット20は、所定の管理者によって管理されている。すなわち、1つの充放電スポット20に設置されている1つまたは複数の充放電装置22は、同一の管理者によって管理されている。本実施形態では、充放電スポット20は、家庭用のスポットである。例えば充放電スポット20は、住宅などの居住空間に充放電装置22が設置されているスポットである。
【0017】
ところで、本実施形態に係る充放電スポット20は、家庭用であり、普段は管理者自身が使用するものであり、充放電スポット20に設置されている充放電装置22は、管理者が使用する電動車両10に対して充放電する装置である。しかしながら、充放電装置22には、管理者が使用する電動車両10が常に接続されている訳ではなく、未接続状態の時間の方が長い。そこで、家庭用の充放電スポット20は、充放電装置22が電動車両10に接続されていないときには、管理者以外のユーザに対して使用されることで、充放電の効率が良くなる。
【0018】
ところで、充放電スポット20は、電動車両10が駐車される駐車スペース24を有する。充放電装置22を使用する際、電動車両10を駐車スペース24に駐車した状態で、電動車両10が充放電装置22に接続される。駐車スペース24には、様々な大きさが存在する。特に住宅の駐車スペース24では、大きさの差が大きい傾向にある。また、電動車両10の大きさも様々である。そのため、電動車両10の大きさによっては、充放電を行いたい充放電スポット20まで運転した場合であっても、駐車スペース24に駐車できないおそれがある。駐車スペース24に駐車できない場合には、電動車両10を充放電装置22に接続して充放電できない可能性が高い。
【0019】
そこで、本実施形態では、電動車両10を使用するユーザが電動車両10を充放電したいとき、接続先の駐車スペース24まで電動車両10を運転して、駐車スペース24に駐車可能な充放電スポット20をユーザに提供することを、充放電管理システム100が実現する。このことで、ユーザは、充放電管理システム100から提示された使用可能な充放電スポット20に向かって電動車両10を運転すればよい。駐車スペース24に駐車できないなどの理由で、充放電スポット20を使用できないときには、事前に把握することができる。
【0020】
次に、本実施形態に係る充放電管理システム100の構成について説明する。充放電管理システム100は、例えばクライアントサーバシステムによって実現される。ただし、充放電管理システム100は、クラウドコンピューティングによって実現されてもよい。図2は、充放電管理システム100を示すブロック図である。図2に示すように、充放電管理システム100は、ユーザ端末15と、管理者端末25と、道路管理端末35と、管理サーバ40とを備えている。
【0021】
ユーザ端末15は、電動車両10を使用するユーザが使用する端末である。ここで、ユーザ端末15は、例えば電動車両10に搭載されたカーナビゲーションシステムであってもよいし、ユーザが使用するスマートフォン、タブレット端末、デスクトップ型やラップトップ型のパーソナルコンピュータであってもよい。ユーザ端末15は、画面16と、タッチパネル、キーボードまたはマウスなどのユーザが操作して入力する入力手段17と、端末制御装置18とを備えている。端末制御装置18は、画面16および入力手段17と通信可能に接続されている。
【0022】
管理者端末25は、充放電スポット20の管理者が使用する端末である。管理者端末25は、例えば管理者が使用するデスクトップ型やラップトップ型のパーソナルコンピュータであってもよいし、スマートフォンやタブレット端末であってもよい。管理者端末25は、画面26と、キーボード、マウスまたはタッチパネルなどの管理者が操作して入力する入力手段27と、端末制御装置28とを備えている。端末制御装置28は、画面26および入力手段27と通信可能に接続されている。
【0023】
道路管理端末35は、後述の経路情報D12(図2参照)を含む道路情報の管理をしている端末であり、例えば道路管理事業者が使用する端末である。道路管理端末35は、例えば道路管理事業者が使用するデスクトップ型やラップトップ型のパーソナルコンピュータやサーバによって実現される。もちろん、道路管理端末35は、道路情報を管理することができれば、スマートフォンやタブレット端末で実現することも可能である。道路管理端末35は、画面36と、入力手段37と、端末制御装置38とを備えている。端末制御装置38は、画面36および入力手段37と通信可能に接続されている。
【0024】
管理サーバ40は、ユーザ端末15、充放電装置22、管理者端末25および道路管理端末35と通信可能に接続されており、ユーザ端末15、充放電装置22、管理者端末25および道路管理端末35から得られる情報を一括に管理するものである。管理サーバ40は、単一のコンピュータによって実現されてもよいし、複数のコンピュータが協働して実現されるものであってもよい。管理サーバ40は、制御装置45を備えている。なお、図示は省略するが、管理サーバ40は、ユーザ端末15などと同様に、画面と、入力手段とを備えていてもよい。
【0025】
制御装置45の構成は、特に限定されない。ここでは、制御装置45は、例えばマイクロコンピュータである。制御装置45は、例えばI/Fと、CPUと、ROMと、RAMと、を備えている。図2に示すように、制御装置45は、記憶部50と、第1通信部51と、第2通信部52と、第3通信部53と、第4通信部54とを備えている。更に、制御装置45は、第1取得部61と、第2取得部62と、判定部63と、提示部64と、撮影取得部65と、表示部66と、料金設定部67と、料金決済部68と、を備えている。制御装置45を構成する各部50~68は、1つまたは複数のプロセッサによって実現されるものであってもよいし、回路に組み込まれるものであってもよい。
【0026】
第1通信部51は、電動車両10を使用するユーザのユーザ端末15と通信可能に構成されている。ここでは、第1通信部51は、ユーザ端末15の端末制御装置18と通信可能に接続されている。本実施形態では、第1通信部51は、本発明の通信部の一例である。第2通信部52は、充放電スポット20の管理者の管理者端末25と通信可能に構成されている。ここでは、第2通信部52は、管理者端末25の端末制御装置28と通信可能に接続されている。第3通信部53は、充放電スポット20に設置された充放電装置22と通信可能に接続されている。第4通信部54は、道路管理事業者の道路管理端末35と通信可能に構成されている。ここでは、第4通信部54は、道路管理端末35の端末制御装置38と通信可能に接続されている。
【0027】
記憶部50には、電動車両10による充放電に関する情報が記憶されている。本実施形態では、記憶部50には、要因情報D1および車両情報D2が記憶されている。要因情報D1とは、電動車両10が充放電スポット20まで移動し、充放電スポット20の駐車スペース24に駐車できるか否かを判定するために必要となる情報のことである。要因情報D1は、駐車情報D11と、経路情報D12とのうち少なくとも何れかを含んでいる。本実施形態では、要因情報D1には、駐車情報D11と、経路情報D12との両方が含まれている。
【0028】
駐車情報D11とは、充放電スポット20の駐車スペース24に関する情報のことである。ここで、駐車情報D11には、駐車スペース24の大きさに関する情報が含まれている。駐車スペース24の大きさは、例えば駐車スペース24の幅と、奥行きとで表される。駐車スペース24の大きさには、高さが含まれてもよい。なお、駐車情報D11には、駐車する際に障害となり得る情報、例えば駐車スペース24の周囲に配置されている電柱、壁などの障害物の情報が含まれていてもよい。
【0029】
経路情報D12は、電動車両10が充放電スポット20の駐車スペース24に辿り着くまでの情報であり、例えば駐車スペース24まで移動する際に通過する道路に関する情報である。経路情報D12には、駐車スペース24に辿り着くまでに走行する道路の道幅が含まれている。ただし、経路情報D12には、通行止め情報が含まれていてもよい。通行止め情報とは、例えば工事や事故などによって、道路を使用することができないことに関する情報のことである。
【0030】
車両情報D2は、ユーザが使用する電動車両10に関する情報である。車両情報D2には、電動車両10の大きさが少なくとも含まれている。ここで、電動車両10の大きさとは、電動車両10の全長、全幅、高さなどのことである。なお、電動車両10の大きさは、車種によって決定される。そのため、車両情報D2には、電動車両10の大きさに関する情報として、車種が含まれていてもよい。
【0031】
次に、ユーザが充放電管理システム100を使用して、電動車両10に対して充放電する際の手順について図3のフローチャートに沿って説明する。
【0032】
ここでは、まずステップS101において、充放電スポット20を使用したいユーザは、使用したい充放電スポット20先を決定し、充放電信号を送信する。管理サーバ40の第1通信部51は、電動車両10を使用するユーザが使用したい充放電スポット20に関する情報、および、ユーザから送信された充放電信号を受信する。ここでは、充放電信号は、管理サーバ40が充放電スポット20をユーザが使用したいことを判断するための信号である。
【0033】
ここでは、例えばユーザ端末15の画面16に、現在、使用可能な充放電スポット20の一覧表が表示される。使用可能な充放電スポット20とは、充放電スポット20に設置された充放電装置22が使用されておらず、かつ、充放電装置22に対応した駐車スペース24に車が停車していない状態のことをいう。また、使用可能な充放電スポット20とは、管理者以外のユーザに使用されることを許可された状態のことをいう。この上記一覧表は、距離順などに並び替え可能な機能を有していてもよい。ユーザは、入力手段17を操作して、使用したい充放電スポット20を決定する。使用したい充放電スポット20が決定されると、ユーザ端末15から管理サーバ40に、充放電信号が送信される。このとき、使用したい充放電スポット20に関する情報も、充放電信号と共に関連付けられて送信される。第1通信部51は、ユーザ端末15から送信された充放電信号、および、使用したい充放電スポット20に関する情報を受信する。
【0034】
次に、図3のステップS103では、図2の第1取得部61は、要因情報D1を取得する。ここで取得される要因情報D1は、ユーザが使用したい充放電スポット20に関する要因情報D1である。詳しくは、要因情報D1とは、ユーザが使用したい充放電スポット20の駐車スペース24に関する駐車情報D11と、当該駐車スペース24に辿り着くまでの経路情報D12である。図2に示すように、例えば駐車情報D11は、管理者端末25の端末制御装置28に予め記憶されている。例えば経路情報D12は、道路管理端末35の端末制御装置38に予め記憶されている。そのため、第1取得部61は、第2通信部52を介して管理者端末25から駐車情報D11を取得し、第4通信部54を介して道路管理端末35から経路情報D12を取得する。ただし、上述のように、記憶部50には、管理者端末25から取得した駐車情報D11、および、道路管理端末35から取得した経路情報D12が予め記憶されていてもよい。この場合、第1取得部61は、記憶部50から駐車情報D11および経路情報D12を取得してもよい。
【0035】
次に、図3のステップS105では、図2の第2取得部62は、車両情報D2を取得する。例えば車両情報D2は、ステップS101において充放電信号を送信したユーザ端末15の端末制御装置18に予め記憶されている。そのため、第2取得部62は、ユーザ端末15から車両情報D2を取得する。ただし、記憶部50には、ユーザ端末15から取得した車両情報D2が予め記憶されていてもよい。この場合、第2取得部62は、記憶部50から車両情報D2を取得する。
【0036】
次に、図3のステップS107では、図2の判定部63は、ユーザが使用する電動車両10が、使用したい充放電スポット20まで走行可能であり、かつ、電動車両10を駐車スペース24に駐車可能か否かを判定する。ここでは、ユーザが使用する電動車両10の車両情報D2と、使用したい充放電スポット20に関する要因情報D1に基づいて、当該判定が行われる。
【0037】
例えば要因情報D1には、上述のように、駐車情報D11と、経路情報D12とが含まれる。判定部63は、電動車両10の大きさと、駐車スペース24の大きさとを比較して、充放電スポット20の駐車スペース24に、ユーザが使用する電動車両10が駐車可能か否かを判定する。詳しくは、電動車両10の全幅が、駐車スペース24の幅よりも大きい場合には、判定部63は、電動車両10を駐車できないと判定する。また、例えば電動車両10を駐車スペース24に駐車するシミュレーションを行い、電動車両10が駐車スペース24の障害物に接触するおそれがある場合には、判定部63は、電動車両10を駐車できないと判定する。一方、電動車両10の全幅が、駐車スペース24の幅よりも小さく、電動車両10が駐車スペース24の障害物に接触するおそれがない場合には、判定部63は、電動車両10を駐車スペース24に駐車可能であると判定する。
【0038】
以下、駐車スペース24に電動車両10を駐車可能か否かの判定についての一例について説明する。図4は、駐車スペース24の一例と、電動車両10の一例を模式的に示した平面図である。図5は、図4の一例において、駐車スペース24の駐車状況に応じた、第1電動車両10A~第3電動車両10Cに対する駐車スペース24の使用可否を示す表である。例えば図4に示すように、第1駐車スペース24Aと第2駐車スペース24Bが幅方向に連続した駐車スペース24が設置された充放電スポット20が存在する。第1駐車スペース24Aの大きさと、第2駐車スペース24Bの大きさとは同じである。車は、第1駐車スペース24Aと第2駐車スペース24Bとに跨って駐車可能である。
【0039】
例えば電動車両10として、第1の大きさの第1電動車両10Aと、第1の大きさよりも大きい第2の大きさの第2電動車両10Aと、第2の大きさよりも大きい第3の大きさの第3電動車両10Cとが存在する。ここで、第1電動車両10Aの全幅L11は、第1駐車スペース24Aの幅L21よりも小さく、かつ、第2駐車スペース24Bの幅L22よりも小さい。第2電動車両10Bの全幅L12は、第1駐車スペース24Aの幅L21よりも大きく、かつ、第2駐車スペース24Bの幅L22よりも大きい。ただし、第2電動車両10Bの全幅L12は、第1駐車スペース24Aと第2駐車スペース24Bを合わせた幅L2よりも小さい。第3電動車両10Cの全幅L13は、第1駐車スペース24Aと第2駐車スペース24Bを合わせた幅L2よりも大きい。
【0040】
図5において、「×」は、第1駐車スペース24Aまたは第2駐車スペース24Bについて、駐車有りを示し、「○」は、駐車無しを示している。また、「否」は、駐車スペース24を使用できないことを示し、「可」は、使用できることを示している。ここで、図5に示すように、第1、第2駐車スペース24A、24Bの両方に車が駐車している場合には、判定部63は、第1~第3電動車両10A~10Cの何れに対しても、駐車できないと判定する。例えば第1駐車スペース24Aと第2駐車スペース24Bとのうち一方が駐車され、他方が駐車されていない場合、判定部63は、第1電動車両10Aに対しては、駐車スペース24を使用可能と判定し、第2、第3電動車両10B、10Cに対しては使用できないと判定する。第1、第2駐車スペース24A、24Bの両方が駐車されていない場合、判定部63は、第1電動車両10Aに対して、第1、第2駐車スペース24A、24Bの何れか一方に駐車可能と判定し、第2電動車両10Bに対して、第1、第2駐車スペース24A、24Bの両方を使用して駐車可能と判定する。また、判定部63は、第3電動車両10Cに対して、駐車できないと判定する。このように、駐車スペース24の駐車状況に応じて、複数の駐車スペース24A、24Bに跨って駐車できる場合には、駐車可能であると判定される。
【0041】
本実施形態では、図3のステップS107において、判定部63は、例えば電動車両10の大きさと、駐車スペース24に辿り着くまでに走行する道路の道幅とを比較して、使用したい充放電スポット20の駐車スペース24まで、ユーザが使用する電動車両10が走行可能か否かを判定する。詳しくは、電動車両10の全幅が、道幅よりも大きい場合には、判定部63は、電動車両10が駐車スペース24まで走行できないと判定する。また、駐車スペース24に辿り着くまでに走行する道路が通行止めなどで使用されることができない場合、判定部63は、電動車両10が駐車スペース24まで走行できないと判定する。一方、電動車両10の全幅が、道幅よりも小さく、かつ、道路が通行止めなどではなくて通行可能な場合、判定部63は、電動車両10が駐車スペース24まで走行可能であると判定する。
【0042】
本実施形態では、ステップS107において、電動車両10が駐車スペース24まで走行できない、または、電動車両10を駐車スペース24に駐車できない場合には、判定部63は、ユーザが使用したい充放電スポット20を使用することができないと判定する。この場合、ステップS107の判定をNOとして、ステップS101に戻り、ユーザが使用したい充放電スポット20を再度決定する。一方、ステップS107において、電動車両10が駐車スペース24まで走行でき、かつ、電動車両10を駐車スペース24に駐車できる場合には、判定部63は、ユーザが使用したい充放電スポット20を使用することができると判定する。この場合、ステップS107の判定をYESとして、次に、ステップS109に進む。
【0043】
ステップS109では、図2の提示部64は、判定部63によって使用可能であると判定された駐車スペース24の充放電スポット20をユーザに提示する。使用可能な充放電スポット20をユーザに提示する具体的な手段は、特に限定されない。例えばユーザ端末15の画面16(図2参照)に、ユーザが使用したい充放電スポット20を使用することが可能である旨を表示してもよい。また、使用可能な充放電スポット20までの道順を示してもよいし、当該充放電スポット20までの道順を案内してもよい。
【0044】
ここで、ユーザは、提示部64によって提示された充放電スポット20まで電動車両10を運転する。そして、充放電スポット20に到着したら、駐車スペース24に電動車両10を駐車する。このとき、電動車両10が自動運転機能を有する場合には、自動運転機能を使用して電動車両10を自動で駐車させてもよい。その後、電動車両10に充放電装置22を接続して、電動車両10に対して充放電を開始する。ここでは、例えば充放電装置22による充放電が開始されると、第3通信部53を介して充放電装置22から管理サーバ40へ開始信号が送信される。図3のステップS111では、管理サーバ40が開始信号を受信することで、充放電が開始されたことを判断する。
【0045】
ところで、本実施形態では、電動車両10に対して充放電されている間、充放電の様子を撮影して配信することが可能である。図2に示すように、例えば充放電管理システム100は、撮影装置80を備えている。撮影装置80は、例えば静止画または動画を撮影可能なカメラである。しかしながら、撮影装置80の種類は特に限定されない。ここでは、撮影装置80は、充放電スポット20を撮影する。詳しくは、撮影装置80は、駐車スペース24、駐車スペース24に駐車された電動車両10、および、充放電装置22を撮影する。撮影装置80は、充放電スポット20の駐車スペース24の周辺に配置されている。本実施形態では、撮影装置80は、管理サーバ40の制御装置45と通信可能に接続されている。管理サーバ40の撮影取得部65は、撮影装置80によって撮影された静止画または動画を取得する。
【0046】
撮影取得部65によって取得された静止画または動画は、表示部66によって表示される。静止画または動画の表示先は特に限定されないが、例えば充放電スポット20の管理者に対して表示される。本実施形態では、図3に示すように、ステップS111において開始信号を受信した後、ステップS113において、表示部66による静止画または動画の表示が開始される。表示部66は、第2通信部52を介して管理者端末25に静止画または動画を送信することで、管理者端末25の画面26に、充放電スポット20における充放電の様子が撮影された静止画または動画が表示される。管理者は、画面26に表示された静止画または動画を見ることで、充放電が適切に行われているかを確認することができる。
【0047】
本実施形態では、電動車両10に対して充電が行われると、充電量に応じた支払料金が発生する。また、電動車両10に対して放電が行われると、放電量に応じた受取料金が発生する。ここで、支払料金と受取料金とを総じて充放電料金という。充放電料金は、所定の料金体系に基づいて決定される。この料金体系は、例えば充放電時間に基づいた料金体系であってもよいし、充放電量に基づいた料金体系であってもよい。
【0048】
ところで、本実施形態では、図1に示すように、屋根23付きの屋根付き駐車スペース24Cと、屋根23なしの屋根なし駐車スペース24Dとが存在する。駐車スペース24は、屋根なし第1駐車スペース24Dと、屋根付き第2駐車スペース24Cとを有している。図2の料金設定部67は、屋根23の有無によって、充放電料金を算出する際の料金体系を設定する。
【0049】
例えば図3のステップS115において、料金設定部67は、電動車両10が駐車した駐車スペース24が屋根付き駐車スペース24Cであるか否かを判定する。例えば電動車両10に対して充放電する際に、屋根なし駐車スペース24Dを使用している場合には、ステップS115の判定をNOとして、次にステップS117に進む。ステップS117では、料金設定部67は、充放電料金の料金体系として第1の料金体系を設定する、一方、電動車両10に対して充放電する際に、屋根付き駐車スペース24Cを使用している場合には、ステップS115の判定をYESとして、次にステップS119に進む。ステップS119では、料金設定部67は、充放電料金の料金体系として第2の料金体系を設定する。ここで、第2の料金体系は、第1の料金体系よりも高い体系である。ここで、「料金体系が高い」とは、充電時の支払料金が高くなり、放電時の受取料金が低くなることをいう。すなわち、屋根付き駐車スペース24Cを使用すると、屋根23を使用する使用料が発生する。そのため、屋根付き駐車スペース24Cを使用すると、屋根なし駐車スペース24Dを使用するときと比較して、充電時の支払料金が高くなり、放電時の受取料金が低くなる。
【0050】
本実施形態では、図3のステップS121において、電動車両10に対する充放電が終了すると、充放電装置22から管理サーバ40に対して終了信号が送信される。管理サーバ40は、終了信号を受信したときに、電動車両10に対する充放電が終了したと判断する。充放電終了後、ステップS123では、表示部66による静止画または動画の表示が終了する。
【0051】
次に、ステップS125において、図2の料金決済部68による充放電料金の算出が行われる。ここでは、料金決済部68は、屋根なし駐車スペース24Dで充放電が行われたとき、第1の料金体系に沿って充放電料金を算出する。一方、料金決済部68は、屋根付き駐車スペース24Cで充放電が行われたとき、第2の料金体系に沿って充放電料金が算出される。次に、ステップS127において、料金決済部68によって算出された充放電料金に基づいて、決済処理が行われる。このことで、充放電が完了する。
【0052】
以上、本実施形態では、図2に示すように、充放電管理システム100は、第1取得部61と、第2取得部62と、第1通信部51と、判定部63と、提示部64とを備えている。第1取得部61は、充放電スポット20の駐車スペース24に関する駐車情報D11と、駐車スペースに辿り着くまでの経路情報D12との少なくとも何れかを含む要因情報D1を取得する。第2取得部62は、電動車両10の大きさを少なくとも含む車両情報D2を取得する。第1通信部51は、電動車両10を使用するユーザから送信された充放電信号を受信する。判定部63は、充放電信号を送信したユーザが使用する電動車両10の車両情報D2、および、要因情報D1に基づいて、ユーザが使用する電動車両10が充放電スポット20の駐車スペース24まで走行し、駐車スペース24に駐車可能か否かを判定する。提示部64は、判定部63によって駐車可能と判定された駐車スペース24の充放電スポット20を、ユーザに提示する。このことによって、電動車両10を使用するユーザには、駐車スペース24まで走行して、駐車スペース24に駐車可能な充放電スポット20が提示される。よって、ユーザは、提示された充放電スポット20の駐車スペース24まで、電動車両10を運転することができ、駐車スペース24に電動車両10を駐車することができる。したがって、提示された充放電スポット20の駐車スペース24に電動車両10が駐車できないことを事前に把握することができる。
【0053】
本実施形態では、要因情報D1には、駐車情報D11として、駐車スペース24の大きさに関する情報が含まれている。判定部63は、電動車両10の大きさと、駐車スペース24の大きさとを比較して、充放電スポット20の駐車スペース24に、ユーザが使用する電動車両10が駐車可能か否かを判定する。このように、電動車両10の大きさと、駐車スペース24の大きさとを比較することで、駐車スペース24に電動車両10が駐車できないことを事前に把握することができる。
【0054】
本実施形態では、要因情報D1には、経路情報D12として、駐車スペース24に辿り着くまでに走行する道路の道幅が含まれている。判定部63は、電動車両10の大きさと、道幅とを比較して、ユーザが使用する電動車両10が駐車スペース24まで走行可能か否かを判定する。例えば電動車両10が駐車スペース24に駐車することができる大きさであっても、道幅が小さければ、電動車両10が駐車スペース24まで辿り着けずに、駐車スペース24に駐車できないことがあり得る。そこで、本実施形態では、電動車両10の大きさと、道幅とを比較して、ユーザが使用する電動車両10が駐車スペース24まで走行可能か否かを判定している。よって、電動車両10が駐車スペース24まで辿り着けない場合には、事前に把握することができる。
【0055】
本実施形態では、図1に示すように、駐車スペース24は、屋根なし駐車スペース24Dと、屋根付き駐車スペース24Cとを有している。図2の料金設定部67は、屋根なし駐車スペース24Dを使用する場合には、充放電料金の料金体系として第1の料金体系を設定し、屋根付き駐車スペース24Cを使用する場合には、充放電料金の料金体系として第1の料金体系よりも高い第2の料金体系を設定する。電動車両10が汚れる可能性を考えると、ユーザは、屋根付き駐車スペース24Cに電動車両10を駐車したいものである。そこで、本実施形態では、屋根なし駐車スペース24Dを使用する場合には、低い料金体系で充放電料金を算出する。よって、低い料金体系で充放電料金が算出されることで、屋根なし駐車スペース24Dの使用を促進することができる。
【0056】
本実施形態では、充放電スポット20は、家庭用である。家庭用の充放電スポット20の場合、駐車スペース24の大きさは様々であり、充放電スポット20の管理者が使用する電動車両10の大きさに合わせた大きさであることがあり得る。そのため、電動車両10の種類によっては、家庭用の充放電スポット20の駐車スペース24に駐車できない。ここでは、家庭用の駐車スペース24に駐車しようとする前に、駐車可能か否かを判定するため、駐車スペース24に駐車可能か否かを事前に把握することができる。
【0057】
本実施形態では、充放電管理システム100は、充放電スポット20を撮影する撮影装置80によって撮影された静止画または動画を取得する撮影取得部65と、撮影取得部65によって取得された静止画または動画を表示する表示部66とを備えている。このことによって、例えば充放電スポット20の管理者は、表示部66によって表示された静止画または動画を見ることで、充放電スポット20から離れた場所であっても、充放電スポット20で適切に充放電されているかを確認することができる。
【符号の説明】
【0058】
10 電動車両
20 充放電スポット
24 駐車スペース
51 第1通信部(通信部)
61 第1取得部
62 第2取得部
63 判定部
64 提示部
65 撮影取得部
66 表示部
67 料金設定部
100 充放電管理システム
D1 要因情報
D2 車両情報
D11 駐車情報
D12 経路情報
図1
図2
図3
図4
図5