(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-04
(45)【発行日】2023-10-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理端末、情報処理プログラム、表示方法、及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/52 20220101AFI20231005BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20231005BHJP
【FI】
H04L51/52
G06F3/04817
(21)【出願番号】P 2023055533
(22)【出願日】2023-03-30
【審査請求日】2023-03-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】598138327
【氏名又は名称】株式会社ドワンゴ
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】草野 一彦
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2013-0126385(KR,A)
【文献】特開2017-090990(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/52
G06F 3/04817
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザ間でコミュニケーションを行うための情報処理装置であって、
第1のメッセージを含む多角形状の第1のオブジェクトを表示するための情報を出力する出力部と、
前記第1のオブジェクトに含まれる前記第1のメッセージに関連する第2のメッセージを含む多角形状の第2のオブジェクトに関する情報を取得する取得部と、
を備え、
前記出力部は、前記第2のオブジェクトの一辺を
前記第1のオブジェクトの複数の辺のうち選択された一辺に関連付けて表示するための情報を出力する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記第1のメッセージは、予め設定されたメッセージである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第2のオブジェクトの一辺は、前記第1のオブジェクトの複数の辺のうち、他のオブジェクトに関連付けられていない辺に関連付けられる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第2のオブジェクトの一辺を前記第1のオブジェクトの
前記選択された一辺に関連付けて表示することは、前記第2のオブジェクトの少なくとも一部が前記第1のオブジェクトに接するように表示することを含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第2のオブジェクトの一辺を前記第1のオブジェクトの
前記選択された一辺に関連付けて表示することは、前記第2のオブジェクトの一辺と前記第1のオブジェクトの
前記選択された一辺を連結オブジェクトにより関連付けて表示することを含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記出力部は、前記第1のオブジェクトと前記第2のオブジェクトの関連性を認識可能な態様で表示するための情報を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
複数のユーザ間でコミュニケーションを行うための情報処理端末であって、
第1のメッセージを含む多角形状の第1のオブジェクトを表示部に表示する表示処理部と、
前記第1のオブジェクトに含まれる前記第1のメッセージに関連する第2のメッセージを含む多角形状の第2のオブジェクトに関する情報を取得する取得部と、
を備え、
前記表示処理部は、前記第2のオブジェクトの一辺を
前記第1のオブジェクトの複数の辺のうち選択された一辺に関連付けて前記表示部に表示する、
情報処理端末。
【請求項8】
複数のユーザ間でコミュニケーションを行うための情報処理装置に
含まれるコンピュータに、
第1のメッセージを含む多角形状の第1のオブジェクトを表示するための情報を出力する機能と、
前記第1のオブジェクトに含まれる前記第1のメッセージに関連する第2のメッセージを含む多角形状の第2のオブジェクトに関する情報を取得する機能と、
前記第2のオブジェクトの一辺を
前記第1のオブジェクトの複数の辺のうち選択された一辺に関連付けて表示するための情報を出力する機能と、
を実行させることが可能な情報処理プログラム。
【請求項9】
複数のユーザ間でコミュニケーションを行うための情報処理端末に
含まれるコンピュータに、
第1のメッセージを含む多角形状の第1のオブジェクトを表示部に表示する機能と、
前記第1のオブジェクトに含まれる前記第1のメッセージに関連する第2のメッセージを含む多角形状の第2のオブジェクトに関する情報を取得する機能と、
前記第2のオブジェクトの一辺を
前記第1のオブジェクトの複数の辺のうち選択された一辺に関連付けて前記表示部に表示する機能と、
を実行させることが可能な情報処理プログラム。
【請求項10】
複数のオブジェクトを配置する情報処理装置による表示方法であって、
第1のメッセージを含む多角形状の第1のオブジェクトを表示し、
ユーザの操作に基づいて、
前記第1のオブジェクトに含まれる前記第1のメッセージに関連する第2のメッセージを含む多角形状の第2のオブジェクトを、前記第2のオブジェクトの一辺が
前記第1のオブジェクトの複数の辺のうち選択された一辺に関連付けられるように表示する、
表示方法。
【請求項11】
第1のメッセージを含む多角形状の第1のオブジェクトを表示する第1の表示処理部と、
ユーザの操作に基づいて、
前記第1のオブジェクトに含まれる前記第1のメッセージに関連する第2のメッセージを含む多角形状の第2のオブジェクトを、前記第2のオブジェクトの一辺が
前記第1のオブジェクトの複数の辺のうち選択された一辺に関連付けられるように表示する第2の表示処理部と、
を備えるシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理端末、情報処理プログラム、表示方法、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを介したインターネット掲示板やSNS(Social Networking Service)等のコミュニケーションツールにおいて、関係性のある複数のコンテンツを示す手法が提供されている。
【0003】
非特許文献1には、ユーザによる書き込みへのレスポンスとして、レスアンカーと呼ばれるリンクが用いられ、書き込みとレスポンスとの関係性が示されることが記載されている。
【0004】
非特許文献2には、ユーザにより投稿されたメッセージが四角形のボックス内に表示され、投稿されたメッセージに対する返信が隣接する四角形のボックスに表示されることが記載されている。
【0005】
これらの技術では、複数のコンテンツ間の関係性が直感的に認識できるものではなく、コンテンツ間の関係性が分かりづらく、コンテンツ閲覧時の識別性が低い。
【0006】
また、ユーザにより投稿されたメッセージが話題性を持つものである場合、投稿されたメッセージに対するレスポンスが大量に投稿される。
【0007】
非特許文献3には、ユーザによる投稿の回数を制限する手法が記載されている。しかしながら、非特許文献3では、メッセージに対するレスポンスの数は制限されていないため、コンテンツ間の関係性を改善するものではない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【文献】“ニュース速報+@2ch掲示板”、[online]、[令和5年3月15日検索]、インターネット<https://2ch.sc/2ch.html>
【文献】“ぼくらのハウツーノート ツイートの作成と投稿”、[online]、[令和5年3月15日検索]、インターネット<https://www.howtonote.jp/twitter/tweet/index7.html>
【文献】“Gigazine 投稿回数が100回に限定されているSNS「Minus」”、[online]、[令和5年3月15日検索]、インターネット<https://gigazine.net/news/20210920-minus-100-posts-sns/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、コミュニケーションツールにおいて、複数のコンテンツ間の関係性が容易に認識できる機能が望まれている。
【0010】
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであって、複数のコンテンツ間の関係性が容易に認識できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1態様による複数のユーザ間でコミュニケーションを行うための情報処理装置は、第1のメッセージを含む多角形状の第1のオブジェクトを表示するための情報を出力する出力部と、前記第1のメッセージに関連する第2のメッセージを含む多角形状の第2のオブジェクトに関する情報を取得する取得部と、を備え、前記出力部は、前記第2のオブジェクトの一辺を前記第1のオブジェクトの一辺に関連付けて表示するための情報を出力する。
【0012】
本発明の第2態様による情報処理装置においては、第1のメッセージは、予め設定されたメッセージである。
【0013】
本発明の第3態様による情報処理装置においては、前記第2のオブジェクトの一辺は、前記第1のオブジェクトの複数の辺のうち、他のオブジェクトに関連付けられていない辺に関連付けられる。
【0014】
本発明の第4態様による情報処理装置においては、前記第2のオブジェクトの一辺を前記第1のオブジェクトの一辺に関連付けて表示することは、前記第2のオブジェクトの少なくとも一部が前記第1のオブジェクトに接するように表示することを含む。
【0015】
本発明の第5態様による情報処理装置においては、前記第2のオブジェクトの一辺を前記第1のオブジェクトの一辺に関連付けて表示することは、前記第2のオブジェクトの一辺と前記第1のオブジェクトの一辺を連結オブジェクトにより関連付けて表示することを含む。
【0016】
本発明の第6態様による情報処理装置においては、前記出力部は、前記第1のオブジェクトと前記第2のオブジェクトの関連性を認識可能な態様で表示するための情報を出力する。
【0017】
本発明の第7態様による複数のユーザ間でコミュニケーションを行うための情報処理端末は、第1のメッセージを含む多角形状の第1のオブジェクトを表示部に表示する表示処理部と、前記第1のメッセージに関連する第2のメッセージを含む多角形状の第2のオブジェクトに関する情報を取得する取得部と、を備え、前記表示処理部は、前記第2のオブジェクトの一辺を前記第1のオブジェクトの一辺に関連付けて前記表示部に表示する。
【0018】
本発明の第8態様による情報処理プログラムは、複数のユーザ間でコミュニケーションを行うための情報処理装置において、コンピュータに、第1のメッセージを含む多角形状の第1のオブジェクトを表示するための情報を出力する機能と、前記第1のメッセージに関連する第2のメッセージを含む多角形状の第2のオブジェクトに関する情報を取得する機能と、前記第2のオブジェクトの一辺を前記第1のオブジェクトの一辺に関連付けて表示するための情報を出力する機能と、を実行させることが可能である。
【0019】
本発明の第9態様による情報処理プログラムは、複数のユーザ間でコミュニケーションを行うための情報処理端末において、コンピュータに、第1のメッセージを含む多角形状の第1のオブジェクトを表示部に表示する機能と、前記第1のメッセージに関連する第2のメッセージを含む多角形状の第2のオブジェクトに関する情報を取得する機能と、前記第2のオブジェクトの一辺を前記第1のオブジェクトの一辺に関連付けて前記表示部に表示する機能と、を実行させることが可能である。
【0020】
本発明の第10態様による複数のオブジェクトを配置する情報処理装置による表示方法は、第1のメッセージを含む多角形状の第1のオブジェクトを表示し、ユーザの操作に基づいて、前記第1のメッセージに関連する第2のメッセージを含む多角形状の第2のオブジェクトを、前記第2のオブジェクトの一辺が前記第1のオブジェクトの一辺に関連付けられるように表示する。
【0021】
本発明の第11態様によるシステムは、第1のメッセージを含む多角形状の第1のオブジェクトを表示する第1の表示処理部と、ユーザの操作に基づいて、前記第1のメッセージに関連する第2のメッセージを含む多角形状の第2のオブジェクトを、前記第2のオブジェクトの一辺が前記第1のオブジェクトの一辺に関連付けられるように表示する第2の表示処理部と、を備える。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、複数のコンテンツ間の関係性が容易に認識することができる情報処理装置、情報処理端末、情報処理プログラム、表示方法、及びシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は、実施形態の情報処理システムの概略的構成を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態のサーバの一構成例を概略的に示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態のユーザ端末の一構成例を概略的に示すブロック図である。
【
図4】
図4は、実施形態のオブジェクト情報の構成例を概略的に示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態のユーザ端末に表示されるコンテンツ表示画像の一例を概略的に示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態のユーザ端末に表示されるコンテンツ表示画像の一例を概略的に示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態のユーザ端末に表示されるコンテンツ表示画像の一例を概略的に示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態のユーザ端末に表示されるコンテンツ表示画像の一例を概略的に示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態のサーバにおける情報処理動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図10】
図10は、実施形態のユーザ端末における情報処理動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[実施形態]
以下に、実施形態の情報処理装置、情報処理端末、情報処理プログラム、表示方法、及びシステムについて、図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
(構成例)
図1は、実施形態の情報処理システムの概略的構成を示す図である。
【0026】
情報処理システムは、複数のユーザ間でコミュニケーションを行うためのシステムである。情報処理システムは、サーバ1、及びユーザ端末2を備えている。サーバ1は、ネットワークを介してユーザ端末2と通信可能に接続され得る。なお、
図1では、3台のユーザ端末2が図示されているが、ユーザ端末2の数は図示した数に限定されるものではない。
サーバ1は、ネットワークを介してコミュニケーションサービスを提供するサーバ装置である。サーバ1は、複数のユーザ間でコミュニケーションを行うための装置である。サーバ1は、情報処理機能を有するコンピュータを含む電子機器である。サーバ1は、ユーザ端末2から受信したコンテンツデータに基づいて、コンテンツデータを複数のユーザ端末2に配信する。コンテンツデータは、コメント、又はメッセージを示すテキストデータを含む。コンテンツデータは、動画データ、及び静止画データを含んでもよい。以下の説明では、コンテンツデータは、メッセージを示すテキストデータであるものとする。コンテンツデータは、メッセージ、又はメッセージ情報ともいう。コンテンツデータは、レスポンス、又はレスポンス情報ともいう。
【0027】
サーバ1は、複数のユーザ端末2のユーザにより投稿されたメッセージを関連付けて表示するコミュニケーションサービスを提供する。メッセージは、ユーザ等により投稿される投稿メッセージ、及び、投稿メッセージに対するレスポンスを含む。投稿メッセージは、予め設定されたメッセージであってもよい。投稿メッセージは、他のメッセージと関連づけられていないメッセージであってもよい。投稿メッセージは、他のメッセージに対する応答として投稿されたメッセージ以外のメッセージを示す。投稿メッセージは、初期メッセージともいう。投稿メッセージは、例えば、新たな話題を提供するメッセージであってもよい。投稿メッセージは、他のユーザに対する質問を含むメッセージであってもよい。投稿メッセージは、他のユーザとのコミュニケーションを開始するためのメッセージであってもよい。投稿メッセージは、ユーザ端末2のユーザにより投稿されるメッセージでもよく、サーバ1の管理者、又は情報処理システムの管理者等により投稿されるメッセージでもよい。投稿メッセージは、第1のメッセージの一例である。以下の説明において、「投稿」するは、「送信」する、又は「作成」すると読み替えてもよい。
【0028】
レスポンスは、投稿メッセージに対する応答として投稿されたメッセージを示す。レスポンスは、投稿メッセージに対してのリアクションを示すメッセージを含む。レスポンスは、投稿メッセージに対する返信メッセージを含む。レスポンスは、投稿メッセージに関連するメッセージの一例である。レスポンスは、ユーザにより、関連付ける投稿メッセージを選択して投稿される。レスポンスにより関連付けられる投稿メッセージは、レスポンス対象メッセージともいう。レスポンス対象メッセージは、第1のメッセージの一例である。レスポンスは、第2のメッセージの一例である。
【0029】
例えば、「映画XXX見た?」(例えば、「XXX」は映画のタイトル)を示すメッセージが投稿メッセージとして投稿され、当該投稿メッセージに対するレスポンスとして「XXXおもしろかった。」を示すメッセージが投稿された場合について説明する。投稿メッセージ「映画XXX見た?」は、レスポンス対象メッセージであり、第1のメッセージの一例である。レスポンス「XXXおもしろかった。」は、レスポンス対象メッセージに関連するメッセージであり、第2のメッセージの一例である。
【0030】
レスポンスは、投稿メッセージに対する応答として投稿されたレスポンスに対する応答として投稿されたメッセージを含む。この場合、レスポンスは、レスポンスに関連するメッセージである。この場合、レスポンスは、レスポンスに対するレスポンスともいう。例えば、投稿メッセージ「映画XXX見た?」に対するレスポンス「XXXおもしろかった。」に対するレスポンスとして「AAAが特におもしろかった。」(例えば、「AAA」は映画のシーン)を示すメッセージが投稿された場合について説明する。レスポンス「XXXおもしろかった。」は、レスポンス対象メッセージであり、第1のメッセージの一例である。レスポンス対象メッセージに対するレスポンスとして投稿される「シーンAAAが特におもしろかった。」は、レスポンス対象メッセージに関連するメッセージである。レスポンス対象メッセージに対するレスポンスは、第2のメッセージの一例である。以下の説明では、メッセージ、及びレスポンスをメッセージ情報ともいう。
【0031】
メッセージは、オブジェクトの内部に表示される。オブジェクトは、メッセージを表示する領域、又はボックスである。以下の説明では、オブジェクトは、多角形状の枠を有するオブジェクト、又はボックス状のオブジェクトであるとする。ユーザは、多角形状のオブジェクトの内部に表示されたメッセージを閲覧することができる。ユーザは、投稿メッセージを閲覧し、レスポンスを投稿したい投稿メッセージをレスポンス対象メッセージとして選択する。ユーザは、レスポンス対象メッセージに対するレスポンスを投稿することができる。ユーザは、多角形状のオブジェクトのうち、一辺を選択して、レスポンスを投稿するオブジェクトの位置を指定することができる。関連するメッセージを含む複数のオブジェクトは、関連付けて表示される。例えば、レスポンス対象メッセージを含むオブジェクトは、レスポンスを含むオブジェクトと関連付けて表示される。複数の関連付けられたオブジェクトは関連オブジェクトともいう。例えば、複数の関連オブジェクトは、互いに連結するように表示されてもよい。なお、オブジェクトは、多角形状のオブジェクトに限られず、有形のオブジェクトであればよい。なお、多角形状のオブジェクトは、多角形を想起可能な形状のオブジェクトであればよい。多角形状のオブジェクトは、頂点部分を変更させた形状のオブジェクトでもよい。多角形状のオブジェクトは、辺の一部を変形させた形状のオブジェクトでもよい。
【0032】
ユーザ端末2は、例えばビデオカメラ等のコンテンツソースに接続可能なコンピュータを含む電子機器である。ユーザ端末2は、複数のユーザ間でコミュニケーションを行うための電子機器である。ユーザ端末2は、例えば、テレビ受像機(インターネットテレビを含む)、PC(Personal Computer)、モバイル端末(例えば、タブレット、スマートフォン、ラップトップ、フィーチャーフォン、ポータブルゲーム機、デジタルミュージックプレイヤー、電子書籍リーダ等)、VR(Virtual Reality)端末、AR(Augmented Reality)端末等であり得るが、これらに限られない。
【0033】
ユーザ端末2は、例えば、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサにより実行されるプログラムが記憶されたメモリと、を備え、ソフトウエアにより又はソフトウエアとハードウェアとの組み合わせにより種々の機能を実現可能に構成されている。
【0034】
ユーザ端末2は、サーバ1からメッセージ等のコンテンツデータを受信し、表示デバイス25、又はスピーカ26等によりユーザへコンテンツを提示することが可能である。
【0035】
サーバ1の構成例について説明する。
図2は、実施形態のサーバ1の一構成例を概略的に示すブロック図である。
図1に示すサーバ1は、
図2に示すように制御部11、通信部12、記憶部13、及び計時部14を備えている。
【0036】
制御部11は、サーバ1の中枢部分に相当するコンピュータを構成する。制御部11は、1以上のプロセッサを備える処理回路である。プロセッサは、典型的にはCPU(Central Processing Unit)及び/又はGPU(Graphics Processing Unit)であるが、マイコン、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はDSP(Digital Signal Processor)等であってもよい。制御部11は、メモリを備える。メモリは、不揮発性のメモリ領域としてROM(Read Only Memory)を備える。メモリは、揮発性のメモリ領域としてRAM(Random Access Memory)を備える。プロセッサは、ROM、又は記憶部13に記憶されているプログラムをRAMに展開する。プロセッサがRAMに展開されるプログラムを実行することで、制御部11は、サーバ1の全体の動作を制御する。
【0037】
通信部12は、有線通信、又は無線通信を行うためのNIC(Network Interface Card controller)を備える通信インターフェースである。通信部12は、ネットワークを介して、ユーザ端末2と通信を行う。
【0038】
記憶部13は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性記憶媒体で実現され得る。
【0039】
記憶部13は、オブジェクト情報記憶領域130を含む。オブジェクト情報記憶領域130は、オブジェクト情報を記憶する。オブジェクト情報は、ユーザ端末2から受信したメッセージ情報を含む。オブジェクト情報は、メッセージ情報を含むオブジェクトを表示するための情報を示す。オブジェクト情報は、投稿メッセージを含むオブジェクトに関する情報、及びレスポンスを含むオブジェクトに関する情報を含む。
【0040】
オブジェクト情報は、オブジェクト識別情報、位置情報、メッセージ情報、ユーザ識別情報、及び辺識別情報を含む。オブジェクト識別情報は、各オブジェクトを一意に識別可能な情報である。オブジェクト識別情報は、例えば、オブジェクト番号であってもよい。位置情報は、表示デバイス25の表示画面上にオブジェクトが表示される位置を示す。位置情報は、例えば、表示画面上の座標情報である。メッセージ情報は、メッセージの内容を示す。メッセージ情報は、テキスト情報、画像データ、音声データ、又は動画データを含み得る。ユーザ識別情報は、メッセージが出力されたユーザ端末2、又はユーザ端末2のユーザを一意に識別可能な情報を示す。
【0041】
辺識別情報は、オブジェクトが有する辺を識別する情報を示す。辺は、例えば、オブジェクトが六角形である場合、六角形の各辺を示す。辺識別情報は、例えば、六角形の各辺を「a,b,c,d,e,f」として識別する情報であってもよい。辺識別情報は、オブジェクトの関連性を示す情報を含む。具体的には、辺識別情報は、オブジェクトの各辺が他のオブジェクトのどの辺と関連付けられているかを示す情報を含む。例えば、オブジェクト番号「0」の辺「b」がオブジェクト番号「2」の辺「e」と関連付けられている場合、オブジェクト番号「0」の辺「b」の辺識別情報として「2-e」が記憶される。記憶部13は、オブジェクト情報を取得する毎にオブジェクト情報を更新する。辺識別情報は、上述のものに限られず、オブジェクト間の関連性が認識できる情報であればよい。
【0042】
記憶部13は、ユーザ情報記憶領域131を含む。ユーザ情報記憶領域131は、ユーザ情報を記憶する。ユーザ情報は、ユーザ識別情報を含む。ユーザ識別情報は、ユーザID、ユーザ名、又はユーザを示すアイコン等であり得る。ユーザ情報は、ユーザ端末2のユーザ間のフォロワー関係を示す情報を含んでもよい。フォロワー関係とは、フォローしているユーザ、及び、フォローされているユーザを示す情報である。フォローは、例えば、情報が配信されるように登録していることを示す。ユーザ情報は、メッセージの投稿に関するログ情報を含んでもよい。ログ情報は、メッセージの投稿回数、メッセージの投稿日時等の情報を含み得る。ユーザ情報は、ユーザ端末2のユーザのユーザランクを示す情報を含んでもよい。ユーザランクは、ユーザを段階的に区別するユーザの区分を示す。例えば、ユーザランクは、プレミアムユーザ、及び通常ユーザ等のランクを含んでもよい。プレミアムユーザは、通常ユーザよりユーザランクが高いユーザであってもよい。ユーザランクに応じて、メッセージの投稿に制限が適用されてもよい。記憶部13は、ユーザ情報を取得する毎にユーザ情報を更新する。
【0043】
計時部14は、クロック信号を生成するための発振回路及び可変PLL(Phase Locked Loop)、クロック信号のパルス数をカウントするカウンタ回路等から構成される。計時部14はカウントされるパルス数に基づいて時刻を計時する。なお、制御部11は、計時部14がカウントするパルス数に基づいたタイミングで各種制御を実行する。また、制御部11は、計時部14が計時する時刻に基づいて、オブジェクトの投稿時刻からの経過時間をカウントしたり、予め定められた時間を経過したか否かを判別したりする。制御部11は、計時部14が計時する時刻に基づいて、視聴者又は配信者の行動を管理してもよい。
【0044】
なお、サーバ1のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。サーバ1は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0045】
以下、制御部11の機能的な構成を説明する。制御部11は、取得部110、オブジェクト処理部111、及び出力部112として機能する。各部は、制御部11、プロセッサ、又は処理回路と読み替え可能である。
【0046】
取得部110は、オブジェクト情報を取得する。取得部110は、オブジェクト情報記憶領域130からオブジェクト情報を取得してもよい。オブジェクト情報は、投稿メッセージを含むオブジェクトに関する情報を含む。投稿メッセージを含むオブジェクトは、投稿オブジェクトともいう。投稿オブジェクトは、第1のオブジェクトの一例である。オブジェクト情報は、既に投稿されているレスポンスを含むオブジェクトに関する情報を含む。レスポンスを含むオブジェクトは、レスポンスオブジェクトともいう。取得部110は、通信部12を介して、ユーザ端末2からレスポンスを含むオブジェクトを生成するためのオブジェクト生成指示を取得する。レスポンスオブジェクトは、第2のオブジェクトの一例である。オブジェクト生成指示は、レスポンス対象メッセージを含むオブジェクトの識別情報を含む。レスポンス対象メッセージを含むオブジェクトは、レスポンス対象オブジェクトともいう。レスポンス対象オブジェクトは、第1のオブジェクトの一例である。オブジェクト生成指示は、レスポンスオブジェクトを生成する位置、レスポンスオブジェクトを関連付けるレスポンス対象オブジェクトの辺を識別する対象辺識別情報を含む。取得部110は、通信部12を介して、投稿メッセージに関連するレスポンスを含む多角形状のオブジェクトに関する情報を取得する。
【0047】
オブジェクト処理部111は、オブジェクト生成指示に基づいて、レスポンスオブジェクトがレスポンス対象オブジェクトに関連づけて配置可能か否かを判定する。オブジェクト処理部111は、例えば、オブジェクト情報を参照し、対象辺識別情報に示されるレスポンス対象オブジェクトの辺に他のオブジェクトが関連付けられていない場合、配置可能であると判定する。オブジェクト処理部111は、レスポンス対象オブジェクトの辺に他のオブジェクトが関連付けられている場合、配置可能であると判定する。オブジェクト処理部111は、オブジェクト生成指示に基づいて、オブジェクト情報を更新してもよい。
【0048】
出力部112は、通信部12を介して、投稿メッセージを含む多角形状の投稿オブジェクトをユーザ端末2に表示するための情報を出力する。投稿オブジェクトをユーザ端末2に表示するための情報を出力することは、投稿オブジェクトを表示することを含む。出力部112は、通信部12を介して、既に投稿されているレスポンスを含む多角形状のレスポンスオブジェクトをユーザ端末2に表示するための情報を出力する。レスポンスオブジェクトをユーザ端末2に表示するための情報を出力することは、レスポンスオブジェクトを表示することを含む。出力部112は、第1の表示処理部と第2の表示処理部を含む。
【0049】
出力部112は、通信部12を介して、レスポンスオブジェクトの一辺をレスポンス対象オブジェクトの一辺に関連付けてユーザ端末2に表示するための情報を出力する。出力部112は、レスポンスオブジェクトの一辺をレスポンス対象オブジェクトの複数の辺のうち、他のオブジェクトに関連付けられていない辺に関連付けて表示するための情報を出力する。一例では、出力部112は、レスポンスオブジェクトの少なくとも一部がレスポンス対象オブジェクトに接するように表示するための情報を出力する。この例では、出力部112は、レスポンスオブジェクトの一辺部分が、レスポンス対象オブジェクトの一辺に接するように表示するための情報を出力する。この例では、レスポンスオブジェクトの一辺部分は、矢印状の記号を含むように変形した形状でもよい。レスポンスオブジェクトの一辺部分における矢印状の記号は、レスポンス対象オブジェクトの一辺に接する。別の例では、出力部112は、レスポンスオブジェクトの一辺とレスポンス対象オブジェクトの一辺を連結オブジェクトにより関連付けて表示するための情報を出力する。この例では、出力部112は、レスポンスオブジェクトの一辺とレスポンス対象オブジェクトの一辺をつなぐ矢印状の連結オブジェクトを表示するための情報を出力する。連結オブジェクトは、矢印状に限られず、直線状等であってもよい。
【0050】
出力部112は、レスポンス対象オブジェクトとレスポンスオブジェクトの関連性を認識可能な態様で表示するための情報を出力してもよい。レスポンス対象オブジェクトとレスポンスオブジェクトの関連性は、レスポンス対象メッセージとレスポンスメッセージの関連性に対応する。認識可能な態様は、色、明度又は輝度、枠線の種類等を含む。例えば、出力部112は、レスポンス対象オブジェクトとレスポンスオブジェクトを同じ色で着色するための情報を出力してもよい。
【0051】
出力部112は、レスポンス対象オブジェクトとレスポンスオブジェクトを一つの二次元空間上に表示するための情報を出力する。
【0052】
出力部112は、レスポンス対象オブジェクトに関する情報とレスポンスオブジェクトに関する情報が取得された取得時刻に応じて、レスポンス対象オブジェクトとレスポンスオブジェクトの少なくとも一部の表示態様を変えて表示するための情報を出力してもよい。取得時刻は、メッセージ又はオブジェクトが投稿された投稿時刻に対応する。例えば、出力部112は、レスポンスオブジェクトの投稿時刻から所定の時間を経過する毎にレスポンスオブジェクトの色、明度又は輝度等を変化させるための情報を出力してもよい。
【0053】
出力部112は、オブジェクト処理部111によりレスポンスオブジェクトが配置可能でないと判定された場合、エラー情報をユーザ端末2に出力してもよい。ユーザ端末2は、エラー情報に基づいて、エラー通知を表示することができる。エラー情報は、テキスト情報に限られず、音声、動画を含む情報であってもよい。ユーザ端末2は、エラー情報に基づいて、ユーザの操作を受け付けない制御を行ってもよい。
【0054】
ユーザ端末2の構成例について説明する。
図1に示すユーザ端末2は、
図2に示すように制御部21、記憶部22、通信部23、入力デバイス24、表示デバイス25、スピーカ26、及びカメラ27を備えている。
【0055】
制御部21は、ユーザ端末2の中枢部分に相当するコンピュータを構成する。制御部21は、1以上のプロセッサを備える処理回路である。制御部21は、上述の制御部11と同様のハードウェア構成である。プロセッサは、ROM、又は記憶部22に記憶されているプログラムをRAMに展開する。プロセッサがRAMに展開されるプログラムを実行することで、制御部21は、ユーザ端末2の全体の動作を制御する。
【0056】
記憶部22は、例えば、HDD、SSD等の不揮発性記憶媒体で実現され得る。
記憶部22は、オブジェクト情報記憶領域220を含む。オブジェクト情報記憶領域220は、オブジェクト情報を記憶する。オブジェクト情報は、サーバ1から取得したオブジェクト情報を含む。記憶部22は、オブジェクト情報を取得する毎にオブジェクト情報を更新する。
【0057】
記憶部22は、ユーザ情報記憶領域221を含む。ユーザ情報記憶領域221は、ユーザ端末2のユーザのユーザ情報を記憶する。記憶部22は、ユーザ情報を取得する毎にユーザ情報を更新する。
【0058】
通信部23は、有線通信、又は無線通信を行うためのNICを備える通信インターフェースである。通信部23は、ネットワークを介して、サーバ1と通信を行う。
【0059】
入力デバイス24は、ユーザ端末2へデータ又は指示を入力可能なデバイスである。例えば、入力デバイス24は、キーボードまたはタッチパネル等を含む。入力デバイス24は、音声を入力可能なマイクを含む。
【0060】
表示デバイス25は、制御部21の制御により種々の画像を表示可能なデバイスである。例えば、表示デバイス25は、液晶ディスプレイまたはEL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。表示デバイス25は、表示部の一例である。
【0061】
スピーカ26は、制御部21の制御により音声を出力可能なデバイスである。
【0062】
カメラ27は、制御部21の制御により撮影範囲の撮影データを取得可能なデバイスである。
【0063】
なお、ユーザ端末2のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。ユーザ端末2は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0064】
以下、制御部21の機能的な構成を説明する。制御部21は、取得部210、出力部211、及び表示処理部212として機能する。各部は、制御部11、プロセッサ、又は処理回路と読み替え可能である。
【0065】
取得部210は、通信部23を介してサーバ1からオブジェクト情報を取得する。オブジェクト情報は、投稿オブジェクトに関する情報、既に投稿されているレスポンスオブジェクトに関する情報を含む。
【0066】
取得部210は、ユーザの操作に基づいて、オブジェクト生成指示を取得する。オブジェクト生成指示は、ユーザによるレスポンス対象オブジェクトの選択を含む。オブジェクト生成指示は、レスポンス対象オブジェクトの識別情報、レスポンスオブジェクトを生成する位置、対象辺識別情報を含む。
【0067】
取得部210は、ユーザの操作に基づいて、レスポンス対象メッセージに関連するレスポンスを含む多角形状のレスポンスオブジェクトに関する情報を取得する。レスポンスオブジェクトに関する情報は、レスポンスの内容を示すメッセージ情報を含む。メッセージ情報は、ユーザによるレスポンスメッセージの入力に基づくテキスト情報を含む。メッセージ情報は、ユーザによる入力に基づく画像データ、音声データ、又は動画データを含み得る。
【0068】
出力部211は、通信部23を介して、レスポンスオブジェクトに関する情報をサーバ1に出力する。
【0069】
表示処理部212は、投稿メッセージを含む多角形状の投稿オブジェクトを表示デバイス25に表示する。表示処理部212は、既に投稿されているレスポンスを含む多角形状のレスポンスオブジェクトを表示デバイス25に表示する。
【0070】
表示処理部212は、ユーザの操作に基づいて、多角形状のレスポンスオブジェクトを表示デバイス25に表示する。表示処理部212は、レスポンスオブジェクトの一辺をレスポンス対象オブジェクトの一辺に関連付けて表示デバイス25に表示する。表示処理部212は、サーバ1から取得したオブジェクト情報に基づいて、オブジェクトを表示デバイス25に表示する。表示処理部212は、サーバ1から取得したオブジェクトを表示するための情報に基づいてオブジェクトを表示デバイス25に表示する。なお、表示処理部212は、各オブジェクトに対応するメッセージを合成又は重畳して表示デバイス25に表示してもよい。表示処理部212は、第1の表示処理部と第2の表示処理部を含む。
【0071】
オブジェクト情報について説明する。
図4は、実施形態のオブジェクト情報の構成例を概略的に示す図である。
【0072】
オブジェクト情報は、ユーザ端末2の表示デバイス25に表示されるオブジェクトを管理するためのデータの一例である。
【0073】
オブジェクト情報は、例えば、オブジェクト識別情報、位置情報、メッセージ情報、ユーザ識別情報、及び辺識別情報を関連付けて保存するテーブルである。例えば、オブジェクト識別情報「0」は、位置情報「x0,y0」、メッセージ情報「映画XXX見た?」等と関連付けられている。オブジェクト識別情報「0」に関連付けられるユーザ識別情報は、オブジェクト識別情報「0」により識別されるオブジェクトを生成したユーザを識別する情報を示す。この例では、オブジェクト識別情報「0」により識別されるオブジェクト「0」は、サービスの管理者により生成された初期オブジェクトであるとする。オブジェクト「0」は、サービスの管理者を識別する情報と関連付けられている。オブジェクト「0」は、サービスの管理者により設定されたメッセージ「映画XXX見た?」を含むオブジェクトである。
【0074】
辺識別情報は、オブジェクトの一辺と関連付けられる他のオブジェクトの一辺を示す情報である。オブジェクト識別情報「0」に関連付けられる辺識別情報は、オブジェクト「0」の各辺と関連付けられる他のオブジェクトの辺を識別するための情報を示す。この例では、各オブジェクトは六角形状であり、六角形の各辺は、識別情報として「a,b,c,d,e,f」の何れかを有するものとする。
図4の例では、辺識別情報「b」により示されるオブジェクト「0」の辺は、辺識別情報「2-e」により示される辺と関連付けられている。辺識別情報「2-e」により示される辺は、オブジェクト「2」の辺「e」である。辺識別情報は、オブジェクト「0」の辺「b」は、オブジェクト「2」の辺「e」と関連付けられていることを示す。辺識別情報は、他のオブジェクトと関連付けられていないことを示す情報を含んでもよい。他のオブジェクトと関連付けられていない辺は、「N/A」等として管理されてもよい。
図4の例では、例えば、オブジェクト「0」の辺「a」は、他のオブジェクトと関連付けられていないことを示す。
【0075】
なお、オブジェクトは、六角形状に限られない。オブジェクトは、多角形、円等の幾何学的な形状を持つものであればよい。オブジェクトは、幾何学的な形状を持ち、連続して組合せられるものであってもよい。各オブジェクトは、同一の形状のオブジェクトであってもよい。各オブジェクトは、異なる形状のオブジェクトであってもよい。オブジェクトの形状に応じて、辺識別情報が示す辺の数は異なり得る。オブジェクトが円形である場合、辺識別情報は、オブジェクトの外周上の位置を識別可能な情報であってもよい。
【0076】
なお、各オブジェクトは、関連付けられるオブジェクトを選択できるユーザを制限してもよい。例えば、オブジェクトは、関連付けられるオブジェクトを選択できるユーザをユーザランクに基づいて制限してもよい。例えば、オブジェクト「0」に関連付けられるオブジェクトは、プレミアムユーザのみが選択可能であるとしてもよい。例えば、オブジェクトに関連付けられるオブジェクトは、フォロワーのみであることが設定されていてもよい。例えば、オブジェクト「1」に関連付けられるオブジェクトを選択できるユーザは、オブジェクト「1」を作成したユーザのフォロワーのみであることが設定されていてもよい。オブジェクトに関連付けられるオブジェクトは、オブジェクト毎に、異なる料金が設定されていてもよい。例えば、オブジェクト「0」に関連付けられるオブジェクトと、オブジェクト「1」に関連付けられるオブジェクトは、異なる料金の課金が必要であることが設定されていてもよい。
【0077】
なお、オブジェクトの各辺に関連付けられるオブジェクトは、ユーザ情報等に基づいて制限されてもよい。例えば、オブジェクトの各辺に関連付けられるオブジェクトは、ユーザランクに基づいて制限されてもよい。例えば、オブジェクト「0」の辺「a」に関連付けられるオブジェクトは、プレミアムユーザのみが選択可能であるとしてもよい。例えば、オブジェクトの各辺に関連付けられるオブジェクトは、フォロワーのみであることが設定されていてもよい。例えば、オブジェクト「1」に関連付けられるオブジェクトを選択できるユーザは、オブジェクト「1」を作成したユーザのフォロワーのみであることが設定されていてもよい。オブジェクトの各辺に関連付けられるオブジェクトは、辺毎に、異なる料金が設定されていてもよい。例えば、オブジェクト「0」の辺「a」に関連付けられるオブジェクトと、辺「b」に関連付けられるオブジェクトは、異なる料金の課金が必要であることが設定されていてもよい。
【0078】
オブジェクト情報は、各オブジェクトが投稿された投稿時刻を示す時間情報を含んでもよい。
【0079】
(表示例)
ユーザ端末2に表示されるコンテンツ表示画像について説明する。
図5は、実施形態のユーザ端末2に表示されるコンテンツ表示画像の一例を概略的に示す図である。コンテンツ表示画像は、ユーザ端末2のユーザが閲覧できる画像である。
【0080】
コンテンツ表示画像Im1は、初期オブジェクトと初期オブジェクトに関連付けられたオブジェクトを含む。各オブジェクトは、オブジェクトを作成したユーザ等により入力されたメッセージを含む。メッセージは、メッセージボックス等に表示されてもよい。メッセージボックスは、長文のメッセージをスクロール可能なスクロールバー等を含んでもよい。メッセージは、テキスト情報に限られず、画像、動画等のデータを含んでもよい。各オブジェクトは、オブジェクトを作成したユーザを識別可能なユーザ識別情報を含んでもよい。ユーザ識別情報は、ユーザ名、又はハンドルネーム等を示すテキスト情報を含んでもよい。ユーザ識別情報は、ユーザアイコン等の画像を含んでもよい。
図5の例では、ユーザ名「aaa」、「bbb」等が示されている。
【0081】
図5の例では、サービスの管理者等により予め設定された初期メッセージを含む初期オブジェクトOb0が投稿されたことを想定する。コンテンツ表示画像Im1は、ユーザ「aaa」、ユーザ「bbb」、ユーザ「ddd」が、初期オブジェクトOb0をレスポンス対象オブジェクトとして選択し、初期オブジェクトOb0に含まれるメッセージに関連するメッセージをレスポンスとして入力したことを示す。コンテンツ表示画像Im1は、レスポンス対象オブジェクトの一辺とレスポンスオブジェクトの一辺を関連付けて表示する。コンテンツ表示画像Im1は、初期オブジェクトOb0とレスポンスオブジェクトの関係性を示す吹き出しマーク等の矢印状の記号を含む。コンテンツ表示画像Im1は、レスポンス対象オブジェクトの一辺とレスポンスオブジェクトの一辺が接するように表示してもよい。コンテンツ表示画像Im1は、レスポンス対象オブジェクトの一辺とレスポンスオブジェクトの一辺の一部が接するように表示してもよい。コンテンツ表示画像Im1は、レスポンス対象オブジェクトの一辺とレスポンスオブジェクトの一辺を、連結オブジェクトにより少なくとも一部が接するように表示してもよい。連結オブジェクトの形状は、矢印状、又は直線状であってもよい。コンテンツ表示画像Im1は、レスポンス対象オブジェクトとレスポンスオブジェクトとの関係性が認識できる態様で表示してもよい。コンテンツ表示画像Im1は、例えば、レスポンス対象オブジェクトとレスポンスオブジェクトを同一の色、又は同系色で表示してもよい。レスポンス対象オブジェクトとレスポンスオブジェクトは、連結オブジェクトによらず関連付けられてもよい。例えば、レスポンス対象オブジェクトとレスポンスオブジェクトは、関係性が認識できる表示形態により関連付けられてもよい。表示形態は、例えば、メッセージの文字色、サイズ、フォント、囲み文字、明度若しくは輝度等の文字装飾、オブジェクトの背景色、背景の明度若しくは輝度、背景パターン、フレーム色、又は点滅表示等を含む。
【0082】
レスポンス対象オブジェクトの一辺の一部、又は連結オブジェクトは、編集ボタンとしての機能を有してもよい。編集ボタンは、ユーザによりオブジェクトの作成、編集、又は削除等が行えるボタンを示す。ユーザは、編集ボタンをタッチ操作等により選択することで、オブジェクトの作成、編集、又は削除等を行うことができる。
【0083】
初期オブジェクトOb0は、オブジェクトの形状が有する辺の数と同一の数のレスポンスオブジェクトと関連付けられ得る。この例では、初期オブジェクトOb0は、六角形状であるため、6つのレスポンスオブジェクトと関連付けられ得る。例えば、ユーザは、初期メッセージに関連するメッセージを投稿する際、初期オブジェクトOb0の一辺を選択する。ユーザは、選択した初期オブジェクトOb0の一辺と関連付けられるレスポンスオブジェクトを作成することができる。ユーザは、初期オブジェクトOb0の複数の辺のうち、他のオブジェクトに関連付けられていない辺を選択することができる。ユーザは、初期オブジェクトOb0の複数の辺のうち、他のオブジェクトに関連付けられている辺を選択することができない。この例によれば、情報処理システムは、ユーザによりレスポンスオブジェクトを作成可能な数を制限することができる。そのため、情報処理システムは、メッセージに対して投稿できるレスポンスの数を制限することができる。これにより、情報処理システムは、1つのメッセージに大量のレスポンスが投稿されるというようなユーザにとって煩わしい現象を抑制することができる。
【0084】
レスポンスオブジェクトは、レスポンス対象オブジェクトになり得る。例えば、初期オブジェクトOb0のレスポンスオブジェクトとしてユーザ「bbb」により作成されたオブジェクトは、他のユーザ(例えば、ユーザ「eee」)によりレスポンス対象オブジェクトとして選択され得る。同様に、ユーザ「eee」により作成されたオブジェクトは、他のユーザ(例えば、ユーザ「iii」によりレスポンス対象オブジェクトとして選択され得る。
【0085】
コンテンツ表示画像Im1は、レスポンス対象オブジェクトとレスポンスオブジェクトを含む複数のオブジェクトを1つの二次元空間上に表示する。そのため、コンテンツ表示画像Im1は、複数のオブジェクトを一覧表示することができる。これにより、ユーザは、多様な意見を閲覧することができるため、情報処理システムは、エコーチャンバー現象等を生じにくくすることができる。
【0086】
コンテンツ表示画像Im1は、複数のオブジェクト間の関係性が認識できる態様で複数のオブジェクトを表示する。これにより、情報処理システムは、コンテンツ表示画像Im1を見たユーザに、どのメッセージがどのメッセージに対して投稿されたかを視覚的に容易に認識させることができる。
【0087】
この例によれば、情報処理システムは、複数のオブジェクトの関係性を高い一覧性を有するコンテンツ表示画像Im1としてユーザ端末2に表示することができる。そのため、ユーザは、複数のメッセージに対するレスポンスを一覧表示として閲覧することができる。これにより、情報処理システムは、エコーチャンバー現象が起こりにくい環境を提供することができる。また、ユーザは、関連付けられたオブジェクトの数によりメッセージの盛り上がりを認識することができる。さらに、ユーザは、興味のあるメッセージを含むオブジェクトを選択してレスポンスを投稿することができるため、初期メッセージだけでなく、初期メッセージから派生したメッセージに対してもレスポンスを投稿することができる。これにより、情報処理システムは、コミュニケーションの興趣性を高めることができる。
【0088】
情報処理システムは、複数のオブジェクトを、オブジェクトを作成したユーザ毎に異なる表示態様で表示してもよい。情報処理システムは、複数のオブジェクトを、関連するオブジェクト毎に異なる表示態様で表示してもよい。関連するオブジェクトは、関連する話題に関するメッセージを含んでもよい。
【0089】
情報処理システムは、ユーザの操作に基づいて、複数のオブジェクトの表示態様を変化してもよい。例えば、情報処理システムは、ユーザによる特定のオブジェクトを選択する操作に基づいて、選択されたオブジェクトに関連するオブジェクトの表示態様を変化させてもよい。情報処理システムは、選択されたオブジェクトに関連するオブジェクトの枠線を強調する表示を行ってもよい。これにより、情報処理システムは、ユーザに複数のコンテンツ間の関係性を容易に認識させることができる。
【0090】
なお、ユーザは、レスポンス対象オブジェクトを選択する際、選択する辺に応じて、後続するレスポンスの数をコントロールすることができる。例えば、ユーザが後続するレスポンスを作成されたくない場合、レスポンスオブジェクトの全ての辺が既に他のオブジェクトに囲まれた位置にレスポンスオブジェクトを作成することができる。これにより、情報処理システムは、コミュニケーションの多様性を提供し、興趣性を高めることができる。
【0091】
なお、投稿オブジェクトに対するレスポンスオブジェクトが複数投稿されている場合等、レスポンスオブジェクトを新たに関連付ける辺が限られている場合、新たに関連付けられる辺の数に応じて、レスポンスオブジェクトを投稿するのに必要な料金を変動させてもよい。例えば、レスポンスオブジェクトを新たに関連付けられる辺が少ないほど、レスポンスオブジェクトを投稿するのに必要な料金を上げてもよい。これにより、情報処理システムは、コミュニケーションの興趣性を高めることができる。
【0092】
図6は、実施形態のユーザ端末2に表示されるコンテンツ表示画像の一例を概略的に示す図である。コンテンツ表示画像Im2は、初期オブジェクトOb1を含む。
【0093】
初期オブジェクトOb1は、メッセージボックスM1を含む。メッセージボックスM1は、サービスの管理者等により予め設定された初期メッセージを示すテキスト情報として「映画XXX見た?」を含む。
【0094】
初期オブジェクトOb1は、オブジェクトの各辺を識別可能な辺識別情報を含む。例えば、
図6に示すように、初期オブジェクトOb1の各辺は、辺識別情報「a,b,c,d,e,f」により識別可能である。
【0095】
図6の例は、初期オブジェクトOb1の全ての辺において他のオブジェクトが関連付けられていない状態を示す。この場合、ユーザは、初期オブジェクトOb1の何れかの一辺を選択することができる。ユーザは、初期オブジェクトOb1をレスポンス対象オブジェクトとして、選択した一辺に関連付けられるレスポンスオブジェクトを作成することができる。
【0096】
なお、各オブジェクトは、初期オブジェクトOb1と同様に辺識別情報「a,b,c,d,e,f」により各辺が識別可能であってもよい。
【0097】
なお、初期オブジェクトは、サービスの管理者等により予め設定された初期メッセージに限られない。初期オブジェクトは、ユーザ端末2のユーザにより投稿された投稿メッセージであってもよい。
【0098】
図7は、実施形態のユーザ端末2に表示されるコンテンツ表示画像の一例を概略的に示す図である。コンテンツ表示画像Im3は、初期オブジェクトOb1、及びレスポンスオブジェクトOb2を含む。コンテンツ表示画像Im3は、ユーザ「aaa」により、初期オブジェクトOb1の辺「f」が選択され、レスポンスオブジェクトOb2が作成された状態を示す。
レスポンスオブジェクトOb2は、メッセージボックスM2を含む。メッセージボックスM2は、初期メッセージに関連付けられたレスポンスを示すテキスト情報として「XXXおもしろかった」を含む。レスポンスオブジェクトOb2は、ユーザ識別情報N1を含む。ユーザ識別情報N1は、レスポンスオブジェクトOb2を投稿したユーザを識別可能なユーザ名等を示す。
【0099】
コンテンツ表示画像Im3は、初期オブジェクトOb1とレスポンスオブジェクトOb2を、吹き出し状の形状を有する一辺部分により関連付けて表示する。コンテンツ表示画像Im3は、吹き出し形状の矢印状の部分の向きにより初期オブジェクトOb1とレスポンスオブジェクトOb2の関係性を認識可能な態様で表示してもよい。
図7の例では、吹き出し形状がレスポンスオブジェクトOb2から初期オブジェクトOb1に向かう矢印状に表示されている。これにより、ユーザは、レスポンスオブジェクトOb2のメッセージが初期オブジェクトOb1のメッセージに対して投稿されたものであることを認識することができる。
【0100】
図7の例は、初期オブジェクトOb1の辺「f」においてレスポンスオブジェクトOb2が関連付けられている状態を示す。この状態を閲覧しているユーザは、初期オブジェクトOb1の辺「f」以外の何れかの一辺を選択して、レスポンスオブジェクトを作成することができる。ユーザは、初期オブジェクトOb1をレスポンス対象オブジェクトとして、選択した一辺に関連付けられるレスポンスオブジェクトを作成することができる。また、ユーザは、レスポンスオブジェクトOb2の辺「c」以外の何れかの一辺を選択して、レスポンスオブジェクトを作成することができる。ユーザは、レスポンスオブジェクトOb2をレスポンス対象オブジェクトとして、選択した一辺に関連付けられるレスポンスオブジェクトを作成することができる。
【0101】
図8は、実施形態のユーザ端末2に表示されるコンテンツ表示画像の一例を概略的に示す図である。コンテンツ表示画像Im4は、初期オブジェクトOb1、レスポンスオブジェクトOb2、及びレスポンスオブジェクトOb3を含む。コンテンツ表示画像Im3は、ユーザ「bbb」により、初期オブジェクトOb1の辺「b」が選択され、レスポンスオブジェクトOb3が作成された状態を示す。レスポンスオブジェクトOb3は、メッセージボックスM3を含む。メッセージボックスM3は、初期メッセージに関連付けられたレスポンスを示すテキスト情報として「YYYステキだった」(例えば、「YYY」は映画のキャスト名)を含む。レスポンスオブジェクトOb3は、ユーザ識別情報N2を含む。ユーザ識別情報N2は、レスポンスオブジェクトOb3を投稿したユーザを識別可能なユーザ名等を示す。
【0102】
コンテンツ表示画像Im4は、初期オブジェクトOb1とレスポンスオブジェクトOb3を、吹き出し形状の一辺部分により関連付けて表示する。コンテンツ表示画像Im4は、吹き出し形状の矢印状の部分の向きにより初期オブジェクトOb1とレスポンスオブジェクトOb3の関係性を認識可能な態様で表示してもよい。
図8の例では、吹き出し形状がレスポンスオブジェクトOb3から初期オブジェクトOb1に向かう矢印状に表示されている。これにより、ユーザは、レスポンスオブジェクトOb3のメッセージが初期オブジェクトOb1のメッセージに対して投稿されたものであることを認識することができる。
【0103】
図8の例は、初期オブジェクトOb1の辺「f」においてレスポンスオブジェクトOb2が関連付けられ、初期オブジェクトOb1の辺「b」においてレスポンスオブジェクトOb3が関連付けられている状態を示す。この状態を閲覧しているユーザは、初期オブジェクトOb1の辺「f」、及び辺「b」以外の何れかの一辺を選択して、レスポンスオブジェクトを作成することができる。ユーザは、初期オブジェクトOb1をレスポンス対象オブジェクトとして、選択した一辺に関連付けられるレスポンスオブジェクトを作成することができる。また、ユーザは、レスポンスオブジェクトOb3の辺「e」以外の何れかの一辺を選択して、レスポンスオブジェクトを作成することができる。ユーザは、レスポンスオブジェクトOb3をレスポンス対象オブジェクトとして、選択した一辺に関連付けられるレスポンスオブジェクトを作成することができる。
【0104】
図5~
図8により、ユーザ端末2に表示されるコンテンツ表示画像の表示例について説明したが、ユーザ端末2における表示例はこれに限定されるものではない。
【0105】
(動作例)
サーバ1の動作について説明する。
以下で説明する処理手順は一例にすぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。処理手順は、実施形態に応じて各処理の省略または置換が可能であり、新たな処理の追加も可能である。
【0106】
図9は、実施形態のサーバ1における情報処理動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0107】
以下の説明では、サービスの管理者等により予め設定された初期メッセージが投稿されているものとする。初期メッセージは、初期オブジェクトとしてユーザ端末2の表示デバイス25に表示される。ユーザ端末2のユーザは、初期メッセージに関連するメッセージとしてレスポンスを投稿する。なお、ユーザ端末2のユーザは、レスポンスが投稿された後、レスポンスに関連するメッセージを投稿してもよい。
【0108】
以下の例では、初期メッセージは、第1のメッセージの一例である。初期メッセージに関連するレスポンスは、第2のメッセージの一例である。第1のメッセージは、第2のメッセージのレスポンス対象メッセージであるとする。第2のメッセージは、レスポンス対象メッセージに関連するメッセージであるとする。以下の例では、
図6~
図8の例に従って、サーバ1における情報処理動作について説明する。
【0109】
出力部112は、初期メッセージを含む多角形状の初期オブジェクトを表示するためのオブジェクト情報をユーザ端末2に出力する(ステップS1)。ステップS1では、例えば、出力部112は、オブジェクト情報を記憶部13から取得する。オブジェクト情報は、初期オブジェクトに関するオブジェクト情報を含む。オブジェクト情報は、初期オブジェクトに関連付けられたレスポンスオブジェクトに関するオブジェクト情報を含んでもよい。オブジェクト情報は、レスポンスオブジェクトに関連付けられたレスポンスオブジェクトに関するオブジェクト情報を含んでもよい。出力部112は、取得したオブジェクト情報をユーザ端末2に出力する。ユーザ端末2は、オブジェクト情報に基づいて初期オブジェクトを表示する。ユーザ端末2は、オブジェクト情報がレスポンスオブジェクトに関するオブジェクト情報を含む場合、オブジェクト情報に基づいて、レスポンスオブジェクトを表示してもよい。なお、出力部112は、各オブジェクトに対応するメッセージを合成又は重畳して表示させる情報をユーザ端末2に出力してもよい。
【0110】
取得部110は、ユーザ端末2からレスポンスを含むレスポンスオブジェクトを生成するためのオブジェクト生成指示を取得する(ステップS2)。ステップS2では、例えば、取得部110は、ユーザ端末2のユーザの操作に基づいて、オブジェクト生成指示を取得する。オブジェクト生成指示は、レスポンス対象オブジェクトの選択指示を含む。オブジェクト生成指示は、レスポンスオブジェクトを生成する位置を示す情報を含んでもよい。オブジェクト生成指示は、レスポンスオブジェクトを関連付けるレスポンス対象オブジェクトの一辺を示す情報を含んでもよい。この例では、ユーザ端末2のユーザは、レスポンス対象オブジェクトとして、初期オブジェクトOb1が選択されるものとする。
【0111】
オブジェクト処理部111は、オブジェクト生成指示に基づいて、レスポンスオブジェクトがレスポンス対象オブジェクトに関連づけて配置可能か否かを判定する(ステップS3)。ステップS3では、例えば、オブジェクト処理部111は、ユーザにより選択されたレスポンス対象オブジェクトがレスポンスオブジェクトを関連付けられるオブジェクトであるか否かを判定する。オブジェクト処理部111は、ユーザにより選択されたレスポンス対象オブジェクトの一辺がレスポンスオブジェクトを関連付けられる辺であるか否かを判定してもよい。オブジェクト処理部111は、オブジェクト情報に基づいて、初期オブジェクトが他のオブジェクトに関連付けられていない辺を有するか否かを判定する。オブジェクト処理部111は、オブジェクト情報に基づいて、ユーザにより選択された一辺が他のオブジェクトに関連付けられていない辺であるか否かを判定してもよい。この例では、ユーザ端末2のユーザにより初期オブジェクトOb1の辺「f」が選択されたものとする。この場合、オブジェクト処理部111は、初期オブジェクトOb1の辺「f」が他のオブジェクトに関連付けられていない辺であるか否かを判定する。オブジェクト処理部111により、他のオブジェクトに関連付けられていない辺であると判定されることは、レスポンスオブジェクトが配置可能であると判定されることに対応する。
【0112】
オブジェクト処理部111によりレスポンスオブジェクトが配置可能であると判定された場合(ステップS3:YES)、処理は、ステップS3からステップS5に遷移する。オブジェクト処理部111によりレスポンスオブジェクトが配置可能でないと判定された場合(ステップS3:NO)、処理は、ステップS3からステップS4に遷移する。
【0113】
出力部112は、オブジェクト処理部111によりレスポンスオブジェクトが配置可能でないと判定されたことに応答して、エラー情報をユーザ端末2に出力する(ステップS4)。ステップS4では、例えば、出力部112は、レスポンスオブジェクトが作成できないことを示す通知をユーザ端末2に出力する。通知は、テキスト情報、画像データ、音声データ、動画データの何れか、又はこれらの組合せであってもよい。なお、出力部112は、ユーザ端末2において、ユーザによるレスポンス対象オブジェクトの選択を受け付けない処理を行う指示を出力してもよい。
【0114】
取得部110は、レスポンスを含むレスポンスオブジェクトに関するオブジェクト情報を取得する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、取得部110は、ユーザ端末2のユーザの操作に基づいて、レスポンス対象メッセージに関連するレスポンスを示す情報を取得する。この例では、取得部110は、初期メッセージに関連するレスポンスを示すテキスト情報を取得する。取得部110は、レスポンスオブジェクトが表示される位置を示す位置情報を取得してもよい。取得部110は、レスポンスオブジェクトが関連付けられる初期オブジェクトの一辺を識別する辺識別情報を取得してもよい。取得部110は、ユーザによりレスポンスが投稿された投稿時刻を示す時間情報を取得してもよい。レスポンスが投稿された時刻は、レスポンスオブジェクトに関する情報が取得された取得時刻に対応する。
【0115】
出力部112は、レスポンスオブジェクトをユーザ端末2に表示するためのオブジェクト情報を出力する(ステップS6)。ステップS6では、例えば、出力部112は、レスポンスオブジェクトの一辺をレスポンス対象オブジェクトの一辺に関連付けて表示させるための情報を出力する。一例では、出力部112は、レスポンスオブジェクトの少なくとも一部がレスポンス対象オブジェクトに接するように表示するための情報を出力する。
図7の例では、出力部112は、初期オブジェクトOb1の一辺とレスポンスオブジェクトOb2の一辺が接するように表示するための情報を出力する。出力部112は、初期オブジェクトOb1の一辺とレスポンスオブジェクトOb2の一辺の一部が接するように表示するための情報を出力してもよい。別の例では、出力部112は、レスポンスオブジェクトの一辺とレスポンス対象オブジェクトの一辺を連結オブジェクトにより関連付けて表示するための情報を出力する。
図7の例では、出力部112は、初期オブジェクトOb1の一辺とレスポンスオブジェクトOb2の一辺をつなぐ吹き出し形状を有する一辺部分を表示するための情報を出力する。出力部112は、初期オブジェクトOb1の一辺とレスポンスオブジェクトOb2の一辺をつなぐ連結オブジェクトを表示するための情報を出力してもよい。なお、出力部112は、初期オブジェクトOb1とレスポンスオブジェクトOb2の表示態様は上述のものに限られない。出力部112は、が初期オブジェクトOb1とレスポンスオブジェクトOb2の関係性を認識可能に表示するための情報を出力してもよい。出力部112は、レスポンス対象オブジェクトとレスポンスオブジェクトを一つの二次元空間上に表示するための情報を出力する。
【0116】
出力部112は、レスポンス対象オブジェクトとレスポンスオブジェクトの関連性を認識可能な態様で表示するための情報を出力してもよい。例えば、出力部112は、初期オブジェクトOb1とレスポンスオブジェクトOb2の背景色を同一色で表示するための情報を出力してもよい。出力部112は、レスポンス対象オブジェクトに関する情報とレスポンスオブジェクトに関する情報が取得された取得時刻に応じて、レスポンス対象オブジェクトとレスポンスオブジェクトの少なくとも一部の表示態様を変えて表示するための情報を出力してもよい。例えば、出力部112は、レスポンスオブジェクトOb2を取得した時刻からの経過時間に応じてレスポンスオブジェクトOb2の背景色を変化させる情報を出力してもよい。これにより、ユーザは、レスポンスオブジェクトの表示継続時間を視覚的に認識することができる。
【0117】
図10は、実施形態のユーザ端末2における情報処理動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0118】
以下の説明では、初期メッセージに対してユーザ端末2のユーザがレスポンスを投稿するものとする。なお、ユーザ端末2のユーザは、初期メッセージに対して他のユーザによりレスポンスが投稿された後、他のユーザにより投稿されたレスポンスに対してレスポンスを投稿してもよい。
【0119】
以下の例では、初期メッセージは、第1のメッセージの一例である。初期メッセージに関連するレスポンスは、第2のメッセージの一例である。第1のメッセージは、第2のメッセージのレスポンス対象メッセージであるとする。第2のメッセージは、レスポンス対象メッセージに関連するメッセージであるとする。以下の例では、
図6~
図8の例に従って、ユーザ端末2における情報処理動作について説明する。
【0120】
取得部210は、サーバ1からオブジェクト情報を取得する(ステップS11)。ステップS11では、例えば、取得部210は、初期オブジェクトに関するオブジェクト情報を取得する。取得部210は、初期オブジェクトに関連付けられたレスポンスオブジェクトに関するオブジェクト情報を取得しもよい。取得部210は、レスポンスオブジェクトに関連付けられたレスポンスオブジェクトに関する情報を取得してもよい。ユーザ端末2は、取得したオブジェクト情報を記憶部22に保存してもよい。
【0121】
表示処理部212は、初期メッセージを含む多角形状の初期オブジェクトを表示デバイス25に表示する(ステップS12)。ステップS12では、例えば、表示処理部212は、オブジェクト情報に基づいて、初期オブジェクトを表示デバイス25に表示する。表示処理部212は、オブジェクト情報に基づいて、初期オブジェクトに関連付けられているレスポンスオブジェクトを表示デバイス25に表示してもよい。表示処理部212は、オブジェクト情報に基づいて、レスポンスオブジェクトに関連付けられているレスポンスオブジェクトを表示デバイス25に表示してもよい。
【0122】
取得部210は、ユーザの操作に基づいて、オブジェクト生成指示を取得する(ステップS13)。ステップS13では、例えば、取得部210は、ユーザの操作に基づいて、レスポンス対象オブジェクトの選択指示を取得する。ユーザの操作は、例えば、初期オブジェクトOb1をタッチ入力等により選択する操作を含む。ユーザの操作は、取得部210は、初期オブジェクトOb1の一辺をタッチ入力等により選択する操作を含んでもよい。なお、表示処理部212は、ユーザにより、初期オブジェクトOb1にマウスポインタ等のポインタが重ねられた場合に、初期オブジェクトOb1の一辺を選択可能なボタン等を表示してもよい。この場合、ユーザの操作は、選択可能なボタン等のタッチ入力等により選択する操作を含む。取得部210は、レスポンスオブジェクトを生成する位置を示す情報を取得してもよい。取得部210は、レスポンスオブジェクトを関連付ける初期オブジェクトの一辺を示す情報を取得してもよい。出力部211は、取得部210により取得されたオブジェクト生成指示をサーバ1に出力する。サーバ1は、オブジェクト生成指示に基づいて、レスポンスオブジェクトがレスポンス対象オブジェクトに関連づけて配置可能か否かを判定する。取得部210は、サーバ1からレスポンスオブジェクトが配置可能か否かを示す情報を取得する。なお、取得部210により、レスポンスオブジェクトが配置できないことを示す情報が取得された場合、処理はステップS13を繰り返す。
【0123】
取得部210は、ユーザの操作に基づいて、初期オブジェクトに関連するレスポンスメッセージを示す情報を取得する(ステップS14)。ステップS14では、例えば、取得部210は、ユーザにより入力されたレスポンスメッセージを示すテキスト情報を取得する。なお、取得部210は、レスポンスメッセージを示す情報として、画像データ、音声データ、又は動画データ等を取得してもよい。ユーザ端末2は、取得したレスポンスメッセージを示す情報を記憶部22に保存してもよい。取得したレスポンスメッセージを示す情報は、レスポンスオブジェクトのオブジェクト情報に含まれる。
【0124】
表示処理部212は、多角形状のレスポンスオブジェクトを表示デバイス25に表示する(ステップS15)。ステップS15では、例えば、表示処理部212は、記憶部22に保存されたオブジェクト情報に基づいて、初期オブジェクト、及びレスポンスオブジェクトを表示デバイス25に表示する。表示処理部212は、初期オブジェクト、及びレスポンスオブジェクトを関連付けて表示する。例えば、表示処理部212は、レスポンスオブジェクトOb2の辺「c」を初期オブジェクトOb1の辺「f」に関連付けて表示する。
【0125】
出力部211は、レスポンスオブジェクトに関する情報をサーバ1に出力する(ステップS16)。ステップS16では、例えば、出力部211は、レスポンスオブジェクトのオブジェクト情報をサーバ1に出力する。サーバ1は、ユーザ端末2から取得したオブジェクト情報を記憶部13に保存する。サーバ1は、オブジェクト情報に基づいて、初期オブジェクトとレスポンスオブジェクトを含む複数のオブジェクトを関連付けて表示するための情報をユーザ端末2に出力し得る。
【0126】
(効果)
上記のように、本実施形態によれば、複数のユーザ間でコミュニケーションを行うための情報処理装置は、第1のメッセージを含む多角形状の第1のオブジェクトを表示するための情報を出力し、第1のメッセージに関連する第2のメッセージを含む多角形状の第2のオブジェクトに関する情報を取得し、第2のオブジェクトの一辺を第1のオブジェクトの一辺に関連付けて表示するための情報を出力する。
【0127】
これにより、情報処理装置は、第1のメッセージに対するレスポンスを第1のオブジェクトの辺に関連付けてユーザ端末を介して表示することで、複数のメッセージの関連性を認識できる態様でユーザ端末に表示することができる。例えば、情報処理装置は、レスポンスオブジェクトの一辺をレスポンス対象オブジェクトの一辺に関連付けて表示する情報をユーザ端末に出力することができる。そのため、ユーザは、一つのメッセージに対するレスポンスを容易に認識することができる。このように、情報処理装置は、複数のコンテンツ間の関係性が容易に認識できる技術を提供することができる。
【0128】
さらに、情報処理装置は、第1のメッセージに対するレスポンスを第1のオブジェクトの辺に関連付けてユーザ端末を介して表示することで、ユーザ端末に表示される第1のメッセージに対するレスポンスの数を制限することができる。例えば、情報処理装置は、六角形のレスポンス対象オブジェクトに対するレスポンスの数を最大で辺の数に制限することができる。そのため、ユーザは、一つのメッセージに対して大量のレスポンスが投稿される煩わしさを感じることがない。情報処理装置は、ネットワークを介したコミュニケーションサービスの煩わしさを改善することができる。このように、情報処理装置は、レスポンスを制限できる技術を提供することができる。
【0129】
本実施形態によれば、情報処理装置は、第1のメッセージとして、予め設定されたメッセージを含む第1のオブジェクトを表示するための情報をユーザ端末に出力することができる。例えば、情報処理装置の管理者等は、ユーザ端末を介して、予め設定されたメッセージを含む第1のオブジェクトを表示することで、話題を提供することができる。
【0130】
本実施形態によれば、情報処理装置は、第2のオブジェクトの一辺は、第1のオブジェクトの複数の辺のうち、他のオブジェクトに関連付けられていない辺に関連付けられるように表示するための情報を出力することができる。これにより、情報処理装置は、複数のコンテンツ間の関係性が容易に認識できる技術を提供することができる。さらに、情報処理装置は、レスポンス対象オブジェクトにレスポンスオブジェクトが既に関連付けられている場合は、レスポンス対象オブジェクトに対するレスポンスの数を他のオブジェクトが関連付けられていない辺の数に制限することができる。そのため、ユーザは、一つのメッセージに対して大量のレスポンスが投稿される煩わしさを感じることがない。情報処理装置は、ネットワークを介したコミュニケーションサービスの煩わしさをさらに改善することができる。
【0131】
本実施形態によれば、情報処理装置は、第2のオブジェクトの少なくとも一部が第1のオブジェクトに接するように表示するための情報を出力することができる。例えば、情報処理装置は、レスポンスオブジェクトの一辺がレスポンス対象オブジェクトの一辺と接するように表示する情報をユーザ端末に出力することができる。そのため、ユーザは、一つのメッセージに対するレスポンスをより容易に認識することができる。このように、情報処理装置は、複数のコンテンツ間の関係性が容易に認識できる技術を提供することができる。
【0132】
本実施形態によれば、情報処理装置は、第2のオブジェクトの一辺と第1のオブジェクトの一辺を連結オブジェクトにより関連付けて表示するための情報を出力することができる。例えば、情報処理装置は、レスポンスオブジェクトの一辺とレスポンス対象オブジェクトの一辺を矢印状の吹き出しマーク等を介して接するように表示する情報をユーザ端末に出力することができる。そのため、ユーザは、一つのメッセージに対するレスポンスをより容易に認識することができる。このように、情報処理装置は、複数のコンテンツ間の関係性が容易に認識できる技術を提供することができる。
【0133】
本実施形態によれば、情報処理装置は、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトの関連性を認識可能な態様で表示するための情報を出力することができる。例えば、情報処理装置は、ユーザ端末を介して、レスポンス対象オブジェクトとレスポンスオブジェクトとの関連性を色彩などの表示態様で認識可能に表示することができる。そのため、ユーザは、複数のレスポンス対象メッセージとそれに関連付けられたレスポンスの関係性をより容易に認識することができる。このように、情報処理装置は、複数のコンテンツ間の関係性が容易に認識できる技術を提供することができる。
【0134】
本実施形態によれば、情報処理装置は、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトを一つの二次元空間上に表示するための情報を出力することができる。例えば、情報処理装置は、ユーザ端末を介して、複数のレスポンス対象オブジェクトとそれに関連付けられたレスポンスオブジェクトとの関連性を一覧表示することができる。そのため、ユーザは、複数のレスポンス対象メッセージとそれに関連付けられたレスポンスの関係性をより容易に認識することができる。このように、情報処理装置は、複数のコンテンツ間の関係性が容易に認識できる技術を提供することができる。
【0135】
本実施形態によれば、情報処理装置は、第1のオブジェクトに関する情報と第2のオブジェクトに関する情報が取得された取得時刻に応じて、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトの少なくとも一部の表示態様を変えて表示するための情報を出力することができる。例えば、情報処理装置は、ユーザ端末を介して、複数のレスポンス対象オブジェクトとそれに関連付けられたレスポンスオブジェクトとの時間的な関連性を表示することができる。そのため、ユーザは、複数のオブジェクトの表示継続時間を視覚的に認識することができる。例えば、ユーザは、どのオブジェクトが古いオブジェクトで、どのオブジェクトが新しいオブジェクトである等を認識し、より新しいオブジェクトにレスポンスを行う等の選択をすることができる。ユーザは、複数のレスポンス対象メッセージとそれに関連付けられたレスポンスの時間的な関係性を容易に認識することができる。このように、情報処理装置は、複数のコンテンツ間の関係性が容易に認識できる技術を提供することができる。
【0136】
上記のように、本実施形態によれば、複数のユーザ間でコミュニケーションを行うための情報処理端末は、第1のメッセージを含む多角形状の第1のオブジェクトを表示デバイスに表示し、第1のメッセージに関連する第2のメッセージを含む多角形状の第2のオブジェクトに関する情報を取得し、第2のオブジェクトの一辺を第1のオブジェクトの一辺に関連付けて表示デバイスに表示する。
【0137】
これにより、情報処理端末は、第1のメッセージに対するレスポンスを第1のオブジェクトの辺に関連付けて表示することで、複数のメッセージの関連性を認識できる態様で表示することができる。例えば、情報処理端末は、レスポンスオブジェクトの一辺をレスポンス対象オブジェクトの一辺に関連付けて表示することができる。そのため、ユーザは、一つのメッセージに対するレスポンスを容易に認識することができる。このように、情報処理端末は、複数のコンテンツ間の関係性が容易に認識できる技術を提供することができる。
【0138】
さらに、情報処理端末は、第1のメッセージに対するレスポンスを第1のオブジェクトの辺に関連付けて表示することで、第1のメッセージに対するレスポンスの数を制限することができる。例えば、情報処理端末は、六角形のレスポンス対象オブジェクトに対するレスポンスの数を最大で辺の数に制限することができる。そのため、ユーザは、一つのメッセージに対して大量のレスポンスが投稿される煩わしさを感じることがない。情報処理端末は、ネットワークを介したコミュニケーションサービスの煩わしさを改善することができる。このように、情報処理端末は、レスポンスを制限できる技術を提供することができる。
【0139】
[変形例]
ユーザ端末2の制御部21は、サーバ1の有する制御部11の機能を実現してもよい。この場合、ユーザ端末2の取得部210は、サーバ1からオブジェクト情報を取得する。ユーザ端末2の表示処理部212は、複数のオブジェクトを関連付けて表示させるために各オブジェクトに対応するメッセージを合成又は重畳して表示させる。
【0140】
サーバ1のオブジェクト処理部111は、上述のステップS3において、ユーザ情報を参照して、レスポンス対象オブジェクトを選択したユーザに応じて、オブジェクトを配置可能か否かを判定してもよい。例えば、レスポンスオブジェクトを配置できるユーザを、レスポンス対象オブジェクトのフォロワーに制限する場合について説明する。オブジェクト処理部111は、レスポンスオブジェクト生成指示を取得したユーザ端末2のユーザがレスポンス対象オブジェクトのフォロワーであるか否かを判定する。ステップS3において、オブジェクト処理部111は、ユーザがレスポンス対象オブジェクトのフォロワーである場合、レスポンスオブジェクトを配置可能であると判定する。オブジェクト処理部111は、ユーザがレスポンス対象オブジェクトのフォロワーでない場合、レスポンスオブジェクトを配置可能でないと判定する。これにより、情報処理システムは、レスポンスオブジェクトを投稿できるユーザを制限し、レスポンスの数をより制限することができる。
【0141】
サーバ1のオブジェクト処理部111は、レスポンスメッセージとレスポンス対象メッセージとの関連性を判定してもよい。例えば、オブジェクト処理部111は、公知のテキスト分析等の技術を用いて、レスポンスメッセージとレスポンス対象メッセージとの関連性を判定する。オブジェクト処理部111は、レスポンスメッセージとレスポンス対象メッセージとの関連性があると判定したことに基づいて、レスポンスオブジェクトを配置可能であると判定してもよい。オブジェクト処理部111は、レスポンスメッセージとレスポンス対象メッセージとの関連性がないと判定したことに基づいて、レスポンスオブジェクトを配置可能ではないと判定してもよい。これにより、情報処理システムは、投稿できるレスポンスオブジェクトをメッセージの関連性により制限し、レスポンスの数をより制限することができる。
【0142】
サーバ1のオブジェクト処理部111は、レスポンス対象オブジェクトに関連するレスポンスオブジェクトを作成したユーザとレスポンス対象オブジェクトを作成したユーザを関連付けてもよい。例えば、オブジェクト処理部111は、レスポンス対象オブジェクトを作成したユーザAとレスポンスオブジェクトを作成したユーザBの関連性を示す情報をユーザ情報に保存してもよい。ユーザの関連性は、フォロワー関係であってもよい。これにより、情報処理システムは、複数のオブジェクト間の関係性により、ユーザに、ユーザ間の関連性を認識させることができる。そのため、情報処理システムは、複数のオブジェクト間の関係性をユーザの関連性との関係で容易に認識させることができる。
【0143】
複数のオブジェクトは、それぞれが異なる形状のオブジェクトであってもよい。例えば、初期オブジェクトが六角形であり、レスポンスオブジェクトが三角形であってもよい。この場合、ユーザ端末2のユーザは、レスポンスオブジェクト生成指示としてレスポンスオブジェクトの形状を指定してもよい。これにより、情報処理システムは、オブジェクトの形状を選択可能とすることでコミュニケーションの興趣性を向上することができる。
【0144】
複数のオブジェクトは、多角形状に限られず、任意の形状であってもよい。この場合、サーバ1は、初期オブジェクトに関連付けられるレスポンスオブジェクトの数を所定の数に制限してもよい。同様に、レスポンスオブジェクトに関連付けられるレスポンスオブジェクトの数を所定の数に制限してもよい。例えば、初期オブジェクトが円形である場合、サーバ1の管理者等により所定の数を「6」と設定され得る。この場合、オブジェクトの形状にかかわらず、オブジェクト同士が連結できる数を制限することができる。これにより、情報処理システムは、レスポンスの数を制限することができる。
【0145】
情報処理システムは、ユーザの操作に基づいて、関連する複数のオブジェクトを直線状に並べ替えて表示してもよい。例えば、情報処理システムは、ユーザによる特定のオブジェクトを選択する操作に基づいて、選択されたオブジェクトに関連するオブジェクトを直線状に並べ替えて表示してもよい。これにより、情報処理システムは、複数のコンテンツ間の関係性を容易に認識させることができる。
【0146】
[他の実施形態]
なお、サーバ1が記憶部13を備える例について説明したが、これに限定されない。記憶部13は、サーバ1とは異なる装置に含まれていてもよい。
【0147】
なお、情報処理装置は、サーバ1を例に説明したように1つの電子機器で実現されてもよいし、複数の電子機器に機能を分散させたシステムによって実現されてもよい。
【0148】
上述のいくつかの実施形態は、情報処理装置のような1つ以上の電子機器だけでなく、1つ以上の電子機器が実行する方法に適用されてもよい。上述の実施形態は、電子機器のコンピュータに各機能を実行させることが可能なプログラムに適用されてもよい。
【0149】
プログラムは、電子機器に記憶された状態で譲渡されてよいし、電子機器に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。後者の場合は、プログラムは、ネットワークを介して譲渡されてよいし、記録媒体に記録された状態で譲渡されてもよい。記録媒体は、非一時的な有形の媒体である。記録媒体は、コンピュータ可読媒体である。記録媒体は、CD-ROM、メモリカード等のプログラムを記憶可能かつコンピュータで読取可能な媒体であればよく、その形態は問わない。
【0150】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合、組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0151】
1…サーバ、2…ユーザ端末、11…制御部、12…通信部、13…記憶部、14…計時部、21…制御部、22…記憶部、23…通信部、24…入力デバイス、25…表示デバイス、26…スピーカ、27…カメラ、110…取得部、111…オブジェクト処理部、112…出力部、130…オブジェクト情報記憶領域、131…ユーザ情報記憶領域、210…取得部、211…出力部、212…表示処理部、220…オブジェクト情報記憶領域、221…ユーザ情報記憶領域、Im1~Im4…コンテンツ表示画像、M1~M3…メッセージボックス、N1~N2…ユーザ識別情報、Ob0、Ob1…初期オブジェクト、Ob2~Ob3…レスポンスオブジェクト。
【要約】
【課題】 複数のコンテンツ間の関係性が容易に認識できる技術、又はレスポンスを制限できる技術を提供する。
【解決手段】 実施形態による複数のユーザ間でコミュニケーションを行うための情報処理装置は、第1のメッセージを含む多角形状の第1のオブジェクトを表示するための情報を出力する出力部と、第1のメッセージに関連する第2のメッセージを含む多角形状の第2のオブジェクトに関する情報を取得する取得部と、を備え、出力部は、第2のオブジェクトの一辺を第1のオブジェクトの一辺に関連付けて表示するための情報を出力する。
【選択図】
図5