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特許7361318情報処理方法、情報処理装置、および、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-05
(45)【発行日】2023-10-16
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置、および、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231006BHJP
   G06Q 30/015 20230101ALI20231006BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/015
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021530478
(86)(22)【出願日】2020-01-23
(86)【国際出願番号】 JP2020002232
(87)【国際公開番号】W WO2021005815
(87)【国際公開日】2021-01-14
【審査請求日】2022-07-05
(31)【優先権主張番号】P 2019126791
(32)【優先日】2019-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】田中 甲太郎
(72)【発明者】
【氏名】山本 雅哉
(72)【発明者】
【氏名】一津屋 正志
(72)【発明者】
【氏名】山田 美季
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-081092(JP,A)
【文献】国際公開第2015/045364(WO,A1)
【文献】特開2019-040374(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
機器の設置位置を示す位置情報と、前記設置位置に紐付けられている第1ユーザを示すユーザ情報とを取得し、
前記機器がした動作を示すログ情報と、提示情報の提示先である第2ユーザを示す提示先情報とを取得し、
前記ログ情報及び前記ユーザ情報を参照して前記第1ユーザの状態の変化を検出すると、前記第1ユーザと前記第2ユーザとが一致しない場合、前記状態の変化に基づいて前記第2ユーザに向けて提示される前記提示情報を決定し、
決定した前記提示情報を出力する
情報処理方法。
【請求項2】
前記状態の変化は、
前記機器の所定の動作に予め対応づけられた前記第1ユーザの状態の所定の変化である
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記機器は、複数の機器を含み、
前記複数の機器の前記ログ情報に基づいて、前記第1ユーザの状態の変化を検出する
請求項1又は2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記位置情報は設置される空間の情報を含み、
前記複数の機器は、単一のユーザにより使用され専用空間に設置される専用機器と、複数のユーザにより共用され共用空間に設置される共用機器とを含み、
前記情報処理方法は、さらに、
同期間における前記共用機器の前記ログ情報と前記専用機器の前記ログ情報とに基づいて、前記共用空間に紐付けられている前記複数のユーザから、前記専用空間に紐付けられているユーザを除いた第3ユーザの状態の変化を検出し、
前記第3ユーザと前記第2ユーザとが一致しない場合、検出した前記第3ユーザの状態の変化に基づいて前記第2ユーザに向けて提示される前記提示情報を決定する
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記機器は、複数の機器を含み、
前記複数の機器の前記ログ情報から、前記複数の機器が動作した場合、
前記複数の機器の位置情報と前記複数の機器が動作順を示す順序情報に基づいて、前記第1ユーザを特定し、前記第1ユーザの状態の変化を検出する、
請求項1又は2に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記位置情報は設置される空間の情報を含み、
前記複数の機器は、単一のユーザにより使用され専用空間に設置される専用機器と、複数のユーザにより共用され共用空間に設置される共用機器とを含み、
前記順序情報に含まれる前記専用機器の前記単一のユーザを前記第1ユーザとする
請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記提示情報は、
前記第2ユーザの属性に関する属性情報に基づいて、あらかじめ用意された1以上の情報のうちから選択された情報である
請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記第2ユーザは、購入処理を実行し得る端末を保有しているユーザであり、
前記購入処理は、出力された前記提示情報に応じてユーザによる操作に基づいてなされる、商品又はサービスを購入するための情報処理である
請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記第1ユーザが前記購入処理を実行し得る端末を保有していないユーザである場合には、前記第2ユーザは前記第1ユーザと一致しない
請求項8に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記機器は、照明、空気調和機、テレビジョン受像機、調理家電、洗濯機、掃除機、電子錠前、レコーダのうちいずれか1以上である
請求項1~9のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項11】
機器がした動作を示すログ情報を取得する取得部と、
前記機器の設置位置を示す位置情報と、前記設置位置に紐付けられている第1ユーザを示すユーザ情報と、提示情報の提示先である第2ユーザを示す提示先情報とを取得し、前記ログ情報を参照して前記第1ユーザの状態の変化を検出する検出部と、
前記ログ情報及び前記ユーザ情報を参照して前記第1ユーザの状態の変化を前記検出部が検出すると、前記第1ユーザと前記第2ユーザとが一致しない場合、前記状態の変化に基づいて前記第2ユーザに向けて提示される前記提示情報を決定し、決定した前記提示情報を出力する提示制御部とを備える
情報処理装置。
【請求項12】
請求項1~10のいずれか1項に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法、情報処理装置、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報端末の利用者への家電機器に関する情報提供を容易にする技術が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平11-146991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載される技術では家電機器の動作情報が提示されるが、提示される情報がユーザに応じた情報であるとは限らない。
【0005】
そこで、本開示は、ユーザに応じた適切な情報を提供する情報処理方法などを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における情報処理方法は、機器の設置位置を示す位置情報と、前記設置位置に紐付けられている第1ユーザを示すユーザ情報とを取得し、前記機器がした動作を示すログ情報と、提示情報の提示先である第2ユーザを示す提示先情報とを取得し、前記ログ情報を参照して前記第1ユーザの状態の変化を検出すると、前記第1ユーザと前記第2ユーザとが一致しない場合、前記状態の変化に基づいて前記第2ユーザに向けて提示される前記提示情報を決定し、決定した前記提示情報を出力する。
【0007】
これによれば、情報処理方法は、第1ユーザに対応する機器の動作から検出された第1ユーザの状態の変化に基づいて第2ユーザに向けて提示される提示情報を出力する。よって、第2ユーザは、提示された提示情報により、第1ユーザの状態変化に応じた情報をタイムリーに取得できる。
【0008】
本開示における情報処理方法を用いることにより、より多くの電力または情報処理のリソースを消費することを回避することができる効果もある。
【0009】
また、前記状態の変化は、前記機器の所定の動作に予め対応づけられた前記第1ユーザの状態の所定の変化であってもよい。
【0010】
これによれば、情報処理方法は、機器の動作のログから、第1ユーザの状態の所定の変化を、対応付けを用いて検出することができ、第1ユーザの状態変化の検出の処理量を削減できる。
【0011】
また、前記機器は、複数の機器を含み、前記複数の機器の前記ログ情報に基づいて、前記第1ユーザの状態の変化を検出してもよい。
【0012】
これによれば、情報処理方法は、複数の機器の動作のログから、第1ユーザの状態の所定の変化を検出することができる。よって、第1ユーザの状態変化をより高い精度で検出できる。
【0013】
また、前記位置情報は設置される空間の情報を含み、前記複数の機器は、単一のユーザにより使用され専用空間に設置される専用機器と、複数のユーザにより共用され共用空間に設置される共用機器とを含み、前記情報処理方法は、さらに、同期間における前記共用機器の前記ログ情報と前記専用機器の前記ログ情報とに基づいて、前記共用空間に紐付けられている前記複数のユーザから、前記専用空間に紐付けられているユーザを除いた第3ユーザの状態の変化を検出し、前記第3ユーザと前記第2ユーザとが一致しない場合、検出した前記第3ユーザの状態の変化に基づいて前記第2ユーザに向けて提示される前記提示情報を決定してもよい。
【0014】
これによれば、情報処理方法は、共用機器と専用機器とを含む複数の機器がある場合に、共用機器の動作のログから第3ユーザの状態の所定の変化を検出することができる。複数のユーザに対応する共用機器の動作ログを、専用機器のログとともに利用することによって、共用機器にしか紐づけられていないユーザの状態変化をも検知できる。
【0015】
また、前記機器は、複数の機器を含み、前記複数の機器の前記ログ情報から、前記複数の機器が動作した場合、前記複数の機器の位置情報と前記複数の機器が動作順を示す順序情報に基づいて、前記第1ユーザを特定し、前記第1ユーザの状態の変化を検出してもよい。
【0016】
これによれば、情報処理方法は、複数の機器の動作の位置と順番を利用して、第1ユーザを特定し、状態の所定の変化を検出することができる。複数の機器のログを利用することによって、移動経路から第1ユーザの特定と状態変化の検出をより高い精度でできる。
【0017】
また、前記位置情報は設置される空間の情報を含み、前記複数の機器は、単一のユーザにより使用され専用空間に設置される専用機器と、複数のユーザにより共用され共用空間に設置される共用機器とを含み、前記順序情報に含まれる前記専用機器の前記単一のユーザを前記第1ユーザとしてもよい。
【0018】
これによれば、情報処理方法は、共用機器と専用機器とを含む複数の機器の動作の順番を利用して、第1ユーザを特定し、状態の所定の変化を検出することができる。よって、情報処理方法は、複数のユーザに対応する共用機器の動作ログを、専用機器のログとともに利用することによって、移動経路から第1ユーザの特定と状態変化の検出をより高い精度でできる。
【0019】
また、前記提示情報は、前記第2ユーザの属性に関する属性情報に基づいて、あらかじめ用意された1以上の情報のうちから選択された情報であってもよい。
【0020】
これによれば、情報処理方法は、第2ユーザの属性に適合した、または、適合する度合いが比較的高い提示情報を第2ユーザに提示できる。第2ユーザにとって、自身に適合した、または、適合する度合いが比較的高い情報を提供することができる。
【0021】
また、前記第2ユーザは、購入処理を実行し得る端末を保有しているユーザであり、前記購入処理は、出力された前記提示情報に応じてユーザによる操作に基づいてなされる、商品又はサービスを購入するための情報処理であってもよい。
【0022】
これによれば、情報処理方法は、購入処理を実行可能である端末を保有する第2ユーザに、商品又はサービスの購入などに関連した情報を出力するので、より一層、購入行動に結びつきやすくなる。よって、情報処理方法は、商品又はサービスの購入に、より一層結びつきやすい態様で、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報を提供することができる。
【0023】
また、前記第1ユーザが前記購入処理を実行し得る端末を保有していないユーザである場合には、前記第2ユーザは前記第1ユーザと一致しない、としてもよい。
【0024】
これによれば、情報処理方法は、第1ユーザが購入処理を実行可能である端末をもたないユーザ、例えば未成年者又は老人などである場合に、購入処理を実行可能である端末をもつユーザ、例えば大人又は代理人などに、商品又はサービスの購入などに関連した情報を出力する。よって、情報処理方法は、商品又はサービスの購入に、より一層結びつきやすい態様で、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報を提供することができる。
【0025】
また、前記機器は、照明、空気調和機、テレビジョン受像機、調理家電、洗濯機、掃除機、電子錠前、レコーダのうちいずれか1以上であってもよい。
【0026】
これによれば、情報処理方法は、照明、空気調和機、テレビジョン受像機、調理家電、洗濯機、掃除機、電子錠前、レコーダのうちいずれか1以上の機器の動作のログを用いて、より容易に、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報を提供することができる。
【0027】
また、本開示における情報処理装置は、機器がした動作を示すログ情報を取得する取得部と、前記機器の設置位置を示す位置情報と、前記設置位置に紐付けられている第1ユーザを示すユーザ情報と、提示情報の提示先である第2ユーザを示す提示先情報とを取得し、前記ログ情報を参照して前記第1ユーザの状態の変化を検出する検出部と、前記ログ情報を参照して前記第1ユーザの状態の変化を前記検出部が検出すると、前記第1ユーザと前記第2ユーザとが一致しない場合、前記状態の変化に基づいて前記第2ユーザに向けて提示される前記提示情報を決定し、決定した前記提示情報を出力する提示制御部とを備える。
【0028】
これによれば、上記情報処理方法と同様の効果を奏する。
【0029】
また、本開示におけるプログラムは、上記の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0030】
これによれば、上記情報処理方法と同様の効果を奏する。
【発明の効果】
【0031】
本開示の情報処理方法は、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1図1は、実施の形態に係る情報処理システムの構成を示す説明図である。
図2図2は、実施の形態に係る機器のログ情報の例を示す説明図である。
図3図3は、実施の形態に係るユーザ情報の例を示す説明図である。
図4図4は、実施の形態に係る位置情報の例を示す説明図である。
図5図5は、実施の形態に係る提示先情報の例を示す説明図である。
図6図6は、実施の形態に係るコンテンツの例を示す説明図である。
図7図7は、実施の形態に係るログ情報と、コンテンツ及び提示先との対応関係の第一例を示す説明図である。
図8図8は、実施の形態に係るログ情報と、コンテンツ及び提示先との対応関係の第二例を示す説明図である。
図9図9は、実施の形態に係るログ情報と、コンテンツ及び提示先との対応関係の第三例を示す説明図である。
図10図10は、実施の形態に係るログ情報と、コンテンツ及び提示先との対応関係の第四例を示す説明図である。
図11図11は、実施の形態に係る処理装置の処理の第一例を示すフロー図である。
図12図12は、実施の形態に係る処理装置の処理の第二例を示すフロー図である。
図13図13は、実施の形態に係る処理装置の詳細な処理を示すフロー図である。
図14図14は、実施の形態に係る処理装置の使用シーンを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
(本発明の基礎となった知見)
機器が動作した履歴をログとして収集し、ログからユーザの状態を推定し、ユーザの状態に応じた商品をレコメンドする技術が検討されている。例えば、子供部屋に設置してある空気清浄機が、それまでとは異なる花粉除去モードで使われることが多くなった場合、子供部屋に紐づけられるユーザAが花粉症になってしまったことが考えられる。このとき、子供部屋に紐づけられているからと言って、ユーザAに花粉症に対応するマスクという商品のレコメンドをしても、ユーザAがまだ子供で購買能力がない場合には、レコメンドが有効に機能せず、商品の販促という点では失敗となることがある。
【0034】
この課題に対し、機器のログから推定されたユーザの状態に基づいて、ユーザAとは異なる購買能力を有したユーザBに向けたレコメンドを提示すれば、必要な情報を必要なユーザに提供できるとの知見を得て、下記に示す各種態様を想到するに至った。
【0035】
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0036】
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
【0037】
以降において、本発明に至る背景、及び、本発明により解決すべき課題を詳細に説明した後で、実施の形態を説明する。
【0038】
本実施の形態において、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報を提供する情報処理システムなどについて説明する。
【0039】
図1は、本実施の形態に係る情報処理システム1の構成を示す説明図である。
【0040】
図1に示されるように、情報処理システム1は、処理装置10と、機器31と、端末32及び34とを備える。処理装置10と、機器31と、端末32及び34とは、ネットワークNを介して通信可能に接続されている。
【0041】
処理装置10は、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報を提供する情報処理装置である。処理装置10は、機器31から、機器31の動作のログを取得し、取得したログに基づく処理を行うことで決定したコンテンツを端末32又は34に送信する。コンテンツが提示される対象となるユーザを提示先ユーザ又は第2ユーザともいう。処理装置10による情報の処理については後で詳しく説明する。
【0042】
機器31は、電力によって動作する機器である。機器31は、ユーザU1(第1ユーザともいう)により使用される、又は、ユーザU1のために使用される機器であることが想定される。機器31は、ユーザU1またはその他のユーザによって動作の開始又は終了、動作モードの設定などがなされる。
【0043】
機器31は、自装置がした動作を示す情報であるログを生成し、処理装置10に提供する。機器31は、記憶装置及び通信インタフェースを備えている(不図示)。機器31は、生成したログを記憶装置に一旦蓄積しておき、そのログを、通信インタフェース及びネットワークNを介して処理装置10に提供する。なお、機器31のログが処理装置10に提供される方法は、上記に限られない。例えば、機器31が蓄積したログが可搬型記憶装置によって他の情報機器(パーソナルコンピュータ又はスマートフォン等)にコピーされ、その情報機器がネットワークNを介して処理装置10に提供してもよい。
【0044】
機器31は、例えば住宅内の部屋又は通路などの空間(設置位置ともいう)に設置されて使用されることが想定される。この設置位置には単一又は複数のユーザが紐付けられている。機器31の設置場所に紐付けられているユーザ(つまりユーザU1)を機器ユーザともいう。機器31は、例えば、照明、空気調和機、テレビジョン受像機(テレビともいう)、調理家電、洗濯機、掃除機、電子錠前、レコーダのうちいずれか1以上である。なお、単一のユーザに紐付けられている空間を専用空間といい、複数のユーザに紐付けられている空間を共用空間という。また、専用空間に設置されている機器31を専用機器といい、共用空間に設置されている機器31を共用機器という。
【0045】
端末32は、情報を表示する情報端末であり、その具体例はパーソナルコンピュータ、スマートフォン又はタブレットなどである。端末32は、ユーザU1が保有している端末であることが想定される。
【0046】
端末32は、通信インタフェース(不図示)を備えており、通信インタフェース及びネットワークNを介して処理装置10に通信可能に接続されている。端末32は、処理装置10からコンテンツを受信し、受信したコンテンツを表示画面に表示する。
【0047】
また、端末32は、ユーザU1による操作に基づいて購入処理を実行し得る。購入処理とは、商品又はサービス等を購入するための情報処理である。
【0048】
端末34は、情報を表示する情報端末であり、ハードウェアとしては端末32と同様である。端末34は、機器31のユーザU1とは異なるユーザU2が保有している端末であり、端末32とは独立に動作する。また、端末34は、ユーザU2による操作に基づいて購入処理を実行し得る。
【0049】
ネットワークNは、家庭又はオフィスなどのローカルエリアネットワーク、携帯キャリアネットワーク、インターネットなどを含み得る。
【0050】
なお、処理装置10は、ユーザU1に向けたコンテンツを端末32に送信することもあるし、ユーザU2に向けたコンテンツを端末34に送信することもある。言い換えれば、提示先ユーザは、ユーザU1である場合と、ユーザU2である場合とがある。
【0051】
ユーザU1が購入処理を実行し得る端末32を保有しているユーザである場合、処理装置10は、ユーザU1に向けたコンテンツを端末32に送信する。購入処理を実行し得る端末32を保有しているユーザとは、具体的には、成人のように商品又はサービスを購入する能力を有する人を指す。
【0052】
一方、ユーザU1が購入処理を実行し得る端末32を保有していないユーザである場合には、処理装置10は、ユーザU2に向けたコンテンツを端末34に送信する。この場合、提示先ユーザ(つまりユーザU2)は、機器ユーザ(つまりユーザU1)と一致しない。購入処理を実行し得る端末32を保有していないユーザとは、具体的には、未成年者又は老人のように、商品又はサービスなどの購入の契約などをする能力が認められていない、又は、実質上ないと判断される人を指す。
【0053】
この場合、ユーザU2は、ユーザU1と関係がある人物であることが想定され、より特定的には、人間関係又は経済上の関係において比較的近い人物、例えば、家族又は親戚などであることが想定される。具体的には、ユーザU1が商品又はサービスを購入する能力をもたない、又は、当該能力が比較的低い人物、つまり、子供のような未成年者、又は老人などである場合には、ユーザU2は、その未成年者等の親もしくは代理人、又は、その老人の子などであることが想定される。
【0054】
提示先ユーザがユーザU1と一致しない場合、提示先ユーザとユーザU1とが異なる場所に存在していてもよい。例えば、提示先ユーザは、ユーザU1と異なる住宅に存在していてもよい。これは、端末34が、機器31とは異なる住宅に存在している場合に相当する。
【0055】
次に、処理装置10について説明する。
【0056】
図1に示されるように、処理装置10は、記憶部11と、ログ取得部12と、検出部13と、提示制御部14とを備える。ログ取得部12と、検出部13と、提示制御部14とは、プロセッサがメモリを用いてプログラムを実行することで実現され得る。
【0057】
記憶部11は、各種情報を記憶している記憶装置である。具体的には、記憶部11は、ユーザ情報21と、位置情報22と、提示先情報23と、コンテンツ24とを記憶する。各情報の内容などについては、以降で説明する。
【0058】
ログ取得部12は、機器31のログを取得する処理部である。ログ取得部12は、通信インタフェース(不図示)により、ネットワークNを介して機器31からログを取得する。ログ取得部12は、取得した機器31のログを検出部13に提供する。
【0059】
検出部13は、ユーザU1の状態の変化を検出する処理部である。検出部13は、ログ取得部12から機器31のログを取得し、また、記憶部11からユーザ情報21及び位置情報22を取得する。そして、検出部13は、取得したログと、ユーザ情報21及び位置情報22とからユーザU1の状態の変化を推定することによって検出する。
【0060】
より具体的には、検出部13は、ユーザU1の状態の所定の変化に予め対応付けられた動作を機器31がしたことを、ログ情報に基づいて判定することにより、ユーザU1の状態の変化を検出する。検出部13は、1つの機器31のログ情報に基づいて、ユーザの状態の所定の変化に予め対応付けられた動作の変化を機器31がしたことを判定することもあるし、複数の機器31のログ情報に基づいて、ユーザの状態の所定の変化に予め対応付けられた動作の変化を複数の機器31がしたことを判定することもある。それぞれの場合の例について後で説明する。
【0061】
例えば、検出部13は、機器31が子供部屋に設置された空気調和機又は空気清浄器であって、機器31が花粉除去モードで動作したことを示すログを取得した場合、その機器31に紐付けられたユーザU1である子供が花粉症を発症した状態に変化したことを検出する。
【0062】
提示制御部14は、提示先ユーザへのコンテンツの提示を制御する処理部である。提示制御部14は、検出部13がユーザU1の状態の変化を検出したとき、ユーザU1又はユーザU2に提示するコンテンツを決定する。
【0063】
提示制御部14は、検出部13がユーザU1の状態の変化を検出したときであって、ユーザU1と提示先ユーザとが一致する場合、つまり提示先ユーザがユーザU1である場合には、状態の変化に基づいてユーザU1に向けて提示されるコンテンツを決定する。一方、検出部13がユーザU1の状態の変化を検出したときであって、ユーザU1と提示先ユーザとが一致しない場合、つまり提示先ユーザがユーザU2である場合には、状態の変化に基づいてユーザU2に向けて提示されるコンテンツを決定する。コンテンツは、何らかの情報を伝達するための情報コンテンツである。コンテンツの一例は、商品又はサービスの購入を促す広告であり、この場合を説明するが、その他、イベントの告知、所定のグループへの加入などを促すものであってもよい。
【0064】
コンテンツの決定の際には、提示制御部14は、提示先ユーザの属性に関する属性情報に基づいて、あらかじめ用意された1以上のコンテンツのうちから選択されたコンテンツを、提示するコンテンツとして選択する。属性情報とは、具体的には、趣味趣向、年代、性別、居住地、収入、既婚又は未婚の別、子供の有無、職業、学歴などを含む。
【0065】
また、提示制御部14は、決定したコンテンツを出力する。具体的には、提示制御部14は、ネットワークNを介して提示先ユーザの端末、つまりユーザU1の端末32又はユーザU2の端末34に、コンテンツのデータ(テキストデータ、画像データなど)を送信する。ユーザU1又はU2は、それぞれ端末32又は34に表示されるコンテンツを視認することが想定される。
【0066】
以降において、処理装置10の処理に用いられる情報について説明する。
【0067】
図2は、本実施の形態に係る機器31のログ情報の例を示す説明図である。図2に示されるように、ログ情報は、機器31がした動作の日時と内容とを含むエントリを1以上含む。
【0068】
日時は、当該エントリに係る動作を機器31がした日時を示す。動作の内容は、当該エントリに係る動作の内容を示す。
【0069】
例えば、図2に示されるログ情報は、空気清浄器のログ情報である。図2に示されるエントリの1つ目は、日時「2019年3月1日 17時00分00秒」に、空気清浄器が花粉除去モードで動作を開始(つまりON)したことを示している。
【0070】
また、図2に示されるエントリの2つ目は、日時「2019年3月2日 07時00分00秒」に、空気清浄器が花粉除去モードでの動作を停止(つまりOFF)したことを示している。
【0071】
なお、ログ情報は、上記の他に、そのログ情報を送信した機器31の識別情報を含んでいてもよい。
【0072】
ログ情報は、機器31により送信され、ログ取得部12により受信される。ログ取得部12は、ログ情報を受信すると、そのログ情報を送信した機器31の識別情報とともにログ情報を検出部13に提供する。なお、機器31の識別情報がログ情報に含まれていない場合、送信されたログ情報に付された送信元アドレスを参照することで、機器31の識別情報を取得してもよい。
【0073】
図3は、本実施の形態に係るユーザ情報21の例を示す説明図である。ユーザ情報21は、設置位置それぞれについて、設置位置と紐付けられているユーザとを示す情報である。
【0074】
例えば、図3に示されるユーザ情報21は、設置位置である「子供部屋」が子供に紐付けられており、設置位置である「書斎」が父に紐付けられていることを示している。「子供部屋」及び「書斎」は、単一のユーザに紐付けられているので専用空間である。
【0075】
また、設置位置である「リビング」が、父、母及び子供の3人のユーザに紐付けられていることを示している。「リビング」は、複数のユーザに紐付けられているので共用空間である。
【0076】
ユーザ情報21は、1以上の設置位置それぞれについて予め定められており、記憶部11に記憶されている。そして、ユーザ情報21は、検出部13により読み出され、機器31の設置位置からユーザU1を特定するために用いられる。
【0077】
図4は、本実施の形態に係る位置情報22の例を示す説明図である。位置情報22は、機器31それぞれが設置されている位置を示す情報であり、1つのエントリが1つの機器31に対応している。
【0078】
例えば、図4に示される位置情報22は、照明装置A及びテレビAの設置位置が子供部屋であること、及び、照明装置B及びテレビBの設置位置が書斎であることを示している。
【0079】
位置情報22は、1以上の機器31それぞれについて設定されており、記憶部11に記憶されている。機器31の設置位置がユーザU1などによって変更された場合には、変更後の設置位置を示す位置情報22に更新されることが想定される。また、位置情報22は、検出部13により読み出され、ログの送信元である機器31からその機器31の設置位置を特定するために用いられる。
【0080】
図5は、本実施の形態に係る提示先情報23の例を示す説明図である。提示先情報23は、ユーザU1の状態が変化したときに、コンテンツを提示する対象である提示先ユーザを示す情報である。
【0081】
例えば、図5に示されている提示先情報23は、子供の状態が変化したときには、提示されるコンテンツの提示先が、その子供の父または母であることを示している。つまり、ユーザU1が子供である場合には、提示先ユーザは、ユーザU2であるその子供の父または母であることを示している。
【0082】
また、母または父の状態が変化したときには、提示されるコンテンツの提示先が本人つまり母または父であることを示している。つまり、ユーザU1が母または父である場合には、提示先ユーザは、ユーザU2であるその本人(つまりユーザU1)であることを示している。
【0083】
また、祖母または祖父の状態が変化したときには、提示されるコンテンツの提示先が、その祖母または祖父の子である母であることを示している。つまり、ユーザU1が祖母または祖父である場合には、提示先ユーザは、ユーザU2であるその祖母または祖父の子である母であることを示している。
【0084】
提示先情報23は、1以上のユーザU1それぞれによって予め定められており、記憶部11に記憶されている。そして、提示制御部14は、検出部13によってユーザU1の状態の変化が検出されたときに、コンテンツの提示先を特定するために用いられる。
【0085】
図6は、本実施の形態に係るコンテンツ24の例を示す説明図である。
【0086】
図6に示されるコンテンツ24の例は、子供用マスクの商品の購入を促す広告の画像である。この画像は、例えば、子供が花粉症を発症したことが検出部13によって検出された場合に端末32の表示画面に表示される画像である。コンテンツ24は、子供用マスクの商品だけでなく、任意の商品又はサービスの購入を促す画像を含み得る。また、画像には、静止画又は動画が含まれ、画像の内容には絵、文字又は模様などさまざまなものが含まれ得る。
【0087】
図7は、本実施の形態に係るログ情報と、コンテンツ及び提示先との対応関係の第一例を示す説明図である。図7に示される対応関係は、検出部13が機器31の動作に基づいてユーザU1の状態の変化を検出したときに、提示制御部14がコンテンツとその提示先とを決定するために用いられる。
【0088】
例えば、図7の#1のエントリに示されるように、検出部13が、子供部屋に設置されている空気清浄器が花粉除去モードで動作開始されたことに基づいて、ユーザU1である子供が花粉症を発症したことを検出する。この場合、提示制御部14が、子供用マスクの広告のコンテンツを、ユーザU2であるその子供の父または母の端末34に提示する。この例は、検出部13が、1つの機器31のログ情報に基づいて、ユーザの状態の所定の変化に予め対応付けられた動作の変化を機器31がしたことを判定する例である。
【0089】
なお、この場合、単に「空気清浄器が花粉除去モードで動作開始された」ということだけでなく、空気清浄器が数日間連続で花粉除去モードで動作開始及び動作終了されたこと、又は、空気清浄器が数日間連続で動作し続けていることなどに基づいて、ユーザU1が花粉症を発症したことを検出部13が検出するようにしてもよい。
【0090】
また、別の例として、図7の#5のエントリに示されるように、検出部13が、書斎に設置されている照明装置が休日の昼間に動作されていたことに基づいて、ユーザU1である父が運動不足になっていることを検出する。この場合、提示制御部14が、スポーツジムの広告のコンテンツを、ユーザU1である父の端末32に提示する。
【0091】
また、さらに別の例として、図7の#7のエントリに示されるように、検出部13が、リビングに設置されている照明装置が夜間に点灯の動作をし、かつ、レンジが夜間に点灯の動作をしていたことに基づいて、ユーザU1である母が、その母の子である乳児が夜泣きをしている状態であることを検出する。この場合、提示制御部14が、乳児用ミルクの広告のコンテンツを、ユーザU1である母の端末34に提示する。この例は、検出部13が、複数の機器31のログ情報に基づいて、ユーザの状態の所定の変化に予め対応付けられた動作の変化を複数の機器31がしたことを判定する例である。
【0092】
図8は、本実施の形態に係るログ情報と、コンテンツ及び提示先との対応関係の第二例を示す説明図である。図8に示される対応関係は、自宅と異なる住宅における機器31の動作に基づいてユーザU1の状態の変化を検出部13が検出した場合に、提示制御部14がコンテンツとその提示先とを決定するために用いられる。
【0093】
例えば、図8の#1のエントリに示されるように、検出部13が、他の住宅である祖父母宅のキッチンに設置されている炊飯器の炊飯回数がそれまでより減少したことに基づいて、ユーザU1である祖父母の食事の量が減少したことを検出する。この場合、提示制御部14が、祖父母のための宅食サービスの広告のコンテンツを、ユーザU2である母(つまり祖父母の子)の端末34に提示する。
【0094】
また、別の例として、図8の#3のエントリに示されるように、検出部13が、他の住宅である一人暮らしの子供宅のキッチンに設置されている冷蔵庫のドアの開閉回数がそれまでより減少したことに基づいて、ユーザU1である子供の食生活が乱れていることを検出する。この場合、提示制御部14が、子供のための栄養補助食品の広告のコンテンツを、ユーザU2である母(つまり子供の親)の端末34に提示する。
【0095】
図9は、本実施の形態に係るログ情報と、コンテンツ及び提示先との対応関係の第三例を示す説明図である。図9に示される対応関係は、専用機器と共用機器とを含む複数の機器31の動作に基づいてユーザの状態の変化を検出部13が検出した場合に、提示制御部14がコンテンツとその提示先のユーザとを決定するために用いられる。
【0096】
例えば、図9の#1のエントリに示されるように、検出部13が、同じ期間に、書斎の照明装置がONであり、子供部屋の照明がONであり、かつ、リビングのテレビがONであることに基づいて、ユーザU1である母の趣味趣向が変化したことを検出する。ここで、リビングのテレビは、共用機器であるので、リビングのテレビのログを参照しただけでは、リビングのテレビを誰が見ていたかは特定され得ない。そこで、リビングのテレビがONである期間に、書斎の照明装置がONであったことから父が書斎に存在しており、かつ、子供部屋の照明装置がONであったことから子供が子供部屋に存在していると検出部13が判定する。その結果、検出部13は、共用空間であるリビングに存在しているのは、リビングに紐付けられている父、母及び子供(図3参照)のうち、父でも子供でもない母である、つまりユーザU1が母であると判定する。そして、その期間におけるテレビのチャンネル、及び、そのチャンネルでの放送番組の内容に基づいて、その放送番組のCM(コマーシャルメッセージ)と連動したコンテンツを、ユーザU1である母の端末32に提示する。この例は、検出部13が、共用機器のログ情報と専用機器のログ情報とを参照して、共用空間に紐付けられている複数のユーザから、専用空間に紐付けられているユーザを除いたユーザ(第3ユーザに相当)の状態の変化を検出する例である。ここで、第3ユーザの状態の変化を検出することは、(a)共用機器と専用機器とが同じ期間に動作していることを判定し、かつ、(b)上記期間において、第3ユーザの状態の所定の変化に予め対応付けられた動作を共用機器がしたことを、共用機器のログ情報に基づいて判定することを含む。
【0097】
また、別の例として、図9の#2のエントリに示されるように、検出部13が、同じ期間に、書斎、子供部屋およびリビングのエアコンが冷房でONであることに基づいて、ユーザU1である母の体調又は体質の変化があったことを検出する。ここで、ユーザU1が母に特定される方法は、上記と同様である。この場合、提示制御部14は、清涼飲料水の広告のコンテンツを母の端末32に提示する。
【0098】
図10は、本実施の形態に係るログ情報と、コンテンツ及び提示先との対応関係の第四例を示す説明図である。図10に示される対応関係は、複数の機器31の動作に基づいて、予め定められた順番で複数の機器31が動作をしたことに基づいて、ユーザの状態の変化を検出部13が検出した場合に、提示制御部14がコンテンツとその提示先とを決定するために用いられる。
【0099】
例えば、図10の#1のエントリに示されるように、父の寝室の照明装置がONになった後に、トイレの照明装置がONになり、その後に、トイレ装置の洗浄がなされたという一連の動作に基づいて、ユーザU1である父に頻尿の傾向があることを検出する。ここで、トイレは共用空間であるので、トイレの照明装置又はトイレ装置のログを参照しただけでは、トイレを誰が利用したかは特定され得ない。そこで、父に紐付けられた専用空間である父の寝室の照明がONになった後に、トイレの照明装置がONになり、その後トイレ装置の洗浄がなされたという一連の動作があったことから、トイレの照明装置又はトイレ装置を利用したのが父であると特定できる。そして、頻尿の傾向を改善する治療薬(たとえば過活動膀胱治療薬)の広告のコンテンツをユーザU1である父の端末32に提示する。この例は、検出部13が、ユーザU1の状態の所定の変化に予め対応付けられた動作を、予め定められた順番で複数の機器31がしたことを、複数の機器31のログ情報に基づいて判定する例である。ここで、複数の機器31は、専用機器と共用機器とを含んでいる。
【0100】
以上のように構成された処理装置10が実行する処理を以降において説明する。ここでは、(1)専用機器を用いてユーザに適切な情報を出力する場合の処理と、(2)専用機器と共用機器とを用いてユーザに適切な情報を出力する場合の処理とを順に説明する。
【0101】
(1)専用機器を用いてユーザに適切な情報を出力する場合の処理
図11は、本実施の形態に係る処理装置10の処理の第一例を示すフロー図である。
【0102】
ステップS101において、検出部13は、位置情報22とユーザ情報21とを記憶部11から読み出すことで取得する。
【0103】
ステップS102において、ログ取得部12は、機器31からログ情報を取得する。また、検出部13は、提示先情報23を記憶部11から読み出すことで取得する。
【0104】
ステップS103において、検出部13は、ステップS102で取得したログ情報を参照して、ユーザU1の状態の変化を検出するための処理をする。ユーザU1の状態の変化を検出した場合(ステップS103でYes)にはステップS104に進み、そうでない場合(ステップS103でNo)にはステップS101を再び実行する。
【0105】
ステップS104において、提示制御部14は、ユーザU1と、提示先ユーザとが一致するか否かを判定する。一致する場合(ステップS104でYes)にはステップS105に進み、そうでない場合(ステップS104でNo)には、ステップS111に進む。
【0106】
ステップS105において、提示制御部14は、機器ユーザであるユーザU1向けのコンテンツ24を決定する。
【0107】
ステップS106において、提示制御部14は、ステップS105で決定した、機器ユーザであるユーザU1向けのコンテンツ24をユーザU1の端末32に送信する。ステップS106を終えたら図11に示される一連の処理を終了する。
【0108】
ステップS111において、提示制御部14は、提示先ユーザつまりユーザU2向けのコンテンツ24を決定する。
【0109】
ステップS112において、提示制御部14は、ステップS111で決定した、提示先ユーザつまりユーザU2向けのコンテンツ24を提示先ユーザつまりユーザU2の端末34に送信する。ステップS112を終えたら図11に示される一連の処理を終了する。
【0110】
(2)専用機器と共用機器とを用いてユーザに適切な情報を出力する場合の処理
図12は、本実施の形態に係る処理装置10の処理の第二例を示すフロー図である。なお、上記(1)に含まれる処理(図11参照)と同じ処理については、同じ符号を付し、詳細な説明を省略することがある。
【0111】
ステップS101及びS102の後、検出部13は、取得したユーザ情報21それぞれについてステップS121を実行する。
【0112】
ステップS121において、検出部13は、ステップS101において取得したユーザ情報21それぞれについて、当該ユーザ情報21が、複数のユーザに紐付けられた空間、つまり共用空間についてのユーザ情報21であるか否かを判定する。共用空間についてのユーザ情報21である場合(ステップS121でYes)には、ステップS122に進み、そうでない場合(ステップS121でNo)には、ステップS103に進む。
【0113】
ステップS122において、検出部13は、共用機器を使用しているユーザを特定するための処理を行い、共用機器を使用しているユーザを特定できたか否かを判定する。上記ユーザを特定できた場合には、ステップS123に進み、そうでない場合には、図12に示される一連の処理を終了する。なお、共用機器を使用しているユーザを特定するための処理については、あとで詳細に説明する。
【0114】
ステップS123において、検出部13は、ステップS122で特定したユーザの状態の変化を検出するための処理を行う。ユーザの状態の変化を検出した場合(ステップS123でYes)にはステップS104に進み、そうでない場合(ステップS123でNo)にはステップS101を再び実行する。
【0115】
ステップS102~S106、S111、S112については、図11におけるものと同じであるので説明を省略する。
【0116】
図13は、本実施の形態に係る処理装置10の詳細な処理を示すフロー図である。図13に示される処理は、図12のステップS122に含まれる処理を詳細に示すものである。
【0117】
ステップS201において、検出部13は、位置情報22を参照して、着目している機器31のほかに、他の機器31が存在するか否かを判定する。他の機器31が存在すると判定した場合(ステップS201でYes)には、ステップS202に進み、そうでない場合(ステップS201でNo)には、図13に示される一連の処理を終了する。このとき、No、つまり「共用機器を使用しているユーザを特定できなかった」という結果をもってもとの処理(ステップS122)に戻る。
【0118】
ステップS202において、検出部13は、ステップS201で取得したログ情報に基づいて、複数の機器31が動作している期間があるか否かを判定する。複数の機器31が動作している期間があると判定した場合(ステップS202でYes)には、ステップS203に進み、そうでない場合(ステップS202でNo)には、図13に示される一連の処理を終了する。このとき、No、つまり「共用機器を使用しているユーザを特定できなかった」という結果をもってもとの処理(ステップS122)に戻る。
【0119】
ステップS203において、検出部13は、共用機器と専用機器とのユーザの差分を特定する。
【0120】
ステップS204において、検出部13は、ステップS203で特定したユーザの差分に基づいて、共用機器を使用しているユーザを特定する。このとき、Yes、つまり「共用機器を使用しているユーザを特定できた」という結果をもってもとの処理(ステップS122)に戻る。
【0121】
図14は、本実施の形態に係る処理装置10の使用シーンを示す図である。
【0122】
図14の(a)は、ユーザU1の状態の変化に基づいて、機器31の動作が変更された状況を示している。例えば、子供であるユーザU1に、目のかゆみ又は鼻水の症状が発症したことから、空気清浄器である機器31が、子供又はその父母により花粉除去モードで動作開始された状況である。このとき、機器31から処理装置10に、空気清浄器が花粉除去モードで動作開始したことを示すログが送信されている。ここで、子供であるユーザU1は、購入処理を実行し得る端末を保有していないユーザである。
【0123】
図14の(b)は、提示先ユーザであるユーザU2である母の端末34に、子供用マスクの広告の画像が表示された状況を示している。これは、上記(a)のときに機器31から送信されたログに基づいて処理装置10が処理をしたことにより、子供用マスクの広告が、ユーザU2に提示させるコンテンツ24として決定され送信されたことに基づいてなされる。母は、端末34に表示された広告のコンテンツ24を見て、マスクを買うことを意思決定し、端末34を操作することによって子供用マスクを購入する。端末34に広告が表示されているので、母は、子供用マスクを購入することに気づいたり思い出したりすることができ、また、表示された広告を操作するだけで比較的簡単に子供用マスクの購入を完了することができる。
【0124】
図14の(c)は、上記(b)で母が購入した子供用マスクが自宅に届き、子供が使用している状況を示している。
【0125】
以上のように、子供部屋の空気清浄器が花粉除去モードで動作開始されたことから、子供用マスクの母による購入までの一連の処理が、処理装置10によってなされる。このようにして、処理装置10は、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報を提供することができる。
【0126】
以上のように、本実施の形態の情報処理方法は、第1ユーザに対応する機器の動作から検出された第1ユーザの状態の変化に基づいて第2ユーザに向けて提示される提示情報を出力する。よって、第2ユーザは、提示された提示情報により、第1ユーザの状態変化に応じた情報をタイムリーに取得できる。また、より多くの電力または情報処理のリソースを消費することを回避することができる効果もある。
【0127】
また、情報処理方法は、機器の動作のログから、第1ユーザの状態の所定の変化を、対応付けを用いて検出することができ、第1ユーザの状態変化の検出の処理量を削減できる。
【0128】
また、情報処理方法は、複数の機器の動作のログから、第1ユーザの状態の所定の変化を検出することができる。よって、第1ユーザの状態変化をより高い精度で検出できる。
【0129】
また、情報処理方法は、共用機器と専用機器とを含む複数の機器がある場合に、共用機器の動作のログから第3ユーザの状態の所定の変化を検出することができる。複数のユーザに対応する共用機器の動作ログを、専用機器のログとともに利用することによって、共用機器にしか紐づけられていないユーザの状態変化をも検知できる。
【0130】
また、情報処理方法は、複数の機器の動作の位置と順番を利用して、第1ユーザを特定し、状態の所定の変化を検出することができる。複数の機器のログを利用することによって、移動経路から第1ユーザの特定と状態変化の検出をより高い精度でできる。
【0131】
また、情報処理方法は、共用機器と専用機器とを含む複数の機器の動作の順番を利用して、第1ユーザを特定し、状態の所定の変化を検出することができる。よって、情報処理方法は、複数のユーザに対応する共用機器の動作ログを、専用機器のログとともに利用することによって、移動経路から第1ユーザの特定と状態変化の検出をより高い精度でできる。
【0132】
また、情報処理方法は、第2ユーザの属性に適合した、または、適合する度合いが比較的高い提示情報を第2ユーザに提示できる。第2ユーザにとって、自身に適合した、または、適合する度合いが比較的高い情報を提供することができる。
【0133】
また、情報処理方法は、購入処理を実行可能である端末を保有する第2ユーザに、商品又はサービスの購入などに関連した情報を出力するので、より一層、購入行動に結びつきやすくなる。よって、情報処理方法は、商品又はサービスの購入に、より一層結びつきやすい態様で、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報を提供することができる。
【0134】
また、情報処理方法は、第1ユーザが購入処理を実行可能である端末をもたないユーザ、例えば未成年者又は老人などである場合に、購入処理を実行可能である端末をもつユーザ、例えば大人又は代理人などに、商品又はサービスの購入などに関連した情報を出力する。よって、情報処理方法は、商品又はサービスの購入に、より一層結びつきやすい態様で、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報を提供することができる。
【0135】
また、情報処理方法は、照明、空気調和機、テレビジョン受像機、調理家電、洗濯機、掃除機、電子錠前、レコーダのうちいずれか1以上の機器の動作のログを用いて、より容易に、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報を提供することができる。
【0136】
なお、本実施の形態の情報処理方法は、以下のようにも表現され得るが、これに限定されない。
【0137】
すなわち、本実施の形態の情報処理方法は、機器の設置位置を示す位置情報と、前記設置位置に紐付けられている第1ユーザを示すユーザ情報とを取得し、前記機器がした動作を示すログ情報と、提示情報の提示先である第2ユーザを示す提示先情報とを取得し、前記ログ情報を参照して前記第1ユーザの状態の変化を検出すると、前記第1ユーザと前記第2ユーザとが一致しない場合、前記状態の変化に基づいて前記第2ユーザに向けて提示される前記提示情報を決定し、決定した前記提示情報を出力する。
【0138】
これによれば、情報処理方法は、第1ユーザに対応する機器の動作から検出された第1ユーザの状態の変化に基づいて第2ユーザに向けて提示される提示情報を出力する。よって、第2ユーザは、提示された提示情報を視認し、提示情報に基づいて商品又はサービスを購入することに気づいたり思い出したりするとともに、提示情報に対する操作をすることによって比較的簡単に購入手続きを完了することができる。よって、情報処理方法は、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報を提供することができる。
【0139】
仮に上記提示情報が出力されなければ、第2ユーザは、上記タイミングで商品又はサービスに関連した購入手続きを行うことがなく、その後に、より多くの電力または情報処理のリソースを消費して上記購入手続きを行う必要が生ずる可能性がある。本開示における情報処理方法を用いることにより、より多くの電力または情報処理のリソースを消費することを回避することができる効果もある。
【0140】
また、前記状態の変化を検出することは、前記第1ユーザの状態の所定の変化に予め対応付けられた動作を前記機器がしたことを、前記ログ情報に基づいて判定することを含んでもよい。
【0141】
これによれば、情報処理方法は、機器の動作のログから推定される、第1ユーザの状態の所定の変化を、対応付けを用いて検出することができる。よって、情報処理方法は、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報をより容易に提供することができる。
【0142】
また、前記機器は、複数の機器を含み、前記状態の変化を検出することは、前記第1ユーザの状態の所定の変化に予め対応付けられた動作を前記複数の機器がしたことを、前記複数の機器の前記ログ情報に基づいて判定することを含んでもよい。
【0143】
これによれば、情報処理方法は、複数の機器の動作のログから推定される、第1ユーザの状態の所定の変化を、対応付けを用いて検出することができる。よって、情報処理方法は、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報をより容易に提供することができる。
【0144】
また、前記複数の機器は、単一のユーザが紐付けられている専用空間に設置されている専用機器と、複数のユーザが紐付けられている共用空間に設置されている共用機器とを含み、前記情報処理方法は、さらに、前記共用機器の前記ログ情報と前記専用機器の前記ログ情報とを参照して、前記共用空間に紐付けられている前記複数のユーザから、前記専用空間に紐付けられているユーザを除いた第3ユーザの状態の変化を検出し、前記第3ユーザの状態の変化を検出することは、(a)前記共用機器と前記専用機器とが同じ期間に動作していることを判定し、かつ、(b)前記期間において、前記第3ユーザの状態の所定の変化に予め対応付けられた動作を前記共用機器がしたことを、前記共用機器のログ情報に基づいて判定することを含んでもよい。
【0145】
これによれば、情報処理方法は、共用機器と専用機器とを含む複数の機器がある場合に、共用機器の動作のログから推定される第3ユーザの状態の所定の変化を検出することができる。よって、情報処理方法は、複数のユーザに対応する共用機器の動作ログを、専用機器のログとともに利用することによって、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報をより容易に提供することができる。
【0146】
また、前記機器は、複数の機器を含み、前記状態の変化を検出することは、前記第1ユーザの状態の所定の変化に予め対応付けられた動作を、予め定められた順番で前記複数の機器がしたことを、前記複数の機器の前記ログ情報に基づいて判定することを含んでもよい。
【0147】
これによれば、情報処理方法は、複数の機器の動作の順番を利用して、第3ユーザの状態の所定の変化を検出することができる。よって、情報処理方法は、複数の機器のログを利用することによって、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報をより容易に提供することができる。
【0148】
また、前記複数の機器は、単一のユーザにより使用される専用空間に設置されている専用機器と、複数のユーザにより共用される共用空間に設置されている共用機器とを含んでもよい。
【0149】
これによれば、情報処理方法は、共用機器と専用機器とを含む複数の機器の動作の順番を利用して、第3ユーザの状態の所定の変化を検出することができる。よって、情報処理方法は、複数のユーザに対応する共用機器の動作ログを、専用機器のログとともに利用することによって、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報をより容易に提供することができる。
【0150】
また、前記提示情報を決定することは、前記第2ユーザの属性に関する属性情報に基づいて、あらかじめ用意された1以上の情報のうちから選択された情報を、前記提示情報として選択することを含んでもよい。
【0151】
これによれば、情報処理方法は、第2ユーザの属性に適合した、または、適合する度合いが比較的高い提示情報を第2ユーザに提示できる。第2ユーザは、自身に適合した、または、適合する度合いが比較的高い提示情報を視認することで、商品又はサービスを購入する行動をより一層とりやすくなる。よって、情報処理方法は、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報を提供することができる。
【0152】
また、前記第2ユーザは、購入処理を実行し得る端末を保有しているユーザであり、前記購入処理は、出力された前記提示情報に応じてユーザによる操作に基づいてなされる、商品又はサービスを購入するための情報処理であってもよい。
【0153】
これによれば、情報処理方法は、購入処理を実行可能である端末を保有する第2ユーザに、商品又はサービスの購入などに関連した情報を出力するので、より一層、購入行動に結びつきやすくなる。よって、情報処理方法は、商品又はサービスの購入に、より一層結びつきやすい態様で、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報を提供することができる。
【0154】
また、前記第2ユーザは、前記第1ユーザが前記購入処理を実行し得る端末を保有していないユーザである場合には、前記第1ユーザと一致しない、としてもよい。
【0155】
これによれば、情報処理方法は、第1ユーザが購入処理を実行可能である端末をもたないユーザ、例えば未成年者又は老人などである場合に、購入処理を実行可能である端末をもつユーザ、例えば大人又は代理人などに、商品又はサービスの購入などに関連した情報を出力する。よって、情報処理方法は、商品又はサービスの購入に、より一層結びつきやすい態様で、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報を提供することができる。
【0156】
また、前記機器は、照明、空気調和機、テレビジョン受像機、調理家電、洗濯機、掃除機、電子錠前、レコーダのうちいずれか1以上であってもよい。
【0157】
これによれば、情報処理方法は、照明、空気調和機、テレビジョン受像機、調理家電、洗濯機、掃除機、電子錠前、レコーダのうちいずれか1以上の機器の動作のログを用いて、より容易に、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報を提供することができる。
【0158】
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
【0159】
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記実装を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
【0160】
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0161】
本開示は、商品又はサービスの購入などに関連した適切な情報を提供する装置などに適用可能である。
【符号の説明】
【0162】
1 情報処理システム
10 処理装置
11 記憶部
12 ログ取得部
13 検出部
14 提示制御部
21 ユーザ情報
22 位置情報
23 提示先情報
24 コンテンツ
31 機器
32、34 端末
N ネットワーク
U1、U2 ユーザ
図1
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