IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ デザインズ フォア ヴィジョン インコーポレイテッドの特許一覧

特許7361091ユーザウェアラブル蛍光対応可視化システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-04
(45)【発行日】2023-10-13
(54)【発明の名称】ユーザウェアラブル蛍光対応可視化システム
(51)【国際特許分類】
   G02B 25/02 20060101AFI20231005BHJP
   A61B 90/30 20160101ALI20231005BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20231005BHJP
   F21L 4/00 20060101ALI20231005BHJP
   F21V 9/40 20180101ALI20231005BHJP
   F21V 5/00 20180101ALI20231005BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20231005BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20231005BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20231005BHJP
   F21W 131/202 20060101ALN20231005BHJP
   F21W 131/205 20060101ALN20231005BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20231005BHJP
   F21Y 113/13 20160101ALN20231005BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20231005BHJP
【FI】
G02B25/02
A61B90/30
F21S2/00 610
F21S2/00 611
F21L4/00 510
F21V9/40
F21V5/00 510
F21V23/00 140
F21V23/04
A61B5/00 B
F21W131:202
F21W131:205
F21Y115:10
F21Y113:13
F21Y115:30
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021208753
(22)【出願日】2021-12-22
(65)【公開番号】P2022103122
(43)【公開日】2022-07-07
【審査請求日】2021-12-22
(31)【優先権主張番号】17/134,309
(32)【優先日】2020-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/134,311
(32)【優先日】2020-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521560436
【氏名又は名称】デザインズ フォア ヴィジョン インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Designs for Vision, Inc.
【住所又は居所原語表記】4000 VETERANS MEMORIAL HIGHWAY BOHEMIA, NEW YORK 11716, USA
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】シュタイナー,リヴィウ
(72)【発明者】
【氏名】ファインブルーム,イー リチャード
【審査官】岡田 弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-304599(JP,A)
【文献】国際公開第2018/207602(WO,A1)
【文献】国際公開第2006/080918(WO,A1)
【文献】特開2011-022299(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 9/00-17/08
G02B 21/02-21/04
G02B 25/00-25/04
A61B 34/00-90/98
F21L 2/00-27/00
F21V 1/00-8/00
F21V 9/00-15/04
F21V 23/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライトアセンブリ(110)と、眼鏡(640)とを含むユーザウェアラブルデバイス(100)であって、
ライトアセンブリ(110)は、
3つの照明部材である複数の照明部材(112、114、116)を含み、これら照明部材は、中心軸(120)を囲むように配列されて配置され光を、前記ライトアセンブリの平面に対して実質的に垂直に延びる前記中心軸(120)に沿って共通点(130)に投射するように方向づけられており、
前記複数の照明部材(112、114、116)のうちの一つの照明部材(114)は、白色の光を出射するように構成されており、前記複数の照明部材(112、114、116)のうちの残りの照明部材(112、116)は、それぞれ第1の着色光及び第2の着色光を出射するように構成されており、前記第2の着色光の強度は、前記第1の着色光の強度よりも有意に小さく、
眼鏡(640)は、
前記出射された光の反射と、前記出射された光に応答して生成された蛍光とを含む、第2の光を見るように構成されており、
第1のレンズ(644)と、第2のレンズ(644)とを含み、前記第1のレンズおよび前記第2のレンズは、いずれも、フィルタリングシステムを含み、
このフィルタリングシステムは、
前記第2の光のうちの既知の波長値(740)より低い波長の光を減衰させ、ここで、前記既知の波長値(740)が前記第1の着色光と前記第2の着色光との間の値であり、
前記第2の光のうちの、前記既知の波長値(740)を超える波長の光の通過を可能にするのであり、
前記蛍光の波長は、前記既知の波長値よりも大きい、ユーザウェアラブルデバイス(100)。
【請求項2】
前記第1のレンズおよび前記第2のレンズは、拡大デバイス(600)を含み、
拡大デバイス(600)は、
前記第2の光を既知のレベルの倍率で拡大するように構成され、
少なくとも一つの拡大フィルタ(720, 722)を含み、
前記少なくとも一つの拡大フィルタは、
前記第2の光のうちの、第2の既知の波長値(740)より低い波長の光を減衰させ、
前記第2の光のうちの、前記既知の波長値(740)を超える波長の光の通過を可能にするのであり、
前記第2の既知の波長値は、前記既知の波長値と同じであるか、前記既知の波長値とは異なるかの、いずれかである、請求項1に記載のユーザウェアラブルデバイス。
【請求項3】
電気回路(505)を含み、
電気回路(505)は、スイッチコントロールを含み、
スイッチコントロールは、
リモートスイッチの状態の変化の指示を生成するのであって、
タッチコントロール、タッチレスコントロール、及びワイヤレスコントロールのうちの一つと、スイッチを含むのであり、
このスイッチは、
前記指示を受け取り、
前記受け取った指示に応答して、前記白色の光を出射する照明部材、および、前記第1の着色光及び第2の着色光のいずれかを出射する前記残りの照明部材(112、116)のうちの少なくとも一つへの電圧の印加を制御するように構成される、請求項1または2に記載のユーザウェアラブルデバイス。
【請求項4】
前記電圧を前記電気回路(505)に提供するように構成されたバッテリー(82)を含み、
このバッテリー(82)は、前記ライトアセンブリに取り付けられたものであるか、前記ライトアセンブリから離れて位置するものであるかのいずれかである、請求項3に記載のユーザウェアラブルデバイス。
【請求項5】
前記出射された光が、蛍光物質と相互作用して前記蛍光を生成するように構成され、
前記蛍光物質は、注射可能な投与された薬剤、経口投与された薬剤、及び、塗布された薬剤のうちの、少なくとも一つである、請求項1または2に記載のユーザウェアラブルデバイス。
【請求項6】
前記残りの照明部材(112,116)は、それぞれ一つの透過フィルタ(412, 416)を含み、
透過フィルタ(412, 416)は、前記残りの照明部材(112、116)により出射された光についての波長範囲を制限するように構成される、請求項1~5のいずれかに記載のユーザウェアラブルデバイス。
【請求項7】
前記複数の照明部材(112, 114, 116)は、いずれも、複数の光源(1010, 1012)と、ライトダイレクタ(1015)とを含み、
前記複数の光源(1010, 1012)は、
前記複数の照明部材(112, 114, 116)の対応する一つの内周に沿って配置され、
前記ライトダイレクタ(1015)は、前記複数の光源(1010, 1012)からの光を向け直すように構成された、請求項1~6のいずれかに記載のユーザウェアラブルデバイス。
【請求項8】
前記第1の着色光、青色光の波長範囲における、低い側の範囲内にあり、
前記第2の着色光、前記青色光の波長範囲における、高い側の範囲内にある、請求項1~7のいずれかに記載のユーザウェアラブルデバイス。
【請求項9】
ライトアセンブリ(110)と、ビューイングデバイスを含む視力増強装置システムであって、
ライトアセンブリ(110)は、複数の照明部材(112, 114, 116)と、電子回路とを含み、
3つの照明部材である複数の照明部材(112, 114, 116)は、前記ライトアセンブリ(110)から延びる中心軸を囲むように配列されて配置され、前記複数の照明部材(112, 114, 116)における各照明部材は、前記中心軸に沿って、前記ライトアセンブリ(110)から既知の距離にある共通点(130)へと投射するように配向されており、前記中心軸は、前記ライトアセンブリ(110)の平面に対して実質的に垂直に延びており、
また、前記複数の照明部材(112, 114, 116)は、それぞれ一つの光源を含み、
これら3つの光源のうちの一つの光源は、白色光を出射し、残りの光源は、第1の波長の第1の着色光と、第2の波長の第2の着色光とをそれぞれ出射し、前記第1の波長と前記第2の波長とは青色光波長範囲にあり、このように出射される前記第2の着色光は、前記第1の着色光の強度よりも低い強度で出射されるのであり、
電子回路は、スイッチと、スイッチコントロールとを含み、スイッチコントロールは、スイッチを制御して、複数の照明部材(112, 114, 116)電圧を印加するのであり、
ビューイングデバイスは、第1のレンズと、第2のレンズと、これら第1のレンズおよび第2のレンズのそれぞれに組み込まれたフィルタリング装置とを含み、
このフィルタリング装置は、既知の波長値より低い波長帯域内の光を減衰させるように構成されており、この既知の波長値は、前記第1の波長と、前記第2の波長との間の波長に選択され、前記既知の値を超える光の通過を可能にするのであり、組織サンプルへの、前記第1の着色光及び前記第2の着色光の範囲内にある複数の波長の光の照射により生成された、正常組織と病変組織を識別するための光の波長領域は前記既知の波長値よりも大きい、視覚増強装置システム。
【請求項10】
前記複数の照明部材(112, 114, 116)のうちの選択され照明部材が、それぞれ一つの透過フィルタ(412, 416)を含み、
この透過フィルタ(412, 416)は、このように選択され照明部材により出射される波長範囲を制限するように構成されている、請求項9に記載の視覚増強装置システム。
【請求項11】
フィルタリング装置は、光学着色、光学コーティングおよび光学的に不透明な材料のうちの一つを含む、請求項9に記載の視覚増強装置システム。
【請求項12】
前記第1のレンズに組み込まれた第1の拡大デバイスと、
前記第2のレンズに組み込まれた第2の拡大デバイスを含み、
これらの拡大デバイスは拡大フィルタ装置を含み、
拡大フィルタ装置は、
前記拡大デバイスの遠位端に近接する遠位フィルタと、
前記拡大デバイスの近位端に近接する近位フィルタとを含み、
前記近位フィルタの光学特性は、少なくとも、前記遠位フィルタの光学特性、及び、前記拡大デバイスの倍率に基づいており、
前記拡大フィルタ装置は、
前記既知の波長値よりも低い波長帯域内で光を減衰させ、
前記既知の波長値を超える波長帯域内で光を通過させる、請求項9に記載の視覚増強装置システム。
【請求項13】
前記スイッチコントロールが、タッチコントロール、タッチレスコントロール、及びワイヤレスコントロールのうちの一つである、請求項9に記載の視覚増強装置システム。
【請求項14】
前記スイッチコントロールが受信機を含み、
受信機は、BLUETOOTH(登録商標)(ブルートゥース(登録商標))送信機、Zigbee(ジグビー)送信機、Z-Wave送信機、及び、6LoWPAN送信機のいずれかであり、
受信機は、スイッチの位置の変化の指示を送信するように構成されている、請求項13に記載の視覚増強装置システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<優先権の主張>この出願は、2020年12月26日に出願された米国特許出願シリアル番号17/134,309および2020年12月26日に出願された米国特許出願シリアル番号17/134,311に優先権を主張し、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
<技術分野>本発明は、光学デバイス、より具体的には、医療および/または歯科手術で使用するための光学デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
発光ダイオード(LED)は、レーザーまたは非レーザー(ここではLEDと呼びます)を問わず、外科、医学、および歯科の分野で、医師、外科医、または歯科医の作業領域に照明を提供するために有用であることが知られた。特殊な照明装置は、健康な組織と病気の組織を区別するのにも使用されている。たとえば、歯科治療の分野では、う蝕プロセスの客観的な評価を提供するために、蛍光ベースの方法がよく使用される。
【0004】
蛍光は、フォトルミネッセンスの一形態であり、物体や組織などによる光の吸収により、異なる波長の光が生成され、自然に出射される。
【0005】
外科および歯科では、蛍光を使用して腫瘍を健康な細胞と区別し、手術中に医師や外科医に腫瘍の除去を支援するためのガイダンスを提供することが知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、歯科および医療処置における蛍光の使用において医師を支援するために作成された装置は、医療および/または歯科処置中に使用するのに費用がかかり、面倒である。たとえば、ドイツのイエナにあるCarl Zeiss Meditec AGによる必要なBlue400アダプターを備えたKINWVO900ロボット視覚化システムを参照されたい。
【0007】
頭部(ヘッド)搭載デバイスは、医療および歯科の専門家による使用についても検討されている。たとえば、FeinbloomのUS10215977、OkawaのUS2008/0017787、ChenのUS2010305436を参照されたい。これらは、歯科および医療処置での蛍光の使用を教示している。したがって、関連産業において、組織または物体の照明と、それに続く医療および/または歯科処置中の蛍光技術を使用した組織サンプルまたは物体の違いの視覚化を提供する、携帯型のユーザウェアラブルデバイスを改善するニーズがある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様では、健康な組織を罹患組織から観察および区別するための軽量の携帯型デバイスが開示されている。
【0009】
本発明の一態様において、ユーザウェアラブルデバイスは、健康な組織を罹患組織から観察および区別することを提供することが開示されている。
【0010】
本発明の一態様において、健康な組織を罹患組織から区別するのに適した光出力を制御するための制御メカニズムが開示されている。
【0011】
本発明の一態様において、患者の口の中の健康な組織を空洞などの病変組織から区別するために歯科技術で使用するのに適したユーザウェアラブルデバイスが開示されている。
【0012】
本発明の一態様において、健康な組織を罹患組織から区別するために、外科手術などの医療分野での使用に適したユーザウェアラブルデバイスが開示されている。
【0013】
本発明の原理に従って、複数の発光源を使用して光の選択された出射を提供するマルチライトランプアセンブリが開示され、ここで、複数の発光源は、それらの出射光を共通点へと向けるとともに、出射された光は、施術者が健康な組織と病気の組織を区別できるようにする期待される応答波長を生成するように適合される。さらに開示されるのは、所望の波長の光を見ることができるようにしながら、ライトアセンブリによって透過される光を見る能力を選択的に防ぐように処方される複数のフィルタを含む、眼鏡などのビューイングデバイスである。
【0014】
本発明の利点、性質、および様々な追加の特徴は、添付の図面に関連して詳細に説明される例示的な実施形態を考慮すると、より完全に現れるであろう。ここで、同様または類似の参照番号は、図面全体にわたって、同様または類似の部材を識別するために使用される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の原理による視覚化システムでの使用に適したライトアセンブリの第1の例示的な実施形態の斜視図を示す。
図2A図1に示されるライトアセンブリの第1の例示的な実施形態の正面図を示す。
図2B】本発明の原理による視覚化システムでの使用に適したライトアセンブリの第2の例示的な実施形態の正面図を示す。
図3図1及び2Aに示されるライトアセンブリの第1の例示的な実施形態の側面図を示す。
図4A図2Aに示されるライトアセンブリの第1の例示的な実施形態の分解斜視図を示す。
図4B】本発明の原理にしたがう第1の例示的な照明部材の分解斜視図を示す。
図4C】本発明の原理にしたがう第2の例示的な照明部材の分解斜視図を示す。
図5A】本発明の原理にしたがう図4Aに示される照明部材の第1の例示的な実施形態の断面図を示す。
図5B】本発明の原理にしたがう図4Bに示される照明部材の第2の例示的な実施形態の断面図を示す。
図6】本明細書に開示されるユーザウェアラブル視覚化システムでの使用に適した例示的な眼鏡装置の斜視図を示す。
図7A図6に示される例示的な拡大デバイスの例示的な構成の断面図(1)を示す。
図7B図6に示される例示的な拡大デバイスの例示的な構成の断面図(2)を示す。
図7C】本発明の原理による、視覚化システムの例示的な発光およびフィルタリング能力のグラフを示す。
図8】本発明の原理による視覚化システムの第2の例示的な実施形態の正面図を示す。
図9】本発明の原理による照明アセンブリの第3の例示的な実施形態の斜視図を示す。
図10A】本発明の原理にしたがう照明部材の第3の例示的な実施形態の第1の態様の断面図を示す。
図10B】本発明の原理にしたがう照明部材の第3の例示的な実施形態の第2の態様の断面図を示す。
図11A】本発明の原理にしたがう照明部材の第4の例示的な実施形態の第1の態様の断面図を示す。
図11B】本発明の原理にしたがう照明部材の第4の例示的な実施形態の第2の態様の断面図を示す。
図12A】本発明の原理による照明部材の第5の例示的な実施形態の第1の態様の断面図を示す。
図12B】本発明の原理による照明部材の第4の例示的な実施形態の第2の態様の断面図を示す。
図13】本発明の原理にしたがうライトアセンブリの制御に関連する処理の例示的な状態図を示す。
図14】本発明の原理にしたがうライトアセンブリの制御に関連する処理のための第2の例示的な状態図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図は、原寸に比例して描かれてはおらず、本明細書に記載の本発明の説明は、本発明の明確な理解に関連する部材を説明するように簡略化されており、明確にするために多くの他の部材が省略されていることを理解すべきである。しかしながら、これらの省略された部材は当技術分野でよく知られており、それらは本発明のより良い理解を容易にしないので、そのような部材の議論は本明細書では提供されない。本明細書の開示は、当業者に知られている変形例および修正にも向けられている。
【0017】
本明細書で使用される場合、「含む」、「含まれる」、「有する」、「備える」、またはそれらの他の任意の変形("comprises", "comprising", "includes", "including", "has", "having", or any other variation)という用語は、非排他的に含有物を包含することを意図する。例えば、部材のリストを含むプロセス、方法、物品または装置は、必ずしもそれらの部材のみに限定されるわけではなく、そのようなプロセス、方法、物品、または装置に明示的にリストされていない、または固有ではない他の部材を含み得る。さらに、明示的に反対の記載がない限り、「または(or)」という用語は、排他的な「or」ではなく、包括的な「または(or)」を指す。たとえば、条件AまたはBは、次のいずれかによって満たされる。真(または存在)およびBが偽(または存在しない); Aが偽(または存在しない)およびBが真(または存在する); およびAとBの両方が真(または存在)である。
【0018】
本明細書で使用される「a」または「an」という用語は、本発明の部材および構成部材を説明するためのものである。これは、読者の便宜のために、そして本発明の一般的な意味を提供するために行われる。本明細書の説明におけるこれらの用語の使用は、一つまたは少なくとも一つを含むように読まれ、理解されるべきである。さらに、特に断りのない限り、単数形には複数形も含まれる。例えば、「一つ化合物」を含む組成物への言及は、一つまたはそれ以上の化合物を含む。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、「または」という用語は、内容が明確に別段の指示をしない限り、「および/または」を含む意味で一般に使用される。
【0019】
本明細書では、すべての数値は、明示的に示されているかどうかにかかわらず、「約」という用語によって変更されると想定されている。「約」という用語は、一般に、当技術分野の技術者の1人が記載された値と同等であると見なす(すなわち、同じ機能または結果を有する)数値の範囲を指す。いずれの場合も、「約」という用語には、最も近い有効数字に丸められた(または下げられた)数値が含まれるのでありうる。
【0020】
図1は、本発明の原理によるライトアセンブリの第1の例示的な実施形態の斜視図を示している。
【0021】
ライトアセンブリのこの第1の例示的な実施形態では、ライトアセンブリ110は、ヘッドバンドまたはヘッドストラップ100から吊り下げられて示されている。ライトアセンブリ110は、ライトアセンブリ110の平面に実質的に垂直に延びる中心(または中央)軸120の周りに、同心状もしくは共円状に配置された複数の照明部材112、114、116を含む。また、照明部材112、114、116は、中心軸120に対して、ある角度をなすように配向されているものとして示されており、各照明部材112、114、116の配向の角度は、当該照明部材112、114、116の(破線122、124及び126として表される)光軸に沿って出射される光が、ライトアセンブリ110から既知の距離にある、中央軸120に沿った同じ点130(すなわち、視点)へと収束するように設定されている。
【0022】
照明部材112、114、116は、互いに独立して、または他の照明部材112、114、116のうちの一つまたは複数と組み合わせて、対応する光を出力するように構成され得る。照明部材112、114、116から出力される光は、したがって、中心軸120に沿った収束点130で一緒に混合される。または、一つの照明部材からの光が収束点130に提供されるように、個別に出力され得る。
【0023】
照明部材112、114、116によって出力される光は、例えば、白色光、近紫外線、または一つまたは複数の可視光色帯の可視光のうちの一つであり得る。例えば、照明部材112、114、116は、約10から約400ナノメートル(nm)の紫外線波長範囲の光を出射しうる。または、可視色光範囲の一つまたは複数の光を出射しうる。たとえば、一つまたは複数の特定の色の波長範囲(たとえば、紫-380-435nm、青-435-495nm、シアン-495-520、緑-420-570nm、黄色-570-590nm、オレンジ-590-620nmおよび赤-620-750nm)またはそれらの組み合わせを出射し得る。または、白色光(380~750nm)として出射し得る。
【0024】
特定の波長範囲は上で論じられているが、異なる光源が、開示された波長範囲に対して異なる特定の値を示す可能性があるため、波長範囲は単に代表的なものであることが認識されるであろう。
【0025】
さらに、青色光の波長範囲は、紫色の波長範囲を含むとさらに考えることができる。本開示の目的のために、青色光という用語は、紫色の波長範囲を含む。
【0026】
図2Aは、図1に示される、ライトアセンブリ110の第1の例示的な実施形態についての正面図を示す。
【0027】
この図示の正面図では、照明部材112、114、116は、中心軸120(図示せず)のまわりに、互いに約120度離れて共通の中心をもつように配向されるものとして示されている。しかしながら、中心軸120のまわりの照明部材112~116の相互の配向は、照明部材の数に基づいて決定され得ることが理解されよう。
【0028】
照明部材112、114、116に対応する光源112a、114a、116aも示される。光源112a、114a、116aは、好ましくは、半導体レーザーダイオード、または、半導体非レーザーダイオード(例えば、スーパールミネッセントダイオード(super luminescent diode)でありうる。
【0029】
光源112a、114aおよび116aは、発光ダイオード(LED)と呼ばれるが、この発光ダイオード(LED)は、レーザー型発光ダイオードまたは非レーザー型発光ダイオードのうちの一つであり得る。但し、他のタイプの光源が、考慮されており、本願に示されたクレームの範囲内であると考えられる。
【0030】
さらに、本明細書では発光ダイオードまたは「LED」という用語として説明されているが、「LED」という用語は、パターン(例えば、マトリックス、円形)をなすように配置された複数のLEDを含み得ることが理解される。したがって、「LED」という用語の使用は、少なくとも一つのLEDを指す。
【0031】
光源112a、114a、116aは、前述の波長範囲の少なくとも一つで光を生成および送信(または出射)するように選択され得る。
【0032】
図2Bは、本発明の原理によるライトアセンブリ110-1の第2の例示的な実施形態についての正面図を示す。
【0033】
この第2の例示的な実施形態において、照明アセンブリ110-1は、図1に関して説明されたものと類似の照明部材112、114、116を含み、図示されたヘッドセットに対して水平の線(または、垂直の線、または斜めの線(不図示))に沿って配向されている。この第2の例示的な実施形態において、第1の照明部材(例えば、114)は、中心軸120(これは示されていないが、ライトアセンブリ110-1の平面に対して実質的に垂直に突き出していると理解される)に沿って配置されており、残りの照明部材(例えば、112、および116)は、第1の照明部材114を中心としたその両側に配置されうる。この場合、中心から外れた複数の照明部材(例えば、112および116)は、照明部材112および116によって生成および出射された光が、中心軸120に沿って同じ点(すなわち、点130)に収束するように、すなわち、図1に関して論じられた方式と同様に配向され得る。
【0034】
図3は、図2Aに示される、ライトアセンブリについての第1の例示的な実施形態の側面図を示す。
【0035】
この図示の態様では、中心から外れた照明部材112、114、116によって出射または出力される光は、中心軸120に沿った同じ点130に収束する破線122、124(126は示されていない)によって示されており、中心から外れた照明部材112、114、116のそれぞれの光源112aと114a、116aは、それらの出力された光を、視点130に向けて投射するように配向されている。
【0036】
また、ライトアセンブリ110は、照明部材112、114、116によって生成された光を、所望の視点に向けるようにライトアセンブリ110を調整することを可能にする、ブラケット310によってヘッドストラップ100に保持され得る。すなわち、ユーザは、中心軸120の向きを決定することができ、その結果、焦点(または観察点)130の位置を決定することができる。
【0037】
図4Aは、図2Aに示されるライトアセンブリの第1の例示的な実施形態についての分解斜視図を示す。
【0038】
この図示の例示的な実施形態では、ライトアセンブリ110は、ハウジング110Aおよび内部シャーシ110Bを含み、内部シャーシ110Bは、取り付けプレート410上に配置された複数の照明部材112、114および116を含む。取り付けプレート410は、照明部材112、114および116は、上述のように(図1を参照)、照明部材112、114、116のそれぞれによって生成された光が中心軸120に沿って同じ視点130に収束するような角度にて配向するようにする。
【0039】
取り付けプレート510は、電気的または電子的部材を含むプリント回路基板(図示せず)をさらに含み得るのであり、この電気的または電子的部材は、照明部材112、114、116における、対応するものの中に含まれる光源112a、114a、116aへの電圧の印加を制御し得る。
【0040】
USP10,247,384(この開示が参照により本明細書に組み込まれている)で論じられている照明部材および光源は、照明部材112、114、116に利用され得る。
【0041】
本発明の例示的な第1の態様によれば、照明部材114は、USP10,247,384に記載されるように白色光を生成することができ、照明部材112、114および116によって出力または出射される光は、白色光として伝達される。
【0042】
さらに、照明部材112に関連するフィルタ412、および、照明部材116に関連するフィルタ416が示されている。フィルタ412および416は、照明部材112および116によって出射される光を、既知の波長範囲に制限するように選択される。
【0043】
フィルタ412および416は、それぞれ、光源112aおよび116aによって生成された光の一部を除去するので、照明部材112および116によって出力された光は、以下で、着色光と呼ばれる。
【0044】
図示のように、照明部材114は、フィルタリングを欠いており、したがって、出射された光は白色光と考えられ得る。
【0045】
本発明は、白色光および着色光の出射に関して説明されてきたが、本明細書で説明される光出力は、考慮される唯一の出射光構成ではないことが理解されよう。
【0046】
図4Bは、本発明の原理にしたがう図2Aおよび2Bに示されるライトアセンブリに組み込まれた、第1の例示的な照明部材についての分解斜視図を示す。
【0047】
USP10,247,384に、より完全に詳細に開示されているライトアセンブリに匹敵する、この例示的な実施形態において、ライトアセンブリ114は、ハウジング510を含み、このハウジング510には、その中に、プリント回路基板(図示せず)の実質的に中心にある照明部材114a(図示せず)が含まれている。プリント回路基板(PCB)は、照明部材114の動作を制御する(例えば、オン/オフする)電気/電子回路を含む。アパーチャホルダー(またはアパーチャプレート)420およびアパーチャ(絞り窓部材)430は、それぞれ、実質的にその中央に配置されたアパーチャホルダーパススルー425およびアパーチャパススルー435をそれぞれ含むことが図示されている。アパーチャホルダーパススルー425およびアパーチャパススルー435は、USP10,247,384の教示でさらに論じられるように、(図示されていない)光源から発する迷光の低減を提供するようにサイズが決定される。
【0048】
アパーチャホルダーパススルー425およびアパーチャパススルー435は、円形の形態を含むものとして示されているが、アパーチャホルダーパススルー425およびアパーチャパススルー435は、正方形または長方形の形態であり得ることが理解されよう。この場合、正方形または長方形の形状は、半導体ダイオードのダイ部分が、アパーチャホルダーパススルー425およびアパーチャパススルー435のうちの少なくとも一つに挿入され得るようなサイズに形成され得る。
【0049】
また、ドームレンズ440が図示されており、このドームレンズ440は、パススルー425、435の実質的に中心にあり、光源(図示せず)は、ドームレンズ440の焦点内または焦点に配置されている。ドームレンズ440は、図示されていない光源によって生成される光について集束するようにするものである。
【0050】
照明部材114は、ハウジング410に取り付け可能であり、ハウジング410内に、光源(図示せず)を保持するために使用されるレンズアセンブリ450をさらに含む。
【0051】
この図示の実施形態では、ハウジング510は、レンズアセンブリ450上の対応するねじ山451に噛み合わされる内部ねじ山417をさらに含み、その結果、ハウジング510およびレンズアセンブリ450は、単一のユニット(例えば、照明部材114)とされる。本発明の原理によれば、光源(図示せず)は、USP’384で論じられているように、対物レンズ452の焦点距離内に配置される。
【0052】
ねじ山が示されているが、ハウジング410とレンズアセンブリ450は、他の手段によって結合され得ることが認識されるであろう。例えば、ハウジング410およびレンズアセンブリ450は、本発明の範囲を変更することなく、バヨネット接続、スナップフィット接続、フォームフィット(嵌め合わせ)接続および他の同様の接続を使用して結合することができる。
【0053】
さらに示されるように、レンズアセンブリ450上に、レンズアセンブリ450を実質的に迂回する溝454が示される。レンズアセンブリ450の任意選択的な特徴である溝454は、照明部材114内で発生する熱を分散する、増加した表面積を提供する。
【0054】
USP10,247,384で説明されているように、白色光は、青色光光源(つまり青いダイ)とリン・ベース層(つまり黄色がかった光)との組み合わせによって生成されるのであり、適切なサイズのアパーチャパススルー435を使用することで、リン・ベース層に関連する迷光を除去して見えなくする。
【0055】
図4Cは、本発明の原理にしたがう図2Aおよび2Bに示されるライトアセンブリに組み込まれた、第2の例示的な照明部材の分解斜視図を示す。
【0056】
照明部材112および116と呼ばれるこの図示の実施形態では、照明部材112および116は、図4Bに関して開示されたものと類似の部材を含む。すなわち、光源、絞りホルダー、絞り、ドームレンズなどを含む。
【0057】
透過フィルタ412および416は、それぞれ、照明部材112および116の対応する一つの遠位端にさらに含まれる。フィルタ412および416は、照明部材112および116の光出力を、既知の波長範囲に制限するように構成される。
【0058】
本発明の一態様によれば、照明部材112および116は、図4Bに関して論じたように、白色光を生成することができ、フィルタ414および416を使用することにより、着色光を出射することができる。ここで、特定の波長範囲は、フィルタ412および416の光学パラメータに基づいており、生成された白色光の一部を遮断し、白色光の他の部分を通過させる。
【0059】
本発明の第2の態様によれば、照明部材112および116は、所望の色波長範囲の光を生成する光源を含み得る。この場合、アパーチャ430は必要ないかもしれない。
【0060】
図4Cは、アパーチャ430が利用されていない本発明の第2の態様を示している。しかしながら、所望の色波長範囲の光を生成する光源を使用しても、アパーチャ430を依然として利用できることが理解されよう。
【0061】
本発明の原理によれば、照明部材112は、第1の色の波長範囲(本発明の原理を説明する目的で、以下、第1の光と呼ぶ)の光を生成することができ、照明部材116は、第2の色の波長範囲の光を生成する(これは、本発明の原理を説明する目的で、以下、第2の光と呼ばれるものとする)。
【0062】
フィルタリングされた、またはカラー光の波長出力の使用は、組織サンプルへの、着色光の範囲内にある複数の波長の透過の相互作用により、正常組織と病変組織を識別する波長領域の光(すなわち、蛍光)を照射された組織が生成および出射するという点で、医療分野で有用である。
【0063】
図5Aは、白色光が出力される図4Aに示される例示的な照明部材の断面図を示す。
【0064】
USP10, 247,384に示される照明部材に匹敵する、この図示された例示的な実施形態において、光源114aは、プリント回路基板512上に配置された照明デバイス515(例えば、レーザー発振ダイオードまたは非レーザー発振ダイオード)を含み、アパーチャホルダー420及び/またはアパーチャ430は、照明装置515によって生成される光のその部分を遮断して、この場合、白色光を生成する。
【0065】
さらに図示されているのは、アパーチャ430上に配置されたドームレンズ440である。ドームレンズ440は、照明装置515によって出力された光の集束を提供する。
【0066】
さらに図示されているのは、リテーナ551であり、このリテーナ551は、リテーナ551内におけるパススルー570の接触によって、ドームレンズ440を所定の位置に保持する。すなわち、リテーナ551によって、ドームレンズ440がその中に位置決めされる。
【0067】
照明部材114は、対物レンズ452を中に入れ込むハウジング450をさらに含む。この図示の場合、第2の対物レンズ553が示されている。
【0068】
照明部材114は、さらに、取り付けプレート510上に配置される。取り付けプレート510は、説明したように、照明部材114内のPCB512および光源114aへの電圧の印加を制御する第2のプリント回路基板505(PCB)を含む。
【0069】
PCB505は、照明部材114に、続いて光源114aに印加される電圧の制御における論理演算を実行する、抵抗器、コンデンサ、ダイオードおよびトランジスタおよび/またはプロセッサを含み得る。抵抗器、コンデンサ、ダイオード、トランジスタ、およびプロセッサは、電気分野でよく知られている部材である。例えば、トランジスタは、発光ダイオードなどの電気部材に電圧を振り向ける、または電圧を取り除くスイッチとして動作しうるということが、当技術分野で知られている。したがって、特定の電気的および/または電子的部材に関する詳細な議論は、本発明の原理を理解するために必要であるとは考えられない。
【0070】
図5Bは、図5Aに示される例示的な照明部材の断面図を示す。図4Cは、本発明の原理によるものであり、着色された光が出射される。
【0071】
この例示的な断面図では、図5Aに関して説明したものと同様の構成部材が示されており、これらの構成部材の完全な理解は、図5Aに提供される説明から得ることができる。
【0072】
さらに示されているのは、照明部材112(116)の対応するものの遠位端に配置されたフィルタ412(416)である。フィルタ412(416)は、論じられたように、既知の波長範囲内の光の出射を提供する一方で、既知の範囲外の光の出射を遮断する。
【0073】
図4Cに関して論じたように、光源によって生成される光は、白色光または着色光であり得るのであり、フィルタ412および416は、所望の波長範囲の波長を出射するように構成され得る。
【0074】
フィルタ412および416は、それぞれ対応する光源112aおよび116aによって生成される光の出射を遮断するために、吸収性または反射性の特性を使用して構成され得る。例えば、フィルタ412の材料(例えば、ガラス、プラスチック)は、所望の値を超える照明部材112によって出射される光が遮断されるように、フィルタ412の材料の吸収(または反射)特性を高めるように構成され得る。または、照明部材112によって生成された光は、所望の波長範囲内で出射され得る。同様に、フィルタ416は、照明部材116によって出射される所望の範囲内の光の透過を可能にしつつ、所望の波長範囲外の光を遮断するように構成され得る(例えば、吸収性物質が注入される)。
【0075】
図6は、図6に示されるライトアセンブリ110(110-1)と共に使用するのに適した例示的な眼鏡構成を示す。図1図2B)は、本発明の原理に従って、ユーザウェアラブル視覚化システムを形成する。
【0076】
この図示の例では、眼鏡またはキャリアデバイス640は、複数のレンズ644を含むフレーム642を含む。レンズ644は、度の入っていないレンズ(プラノレンズ)または度付きレンズ(処方レンズ)であり得るのであり、特定の波長範囲の観察を防ぐように構成されたレンズフィルタリングシステム648をその中に組み込む。レンズフィルタリングシステム648は、特定のまたは所望の波長範囲内の光が見られる一方で、所望の波長範囲を超える光が見られないようにブロックされるように、レンズ644に向けられた光のフィルタリングを提供するコーティングまたは着色を含み得る。また、レンズフィルタリングシステム648は、光学的に不透明な材料をレンズ644の材料に導入することによってレンズ644内に構成することができるのであり、光学的に不透明な材料は、特定の波長範囲にてレンズ644の光学密度を増加させる。したがって、特定の範囲内の光がレンズ644を通して見られるのを防ぐことができる。
【0077】
レンズフィルタリングシステム648は独特な特徴として示されているが、光学的に不透明な材料または光学コーティングまたは着色が、レンズ644全体に分散されていることが当業者には理解されるであろう。
【0078】
本発明の一態様において、レンズフィルタシステム648は、第1の波長範囲の、眼鏡640によって見られる光を遮断するとともに、別の波長範囲の光を通過させるように構成される。
【0079】
さらに図示されるのは、レンズ644のうちの対応する一つの中にある開口646に挿入された、拡大デバイス600である。拡大デバイス600は、拡大デバイスによって見られる光について、既知の拡大レベル(例えば、2.5倍、3.5倍、4.5倍、6.0倍など)での拡大を提供する。
【0080】
この図示の例では、拡大デバイス600は、ユーザに使いやすさを提供するように選択されるとともに、作業時に近距離にあることが想定される、背中、首、頭、および眼についての適切な姿勢を促進するように選択された偏角(α)にて、レンズ644内に位置決めされて配置される。
【0081】
拡大フィルタリングシステム(図示せず)を拡大デバイス600に組み込むことで、第1の波長範囲の、拡大デバイス600によって見られる光を遮断しつつ、第2の波長範囲の光を通過させることができる。
【0082】
図7Aおよび7Bは、図6に示される拡大デバイス600に組み込まれたフィルタリングシステムの例示的な実施形態を示す。ここで、図7Aおよび7Bは、2倍の倍率レベルとして描いている。
【0083】
拡大デバイス600は、既知の距離で隔てられた対物レンズ716および接眼レンズ718を備える。拡大デバイス600の拡大レベルの決定は、対物レンズ716、接眼レンズ718の特性、および前記対物レンズ716と接眼レンズ718とを隔てる距離に基づくことが当技術分野で知られており、拡大レベルの決定は、開示された本発明の原理を認識するために必要であるとは考えられていない。
【0084】
図7Aに示される例示的な実施形態において、対物レンズ716および接眼レンズ718は、2倍の倍率レベルを可能にする距離で隔てられている。吸収性フィルタ720および吸収性フィルタ722がさらに示され、フィルタ720は、拡大デバイス600によって見られる光が拡大デバイス600に入る前にフィルタ720に入るように、拡大デバイス600の遠位端に配置される。
【0085】
フィルタ720のフィルタリング特性(例えば、光学密度)は、第1の波長範囲の波長を遮断しながら、第2の波長範囲の波長の通過を可能にするように設定することができる。同様に、フィルタ722のフィルタリング特性は、第1の波長範囲の波長を遮断し、第2の波長範囲の波長の通過を可能にするように設定することができる。
【0086】
レンズ644に関して論じたように、フィルタ720および722は、光学的に不透明な材料がフィルタ720および722の材料に導入され得るという具合に構成することができ、ここで、光学的に不透明な材料が特定の波長範囲における、フィルタ720および722の光学密度を増加させる。これに代えて、フィルタ720および722は、特定の波長範囲にてフィルタ720および722の光学密度を増加させる、光学コーティングまたは光学着色を使用して構成され得る。
【0087】
フィルタ720のフィルタリング特性は、少なくとも、見られている光の入力パワーおよび拡大デバイス600の拡大レベルに基づいて決定され得る。同様に、フィルタ722のフィルタリング特性は、少なくとも、入力パワー、フィルタ720のフィルタリング特性および、拡大デバイス600の拡大レベルに基づいて決定され得る。
【0088】
したがって、フィルタ720は、入力光を、残留倍率レベルに低減し、次に、拡大デバイス600の光学システムによって拡大される。次に、フィルタ722は、拡大された残留光について、見える光の波長範囲、または、見える光のパワーのうちのいずれかによって引き起こされるユーザの眼への損傷を防ぐレベルに低減するように構成される。
【0089】
図7Bは、拡大デバイス600の類似の構成を示す。図7Bの場合、反射フィルタ720およびフィルタ722のフィルタリング能力は、望ましくない範囲(すなわち、第1の波長範囲)での光の通過を防ぎ、そして、第2の波長範囲の光の通過を可能にするフィルタの能力に基づく。
【0090】
フィルタ720/722は、吸収性であろうと反射性であろうと、同様の方法で動作して、入力光の強さのレベルを、ユーザの眼への損傷を防ぐレベルまで低減する。フィルタ720および722が示されているが、拡大デバイス600のフィルタリング能力は、対物レンズ716の前または接眼レンズ718の後に配置され得る単一のフィルタを使用して実行され得る。単一のフィルタは、拡大デバイス600によって見られる光の入力パワー、および拡大デバイス600の拡大レベルに、部分的に基づいて決定され得る。
【0091】
同様に、2つの吸収性フィルタおよび2つの反射性フィルタが示されているが、特定のフィルタの組み合わせは、図示された例に限定されないことが認識されるであろう。例えば、フィルタシステム720/722は、吸収性フィルタおよび反射性フィルタを含み得るのであり、フィルタ通過帯域特性は類似し得る。すなわち、第1の光の波長範囲の光を吸収し、次に反射するプロセスを通じて、第1の光の波長範囲の波長を遮断する。
【0092】
ライトアセンブリ110が第1の光および第2の光を透過する本発明の一態様では、フィルタ720/722およびフィルタシステム648のフィルタリング能力は、透過された第1の光および第2の光の波長範囲、見られることとなる光の予想される入力パワー、および、見られることとなる光の倍率レベルの倍率レベルに基づいて定められ得る。
【0093】
図7Cは、本発明の原理にしたがう図6に示される拡大デバイス600及び眼鏡640についての例示的なフィルタリング能力のグラフを示す。
【0094】
図示のグラフにおいて、波長は横軸に沿って表され、光強度は左の縦軸に沿って表され、レンズ644および拡大デバイス600のフィルタ応答特性780は右の縦軸に沿って表される。
【0095】
この図示の例では、第1の光750は、出射光強度が1.0の第1の波長で示され、第2の光760は、第1の光750の強度よりも出射強度が小さい第2の波長で示されている。
【0096】
さらに、第2の光760よりも高い波長で生成された蛍光770が示されている。蛍光770の強度は、第1の光750および第2の光760の出射光強度、および、第1の光750及び第2の光760と、組織との間の相互作用の程度に基づいて決定される。蛍光770は、出射された第1の光750および第2の光760と、病変組織に関連し得る細菌または他の炎症との相互作用によって生成され得る。
【0097】
さらに図示されるのは、レンズ644および拡大デバイス600のフィルタ応答特性780であり、フィルタ応答特性780は、第2の光760および蛍光770の通過(すなわち、透過)を提供するように示されている。
【0098】
本発明の原理によれば、照明部材112、116にそれぞれ関連する透過フィルタ412および416は、図示の各公称波長(中心波長、ピーク波長または平均波長)の近傍の、それぞれ第1の光750および第2の光760の出射を引き起こすように構成され得る。すなわち、フィルタ412の透過フィルタ特性は、光源112aによって生成された光の出射が、第1の光750に関連する波長に制限されることを可能にするように定められ得る。例えば、光源112aが400nmから450nmの波長範囲の光を生成し得る場合、フィルタ412の透過フィルタ特性は、照明部材112によって出射される光を430~440nmの範囲内(すなわち、公称値435nm)に制限するように選択または構成・決定され得る。同様に、透過フィルタ416のフィルタ特性は、光源116aによって生成される光を、第2の光760に関連する波長に制限するように構成・決定することができる。例えば、光源116aが白色光(すなわち、385~700nm)を生成する場合、フィルタ416のフィルタ特性は、照明部材116によって出射される光を460~480nmの範囲内(すなわち470nmの公称値)に制限するように選択または構成・決定され得る。したがって、フィルタ412および416のフィルタ特性は、所望の波長範囲の光の波長を通過または出射させつつ、所望の波長出射範囲を外れる波長の出射を遮断または抑制するように選択され得る。
【0099】
フィルタ412および416のフィルタ特性は、例えば、公称波長の予想されるパワーまたは強度レベルよりも低い出射波長を除去するようにさらに構成・決定することができる。
【0100】
この図示の例では、フィルタ412のフィルタ特性は、指定された波長値を超える第1の光に関連する、破線754として表される光の出射を防止または遮断するようにさらに構成・決定される。同様に、フィルタ416のフィルタ特性は、指定された波長値を超える、破線764として表される光の出射を防止または遮断するように構成・決定される。
【0101】
この図示の例では、第1の光750および第2の光760にそれぞれ関連する発光カットオフ値752および754は、強度値に基づいて決定され得る。例えば、カットオフ値752は、第1の光750に関連する波長帯域または波長範囲における、第1の光750の公称波長の強度(またはパワー;intensity or power)出力に対する既知のパーセント(例えば、1%、5%、10%など)より低い強度(またはパワー(エネルギー))レベルを有する波長を防ぐように選択され得る。同様に、発光カットオフ値762は、第2の光760に関連する波長帯域における、第2の光760の公称波長の強度出力に対する既知のパーセント(例えば、1%、5%、10%など)より低い強度レベルを有する波長を防ぐように選択され得る。
【0102】
本発明の一態様において、発光カットオフ値752は、第2の光760の強度(特には最大強度)よりも小さい強度を有する、第1の光750に関連する波長が出射されるのを防止または遮断されうるように選択することができる。
【0103】
本発明の一態様において、視点130での第1の光の強度は、第2の光の強度よりも有意に大きいのでありうる。例えば、第1の光源112aによって出力される光の強度および第2の光源116aによって出力される光の強度は、第1の光源112aおよび第2の光源116aに提供される駆動電流に基づいて調整され得る。
【0104】
この図示の例では、第1の光の光強度は、第2の光の光強度よりも著しく高い。
【0105】
さらに示されているのは、レンズ644のフィルタリングシステム648、および、拡大デバイス600のフィルタ720/722についてのフィルタ応答780である。図6は、レンズ644および拡デバイス600に振り向けられる光の遮断および通過を提供する。
【0106】
この図示の例において、レンズフィルタリングシステム648および拡大フィルタシステム720/722は、対応するフルター特性(すなわち、光学密度)の適切な選択を通じて、特定の波長値740を超える光を通過可能とするとともに、特定の波長値740より低い波長を有する光を減衰させるように構成される。
【0107】
すなわち、フィルタ応答特性780(すなわち、光通過帯域)は、第1の光750の波長と第2の光760の波長との間に位置する波長740から延びて増大することで、第2の光760及び蛍光770の実質的に100パーセントが、レンズ644のフィルタシステム648および倍率600のフィルタ720/722を通して見ることができるようにするとともに、蛍光770に対して、第1の光750に関連する波長は、レンズ644および拡大デバイス600を通して見ることができないようにする。
【0108】
レンズ644のフィルタシステム648、および拡大レンズ600のフィルタ720/722のフィルタ応答特性は同じであるように示されているが、レンズ644のフィルタシステム648、および拡大レンズ600のフィルタ720/722のフィルタ応答特性は、異なる応答特性を提供するように選択され得ることにつき認識されるであろう。例えば、レンズ644のフィルタシステム648のフィルタ応答特性は、蛍光770の観察のみを可能にするように選択され得うるのであり、一方、フィルタ720/722のフィルタ応答特性は、図示の応答特性780を可能にするように選択され得る。
【0109】
本発明の原理によれば、開示されるユーザウェアラブル蛍光視覚化システムは、光の出射、および、これに続く、出射された光と、組織といった物体との相互作用によって生成される光(すなわち、蛍光)の観察を提供するとともに、ユーザに有害である可能性がある、および/または生成された蛍光の観察を妨げる可能性がある、出射された光の部分が観察されるのを防ぐ。
【0110】
したがって、本発明の第1の例示的な実施形態によれば、図1に示されるヘッドストラップ100およびライトアセンブリ11、及び、図6に示される眼鏡装置640を用い、ライトアセンブリ110によって生成および出射され、物体(組織)によって反射されレンズ644へと向かう光は、レンズ644を通して選択的に観察可能でありうるのであり、その結果、出射された光の第1の光750部分は反射光から除かれ、反射光の第2の部分(すなわち、第2の光760および蛍光770)は観察可能でありうる。そして、このように、受信した蛍光を見ることにより、健康な組織と病気の組織とをリアルタイムで安全に区別する能力を医師に提供する。
【0111】
さらに、図示のフィルタ応答780の選択は、通過帯域特性780が著しい数の波長を見ることを可能にすることから、照明部材114によって生成された白色光を、実質的に白色光として見ることをさらに提供する。
【0112】
上で論じた第1の例示的な実施形態は拡大デバイス600を含むが、拡大デバイス600を含まずにして、眼鏡640を利用して、病変組織内の細菌によって生成された蛍光を観察できることが理解される。
【0113】
本発明の別の態様によれば、フルオロフォア(蛍光分子)といった増強剤の使用は、フルオロフォアを吸収する病変組織が、透過した第1の光および/または第2の光とフルオロフォアとの相互作用により引き起こされる傾向の生成を増大させることから、医師が健康な組織と病変組織とを見分ける能力を向上させうる。
【0114】
さらに、染料または造影剤などの他の増強剤を利用して、蛍光の生成を増強し、病変組織と健康な組織との間の違いを強調することができる。
【0115】
本発明の一態様では、コントラストを向上させるコントラスト成分(または染料またはフルオロフォア)を、疑わしい病変組織領域に直接適用することができる。本発明の別の態様では、染料、フルオロフォア、またはコントラスト成分を患者に注射することができ、注射された成分は、組織によって吸収または「取り込まれる」のでありうる。本発明のさらに別の態様では、染料、フルオロフォア、または造影剤を患者が経口摂取して、染料、フルオロフォア、または造影剤を組織に吸収または「取り込む」ことができる。
【0116】
したがって、造影剤、染料、またはフルオロフォア(例えば、アミノレブリン酸HCL(当技術分野では5-ALAと呼ばれる))の適用または使用により、生成された蛍光770は、健康な組織と病気の組織との間のさらなる区別を提供し得る。アミノレブリン酸HCLは、Gleolanのブランド名で販売されている。Gleolanは、NX Development Corpの商標である。
【0117】
図8は、本発明の原理による視覚化システムの第2の例示的な実施形態の正面図を示している。
【0118】
この図示された第2の例示的な実施形態において、図6に関して開示されたものと類似のキャリアデバイスが図示されており、図8に提示された部材・要素についての完全な理解が図1及び6に対して提供された説明から得られるのでありうる。
【0119】
複数の拡大デバイス600の相互間に配置された照明部材112、114、116を含むライトアセンブリ110(図1を参照)がさらに示されている。
【0120】
この第2の例示的な実施形態は、図6の拡大デバイス600を利用するものとして示されているが、拡大デバイス600は、生成された蛍光を見るのに必要ではないことが理解されるであろう。
【0121】
この例示的な例では、ポッド820は、照明部材112、114、116内の光源112a、114a、116a、および他の電子回路(図示せず)にそれぞれ電力を供給するために使用され得る、電源(すなわち、バッテリー)を取り囲んで保持する。この電子回路は、光源112a、114a、116aに印加される電圧(または電流)を制御するために使用される。
【0122】
さらに図示されているのは、光源112a、114a、116aのいずれかへの電圧または電流の印加を制御するための接触または非接触の制御手段860である。
【0123】
例えば、制御手段860は、ポッド820上の金属部材の容量性タッチが、光源112a、114a、116aのうちの一つまたは複数に印加される電圧または電流を印加/除去することを可能にするように構成され得る。本発明の別の態様では、制御手段860は、光源112a、114a、116aに印加される電圧(または電流)の非接触制御を可能にするように構成され得る。(USP10,240,769を参照)。
【0124】
例えば、光源112a、114a、116aに印加される電圧(または電流)の非接触制御は、赤外線または超音波などの信号の反射の検出の発生によって達成され得る。外線または超音波などの信号は、送信機(図示せず)を通じて送信されて、物体により反射されて、送信信号を通じて伝えられる。送信された信号の反射は、受信機(または検出器、図示せず)によって検出され得る。次に、受信機または検出器は、電子回路への反射信号の指示(indication; 8どのような状態かの表示)を生成して、光源112a、114a、116aへの電圧を印加または除去することができる。
【0125】
電源は眼鏡に取り付けられるものとして示されているが、電源は眼鏡から分離することができ、ここに示される構成を過度の実験なしに変更して、遠隔電源か光源112a、114a、116aに電力を供給する知識を当業者が有することにつき認識されるであろう。
【0126】
図9は、本発明の原理による照明アセンブリ925の第3の例示的な実施形態の斜視図を示している。
【0127】
この図示された例示的な第3の構成において、ライトアセンブリ925は、ヘッドバンド900から吊り下げられて示される2つの照明部材940、945を含み、これは、ライトアセンブリ925をユーザが保持することを可能にする。この図示の実施形態のヘッドバンドは、RE456,463に示されているものと同様であり、その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0128】
2つの照明部材940、945のそれぞれは、論じられるように、複数の波長範囲の光を生成することができる。さらに図示されるのは、ライトアセンブリ925から離れて配置された電源970(例えば、バッテリーパック)である。電源970は、照明部材940、945内の光源(図示せず)に電気エネルギーを提供する。図示の実施形態において、電気エネルギーが、電源970から、一つまたは複数の有線接続960、965を介して照明部材940、945に提供される。
【0129】
さらに示されているのは、照明部材940、945内の複数の光源のどれが光を生成するかを決定するように動作することができるスイッチ915である。あるいは、ライトアセンブリ925は、静電容量式タッチまたは非接触(すなわち、赤外線送信/受信システム)を利用して、照明部材940、945の対応するものからの光の出力を変更することができる接触または非接触スイッチコントロール985を含み得る。接触および非接触スイッチコントロール985は、図8に関して前述した接触および非接触スイッチコントロールと同様である。
【0130】
図10Aは、本発明の原理による照明部材の第3の例示的な実施形態における第1の態様の断面図を示している。
【0131】
この例示的な実施形態では、照明部材940および945のそれぞれは、ハウジング1000と、ハウジング1000の第1の端部に配置されたレンズアセンブリ1001とを備える。レンズアセンブリ1001は、焦点1030が位置する光軸1042を形成する少なくとも一つのレンズ1002、1004を含む。認識されるように、ハウジング1000、レンズアセンブリ1001およびレンズ1002,1004は、例えば、図4及び5Aに示されるハウジングレンズアセンブリ450、およびレンズ454、553に匹敵する。同様に、焦点1030は、図1に示される視点130と同様である。
【0132】
光学アセンブリ1007の内周の周りに配置された複数の照明モジュール(第1の照明モジュール1010および第2の照明モジュール1012として示されている)を含む光学アセンブリ1007がさらに示されている。
【0133】
第1の照明モジュール1010および第2の照明モジュール1012は、図4A、5A1に示される照明部材114aと構造が類似しており、白色光が生成される。
【0134】
2つの照明モジュールのみが示されているが、複数の照明モジュールが、光学アセンブリ1007の内周の周りに組み込まれ得ることが理解されよう。
【0135】
光学アセンブリ1007は、第1の照明モジュール1010および第2の照明モジュール1012によって生成された光をレンズアセンブリ1001に向け直すように動作するライトダイレクタ1015をさらに備える。
【0136】
さらに図示されているのは、ベース1006上に配置されたピラミッド形または円錐形の部材の一つとして構成されたライトディレクタ1015である。
【0137】
ライトダイレクタ1015の構成についてピラミッドが論じられているが、ライトダイレクタ1015の3次元形状は、多面構造(すなわち、三角形、正方形、五角形などの幾何学的形状のベース面を有する)であって側方の斜面が頂点で合わさるものを含み得ることが認識されるであろう。構造の側面の数は、光学アセンブリ1007の内周の周りに配置された光源の数に基づく。本発明の他の態様において、ライトダイレクタ1015は、ベース面が円形であり、傾斜した側面が上部の一点で交わる円錐を含むことができる。
【0138】
この図示の例では、ライトダイレクタ1015は、ベース面1006から、光軸1042に対して実質的に45度の角度に向けられた角度で延在し、第1の照明部材1010および第2の照明部材1012によって生成された光をレンズアセンブリ1001へと向け直すことを可能にする。
【0139】
ライトダイレクタ1015は、反射面(例えば、研磨されたアルミニウム、ミラーなど)1040、1042をさらに備え、これは、レンズアセンブリ1001に向かって反射される、第1の照明モジュール1010および第2の照明モジュール1012によって生成される光の量を増加させるように動作する。
【0140】
図示のように、第1の照明モジュール1010によって生成された光は、光経路1060に沿って向けられ、反射面1040に衝突する。反射面1040は、光経路1020に沿ってレンズアセンブリ1001へと向かって光を向け直す。
【0141】
同様に、第2の照明モジュール1012によって生成された光は、光経路1062に沿って向けられ、反射面1042に衝突する。反射面1042は、光軸1042に実質的に平行なレンズアセンブリ1001に向かって、光経路1022に沿って光を向け直す。
【0142】
本発明の原理によれば、光経路1020および1022に沿って向けられた光は、光が既知の点1030(すなわち、焦点130、図1)に収束するように、レンズアセンブリ1001によって出力される。この例示的な例では、1030として表される焦点130は、照明装置1000から約16インチであるように選択される。
【0143】
図10Bは、図10Aに示される照明部材の第3の例示的な実施形態についての第2の態様の断面図を示す。
【0144】
照明部材940、945は、図9に関して開示されたものに匹敵する部材を含む。図10Aおよびこれらの構成部材の完全な理解は、図10Aに提供される説明から得ることができる。
【0145】
図10Bはさらに、第1の照明部材1010’および第2の照明部材1012’を示しており、これらはそれぞれ、第1の照明部材1010および第2の照明部材1012に匹敵する。
【0146】
しかしながら、第1の照明部材1010’はフィルタ1050を含み、第2の照明部材1012’はフィルタ1052を含み、フィルタ1050および1052は、フィルタ412および416の少なくとも一つに匹敵し、第1の照明部材1010’および第2の照明部材1012’によって透過される光を、既知の波長(例えば、第1の光または第2の光)または所望の波長帯域により制限する。
【0147】
例えば、フィルタ1050は、フィルタ412と同様の方法で動作して、照明部材1010’によって生成された光を第1の光波長範囲(例えば、第1の光750)にフィルタリングすることができ、フィルタ1052は、フィルタ416と同様な具合に動作することで、照明部材1012’によって生成された光を第2の光波長範囲(例えば、第2の光760)にフィルタリングすることができる。
【0148】
図示の実施形態では、フィルタ1050、1052が、ドームレンズ440と光源との間に配置されるとして示されている。しかしながら、本発明の第2の態様において、フィルタ1050および1052は、光がドームレンズ440を通過した後に配置することができる。図10Bは、フィルタ1050、1052の任意選択的な配置を破線として、さらに示している。
【0149】
図11Aは、本発明の原理による照明部材の第4の例示的な実施形態の第1の態様の断面図を示している。
【0150】
この例示的な実施形態では、照明部材940および945のそれぞれは、図10Aに関して説明されたものと同様の部材を含む。図10Aおよびこれらの部材の完全な理解は、図10Aに提供される説明から得ることができる。
【0151】
この図示の場合、第1の照明部材1110および第2の照明部材1112は、構造がそれぞれ照明部材1010および1012と類似しており、ハウジング1100の内周の周りに同様に配置されている。
【0152】
しかしながら、第1の照明部材1110および第2の照明部材1112は、第1の照明部材1110および第2の照明部材1012に関連するドームレンズ440を欠いている。この場合、第1の照明部材1110および第2の照明部材1112は、発光源(例えば、LED)及びアパーチャー(図示せず)を備えて、第1の照明部材1110および第2の照明部材1112の出力を白色光波長範囲に制限する。
【0153】
さらに図示されているのは、光軸1142に対して実質的に垂直に配置されたレンズ1170である。この図示の例において、レンズ1170は、ライトダイレクタ1115と接触して配置されており、このライトダイレクタ1115は、切り取られた形、ないしは、角錐台形状のピラミッドとして示されている光源1110および1112によって生成された光が反射面1140、1142から向け直されて、レンズ1170捕捉されるようなサイズとなっている。
【0154】
図1に関して論じたように。図10Aおよび10Bにおいて、第1の照明部材1110および第2の照明部材1112によって生成された光は、焦点1130に向けられる。
【0155】
図11Bは、図11Aに示される照明部材の第4の例示的な実施形態の第2の態様を示す。
【0156】
照明部材940、945の実施形態のこの第2の態様では、照明部材940、945は、図11Aに関して説明されたものと同等または類似の部材を含む。したがって、同等の部材についての詳細な論述は、クレームされた発明の原理を理解するために必要ではないと考えられる。
【0157】
図11Bは、照明部材1112’に関連するフィルタ1152および照明部材1110’に関連するフィルタ1150をさらに示し、フィルタ1150および1152は、それぞれフィルタ1050および1052に関して説明したように、フィルタ412および416の少なくとも一つに匹敵する。
【0158】
図12Aは、本発明の原理による照明部材の第5の例示的な実施形態の第1の態様の断面図を示している。
【0159】
示される第5の例示的な実施形態のこの第1の態様において、照明部材1200は、図10Aに関して説明されたものと同様の部材を含むのであり、これらの部材の完全な理解は、図10Aに提供される説明から得ることができる。
【0160】
例えば、第1の照明モジュール1210によって生成された光は、光経路1260に沿って向けられ、反射面1240に衝突する。反射面1240は、光経路1220に沿ってレンズアセンブリ1201へと向けて光を向け直す。同様に、第2の照明モジュール1212によって生成された光は、光経路1262に沿って向けられて、反射面1242に衝突する。反射面1242は、光経路1222に沿ってレンズアセンブリ1201へと向かって光を向け直す。
【0161】
さらに示されるのは、レンズ1170と同様に、光軸1242に実質的に垂直に配置されたレンズ1270である。レンズ1270は、反射面1240、1242から向け直された光を捕捉し、捕捉された光をレンズアセンブリ1201に向けるようにサイズ決めさされている。
【0162】
この図示の例では、第1の照明部材1210および第2の照明部材1222によって生成された光は、前述のように、光ダイレクタ1215によって反射されて、焦点1230に収束する。
【0163】
図12Bは、図12Aに示される照明部材の例示的な実施形態についての第2の態様の断面図を示す。
【0164】
照明部材940、945のこの第2の態様は、図12Aに示される照明部材940、945の第1の例示的な実施形態に匹敵する。したがって、同等の部材の詳細な議論は、クレームされた発明の原理を理解するために必要ではないと考えられる。
【0165】
図12Bはさらに、照明部材1212’に関連するフィルタ1252、および、照明部材1210’に関連するフィルタ1250を示すのであり、フィルタ1250および1252は、フィルタ412および416の少なくとも一つに匹敵し、第1の照明部材1210’及び1212’によって伝達された光を既知の波長(例えば、第1の光または第2の光)に制限する。
【0166】
例えば、フィルタ1250は、フィルタ412として動作し得るのであり、第1の光が反射面1240で反射されて方向転換され得るような具合に、照明部材1210’によって生成された光をフィルタリングする。同様に、フィルタ1252は、フィルタ416として動作し得るのであり、第2の光が反射面1242で反射されて方向を変えられるような具合に、照明部材1212’によって生成された光をフィルタリングする。
【0167】
図11A、11B、12Aおよび12Bに示されたレンズ1170、1270が、光学アセンブリ1107、1207の幅まで延びるように描かれているが、レンズ1170、1270は、光学アセンブリ1107、1207の幅まで延びるホルダー内に入れ込まれ得ることが理解されよう。ホルダーはレンズ1170、1270を所定の位置に保持し、レンズ1170、1270は、それぞれ、ライトダイレクタ1115、1215によって向け直された光を捕捉するのに十分なようにサイズ決めされ得る。
【0168】
方向転換された光は、図10A~12Bに示される光軸1042、1142、および1242に実質的に平行であるとして図示されているが、ライトダイレクタ1015、1115、1215に衝突する光の方向、またはライトダイレクタ1015、1115、1215の側面の角度のいずれかについて、方向転換された光がレンズ1004、1104、1204に対して、光学軸1042、1142、1242に実質的に平行ではない角度で接触するように選択され得ることが認識される。すなわち。図10Aに示されるように、例えば、光経路1020および1022は、光軸1042に実質的に平行である必要はなく、したがって、レンズ1004に実質的に垂直なレンズ1004に接触しない。
【0169】
したがって、光源1010、1012の配向、または、光ダイレクタ1015の角度の配向は、方向転換された光がレンズ1004に接触し得るように変更されて、すなわち、光が向けられるようにレンズ1002、1004を通る光路について、焦点1030に向けられるように考慮されて変更され得る。
【0170】
図10A~12Bに示される本発明の一態様によれば、ライトアセンブリ940は、白色光を出力または出射するように構成され得るが、ライトアセンブリ945は、第1の光および第2の光の一方または両方を出力し得る。
【0171】
本発明の第2の態様によれば、ライトアセンブリ940は、白色光のうちの一つを出射するように構成され得るのであり、第1の光およびライトアセンブリ945は、白色光および第2の光のうちの一つを出射するように構成され得る。
【0172】
以前に開示されたように、第2の光で生成される光の強度は、第1の光で生成される光の強度よりも著しく小さい可能性がある。
【0173】
本発明の一態様では、第2の光源(例えば、1012’、図10B)に印加される電圧は、第1の光源(例えば、1010’、図10B)に印加される電圧よりも低くてもよく、第2の光源の出力は、第1の光源の光出力よりも小さいのでありうる。
【0174】
本発明の別の態様では、第1の光源の数は、第2の光源の数よりも大きくてもよい。この場合、第1の光源の数が多いほど、数が少ない第2の光源よりも多い光出力が生成され、既知の距離にて、第1の光の強度が第2の光の強度よりも大きくなる。
【0175】
本発明のさらに別の実施形態では、照明部材940および945のそれぞれは、少なくとも一つの白色光光源(例えば、114a)、少なくとも一つの第1の光の光源(例えば、112a)、および少なくとも一つの第2の光源(例えば、116a)を、光学アセンブリ1007の内周に沿って含む。
【0176】
例えば、4面ピラミッドライトダイレクタ1015を利用して、2つの光源1010、1012は、光源1010、1012によって生成された光がライトダイレクタ1015の対向し合う両面へと向けられるとともに、光源1010’、1012’によって生成された光が、ライトディレクタ1015の残りの対向し合う両面へと向けられ、このようにして、ライトディレクタ1015の反対側に光を向けることができるように配置され得る。
【0177】
この実施形態では、照明部材940および945のそれぞれを使用して、本明細書に開示される波長のうちの一つまたは複数を生成することができる。
【0178】
白色光光源または色光光源の一つからの光の出力の制御は、接触または非接触スイッチング機構を使用して実施することができる。
【0179】
例えば、図5Aは、取り付けプレート510上のプリント回路基板505を示しており、これは、白色光および着色光のうちの少なくとも一つが出射され得る、スイッチング機構を提供する電子または電気部品を含む。プリント回路基板505上のスイッチは、電源(すなわち、820、図8、970、図9)から、ハウジング110(図1)またはハウジング925(図9)の中に収容され得る白色光光源または着色光光源の一つに、直接電気エネルギーを振り向けるのに使用することができる。
【0180】
本発明の一態様では、遠隔スイッチコントロールは、以前に説明された接触制御または非接触制御機構のうちの一つを含み得る。
【0181】
本発明の原理によれば、接触制御信号または非接触制御信号の検出後、検出の指示は、検出された指示をPCB505上の受信機に送信する無線通信システムに提供され得る。
【0182】
PCB505は、制御信号の検出の指示を受信することに応答して、照明部材112、114、および116の状態を変更することができる。
【0183】
本発明の別の態様によれば、プリント回路基板505は、リモートスイッチコントロール(図示せず)からのコマンドに応答する少なくとも無線通信受信システムを含むことができる。例えば、無線通信受信システムおよび遠隔スイッチコントロールは、BLUETOOTH(登録商標)通信プロトコル(または他のよく知られている短距離通信システム)を使用して通信することができる。
【0184】
BLUETOOTH(登録商標)通信が開示されているが、本発明の範囲を変更することなく、他の形態の短距離無線通信システム(例えば、Zigbee、Z-Wave、6LoWPAN、および他の短距離通信技術)を利用できることが理解されよう。
【0185】
本発明の一態様において、一つまたは複数の遠隔スイッチは、医師が自分の足を使用して操作することができる一つまたは複数のスイッチを含むことができるフットペダルスイッチであり得る。フットペダルスイッチの使用は、例えば、医師が光出力(すなわち、白色光、色付き光)を変えるために彼らの手を利用することができないかもしれない医療処置において有利である。
【0186】
図13は、例えば、単一の接触制御(例えば、単一のフットペダル)が利用される、ライトアセンブリ110の制御に関連する例示的な処理の状態図を示している。
【0187】
この例示的な状態図では、ライトアセンブリ110(または925)はオフ状態にあり、白色光および色付き光源の両方が「非発光」状態にある。(状態1300)。
【0188】
本発明の原理によれば、第1のイベント(EVT1)の検出により、白色光源が「オン」にされる(状態1310)。
【0189】
認識されるように、本明細書で論じられる第1のイベント(EVT1)および他のイベントは、タッチ接点、タッチレス接点、または無線接点のうちの一つを介して検出され得る。
【0190】
リモートスイッチがPCB505へのワイヤレス接続を含むワイヤレス接点を想定すると、EVT1は、リモートスイッチを押すことで示されうる。
【0191】
リモートスイッチの2回目の押下が検出されると、2番目のイベント(EVT2)が生成される。このイベントでは、白色光源が「オフ」になり、色付き光源が「オン」になる(状態1320)。最後に、3番目のイベント(EVT3)が検出されると、処理は初期状態(状態1300)に戻り、すべての光源がオフになる。
【0192】
図14は、ライトアセンブリ110(925)の制御に関連する第2の例示的な処理の状態を示しており、ここで、二重制御(例えば、デュアルフットペダル)が利用されている。この例示的な処理では、リモートスイッチの左足ペダルがEVT1イベントを生成し得るのに対し、右足ペダルはEVT2イベントを生成し得る。
【0193】
この例示的な状態図では、白色光源と色付き光源の両方がオフ(非透過)状態にある。(状態1400)。最初のイベント(EVT1)(無線通信リンクを介して受信)が検出されると、白色光源が「オン」になる(状態1410)。
【0194】
次のイベントが検出されると、次のイベントが最初のイベント(EVT1)であるか2番目のイベント(EVT2)であるかについて判別される。次のイベントが最初のイベントであると判断された場合、処理は初期状態(状態1400)に進み、白色光光源がオフになる。
【0195】
しかしながら、次のイベントが第2のイベント(EVT2)であると決定された場合、処理は状態1420に進み、そこで白色光源がオフにされ、色付き光源がオンにされる。
【0196】
次のイベントが検出されたこの状態1420では、次のイベントが第1のイベント(EVT1)または第2のイベント(EVT2)のいずれかであるかどうかの決定が行われる。最初のイベント(EVT1)の場合、処理は状態1410に戻り、白色光光源をオンにし、色付き光光源をオフにします。しかしながら、2番目のイベント(EVT2)が検出されると、処理は初期状態1400に戻り、そこでは、白色および色付きの光源がオフにされる。
【0197】
要約すると、複数の発光源を使用して、光の選択された出力を提供するマルチライトランプアセンブリが開示されるのであり、出射光は、次のように仕立てられる。すなわち、
施術者が健康な組織と病気の組織とを区別できるように、出射光と、出射光により照らされた組織との相互作用により、期待された応答を生成するように仕立てられる。さらには眼鏡などのビューイングデバイスが開示されるのであり、ビューイングデバイスに含まれる複数のフィルタは、ライトアセンブリによって透過される光を見る能力を選択的に防ぐとともに、所望の波長の光を見ることができるようにする。
【0198】
本発明の一態様によれば、照明部材112は、例えば、UV波長帯域で第1の光を出射することができ、一方、照明部材116は、例えば、青色波長帯域で第2の光を出射することができる。レンズ644は、UV帯域外の波長が見えるようにしながら、UV帯域内の波長をフィルタリングするように(吸収性であろうと反射性であろうと)構成され得る。したがって、第1の光および/または第2の光で照射された物体または組織によって生成された光は、医師に有害である可能性がある他の波長が見られないようにしながら、見えるようにすることができうる。
【0199】
本発明の別の態様によれば、照明部材112は、青色光波長帯域の、より低い範囲で第1の光を出射することができ、一方、照明部材116は、青色光波長帯域の、より高い範囲で第2の光を出射することができる。レンズ644は、青色光波長範囲の上限範囲の波長が見えるようにしながら、青色波長帯域の下限範囲に関連する波長をフィルタリングするように(吸収性であろうと反射性であろうと)構成され得る。したがって、第1の光および/または第2の光で照射された物体または組織によって生成された光は、医師に有害である可能性がある他の波長が見られないようにしながら、見えるようにすることができうる。
【0200】
ユーザウェアラブル視覚化システムの特定の構成が議論されてきたが、出射された光とフィルタリングされた応答の他の組み合わせが、本明細書に開示された視覚化システムおよび提供された例に組み込まれ得ることが理解される。開示された実施形態は、本発明者らによって検討および企図された唯一の構成ではない。
【0201】
本明細書に開示される本発明は、現在利用可能なLED(すなわち、非レーザー発光ダイオードおよびレーザーダイオード)で生成される特定の波長を論じているが、吸収および/または反射される特定の波長は、本発明の範囲を変更することなく変更または追加が可能である。さらに、本明細書で論じられる特定の波長は、光の生成および/またはLEDの作動中における、LEDによって生成される波長の発散を説明するために、本明細書に提示される波長値を中心とする波長の帯域を代表するのであり、生成された光が、公称値として代表されるということが当技術分野で知られている。
【0202】
本発明は、特定の実施形態を参照して説明されてきた。しかしながら、当業者は、特許請求の範囲に記載されている本発明の範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更を行うことができることを理解している。したがって、本明細書は、限定的な見方ではなく、例示的な方法で見なされるべきであり、そのようなすべての修正は、本発明の範囲内に含まれることが意図されている。
【0203】
利点、他の利点、および問題の解決策は、特定の実施形態に関して以上で説明されてきた。利点、利点、および問題の解決策、および利点、利点、または解決策が発生する、またはより顕著になる可能性のある部材は、いずれかの請求項または全ての請求項における、重要、必須、または必須の機能または部材として解釈されるべきではない。

図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図7C
図8
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13
図14