(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-05
(45)【発行日】2023-10-16
(54)【発明の名称】半導体受光素子及び半導体受光素子の製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 31/10 20060101AFI20231006BHJP
【FI】
H01L31/10 H
(21)【出願番号】P 2019087586
(22)【出願日】2019-05-07
【審査請求日】2022-04-12
(73)【特許権者】
【識別番号】301005371
【氏名又は名称】日本ルメンタム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鷲野 隆
(72)【発明者】
【氏名】濱田 博
(72)【発明者】
【氏名】谷口 隆文
【審査官】原 俊文
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-097461(JP,A)
【文献】特開平01-175776(JP,A)
【文献】特開2005-129689(JP,A)
【文献】特開2010-267647(JP,A)
【文献】特開2013-211478(JP,A)
【文献】特開平02-170580(JP,A)
【文献】特開2012-234958(JP,A)
【文献】特開平11-087759(JP,A)
【文献】国際公開第2016/063594(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 31/00-31/0392
H01L 31/08-31/119
H01L 31/18-31/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の上方に設けられ、第1導電型の第1の半導体層、吸収層、及び第2導電型の第2の半導体層を有する受光メサ部と、
前記受光メサ部の上方に設けられ、前記第1の半導体層と接続された受光部電極と、
前記基板の上方に設けられたパッド電極と、
前記第2の半導体層に対して絶縁性のギャップを介して配置され、前記基板の上方において、前記受光部電極及び前記パッド電極を接続するとともに、前記受光部電極及び前記パッド電極と別層に設けられ、前記受光メサ部の斜面に沿って延びるように配置されたブリッジ電極と、
前記基板と前記パッド電極との間に介在するパッドメサ部と、
を含み、
前記パッド電極は、前記基板の上方から見て、前記パッドメサ部が配置されていない領域から、前記パッドメサ部の斜面を経由して、前記パッドメサ部の上面にまで配置された、
半導体受光素子。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体受光素子であって、
前記ブリッジ電極と前記パッド電極との接続位置は、前記基板の上方から見て、前記第2の半導体層が配置された領域よりも前記パッド電極に近い位置である、
半導体受光素子。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の半導体受光素子であって、
前記受光部電極は、複数の金属層を含む第1の層構造を有し、
前記ブリッジ電極は、複数の金属層を含み、前記第1の層構造とは異なる第2の層構造を有する、
半導体受光素子。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一つに記載の半導体受光素子であって、
前記受光部電極は、上方から順に、第1の通電電極、バリア電極、及び第1の密着電極を含み、
前記ブリッジ電極は、上方から順に、第2の通電電極、及び第2の密着電極を含む、
半導体受光素子。
【請求項5】
請求項4に記載の半導体受光素子であって、
前記第1の密着電極及び前記第2の密着電極は、Ti,W,Cr,Pd,Taの群より選ばれるいずれかを含み、
前記バリア電極は、Pt、Moのいずれかを含み、
前記第1の通電電極及び前記第2の通電電極は、Auを含む、
半導体受光素子。
【請求項6】
請求項5に記載の半導体受光素子であって、
前記第1の密着電極及び前記第2の密着電極が、Tiを含み、
前記バリア電極が、Ptを含む、
半導体受光素子。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一つに記載の半導体受光素子であって、
前記基板の上方から見て、前記受光メサ部と重畳する領域における、前記ブリッジ電極の延伸方向に直交する方向の前記ブリッジ電極の幅が、2μm以上、7μm以下である、
半導体受光素子。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一つに記載の半導体受光素子であって、
前記基板の上方から見た前記ブリッジ電極の外形が、直線、曲線、鈍角のいずれか一つ以上の組み合わせからなる、
半導体受光素子。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか一つに記載の半導体受光素子であって、
前記基板の上方から見た前記ブリッジ電極の外形が、内向きに閉じた形状である、
半導体受光素子。
【請求項10】
基板を準備し、
第1導電型の第1の半導体層、吸収層、及び第2導電型の第2の半導体層を有する受光メサ部を、前記基板の上方に形成し、
前記第1の半導体層と接続された受光部電極を、前記受光メサ部の上方に形成し、
パッドメサ部を、前記基板の上方に形成し、
パッド電極を、
前記基板と前記パッド電極との間に前記パッドメサ部が介在するように、前記基板の上方に形成し
、
前記第2の半導体層に対して絶縁性のギャップを介して配置され、前記基板の上方において、前記受光部電極及び前記パッド電極を接続するとともに、前記受光部電極及び前記パッド電極と別層に設けられ、前記受光メサ部の斜面に沿って延びるように配置されたブリッジ電極を形成し、
前記ブリッジ電極を形成する際に、
前記基板の上方から見て前記ブリッジ電極を形成する領域に開口を有し、前記開口の内側面にオーバーハング部を有するレジストを形成し、
前記レジストの上面及び前記ブリッジ電極を形成する領域に金属膜を蒸着し、
前記レジストを除去するとともに、前記レジストの上面に形成された前記金属膜を除去し、
前記パッド電極は、前記基板の上方から見て、前記パッドメサ部が配置されていない領域から、前記パッドメサ部の斜面を経由して、前記パッドメサ部の上面にまで配置する、
半導体受光素子の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体受光素子及び半導体受光素子の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光通信における伝送速度は増加しており、それに応じて用いられる光モジュールも高速応答に対応したものが要求されている。光モジュール内には通信された光信号を電気に変換する半導体受光素子が設けられている。そのため半導体受光素子の高速化が要求されている。半導体受光素子の応答速度向上のためには寄生容量を低減する必要がある。半導体受光素子は吸収層を含む受光領域をp電極とn電極で挟み込み電圧を印加することで駆動する。p電極、n電極はそれぞれp型、n型の半導体に接続されている(特許文献1)。
【0003】
ここでp型半導体とn型半導体の間、p電極とn電極の間、及びp電極とn型半導体との間等においては寄生容量が発生する。p電極は、受光領域上の受光部電極、半導体受光素子が搭載される基板やワイヤと接続されるパッド電極、及び受光部電極とパッド部とを接続するブリッジ電極を含み、これらの電極が一体的に形成され、p電極を構成している。そして、ブリッジ電極の一部の幅を狭くすることで寄生容量の発生を低減することが知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-4537号公報
【文献】特開平5-82829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電極の形成方法としては、受光部電極とパッド電極との間に存在する複数の段差上に金属膜を形成する必要があるため、所謂リフトオフ工程を用いた電極形成が適している。リフトオフ工程を用いるためには、電極を形成しない領域に、レジストでパターンを形成する必要がある。ここで、用いるレジストの形状としては、電極を形成する領域に開口を有し、その開口の内側面上方においてオーバーハング部を有する形状とすることにより、レジストの開口の内側面に金属膜が蒸着されることを抑制し、レジスト除去時において、電極を形成する領域の金属膜と、電極を形成しない領域の金属膜とを分離可能な状態とする必要がある。しかし、金属膜蒸着時において、このオーバーハング部が、金属膜が持つ熱や応力により変形し、レジスト開口領域が広がることによって、所望の幅よりも太いブリッジ電極ができてしまう。その結果として、受光メサ部に含まれる半導体層とブリッジ電極との間において発生する寄生容量が大きくなってしまうことが課題となっていた。
【0006】
本開示は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、受光メサ部に含まれる半導体層とブリッジ電極との間における寄生容量の発生を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係る半導体受光素子は、基板と、前記基板の上方に設けられ、第1導電型の第1の半導体層、吸収層、及び第2導電型の第2の半導体層を有する受光メサ部と、前記受光メサ部の上方に設けられ、前記第1の半導体層と接続された受光部電極と、前記基板の上方に設けられたパッド電極と、前記第2の半導体層に対して絶縁性のギャップを介して配置され、前記基板の上方において、前記受光部電極及び前記パッド電極を接続するとともに、前記受光部電極及び前記パッド電極と別層に設けられたブリッジ電極と、を含む。
【0008】
また、本開示に係る半導体受光素子の製造方法は、基板を準備し、第1導電型の第1の半導体層、吸収層、及び第2導電型の第2の半導体層を有する受光メサ部を、前記基板の上方に形成し、前記第1の半導体層と接続された受光部電極を、前記受光メサ部の上方に形成し、パッド電極を、前記基板の上方に形成し、前記第2の半導体層に対して絶縁性のギャップを介して配置され、前記基板の上方において、前記受光部電極及び前記パッド電極を接続するとともに、前記受光部電極及び前記パッド電極と別層に設けられたブリッジ電極を形成し、前記ブリッジ電極を形成する際に、前記基板の上方から見て前記ブリッジ電極を形成する領域に開口を有し、前記開口の内側面にオーバーハング部を有するレジストを形成し、前記レジストの上面及び前記ブリッジ電極を形成する領域に金属膜を蒸着し、前記レジストを除去するとともに、前記レジストの上面に形成された前記金属膜を除去する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、受光メサ部に含まれる半導体層とブリッジ電極との間における寄生容量の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は第1の実施形態に係る半導体受光素子の上面を示す模式的な平面図である。
【
図2】
図2は
図1のA-A’断面を示す模式的な断面図である。
【
図3】
図3は第1の実施形態の他の実施例に係る半導体受光素子の上面を示す模式的な平面図である。
【
図4】
図4は
図3のB-B’断面を示す模式的な断面図である。
【
図5】
図5は第1の実施形態の他の実施例に係る半導体受光素子の上面を示す模式的な平面図である。
【
図6】
図6は本開示の比較例に係る半導体受光素子の製造方法に用いるレジストの形状を示す模式的な上面図である。
【
図7】
図7は
図6のC-C’断面を示す模式的な断面図である。
【
図8】
図8は本開示の比較例に係る半導体受光素子の製造方法に用いるレジストに金属膜が蒸着された状態を示す模式的な上面図である。
【
図10】
図10はブリッジ電極を形成する工程で用いるレジストの形状を示す模式的な上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の第1の実施形態について、図面を用いて以下に説明する。
【0012】
図1は第1の実施形態に係る半導体受光素子10の上面を示す模式的な平面図である。
図2は、
図1のA-A’断面を示す模式的な断面図である。
図1、2に示すように、本実施形態に係る半導体受光素子10は、例えばFeがドープされた半絶縁性のInPからなる基板107の上方に設けられた受光メサ部110、パッドメサ部120、及び二つのダミーメサ部130A、130Bを有する。
図1、2に示す実施例に係る半導体受光素子10は、受光メサ部110の上面側から入光される表面入射型半導体受光素子であり、入光された光は、低反射膜であるパッシベーション膜114を透過し、受光メサ部110の吸収層106に入射し、吸収され、電気に変換される。
【0013】
図2に示すように、受光メサ部110は、第2導電型の第2の半導体層としてのn型コンタクト層108と、n型コンタクト層108の上方に設けられたn型バッファ層109と、n型バッファ層109の上方に設けられたi型半導体からなる吸収層106と、吸収層106の上方に設けられたp型バッファ層111と、p型バッファ層111の上方に設けられた、第1導電型の第1の半導体層としてのp型コンタクト層112と、を含む。更に、本実施形態において、受光メサ部110は、上述したn型バッファ層109からp型コンタクト層112の側面を覆うように配置された半絶縁性のFe-InPからなる埋め込み層113を含む。
【0014】
パッドメサ部120は、埋め込み層113を有しない点を除いて、受光メサ部110と同様の層構造を有している。また、ダミーメサ部130A、130Bは、パッドメサ部120と同様の層構造を有している。
【0015】
これら受光メサ部110、パッドメサ部120、及びダミーメサ部130A、130Bは、例えば、MOCVD(metal organic chemical vapor deposition)装置を用いて上述した層構造を成長させた後、リソグラフィ技術を用いてそれぞれを分離することにより形成することが可能である。なお、ダミーメサ部130A、130Bの上面には、他の電極や受光メサ部110と電気的、及び物理的に接続されない、ダミー電極131A、131Bが形成されている。
【0016】
本実施形態においては、
図1、2に示すように、受光メサ部110、パッドメサ部120、及び基板107の露出する表面全体にパッシベーション膜114を設けており、パッシベーション膜114が、露出する表面全体を保護している。パッシベーション膜114は、半導体受光素子10に入光する光の波長(1.3μm帯もしくは1.55μm帯)に対しての低反射膜であり、且つ絶縁膜である。ただし、
図2に示すように、n型コンタクト層108上におけるn電極115が形成される領域や、受光メサ部110上における受光部電極101が形成される領域には、パッシベーション膜114を設けない構成としている。言い換えれば、パッシベーション膜114が、n電極115が形成される領域や、受光部電極101が形成される領域にスルーホールを有する構成としている。なお、
図2に示す構成においては、パッシベーション膜114が、後述するブリッジ電極103の下層から、パッド電極102の下層まで形成されており、ブリッジ電極103及びパッド電極102と、パッシベーション膜114の下層とを絶縁している。
【0017】
受光部電極101は、受光メサ部110の上方に設けられ、第1の半導体層であるp型コンタクト層112と接続されている。
図1、2に示す実施例においては、受光メサ部110の上面においてパッシベーション膜114が環状のスルーホールを有しており、このスルーホール内に受光部電極101が形成されている。
【0018】
基板107の上方には、パッド電極102が配置されており、本実施形態においては、基板107とパッド電極102との間に、パッドメサ部120が介在する構成としている。パッド電極102は、基板107の上方から見て、パッドメサ部120が配置されていない領域から、パッドメサ部120の斜面を経由して、パッドメサ部120の上面にまで配置されている。
【0019】
更に、
図1、2に示すように、基板107の上方において、受光部電極101及びパッド電極102を接続するブリッジ電極103が配置されている。ブリッジ電極103は、受光部電極101と直接接続され、受光メサ部110の斜面に沿って延伸し、受光メサ部110の下のn型コンタクト層108が配置されていない領域にまで配置されている。
【0020】
なお、これら受光部電極101、パッド電極102、及びブリッジ電極103により、p電極を構成している。
【0021】
このような構成において寄生容量が発生する主な領域は、p型バッファ層111とn型バッファ層109の間、ブリッジ電極103とn型コンタクト層108との間等である。ブリッジ電極103とn型コンタクト層108との間には、絶縁膜であるパッシベーション膜114が介在しており、このパッシベーション膜114が、絶縁性のギャップとなるため、ブリッジ電極103とn型コンタクト層108との間には、寄生容量が発生してしまう。なお、n側の導電領域が他と絶縁されている領域においては、寄生容量は発生しない。p型バッファ層111とn型バッファ層109との間における寄生容量の発生については、吸収層106の厚みや面積が支配要因となる。しかし、吸収層106のサイズは、他の受光感度等の特性への影響があるため、自由に変更することができない。一方、ブリッジ電極103とn型コンタクト層108との間は、他の光学特性への影響がない。そのため、本実施形態においては、寄生容量を低減するために、ブリッジ電極103の幅が太くなることを抑制する。
【0022】
ここで、ブリッジ電極103は、受光部電極101及びパッド電極102と別層に設けられた構成としている。より具体的には、ブリッジ電極103は、受光部電極101の上層に設けられ、パッド電極102の上層又は下層に設けられた構成としている。その理由について、以下、
図6~10を用いて説明する。
【0023】
図6は、本開示の比較例に係る半導体受光素子の製造方法に用いるレジストの形状を示す模式的な上面図である。
図7は、
図6のC-C’断面を示す模式的な断面図である。上述した受光部電極101、パッド電極102、及びブリッジ電極103の形成を1つの工程で行う場合、
図6に示すようなレジスト141を形成する。レジスト141のパターンニング方法としては、基板107の上面側から全体にレジスト141を塗布し、ベーク、ホトマスクを用いた露光、現象を実施することにより行う。
【0024】
レジスト141は、上述した、受光部電極101、パッド電極102、及びブリッジ電極103を含む所望の電極パターンに対応する開口141Aを有している。即ち、開口141A内には、受光部電極101を形成する領域101A、パッド電極102を形成する領域102A、ブリッジ電極103を形成する領域103Aが含まれている。
【0025】
また、レジスト141は、
図7に示すように、開口141Aの内側面にオーバーハング部142を有する構成としている。なお、レジスト141としてはポジ型であってもネガ型であっても構わないが、上述したオーバーハング部142を形成する上では、ネガ型のレジストを用いることが望ましい。
【0026】
そして、このレジスト141の上面及び開口141Aから露出する基板107の上方(本実施形態においてはパッシベーション膜114の上面)に金属膜を蒸着により形成し、その後、レジスト141を除去することによって、レジスト141の上面に形成された金属膜を除去することにより、所望の電極パターンを形成する。
図8は本開示の比較例に係る半導体受光素子の製造方法に用いるレジストに金属膜が蒸着された状態を示す模式的な上面図である。
図9は、
図8のD-D’断面を示す模式的な断面図である。
図8、9に示すように、金属膜150蒸着時における開口141Bは、所望のパターンに対応する開口141Aよりも広がってしまう。なぜなら、
図9に示すように、レジスト141上面に形成された金属膜150が発する輻射熱や、金属膜150が持つ応力によって、オーバーハング部142が変形してしまう。そのため、
図7に示した開口141Aの幅d1よりも、
図9に示す開口141Bの幅d2の方が大きくなっている。
【0027】
ここで、
図6、8に示した各領域101A、102A、103Aにおいて、レジスト141のオーバーハング部142の変形に伴う開口141Bの広がりが発生するが、その際、各領域101A、102A、103Aが連結されているため、各領域101A、102A、103Aにおける変形が互いに作用しあう。即ち、ブリッジ電極103を形成する領域103Aにおいては、領域101A、102Aにおいて発生するオーバーハング部142の変形に起因する応力が加わってしまう。特にパッド電極102を形成する領域102Aや、受光部電極101を形成する領域101Aは、ブリッジ電極103を形成する領域103Aと比べて面積が大きいため、その変形量も大きくなる。
【0028】
また、開口141A(141B)は、外向きに広がる領域143を有しており、この領域143においては、オーバーハング部142の変形量が、更に大きくなってしまう。そのため、この領域143と連結された、領域103Aにおけるレジスト141のオーバーハング部142に対しても、変形量を増大させてしまう影響が生じる。
【0029】
その結果として、ブリッジ電極103を形成する領域103Aにおけるレジスト141の開口141Bの幅d2が、金属膜150形成前の開口141Aの幅d1よりも広がってしまい、実際に形成されるブリッジ電極103の幅が、所望の幅よりも太くなってしまう。ブリッジ電極103と、受光メサ部110におけるn型コンタクト層108との間には、絶縁膜であるパッシベーション膜114を介して、寄生容量が発生している。そのため、ブリッジ電極103の幅が大きくなるに伴って、ブリッジ電極103とn型コンタクト層108との間で発生する寄生容量が大きくなってしまう。
【0030】
この課題に対し、本実施形態においては、ブリッジ電極103を形成する工程を、受光部電極101を形成する工程、パッド電極102を形成する工程と別工程で行う。
図10は、ブリッジ電極103を形成する工程で用いるレジスト146の形状を示す模式的な上面図である。
図10に示すレジスト146も、
図7に示したレジスト141と同様にオーバーハング部を有している。本実施形態においては、ブリッジ電極103のみを別途形成するため、
図10に示すように、ブリッジ電極103を形成する領域103Aのみに対応する開口146Aを有するレジスト146を用いることができる。そのため、金属膜を蒸着形成する工程において、受光部電極101や、パッド電極102を形成する際に生じるレジスト146のオーバーハング部の変形の影響を、ブリッジ電極103を形成する際に用いるレジスト146に与えることがない。
【0031】
その結果として、レジスト146の開口146Aが広がることを抑制し、レジスト146を除去した後に、基板107の上方に形成されるブリッジ電極103の幅が太くなることを抑制することができ、n型コンタクト層108との間で発生する寄生容量の発生を抑制することができる。
【0032】
このような製造方法によりブリッジ電極103を形成するため、ブリッジ電極103は、上述したように、受光部電極101及びパッド電極102と別層に設けられた構成となっている。より具体的には、ブリッジ電極103は、受光部電極101の上層に設けられ、パッド電極102の上層に設けられた構成となっている。なお、ブリッジ電極103が、パッド電極102の下層に設けられた構成としても構わない。
【0033】
特に、
図2に示したように、ブリッジ電極103が形成される、受光部電極101からパッド電極102までの領域内において、複数の段差が存在する場合には、上記の効果はより顕著となる。例えば、
図6に示したような開口141Aを有するレジスト141を形成する場合を想定する。このような場合において、複雑な形状を有する受光部電極101を形成する領域101Aにおいて、最適な量のオーバーハング部142を形成すべく露光量を調整すると、ブリッジ電極103を形成する領域103Aにおいては、領域101Aと比べて幅の大きいオーバーハング部142が形成される可能性がある。これは、領域101Aと、露光方向の深さが異なるためである。その結果として、金属膜蒸着時に加わる熱ストレス、又は応力によって、領域103Aにおけるオーバーハング部142の形状が大きく変化してしまう可能性がある。しかし、上述したように、本実施形態においては、ブリッジ電極103を形成する領域103Aのみに対応するレジスト146を形成するため、この領域103Aの深さに応じて露光量を調整することができ、適切な幅のオーバーハング部を形成することができる。その結果として、金属膜蒸着時に加わる熱ストレス、又は応力によって、領域103Aにおけるオーバーハング部の形状が大きく変化することを抑制することができ、形成されるブリッジ電極103の幅が太くなることを抑制することができる。
【0034】
更に、レジスト146が、ブリッジ電極103を形成する領域103Aのみに対応する開口146Aを有する構成とするため、当該開口146Aの形状を、基板107の上方から見て、内向きに閉じた形状とすることができる。ここで、内向きに閉じた形状とは、開口146Aの外形に対する接線が、全て外接する形状であり、内接する接線を含まない形状である。このような構成とすることにより、
図8に示したような外向きに広がる領域143を開口146Aが持たないため、開口146Aが広がることを抑制することができる。例えば、
図10に示す開口146Aにおける直線の領域144に形成されたオーバーハング部の変形は、直線の領域144と連結された曲線の領域145によって抑制される。また、曲線の領域145に形成されたオーバーハング部の変形は、曲線の領域145と連結された直線の領域144によって抑制される。その後、リフトオフ工程を経た後に、基板107の上方に形成されるブリッジ電極103の形状は、開口146Aの形状と同様に、内向きに閉じた形状となる。即ち、ブリッジ電極103の形状は、基板107の上方から見て、ブリッジ電極103の外形に対する接線が、全て外接する形状であり、内接する接線を含まない形状となっている。
【0035】
また、基板107の上方から見て、レジスト146の開口146Aの外形が、直線、曲線、鈍角のいずれか一つ以上の組み合わせからなる構成とすることが望ましい。これは、金属膜150を蒸着する際の熱ストレスや応力が、レジスト146に局所的に集中しない形状とすることができるためである。その結果、出来上がるブリッジ電極103の外形についても、直線、曲線、鈍角のいずれか一つ以上の組み合わせからなる形状となる。
【0036】
なお、ブリッジ電極103とパッド電極102との接続位置は、基板107の上方から見て、第2の半導体層であるn型コンタクト層108が配置された領域よりもパッド電極102に近い位置であることが望ましい。即ち、基板107の上方から見て、n型コンタクト層108が配置された領域とパッド電極102とが重畳しない構成とすることが望ましい。このような構成とすることにより、基板107の上方から見て、n型コンタクト層108と重畳する領域においては、上述の製造方法にて、その幅が太くなることを抑制されたブリッジ電極103のみが配置され、パッド電極102が配置されない構成とすることができ、パッド電極102とn型コンタクト層108との間における寄生容量の発生を抑制することができる。
【0037】
さらに、本実施形態においては、受光部電極101が、p型コンタクト層112に近い側から、第1の密着電極であるTi、バリア電極であるPt、及び第1の通電電極であるAuの3層からなる第1の層構造を有する構成としている。通電性、放熱性の観点から第1の通電電極はAuが望ましい。しかし、Auはp型コンタクト層112まで拡散する可能性がある。Auがp型コンタクト層112内にまで拡散すると、信頼性が低下する。そのため、Auがp型コンタクト層112内に拡散しないように、Auとp型コンタクト層112との間にバリア電極としてPtを配置することが望ましい。しかし、Ptは半導体であるp型コンタクト層112との密着性は良くなく、電極剥がれが懸念される。そのため、半導体との接続性に優れたTiをPtの下方に配置している。
【0038】
一方、ブリッジ電極103は、p型コンタクト層112に近い側から、第2の密着電極であるTi、第2の通電電極であるAuの2層からなる第2の層構造を有する構成としている。即ち、ブリッジ電極103の第2の層構造が、受光部電極101が有する第1の層構造と異なり、バリア電極であるPtを有さない構成としている。このような構成とすることにより、ブリッジ電極103の幅が太くなることを更に抑制することができる。Ptは、一般的に輻射熱が高く、応力が大きく、且つ温度変化に伴う収縮率も大きい。そのため、上述した金属膜150を全体に形成する工程において、レジスト146のオーバーハング部の変形に与える影響も大きい。このようなPtからなるバリア電極を第2の層構造が有さない構成とすることにより、レジスト146が有する開口146Aの幅の増大を抑制し、基板107の上方に形成されるブリッジ電極103の幅が太くなることを抑制することができる。また、第2の層構造を構成する電極層を一層減らすことができるため、金属膜150の製膜時間を減少させることができ、レジスト146が有する開口146Aの幅の増大を抑制する効果を得ることができる。また、このブリッジ電極103と受光メサ部110との間には、上述したパッシベーション膜114が介在する構成となっているため、第2の通電電極に含まれるAuが、受光メサ部110に含まれる各半導体層に拡散することが無く、バリア電極を設ける必要が無い。そのため、ブリッジ電極103が有する第2の層構造が、バリア電極であるPtを有さない構成とすることが望ましい。なお、Auと絶縁膜との密着性は良くないため、ブリッジ電極103が、密着電極としてのTiを有する構成とする方が、電極剥がれを抑制することができ好ましい。
【0039】
なお、第1の密着電極、及び第2の密着電極は、W,Cr,Pd,TaなどAuより絶縁膜との密着性が優れた金属であればTiの他であっても構わない。また、第1の層構造に含まれるバリア電極は、Ptに限定されず、Moであっても構わない。また第1の通電電極、及び第2の通電電極は、Auに限定されず、Auを含む合金であっても構わない。また、受光部電極101が有する第1の層構造が、第1の密着電極と第1のバリア電極をそれぞれ2層有する構成としても構わない。即ち、第1の層構造は、p型コンタクト層112に近い側から、Ti、Pt、Ti、Pt、Auを含む5層構造であっても構わない。第1の層構造は、少なくとも、第1の密着電極がp型コンタクト層112に接し、最上層のAuを含む第1の通電電極と、第1の密着電極との間に、Pt等を含むバリア電極が挟まれた構成であればよい。
【0040】
なお、基板107の上方から見て、受光メサ部110と重畳する領域における、ブリッジ電極103の延伸方向に直交する方向のブリッジ電極103の幅が、2μm以上、7μm以下であることが好ましい。2μm以上とすることによりブリッジ電極103の抵抗値を小さくすることができ、動作電圧の増大を抑制することができるため、低消費電力の観点で好ましい。また、7μm以下とすることにより、ブリッジ電極103と受光メサ部110との間で発生する寄生容量を小さくすることができ、25Gbps以上の高速動作に適応することが可能となる。
【0041】
なお、パッド電極102は、ブリッジ電極103、受光部電極101のいずれかと同じ層構造を有していても構わないが、上述したように、ブリッジ電極103が太くなることを抑制する観点から、ブリッジ電極103とは同一プロセスにて形成することはしない。なお、プロセスの簡易化の観点から、n電極115とパッド電極102とを同一構成、同一プロセスで形成してもよい。また、パッド電極102が、例えばp型コンタクト層112に近い側から、AuGe、Ni、Ti、Pt、Auを含む5層構造などで構成されていてもよい。この5層構造を採用した場合、n型コンタクト層108とのオーミック接触の観点で好ましい。
【0042】
以下、本実施形態に係る半導体受光素子10の製造方法について説明する。
【0043】
(構造層成長工程)
まず、基板107の上面全体において、上述したn型コンタクト層108、n型バッファ層109、吸収層106、p型バッファ層111、及びp型コンタクト層112を含む構造層を、MOCVD装置等を用いて成長させる。
【0044】
(メサ構造形成工程)
次に、リソグラフィ技術を用いて、上述した構造層から、受光メサ部110、パッドメサ部120、及びダミーメサ部130A、130Bを分離することにより形成する。
【0045】
(パッシベーション膜形成工程)
その後、基板107の上面側全体に絶縁酸化膜であるパッシベーション膜114を形成する。パッシベーション膜114としては、半導体受光素子10に入光する光の波長(1.3μm帯もしくは1.55μm帯)に対して、低反射膜として機能するものを用いる。
【0046】
(パッシベーション膜加工工程)
次に、パッシベーション膜114における受光メサ部110の上面における受光部電極101が形成される領域に、環状のスルーホールを形成し、パッシベーション膜114から、p型コンタクト層112を露出させる。また、n型コンタクト層108の上面におけるn電極115が形成される領域にスルーホールを形成し、パッシベーション膜114から、n型コンタクト層108を露出させる。
【0047】
(受光部電極形成工程)
その後、受光部電極101を、受光メサ部110の上面において形成されたパッシベーション膜のスルーホール内に形成する。受光部電極101は、上述したレジスト塗布工程、金属膜蒸着工程、リフトオフ工程により形成することができる。即ち、受光部電極101を形成しない領域全体に、レジストを形成し、当該レジストの上面及び、受光部電極101を形成する領域に金属膜を蒸着する。その後、レジストを除去することにより、レジスト上面に形成された金属膜を除去し、受光部電極101を形成する。
【0048】
なお、本実施形態における受光部電極101の金属膜の蒸着工程としては、まず、第1の密着電極として、膜厚10nm~50nmのTiを蒸着し、次に、バリア電極として、膜厚25nm~50nmのPtを蒸着し、その後、第1の通電電極として、膜厚200nm~1μmのAuを蒸着する。
【0049】
(パッド電極、n電極、ダミー電極形成工程)
次に、上述したパッド電極102、n電極115、及びダミー電極131A、131Bを形成する。パッド電極102、n電極115、及びダミー電極131A、131Bの形成方法は、受光部電極形成工程と同様、レジスト塗布工程と、金属膜蒸着工程と、リフトオフ工程とを用いて形成することができる。なお、このパッド電極、n電極、ダミー電極形成工程は、上述した受光部電極形成工程の前に行ってもよく、同時に行ってもよく、また後にあってもよい。ただし、後述するブリッジ電極構成とは同時には行わない。
【0050】
(ブリッジ電極形成工程)
次に、ブリッジ電極103を形成する。ブリッジ電極103の形成方法は、
図10を用いて上述したとおりであるため、その説明を省略する。なお、ブリッジ電極形成工程は、上述したパッド電極、n電極、ダミー電極形成工程の前に行っても良い。
【0051】
なお、本実施形態におけるブリッジ電極103の金属膜の蒸着工程としては、まず、第2の密着電極として、膜厚10nm~50nmのTiを蒸着し、その後、第2の通電電極として、膜厚200nm~1μmのAuを蒸着する。
【0052】
(チッピング工程)
最後に、半導体受光素子群をチッピングし、個辺化された半導体受光素子10を得る。なお、このチッピング工程においては、必ずしも一つの半導体受光素子10にチッピングする必要はなく、例えば、アレイ状に配列された複数の半導体受光素子10を含む半導体受光素子群としてチッピングしても構わない。
【0053】
以上の工程により、本実施形態に係る半導体受光素子10を製造することができる。
【0054】
次に、
図3、4を用いて、本実施形態の他の実施例に係る半導体受光素子10Bについて説明する。
【0055】
図3は第1の実施形態の他の実施例に係る半導体受光素子10Bの上面を示す模式的な平面図である。
図4は、
図3のB-B’断面を示す模式的な断面図である。
図3、4に示す実施例に係る半導体受光素子10Bは、基板107Bの裏面側から入光される裏面入射型半導体受光素子である。
図1、2に示した実施例に係る構成と共通する構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0056】
図1、2に示した実施例との違いは、受光メサ部110の上方に形成された受光部電極101Bの構成と、基板107Bの裏面側の構成と、パッシベーション膜114Bの機能である。基板107Bの裏面は、エッチング工程により形成された集光レンズ116を有する構成となっている。また、
図1、2に示した実施例における受光部電極101の形状が環状であったのに対し、
図3、4に示す実施例における受光部電極101Bの形状は円形状としている。より具体的には、
図4に示すように、受光メサ部110の上面におけるパッシベーション膜114Bに形成されたスルーホールの外周を受光部電極101Bの外形とし、スルーホールの内周側に配置されたパッシベーション膜114Bの上面においても、受光部電極101Bが形成される構成としている。また、
図3、4に示す実施例におけるパッシベーション膜114Bは、高反射率を有する高反射膜であり、かつ絶縁膜としている。基板107Bの裏面に形成された集光レンズ116から入射した光の一部は、受光メサ部110における吸収層106で吸収され、他部は透過される。吸収層106で透過された光は、パッシベーション膜114Bか受光部電極101Bにより反射され、再度、吸収層106に入射し、吸収され、電気に変換される。
【0057】
図1、2に示した実施例と同様に、ブリッジ電極103は、受光部電極101B、パッド電極102と別層に設けられている。また、ブリッジ電極103は、受光部電極101Bが有する第1の層構造とは異なる第2の層構造を有している。この
図3、4に示す実施例においても、ブリッジ電極103の幅が太くなることを抑制することができ、ブリッジ電極103とn型コンタクト層108との間における寄生容量の発生を抑制することができる。
【0058】
続いて、
図5を用いて、本実施形態の他の実施例に係る半導体受光素子10Cについて説明する。
【0059】
図5は第1の実施形態の他の実施例に係る半導体受光素子10Cの上面を示す模式的な平面図である。
図1、2に示した実施例に係る構成と共通する構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
図5に示す実施例は、ブリッジ電極103Cの形状が異なる点を除いて、
図1、2に示した実施例と同様の構成である。
【0060】
図5に示す実施例においては、基板107の上方から見て、ブリッジ電極103Cの延伸方向に直交する方向のブリッジ電極103Cの幅は一定ではなく、パッド電極102に近づくにつれて徐々に広がるテーパ形状を有している。このような構成とすることにより、パッド電極102との接続性を向上させることが可能となる。
【0061】
なお、テーパ形状を有するブリッジ電極103Cにおいては、基板107の上方から見て、n型コンタクト層108と重畳する領域の幅を2μm以上、7μm以下としている。このような構成とすることで、ブリッジ電極103Cとn型コンタクト層108との間における寄生容量の発生を抑制することができる。
【0062】
なお、
図1~5を用いて説明した実施例では、受光メサ部110が、n型バッファ層109からp型コンタクト層112の側面を覆うように配置された半絶縁性のFe-InPからなる埋め込み層113を含む構成を例に挙げて説明したが、埋め込み層113は無くても構わない。ただし、埋め込み層113を配置することでブリッジ電極103(又は103C)とn型コンタクト層108との距離を離すことが可能となり、寄生容量の低減の観点からは有効である。逆に、埋め込み層113を設けない場合は、製造プロセスの簡略化が可能となり、低コストの観点から有利である。
【符号の説明】
【0063】
10 半導体受光素子、10B 半導体受光素子、10C 半導体受光素子、101 受光部電極、101B 受光部電極、101A 領域、102 パッド電極、102A 領域、103 ブリッジ電極、103C ブリッジ電極、103A 領域、106 吸収層、107 基板、107B 基板、108 n型コンタクト層、109 n型バッファ層、110 受光メサ部、111 p型バッファ層、112 p型コンタクト層、113 埋め込み層、114 パッシベーション膜、114B パッシベーション膜、115 n電極、116 集光レンズ、120 パッドメサ部、130A ダミーメサ部、130Bダミーメサ部、131A ダミー電極、131B ダミー電極、141 レジスト、141A 開口、141B 開口、142 オーバーハング部、143 領域、144 領域、145 領域、146 レジスト、146A 開口、150 金属膜。