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特許7361150無線通信の方法、ネットワーク装置及び端末装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-04
(45)【発行日】2023-10-13
(54)【発明の名称】無線通信の方法、ネットワーク装置及び端末装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/23 20230101AFI20231005BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20231005BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W72/0446
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022060986
(22)【出願日】2022-03-31
(62)【分割の表示】P 2020500640の分割
【原出願日】2017-08-10
(65)【公開番号】P2022088609
(43)【公開日】2022-06-14
【審査請求日】2022-04-18
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/069601(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/066803(WO,A1)
【文献】NTT DOCOMO, INC,sPDCCH for shortened TTI[online], 3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-167368,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_1373/Docs/R1-167368.zip>,2016年08月13日
【文献】Guangdong OPPO Mobile Telecom,PDCCH CORESET configuration and UE procedure on NR-PDCCH[online],3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1707703,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1707703.zip>,2017年05月06日
【文献】ZTE,NR PDCCH CORESET Configuration[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710106,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710106.zip>,2017年06月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置が実行する、無線通信の方法であって、
ネットワーク装置によって送信された第一構成情報を受信することであって、前記第一構成情報は、少なくとも1つのタイムスロットにおける各タイムスロット内の第一リソースの時間領域位置を示し、前記第一構成情報は第三インジケータを含み、前記第三インジケータは、前記各タイムスロット内のすべての第一リソースの時間領域位置セットを示すことに用いられる、ことと、
前記ネットワーク装置により送信された第三構成情報を受信することであって、前記第三構成情報が、前記第一リソースの時間領域長を示すことに用いられることと、
前記第三構成情報、及び前記第一構成情報に基づき、前記第一リソースの時間領域位置を決定することと、
前記第一リソースにおいて前記ネットワーク装置により伝送された物理下り制御チャネルをモニタリングすることと、を含む、
無線通信の方法。
【請求項2】
前記方法は、さらに
前記ネットワーク装置により送信された第二構成情報を受信することであって、前記第二構成情報は、複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットの時間領域位置を示し、前記複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットは前記少なくとも1つのタイムスロットを含む、ことと、
前記第一構成情報及び前記第二構成情報に基づき、前記第一リソースの時間領域位置を決定することと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の時間領域ユニットにおける異なる時間領域ユニット内の前記第一リソースの時間領域位置は同一である、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第二構成情報は無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報、下り制御情報(DCI)及び媒体アクセス制御の制御要素(MAC CE)のうちのいずれか1つの情報である、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第一構成情報は、RRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つの情報である、
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記第三構成情報は、RRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つの情報である、
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記第一リソースは、物理下り制御チャネルを伝送する制御リソースセット又はサーチ空間である、
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
ネットワーク装置が実行する、無線通信の方法であって、
端末装置に第一構成情報を送信することであって、前記第一構成情報は、少なくとも1つのタイムスロットにおける各タイムスロット内の第一リソースの時間領域位置を示し、前記第一リソースは、物理下り制御チャネルを伝送することに用いられ、前記第一構成情報は第三インジケータを含み、前記第三インジケータは、前記各タイムスロット内のすべての第一リソースの時間領域位置セットを示すことに用いられる、ことと、
前記端末装置に第三構成情報を送信し、それによって、前記端末装置に、前記第三構成情報、及び前記第一構成情報に基づき、前記第一リソースの時間領域位置を決定させることであって、前記第三構成情報は、前記第一リソースの時間領域長を示すことに用いられる、ことと、を含む、
無線通信の方法。
【請求項9】
前記方法はさらに、
前記端末装置に第二構成情報を送信し、それによって、前記端末装置に、前記第一構成情報及び前記第二構成情報に基づき、前記第一リソースの時間領域位置を決定させることを含み、前記第二構成情報は、複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットの時間領域位置を示し、前記複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットは前記少なくとも1つのタイムスロットを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記複数の時間領域ユニットにおける異なる時間領域ユニット内の前記第一リソースの時間領域位置は同一である、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第二構成情報は無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報、下り制御情報(DCI)及び媒体アクセス制御の制御要素(MAC CE)のうちのいずれか1つの情報である、
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第一構成情報は、RRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つの情報である、
請求項8~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記第三構成情報は、RRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つの情報である、
請求項8~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記第一リソースは、物理下り制御チャネルを伝送する制御リソースセット又はサーチ空間である、
請求項8~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
端末装置であって、前記端末装置は、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、
端末装置。
【請求項16】
ネットワーク装置であって、前記ネットワーク装置は、請求項8~14のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、
ネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信分野に関し、且つより具体的に、無線通信の方法、ネットワーク装置及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システムにおいて、端末装置は物理下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)をモニタリングする周期が固定されており、すなわち各サブフレームを一回モニタリングし、しかし、新しい無線(NR:New Radio)システムにおいて、より小さい伝送遅延を実現するために、PDCCHに対するモニタリングにより高い要件を求められており、固定している周期を用いてPDCCHをモニタリングすると、ますます高くなるPDCCHに対するモニタリング遅延の要件を満たすことができず、従って、どのようにPDCCHモニタリングの方式を柔軟に構成し、異なる伝送遅延要件を満たすかは、早急な解決の待たれる課題になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願の実施例は無線通信の方法、ネットワーク装置及び端末装置を提供しており、ネットワーク装置がタイムスロットにおいてPDCCHを伝送する第一リソースの時間領域位置を構成でき、それにより、端末装置が第一リソースにおいてPDCCHを正確に受信でき、さらに、異なるPDCCH伝送遅延要件を満たす。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第一様態では、本願の実施例は無線通信の方法を提供しており、前記方法は、
端末装置に第一構成情報を送信し、前記第一構成情報が、少なくとも1つのタイムスロットにおける各タイムスロット内の第一リソースの時間領域位置を示し、前記第一リソースが物理下り制御チャネル(PDCCH)を伝送することに用いられることと、
前記第一リソースにおいて前記端末装置に前記物理下り制御チャネルを送信することとを含む。
【0005】
好ましくは、前記第一構成情報に示される各タイムスロットにおける時間領域位置は第一リソースの時間領域開始位置であってもよい。
【0006】
従って、本願の実施例の無線通信の方法において、ネットワーク装置がタイムスロット内にPDCCHを伝送するための第一リソースの時間領域位置を構成し、且つ第一リソースにおいて端末装置にPDCCHを送信し、それにより、端末装置が第一リソースにおいてPDCCHを正確に受信でき、さらに、異なるPDCCH伝送遅延要件を満たす。
【0007】
好ましくは、第一様態に係わる実現方式では、前記第一構成情報が第一インジケータを含み、前記第一インジケータが、前記各タイムスロット内の前記第一リソースの数量Nを示すことに用いられ、N≧1とする。
【0008】
好ましくは、第一様態に係わる実現方式では、前記第一構成情報はさらに第二インジケータを含み、前記第二インジケータが、前記各タイムスロット内のN個の前記第一リソースの時間領域位置を示すことに用いられる。
【0009】
好ましくは、第一様態に係わる実現方式では、前記第一構成情報が第三インジケータを含み、前記第三インジケータが、前記各タイムスロット内のすべての第一リソースの時間領域位置セットを示すことに用いられる。
【0010】
好ましくは、第一様態に係わる実現方式では、複数の時間領域ユニットにおける異なる時間領域ユニット内の前記第一リソースの時間領域位置が同一であり、前記複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットが前記少なくとも1つのタイムスロットを含む。
【0011】
好ましくは、第一様態に係わる実現方式では、前記方法はさらに、
前記端末装置に第二構成情報を送信し、前記第二構成情報が、前記複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットの時間領域位置を示すことを含む。
【0012】
好ましくは、第一様態に係わる実現方式では、前記第二構成情報が無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報、下り制御情報(DCI)及び媒体アクセス制御の制御要素(MAC CE)のうちのいずれか1つの情報である。
【0013】
好ましくは、第一様態に係わる実現方式では、前記第一構成情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つの情報である。
【0014】
好ましくは、第一様態に係わる実現方式では、前記方法はさらに、
前記端末装置に第三構成情報を送信し、前記第三構成情報が、前記第一リソースの時間領域長を示すことに用いられることを含む。
【0015】
好ましくは、第一様態に係わる実現方式では、前記第三構成情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つの情報である。
【0016】
好ましくは、第一様態に係わる実現方式では、前記第一リソースが、物理下り制御チャネルを伝送する制御リソースセット又はサーチ空間である。
【0017】
第二様態では、本願の実施例は無線通信の方法を提供しており、前記方法は、
ネットワーク装置によって送信された第一構成情報を受信し、前記第一構成情報が、少なくとも1つのタイムスロットにおける各タイムスロット内の第一リソースの時間領域位置を示し、前記第一リソースが物理下り制御チャネル(PDCCH)を伝送することに用いられることと、
前記第一リソースにおいて前記ネットワーク装置により伝送された前記物理下り制御チャネルをモニタリングすることとを含む。
【0018】
好ましくは、前記第一構成情報に示される各タイムスロットにおける時間領域位置は第一リソースの時間領域開始位置であってもよい。
【0019】
従って、本願の実施例の無線通信の方法において、ネットワーク装置がタイムスロット内にPDCCHを伝送するための第一リソースの時間領域位置を構成し、且つ第一リソースにおいて端末装置にPDCCHを送信し、それにより、端末装置が第一リソースにおいてPDCCHを正確に受信でき、さらに、異なるPDCCH伝送遅延要件を満たす。
【0020】
好ましくは、第二様態に係わる実現方式では、前記第一構成情報が第一インジケータを含み、前記第一インジケータが、前記各タイムスロット内の前記第一リソースの数量Nを示すことに用いられ、N≧1とする。
【0021】
好ましくは、第二様態に係わる実現方式では、前記第一構成情報はさらに第二インジケータを含み、前記第二インジケータが、前記各タイムスロット内のN個の前記第一リソースの時間領域位置を示すことに用いられる。
【0022】
好ましくは、第二様態に係わる実現方式では、前記第一構成情報が第三インジケータを含み、前記第三インジケータが、前記各タイムスロット内のすべての第一リソースの時間領域位置セットを示すことに用いられる。
【0023】
好ましくは、第二様態に係わる実現方式では、複数の時間領域ユニットにおける異なる時間領域ユニット内の前記第一リソースの時間領域位置が同一であり、前記複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットが前記少なくとも1つのタイムスロットを含む。
【0024】
好ましくは、第二様態に係わる実現方式では、前記方法はさらに、
前記ネットワーク装置により送信された第二構成情報を受信し、前記第二構成情報が、前記複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットの時間領域位置を示すことと、 前記第一構成情報及び/又は前記第二構成情報に基づき、前記第一リソースの時間領域位置を決定することとを含む。
【0025】
好ましくは、第二様態に係わる実現方式では、前記第二構成情報が無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報、下り制御情報(DCI)及び媒体アクセス制御の制御要素(MAC CE)のうちのいずれか1つの情報である。
【0026】
好ましくは、第二様態に係わる実現方式では、前記第一構成情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つの情報である。
【0027】
好ましくは、第二様態に係わる実現方式では、前記方法はさらに、
前記ネットワーク装置により送信された第三構成情報を受信し、前記第三構成情報が、前記第一リソースの時間領域長を示すことに用いられることと、
前記第三構成情報、及び前記第一構成情報及び/又は前記第二構成情報に基づき、前記第一リソースの時間領域位置を決定することとを含む。
【0028】
好ましくは、第二様態に係わる実現方式では、前記第三構成情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つの情報である。
【0029】
好ましくは、第二様態に係わる実現方式では、前記第一リソースが、物理下り制御チャネルを伝送する制御リソースセット又はサーチ空間である。
【0030】
第三様態では、本願の実施例はネットワーク装置を提供しており、第一様態又は第一様態のいずれか1つの好適な実現方式における方法のモジュール又はユニットを実行できる。
【0031】
第四様態では、本願の実施例は端末装置を提供しており、第二様態又は第二様態のいずれか1つの好適な実現方式における方法のモジュール又はユニットを実行できる。
【0032】
第五様態では、ネットワーク装置を提供しており、前記ネットワーク装置がプロセッサ、メモリ及び通信インタフェースを含む。プロセッサ及びメモリが通信インタフェースに接続される。メモリが命令を記憶するように構成され、プロセッサが前記命令を実行するように構成され、通信インタフェースがプロセッサの制御で他のネットワークエレメントと通信するように構成される。前記プロセッサが前記メモリに記憶される命令を実行する時、前記実行により、前記プロセッサが第一様態又は第一様態のいずれか可能な実現方式における方法を実行する。
【0033】
第六様態では、端末装置を提供しており、前記端末装置がプロセッサ、メモリ及び通信インタフェースを含む。プロセッサ及びメモリが通信インタフェースに接続される。メモリが命令を記憶するように構成され、プロセッサが前記命令を実行するように構成され、通信インタフェースがプロセッサの制御で他のネットワークエレメントと通信するように構成される。前記プロセッサが前記メモリに記憶される命令を実行する時、前記実行により、前記プロセッサが第二様態又は第二様態のいずれか可能な実現方式における方法を実行する。
【0034】
第七様態では、コンピュータ記憶媒体を提供しており、前記コンピュータ記憶媒体にプログラムコードが記憶され、前記プログラムコードは上記第一様態又は第一様態のいずれか1つの可能な実現方式における方法の命令を実行するようにコンピュータに指示することに用いられる。
【0035】
第八様態では、コンピュータ記憶媒体を提供しており、前記コンピュータ記憶媒体にプログラムコードが記憶され、前記プログラムコードは上記第二様態又は第二様態のいずれか1つの可能な実現方式における方法の命令を実行するようにコンピュータに指示することに用いられる。
【0036】
第九様態では、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供しており、それがコンピュータにおいて実行される時、コンピュータが上記各様態に記載の方法を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1図1は本願の実施例が適用した無線通信システムを示す。
図2図2は本願の実施例に係わる無線通信の方法の例示的なフローチャートである。
図3図3は本願の実施例に係わる第一リソースの時間領域位置分布模式図である。
図4図4は本願の実施例に係わる別の第一リソースの時間領域位置分布模式図である。
図5図5は本願の実施例に係わるさらに別の第一リソースの時間領域位置分布模式図である。
図6図6は本願の実施例に係わるさらに別の第一リソースの時間領域位置分布模式図である。
図7図7は本願の実施例に係わる別の無線通信の方法の例示的なフローチャートである。
図8図8は本願の実施例に係わるネットワーク装置の例示的なブロック図である。
図9図9は本願の実施例に係わる端末装置の例示的なブロック図である。
図10図10は本願の実施例が提供した無線通信の装置の例示的なブロック図を示す。
図11図11は本願の実施例に係わるシステムチップの例示的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下では本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術案を明らかで、完全に説明する。
【0039】
本願の実施例の技術案が各種の通信システム、たとえば:モバイル通信用グローバル(GSM:Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:Time Division Duplex)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)、マイクロ波利用アクセスに関する世界的な相互運用(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム又は将来の5Gシステム等に適用されてもよい。
【0040】
図1は本願の実施例が適用した無線通信システム100を示す。前記無線通信システム100がネットワーク装置110を含んでもよい。ネットワーク装置110が端末装置と通信する装置であってもよい。ネットワーク装置110gが特定の地理的領域に通信カバレッジを提供でき、且つ前記カバレッジ領域内に位置する端末装置(たとえばUE)と通信できる。好ましくは、前記ネットワーク装置110がGSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(BTS:Base Transceiver Station)であってもよく、さらにWCDMAシステムにおける基地局(NB:NodeB)であってもよく、さらにLTEシステムにおける発展型基地局(Evolutional Node B、eNB又はeNodeB)であってもよく、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN:Cloud Radio Access Network)における無線コントローラであり、又は前記ネットワーク装置が中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル装置、将来の5Gネットワークにおけるネットワーク側装置又は将来発展する公衆地上波移動体ネットワーク(PLMN:Public Land Mobile Network)におけるネットワーク装置等であってもよい。
【0041】
前記無線通信システム100がさらにネットワーク装置110被覆領域内に位置する少なくとも1つの端末装置120を含む。端末装置120が移動してもよく、固定してもよく。好ましくは、端末装置120がアクセス端末、ユーザー装置(UE:User Equipment、)、ユーザーユニット、加入者局、移動局、移動体、遠隔局、遠隔端末、移動装置、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント又はユーザー装置を指してもよい。アクセス端末が携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、無線ローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線通信機能を有する手持ち式デバイス、計算装置又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置、将来の5Gネットワークにおける端末装置又は将来発展するPLMNにおける端末装置等であってもよい。
【0042】
好ましくは、端末装置120の間に端末直接接続(D2D:Device to Device)通信を行うことができる。
【0043】
好ましくは、5Gシステム又はネットワークがさらに新しい無線(NR:New Radio)システム又はネットワークと呼称されてもよい。
【0044】
図1は1つのネットワーク装置及び2つの端末装置を例示的に示し、好ましくは、前記無線通信システム100が複数のネットワーク装置を含んでもよく、且つ各ネットワーク装置の被覆領域内に他の数量の端末装置を含んでもよく、本願の実施例はそれを制限しない。
【0045】
好ましくは、前記無線通信システム100がさらにネットワークコントローラ、移動管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願の実施例はそれを制限しない。
【0046】
本願の実施例では、ネットワーク装置がタイムスロット内に端末装置のために物理下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を伝送するための第一リソースの時間領域位置を構成でき、端末装置はネットワーク装置が構成した時間領域位置においてネットワーク装置が送信したPDCCHを受信する。
【0047】
好ましくは、前記第一リソースが制御リソースセットであってもよく(CORESET)、さらにサーチ空間(Search Space)であってもよい。
【0048】
好ましくは、ネットワーク装置が第一インジケータを構成し、各タイムスロット内の第一リソースの数量Nを示す。
【0049】
好ましくは、ネットワーク装置が第二インジケータを構成し、各タイムスロット内のN個の第一リソースの時間領域位置を示す。
【0050】
好ましくは、ネットワーク装置が第三インジケータを構成し、各タイムスロット内のすべての第一リソースの時間領域位置セットを示す。
【0051】
好ましくは、ネットワーク装置がさらに複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットの時間領域位置を構成でき、各時間領域ユニットが少なくとも1つのタイムスロットを含む。
【0052】
好ましくは、ネットワーク装置がさらに第一リソースの時間領域長を示す情報を構成できる。
【0053】
好ましくは、制御リソースセットが公衆検索リソースセットを含んでもよく、さらにユーザー固有の検索リソースセットを含んでもよい。
【0054】
本明細書において、本明細書における用語「システム」と「ネットワーク」は常に交換可能に使用されると理解すべきである。本明細書における用語「及び/又は」は、関連オブジェクトの関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在してもよいことを示し、例えば、「A及び/又はB」は「Aが独立して存在する」「AとBが同時に存在する」「Bが独立して存在する」の3つの状況を示してもよい。また、本明細書における文字「/」は一般的に前後関連オブジェクトが「又は」関係であることを示す。
【0055】
図2は本願の実施例に係わる無線通信の方法200の例示的なフローチャートである。図2に示されるように、前記方法200がネットワーク装置で実行されてもよく、前記ネットワーク装置が図1に示されるネットワーク装置であってもよく、前記方法200における端末装置が図1に示される端末装置であってもよく、前記方法200は以下を含む。
【0056】
210において、ネットワーク装置が端末装置に第一構成情報を送信し、前記第一構成情報が、少なくとも1つのタイムスロットにおける各タイムスロット内の第一リソースの時間領域位置を示し、前記第一リソースが物理下り制御チャネルを伝送することに用いられる。
【0057】
好ましくは、前記第一リソースが物理下り制御チャネルを伝送する制御リソースセット(CORESET)又はサーチ空間(Search Space)である。
【0058】
好ましくは、前記第一リソースが公衆サーチ空間であってもよく、さらにユーザー固有のサーチ空間であってもよい。
【0059】
好ましくは、前記第一構成情報に示される各タイムスロットにおける時間領域位置は第一リソースの時間領域開始位置であってもよい。
【0060】
好ましくは、ネットワーク装置が前記第一構成情報により各タイムスロット内において前記端末装置のために同一な時間領域位置を構成でき、さらに前記第一構成情報により各タイムスロット内おいて前記端末装置のために異なる時間領域位置を構成できる。
【0061】
好ましくは、前記第一構成情報が第一インジケータを含み、前記第一インジケータが、前記各タイムスロット内の前記第一リソースの数量Nを示すことに用いられ、N≧1とする。
【0062】
ネットワーク装置が第一インジケータにより少なくとも1つのタイムスロットにおける各タイムスロット内の第一リソースの時間領域位置を示し、第一リソースの数量が一定である時、各制御リソースセットのタイムスロット内における位置が予め構成され、たとえば、既にプロトコルにより規定されたと理解すべきである。
【0063】
たとえば、図3に示されるように、ネットワーク装置が第一インジケータにより1つのタイムスロット内の第一リソース(制御リソースセット又はサーチ空間)の数量を示し、第一リソースのデータが一定である時、各第一リソースのタイムスロット内における位置が予め構成されている。
【0064】
具体的に、図3に示されるように、第一インジケータが2bitのリソースを含んでもよく、それぞれ、
第一インジケータ=00である時、各タイムスロットが1つの第一リソースを含み、且つ前記1つの第一リソース開始符号がタイムスロットの0番目の符号に位置することを表すことと、
第一インジケータ=01である時、各タイムスロットが2つの第一リソースを含み、且つ前記2つの第一リソース開始符号がそれぞれタイムスロットの0番目の符号和3番目の符号に位置することを表すことと、
第一インジケータ=10である時、各タイムスロットが3つの第一リソースを含み、且つ前記3つの第一リソースの開始符号がそれぞれタイムスロットの0番目、2番目及び4番目の符号に位置することを表すことと、
第一インジケータ=11である時、各タイムスロットが4つの第一リソースを含み、且つ前記4つの第一リソースの開始符号がそれぞれタイムスロットの0番目、2番目、4番目及び6番目の符号に位置することを表すことと、を示すことに用いられる。
【0065】
さらに、図3では、第一インジケータに示される第一リソースの具体的な数量は単に例示であり、本願はそれを制限しないと理解すべきである。
【0066】
さらに、図3では、予め構成された各制御リソースセットのタイムスロット内における開始符号位置が単に示例であり、本願はそれを制限しないと理解すべきである。
【0067】
好ましくは、前記第一構成情報はさらに第二インジケータを含み、前記第二インジケータが、前記各タイムスロット内のN個の前記第一リソースの時間領域位置を示すことに用いられる。
【0068】
ネットワーク装置が第二インジケータに基づいて各タイムスロット内の第一リソースの時間領域位置を構成する時、各タイムスロット内の第一リソースの数量を予め了解する必要があると理解すべきである。
【0069】
好ましくは、前記第一構成情報が第一インジケータ及び第二インジケータを含み、ネットワーク装置が第一インジケータにより各タイムスロット内の第一リソースの数量を示し、第二インジケータにより各タイムスロット内の第一リソースの時間領域位置を示す。
【0070】
たとえば、図4に示されるように、ネットワーク装置が第一インジケータにより1つのタイムスロットに含まれる第一リソース(制御リソースセット又はサーチ空間)の数量を示し、ある数量に対して、第二インジケータにより第一リソースのタイムスロットにおける位置を示す。
【0071】
具体的には、図4に示されるように、第一インジケータ=01、第一インジケータは各タイムスロットが2つの第一リソースを含むことを示し、第二インジケータは2bitのリソースを含み、それぞれ、
第二インジケータ=00、第一構成情報=0100であることは、2つの第一リソースの開始符号がそれぞれタイムスロットの0番目及び3番目の符号に位置することを表すことと、
第二インジケータ=01、第一構成情報=0101であることは、2つの第一リソースの開始符号がそれぞれタイムスロットの1番目及び4番目の符号に位置することを表すことと、
第二インジケータ=10、第一構成情報=0110であることは、2つの第一リソースの開始符号がそれぞれタイムスロットの2番目及び5番目の符号に位置することを表すことと、
第二インジケータ=11、第一構成情報=0111であることは、2つの第一リソースの開始符号がそれぞれタイムスロットの3番目及び6番目の符号に位置することを表すことと、を示す。
【0072】
さらに、図4では、第一インジケータに示される第一リソースの数量は単に例示であり、本願はそれを制限しないと理解すべきである。
【0073】
さらに、図4では、第二インジケータに示される第一リソースの開始符号位置は単に例示であり、本願はそれを制限しないと理解すべきである。
【0074】
好ましくは、前記第一構成情報が第三インジケータを含み、前記第三インジケータが、前記各タイムスロット内のすべての第一リソースの時間領域位置セットを示すことに用いられる。
【0075】
たとえば、図5に示されるように、ネットワーク装置が第三インジケータにより第一リソース(制御リソースセット又はサーチ空間)のタイムスロットにおける位置を示し、この例示では、第三インジケータが3つのbitリソースを含み、それぞれ、
第三インジケータ=000であることは、各タイムスロットが1つの第一リソースを含み、且つ第一リソース開始符号がタイムスロットの0番目の符号に位置することを表すことと、
第三インジケータ=001であることは、各タイムスロットが1つの第一リソースを含み、且つ第一リソース開始符号はタイムスロットの3番目の符号に位置することを表すことと、
第三インジケータ=010であることは、各タイムスロットが2つの第一リソースを含み、2つの第一リソースの開始符号がそれぞれタイムスロットの0番目及び3番目の符号に位置することを表すことと、
第三インジケータ=011であることは、各タイムスロットが2つの第一リソースを含み、2つの第一リソースの開始符号がそれぞれタイムスロットの2番目及び5番目の符号に位置することを表すことと、
第三インジケータ=100であることは、各タイムスロットが3つの第一リソースを含み、3つの第一リソースの開始符号がそれぞれタイムスロットの0番目、2番目及び4番目の符号に位置することを表すことと、
第三インジケータ=101であることは、各タイムスロットが3つの第一リソースを含み、3つの第一リソースの開始符号がそれぞれタイムスロットの1番目、3番目及び5番目の符号に位置することを表すことと、
第三インジケータ=110であることは、各タイムスロットが4つの第一リソースを含み、4つの第一リソースの開始符号がそれぞれタイムスロットの0番目、2番目、4番目及び6番目の符号に位置することを表すことと、
第三インジケータ=111であることは、各タイムスロットが7つの第一リソースを含み、7つの第一リソースの開始符号がタイムスロット内のいずれか1つの符号から開始できることと、を示す。
【0076】
さらに、図5では、第三インジケータに示される第一リソースの数量及び対応する数量の開始符号位置が単に例示であり、本願はそれを制限しないと理解すべきである。
【0077】
好ましくは、前記第一構成情報が無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリング、システム情報、下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)及び媒体アクセス制御の制御要素(MAC CE:Media Access Control Control Element)のうちのいずれか1つの情報。
【0078】
好ましくは、複数の時間領域ユニットにおける異なる時間領域ユニット内の前記第一リソースの時間領域位置が同一であり、前記複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットが前記少なくとも1つのタイムスロットを含む。
【0079】
たとえば、図6に示されるように、時間領域ユニット0がタイムスロット0、タイムスロット1及びタイムスロット2を含み、タイムスロット0内の第一リソース(制御リソースセット又はサーチ空間)の開始符号がタイムスロットの3番目の符号に位置し、タイムスロット1内の第一リソースの開始符号がタイムスロットの2番目の符号に位置し、タイムスロット2内の第一リソースの開始符号がタイムスロットの4番目の符号に位置し、時間領域ユニット1がタイムスロット5、タイムスロット6及びタイムスロット7を含み、タイムスロット5内の第一リソースの開始符号がタイムスロットの3番目の符号に位置し、タイムスロット6内の第一リソースの開始符号がタイムスロットの2番目の符号に位置し、タイムスロット7内の第一リソースの開始符号がタイムスロットの4番目の符号に位置する。
【0080】
好ましくは、前記方法200はさらに、
前記ネットワーク装置が前記端末装置に第二構成情報を送信し、前記第二構成情報が、前記複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットの時間領域位置を示すことを含む。
【0081】
たとえば、図6に示されるように、第二構成情報は時間領域ユニット0の時間領域位置がタイムスロット0~タイムスロット2であり、時間領域ユニット1の時間領域位置がタイムスロット5~タイムスロット7であることを示すことができる。
【0082】
図6における第二構成情報に示される時間領域ユニットの時間領域位置は単に例示であり、本願はそれを制限しないと理解すべきである。
【0083】
好ましくは、前記第二構成情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つの情報である。
【0084】
好ましくは、前記方法200はさらに、
前記ネットワーク装置が前記端末装置に第三構成情報を送信し、前記第三構成情報が、前記第一リソースの時間領域長を示すことに用いられることを含む。
【0085】
第一リソースの開始符号位置及び第一リソースの時間領域長を取得すれば、第一リソースのすべての時間領域における情報を決定できると理解すべきである。
【0086】
好ましくは、前記第三構成情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つの情報である。
【0087】
220において、前記ネットワーク装置が前記第一リソースにおいて前記端末装置に前記物理下り制御チャネルを送信する。
【0088】
従って、本願の実施例の無線通信の方法において、ネットワーク装置がタイムスロット内にPDCCHを伝送するための第一リソースの時間領域位置を構成し、且つ第一リソースにおいて端末装置にPDCCHを送信し、それにより、端末装置が第一リソースにおいてPDCCHを正確に受信でき、さらに、異なるPDCCH伝送遅延要件を満たす。
【0089】
さらに、ネットワーク装置が第一構成情報により第一リソースのタイムスロット内における時間領域位置を示すことができ、第二構成情報により複数の時間領域ユニットの位置情報を示すことができ、さらに第三構成情報により第一リソースの時間領域長を示すことができる。
【0090】
図7は本願の実施例に係わる無線通信の方法300の例示的なフローチャートである。図7に示されるように、前記方法300が端末装置で実行されてもよく、前記端末装置が図1に示される端末装置であってもよく、前記方法300におけるネットワーク装置が図1に示されるネットワーク装置であってもよく、前記方法300は以下を含む。
【0091】
310において、端末装置はネットワーク装置によって送信された第一構成情報を受信し、前記第一構成情報が、少なくとも1つのタイムスロットにおける各タイムスロット内の第一リソースの時間領域位置を示し、前記第一リソースが物理下り制御チャネル(PDCCH)を伝送することに用いられる。
【0092】
好ましくは、前記第一リソースが、物理下り制御チャネルを伝送する制御リソースセット又はサーチ空間である。
【0093】
好ましくは、前記第一構成情報が第一インジケータを含み、前記第一インジケータが、前記各タイムスロット内の前記第一リソースの数量Nを示すことに用いられ、N≧1とする。
【0094】
好ましくは、前記第一構成情報はさらに第二インジケータを含み、前記第二インジケータが、前記各タイムスロット内のN個の前記第一リソースの時間領域位置を示すことに用いられる。
【0095】
好ましくは、前記第一構成情報が第三インジケータを含み、前記第三インジケータが、前記各タイムスロット内のすべての第一リソースの時間領域位置セットを示すことに用いられる。
【0096】
好ましくは、前記第一構成情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つの情報である。
【0097】
好ましくは、複数の時間領域ユニットにおける異なる時間領域ユニット内の前記第一リソースの時間領域位置が同一であり、前記複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットが前記少なくとも1つのタイムスロットを含む。
【0098】
好ましくは、前記方法300はさらに、
前記端末装置は前記ネットワーク装置により送信された第二構成情報を受信し、前記第二構成情報が、前記複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットの時間領域位置を示すことと、
前記端末装置は前記第一構成情報及び/又は前記第二構成情報に基づき、前記第一リソースの時間領域位置を決定することを含む。
【0099】
好ましくは、前記第二構成情報が無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報、下り制御情報(DCI)及び媒体アクセス制御の制御要素(MAC CE)のうちのいずれか1つの情報である。
【0100】
好ましくは、前記方法300はさらに、
前記端末装置は前記ネットワーク装置により送信された第三構成情報を受信し、前記第三構成情報が、前記第一リソースの時間領域長を示すことに用いられることと、
前記端末装置は前記第三構成情報、及び前記第一構成情報及び/又は前記第二構成情報に基づき、前記第一リソースの時間領域位置を決定することを含む。
【0101】
好ましくは、前記第三構成情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つの情報である。
【0102】
320において、前記端末装置は前記第一リソースにおいて前記ネットワーク装置により伝送された前記物理下り制御チャネルをモニタリングする。
【0103】
無線通信の方法300におけるステップは無線通信の方法200における対応するステップを参照しながら説明でき、簡単にするために、ここで省略すると理解すべきである。
【0104】
従って、本願の実施例の無線通信の方法において、ネットワーク装置がタイムスロット内にPDCCHを伝送するための第一リソースの時間領域位置を構成し、且つ第一リソースにおいて端末装置にPDCCHを送信し、それにより、端末装置が第一リソースにおいてPDCCHを正確に受信でき、さらに、異なるPDCCH伝送遅延要件を満たす。
【0105】
さらに、ネットワーク装置が第一構成情報により第一リソースのタイムスロット内における時間領域位置を示すことができ、第二構成情報により複数の時間領域ユニットの位置情報を示すことができ、さらに第三構成情報により第一リソースの時間領域長を示すことができる。
【0106】
図8は本願の実施例に係わるネットワーク装置400の例示的なブロック図である。図8に示されるように、前記ネットワーク装置400は、
端末装置に第一構成情報を送信するように構成され、前記第一構成情報が、少なくとも1つのタイムスロットにおける各タイムスロット内の第一リソースの時間領域位置を示し、前記第一リソースが物理下り制御チャネル(PDCCH)を伝送することに用いられる送信ユニット410を含み、
前記送信ユニット410は、さらに前記第一リソースにおいて前記端末装置に前記物理下り制御チャネルを送信するように構成される。
【0107】
好ましくは、前記第一構成情報が第一インジケータを含み、前記第一インジケータが、前記各タイムスロット内の前記第一リソースの数量Nを示すことに用いられ、N≧1とする。
【0108】
好ましくは、前記第一構成情報はさらに第二インジケータを含み、前記第二インジケータが、前記各タイムスロット内のN個の前記第一リソースの時間領域位置を示すことに用いられる。
【0109】
好ましくは、前記第一構成情報が第三インジケータを含み、前記第三インジケータが、前記各タイムスロット内のすべての第一リソースの時間領域位置セットを示すことに用いられる。
【0110】
好ましくは、複数の時間領域ユニットにおける異なる時間領域ユニット内の前記第一リソースの時間領域位置が同一であり、前記複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットが前記少なくとも1つのタイムスロットを含む。
【0111】
好ましくは、前記送信ユニット410は、さらに前記端末装置に第二構成情報を送信するように構成され、前記第二構成情報が、前記複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットの時間領域位置を示す。
【0112】
好ましくは、前記第二構成情報が無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報、下り制御情報(DCI)及び媒体アクセス制御の制御要素(MAC CE)のうちのいずれか1つの情報である。
【0113】
好ましくは、前記第一構成情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つの情報である。
【0114】
好ましくは、前記送信ユニット410は、さらに前記端末装置に第三構成情報を送信するように構成され、前記第三構成情報が、前記第一リソースの時間領域長を示すことに用いられる。
【0115】
好ましくは、前記第三構成情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つの情報である。
【0116】
好ましくは、前記第一リソースが、物理下り制御チャネルを伝送する制御リソースセット又はサーチ空間である。
【0117】
本願の実施例に係わるネットワーク装置400が本願の方法の実施例におけるネットワーク装置に対応でき、且つネットワーク装置400における各ユニットの上記のもの及び他の操作及び/又は機能がそれぞれ図2に示される方法200におけるネットワーク装置の対応するプロセスを実現するものであり、簡単にするために、ここで省略すると理解すべきである。
【0118】
図9は本願の実施例に係わる端末装置500の例示的なブロック図である。図9に示されるように、前記端末装置500は、
ネットワーク装置によって送信された第一構成情報を受信するように構成され、前記第一構成情報が、少なくとも1つのタイムスロットにおける各タイムスロット内の第一リソースの時間領域位置を示し、前記第一リソースが物理下り制御チャネル(PDCCH)を伝送することに用いられる受信ユニット510を含み、
前記受信ユニット510は、さらに前記第一リソースにおいて前記ネットワーク装置により伝送された前記物理下り制御チャネルをモニタリングするように構成される。
【0119】
好ましくは、前記第一構成情報が第一インジケータを含み、前記第一インジケータが、前記各タイムスロット内の前記第一リソースの数量Nを示すことに用いられ、N≧1とする。
【0120】
好ましくは、前記第一構成情報はさらに第二インジケータを含み、前記第二インジケータが、前記各タイムスロット内のN個の前記第一リソースの時間領域位置を示すことに用いられる。
【0121】
好ましくは、前記第一構成情報が第三インジケータを含み、前記第三インジケータが、前記各タイムスロット内のすべての第一リソースの時間領域位置セットを示すことに用いられる。
【0122】
好ましくは、複数の時間領域ユニットにおける異なる時間領域ユニット内の前記第一リソースの時間領域位置が同一であり、前記複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットが前記少なくとも1つのタイムスロットを含む。
【0123】
好ましくは、前記端末装置はさらに、
さらに前記ネットワーク装置により送信された第二構成情報を受信するように構成、前記第二構成情報が、前記複数の時間領域ユニットにおける各時間領域ユニットの時間領域位置を示す前記受信ユニット510と、
前記第一構成情報及び/又は前記第二構成情報に基づき、前記第一リソースの時間領域位置を決定するように構成される処理ユニット520とを含む。
【0124】
好ましくは、前記第二構成情報が無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報、下り制御情報(DCI)及び媒体アクセス制御の制御要素(MAC CE)のうちのいずれか1つの情報である。
【0125】
好ましくは、前記第一構成情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つの情報である。
【0126】
好ましくは、前記端末装置はさらに、
さらに前記ネットワーク装置により送信された第三構成情報を受信するように構成され、前記第三構成情報が、前記第一リソースの時間領域長を示すことに用いられる前記受信ユニット510と、
前記第三構成情報、及び前記第一構成情報及び/又は前記第二構成情報に基づき、前記第一リソースの時間領域位置を決定するように構成される処理ユニット520とを含む。
【0127】
好ましくは、前記第三構成情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つの情報である。
【0128】
好ましくは、前記第一リソースが、物理下り制御チャネルを伝送する制御リソースセット又はサーチ空間である。
【0129】
本願の実施例に係わる端末装置500が本願の方法の実施例における端末装置に対応でき、且つ端末装置500における各ユニットの上記のもの及び他の操作及び/又は機能がそれぞれ図7に示される方法300における端末装置の対応するプロセスを実現するものであり、簡単にするために、ここで省略すると理解すべきである。
【0130】
図10は本願の実施例が提供した無線通信の装置600の例示的なブロック図を示し、前記装置600は、
プログラムを記憶し、前記プログラムがコードを含むように構成されるメモリ610と、
他の装置と通信するように構成される送受信機620と、
メモリ610におけるプログラムコードを実行するように構成されるプロセッサ630と、を含む。
【0131】
好ましくは、前記コードが実行される時、前記プロセッサ630は図2における方法200ではネットワーク装置が実行した各操作を実現でき、簡単にするために、ここで省略する。この時、前記装置600がアクセスネットワーク装置であってもよく、さらにコアネットワーク装置であってもよい。送受信機620はプロセッサ630に駆動されて具体的な信号の送受信を実行するように構成される。
【0132】
好ましくは、前記コードが実行される時、前記プロセッサ630はさらに図7における方法300では端末装置が実行した各个操作を実現でき、簡単にするために、ここで省略する。この時、前記装置600が端末装置、たとえば、携帯電話であってもよい。
【0133】
本発明の実施例において、前記プロセッサ630は中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)であってもよく、前記プロセッサ630は更に他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、個別ゲート又はトランジスタロジックデバイス、個別ハードウェアコンポーネント等であってもよいと理解すべきである。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は前記プロセッサは更にいかなる通常のプロセッサ等であってもよい。
【0134】
前記メモリ610は読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、且つプロセッサ630に命令及びデータを提供する。メモリ610の一部は更に不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでもよい。例えば、メモリ610に更に装置タイプ情報が記憶されてもよい。
【0135】
送受信機620は信号の送受信機能、たとえば又はアップコンバージョン及びダウンコンバージョン機能と呼ばれる周波数変調及び復調機能を実現するように構成される。
【0136】
実現過程において、上記方法の少なくとも1つのステップはプロセッサ630におけるハードウェアの集積論理回路で完了してもよい。又は前記集積論理回路はハードウェア形式の命令に駆動されて前記少なくとも1つのステップを完了してよい。従って、無線通信の装置600はチップ又はチップセットであってもよい。本願の実施例に開示される方法のステップはハードウェアプロセッサで実行して完了し、又はプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで実行して完了すると直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールがランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ又は電気消去可能プログラム可能メモリ、レジスタ等の本分野で成熟している記憶媒体に位置してもよい。前記記憶媒体がメモリに位置し、プロセッサ630がメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを完了する。重複を避けるため、詳細な説明は省略する。
【0137】
図11は本願の実施例に係わるシステムチップ700の例示的な構造図である。図11のシステムチップ700が入力インタフェース701、出力インタフェース702、プロセッサ703及びメモリ704を含み、それらの間が内部通信接続線により接続され、前記プロセッサ703が前記メモリ704におけるコードを実行するように構成される。
【0138】
好ましくは、前記コードが実行される時、前記プロセッサ703が方法の実施例のネットワーク装置で実行される方法を実現する。簡単にするために、ここで省略する。
【0139】
好ましくは、前記コードが実行される時、前記プロセッサ703が方法の実施例の端末装置で実行される方法を実現する。簡単にするために、ここで省略する。
【0140】
当業者であれば、本明細書に開示される実施例を参照して説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア又はそれらの組み合わせで実現されてもよいと理解される。これらの機能をハードウェア又はソフトウェア方式で実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定応用に対して異なる方法で説明される機能を実現することができるが、このような実現は本発明の実施例の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0141】
当業者であれば、説明を容易且つ簡単にするために、上記説明されるシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、上記方法実施例における対応過程を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略すると明確に理解される。
【0142】
本願に係るいくつかの実施例において、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよいと理解すべきである。例えば、以上に説明される装置実施例は模式的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区別は論理機能上の区別に過ぎず、実際に実現するとき、他の区別方式を用いてもよく、例えば複数のユニット又はコンポーネントは他のシステムに結合又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴は省略してもよく、又は実行しなくてもよい。一方、表示又は検討される相互間の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接結合又は通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形式であってもよい。
【0143】
分離部材として説明される前記ユニットは物理的に分離してもよいし、物理的に分離しなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもよいし、物理ユニットでなくてもよく、つまり、一箇所に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに配置されてもよい。実際の必要に応じて、その一部又は全部のユニットを選択して本実施例案の目的を実現してもよい。
【0144】
また、本発明の各実施例において、各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットは1つのユニットに統合されてもよい。
【0145】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、且つ独立した製品として販売又は使用されるとき、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本願の技術案の本質又は従来技術に貢献する部分、又は前記技術案の一部はソフトウェア製品の形式で具現されてもよく、前記コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク機器等であってもよい)に本発明の各実施例における前記方法の全部又は一部のステップを実行させるための複数の命令を含む1つの記憶媒体に記憶される。そして、上記記憶媒体はUSBメモリ、ポータブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0146】
以上の説明は、本願の具体的な実施形態であって、本発明の保護範囲を制限するためのものではなく、当業者が本発明に開示される技術的範囲内に容易に想到し得る変更又は置換は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲に準じるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
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