(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-05
(45)【発行日】2023-10-16
(54)【発明の名称】輸送可能な衛生ユニット
(51)【国際特許分類】
E04H 1/12 20060101AFI20231006BHJP
E03D 11/00 20060101ALI20231006BHJP
A47K 10/24 20060101ALI20231006BHJP
【FI】
E04H1/12 301
E03D11/00 A
A47K10/24
(21)【出願番号】P 2020552662
(86)(22)【出願日】2018-12-13
(86)【国際出願番号】 NL2018050837
(87)【国際公開番号】W WO2019117720
(87)【国際公開日】2019-06-20
【審査請求日】2021-12-09
(32)【優先日】2017-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(73)【特許権者】
【識別番号】520213229
【氏名又は名称】マッド インベストメンツ ベスローテン フェンノートシャップ
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100123607
【氏名又は名称】渡邊 徹
(72)【発明者】
【氏名】ビッケル マルセル アードリアーン ディルク
【審査官】伊藤 昭治
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第09060652(US,B2)
【文献】国際公開第2017/074182(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第02657414(EP,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 1/00 - 1/14
E03D 1/00 - 7/00
E03D 11/00 - 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
輸送可能な衛生ユニットであって、
フレームと、
フレームによって支持された多数の衛生設備と、を有し、
フレームは、上部分と、下部分を有し、上部分は、上カバーと、上カバーから下方に延びる上側柱部分を有し、下部分は、底部と、底部から上方に延びる下側柱部分を有し、
上部分及び下部分は、上方に伸長し且つ作動高さを有する作動位置と、下方に引込み且つ作動高さよりも低い輸送高さを有する輸送位置との間を、互いに対して移動可能であり、
上側柱部分及び下側柱部分は、一方が他方の中に又は互いに沿って、作動位置と輸送位置の間の摺動経路にわたって摺動可能であり、作動位置において、固定手段を用いて作動位置に互いに固着可能である衛生ユニットにおいて、
上カバー及び底部はそれぞれ、構造部材を有し、構造部材は、上カバー及び底部の中に上下方向スペースを構成するように、上カバー及び底部の厚さのための構造高さを有し、
輸送位置において、下側柱部分は、上カバーの上下方向スペースの中に延び、及び/又は、上側柱部分は、底部の上下方向スペースの中に延びる、衛生ユニット。
【請求項2】
下側柱部分の長さは、上側柱部分の長さと等しい、請求項1に記載の衛生ユニット。
【請求項3】
輸送位置において、下側柱部分は、上カバーの厚さの半分を越えて延び、及び/又は、上側柱部分は、底部の厚さの半分よりも低いところまで延びる、請求項1又は2に記載の衛生ユニット。
【請求項4】
輸送位置において、下側柱部分は、上カバーの上平面の近くまで延び、及び/又は、上側柱部分は、底部の下平面の近くまで延びる、請求項3に記載の衛生ユニット。
【請求項5】
上側柱部分及び下側柱部分は、一方が他方の中に、作動位置と輸送位置の間を摺動可能である、請求項1~4の何れか1項に記載の衛生ユニット。
【請求項6】
上側柱部分は、上カバーの上平面のすぐ下から下方に延びる、請求項5に記載の衛生ユニット。
【請求項7】
下側柱部分は、底部の下平面から上方に延びる、請求項5又は6に記載の衛生ユニット。
【請求項8】
フレームは、箱形状を有し、上側柱部分及び下側柱部分は、フレームのコーナーの近くに位置する、請求項1~7の何れか1項に記載の衛生ユニット。
【請求項9】
2つ以上の同一の衛生ユニットを積重ねるために、上平面及び下平面に且つコーナーの近くに設けられた配置手段を有し、前記配置手段は、それぞれの支持プレートの上に配置され、上側柱部分及び下側柱部分は、それぞれの支持プレートに取付けられる、請求項8に記載の衛生ユニット。
【請求項10】
上側柱部分及び下側柱部分は、配置手段に対してオフセットされて配置される、請求項9に記載の衛生ユニット。
【請求項11】
上側柱部分及び下側柱部分は、管状であり、それぞれの支持プレートの中に延びる、請求項9又は10に記載の衛生ユニット。
【請求項12】
フレームは、箱形状を有し、上側柱部分及び下側柱部分は、フレームのコーナーの近くに位置し、
衛生ユニットは、アクセス側の面と、アクセス側の面のドア用の保持手段を有し、
アクセス側の面のコーナーの近くに位置する下側柱部分は、アクセス側の面に位置する底部の前縁に対してアクセス側の面から離れる方向にオフセットされる、請求項1~11の何れか1項に記載の衛生ユニット。
【請求項13】
衛生ユニットは、互いに隣り合った多数の衛生サブスペースを有し、
衛生ユニットは、アクセス側の面と、アクセス側の面のドア用の保持手段を有し、
衛生サブスペースは、水平方向において、アクセス側の面から離れたところに位置する仕切り壁、及び/又は、一方の側又は両方の側に位置する仕切り壁によって境界が定められ、
仕切り壁は、上部分に取付けられた上仕切り壁部分と、下部分に取付けられた下仕切り壁部分とに分割され、
輸送位置から作動位置への及び作動位置から輸送位置への変換中、上仕切り壁部分は、衛生サブスペースの内側から見ると、下仕切り壁部分の内面に沿って上下方向に摺動可能である、請求項1~12の何れか1項に記載の衛生ユニット。
【請求項14】
上仕切り壁部分は、複数の仕切り壁部に上下方向に分割され、
輸送位置から作動位置への及び作動位置から輸送位置への変換中、上側の仕切り壁部は、衛生サブスペースの内部から見ると、上仕切り壁部分のうちの上側の仕切り壁部よりも下に位置する仕切り壁部の内面に沿って上下方向に摺動可能である、請求項13に記載の衛生ユニット。
【請求項15】
衛生サブスペース内の衛生設備は、下部分に取付けられる、請求項13又は14に記載の衛生ユニット。
【請求項16】
衛生サブスペース内の衛生設備は、下部分に取付けられ、上仕切り壁部分は、衛生設備の取付け箇所まで、下仕切り壁部分に沿って下方に摺動可能である、請求項14に記載の衛生ユニット。
【請求項17】
仕切り壁は、横U字形状を有し、横U字形状の開口はアクセス側の面に位置する、請求項13~16の何れか1項に記載の衛生ユニット。
【請求項18】
更に、3つの
衛生サブスペースを有し、前記3つの衛生サブスペースは、便器を備え、互いに隣に位置し、同じアクセス側の面からアクセス可能である、請求項
1~12の何れか1項に記載の衛生ユニット。
【請求項19】
輸送位置において、標準の40フィートハイキューブコンテナの内部高さの半分よりも低い高さを有する、請求項1~18の何れか1項に記載の衛生ユニット。
【請求項20】
輸送位置におけるアクセス側の面において、標準の40フィートハイキューブコンテナの内部長さの5分の1よりも短い幅を有する、請求項19に記載の衛生ユニット。
【請求項21】
輸送位置における横断方向側面において、標準の40フィートハイキューブコンテナの内部幅の2分の1よりも短い奥行を有する、請求項19又は20に記載の衛生ユニット。
【請求項22】
輸送容器であって、
請求項1~21の何れか1項による多数の衛生ユニットを含む、輸送容器。
【請求項23】
40フィートハイキューブコンテナとして構成された輸送容器であって、
輸送位置にある請求項1~18の何れか1項に記載の2×10個の衛生ユニットを含み、前記衛生ユニットの各々は、輸送位置において、標準の40フィートハイキューブコンテナの内部高さの半分よりも低い高さを有し、輸送位置におけるアクセス側の面において、標準の40フィートハイキューブコンテナの内部長さの5分の1よりも短い幅を有し、輸送位置における横断方向側面において、標準の40フィートハイキューブコンテナの内部幅の2分の1よりも短い奥行を有する、輸送容器。
【請求項24】
輸送可能な衛生ユニットであって、
フレームと、
フレームによって支持された多数の衛生設備と、を有し、
フレームは、上部分と、下部分を有し、上部分は、上カバーと、上カバーから下方に延びる上側柱部分を有し、前記下部分は、底部と、底部から上方に延びる下側柱部分を有し、
上部分及び下部分は、上方に伸長し且つ作動高さを有する作動位置と、下方に引込み且つ作動高さよりも低い輸送高さを有する輸送位置との間を、互いに対して移動可能であり、
上側柱部分及び下側柱部分は、一方が他方の中に又は互いに沿って、作動位置と輸送位置の間の摺動経路にわたって摺動可能であり、作動位置において、固定手段を用いて作動位置に互いに固着可能である衛生ユニットにおいて、
フレームは、箱形状を有し、上側柱部分及び下側柱部分は、フレームのコーナーの近くに位置し、
衛生ユニットは、アクセス側の面と、アクセス側の面のドア用の保持手段を有し、
アクセス側の面のコーナーの近くに位置する下側柱部分は、アクセス側の面に位置する底部の前縁に対してアクセス側の面から離れる方向にオフセットされる、衛生ユニット。
【請求項25】
輸送可能な衛生ユニットであって、
フレームと、
フレームによって支持された多数の衛生設備と、を有し、
フレームは、上部分と、下部分を有し、上部分は、上カバーと、上カバーから下方に延びる上側柱部分を有し、前記下部分は、底部と、底部から上方に延びる下側柱部分を有し、
上部分及び下部分は、上方に伸長し且つ作動高さを有する作動位置と、下方に引込み且つ作動高さよりも低い輸送高さを有する輸送位置との間を、互いに対して移動可能であり、
上側柱部分及び下側柱部分は、一方が他方の中に又は互いに沿って、作動位置と輸送位置の間の摺動経路にわたって摺動可能であり、作動位置において、固定手段を用いて作動位置に互いに固着可能である衛生ユニットにおいて、
衛生ユニットは、互いに隣り合った多数の衛生サブスペースを有し、
衛生ユニットは、アクセス側の面と、アクセス側の面のドア用の保持手段を有し、
衛生サブスペースは、水平方向において、アクセス側の面から離れたところに位置する仕切り壁、及び/又は、一方の側又は両方の側に位置する仕切り壁によって境界が定められ、
仕切り壁は、上部分に取付けられた上仕切り壁部分と、下部分に取付けられた下仕切り壁部分とに分割され、
輸送位置から作動位置への及び作動位置から輸送位置への変換中、上仕切り壁部分は、衛生サブスペースの内側から見ると、下仕切り壁部分の内面に沿って上下方向に摺動可能であり、
上仕切り壁部分は、複数の仕切り壁部に上下方向に分割され、
輸送位置から作動位置への及び作動位置から輸送位置への変換中、上側の仕切り壁部は、衛生サブスペースの内部から見ると、上仕切り壁部分のうちの上側の仕切り壁部よりも下に位置する仕切り壁部の内面に沿って上下方向に摺動可能である、衛生ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、輸送可能な衛生ユニットに関する。かかる衛生ユニットは、ある場所に滞在している個人のための衛生設備をその場所に一時的に提供するのに使用される。衛生ユニットは、スポーツコンテンツ、ミュージックフェスティバル、及びその他のイベントの場合等の大観衆に関わる。衛生ユニットはまた、災害領域、軍事行動及び訓練、産業設備の施設におけるケアの提供に関わる。衛生機器は、一般的には、便器等の衛生設備を含む。衛生機器はまた、小便器、洗面台及び/又はシャワー等の衛生設備を含む。
【背景技術】
【0002】
衛生ユニットは、非常に大きい容量の衛生配置に関わり、大きいイベントでは、全体的な配置は、多数の衛生ユニットを含む。この場合、輸送量は、非常に大きくなり、輸送コスト及び物流コストに影響を与える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許第9060652号明細書
【文献】米国特許第9366019号明細書
【文献】米国特許第9605424号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
作動位置よりも小さい輸送位置に配置することができる、例えば、特許文献1~3で知られている衛生ユニットを使用すれば、輸送の負担を軽減することができる。これらの衛生ユニットの著しい改良を達成することができるけれども、輸送に関わるコスト及び負担の更なる軽減の要望が係属している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの側面によれば、本発明は、輸送可能な衛生ユニットを提供し、衛生ユニットは、フレームと、フレームによって支持された多数の衛生設備と、を有し、フレームは、上部分と、下部分を有し、上部分は、上カバーと、上カバーから下方に延びる上側柱部分を有し、下部分は、底部と、底部から上方に延びる下側柱部分を有し、上部分及び下部分は、上方に伸長し且つ作動高さを有する作動位置と、下方に引込み且つ作動高さよりも低い輸送高さを有する輸送位置との間を、互いに対して移動可能であり、上側柱部分及び下側柱部分は、一方が他方の中に又は互いに沿って、作動位置と輸送位置の間の摺動経路にわたって摺動可能であり、作動位置において、固定手段を用いて作動位置に互いに固着可能であり、上カバー及び底部は、それらに構造高さを付与して上下方向スペースを定める桁/支持部等の構造部材を有し、輸送位置において、下側柱部分は、上カバーの上下方向スペースの中に延び、及び/又は、上側柱部分は、底部の上下方向スペースの中に延びる。
【0006】
このとき、比較的長い摺動経路を実現することが可能であり、輸送位置において低い高さを有し且つ作動位置において十分な高さを維持する衛生ユニットを提供することを可能にし、作動位置において、上側柱部分及び下側柱部分は、安定性の観点から、重なり長さ全体にわたって依然として互いに重なっている。既知の引込み可能な/伸長可能な衛生ユニットでは、摺動経路は、上カバーよりも下に且つ底部よりも上に位置したままである。低い高さは、例えば、標準の輸送コンテナを、フレームが同じ他の衛生ユニットと一緒に効率的に輸送するのに適した衛生ユニットを作ることができる。
【0007】
上カバー及び底部は各々、上平面と、下平面を有する。輸送位置において、下側柱部分の上端は、上カバーの下平面よりも上に位置し、及び/又は、上側柱部分の下端は、底部の上平面よりも下に位置する。
【0008】
好ましくは、下側柱部分の長さは、上側柱部分の長さと等しく、それにより、輸送位置における衛生ユニットの高さを低く保つことができる。
【0009】
1つの実施形態では、輸送位置において、下側柱部分は、上カバーの高さの半分を越えて(半分よりも上に)延び、更なる実施形態では、上カバーの上平面の近くまで延び、特に、上カバーの構造部材の上側の面まで延びる。1つの実施形態では、上側柱部分は、下カバー(底部)の高さの半分を越えて(半分よりも下に)延び、更なる実施形態では、底部の下平面の近くまで延び、特に、底部の構造部材の下側の面まで下方に延びる。
【0010】
1つの実施形態では、上側柱部分及び下側柱部分は、作動位置と輸送位置の間を、一方が他方の中に摺動可能であり、好ましくは、上側柱部分は、下側柱部分の中に摺動可能である。
【0011】
上側柱部分は、上カバーの上平面から(カバープレートによる)短い距離のところの構造部材の上側の面から下方に延びる。下側柱部分は、(開放した)底部の下平面から上方に延びる。
【0012】
1つの実施形態では、フレームは、真直ぐな平行六面体形状、即ち、箱形状を有し、上側柱部分及び下側柱部分は、フレームのコーナーの近くに位置する。本発明による衛生ユニットは、2つ以上の同一の衛生ユニットを積重ねるために、上平面及び下平面に且つコーナーの近くに設けられたカム及びカムに適合する収容孔等の配置手段を有し、配置手段は、それぞれの支持プレートの上に配置され、上側柱部分及び下側柱部分は、それぞれの支持プレートに取付けられる。
【0013】
上側柱部分及び下側柱部分は、配置手段に対してオフセットされて配置されるのがよく、その結果、上側柱部分及び下側柱部分は、上カバー及び底部内において、できるだけ長い長さわたって延びることができる。
【0014】
上側柱部分及び下側柱部分は、管状であるのがよい。上側柱部分及び下側柱部分のうちの一方は、他方が一方の中に入ったりそれから出たりするように摺動する矩形断面、好ましくは、正方形断面を有するのがよく、一方の中に入ったりそれから出たりするように摺動する他方は、丸みを有する断面、好ましくは、円形断面を有するのがよい。
【0015】
下側柱部分は、上下方向に貫通する開口を有するのがよく、このことは、完全に開放していることを意味し、その結果、下側柱部分に到達した水が流れ去ることができ、下側柱部分に堆積する水を防止することができる。選択的には、上側柱部分も、完全に開放していてもよい。
【0016】
上述した実施形態と組合せてもよい更なる側面によれば、本発明は、輸送可能な衛生ユニットを提供し、衛生ユニットは、フレームと、フレームによって支持された多数の衛生設備と、を有し、フレームは、上部分と、下部分を有し、上部分は、上カバーと、上カバーから下方に延びる上側柱部分を有し、下部分は、底部と、底部から上方に延びる下側柱部分を有し、上部分及び下部分は、上方に伸長し且つ作動高さを有する作動位置と、下方に引込み且つ作動高さよりも低い輸送高さを有する輸送位置との間を、互いに対して移動可能であり、上側柱部分及び下側柱部分は、一方が他方の中に又は互いに沿って、作動位置と輸送位置の間の摺動経路にわたって摺動可能であり、作動位置において、固定手段を用いて作動位置に互いに固着可能であり、フレームは、真直ぐな平行六面体形状、即ち、箱形状を有し、上側柱部分及び下側柱部分は、フレームのコーナーの近くに位置し、衛生ユニットは、アクセス側の面と、アクセス側の面のドア用の保持手段を有し、アクセス側の面のコーナーの近くに位置する下側柱部分は、アクセス側の面に位置する底部の前縁に対してアクセス側の面から離れる方向にオフセットされる。この場合、ドア用の保持手段、例えば、上カバー及び底部に取付けられるヒンジピンを、上側柱部分及び下側柱部分よりも前方のコーナーのところに配置することが可能であり、その結果、アクセス側の面と平行な方向における水平方向のスペースを節約して、互いに隣り合って位置する多数の個々のトイレスペースに必要とされる水平方向スペースを、限られた範囲内に確保することができる。
【0017】
前述した実施形態/側面と組合せてもよい更なる側面によれば、本発明は、輸送可能な衛生ユニットを提供し、衛生ユニットは、フレームと、フレームに支持された多数の衛生設備と、を有し、フレームは、上部分と、下部分を有し、上部分は、上カバーと、上カバーから下方に延びる上側柱部分を有し、下部分は、底部と、底部から上方に延びる下側柱部分を有し、上部分及び下部分は、上方に伸長し且つ作動高さを有する作動位置と、下方に引込み且つ作動高さよりも低い輸送高さを有する輸送位置との間を、互いに対して移動可能であり、上側柱部分及び下側柱部分は、一方が他方の中に又は互いに沿って、作動位置と輸送位置の間の摺動経路にわたって摺動可能であり、作動位置において、固定手段を用いて作動位置に互いに固着可能であり、更に、衛生ユニットは、互いに隣り合って位置する多数の衛生サブスペースを有し、衛生ユニットは、アクセス側の面と、アクセス側の面のドア用の保持手段を有し、衛生サブスペースは、水平方向において、アクセス側の面から離れる方向(後方)に、及び/又は、一方の側方の面に向かって、及び/又は、両方の側方の面に向かって、仕切り壁によって境界が定められ、仕切り壁は、上部分に取付けられた上仕切り壁部分と、下部分に取付けられた下仕切り壁部分とに分割され、輸送位置から作動位置への及び作動位置から輸送位置への変換中、上仕切り壁部分は、衛生サブスペースの内部から見ると、下仕切り壁部分の内面に沿って上下方向に摺動可能である。このようにすれば、上仕切り壁部分の仕切り壁の外部に、空の空間を必要とせず、導管等に利用可能なより多くの空間を残す。更に、衛生サブスペースをシャワーとして使用したり、清掃のために洗い流したりするとき、シャワー水/洗浄水は、仕切り壁の内面に沿って流れ、他の側や外側に存在する設備/継手に悪影響を及ぼすように他の側や外側には流れない。
【0018】
好ましくは、上仕切り壁部分は、複数の仕切り壁部に上下方向に分割され、輸送位置から作動位置への及び作動位置から輸送位置への変換中、上側の仕切り壁部は、衛生サブスペースの内部から見ると、上仕切り壁部分のうちの上側の仕切り壁部よりも下に位置する仕切り壁部の内面に沿って上下方向に摺動可能である。このとき、上仕切り壁部分が摺動しなければならない長さは、制限範囲内に保たれるのがよい。このことは、衛生サブスペース内の衛生設備が下部分に、特に、下仕切り壁部分に取付けられるときに有利である。このとき、最も低い上仕切り壁部分の下縁は、衛生設備の取付け箇所よりも上のままである。また、便器の排水は、底部よりも上のままである。
【0019】
衛生サブスペースのための仕切り壁は、横U字形状を有し、2つの側壁と1つの後壁を有し、横U字形状の開口はアクセス側の面に位置するのがよい。変形例として、衛生サブスペースのための仕切り壁は、横L字形状を有し、1つの側壁と1つの後壁を有していてもよい。
【0020】
前述した実施形態/側面と組合せてもよい更なる側面によれば、本発明は、輸送可能な衛生ユニットを提供し、衛生ユニットは、フレームと、フレームに支持された多数の衛生設備と、を有し、フレームは、上部分と、下部分を有し、上部分は、上カバーと、上カバーから下方に延びる上側柱部分を有し、下部分は、底部と、底部から上方に延びる下側柱部分を有し、上部分及び下部分は、上方に伸長し且つ作動高さを有する作動位置と、下方に引込み且つ作動高さよりも低い輸送高さを有する輸送位置との間を、互いに対して移動可能であり、上側柱部分及び下側柱部分は、一方が他方の中に又は互いに沿って、作動位置と輸送位置の間の摺動経路にわたって摺動可能であり、作動位置において、固定手段を用いて作動位置に互いに固着可能であり、更に、衛生ユニットは、互いに隣り合って位置する多数の衛生サブスペースを有し、衛生ユニットは、アクセス側の面と、アクセス側の面のドア用の保持手段を有し、衛生サブスペースは、水平方向において、アクセス側の面から離れる方向に、及び/又は、一方の側方の面に向かって、及び/又は、両方の側方の面に向かって、仕切り壁によって境界が定められ、仕切り壁は、上部分に取付けられた上仕切り壁部分と、下部分に取付けられた下仕切り壁部分とに分割され、仕切り壁は、少なくとも1つの衛生付属品のための取付け箇所を有し、目的の衛生付属品のメンテナンスのための通路が、仕切り壁の取付け箇所のところに構成される。衛生付属品は、例えば、トイレットロールホルダ、石鹸小出し器、ゴミ箱等であり、スタッフは、目的の衛生サブスペースの外部から衛生付属品に到達することが可能である。メンテナンスは、比較的容易に行われる。仕切り壁が衛生サブスペースの後壁を形成する場合は特に、メンテナンス通路が、後壁に配置され、下仕切り壁部分が存在すれば好ましくは、下仕切り壁部分内に配置される。
【0021】
衛生付属品は、内面に沿って摺動する壁の障害物にならないように、後方に位置決めされるのがよい。
【0022】
本発明による衛生ユニットは、3つの衛生サブスペースを、コンパクトでありながらユーザフレンドリーな仕方で有し、3つの衛生サブスペースは、便器を備え、互いに隣に位置し、同じアクセス側の面からアクセス可能である。
【0023】
本発明による衛生ユニットは、輸送位置において、標準の40フィートハイキューブコンテナの内部高さの半分よりも低い高さを有するのがよい。
【0024】
本発明による衛生ユニットは、輸送位置におけるアクセス側の面において、標準の40フィートハイキューブコンテナの内部長さの5分の1よりも短い幅を有するのがよい。
【0025】
本発明による衛生ユニットは、輸送位置における横断方向側面において、標準の40フィートハイキューブコンテナの内部幅の2分の1よりも短い奥行を有するのがよい。
【0026】
標準の輸送コンテナに対応するフレームを有する本発明による比較的多数の衛生ユニットを輸送することが可能である。特に、40フィートハイキューブコンテナをかかる目的のために使用してもよい。
【0027】
本発明による衛生ユニットは、少しの解放部品しか必要とせず、且つ、本発明による衛生ユニットを迅速に立ち上げることができる。
【0028】
本願の明細書及び特許請求の範囲に記載され及び/又は本願の図面に記載された側面及び程度は、個人的に使用される可能性がある。かかる個人的な側面は、それに関する分割特許出願の問題であるかもしれない。このことは、従属請求項に記載されている側面及び程度に特に適用する。
【0029】
本発明を、添付の図面に示す例示の実施形態に基づいて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1A】本発明による衛生ユニットの伸長した作動位置における図である。
【
図1B】本発明による衛生ユニットの伸長した作動位置における図である。
【
図1C】本発明による衛生ユニットの伸長した作動位置における図である。
【
図1D】本発明による衛生ユニットの伸長した作動位置における図である。
【
図1E】本発明による衛生ユニットの伸長した作動位置における図である。
【
図2A】本発明による衛生ユニットの引込んだ輸送位置における図である。
【
図2B】本発明による衛生ユニットの引込んだ輸送位置における図である。
【
図3】輸送位置にある本発明による多数の衛生ユニットを有する輸送コンテナの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1A~
図1E及び
図2A~
図2Bに示す衛生ユニット1は、真直ぐな平行六面体形状(即ち、箱形状)であり且つ上下方向に伸縮可能なフレーム2を有し、フレーム2は、例えば、上フレーム部分2aと下フレーム部分2bに分割されるスチール製構造部材を有する。
【0032】
上フレーム部分2aは、上カバー3aを有し、上カバー3aは、強度と剛性を提供するために管状の桁/支持部の形態をなす多数の構造部材を有し(
図2B参照)、上プレート20(
図2Bでは省略)によって上方から覆われ、上プレート20の上側の面は、上平面3aaを構成する。構造部材は、その上側の面と下側の面の間の上下方向スペースを定める。コーナーの近くにおいて、円形断面を有する中空の上側柱部分4aが、コーナーのところに位置する支持プレート5aから下方に延び、上側柱部分4aの上縁4aaが、支持プレート5aに取付けられる。支持プレート5aは、積重ね用カム6aを有する。上カバー3aは、更に、フォークリフトトラックを使用して上フレーム部分2aを上昇及び下降させるためのフォーク用孔7aを有し、フォーク用孔7aには、前側(アクセス側)と後側から到達可能である。
【0033】
下フレーム部分2bは、底部3bを有し、底部3bは、強度と剛性を提供するために管状の桁/支持部の形態をなす多数の構造部材を有し、下方に開放している。構造部材は、その上側の面と下側の面の間の上下方向スペースを定める。コーナーの近くにおいて、正方形断面を有する中空の下側柱部分4bが、コーナーのところに位置する支持プレート5bから上方に延び、下側柱部分4bの下縁4bbが、支持プレート5bに取付けられる。支持プレート5bは、積重ね用カム6aが嵌合する孔6bを有する。検査用孔6cにより、かかる嵌合を認識することを可能にする。底部3bは、更に、フォークリフトトラック又はパレットジャッキのフォークを使用して衛生ユニット1を移動させるためのフォーク用孔7bをすべての側に有する。底部3bの下側において、桁/支持部は、パレットジャッキのローラのための孔を有する。底部3bの桁/支持部の下側の面は、下平面3bbを構成する。
【0034】
上側柱部分4a及び下側柱部分4bは、同じ長さを有し、開放した上下方向貫通通路を有する。
【0035】
下フレーム部分2bは、更に、跳ね上げることができる後プレート8aと、横プレート8bを有する。
【0036】
互いに隣り合って位置する3つの衛生サブスペース9が、フレーム2の内部に収容され、便器Pを備える。作動位置において、サブスペース9は、前側からアクセス可能であり、ドア10によって閉鎖可能である。1つの上下方向側面において、ドア10は、上カバー3aの下側の面から下方に延びる上側ピボットピン11a及び底部3bの上側の面から上方に延びる下側ピボットピン11bを中心に回転可能に支持され且つ取付けられる。前側のフォーク用孔7a、7bは、側壁及び中間のサブスペース9の支柱19a、19b(後で説明)の直ぐ内側に位置している。
【0037】
この例において、サブスペース9は各々、U字形の仕切り壁12によって側面及び背面の境界が定められ、仕切り壁12は、上フレーム部分2aに取付けられた上仕切り壁部分12aと、下フレーム部分2bに取付けられた下仕切り壁部分12bとによって形成され、上仕切り壁部分12a及び下仕切り壁部分12bは、互いに沿って上下に摺動可能である。上仕切り壁部分12a自体はまた、仕切り壁上部12aa及び仕切り壁下部12abに分割され、仕切り壁下部12abは、仕切り壁上部12aaと一緒に摺動可能であるように仕切り壁上部12aaに連結される。かかる構成は、仕切り壁上部12aaが、仕切り壁下部12abに沿って且つその中を上下に摺動可能であり、且つ、仕切り壁下部12abが下仕切り壁部分12bに沿ってその中を上下に摺動可能であるようなものである。このことは、視界が内側から前側に向かうように示されている
図1Dにおいても見ることができる。
図1Dはまた、互いに隣りあっている仕切り壁下部12abが互いに接合され、1つの部品又は一体品として上下に摺動可能であることを示す。上カバー3aを下降させると、上カバー3aが仕切り壁下部12abの上縁に当接した後、仕切り壁上部12aa及び仕切り壁下部12abを両方とも下方に移動させる。上カバー3aを再び上昇させると、仕切り壁上部12aaの下縁のところの当接により、仕切り壁下部12abが一緒に移動させられることを確保する。
【0038】
下仕切り壁部分12bは、後壁部12bbを有し、便器P及びゴミ入れ14が後壁部12bbに取付けられる。後壁部12bbは、ゴミ入れ14をサブスペース9の後方から空にするためのメンテナンス用開口16をゴミ入れ14の後方に有する。更に、トイレットロールホルダ13が、後壁部12bbに配置され、ユーザが内側からアクセス可能であると共に、後壁部12bbのメンテナンス用開口16を介してストックを補充するために後方からアクセス可能である。
【0039】
フレーム2、特に下フレーム部分2b内のサブスペース9の後方に、技術スペース17が設けられ、技術スペース17内に、必要なドレイン管、給水管及び電気ケーブルのための部屋、及び、選択的には、排泄物及び紙のためのポンプ及びグラインダのための部屋がある。便器Pは、ドレインを後壁部12bb内に有している。輸送位置において、技術スペース17はまた、3つのドア10のための部屋を構成する。技術スペース17の後方は、跳ね上げることができる後プレート8aによって遮蔽されるのがよい。
【0040】
サブスペース9は、更に、上フレーム部分2aに取付けられた天井プレート18aと、下フレーム部分2bに取付けられた床プレート18bを有する。床プレート18bは、洗浄水を排出するために、前方に向かって下方に傾斜している。
【0041】
上仕切り壁部分12a及び下仕切り壁部分12bの前縁の保護、選択的には、上仕切り壁部分12aの前縁の上下方向関節連結の保護のために、上下方向の上側輪郭部19a及び下側輪郭部19bがそれぞれ、上フレーム部分2a及び下フレーム部分2bの前側の面に取付けられ、上側輪郭部19aは、下側輪郭部19bの内側を摺動可能である。
【0042】
分かるように、また
図1Eを参照して、柱部分4(上側柱部分4a及び下側柱部分4b)は、衛生ユニット1の前側のコーナーのところでは、後方に僅かにオフセットされ、後側のコーナーのところでは、コーナーのところに位置している。結果として、前側において、前側に位置する上側柱部分4a及び下側柱部分4bよりも前方の左側にヒンジピン11a、11bを配置するのに使用可能な空間がある。かかる使用可能な空間はまた、前側で操作されるドア10の当接のために、前側に位置する上側柱部分4a及び下側柱部分4bの前方の右側を何もないままにすることができる。結果として、同じ数のサブスペースを考えると、前側と平行な方向における水平方向の全体的な占有スペースが、制限範囲内に保たれる。
【0043】
上側柱部分4aが上カバー3aの上平面3aaから短い距離(上プレート20の厚さ)のところから延び、下側柱部分4bが底部3bの下平面3bbから延び、且つ、上側柱部分4a及び下側柱部分4bの一方が他方に互いに完全に滑り込むことが可能であり、上側柱部分4aの下縁4abが下平面3bbと同じ程度まで延び、下側柱部分4bの上縁4baが、上平面3aaから上記短い距離のところと同じ程度まで延びるので、作動位置における達成可能な高さに対する輸送位置におけるできるだけ低い高さ、即ち、上側柱部分4a又は下側柱部分4bの高さとほぼ等しい高さが実現される(実施例では、支持プレート5a、5bの厚さが追加されなければならない)。また
図1Eを参照すると、上側柱部分4aの上縁4aaだけが、支持プレート5aの下面に取付けられていることが分かり、その結果、輸送位置において、下側柱部分4bの上縁4baが、支持プレート5aの下面に当接する。このとき、上側柱部分4aの下縁4abは、支持プレート5bの上側の面に位置している。
【0044】
例示として、衛生ユニット1の輸送位置において(
図2A及び
図2B参照)、前側に沿う長さLは、約2.35メートルであり、幅又は奥行Bは、約1.1メートルであり、高さHは、約1.3メートルである。
図3は、2×10のかかる衛生ユニットを40フィートハイキューブコンテナに収容する仕方を示し、ドア開口の空間の内寸法は、幅b0が、2.33メートル、高さh0が、2.655メートル、コンテナ長さl0が12メートルである。この場合、20個の衛生ユニット1の組立体は、長さ約11.8メートル、幅2.2メートル、高さ約2.6メートルにわたり、積重ね用カムを一番上の衛生ユニット1の上側の面に含む。
【0045】
20個の衛生ユニット1を使用する場所において、フォークリフトトラックは、衛生ユニット1を1つずつ、コンテナ100の外に取出し、それらを正しい箇所に配置し、このとき、フォークは、短い方の側面のフォーク用孔7bに係合する。次に、同じフォークリフトトラックのフォークを、フォーク用孔7aに挿入し、それに引続いて、フォークを上昇させることによって、上フレーム部分2aを下フレーム部分2bに対して持上げる。このとき、作動高さに到達するまで、上側柱部分4aを下側柱部分4bの外に摺動させ、この例では、上平面3aaと下平面3bbの間が約2.31メートルになる。次いで、フォークをそのまま保ち、ドライバー又は別の人が、固定設備を作動させ、上側柱部分4a及び下側柱部分4bを両方ともその位置に固着させる。この伸長プロセスにおいて、仕切り壁上部12aa及び仕切り壁下部12abも、仕切り壁部分12bの内側に沿って上方に伸長される。後プレート8aを跳ね上げて開放させた後、ドア10を取出して、前側のピボットピン11a、11bのところに配置する。様々な管及びケーブルが連結される。
【0046】
衛生ユニット1を再び遠くに輸送するとき、パイプ等を最初に分解する。次いで、ドア10を技術スペース17内に再び配置する。次いで、フォークリフトトラックのフォークをフォーク用孔7aに挿入し、固定設備を解放する。ついで、フォークを下降させ、上側柱部分4aを下側柱部分4bの中に再び摺動させ、上側柱部分4aを下側柱部分4bの中に完全に収容させ、下側柱部分4bの上縁を支持プレート5aの下側の面に当接させ、上側柱部分4aの下縁を支持プレート5bの上側の面に当接させる。それと同時に、仕切り壁上部12aa及び仕切り壁下部12abを互いに沿って及び後壁部12bbに沿って再び摺動させて引込めると、最初、下縁を有する仕切り壁下部12abは、例えば、便器Pの上縁/後縁又は他の当接箇所に当接し、次いで、仕切り壁上部12aaは、仕切り壁下部12abの内側に沿って更に下方に摺動する。
【0047】
今、実現されている輸送位置において、上側柱部分4a及び下側柱部分4bを互いに固着させるために、固定設備を再び使用してもよい。
【0048】
本発明は、便器を有する衛生ユニットだけに適用されるわけでなく、小便器、シャワー、洗面台及びそれらの組合せを有する衛生ユニットに適用されてもよい。多数の衛生ユニットと一緒に使用されるポンプユニットが、同じように、即ち、衛生ユニットと一致する輸送寸法を有するように構成されてもよく、例えば、上述した40フィートハイキューブコンテナ内に、19個の衛生ユニットと一緒に収容されてもよい。
【0049】
本発明は、発明の詳細な説明に記載された実施形態及び添付図面に記載された実施形態に限定されるわけではない。上述した説明は、本発明の好ましい実施形態の作動を説明するために含まれており、本発明の範囲を限定しない。上述した説明に基づいて、本発明の精神及び範囲内にある多くの変形例が、当業者に明らかである。発明の詳細な説明に記載された部品及び添付図面に記載された部品の変形例が可能である。変形例を、本発明の他の実施形態に個別に使用してもよい。種々の例の部品は、互いに組合されてもよい。