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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-05
(45)【発行日】2023-10-16
(54)【発明の名称】体験共有システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/436 20110101AFI20231006BHJP
   H04L 67/00 20220101ALI20231006BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20231006BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20231006BHJP
【FI】
H04N21/436
H04L67/00
H04M11/00 302
H04N7/18 U
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019519741
(86)(22)【出願日】2016-11-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-02-27
(86)【国際出願番号】 KR2016013813
(87)【国際公開番号】W WO2018084359
(87)【国際公開日】2018-05-11
【審査請求日】2019-04-12
【審判番号】
【審判請求日】2021-08-20
(31)【優先権主張番号】10-2016-0147033
(32)【優先日】2016-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519127476
【氏名又は名称】リ,ジャングン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】リ,ジャングン
【合議体】
【審判長】五十嵐 努
【審判官】木方 庸輔
【審判官】高橋 宣博
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2016-0124479(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0130330(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0008621(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/10, 7/14 - 7/173, 7/20 - 7/56,
H04N 21/00 - 21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズアセンブリー、光学的ノイズ及び赤外線成分を遮断するフィルター、光を電気的アナログ信号に変換する光電変換モジュール、及び前記アナログ信号を処理して高周波ノイズを除去し振幅を調整した後、前記アナログ信号をデジタル信号に変換させてカメラ映像を生成するアナログ/デジタル変換モジュールを含むカメラを備え、前記カメラを介して撮影されたカメラ映像を無線送信するスマートめがねと、
前記スマートめがねから受信するカメラ映像をカメラ映像メッセージとして移動通信網を介して前記移動通信網に含まれないサーバを介さずに遠隔のスマートフォンである遠隔スマートフォンに伝送する中継スマートフォンと、
前記中継スマートフォンから受信するカメラ映像を記憶及び出力し、前記中継スマートフォンから受信するカメラ映像メッセージからカメラ映像を抽出する遠隔スマートフォンと、
前記遠隔スマートフォンからカメラ映像を受信し、カメラ映像を仮想現実映像に変換して出力し、存在の価値、旅行の同行、犯罪の予防、学習の効果、登校時の観察、体験の効果、技術の伝授、ブラックボックスの代替、軍隊訓練の伝授、ビデオ録画、映画観覧、問題解決、人の連結のうち、少なくとも一つの分野で体験を共有するVR機器と、
を含み、
前記カメラ映像メッセージは、ヘッダーフィールドとデータフィールドを含み、
前記中継スマートフォンは、カメラ映像の観覧等級の入力を受けて前記ヘッダーフィールドに記憶し、前記スマートめがねから受信するカメラ映像をデータフィールドに記憶し、観覧等級を1等級、2等級、3等級、全体観覧可、青少年観覧可、青少年観覧禁止のいずれかに分類し、
前記遠隔スマートフォンは、前記中継スマートフォンから受信するカメラ映像メッセージから観覧等級を抽出し、遠隔スマートフォンの持ち株の等級が前記観覧等級に相当しない場合、前記中継スマートフォンから受信するカメラ映像メッセージから抽出されたカメラ映像を中継スマートフォンと無線通信で連動したVR機器に伝送せず、
前記遠隔スマートフォンの持ち株の等級は、前記遠隔スマートフォンの使用者情報を活用して把握される、体験共有システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は体験共有システムに係り、より詳しくは人の間に多様な体験を共有することができるようにする体験共有システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現代以前の時代では未発達の科学技術のため、遊びを楽しむために人と人が交わる方式で遊び文化をなした。
【0003】
しかし、科学技術の急激な発達によって、遊び文化も対人関係に寄り掛かるよりは科学技術が応用されたゲーム機器に寄り掛かることになり、それによって人と人の社交が足りず、次第に人々の孤立が深くなっている。
【0004】
一方、IPTVやインターネット/モバイルなどを用いて使用者が時間と場所にかかわらずスポーツのような放送を観覧することができる。しかし、従来の技術は単に所望の時間帯に放送を見ることができるようにインターネットとIPTVを介して放送を提供する程度にとどまる。使用者が放送を視聴する場所に限って個人の感覚と情報のみで視聴するため、臨場感又は共同観覧体感のような感覚は制限されるしかない。
【0005】
したがって、人の間に体験を共有することができる手段の必要性が切実となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の技術的課題は、人の間に多様な体験を共有することができるようにする体験共有手段を提供することにある。また、本発明の技術的課題は観覧等級によって選別的に体験を共有することができる手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、カメラを備え、前記カメラを介して撮影されたカメラ映像を無線送信するスマートめがねと、前記スマートめがねからカメラ映像を受信して仮想現実映像として出力するVR機器とを含むことができる。
【0008】
カメラを備え、前記カメラを介して撮影されたカメラ映像を無線送信するスマートめがねと、前記スマートめがねからカメラ映像を受信して記憶及び出力するスマートフォンとを含むことができる。
【0009】
カメラを備え、前記カメラを介して撮影されたカメラ映像を無線送信するスマートめがねと、前記スマートめがねから受信するカメラ映像をカメラ映像メッセージとして移動通信網を介して遠隔のスマートフォンである遠隔スマートフォンに伝送する中継スマートフォンと、前記中継スマートフォンから受信するカメラ映像を記憶及び出力する遠隔スマートフォンとを含むことができる。
【0010】
前記体験共有システムは、仮想現実映像として出力するVR機器を含むことができ、前記遠隔スマートフォンは、前記中継スマートフォンから受信するカメラ映像メッセージからカメラ映像を抽出して前記VR機器に伝送することができ、前記VR機器は、前記中継スマートフォンから受信するカメラ映像を仮想現実映像として出力することができる。
【0011】
前記カメラ映像メッセージは、ヘッダーフィールドとデータフィールドを含むことができ、前記中継スマートフォンは、カメラ映像の観覧等級の入力を受けて前記ヘッダーフィールドに記憶し、前記スマートめがねから受信するカメラ映像をデータフィールドに記憶することができ、前記遠隔スマートフォンは、前記中継スマートフォンから受信するカメラ映像メッセージから観覧等級を抽出し、遠隔スマートフォンの持ち株の等級が前記観覧等級に相当しない場合、前記中継スマートフォンから受信するカメラ映像メッセージから抽出されたカメラ映像を中継スマートフォンと無線通信で連動したVR機器に伝送しなくてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施形態によれば、スマートめがねとスマートフォンを用いて人の間に体験を共有することができ、紐帯感を改善させることができる。また、本発明の実施形態によれば、観覧等級による選別的観覧が可能であり、多様な事業開発が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第1実施例による体験共有システムの構成図である。
図2】本発明の第2実施例による体験共有システムの構成図である。
図3】本発明の第3実施例による体験共有システムの構成図である。
図4】本発明の第3実施例によるVR機器が付け加えられた体験共有システムの構成図である。
図5】本発明の実施例によるカメラ映像メッセージのフレーム構造を示す図である。
図6】本発明の実施例によって、観覧等級が全体観覧可の等級の場合、全ての遠隔スマートフォンにカメラ映像が伝送される形態を示す図である。
図7】本発明の実施例によって、観覧等級によって選別的に遠隔スマートフォンにカメラ映像が伝送される形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、カメラを備え、前記カメラを介して撮影されたカメラ映像を無線送信するスマートめがねと、前記スマートめがねからカメラ映像を受信して仮想現実映像として出力するVR機器と、を含む体験共有システムを提供しようとするものである。
【0015】
以下、本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は添付図面に基づいて詳細に後述する実施例を参照すれば明確になるであろう。しかし、本発明は以下で開示する実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現されるはずであり、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。また、本発明の説明において、関連の公知技術などが本発明の要旨をあいまいにすることができると判断される場合は、それについての詳細な説明は省略する。
【0016】
本発明は人々の孤独感を解消することも科学技術に寄り掛かって連結して見ようという人本主義に従って、人と人、愛し合う恋人、親と子、先生と学生、技術者と修練者、犯罪者と被害者、能動者と被動者などの多様な当事者間の体験を共有することができるようにする。
【0017】
互いに相手の目で世の中を一緒に見ることができるようになり、互いがどこに行っても一緒にその空間内に存在するようになるであろう。したがって、人々に対する懐かしさが解消され、愛している人ともいつでもどこでも一緒に同行することができるであろう。
【0018】
このために、本発明は、図1に示すように、スマートめがね100とVR機器200を含む。
【0019】
スマートめがね100(smart glasses)は、目にかけためがねのレンズにディスプレイを搭載することにより、使用者が必要なアプリを用いることができるめがねである。このようなスマートめがね100は、近距離無線通信モジュールを備える。近距離無線通信モジュールとしては、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、ホームRF(Radio Frequency)及び無線LAN(Wireless LAN)のような無線通信方式を用いることができる。
【0020】
本発明のスマートめがね100は、めがねの枠にカメラモジュールを備える。好ましくは、めがね枠の正面にカメラモジュールを備えることができる。めがね着用者が見る視線方向にカメラ映像が生成されることができる。したがって、めがね着用者の視野と同一のカメラ映像が生成されることができる。
【0021】
参考までに、カメラは、レンズアセンブリー、フィルター、光電変換モジュール、及びアナログ/デジタル変換モジュールを含むことができる。レンズアセンブリーは、ズームレンズ、フォーカスレンズ及び補償レンズを含む。フォーカスモーター(MF)の制御によってレンズの焦点距離が移動することができる。フィルターは、光学的低域通過フィルター(Optical Low Pass Filter)及び赤外線遮断フィルター(Infra-Red cut Filter)を含むことができる。光学的低域通過フィルター(Optical Low Pass Filter)で高周波成分の光学的ノイズを除去し、赤外線遮断フィルター(Infra-Red cut Filter)は入射する光の赤外線成分を遮断する。光電変換モジュールは、光学系(OPS)からの光を電気的アナログ信号に変換させる。アナログ/デジタル変換モジュールは、光電変換モジュール(OEC)からのアナログ信号を処理して高周波ノイズを除去し振幅を調整した後、デジタル信号に変換させてカメラ映像を生成することができる。
【0022】
スマートめがね100は、カメラを介して撮影されたカメラ映像をブルートゥース(登録商標)(bluetooth(登録商標))通信のような近距離無線通信を介してVR機器200に伝送する。
【0023】
VR(Virtual Reality)機器は、仮想現実映像(virtual reality image)を表示する機器である。仮想現実映像とは、まるで現実のように表現した仮想世界である3次元(3D)映像を立体感及び遠近感を感じる‘錯視効果’を用いて表示する映像であり、特殊めがねがVR機器200を介することで表示することができる。仮想現実映像は、360度カメラで撮影した映像をヘッドセットを着用して観覧し、3D映像よりも沒入感がずっと高い。
【0024】
したがって、VR機器200は、スマートめがね100からカメラ映像を受信して仮想現実映像に変換して出力する。仮想現実映像への変換は、立体映像に変換するもので、公知となった既存のVR機器200の多様な映像変換アルゴリズムを用いることができる。
【0025】
結局、図1のような構成の下で第1使用者がスマートめがね100を着用しており、第2使用者がVR機器200を着用していると仮定すると、スマートめがね100を着用した第1使用者が見る視線方向の風景をVR機器200を着用した第2使用者が仮想現実映像として閲覧することができるようになる。
【0026】
したがって、第2使用者は第1使用者が見る視野と同一の映像を共有するようになり、同じ体験を共有することができるようになる。
【0027】
スマートめがね100は、めがね枠にカメラモジュールを備える。好ましくは、めがね枠の正面にカメラモジュールを備えることができる。スマートめがね100は、カメラを介して撮影されたカメラ映像をブルートゥース(登録商標)(bluetooth(登録商標))通信のような近距離無線通信を介してVR機器200に伝送する。
【0028】
スマートフォン300は、スマートめがね100からカメラ映像を近距離無線通信(ブルートゥース(登録商標)通信)を介して受信し、メモリに記憶して画面に出力する移動通信モジュールである。参考までに、ここで、スマートフォン300(smartphone)とは携帯電話にインターネット通信と情報検索などのコンピュータサポート機能を付け加えた知能型端末機であり、使用者が所望のアプリケーションを組み込むことができる。スマートフォン300は無線インターネットを介してインターネットに直接接続するのみならずさまざまなブラウジングプログラムを用いて多様な方法で接続することができる。また、既存の携帯電話とは違い、数百余種の多様なアプリケーション(応用プログラム)を使用者が所望の通りに組み込み、追加又は削除することができ、使用者が所望のアプリケーションを直接製作することもでき、多様なアプリケーションを介して自分に相応しいインターフェースを具現することができる。
【0029】
また、カメラ映像が記憶されるメモリは、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)、SSDドライブ(Solid State Drive)、フラッシュメモリー(Flash Memory)、CFカード(Compact Flash Card)、SDカード(Secure Digital Card)、SMカード(Smart Media(登録商標) Card)、MMCカード(Multi-Media Card)又はメモリスティック(Memory Stick)など、情報の入出力が可能なモジュールであり、装置の内部に備えられていることもでき、別途の装置に備えられていることもできる。したがって、スマートめがね100から受信されるカメラ映像は、内部のメモリドライブ又は外装型のメモリカードなどに記憶することができる。
【0030】
また、カメラ映像がスマートフォン300の画面に表示されることによって使用者は視野映像を共有することができるようになる。
【0031】
例えば、図2のような構成の下で、第1使用者がスマートめがね100を着用しており、第3使用者がスマートフォン300を所有していると仮定すると、スマートめがね100を着用した第1使用者が見る視線方向の風景が第3使用者のスマートフォン300の画面に映像として表示されるので、閲覧することができるようになる。したがって、第3使用者は第1使用者が見る視野と同一の映像を共有することができるようになり、同じ体験を共有することができるようになる。
【0032】
前述した図1及び図2の体験共有システムは、スマートめがね100から近距離無線通信範囲内にいる他の使用者が体験を共有する例を説明したものである。本発明はこれに限定されず、近距離無線通信範囲を外れた遠距離の範囲にあるスマートフォン300又はVR機器と体験を共有することができる。
【0033】
このために、移動通信網10、スマートめがね100、中継スマートフォン300a及び遠隔スマートフォン400を含む。
【0034】
移動通信網10は中継スマートフォン300aと遠隔スマートフォン400間の3G、4Gなどの移動通信を提供する通信網であり、基地局(BTS;Base Transceiver Station)、移動交換局(MSC;Mobile Switching Center)及びホーム位置登録器(HLR;Home Location Register)からなる無線移動通信網10を用いてデータ通信を行うことができる。
【0035】
スマートめがね100はカメラを備え、カメラを介して撮影されたカメラ映像を近距離無線送信するモジュールである。
【0036】
中継スマートフォン300aはスマートめがね100と近距離無線通信が可能な範囲にあるスマートフォン300である。例えば、近距離無線通信範囲が半径50mの場合、スマートめがね100から半径50m以内にあるスマートフォン300を言う。中継スマートフォン300aは、スマートめがね100から受信されるカメラ映像をカメラ映像メッセージとして移動通信網10を介して遠隔のスマートフォン300である遠隔スマートフォン400に伝送する。
【0037】
遠隔スマートフォン400は、中継スマートフォン300aから受信するカメラ映像をメモリに記憶して画面に出力する。したがって、遠隔スマートフォン400に記憶されるカメラ映像はブラックボックスの役割もすることができるようになる。
【0038】
このように、中継スマートフォン300aと遠隔スマートフォン400を活用して遠隔でも体験を共有することができる。例えば、スマートめがね100を着用した第4使用者がソクチョにいるとき、スマートめがね100を介して撮影されたカメラ映像をソウルにある第3使用者の遠隔スマートフォン400に自分の中継スマートフォン300aを介して伝送することができる。したがって、第4使用者と第1使用者は体験を同じ映像として実時間で共有することができるようになる。
【0039】
さらに、本発明の第3実施例による体験共有システムは、図4に示すように、仮想現実映像として出力するVR機器200を含むことができる。
【0040】
したがって、遠隔スマートフォン400は、中継スマートフォン300aから受信するカメラ映像メッセージからカメラ映像を抽出してVR機器200に伝送し、VR機器200は中継スマートフォン300aから受信するカメラ映像を仮想現実映像として出力することができるようになる。
【0041】
例えば、スマートめがね100を着用した第1使用者がソクチョにいるとき、スマートめがね100を介して撮影されたカメラ映像を自分の中継スマートフォン300aを介してソウルにある第5使用者の遠隔スマートフォン400に伝送することができ、遠隔スマートフォン400はVR機器200に中継することにより、第5使用者と第1使用者は同じ映像として体験を実時間で共有することができるようになる。
【0042】
結局、このような体験の共有は以下で記載したように多様な分野で活用されることができるようになる。
【0043】
1)存在の価値:荒んでいく存在価値に対する存在感を付与し、さびしさ及び孤独感を解消。
【0044】
2)旅行の同行:国内及び海外旅行時、相手が見る視線で相手機器にそのまま投映及び反映。
【0045】
3)犯罪の予防:帰宅時(女性に必要)保護者とともに帰宅。
【0046】
4)学習の効果:互いに異なる空間にいても課外授業を進める。
【0047】
5)登校時の観察:子供が学校に登校するとき、まともに学校に行っているか又は安全に関する問題が発生するかを観察することができ、それにふさわしい案内。
【0048】
6)体験の効果:釣り及び山登りの趣味活動に対する体験を共有。
【0049】
7)技術の伝授:技術者と修練者の間に、技術者の目ですぐ修練者に技術を伝授。
【0050】
8)ブラックボックスの代替:自動車に装着されるブラックボックスを代替。
【0051】
9)軍隊訓練の伝授:軍隊で軍人に訓練を円滑でいきいきと伝授することができる。
【0052】
10)ビデオ録画:録画機能によって現実をそのまま録画して記録及び保管。
【0053】
11)映画観覧:一人は映画館で他人は家で映画を観覧することができる。
【0054】
12)問題解決:解決されない問題に対する問題解決の指示を受けることができる。
【0055】
13)人の連結:共有機能が活性化すれば、誰とでも繋がれてその人になって見ることができる。
【0056】
一方、スマートめがね100で撮影されるカメラ映像が中継スマートフォン300aを介して複数の遠隔スマートフォン400に伝送されるように具現することができる。この場合、無分別に全ての遠隔スマートフォン400にカメラ映像が伝送されることは好ましくない。例えば、スマートめがね100で撮影されるカメラ映像が大人のみ観覧することができるレベルのカメラ映像の場合、青少年が使うVR機器に中継されないようにすることである。以下、図5図7に基づいて詳述する。
【0057】
カメラ映像を遠隔スマートフォン400に選別的に提供するために、カメラ映像メッセージのフレームは、図5に示すように、ヘッダーフィールドとデータフィールドを含む。
【0058】
中継スマートフォン300aは、中継スマートフォン300aのカメラ映像の観覧等級の入力を受けてヘッダーフィールドに記憶し、スマート機器から受信されるカメラ映像をデータフィールドに記憶する。観覧等級は、1等級、2等級、3等級、全体観覧可、青少年観覧可、青少年観覧禁止などの多様な等級に相当することができる。
【0059】
遠隔スマートフォン400は、中継スマートフォン300aから受信するカメラ映像メッセージから観覧等級を抽出し、遠隔スマートフォン400の持ち株の等級が観覧可の等級でない場合、中継スマートフォン300aから受信するカメラ映像メッセージから抽出されたカメラ映像を、中継スマートフォン300aと近距離無線通信で連動したVR機器200に伝送しない。
【0060】
例えば、観覧等級が‘全体観覧可’の等級の場合、図6に示すように、遠隔スマートフォン400と近距離無線通信でリンクされた全てのVR機器200にカメラ映像を伝送する。
【0061】
一方、観覧等級が‘青少年観覧禁止’の等級の場合、図7に示すように、青少年が使用する遠隔スマートフォン400の場合、カメラ映像をVR機器200に伝送しない。参考までに、遠隔スマートフォン400の持ち株の等級はスマートフォン300の内部に予め記憶されることができ、あるいは遠隔スマートフォン400の使用者情報を活用して把握することができる。
【0062】
上述した本発明の説明の実施例はさまざまな実施可能な例のうち当業者の理解を助けるために最も好適な例を選定して提示したもので、本発明の技術的思想が必ずしも前記実施例のみによって限定されるか制限されるものではなく、本発明の技術的思想を外れない範疇内で多様な変化、変更及び均等な他の実施例が可能なものである。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は人々の間に多様な体験を共有することができるようにすることはもちろんのこと、観覧等級によって選別的に体験を共有することができる体験共有システム分野に適用可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7