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特許7361749マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの方法、ユーザ装置、および無線ネットワークノード
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-05
(45)【発行日】2023-10-16
(54)【発明の名称】マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの方法、ユーザ装置、および無線ネットワークノード
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/90 20180101AFI20231006BHJP
   H04W 4/06 20090101ALI20231006BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20231006BHJP
【FI】
H04W4/90
H04W4/06 150
H04W72/232
【請求項の数】 14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021180476
(22)【出願日】2021-11-04
(62)【分割の表示】P 2019539819の分割
【原出願日】2017-12-04
(65)【公開番号】P2022028728
(43)【公開日】2022-02-16
【審査請求日】2021-11-24
(31)【優先権主張番号】62/454,087
(32)【優先日】2017-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マーッタネン, ヘルカ-リィナ
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】RAN WG1,LS on direct indication in DCI format 1C[online],3GPP TSG RAN WG1 #87 R1-1613816,2016年11月18日
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Radio Resource Control (RRC); Protocol specification (Release 13),3GPP TS 36.331 V13.2.0,2016年07月11日,pp.55,56,177,178,495
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)(110)によって実行される方法であって、該UE(110)は、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)用に構成されたキャリア(130)上で動作するように構成され、前記方法は、
前記キャリアの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様(TS)36.212 V13.2.0に定義されたダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット1Cを受信すること(A020)であって、該受信することは、3GPP TS36.212 V13.2.0に定義されたMBMS無線ネットワーク一時識別子(M-RNTI)を用いて実行され、前記DCIは、i)少なくとも2つの緊急通知が前記キャリア上でブロードキャストされているか否かを示す1ビットと、ii)前記キャリアのマルチキャスト制御チャネル(MCCH)の変更に関する通知を提供するのに適合した8ビットと、を含み、前記少なくとも2つの緊急通知は、地震津波警報システム(ETWS)通知および商用モバイル警告システム(CMAS)通知を含む、前記受信すること(A020)と、
前記1ビットが1に設定されている場合、ETWS通知およびCMAS通知のインジケーションに関する2つのフィールドがページングメッセージにおいて1に設定されているかのように、3GPP TS36.331 v13.2.0に定義された挙動を実施すること(A030)であって、該挙動は、システム情報ブロック(SIB)10乃至12を確認することにより前記ETWS通知および前記CMAS通知を受信することを含む、前記実施すること(A030)と、
を含む方法。
【請求項2】
前記1ビットは、前記DCIの第2ビットであるが最下位ビットである
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記挙動は、前記ETWS通知および前記CMAS通知を前記キャリア内で検索することを含む
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
無線ネットワークノード(120)によって実行される方法であって、該無線ネットワークノード(120)は、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)用に構成されたキャリアを管理するように構成され、前記方法は、
前記キャリアの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で、の第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様(TS)36.212 V13.2.0に定義されたダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット1Cを送信すること(A010)であって、該送信することは、3GPP TS36.212 V13.2.0に定義されたMBMS無線ネットワーク一時識別子(M-RNTI)を用いて実行され、前記DCIは、i)少なくとも2つの緊急通知が前記キャリア上でブロードキャストされているか否かを示す1ビットと、ii)前記キャリアのマルチキャスト制御チャネル(MCCH)の変更に関する通知を提供するのに適合した8ビットと、を含み、前記少なくとも2つの緊急通知は、地震津波警報システム(ETWS)通知および商用モバイル警告システム(CMAS)通知を含む、前記送信すること(A010)
を含む方法。
【請求項5】
前記1ビットは、前記DCIの第2ビットであるが最下位ビットである
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)用に構成されたキャリア(130)で動作するように構成されたユーザ装置(UE)(110)であって、該UE(110)は、
前記キャリアの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様(TS)36.212 V13.2.0に定義されたダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット1Cを受信し、該受信は、3GPP TS36.212 V13.2.0に定義されたMBMS無線ネットワーク一時識別子(M-RNTI)を用いて実行され、前記DCIは、i)少なくとも2つの緊急通知が前記キャリア上でブロードキャストされているか否かを示す1ビットと、ii)前記キャリアのマルチキャスト制御チャネル(MCCH)の変更に関する通知を提供するのに適合した8ビットと、を含み、前記少なくとも2つの緊急通知は、地震津波警報システム(ETWS)通知および商用モバイル警告システム(CMAS)通知を含み、
前記1ビットが1に設定されている場合、ETWS通知およびCMAS通知のインジケーションに関する2つのフィールドがページングメッセージにおいて1に設定されているかのように、3GPP TS36.331 v13.2.0に定義された挙動を実施し、該挙動は、システム情報ブロック(SIB)10乃至12を確認することにより前記ETWS通知および前記CMAS通知を受信することを含む
ように構成されるUE(110)。
【請求項7】
前記1ビットは、前記DCIの第2ビットであるが最下位ビットである
請求項6に記載のUE(110)。
【請求項8】
前記挙動は、前記ETWS通知および前記CMAS通知を前記キャリア内で検索することを含む
請求項6または7に記載のUE(110)。
【請求項9】
マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)用に構成されたキャリア(130)を管理するように構成された無線ネットワークノード(120)であって、該無線ネットワークノード(120)は、
前記キャリアの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様(TS)36.212 V13.2.0に定義されたダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット1Cを送信し、該送信は、3GPP TS36.212 V13.2.0に定義されたMBMS無線ネットワーク一時識別子(M-RNTI)を用いて実行され、前記DCIは、i)少なくとも2つの緊急通知が前記キャリア上でブロードキャストされているか否かを示す1ビットと、ii)前記キャリアのマルチキャスト制御チャネル(MCCH)の変更に関する通知を提供するのに適合した8ビットと、を含み、前記少なくとも2つの緊急通知は、地震津波警報システム(ETWS)通知および商用モバイル警告システム(CMAS)通知を含む
ように構成される無線ネットワークノード(120)。
【請求項10】
前記1ビットは、前記DCIの第2ビットであるが最下位ビットである
請求項9に記載の無線ネットワークノード(120)。
【請求項11】
ユーザ装置(UE)(110)で実行されたとき、該UE(110)に請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム(403)。
【請求項12】
請求項11に記載のコンピュータプログラム(403)を格納するコンピュータ可読媒体。
【請求項13】
無線ネットワークノード(120)で実行されたとき、該無線ネットワークノード(120)に請求項4または5に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム(603)。
【請求項14】
請求項13に記載のコンピュータプログラム(603)を格納するコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の実施形態は、電気通信システム、セルラーシステムなどの無線通信システムに関する。特に、マルチメディアブロードキャストサービスのための方法およびユーザ装置、ならびに、マルチメディアブロードキャストサービスのための方法および無線ネットワークノードが開示される。対応するコンピュータープログラムおよびコンピュータープログラムキャリアも開示されている。
【背景技術】
【0002】
マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)運用を強化する新しい作業アイテムが、RANプレナリー(RP)-160675の無線アクセスネットワーク#71(RAN#71)で承認され、RP-161297のRAN#72でさらに改訂され、次のようになった:
「作業アイテムの目的は、ロングタームエボリューション(LTE)の以下の拡張MBMS(eMBMS)の拡張を評価および指定することである:
a. 大規模な単一周波数ネットワーク(SFN)の遅延拡散環境(例えば、15km以上のサイト間距離)のユニキャスト/eMBMS混合キャリアで使用するために、より長いサイクリックプレフィックス(たとえば33.33μs以上)を使用する手段を指定し、少なくとも2bps/Hzのスペクトル効率を達成しながら、同じキャリアにおけるレガシーおよび新規のプレフィックスの共存を保証する。この目標には評価が含まれる。(無線アクセスネットワーク-RAN、RAN1、RAN4)
b. マルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)のサブフレーム0、4、5、9(フレーム構造タイプ1-FS1)および0、1、5、6(フレーム構造タイプ2-FS2)を使用する手段を指定する。(RAN2、RAN1)
・ ユニキャスト用の非MBSFNサブフレームは、セカンダリセル(Scell)としてのみ使用できる。
c. ユニキャスト制御領域およびセル固有の参照信号なしでMBSFNサブフレームを構成する手段を指定する。(RAN1、RAN2)
注:接続モードとアイドルモードの両方で、MBMS(feMBMS)動作がさらに強化されている。
以下を検討する:
d. MBSFN送信専用のすべてのDLサブフレームと、システム情報ブロック(SIB)13、SIB15、SIB16の情報を含む自己完結型eMBMSシグナリングを備えたスタンドアロンキャリアのサポート。(RAN2)
e. ユニキャストに同時に使用される1つまたは複数のセルと一緒に配置されず非同期の1つまたは複数のeMBMSセルからの受信を含むマルチキャリアeMBMS/ユニキャスト動作のサポート。(RAN4、RAN2)
f. ユーザ装置(UE)が認証なしでテレビ(TV)伝送サービスを受信できる解決策。(RAN1、RAN2、RAN3)
eMBMSの新規のサイクリックプレフィックス(CP)の長さ(定義されている場合)に必要なユーザ装置無線周波数(UE RF)および基地局(BS)RFのコア要件を指定する。(RAN4)
この作業アイテム(WI)では、FS2の新しい時分割多重(TDD)ダウンリンク/アップリンク(DL/UL)構成は考慮されない。
この作業では、対応するシステムアーキテクチャワークグループ(SA2)作業の結果を考慮する。」
【0003】
eMBMSの作業は、以前のRAN1#84bis会議で開始され、作業アイテム説明(WID)の目的b)およびc)に関する次の明確化が完了した:
- 目的bとcは、レガシーUEをキャリアでスケジュールできないことを意味する。
【0004】
サブフレーム0、4、5、9(FS1)および0、1、5、6(FS2)が現在MBSFN送信に使用できない理由は、これらは、サブフレーム0および5(FS1、FS2)上でプライマリ同期信号(PSS)/セカンダリ同期信号(SSS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、および、最も密なページング構成のサブフレーム0、4、5、9(FS1)および0,1,5,6(FS2)上でページングチャネルを搬送するからである。MBMS割り当ては全帯域幅(つまり、全ての物理リソースブロック(PRB)が割り当てられる)であるため、PSS/SSS/PBCHおよびページングメッセージは物理マルチキャストチャネル(PMCH)と周波数多重化できない。サブフレーム0および5のPSS/SSSおよびセル固有参照信号(CRS)は、セル検索および時間と周波数の追跡に使用される。
【0005】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様(TS)36.304 v13.2.0で指定されているように、周波数分割多重(FDD)のUEは、監視する必要があるページング機会を計算している。たとえば、3MHzより広いシステム帯域幅で、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル(NPDCCH)上で、またはマシンタイプ通信(MTC)物理ダウンリンク制御チャネル(MPDCCH)上で、ページング無線ネットワーク一時識別子(P-RNTI)が送信される場合、次の表を使用する:
【0006】
【表1】
【0007】
nB(時間値)パラメータは、ネットワークで構成可能であり、(radioResouceConfigCommonIEの一部であるpcch-Config情報要素(IE)の一部として)SIB2でシグナリングされる。nB≦Tで構成することにより、UEに構成されたUE_IDまたはDRXサイクル長を考慮する必要なく、PO発生をサブフレーム#9のみに制限できることに注意されたい。
【0008】
進化型ユニバーサル地上アクセスネットワーク(E-UTRAN)ページングメッセージは、3GPP TS 36.331 v13.2.0で定義されている。これは、メッセージとともにページングされている1つまたは複数のUEに関する情報(UEアイデンティティ)と、多数またはすべてのUEに宛てられたその他の情報の両方を含んでいる。ページングは次のために使用される:
- 無線リソース制御アイドルモード(RRC_IDLE)でのページング情報のUEへの送信、および/または、
- RRC_IDLEのUEおよび無線リソース制御接続モード(RRC_CONNECTED)のUEへの、システム情報の変更の通知、および/または、
- 地震津波警報システム(ETWS)一次通知および/またはETWS二次通知についての通知、および/または、
- 商用モバイル警告システム(CMAS)通知についての通知、および/または、
- RRC_IDLEのUEへの、拡張アクセス封鎖(EAB)パラメータの変更についての通知、および/または、
- RRC_IDLEのUEへのE-UTRAN周波数間再配布手順を実行するように通知。
【0009】
MTCの作業では、ダイレクトインジケーション情報が3GPP TS 46.331で定義され、3GPP TS 36.212で定義されたダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット6-2によってUEに伝達される。
【0010】
3GPP TS 36.331 v13.2.0の表6.6-1は、ダイレクトインジケーション情報を定義している。ビットnが1に設定されている場合、3GPP TS 36.331 v13.2.0の5.3.2.3節で説明されているように、UEは、ページングメッセージにおいて対応するフィールドが設定されているかのように振舞うことになる。ビット1は最下位ビットである。
【0011】
【表2】
【0012】
さらに、eMBMSサービスを受信するUEは、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)で指定されたeMBMS固有のシステム情報に従う必要がある。MCCHの変更通知は、各ビットが1つのMBSFNエリアに対応する8ビットのビットマップとしてDCI 1Cで提供される。UEは、システム情報ブロックタイプ13に含まれるMBSFN-AreaInfoList情報要素でMBSFNエリア情報を受信し、ここで、パラメータnotificationIndicatorは、ビットマップ内のどのビット位置がこのMBSFNエリアに対応するかを示す。
【0013】
MBSFN-AreaInfoList情報要素
-- ASN1START
MBSFN-AreaInfoList-r9 ::= SEQUENCE (SIZE(1..maxMBSFN-Area)) OF MBSFN-AreaInfo-r9
MBSFN-AreaInfo-r9 ::= SEQUENCE {
mbsfn-AreaId-r9 MBSFN-AreaId-r12,
non-MBSFNregionLength ENUMERATED {s1, s2},
notificationIndicator-r9 INTEGER (0..7),
mcch-Config-r9 SEQUENCE {
mcch-RepetitionPeriod-r9 ENUMERATED {rf32, rf64, rf128, rf256},
mcch-Offset-r9 INTEGER (0..10),
mcch-ModificationPeriod-r9 ENUMERATED {rf512, rf1024},
sf-AllocInfo-r9 BIT STRING (SIZE(6)),
signallingMCS-r9 ENUMERATED {n2, n7, n13, n19}
},
...
}
-- ASN1STOP
【0014】
MCCH変更通知のDCI 1Cは、3GPP TS 36.212で次のように定義されている:
「あるいは、フォーマット1CがMCCH変更の通知に使用される場合は、
- MCCH変更通知の情報-セクション5.8.1.3で定義されている8ビット
- 1つのPDSCHコードワードの非常にコンパクトなスケジューリングに使用されるフォーマット1Cのサイズに等しくなるまで、予約情報ビットが追加される」
【0015】
feMBMSキャリアでは、eMBMSサブフレームが100%割り当てられていても、少なくともPSS/SSSとCRSが送信されるサブフレームがいくつかある。これらのサブフレームのPDCCH領域で任意のDCI形式をUEに送信でき、これらのサブフレームのPDSCHを使用して、システム情報(SI)またはユニキャスト情報を搬送できる。
【0016】
RAN1は、MCCHの変更を示すために使用される現在のDCIフォーマット1-Cを拡張して、SIの変更も示すことに同意している。対応する変更はTS 36.212[R1-1613813]に同意され、TS 36.213 11.2[R1-1613815]にも反映される。ただし、RAN2は、このキャリアでETWSとCMASをサポートすることにも同意しており、これらに関連する通知も必要である。したがって、RAN1は、ETWSおよびCMASの変更を示すためにDCIフォーマット1Cにビットを追加できることを通知するリエゾン声明(LS)[R1-1613816]をRAN2に送付している。
【発明の概要】
【0017】
上述の観点から、フォーマット1CのDCIの利用可能なサイズが限られているため、ダイレクトインジケーション通知のビットがeMBMSのより広い帯域幅へのデプロイを制限していることに注意する必要がある。サイズが{1-2、3-4、5、6、7}ビットのフィールドには、{15、25、50、75、100}PRBのデプロイが必要である。 あるいは、ダイレクトインジケーション情報のフィールドは、より広い帯域幅に対してのみ条件付きで存在し得る。
【0018】
SI、ETWS、およびCMASのインジケーションが条件付きであるか必須であるかに関係なく、これらの3ビットをすべて追加すると、デプロイが25PRB以上に制限されるようである。
【0019】
目的は、ETWSおよび/またはCMASの使用に関する柔軟性を向上させることであり得る。
【0020】
一態様によれば、目的は、ユーザ装置によって実行される方法によって達成される。ユーザ装置は、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス用に設定されたキャリアで動作する。ユーザ装置は、キャリアの物理ダウンリンク制御チャネルで、マルチキャストネットワーク識別子を使用したダウンリンク制御情報を受信する。ダウンリンク制御情報は、少なくとも2つの緊急通知がキャリアでブロードキャストされているか否かを示すビットと、キャリアのマルチキャストチャネルの変更に関連する通知と、を含む。さらに、ユーザ装置は、ビットが1に設定されている場合、ユーザ装置のページングメッセージで、少なくとも2つの緊急通知のインジケーションに関連する少なくとも2つのフィールドが1に設定されているかのように振舞う。
【0021】
別の態様によれば、目的は、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス用に構成されたキャリア上で動作するように構成されたユーザ装置によって達成される。ユーザ装置は、キャリアの物理ダウンリンク制御チャネルで、マルチキャストネットワーク識別子を使用したダウンリンク制御情報を受信するように構成される。ダウンリンク制御情報は、少なくとも2つの緊急通知がキャリアでブロードキャストされているか否かを示すビットと、キャリアのマルチキャストチャネルの変更に関連する通知と、を含む。さらに、ユーザ装置は、ビットが1に設定されている場合、ユーザ装置のページングメッセージで、少なくとも2つの緊急通知のインジケーションに関連する少なくとも2つのフィールドが1に設定されているかのように振舞うように構成される。
【0022】
さらなる態様によれば、目的は、無線ネットワークノードによって実行される方法によって達成される。無線ネットワークノードは、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス用に構成されたキャリアを管理する。無線ネットワークノードは、キャリアの物理ダウンリンク制御チャネルで、マルチキャストネットワーク識別子を使用したダウンリンク制御情報を送信する。ダウンリンク制御情報は、少なくとも2つの緊急通知がキャリアでブロードキャストされているか否かを示すビットと、キャリアのマルチキャストチャネルの変更に関連する通知と、を含む。
【0023】
さらなる態様によれば、目的は、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス用に構成されたキャリアを管理するように構成された無線ネットワークノードによって達成される。無線ネットワークノードは、キャリアの物理ダウンリンク制御チャネルで、マルチキャストネットワーク識別子を使用したダウンリンク制御情報を送信するように構成される。ダウンリンク制御情報は、少なくとも2つの緊急通知がキャリアでブロードキャストされているか否かを示すビットと、キャリアのマルチキャストチャネルの変更に関連する通知と、を含む。
【0024】
さらなる態様によれば、目的は、上述の態様に対応するコンピュータープログラムおよびコンピュータープログラムキャリアによって達成される。
【0025】
1ビット(たとえば1ビットのみ)がETWSおよび/またはCMASの変更を示すため、DCIフォーマット1-Cの帯域幅制限に違反することはなく、たとえば、任意の帯域幅が使用され得る。DCIフォーマット1-Cの帯域幅制限は15個の物理リソースブロック(PRB)であり、より多くのビットが使用される場合、帯域幅制限は25個のPRB以上になる。DCIフォーマット1-Cの帯域幅制限により、1ビットでSIの変更を示し、別の1ビットでETWSまたはCMASの変更(つまりETWSとCMASの両方に共通のビット)を示すことが考えられる。ユーザ装置の方法は、UEがSI変更通知のためにこの1ビットを受信した場合、systemInfoModificationを含むページングメッセージを受信したかのように動作し、例えば現在のSIメッセージの周期性を適用する。ETWS/CMASの共通ビットが1に設定されている場合、UEはETWS通知およびCMAS通知の両方を含むページングメッセージを受信したかのように動作し、schedulingInfoListに従ってETWS通知およびCMAS通知の受信を開始する。
【0026】
利点は、SI変更通知とETWS通知およびCMAS通知の両方をサポートする15PRBの帯域幅をデプロイできることである。個別のビットでは、帯域幅制限は25個のPRBになり、つまり、25個以上のPRBが必要になる。
以下の詳細な説明で説明するように、SI変更通知とETWS/CMAS通知の異なる処理が予想されるため、提案されたビットの組み合わせは有益である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
特定の特徴および利点を含む、本明細書に開示される実施形態の様々な態様は、以下の詳細な説明および添付の図面から容易に理解されるであろう。
【0028】
図1】本明細書の実施形態を実施し得る例示的なシステムの概略図である。
図2】本明細書の方法を示すシグナリングとフローチャートの組み合わせである。
図3】ユーザ装置における方法の実施形態を示すフローチャートである。
図4】ユーザ装置の実施形態を示すブロック図である。
図5】無線ネットワークノードにおける方法の実施形態を示すフローチャートである。
図6】無線ネットワークノードの実施形態を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下の説明を通して、適用可能な場合、ノード、動作、モジュール、回路、部品、アイテム、要素、ユニットなどの類似の機能を示すために類似の参照番号が使用されている。図では、いくつかの実施形態に現れる特徴は破線で示されている。
【0030】
図1は、本明細書の実施形態を実施し得る例示的な無線通信システム100を示している。この例では、システム100はLTEシステム、またはその進化型などである。一例として、システム100は、3GPPによるリリース14に基づき得る。
他の例では、システム100は、グローバル移動通信システム(GSM)、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)、およびD2D通信のようなレイヤを可能にするマイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMAX)などの任意のセルラーまたは無線通信システムであり得る。
無線通信システム100は、例えば、ロングタームエボリューション(LTE)(例えば、LTE周波数分割複信(FDD)、LTE時分割複信(TDD)、LTE半二重周波数分割複信(HD-FDD)、アンライセンスバンドで動作するLTE)、または、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)TDD、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、GSMネットワーク、GSM/GSM進化のための拡張データレート(EDGE)無線アクセスネットワーク(GERAN)ネットワーク、EDGEネットワーク、無線アクセス技術(RAT)の任意の組み合わせで構成されるネットワーク(例えば、マルチスタンダード無線(MSR)基地局、マルチRAT基地局など)、3GPPセルラーネットワーク、WiFiネットワーク、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、5Gシステムまたは任意のセルラーネットワークまたはシステムなどのネットワークであり得る。
【0031】
システム100は、ユーザ装置110を含むと言うことができる。これは、ユーザ装置110がシステム100内に存在することを意味する。
【0032】
さらに、無線ネットワークノード120が図1に示されている。システム100は、無線ネットワークノード120を含み得る。ユーザ装置110は、無線ネットワークノード120に関していわゆるアイドルモードまたは接続モードであり得る。
【0033】
無線ネットワークノード120は、例えば周波数間隔に対応するキャリア上で、ユーザ装置110と通信130し得る。この通信には、ユーザ送信および/または制御送信が含まれる。ユーザ送信は、ユーザデータ、ペイロードデータ、コンテンツデータなどを含み得る。制御送信は、例えば、スケジューリング、認証、モビリティ、送信電力などに関する制御情報を含み得る。ユーザ送信は、第1の無線デバイスがセルラーモードの場合にのみ関連する。通信は、アップリンク送信および/またはダウンリンク送信を含み得る。送信は、データブロックと呼ばれ得る。
【0034】
本明細書で使用する用語「無線ネットワークノード」は、基地局システム(BSS)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、無線基地局(RBS)、進化型ノードB(eNB)、1つまたは複数のリモート無線ユニット(RRU)を制御する制御ノード、アクセスポイントなどを示し得る。
本明細書で使用する用語「ユーザ装置」は、無線通信デバイス、マシンツーマシン(M2M)デバイス、携帯電話、セルラー電話、無線通信機能を備えた携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、内蔵または外付けのモバイルブロードバンドモデムを搭載したラップトップまたはパーソナルコンピューター(PC)、無線通信機能を備えたタブレットPC、ポータブル電子無線通信デバイス、無線通信機能を搭載したセンサーデバイスなどを示し得る。 センサーデバイスは、風、温度、気圧、湿度、光、電気、音、画像など、任意の種類のメトリックを検出し得る。用語「ユーザー」は、ユーザ装置を間接的に示し得る。たまに、用語「ユーザ」は、上述のユーザ装置などを示すために使用され得る。ユーザが必ずしも人間のユーザを含むとは限らないことを理解されたい。用語「ユーザ」は、特定の機能、方法などを使用するマシン、ソフトウェアコンポーネントなどを指し得る。
【0035】
図2は、図1の無線通信システム100で実施される場合の本明細書の実施形態による例示的な方法を示している。
ユーザ装置110は、MBMS、eMBMS、FeMBMSなどのマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス用に構成されたキャリア上で動作する。したがって、無線ネットワークノード120は、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス用に構成されたキャリアを管理する。
以下の動作の1つまたは複数は、任意の適切な順序で実行され得る。
【0036】
動作A010
緊急通知を見つけようとするかどうかをユーザ装置110に知らせるために、無線ネットワークノード120は、キャリアの物理ダウンリンク制御チャネルで、マルチキャストネットワーク識別子を使用してダウンリンク制御情報を送信する。ダウンリンク制御情報は、少なくとも2つの緊急通知がキャリアでブロードキャストされているか否かを示すビットと、キャリアのマルチキャストチャネルの変更に関連する通知と、を含む。当該少なくとも2つの緊急通知は、ETWS通知およびCMAS通知を含み得る。
それにより、無線ネットワークノード120は、ビットが1に設定されると、あたかも少なくとも2つの緊急通知のインジケーションに関連する少なくとも2つのフィールドがユーザ装置110に対するページングメッセージにおいて1に設定されたかのように振舞うようにユーザ装置110に指示する。
ダウンリンク制御情報は、キャリアのシステム情報の変更がキャリア上でブロードキャストされるか否かを示すさらなるビットを含み得る。
これにより、無線ネットワークノード120は、さらなるビットが1に設定されると、あたかもシステム情報の変更に関するフィールドがページングメッセージに設定されるかのように動作するようにユーザ装置110に指示する。
さらなるビットは、ダウンリンク制御情報の最下位ビットであり得、当該ビットはダウンリンク制御情報の第2ビットであるが最下位ビットであり得る。表現「第2ビットであるが最下位ビット」は、当該ビットが最下位ビットから(例えば右から)順番に取られた第2ビットであることを指し得る。
いくつかの例では、例えば、無線ネットワークノード120がクラウドシステムなどで実施される場合、無線ネットワークノード120はダウンリンク制御情報の送信を開始する。
【0037】
動作A020
動作A0101に続いて、ユーザ装置110は、キャリアの物理ダウンリンク制御チャネル上で、M-RNTIなどのマルチキャストネットワーク識別子を使用してダウンリンク制御情報を受信する。DCIなどのダウンリンク制御情報は、少なくとも2つの緊急通知がキャリアでブロードキャストされているか否かを示すビットと、キャリアのマルチキャストチャネルの変更に関する通知と、を含む。
物理ダウンリンク制御チャネルは、PDCCHなどであり得る。
前述のように、少なくとも2つの緊急通知は、ETWS通知とCMAS通知を含み得る。ダウンリンク制御情報は、キャリアのシステム情報の変更がキャリア上でブロードキャストされるか否かを示すさらなるビットを含み得る。さらなるビットは、ダウンリンク制御情報の最下位ビットであり得、ビットは、ダウンリンク制御情報の第2ビットであるが最下位ビットであり得る。
【0038】
動作A030
ユーザ装置110は、ビットが1に設定されると、少なくとも2つの緊急通知のインジケーションに関連する少なくとも2つのフィールドが、ユーザ装置110のページングメッセージにおいて1に設定されているかのように振舞う。
振舞うことA030は、キャリア内で、少なくとも2つの緊急通知を検索することを含み得る。
ページングメッセージは、キャリアのPDSCH上のリソースに関連付けられ得、そのリソースは、キャリアのPDCCH上のP-RNTIで符号化されたDCIによって示される。
【0039】
動作A040
ユーザ装置110は、さらなるビットが1に設定されると、システム情報の変更に関連するフィールドがページングメッセージに設定されているかのように動作し得る。
動作A040は、システム情報の変更に関する情報を含むメッセージをキャリア内で検索することを含み得る。
【0040】
ETWSおよびCMASのシステム情報の変更は、専用feMBMSキャリアでサポートされる他のSIとは異なる方法で処理される。TS36.331セクション5.2.1.3では、次のように記述されている:
【0041】
「システム情報の変更(ETWS、CMAS、EABのパラメータ以外、およびNB-IoTのABパラメータ以外)は、特定の無線フレームでのみ発生し、つまり、変更期間の概念が使用される。」
【0042】
これは、ETWSとCMASの両方がSI変更境界に関係なくいつでも変更でき、MBMSキャリア上の他のSIは次の変更境界でのみ変更できることを意味する。さらに、ETWSまたはCMASを取得する手順は、それぞれTS36.331のセクション5.2.1.4および5.2.1.5で説明されている手順と同様である。UEがETWSまたはCMASのインジケーションを示すページングメッセージを受信するか、ダイレクトインジケーション情報(セクション6.6を参照)の対応するビットが1に設定されると、UEは、SchedulingInfoListに従ってETWS通知またはCMAS通知の受信を開始する。
【0043】
DCIフォーマット1-Cの帯域幅制限、および、SIとETWS通知およびCMAS通知の異なる処理のため、1ビットはSIの変更を示し、ETWSまたはCMAS通知は共通のビットでシグナリングされる必要がある。
【0044】
UE手順は、UEがSI変更通知用のこの1ビットを受信すると、systemInfoModificationを含むページングメッセージを受信したかのように動作する(現在のSIメッセージの周期性を適用する)。ETWS/CMASの共通ビットが1に設定されている場合、UEはETWS通知およびCMAS通知の両方を含むページングメッセージを受信したかのように動作し、schedulingInfoListに従ってETWS通知およびCMAS通知の受信を開始する。つまり、UEは、SIB10,SIB11、およびSIB12SIBをすべてチェックする。したがって、15PRBを超える帯域幅がETWSとCMASの個別のビットに対応できる場合でも、単一の通知フォーマットとUE手順を指定することが推奨される。
【0045】
SI通知およびETWS/CMASのビットは、TS36.312で指定されているDCIフォーマット1Cに条件付きまたは必須で存在し得る。
【0046】
ダイレクトインジケーション情報に関連する例として、ダイレクトインジケーション情報は、P-RNTIを使用してMPDCCHで送信されるが、ページングメッセージは関連付けられていない。表6.6-1は、ダイレクトインジケーション情報を定義しており、TS36.212[22、5.3.3.1.14]を参照されたい。
ビットnが1に設定されている場合、UEは、対応するフィールドがページングメッセージで設定されているかのように動作し、5.3.2.3を参照されたい。ビット1は最下位ビットである。
【0047】
【表3】
【0048】
ダイレクトインジケーションfeMBMSの例:
専用のMBMSキャリアでは、ダイレクトインジケーションfeMBMSがM-RNTIを使用して、8ビットのMCCH変更通知とともにPDCCHで送信され、TS36.212[22、5.3.3.1.4]を参照されたい。表6.6x-1は、ダイレクトインジケーションfeMBMSを定義している。
第1のビットが1に設定されている場合、UEはページングメッセージでsystemInfoModificationフィールドが設定されているかのように振舞い、第2のビットが1に設定されている場合、UEはページングメッセージでetws-Indicationとcmas-Indicationの両方が設定されているかのように振舞い、5.3.2.3を参照されたい。ビット1は最下位ビットである。
【0049】
【表4】
【0050】
図3では、ユーザ装置110における例示的な方法の概略フローチャートが示されている。繰り返しになるが、同じまたは類似の特徴を示すために上記と同じ参照番号が使用されており、特に、同じまたは類似の動作を示すために同じ参照番号が使用されている。ユーザ装置110は、MBMS、eMBMS、feMBMSなどのマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス用に構成されたキャリア上で動作する。
以下の動作の1つまたは複数は、任意の適切な順序で実行され得る。
【0051】
動作A020
ユーザ装置110は、キャリアの物理ダウンリンク制御チャネル上で、M-RNTIなどのマルチキャストネットワーク識別子を使用してダウンリンク制御情報を受信する。DCIなどのダウンリンク制御情報は、少なくとも2つの緊急通知がキャリアでブロードキャストされているか否かを示すビットと、キャリアのマルチキャストチャネルの変更に関する通知と、を含む。
物理ダウンリンク制御チャネルは、PDCCHなどであり得る。
前述のように、少なくとも2つの緊急通知は、ETWS通知とCMAS通知を含み得る。ダウンリンク制御情報は、キャリアのシステム情報の変更がキャリア上でブロードキャストされるか否かを示すさらなるビットを含み得る。さらなるビットは、ダウンリンク制御情報の最下位ビットであり得、ビットは、ダウンリンク制御情報の第2ビットであるが最下位ビットであり得る。
【0052】
動作A030
ユーザ装置110は、ビットが1に設定されると、少なくとも2つの緊急通知のインジケーションに関連する少なくとも2つのフィールドが、ユーザ装置110のページングメッセージにおいて1に設定されているかのように振舞う。
振舞うことA030は、キャリア内で、少なくとも2つの緊急通知を検索することを含み得る。
ページングメッセージは、キャリアのPDSCH上のリソースに関連付けられ得、そのリソースは、キャリアのPDCCH上のP-RNTIで符号化されたDCIによって示される。
【0053】
動作A040
ユーザ装置110は、さらなるビットが1に設定されると、システム情報の変更に関連するフィールドがページングメッセージに設定されているかのように動作し得る。
動作A040は、システム情報の変更に関する情報を含むメッセージをキャリア内で検索することを含み得る。
【0054】
図4を参照すると、図1のユーザ装置110の実施形態の概略ブロック図が示されている。
【0055】
ユーザ装置110は、本明細書で説明される方法を実行するための手段などの処理モジュール401を含み得る。手段は、1つまたは複数のハードウェアモジュールおよび/または1つまたは複数のソフトウェアモジュールの形で具現化され得る。
ユーザ装置110は、メモリ402をさらに含み得る。メモリは、命令(例えばコンピュータプログラム403の形態)を含み(含む又は格納するなど)得、例えばコンピュータ可読コードユニットを含み得る。
【0056】
本明細書のいくつかの実施形態によれば、ユーザ装置110および/または処理モジュール401は、例示的なハードウェアモジュールとして処理回路404を含み、これは1つまたは複数のプロセッサを含み得る。したがって、処理モジュール401は、処理回路404の形態で(または処理回路404により「実現される」ように)具現化され得る。命令は、処理回路404によって実行可能であり得、それにより、ユーザ装置110は、図2および/または図3の方法を実行するように動作可能である。別の例として、命令は、ユーザ装置110および/または処理回路404によって実行されると、ユーザ装置110に図2および/または図3による方法を実行させ得る。
上述の観点から、一例では、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス用に構成されたキャリア上で動作するユーザ装置110が提供される。また、メモリ402は、処理回路404により実行可能な命令を含み、それにより、ユーザ装置110は以下に対して動作する:
前記キャリアの物理ダウンリンク制御チャネルで、マルチキャストネットワーク識別子を使用したダウンリンク制御情報を受信し、該ダウンリンク制御情報は、少なくとも2つの緊急通知が前記キャリアでブロードキャストされているか否かを示すビットと、前記キャリアのマルチキャストチャネルの変更に関連する通知と、を含み、
前記ビットが1に設定されている場合、前記ユーザ装置110のページングメッセージで、前記少なくとも2つの緊急通知のインジケーションに関連する少なくとも2つのフィールドが1に設定されているかのように振舞う。
【0057】
図4は、キャリア405、またはプログラムキャリアをさらに示しており、これは、上で直接説明したようなコンピュータプログラム403を含む。
【0058】
いくつかの実施形態では、ユーザ装置110および/または処理モジュール401は、回路などの例示的なハードウェアモジュールとして、受信モジュール410、振舞モジュール420、および動作モジュール430のうちの1つまたは複数を含み得る。他の例では、前述の例示的なハードウェアモジュールの1つまたは複数は、1つまたは複数のソフトウェアモジュールとして実装され得る。
【0059】
さらに、処理モジュール401は、適用可能な場合、受信モジュールおよび/または送信モジュールによって例示され得る入力/出力ユニット406を含む。
【0060】
したがって、ユーザ装置110は、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス用に構成されたキャリア上で動作するように構成される。
したがって、上述の様々な実施形態によれば、ユーザ装置110および/または処理モジュール401および/または受信モジュール410は、キャリアの物理ダウンリンク制御チャネルで、マルチキャストネットワーク識別子を使用してダウンリンク制御情報を受信するように構成される。ダウンリンク制御情報は、少なくとも2つの緊急通知がキャリアでブロードキャストされているか否かを示すビットと、キャリアのマルチキャストチャネルの変更に関連する通知と、を含む。
ユーザ装置110および/または処理モジュール401および/または振舞モジュール420は、ビットが1に設定されると、あたかも少なくとも2つの緊急通知のインジケーションに関する少なくとも2つのフィールドがユーザ装置110のページングメッセージにおいて1に設定されたかのように振舞うように構成される。
【0061】
前述のように、少なくとも2つの緊急通知は、ETWS通知とCMAS通知を含み得る。ダウンリンク制御情報は、キャリアのシステム情報の変更がキャリア上でブロードキャストされるか否かを示すさらなるビットを含み得る。さらなるビットは、ダウンリンク制御情報の最下位ビットであり得、ビットは、ダウンリンク制御情報の第2ビットであるが最下位ビットであり得る。
【0062】
ユーザ装置110および/または処理モジュール401および/または動作モジュール430は、さらなるビットが1に設定されると、あたかもシステム情報の変更に関するフィールドがページングメッセージおいて設定されるかのように動作するように構成され得る。
ユーザ装置110および/または処理モジュール401および/または動作モジュール430は、システム情報の変更に関する情報を含むメッセージをキャリア内で検索することによって、あたかもシステム情報の変更に関するフィールドがページングメッセージに設定されているかのように動作するように構成され得る。
ユーザ装置110および/または処理モジュール401および/または振舞モジュール420は、少なくとも2つの緊急通知をキャリア内で検索することによって、少なくとも2つの緊急通知のインジケーションに関係する少なくとも2つのフィールドが、あたかもページングメッセージにおいて1に設定されているかのように振舞うように構成され得る。
【0063】
図5には、無線ネットワークノード120における例示的な方法の概略フローチャートが示されている。繰り返しになるが、同じまたは類似の特徴を示すために上記と同じ参照番号が使用されており、特に、同じまたは類似の動作を示すために同じ参照番号が使用されている。
無線ネットワークノード120は、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス用に構成されたキャリアを管理する。
【0064】
以下の動作が実行され得る。
【0065】
動作A010
無線ネットワークノード120は、キャリアの物理ダウンリンク制御チャネル上で、マルチキャストネットワーク識別子を使用してダウンリンク制御情報を送信する。ダウンリンク制御情報は、少なくとも2つの緊急通知がキャリアでブロードキャストされているか否かを示すビットと、キャリアのマルチキャストチャネルの変更に関連する通知と、を含む。当該少なくとも2つの緊急通知は、ETWS通知およびCMAS通知を含み得る。
それにより、無線ネットワークノード120は、ビットが1に設定されると、あたかも当該少なくとも2つの緊急通知のインジケーションに関連する少なくとも2つのフィールドがユーザ装置110に対するページングメッセージで1に設定されているかのように振舞うようにユーザ装置110に指示する。
ダウンリンク制御情報は、キャリアのシステム情報の変更がキャリア上でブロードキャストされるか否かを示すさらなるビットを含み得る。
これにより、無線ネットワークノード120は、さらなるビットが1に設定されると、あたかもシステム情報の変更に関するフィールドがページングメッセージに設定されるかのように動作するようにユーザ装置110に指示する。
さらなるビットは、ダウンリンク制御情報の最下位ビットであり得、ビットは、ダウンリンク制御情報の第2であるが最下位ビットであり得る。
【0066】
図6を参照すると、図1の無線ネットワークノード120の実施形態の概略ブロック図が示されている。
【0067】
無線ネットワークノード120は、本明細書で説明される方法を実行するための手段などの処理モジュール601を含み得る。手段は、1つまたは複数のハードウェアモジュールおよび/または1つまたは複数のソフトウェアモジュールの形で具現化され得る。
無線ネットワークノード120は、メモリ602をさらに含み得る。メモリは、命令(例えばコンピュータプログラム603の形態)を含み(含む又は格納するなど)得、例えばコンピュータ可読コードユニットを含み得る。
【0068】
本明細書のいくつかの実施形態によれば、無線ネットワークノード120および/または処理モジュール601は、例示的なハードウェアモジュールとして処理回路604を含む。したがって、処理モジュール601は、処理回路604の形態で具現化され(または「実現され」)得る。命令は、処理回路604によって実行可能であり得、それにより、無線ネットワークノード120は、図2および/または図5の方法を実行するように動作可能である。別の例として、命令は、無線ネットワークノード120および/または処理回路604によって実行されると、無線ネットワークノード120に図2および/または図5による方法を実行させ得る。
上記の観点から、一例では、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス用に構成されたキャリアを管理する無線ネットワークノード120が提供される。また、メモリ602は、処理回路604により実行可能な命令を含み、それにより、無線ネットワークノード120は以下に対して動作する:
前記キャリアの物理ダウンリンク制御チャネルで、マルチキャストネットワーク識別子を使用したダウンリンク制御情報を送信し、該ダウンリンク制御情報は、少なくとも2つの緊急通知が前記キャリアでブロードキャストされているか否かを示すビットと、前記キャリアのマルチキャストチャネルの変更に関連する通知と、を含む。
【0069】
図6は、キャリア605、またはプログラムキャリアをさらに示しており、これは、上で直接説明したようなコンピュータプログラム603を含む。
【0070】
いくつかの実施形態では、処理モジュール601は、適用可能な場合、受信モジュールおよび/または送信モジュールによって例示され得る入力/出力ユニット606を含む。
【0071】
さらなる実施形態では、無線ネットワークノード120および/または処理モジュール601は、回路などの例示的なハードウェアモジュールとして、送信モジュール610、受信モジュール620、および制御モジュール630のうちの1つまたは複数を含み得る。他の例では、前述の例示的なハードウェアモジュールの1つまたは複数は、1つまたは複数のソフトウェアモジュールとして実装され得る。
【0072】
したがって、無線ネットワークノード120は、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス用に構成されたキャリアを管理するように構成される。
したがって、上記の様々な実施形態によれば、無線ネットワークノード120および/または処理モジュール601および/または送信モジュール610は、キャリアの物理ダウンリンク制御チャネルで、マルチキャストネットワーク識別子を使用してダウンリンク制御情報を送信するように構成される。ダウンリンク制御情報は、少なくとも2つの緊急通知がキャリアでブロードキャストされているか否かを示すビットと、キャリアのマルチキャストチャネルの変更に関連する通知と、を含む。
前述のように、少なくとも2つの緊急通知は、ETWS通知とCMAS通知を含み得る。ダウンリンク制御情報は、キャリアのシステム情報の変更がキャリア上でブロードキャストされるか否かを示すさらなるビットを含み得る。さらなるビットは、ダウンリンク制御情報の最下位ビットであり得、ビットは、ダウンリンク制御情報の第2であるが最下位ビットであり得る。
【0073】
本明細書で使用する用語「ノード」または「ネットワークノード」は、デバイス、装置、コンピュータ、サーバなどの1つまたは複数の物理エンティティを示し得る。これは、本明細書の実施形態が1つの物理的エンティティに実装され得ることを意味し得る。あるいは、本明細書の実施形態は、1つまたは複数の物理エンティティを含む構成などの複数の物理エンティティで実装することができ、すなわち、実施形態は、クラウドシステムのサーバマシンのセットなどで分散方式で実装することができる。
本明細書で使用される用語「モジュール」は、1つまたは複数の機能モジュールを指し得、それらの各々は、ノード内の、1つまたは複数のハードウェアモジュールおよび/または1つまたは複数のソフトウェアモジュールおよび/または組み合わされたソフトウェア/ハードウェアモジュールとして実装され得る。いくつかの例では、モジュールは、ノードのソフトウェアおよび/またはハードウェアとして実現される機能ユニットを表し得る。
本明細書で使用される用語「コンピュータプログラムキャリア」、「プログラムキャリア」、または「キャリア」は、電子信号、光信号、無線信号、およびコンピュータ可読媒体の1つを示し得る。いくつかの例では、コンピュータプログラムキャリアは、電気信号、光学信号、および/または無線信号などの一時的な伝播信号を除外し得る。したがって、これらの例では、コンピュータプログラムキャリアは、非一時的コンピュータ可読媒体などの非一時的キャリアであり得る。
本明細書で使用される用語「処理モジュール」は、1つまたは複数のハードウェアモジュール、1つまたは複数のソフトウェアモジュール、またはそれらの組み合わせを含み得る。任意のそのようなモジュール(ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせモジュールであっても)は、本明細書に開示されている、決定手段、推定手段、捕捉手段、関連付け手段、比較手段、識別手段、選択手段、受信手段、送信手段などであり得る。一例として、表現「手段(means)」は、図に関連して上記にリストされたモジュールに対応するモジュールであり得る。
本明細書で使用される用語「ソフトウェアモジュール」は、ソフトウェアアプリケーション、ダイナミックリンクライブラリ(DLL)、ソフトウェアコンポーネント、ソフトウェアオブジェクト、コンポーネントオブジェクトモデル(COM)によるオブジェクト、ソフトウェアコンポーネント、ソフトウェアファンクション、ソフトウェアエンジン、実行可能なバイナリソフトウェアファイルなどを指し得る。
用語「処理モジュール」または「処理回路」は、本明細書では、例えば、1つまたは複数のプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などを含む処理ユニットを包含し得る。処理回路などは、1つまたは複数のプロセッサカーネルを含み得る。
本明細書で使用される表現「に構成された(configured to/for)」は、処理回路が、ソフトウェア構成および/またはハードウェア構成によって、本明細書に記載された1つまたは複数の動作を実行するように構成(適合または動作)されることを意味し得る。
本明細書で使用される「動作(action)」という用語は、動作、ステップ、操作、応答、反応、活動などを指し得る。本明細書での動作は、必要に応じて2つ以上のサブアクションに分割され得ることに留意するべきである。さらに、該当する場合、本明細書に記載されている2つ以上の動作は1つの動作にマージされ得ることにも留意するべきである。
本明細書で使用される用語「メモリ」は、ハードディスク、磁気記憶媒体、ポータブルコンピュータのディスケットまたはディスク、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)などを指し得る。さらに、用語「メモリ」は、プロセッサの内部レジスタメモリなどを指し得る。
本明細書で使用される用語「コンピュータ可読媒体」は、ユニバーサルシリアルバス(USB)メモリ、DVDディスク、Blu-rayディスク、データストリームとして受信されるソフトウェアモジュール、フラッシュメモリ、ハードドライブ、メモリカード(メモリースティック、マルチメディアカード(MMC)、セキュアデジタル(SD)カードなど)であり得る。コンピュータ可読媒体の前述の例の1つまたは複数は、1つまたは複数のコンピュータプログラム製品として提供され得る。
本明細書で使用される用語「コンピュータ可読コードユニット」は、コンピュータプログラムのテキスト、コンパイルされた形式のコンピュータプログラム、あるいはその間の何かを表すバイナリファイルの一部または全体であり得る。
本明細書で使用される表現「送信(transmit)」および「送信(send)」は、交換可能であると見なされる。これらの表現は、ブロードキャスト、ユニキャスト、グループキャストなどによる送信を含む。これに関連して、ブロードキャストによる送信は、範囲内の許可されたデバイスによって受信され復号される。ユニキャストの場合、特定のアドレス指定されたデバイスが送信を受信して復号し得る。グループキャストの場合、特定のアドレス指定されたデバイスのグループが送信を受信して復号し得る。
本明細書で使用される場合、用語「数(number)」および/または「値(value)」は、二値、実数、虚数、または有理数などの任意の種類の数字であり得る。さらに、「数」および/または「値」は、文字または文字列などの1つまたは複数の文字であり得る。 「数」および/または「値」は、ビット列(つまり0および/または1)で表され得る。
本明細書で使用される場合、「のセット(set of)」という用語は、1または複数の何かを指し得る。例えば、本明細書の実施形態に従って、デバイスのセットは1つまたは複数のデバイスを指し、パラメータのセットは1つまたは複数のパラメータなどを指し得る。
本明細書で使用する表現「いくつかの実施形態では」は、記載された実施形態の特徴が本明細書で開示した任意の他の実施形態と組み合わせられ得ることを示すために使用される。
さらに、本明細書で使用される場合、ラテン語のフレーズ「exempli gratia」に由来する一般的な略語「e.g.」は、前述の項目の一般的な例を導入または指定するために使用され、そのような項目を限定することを意図しない。本明細書で使用される場合、ラテン語のフレーズ「id est」に由来する一般的な略語「i.e.」は、より一般的な記述から特定の項目を指定するために使用される。「その他(other things)」または「など(and so on)」を意味するラテン語のフレーズ「et cetera」に由来する一般的な略語「etc.」は、列挙されただけのものに類似する更なる特徴が存在することを示すために本明細書で使用され得る。
【0074】
様々な態様の実施形態が説明されたが、多くの異なる変更、修正などが当業者には明らかになるであろう。したがって、記載された実施形態は、本開示の範囲を限定することを意図するものでは無い。
図1
図2
図3
図4
図5
図6